JP2011218869A - 車両の走行特性制御装置 - Google Patents

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Masaya Michishita
雅也 道下
Akinori Homan
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Abstract

【課題】タイヤに微小振動を与えることで路面とタイヤとの間の摩擦力を調整して走行特性を制御する技術の汎用性を高めることが可能な車両の駆動力制御装置を提供する。
【解決手段】ドライブシャフト3L,3Rの複数箇所にユニバーサルジョイント6L,7L,6R,7Rを介在させ、一方のユニバーサルジョイント7L,7Rに、そのジョイントアングルを変更可能とするアクチュエータ8L,8Rを取り付ける。車両の旋回時などにおいて、アクチュエータ8L,8Rを作動させ、ユニバーサルジョイント7L,7Rにジョイントアングルを生じさせる。これにより、ユニバーサルジョイント7L,7Rの出力側に周期的な回転変動が生じ、その結果、タイヤ4L,4Rの回転方向に微小振動が付与され、タイヤ4L,4Rのグリップ力のうち車両前後方向のグリップ力に対して左右方向のグリップ力を高め、車両の旋回特性を向上させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車に代表される車両の走行特性を制御する装置に係る。特に、本発明は、路面と駆動輪(以下、タイヤと呼ぶ場合もある)との間の摩擦力を調整することによって車両の走行特性を制御するための構成の改良に関する。
一般に、内燃機関等の駆動源からの駆動力がタイヤに伝達されて走行する車両にあっては、仮に駆動源からの駆動力が同じであっても、路面とタイヤとの間の摩擦力等によって走行特性が変化する。
下記の特許文献1及び特許文献2には、電動モータを走行駆動源とする車両に対し、タイヤに微小振動を与えることで路面とタイヤとの間の摩擦力を変化させて走行特性を制御する技術が開示されている。
具体的には、車両の各タイヤそれぞれに電動モータが設けられ、必要とされる駆動トルクを得るためのモータトルク指令値にしたがって電動モータが制御される。また、通常の制御では、各タイヤまたは電動モータの駆動トルクを検出し、この検出された駆動トルクが、上記モータトルク指令値に等しくなるように電動モータがフィードバック制御される。そして、上記通常制御に加えて、必要に応じて、電動モータの駆動信号に微小振動の信号を重畳することによりタイヤに微小振動を与え、路面とタイヤとの間の摩擦力を調整するようにしている。例えば、タイヤに与えるトルクの微小振動の振幅、周波数、位相を制御して、路面とタイヤとの間の摩擦力を任意に調整することにより、車両の走行特性を制御したり、車両の挙動を安定化させるようにしている。
再公表特許WO02/000463号公報 特開2009−268337号公報
上記各特許文献の技術は、タイヤに微小振動を与えるための手段として電動モータを必要としている。上述の如く電動モータを車両の走行駆動源とする構成であれば、本来の走行駆動源である電動モータを有効に利用し、その電動モータの駆動信号に微小振動の信号を重畳することで、比較的容易に上記微小振動をタイヤに与えることが可能である。
ところが、内燃機関を走行駆動源とする車両にこの技術を適用しようとすれば、タイヤに微小振動を与えるための電動モータを新たに搭載する必要が生じる。このように新たな電動モータを搭載する場合、車両の製造コストが大幅に高騰するばかりでなく、その電動モータを搭載するための比較的大きなスペースが車体下部に必要となり、車両の設計自由度が大きく阻害されたり、駆動系(パワートレーン)のレイアウトに大きな制約を受けることになってしまう。
即ち、上記特許文献に開示されている技術は、電動モータを走行駆動源とする車両(所謂、電気自動車)に限定される技術であり、汎用性に乏しいものであった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、タイヤに微小振動を与えることで路面とタイヤとの間の摩擦力を調整して走行特性を制御する技術の汎用性を高めることが可能な車両の駆動力制御装置を提供することにある。
−課題の解決原理−
上記の目的を達成するために講じられた本発明の解決原理は、車両の駆動輪にユニバーサルジョイントを備えさせ、そのユニバーサルジョイントのジョイントアングルを変化させることで、ユニバーサルジョイント出力側に回転変動を生じさせる。その結果、この回転変動に起因する振動を駆動輪に付与することになり、これによって、駆動輪と路面との間の摩擦力を調整して車両の走行特性を変更するようにしている。
−解決手段−
具体的に、本発明は、回転する駆動輪に対し、その回転方向に沿う微小振動を与えることによって車両の走行特性を変化させる車両の走行特性制御装置を前提とする。この車両の走行特性制御装置に対し、上記駆動輪に駆動力を伝達する駆動力伝達シャフトの途中の複数箇所に介在されたユニバーサルジョイントと、上記複数のユニバーサルジョイントのうちの少なくとも一つに設けられ、そのユニバーサルジョイントのジョイントアングルを変更可能とするアクチュエータとを備えさせている。
上記ユニバーサルジョイントとして具体的にはフックスジョイントが挙げられる。
また、上記アクチュエータを作動させる条件としては車両の旋回時が挙げられる。つまり、車両の旋回時にアクチュエータによってジョイントアングルを大きくするものである。
これらの特定事項により、駆動力伝達シャフトの途中に介在されたユニバーサルジョイントのジョイントアングルをアクチュエータによって変更すると、このユニバーサルジョイントの入力側の軸の回転速度が一定であっても、出力側の軸では回転速度が周期的に変化する状況となる。このため、この回転速度の周期的な変化に起因して、駆動輪には、その回転方向に周期的な微小振動が付与されることになる。このような回転方向に周期的な微小振動が付与される状況では、その駆動輪のグリップ力のうち車両前後方向のグリップ力が低下し、左右方向(横方向)のグリップ力が高められることになる。つまり、駆動輪に付与する上記微小振動を調整することにより、駆動輪における車両前後方向のグリップ力と車両左右方向のグリップ力との比率を調整することが可能となる。その結果、車両の走行特性を変更することが可能となる。例えば、車両の旋回時に上記微小振動を駆動輪に付与して車両左右方向のグリップ力を高めることで車両の旋回性能が高められることになる。また、この微小振動を駆動輪に付与することで駆動輪の転がり抵抗が低下することになり、燃料消費率の改善を図ることもできる。
本解決手段では、駆動輪に微小振動を付与するための手段としてユニバーサルジョイントを使用している。従来技術では、駆動輪に微小振動を与えるための手段として電動モータを必要としていた。そのため、内燃機関を走行駆動源とする車両に従来技術を適用しようとすれば、駆動輪に微小振動を与えるための電動モータを新たに搭載する必要が生じることになり、コスト面や車両の設計自由度の面で実用性に欠けるものであった。本実施形態では、電動モータ等の特別な微小振動発生源を必要とすることなく駆動輪に微小振動を付与することができる。このため、車両の製造コストが大幅に高騰することはなく、また、車両の設計の自由度を大きく阻害させたり、駆動系(パワートレーン)のレイアウトに大きな制約を与えてしまうといったこともない。
より具体的には、車両の車室内に、運転者が操作可能な走行特性変更操作部を設け、運転者によって走行特性変更操作部が操作された場合に、上記アクチュエータが、ジョイントアングルを大きくする構成とすることが挙げられる。
この構成によれば、駆動輪に微小振動を付与するタイミングを運転者が任意に設定することが可能になる。例えば、車両の旋回時に運転者が走行特性変更操作部を操作してジョイントアングルを大きくした場合には、この車両の旋回時における車両左右方向のグリップ力を高めることで車両の旋回性能が高められる。また、車両の直進時に運転者が走行特性変更操作部を操作してジョイントアングルを大きくした場合には、この車両の直進時における駆動輪の転がり抵抗が低下することになり、燃料消費率の改善が図れる。但し、この直進時に運転者の加速要求がある場合には、走行特性変更操作部を操作せず、上記ジョイントアングルを小さくするか又はジョイントアングルを「0°」にして、車両前後方向のグリップ力を高めておき、加速性能を高く確保した状態にする。このように、運転者の要求(旋回性能の要求、燃費性能の要求、加速要求等)に応じた車両の走行特性を得ることが可能になる。
上記ユニバーサルジョイントのジョイントアングルを自動変更可能とする構成としては以下のものが挙げられる。つまり、ステアリング操舵角を検出可能な操舵角検出手段と、車両の旋回方向への回転角の変化速度を検出するヨーレート検出手段とを備えさせる。そして、上記操舵角検出手段によって検出されたステアリング操舵角に対し、上記ヨーレート検出手段によって検出された車両の旋回方向への回転角が小さい場合に上記アクチュエータによりジョイントアングルを大きくするように作動させる作動制御手段を備えさせる。
この構成によれば、運転者の旋回要求度を上記操舵角検出手段によるステアリング操舵角の検出によって認識し、駆動輪の左右方向のグリップ力を上記ヨーレート検出手段による旋回方向への回転角の変化速度の検出によって認識する。そして、これら検出値に偏差が生じている場合には、運転者の旋回要求度を満足する旋回特性が得られていないとしてアクチュエータによりユニバーサルジョイントのジョイントアングルが大きくなるように自動変更される。例えば、ステアリング操舵角に対してヨーレートが小さい場合にジョイントアングルを大きくすることで、駆動輪における車両左右方向のグリップ力を高めて車両の旋回性能を自動的に高めるようにする。
また、上記ユニバーサルジョイントを、上記駆動力伝達シャフトの途中の4箇所以上に介在させ、これらユニバーサルジョイントのうちの複数に上記アクチュエータを設けた構成とした場合には、このアクチュエータが設けられた各ユニバーサルジョイントのそれぞれにおいて、その出力側の軸で回転速度が周期的に変化する状況となる。このため、これらユニバーサルジョイントの出力側で回転方向の振動が発生することになり、それらが合成された振動が駆動輪に伝達されることになる。その結果、駆動輪の回転方向の振動の周波数を高めることができ、上述した車両の走行特性の変更をより顕著に生じさせることができる。また、高周波の振動であるため、車両の乗員は、駆動輪の回転方向の振動を殆ど感じることがなく、ドライバビリティの悪化を回避することもできる。
本発明では、車両の駆動輪にユニバーサルジョイントを備えさせ、そのユニバーサルジョイントのジョイントアングルを変化させることで、ユニバーサルジョイント出力側に回転変動を生じさせ、それに起因する振動を駆動輪に付与するようにしている。このため、電動モータ等の特別な振動発生源を備えさせることなく、駆動輪と路面との間の摩擦力を調整して車両の走行特性を変更することが可能になる。
第1実施形態に係る車両のパワートレーンの概略構成を示す図である。 ドライブシャフトに備えられた各ユニバーサルジョイント及びその周辺部を示しており、図2(a)は第1ユニバーサルジョイントを、図2(b)は第2ユニバーサルジョイントにジョイントアングルが生じていない状態を、図2(c)は第2ユニバーサルジョイントにジョイントアングルを生じさせた状態をそれぞれ示す図である。 第1実施形態においてユニバーサルジョイントのジョイントアングルを変更した状態を示す図1相当図である。 第2実施形態に係る車両のパワートレーンの概略構成を示す図である。 第2実施形態においてユニバーサルジョイントのジョイントアングルを変更した状態を示す図4相当図である。 第3実施形態におけるユニバーサルジョイントのジョイントアングル調整動作の手順を示すフローチャート図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。本実施形態では、ガソリンエンジン等の内燃機関を走行駆動源とするフロントエンジン・フロントドライブ(FF)型車両に本発明を適用した場合について説明する。
(第1実施形態)
先ず、第1実施形態について説明する。
−パワートレーンの概略構成−
図1は、本実施形態に係る車両のパワートレーンの概略構成を示している。この図1に示すように、車両は、駆動源としてのエンジン1で発生した回転駆動力が、トランスアクスル2に備えられた自動変速機によって変速され、左右のドライブシャフト(駆動力伝達シャフト)3L,3Rを介して、左右のタイヤ(駆動輪)4L,4Rに伝達される構成となっている。
上記トランスアクスル2は、トルクコンバータと、クラッチ、ブレーキ、遊星歯車装置等によりギア段(変速比)を変更可能とする遊星歯車式の自動変速機と、デファレンシャル機構とを含む構成となっている。上記自動変速機は、アクセル開度(またはスロットル開度)と車速とに基づいて変速動作(変速段の変更)を行うようになっている。具体的には、トランスミッション制御装置(図示省略)に予め記憶されている変速マップを参照し、上記アクセル開度及び車速に応じた変速段(ギア段)を決定する。そして、上記トランスミッション制御装置により油圧制御装置等を制御することにより、自動変速機の変速動作(変速段の変更)を行うようになっている。
また、上記各タイヤ4L,4Rは、操舵輪として設けられている。つまり、これらタイヤ4L,4Rは、車室内に設置されるステアリングホイール5をドライバが操舵することによって、その操舵量(回転角度)に応じて操舵されるように構成されている。このようなステアリング機構は、例えば、アシスト用電動モータ51、減速機構52等を備える所謂電動パワーステアリング機構として構成される。具体的には、アシスト用電動モータ51は、ステアリングホイール5の操舵による左右のタイヤ4L,4Rへの操舵力に対してアシスト力を付与するためのものである。このアシスト用電動モータ51は、上記減速機構52を介し、ステアリングホイール5に連結された操舵軸53にトルク伝達可能に取り付けられている。そして、アシスト用電動モータ51の回転に応じて図示しないラックバーが軸線方向(車幅方向)に駆動され、このラックバーに図示しないタイロッドを介して連結されている左右のタイヤ4L,4Rが操舵されるようになっている。このようなアシスト用電動モータ51の制御は、ECU(作動制御手段)10によって行われる。このECU10は、図示しないCPU、ROM、RAM及びバックアップRAMなどを備えた周知の構成となっている。
また、上記操舵軸53には、操舵角センサ(操舵角検出手段)54が取り付けられている。この操舵角センサ54は操舵軸53の回転角度を検出するものであって、その検出信号に基づいてドライバによる左方向または右方向へのステアリングホイール5の操舵量(操舵角)を算出することが可能になっている。また、この操舵角センサ54の出力信号は、ECU10に入力される。また、このECU10には、ヨーレートセンサ(ヨーレート検出手段)15が接続されている。このヨーレートセンサ15は、車両の旋回時などにおいて、その旋回方向への回転角の変化速度を検出するセンサであって、その検出した変化速度の信号をECU10に出力するようになっている。
−ドライブシャフト3L,3Rの構成−
次に、本実施形態の特徴であるドライブシャフト3L,3Rの構成について説明する。左側のドライブシャフト3Lと右側のドライブシャフト3Rとは互いに略対称な構成となっている。
図1に示すように、ドライブシャフト3L,3Rは、ドライブシャフト本体31L,31R、例えばトリポード等速ジョイントで成るインボードジョイント32L,32R、例えばバーフィールド等速ジョイントで成るアウトボードジョイント33L,33Rを備えている。
上記アウトボードジョイント33L,33Rの外側(車幅方向の外側)に設けられているアウタシャフト部材34L,34Rは上記タイヤ4L,4Rのハブに連結されている。
一方、インボードジョイント32L,32Rの内側(車幅方向の内側)に設けられているインナシャフト部材35L,35Rは、後述する各ユニバーサルジョイント6L,7L,6R,7R等を介して上記トランスアクスル2に備えられたデファレンシャル機構に連結されている。
上記アウトボードジョイント33L,33R及びインボードジョイント32L,32Rはそれぞれドライブシャフト本体31L,31Rに対してスプライン嵌合されている。これにより、トランスアクスル2から出力された回転駆動力が、インナシャフト部材35L,35Rから、ドライブシャフト本体31L,31R及びアウタシャフト部材34L,34Rを介して各タイヤ4L,4Rに伝達されるようになっている。
また、このインナシャフト部材35L,35Rの特徴としては、その途中部分の2箇所にユニバーサルジョイント6L,7L、(6R,7R)が配設されている。また、これらユニバーサルジョイント6L,7L、(6R,7R)のうち車幅方向外側に位置する第2ユニバーサルジョイント7L,7Rには、この第2ユニバーサルジョイント7L,7Rのジョイントアングル(交差角または作動角とも呼ばれる)を調整可能とするアクチュエータ8L,8Rが取り付けられている。
上述の如く2つのユニバーサルジョイント6L,7L、(6R,7R)が配設されていることにより上記インナシャフト部材35L,35Rは、それぞれ3部材に分割された構成となっている。具体的には、車幅方向内側に位置する第1ユニバーサルジョイント6L,6Rとトランスアクスル2との間を連結する第1インナシャフト部材35La,35Raと、上記第1ユニバーサルジョイント6L,6Rと上記第2ユニバーサルジョイント7L,7Rとの間を連結する第2インナシャフト部材35Lb,35Rbと、上記第2ユニバーサルジョイント7L,7Rとインボードジョイント32L,32Rとの間を連結する第3インナシャフト部材35Lc,35Rcとを備えた構成となっている。
−ユニバーサルジョイント及びアクチュエータの構成−
次に、上記各ユニバーサルジョイント6L,7L、(6R,7R)及び第2ユニバーサルジョイント7L,7Rに取り付けられているアクチュエータ8L,8Rについて説明する。
上記各ユニバーサルジョイント6L,7L、(6R,7R)の構成としては、第2ユニバーサルジョイント7L,7Rにアクチュエータ8L,8Rが取り付けられており、第1ユニバーサルジョイント6L,6Rにアクチュエータが取り付けられていない点で異なっているが、その他の構成については共通である。以下の説明では、車体右側のドライブシャフト3Rに設けられたユニバーサルジョイント6R,7R、第2ユニバーサルジョイント7Rに取り付けられたアクチュエータ8Rを代表して説明する。車体左側のドライブシャフト3Lに設けられたユニバーサルジョイント6L,7L、第2ユニバーサルジョイント7Lに取り付けられたアクチュエータ8Lも同様の構成となっている。
図2(a)は第1ユニバーサルジョイント6R及びその周辺部を示す平面図であり、図2(b)は第2ユニバーサルジョイント7R及びその周辺部を示す平面図である。尚、図2(c)は第2ユニバーサルジョイント7Rのジョイントアングルをアクチュエータ8Rによって変更した状態を示す平面図である。このジョイントアングル変更動作については後述する。
先ず、第1ユニバーサルジョイント6Rの構成について説明する。図2(a)に示すように、第1ユニバーサルジョイント6Rは、上記第1インナシャフト部材35Raに接続された基端部61a、及び、この基端部61aからフォーク状に二股に突出した一対の先端部61b,61bを有する第1のヨーク61と、上記第2インナシャフト部材35Rbに接続された基端部62a、及び、この基端部62aからフォーク状に二股に突出した一対の先端部62b,62bを有する第2のヨーク62と、上記第1のヨーク61及び第2のヨーク62の間に介在する十字軸部材(クロススパイダとも呼ばれる)63とを含む所謂フックスジョイント(カルダンジョイントとも呼ばれる)となっている。
上記十字軸部材63は、互いに直交または略直交する方向に交差する第1及び第2の短軸が一体化された周知の構成となっており、各短軸の先端が上記各ヨーク61,62の先端部61b,62bに連結されている。このような構成により、第1ユニバーサルジョイント6Rは、上記第1インナシャフト部材35Raの軸線と第2インナシャフト部材35Rbの軸線との間に交差角が生じても回転駆動力の伝達が可能となっている。
次に、第2ユニバーサルジョイント7Rの構成について説明する。図2(b)に示すように、第2ユニバーサルジョイント7Rは、上記第2インナシャフト部材35Rbに接続された基端部71a、及び、この基端部71aからフォーク状に二股に突出した一対の先端部71b,71bを有する第1のヨーク71と、上記第3インナシャフト部材35Rcに接続された基端部72a、及び、この基端部72aからフォーク状に二股に突出した一対の先端部72b,72bを有する第2のヨーク72と、上記第1のヨーク71及び第2のヨーク72の間に介在する十字軸部材(図2(b)では現れず)とを含む所謂フックスジョイントとなっている。
上記十字軸部材は、互いに直交または略直交する方向に交差する第1及び第2の短軸が一体化された構成となっており、各短軸の先端が上記各ヨーク71,72の先端部71b,72bに連結されている。このような構成により、第2ユニバーサルジョイント7Rは、上記第2インナシャフト部材35Rbの軸線と第3インナシャフト部材35Rcの軸線との間に交差角が生じても回転駆動力の伝達が可能となっている。
また、この第2ユニバーサルジョイント7Rにあっては、上記第1のヨーク71の一対の先端部71b,71bの外面同士の間の寸法(図2の紙面奥側に位置する先端部71bの紙面奥側の外面と紙面手前側に位置する先端部71bの紙面手前側の外面との間の寸法)に対し、上記第2のヨーク72の先端部72b,72bの外面同士の間の寸法(図2の上側に位置する先端部72bの上側の外面と下側に位置する先端部72bの下側の外面との間の寸法)の方が大きく設定されている。それに伴い、第1のヨーク71の先端部71b,71b同士を連結している第1短軸に比べて、第2のヨーク72の先端部72b,72b同士を連結している第2短軸の方が長く設定されている。このため、第2ユニバーサルジョイント7Rの回転時には、第1のヨーク71の一対の先端部71b,71bの外面の回転軌跡が、第2のヨーク72の先端部72b,72bの外面の回転軌跡よりも内側に位置するようになっている。
そして、この第2ユニバーサルジョイント7Rの特徴とする構成としては、上記第2のヨーク72がボールベアリング74によって回転自在に支持され、且つこのボールベアリング74に上記アクチュエータ8Rが連結されている点にある。以下、具体的に説明する。
図2(b)に示すように、第2ユニバーサルジョイント7Rにおける第2のヨーク72の先端部72b,72bには、ボールベアリング74のインナーレース74aが一体形成されている。つまり、二股に突出した先端部72b,72b同士の間に亘って円環状のインナーレース74aが一体形成されている。このインナーレース74aの外周面にはボール溝74bが形成されている。また、このインナーレース74aの外周側にはアウタレース74cが配設されており、これらインナーレース74aとアウタレース74cとの間に複数個のボール74d,74d,…(図2(b)では2個のボール74d,74dのみを示している)が介在されてボールベアリング74が構成されている。これにより、第2ユニバーサルジョイント7Rによって動力伝達が行われる際、このボールベアリング74に支持されながら第2のヨーク72が回転することになる。この際、ボールベアリング74のアウタレース74cは非回転となり、インナーレース74aが第2ユニバーサルジョイント7Rと一体的に回転することになる。
また、上記ボールベアリング74のアウタレース74cの外周面の一部には取付ブラケット74eが突設されており、この取付ブラケット74eに上記アクチュエータ8Rのピストンロッド81が連結されている。
上記アクチュエータ8Rは、例えば油圧式のアクチュエータ8Rであって、例えば車体側(例えばフロアパネル)に支持されている。また、このアクチュエータ8Rは、シリンダ82の内部に進退移動自在にピストン(図示省略)が収容され、このピストンに連結された上記ピストンロッド81がシリンダ82への油圧の給排によって進退移動可能な構成となっている。このため、ピストンロッド81が前進位置にある場合には、図2(b)に示すように、第2ユニバーサルジョイント7Rのジョイントアングルは「0°」となり、上記第2インナシャフト部材35Rbの軸線と第3インナシャフト部材35Rcの軸線とが一直線上に位置する。一方、ピストンロッド81が後退位置に移動すると、図2(c)に示すように、第2ユニバーサルジョイント7Rにジョイントアングルが生じ(例えばジョイントアングル「20°」となり)、上記第2インナシャフト部材35Rbの軸線と第3インナシャフト部材35Rcの軸線との間に上記ピストンロッド81の後退量に応じた交差角が生じる構成となっている。つまり、アクチュエータ8Rのピストンロッド81の進退移動方向の位置に応じて、第2ユニバーサルジョイント7Rのジョイントアングルを変化させることが可能な構成となっている。
尚、上記アクチュエータ8Rのピストンロッド81の後退量と上記ジョイントアングルとの関係は、第2ユニバーサルジョイント7Rに連結されているシャフト部材、つまり、第2インナシャフト部材35Rb及び第3インナシャフト部材35Rcの長さが短いほど、ピストンロッド81の後退量が僅かであってもジョイントアングルの変更量を大きく確保することができる。このため、上記第2インナシャフト部材35Rb及び第3インナシャフト部材35Rcの長さを可能な限り短く設定し、必要なジョイントアングルを得るためのピストンロッド81の後退量を小さく設定できるようにしておくことが好ましい。これにより、アクチュエータ8Rの小型化を図ることが可能になる。
−アクチュエータ制御のための構成−
上述の如くアクチュエータ8L,8Rを作動させて第2ユニバーサルジョイント7L,7Rのジョイントアングルを変化させるための構成について以下に説明する。
車両の運転席周辺には、上記第2ユニバーサルジョイント7L,7Rのジョイントアングルを変化させる際にドライバが押し込み操作する走行特性変更スイッチ(走行特性変更操作部)11が配設されている(図1を参照)。この走行特性変更スイッチ11は、OFF状態から押し込み操作されることでON状態となり、再度押し込み操作されるまでON状態を保持するスイッチとして構成されている。また、この走行特性変更スイッチ11は、例えば車室内のセンターコンソール上またはステアリングホイール5等に配置されている。
そして、この走行特性変更スイッチ11が押し込み操作されてON状態となると、上記ECU10に走行特性変更指令信号が送信されるようになっている。また、この走行特性変更指令信号が送信された状態から走行特性変更スイッチ11が再度押し込み操作されてOFF状態になると、上記ECU10への走行特性変更指令信号の送信が停止されるようになっている。
一方、上記アクチュエータ8L,8Rには、このアクチュエータ8L,8Rに対して油圧の給排を行う油圧制御回路12が接続されている。この油圧制御回路12は、上記ECU10からの指令信号に基づいて油圧経路を変更し、上記アクチュエータ8L,8Rへの油圧の給排状態を切り換えるようになっている。
具体的には、上記ECU10に上記走行特性変更指令信号が送信されている際(走行特性変更スイッチ11がON状態である際)、アクチュエータ8L,8Rに対する油圧の供給を行うように油圧制御回路12を作動させ、アクチュエータ8L,8Rのピストンロッド81を後退位置に移動させて、第2ユニバーサルジョイント7L,7Rのジョイントアングルを大きくする(図2(c)の状態を参照)。一方、上記ECU10への走行特性変更指令信号の送信が解除されると(走行特性変更スイッチ11がOFF状態になると)、アクチュエータ8L,8Rへの油圧供給状態を切り換えるように油圧制御回路12を作動させ、アクチュエータ8L,8Rのピストンロッド81を前進位置に移動させて、第2ユニバーサルジョイント7L,7Rのジョイントアングルを「0°」に戻すようになっている(図2(b)の状態を参照)。
−車両の走行特性変更動作−
次に、上述の如く構成されたユニバーサルジョイント6L,7L,6R,7Rを利用した車両の走行特性変更動作について説明する。本実施形態における走行特性変更動作は、ドライバ(運転者)の要求に応じて車両の走行特性を変更するものである。
通常運転時には、上記走行特性変更スイッチ11が押し込み操作されることなくOFFとなっている。この場合、上記アクチュエータ8L,8Rは非作動状態となっており、図1及び図2(b)に示すように、アクチュエータ8L,8Rのピストンロッド81が前進位置となって、第2ユニバーサルジョイント7L,7Rのジョイントアングルは「0°」となっている。このため、上記第2インナシャフト部材35Lb,35Rbの軸線と第3インナシャフト部材35Lc,35Rcの軸線とが一直線上に位置した状態となり、第2インナシャフト部材35Lb,35Rbの回転速度は変化することなく第3インナシャフト部材35Lc,35Rcからドライブシャフト本体31L,31Rに伝達されることになる。
この状態で車両が走行すると、路面とタイヤ4L,4Rとの間の車両前後方向の摩擦係数が十分に高くなっており、タイヤ4L,4Rが持つ本来のグリップ力で駆動力が路面に伝達され(前後方向の駆動力が路面に伝達され)車両が走行することになる。つまり、この状態では、タイヤ4L,4Rのグリップ力の大部分が前後方向(車両直進方向)のグリップ力として使用されることになる。
一方、車両の旋回時(コーナリング時)等にあっては、ドライバが必要に応じて走行特性変更スイッチ11をON操作する。この走行特性変更スイッチ11のON操作に伴い、上記アクチュエータ8L,8Rが作動し、上述した如くピストンロッド81が後退位置に移動する。これに伴って、第2ユニバーサルジョイント7L,7Rにジョイントアングルが生じ(例えばジョイントアングルが20°に設定され)、図3及び図2(c)に示すように、上記第2インナシャフト部材35Lb,35Rbの軸線と第3インナシャフト部材35Lc,35Rcの軸線との間に交差角が発生する。この第2ユニバーサルジョイント7L,7Rにジョイントアングルが生じることに伴い、上記第1ユニバーサルジョイント6L,6R及びインボードジョイント32L,32Rにもそれに応じたジョイントアングルが生じることになる(図3を参照)。
このようなジョイントアングルが発生すると、上記第2ユニバーサルジョイント7L,7Rでは、その入力軸である第2インナシャフト部材35Lb,35Rbの回転速度が一定であっても、出力軸である第3インナシャフト部材35Lc,35Rcの回転速度が周期的に変化するといった不等速回転状態となる。
以下の式(1)は、第2ユニバーサルジョイント7L,7Rの入力軸(本実施形態では第2インナシャフト部材35Lb,35Rb)の角速度と出力軸(本実施形態では第3インナシャフト部材35Lc,35Rc)の角速度との比(角速度比)を表している。
Figure 2011218869
ここで、ω1は入力軸の角速度、ω2は出力軸の角速度、φは入力軸と出力軸との交差角、θは入力軸の回転角である。
このように、入力軸と出力軸との交差角や入力軸の回転角に応じて各軸の角速度比が変化し、入力軸である第2インナシャフト部材35Lb,35Rbの回転速度が一定であっても、出力軸である第3インナシャフト部材35Lc,35Rcの回転速度が周期的に変化することになる。このような回転速度の周期的な変化に起因して、各タイヤ4L,4Rに対して、その回転方向に周期的な微小振動が付与されることになる。
このような回転方向の微小振動を付与することにより、各タイヤ4L,4Rのグリップ力のうち車両前後方向のグリップ力が低下し、左右方向(横方向)のグリップ力を高めることができる。この車両前後方向のグリップ力に対する左右方向のグリップ力の比率は、例えば上記微小振動の振幅が大きいほど大きくなっていく。一般にユニバーサルジョイントの出力軸の周期的な回転速度の変化は、上記ジョイントアングルが7°を超えると発生するとされている。つまり、上記アクチュエータ8L,8Rの作動に伴って発生する上記ジョイントアングルが7°を超えるように上記ピストンロッド81の後退移動量を設定することで上記周期的な微小振動がタイヤ4L,4Rに付与されることになる。
これにより、車両左右方向でのタイヤ4L,4Rのグリップ力を高めることができ、車両の旋回特性が高められる(車両の横滑りが抑制される)ことになる。つまり、比較的高い速度であってもタイヤ4L,4Rに大きなスリップ(車両の挙動が大きく変化するスリップ)を生じさせること無しに旋回することが可能となる。これにより、車両の走行性能として、ドライバの意図する旋回特性を得ることが可能となる。
また、この場合、車両前後方向でのタイヤ4L,4Rの転がり抵抗が低下することになり、燃料消費率の改善を図ることもできる。尚、この燃料消費率の改善効果は、車両の直進走行時に上記回転方向の微小振動を付与することによっても得ることができる。但し、直進走行時にドライバの加速要求がある場合には、車両前後方向のグリップ力を高めておく必要がある。このため、この加速要求時には走行特性変更スイッチ11をOFF状態にし、第2ユニバーサルジョイント7L,7Rのジョイントアングルを「0°」にしておく。
ここで、タイヤ4L,4Rのスリップ率と、タイヤ4L,4Rと路面との間の摩擦係数との対応関係について説明する。このタイヤ4L,4Rのスリップ率と、タイヤ4L,4Rと路面との間の摩擦係数との対応関係は、路面条件により異なる。また、上述した如くタイヤ4L,4Rに、その回転方向の微小振動を与えることで、タイヤ4L,4Rと路面との間の摩擦係数を、任意に調整することが可能であることが知られている。具体的にはタイヤ4L,4Rを回転方向に微小振動させるときに、その微小振動の振幅、周波数、位相などを制御することにより、タイヤ4L,4Rと路面との間の摩擦係数を、任意に調整することが知られている。この原理は、再公表特許公報WO−02/000463号公報に記載されている。例えば、タイヤ4L,4Rに代えてゴムブロックを用いた摩擦モデルは、下記の振動方程式(2)で表すことができる。
Figure 2011218869
この振動方程式において、Fnはゴムブロックが路面に接触する垂直方向の荷重である。このため、μ・Fnは一定方向に滑るゴムブロックに作用する摩擦力(μは、路面の摩擦係数)となる。また、mはゴムブロックの質量、ω0はゴムブロックの共振周波数である。この振動方程式を解くことにより、ゴムブロックに微小振動を与えないときの摩擦力と、ゴムブロックに微小振動を与えた場合の摩擦力との比μrelが、次の式(3)で求められる。
Figure 2011218869
この式(3)のμeはゴムブロックに微小振動を与えた場合の摩擦係数、μnはゴムブロックに微小振動を与えないときの摩擦係数、Kはゴムブロックと路面との間のバネ定数、Cはゴムブロックの減衰係数である。
上記の2つの数式から、制御対象となるタイヤ4L,4Rの前後方向、具体的には回転方向に微小振動を与えることにより、タイヤ4L,4Rと路面との間おける摩擦係数を任意に調整できることが分かる。上記の比μrelは、与える微小振動の周波数ωに依存し、周波数ωが共振周波数ω0に近づくほど、比relの値が小さくなる傾向を示す。また、タイヤ4L,4Rの回転方向に微小振動トルクを付与することで、タイヤ4L,4Rの前後方向における摩擦係数とスリップ率との関係は、スリップ率が増加することに伴い摩擦係数が大きくなる傾向になることが知られており、これは、再公表特許公報WO−02/000463号公報にも記載されている。
本実施例では、実際の摩擦係数が、目標摩擦係数となったか否かを推定するため、ECU10には、スリップ率と摩擦係数との関係を示すマップ及びデータが記憶されている。そして、タイヤ4L,4Rのスリップ率を推定するとともに、マップ及びデータから、実際の摩擦係数を推定可能である。尚、各タイヤ4L,4Rのスリップ率は、各タイヤ4L,4Rの回転速度を検知するセンサの信号に基づいて推定可能であり、その推定方法は、特開2002−274356号公報、特開平6−258196号公報などに記載されているように周知であるので、具体的な説明を省略する。このように、タイヤ4L,4Rに回転方向の微小振動を与えることにより、タイヤ4L,4Rと路面との間における前後方向の摩擦係数を調整することが可能である。尚、タイヤ4L,4Rに微小振動を与えた場合と与えない場合とを比較すると、前後方向におけるスリップ率が同じであるとすれば、微小振動を与えた場合の方が、微小振動を与えない場合に比べて、タイヤ4L,4Rの前後方向の摩擦係数が小さくなることが知られている。また、タイヤ4L,4Rに微小振動を与えた場合と与えない場合とを比較すると、前後方向におけるスリップ率が同じであるとすれば、タイヤ4L,4Rに微小振動を与えた場合の方が、微小振動を与えない場合に比べて、タイヤ4L,4Rの左右方向、つまり車幅方向の摩擦係数が大きくなることが知られている。これらの原理も、例えば、再公表特許公報WO−02/000463号公報に記載されている。
以上説明したように、本実施形態では、第2ユニバーサルジョイント7L,7Rのジョイントアングルを変更することで、この第2ユニバーサルジョイント7L,7Rの出力軸である第3インナシャフト部材35Lc,35Rcに周期的な回転変動を与え、これによってタイヤ4L,4Rに、その回転方向の微小振動を付与するようにしている。これにより、タイヤ4L,4Rのグリップ力のうち車両前後方向のグリップ力に対して左右方向(横方向)のグリップ力を高めていき、車両の旋回特性を高めることができる。
このように、本実施形態では、タイヤ4L,4Rに微小振動を付与するための手法として、ドライブシャフト3L,3Rに第2ユニバーサルジョイント7L,7Rを設け、この第2ユニバーサルジョイント7L,7Rのジョイントアングルをアクチュエータ8L,8Rによって変更するようにしている。従来技術では、タイヤに微小振動を与えるための手段として電動モータを必要としていた。そのため、内燃機関を走行駆動源とする車両に従来技術を適用しようとすれば、タイヤに微小振動を与えるための電動モータを新たに搭載する必要が生じることになり、コスト面や車両の設計自由度の面で実用性に欠けるものであった。つまり、この従来技術は、実質的には、電動モータを車両の走行駆動源とする電気自動車に限定される技術となっていた。本実施形態では、ドライブシャフト3L,3Rにユニバーサルジョイント6L,7L,6R,7Rを介在させると共に、一方のユニバーサルジョイント7L,7Rのジョイントアングルを変更する比較的小型のアクチュエータ8L,8Rを備えさせるのみであるため、車両の製造コストが大幅に高騰することはなく、また、車両の設計の自由度を大きく阻害させたり、駆動系(パワートレーン)のレイアウトに大きな制約を与えてしまうといったこともない。そのため、駆動源を問わない汎用性の高い振動発生手段を構築することが可能である。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。上述した第1実施形態は、各ドライブシャフト3L,3Rそれぞれにおいて、1つのユニバーサルジョイント(上記第2ユニバーサルジョイント7L,7R)にアクチュエータ8L,8Rを取り付け、この1箇所においてのみジョイントアングルを変更する構成としていた。本実施形態はこれに代えて、各ドライブシャフト3L,3Rそれぞれの複数箇所においてユニバーサルジョイントのジョイントアングルをアクチュエータによって変更できる構成とするものである。
図4は、本実施形態に係る車両のパワートレーンの概略構成を示す図である(車両右側のパワートレーンのみを示している:車両左側のパワートレーンの構成も右側と同様である)。尚、この図4では、上記第1実施形態のものと同一部品については同一の符号を付している。
この図4に示すように、本実施形態では、ドライブシャフト3Rに4つのユニバーサルジョイント6Ra,7Ra,6Rb,7Rbを設けておき、そのうちの2つのユニバーサルジョイント7Ra,7Rbにアクチュエータ8Ra,8Rbを取り付けた構成となっている。
具体的には、車幅方向内側から順に第1〜第4のユニバーサルジョイント6Ra,7Ra,6Rb,7Rbを設けておき、これらユニバーサルジョイント6Ra,7Ra,6Rb,7Rbのうち、第2ユニバーサルジョイント7Raと第4ユニバーサルジョイント7Rbのみにアクチュエータ8Ra,8Rbを取り付けた構成となっている。上記第1及び第3のユニバーサルジョイント6Ra,6Rbの構成は、上述した第1実施形態における第1ユニバーサルジョイント6Rの構成と略同一である。また、上記第2及び第4のユニバーサルジョイント7Ra,7Rbの構成は、上述した第1実施形態における第2ユニバーサルジョイント7Rの構成と略同一である。
以下、本実施形態における走行特性変更動作について説明する。
本実施形態では、ドライバの要求に応じて、タイヤ4L,4Rに与える微小振動の周波数を変更可能となっている。
図5は、ユニバーサルジョイント7Ra,7Rbのジョイントアングルを変更した状態を示す図4相当図である。図5(a)は、第2及び第4のユニバーサルジョイント7Ra,7Rbのジョイントアングルを共に変更した場合である。このように2つのユニバーサルジョイント7Ra,7Rbのジョイントアングルを変更した場合、各ユニバーサルジョイント7Ra,7Rbのそれぞれにおいて出力軸側の回転速度が周期的に変化することによって各タイヤ4L,4Rに付与する回転方向の周期的な微小振動が発生することになる。つまり、各タイヤ4L,4Rには、これら微小振動が重畳された高周波数の微小振動が付与されることになる。尚、この場合、各ユニバーサルジョイント7Ra,7Rbのジョイントアングルを変更することで発生する微小振動の位相が180°ずれていると、各微小振動が互いに相殺されてしまうことになる。また、各微小振動の位相が一致していると、高周波数振動が得られなくなってしまう。このため、第2及び第4のユニバーサルジョイント7Ra,7Rbは、それぞれで発生する回転変動の位相が45°または90°だけずれるように構成されている。具体的には、各ユニバーサルジョイント7Ra,7Rbを構成している第1のヨークと第2のヨークとを連結している十字軸部材の短軸(共に図示省略)の回転方向の位相が45°または90°だけずれた構成となっている。
図5(b)及び図5(c)は、1つのユニバーサルジョイント7Ra(7Rb)のジョイントアングルを変更した場合である。図5(b)は第2ユニバーサルジョイント7Raのジョイントアングルを変更している。また、図5(c)は第4ユニバーサルジョイント7Rbのジョイントアングルを変更している。
上述の如く各タイヤ4L,4Rに比較的高周波数の微小振動を付与した場合、車両の乗員は、タイヤ4L,4Rの回転方向の振動を殆ど感じることがなくなり、ドライバビリティの悪化を回避することも可能である。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について説明する。上述した第1実施形態及び第2実施形態は、ドライバが走行特性変更スイッチ11をON操作することにより、タイヤ4L,4Rに微小振動を付与して車両の走行特性を変更するものであった。本実施形態は、それに代えて、車両の走行状態に応じ、タイヤ4L,4Rに対して自動的に微小振動を付与して車両の走行特性を変更するものである。尚、本実施形態では、パワートレーンの構成としては上述した第1実施形態のものを対象として説明する。
本実施形態では、上記操舵角センサ54によって検出されるステアリング操舵角と、上記ヨーレートセンサ15によって検出される車両のヨーレート(車両の旋回方向への回転角の変化速度)とに基づいて第2ユニバーサルジョイント7L,7Rのジョイントアングルを自動的に調整するようになっている。
以下、本形態のジョイントアングル調整動作の手順について図6のフローチャートに沿って説明する。このフローチャートは、車両の走行中において所定時間毎(例えば数msec毎)に繰り返して実行される。
先ず、ステップST1において、上記操舵角センサ54によって操舵軸53の回転角度(ステアリング操舵角)を検出する。また、ステップST2において、上記ヨーレートセンサ15によって車両の旋回方向への回転角の変化速度(以下、ヨーレートと呼ぶ)を検出する。これらステアリング操舵角及びヨーレートの各検出信号はECU10に送信される。
ステップST3では、これら送信されたステアリング操舵角とヨーレートとの偏差を算出する。ステップST4では、このステアリング操舵角とヨーレートとの偏差が所定値以上であるか否かを判定する。この所定値は、例えば車両の走行状態にアンダーステアが生じる程度の値として予め設定されている。このため、車両の旋回時、車速が十分に低く、ステアリング操舵角に略一致したヨーレートが得られている場合には、上記偏差が所定値未満であるとして、ステップST4ではNO判定されることになる。これに対し、車両の旋回時、車速が高く、車両の走行状態がアンダーステア状態となっている場合には、上記偏差が所定値以上であるとして、ステップST4ではYES判定される。
ステップST4でYES判定された場合、ステップST5に移り、上記アクチュエータ8L,8Rを作動させ、ピストンロッド81を後退位置に移動させる。具体的には、現在のジョイントアングルに対して、4°だけジョイントアングルを大きくするようにピストンロッド81を後退移動させる。例えば、上記アクチュエータ8L,8Rへの油圧供給量とジョイントアングルの変化量との関係を規定したマップを上記ECU10に記憶させておき、このマップに従ってアクチュエータ8L,8Rへの油圧供給量を制御するようにしている。これにより、上記第2インナシャフト部材35Lb,35Rbの軸線と第3インナシャフト部材35Lc,35Rcの軸線との間の交差角が大きくなり、上記周期的な微小振動がタイヤ4L,4Rに付与されることになる。
このようにして、ジョイントアングルを大きくした後、ステップST6に移り、アングル変更フラグを「1」に設定する。このような動作が上記ステップST4でNO判定されるまで、つまり、ステアリング操舵角とヨーレートとの偏差が所定値未満になるまで(アンダーステア状態が解消されるまで)繰り返される。上述した如く一般的にはユニバーサルジョイントのジョイントアングルが7°を超えると上記周期的な微小振動がタイヤ4L,4Rに付与されることになるので、ジョイントアングルが「0°」の状態から上記ルーチンが2回繰り返されると、ジョイントアングルが7°を超えることになり、上記周期的な微小振動がタイヤ4L,4Rに付与されることになる。また、このジョイントアングルは車両の走行状態がアンダーステア状態となっている間、順次大きくなるように更新されていき、微小振動の振幅を大きくしてタイヤ4L,4Rの左右方向(横方向)のグリップ力を高めていき、車両の旋回特性を高めていく。
一方、車両の旋回時ではない場合や、車両の旋回時であっても車速が十分に低くなっておりステアリング操舵角に略一致したヨーレートが得られている場合や、上記ジョイントアングルを大きく設定したこと(上記ステップST5の動作)で、ステアリング操舵角とヨーレートとの偏差が所定値未満になっている場合には、ステップST4でNO判定され、ステップST7に移る。
ステップST7では、上記アングル変更フラグが「1」となっているか否かを判定する。つまり、現在、アクチュエータ8L,8Rによってジョイントアングルを調整した状態であるか否かを判定する。アングル変更フラグが「0」であれば、車両の旋回時ではないか、または、車両の旋回時であっても車速が十分に低くなっておりステアリング操舵角に略一致したヨーレートが得られているためにジョイントアングルが「0°」であるとして、ステップST7でNO判定されリターンする。
一方、現在のアングル変更フラグが「1」となっておれば、上記ジョイントアングルを大きく設定したことで、ステアリング操舵角とヨーレートとの偏差が所定値未満になった状況であるとし、ステップST7でYES判定されてステップST8に移る。このステップST8では、上記アクチュエータ8L,8Rが作動し、ピストンロッド81を前進側に移動させる。具体的には、現在のジョイントアングルに対して、2°だけジョイントアングルを小さくするようにピストンロッド81を前進移動させる。これにより、上記第2インナシャフト部材35Lb,35Rbの軸線と第3インナシャフト部材35Lc,35Rcの軸線との間の交差角が小さくなる。
このようにして、ジョイントアングルを小さくした後、ステップST9に移り、上記ステップST8の動作を行ったことでジョイントアングルが「0°」まで戻ったか否かを判定する。つまり、上記第2インナシャフト部材35Lb,35Rbの軸線と第3インナシャフト部材35Lc,35Rcの軸線とが一直線上に位置した状態となり、タイヤ4L,4Rに周期的な微小振動を付与しない状態になったか否かを判定する。
このジョイントアングルの検出動作は、このジョイントアングルの検出が可能な角度センサを設けるようにしたり、上記ステップST5でのジョイントアングルの増大回数とステップST8でのジョイントアングルの減少回数とを積算することによって現在のジョイントアングルを推定するようにしている。
そして、未だジョイントアングルは「0°」まで戻っておらず、タイヤ4L,4Rに周期的な微小振動を付与した状態にあれば、ステップST9でNO判定され、アングル変更フラグを「1」に維持したままリターンする。一方、ジョイントアングルが「0°」まで戻っており、タイヤ4L,4Rに周期的な微小振動を付与しない状態となっている場合には、ステップST9でYES判定され、ステップST10に移ってアングル変更フラグを「0」にリセットし本ルーチンを終了する。
以上のように、本実施形態では、ステアリング操舵角とヨーレートとの偏差に応じてユニバーサルジョイント7L,7Rのジョイントアングルを自動調整し、車両の走行状態に応じて適切な微小振動をタイヤ4L,4Rに与えることが可能である。また、本実施形態では、ジョイントアングルを増大させる場合の角度変更幅(本実施形態の場合には4°)を、ジョイントアングルを減少させる場合の角度変更幅(本実施形態の場合には2°)よりも大きく設定している。このため、上記アンダーステア状態が発生した場合には、タイヤ4L,4Rの左右方向(横方向)のグリップ力を早期に高めてアンダーステア状態の早期解消を図ることができる。また、タイヤ4L,4Rの左右方向のグリップ力を低くしている際の車両の挙動変化を抑制することができ、ドライバビリティの向上を図ることもできる。
−他の実施形態−
以上説明した各実施形態は、ガソリンエンジン等の内燃機関を走行駆動源とするフロントエンジン・フロントドライブ(FF)型車両に本発明を適用した場合について説明した。本発明はこれに限らず、ディーゼルエンジンを走行駆動源とする車両や、電動モータを走行駆動源とする車両(電気自動車)や、内燃機関と電動モータとの両方を走行駆動源として使用可能な車両(ハイブリッド車両)に対しても適用可能である。また、フロントエンジン・リヤドライブ(FR)型車両や、4WD(4ホイールドライブ)車両に対しても本発明は適用可能である。
上記各実施形態では、インボードジョイント32L,32Rをトリポード等速ジョイントで構成し、アウトボードジョイント33L,33Rをバーフィールド等速ジョイントで構成していた。各ジョイント32L,32R,33L,33Rの構成はこれに限られるものではない。
また、上記第3実施形態では、フロントエンジン・フロントドライブ(FF)型車両において、車両の走行状態がアンダーステア状態となっている場合にジョイントアングルを大きくするようにしていた。例えば、4WD車両に本発明を適用する場合、フロントドライブシャフト及びリアドライブシャフト共に上記の構成(ユニバーサルジョイント及びアクチュエータの構成)を適用し、車両の走行状態がアンダーステア状態となっている場合にはフロントドライブシャフトに設けられたユニバーサルジョイントのジョイントアングルを大きくし、車両の走行状態がオーバステア状態となっている場合にはリアドライブシャフトに設けられたユニバーサルジョイントのジョイントアングルを大きくすることが挙げられる。
また、上述した各実施形態では、左右の各ドライブシャフト3L,3Rにそれぞれ備えられたアクチュエータ8L,8Rの作動を同期させるようにしていた。本発明はこれに限らず、一方のアクチュエータ8L(8R)のみを作動させたり、左右それぞれのアクチュエータ8L,8Rの作動量を異ならせるようにしてもよい。例えば、タイヤ4L,4Rと路面との間の摩擦係数が左右で異なっている場合が挙げられる。例えば一方のタイヤ4Lが摩擦係数の高い高μ路を走行し、他方のタイヤ4Rが摩擦係数の低い低μ路を走行している場合、この高μ路側のタイヤ4Lに対してのみ微小振動を付与することが挙げられる。
また、本発明はドライブシャフト3L,3Rだけでなく、例えばフロントエンジン・リヤドライブ(FR)型車両におけるプロペラシャフトに対しても適用が可能である。
更に、上記アクチュエータ8L,8Rは、油圧式のものに限らず、電磁駆動式を採用することも可能である。
本発明は、ガソリンエンジンを走行駆動源とするフロントエンジン・フロントドライブ(FF)型車両の走行特性を制御するための構成として適用可能である。
1 エンジン(内燃機関)
3L,3R ドライブシャフト(駆動力伝達シャフト)
4L,4R タイヤ(駆動輪)
6L,6R,6Ra 第1ユニバーサルジョイント
7L,7R,7Ra 第2ユニバーサルジョイント
6Rb 第3ユニバーサルジョイント
7Rb 第4ユニバーサルジョイント
8L,8R,8Ra,8Rb アクチュエータ
10 ECU(作動制御手段)
11 走行特性変更スイッチ(走行特性変更操作部)
15 ヨーレートセンサ(ヨーレート検出手段)
54 操舵角センサ(操舵角検出手段)

Claims (6)

  1. 回転する駆動輪に対し、その回転方向に沿う微小振動を与えることによって車両の走行特性を変化させる車両の走行特性制御装置において、
    上記駆動輪に駆動力を伝達する駆動力伝達シャフトの途中の複数箇所に介在されたユニバーサルジョイントと、
    上記複数のユニバーサルジョイントのうちの少なくとも一つに設けられ、そのユニバーサルジョイントのジョイントアングルを変更可能とするアクチュエータとを備えていることを特徴とする車両の走行特性制御装置。
  2. 請求項1記載の車両の走行特性制御装置において、
    上記ユニバーサルジョイントはフックスジョイントにより構成されていることを特徴とする車両の走行特性制御装置。
  3. 請求項1または2記載の車両の走行特性制御装置において、
    上記アクチュエータは、車両の旋回時にジョイントアングルを大きくするよう構成されていることを特徴とする車両の走行特性制御装置。
  4. 請求項1、2または3記載の車両の走行特性制御装置において、
    車両の車室内には運転者が操作可能な走行特性変更操作部が設けられており、運転者によって走行特性変更操作部が操作された場合に、上記アクチュエータは、ジョイントアングルを大きくするよう構成されていることを特徴とする車両の走行特性制御装置。
  5. 請求項1〜4のうち何れか一つに記載の車両の走行特性制御装置において、
    ステアリング操舵角を検出可能な操舵角検出手段と、車両の旋回方向への回転角の変化速度を検出するヨーレート検出手段とを備え、
    上記操舵角検出手段によって検出されたステアリング操舵角に対し、上記ヨーレート検出手段によって検出された車両の旋回方向への回転角が小さい場合に上記アクチュエータによりジョイントアングルを大きくするように作動させる作動制御手段を備えていることを特徴とする車両の走行特性制御装置。
  6. 請求項1〜5のうち何れか一つに記載の車両の走行特性制御装置において、
    上記ユニバーサルジョイントは、上記駆動力伝達シャフトの途中の4箇所以上に介在されており、これらユニバーサルジョイントのうちの複数に上記アクチュエータが設けられた構成となっていることを特徴とする車両の走行特性制御装置。
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