JP2011216612A - 超電導コイルの巻線装置および巻線方法 - Google Patents

超電導コイルの巻線装置および巻線方法 Download PDF

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Abstract

【課題】逆R形状部を有する巻枠に巻き形状を乱すことなく、超電導線材を巻回することができる超電導コイルの巻線装置および巻線方法を提供する。
【解決手段】前記巻枠を支持する支持手段と、前記巻枠に前記超電導線材を巻回するために、前記巻枠を回転させる回転手段と、前記巻枠のうち、前記逆R形状部の曲面に沿うように、前記超電導線材を押える押え機構部とを有しており、前記押え機構部は、前記逆R形状部に沿って前記超電導線材を押えるための逆R部クランプと、前記逆R形状部の両側に位置する前記超電導線材を押えるためのサイドクランプとを備えている超電導コイルの巻線装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、超電導線材を巻枠に巻回して磁石、特に超電導磁石を製造するために用いられる超電導コイルの巻線装置および巻線方法に関するものである。
この種の超電導コイルは、一般に、超電導線材に所定のテンションをかけた状態で、巻枠を回転させて超電導線材を巻回することにより製造される。したがって、巻枠が真円形や楕円形の場合(例えば、特許文献1)、巻枠の中心部が巻枠の内側に位置するため、巻枠の中心部を中心にして巻枠を回転させたときには、テンションがかけられた超電導線材は、常に、巻枠の中心の方向に向かうため、テンションをコントロールしながら巻枠を回転することにより、巻き形状が乱れることなく、巻線作業をスムーズに行うことができる。
一方、荷電粒子ビームを偏向する用途等では偏向磁石が採用されている。図11は偏向磁石コイルの斜視図である。偏向磁石コイルは、扇形レーストラック形状などと通称されている扇面形状の巻枠bに超電導線材cを巻回することにより構成されている。
特開2003−318017号公報
上記のように、超電導線材cが巻回される面が、凹曲状の逆R形状部b1を有する巻枠bの場合、逆R形状部b1の曲り面の中心が巻枠bの外側に位置するため、テンションがかけられた超電導線材は、逆R形状部b1においては巻枠の中心の方向に向かうことができない。このため、巻き形状が乱れて巻線形状を維持することができない。この結果、巻線形状を維持するために、巻線作業が複雑化して作業能率が低下するという問題があった。
そこで、本発明は、これらの問題点に鑑み、簡単な作業により、逆R形状部を有する巻枠に巻き形状を乱すことなく、超電導線材を巻回することができる超電導コイルの巻線装置および巻線方法を提供することを課題とする。
本発明者は鋭意検討の結果、以下に示す各請求項の発明により、上記課題が解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
請求項1に記載の発明は、
超電導線材が巻回される面が凹曲状の逆R形状部を有する巻枠に、超電導線材を巻回して超電導コイルを製造するための超電導コイルの巻線装置であって、
前記巻枠を支持する支持手段と、
前記巻枠に前記超電導線材を巻回するために、前記巻枠を回転させる回転手段と
前記逆R形状部の曲面に沿うように、前記超電導線材を押える押え機構部と
を有しており、
前記押え機構部は、
前記逆R形状部に沿って前記超電導線材を押えるための逆R部クランプと、
前記逆R形状部の両側に位置する前記超電導線材を押えるためのサイドクランプと、
を備えていることを特徴とする超電導コイルの巻線装置である。
本請求項の発明においては、逆R形状部の両側に位置する超電導線材を押えるためのサイドクランプを備えているため、逆R形状部に沿って既に巻回された超電導線材にかかるテンションをサイドクランプにより遮断することができる。このため、巻回された超電導線材が緩んで巻き形状が乱れるのを防止することができると共に、超電導線材にかかるテンションを遮断した状態で、逆R部クランプにより、逆R形状部において超電導線材が巻枠から離れることなく、逆R形状部に沿って巻回することができる。
このように、本請求項の発明によれば、押え機構部の2種類のクランプのみで巻線形状を維持することができるため、装置が簡略化し、しかも、巻線作業を簡単に行うことができる。
請求項2に記載の発明は、
前記サイドクランプが、
前記超電導線材を前記巻枠に押し付けるコイル押板と、
前記コイル押板を、前記巻枠に近接、離間させる第1機構部と、
前記コイル押板を、前記超電導線材の供給軌道内に進入、退避させる前記コイル押板の第2機構部と
を備えており、
前記超電導線材の巻回時には、前記コイル押板を、前記超電導線材の前記供給軌道から退避させ、
前記超電導線材の押し付け時には、前記コイル押板を、前記供給軌道内に進入させることを特徴とする請求項1に記載の超電導コイルの巻線装置である。
本請求項の発明においては、超電導線材の巻回時には、コイル押板を、超電導線材の前記供給軌道から退避させ、超電導線材の押し付け時には、コイル押板を、供給軌道内に進入させることができるため、超電導線材の巻回時に、コイル押板が邪魔にならず、巻線作業を円滑に行うことができる。
請求項3に記載の発明は、
前記サイドクランプおよび/または前記逆R部クランプが、手動式、または駆動手段を用いた自動式であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の超電導コイルの巻線装置である。
本請求項の発明においては、前記サイドクランプや前記逆R部クランプが手動式の場合、機構を簡略化することができる。また、自動式の場合、作業の能率をより一層向上でき、さらに、超電導線材のテンションを制御する制御手段を加えてテンションの安定化を図ることにより、コイルの巻回厚みの均一化が図れる。
請求項4に記載の発明は、
請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の超電導コイルの巻線装置を用いた超電導コイルの巻線方法であって、
前記逆R部クランプを用いて、前記超電導線材を前記巻枠の前記逆R形状部の曲面に沿わせ、
前記サイドクランプを用いて、前記超電導線材の前記逆R形状部の両側部を押えることを特徴とする超電導コイルの巻線方法である。
本請求項の発明においては、逆R部クランプを用いて、超電導線材を巻枠の逆R形状部の曲面に沿わせる一方、サイドクランプを用いて、逆R形状部の曲面に沿う超電導線材の両側部を押えるため、逆R形状部の曲面に沿って巻回された超電導線材がテンションによって緩んで超電導線材の巻き形状が乱れるのを防止できる。また、サイドクランプによって超電導線材を押えている間に、逆R部クランプによる作業を円滑に行うことができる。
請求項5に記載の発明は、
請求項2または請求項3に記載の超電導コイルの巻線装置を用いた超電導コイルの巻線方法であって、
前記コイル押板を前記超電導線材の前記供給軌道から退避させた後に、前記逆R形状部に前記超電導線材を巻回し、
前記コイル押板を前記超電導線材の前記供給軌道に進入させた後に、前記逆R形状部に巻回された前記超電導線材の端部を前記コイル押板により押えることを特徴とする超電導コイルの巻線方法である。
本請求項の発明においては、請求項2の発明と同様、超電導線材の巻回状態に応じてコイル押板の超電導線材の供給軌道への進入、退避が行われるため、コイル押板が邪魔にならず、巻線作業を円滑に行うことができる。
本発明により、巻き形状を乱すことなく、扇形の巻枠に超電導線材を巻回することができる超電導コイルの巻線装置および巻線方法を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る超電導コイルの巻線装置の斜視図である。 本発明の一実施形態に係る超電導コイルの巻線装置の一部拡大した斜視図である。 本発明の一実施形態に係る超電導コイルの巻線装置のサイドクランプの拡大した斜視図である。 (a)〜(c)は本発明の一実施形態に係る超電導コイルの巻線装置の本体部の正面図、平面図および背面図である。 (a)〜(c)は本発明の一実施形態に係る超電導コイルの巻線装置のサイドクランプの動作を説明する正面図である。 (a)(b)はコイル小径時におけるコイル押板によるバッファ押付け前の正面図および裏面図である。 (a)(b)はコイル小径時におけるコイル押板によるバッファ押付け後の正面図および裏面図である。 (a)(b)はコイル大径時におけるコイル押板によるバッファ押付け前の正面図および裏面図である。 (a)(b)はコイル大径時におけるコイル押板によるバッファ押付け後の正面図および裏面図である。 (a)〜(i)は本発明の一実施形態に係るコイルの巻線工程を示す図である。 偏向磁石コイルの斜視図である。
以下、本発明を実施の形態に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る超電導コイルの巻線装置の斜視図である。図2は、本発明の一実施形態に係る超電導コイルの巻線装置の一部拡大した斜視図である。図3は、本発明の一実施形態に係る超電導コイルの巻線装置のサイドクランプの拡大した斜視図である。図4の(a)〜(c)は、本発明の一実施形態に係る超電導コイルの巻線装置の本体部の正面図、平面図および背面図である。
1.巻枠の説明
巻枠bは、扇形レーストラック形状に形成されており、中央部の下側に位置する逆R形状部b1と、両側に位置する半円部b2とを有している。ここで、レーストラック形状とは、2つの半円を直線でつないだ形状である。また、扇形レーストラック形状とは、レーストラック形状の直線部分を円弧に湾曲させた外側円弧および内側円弧を有する扇面形状であり、半円と内側円弧とが変曲点で結ばれている。そして、巻枠bの逆R形状部b1は、扇形レーストラック形状の内側円弧部分に相当する。
2.超電導コイルの巻線装置の説明
(1)装置全体の説明
超電導コイルの巻線装置1は、巻枠bを回転させることにより、テンションが加えられた状態で供給される超電導線材cを巻枠bの外周側に巻回して超電導コイルを製造する装置である。超電導コイルの巻線装置1の近傍には、巻枠bを含む平面と同一平面内に位置する超電導線材cの供給リールdおよびガイドeが配置されている。
超電導コイルの巻線装置1は、巻枠bを取付けるための背板2と、背板2を支持する支持体3と、背板2を回転させるためのモーター、伝達機構等からなる回転手段(図示略)と、押え機構部4とを有している。巻枠bは背板2の正面側に着脱可能に取り付けられるものである。
(2)押え機構部の説明
押え機構部4は、逆R部クランプ5とサイドクランプ6を備えている。
逆R部クランプ5は、巻回された超電導線材cおよび逆R形状部b1を同時に挟むことにより、超電導線材cを逆R形状部b1に沿わせるものである。
サイドクランプ6は、逆R形状部b1に沿って巻回された超電導線材cが、超電導線材cにかかるテンションによって緩むのを防ぐものである。
サイドクランプ6は、超電導線材cを巻枠bに押えるためのコイル押板6aを備え、2個のサイドクランプ6は、コイル押板6aが超電導線材cを巻枠bの変曲部に向けて押えることができるようにc2、c3(図10参照)の2個所に配置され、また、残りの2個のサイドクランプ6は、コイル押板6aが超電導線材cを巻枠bの半円部の頂点に向けて押えることができるようにc1、c4(図10参照)の2個所に配置されている。
(3)サイドクランプ6の動作の説明
図5(a)〜(c)は、本発明の一実施形態に係る超電導コイルの巻線装置のサイドクランプ6の動作を説明する正面図である。
サイドクランプ6は、コイル押板6aを巻枠bに近接、離間させる第1機構部6bと、コイル押板6aの第2機構部6cとを備えている。第1機構部6bには機構部材を保持するベース部材が含まれている。
サイドクランプ6は背板2の背面側に取付けられ、コイル押板6aは、第1機構部6bおよび第2機構部6cにより、背板2に設けられた突出孔2aから背板2の正面側に突出して超電導線材cを押えるように動作する。
第2機構部6cは、超電導線材cの供給軌道が巻枠bを含む平面内に位置するため、コイル押板6aが超電導線材cの巻回動作の邪魔をしないように、巻回するときには、コイル押板6aを超電導線材cの供給軌道から退避させる。また、超電導線材cを巻枠bに押付けるときには、巻枠bを含む平面内に位置する供給軌道にコイル押板6aを進入させる。
第1機構部6bは、第1機構部6bのベース部材に取り付けられる第1シャフト6eと、第1シャフト6eに沿って往復動する第1保持体6fとを備えている。第1保持体6fには貫通孔6gが設けられ、貫通孔6gは第1シャフト6eに嵌め込まれている。
そして、第1保持体6fの往動によりコイル押板6aが巻枠bに近接し、第1保持体6fの復動によりコイル押板6aが巻枠bから離間する。
第2機構部6cは、第1シャフト6eと交差するように配置される第2シャフト6hと、第1保持体6fに取付けられる第2保持体6iと、ガイドプレート6jとを備えている。第2保持体6iには貫通孔6kが設けられ、貫通孔6kには第2シャフト6hに嵌め込まれている。
第2シャフト6hの下端にはカムフォロア6mが取付けられ、第2シャフト6hの上端にはプッシャーガイド6nおよびコイル押板6aが取り付けられ、第2保持体6iとカムフォロア6mとの間には第1ばね(圧縮コイルばね)6pが介在し、これによりカムフォロア6mをばね付勢してガイドプレート6jに圧接している。ガイドプレート6jにはテーパ6qを有するカム溝6rが設けられており、カムフォロア6mはガイドプレート6jおよびカム溝6rに沿って移動する。
そして、ガイドプレート6jのカム溝6rにカムフォロア6mが位置した状態から第2保持体6iが往動を開始すると、カムフォロア6mがガイドプレート6jのテーパ6qに沿って移動してカム溝6rから抜け出し、これにより、第2シャフト6hがカムプレート6jとは反対の方向に移動してコイル押板6aが超電導線材cの供給軌道中に進入する。また、これと同時に、コイル押板6aは、第1機構部6bにより巻枠bに近接する。
第2保持体6iは、スライドガイド6uを介して第1保持体6fに取付けられている。これにより、第2保持体6iは、第1保持体6fとは別個に往復動可能となっている。また、第1保持体6fにはばねポスト6s(図5(a)参照)が取り付けられ、第2保持体6iにもばねポスト6tが取付けられ、ばねポスト6s、6tの間には第2ばね(引張コイルばね)6xが配置されている。そして、コイル押板6aが巻枠bに近接して超電導線材cを押え付けたときは、第2ばね6xのばね力により、バッファ押付けが可能になる。
(4)バッファ押付けの説明
第2ばね6xによるバッファ量は、所定値に設定される。図6および図7は、コイル小径時におけるコイル押板6aによるバッファ押付け前およびバッファ押付け後の図である。図8および図9は、コイル大径時におけるコイル押板6aによるバッファ押付け前およびバッファ押付け後の図である。
図6および図8に示すように、切欠け部6zを有するストッパプレート6yを第2保持体6iに取付け、第1保持体6fから突出するピン61を切欠け部6z内に位置させ、第2ばね6xの伸びの上限をLに設定している。これにより、コイル押板6aを超電導線材cに押え付けときには、第2ばね6xの伸び量がLのばね力を発揮する。
超電導コイルの巻回中において、巻枠bに超電導線材cを巻回したコイル径の大小にかかわらず、第2ばね6xのばね力のみでコイル押板6aの押付け力が発揮できるように、巻枠bに向けたコイル押板6aの移動量を調整している。例えば、図6および図7に示すように、巻回の初期段階でコイル径が小径の場合には、コイル押板6aの移動量を大きくし、図8および図9に示すように、巻回が進んでコイル径が大径となった場合には、コイル押板6aの移動量を小さくする。
なお、コイル押板6aの外周には、緩衝材であるOリング6v(図3参照)が嵌め込まれている。
また、サイドクランプ6はテンションレバー6wを備えており、テンションレバー6wを押して第1保持体6fを第1シャフト6eに沿って往動させてコイル押板6aを超電導線材cの供給軌道に進入させる。そして、コイル押板6aを超電導線材cに押付けた状態で、テンションレバー6wを回動させてストッパー(図示略)を第1シャフト6eに摩擦係止することにより、コイル押板6aによる押え付け状態を保持する。コイル押板6aによる押え付けを解除するときには逆の動作を行う。
以上の逆R部クランプ5およびサイドクランプ6は手動式ものであるが、電動機械またはエアや油などを駆動流体として用い、アクチュエータと組み合わせて自動機械化することも可能である。
3.巻線工程の説明
次に、超電導コイルの巻線装置を用いた巻線工程について説明する。図10(a)〜(i)は巻線工程を示す図である。
コイルの巻線工程は、はじめに、図1に示すように、超電導コイルの巻線装置1の背板2に巻枠bをセットし、供給リールから超電導線材cを巻枠bに供給しながら巻枠bを回転させて巻枠bに超電導線材cを巻回させる。巻回中は、超電導線材cに所定のテンションがかかるようにする。
次いで、図10(a)に示すように、巻枠bを回転させて巻回を開始する。なお、矢印は巻枠bの回転方向を示している。
なお、説明の便宜上、図10(a)に示す状態では、サイドクランプ6のコイル押板6aで超電導線材cを巻枠bに押付けた拘束状態とし、かつ、逆Rクランプ5で巻枠bの逆R形状部b1および超電導線材cを挟んだ状態にしている。
次に、図10(b)に示す状態では、c1のサイドクランプ6のコイル押板6aは超電導線材cの供給軌道から退避させて開放状態にする。
次に、図10(c)に示す状態では、c2のサイドクランプ6のコイル押板6aも開放状態にする。
次に、図10(d)に示す状態では、c1のサイドクランプ6を拘束状態にし、c3のサイドクランプ6を開放状態にする。
次に、図10(e)に示す状態では、c2のサイドクランプ6を拘束状態にし、c4のサイドクランプ6を開放状態にする。
そして、図10(d)に示す状態から図10(e)に示す状態になるまでの間に、次の作業を行う。すなわち、超電導線材cに加えているテンションを取り除く。次に、巻枠bの逆R形状部b1および既に巻回された超電導線材cから逆R部クランプ5を順次取り外しながら、超電導線材cを逆R形状部b1に沿って巻き重ねて行き、巻き終わった超電導線材cおよび逆R形状部b1に逆R部クランプ5を順次挟んで行く。そして、逆R形状部b1の巻線が終わると、超電導線材cに所定のテンションがかかるようにする。これにより超電導線材を逆R形状部b1に沿わせることができる。
次に、図10(f)に示す状態では、c4のサイドクランプ6を開放状態にし、残りのサイドクランプ6を拘束状態にする。
次に、図10(g)に示す状態では、すべてのサイドクランプ6を拘束状態にする。
そして、図10(h)(i)に示すように巻枠bを回転させて逆R形状部b1以外の巻枠bの外周に超電導線材cを巻回させると、図10(a)の状態に戻る。
以上の操作を繰り返すことにより、巻枠bに超電導線材cを巻回することができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではない。本発明と同一および均等の範囲内において、上記の実施の形態に対して種々の変更を加えることが可能である。
1 巻線装置
2 背板
3 支持体
4 押え機構部
5 逆R部クランプ
6 サイドクランプ
6a コイル押板
6b 第1機構部
6c 第2機構部
6e 第1シャフト
6f 第1保持体
6g 貫通孔
6h 第2シャフト
6i 第2保持体
6j ガイドプレート
6k 貫通孔
6m カムフォロア
6n プッシャーガイド
6p 第1ばね
6q テーパ
6r カム溝
6s ばねポスト
6t ばねポスト
6u スライドガイド
6v Oリング
6w テンションレバー
6x 第2ばね
6y ストッパプレート
6z 切欠け部
61 ピン
b 巻枠
b1 逆R形状部
b2 半円部
c 超電導線材
d 供給リール
e ガイド

Claims (5)

  1. 超電導線材が巻回される面が凹曲状の逆R形状部を有する巻枠に、超電導線材を巻回して超電導コイルを製造するための超電導コイルの巻線装置であって、
    前記巻枠を支持する支持手段と、
    前記巻枠に前記超電導線材を巻回するために、前記巻枠を回転させる回転手段と
    前記逆R形状部の曲面に沿うように、前記超電導線材を押える押え機構部と
    を有しており、
    前記押え機構部は、
    前記逆R形状部に沿って前記超電導線材を押えるための逆R部クランプと、
    前記逆R形状部の両側に位置する前記超電導線材を押えるためのサイドクランプと、
    を備えていることを特徴とする超電導コイルの巻線装置。
  2. 前記サイドクランプは、
    前記超電導線材を前記巻枠に押し付けるコイル押板と、
    前記コイル押板を、前記巻枠に近接、離間させる第1機構部と、
    前記コイル押板を、前記超電導線材の供給軌道内に進入、退避させる前記コイル押板の第2機構部と
    を備えており、
    前記超電導線材の巻回時には、前記コイル押板を、前記超電導線材の前記供給軌道から退避させ、
    前記超電導線材の押し付け時には、前記コイル押板を、前記供給軌道内に進入させることを特徴とする請求項1に記載の超電導コイルの巻線装置。
  3. 前記サイドクランプおよび/または前記逆R部クランプが、手動式、または駆動手段を用いた自動式であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の超電導コイルの巻線装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の超電導コイルの巻線装置を用いた超電導コイルの巻線方法であって、
    前記逆R部クランプを用いて、前記超電導線材を前記巻枠の前記逆R形状部の曲面に沿わせ、
    前記サイドクランプを用いて、前記超電導線材の前記逆R形状部の両側部を押えることを特徴とする超電導コイルの巻線方法。
  5. 請求項2または請求項3に記載の超電導コイルの巻線装置を用いた超電導コイルの巻線方法であって、
    前記コイル押板を前記超電導線材の前記供給軌道から退避させた後に、前記逆R形状部に前記超電導線材を巻回し、
    前記コイル押板を前記超電導線材の前記供給軌道に進入させた後に、前記逆R形状部に巻回された前記超電導線材の端部を前記コイル押板により押えることを特徴とする超電導コイルの巻線方法。
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