JP2011220242A - 内燃機関の始動回転力伝達機構 - Google Patents
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Abstract
【課題】機関駆動式のオイルジェット機構を採用しない場合であれ、シール部材が区画するオイル室に対してオイルを的確に供給することができる。
【解決手段】内燃機関の始動回転力伝達機構は、アウターレース30の内周面31とインナーレース20の外周面21とにより形成される環状空間に、機関本体EB側から順にワンウェイクラッチ40、ボールベアリング50、及び同環状空間においてボールベアリング50及びワンウェイクラッチ40よりも機関本体EBから離間した部位をオイル室Sとして区画形成するシール部材60を備える。インナーレース20にはオイルをオイル室Sに向けて供給する供給通路80が形成される。また、インナーレース20の機関本体EB側の端面において供給通路80の開口部80aの径方向外側の部位が同開口部80aよりも機関本体EB側に突出した案内部25が設けられる。
【選択図】図2
【解決手段】内燃機関の始動回転力伝達機構は、アウターレース30の内周面31とインナーレース20の外周面21とにより形成される環状空間に、機関本体EB側から順にワンウェイクラッチ40、ボールベアリング50、及び同環状空間においてボールベアリング50及びワンウェイクラッチ40よりも機関本体EBから離間した部位をオイル室Sとして区画形成するシール部材60を備える。インナーレース20にはオイルをオイル室Sに向けて供給する供給通路80が形成される。また、インナーレース20の機関本体EB側の端面において供給通路80の開口部80aの径方向外側の部位が同開口部80aよりも機関本体EB側に突出した案内部25が設けられる。
【選択図】図2
Description
本発明は、スタータの回転力を、ワンウェイクラッチを介して機関出力軸に伝達する内燃機関の始動回転力伝達機構に関する。
従来、この種の内燃機関の始動回転力伝達機構としては、例えば特許文献1に記載のものがある。この特許文献1に記載の機構においては、スタータの回転力がリングギアからワンウェイクラッチを介して内燃機関の機関出力軸であるクランクシャフトへ伝達されるようになっている。リングギアとクランクシャフトとの間には、このリングギアを回転可能に支持するボールベアリングが設けられている。また、これらボールベアリング及びワンウェイクラッチの外周には、これらボールベアリング及びワンウェイクラッチに対して供給するオイルが外部に漏出することを防ぐためのシール部材が設けられている。このように、ボールベアリング、ワンウェイクラッチ、及びシール部材をクランクシャフトの径方向に沿って設けることにより、始動回転力伝達機構を含めた内燃機関の軸方向における体格を小さく抑えることができる。
ところで、特許文献1に記載の従来の始動回転力伝達機構を例えば、大排気量の内燃機関に対して適用する場合には、以下のような懸念がある。すなわち一般に、内燃機関の排気量が大きくなるほどクランクシャフトの直径が大きなものとなることから、クランクシャフトの軸中心からシール部材までの距離が長くなる。そのため、シール部材の回転半径が大きくなり、その周速度も大きくなる。その結果、シール部材の摺動部に発生する摩擦熱が増大し、これに起因してシール部材の熱劣化、ひいてはシール性能の低下を招くこととなる。
そこで、図9に示すように、インナーレース620の外周面621とアウターレース630の内周面631の間に、クランクシャフト610の軸方向に沿って機関本体EB側から順にワンウェイクラッチ640、ボールベアリング650、及びシール部材660を配設する構成が考えられる。ここで、インナーレース620にはクランクシャフト610が連結され、インナーレース620の外周側に設けられるアウターレース630にはリングギア670が連結されている。こうした構成によれば、クランクシャフト610の軸中心からシール部材660までの距離を短くすることができ、シール部材660の回転半径を小さくすることができる。これにより、シール部材660の周速度を小さく抑えることができ、シール部材660の摺動部に発生する摩擦熱を低減してシール部材660によるシール性能の低下を抑制することができるようになる。
また、こうした構成においては、ボールベアリング650、アウターレース630の内周面631、インナーレース620の外周面621、及びシール部材660によってオイル室Sが区画形成されている。そして、オイルジェット機構OJからワンウェイクラッチ640及びボールベアリング650に対してオイルを噴射供給することにより、これらワンウェイクラッチ640及びボールベアリング650を通じてオイル室Sにオイルが供給されるようになる。そして、このようにオイル室Sに供給されたオイルによりシール部材660の摺動部位を潤滑し併せて冷却することができる。
ところで、こうした内燃機関の始動回転力伝達機構において、外部からワンウェイクラッチ及びボールベアリングを介してオイル室にオイルを供給するためには、ワンウェイクラッチ及びボールベアリングに対してオイルジェット等により十分な量のオイルを供給する必要がある。しかしこの場合、ワンウェイクラッチやボールベアリングには過剰な量のオイルが供給されることとなり、そのオイルがワンウェイクラッチやボールベアリングの回転に伴って攪拌されることにより、その回転抵抗の増大を招くようになる。
また、こうした始動回転力伝達機構においては、その構成上、ワンウェイクラッチ、ボールベアリング及びオイル室に一旦流入したオイルは、それらから排出されにくく滞留する傾向があるため、その滞留したオイルはスラッジを多く含む状態となる。その結果、オイルの潤滑性能が低下し、ワンウェイクラッチ、ボールベアリング及びシール部材の潤滑不良が発生し、またオイル室のオイルが滞留して温度上昇することによりシール部材の冷却効率が低下するといった種々の不都合を招くこととなる。
また、こうした内燃機関の始動回転力伝達機構においては、ワンウェイクラッチ及びボールベアリングを介してオイル室にオイルを供給するために、オイルジェット機構を設ける必要があることから、オイルポンプの駆動負荷が増大する。その結果、機関負荷が増大するといった不都合を招くこととなる。
尚、こうした問題は、アウターレースの内周面とインナーレースの外周面との間に、機関本体側から順にワンウェイクラッチ及び軸受を設けるものに限られるものではなく、他に例えば機関本体側から順に軸受及びワンウェイクラッチを設けるものにおいても概ね共通して生じ得るものである。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、機関駆動式のオイルジェット機構を採用しない場合であれ、シール部材が区画するオイル室に対してオイルを的確に供給することのできる内燃機関の始動回転力伝達機構を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
(1)請求項1に記載の発明は、機関出力軸の外周に設けられて前記機関出力軸と一体に回転するインナーレースと、前記インナーレースの外周に設けられてスタータの回転力が伝達されるアウターレースと、前記アウターレースの内周面と前記インナーレースの外周面とにより形成される環状空間に設けられて前記アウターレースを前記インナーレースに対し相対回転可能に支持する軸受と、前記環状空間に前記軸受と並設されて前記アウターレースから前記インナーレースへの回転力の伝達を許容するワンウェイクラッチと、前記環状空間において前記軸受及び前記ワンウェイクラッチよりも機関本体から離間した部位をオイル室として区画形成するシール部材と、を備える内燃機関の始動回転力伝達機構であって、前記インナーレースに設けられてオイルを前記オイル室に向けて供給する供給通路と、前記インナーレースの機関本体側の端面において前記供給通路の開口部の径方向外側の部位が同開口部よりも機関本体側に突出して設けられる案内部と、を備えることをその要旨としている。
(1)請求項1に記載の発明は、機関出力軸の外周に設けられて前記機関出力軸と一体に回転するインナーレースと、前記インナーレースの外周に設けられてスタータの回転力が伝達されるアウターレースと、前記アウターレースの内周面と前記インナーレースの外周面とにより形成される環状空間に設けられて前記アウターレースを前記インナーレースに対し相対回転可能に支持する軸受と、前記環状空間に前記軸受と並設されて前記アウターレースから前記インナーレースへの回転力の伝達を許容するワンウェイクラッチと、前記環状空間において前記軸受及び前記ワンウェイクラッチよりも機関本体から離間した部位をオイル室として区画形成するシール部材と、を備える内燃機関の始動回転力伝達機構であって、前記インナーレースに設けられてオイルを前記オイル室に向けて供給する供給通路と、前記インナーレースの機関本体側の端面において前記供給通路の開口部の径方向外側の部位が同開口部よりも機関本体側に突出して設けられる案内部と、を備えることをその要旨としている。
機関出力軸に対して供給されるオイルは、機関出力軸の回転に伴う遠心力によって飛散し、径方向外側に向けて移動する。上記構成によれば、このように径方向外側に向けて移動するオイルが、インナーレースに設けられる案内部の内周面を通じて案内されることにより、こうした案内部を備えていない構成に比べて、インナーレースに設けられる供給通路の内部に好適に導入されるようになる。従って、機関駆動式のオイルジェット機構を採用しない場合であれ、シール部材が区画するオイル室に対してオイルを的確に供給することができるようになる。また、始動回転力伝達機構のためのオイルジェット機構を採用しない構成にあっては、内燃機関の駆動負荷を低減することができるようにもなる。
(2)請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の内燃機関の始動回転力伝達機構において、前記案内部は前記インナーレースの周方向全体に設けられてなることをその要旨としている。
同構成によれば、案内部の内周面を通じてより多くのオイルを案内することができ、供給通路の内部により多くのオイルを導入することができるようになる。
(3)請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の内燃機関の始動回転力伝達機構において、前記機関出力軸は機関本体の外部に形成されるフランジ部を有し、前記インナーレースは前記フランジ部の外周に設けられ、前記案内部は、前記フランジ部の機関本体側の端面よりも機関本体側に突出してなることをその要旨としている。
(3)請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の内燃機関の始動回転力伝達機構において、前記機関出力軸は機関本体の外部に形成されるフランジ部を有し、前記インナーレースは前記フランジ部の外周に設けられ、前記案内部は、前記フランジ部の機関本体側の端面よりも機関本体側に突出してなることをその要旨としている。
機関出力軸に対して供給されるオイルは、機関出力軸の回転に伴う遠心力によって飛散し、機関出力軸のフランジ部の機関本体側の端面を伝うなどして径方向外側に向けて移動する。上記構成によれば、このように径方向外側に向けて移動するオイルが、インナーレースに設けられる案内部の内周面を通じて案内されることにより、こうした案内部を備えていない構成に比べて、インナーレースに設けられる供給通路の内部に好適に導入されるようになる。
(4)供給通路の構成としては、例えば請求項4に記載の発明によるように、フランジ部の外周面と同外周面に対向するインナーレースの内周面との間隙を含んでなるといった態様をもって具体化することができる。
(5)請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の内燃機関の始動回転力伝達機構において、前記案内部の内周面と前記インナーレースの内周面において前記フランジ部の外周面に対向する部位とが連続して接続されることをその要旨としている。
同構成によれば、案内部の内周面を通じて供給通路の内部に一層好適にオイルを導入することができるようになる。
(6)請求項4又は請求項5に記載の発明は、請求項6に記載の発明によるように、前記案内部は、前記インナーレースの機関本体側の端面全体が機関本体に向けて突出してなるといった態様をもって具体化することができる。この場合、案内部を含めたインナーレースの構成を簡易なものとすることができるようになる。
(6)請求項4又は請求項5に記載の発明は、請求項6に記載の発明によるように、前記案内部は、前記インナーレースの機関本体側の端面全体が機関本体に向けて突出してなるといった態様をもって具体化することができる。この場合、案内部を含めたインナーレースの構成を簡易なものとすることができるようになる。
(7)また、供給通路の構成としては、例えば請求項7に記載の発明によるように、前記供給通路は前記インナーレースの機関本体側の端面から前記オイル室に向けて延びる貫通孔であるといった態様をもって具体化することができる。
以下、図1〜図3を参照して、本発明を車載内燃機関の始動回転力伝達機構として具体化した一実施形態について説明する。
図1に、クランクシャフトの軸方向に沿った始動回転力伝達機構の断面構造を示す。また、図2(a)に、インナーレースを中心とした断面構造を示す。また、図2(b)に、図2(a)のA方向から見たインナーレースの平面構造を示す。
図1に、クランクシャフトの軸方向に沿った始動回転力伝達機構の断面構造を示す。また、図2(a)に、インナーレースを中心とした断面構造を示す。また、図2(b)に、図2(a)のA方向から見たインナーレースの平面構造を示す。
図1及び図2(a)に示すように、始動回転力伝達機構(以下、伝達機構)1は、機関本体EBを構成するシリンダブロック5から変速機TMに向かい突出するクランクシャフト10に固定されるとともにスタータ4の回転力が伝達可能となるようにスタータ4と接続されている。
以降では、クランクシャフト10の軸線C1に沿った方向を「軸方向Y」とし、図1中の左側を「機関本体EB側」とし、右側を「変速機TM側」とする。ここで、軸方向Yに直交する方向を「径方向X」とする。そして径方向Xにおいて、軸線C1に向かう側を「内側」とし、軸線C1から離れる側を「外側」とする。またクランクシャフト10の回転方向を「周方向Z」とする。
伝達機構1は、クランクシャフト10にボルト3Aを介して固定されるインナーレース20と、このインナーレース20の径方向Xの外側に配置されるアウターレース30とを備えている。アウターレース30の径方向Xの外側には、スタータ4の出力軸に設けられたピニオンギア4aと噛み合うリングギア70がボルト3Bを介して固定されている。
インナーレース20の外周面21及びアウターレース30の内周面31の径方向Xの間に形成された環状空間には、機関本体EB側から順にワンウェイクラッチ40、ボールベアリング50及び内側シール部材60が軸方向Yにおいて一列となる態様にて並設されている。この内側シール部材60は、アウターレース30の内周面31に加硫接着により固定されるとともに、インナーレース20の外周面21に摺動可能に接触するシールリップ部62を有している。軸方向Yにおいてボールベアリング50及び内側シール部材60の間には、ボールベアリング50をインナーレース20及びアウターレース30に組み付けるためのC形状をなすスナップリング54が設けられている。このスナップリング54はその外周部分がアウターレース30に設けられた円環状の取付溝に嵌合されている。また、径方向Xにおいてクランクシャフト10の機関本体EB側に配置されたシリンダブロック5及びオイルパン6とアウターレース30との間には、外側シール部材90が設けられている。
クランクシャフト10は、機関本体EB内部に設けられる本体部11と、本体部11の変速機TM側に接続されるとともに機関本体EBの外部に設けられるフランジ部12と、フランジ部12の変速機TM側に接続されてクランクシャフト10の端部をなす小径部13とを有している。フランジ部12は本体部11及び小径部13よりも外側に向かい突出した円環状をなしている。
インナーレース20は、本体部22と、本体部22の変速機TM側の端面における径方向Xの中央部から変速機TM側に向かい突出する第1突出部23と、本体部22の機関本体EB側の端面における径方向Xの外側部位から機関本体EB側に向かい突出する第2突出部24とを有している。これら本体部22、第1突出部23及び第2突出部24は、それぞれ円筒形状をなしている。
本体部22は、クランクシャフト10の小径部13と嵌合し、フランジ部12の変速機TM側の端面と当接している。また、本体部22の機関本体EB側の端部には、外側に向かい突出する円環状の突起部22aが設けられている。この突起部22aに第2突出部24が連結されている。第1突出部23には、フライホイール7が嵌合されている。このフライホイール7は、本体部22の変速機TM側の端面22bに当接した状態でボルト3Aを介してインナーレース20に固定されている。第2突出部24は、フランジ部12と径方向Xに間隙Gを介して対向するとともに本体部22よりも外側に向かい延びている。
アウターレース30は、インナーレース20の本体部22及び第2突出部24を外側から囲う円筒形状の本体部32と、本体部32の軸方向Yの中央部から外側に向かい延びる円環状のリングギア固定部33とを有している。本体部32には、突起部22aと径方向Xに対向する第1内側突出部34と、第2突出部24と径方向Xに対向する第2内側突出部35とが設けられている。
インナーレース20の外周面21の外径は、ワンウェイクラッチ40に対応する第1外周面21aの第1外径D1、ボールベアリング50に対応する第2外周面21bの第2外径D2、及び内側シール部材60に対応する第3外周面21cの第3外径D3とで互いに異なっている。具体的には、第1外径D1から第3外径D3の順に外径が小さくなっている(D1>D2>D3)。
一方、アウターレース30の内周面31の内径は、ワンウェイクラッチ40に対応する第1内周面31aの第1内径R1、ボールベアリング50に対応する第2内周面31bの第2内径R2、及び内側シール部材60に対応する第3内周面31cの第3内径R3とで互いに異なっている。具体的には、第1内径R1から第3内径R3の順に内径が大きくなっている(R1<R2<R3)。尚、第1内周面31aは、第2内側突出部35の内周面として形成され、第2内周面31bは、第1内側突出部34の内周面として形成されている。
ワンウェイクラッチ40は、複数のスプラグ41と、各スプラグ41を保持するケージ42とを備えている。各スプラグ41はインナーレース20の外周面21とアウターレース30の内周面31との径方向Xの間に挟持されている。このワンウェイクラッチ40は、アウターレース30からインナーレース20に対して一方向の回転力が伝達されるのを許容する一方、逆方向の回転力が伝達されるのを阻止する。
ボールベアリング50は、インナーレース20の第2外周面21bに圧入固定される内輪51と、アウターレース30の第2内周面31bに挿入される外輪52と、内輪51及び外輪52の間に配置された保持器(不図示)によって保持される複数のボール53とを備えている。ボール53は、内輪51及び外輪52にそれぞれ摺動することにより転動可能な転動体である。このボールベアリング50は、アウターレース30をインナーレース20に対し相対回転可能としている。
以上の構成を備える伝達機構1によれば、スタータ4の回転力がリングギア70及びアウターレース30からワンウェイクラッチ40を介してインナーレース20及びクランクシャフト10に伝達されるようになる。一方、機関運転によりクランクシャフト10が回転し、クランクシャフト10の回転速度がリングギア70の回転速度よりも大きくなると、ワンウェイクラッチ40が解放状態となる。これにより、インナーレース20の回転力はアウターレース30に伝達されないようになる。また、これに伴いスタータ4の作動を停止させることにより、リングギア70の回転が停止する。
また、伝達機構1では、ワンウェイクラッチ40及びボールベアリング50への潤滑、並びにインナーレース20に対する内側シール部材60の摺動抵抗の低減やその冷却のためにオイルが供給されている。
詳細には、図2(a)に示すように、ボールベアリング50の変速機TM側の端面と内側シール部材60との間には連通空間S1及びオイル室Sが区画形成されている。インナーレース20には、このオイル室S及び連通空間S1にオイルを供給する供給通路80が設けられている。この供給通路80を通じてオイル室Sに供給されたオイルは、シールリップ部62とインナーレース20の外周面21との間と、ボールベアリング50及びワンウェイクラッチ40とにそれぞれ供給されるようになる。
この供給通路80は、環状部81、内周溝82、外周溝83及び連通部84を含んで構成されている。
環状部81は、クランクシャフト10の周方向Zの全周に亘る円環状の空間として形成されており、間隙Gに相当する。
環状部81は、クランクシャフト10の周方向Zの全周に亘る円環状の空間として形成されており、間隙Gに相当する。
内周溝82は、環状部81と連続する空間であり、第2突出部24の端面24aから本体部22の端面22cまでに亘り軸方向Yに沿って延びるとともに、端面24aから変速機TM側に向かうにつれて連続して外側に傾斜する形状をなしている。
外周溝83は、第2突出部24の変速機TM側の端部及び突起部22aの軸方向Yの全体に亘り形成されるとともに上記端部の外周面及び突起部22aの外周面を部分的に内側に窪ませた形状にて形成されている。この外周溝83はオイル室Sに連通している。
連通部84は、内周溝82と外周溝83とを互いに連通する空間であり、内周溝82の変速機TM側の端部から外側に向かい延びるとともに第2突出部24の変速機TM側の端部を径方向Xに貫通する貫通孔として設けられている。
図2(b)に示すように、内周溝82、連通部84及び外周溝83は、それぞれ周方向Zの一部に設けられるとともに、これらの周方向Zの幅は互いに等しくなるように形成されている。尚、これら内周溝82、連通部84及び外周溝83は等角度間隔にて4つ設けられている。
こうした構成を備える伝達機構1によれば、供給通路80を通じてオイル室Sに供給されたオイルはボールベアリング50及びワンウェイクラッチ40を介して排出されるようになる。ただし、供給通路80に対してオイルを導入する手段として、オイルジェット機構を採用することとすると、オイルポンプの駆動負荷が増大する結果、機関負荷の増大を招くこととなる。
そこで、本実施形態では、インナーレース20の機関本体EB側の端面24a全体を機関本体EBに向けて突出させることにより、供給通路80の開口部80aへのオイルの導入を案内する案内部25を構成するようにしている。
具体的には、図2(a)に示すように、第2突出部24は、機関本体EB側の端面24a全体が周方向Z全体に亘り、供給通路80の開口部80a、すなわちフランジ部12の機関本体EB側の端面12aよりも機関本体EB側に突出している。ここで、第2突出部24において、端面12aよりも機関本体EB側に位置する部位が案内部25に相当する。第2突出部24の内周面において、案内部25の内周面25aと、その他の部位、すなわちフランジ部12の外周面に対向する部位とは連続して接続されている。
ここで、案内部25がシリンダブロック5やオイルパン6に干渉しない範囲内において、フランジ部12の端面12aを基準とした案内部25の突出度合を大きくするほど、多くのオイルが供給通路80内部に案内されるようになる。ただし、前述したように、オイル室Sに対して供給するオイル流量を大きくするほど、シール部材60のシールリップ部62の潤滑効果及び冷却効果を増大させることができる反面、ボールベアリング50及びワンウェイクラッチ40の撹拌抵抗を増大させることとなる。そのため、これらの関係を考慮して、オイル室Sに対して供給すべきオイル流量、すなわち案内部25の突出度合を設定することが望ましい。
次に、図3を参照して、オイルの供給及び排出の流れについて説明する。尚、図3(a)はクランクシャフト10よりも鉛直方向上方の伝達機構1の断面構造を示し、図3(b)はクランクシャフト10よりも鉛直方向下方の伝達機構1の断面構造を示している。
図3(a)に矢印にて示すように、クランクシャフト10のジャーナル部(不図示)に対して供給されるオイルは、クランクシャフト10の回転に伴う遠心力によって飛散し、端面12aを伝うなどして外側に向けて移動するようになる。このように外側に向けて移動したオイルは、案内部25の内周面25aを通じて案内されることにより、こうした案内部25を備えていない構成に比べて、供給通路80の内部に好適に導入されるようになる。こうして供給通路80の内部に導入されたオイルは、環状部81を通じて内周溝82、連通部84及び外周溝83の順に流通し、オイル室Sに供給されるようになる。このオイル室Sに供給されたオイルは、矢印Y1に示すように、その一部がシールリップ部62と本体部22の外周面との間に供給される。また、矢印Y2に示すように、その一部がボールベアリング50の内輪51及び外輪52の径方向Xの間の空間及びワンウェイクラッチ40に供給される。
図3(b)に示すように、クランクシャフト10に対して供給されるオイルは、クランクシャフト10の回転に伴う遠心力に加え重力によって鉛直方向下方に飛散し、端面12aを伝うなどして外側に向けて移動するようになる。このように外側に向けて移動したオイルは、案内部25の内周面25aを通じて案内されることにより、供給通路80の内部に導入されるようになる。
以上説明した本実施形態に係る内燃機関の始動回転力伝達機構によれば、以下に示す作用効果が得られるようになる。
(1)本実施形態では、インナーレース20に設けられてオイルをオイル室Sに向けて供給する供給通路80を備える構成を採用した。これにより、供給通路80を通じてオイル室Sにオイルを直接供給することができるため、ワンウェイクラッチ40及びボールベアリング50を介してオイル室Sにオイルを供給する構成と比較して、ワンウェイクラッチ40及びボールベアリング50に過剰な量のオイルが供給されることを抑制することができ、ワンウェイクラッチ40及びボールベアリング50の回転抵抗の低減を図ることができるようになる。
(1)本実施形態では、インナーレース20に設けられてオイルをオイル室Sに向けて供給する供給通路80を備える構成を採用した。これにより、供給通路80を通じてオイル室Sにオイルを直接供給することができるため、ワンウェイクラッチ40及びボールベアリング50を介してオイル室Sにオイルを供給する構成と比較して、ワンウェイクラッチ40及びボールベアリング50に過剰な量のオイルが供給されることを抑制することができ、ワンウェイクラッチ40及びボールベアリング50の回転抵抗の低減を図ることができるようになる。
その上、本実施形態では、第2突出部24の機関本体EB側の端面において供給通路80の開口部80aの径方向外側の部位が同開口部80aよりも機関本体EB側に突出して設けられる案内部25を備える構成を採用した。これにより、クランクシャフト10の回転に伴う遠心力によって飛散して外側に向けて移動するオイルを、案内部25の内周面25aを通じて案内することで、供給通路80の内部に好適に導入することができるようになる。従って、機関駆動式のオイルジェット機構を採用しなくとも、オイル室Sに対してオイルを的確に供給することができるようになる。また、伝達機構1のためのオイルジェット機構を採用していないため、内燃機関の駆動負荷を低減することができるようにもなる。
(2)案内部25がインナーレース20の周方向Z全体に設けられる構成を採用した。これにより、案内部25の内周面25aを通じて多くのオイルを案内することができ、供給通路80の内部に多くのオイルを導入することができるようになる。
(3)案内部25の内周面25aと第2突出部24の内周面においてフランジ部12の外周面に対向する部位とが連続して接続される構成を採用した。これにより、案内部25の内周面25aを通じて供給通路80の内部に好適にオイルを導入することができるようになる。
(4)案内部25として、端面24a全体が機関本体EBに向けて突出する構成を採用した。これにより、案内部25を含めたインナーレース20の構成を簡易なものとすることができるようになる。
尚、本発明にかかる内燃機関の始動回転力伝達機構は、上記実施形態にて例示した構成に限定されるものではなく、これを適宜変更した例えば次のような形態として実施することもできる。
・上記実施形態では、オイルジェット機構を採用しない構成とした。しかし、本発明はこれに限られるものではなく、機関負荷の増大が問題とならない場合であれば、オイルジェット等によって供給通路80にオイルを導入するようにしてもよい。
・上記実施形態では、端面24a全体をフランジ部12の端面12aよりも機関本体EB側に突出させて案内部25を構成したが、本発明はこれに限られるものではない。他に例えば、図4に示すように、第2突出部124の機関本体EB側の端面の一部をフランジ部12の端面12aよりも機関本体EB側に突出させて案内部125を構成してもよい。この場合、端面24a全体をフランジ部12の端面12aよりも機関本体EB側に突出させて案内部25とした上記実施形態の構成に比べて、案内部125を設けることに伴うインナーレース120の重量増加及び体格増大を抑制することができるようになる。
・上記実施形態及び変形例では、第2突出部24、124の内周面において、案内部25、125の内周面とその他の部位の内周面とが同一の内径を有する構成(ただし、内周溝82、182は除く)であったが、本発明はこれに限られるものではない。他に例えば、図5に示すように、案内部225の内周面225aを変速機TM側ほど、すなわち機関本体EBから離間するほど拡径されるものとしてもよい。ここで、案内部225の内周面225aには内周溝282が形成されていない。また、内周面225aの傾斜角度は内周溝282の傾斜角度と同一とされている。この場合、インナーレース220と共に案内部225が回転すると、これに伴い案内部225の内周面225aに付着したオイルには、遠心力が作用することにより機関本体EBから離間する方向、すなわち供給通路280の内部に向かう方向への力が作用するようになる。従って、オイルを供給通路280の内部に一層好適に導入することができるようになる。
・上記実施形態では、案内部25の内周面25aと、第2突出部24の内周面においてフランジ部12の外周面に対向する部位とが連続して接続される構成としたが、本発明はこれに限られるものではなく、案内部の内周面と、インナーレースの内周面においてフランジ部12の外周面に対向する部位とが非連続にて接続される構成とすることもできる。すなわち、図6に示すように、案内部325の内周面325aと、第2突出部324の内周面においてフランジ部12の外周面に対向する部位との間に段差を設けるようにしてもよい。この場合であっても、クランクシャフト10の回転に伴う遠心力によって飛散して外側に向けて移動するオイルを、案内部325の内周面325aを通じて案内することで、供給通路380の内部に導入することができるようにはなる。
・上記実施形態及び変更例では、供給通路80、180、280、380を第2突出部24、124、224、324の内周面とフランジ部12の外周面との間の間隙Gを含む構成としたが、本発明はこれに限られるものではなく、供給通路が間隙Gを含まない構成とすることもできる。すなわち、図7に示すように、第2突出部424の機関本体EB側の端面424aからオイル室Sに向けて延びる貫通孔を形成し、この貫通孔を供給通路480としてもよい。この場合、供給通路480は、環状部481、内周溝482、外周溝83を含むものとする。また、環状部481は、端面424aに開口部を有するとともにクランクシャフト10の周方向Zの全周に亘る円環状の空間として形成されている。また、内周溝482及び外周溝483は、上記実施形態の内周溝82及び外周溝83に対応するものであり、内周溝82の変速機TM側の端部が外周溝83の機関本体EB側の端部に直接接続されている。このため、上記実施形態の連通部84に相当する構成を割愛することができる。
・上記実施形態及びその変形例によるように、内周溝82〜482を備える供給通路80〜480を採用することが、内周溝82〜482内部に存在するオイルに対して遠心力を作用させて変速機TM側、すなわちオイル室Sに向かう力を作用させる上では望ましい。しかし、供給通路の構成はこれに限られるものではなく、例えば図8に示すように、供給通路580を、環状部581、外周溝583、及び連通部584のみを備えるものとして、内周溝を割愛するようにすることもできる。
・上記実施形態及びその変形例では、案内部25〜525をインナーレース20〜520の周方向全体に設けたが、これに代えて、案内部をインナーレースの周方向において部分的に設けるようにしてもよい。尚、この場合、同一の形状を有する案内部を周方向Zにおいて等角度間隔に設けることが望ましい。
・上記実施形態及びその変形例では、インナーレース20〜520と案内部25〜525とを一体に形成する構成としたが、これに代えて、案内部とインナーレースとを別体としてもよい。
1…始動回転力伝達機構、3A、3B…ボルト、4…スタータ、4a…ピニオンギア、6…オイルパン、7…フライホイール、10…クランクシャフト(機関出力軸)、11…本体部、12…フランジ部、12a…端面、13…小径部、20…インナーレース、21…外周面、22…本体部、22a…突起部、23…第1突出部、24…第2突出部、24a…端面、25…案内部、25a…内周面、30…アウターレース、31…内周面、
32…本体部、33…リングギア固定部、34…第1内側突出部、35…第2内側突出部、40…ワンウェイクラッチ、41…スプラグ、42…ケージ、50…ボールベアリング、51…内輪、52…外輪、53…ボール、54…スナップリング、60…内側シール部材(シール部材)、62…シールリップ部、70…リングギア、80…供給通路、81…環状部、81a…開口部、82…内周溝、83…外周溝、84…連通部、90…外側シール部材、S…オイル室。
32…本体部、33…リングギア固定部、34…第1内側突出部、35…第2内側突出部、40…ワンウェイクラッチ、41…スプラグ、42…ケージ、50…ボールベアリング、51…内輪、52…外輪、53…ボール、54…スナップリング、60…内側シール部材(シール部材)、62…シールリップ部、70…リングギア、80…供給通路、81…環状部、81a…開口部、82…内周溝、83…外周溝、84…連通部、90…外側シール部材、S…オイル室。
Claims (7)
- 機関出力軸の外周に設けられて前記機関出力軸と一体に回転するインナーレースと、
前記インナーレースの外周に設けられてスタータの回転力が伝達されるアウターレースと、
前記アウターレースの内周面と前記インナーレースの外周面とにより形成される環状空間に設けられて前記アウターレースを前記インナーレースに対し相対回転可能に支持する軸受と、
前記環状空間に前記軸受と並設されて前記アウターレースから前記インナーレースへの回転力の伝達を許容するワンウェイクラッチと、
前記環状空間において前記軸受及び前記ワンウェイクラッチよりも機関本体から離間した部位をオイル室として区画形成するシール部材と、を備える内燃機関の始動回転力伝達機構であって、
前記インナーレースに設けられてオイルを前記オイル室に向けて供給する供給通路と、
前記インナーレースの機関本体側の端面において前記供給通路の開口部の径方向外側の部位が同開口部よりも機関本体側に突出して設けられる案内部と、を備える
ことを特徴とする内燃機関の始動回転力伝達機構。 - 請求項1に記載の内燃機関の始動回転力伝達機構において、
前記案内部は前記インナーレースの周方向全体に設けられてなる
ことを特徴とする内燃機関の始動回転力伝達機構。 - 請求項1又は請求項2に記載の内燃機関の始動回転力伝達機構において、
前記機関出力軸は機関本体の外部に形成されるフランジ部を有し、
前記インナーレースは前記フランジ部の外周に設けられ、
前記案内部は、前記フランジ部の機関本体側の端面よりも機関本体側に突出してなる
ことを特徴とする内燃機関の始動回転力伝達機構。 - 請求項3に記載の内燃機関の始動回転力伝達機構において、
前記供給通路は前記フランジ部の外周面と同外周面に対向する前記インナーレースの内周面との間隙を含んでなる
ことを特徴とする内燃機関の始動回転力伝達機構。 - 請求項4に記載の内燃機関の始動回転力伝達機構において、
前記案内部の内周面と前記インナーレースの内周面において前記フランジ部の外周面に対向する部位とが連続して接続される
ことを特徴とする内燃機関の始動回転力伝達機構。 - 請求項4又は請求項5に記載の内燃機関の始動回転力伝達機構において、
前記案内部は、前記インナーレースの機関本体側の端面全体が機関本体に向けて突出してなる
ことを特徴とする内燃機関の始動回転力伝達機構。 - 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の内燃機関の始動回転力伝達機構において、
前記供給通路は前記インナーレースの機関本体側の端面から前記オイル室に向けて延びる貫通孔である
ことを特徴とする内燃機関の始動回転力伝達機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010090742A JP2011220242A (ja) | 2010-04-09 | 2010-04-09 | 内燃機関の始動回転力伝達機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010090742A JP2011220242A (ja) | 2010-04-09 | 2010-04-09 | 内燃機関の始動回転力伝達機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011220242A true JP2011220242A (ja) | 2011-11-04 |
Family
ID=45037525
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010090742A Pending JP2011220242A (ja) | 2010-04-09 | 2010-04-09 | 内燃機関の始動回転力伝達機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2011220242A (ja) |
-
2010
- 2010-04-09 JP JP2010090742A patent/JP2011220242A/ja active Pending
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