JP2015064148A - 流動層乾燥装置 - Google Patents

流動層乾燥装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2015064148A
JP2015064148A JP2013198910A JP2013198910A JP2015064148A JP 2015064148 A JP2015064148 A JP 2015064148A JP 2013198910 A JP2013198910 A JP 2013198910A JP 2013198910 A JP2013198910 A JP 2013198910A JP 2015064148 A JP2015064148 A JP 2015064148A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fluidized bed
bed drying
water
drying furnace
substance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013198910A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6255842B2 (ja
Inventor
志宏 劉
Shiko Ryu
志宏 劉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp filed Critical IHI Corp
Priority to JP2013198910A priority Critical patent/JP6255842B2/ja
Publication of JP2015064148A publication Critical patent/JP2015064148A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6255842B2 publication Critical patent/JP6255842B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Drying Of Solid Materials (AREA)

Abstract

【課題】簡易な構成で、含水物質の良好な流動および乾燥を促進する。
【解決手段】
流動層乾燥装置100は、流動化ガスにより含水物質を流動させることで流動層を形成するとともに、含水物質を乾燥させる第1流動層乾燥炉110と、含水物質を流動特性に応じて分級する分級部(分離装置120)と、分級された含水物質のうち、相対的に軽い粒子が導入され、第1流動層乾燥炉より低い空塔速度の流動化ガスにより、含水物質を流動させることで流動層を形成し、含水物質を乾燥させる第2流動層乾燥炉130とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、含水物質を流動させながら乾燥させる流動層乾燥装置に関する。
近年、天然ガスの代替物として、石炭やバイオマス、タイヤチップ等のガス化原料をガス化して合成ガスを生成する技術が開発されている。このようにして生成された合成ガスは、発電システムや、水素の製造、合成燃料(合成石油)の製造、化学肥料(尿素)等の化学製品の製造等に利用されている。合成ガスの原料となるガス化原料のうち、特に石炭は、可採年数が150年程度と、石油の可採年数の3倍以上であり、また、石油と比較して埋蔵地が偏在していないため、長期に亘り安定供給が可能な天然資源として期待されている。
石炭は、炭素含有量の低い順に、泥炭、亜炭、褐炭、亜瀝青炭、瀝青炭、半無煙炭、無煙炭に分類され、泥炭、亜炭、褐炭、亜瀝青炭(以下、含水石炭と称する)は、瀝青炭、半無煙炭、無煙炭(以下、無煙炭等と称する)と比較して水の含有率が高い。したがって、無煙炭等と比較して、含水石炭は、資源量が豊富であるものの単位重量あたりの発熱量が低くなるため、輸送コストに対する燃料としてのエネルギー効率が低い。
例えば、含水石炭である褐炭は含水率が高く燃えにくいため、火力発電等に使用されていなかった。しかしながら、褐炭は埋蔵地の分布が広く、安価であり、また乾燥させると燃えやすく単位重量当たりの発熱量が高いため、近年では褐炭を乾燥させることで火力発電等に使用されている。
そこで、従来、褐炭等の含水物質を乾燥させるため、含水物質を流動させながら乾燥させる流動層乾燥装置が用いられている。また、流動層乾燥装置として、含水物質を収容する収容部と、収容部下部に位置し、上部に複数の開孔を有する通気可能な分散板である風箱とを含んで構成される流動層乾燥炉を備えた流動層乾燥装置が知られている(例えば、特許文献1)。この流動層乾燥装置では、風箱から収容部内に分散板の開孔を介して加熱蒸気等の流動化ガスを供給することで、乾燥炉に収容された含水物質を流動させながら乾燥させる。
特開2012−241994号公報
しかしながら、通常、褐炭等の含水物質は、粉砕処理後、分級せずに乾燥される。粉砕処理により形成された粒子は大きさが一定ではなく、粒径分布が広い。このため、流動化ガスの空塔速度が低いと、相対的に粒径が大きい粒子や密度の大きい粒子は流動できず、乾燥炉下部に沈んでしまう。また、流動化ガスの空塔速度が高いと、相対的に粒径が大きい粒子は流動し乾燥されるが、相対的に粒径が小さい粒子や密度の小さい粒子が飛散してしまうため、飛散した小さい粒子の多くは乾燥しきれない状態となってしまう。
粒径分布を狭めるため、例えば流動層乾燥装置の前段に分級装置を設け、分級装置により含水物質を予め分級しておくことが考えられる。しかし、流動層乾燥装置に新たに専用の分級装置を設けるとコストがかかってしまうという課題があった。
そこで、本発明はこのような課題に鑑み、簡易な構成で粒径分布が広い含水物質の良好な流動および乾燥を促進できる流動層乾燥装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の流動層乾燥装置は、流動化ガスにより含水物質を流動させることで流動層を形成するとともに、含水物質を乾燥させる第1流動層乾燥炉と、含水物質を流動特性に応じて分級する分級部と、分級された含水物質のうち、相対的に軽い粒子が導入され、第1流動層乾燥炉より低い空塔速度の流動化ガスにより、含水物質を流動させることで流動層を形成し、含水物質を乾燥させる第2流動層乾燥炉と、を備えることを特徴とする。
また、分級部は、第1流動層乾燥炉内において含水物質を予め定められた空塔速度以上で流動させ、飛散した含水物質の粒子が混在する気体から、含水物質の粒子と気体とを分離してもよい。
また、分級部に、分級部に導入される飛散した含水物質の粒子を加熱することで乾燥させる加熱部を備えるとしてもよい。
また、分級部は、第1流動層乾燥炉内の含水物質を、流動特性に応じて分級するとしてもよい。
また、第1流動層乾燥炉において流動特性に応じて分級された含水物質が導入され、第2流動層乾燥炉より空塔速度が高く、かつ、それぞれ異なる空塔速度の流動化ガスにより、含水物質を流動させることで流動層を形成し、含水物質を乾燥させる1または複数の他の流動層乾燥炉を備えるとしてもよい。
また、第1流動層乾燥炉内および第2流動層乾燥炉内のいずれか一方または双方に位置し、熱媒との熱交換を行う熱交換部が設けられるとしてもよい。
また、第1流動層乾燥炉に導入される含水物質は、第1流動層乾燥炉の下部であり、かつ、流動層の下部に相当する位置から導入されるとしてもよい。
本発明によれば、簡易な構成で粒径分布が広い含水物質の良好な流動および乾燥を促進することができる。
第1の実施形態にかかる流動層乾燥装置を説明するための図である。 第2の実施形態にかかる流動層乾燥装置を説明するための図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
(第1の実施形態:流動層乾燥装置100)
図1は、第1の実施形態にかかる流動層乾燥装置100を説明するための図である。流動層乾燥装置100は、第1流動層乾燥炉110、分離装置120、第2流動層乾燥炉130を含んで構成される。図1中、固体の流れを黒矢印で、気体の流れを白抜き矢印で示す。
第1流動層乾燥炉110は、第1収容部112と第1風箱114とを含んで構成される。第1収容部112は、第1収容部112の上部に設けられた導入部112aから導入された褐炭等の含水物質を収容する。また、第1収容部112の上部には、分離装置120と接続される吸引管112bが設けられている。そして、第1収容部112において、導入部112aが設けられた側壁と対向する側壁の上部には、含水物質が導出される導出部112cが設けられている。
第1風箱114は、第1収容部112の下方に設けられている。第1風箱114の上部は、第1収容部112内部と連通し通気可能である分散板114aで形成される。第1風箱114は、分散板114aの開孔を介して流動化ガス(例えば、水蒸気)を第1収容部112内部に流入させる。流動化ガスは第1収容部112内で含水物質を流動させて、流動層を形成するとともに含水物質を乾燥させる。なお、分散板114aは、例えば、導入される含水物質の粒径よりも小さい径の開孔が複数設けられた板や、開孔が設けられたノズルを設けた板が使用される。
第1流動層乾燥炉110における流動化ガスの空塔速度は、粒径が相対的に大きく重い粒子や密度が相対的に高く重い粒子(以下、「重粒子」と称する)が第1収容部112の下部に沈まず、重粒子の乾燥に適切な速度であり、粒径が相対的に小さく軽い粒子や密度が相対的に低く軽い粒子(以下、「軽粒子」と称する)が飛散する空塔速度(軽粒子の乾燥に適切な空塔速度以上の空塔速度)とする。このとき、飛散した軽粒子は、乾燥しきれない状態となるおそれがある。そこで、本実施形態では、分離装置120により、飛散した軽粒子が混在する第1流動層乾燥炉110内の気体から軽粒子を分離することで、重粒子と軽粒子とを分級する。そして、詳細は後述するが、重粒子と軽粒子とを異なる流動層乾燥炉で乾燥させる。
分離装置120は固気分離装置であり、吸引管112bを介して第1流動層乾燥炉110と接続され、下降管122を介して第2流動層乾燥炉130と接続される。分離装置120には、吸引管112bを通じて、第1流動層乾燥炉110の第1収容部112内の気体とともに、第1収容部112内において飛散した軽粒子が導入される。そして、分離装置120により気体から分離された軽粒子は、下降管122を通じて第2流動層乾燥炉130へ導入される。分離装置120としては、例えばサイクロンや迷路方式(ラビリンス型)の分離装置が使用される。
以上の構成により、第1流動層乾燥炉110において重粒子を適切に乾燥させるとともに、軽粒子を分級することが可能となる。
また、分離装置120の内壁には、加熱部124が設けられている。加熱部124は不図示の供給源より供給された高温の蒸気等が流通する管であり、分離装置120によって第1収容部112内の気体から分離された軽粒子を加熱することで乾燥させる。したがって、加熱部124により、軽粒子の乾燥を促進することができる。
第2流動層乾燥炉130は、第2収容部132と第2風箱134と集塵装置136とを含んで構成される。第2収容部132は、下降管122から導入された軽粒子を収容する。また、第2収容部132の側壁の上部には、軽粒子が導出される導出部132aが設けられている。第2風箱134は、第2収容部132の下方に設けられ、第2風箱134の上部は、第2収容部132の底部と連通し通気可能である分散板134aで形成されている。第2風箱134は、分散板134aの開孔を介して流動化ガスを第2収容部132内に流入させ、流動化ガスにより軽粒子を流動化させるとともに乾燥させる。集塵装置136は、例えばサイクロン等で構成され、第2収容部132の上部に設けられた吸引管136aを介して第2収容部132と接続される。集塵装置136には、第2収容部132内の気体とともに、第2収容部132内において飛散した粒子が導入される。そして、集塵装置136により気体と粒子とが分離され、それぞれ第2流動層乾燥炉130の外部に排出される。
第2流動層乾燥炉130における流動化ガスの空塔速度は、軽粒子の乾燥に適した速度であり、第1流動層乾燥炉110における流動化ガスの空塔速度よりも低い速度である。これにより、第1流動層乾燥炉110で飛散した軽粒子が、第2流動層乾燥炉130において飛散することを抑制でき、軽粒子を適切に乾燥させることが可能となる。
また、第1収容部112および第2収容部132内にはそれぞれ第1伝熱管(熱交換部)112eおよび第2伝熱管(熱交換部)132cが設けられている。第1伝熱管112eおよび第2伝熱管132cには、不図示の供給源より熱媒(例えば、水蒸気)が供給され、熱媒の熱により第1伝熱管112eおよび第2伝熱管132cと、第1収容部112および第2収容部132内の含水物質との間で熱交換を行い、含水物質の乾燥を促進することができる。
含水物質の粒径分布が広く、より細かく分級する必要がある場合は、第2流動層乾燥炉130の後段にさらに他の流動層乾燥炉および分離装置を設け、第2流動層乾燥炉130内で飛散した含水物質を導入し乾燥させる。以上の構成により、第2流動層乾燥炉130で飛散し、未乾燥状態となった含水物質を適切に乾燥させることが可能となる。
以上の構成により、第1の実施形態の流動層乾燥装置100では、別途専用の分級装置を設けることなく、簡易な構成で含水物質の良好な流動および乾燥を促進することが可能となる。
(第2の実施形態:流動層乾燥装置200)
図2は、第2の実施形態にかかる流動層乾燥装置200を説明するための図である。図2に示すように、流動層乾燥装置200は、第1流動層乾燥炉210、分離装置120、第2流動層乾燥炉130、第3流動層乾燥炉220を含んで構成される。図2中、固体の流れを黒矢印で、気体の流れを白抜き矢印で示す。なお、上述した第1の実施形態における構成要素として既に述べた、分離装置120、第2流動層乾燥炉130は、実質的に機能が等しいので重複説明を省略し、ここでは、構成が相違する第1流動層乾燥炉210と第3流動層乾燥炉220を主に説明する。
第1流動層乾燥炉210は、第1収容部212と第1風箱114とを含んで構成される。第1流動層乾燥炉210では、第1収容部212の下部側から含水物質が導入される。第1風箱114から供給される流動化ガスは、流動層を上昇しながら含水物質を乾燥させる。そして、含水物質が乾燥することで蒸気が生成され、蒸気は流動化ガスの一部となって流動層を上昇する。このため、流動層の上部では、下部よりも気泡が増加し、また集合して大きくなり、下部よりも含水物質の移動が速くなる傾向がある。したがって、流動層の上部から含水物質が導入される場合(層上供給方式)、流動層の比較的上部に位置する含水物質の移動は速くなり、滞留時間を長く維持することができず、つまり、乾燥しきれない状態で導出されるおそれがある。
そこで、第1流動層乾燥炉210では、第1収容部212の下部側に導入部212aが設けられている。導入部212aは、例えば、らせん状のスクリューを回転させることで紛体を供給するスクリューフィーダで構成され、含水物質は、スクリューフィーダによって第1収容部212内部へ押し込まれる(層内供給方式)。
したがって、導入部212aから流動層内部へ導入された含水物質は、流動層上を移動することが抑制され、滞留時間を長く維持することができ、乾燥された状態で導出されることが可能となる。
また、粒径や密度が異なる粒子は流動特性が異なるため、流動により、第1収容部212内で粒径や密度の差に応じて粒子が自然に分級(偏析)される。そこで、流動層乾燥装置200は、第1収容部212の下部に第1導出部212bが設けられ、第1導出部212bより鉛直上方に第2導出部212cが設けられている。第1導出部212bにはバルブ212dが設けられ、バルブ212dを閉じることで含水物質が第1収容部212に貯留し、バルブ212dを開くことで第1収容部212から第1導出部212bを介して含水物質が導出される。また、バルブ212dの開閉度合を変えることで、第1導出部212bから含水物質が導出される速度を制御することができる。
導入部212aから第1収容部212内部へ導入された含水物質は、第1収容部212内部で流動することで軽粒子が飛散し、分離装置120に導入される。第1収容部212内部に残った重粒子は流動することで、重粒子のうちで粒径や密度が相対的に大きな重粒子が第1収容部212下部に、粒径や密度が相対的に小さな重粒子が、粒径や密度が相対的に大きな重粒子の上方に位置する(偏析する)ようになる。そして、第1収容部212下部に設けられた第1導出部212bからは粒径や密度が相対的に大きな重粒子が導出され、第1導出部212bより鉛直上方に設けられた第2導出部212cからは粒径や密度が相対的に小さな重粒子が導出される。つまり、第1流動層乾燥炉210が分級部として機能する。
導出された粒径や密度が相対的に小さな重粒子は、第3流動層乾燥炉220に導入され乾燥される。第3流動層乾燥炉220は、第3収容部222と、第3風箱224と、集塵装置226とを含んで構成される。第3収容部222の側壁の上部には粒径や密度が相対的に小さな重粒子が導出される導出部222aが設けられている。また、第3風箱224は第3収容部222の下方に設けられ、第3風箱224の上部は、第3収容部222の底部と連通し通気可能な多数の開孔が設けられた分散板224aで形成されている。第3風箱224は、分散板224aの開孔を介して流動化ガスを第3収容部222内に流入させ、流動化ガスにより粒径や密度が相対的に小さな重粒子を流動化させるとともに乾燥させる。集塵装置226は、例えばサイクロン等で構成され、第3収容部222の上部に設けられた吸引管226aを介して第3収容部222と接続される。集塵装置226には、第3収容部222内の気体とともに、第3収容部222内において飛散した粒子が導入される。そして、集塵装置226により気体と粒子とが分離され、それぞれ第3流動層乾燥炉220の外部に排出される。
第3流動層乾燥炉220の空塔速度は、第1流動層乾燥炉210の空塔速度より低く、第2流動層乾燥炉130の空塔速度より高い速度とする。これにより、第3流動層乾燥炉220において粒径や密度が相対的に小さな重粒子が沈まずに、かつ飛散せずに流動層を形成し、粒径や密度が相対的に小さな重粒子を適切に乾燥させることが可能となる。
また、第3収容部222内には第3伝熱管222cが設けられる。第3伝熱管222cは、不図示の供給源により蒸気が供給され、蒸気の熱により第3伝熱管222cと第3収容部222内の粒径や密度が相対的に小さな重粒子との間で熱交換を行い、粒径や密度が相対的に小さな重粒子の乾燥を促進することができる。
流動層乾燥装置200によれば、別途専用の分級装置を設けることなく、乾燥プロセス内で含水物質を複数の段階に分級することができ、分級された含水物質を適切に乾燥させることが可能となる。
なお、第1導出部212bの下流に別途流動層乾燥炉を設け、粒径や密度が相対的に大きな重粒子を導入し、乾燥させてもよい。このとき、流動化ガスの空塔速度は、第3流動層乾燥炉220の空塔速度よりも高い速度とする。これにより粒径や密度が相対的に大きな重粒子が沈まずに、かつ飛散せずに流動層を形成し、粒径や密度が相対的に大きな重粒子を適切に乾燥させることが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、本実施形態では、含水物質として褐炭を用いて説明したが、亜瀝青炭等の含水石炭や、他の物質を用いることができる。
また、流動層乾燥装置200において、第1収容部212下部に第1導出部212bが設けられ、第1導出部212bの上方に第2導出部212cが設けられ、第2導出部212cは第3流動層乾燥炉220と接続される構成とした。しかしながら、導出部および流動層乾燥炉の数と位置はかかる構成に限られず、乾燥させる含水物質が偏析する態様に合わせて導出部および流動層乾燥炉を設ければよい。別途設けられた流動層乾燥炉の流動化ガスの空塔速度は、第1流動層乾燥炉210の空塔速度より高く、導入される含水物質が沈まずにかつ飛散せずに流動層を形成し、導入される含水物質の乾燥に適した速度とする。
また、流動層乾燥装置100、200において、第2流動層乾燥炉130および第3流動層乾燥炉220の後段に別途流動層乾燥炉を設け、別途設けられた流動層乾燥炉に、第2流動層乾燥炉130および第3流動層乾燥炉220で飛散または偏析した含水物質を導入し乾燥させてもよい。このとき、別途設けられた流動層乾燥炉の流動化ガスの空塔速度は、前段の流動層乾燥炉の流動化ガスの空塔速度より低く、導入される含水物質が沈まずにかつ飛散せずに流動層を形成し、導入される含水物質の乾燥に適した速度とする。
また、流動層乾燥装置100、200において、第1収容部112、第2収容部132および第3収容部222の側壁の上部に導出部112c、132a、222aをそれぞれ設ける構成とした。しかしながら、第1収容部112、第2収容部132および第3収容部222の側壁の下部に導出部112c、132a、222aを設けるとしてもよい。このとき、導出部112c、132a、222aにはそれぞれバルブを設ける。バルブを閉じることで含水物質が第1収容部112、第2収容部132および第3収容部222内に貯留し、バルブを開くことで含水物質が導出される。また、バルブの開閉度合を変えることで、導出部112c、132a、222aから含水物質が導出される速度を制御することができる。
本発明は、含水物質を流動させながら乾燥させる流動層乾燥装置に利用することができる。
100、200 流動層乾燥装置
110、210 第1流動層乾燥炉(分級部)
112e 第1伝熱管(熱交換部)
120 分離装置(分級部)
124 加熱部
130 第2流動層乾燥炉
132c 第2伝熱管(熱交換部)
220 第3流動層乾燥炉(流動層乾燥炉)

Claims (7)

  1. 流動化ガスにより含水物質を流動させることで流動層を形成するとともに、該含水物質を乾燥させる第1流動層乾燥炉と、
    前記含水物質を流動特性に応じて分級する分級部と、
    分級された前記含水物質のうち、相対的に軽い粒子が導入され、前記第1流動層乾燥炉より低い空塔速度の流動化ガスにより、該含水物質を流動させることで流動層を形成し、該含水物質を乾燥させる第2流動層乾燥炉と、
    を備えることを特徴とする流動層乾燥装置。
  2. 前記分級部は、前記第1流動層乾燥炉内において前記含水物質を予め定められた空塔速度以上で流動させ、飛散した該含水物質の粒子が混在する気体から、該含水物質の粒子と気体とを分離することを特徴とする請求項1に記載の流動層乾燥装置。
  3. 前記分級部に、該分級部に導入される飛散した前記含水物質の粒子を加熱することで乾燥させる加熱部を備えることを特徴とする請求項2に記載の流動層乾燥装置。
  4. 前記分級部は、前記第1流動層乾燥炉内の前記含水物質を、流動特性に応じて分級することを特徴とする請求項1に記載の流動層乾燥装置。
  5. 前記第1流動層乾燥炉において流動特性に応じて分級された前記含水物質が導入され、前記第2流動層乾燥炉より空塔速度が高く、かつ、それぞれ異なる空塔速度の流動化ガスにより、該含水物質を流動させることで流動層を形成し、該含水物質を乾燥させる1または複数の他の流動層乾燥炉を備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の流動層乾燥装置。
  6. 前記第1流動層乾燥炉内および前記第2流動層乾燥炉内のいずれか一方または双方に位置し、熱媒との熱交換を行う熱交換部が設けられることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の流動層乾燥装置。
  7. 前記第1流動層乾燥炉に導入される前記含水物質は、該第1流動層乾燥炉の下部であり、かつ、流動層の下部に相当する位置から導入されることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の流動層乾燥装置。
JP2013198910A 2013-09-25 2013-09-25 流動層乾燥装置 Active JP6255842B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013198910A JP6255842B2 (ja) 2013-09-25 2013-09-25 流動層乾燥装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013198910A JP6255842B2 (ja) 2013-09-25 2013-09-25 流動層乾燥装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015064148A true JP2015064148A (ja) 2015-04-09
JP6255842B2 JP6255842B2 (ja) 2018-01-10

Family

ID=52832172

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013198910A Active JP6255842B2 (ja) 2013-09-25 2013-09-25 流動層乾燥装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6255842B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019045098A (ja) * 2017-09-05 2019-03-22 株式会社Ihi 乾燥システム

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4224288A (en) * 1979-01-08 1980-09-23 Monash University Alumina production
JPS6311610A (ja) * 1986-07-02 1988-01-19 Nippon Steel Corp 鉄鉱石の予備還元装置
JPH06343927A (ja) * 1993-04-12 1994-12-20 Maruo Calcium Co Ltd 流動層分級器
JP2002317180A (ja) * 2001-04-20 2002-10-31 Kawasaki Heavy Ind Ltd 地盤改良材製造装置の制御方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4224288A (en) * 1979-01-08 1980-09-23 Monash University Alumina production
JPS6311610A (ja) * 1986-07-02 1988-01-19 Nippon Steel Corp 鉄鉱石の予備還元装置
JPH06343927A (ja) * 1993-04-12 1994-12-20 Maruo Calcium Co Ltd 流動層分級器
JP2002317180A (ja) * 2001-04-20 2002-10-31 Kawasaki Heavy Ind Ltd 地盤改良材製造装置の制御方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019045098A (ja) * 2017-09-05 2019-03-22 株式会社Ihi 乾燥システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP6255842B2 (ja) 2018-01-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2014295756B2 (en) Method for preparing hydrogen-rich gas by gasification of solid organic substance and steam
KR101813225B1 (ko) 유동층 매체의 유속 저감을 위한 분산판이 구비된 이중 바이오매스 가스화 반응기 및 이를 포함하는 가스화 장치
CN101974344B (zh) 一种利用焦炉烟道气进行煤调湿的干燥工艺及装置
JP2013108700A (ja) 流動層乾燥装置
CN103666503A (zh) 外热式固体含碳物料热解方法以及热解系统
CN105593346B (zh) 双流化床间接气化装置
JP6255842B2 (ja) 流動層乾燥装置
CN1900241B (zh) 外源高温co2与生物质还原反应制取可燃气体的工艺
CN104941905A (zh) 一种低阶煤振动分级干燥提质实验系统及方法
JP2014149092A (ja) 伝熱管、伝熱管ユニット及びこれを備える流動層乾燥装置
CN103666501A (zh) 用于固体含碳物料的热解系统以及热解方法
CN105779009A (zh) 生物质气化装置、系统及气化工艺
JP5748559B2 (ja) 流動層乾燥装置
CN105737523A (zh) 一种烘干装置
JP6520541B2 (ja) 乾燥システム
JP6197530B2 (ja) 流動層乾燥装置
CN106675655A (zh) 一种基于钙基载碳体的生物质化学链气化制氢装置及方法
JP2013170767A (ja) 流動層乾燥装置
JP5881628B2 (ja) 流動層乾燥装置
JP5777402B2 (ja) 流動層乾燥装置
CN106052366A (zh) 一种煤炭干燥控制氧浓度的方法及系统
JP5699523B2 (ja) ガス生成量制御方法及びガス生成量制御装置
JP2012241990A (ja) 流動層乾燥装置
JP6600988B2 (ja) ガス化ガス生成装置
JP2012255114A (ja) ガス化ガス生成システムおよびガス化ガス生成方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160726

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170420

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170425

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170623

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170905

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171023

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171107

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171120

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6255842

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151