JP2011219698A - 二液硬化型無溶剤系接着剤供給装置 - Google Patents

二液硬化型無溶剤系接着剤供給装置 Download PDF

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茂年 笹野
Hideki Terada
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Abstract

【課題】ポリイソシアネート成分の温度を容易に制御することができる二液硬化型無溶剤系接着剤供給装置を提供すること。
【解決手段】
ポリイソシアネートを含有し、溶剤を含有しないポリイソシアネート成分と、ポリオールを含有し、溶剤を含有しないポリオール成分とを混合することにより二液硬化型無溶剤系接着剤Lを調製し、無溶剤型ラミネータ20に供給する供給装置1において、ポリイソシアネート成分とポリオール成分とを混合する混合部4と、ポリイソシアネート成分を貯留するポリイソシアネートタンク5と、ポリイソシアネートタンク5と混合部4とに接続されるポリイソシアネート供給ライン6と、そのポリイソシアネート供給ライン6を加熱するヒータ7とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、二液硬化型無溶剤系接着剤を、ラミネート装置に供給するための二液硬化型無溶剤系接着剤供給装置に関する。
各種フィルムをラミネート用接着剤により貼着した複合フィルムは、包装材料の分野において、広く普及している。とりわけ、プラスチックフィルムと金属箔とをラミネート用接着剤によって貼着した複合フィルムは、遮光性、気体および液体のバリア性に優れており、高温殺菌処理がなされる食品包装材料として、広く普及している。
このようなラミネート用接着剤としては、ポリイソシアネート成分とポリオール成分とからなる二液硬化型ポリウレタン接着剤が、広く知られている。このような二液硬化型ポリウレタン接着剤では、ポリイソシアネート成分とポリオール成分とを使用直前に混合し、フィルムの表面に塗工する。
また、近年、環境負荷の低減および作業環境の改善の観点から、有機溶剤を含有しない二液硬化型無溶剤系接着剤の開発が検討されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2006−213801号公報
しかるに、二液硬化型無溶剤系接着剤は、有機溶剤を含有しないため、ポリイソシアネート成分の粘度が比較的高く、通常、使用時には、加熱によりポリイソシアネート成分の粘度を低下させる。
このとき、ポリイソシアネート成分の粘度を効率よく低下させるために、目標温度よりも高い温度でポリイソシアネート成分を加熱すると、ポリイソシアネート成分が過度に加熱されてしまい、ポリイソシアネート成分が変質する場合がある。
また、ポリイソシアネート成分の加熱が不均一であると、ポリイソシアネート成分とポリオール成分とを混合した後の二液硬化型無溶剤系接着剤のポットライフや、フィルムに対する塗工量を制御することが困難である。
そこで、本発明の目的は、ポリイソシアネート成分の温度を均一に管理することができ、二液硬化型無溶剤系接着剤のポットライフや、フィルムに対する塗工量を、容易に制御することができる二液硬化型無溶剤系接着剤供給装置を提供することにある。
上記した目的を達成するため、本発明は、ポリイソシアネートを含有し、溶剤を含有しないポリイソシアネート成分と、ポリオールを含有し、溶剤を含有しないポリオール成分とを混合することにより調製される二液硬化型無溶剤系接着剤を、ラミネート装置に供給するための、二液硬化型無溶剤系接着剤供給装置であって、前記ポリイソシアネート成分と前記ポリオール成分とを混合し、それにより調製される二液硬化型無溶剤系接着剤を前記ラミネート装置に供給するための混合部と、前記ポリイソシアネート成分を前記混合ユニットに供給するためのポリイソシアネート供給部と、前記ポリオール成分を前記混合ユニットに供給するためのポリオール供給部とを備え、前記ポリイソシアネート供給部は、前記ポリイソシアネート成分を貯留する貯留槽と、前記貯留槽と前記混合部とに接続される流路と、前記流路を加熱するヒータとを備えていることを特徴としている。
また、本発明の二液硬化型無溶剤系接着剤供給装置では、前記貯留槽において、前記ポリイソシアネート成分は、常温で貯留されていることが好適である。
また、本発明の二液硬化型無溶剤系接着剤供給装置では、前記貯留槽において、前記ポリイソシアネート成分の粘度(25℃)は、500〜50000mPa・sであることが好適である。
本発明の二液硬化型無溶剤系接着剤供給装置によれば、ポリイソシアネート成分を貯留する貯留槽と混合部とに接続される流路が、ヒータにより加熱されている。
そのため、混合部に供給されるポリイソシアネート成分を一定時間均一に加熱することができる。
その結果、混合部に供給されるポリイソシアネート成分の粘度を容易かつ均一に制御することができる。また、二液硬化型無溶剤系接着剤のポットライフや、フィルムに対する塗工量を、容易に制御することができる。
本発明の二液硬化型無溶剤系接着剤供給装置の一実施形態である供給装置を示す概略構成図である。
本発明の二液硬化型無溶剤系接着剤供給装置は、二液硬化型無溶剤系接着剤(二液硬化型無溶剤系ポリウレタン接着剤)をラミネート装置に供給する。
二液硬化型無溶剤系接着剤は、ポリイソシアネート成分と、ポリオール成分とが個別に調製され、それらが使用直前に供給装置(後述)において混合される。
ポリイソシアネート成分は、有機溶剤や水などの溶剤を含有せず、つまり、固形分100%であり、ポリイソシアネートを含有している。
ポリイソシアネートとしては、ポリウレタン樹脂の製造に用いられる公知のポリイソシアネートが挙げられ、例えば、ポリイソシアネート単量体、ポリイソシアネート誘導体などが挙げられる。
ポリイソシアネート単量体としては、例えば、2,4−または2,6−トリレンジイソシアネートもしくはその混合物(TDI)、4,4′−、2,4′−または2,2′−ジフェニルメタンジイソシアネートもしくはその混合物(MDI)などの芳香族ジイソシアネート、例えば、1,3−または1,4−キシリレンジイソシアネートもしくはその混合物(XDI)、1,3−または1,4−テトラメチルキシリレンジイソシアネートもしくはその混合物(TMXDI)などの芳香脂肪族ジイソシアネート、例えば、3−イソシアナトメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルイソシアネート(イソホロンジイソシアネート;IPDI)、4,4′−、2,4′−または2,2′−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネートもしくはその混合物(水添MDI)、1,3−または1,4−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサンもしくはその混合物(水添XDI)、ノルボルナンジイソシアネート(NBDI)などの脂環族ジイソシアネート、例えば、ペンタメチレンジイソシアネート(PDI)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)などの脂肪族ジイソシアネートなどのジイソシアネートなどが挙げられる。
ポリイソシアネート誘導体としては、例えば、ポリイソシアネート単量体の多量体(例えば、2量体、3量体、5量体、7量体など)、アロファネート変性体(例えば、ポリイソシアネート単量体と、アルコール類との反応より生成するアロファネート変性体など)、ビウレット変性体(例えば、ポリイソシアネート単量体と、水やアミン類との反応により生成するビウレット変性体など)、ウレア変性体(例えば、ポリイソシアネート単量体とジアミンとの反応により生成するウレア変性体など)、オキサジアジントリオン(例えば、ポリイソシアネート単量体と炭酸ガスとの反応により生成するオキサジアジントリオンなど)、カルボジイミド変性体(ポリイソシアネート単量体の脱炭酸縮合反応により生成するカルボジイミド変性体など)、ウレタン変性体(ポリイソシアネート単量体とマクロポリオール(後述)や低分子量ポリオール(後述)との反応により生成するウレタン変性体)などが挙げられる。
ポリイソシアネートは、単独または2種以上併用することができる。
ポリオール成分は、溶剤や水などの溶剤を含有せず、つまり、固形分100%であり、例えば、マクロポリオールや低分子量ポリオールなどのポリオールを含有している。
マクロポリオールは、ポリウレタン樹脂の製造に用いられる公知のマクロポリオールが挙げられ、例えば、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリカーボネートポリオール、ポリウレタンポリオールなどが挙げられる。
低分子量ポリオールは、ポリウレタン樹脂の製造に用いられる公知の低分子量ポリオールが挙げられ、例えば、エチレングリコール、ブチレングリコール、ネオペンチルグリコール、ヘキサンジオールなどの低分子量ジオール、例えば、トリメチロールプロパン、グリセリンなどの低分子量トリオールなどが挙げられる。
ポリオールは、単独または2種以上併用することができる。
また、ポリイソシアネート成分およびポリオール成分のいずれか一方またはその両方には、必要に応じて、例えば、公知のリンの酸素酸またはその誘導体や、公知のシランカップリング剤を配合することができる。
さらに、ポリイソシアネート成分およびポリオール成分のいずれか一方またはその両方には、必要に応じて、例えば、エポキシ樹脂、触媒、塗工性改良剤、レベリング剤、消泡剤、酸化防止剤や紫外線吸収剤などの安定剤、可塑剤、界面活性剤、顔料、充填剤、有機または無機微粒子、防黴剤などの添加剤を適宜配合することができる。
このような二液硬化型無溶剤系接着剤は、具体的には、特開2010−031105号公報、特開2006−213801号公報、特開2005−089734号公報、特開2002−249745号公報などに記載されている。
次いで、二液硬化型無溶剤系接着剤供給装置について説明する。
図1は、本発明の二液硬化型無溶剤系接着剤供給装置の一実施形態である供給装置を示す概略構成図である。
供給装置1は、ポリイソシアネート供給部2、ポリオール供給部3および混合部4を備えている。
ポリイソシアネート供給部2は、貯留槽の一例としてのポリイソシアネートタンク5と、流路の一例としてのポリイソシアネート供給ライン6と、ヒータ7とを備えている。
ポリイソシアネートタンク5は、プラスチック容器などからなり、ポリイソシアネート成分を貯留している。ポリイソシアネートタンク5において、ポリイソシアネート成分の温度は、雰囲気温度、つまり常温(20〜30℃)であり、ポリイソシアネート成分の粘度(25℃)は、500〜50000mPa・s、好ましくは、2000〜20000mPa・sである。
ポリイソシアネート供給ライン6は、混合部4にポリイソシアネート成分を供給する配管を備えており、その供給方向上流側端部がポリイソシアネートタンク5に接続され、その供給方向下流側端部が混合部4に接続されている。
また、ポリイソシアネート供給ライン6の供給方向上流側端部は、ポリイソシアネートタンク5に、その底部近傍に配置されるまで、挿入されている。また、ポリイソシアネート供給ライン6には、その途中において、ヒータ7および加熱部分8が設けられている。
詳しくは、加熱部分8は、断熱材料から略円筒形状に形成されるカバーであり、その内周面には、螺旋形状の溝23が形成されている。また、ヒータ7は、円柱形状に形成されている。
そして、ヒータ7に加熱部分8が外嵌されることにより、加熱部分8の溝23とヒータ7の外周面との間に、螺旋形状の加熱流路24が形成されている。
加熱流路24は、その上流側端部および下流側端部において、ポリイソシアネート供給ライン6の配管に接続されている。
また、ポリイソシアネート供給ライン6には、ポリイソシアネート側ポンプ9と、ポリイソシアネート側開閉弁10と、保温部材11とが設けられている。
ポリイソシアネート側ポンプ9は、モーノポンプやギヤポンプなどからなり、ポリイソシアネート供給ライン6の供給方向上流側端部において、ポリイソシアネートタンク5の近傍に設けられている。ポリイソシアネート側ポンプ9は、ポリイソシアネート供給ライン6に接続され、ポリイソシアネートタンク5内のポリイソシアネート成分を吸引し、混合部4に向けて圧送する。
ポリイソシアネート側開閉弁10は、電磁弁などからなり、ポリイソシアネート供給ライン6の供給方向下流側端部において、混合部4の近傍に設けられている。ポリイソシアネート側開閉弁10は、ポリイソシアネート供給ライン6に接続され、ポリイソシアネート供給ライン6を閉鎖してポリイソシアネート成分の通過を規制する閉状態と、ポリイソシアネート供給ライン6を開放してポリイソシアネート成分の通過を許容する開状態とに切り替えられる。
保温部材11は、断熱材料などからなり、ポリイソシアネート供給ライン6において、加熱部分8からポリイソシアネート側開閉弁10にわたって、ポリイソシアネート供給ライン6を被覆するように設けられている。
ポリオール供給部3は、ポリイソシアネート供給部2と同様の構成を有しており、ポリオールタンク12と、ポリオール供給ライン13と、ヒータ14とを備えている。
ポリオールタンク12は、ステンレス容器などからなり、ポリオール成分を貯留している。ポリオールタンク12において、ポリオール成分の温度は、雰囲気温度、つまり常温(20〜30℃)であり、ポリオール成分の粘度(25℃)は、500〜50000mPa・s、好ましくは、2000〜20000mPa・sである。
ポリオール供給ライン13は、混合部4にポリオール成分を供給する配管を備えており、その供給方向上流側端部がポリオールタンク12に接続され、その供給方向下流側端部が混合部4に接続されている。
また、ポリオール供給ライン13には、その途中において、ヒータ14および加熱部分15が設けられている。
詳しくは、加熱部分15は、ポリイソシアネート供給ライン6の加熱部分8と同様に、断熱材料から略円筒形状に形成されるカバーであり、その内周面には、螺旋形状の溝25が形成されている。また、ヒータ14は、円柱形状に形成されている。
そして、ヒータ14に加熱部分15が外嵌されることにより、加熱部分15の溝25とヒータ14の外周面との間に、螺旋形状の加熱流路26が形成されている。
加熱流路26は、その上流側端部および下流側端部において、ポリオール供給ライン13の配管に接続されている。
また、ポリオール供給ライン13は、ポリオール側ポンプ16と、ポリオール側開閉弁17と、保温部材18とが設けられている。
ポリオール側ポンプ16は、ギヤポンプやモーノポンプなどからなり、ポリオール供給ライン13の供給方向上流側端部において、ポリオールタンク12の近傍に設けられている。ポリオール側ポンプ16は、ポリオール供給ライン13に接続され、ポリオールタンク12内のポリオール成分を吸引し、混合部4に向けて圧送する。
ポリオール側開閉弁17は、電磁弁からなり、ポリオール供給ライン13の供給方向下流側端部において、混合部4の近傍に設けられている。ポリオール側開閉弁17は、ポリオール供給ライン13に接続され、ポリオール供給ライン13を閉鎖してポリオール成分の通過を規制する閉状態と、ポリオール供給ライン13を開放してポリオール成分の通過を許容する開状態とに切り替えられる。
保温部材18は、断熱材料などからなり、ポリオール供給ライン13において、加熱部分15からポリオール側開閉弁17にわたって、ポリオール供給ライン13を被覆するように設けられている。
混合部4は、内部に、ポリイソシアネート供給ライン6およびポリオール供給ライン13が連通されるミキシングチャンバと、ポリイソシアネート成分とポリオール成分とを混合するためのミキサーと、そのミキシングチャンバに連通して二液硬化型無溶剤系接着剤を吐出するノズル19とを備えている。
次いで、供給装置1の動作を説明する。なお、供給装置1の動作前においては、ポリイソシアネート側開閉弁10およびポリオール側開閉弁17は、閉状態である。
供給装置1を用いて、ポリイソシアネート成分とポリオール成分とを混合し、二液硬化型無溶剤系接着剤を調製するには、まず、ポリイソシアネート供給部2のヒータ7、ポリオール供給部3のヒータ14を作動させ、ポリイソシアネート側開閉弁10およびポリオール側開閉弁17を開状態にし、ポリイソシアネート側ポンプ9とポリオール側ポンプ16とを作動させる。
ポリイソシアネート供給部2において、加熱流路24は、ヒータ7により、例えば、30〜100℃、好ましくは、40〜80℃に加熱される。
また、ポリオール供給部3において、加熱流路26は、ヒータ14により、例えば、30〜100℃、好ましくは、40〜80℃に加熱される。
また、ポリイソシアネート側ポンプ9の吐出量、および、ポリオール側ポンプ16の吐出量は、ポリイソシアネート成分とポリオール成分との配合割合が、ポリオール成分の水酸基に対するポリイソシアネート成分のイソシアネート基の当量比(NCO/OH)として、例えば、0.5〜5、好ましくは、0.6〜3となるように、調整されている。
そして、ポリイソシアネートタンク5内のポリイソシアネート成分が、ポリイソシアネート側ポンプ9の吸引により、ポリイソシアネート供給ライン6を介して、混合部4へ圧送される。
ポリイソシアネート成分は、加熱流路24を通過するときに、ヒータ7により加熱され、その後、加熱部分8よりも供給方向下流側のポリイソシアネート供給ライン6内において、保温部材11により保温されながら、混合部4へ圧送される。
ポリイソシアネート成分は、ポリイソシアネート供給ライン6の加熱流路24の長さ、加熱温度、および、ポリイソシアネート側ポンプ9の吐出量を適宜調整することにより、所望の粘度に調整される。
一方、ポリオールタンク12内のポリオール成分は、ポリオール側ポンプ16の吸引により、ポリオール供給ライン13を介して、混合部4へ圧送される。
ポリオール成分は、加熱流路26を通過するときに、ヒータ14により加熱され、その後、加熱部分15よりも供給方向下流側のポリオール供給ライン13内において、保温部材18により保温されながら、混合部4へ圧送される。
ポリオール成分は、ポリオール供給ライン13の加熱流路26の長さ、加熱温度、および、ポリオール側ポンプ16の吐出量を適宜調整することにより、所望の粘度に調整される。
そして、混合部4では、ミキシングチャンバ内で、ポリイソシアネート成分とポリオール成分とが上記した配合割合で混合され、二液硬化型無溶剤系接着剤Lが調製される。
このとき、二液硬化型無溶剤系接着剤Lの塗工温度における粘度が、例えば、300〜3000mPa・s、好ましくは、500〜1500mPa・sとなるように調整される。このような粘度範囲であれば、ポリイソシアネート成分およびポリオール成分を混合した後、無溶剤型ラミネータ20(後述)によって、接着剤をフィルム(バリア層やプラスチックフィルムなど)に、作業効率よく塗工することができる。
そして、二液硬化型無溶剤系接着剤Lは、ノズル19から吐出されて、ラミネート装置の一例としての無溶剤型ラミネータ20へ供給される。
無溶剤型ラミネータ20としては、順転写型塗布装置および逆転写型塗布装置(リバースコータ)のいずれを用いることもできる。
二液硬化型無溶剤系接着剤Lは、無溶剤型ラミネータ20により、被着体として、例えば、プラスチックフィルムや蒸着フィルムなどのフィルムの表面に塗工される。そして、図示しないが、無溶剤型ラミネータ20において、二液硬化型無溶剤系接着剤Lが塗工されたフィルムの表面には、別のフィルムが貼り合わされ、複合フィルムが作製される。
この供給装置1によれば、ポリイソシアネート供給ライン6は、加熱流路24において、ヒータ7により加熱され、加熱流路24よりも供給方向下流側において、保温部材18により保温される。
そのため、混合部4に供給されるポリイソシアネート成分は、加熱部分8を通過する間、一定時間均一に加熱される。
その結果、混合部4に供給されるポリイソシアネート成分の粘度を容易かつ均一に制御することができる。また、二液硬化型無溶剤系接着剤Lのポットライフや、フィルムに対する塗工量を、容易に制御することができる。
また、この供給装置1によれば、ポリイソシアネートタンク5内のポリイソシアネート成分を加熱することなく、ポリイソシアネート成分を加熱流路24で加熱して、混合部4から無溶剤型ラミネータ20に供給することができる。
そのため、ポリイソシアネートタンク5内のポリイソシアネート成分に熱履歴が加わることがなく、ポリイソシアネート成分を使用直前まで安定して貯留することができる。特に、反応性が高く、加熱により変質しやすいイソシアネート成分(例えば、MDI、XDIなど)の変質を確実に抑制することができる。
なお、上記した実施形態において、破線で示すように、混合部4と、ポリイソシアネート供給部2のヒータ7と、ポリイソシアネート供給ライン6(加熱部分8、および、加熱部分8より供給方向下流側の部分)と、ポリオール供給部3のヒータ14と、ポリオール供給ライン13(加熱部分15、および、加熱部分15より供給方向下流側の部分)とを、1つの混合ユニット21として構成することもできる。
供給装置1をこのように構成すれば、混合部4に供給される直前までポリイソシアネート成分を加熱および保温することができる。
その結果、混合部4に供給される直前において、ポリイソシアネート成分の粘度を容易に制御することができる。
また、上記した実施形態において、ポリイソシアネートタンク5の底部に、別途、ヒータ22を設けることができる。
また、上記した実施形態において、ポリオール供給部3には、ヒータ14や加熱部分15を設けなくてもよい。
また、上記した実施形態では、螺旋形状の溝23を有する加熱部分8をヒータ7に外嵌して、螺旋形状の加熱流路24を形成したが、加熱流路24を、螺旋形状の配管として、ヒータ7に巻回してもよい。
1 供給装置
2 ポリイソシアネート供給部
3 ポリオール供給部
4 混合部
5 ポリイソシアネートタンク
6 ポリイソシアネート供給ライン
7 ヒータ
20 無溶剤型ラミネータ
L 二液硬化型無溶剤系接着剤

Claims (3)

  1. ポリイソシアネートを含有し、溶剤を含有しないポリイソシアネート成分と、ポリオールを含有し、溶剤を含有しないポリオール成分とを混合することにより調製される二液硬化型無溶剤系接着剤を、ラミネート装置に供給するための、二液硬化型無溶剤系接着剤供給装置であって、
    前記ポリイソシアネート成分と前記ポリオール成分とを混合し、それにより調製される二液硬化型無溶剤系接着剤を前記ラミネート装置に供給するための混合部と、
    前記ポリイソシアネート成分を前記混合ユニットに供給するためのポリイソシアネート供給部と、
    前記ポリオール成分を前記混合ユニットに供給するためのポリオール供給部と
    を備え、
    前記ポリイソシアネート供給部は、
    前記ポリイソシアネート成分を貯留する貯留槽と、
    前記貯留槽と前記混合部とに接続される流路と、
    前記流路を加熱するヒータと
    を備えていることを特徴とする、二液硬化型無溶剤系接着剤供給装置。
  2. 前記貯留槽において、前記ポリイソシアネート成分は、常温で貯留されていることを特徴とする、請求項1に記載の二液硬化型無溶剤系接着剤供給装置。
  3. 前記貯留槽において、前記ポリイソシアネート成分の粘度(25℃)は、500〜50000mPa・sであることを特徴とする、請求項1または2に記載の二液硬化型無溶剤系接着剤供給装置。
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