JP2011218881A - 車両用シート - Google Patents

車両用シート Download PDF

Info

Publication number
JP2011218881A
JP2011218881A JP2010087574A JP2010087574A JP2011218881A JP 2011218881 A JP2011218881 A JP 2011218881A JP 2010087574 A JP2010087574 A JP 2010087574A JP 2010087574 A JP2010087574 A JP 2010087574A JP 2011218881 A JP2011218881 A JP 2011218881A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seat
bolt
bolt fastener
slide rail
vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010087574A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Kondo
幸二 近藤
Tsutomu Yamahata
勉 山幡
Ryosuke Mizuno
量介 水野
Hideo Nihonmatsu
英雄 二本松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Boshoku Corp
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Toyota Boshoku Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin Seiki Co Ltd, Toyota Boshoku Corp filed Critical Aisin Seiki Co Ltd
Priority to JP2010087574A priority Critical patent/JP2011218881A/ja
Publication of JP2011218881A publication Critical patent/JP2011218881A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】シート本体に車両フロア上から剥離する方向の引張り力がかけられた時の体重検知センサーにかかる負荷を軽減する。
【解決手段】スライドレール5Bとシート本体1との間に、着座乗員の体重を起歪体6Aの撓み変形によって検知するタイプのセンサー6が設けられ、起歪体6Aは、第1のボルト締結具10によりシート本体1に固定され、第2のボルト締結具20によりスライドレール5Bの上部に固定され、上記体重を第1のボルト締結具10から受けて撓み変形する。第2のボルト締結具20のボルト21の軸部21Bは、シート本体1に形成された貫通孔3A2内をシート上方側に貫通して延び、軸部21Bには、シート本体1の底板部3Aaの上面3Aa1と対面するように径方向に張り出す傘部25Aを有した締付ナット25が一体に設けられている。シート本体1にかかるシート上方側への力が、底板部3Aaと傘部25Aとの当接により受け止められる。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両用シートに関する。詳しくは、車両フロア上にスライド可能に設けられるスライドレールと、このスライドレールの上部に固定されるシート本体との間に、着座乗員の体重を起歪体の撓み変形によって検知するタイプのセンサーが設けられる車両用シートに関する。
車両用シートに着座乗員の体重を検知するセンサーが設けられた構成が、下記特許文献1に開示されている。この車両用シートは、車両フロア上に設置された左右一対の前後スライド可能なスライドレールの上部に固定されて設けられており、体重検知センサーは、上記車両用シートとスライドレールとの間に介在して設けられている。この体重検知センサーは、起歪体に歪ゲージが貼着されて構成され、着座乗員の体重によって撓む起歪体の歪み量を測定することにより体重検知を行う仕組みとなっている。
詳しくは、体重検知センサーは、その前後二箇所の部位が、ボルト・ナットの締結手段によってスライドレールの上部に固定され、中央部が、同じくボルト・ナットの締結手段によってシート本体の下部に固定され、着座乗員の体重がこの中央部にかけられて起歪体が撓むようになっている。
特開2009−128107号公報
しかし、上記従来技術では、車両衝突の発生などにより、シート本体に車両フロア上から剥離する方向の強い引張り力がかけられると、このシート本体に締結されている体重検知センサーに無理な負荷がかかり、センサーが破損してしまうおそれがある。
本発明は、上記問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、シート本体に車両フロア上から剥離する方向の引張り力がかけられた時の体重検知センサーにかかる負荷を軽減することにある。
上記課題を解決するために、本発明の車両用シートは次の手段をとる。
第1の発明は、車両フロア上にスライド可能に設けられるスライドレールと、このスライドレールの上部に固定されるシート本体との間に、着座乗員の体重を起歪体の撓み変形によって検知するタイプのセンサーが設けられる車両用シートである。起歪体は、第1のボルト締結具によりシート本体に固定され、第2のボルト締結具によりスライドレールの上部に固定され、シート本体にかかる着座乗員の体重を第1のボルト締結具から受けて撓み変形する構成となっている。第2のボルト締結具は、シート本体に形成された貫通孔内をシート上方側に貫通して延びる貫通部を有する。貫通部には、シート本体に形成されたシート上方側に面を向ける当接面と対面するように径方向に張り出すフランジ部が一体に設けられている。シート本体にかかるシート上方側への引張り力が、当接面とフランジ部との当接によって受け止められるようになっている。
この第1の発明によれば、シート本体に車両フロア上から剥離する方向(シート上方側)の引張り力がかかると、この引張り力は、シート本体の当接面が第2のボルト締結具の貫通部に一体に設けられたフランジ部と当接することにより受け止められる。これにより、上記引張り力の作用時に、第1のボルト締結具から起歪体にかけられる引張り力が分散されるため、センサーにかかる負荷を軽減することができる。
第2の発明は、上述した第1の発明において、貫通部が、スライドレールの上部と起歪体とに下方側から差し込まれて貫通孔内を貫通して延びるボルトの軸部により構成され、フランジ部が、ボルトの軸部に螺合されるナットに形成された、貫通孔よりも径方向に大きく張り出す傘部により構成されているものである。シート本体にシート上方側への引張り力がかかると、当接面となる貫通孔のまわりのシート上方側に面を向けた上面が傘部の下面に当接して上記引張り力が受け止められる。
この第2の発明によれば、傘部を有するナットをボルトの軸部に螺合してフランジ部を構成するものとしたことにより、貫通部にフランジ部を一体に設ける構成を簡素な構成によって具現化することができる。
第3の発明は、上述した第1又は第2の発明において、センサーが、シート本体の後側のサイド部とスライドレールの上部との間に配置されており、第2のボルト締結具が、第1のボルト締結具よりもシート後方側に位置する配置となっているものである。
この第3の発明によれば、第2のボルト締結具が第1のボルト締結具よりもシート後方側に配置されていることにより、車両の前突発生時に、シート本体がその慣性力によって車両前方側に倒れ込むように力を受けて、その後部が車両フロア上から剥離する方向(前斜め上方向)に引張られる力が、第1のボルト締結具よりもシート後方側に位置する第2のボルト締結具のフランジ部によってより強く受け止められるようになる。したがって、センサーにかかる負荷をより軽減することができる。
実施例1の車両用シートの概略構成を示した斜視図である。 車両用シート後側のインナー側部の組み付け構造を示した斜視図である。 図2のIII-III線断面図である。 図2のIV-IV線断面図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。
始めに、実施例1の車両用シートの構成について、図1〜図4を用いて説明する。本実施例の車両用シートは、図1に示すように、その着座部本体を構成するシート本体1が、車両フロア上に配設された左右一対のスライダ装置5の上部に固定されて設けられている。ここで、シート本体1は、シートバック2とシートクッション3とヘッドレスト4とを有して構成され、シートクッション3の骨格を成すクッションフレーム3Aの両サイド部が、それぞれ、各スライダ装置5のスライドレール5Bの上部に一体に固定されて設けられている。
また、図2に示すように、上記クッションフレーム3Aの車両内側の側部には、図示しないシートベルト装置のベルト装着部となるシートベルトバックル3Bが、ボルト及びナットから成る締結具3B1によって固定されている。図1に戻って、上述した各スライダ装置5は、それぞれ、車両フロア上に一体に固定される固定レール5Aと、固定レール5Aに対してシート前後方向にスライド可能に組み付けられるスライドレール5Bと、スライドレール5Bの固定レール5Aに対するスライドをロック可能な図示しないロック装置と、を有する。
上記固定レール5Aは、長尺状に形成された一枚の鋼板を短手方向に所々に折り曲げて形成したものであり、シート上方側に面を向けた底面部5A1と、底面部5A1の左右両側の縁部からそれぞれシート上方側に立ち上がる側面部5A2と、これら両側面部5A2の上縁部からそれぞれ互いに向かい合う内側に向かって下方に曲げ返された折返部5A3と、を有した形に形成されている。一方、スライドレール5Bも、一枚の鋼板を短手方向に所々に折り曲げて形成したものであり、図4に示すように、シート上方側に面を向けた上面部5B1と、上面部5B1の左右両側の縁部からそれぞれシート下方側に垂下する側面部5B2と、これら両側面部5B2の下縁部からそれぞれ互いに離間する両外側に向かって上方側に跳ね上げられるように曲げ返されたひれ部5B3と、を有する形に形成されている。
上記スライドレール5Bは、図1に示すように、これを固定レール5Aの前後どちらか一方側の開口した端部から、その両ひれ部5B3がそれぞれ固定レール5Aの両折返部5A3の折り返された空間内に収められるように長手方向に差し込むことにより、その上面部5B1が固定レール5Aの両ひれ部5B3の間の隙間からシート上方側に突出して露呈した状態となって、固定レール5Aに対して長手方向にスライド可能な状態となって組み付けられる。これにより、スライドレール5Bは、その両ひれ部5B3が、それぞれ、固定レール5Aの両折返部5A3に引っ掛かることで、固定レール5Aから上方側には抜け外れないように剥離防止された状態となって保持される。
ところで、上記各スライドレール5Bの上面部5B1とクッションフレーム3Aとの間には、シート本体1に着座した乗員の体重を検知するセンサー6が設けられている。このセンサー6は、クッションフレーム3Aの四隅にあたる、各スライドレール5Bの上面部5B1上の前後2箇所ずつの計4箇所の位置に配置されており、それぞれ、シート本体1に着座した乗員の体重を検知可能な同じ構成を備えたものとなっている。
ここで、シート後側の左右2箇所の位置に配設された各センサー6は、車両の前突発生時に、シート本体1の後部が車両フロア上から剥離する方向(前斜め上方向)に引張られる力によって各センサー6に無理な負荷がかからないようにするために、上記力を分散させられる態様で各スライドレール5Bとクッションフレーム3Aとにそれぞれ取り付けられている。以下、上記後側の左右2箇所の位置に配設された各センサー6の取付構造について詳しく説明する。
なお、これら2つのセンサー6は、互いに左右対称ではあるが、実質的には同じ態様で各側のスライドレール5Bとクッションフレーム3Aとに取り付けられている。したがって、以下では、これらを代表して、図2に示されている、前述したシートベルトバックル3Bが取り付けられている車両内側に配設されたセンサー6及びその取付構造について詳しく説明することとする。
上記センサー6は、図2及び図3に示すように、鋼板製の起歪体6Aに図示しない歪ゲージが貼着されて構成されており、着座乗員の体重によって撓む起歪体6Aの歪み量を測定することにより体重検知を行う仕組みとなっている。具体的には、センサー6は、上記起歪体6Aが歪んだ際に歪ゲージからFPC基板(図示省略)を通して送られる信号を増幅するためのアンプユニット6Bと、アンプユニット6Bの出力を図示しない電子制御ユニットに送信するための通信線を接続するコネクタ6Cと、を備える。
上記センサー6は、起歪体6Aの中央部が、第1のボルト締結具10によって、クッションフレーム3Aの下縁部に折り曲げ形成されたシート上方側に面を向ける底板部3Aaに一体に締結されて固定されている。また、起歪体6Aは、その後側の端部と前側の端部とが、それぞれ、第2のボルト締結具20と第3のボルト締結具30とによって、スライドレール5Bの上面部5B1に一体に締結されて固定されている。
詳しくは、図3に示すように、起歪体6Aは、上記第2のボルト締結具20と第3のボルト締結具30とによって、スライドレール5Bの上面部5B1上から上方側に引き離された位置にそれぞれ固定されて支持されている。これにより、起歪体6Aは、上記第2のボルト締結具20と第3のボルト締結具30とによってスライドレール5Bに対して両端支持された状態として、その第1のボルト締結具10によってシート本体1にボルト締結された中央部に、シート本体1に着座した乗員の体重がかけられることにより、下方側に撓み変形するようになっている。
次に、上記第1のボルト締結具10、第2のボルト締結具20、及び第3のボルト締結具30の構成について詳しく説明する。第1のボルト締結具10は、ボルト11とリング部材12と締付ナット13とを有する。ボルト11は、その軸部11Bが、上記起歪体6Aの中央部と、クッションフレーム3Aの底板部3Aaに空けられた貫通孔3A1と、に下方側から貫通して差し込まれ、その頭部11Aが起歪体6Aの底面と当接する位置で、軸部11Bが底板部3Aaよりも上方側に突き出た状態となる。リング部材12は、起歪体6Aと底板部3Aaとの間に位置し、上記下方側から差し込まれるボルト11の軸部11Bに圧入されることにより、ボルト11の頭部11Aとの間に上記起歪体6Aを挟み込んだ状態として、ボルト11と起歪体6Aとを一体に固定する。
締付ナット13は、上記底板部3Aaの貫通孔3A1から上方側に突き出たボルト11の軸部11Bに螺合されて締め付けられることにより、上記リング部材12との間に底板部3Aaを挟み込んだ状態として、ボルト11と起歪体6Aと底板部3Aaとを一体に固定する。上記リング部材12及び締付ナット13は、上記底板部3Aaに形成された貫通孔3A1よりも径方向に大きく張り出す大きさに形成されている。また、第2のボルト締結具20は、図3〜図4に示すように、ボルト21と締付ナット22と台座部材23とワッシャ24と締付ナット25とを有する。ここで、締付ナット25が本発明のナットに相当する。
ボルト21は、その軸部21Bが、スライドレール5Bの上面部5B1と、起歪体6Aの後部と、クッションフレーム3Aの底板部3Aaに空けられた貫通孔3A2と、に下方側から貫通して差し込まれ、その頭部21Aがスライドレール5Bの上面部5B1の底面と当接する位置で、軸部21Bが底板部3Aaよりも上方側に突き出た状態となる。締付ナット22及び台座部材23は、スライドレール5Bの上面部5B1と起歪体6Aとの間に位置し、締付ナット22は、上記下方側から差し込まれるボルト21の軸部21Bに螺合されて締め付けられることにより、ボルト21の頭部21Aとの間にスライドレール5Bの上面部5B1を挟み込んだ状態として、ボルト21と上面部5B1とを一体に固定する。
台座部材23は、その底部にフランジ状に張り出す座面部23Aを有する円筒型形状に形成され、その円筒部23Bが、上記ボルト21の軸部21Bが差し込まれる起歪体6Aの孔内に下方側から圧入されて、その円筒内にボルト21の軸部21Bが差し込まれることにより、起歪体6Aをボルト21の軸部21Bに対して径方向にがたつかないように一体に固定した状態にする。ワッシャ24は、上記起歪体6Aの孔内に下方側から圧入されて上方側に突き出る台座部材23の円筒部23Bに、起歪体6Aの上面側から通されて、下記締付ナット25の締め付け時の座として機能するものである。
締付ナット25は、上記クッションフレーム3Aの底板部3Aaの貫通孔3A2から上方側に突き出たボルト21の軸部21Bに螺合されて締め付けられることにより、上記締付ナット22との間に、台座部材23と起歪体6Aとワッシャ24とを挟み込んだ状態として、これらを一体に固定する。上記締付ナット25には、上記底板部3Aaに形成された貫通孔3A2よりも径方向に大きく張り出す大きさの傘部25Aが一体に形成されている。ここで、傘部25Aが本発明のフランジ部に相当する。
この傘部25Aは、締付ナット25が前述したワッシャ24に当たって係止される位置までボルト21の軸部21Bに完全に締め付けられて固定された状態では、クッションフレーム3Aの底板部3Aaから上方側に離間した位置に配置され、底板部3Aaとは接触しないようになっている。しかし、傘部25Aは、例えば車両の前突発生により、シート本体1がその慣性力によって車両フロア上から前方側に向かって倒れ込むような力を受けて、クッションフレーム3Aの後部が車両フロア上から剥離する方向(前斜め上方向)に強制変位を伴う強い力で引張られる力が発生すると、この力によって上方側に強制変位するクッションフレーム3Aの底板部3Aaの貫通孔3A2のまわりの上面3Aa1(本発明の当接面に相当する。)が、その下面に押し当てられる。
具体的には、上記クッションフレーム3Aの後部にシート上方側に引張られる強い力がかけられると、第1のボルト締結具10を介して起歪体6Aの中央部にシート上方側への引張り力がかけられる。しかし、この起歪体6Aにかけられる引張り力は、クッションフレーム3Aの底板部3Aaがシート上方側に引張られて第2のボルト締結具20の傘部25Aに当接して受け止められることにより、クッションフレーム3Aから第2のボルト締結具20に直接かけられる力とに分散される。これにより、起歪体6A(センサー6)にかかる負荷が軽減される。
次に、図3に示すように、第3のボルト締結具30は、ボルト31と締付ナット32と台座部材33とワッシャ34と締付ナット35とを有する。ボルト31は、その軸部31Bが、スライドレール5Bの上面部5B1と、起歪体6Aの前部と、クッションフレーム3Aの底板部3Aaに空けられた貫通孔3A3と、に下方側から貫通して差し込まれ、その頭部31Aがスライドレール5Bの上面部5B1の底面と当接する位置で、軸部31Bが底板部3Aaよりも上方側に突き出た状態となる。
締付ナット32及び台座部材33は、スライドレール5Bの上面部5B1と起歪体6Aとの間に位置し、締付ナット32は、上記下方側から差し込まれるボルト31の軸部31Bに螺合されて締め付けられることにより、ボルト31の頭部31Aとの間にスライドレール5Bの上面部5B1を挟み込んだ状態として、ボルト31と上面部5B1とを一体に固定する。台座部材33は、その底部にフランジ状に張り出す座面部33Aを有する円筒型形状に形成され、その円筒部33Bが、上記ボルト31の軸部31Bが差し込まれる起歪体6Aの孔内に下方側から圧入されて、その円筒内にボルト31の軸部31Bが差し込まれることにより、起歪体6Aをボルト31の軸部31Bに対して径方向にがたつかないように一体に固定した状態にする。
ワッシャ34は、上記起歪体6Aの孔内に下方側から圧入されて上方側に突き出る台座部材33の円筒部33Bに、起歪体6Aの上面側から通されて、下記締付ナット35の締め付け時の座として機能するものである。締付ナット35は、上記クッションフレーム3Aの底板部3Aaの貫通孔3A3から上方側に突き出たボルト31の軸部31Bに螺合されて締め付けられることにより、上記締付ナット32との間に、台座部材33と起歪体6Aとワッシャ34とを挟み込んだ状態として、これらを一体に固定する。
上記締付ナット35の底部には、径方向にフランジ状に張り出す座面部35Aが形成されている。この座面部35Aは、上記底板部3Aaに形成された貫通孔3A3よりも小径に形成されており、締付ナット35の締め付けに伴って貫通孔3A3内に入り込んで、上記ワッシャ34に面当接する。
このように、本実施例の車両用シートによれば、シート本体1に車両フロア上から剥離する方向(シート上方側)の引張り力がかかると、この引張り力は、クッションフレーム3Aの底板部3Aaの上面3Aa1(当接面)が第2のボルト締結具20の軸部21B(貫通部)に一体に設けられた締付ナット25(ナット)の傘部25A(フランジ部)と当接することにより受け止められる。これにより、上記引張り力の作用時に、第1のボルト締結具10から起歪体6Aにかけられる引張り力が分散されるため、センサー6にかかる負荷を軽減することができる。
また、第2のボルト締結具20が第1のボルト締結具10よりもシート後方側に配置されていることにより、車両の前突発生時に、シート本体1がその慣性力によって車両フロア上から前方側に倒れ込むように力を受けて、その後部が車両フロア上から剥離する方向(前斜め上方向)に引張られる力が、第1のボルト締結具10よりもシート後方側に位置する第2のボルト締結具20の傘部25A(フランジ部)によってより強く受け止められるようになる。したがって、センサー6にかかる負荷をより軽減することができる。
以上、本発明の実施形態を一つの実施例を用いて説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施できるものである。上記実施例では、シート後部の左右二箇所に配されるセンサー6の取付構造に、傘部25A(フランジ部)を有した第2のボルト締結具20によってシート本体1のシート上方側にかかる荷重を受け止められるようにする構成を適用したものを例示したが、シート前部に配されるセンサーの取付構造にこのような構成を適用してもよい。
その際、第2のボルト締結具が第1のボルト締結具よりもシート前方側に位置するように配置するとよい。このような配置とすることで、車両の後突発生時に、シート本体が車両後方側に倒れ込むように力を受けて、その前部が車両フロア上から剥離する方向(後斜め上方向)に引張られる力が、第1のボルト締結具よりもシート前方側に位置する第2のボルト締結具のフランジ部によって受け止められるようになる。
また、上記実施例では、第2のボルト締結具20に一体に設けられるフランジ部として、ボルト21の軸部21Bに螺合されて締め付けられる締付ナット25(ナット)に形成したフランジ状の傘部25Aを例示したが、締付ナットとは別の部材を第2のボルト締結具に一体に設けてフランジ部を形成してもよい。また、上記実施例で示した第3のボルト締結具も、第2のボルト締結具と同じように、締付ナットに傘部を有する構成とするなどして、フランジ部を一体に設けた構成としてもよい。
また、本発明の第2のボルト締結具の貫通部が貫通するシート本体に形成される貫通孔は、特に貫通部を通すためにシート本体に空けられる孔に限定されるものではなく、貫通部に一体に設けられるフランジ部を、シート本体に形成されたシート上方側に面を向ける当接面と対面させられるように貫通部をシート上方側へ通せる空間となっていればよいものである。
1 シート本体
2 シートバック
3 シートクッション
3A クッションフレーム
3A1〜3A3 貫通孔
3Aa 底板部
3Aa1 上面(当接面)
3B シートベルトバックル
3B1 締結具
4 ヘッドレスト
5 スライダ装置
5A 固定レール
5A1 底面部
5A2 側面部
5A3 折返部
5B スライドレール
5B1 上面部
5B2 側面部
5B3 ひれ部
6 センサー
6A 起歪体
6B アンプユニット
6C コネクタ
10 第1のボルト締結具
11 ボルト
11A 頭部
11B 軸部
12 リング部材
13 締付ナット
20 第2のボルト締結具
21 ボルト
21A 頭部
21B 軸部
22 締付ナット
23 台座部材
23A 座面部
23B 円筒部
24 ワッシャ
25 締付ナット(ナット)
25A 傘部(フランジ部)
30 第3のボルト締結具
31 ボルト
31A 頭部
31B 軸部
32 締付ナット
33 台座部材
33A 座面部
33B 円筒部
34 ワッシャ
35 締付ナット
35A 座面部

Claims (3)

  1. 車両フロア上にスライド可能に設けられるスライドレールと該スライドレールの上部に固定されるシート本体との間に、着座乗員の体重を起歪体の撓み変形によって検知するタイプのセンサーが設けられる車両用シートであって、
    前記起歪体は、第1のボルト締結具により前記シート本体に固定され、第2のボルト締結具により前記スライドレールの上部に固定され、前記シート本体にかかる着座乗員の体重を前記第1のボルト締結具から受けて撓み変形する構成とされ、
    前記第2のボルト締結具は、前記シート本体に形成された貫通孔内をシート上方側に貫通して延びる貫通部を有し、該貫通部には、前記シート本体に形成されたシート上方側に面を向ける当接面と対面するように径方向に張り出すフランジ部が一体に設けられ、前記シート本体にかかるシート上方側への引張り力が前記当接面と前記フランジ部との当接により受け止められるようになっていることを特徴とする車両用シート。
  2. 請求項1に記載の車両用シートであって、
    前記貫通部が、前記スライドレールの上部と前記起歪体とに下方側から差し込まれて前記貫通孔内を貫通して延びるボルトの軸部により構成され、前記フランジ部が、前記ボルトの軸部に螺合されるナットに形成された前記貫通孔よりも径方向に大きく張り出す傘部により構成され、前記シート本体にシート上方側への引張り力がかかると前記当接面となる前記貫通孔のまわりのシート上方側に面を向けた上面が前記傘部の下面に当接して前記引張り力が受け止められることを特徴とする車両用シート。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の車両用シートであって、
    前記センサーが前記シート本体の後側のサイド部と前記スライドレールの上部との間に配置されており、前記第2のボルト締結具が前記第1のボルト締結具よりもシート後方側に位置する配置となっていることを特徴とする車両用シート。
JP2010087574A 2010-04-06 2010-04-06 車両用シート Pending JP2011218881A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010087574A JP2011218881A (ja) 2010-04-06 2010-04-06 車両用シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010087574A JP2011218881A (ja) 2010-04-06 2010-04-06 車両用シート

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011218881A true JP2011218881A (ja) 2011-11-04

Family

ID=45036418

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010087574A Pending JP2011218881A (ja) 2010-04-06 2010-04-06 車両用シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011218881A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014028590A (ja) * 2012-07-31 2014-02-13 Ts Tech Co Ltd 乗物用シート
JP2018193035A (ja) * 2017-05-22 2018-12-06 トヨタ紡織株式会社 乗物用シートの締結構造、及び乗物用シート用締結具
JP2018200264A (ja) * 2017-05-29 2018-12-20 アイシン精機株式会社 荷重センサ
JP2018205015A (ja) * 2017-05-31 2018-12-27 アイシン精機株式会社 荷重センサ
US10473537B2 (en) 2017-05-29 2019-11-12 Aisin Seiki Kabushiki Kaisha Load sensor
JP2020192885A (ja) * 2019-05-28 2020-12-03 シロキ工業株式会社 スライド装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008002999A (ja) * 2006-06-23 2008-01-10 Aisin Seiki Co Ltd 車両用シート荷重検出装置
JP2009128107A (ja) * 2007-11-21 2009-06-11 Aisin Seiki Co Ltd 車両用シートの荷重検出装置
JP2011021968A (ja) * 2009-07-15 2011-02-03 Panasonic Corp シート重量測定装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008002999A (ja) * 2006-06-23 2008-01-10 Aisin Seiki Co Ltd 車両用シート荷重検出装置
JP2009128107A (ja) * 2007-11-21 2009-06-11 Aisin Seiki Co Ltd 車両用シートの荷重検出装置
JP2011021968A (ja) * 2009-07-15 2011-02-03 Panasonic Corp シート重量測定装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014028590A (ja) * 2012-07-31 2014-02-13 Ts Tech Co Ltd 乗物用シート
JP2018193035A (ja) * 2017-05-22 2018-12-06 トヨタ紡織株式会社 乗物用シートの締結構造、及び乗物用シート用締結具
JP2018200264A (ja) * 2017-05-29 2018-12-20 アイシン精機株式会社 荷重センサ
US10473537B2 (en) 2017-05-29 2019-11-12 Aisin Seiki Kabushiki Kaisha Load sensor
JP2018205015A (ja) * 2017-05-31 2018-12-27 アイシン精機株式会社 荷重センサ
JP2020192885A (ja) * 2019-05-28 2020-12-03 シロキ工業株式会社 スライド装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20220268619A1 (en) Vehicle seat with load sensor and pan frame including inclined edge
JP4695358B2 (ja) 車両用シートの乗員重量測定装置
US6841741B2 (en) Seat weight measuring apparatus
JP2011218881A (ja) 車両用シート
WO2006011597A1 (ja) 車両用シートの乗員重量測定装置
JP4137958B2 (ja) 車両用シート荷重検出装置
JP6822201B2 (ja) 乗物シート用クッションフレーム
JP4452225B2 (ja) 車両用シートの乗員重量測定装置
JP3800609B2 (ja) シート装置
JP4280211B2 (ja) 荷重センサの取付構造
JP4452224B2 (ja) 車両用シートの乗員重量測定装置及び荷重センサの取付構造
JP5235956B2 (ja) 乗員重量測定装置
JP4012178B2 (ja) 車両用シートの乗員重量測定装置
JP3918032B2 (ja) 車両用シート
JP4676722B2 (ja) 荷重センサの取付構造
JP2006038491A (ja) 車両用シートの乗員重量測定装置
JP2004317285A (ja) 乗員の重量検出装置
JP2006038492A (ja) 車両用シートの乗員重量測定装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121024

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131111

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131119

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131224

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20140603