JP2010194382A - 含水有機廃棄物の乾燥システム及び乾燥方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】高含水有機汚泥等の含水有機廃棄物を効率よく乾燥させ、装置コスト及び運転コストを低減する。
【解決手段】含水有機廃棄物W1を貯蔵する貯蔵タンク2と、過熱蒸気S1を発生させる過熱蒸気発生装置3と、貯蔵タンク2から供給された廃棄物W1と、過熱蒸気発生装置3から供給された過熱蒸気S2とを直接接触させながら、廃棄物W1を破砕乾燥する破砕気流乾燥機4と、破砕乾燥された廃棄物を含む排ガスEを固気分離する固気分離機(サイクロン)7と、固気分離機7で分離された固体側に存在する未乾燥の廃棄物を、新たな過熱蒸気S4と直接接触させて乾燥させる第2の気流乾燥機(サイクロン)8とを備える含水有機廃棄物の乾燥システム1。容量の小さい破砕気流乾燥機によってある程度乾燥させた後、未乾燥物を新たな過熱蒸気と直接接触させて乾燥させるため、全体的にコンパクトな装置構成で効率よく乾燥させることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、高含水有機汚泥等の含水有機廃棄物を乾燥させるシステム及び方法に関する。
従来、高含水有機汚泥等の含水有機廃棄物を乾燥させるにあたって、種々の装置及び方法が提案されている。例えば、特許文献1には、外気に対して気密保持された空間で、回転する受け皿の中に被乾燥物を落下させる工程と、受け皿に溜まった被乾燥物を受け皿と一体的に回転させて周囲に飛散させ、受け皿を包囲する障壁に衝突付着させる工程と、飛散する乾燥物及び障壁に付着した乾燥物に過熱蒸気と燃焼排ガスの混合ガスを吹き付け、乾燥物を膨化及び乾燥させる工程と、障壁に付着した乾燥物を受け皿の下に配置したすり鉢型のスクレパーで掻き取り、掻き取った乾燥物をスクレパーの底部に設けた孔から下に落下させる工程とを備える泥状物の乾燥方法が提案されている。
しかし、上記泥状物の乾燥方法では、被乾燥物を乾燥させるにあたって、過熱蒸気と燃焼排ガスの混合ガスを利用しているため、被乾燥物を乾燥した後の処理ガス量が大量となり、処理コストが高騰するとともに、燃焼ガスに含まれる酸素によって乾燥装置等が爆発する懸念もあった。
そこで、特許文献2には、乾燥熱源として過熱蒸気のみを用い、内部に複数の乾燥床面を備え、各々の乾燥床面に回転するレーキを配置し、上部の供給部から供給された汚泥等の被乾燥物が、回転レーキで混合撹拌されながら上段から下段へと移動し、循環する過熱蒸気と直接接触しながら乾燥した後、下部の排出口から排出される過熱蒸気循環型乾燥システムが提案されている。この乾燥システムによれば、過熱蒸気のみを用いるため、乾燥後の処理ガス量が低下し、ガス処理に要するコストを低減することができるとともに、乾燥用熱ガスに酸素が含まれていないため、乾燥装置等の爆発の虞もない。
特開2005−114327号公報 特開2006−308162号公報
しかし、上記特許文献2に記載の過熱蒸気のみを用いる従来の乾燥システムでは、被乾燥物が、乾燥床面に載置された状態で回転するレーキによって混合撹拌されながら、乾燥床面の上段から下段へと移動して乾燥する。そのため、被乾燥物と過熱蒸気との接触面積が比較的小さく、乾燥効率が必ずしも高いとは言えず、装置が大がかりなものとなり、装置コスト及び運転コストが高騰するという問題があった。
そこで、本発明は、上記従来の技術における問題点に鑑みてなされたものであって、高含水有機汚泥等の含水有機廃棄物を効率よく乾燥させることができ、装置コスト及び運転コストを低く抑えることのできる乾燥システム及び乾燥方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、含水有機廃棄物の乾燥システムであって、含水有機廃棄物を貯蔵する貯蔵タンクと、過熱蒸気を発生させる過熱蒸気発生装置と、前記貯蔵タンクから供給された含水有機廃棄物と、前記過熱蒸気発生装置から供給された過熱蒸気とを直接接触させながら、該含水有機廃棄物を破砕乾燥する破砕気流乾燥機と、該破砕気流乾燥機から排出され、前記破砕乾燥された含水有機廃棄物を含む排ガスを固気分離する固気分離機と、該固気分離機で分離された固体側に存在する未乾燥の含水有機廃棄物を、新たな過熱蒸気と直接接触させて乾燥させる第2の気流乾燥機とを備えることを特徴とする。
そして、本発明によれば、比較的容量の小さい破砕気流乾燥機によってある程度含水有機廃棄物を乾燥させた後、第2の気流乾燥機において、固気分離機で分離された固体側に存在する未乾燥の含水有機廃棄物を、新たな過熱蒸気と直接接触させて乾燥させるため、全体的にコンパクトな装置構成で効率よく乾燥させることができ、装置コスト及び運転コストを低く抑えることができる。
上記含水有機廃棄物の乾燥システムにおいて、前記第2の気流乾燥機を、前記固気分離機で分離された固体側の含水有機廃棄物と前記新たな過熱蒸気とを入口部で直接接触させ、乾燥した含水有機廃棄物と、過熱蒸気とに固気分離して排出する第2の固気分離機とすることができる。第2の固気分離機において、未乾燥の含水有機廃棄物と新たな過熱蒸気とが直接接触するため、効率よく未乾燥の含水有機廃棄物を乾燥させることができ、すべての含水有機廃棄物を効率よく乾燥させることができる。
また、前記第2の固気分離機から排出された過熱蒸気を、前記破砕乾燥された含水有機廃棄物を含む排ガスを固気分離する固気分離機に導入し、該固気分離機における固気分離に利用することができる。これにより、第2の固気分離機から排出された過熱蒸気を、破砕乾燥された含水有機廃棄物を含む排ガスを固気分離する固気分離機において、含水有機廃棄物の乾燥に有効利用することができ、さらに乾燥効率を向上させることができる。
さらに、上記含水有機廃棄物の乾燥システムにおいて、前記新たな過熱蒸気を、前記過熱蒸気発生装置から供給することができ、前記過熱蒸気発生装置を、セメント焼成装置に付設され、該セメント焼成装置の廃熱及び/又は該セメント焼成装置に付設された塩素バイパスの排ガスの顕熱を利用して過熱蒸気を発生させる廃熱ボイラーとすることができる。
上記含水有機廃棄物の乾燥システムにおいて、前記新たな過熱蒸気を、セメント焼成装置のセメントキルン、プレヒータ、クリンカクーラ及び塩素バイパスのうち少なくとも一箇所からの排ガスによって加熱する加熱装置を備え、該加熱装置によって加熱された新たな過熱蒸気を、前記第2の気流乾燥機に供給することができる。これにより、新たな過熱蒸気の温度をさらに高温とすることができ、より効率よく含水有機廃棄物を乾燥させることができる。この際、新たな過熱蒸気は、破砕気流乾燥機の排ガスのように含水有機廃棄物から発生した水蒸気を含まないため、セメントキルン等の排ガスを用いて容易に昇温させることができ、セメント焼成装置側の熱効率の低下も小さい。
また、本発明は、含水有機廃棄物の乾燥方法であって、破砕気流乾燥機に、過熱蒸気を含水有機廃棄物と直接接触するように供給して該含水有機廃棄物を破砕乾燥し、該破砕気流乾燥機から排出され、前記破砕乾燥された含水有機廃棄物を含む排ガスを固気分離し、該固気分離によって分離された固体側に存在する未乾燥の含水有機廃棄物を、新たな過熱蒸気と直接接触させて乾燥させることを特徴とする。本発明によれば、上記発明と同様に、全体的にコンパクトな装置構成で効率よく乾燥させることができ、装置コスト及び運転コストを低く抑えることができる。
上記含水有機廃棄物の乾燥方法において、前記過熱蒸気及び/又は前記新たな過熱蒸気を発生させるための熱源として、セメント焼成装置の廃熱及び/又は該セメント焼成装置に付設された塩素バイパスの排ガスの顕熱を利用することができる。
以上のように、本発明によれば、高含水有機汚泥等の含水有機廃棄物を効率よく乾燥させることができ、装置コスト及び運転コストを低減することができる。
本発明にかかる含水有機廃棄物の乾燥システムの一実施の形態を示すフローチャートである。 図1の含水有機廃棄物の乾燥システムに用いられる、破砕気流乾燥機の排気を固気分離するためのサイクロンを示す概略図である。 図1の含水有機廃棄物の乾燥システムに用いられる、図2に示したサイクロンから排出された廃棄物を乾燥させるサイクロンを示す概略図である。
次に、本発明の実施の形態について説明する。尚、以下の説明においては、本発明にかかる含水有機廃棄物の乾燥システム(以下、「乾燥システム」と略称する)をセメント焼成設備を備えたプラントに適用した場合を例にとって説明する。
図1は、本発明にかかる乾燥システムの一実施の形態を示し、この乾燥システム1は、含水有機汚泥等の含水有機廃棄物(以下、適宜「廃棄物」という)W1を貯蔵する廃棄物貯蔵タンク2と、過熱蒸気S1を発生させる過熱蒸気発生装置3と、廃棄物W1と過熱蒸気S2とを直接接触させながら、廃棄物W1を破砕乾燥する破砕気流乾燥機4と、廃棄物W1を破砕気流乾燥機4に供給する供給装置5と、過熱蒸気S2、S3を破砕気流乾燥機4及び加熱装置12に供給するブロワ6と、サイクロン(第2の気流乾燥機又は第2の固気分離機)8への過熱蒸気S3を昇温させる加熱装置12と、破砕気流乾燥機4の排気Eを固気分離するサイクロン(第1の固気分離機)7と、過熱蒸気S4を用いてサイクロン7から排出された廃棄物W2を乾燥させるサイクロン8と、サイクロン7から排出された過熱蒸気S5に含まれるダストDを回収するバグフィルタ9と、サイクロン8及びバグフィルタ9から回収された乾燥有機廃棄物W3及びダストDを貯蔵する乾燥廃棄物貯蔵タンク10と、循環ブロワ11等で構成される。
廃棄物貯蔵タンク2は、受け入れた廃棄物W1を貯蔵するために設けられる。廃棄物W1は、40質量%以上の水分を含む高含水有機汚泥であってもよく、製紙汚泥、下水汚泥、ビルピット汚泥、食品汚泥等でもよい。廃棄物貯蔵タンク2には、下部に廃棄物W1を破砕気流乾燥機4に供給するためのスクリューフィーダ等の供給装置5が付設される。
過熱蒸気発生装置3は、過熱蒸気S1を発生させるため、セメント焼成装置(不図示)に付設され、セメント焼成装置からの廃熱を利用して過熱蒸気を発生させる廃熱ボイラーを利用することができる。尚、過熱蒸気S1を発生させるにあたって、セメント焼成装置に付設された塩素バイパスの排ガスの顕熱を利用することもできる。ブロワ6は、過熱蒸気発生装置3の蒸気排出側に設けられ、過熱蒸気S1を破砕気流乾燥機4及び加熱装置12に各々過熱蒸気S2、S3として供給する。ブロワ6の下流の過熱蒸気供給ダクト16、17には、過熱蒸気S2、S3の分配率を調整するためのダンパ18、19が設けられる。
加熱装置12は、過熱蒸気S3を、セメント焼成装置のセメントキルンからの排ガスによって加熱するために備えられ、加熱装置12によって加熱された新たな過熱蒸気S4をサイクロン8に供給することができる。尚、セメントキルンからの排ガスに代えて、プレヒータ、クリンカクーラ及び塩素バイパス等の排ガスを利用することもできる。
破砕気流乾燥機4は、廃棄物W1を破砕しながら、過熱蒸気発生装置3からブロワ6を介して供給される過熱蒸気S2によって乾燥させるために備えられる。この破砕気流乾燥機4は、鎖打撃式の乾燥機であって、上部に廃棄物W1の供給口と、下部に過熱蒸気発生装置3からの過熱蒸気S2の供給口とを備え、廃棄物W1と過熱蒸気S2を向流で接触させる。また、内部には、回転軸4aと、この回転軸4aに固定され、回転軸4aの回転とともに遠心力によって水平方向に延伸して回転し、廃棄物W1を破砕する打撃チェーン4bを備える。尚、上記鎖打撃式の破砕気流乾燥機4に代えて、鎖の代わりに丸棒等を水平に取り付けた棒打撃式、ケージミル式又は旋回式の乾燥機を用いることもできる。ケージミル式破砕気流乾燥機とは、互いに反転する破砕ケージを備えた乾燥機であり、旋回式破砕気流乾燥機は、旋回気流を用いた破砕気流乾燥機である。
サイクロン7は、破砕気流乾燥機4における破砕乾燥によって得られた乾燥有機廃棄物W2を回収するために備えられる。また、サイクロン7へは、サイクロン8からの過熱蒸気S6が導入され、この過熱蒸気S6を排気Eに含まれる未乾燥の含水有機廃棄物の乾燥に利用することができる。より詳細には、図2に示すように、サイクロン7は、大別して、円筒部7aとコーン部7bとで構成され、円筒部7aの上部には、ガス入口部7c、蒸気入口部7dが設けられ、円筒部7aの天井部にはガス出口部7eが設けられ、コーン部7bの最下部は廃棄物出口部7fとなっている。ガス入口部7cに破砕気流乾燥機4から排気Eが供給され、蒸気入口部7dにサイクロン8から過熱蒸気S6が供給される。
サイクロン8は、サイクロン7で分離された廃棄物W2を、加熱装置12からの過熱蒸気S4と直接接触させて乾燥させるために備えられる。また、サイクロン8から排出された過熱蒸気S6は、サイクロン7において破砕気流乾燥機4の排気Eに含まれる未乾燥の含水有機廃棄物の乾燥に利用される。より詳細には、図3に示すように、サイクロン8は、大別して、円筒部8aとコーン部8bとで構成され、円筒部8aの上部には、ガス入口部8cが設けられ、円筒部8aの天井部にはガス出口部8dが設けられ、コーン部8bの最下部は廃棄物出口部8eとなっている。ガス入口部8cに、サイクロン7から廃棄物W2が供給され、加熱装置12から過熱蒸気S4が供給され、両者が直接接触する。
図1に戻り、バグフィルタ9は、サイクロン7から排出された過熱蒸気S5中のダストを回収するために備えられる。尚、過熱蒸気S5中のダストが乾燥システム1に悪影響を及ぼすことがない程度に低濃度であれば、バグフィルタ9は省略可能であるが、その場合にも、余剰蒸気S8を系外に排出するのであれば、後述する余剰蒸気排出部13の下流側にバグフィルタが必要となる。
乾燥廃棄物貯蔵タンク10は、サイクロン8及びバグフィルタ9によって回収された乾燥有機廃棄物W3及びダストDを貯蔵するために設けられる。循環ブロワ11は、バグフィルタ9から排出された過熱蒸気S7を循環ダクト14を介して加熱装置15で加熱した後、過熱蒸気供給ダクト16を介して破砕気流乾燥機4に戻すために設けられる。あるいは、加熱装置15を設けずに、過熱蒸気S7を過熱蒸気発生装置3に戻してもよい。
余剰蒸気排出部13は、乾燥システム1から余剰蒸気S8を系外に排出するために備えられ、余剰蒸気排出部13の後段には、余剰蒸気排出部13から排出された余剰蒸気S8を脱臭処理するための燃焼炉等(不図示)が配置される。
次に、上記構成を有する乾燥システム1の動作について、図1乃至図3を参照しながら説明する。
受け入れた廃棄物W1を廃棄物貯蔵タンク2に一時的に貯蔵するとともに、セメント焼成設備とともに運転される過熱蒸気発生装置3によって過熱蒸気S1を発生させる。
破砕気流乾燥機4の上部に、廃棄物貯蔵タンク2からの廃棄物W1を供給装置5を介して供給するとともに、破砕気流乾燥機4の下部から、過熱蒸気発生装置3からの過熱蒸気S2をブロワ6を介して導入する。この過熱蒸気S2の温度は、200℃〜500℃程度であるため、単位体積当たりの保有熱量が大きく、廃棄物W1を効率よく乾燥させることができる。また、破砕気流乾燥機4では、廃棄物W1と過熱蒸気S2とが向流で直接接触するとともに、破砕気流乾燥機4の内部に設けられた打撃チェーン4bによって廃棄物W1を破砕しながら乾燥させるため、廃棄物W1は、その比表面積を増加させながら表面から乾燥することとなる。そのため、比表面積の増加による乾燥効率の向上に加え、廃棄物W1の表面乾燥によって破砕効率も合わせて向上することとなり、従来に比較して全体的な乾燥効率が飛躍的に向上する。また、酸素を含まない過熱蒸気Sを用いるため、破砕気流乾燥機4等の爆発の虞もない。
一方、過熱蒸気発生装置3からブロワ6を介して供給ダクト17に搬送された過熱蒸気S3を加熱装置12で加熱する。加熱装置12において、過熱蒸気S3を、セメント焼成装置のセメントキルンの排ガス等で加熱し、過熱蒸気S3よりも高温の過熱蒸気S4を得ることができる。
尚、破砕気流乾燥機4への廃棄物W1の供給量が一時的に低下したような場合等、破砕気流乾燥機4の出口ガス温度が高すぎる場合には、破砕気流乾燥機4の前段で冷却空気Cを導入することができる。また、ブロワ6の下流側の過熱蒸気供給ダクト16、17に設置したダンパ18、19によって、過熱蒸気S2、S3の分配率を調整し、乾燥システム1全体で最適なガスバランスを得ることができる。
次に、サイクロン7に破砕気流乾燥機4から排気Eを供給し、破砕気流乾燥機4で破砕乾燥した廃棄物を分離回収する。この際、サイクロン8からの過熱蒸気S6を排気Eに含まれる未乾燥の含水有機廃棄物の乾燥に利用する。すなわち、図2に示すように、破砕気流乾燥機4からの排気Eは、サイクロン7のガス入口部7cから円筒部7aの上部に流入するが、この際、蒸気入口部7dから過熱蒸気S6が流入し、排気Eと過熱蒸気S6の流れが一体化し、廃棄物は、過熱蒸気S6によって乾燥しながら遠心力によってガスと分離した後、円筒部7a内を下降する。この過熱蒸気S6は、サイクロン8において未乾燥の廃棄物の加熱に使用されたものであるが、廃棄物から蒸発した水蒸気等をあまり含まないため、排気Eに含まれる未乾燥の廃棄物の乾燥に有効利用することができる。サイクロン7から排出された廃棄物W2は、サイクロン8のガス入口部8cに導入される。一方、排気Eに含まれる過熱蒸気S5は、ガス出口部7eからバグフィルタ9に搬送される。
次に、サイクロン8において、サイクロン7で分離された廃棄物W2を、加熱装置12からの過熱蒸気S4と直接接触させて乾燥させて乾燥有機廃棄物W3として回収する。すなわち、図3に示すように、サイクロン7からの廃棄物W2は、サイクロン8のガス入口部8cに導入され、ガス入口部8cにおいて加熱装置12からの過熱蒸気S4と直接接触し、未乾燥の廃棄物が乾燥する。乾燥した廃棄物は、円筒部8a内で固気分離され、廃棄物は遠心力によってガスと分離した後、円筒部8a内を下降する。乾燥した乾燥有機廃棄物W3は、廃棄物出口部8eから排出された後、乾燥廃棄物貯蔵タンク10へ搬送される。一方、過熱蒸気S6は、サイクロン8のガス出口部8dからサイクロン7の蒸気入口部7dに導入される。
図1に戻り、バグフィルタ9によって、サイクロン7から排出された過熱蒸気S5に含まれるダストDを回収し、回収したダストDをサイクロン8で回収した乾燥有機廃棄物W3とともに乾燥廃棄物貯蔵タンク10に貯蔵し、セメント焼成設備の燃料として利用することができる。回収した乾燥有機廃棄物W4を、ブロワ(不図示)を介してセメント焼成装置とは別の装置等に搬送して処理することもできる。さらに、回収した乾燥有機廃棄物W4と、生汚泥とを混練機に導入して粒状物とした後燃料として用いることもできる。
尚、上記実施の形態においては、サイクロン8を用いてサイクロン7からの廃棄物W2を乾燥させたが、その他、廃棄物W2と過熱蒸気S4とが効率的に混合・熱交換可能な気流混合機能と、過熱蒸気S4から乾燥有機廃棄物W3を回収可能な固気分離機能とを備えた装置を設け、過熱蒸気S4によって廃棄物W2を乾燥させることもできる。
また、過熱蒸気S3の温度が充分に高く加熱装置12によって昇温する必要がない場合には、加熱装置12を設置する必要はなく、過熱蒸気S3をそのままサイクロン8に導入することもできる。
さらに、バグフィルタ9から排出される過熱蒸気S7を、循環ブロワ11によって、循環ダクト14を介して加熱装置15で加熱した後、過熱蒸気供給ダクト16に戻すこともできる。あるいは、加熱装置15を設けずに、過熱蒸気S7を過熱蒸気発生装置3に戻してもよい。これによって、蒸気を循環させ、破砕気流乾燥機4内を流れる蒸気の体積を増加させ、気流乾燥に要する風量を確保することができる。
乾燥システム1に滞留する余剰蒸気S8は、余剰蒸気排出部13を介して適宜外部に排出し、燃焼炉等(不図示)で加熱して脱臭処理を行うことができる。尚、余剰蒸気S8は、燃焼炉等で加熱せずに、凝縮後下水に放流することもできる。
また、上記実施の形態においては、本発明にかかる含水有機廃棄物の乾燥システムをセメント焼成設備を備えたプラントに適用した場合を例にとって説明したが、過熱蒸気を発生させる設備を有するか、過熱蒸気を利用することが可能なプラントであれば、セメント焼成設備を備えないプラントに本発明を適用することも勿論可能である。
1 乾燥システム
2 廃棄物貯蔵タンク
3 過熱蒸気発生装置
4 破砕気流乾燥機
5 供給装置
6 ブロワ
7 サイクロン
7a 円筒部
7b コーン部
7c ガス入口部
7d 蒸気入口部
7e ガス出口部
7f 廃棄物出口部
8 サイクロン
8a 円筒部
8b コーン部
8c ガス入口部
8d ガス出口部
8e 廃棄物出口部
9 バグフィルタ
10 乾燥廃棄物貯蔵タンク
11 循環ブロワ
12 加熱装置
13 余剰蒸気排出部
14 循環ダクト
15 加熱装置
16、17 過熱蒸気供給ダクト
18、19 ダンパ

Claims (8)

  1. 含水有機廃棄物を貯蔵する貯蔵タンクと、
    過熱蒸気を発生させる過熱蒸気発生装置と、
    前記貯蔵タンクから供給された含水有機廃棄物と、前記過熱蒸気発生装置から供給された過熱蒸気とを直接接触させながら、該含水有機廃棄物を破砕乾燥する破砕気流乾燥機と、
    該破砕気流乾燥機から排出され、前記破砕乾燥された含水有機廃棄物を含む排ガスを固気分離する固気分離機と、
    該固気分離機で分離された固体側に存在する未乾燥の含水有機廃棄物を、新たな過熱蒸気と直接接触させて乾燥させる第2の気流乾燥機とを備えることを特徴とする含水有機廃棄物の乾燥システム。
  2. 前記第2の気流乾燥機は、前記固気分離機で分離された固体側の含水有機廃棄物と前記新たな過熱蒸気とを入口部で直接接触させ、乾燥した含水有機廃棄物と、過熱蒸気とに固気分離して排出する第2の固気分離機であることを特徴とする請求項1に記載の含水有機廃棄物の乾燥システム。
  3. 前記第2の固気分離機から排出された過熱蒸気を、前記破砕乾燥された含水有機廃棄物を含む排ガスを固気分離する固気分離機に導入し、該固気分離機における固気分離に利用することを特徴とする請求項2に記載の含水有機廃棄物の乾燥システム。
  4. 前記新たな過熱蒸気は、前記過熱蒸気発生装置から供給されることを特徴とする請求項1、2又は3に記載の含水有機廃棄物の乾燥システム。
  5. 前記過熱蒸気発生装置は、セメント焼成装置に付設され、該セメント焼成装置の廃熱及び/又は該セメント焼成装置に付設された塩素バイパスの排ガスの顕熱を利用して前記過熱蒸気を発生させる廃熱ボイラーであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の含水有機廃棄物の乾燥システム。
  6. 前記新たな過熱蒸気を、セメント焼成装置のセメントキルン、プレヒータ、クリンカクーラ及び塩素バイパスのうち少なくとも一箇所からの排ガスによって加熱する加熱装置を備え、該加熱装置によって加熱された新たな過熱蒸気を、前記第2の気流乾燥機に供給することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の含水有機廃棄物の乾燥システム。
  7. 破砕気流乾燥機に、過熱蒸気を含水有機廃棄物と直接接触するように供給して該含水有機廃棄物を破砕乾燥し、
    該破砕気流乾燥機から排出され、前記破砕乾燥された含水有機廃棄物を含む排ガスを固気分離し、
    該固気分離によって分離された固体側に存在する未乾燥の含水有機廃棄物を、新たな過熱蒸気と直接接触させて乾燥させることを特徴とする含水有機廃棄物の乾燥方法。
  8. 前記過熱蒸気及び/又は前記新たな過熱蒸気を発生させるための熱源として、セメント焼成装置の廃熱及び/又は該セメント焼成装置に付設された塩素バイパスの排ガスの顕熱を利用することを特徴とする請求項7に記載の含水有機廃棄物の乾燥方法。
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