JP2018139523A - 動物侵入防止柵、及び、設置方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本実施形態におけるフェンス1は、設置面に立てた状態で配置され、複数本の線状材をねじり合わせて構成した隔網材30と、棒状であり、設置面に立てた状態の前記隔網材を設置面に固定する固定材40とを含み構成されている。固定材40は、隔網材30の一部に接触した状態で設置面に配置され、隔網材30は、設置面の形状に沿うよう、隔網材の下端部38を設置面に接触させている。
【選択図】図2
Description
図1は、実施例1におけるフェンス1の構成を説明する斜視図である。
図1に例示するように、フェンス1は、隔網材30、固定杭40、支持材50、及び、結束具60を含み構成されている。フェンス1は、例えば、人為的な掘削、埋戻し、又は、盛り土等を行っていない、自然に形成されたままの地盤である設置面に設置される。そのため、フェンス1は、凹凸のある設置面や傾斜のある設置面に配置される。なお、図1に例示するフェンス1は、フェンス1の一部であり、隔網材30は幅方向に連続している。
図2に例示するように、隔網材30は、固定杭40により、鉛直方向に設置面に立てた状態で固定されている。具体的には、隔網材30は、設置面の表面の凹凸形状に沿うよう、隔網材30の端部(下端部38)を設置面に接触させた状態で固定されている。
なお、フェンス1は、本発明に係る動物侵入防止柵の一例である。
図3に例示するように、隔網材30は、可撓性を有する複数本の線状材32をねじり合せて構成されている網材である。隔網材30は、複数本の線状材32を回ねじり合せることにより、例えば、菱形形状、又は、六角形状の網目を備えている。本実施例1の隔網材30は、六角形状の網目を備えている。本例の隔網材30は、既定の間隔で配列された線状材32Aと線状材32Bとを互いに複数回ねじり合わせ、ねじり31を形成している。これにより、隔網材30の網目は、六角形状となっている。
また、線状材32は、可撓性を有する線材である。具体的には、線状材32は、手の力で撓ませ、手を離すと撓ませる前の形状に復元する硬さを有する線材である。線状材32は、金属、合成樹脂、又は、これらの組み合わせにより構成されている。線状材32は、金属により形成される場合、例えば、アルミニウム合金、鉄またはステンレス鋼により形成される。また、線状材32は、合成樹脂により形成される場合、例えば、ポリエステル樹脂(例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、又は、ポリエチレンナフタレート)より形成される。また、線状材32は、金属と合成樹脂との組み合わせにより構成される場合、例えば、鉄またはステンレス鋼の線材にポリエステル樹脂を被覆して構成される。
なお、本実施例1の線状材32は、合成樹脂であるポリエステル樹脂により形成されている。線状材32は、ポリエステル樹脂のモノフィラメントである。
また、線状材32の太さは、例えば5mm以下の太さであり、好ましくは、2mm以上4mm以下である。なお、本実施例1の線状材32の太さは、約3mmである。
このように、隔網材30は、手の力で撓ませ、手を離すと撓ませる前の形状に復元する硬さの線条材を複数本ねじり合わせて構成れている。また、隔網材30は、合成樹脂の線状材で構成されているため、金属製に比べて重量も軽く、丸めて人力で持ち運ぶことができる。また、隔網材30は、合成樹脂の線状材で構成されているため、金属のように、錆等の腐食が生じないため耐久性に優れている。また、隔網材30は、六角形の網目を備えた網材であるため、一カ所の線状材32が破断しても連続的に破網が起きにくい。なお、本実施例1の隔網材30は、例えば粕谷製網株式会社製の高耐久STKネットである。
このように、隔網材30は、隔網材30の幅方向に連続するよう構成されている。
固定杭40は、図1に例示するように、一方の端部に隔網材30を引っ掛けた状態で、他方の端部を設置面に打設されている。これにより、固定杭40は、設置面に隔網材30を設置面に固定することができる。このとき、固定杭40は、隔網材30を線状材32に長さ方向(言い換えると、、隔網材30の高さ方向)に撓ませた状態で固定している。
また、固定杭40は、既定の間隔をあけて複数配置されている。固定杭40は、例えば、40cm以上60cm以下の間隔をあけて複数配置されている。本実施例1の固定杭40は、50cmの間隔で等間隔に複数配置されている。
支持材50は、隔網材30のシート面と接触した状態で設置面に配置されている。さらに、支持材50は、結束具60により、接触した状態の隔網材30と結束されている。このように、支持材50は、設置面に立てた状態の隔網材30を支持している。
また、支持材50は、例えば、隔網材30の幅方向に、例えば0.5m以上4m以下の間隔で複数配置されている。本実施例の支持材50は、約2mの間隔で等間隔に配置されている。
このように、フェンス1は、隔網材30、固定杭40、支持材50、及び、結束具60を含み構成されている。
図4は、実施例1におけるフェンス1の設置方法(S10)を説明するフローチャートである。また、図5は、実施例1におけるフェンス1の設置方法を説明する図ある。
図4に例示するように、ステップ100(S100)において、まず、設置者は、隔網材30を構成する。
具体的には、設置者は、複数本の線状材32を捩じり合わせて隔網材30となる網材を形成する。
次に、設置者は、形成した網材を任意の大きさに切断する。設置者は、例えば、高さ1.2mm、幅2mの大きさに網材を切断し、隔網材30A〜30Gを成形する。
次に、設置者は、切断した網材(隔網材30A〜30G)を互いに接続し隔網材30を構成する。設置者は、幅2mの大きさに切断した隔網材30A〜30Gを互いに接続する。設置者は、隣り合う位置にある隔網材30A〜30Gの各端部をそれぞれ互いに突き合せ、突き合せた各端部の網目に接続用線材を通し編むことにより、隔網材30A〜30Gを互いに接続させ連続する隔網材30を構成する。
具体的には、まず、設置者は、立てた状態で隔網材30を設置面に配置する。このとき、隔網材30は、隔網材30の幅方向に連続するため自立することができる。
次に、設置者は、固定杭40を用いて設置面に立てた状態の隔網材30を設置面に固定する。設置者は、図5(A)に例示するように、立てた状態の隔網材30に固定杭40のフック状の端部を引っ掛け、隔網材30に引っ掛けた状態の固定杭40を設置面に打設する。このとき、設置者は、隔網材30の下端部38を設置面に接触させた状態で、設置面に固定杭40を打設する。さらに、設置者は、図5(B)に例示するように、隔網材30における固定杭40と接触する位置から設置面と接触する位置までの範囲において、線状材32の長さ方向に隔網材30を曲げ撓ませた状態となるよう、固定杭40を設置面に打設する。
設置者は、隔網材30の下端部38を設置面に接触させて設置面に配置することにより、隔網材30と設置面との隙間を減少させることができる。さらに、設置者は、隔網材30を曲げ撓ませて設置面に配置することにより、例えば、野生動物が隔網材30と設置面との間を広げるよう穴を掘った場合であっても、隔網材30を曲げ撓ませ後の状態から曲げ撓ませる前の状態に復元させ、穴の範囲を狭めることができる。
具体的には、設置者は、隔網材30の幅方向に、約2mの間隔で等間隔に支持材50を設置面に打設する。設置者は、結束具60により、打設した支持材50と隔網材30とを結束する。
このように、設置者は、フェンス1を設置面に設置することができる。なお、実施例1におけるフェンス1の設置方法(S10)では、隔網材30と固定杭40とを設置面に固定した後に支持材50を設置面に打設したが、隔網材30と固定杭40とを設置面に固定する前に支持材50を設置面に打設してもよく、設置面の凹凸形状に合わせて適宜設置工程の順序を変更することができる。
また、フェンス1は、設置面に隔網材30の下端部38を接触させて隔網材30を配置している。これにより、設置者は、設置面を掘削することなくフェンス1を設置することができる。よって、設置者は、施工現場での施工時間を短縮することができる。
図6は、実施例2におけるフェンス2の構成を説明する図である。
図7は、図6に例示するフェンス2の構成をより詳細に説明するX部拡大図である。
図6に例示するように、フェンス2は、隔網材30、固定杭40、支持材50、及び、結束具60に加えて、隔て材70をさらに含み構成されている。
隔網材30は、隔網材30の下端部38と他方の端部(上端部39)に連続して設けられ、隔網材30の線状材32の長さ方向と異なる方向に突出して設けた鍔部33をさらに備えている。
鍔部33は、図7に例示するように、隔網材30の上端部39に設けられ、隔網材30のシート面より突出して設けた鍔である。鍔部33は、例えば、隔網材30の上端部39を折り曲げることにより形成されている。本実施例の鍔部33の幅寸法Tは、隔網材30の網目1つ分から網目2つ分、言い換えると、約3cm以上10cm以下の幅に形成されている。
また、鍔部33は、野生動物の侵入方向に対して、隔網材30のシート面から突出している。隔網材30のシート面に対する鍔部33の角度Rは、例えば、45度以上180度以下であり、本実施例の鍔部33の角度Rは90度である。
隔て材70は、隔網材30の上方に配置されている。隔て材70は、隔網材30の設置面と接触する下端部38とは他方の上端部39に連続して配置されている。配置された隔て材70は、結束具60により支持材50に結束される。
隔て材70は、金属、合成樹脂、又は、これらの組み合わせにより構成されている。本例の隔て材70は、合成樹脂により形成される場合、例えば、ポリエステル樹脂(例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、又は、ポリエチレンナフタレート)より形成される。
このように、フェンス2は、隔網材30、固定杭40、支持材50、結束具60、及び、隔て材70を含み構成されている。なお、フェンス2は、本発明に係る動物侵入防止柵の一例である。
また、フェンス2は、隔網材30の上端部39に鍔部33を野生動物の侵入方向に向けて備えることにより、侵入する大型の野生動物に鍔部33を接触させることができる。これにより、フェンス2は、大型の野生動物を忌避させることができる。
また、フェンス2は、隔網材30の上端部39に鍔部33を備えることにより、小型の野生動物の登り防止として機能する。
以上、本発明に係る実施形態について説明したが、これらに限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更、追加等が可能である。
30 隔網材
32 線状材
33 鍔部
38 下端部
39 上端部
40 固定杭
50 支持材
60 結束具
70 隔て材
Claims (4)
- 設置面に立てた状態で配置され、可撓性を有する複数本の線状材をねじり合わせて構成した隔網材と、
棒状であり、設置面に立てた状態の前記隔網材を設置面に固定する固定材と
を有し、
前記固定材は、前記隔網材の一部に接触した状態で設置面に配置され、
前記隔網材は、線状材の長さ方向に曲げ撓ませた状態で設置面に配置され、かつ、設置面の形状に沿うよう、該隔網材の端部を設置面に接触させている
動物侵入防止柵。 - 前記隔網材の上方において、該隔網材の設置面と接触する端部とは他方の端部に連続して配置した隔て材
をさらに有する
請求項1に記載の動物侵入防止柵。 - 前記隔網材の他方の端部に連続して設けられ、該隔網材の線状材の長さ方向と異なる方向に突出して設けた鍔部
をさらに有する
請求項2に記載の動物侵入防止柵。 - 複数本の線状材をねじり合わせて構成した隔網材を設置面に立てる工程と、
立てた状態の前記隔網材を棒状の固定材で設置面に固定する工程と
を有し、
前記固定する工程において、設置面に立てた状態の前記隔網材は、該隔網材の線状材の長さ方向に曲げ撓ませた状態で設置面に配置され、かつ、設置面の形状に沿うよう、該隔網材の端部を設置面に接触させている
設置方法。
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EP0872178A1 (fr) * | 1997-04-17 | 1998-10-21 | Emile Van Landeghem | ClÔtures grillagées et plus particulièrement mais non exclusivement celles utilisées pour interdire l'accès aux voies ferrées |
JP2009133185A (ja) * | 2007-11-06 | 2009-06-18 | Tensho:Kk | 小動物の自動車道路への侵入防止装置 |
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