JP2011214329A - フェンス - Google Patents
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Abstract
【解決手段】支柱2、2間に架設された支持用ロープ3…のうち、開口部10を形成するべき場所の開口上辺と開口下辺の支持用ロープ3a、3bに沿って開口用支持ロープ50、51が架設され、開口用支持ロープ50と51の間に吊り材7(8)が配置され、吊り材7(8)の端部が開口用支持ロープ50、51と連結されている。吊り材7(8)を境にした非開口側には子支持用ロープ(60〜62)が架設され、子支持用ロープ(60〜62)又は開口用支持ロープ50、51に沿って、孔明きパネル40…が子支持用ロープ(60〜62)又は開口用支持ロープ50、51と平行状態に連結して吊られている。
【選択図】図2
Description
例えば下記の特許文献1〜4に開示されたフェンスは、間隔をあけて立てられた支柱の間へ合成樹脂製のネットを例えばワイヤーロープ等で張設した構成であり、例えば貯炭場などの周辺に設置して粉塵が周辺地域へ飛散することを防止する目的として、又は海岸地帯に設置して飛砂を抑制する目的として使用される。しかし、前記貯炭場などでは、例えばベルトコンベアや配管、ダクト等の施設物をフェンス越しに設置しなければならない場合がある。この場合、現場において、前記合成樹脂製のネットをハサミ等で施設物を貫通させる大きさに切断したり、更に前記合成樹脂ネットを支持するワイヤーロープをペンチ等で切断して開口部を形成することが行われていた。
具体的には、間隔をあけて立てられた支柱の間へ水平方向の支持用ロープが、上下方向に間隔をあけて複数本架設され、前記支持用ロープに沿って、四角形状をなす複数枚の孔明きパネルがその上辺及び下辺を上下に隣接する支持用ロープと平行状態に連結して吊られ、且つ水平方向に隣接する孔明きパネルの隣接する端部同士の縦辺はラップする配置とされた構成である。また、前記孔明きパネルの上辺の両端部及び下辺の両端部と支持用ロープとが、平行状態を保つ吊り構造で連結されている。即ち、風荷重や物品の衝突等による繰り返し負荷により特に応力が集中して破損しやすい、前記孔明きパネルの上辺の両端部及び下辺の両端部と支持用ロープとを平行状態に保つ吊り構造で連結したので、前記孔明きパネルの上辺の両端部及び下辺の両端部に作用する応力集中を防止でき、もって孔明きパネルの端部の強度及び耐久性を高めることができ、長期にわたり優れた耐用寿命を発揮して健全に使用できる。
間隔をあけて立てられた支柱の間へ水平方向の支持用ロープが上下方向に間隔をあけて複数本架設され、前記支持用ロープに沿って、複数枚の孔明きパネルがその上辺及び下辺を支持用ロープと平行状態に連結して吊られたフェンスにおいて、
前記支柱間に孔明きパネルと、孔明きパネルがない開口部とが配置されており、
前記支柱間の上下方向に複数本架設された支持用ロープのうち、開口部を形成するべき場所の開口上辺と開口下辺の前記支持用ロープに沿って平行に開口用支持ロープが架設され、前記上下の開口用支持ロープ間に、前記開口部の縦辺位置に吊り材が配置され、該吊り材の上下の端部が前記開口用支持ロープと連結されており、
前記吊り材を境にした非開口側には水平方向の子支持用ロープが前記吊り材と支柱の間に架設され、前記子支持用ロープ又は開口用支持ロープに沿って、複数枚の孔明きパネルがその上辺及び下辺を上下に隣接する子支持用ロープ又は開口用支持ロープと平行状態に連結して吊られていることを特徴とする。
間隔をあけて立てられた支柱の間へ水平方向の支持用ロープが上下方向に間隔をあけて複数本架設され、前記支持用ロープに沿って、複数枚の孔明きパネルがその上辺及び下辺を支持用ロープと平行状態に連結して吊られたフェンスにおいて、
前記支柱間に孔明きパネルと、孔明きパネルがない開口部とが配置されており、
前記支柱間の上下方向に複数本架設された支持用ロープのうち、開口部を形成するべき場所の開口上辺の前記支持用ロープに沿って平行に開口用支持ロープが架設され、同開口部の縦辺位置に吊り材が配置され、該吊り材の上端部は前記開口用支持ロープに連結され、同吊り材の下端部は地面に固定されたベースプレートと連結されており、
前記吊り材を境にした非開口側には水平方向の子支持用ロープが前記吊り材と支柱の間に架設され、前記子支持用ロープ又は開口用支持ロープに沿って、複数枚の孔明きパネルがその上辺及び下辺を上下に隣接する子支持用ロープ又は開口用支持ロープと平行状態に連結して吊られていることを特徴とする。
吊り材は吊り支柱として構成され、同吊り支柱の側面の上下方向に複数のブラケットが取り付けられており、
前記開口用支持ロープの一端部は吊り支柱のブラケットへ連結され、他端が支柱へ連結部材により自在状態に連結されており、
前記子支持用ロープの一端は吊り支柱のブラケットへ連結され、他端が支柱へ連結部材により自在状態に連結されていることを特徴とする。
吊り材は両端部を輪状に加工された複数本のワイヤーロープの該輪状端部をシャックルで連結した吊りワイヤーロープで構成されており、
前記開口用支持ロープの一端部は吊りワイヤーロープのシャックルへ連結され、他端が支柱へ連結部材により自在状態に連結されており、
前記子支持用ロープの一端は吊りワイヤーロープのシャックルへ連結され、他端が支柱へ連結部材により自在状態に連結されていることを特徴とする。
開口部の両端が吊り支柱又は吊りワイヤーロープで構成されている場合には、開口用支持ロープの両端は両側の吊り支柱のブラケット又は吊りワイヤーロープのシャックルへそれぞれ連結されていることを特徴とする。
開口用支持ロープと支持用ロープとの間には、上下方向に一定の間隔が設けられていることを特徴とする。
開口用支持ロープ又は子支持用ロープへ連結して吊られる孔明きパネルは、支持用ロープへ連結して吊られる孔明きパネルよりも小さい形状で構成されていることを特徴とする。
図1〜4に示す本実施例のフェンス1Aの全体の構成は、上記特許文献5に開示されたフェンスと同じであり、段落番号[0005]で説明した通りである。
先ず、実施例1のフェンス1Aは、図1に全体図を示すように、支柱2、2間に架設された支持用ロープ3に沿って、四角形状をなす4枚の孔明きパネル4…がその上辺及び下辺を前記支持用ロープ3と平行状態に連結して吊られ、且つ横並びの隣接する端部同士がラップする配置とされて上下方向に18段設置されており、地上高さが約25m、左右の支柱の外法寸法が約13mに構成されている。そして、最上段から数えて5段目から8段目には、ベルトコンベアや配管、ダクト等の施設物を貫通させて設置するための開口部10が形成されて、支柱2、2間に孔明きパネル40と、孔明きパネル40がない開口部10とが横並びに配置されている。なお、図1に示すフェンスの孔明きパネルの孔は、縮尺により作図が不可能なため記載を省略し、その具体的な形状を図2〜4の拡大図に示す。
そして、前記上下の開口用支持ロープ50、51の間であって、前記開口部10の縦辺位置に吊り材として側面の上下方向に複数のブラケット70…を取り付けた吊り支柱7が配置され、該吊り支柱7の上下両端部が前記上下の開口用支持ロープ50、51と連結されている。
一方、上記開口下辺の支持用ロープ3に沿って平行に架設される開口用支持ロープ51も、その両端部が輪状に加工されており、該輪状端部51aの一端が吊り支柱7の下端部のブラケット70へピン連結70bされたシャックル70aへ自在状態に連結され、他端51bが支柱2へ連結部材2aにより自在状態に連結されている。
また、前記子支持用ロープ60(61)と子支持用ロープ61(62)に沿って水平方向に2枚の孔明きパネル40、40がその上辺及び下辺を上下に隣接する前記子支持用ロープ60と61(61と62)と平行状態に連結して吊られ、且つ水平方向に隣接する孔明きパネル40、40の隣接する縦辺はラップする配置とされている。
更に、前記子支持用ロープ62と下位の開口用支持ロープ51に沿って水平方向に2枚の孔明きパネル40、40がその上辺及び下辺を上下に隣接する前記子支持用ロープ62と下位の開口用支持ロープ51と平行状態に連結して吊られ、且つ水平方向に隣接する孔明きパネル40、40の隣接する縦辺はラップする配置とされている。
なお、前記開口用支持ロープ50、51及び子支持用ロープ(60〜62)に連結して吊られる孔明きパネル40の大きさは、縦横の寸法が例えば1m×2mであり、支持用ロープ3に連結して吊られる孔明きパネル4(一例として縦、横寸法が1.2m×2.8m程度)よりも小さい形状で構成する。
なお、図示することは省略したが、上記特許文献5に記載されているように、各孔明きパネル40の上辺及び下辺に沿って小ピッチに通し孔を設け、該通し孔へ螺旋状ワイヤを一連の状態に通し、支持用ロープと縫うように連結して平行状態に吊る構成で実施することもできる。
また、拡大して示すことは省略したが、上記孔明きパネル40のラップ部分又はラップ部分の近傍が補強材をリベット接合等により取り付けて補強されており、該孔明きパネル40と補強材とに共通に連結用孔が設けられ、該連結用孔へ強化シャックル等の剛性部材が止めピンで取り付けられ、該剛性部材の他側を前記開口用支持ロープ50(51)又は子支持用ロープ(60〜62)へ巻き付けて緊結が行われている。
前記開口部10を形成する場所(最上段から数えて5段目から6段目)に架設される開口用支持ロープ50、51の両端が、両側の吊り支柱7の上下端部のブラケット70へそれぞれ自在状態で連結されている。前記吊り支柱7を境にした左右の非開口側へ水平方向の子支持用ロープ6が前記吊り支柱7と支柱2、2の間に架設され、前記子支持用ロープ6又は開口用支持ロープ50、51に沿って、1枚又は2枚の孔明きパネル40が、その上辺及び下辺を上下に隣接する子支持用ロープ6又は開口用支持ロープ50、51と平行状態に連結して吊られている。図4中の左側の非開口部に設置する2枚の孔明きパネル40、40の隣接する端部同士はラップする配置とされている。
なお、実施例2のフェンス1Bも、吊り材として吊り支柱7で構成した実施例を示したが、前記吊り支柱7に代えて、後述の段落番号[0026]で説明する吊りワイヤーロープ8で実施することができる。
その他の構成は、上記実施例1で説明したフェンス1Aと同じなので、詳細な説明は省略する。
前記支柱2、2間の上下方向に複数本架設された支持用ロープ3のうち、開口部10を形成するべき場所(最下段から数えて1〜3段目)の開口上辺の前記支持用ロープ3aに沿って平行に2本の開口用支持ロープ5、5が架設され、前記開口部10の縦辺位置に吊り材8が配置されている。実施例3の吊り材8は、図7〜10に拡大して示すように、両端部を輪状に加工された3本のワイヤーロープ80の該輪状端部80aを、一端をピン連結81aしたシャックル81で一連に連結した吊りワイヤーロープ8で構成されている。前記吊りワイヤーロープ8の下端部80aは、地面に固定されたベースプレート90の上面に固定されたブラケット91にピン連結92aされたシャックル92と連結されている。
前記開口用支持ロープ5の一端部5aは、前記吊りワイヤーロープ8の上端部のシャックル81へ自在状態に連結され、他端は支柱2へ連結部材2aにより自在状態に連結されている。
前記孔明きパネル40の上辺端部は、亜鉛鉄板製の補強材41をリべット接合等により取り付けて補強されており、前記孔明きパネル40と補強材41とへ共通に設けた連結用孔へUボルト46が取り付けられ、該Uボルト46の他側が前記開口用支持ロープ5の輪状端部5a、又は子支持用ロープ(60〜62)の輪状端部(60a〜62a)へ連結されて、前記開口用支持ロープ5又は子支持用ロープ(60〜62)と平行状態に保つ吊り構造とされている。
その他の構成は、上記実施例1で説明したフェンスと同じなので、詳細な説明は省略する。
前記支柱2、2間の上下方向に複数本架設された支持用ロープ3のうち、開口部10を形成するべき場所の開口上辺の前記支持用ロープ3aに沿って平行に開口用支持ロープ5が架設され、同開口部10の縦辺位置に、上記実施例3で説明した吊りワイヤーロープ8が2つ配置されている。前記吊りワイヤーロープ8の下端部80aは、図12に拡大して示すように、地面に固定されたベースプレート90上面の固定部材94と連結されている。
前記開口用支持ロープ5の一端部5aは、前記吊りワイヤーロープ8の上端部のシャックル81へ自在状態に連結され、他端は支柱2へ連結部材2aにより自在状態に連結されている。
そして、前記吊りワイヤーロープ8を境にした左右の非開口側へ水平方向の子支持用ロープ6が、その一端6aを前記吊りワイヤーロープ8のシャックル81へ自在状態に連結され、他端を支柱2の連結部材2aへ自在状態に連結されて、前記吊りワイヤーロープ8と支柱2、2の間に架設されている。前記子支持用ロープ6及び開口用支持ロープ5に沿って、孔明きパネル40が、その上辺を開口用支持ロープ5と平行状態に連結して吊られ、下辺を子支持用ロープ6と平行状態に連結して吊られている。
前記孔明きパネルの上辺端部は、亜鉛鉄板製の補強材41をリべット接合等により取り付けて補強されており、前記孔明きパネル40と補強材41とへ共通に設けた連結用孔へUボルト46が取り付けられ、該Uボルト46の他側が前記開口用支持ロープ5の輪状端部5a、又は子支持用ロープ6の輪状端部6aに緊結されて、前記開口用支持ロープ5と平行状態に保つ吊り構造とされている(詳しくは、図9を参照)。
なお、実施例4のフェンス1Dも、前記吊りワイヤーロープ8に代えて、上述した吊り支柱7で構成することもできる。
その他の構成は、上記実施例1で説明したフェンスと同じ構成なので、詳細な説明は省略する。
2 支柱
3、3a、3b 支持用ロープ
4、40 孔明きパネル
5、50、51 開口用支持ロープ
6、60〜62 子支持用ロープ
7 吊り支柱
8 吊りワイヤーロープ
90 ベースプレート
10 開口部
Claims (7)
- 間隔をあけて立てられた支柱の間へ水平方向の支持用ロープが上下方向に間隔をあけて複数本架設され、前記支持用ロープに沿って、複数枚の孔明きパネルがその上辺及び下辺を支持用ロープと平行状態に連結して吊られたフェンスにおいて、
前記支柱間に孔明きパネルと、孔明きパネルがない開口部とが配置されており、
前記支柱間の上下方向に複数本架設された支持用ロープのうち、開口部を形成するべき場所の開口上辺と開口下辺の前記支持用ロープに沿って平行に開口用支持ロープが架設され、前記上下の開口用支持ロープ間に、前記開口部の縦辺位置に吊り材が配置され、該吊り材の上下の端部が前記開口用支持ロープと連結されており、
前記吊り材を境にした非開口側には水平方向の子支持用ロープが前記吊り材と支柱の間に架設され、前記子支持用ロープ又は開口用支持ロープに沿って、複数枚の孔明きパネルがその上辺及び下辺を上下に隣接する子支持用ロープ又は開口用支持ロープと平行状態に連結して吊られていることを特徴とする、フェンス。 - 間隔をあけて立てられた支柱の間へ水平方向の支持用ロープが上下方向に間隔をあけて複数本架設され、前記支持用ロープに沿って、複数枚の孔明きパネルがその上辺及び下辺を支持用ロープと平行状態に連結して吊られたフェンスにおいて、
前記支柱間に孔明きパネルと、孔明きパネルがない開口部とが配置されており、
前記支柱間の上下方向に複数本架設された支持用ロープのうち、開口部を形成するべき場所の開口上辺の前記支持用ロープに沿って平行に開口用支持ロープが架設され、同開口部の縦辺位置に吊り材が配置され、該吊り材の上端部は前記開口用支持ロープに連結され、同吊り材の下端部は地面に固定されたベースプレートと連結されており、
前記吊り材を境にした非開口側には水平方向の子支持用ロープが前記吊り材と支柱の間に架設され、前記子支持用ロープ又は開口用支持ロープに沿って、複数枚の孔明きパネルがその上辺及び下辺を上下に隣接する子支持用ロープ又は開口用支持ロープと平行状態に連結して吊られていることを特徴とする、フェンス。 - 吊り材は吊り支柱として構成され、同吊り支柱の側面の上下方向に複数のブラケットが取り付けられており、
前記開口用支持ロープの一端部は前記吊り支柱のブラケットへ自在状態に連結され、他端は支柱へ連結部材により自在状態に連結されており、
前記子支持用ロープの一端は前記吊り支柱のブラケットへ連結され、他端が支柱と連結部材により自在状態に連結されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載したフェンス。 - 吊り材は、両端部を輪状に加工された複数本のワイヤーロープの該輪状端部をシャックルで連結した吊りワイヤーロープで構成されており、
前記開口用支持ロープの一端部は前記吊りワイヤーロープのシャックルへ自在状態に連結され、他端は支柱へ連結部材により自在状態に連結されており、
前記子支持用ロープの一端は前記吊りワイヤーロープのシャックルへ連結され、他端が支柱と連結部材により自在状態に連結されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載したフェンス。 - 開口部の両端の縦辺が吊り支柱又は吊りワイヤーロープで構成され、開口用支持ロープの両端は両側の吊り支柱のブラケット又は吊りワイヤーロープのシャックルへそれぞれ連結されていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一に記載したフェンス。
- 開口用支持ロープと支持用ロープとの間には、上下方向に一定の間隔が設けられていることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一に記載したフェンス。
- 開口用支持ロープ又は子支持用ロープへ連結して吊られる孔明きパネルは、支持用ロープへ連結して吊られる孔明きパネルよりも小さい形状で構成されていることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一に記載したフェンス。
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