JP2011217430A - ブラシレスdc多相モータ制御装置およびブラシレスdc3相モータ制御装置 - Google Patents

ブラシレスdc多相モータ制御装置およびブラシレスdc3相モータ制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】抵抗の数を削減し大幅なコストダウンおよび小型化を実現する。
【解決手段】U相の巻線1uの逆起電圧VuをU相端子から検出して、その逆起電圧VuがDC電圧Vdcの1/2を横切った時点を、回転子の回転位置がU相に対応する位置にある時点であるとして位置検出を行い、前回の位置検出時点から今回の位置検出時点t1までの位置検出間隔T0を計測し、位置検出信号のエッジ極性が↑のときWV→UVの通電切替を行う。次に、時刻t1からその位置検出間隔T0の1/3が経過した時刻t2でUV→UWの通電切替を行い強制転流1を行う。次に、強制転流1から1/3が経過した時刻t3でUW→VWの通電切替を行い強制転流2を行う。
【選択図】図3

Description

本発明は、センサレス型のブラシレスDC多相モータ制御装置およびブラシレスDC3相モータ制御装置に関する。
センサレス型のブラシレスDC3相モータ制御装置として、図8に示すよう構成の装置がある(例えば、類似のものとして特許文献1参照)。このモータ制御装置は、3相モータ1の固定子の巻線1u,1v,1wに発生する非通電タイミングの逆起電圧を分圧回路6u,6v,6wで検出し、得られた各分圧電圧Vu1,Vv1,Vw1を、電源電圧Vdcを分圧する分圧回路7によって得た比較電圧Vdc/2と比較器8u,8v,8wで比較して回転子の位置検出信号Pu,Pv,Pwを検出し、これをマイクロコンピュータ3Aに取り込み内部で処理して、モータ駆動回路2の6個のスイッチング素子(図示せず)のスイッチングを行って、巻線1u,1v,1wへの通電切り替えを行っている。なお、マイクロコンピュータ3Aには分圧回路5によって検出されたDC電圧が入力する。
ところが、この図8に示すモータ制御装置は、位置検出信号Pu,Pv,Pwを得るために、分圧回路6u,6v,6wで抵抗が6個必要であり、比較電圧Vdc/2を得る分圧回路7で抵抗が2個必要であり、さらに分圧回路5で抵抗が2個必要であり、さらに3個の比較器8u,8v,8wが必要であり、部品点数が多くなっていた。
そこで、部品点数を減らしコストダウンしたものとして、図9に示すブラシレスDC3相モータ制御装置がある。このモータ制御装置は、抵抗回路9によって、モータ1の固定子巻線1u,1v,1wの仮想中性点の電圧Vaを検出し、この電圧Vaを1個の比較器8で比較基準電圧Vdc/2と比較して、位置検出信号Pを得て、マイクロコンピュータ2Bでモータ駆動回路2のスイッチングを行うものである(例えば、特許文献1参照)。
特開昭59−127591号公報
ところが、この図9に示したモータ制御装置でも、位置検出信号Pを得るために、抵抗回路10で抵抗が4個必要であり、比較電圧を得る分圧回路7で抵抗2個が必要であり、1個の比較器8が必要であり、やはり部品点数が多くなる。
本発明の目的は、抵抗の数をさらに削減し比較器を不要として、大幅なコストダウンおよび小型化を実現したブラシレスDC多相モータ制御装置およびブラシレスDC3相モータ制御装置を提供することである。、
上記目的を達成するために、請求項1にかかる発明のブラシレスDC多相モータ制御装置は、モータ駆動回路によってセンサレス型のブラシレスDC多相モータの巻線に供給する電流を切り替えることで該DC多相モータを回転駆動するブラシレスDC多相モータ制御装置において、前記モータ駆動回路に入力するDC電圧を取得するDC電圧取得手段と、前記DC多相モータの所定の1相の巻線の逆起電圧を前記所定の1相から取得する逆起電圧取得手段と、前記DC電圧取得手段で取得したDC電圧と前記逆起電圧取得手段で取得した逆起電圧を比較することで前記DC多相モータの回転子の回転位置が前記所定の1相に対応する位置であることを検出する位置検出手段とを備え、前記位置検出手段で検出する検出結果の検出間隔を巻線の相数で等分したタイミングで通電切替を行うことを特徴とする。
請求項2にかかる発明のブラシレスDC3相モータ制御装置は、モータ駆動回路によってセンサレス型のブラシレスDC3相モータの第1相、第2相、第3相の巻線に供給する電流を切り替えることで該DC3相モータを回転駆動するブラシレスDC3相モータ制御装置において、前記モータ駆動回路に入力するDC電圧を取得してそれを1/2した比較電圧を生成し、且つ、前記第1相の巻線の逆起電圧を前記第1の相の端子から取得してそれが前記比較電圧を横切ったことを検出し、且つ、該検出で得られた信号のエッジ極性が前回検出した位置検出信号のエッジ極性と異なることを検出し、且つ、マスク時間タイマが予め決めたタイマ値を越えたとき、前記第1相に応じた回転子の位置検出を行う第1の手段と、前記第1の手段において前記位置検出が行われると、その後の位置検出を禁止するともに、前回の位置検出の時点から今回の位置検出の時点までの位置検出間隔を位置検出間隔タイマで計測し、且つ、得られた位置検出間隔の時間を1/3することで強制転流タイマ比較値を算出し、且つ、該強制転流タイマをクリア/リスタートさせ、且つ、今回得られた位置検出信号のエッジ極性に応じた極性で前記第1相の巻線と前記第2相の巻線への通電切替を行う第2の手段と、該第2の手段による処理の後、前記強制転流タイマのタイマ値が前記強制転流タイマ比較値に達すると、前記第1相への通電が前記第2の手段での極性と逆極性になるように前記第1相の巻線と前記第3相の巻線への強制転流1を行い、且つ、前記強制転流タイマをクリア/リスタートさせる第3の手段と、該第3の手段による処理の後、前記強制転流タイマのタイマ値が前記強制転流タイマ比較値に達すると、前記第2相への通電が前記第2の手段での極性と逆極性となるように前記3相の巻線と前記第2相の巻線への強制転流2を行い、且つ、前記強制転流タイマをクリアし、且つ、前記マスク時間タイマをスタートさせる第4の手段と、前記第4の手段による処理の後、前記マスクタイマのタイマ値が予め決めたタイマ値に達したとき、前記マスクタイマをクリア/ストップさせ、且つ、位置検出を許可する第5の手段とを備え、前記第1から第5の手段を繰り返すことを特徴とする。
請求項3にかかる発明は、請求項2に記載のブラシレスDC3相モータ制御装置において、前記第2の手段における前記強制転流タイマ比較値を、過去の複数回の前記位置検出間隔を平均して得た平均位置検出間隔を1/3することで算出した強制転流タイマ比較値に置き換えたことを特徴とする。
本発明によれば、モータ駆動回路に入力するDC電圧を取得するDC電圧取得手段と、DC多相モータの所定の1相の巻線の逆起電圧を取得する逆起電圧取得手段と、取得したDC電圧と逆起電圧を比較することで前記DC多相モータの回転子の位置検出を行う位置検出手段とを備え、位置検出手段で検出する検出結果の検出間隔の時間を巻線の相数で等分したタイミングで通電切替を行うので、DC電圧取得手段や逆起電圧取得手段はそれぞれ2個の抵抗で済み、抵抗数を大幅に削減でき、大幅なコストダウンおよび小型化を図ることができる。
本発明の実施例のブラシレスDC3相モータ制御装置の構成を示すブロック図である。 同実施例のブラシレスDC3相モータ制御装置のU相位置検出と強制転流の関係を示す説明図である。 同実施例の動作のタイミングチャートである。 同実施例のブラシレスDC3相モータ制御の基本フローチャートである。 同実施例の位置検出運転の制御フローチャートである。 図5の位置検出信号生成の制御フローチャートである。 強制転流タイマ比較値算出のフローチャートである。 従来のブラシレスDC3相モータ制御装置のブロック図である。 従来の別のブラシレスDC3相モータ制御装置のブロック図である。
図1に本発明の実施例のブラシレスDC3相モータ制御装置を示す。このモータ制御装置は、U相の巻線1u、V相の巻線1v、W相の巻線1wを固定子に有するブラシレス3相DCモータ1と、そのモータ1の巻線1u,1v,1wへ供給する電流をトランジスタQU,QV,QW,QX,QY,QZのスイッチングによって切り替えるモータ駆動回路(インバータ)2と、そのトランジスタQU,QV,QW,QX,QY,QZをPWM制御するマイクロコンピュータ3と、モータ1のU相の固定子の巻線1uに発生する逆起電圧(U相端子の電圧)Vuを分圧してマイクロコンピュータ3に入力する分圧回路4と、モータ駆動回路2に入力するDC電圧Vdcを分圧してマイクロコンピュータ3に入力する分圧回路5とを備える。
DC3相モータ1は、安定回転状態に入ると、巻線1u,1v,1wの電流を切り替える転流タイミングの時間間隔はほぼ一定となる。そこで、本実施例では、U相の巻線1uの逆起電圧Vuのみを検出して、その逆起電圧Vuが比較電圧を越えた(立ち上がりエッジ(↑))あるいは低下(立ち下がりエッジ(↓))した時点、つまり該比較電圧を横切った時点を、回転子の回転位置がU相に対応する位置にある時点であるとして検出する。なお、この立ち上がりエッジ、立ち下がりエッジについて、図3を参照して説明すると、図3の時刻t7のときU相端子電圧は比較電圧(Vdc/2)を増加しながら横切るため、位置検出エッジは立ち上がりエッジ↑となる。また、図3の時刻t4のときU相端子電圧は比較電圧(Vdc/2)を減少しながら横切るため、位置検出エッジは立ち下がりエッジ↓となる。
前述のとおり、DC3相モータは、安定状態に入ると、転流タイミングの時間間隔はほぼ一定となる。したがって、安定回転状態に入ったあとは、U相以外の逆起電圧は検出していないものの、V相およびW相についてもほぼ一定の間隔で上記立ち上がりエッジ、立ち下がりエッジが図2の記載の順番で到来するものとして通電切替を行う。すなわち、図示しない前回の検出時点から今回の検出時点(t1)までの位置検出間隔T0を計測し、また、そこからさらにその位置検出間隔T0の1/3が経過した時刻t2でW相の立ち下がりエッジが到来するものとして、通電切替を行い、そこからさらにその位置検出間隔T0の1/3が経過した時刻t3でV相の立ち上がりエッジが到来するものとして、通電切替を行う。
なお、DC3相モータは、図2に記載の各相の立ち上がり、立ち下がりエッジが到来したとき、以下の通電切替を行う。U相の立ち上がりエッジ(t1)のとき、WV→UVの通電切替(位置検出)を行い、W相の立ち下がりエッジ(t2)のときUV→UWの通電切替(強制転流1)を行い、V相の立ち上がりエッジ(t3)のときUW→VWの通電切替(強制転流2)を行い、U相の立ち下がりエッジ(t4)のときVW→VUの通電切替(位置検出)を行い、W相の立ち上がりエッジ(t5)のときVU→WUの通電切替(強制転流1)を行い、V相の立ち下がりエッジ(t6)のときWU→WVの通電切替(強制転流2)を行い、U相の立ち上がりエッジ(t7)のときWV→UVの通電切替(位置検出)を行うよう、繰り返される。
例えば、時刻t1でU相の位置検出が行われたときは、誤動作防止のために位置検出を禁止(マスク)し、時刻t3でのVWへの転流時点から所定時間が経過した後に、時刻t4でU相の位置検出が可能となるようにそのマスクを解除する。本実施例では、以上の処理をマイクロコンピュータ3によって図4〜図7に示すプログラムを処理することで行う。以下、図3のタイムチャートも参照しながら説明する。
まず、モータ1の起動時はU相の巻線1uには逆起電圧が発生していないので、図4に示すように、あらかじめ決めたパターンの駆動信号を、モータ駆動回路2のトランジスタQU,QV,QW,QX,QY,QZに供給して、モータ1の同期運転を行い、徐々に回転数を上昇させる(S100)。そして、この後に、U相の巻線1uに生じる逆起電圧がDC電圧Vdcの1/2の比較電圧を横切る程度に十分発生する(S200−YES)と、位置検出運転(S300)に移る。この位置検出運転(S300)は、モータ運転中繰り返し実行される。
図5にこの位置検出運転(S300)の詳細なフローチャートを示す。まず、位置検出信号を生成する(S301)。図6はこの位置検出信号生成の詳細なフローチャートである。モータ駆動回路2の入力側のDC電圧Vdcを分圧回路5によりマイクロコンピュータ3に取り込んでVdc/2の比較電圧を取得し(S3011)、次にU相の端子電圧Vuを分圧回路4により取得して(S3012)、Vdc/2とVuの比較処理を行う(S3013)。なお、Vdc/2とVuはマイクロコンピュータ3の内部でA/D変換されたデータで比較される。この比較では、VuがVdc/2を横切ったか否かを判定する。例えば、図3の時刻t1直前付近(図示せず)、t7直前付近では、Vuは振幅が順次大きくなり、時刻t1直前、t7直前でVdc/2を越えるので、このとき取得される位置検出信号のエッジ極性は↑である。一方、図3の時刻t4直前付近では、Vuは振幅が順次小さくなり、時刻t4ではVdc/2を下回るので、このとき取得される検出信号のエッジ極性は↓である。このように、検出信号はエッジ極性をもつので、そのエッジ極性も取得し、それが前回の位置検出信号のエッジ極性と反対の極性である(極性が反転している)とき(S3014−YES)は、次に、後記するマスク時間が経過しているか否かを判定(S3015)して、経過しているとき(S3015−YES)、得られた検出信号を位置検出信号とする(S3016)。このようにして、U相の位置検出信号が、時刻t1、t7ではエッジ極性が↑として、時刻t4ではエッジ極性が↓として生成される。
以上のようにして位置検出が行われる(S302−YES)と、後記する位置検出禁止を設定し(S303)、次に、この位置検出時の位置検出間隔計測タイマのタイマ値Tを取得する(S304)。位置検出間隔計測タイマは前回の位置検出時点でスタートしているので、今回の位置検出時のタイマ値Tは前回の位置検出時点から今回の位置検出時点までの位置検出間隔を示す。そして、得られたタイマ値Tを1/3することで、強制転流タイマの比較値(T/3)を算出する(S305、図7のS3051)。この後、位置検出間隔計測タイマのタイマ値をクリアしてリスタートさせ(S306)、さらに強制転流タイマのタイマ値をクリアしてリスタートさせる(S307)。そして、ステップS301で得られた位置検出信号のエッジ極性を取り込み、U相の通電切替管理(S308)を行い、そのエッジ極性に応じてU相の通電切替を行う(S309)。この通電切替が、例えば、エッジ極性が↑の位置検出が図3の時刻t1で行われるときは、トランジスタQWがPWM制御されトランジスタQYがオンを継続している状態(モータ1のW相端子→V相端子に通電)から、トランジスタQYがオンを継続しトランジスタQUがPWM制御される状態(モータ1のU相端子→V相端子に通電)に切り替わる。つまり、WV→UVの転流が行われる。
前記した通電切替管理(S308)では、巻線への通電の切替を、ステップS3014で検出される位置検出エッジの極性(↑、↓)毎にどの相へ通電すべきかを管理している。この管理は、通電相を決定する度にフラグを立て、ステップS3014で検出される位置検出エッジの極性が↑であった場合には、通電切替についてWV→UV(位置検出による転流)、UV→UW(強制転流1)、UW→VW(強制転流2)が順番に行われるように管理され、また、ステップS3014で検出された位置検出エッジの極性が↓であった場合には、通電切替についてVW→VU(位置検出による転流)、VU→WU(強制転流1)、WU→WV(強制転流2)が順番に行われるように管理されている。このように通電切替を管理するのは、位置検出エッジの極性が↑又は↓であった場合の転流プロセスを交互に連続して実行させるためであり、これによりモータを回転駆動させる。
さらに、具体的にこの通電管理について説明するため、具体的に後述する通電管理(S311)での処理内容について説明すると、ステップS311に到達した際、すでにステップS309で通電切替が行われているはずであるから、前述のとおりステップS308ではVW→UVの転流が行われている旨のフラグが立っている。したがって、ステップS311では、このフラグをみて次の通電相が「強制転流1」(「強制転流1」のフラグが立っているときは「強制転流2」)の通電切替を実行する。
位置検出が行われないときは、次にステップS307でスタートした強制転流タイマのタイマ値がステップS305で算出した強制転流タイマ比較値と一致したか否かを判定(S310)し、一致したときは通電切替管理(S311)に入る。この通電切替管理では、前述のような通電切替管理が行われているため、次のステップS312で通電切替すべき通電相が決定(強制転流1又は強制転流2)される。そして、ステップS312で前記通電切替管理(S311)で決定された通電切替が強制転流1であったときは、強制転流タイマのタイマ値をクリアしてリスタートさせる(S313)とともに、強制転流1を実行する(S314)。この強制転流1は、図3の時刻t2で行われ、UV→UWの通電切替が行われる。
前記のステップS312において、ステップS310での一致が強制転流1と一致しないとき、つまり位置検出が行われてから2番目に強制転流タイマのタイマ値がT/3と一致するとき(S312−YES)は、強制転流2と一致するときであり、このときは、強制転流タイマのタイマ値をクリアするとともにタイマをストップさせ(S315)。強制転流2を実行する。この強制転流2では、図3の時刻t3で行われ、UW→VWの通電切替が行われる。そして、次に、マスク時間タイマをスタートさせる(S317)。
前記のステップS310において、強制転流タイマのタイマ値が前記したT/3と一致しないとき(S310−NO)は、マスク時間タイマのタイマ値があらかじめ決めたタイマ値Tmと一致したか否かを判定する(S318)。このタイマ値Tmは、強制流転タイマ比較値T/3よりも若干短い時間である。これは、強制転流2以降においてU相の端子電圧VuがVdc/2の比較電圧を横切ると、ステップS301によって位置検出が誤って行われるので、それを防ぐためである。そして、マスク時間タイマのタイマ値があらかじめ決めたタイマ値Tmと一致したとき(S318−YES)、マスク時間タイマをクリアするとともにストップさせ(S319)、位置検出許可に設定する(S320)。この位置検出許可は、マスク時間タイマがタイマ値Tmを示してから、次の位置検出が行われるまでの間のみとなる。前記したように、次の位置検出が行われると、位置検出は禁止となる(S303)。図3では、時刻t4の直前、時刻t7の直前が位置検出許可となっている。
再度、ステップS301で位置検出信号が生成され、ステップS302で位置検出が行われると、上記と同様な動作が繰り返されるが、例えば時刻t4では、位置検出信号のエッジ極性が時刻t1での場合と逆極性となるので、トランジスタQZがPWM制御されトランジスタQVがオンを継続している状態(モータ1のV相端子→W相端子に通電)から、トランジスタQVがオンを継続しトランジスタQXがPWM制御される状態(モータ1のV相端子→U相端子に通電)に切り替わる。つまり、VW→VUの通電切替が行われる。
次の強制転流1は、図3の時刻t5で行われ、トランジスタQXがオンを継続しトランジスタQVがPWM制御される状態(モータ1のV相端子→U相端子に通電)から、トランジスタQXがオンを継続しトランジスタQWがPWM制御される状態(モータ1のW相端子→U相端子に通電)に切り替わる。つまり、VU→WUの通電切替が行われる。
次の強制転流2は、図3の時刻t6で行われ、トランジスタQWがオンを継続しトランジスタQXがPWM制御される状態(モータ1のW相端子→U相端子に通電)から、トランジスタQWがオンを継続しトランジスタQYがPWM制御される状態(モータ1のW相端子→V相端子に通電)に切り替わる。つまり、WU→WVの通電切替が行われる。以後、同様な通電切替の動作が繰り返される。
なお、以上の実施例では、U相のみの巻線の逆起電圧を検出しているが、V相やW相のみ逆起電圧のみを検出しても、同様な処理ができる。また、位置検出間隔の計測を前回の位置検出時点から今回の位置検出時点までの間隔を位置検出間隔タイマで測定して求め、得られた位置検出間隔計測結果から次回の強制転流1、強制転流2の比較値を算出していたが、これに限られるものではない。例えば、今回までの過去複数回の位置検出間隔計測結果を平均した値を求め、この平均値から次回の強制転流1、強制転流2の比較値を算出してもよい。この場合は、外乱の影響を緩和できる。また、以上の実施例は3相DCモータについて説明したが、4相以上の多相DCモータについても同様に適用できることはもちろんである。
1:DC3相モータ、1u,1v,1w:固定子の巻線
2:モータ駆動回路
3,3A,3B:マイクロコンピュータ
4,5,6,6U,6V,6W,7:分圧回路
8,8u,8v,8w:比較器
9:抵抗回路

Claims (3)

  1. モータ駆動回路によってセンサレス型のブラシレスDC多相モータの巻線に供給する電流を切り替えることで該DC多相モータを回転駆動するブラシレスDC多相モータ制御装置において、
    前記モータ駆動回路に入力するDC電圧を取得するDC電圧取得手段と、
    前記DC多相モータの所定の1相の巻線の逆起電圧を前記所定の1相から取得する逆起電圧取得手段と、
    前記DC電圧取得手段で取得したDC電圧と前記逆起電圧取得手段で取得した逆起電圧を比較することで前記DC多相モータの回転子の回転位置が前記所定の1相に対応する位置であることを検出する位置検出手段とを備え、
    前記位置検出手段で検出する検出結果の検出間隔を巻線の相数で等分したタイミングで通電切替を行うことを特徴とするブラシレスDC多相モータ制御装置。
  2. モータ駆動回路によってセンサレス型のブラシレスDC3相モータの第1相、第2相、第3相の巻線に供給する電流を切り替えることで該DC3相モータを回転駆動するブラシレスDC3相モータ制御装置において、
    前記モータ駆動回路に入力するDC電圧を取得してそれを1/2した比較電圧を生成し、且つ、前記第1相の巻線の逆起電圧を前記第1の相の端子から取得してそれが前記比較電圧を横切ったことを検出し、且つ、該検出で得られた信号のエッジ極性が前回検出した位置検出信号のエッジ極性と異なることを検出し、且つ、マスク時間タイマが予め決めたタイマ値を越えたとき、前記第1相に応じた回転子の位置検出を行う第1の手段と、
    前記第1の手段において前記位置検出が行われると、その後の位置検出を禁止するともに、前回の位置検出の時点から今回の位置検出の時点までの位置検出間隔を位置検出間隔タイマで計測し、且つ、得られた位置検出間隔の時間を1/3することで強制転流タイマ比較値を算出し、且つ、該強制転流タイマをクリア/リスタートさせ、且つ、今回得られた位置検出信号のエッジ極性に応じた極性で前記第1相の巻線と前記第2相の巻線への通電切替を行う第2の手段と、
    該第2の手段による処理の後、前記強制転流タイマのタイマ値が前記強制転流タイマ比較値に達すると、前記第1相への通電が前記第2の手段での極性と逆極性になるように前記第1相の巻線と前記第3相の巻線への強制転流1を行い、且つ、前記強制転流タイマをクリア/リスタートさせる第3の手段と、
    該第3の手段による処理の後、前記強制転流タイマのタイマ値が前記強制転流タイマ比較値に達すると、前記第2相への通電が前記第2の手段での極性と逆極性となるように前記3相の巻線と前記第2相の巻線への強制転流2を行い、且つ、前記強制転流タイマをクリアし、且つ、前記マスク時間タイマをスタートさせる第4の手段と、
    前記第4の手段による処理の後、前記マスクタイマのタイマ値が予め決めたタイマ値に達したとき、前記マスクタイマをクリア/ストップさせ、且つ、位置検出を許可する第5の手段とを備え、
    前記第1から第5の手段を繰り返すことを特徴とするブラシレスDC3相モータ制御装置。
  3. 請求項2に記載のブラシレスDC3相モータ制御装置において、
    前記第2の手段における前記強制転流タイマ比較値を、過去の複数回の前記位置検出間隔を平均して得た平均位置検出間隔を1/3することで算出した強制転流タイマ比較値に置き換えたことを特徴とするブラシレスDC3相モータの制御装置。
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CN102543500A (zh) * 2011-12-31 2012-07-04 江苏省电力公司苏州供电公司 基于无刷直流电机的刀闸控制装置
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WO2020095505A1 (ja) * 2018-11-08 2020-05-14 北斗制御株式会社 電動機の駆動方法
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