JP2000197854A - 多室型流動層分級装置 - Google Patents

多室型流動層分級装置

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JP2000197854A
JP2000197854A JP11055037A JP5503799A JP2000197854A JP 2000197854 A JP2000197854 A JP 2000197854A JP 11055037 A JP11055037 A JP 11055037A JP 5503799 A JP5503799 A JP 5503799A JP 2000197854 A JP2000197854 A JP 2000197854A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 分級性能に影響を与えることなく、良好な流
動層を維持し、かつ、乾燥、加熱、冷却等の処理に必要
な風量及び/又は温度に調整する。 【解決手段】 風箱16、17の上側に多孔板型ガス分
散板12を介して流動層14を備える室を仕切板11で
乾燥室13と分級室15とに仕切り、仕切板11の下側
に連絡通路19を形成させ、ホッパ形状の風箱16、1
7の下端に落下物排出装置29a、29bを接続し、風
箱16に乾燥用熱風等としての役割を有する流動化ガス
を供給する処理・流動化ガス供給系統を接続し、風箱1
7に分級用気体としての役割を有する流動化ガスを供給
する分級・流動化ガス供給系統を接続し、分級室15内
に供給されるガスの風量を調整して分級粒子径を制御す
る流量制御手段を分級・流動化ガス供給系統に設け、乾
燥室13内に供給されるガスの風量及び/又は温度を調
整する制御手段を処理・流動化ガス供給系統に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、石炭、スラグ等の
幅広い粒度分布を持つ原料を、乾燥、加熱、冷却等の処
理を行うとともに、微粉と粗粒とに分級する多室型流動
層分級装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の流動層分級装置としては、特開平
6−343927号公報に示されるように、流動層を形
成する気体の流速を調整することにより分級粒子径(フ
リーボード流速)を調整し、流動層内に滞留する粗粒と
流動層からフリーボードに飛散する微粉とに分離して、
粗粒を流動層から排出し、微粉を含む排ガスをフリーボ
ードから抜き出してサイクロン等により微粉を分離する
装置が知られている。また、上記の特開平6−3439
27号公報には、粗粒を流動層から排出する排出シュー
トに分級用補助気体を供給して、分級粒径以下の微粉が
排出シュート内に混入しないようにすることが記載され
ている。また、上記公報には、流動層内の温度を検出
し、検出温度が原料を乾燥させるのに必要な温度となる
ように、流動層を形成する気体を加熱することが記載さ
れている。また、流動層を備える室が複数に分割された
装置としては、実開平2−48785号公報に示される
ように、流動層を備えた流動室を、ガス分散板との間に
隙間ができるように、仕切板で複数室に分割するととも
に、仕切板の下流側には仕切板と平行な堰板を設け、仕
切板と堰板との間ではガスを上方へ噴出させて、被乾燥
物の滞留時間及び乾燥度を均一にする流動層乾燥装置が
知られている。
【0003】また、石炭、スラグ等の原料を流動層を用
いて処理する場合、石炭やスラグ等の粒子は非常に幅広
い粒度分布を有しているので、ガス分散板の下方から流
動化気体を噴出させて流動層を形成させても、流動化し
ない粗大粒子が存在する。特開平5−71875号公報
に記載されているように、流動化しない粗大粒子を移送
するために、ガス分散板の傾斜面に沿って斜め上方に気
体を噴出させ、粗粒がジャンプ台を飛び越えるようにし
た流動層装置が知られている。また、特開平6−281
110号公報には、流動層炉のガス分散板中央部の底部
に凹部を設け、この凹部に風箱を貫通する大塊排出シュ
ートの上端を挿嵌させた構造の流動層からの大塊排出装
置が開示されている。また、従来から流動層装置のガス
分散板としては、キャップ型と多孔板型が一般的に知ら
れている。
【0004】また、特開平6−287043号公報に
は、流動層造粒炉のガス分散板の下方に流動層焼成炉を
設け、流動層造粒炉の流動層に面した落下口を通して造
粒物を流動層焼成炉へ投入することによりセメントクリ
ンカを焼成する装置であって、落下口から流動層造粒炉
内にガスを吹き出すための通風手段を設け、さらに落下
口に炉体側方から出し入れして落下口の開口面積を増減
調整できる分級ゲートを設けて、落下口から落下する粒
子から微粉を分級できるように構成されたセメントクリ
ンカ焼成装置が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】特開平6−34392
7号公報に示されるような流動層分級装置では、分級粒
子径を調整するために流動化気体の風量(ガス量)を制
御しているが、良好な流動層を維持するために必要な風
量調整範囲があるので、流動化ガスを、分級性能に影響
を与えることなく、良好な流動層を維持し、かつ、乾燥
等の処理に必要な風量及び温度に調整することができな
い場合がある。また、粗粒の排出シュートに分級用補助
気体を供給するだけでは、分級粒径以下の微粉を分離す
るという十分な2次分級効果は得られない。また、多孔
板型ガス分散板を摩耗・腐食等により取り替える必要が
生じた場合、多大の時間と費用を要することになる。さ
らに、原料の粒度分布が広く大塊が多く含まれている場
合には、原料投入部の直下近傍に大塊が停滞して流動化
停止に至るおそれもある。
【0006】また、従来から知られているキャップ型の
ガス分散板は、粒子の不動部が大きく、大塊が移動せず
停滞するという問題があるので、粒度分布の広い粒子を
扱うのには不適である。また、キャップの摩耗やノズル
の目詰りが問題になる。一方、多孔板型のガス分散板
は、噴出の均一性、ノズル間の粒子の不動部、ジェット
高さ等を考慮して正しく設計すれば、多少の大塊が含ま
れていても全量流動化させることができ、摩耗や目詰り
に対しても優れている。ただ、目皿からの処理物の落下
が比較的多いのが欠点であり、落下物が風箱に堆積する
という問題がある。
【0007】また、実開平2−48785号公報に示さ
れるような多室型の流動層乾燥装置では、被乾燥物の粒
径が揃っていれば、滞留時間及び乾燥度の均一化がある
程度達成されるものの、幅広い粒度分布を持つ粉粒状原
料を処理する場合は、粗大粒子や大塊が仕切板下部に堆
積して下流側に排出できなくなるという問題がある。ま
た、特開平5−71875号公報記載の装置は、非常に
高流速で気体を噴出させる必要があるので、圧力損失が
大きく、ガス分散板が摩耗しやすいという欠点があり、
取り替えには多大の時間と費用を要する。しかも、ガス
分散板の構造が複雑なのでメンテナンスが煩雑で大変で
ある。また、気体の噴出速度によって移送可能な最大粒
径が決まるので、大塊がガス分散板上に停滞することが
あり、装置が運転停止に至ることもある。また、確実に
粗粒を移送するためには流動層流速も大きくする必要が
あり、微粉の飛散量が増加する。
【0008】また、特開平6−281110号公報記載
の大塊をガス分散板及び風箱の中央部を貫通させて排出
させる型式のものでは、構造が複雑であり、しかも、大
塊を確実に排出することはできず、最終的には、時間の
経過とともに大塊が堆積し、流動層自体の流動化が悪く
なる。また、特開平6−287043号公報記載の流動
層造粒炉底部に分級ゲートを設置する方式は、造粒炉底
部から粒子をガス流に浮遊させながら分級排出する方式
であり、微粉の分級では分級ガス流速が小さいので、粒
子が一挙にシュート内の分級部に流入して分級部が充填
されてしまうため、分級効果を十分に発揮させることが
できない。
【0009】また、粉炭、スラグ、汚泥等の湿潤原料を
流動層乾燥させる場合、通常、排出される乾燥物の温度
は、50〜80℃程度と高温である。そのため、乾燥物
の処理工程等において、乾燥物の残留水分が蒸発して微
粉による発塵やダストの付着等の現象が起こり操業上好
ましくない。特に、微粉による発塵は環境の悪化につな
がり、装置内の密閉空間等にダストが付着すると、掃除
が大変なばかりでなく装置のトラブルを招くおそれもあ
る。このように、処理室で乾燥を行う場合、高温のまま
乾燥物を排出すると、後工程で残留水分の蒸発による発
塵の問題が生じる。また、乾燥又は加熱処理された処理
物を高温のまま排出すると、ハンドリング上不都合な場
合があり、別途冷却装置を設ける必要がある。このよう
に、流動層による乾燥後、別の冷却装置を用いて乾燥物
を冷却することが通常行われているが、設備が複雑にな
り運転操作も複雑になるという問題がある。また、流動
層による乾燥処理を2段階に分け、流動層乾燥後に別形
式の流動層乾燥機でさらに乾燥処理を行う技術も知られ
ているが、この場合も、設備が複雑になり運転操作も複
雑になるという問題がある。
【0010】本発明は上記の諸点に鑑みなされたもの
で、本発明の目的は、石炭、スラグ等の幅広い粒度分布
を持つ原料を、流動層を利用して、乾燥、加熱、冷却等
の処理を行うとともに微粉と粗粒とに分級するに際し、
分級性能に影響を与えることなく、良好で安定な流動層
を維持し、かつ、乾燥、加熱、冷却等の処理に必要な風
量及び/又は温度に調整することができ、しかも、構造
が簡単で安価であり、安全で、運転・メンテナンスの容
易な多室型流動層分級装置を提供することにある。ま
た、本発明の目的は、石炭、スラグ等の原料を、流動層
を利用して、乾燥、加熱、冷却等の処理を行うとともに
微粉と粗粒とに分級するに際し、乾燥、加熱又は冷却処
理等された処理物を冷却して排出することにより、後工
程での発塵を防止して、ハンドリングを容易にするとと
もに、作業環境の悪化を防止することができ、かつ、別
途冷却装置を設ける必要がなく、装置のコンパクト化及
びコストの低減を図ることができる多室型流動層分級装
置を提供することにある。また、本発明の目的は、処理
物である粗粒への微粉の混入を大幅に減少させて分級効
率を向上させることができ、原料中に粗大粒子や大塊が
多い場合でも安定した流動層を維持でき、さらに、処理
物への大塊の混入が確実に防止できる多室型流動層分級
装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の多室型流動層分級装置は、粉粒状原料を
乾燥、加熱及び冷却の少なくともいずれかの処理をする
とともに、微粉と粗粒とを分級するための流動層が形成
される装置であって、本体内の風箱の上側に多孔板型ガ
ス分散板を介して流動層を備える室が縦方向の仕切部材
で上流側の少なくとも1室の処理室と最下流の分級室と
の多室に仕切られ、仕切部材の下側又は下部に連絡通路
が形成され、多孔板型ガス分散板の下側の風箱が各室毎
にホッパ形状に構成され、ホッパ形状の風箱の下端に風
箱内への落下物を連続的に排出できる落下物排出装置が
接続され、処理室下側の風箱内に乾燥、加熱及び冷却の
いずれかの処理用気体としての役割を有する流動化ガス
を供給するための処理・流動化ガス供給系統が風箱側部
に接続され、分級室下側の風箱内に分級用気体としての
役割を有する流動化ガスを供給するための分級・流動化
ガス供給系統が風箱側部に接続され、本体の最上流の処
理室の一端に粉粒状原料を投入するための原料投入口を
有し、本体の最下流の分級室の他端に処理された粗粒を
排出するための排出シュートが接続され、本体の各室の
上部に微粉を含む排ガスを抜き出すためのガス排出口を
有し、分級室下側の風箱内に供給されるガスの風量を調
整して分級粒子径(フリーボード流速に相当)を制御す
るための流量制御手段が分級・流動化ガス供給系統に設
けられるとともに、処理室下側の風箱内に供給されるガ
スの風量及び温度の少なくともいずれかを調整するため
の制御手段が処理・流動化ガス供給系統に設けられるよ
うに構成されている(図1、図21〜図24参照)。な
お、落下物排出装置は、落下物の落下量に応じて断続的
に排出するように制御する構成としても良い。また、多
孔板型ガス分散板の材質としては、腐食等を防止する観
点から、例えば、SUS304等のステンレス鋼などが
用いられる。
【0012】上記の本発明の装置において、乾燥、加熱
又は冷却処理された粉粒状原料を分級室で冷却・分級す
ることができるように、分級・流動化ガス供給系統に独
立した空気ファンを設けることができる(図25参
照)。
【0013】上記の本発明の装置において、仕切部材の
下側又は下部に形成された連絡通路を開口面積が可変と
なる構成とすることが好ましい(図2〜図9参照)。こ
の場合、連絡通路を、上下移動可能なゲートで構成した
り(図2〜図4参照)、多数の水平又は傾斜した短管で
形成したり(図5〜図7参照)、回動可能な板状体で構
成したり(図8、図9参照)することができる。なお、
連絡通路の開口面積が可変となる構成であれば、その他
の構成を採用することも勿論可能である。また、上記の
本発明の装置において、少なくとも1室の処理室のガス
排出口に固気分離装置を接続して、この固気分離装置の
下部と分級室とを微粉抜出管を介して接続することが好
ましい(図21参照)。この場合、処理室での微粉の飛
散量が多い場合でも、固気分離装置で捕集して分級室に
投入されるので、分級性能が損なわれない。なお、固気
分離装置としては、一例として、サイクロン、バグフィ
ルタ等が用いられる。
【0014】また、これらの本発明の装置において、原
料投入口の直下近傍における流動層下方の多孔板型ガス
分散板に、流動層空塔速度と流動化開始速度とが等しく
なる粒径以上の粗大粒子を排出するための大塊排出装置
を接続することが好ましい(図10参照)。この場合、
流動層部空塔速度と流動化開始速度とが等しくなる粒径
以上の粗大粒子が、処理量の8wt%以上、望ましくは、
3wt%以上となったときに、大塊排出装置を用いて、こ
の粗大粒子(大塊)を排出するようにすれば、確実に安
定した流動層を維持することができる。また、これらの
本発明の装置において、多孔板型ガス分散板の上に、多
孔板型ガス分散板の摩耗を防止するための取替可能なラ
イナを取り付けることが好ましい(図11、図12参
照)。なお、ライナの材質としては、摩耗のみならず腐
食等も防止する観点から、例えば、SUS304等のス
テンレス鋼などが用いられる。
【0015】また、これらの本発明の装置において、多
孔板型ガス分散板の排出シュート側の端部近傍に堰を設
け、この堰を越えて微粉を吹き上げ分級室内に戻すため
の分級ガス導入ノズルを排出シュートに接続することが
好ましい(図13〜図16参照)。また、これらの本発
明の装置において、多孔板型ガス分散板の排出シュート
側の端部近傍に堰を設けるとともに、この堰の上側に堰
との間の空間の断面積を減少させて分級効率を向上させ
るための分級板を設け、堰と分級板との間にガスを流過
させて微粉を分級室内に戻すための分級ガス導入ノズル
を排出シュートに接続することが好ましい(図13〜図
16参照)。なお、排出シュートの排出部の上側の天井
部分の高さを適切に設定することにより、分級板の設置
を省略することも可能である。
【0016】上記の本発明の装置において、堰と分級板
との間の空間の断面積を変化させて分級量が調整できる
ように、堰及び分級板の少なくともいずれかの高さを調
整可能な構成とすることが好ましい(図13〜図16参
照)。堰の高さを調整可能とする場合は、粒子の種類に
合うように堰の高さ、すなわち流動層高を調節すること
ができる。また、上記の本発明の装置において、堰と分
級板との間の空間の断面積を変化させて分級量が調整で
きるように、分級板の高さ及び角度のいずれかを調整可
能な構成とすることが好ましい。このように、高さを調
整可能な分級板としたり(図13、図14参照)、角度
調整可能なフラップ型の分級板として(図15、図16
参照)、最適な2次分級を行うように構成することが好
ましい。なお、フラップ型の分級板を用いる場合は、分
級板を下端が本体内を向くように傾斜させることによ
り、下降する微粉を本体内に戻すことができる。また、
これらの本発明の装置において、堰の下端と多孔板型ガ
ス分散板の上面との間に、大塊が移動可能なように間隙
(スリット)を設けることが好ましい。
【0017】これらの本発明の装置において、排出シュ
ートの多孔板型ガス分散板側に大塊排出シュートが形成
されるように、排出シュート内を仕切壁で分割し、この
大塊排出シュートの側部に、大塊排出シュート内上部の
粒子を流動化させて大塊を選択的に落下させ排出するた
めの流動化ガス吹込ノズルを設けることが好ましい(図
17、図18参照)。なお、流動化ガス吹込ノズルから
吹き込まれる流動化ガスの流速は、流動層における流動
化開始速度Umfの1〜3倍、望ましくは1.5〜2倍で
ある。流動化開始速度が上記の下限値未満の場合は、大
塊が移動し難く、一方、流動化開始速度が上記の上限値
を超える場合は、排出シュート内と流動層内の粒子混合
が激しすぎて大塊を選択的に排出することが難しくな
る。また、これらの本発明の装置において、排出シュー
トの排出部に隣接した多孔板型ガス分散板側に大塊排出
部を設け、この大塊排出部に大塊排出シュートを接続
し、この大塊排出シュートの側部に、大塊排出シュート
内上部の粒子を流動化させて大塊を選択的に落下させ排
出するための流動化ガス吹込ノズルを設けることが好ま
しい(図17、図19参照)。
【0018】また、これらの本発明の装置において、排
出シュートの多孔板型ガス分散板側に大塊排出シュート
が形成されるように、排出シュート内を仕切壁で分割
し、この大塊排出シュートの側部に、大塊排出シュート
内上部の粒子を流動化させて大塊を選択的に落下させ排
出するための流動化ガス吹込ノズルを設け、大塊排出シ
ュート下部に傾斜部を形成させ、この傾斜部の底部側の
仕切壁の少なくとも一部をふるい構造とし、排出シュー
ト内においてこのふるい構造の下側に空間部が形成され
るように空間形成用仕切壁を設け、大塊排出シュート内
にもぐり込んだ小径粒子が前記空間部にふるい落とされ
て排出シュートに戻されるようにすることが好ましい
(図20参照)。上記の本発明の装置において、仕切壁
の上端を多孔板型ガス分散板の上面より高くすることが
好ましい(図17、図20参照)。例えば、スラグを冷
却する場合、スラグの製品(粗粒)は粒径2〜3mm、大
塊は粒径80〜100mmである場合が一般的であるの
で、大塊が粗粒の排出シュートに入らないように、仕切
壁の上端をガス分散板の上面より100〜200mm程度
高くする。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明するが、本発明は下記の実施の形態に何ら限定さ
れるものではなく適宜変更して実施することができるも
のである。図1は、本発明の実施の第1形態による多室
型流動層分級装置の一例を示している。本実施の形態
は、一例として、流動層を備える室を2室に仕切り、上
流側を乾燥室、下流側を分級室としたものである。な
お、流動層を備える室を3室以上に仕切る構成とするこ
とも可能である。図1に示すように、本体10内の下部
に多孔板型ガス分散板12が設けられ、この多孔板型ガ
ス分散板12の上側に被処理物である投入原料(一例と
して、粉炭)が流動媒体となる流動層14が形成され
る。流動層14を備える室は仕切部材である仕切板11
で縦方向に2室に仕切られて、上流側に乾燥室13、下
流側に分級室15が形成されている。仕切板11の下側
には、一例として、開口面積が可変である連絡通路19
が形成されているが、詳細については後述する。
【0020】乾燥室13の流動層14aの上側の本体の
一端部には被処理物である粉粒状原料を投入するための
原料投入口20が設けられ、分級室15の流動層14b
の本体の他端部には処理物(乾燥された粗粒)を排出す
るための処理物排出シュート24と排出機30とからな
る処理物排出装置31が接続されている。また、多孔板
型ガス分散板12の下側には、乾燥室13の流動層14
a、分級室15の流動層14bのそれぞれに対応したホ
ッパ形状(縦断面が略逆三角形状で底の開口した形状)
の風箱16、17が設けられ、このホッパ形状の風箱1
6、17の下端に、それぞれの風箱内に落下した粒子を
連続的に排出するための落下物の排出機28a、28
b、落下物排出シュート18a、18bからなるそれぞ
れの落下物排出装置29a、29bが接続されている。
排出機28a、28b、30としては、ゲートダンパ、
ロータリフィーダ、カム機構を利用して開閉する排出
機、おもりのバランスを利用して開閉する排出機等が用
いられる。落下物排出シュート18a、18b、処理物
排出シュート24は輸送機32に接続され、この輸送機
32の一端から処理物が取り出される。輸送機32とし
ては、スクリューコンベア、ベルトコンベア、チェーン
コンベア等が用いられる。
【0021】つぎに、図1に示す多室型流動層分級装置
の作用について説明する。原料投入口20から湿炭等の
粉粒状原料(被処理物)を投入するとともに、風箱1
6、17にそれぞれ流動化ガスを供給する。風箱16に
供給される流動化ガスは、被処理物の流動層14aを形
成させるだけでなく、被処理物を熱風乾燥させるのに利
用される。また、風箱17に供給される流動化ガスは、
被処理物の流動層14bを形成させるだけでなく、独立
して被処理物を風力分級するのに利用される。流動化ガ
スは、空気ファン33からの空気を、燃料と燃焼用空気
とが供給されて燃焼する熱風炉等の加熱器34に供給す
ることにより、加熱された熱風として風箱16、17に
供給される。なお、加熱器34としては、熱風炉等の直
接加熱器の他に、間接加熱器を用いることもできる。
【0022】具体的に、図1に示す装置で分級粒子径の
制御と乾燥度の制御とを行うに際しては、分級粒子径は
フリーボード流速により定まるので、所望の分級粒子径
となるようなフリーボード35の流速、すなわち、目標
とする分級粒子径が得られる分級室15への吹き込み流
量を設定し、風箱17に供給される流動化ガスの風量
が、分級室15において良好な流動層を形成でき、か
つ、上記の設定値になるように、演算装置(図示略)、
流量指示調節計(FIC)36及び流量調節弁37を制
御する。また、乾燥室13への吹き込み流量は、良好な
流動層を形成できる流量を設定し、この設定値で一定に
なるように、流量指示調節計(FIC)38及び流量調
節弁39を制御する。そして、図示を省略しているが、
処理物の水分量(出口水分)を測定し、投入原料の水分
量(入口水分)との差から乾燥度を演算して、目標とす
る乾燥度との差異があれば、乾燥室13への吹き込み熱
風の温度設定値を変更し、風箱16に供給される流動化
ガスの温度が上記の設定温度になるように、演算装置
(図示略)、温度指示調節計(TIC)40及び燃料調
節弁41を制御する。
【0023】良好な流動層を形成でき、かつ、目標とす
る乾燥度になるように風量及び温度が調整された流動化
ガスは、乾燥室13の風箱16に供給され、多孔板型ガ
ス分散板12から噴出して、被処理物を流動化して流動
層14aを形成させるとともに、被処理物を乾燥する。
乾燥室13のフリーボード42に飛散する微粉は、排ガ
スとともにガス排出口43から排出される。乾燥室13
で乾燥された乾燥物のうち、連絡通路19を通って移動
してきたものが分級室15で分級される。なお、乾燥室
13での乾燥物のうち、多孔板型ガス分散板12の噴出
孔を通過して落下した粒子は、落下物排出装置29aか
ら排出される。
【0024】連絡通路19を通って移動してきた粒子
は、分級室15の風箱17に、良好な流動層を形成で
き、かつ、目標とする分級粒子径になるように風量が調
整された流動化ガスが供給されて、流動層14bを形成
するとともに、分級粒子径以下の微粉がフリーボード3
5に飛散して排ガスとともにガス排出口44から排出さ
れる。なお、ガス排出口44から排出される微粉を含む
排ガスを、サイクロン、バグフィルタ等の固気分離装置
に導入して微粉を捕集・分離する構成とすることが可能
である。そして、分級粒子径以上の粗粒は処理物(製
品)として処理物排出装置31から排出される。なお、
分級室15での処理物の一部は、多孔板型ガス分散板1
2の噴出孔を通過して落下し、落下物排出装置29bか
ら排出される。乾燥室13、分級室15からの落下物は
連続的に排出できるが、落下物の量が少ない場合等は、
落下物を断続的に排出してもよい。落下物を連続的に排
出する場合は、排出機28a、28bを連続して作動さ
せておく。
【0025】つぎに、本発明の実施の第1形態による装
置において、連絡通路19を開口面積が可変となる構成
とした場合について説明する。図2〜図4は、連絡通路
19を上下移動可能なゲートで構成した場合である。図
2に示すように、仕切板11の下部にはゲート45が設
けられており、多孔板型ガス分散板12との間にできる
隙間Cを調整することにより、連絡通路19の開口面積
を任意に変えることができる。図3は、連絡通路19に
複数枚のゲート45を設けた場合を示しており、この他
に、連絡通路19全体に1枚のゲート45を設ける構成
とすることも可能である。また、隙間Cを調整する手段
としては、一例として、図4のように、ゲート45の上
部に長孔46を設け、長孔46の所定の位置にボルト4
7をはめ込んで、所定の位置でゲート45を仕切板11
に固定する手段等が挙げられる。なお、隙間Cは、いわ
ゆるバックミキシングが起こらないような開口面積とな
るように調整する必要がある。
【0026】図5〜図7は、連絡通路19を多数の水平
又は傾斜した短管(例えば、パイプ)とした場合であ
る。図5及び図6に示すように、仕切板11の下部には
複数のパイプ48が略水平に設けられている。パイプ4
8は、図7のように、傾斜を設けた構成としたり、任意
の長さや太さとすることができる。また、パイプ48の
内部にダンパ等を設けて開口面積が可変となる構成とす
ることもできる。傾斜管を用いる場合は、乾燥物の移動
を容易にするために、乾燥室の流動層14a側を上にす
ることが好ましい。図8及び図9は、連絡通路19を回
動可能な板状体で構成した場合である。図8及び図9に
示すように、仕切板11の下部には、板状体49が取付
軸50を介して回動可能に取り付けられており、図9の
ように、回動可能な取付軸50に接続され装置外部に設
けられた取手51により、板状体49を回動させて板状
体49の角度を調整して、外部から開口面積が変えられ
るようになっている。なお、図9は、1枚の板状体49
を設けた場合を示しているが、板状体49を2枚設けて
装置の両側からそれぞれを調整可能な構成としたり、板
状体49を3枚以上設ける構成とすることも可能であ
る。
【0027】図10は、本発明の実施の第1形態による
装置において、原料投入口の直下近傍における流動層下
方に大塊排出装置を設けた場合の要部を示している。図
10に示すように、本体10内の下部に多孔板型ガス分
散板12が設けられ、この多孔板型ガス分散板12の上
側に被処理物である投入原料が流動媒体となる流動層1
4が形成される。流動層14を備える室は仕切板11で
縦方向に2室に仕切られて、上流側に乾燥室13、下流
側を分級室15が形成されており、仕切板11の下側に
は開口面積が可変である連絡通路19が形成されてい
る。連絡通路19の構成としては、例えば、上述した図
2〜図9に示すものが用いられる。多孔板型ガス分散板
12の下側には、乾燥室13の流動層14a、分級室1
5の流動層14bのそれぞれに対応したホッパ形状の風
箱16、17が設けられ、このホッパ形状の風箱16、
17の下端に、それぞれの風箱内に落下した粒子を連続
的に排出するための落下物の排出機28a、28b、落
下物排出シュート18a、18bからなるそれぞれの落
下物排出装置29a、29bが接続されている。
【0028】乾燥室13の流動層14a上側の本体の一
端部には原料投入口20が設けられ、この原料投入口2
0の直下近傍における流動層下方の多孔板型ガス分散板
12に、大塊排出シュート22と排出機26とからなる
大塊排出装置27が接続されている。排出機26として
は、ゲートダンパ、ロータリフィーダ、カム機構を利用
して開閉する排出機、おもりのバランスを利用して開閉
する排出機等が用いられる。分級室15の流動層14b
の本体の他端部には処理物を排出するための処理物排出
シュート24と排出機30とからなる処理物排出装置3
1が接続されている。大塊排出シュート22、落下物排
出シュート18a、18b及び処理物排出シュート24
は輸送機32に接続され、この輸送機32の一端から大
塊を含む処理物が取り出される。なお、大塊排出シュー
ト22を輸送機32に接続しないで、大塊のみを別個に
取り出すように構成することもできる。
【0029】図10に示す装置の要部の作用について説
明すると、風箱16に供給され多孔板型ガス分散板12
から噴出する流動化ガスにより、乾燥室13において、
被処理物の流動層14aが形成されるとともに、被処理
物は乾燥され、大塊は多孔板型ガス分散板12の大塊落
下用開口から大塊排出装置27により排出される。乾燥
物のうち、多孔板型ガス分散板12の噴出孔を通過して
落下した粒子は、落下物排出装置29aから排出され
る。乾燥物のうち、連絡通路19を通って分級室15に
移動してきたものは、風箱17に供給され多孔板型ガス
分散板12から噴出する流動化ガスにより、流動層14
bが形成されるとともに、分級粒径以下の微粉と処理物
(粗粒)とに分級されて、フリーボード35に飛散する
微粉は排ガスとともにガス排出口44から排出され、処
理物は処理物排出装置31から排出される。そして、多
孔板型ガス分散板12の噴出孔を通過して落下した粒子
は、落下物排出装置29bから排出される。この場合、
被処理物(又は乾燥物)中の大塊を排出するために、流
動層部空塔速度と流動化開始速度とが等しくなる粒径
(石炭乾燥の場合は、10〜15mm)以上の粒子が、処
理量の3〜8wt%以上になると、大塊排出装置27を作
動させる。他の構成及び作用は、図1の場合と同様であ
る。
【0030】図11及び図12は、本発明の実施の第1
形態による装置において、多孔板型ガス分散板の摩耗を
防止するためのライナを取り付けた場合を示している。
すなわち、多孔板型ガス分散板12の上側に、この多孔
板型ガス分散板12の摩耗を防止するためのライナ57
を取替可能(着脱可能)に設けたものである。例えば、
多孔板型ガス分散板12の噴出孔58に対応する小孔6
0を有するライナ57を、多数の小片に分割し、これら
の分割されたライナを多孔板型ガス分散板12上に、噴
出孔58と小孔60とを一致させて、皿ボルト62等で
固定する。64は分割線である。
【0031】図13〜図16は、本発明の実施の第1形
態による装置において、多孔板型ガス分散板の排出シュ
ート側の端部近傍に堰を設けた場合の要部を示してい
る。図13に示すように、処理物排出シュート24aの
側部で風箱17内に位置する部位に分級ガス導入ノズル
66が設けられるとともに、処理物排出部68において
多孔板型ガス分散板12の端部(粒子の移動方向の後流
端部)近傍に堰70が設けられている。堰70の下端と
多孔板型ガス分散板12の上面との間には、大塊又は大
径粒子が含まれる場合にこの大塊又は大径粒子が通過で
きるように間隙(スリット)72が設けられている。ま
た、処理物排出部68の上側の分級室15の天井74
に、堰70との間の空間76の断面積を減少させて分級
効率を向上させるための分級板78が設けられている。
堰70及び分級板78は高さを調整できるように構成さ
れている。
【0032】つぎに、図1も参照しながら、図13に示
す装置の要部における粒子排出装置の作用について説明
する。連絡通路19を通って分級室15に移動してきた
粒子を、多孔板型ガス分散板12からガスを噴出させて
流動化させ流動層14bを形成させて、微粉を含む排ガ
スと粗粒とを分級し、処理物排出部68から処理物排出
シュート24aを介して粗粒を製品として抜き出す。処
理物排出シュート24aの側部の分級ガス導入ノズル6
6から、風箱17内の流動化ガス(風箱ガス)の一部を
分級ガスとして噴き込み、この噴込ガスを堰70の上側
の空間76から分級室15のフリーボード35へ噴き出
させて、本体側壁面80付近の下降微細粒子82の処理
物排出部68への進入を防止するとともに、堰70をオ
ーバーフローしてくる粒子中に噴込ガスを流過させて粒
子を分散させ、微粉を分級室15に戻すことにより、分
級性能を向上させる。また、被処理物の種類により、堰
70の高さを調整する。また、被処理物中に含まれる大
塊又は大径粒子の大きさにより、堰70の下側の間隔
(スリット)を調節する。さらに、空間76の縦方向の
断面積を変化させガス流速が最適となるように分級板7
8の高さ(下端の位置)を調整する。本例では、風箱ガ
スの一部を処理物排出シュート24a内へ噴き込むガス
として利用することができる。
【0033】図14は、処理物排出シュート24aの側
部で風箱17内に位置する部位に分級ガス導入ノズルを
設ける代わりに、処理物排出シュート24aの側部で風
箱17の外側に位置する部位に分級ガス導入ノズル66
aを設けたものである。本例では、装置外部から供給さ
れるN2ガス、空気、燃焼排ガス等の分級ガスの流速及
び流量を流量制御弁、例えばダンパ84で適正に調節す
ることができるので、分級率調整が可能であり、分級性
能をより向上させることができる。他の構成及び作用
は、図13の場合と同様である。図15は、高さ調整可
能な分級板を設ける代わりに、分級板を角度調整可能な
回転式フラップ型分級板78aとして空間76の断面積
を変化させることができるとともに、分級板78aを図
15に示すように下端が分級室15内に向くように傾斜
させて、分級板78a上に下降微細粒子82を乗せて分
級室15に戻すように構成したものである。他の構成及
び作用は、図13の場合と同様である。図16は、処理
物排出シュート24aの側部で風箱17の外側に位置す
る部位に分級ガス導入ノズル66aを設け、かつ、分級
板を角度調整可能な回転式フラップ型分級板78aとし
たものである。他の構成及び作用は、図13〜図15の
場合と同様である。
【0034】図17〜図20は、本発明の実施の第1形
態による装置において、排出シュートの多孔板型ガス分
散板側に大塊排出シュートを設けた場合の要部を示して
いる。図17及び図18に示すように、処理物排出シュ
ート24b内を、多孔板型ガス分散板12側に大塊排出
シュート86が、分級室15の端部側に粒子排出シュー
ト88が形成されるように仕切壁90で分割する。すな
わち、仕切壁90をほぼ排出下端まで設ける。92は大
塊排出部(大塊排出口)である。そして、大塊排出シュ
ート86の側部に、流動化ガス噴込ノズル94を設け
る。大塊排出シュート86には大塊排出機(図示略)が
接続され、粒子排出シュート88には粒子排出機(図示
略)が接続されている。
【0035】つぎに、図1も参照しながら、図17、図
18に示す装置の要部における粒子排出装置の作用につ
いて説明する。連絡通路19を通って分級室15に移動
してきた大塊を含む粒子を、多孔板型ガス分散板12か
らガスを噴出させて流動化させ流動層14bを形成させ
て、微粉を含む排ガスと粗粒とを分級し、処理物(粗
粒)を処理物排出部68から粒子排出シュート88を介
して製品として抜き出す。なお、95は粗粒の移動層で
ある。大塊排出シュート86の側部の流動化ガス噴込ノ
ズル94から流動化ガスが噴き込まれ、大塊排出シュー
ト86内上部の粒子を流動化させ、大塊96を大塊排出
シュート86内に進入・落下させる。流動化ガスとして
は、冷空気、加熱空気、燃焼排ガス、N2ガス等の不活
性ガスが用いられ、大塊排出シュート86内上部におけ
る流動化ガス速度が、流動層14bにおける流動化開始
速度Umfの1〜3倍、望ましくは1.5〜2倍となるよ
うに、流動化ガス噴込ノズル94から流動化ガスを噴き
込む。図19は、処理物排出シュート24bを仕切壁に
より分割することなく、処理物排出部68の多孔板型ガ
ス分散板12側に隣接して大塊排出部(大塊排出口)9
2aを設けるとともに、この大塊排出部92aに大塊排
出シュート86aを接続したものである。他の構成及び
作用は、図17、図18の場合と同様である。
【0036】図20は、大塊排出シュート86の下部、
例えば流動化ガス噴込ノズル94の下側を傾斜させ、こ
の傾斜部98の粒子排出シュート側の仕切壁の一部又は
全部をふるい構造部100とし、処理物排出シュート2
4b内において、このふるい構造部100の下側に空間
部102が形成されるように空間形成用仕切壁104を
設けて、大塊排出シュート86内へもぐり込んだ小径粒
子を、ふるい構造部100で分級して空間部102へ落
下させて処理物排出シュート24b、詳しくは粒子排出
シュート88へバイパスさせて戻すように構成したもの
である。ふるい構造部100としては、多数のグリズリ
バーを設けた構成、金網を取り付けた構成等が採用され
る。本例は、大塊のみを選択的に排出することができる
という利点がある。他の構成及び作用は、図17、図1
8の場合と同様である。
【0037】図21は、本発明の実施の第1形態による
多室型流動層分級装置の他の例を示している。図21に
示すように、乾燥室13において、流動層14aを形成
している粉粒状原料のうち、乾燥室13への流動化ガス
の吹き込み流量、すなわち、フリーボード42の流速に
対応する分級粒径以下の微粉は、流動層14aからフリ
ーボード42に飛散して排ガスとともにガス排出口43
から排出される。ガス排出口43から排出された微粉を
含む排ガスは、サイクロン106に導入されて微粉が捕
集され、この微粉はサイクロン106の下部から微粉抜
出管108を介して分級室15に戻される。なお、サイ
クロンの代わりに、バグフィルタ等の他の固気分離装置
を用いることも可能である。
【0038】通常、乾燥室13内の原料は比較的水分が
高いため飛散量は少ないが、例えば、分級粒径を小さく
して分級室15への流動化ガスの吹き込み流量が少ない
場合、原料投入量が多い場合、原料の水分含量が高い場
合等、その他、乾燥室13への流動化ガスの吹き込み流
量が過多となり飛散量が多い場合にも、飛散した微粉を
サイクロン106で捕集して分級室15に戻すので、分
級性能を損なうことがない。なお、図示していないが、
分級室15のガス排出口44から排出された微粉を含む
排ガスは、サイクロン又は/及びバグフィルタ等の固気
分離装置に導入されて微粉が捕集・分離される(図1も
同様である)。他の構成及び作用は、図1の場合と同様
である。また、図21に示す装置において、図2〜図2
0に示す構成を採用することも勿論可能である。
【0039】図22は、本発明の実施の第1形態による
多室型流動層分級装置のさらに他の例を示している。図
22に示すように、加熱器34からの高温熱風は、補助
気体供給管110からの低温の補助気体と混合され、例
えば、約250〜400℃の熱風として風箱16、17
に供給される。112は補助気体の流量調節弁である。
補助気体としては、一例として、空気又は乾燥・分級処
理後の排ガス等が用いられ、排ガスを用いる場合は、例
えば、石炭の調湿を行う際でも、流動化ガス中の酸素濃
度が低いので安全である。具体的には、目標とする分級
粒子径が得られる分級室15への吹き込み流量を設定
し、風箱17に供給される流動化ガスの風量が、分級室
15において良好な流動層を形成でき、かつ、上記の設
定値になるように、演算装置(図示略)、流量指示調節
計(FIC)36及び流量調節弁37を制御するが、こ
のとき、分級室15への吹き込み熱風の温度を設定し
て、温度指示調節計(TIC)114及び流量調節弁1
16により、加熱器34からの熱風分取量を制御する。
【0040】また、乾燥室13への吹き込み流量は、良
好な流動層を形成できる流量を設定し、この設定値で一
定になるように、流量指示調節計(FIC)38及び流
量調節弁39を制御するが、目標とする乾燥度を得るた
めの熱風温度との関係で、加熱器34からの熱風のみで
は良好な流動層を維持できないときに、上述の補助気体
が導入され、乾燥室13で良好な流動層を維持できる吹
き込み流量が確保される。目標乾燥度を得るための制御
は、図1の場合と同様である。このように、例えば、分
級粒径が大きく分級室15への吹き込み流量が多い場
合、原料の水分量が少ない等により目標乾燥度が小さい
場合など、その他、乾燥室13で良好な流動層を維持で
きない場合には、低温の補助気体を導入することによ
り、乾燥室13、分級室15への吹き込み流量を確保で
きる。また、分級室15への吹き込み熱風の温度を設定
し、加熱器34からの熱風分取量を制御することによ
り、補助気体の導入量を調整でき、かつ、分級室15へ
の吹き込み流量を調整できるので、分級性能がさらに向
上する。他の構成及び作用は、図1の場合と同様であ
る。また、図22に示す装置において、図2〜図21に
示す構成を採用することも勿論可能である。
【0041】図23は、本発明の実施の第2形態による
多室型流動層分級装置を示している。本実施の形態は、
一例として、流動層を備える室を2室に仕切り、上流側
を加熱室、下流側を分級室としたものである。図23に
おいて、加熱室118への吹き込み熱風の温度は、流動
層出口処理物の温度、具体的には、処理物排出シュート
24における処理物の温度を温度指示調節計(TIC)
120で測定し、目標とする加熱温度との差異があれ
ば、熱風温度設定値を変更して、風箱16に供給される
流動化ガスの温度が上記の設定温度になるように、演算
装置(図示略)、温度指示調節計(TIC)40及び燃
料調節弁41を制御する。他の構成及び作用は、実施の
第1形態の場合と同様である。なお、図23に示す装置
において、図2〜図20に示す構成を採用することも勿
論可能である。また、必要に応じて、加熱室118の出
口にサイクロン等を設ける構成(図21参照)を採用す
ること、分級室15の出口にサイクロン等を設ける構成
を採用すること、分級室15及び/又は加熱室118に
補助気体を導入する構成(図22参照)を採用すること
は、実施の第1形態の場合と同様である。
【0042】図24は、本発明の実施の第3形態による
多室型流動層分級装置を示している。本実施の形態は、
一例として、流動層を備える室を2室に仕切り、上流側
を冷却室、下流側を分級室としたものである。図24に
おいて、冷却室122への吹き込み空気の流量は、流動
層出口処理物の温度、具体的には、処理物排出シュート
24における処理物の温度を温度指示調節計(TIC)
120で測定し、目標とする冷却温度との差異があれ
ば、空気流量設定値を変更して、風箱16に供給される
流動化ガスの流量が上記の設定値になるように、演算装
置(図示略)、流量指示調節計(FIC)38及び流量
調節弁39を制御する。本実施の形態では、熱風の代わ
りに冷却用の空気を吹き込むので、加熱器等は不要であ
るが、基本的な制御は、乾燥や加熱の場合と同様であ
る。なお、より低温の補助気体を流動化ガスに導入する
場合もあるが、この場合は、冷却室122への吹き込み
空気の温度及び流量を制御する必要がある。ただし、よ
り低温の補助気体導入が経済的に困難な場合は、冷却空
気量の下限値を設け、冷却温度は制御しない。他の構成
及び作用は、実施の第1形態の場合と同様である。な
お、図24に示す装置において、図2〜図20に示す構
成を採用することも勿論可能である。また、必要に応じ
て、冷却室122の出口にサイクロン等を設ける構成
(図21参照)を採用すること、分級室15の出口にサ
イクロン等を設ける構成を採用すること、分級室15及
び/又は冷却室122に補助気体を導入する構成(図2
2参照)を採用することは、実施の第1形態の場合と同
様である。
【0043】図25は、本発明の実施の第4形態による
多室型流動層分級装置を示している。本実施の形態は、
一例として、流動層を備える室を2室に仕切り、上流側
を乾燥室、下流側を独立した空気ファンを設けて冷却・
分級室としたものである。冷却・分級室では乾燥物の冷
却と分級を同時に行うようにしている。なお、上流側を
加熱室又は冷却室とすることもできる。上流側を冷却室
とする場合は、2段に冷却することになる。図25に示
すように、本体10内の下部に多孔板型ガス分散板12
が設けられ、この多孔板型ガス分散板12の上側に被処
理物である投入原料(一例として、粉炭)が流動媒体と
なる流動層14が形成される。流動層14を備える室は
仕切部材である仕切板11で縦方向に2室に仕切られ
て、上流側に乾燥室13、下流側に冷却・分級室124
が形成されている。仕切板11の下側には、一例とし
て、開口面積が可変である連絡通路19が形成されてい
る。
【0044】乾燥室13の流動層14aの上側の本体の
一端部には被処理物である粉粒状原料を投入するための
原料投入口20が設けられ、冷却・分級室124の流動
層14eの本体の他端部には処理物(乾燥された粗粒)
を排出するための処理物排出シュート24と排出機30
とからなる処理物排出装置31が接続されている。ま
た、多孔板型ガス分散板12の下側には、乾燥室13の
流動層14a、冷却・分級室124の流動層14eのそ
れぞれに対応したホッパ形状(縦断面が略逆三角形状で
底の開口した形状)の風箱16、17が設けられ、この
ホッパ形状の風箱16、17の下端に、それぞれの風箱
内に落下した粒子を連続的に排出するための落下物の排
出機28a、28b、落下物排出シュート18a、18
bからなるそれぞれの落下物排出装置29a、29bが
接続されている。落下物排出シュート18a、18b、
処理物排出シュート24は輸送機32に接続され、この
輸送機32の一端から処理物が取り出される。
【0045】つぎに、図25に示す多室型流動層分級装
置の作用について説明する。原料投入口20から湿炭等
の粉粒状原料(被処理物)を投入するとともに、風箱1
6、17にそれぞれ流動化ガスを供給する。風箱16に
供給される流動化ガスは、被処理物の流動層14aを形
成させるだけでなく、被処理物を熱風乾燥させるのに利
用される。また、風箱17に供給される流動化ガスは、
被処理物の流動層14eを形成させるだけでなく、独立
して被処理物を冷却すると同時に風力分級するのに利用
される。乾燥室13の流動層14aに供給される乾燥・
流動化ガスは、空気ファン33からの空気を、燃料と燃
焼用空気とが供給されて燃焼する熱風炉等の加熱器34
に供給することにより、加熱された熱風として風箱16
に供給される。なお、加熱器34としては、熱風炉等の
直接加熱器の他に、間接加熱器を用いることもできる。
冷却・分級室124の流動層14eに供給される流動化
ガス(冷却・分級用空気)は、独立した空気ファン12
6により風箱17に供給される。
【0046】具体的に、図25に示す装置で分級粒子径
の制御と乾燥度の制御とを行うに際しては、分級粒子径
はフリーボード流速により定まるので、所望の分級粒子
径となるようなフリーボード35の流速、すなわち、目
標とする分級粒子径が得られる冷却・分級室124への
吹き込み流量を設定し、空気ファン126から風箱17
に供給される流動化ガスの風量が、冷却・分級室124
において良好な流動層を形成でき、かつ、上記の設定値
になり、しかも、乾燥物の冷却が行えるように、演算装
置(図示略)、流量指示調節計(FIC)36及び流量
調節弁37を制御する。また、乾燥室13への吹き込み
流量は、良好な流動層を形成できる流量を設定し、この
設定値で一定になるように、流量指示調節計(FIC)
38及び流量調節弁39を制御する。そして、図示を省
略しているが、処理物の水分量(出口水分)を測定し、
投入原料の水分量(入口水分)との差から乾燥度を演算
して、目標とする乾燥度との差異があれば、乾燥室13
への吹き込み熱風の温度設定値を変更し、空気ファン3
3及び加熱器34から風箱16に供給される流動化ガス
の温度が上記の設定温度になるように、演算装置(図示
略)、温度指示調節計(TIC)40及び燃料調節弁4
1を制御する。
【0047】良好な流動層を形成でき、かつ、目標とす
る乾燥度になるように風量及び温度が調整された流動化
ガスは、空気ファン33及び加熱器34から乾燥室13
の風箱16に供給され、多孔板型ガス分散板12から噴
出して、被処理物を流動化して流動層14aを形成させ
るとともに、被処理物を乾燥する。乾燥室13のフリー
ボード42に飛散する微粉は、排ガスとともにガス排出
口43から排出される。ガス排出口43から排出された
微粉を含む排ガスは、サイクロン106に導入されて微
粉が捕集され、この微粉はサイクロン106の下部から
微粉抜出管108を介して冷却・分級室124に戻され
る。なお、サイクロンの代わりに、バグフィルタ等の他
の固気分離装置を用いることも可能である。乾燥室13
で乾燥された乾燥物のうち、連絡通路19を通って移動
してきたものが冷却・分級室124で冷却・分級され
る。なお、乾燥室13での乾燥物のうち、多孔板型ガス
分散板12の噴出孔を通過して落下した粒子は、落下物
排出装置29aから排出される。
【0048】連絡通路19を通って移動してきた粒子
(乾燥物)は、冷却・分級室124の風箱17に、良好
な流動層を形成でき、かつ、目標とする分級粒子径にな
るように風量が調整された冷却・流動化ガスが空気ファ
ン126から供給されて、流動層14eを形成するとと
もに、分級粒子径以下の微粉がフリーボード35に飛散
して排ガスとともにガス排出口44から排出される。ま
た、独立した空気ファン126から供給される空気によ
り、乾燥物は所定の温度まで冷却される。乾燥物を冷却
することにより、残留水分の蒸発による後工程での発塵
を防止できる。ガス排出口44から排出された微粉を含
む排ガスは、サイクロン128に導入されて乾燥・冷却
された微粉が捕集・分離される。なお、サイクロンの代
わりに、バグフィルタ等の他の固気分離装置を用いるこ
とも可能である。そして、分級粒子径以上の粗粒は処理
物(製品)として処理物排出装置31から排出される。
なお、冷却・分級室124での処理物の一部は、多孔板
型ガス分散板12の噴出孔を通過して落下し、落下物排
出装置29bから排出される。乾燥室13、冷却・分級
室124からの落下物は連続的に排出できるが、落下物
の量が少ない場合等は、落下物を断続的に排出してもよ
い。落下物を連続的に排出する場合は、排出機28a、
28bを連続して作動させておく。他の構成及び作用
は、実施の第1形態の場合と同様である。なお、図25
に示す装置において、図2〜図20に示す構成を採用す
ることも勿論可能である。また、上流側で加熱処理を行
う場合の他の構成及び作用は、実施の第2形態と同様で
ある。また、上流側で冷却処理を行う場合の他の構成及
び作用は、実施の第3形態と同様である。
【0049】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されているの
で、つぎのような効果を奏する。 (1) 最下流の分級室で所望の分級粒子径となるよう
に独立して流動化ガスの風量を調整することができるの
で、分級性能に影響を与えることなく、上流側の処理室
でも、良好で安定な流動層を維持し、かつ、乾燥、加
熱、冷却等の処理に必要な風量及び/又は温度に調整す
ることができる。 (2) 乾燥又は加熱処理等された処理物を分級すると
ともに冷却して排出することにより、後工程での発塵を
防止できるので、ハンドリングが容易になるとともに、
作業環境の悪化を防止することができる。また、別途冷
却装置を設ける必要がないので、装置のコンパクト化及
びコストの低減を図ることができる。さらに、分級室で
目標とする分級粒子径に調整できるので、より確実に後
工程での発塵を防止することができる。 (3) 分級室で目標とする分級粒子径に調整できるの
で、分級率(微粉と粗粒の割合)を調整することがで
き、後工程での微粉、粗粒それぞれの量が安定する。 (4) 多孔板型ガス分散板を採用しているので、粒子
の不動部や粗粒の停滞がなく、良好で安定した流動層を
維持できる。また、多孔板型ガス分散板は簡単な構造で
あるので、安価で摩耗や目詰りも少なく、メンテナンス
が容易である。また、粗粒移送のための高い噴出速度は
必要なく、分散板の圧力損失が少なくなる。また、流動
層流速も小さくてよく、微粉の飛散量も少ない。 (5) 多孔板型ガス分散板は均一な流動層を形成で
き、構造が簡単・安価である。そして、多孔板型ガス分
散板が摩耗する場合等に、着脱可能なライナを取り付け
る構造にすると、メンテナンスが非常に容易である。 (6) 風箱がホッパ形状であるとともに、風箱内への
落下物を連続的に落下物排出装置で排出しているので、
風箱内に落下物が堆積することがなく、安全であり、流
動層も安定する。 (7) 乾燥、加熱、冷却等の処理を行う処理室からの
排ガス中に含まれる微粉を、サイクロン等の固気分離装
置で捕集して分級室に投入する場合は、分級性能が向上
し、処理室での微粉の飛散量が多いときでも分級性能を
損なうことがない。 (8) 粗大粒子や大塊の割合が多い場合には、原料投
入口の直下近傍に大塊排出装置を設け、粗大粒子等の一
部を排出することにより、全量正常に流動化させること
ができ、常に安定した運転を継続できる。 (9) 多孔板型ガス分散板の端部に設けられた堰から
粒子をオーバーフローさせて処理物排出シュートに排出
し、処理物排出シュートに分級ガスを導入する場合は、
処理物排出シュートに吹き込まれた分級ガスにより微粉
が本体内へ吹き戻されるので、処理物である粗粒への微
粉の混入が大幅に減少し、分級性能をさらに向上させる
ことができる。 (10) 堰の上方に分級板を設け、さらに、堰の高さ
又は/及び分級板の高さもしくは角度を調整できるよう
に構成する場合は、分級板と堰との間の空間の断面積を
変化させることができ、処理物排出シュートから本体側
へ流出するガス速度を変えて分級量を変化させることが
でき、分級効率が一層向上する。 (11) 処理物排出部側に大塊排出シュートを設ける
場合は、処理物である粗粒への大塊の混入を確実に防止
できる。また、ガス分散板及び風箱を貫通させて大塊を
排出する従来方式に比べて、構造が簡単であり、大塊排
出シュートは風箱を貫通しないため、処理ガスとして高
温ガスを用いる場合でも、高温ガスに長時間さらされる
ことがないので、きわめて安全である。 (12) 流動層内に投入された大塊は、最終的に排出
端付近に集まるため、大塊排出を効率よく行うことがで
きる。 (13) 大塊排出シュート下部にグリズリ、金網等の
ふるい構造部を設ける場合は、大塊排出シュートに大塊
とともに流入した通常粒子(処理物)を粒子排出シュー
ト側に戻し、大塊への処理物の混入を減少させて、大塊
のみを選択的に排出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態による多室型流動層分
級装置(乾燥室と分級室との2室の場合)の一例を示す
系統的概略構成図である。
【図2】本発明の実施の第1形態による多室型流動層分
級装置において、連絡通路を上下移動可能なゲートで構
成した場合の連絡通路まわりを示す拡大縦断面図であ
る。
【図3】図2に示す連絡通路まわりの概略を示す右側面
図である。
【図4】図3における隙間の調整手段の一例を示す拡大
図である。
【図5】本発明の実施の第1形態による多室型流動層分
級装置において、連絡通路を多数の水平な短管で形成さ
せた場合の連絡通路まわりを示す拡大縦断面図である。
【図6】図5に示す連絡通路まわりの概略を示す右側面
図である。
【図7】本発明の実施の第1形態による多室型流動層分
級装置において、連絡通路を多数の傾斜した短管で形成
させた場合の連絡通路まわりを示す拡大縦断面図であ
る。
【図8】本発明の実施の第1形態による多室型流動層分
級装置において、連絡通路を回動可能な板状体で構成し
た場合の連絡通路まわりを示す拡大縦断面図である。
【図9】図8に示す連絡通路まわりの概略を示す右側面
図である。
【図10】本発明の実施の第1形態による多室型流動層
分級装置において、原料投入口の直下近傍における流動
層下方に大塊排出装置を設けた場合を示す概略構成図で
ある。
【図11】本発明の実施の第1形態による多室型流動層
分級装置において、多孔板型ガス分散板上にライナを取
り付けた状態を示す概略平面図である。
【図12】本発明の実施の第1形態による多室型流動層
分級装置において、多孔板型ガス分散板上にライナを取
り付けた状態を示す概略拡大断面図である。
【図13】本発明の実施の第1形態による多室型流動層
分級装置において、多孔板型ガス分散板の排出シュート
側の端部近傍に堰を設けた場合の一例を示す要部拡大断
面説明図である。
【図14】本発明の実施の第1形態による多室型流動層
分級装置において、多孔板型ガス分散板の排出シュート
側の端部近傍に堰を設けた場合の他の例を示す要部拡大
断面説明図である。
【図15】本発明の実施の第1形態による多室型流動層
分級装置において、多孔板型ガス分散板の排出シュート
側の端部近傍に堰を設けた場合の他の例を示す要部拡大
断面説明図である。
【図16】本発明の実施の第1形態による多室型流動層
分級装置において、多孔板型ガス分散板の排出シュート
側の端部近傍に堰を設けた場合のさらに他の例を示す要
部拡大断面説明図である。
【図17】本発明の実施の第1形態による多室型流動層
分級装置において、排出シュートの多孔板型ガス分散板
側に大塊排出シュートを設けた場合の一例を示す要部拡
大断面説明図である。
【図18】図17における処理物排出部まわりの平断面
説明図である。
【図19】図17に示す大塊排出シュートの他の設置例
における処理物排出部まわりの平断面説明図である。
【図20】本発明の実施の第1形態による多室型流動層
分級装置において、排出シュートの多孔板型ガス分散板
側に大塊排出シュートを設けた場合の他の例を示す要部
拡大断面説明図である。
【図21】本発明の実施の第1形態による多室型流動層
分級装置(乾燥室と分級室との2室の場合)の他の例を
示す系統的概略構成図である。
【図22】本発明の実施の第1形態による多室型流動層
分級装置(乾燥室と分級室との2室の場合)のさらに他
の例を示す系統的概略構成図である。
【図23】本発明の実施の第2形態による多室型流動層
分級装置(加熱室と分級室との2室の場合)を示す系統
的概略構成図である。
【図24】本発明の実施の第3形態による多室型流動層
分級装置(冷却室と分級室との2室の場合)を示す系統
的概略構成図である。
【図25】本発明の実施の第4形態による多室型流動層
分級装置(乾燥室と冷却・分級室との2室の場合)を示
す系統的概略構成図である。
【符号の説明】
10 本体 11 仕切板 12 多孔板型ガス分散板 13 乾燥室 14、14a、14b、14c、14d、14e 流動
層 15 分級室 16、17 ホッパ形状の風箱 18a、18b 落下物排出シュート 19 連絡通路 20 原料投入口 22 大塊排出シュート 24、24a、24b 処理物排出シュート 26、28a、28b、30 排出機 27 大塊排出装置 29a、29b 落下物排出装置 31 処理物排出装置 32 輸送機 33、126 空気ファン 34 加熱器 35、42 フリーボード 36、38 流量指示調節計(FIC) 37、39、112、116 流量調節弁 40、114、120 温度指示調節計(TIC) 41 燃料調節弁 43、44 ガス排出口 45 ゲート 46 長孔 47 ボルト 48 パイプ 49 板状体 50 取付軸 51 取手 57 ライナ 58 噴出孔 60 小孔 62 皿ボルト 66、66a 分級ガス導入ノズル 68 処理物排出部 70 堰 72 間隙(スリット) 74 天井 76 空間 78、78a 分級板 80 本体側壁面 82 下降微細粒子 84 ダンパ 86、86a 大塊排出シュート 88 粒子排出シュート 90 仕切壁 92、92a 大塊排出部(大塊排出口) 94 流動化ガス噴込ノズル 95 移動層 96 大塊 98 傾斜部 100 ふるい構造部 102 空間部 104 空間形成用仕切壁 106、128 サイクロン 108 微粉抜出管 110 補助気体供給管 118 加熱室 122 冷却室 124 冷却・分級室 C 隙間
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年12月15日(1999.12.
15)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【請求項】 連絡通路が上下移動可能なゲートで構成
された請求項1又は2記載の多室型流動層分級装置。
【請求項】 連絡通路が多数の水平又は傾斜した短管
で形成された請求項1又は2記載の多室型流動層分級装
置。
【請求項】 連絡通路が回動可能な板状体で構成され
た請求項1又は2記載の多室型流動層分級装置。
【請求項】 少なくとも1室の処理室のガス排出口に
固気分離装置が接続され、この固気分離装置の下部と分
級室とが微粉抜出管を介して接続されている請求項1〜
のいずれかに記載の多室型流動層分級装置。
【請求項】 原料投入口の直下近傍における流動層下
方の多孔板型ガス分散板に、流動層空塔速度と流動化開
始速度とが等しくなる粒径以上の粗大粒子を排出するた
めの大塊排出装置を接続した請求項1〜6のいずれかに
記載の多室型流動層分級装置。
【請求項】 多孔板型ガス分散板の上に、多孔板型ガ
ス分散板の摩耗を防止するための取替可能なライナを取
り付けた請求項1〜7のいずれかに記載の多室型流動層
分級装置。
【請求項】 多孔板型ガス分散板の排出シュート側の
端部近傍に堰が設けられ、この堰を越えて微粉を吹き上
げ分級室内に戻すための分級ガス導入ノズルが排出シュ
ートに接続された請求項1〜8のいずれかに記載の多室
型流動層分級装置。
【請求項10】 多孔板型ガス分散板の排出シュート側
の端部近傍に堰が設けられるとともに、この堰の上側に
堰との間の空間の断面積を減少させて分級効率を向上さ
せるための分級板が設けられ、堰と分級板との間にガス
を流過させて微粉を分級室内に戻すための分級ガス導入
ノズルが排出シュートに接続された請求項1〜8のいず
れかに記載の多室型流動層分級装置。
【請求項11】 堰と分級板との間の空間の断面積を変
化させて分級量が調整できるように、堰及び分級板の少
なくともいずれかの高さを調整可能な構成とした請求項
10記載の多室型流動層分級装置。
【請求項12】 堰と分級板との間の空間の断面積を変
化させて分級量が調整できるように、分級板の高さ及び
角度のいずれかを調整可能な構成とした請求項10記載
の多室型流動層分級装置。
【請求項13】 堰の下端と多孔板型ガス分散板の上面
との間に、大塊が移動可能なように間隙を設けた請求項
9〜12のいずれかに記載の多室型流動層分級装置。
【請求項14】 排出シュートの多孔板型ガス分散板側
に大塊排出シュートが形成されるように、排出シュート
内が仕切壁で分割され、この大塊排出シュートの側部
に、大塊排出シュート内上部の粒子を流動化させて大塊
を選択的に落下させ排出するための流動化ガス吹込ノズ
ルが設けられた請求項1〜8のいずれかに記載の多室型
流動層分級装置。
【請求項15】 排出シュートの排出部に隣接した多孔
板型ガス分散板側に大塊排出部が設けられ、この大塊排
出部に大塊排出シュートが接続され、この大塊排出シュ
ートの側部に、大塊排出シュート内上部の粒子を流動化
させて大塊を選択的に落下させ排出するための流動化ガ
ス吹込ノズルが設けられた請求項1〜8のいずれかに記
載の多室型流動層分級装置。
【請求項16】 排出シュートの多孔板型ガス分散板側
に大塊排出シュートが形成されるように、排出シュート
内が仕切壁で分割され、この大塊排出シュートの側部
に、大塊排出シュート内上部の粒子を流動化させて大塊
を選択的に落下させ排出するための流動化ガス吹込ノズ
ルが設けられ、大塊排出シュート下部に傾斜部が形成さ
れ、この傾斜部の底部側の仕切壁の少なくとも一部をふ
るい構造とし、排出シュート内においてこのふるい構造
の下側に空間部が形成されるように空間形成用仕切壁が
設けられ、大塊排出シュート内にもぐり込んだ小径粒子
が前記空間部にふるい落とされて排出シュートに戻され
るようにした請求項1〜8のいずれかに記載の多室型流
動層分級装置。
【請求項17】 仕切壁の上端を多孔板型ガス分散板の
上面より高くした請求項14、15又は16記載の多室
型流動層分級装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の多室型流動層分級装置は、粉粒状原料を
乾燥、加熱及び冷却の少なくともいずれかの処理をする
とともに、微粉と粗粒とを分級するための流動層が形成
される装置であって、本体内の風箱の上側に多孔板型ガ
ス分散板を介して流動層を備える室が縦方向の仕切部材
で上流側の少なくとも1室の処理室と最下流の分級室と
の多室に仕切られ、仕切部材の下側又は下部に開口面積
が可変である連絡通路が形成され、多孔板型ガス分散板
の下側の風箱が各室毎にホッパ形状に構成され、ホッパ
形状の風箱の下端に多孔板型ガス分散板の噴出孔を通過
した風箱内への落下物を連続的に排出できる落下物排出
装置が接続され、処理室下側の風箱内に乾燥、加熱及び
冷却のいずれかの処理用気体としての役割を有する流動
化ガスを供給するための処理・流動化ガス供給系統が風
箱側部に接続され、分級室下側の風箱内に分級用気体と
しての役割を有する流動化ガスを供給するための分級・
流動化ガス供給系統が風箱側部に接続され、本体の最上
流の処理室の一端に粉粒状原料を投入するための原料投
入口を有し、本体の最下流の分級室の他端に処理された
粗粒を排出するための排出シュートが接続され、本体の
各室の上部に微粉を含む排ガスを抜き出すためのガス排
出口を有し、分級室下側の風箱内に供給されるガスの風
量を調整して分級粒子径(フリーボード流速に相当)を
制御するための流量制御手段が分級・流動化ガス供給系
統に設けられるとともに、処理室下側の風箱内に供給さ
れるガスの風量及び温度の少なくともいずれかを調整す
るための制御手段が処理・流動化ガス供給系統に設けら
れるように構成されている(図1、図21〜図24参
照)。なお、落下物排出装置は、落下物の落下量に応じ
て断続的に排出するように制御する構成としても良い。
また、多孔板型ガス分散板の材質としては、腐食等を防
止する観点から、例えば、SUS304等のステンレス
鋼などが用いられる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】上記のように、仕切部材の下側又は下部に
形成された連絡通路を開口面積が可変となる構成とす
図2〜図9参照)。この場合、連絡通路を、上下移動
可能なゲートで構成したり(図2〜図4参照)、多数の
水平又は傾斜した短管で形成したり(図5〜図7参
照)、回動可能な板状体で構成したり(図8、図9参
照)することができる。なお、連絡通路の開口面積が可
変となる構成であれば、その他の構成を採用することも
勿論可能である。また、上記の本発明の装置において、
少なくとも1室の処理室のガス排出口に固気分離装置を
接続して、この固気分離装置の下部と分級室とを微粉抜
出管を介して接続することが好ましい(図21参照)。
この場合、処理室での微粉の飛散量が多い場合でも、固
気分離装置で捕集して分級室に投入されるので、分級性
能が損なわれない。なお、固気分離装置としては、一例
として、サイクロン、バグフィルタ等が用いられる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村尾 三樹雄 神戸市長田区川西通2丁目4番地 川崎エ ンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 3L113 AA07 AB02 AC03 AC16 AC21 AC36 AC40 AC48 AC49 AC50 AC52 AC54 AC56 AC60 AC63 AC73 AC74 AC79 AC82 AC83 BA02 CA02 CA08 CA11 CA13 CB02 CB13 CB22 CB23 CB24 CB27 CB34 DA01 DA05 DA06 DA07 DA13 DA14 DA21 DA22 DA25 DA26 4D021 DB01 DB02 FA09 GA02 GA03 GA07 GA08 GA10 GA11 GA13 GA14 GA16 GA18 GA27 GA30 GB01 HA10 NA01 4K046 HA07 HA09 JA01 JA07 JC09 JD02 JE09 KA01 LA01 LA04

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉粒状原料を乾燥、加熱及び冷却の少な
    くともいずれかの処理をするとともに、微粉と粗粒とを
    分級するための流動層が形成される装置であって、本体
    内の風箱の上側に多孔板型ガス分散板を介して流動層を
    備える室が縦方向の仕切部材で上流側の少なくとも1室
    の処理室と最下流の分級室との多室に仕切られ、仕切部
    材の下側又は下部に連絡通路が形成され、多孔板型ガス
    分散板の下側の風箱が各室毎にホッパ形状に構成され、
    ホッパ形状の風箱の下端に風箱内への落下物を連続的に
    排出できる落下物排出装置が接続され、処理室下側の風
    箱内に乾燥、加熱及び冷却のいずれかの処理用気体とし
    ての役割を有する流動化ガスを供給するための処理・流
    動化ガス供給系統が風箱側部に接続され、分級室下側の
    風箱内に分級用気体としての役割を有する流動化ガスを
    供給するための分級・流動化ガス供給系統が風箱側部に
    接続され、本体の最上流の処理室の一端に粉粒状原料を
    投入するための原料投入口を有し、本体の最下流の分級
    室の他端に処理された粗粒を排出するための排出シュー
    トが接続され、本体の各室の上部に微粉を含む排ガスを
    抜き出すためのガス排出口を有し、分級室下側の風箱内
    に供給されるガスの風量を調整して分級粒子径を制御す
    るための流量制御手段が分級・流動化ガス供給系統に設
    けられるとともに、処理室下側の風箱内に供給されるガ
    スの風量及び温度の少なくともいずれかを調整するため
    の制御手段が処理・流動化ガス供給系統に設けられたこ
    とを特徴とする多室型流動層分級装置。
  2. 【請求項2】 乾燥、加熱又は冷却処理された粉粒状原
    料を分級室で冷却・分級することができるように、分級
    ・流動化ガス供給系統に独立した空気ファンを設けた請
    求項1記載の多室型流動層分級装置。
  3. 【請求項3】 仕切部材の下側又は下部に形成された連
    絡通路を開口面積が可変となる構成とした請求項1又は
    2記載の多室型流動層分級装置。
  4. 【請求項4】 連絡通路が上下移動可能なゲートで構成
    された請求項1又は2記載の多室型流動層分級装置。
  5. 【請求項5】 連絡通路が多数の水平又は傾斜した短管
    で形成された請求項1又は2記載の多室型流動層分級装
    置。
  6. 【請求項6】 連絡通路が回動可能な板状体で構成され
    た請求項1又は2記載の多室型流動層分級装置。
  7. 【請求項7】 少なくとも1室の処理室のガス排出口に
    固気分離装置が接続され、この固気分離装置の下部と分
    級室とが微粉抜出管を介して接続されている請求項1〜
    6のいずれかに記載の多室型流動層分級装置。
  8. 【請求項8】 原料投入口の直下近傍における流動層下
    方の多孔板型ガス分散板に、流動層空塔速度と流動化開
    始速度とが等しくなる粒径以上の粗大粒子を排出するた
    めの大塊排出装置を接続した請求項1〜7のいずれかに
    記載の多室型流動層分級装置。
  9. 【請求項9】 多孔板型ガス分散板の上に、多孔板型ガ
    ス分散板の摩耗を防止するための取替可能なライナを取
    り付けた請求項1〜8のいずれかに記載の多室型流動層
    分級装置。
  10. 【請求項10】 多孔板型ガス分散板の排出シュート側
    の端部近傍に堰が設けられ、この堰を越えて微粉を吹き
    上げ分級室内に戻すための分級ガス導入ノズルが排出シ
    ュートに接続された請求項1〜9のいずれかに記載の多
    室型流動層分級装置。
  11. 【請求項11】 多孔板型ガス分散板の排出シュート側
    の端部近傍に堰が設けられるとともに、この堰の上側に
    堰との間の空間の断面積を減少させて分級効率を向上さ
    せるための分級板が設けられ、堰と分級板との間にガス
    を流過させて微粉を分級室内に戻すための分級ガス導入
    ノズルが排出シュートに接続された請求項1〜9のいず
    れかに記載の多室型流動層分級装置。
  12. 【請求項12】 堰と分級板との間の空間の断面積を変
    化させて分級量が調整できるように、堰及び分級板の少
    なくともいずれかの高さを調整可能な構成とした請求項
    11記載の多室型流動層分級装置。
  13. 【請求項13】 堰と分級板との間の空間の断面積を変
    化させて分級量が調整できるように、分級板の高さ及び
    角度のいずれかを調整可能な構成とした請求項11記載
    の多室型流動層分級装置。
  14. 【請求項14】 堰の下端と多孔板型ガス分散板の上面
    との間に、大塊が移動可能なように間隙を設けた請求項
    10〜13のいずれかに記載の多室型流動層分級装置。
  15. 【請求項15】 排出シュートの多孔板型ガス分散板側
    に大塊排出シュートが形成されるように、排出シュート
    内が仕切壁で分割され、この大塊排出シュートの側部
    に、大塊排出シュート内上部の粒子を流動化させて大塊
    を選択的に落下させ排出するための流動化ガス吹込ノズ
    ルが設けられた請求項1〜9のいずれかに記載の多室型
    流動層分級装置。
  16. 【請求項16】 排出シュートの排出部に隣接した多孔
    板型ガス分散板側に大塊排出部が設けられ、この大塊排
    出部に大塊排出シュートが接続され、この大塊排出シュ
    ートの側部に、大塊排出シュート内上部の粒子を流動化
    させて大塊を選択的に落下させ排出するための流動化ガ
    ス吹込ノズルが設けられた請求項1〜9のいずれかに記
    載の多室型流動層分級装置。
  17. 【請求項17】 排出シュートの多孔板型ガス分散板側
    に大塊排出シュートが形成されるように、排出シュート
    内が仕切壁で分割され、この大塊排出シュートの側部
    に、大塊排出シュート内上部の粒子を流動化させて大塊
    を選択的に落下させ排出するための流動化ガス吹込ノズ
    ルが設けられ、大塊排出シュート下部に傾斜部が形成さ
    れ、この傾斜部の底部側の仕切壁の少なくとも一部をふ
    るい構造とし、排出シュート内においてこのふるい構造
    の下側に空間部が形成されるように空間形成用仕切壁が
    設けられ、大塊排出シュート内にもぐり込んだ小径粒子
    が前記空間部にふるい落とされて排出シュートに戻され
    るようにした請求項1〜9のいずれかに記載の多室型流
    動層分級装置。
  18. 【請求項18】 仕切壁の上端を多孔板型ガス分散板の
    上面より高くした請求項15、16又は17記載の多室
    型流動層分級装置。
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