JP2011219332A - 電気抵抗の小さい急硬性左官用モルタル、急硬性左官用モルタル硬化体、及びそれを用いたコンクリート構造物内部にある鋼材の防食方法 - Google Patents
電気抵抗の小さい急硬性左官用モルタル、急硬性左官用モルタル硬化体、及びそれを用いたコンクリート構造物内部にある鋼材の防食方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2011219332A JP2011219332A JP2010092786A JP2010092786A JP2011219332A JP 2011219332 A JP2011219332 A JP 2011219332A JP 2010092786 A JP2010092786 A JP 2010092786A JP 2010092786 A JP2010092786 A JP 2010092786A JP 2011219332 A JP2011219332 A JP 2011219332A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mortar
- quick
- water
- hardening
- hardened
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B28/00—Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements
- C04B28/02—Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements containing hydraulic cements other than calcium sulfates
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B41/00—After-treatment of mortars, concrete, artificial stone or ceramics; Treatment of natural stone
- C04B41/009—After-treatment of mortars, concrete, artificial stone or ceramics; Treatment of natural stone characterised by the material treated
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B41/00—After-treatment of mortars, concrete, artificial stone or ceramics; Treatment of natural stone
- C04B41/45—Coating or impregnating, e.g. injection in masonry, partial coating of green or fired ceramics, organic coating compositions for adhering together two concrete elements
- C04B41/50—Coating or impregnating, e.g. injection in masonry, partial coating of green or fired ceramics, organic coating compositions for adhering together two concrete elements with inorganic materials
- C04B41/5018—Coating or impregnating, e.g. injection in masonry, partial coating of green or fired ceramics, organic coating compositions for adhering together two concrete elements with inorganic materials with fluorine compounds
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Ceramic Engineering (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Structural Engineering (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Inorganic Chemistry (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Working Measures On Existing Buildindgs (AREA)
- Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
Abstract
【解決手段】セメントと急硬材を含有する結合材、細骨材、減水剤、及び水を配合した急硬性モルタル組成物を使用してなり、水結合材比が30〜55%、単位水量が250〜400kg/m3のモルタル配合を用いて調製した、0打モルタルフロー値が200〜320mmのモルタルに、水溶性アクリル系高分子と硫酸アルミニウムを添加して練混ぜて得られ、その硬化体の電気抵抗率が100kΩ・cm以下で、収縮量が-800×10-6以下である電気抵抗の小さい急硬性左官用モルタル、該急硬性左官用モルタルの硬化体の表面に、有機−無機複合型塗膜養生剤を塗布してなる急硬性モルタル硬化体、それを用いたコンクリート構造物内部にある鋼材の防食方法を構成とする。
【選択図】 なし
Description
このような、腐食電池の発生により誘発される鋼材の腐食を防止する手段として、コンクリート構造物に陽極を設置し、該陽極からコンクリート中の鋼材に直流電流を流し続けることにより、コンクリート中の鋼材の電位を制御し、鋼材の腐食反応を電気化学的に抑制する電気防食工法が推奨されており、コンクリート構造物の補修工法の一つとして利用されている。
この防食工法に用いられる陽極材としては、チタン系やカーボン系のロッドやリボンなどが多く用いられているが、この陽極の抵抗率を低減するためや不活性化を防止するために、当該陽極の性能を保護するための保護材料で陽極周辺を充填・被覆し、既設コンクリートと一体化する必要がある。
この保護材料としてモルタルが用いられる。
また、このモルタル硬化体にひび割れが生じると電流が流れにくくなるため、ひび割れの要因である収縮を小さくする必要がある。
しかしながら、水結合材比や単位水量を大きくすると、モルタルの流動性が大きくなってダレが生じるため、そのままでは使用できない場合がある。また、水結合材比や単位水量を大きくすると、乾燥収縮が大きくなるので、電気抵抗を小さくすることと、収縮を小さくすることとを両立させるのは難しい。
しかしながら、乾燥によりモルタル硬化体の表面から水分が逸散し、長期的には電気抵抗が大きくなるという課題があった。
しかしながら、有機−無機複合型塗膜養生剤をモルタルやコンクリートの硬化体の表面に塗布することが電気抵抗に関して、どのような効果が発揮されるかについては知られていない。
これらを電気防食に用いることにより、コンクリート構造物中の鋼材の防食において、高い防食効果が得られる。
なお、本発明における部や%は特に規定しない限り、質量基準で示す。
結合材とは、セメント、急硬材に加えて、必要に応じて併用するシリカフューム、高炉水砕スラグ、フライアッシュ、膨張材、急硬材、及び高強度混和材等の各種混和材との配合物をいう。
カルシウムアルミネートはCaOとAl2O3を主要化学成分とする化合物、固溶体、ガラス質若しくはこれらの何れか1種以上が混合した物の総称であり、本発明ではそのいずれかであって、水和活性を有するものなら特に制限されない。例えば、12CaO・7Al2O3、11CaO・7Al2O3・CaF2、4CaO・3Al2O3・SO3などを挙げることができ、アルミナセメントでもよい。硬化時間を調整するために、炭酸カリウムやクエン酸等の凝結調整剤を適宜使用する。
急硬材を使用することにより、硬化時間が短く、強度発現が速やかであり、早期開放できるため、干潮から満潮になるまでの限られた時間内に桟橋等の海洋構造物を補修しなければならない場合や、緊急工事において、効率的な工事が行える。
また、高炉徐冷スラグ細骨材、電気炉酸化期スラグ系細骨材、並びに、フェロニッケルスラグ、フェロクロムスラグ、銅スラグ、亜鉛スラグ、及び鉛スラグなどを総称する非鉄精錬スラグ細骨材等が、橄欖岩(かんらん岩)系細骨材、いわゆるオリビンサンド、及びエメリー鉱等が挙げられる。本発明では、これらのうちの一種又は二種以上が使用可能である。
細骨材の使用量は特に限定されるものではなく、用途や要求される作業性に応じて適宜調整される。
減水剤の使用量は特に限定されるものではなく、用途や要求される作業性に応じて適宜調整される。
急硬性モルタルを調製する際の水結合材比は、30〜55%であり、35〜50%が好ましい。水セメント比が30%未満では、モルタル硬化体中の自由水の量が少なくなるため、電気抵抗が大きくなり、充分な防食効果が得られなくなるおそれがあり、55%を超えると、水溶性アクリル系高分子と硫酸アルミニウムを添加してもダレが生じ、急硬性左官用モルタルとしての作業性を損ねる場合がある。
水溶性アクリル系高分子を、上記流動性の高い急硬性モルタルと混合することによって、粘性が小さく、コテ離れが良く、作業性の良い急硬性左官用モルタルが得られ、多量の空気を連行せず、強度発現性を阻害しない。これに対して、例えば、増粘剤として多く用いられているメチルセルロース系の化合物を使用した場合には、モルタルの粘性が大きくなり、コテ離れが悪く、作業性が悪くなる。また、多量の空気を連行し、強度発現性を阻害する。
水溶性アクリル系高分子としては、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリアクリルアミド、及びポリアクリルアミド部分加水分解物などがある。
本発明の水溶性アクリル系高分子を用いると、粘性が小さく、コテ離れが良い急硬性左官用モルタルが得られるため、狭い間隙への充填性が良い。この理由は明らかではないが、特に、ナフタレン系の減水剤と併用したときに顕著であり、減水剤と何らかの相互作用を及ぼしていることが考えられる。
硫酸アルミニウムは結晶水を含む粉体や無水物の粉体、水溶液があり、いずれも使用できる。
本発明では、膨張性能が良好なことから、遊離石灰−水硬性化合物−無水セッコウ系膨張材を用いることが好ましい。
遊離石灰−水硬性化合物−無水セッコウ系膨張材において、水硬性化合物が、アウイン、カルシウムフェライト、及びカルシウムアルミノフェライトなどの一種又は二種以上から構成される膨張材は、遊離石灰から消石灰を生成するとともに、水硬性化合物と無水セッコウからエトリンガイトも生成する。このため、エトリンガイトに因んで、カルシウムサルホアルミネート系膨張材と称されるものや、エトリンガイト−石灰複合系膨張材と称されるものがある。
このような膨張材としては、各社より市販されている膨張材や静的破砕材が利用可能である。膨張材や静的破砕材は、多数市販されており、その代表例としては、電気化学工業社製、商品名「デンカCSA」や「デンカパワーCSA」、住友大阪セメント社製、商品名「サクス」、太平洋マテリアル社製、商品名「エクスパン」、「N-EX」、「ブライスター」、及び「太平洋ジプカル」などが挙げられる。
膨張材の使用量は、セメント100部に対して、2〜20部が好ましい。
収縮低減剤の使用量は、セメント100部に対して、1〜6部が好ましい。
繊維の使用量は、セメント、急硬材、細骨材、及び減水剤を含有してなる急硬性モルタル組成物100容量部中、0.01〜1.0容量部が好ましい。
ここで、乳化重合は、重合すべき単量体を混合し、これに乳化剤や重合開始剤等を加え水系で行なう一般的な乳化重合方法である。
膨潤性粘土鉱物との配合安定性を得るには、アンモニア、アミン類、及びカセイソーダなどの塩基性物質を使用し、pH5以上に調整したものが好ましい。
合成樹脂水性分散体の粒子径は、一般的に100〜300nmであるが、60〜100nm程度の小さい粒子径のものが好ましい。
水溶性樹脂としては、純水への溶解度が常温で1%以上であるものであれば良く、樹脂単位重量当たりの水素結合性基又はイオン性基が10〜60%であることが好ましい。
また、平均分子量は2,000〜1,000,000が好ましい。
水溶性樹脂の使用量は、合成樹脂水性分散体の固形分100部に対して、固形分換算で0.05〜200部が好ましい。
そのうち、日本ベントナイト工業会、標準試験方法 JBAS-104-77に準じた方法で測定した膨潤力が20ml/g以上の粘土鉱物、特に、ベントナイトが好ましい。
また、イオン交換当量が100g当たり、10ミリ当量以上ものが好ましい。
さらに、そのアスペクト比が50〜5,000のものが好ましい。アスペクト比とは、電子顕微鏡写真により求めた層状に分散した粘土鉱物の長さ/厚みの比である。
膨潤性粘土鉱物の使用量は、合成樹脂水性分散体の固形分100部に対して、1〜50部が好ましい。
架橋剤の使用量は、合成樹脂水性分散体と水溶性樹脂の合計の固形分100部に対して、固形分換算で0.01〜30部が好ましい。
有機−無機複合型塗膜養生剤は、急硬性左官用モルタルの凝結が終結した後、表面に塗布することが好ましい。時間が経つと、急硬性モルタルの表面が乾燥し、ひび割れが発生しやすくなる。
このような有機−無機複合型塗膜養生剤としては、電気化学工業社の「RISフルコート」や「クラッコフ」、東亞合成社の「CA2」シリーズを用いることができる。
本発明の急硬性左官用モルタル硬化体に、本発明の塗膜養生剤を塗布することにより、長さ変化率をさらに低減してひび割れを抑制するばかりでなく、長期的に急硬性左官用モルタル硬化体の電気抵抗を小さく保ち、防食効果を高めることができる。
セメントと、セメント100部に対し、急硬材25部、膨張材A5部、膨張材B5部、及び収縮低減剤3部の混和材からなる結合材、細骨材、減水剤、及び繊維を配合して急硬性モルタル組成物を調製し、急硬性モルタル組成物100容量部中、繊維を0.15容量部として、表1に示す、水結合材比と単位水量のモルタル配合を用い、表1に示すモルタルフロー値の急硬性左官用モルタルを調製した。硬化時間が30〜60分程度になるように凝結調整剤を加えた。
その後、セメント100部に対して、水溶性アクリル系高分子0.5部と硫酸アルミニウム1部を添加して、急硬性左官用モルタルを練混ぜた。水溶性アクリル系高分子及び硫酸アルミニウムを添加する前後でモルタルフロー値を測定し、添加後のダレの有無と作業性を評価した。4×4×16cmの供試体を作製し、材齢28日で電気抵抗率と長さ変化率を測定した。既設コンクリート板の上に、縦30cm、横30cm、厚さ3cmとなるように急硬性左官用モルタルを打設し、材齢28日でひび割れの発生状況を観察した。
さらに、練混ぜた急硬性左官用モルタルを使用したときの、コンクリート構造物内部の鋼棒の防食性の評価を行った。結果を表1に併記する。
セメント :普通ポルトランドセメント、密度3.15g/cm3、ブレーン値3,100cm2/g
急硬材 :12CaO・7Al2O3と無水石膏の等量混合物、ブレーン値6000cm2/g
膨張材A :エトリンガイト−石灰複合系膨張材、ブレーン値3,000cm2/g
膨張材B :カルシウムサルホアルミネート系膨張材、ブレーン値6,000cm2/g
収縮低減剤:粉末収縮低減剤、市販品
繊維 :ビニロン繊維、密度1.30g/cm3、市販品
減水剤 :β−ナフタレンスルホン酸系減水剤、市販品
凝結調整剤:炭酸カリウムとクエン酸の混合物
細骨材 :石灰石砕砂、密度2.70g/cm3
水溶性アクリル系高分子:ポリアクリルアミド部分加水分解物、市販品
硫酸アルミニウム:無水塩(粉末)、市販品
モルタルフロー値:調製した急硬性モルタルをJIS R 5201に準拠して測定。但し、水溶性アクリル系高分子および硫酸アルミニウムの添加前は0打モルタルフロー値、添加後は15打モルタルフロー値(それぞれフローテーブルをタッピングしない静置状態での値と、15回タッピング後の値)。
電気抵抗率:供試体を作製した翌日に脱型し、20℃、60%RHで養生した後、四電極法にて測定(印加電圧10V、測定周波数73.3Hz)。
長さ変化率:JIS A1171に準拠。収縮量の評価
ダレの有無:調製した急硬性左官用モルタルをコテで塗り付け、ダレが生じた場合を×、ダレがない場合を○とした。
作業性 :粘性が強い、モルタルが軟らかすぎるなど、コテで扱いにくい場合を×、粘性が小さく、扱いやすい場合を○とした。
ひび割れ :ひび割れ抵抗性で、ひび割れが発生した場合を×、ひび割れの発生がない場合を○とした。
防食性 :単位セメント量が330kg/m3、水セメント比が60%、s/aが52%、NaClの添加量が12kg/m3のコンクリートで15×15×53cmの供試体を作製した。このとき、供試体の軸方向の中央にφ13mmのみがき鋼棒を設置した。コンクリートの表面近傍を切削し、陽極のチタンリボンを埋設した後、調製した急硬性左官用モルタルを充填した。電流密度0.03A/m2で電気防食を行い、1年後にみがき鋼棒の発錆の有無を観察した。みがき鋼棒の表面に錆が生じた場合は×、錆が生じない場合を○とした。
水結合材比を42%、単位水量を300kg/m3、水溶性アクリル系高分子と硫酸アルミニウムを添加する前の0打モルタルフロー値を250mmとし、表2に示す水溶性アクリル系高分子と硫酸アルミニウムを使用し、圧縮強度を測定したこと以外は実験例1と同様に行った。
なお、比較のために、メチルセルロースを添加した場合についても同様に行った。結果を表2に併記する。
メチルセルロース:市販品
圧縮強度 :JIS R5201に準拠し、材齢3時間で測定。
また、材齢3時間での圧縮強度が高く、早期開放できるため、限られた時間内に補修しなければならない場合や、緊急工事において、効率的な工事が行える。
実験No. 1-4で使用した急硬性左官用モルタルを使用し、表3に示す塗布量で有機−無機複合型塗膜養生剤を塗布したこと以外は実験例1と同様に行った。
なお、比較のために、従来の塗膜養生剤を使用した場合についても同様に行った。結果を表3に併記する。
有機−無機複合型塗膜養生剤:アクリル樹脂-フッ素雲母の複合型塗膜養生剤
従来の塗膜養生剤:EVA系塗膜養生剤、市販品
単位セメント量が330kg/m3、水セメント比が60%、s/aが52%、NaClの添加量が12kg/m3のコンクリートで15×15×53cmの供試体を作製した。
このとき、供試体の軸方向の中央にφ13mmのみがき鋼棒を設置した。コンクリートの表面近傍を切削し、陽極のチタンリボンを埋設した後、実験No.1- 4の急硬性左官用モルタルを充填した。その後その表面に有機−無機複合型塗膜養生剤を200g/m2となるように塗布した。電流密度0.03A/m2で電気防食を行い、実験開始直後、1ヵ月後、6ヵ月後、及び1年後のモルタル硬化体の電気抵抗率を測定した。
また、1年後にみがき鋼棒の発錆の有無と急硬性左官用モルタルと塗膜の劣化の有無を観察した。
なお、有機−無機複合型塗膜養生剤を用いない場合と、比較として、有機系塗料を塗布した場合についても同様に行った。結果を表4に併記する。
有機系塗料:エポキシ系、市販品
一方、有機系塗料を使用した場合には、みがき鋼棒の発錆を抑制するが、塩素ガスなどが透過せず、モルタル硬化体と塗膜が劣化するため、長期的にモルタル硬化体の電気抵抗が増加する。
Claims (9)
- セメントと急硬材を含有する結合材、細骨材、減水剤、及び水を配合した急硬性モルタル組成物を使用してなり、水結合材比が30〜55%、単位水量が250〜400kg/m3のモルタル配合を用いて調製した、0打モルタルフロー値が200〜320mmの急硬性モルタルに、水溶性アクリル系高分子と硫酸アルミニウムを添加して練混ぜて得られ、その硬化体の電気抵抗率が100kΩ・cm以下で、収縮量が-800×10-6以下である電気抵抗の小さい急硬性左官用モルタル。
- セメント100部に対して、水溶性アクリル系高分子を0.2〜3部、硫酸アルミニウムを0.1〜10部添加して練混ぜて得られる、請求項1に記載の電気抵抗の小さい急硬性左官用モルタル。
- 請求項1又は請求項2に記載の電気抵抗の小さい急硬性左官用モルタルが硬化してなる急硬性左官用モルタル硬化体。
- 請求項3に記載の急硬性左官用モルタル硬化体の表面に、有機−無機複合型塗膜養生剤を塗布してなる急硬性モルタル硬化体。
- 有機−無機複合型塗膜剤が、合成樹脂水性分散体、水溶性樹脂、及び膨潤性粘土鉱物を含有してなる請求項4に記載の急硬性モルタル硬化体。
- 有機−無機複合型塗膜剤の膨潤性粘土鉱物が、合成フッ素雲母である請求項5に記載の急硬性モルタル硬化体。
- 有機−無機複合型塗膜剤の使用量が、100〜500g/m2である請求項4〜6のうちのいずれか1項に記載の急硬性モルタル硬化体。
- 請求項3に記載の急硬性左官用モルタル硬化体を用いた、コンクリート構造物内部にある鋼材の防食方法。
- 請求項4〜請求項7のうちのいずれか1項に記載の急硬性モルタル硬化体を用いた、コンクリート構造物内部にある鋼材の防食方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010092786A JP2011219332A (ja) | 2010-04-14 | 2010-04-14 | 電気抵抗の小さい急硬性左官用モルタル、急硬性左官用モルタル硬化体、及びそれを用いたコンクリート構造物内部にある鋼材の防食方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010092786A JP2011219332A (ja) | 2010-04-14 | 2010-04-14 | 電気抵抗の小さい急硬性左官用モルタル、急硬性左官用モルタル硬化体、及びそれを用いたコンクリート構造物内部にある鋼材の防食方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011219332A true JP2011219332A (ja) | 2011-11-04 |
Family
ID=45036783
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010092786A Pending JP2011219332A (ja) | 2010-04-14 | 2010-04-14 | 電気抵抗の小さい急硬性左官用モルタル、急硬性左官用モルタル硬化体、及びそれを用いたコンクリート構造物内部にある鋼材の防食方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2011219332A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101357799B1 (ko) * | 2012-01-30 | 2014-02-04 | 주식회사 실크로드시앤티 | 속경형 고내구성 모르타르 조성물, 이를 포함하는 바닥 구조체 및 그 바닥 구조체를 이용한 시공 방법 |
CN103626518A (zh) * | 2013-12-02 | 2014-03-12 | 苏州市建筑科学研究院有限公司 | 高性能混凝土结构防护用水性有机硅膏体及其制备方法 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010076998A (ja) * | 2008-09-29 | 2010-04-08 | Denki Kagaku Kogyo Kk | 電気抵抗の小さい左官用モルタル、それを用いた硬化体、及びそれを用いたコンクリート構造物内部にある鋼材の防食方法 |
-
2010
- 2010-04-14 JP JP2010092786A patent/JP2011219332A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010076998A (ja) * | 2008-09-29 | 2010-04-08 | Denki Kagaku Kogyo Kk | 電気抵抗の小さい左官用モルタル、それを用いた硬化体、及びそれを用いたコンクリート構造物内部にある鋼材の防食方法 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101357799B1 (ko) * | 2012-01-30 | 2014-02-04 | 주식회사 실크로드시앤티 | 속경형 고내구성 모르타르 조성물, 이를 포함하는 바닥 구조체 및 그 바닥 구조체를 이용한 시공 방법 |
CN103626518A (zh) * | 2013-12-02 | 2014-03-12 | 苏州市建筑科学研究院有限公司 | 高性能混凝土结构防护用水性有机硅膏体及其制备方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5631024B2 (ja) | 鉄筋コンクリート構造物内部にある鉄筋の防食工法 | |
JP5697888B2 (ja) | 電気抵抗の小さい急硬性吹付け用モルタル、急硬性吹付け用硬化体、及びそれを用いたコンクリート構造物内部にある鋼材の防食方法 | |
JP4593384B2 (ja) | 防食性複合体およびその製法 | |
JP4382614B2 (ja) | セメント混和材およびそれを用いたセメント組成物 | |
JP4813148B2 (ja) | 有機−無機複合型塗膜養生剤およびそれを使用したモルタルまたはコンクリートならびに処理方法 | |
JP4563878B2 (ja) | 防食性複合体およびその製法 | |
JP5185047B2 (ja) | 電気抵抗の小さい左官用モルタル、それを用いた硬化体、及びそれを用いたコンクリート構造物内部にある鋼材の防食方法 | |
JP6033636B2 (ja) | 電気抵抗値の小さい吹付け用補修モルタル及びそれを用いた補修工法 | |
JP5242188B2 (ja) | 電気抵抗の小さい左官用モルタル、それを用いた硬化体、及びそれを用いたコンクリート構造物内部にある鋼材の防食方法 | |
JP2020158348A (ja) | ポリマーセメントグラウトモルタル組成物及びポリマーセメントグラウトモルタル | |
JP2007153714A (ja) | セメント混和材及びセメント組成物 | |
JP4647767B2 (ja) | 水硬性組成物及びそのペースト、モルタル、コンクリート | |
JP5308270B2 (ja) | 電気抵抗の小さい左官用モルタル、それを用いた硬化体、及びそれを用いたコンクリート構造物内部にある鋼材の防食方法 | |
JP4642650B2 (ja) | 表面コーティングしたモルタル又はコンクリート | |
JP4593383B2 (ja) | 防食性複合体およびその製法 | |
JP2010241664A (ja) | セメントコンクリート硬化体、及びそれを用いたコンクリート構造物内部にある鋼材の防食方法 | |
JP2011219332A (ja) | 電気抵抗の小さい急硬性左官用モルタル、急硬性左官用モルタル硬化体、及びそれを用いたコンクリート構造物内部にある鋼材の防食方法 | |
JP5340692B2 (ja) | セメント混和材及びセメント組成物 | |
JP5259360B2 (ja) | 電気抵抗の小さい左官用モルタル、それを用いた硬化体、及びそれを用いたコンクリート構造物内部にある鋼材の防食方法 | |
JP5697357B2 (ja) | 電気抵抗の小さい吹付け用モルタル、吹付け用モルタル硬化体、及びそれを用いたコンクリート構造物内部にある鋼材の防食方法 | |
JP5697358B2 (ja) | 電気抵抗の小さい吹付け用モルタル、吹付け用モルタル硬化体、及びそれを用いたコンクリート構造物内部にある鋼材の防食方法 | |
JP2007119259A (ja) | 有機−無機複合型塗膜養生剤およびそれを使用したモルタルまたはコンクリートならびにその処理方法 | |
JP4388250B2 (ja) | 水硬性組成物及びその硬化体 | |
JP2022053054A (ja) | セメント組成物、モルタル組成物、及び、コンクリート構造物の補修方法 | |
JP4744933B2 (ja) | 高流動モルタルまたは高流動コンクリートの処理方法およびセメント硬化体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20121218 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130905 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130917 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20131007 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20131024 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20131111 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20140716 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140930 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20141007 |
|
A912 | Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912 Effective date: 20141031 |