JP2011212822A - 研磨保持用パッド - Google Patents

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Abstract

【課題】 生産コストを低減でき、低密度でありながら研磨粒子を含むスラリーが気孔内に浸透することがなく、復元性に優れるため長期間使用可能で、溶剤使用量が少なく環境汚染を改善できる研磨保持用パッドを得る。
【解決手段】 研磨対象物を保持するパッドは、機材付き粘着層5’の上に積層された表面を研磨加工したウレタン発泡体3’と、この発泡体3’上に積層された非発泡ウレタンシート2とからなり、このシート2は表面粗さ(Ra)が0.5〜17μmの微少な凹凸が全面にわたって形成されており、水との接触角が90°以上で、その圧縮応力が0.05〜0.5MPaで、厚みが5〜30μであり、前記ウレタン発泡体3’は圧縮永久歪が10以下である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ハードディスク基板、半導体基板または半導体ウエハ、液晶ディスプレイ用のガラス基板などの各種基板、LCDなどの表面を研磨する際に、研磨テーブルと研磨対象物との間に介在されて、前記研磨対象物を保持する研磨保持用パッドに関する。
コンピュータの記憶手段として用いられるハードディスク基板、シリコーン棒から切り出したシリコンウエハ、液晶ディスプレイ用のガラス基板などの研磨対象物を製造する場合には、高い精度での平坦性が求められる。このため、これらの基板の表面は研磨粒子を用いて研磨加工される。この研磨加工では研磨対象物を保持する必要があるが、研磨対象物と研磨テーブルを直接接触させると研磨対象物に傷が発生してしまう。この様な傷の発生を回避するために、従来から研磨対象物の保持に適する多孔質型のポリウレタン発泡体からなる研磨保持用パッドが広く用いられている(例えば、特許文献1、2参照)。
また、前記ポリウレタン発泡体は、研磨対象物の吸着面に緻密で、しかも内部より密度の高い発泡表面層(スキン層)を持つことが好ましく、従って、このポリウレタン発泡体は、水混和性の有機溶媒に溶解させた樹脂溶液をシート状の成膜基板に塗布した後、水系凝固液中で凝固再生させる、いわゆる湿式成膜法で製造されている(例えば、特許文献1
参照)。
一方、ポリエステルポリオール類、ポリイソシアネート類、発泡剤、触媒および撥水付与剤を含むポリウレタン発泡体の原料を反応させ、発泡および硬化させるに際して、発泡時における温度を低く設定することにより、衷面に密度の高い前記スキン層を形成する研磨保持用パッドが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
更に、被着体とバッキング材との間に空気の咬み込みを防止すると共に、バッキング内部への水と研磨粒子のスラリーの侵入しない保持パッドとして、基材の上に弾性体を積層し、次いでこの弾性体の表面を研磨により平滑加工し、その平滑化された面に粘着性の樹脂をコーティングし、その樹脂が完全に硬化する前に凹凸を有するフィルムを圧着し、樹脂の硬化後フィルムを剥離することにより製造する研磨保持用パッドが提案されている(例えば、特許文献3参照)。
特開2006−062059 特開2006−334745 特開2002−355755
しかしながら、前記従来の(例えば、特許文献1に記載のような)湿式成膜法は湿式であるため発泡層の密度が高いものしかできず、また厚み精度も悪いために研磨を行う必要があった。さらに塗布された樹脂が水混和性有機溶媒の30%液で現場発泡方式によって製造されたためか圧縮した場合の復元回復性が悪く、いわゆる「へたり」が生じ、その結果長期間の使用ができないばかりでなく、製造方法が湿式のため低密度のものはできないという不都合があった。また、生産性が悪く、コストが高くなるという課題もあった。
また、前記従来の低温での(例えば、特許文献2に記載のような)スキン形成技術にあっては、連続気泡のため表面皮膜がポーラスとなるため研磨砥粒が皮膜の気孔内に入り込んでしまう。このため、皮膜の密度を上げるために整泡剤を用いない組成でパッド体を製造しているが、密度が600〜800kg/mと極めて高い製品となってしまい、重量大でしかも原料費が高くなるという課題があった。
さらに、前記従来の(例えば、特許文献3に記載のような)被着体とバッキング材との間に空気の咬み込みを防いで平らなバッキング面を得ようとするバッキング材では、前記の粘着性樹脂表面の凹凸形状により、被研磨物と、保持パッド間に噛み込まれたエアーはある程度分散される。しかし、上記弾性体の研磨加工面がスキン層の様に平滑で均一で無い為、樹脂コーティングが平滑にならない。更に、凹凸形状の圧着が場所によりバラツキがある為、出来た保持パッドの平滑性・均一性は劣る。その結果、披研磨物と保持パッドの間に噛み込まれたエアー量が大きくなるとエアーの貯留が発生する。また、被研磨物と保持パッドの間の水量が一定で無い為、一定の保持力が発現できないという課題があった。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、生産コストを低減でき、低密度でありながら研磨塗粒を含むスラリーが気孔内に浸透することがなく、復元性に優れるため長期使用可能で、溶剤使用量が削減できるので環境汚染を改善できる研磨保持用パッドを提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明の請求項1に係る研磨保持用パッドは、非発泡ウレタンシートの一面側にウレタン発泡体が形成されており、研磨対象物を保持するための定盤に前記ウレタン発泡体の他面側を固着させて前記非発泡ウレタンシートの他面側が前記研磨対象物に当接する研磨保持用パッドにおいて、前記非発泡ウレタンシートは表面粗さRaが0.5〜17μmであり、水との接触角が90°以上であり、圧縮応力が0.05〜0.5MPaであり、厚みが5〜30μmであって、前記ウレタン発泡体は圧縮永久歪が10以下であることを特徴とする。
この構成の研磨保持用パッドによれば、研磨対象物(被研磨物)に当接する非発泡ウレタンシートは表面粗さ(Ra)が0.5〜17μmの微少な凹凸を有するので、研磨対象物に対する吸着度合を制御できると共に、パッドに研磨対象物を貼着する際に、この凹凸を通して空気を外部へ逃がすことができ、空気の咬み込みを防止することができる。
また、水との接触角が90°以上の前記非発泡ウレタンシートは、撥水性(疎水性)が高く、吸水性及び水膨潤もなく、水(研磨砥粒を含むスラリー)の下面側に位置するウレタン発泡体への侵入を防止できる。
また、本発明の請求項2に係る研磨保持用パッドは、前記ウレタン発泡体の定盤への固着面が厚み調整平滑処理され、その平滑面に粘着剤が塗工されていることを特徴とする。
この構成により、その表面は比較的平滑であるので、表面精度が良く、基材付き粘着層が確実に貼着でき、ひいては定盤への装着性が向上する。
本発明の研磨保持用パッドによれば、次のような効果を奏する。
(1)研磨時にパッド内部に水やスラリーが浸入しないので、研磨後の洗浄・乾燥時間の短縮が可能である。また、研磨中の吸水による研磨性能の変動も少ない。
(2)軽く扱い易く、低硬度パッドの要求に対応出来る。
(3)復元性に優れ長期使用でも「へたり」が少ない為、コスト低減が出来る。
(4)生産時のN、N−ジメチルホルムアミドなどの溶剤使用量を削減できるので、環境面での寄与が出来る。
(5)発泡層は低密度のウレタン発泡体でよいので、安価に提供できる。
本発明に係る研磨保持用パッドの製造工程を工程順(a)(b)(c)(d)に示す断面説明図である。 使用形態の一例を示す断面説明図である。
以下、本発明の実施形態にかかる研磨保持用パッドについて、図面を参照して詳細に説明する。
まず、工程1として図1(a)においてウレタンシートの作製について説明する。表面粗さ(Ra)0・5〜17μmの微小な凹凸の表面形状を持つ基材1(リンテック株式会社製FN、R8、108SG、PETLSM−100GSなど)に熟可塑性ポリウレタン樹脂(DlC株式会社製ゾルテックスPX−550など)をスキージを用いて塗工し、例えば、70℃×5min間乾燥させ、非発泡ウレタンシート2を得る。あるいは、基材1に熟硬化性ポリウレタン原料を塗布したものを加熱し、反応硬化させ、非発泡のウレタンシート2を得る。
なお、図1中で1としては、片面をサンドマット処理し、更に離型処理を行ったポリエチレンテレフタレート(以下PETと略す)フイルム、紙+ポリプロピレンラミネート品(微小な凹凸を持つ表面形状)などが使用でき、2は非発泡ウレタンシート(熟可塑性ポリウレタン樹脂又は熟硬化性ポリウレタン樹脂)である。
次に図1(b)の工程2のウレタン発泡体の一体成形工程としては、基材1付き非発泡ウレタンシート2の表面にポリウレタン原料を塗布し、さらに基材4を被せ、加熱し(80℃×2min、120℃×4min)弾性体3を得る。又は、基材4にポリウレタン原料を塗布し、更に基材1を被せ、加熱し(80℃×2min、120℃×4min)発泡させても良い。
図1において、弾性体3は熱硬化性ポリウレタン発泡体である。圧縮永久歪を10以下にし、長期使用でも「へたり」を少なくするために、このタイプのウレタン発泡体を使用する。なお、4は弾性体から剥離可能な基材であって、ポリエチレンテレフタレート(PET)フイルムが好ましく使用され、この外にポリ塩化ビニル(PVC)、ナイロンフィルム等を使用可能な基材に挙げられる。
次の図1(c)の工程3のウレタン発泡体研磨工程においては、基材4を剥離して取除き、弾性体3の表面を研磨して均一厚みにする。
続く工程4(図1(d))の粘着テープ貼り付け工程においては、研磨加工されたウレタン発泡体(弾性体)3の被研磨面に基材付き粘着層5を貼り合わせる。なお、基材付き粘着層は、粘着剤−PETフィルム−粘着剤−セパレータによって構成されている。
更に、使用形態の一例を図2に示す。
前記図1(d)の工程4で作成した研磨保持用パッドを所定の形状に切り取り、切断面(端部)を防水処理7する。なお、使用条件によってはこの端部の防水処理7は不要である。
このパッドを使用する際には、先ず基材1を剥離し、次いで基材付き粘着層5のセパレータを剥離したもの5’を定盤6に貼り付ける。そして、基材1が剥離された非発泡ウレタンシート2上に水を介して研磨対象物として、例えば、ガラス基盤を水の表面張力により吸着させ、研磨に付される。
前記研磨保持用パッドの研磨対象物(被研磨物)と当接する非発泡低硬度ウレタンシートは、請求項1に記載の特徴を有するものであれば、ジイソシアナートとポリオールの重付加で作られるポリウレタンである限り熱可塑性、熱硬化性のどちらの樹脂であってもよい。
この非発泡ウレタンシートと定盤の間に介在させるポリウレタン発泡体(弾性体)3は、請求項1に記載した圧縮永久歪が10以下の熱硬化性ポリウレタン発泡体でなければならない。そのためには、密度が300kg/m近辺である必要がある。こうすることで、研磨保持用パッドとしての好適な圧縮応力や長期使用での「へたり」の少なさを維持できるばかりでなく、低吸水性にもなる。密度が300kg/mを可成り下回る場合にはフォーム体の吸水量が増加し、被研磨物との吸着性が低下する。さらに、密度が低くなるほど単位面積当りの塗布量が少なくなり、また発泡倍率も増すため、厚み精度が悪くなる。また、密度が300kg/mを大幅に超えると、フォーム体が硬くなり、十分なクッション性を得ることができなくなる。結果として、研磨時の衝撃で研磨対象のガラス基板が外れる惧れがある。従って、密度は300kg/m前後が好ましい。
前記ポリウレタン発泡体(弾性体)3は、ポリオール、ポリイソシアネート、発泡剤、触媒および必要に応じ架橋剤、着色剤、樹脂改質剤、難然剤、紫外線吸収剤、耐久性改良剤から選択される添加剤、等の配合物を混合撹拌して得られた反応原料を、剥離処理を施した工程紙(基材)4の剥離面に均一に塗布した後、この塗布原料の上面に剥離面がくるように工程紙を被せて加熱発泡して硬化させ、自己スキン層を形成したエアリークの無い独立気泡性ポリウレタン発泡体を形成することで製造できる。
前記ポリオール類としては、ポリエステルポリオールあるいはポリエーテルポリオールがあるが、疎水性のポリオールを用いることで、水との接触角が90°以上のポリウレタン発泡体を得ることができ好ましい。例えば、ポリブタジエン系ポリオール、ダイマー酸系ポリオール、ヒマシ油系ポリオール、ポリカーボネート系ポリオール或いはポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコールなどが挙げられる。この中でも、ポリテトラメチレングリコールは強度が出て、長期使用に耐えるため好ましい。また、ダイマー酸系ポリオールは特に疎水性が高くなり好ましい。
また、多官能性イソシアナートとしては、分子中にイソシアナート基を2個以上含有する芳香族イソシアナートおよび脂肪酸族イソシアナートそれらの変成物を用いることができる。具体的には、トルエンジイソシアナート(TDI)、ジフェニルメタンジイソシアナート(MDI)、イソホロンジイソシアナート(IPDI)、ヘキサメチレンジイソシアナート(HDI)、キシレンジイソシアナート(XDI)、テトラメチルキシリレンジイソシアナート(TMXDI)等、およびこれらの混合物等を用いることができるが、これらに限定されるものではない。また、これらをプレポリマーにすることで伸びおよび強度、耐久性が向上し、長期の使用が可能になる。
前記発泡剤として、水、常圧で気体の窒素ガス、炭酸ガスおよび空気等の不活性ガス、モノフッ化トリ塩化メタンや塩化メタン等のハロゲン化アルカン、ブタンやペンタン等の低沸点アルカン、分解窒素ガス等を発生するアゾビスイソブチルニトリル等およびこれらの混合物が用いられるが、これらに限定されるものではない。
この発明の研磨保持用パッドの固定定盤6に装着するための弾性体としてのポリウレタン発泡体3は、前記実施の形態に示した製造方法だけでなく、前記のような諸原料を使用して、従来から知られているワンショット法、部分プレポリマー法等の方法によって製造してもよい。製造されるポリウレタン発泡体は、モールド成形、連続シート成形等によってシート状に成形すると、研磨保持用パッドのクッション材に使用するのに好都合となるので好ましい。特に、前記実施の形態で示した上下面の離型紙と非発泡ポリウレタンシートとの間にポリウレタン原液を挟み込んで発泡させる「シート状発泡法」が最も適する方法である。
次に、本発明を実施例及び比較例により詳細に説明する。以下において、「部」及び「%」は重量基準の単位とする。
表面粗さ(Ra)11μmの微小な凹凸の表面形状を持つ基材1(リンテック株式会社製FN)にメチルエチルケトン:トルエンの1:2の有機溶剤で熱可塑性ポリウレタン樹脂2(DIC株式会社製ゾルテックスPX−550)の固形分が20%になるように希釈したものを40μm間隙のスキージを用いて塗工し、70℃×5min間乾燥させ、厚み5μm、表面粗さ(Ra)6μmの非発泡ウレタンシート2を作製した。
次にポリウレタン原料として、ポリオールとしてダイマー酸ポリエステルジオール(分子量1236、水酸基価104.4、DIC株式会社製UA2812)100部とポリイソシアネートとして4,4−ジフェニルメタンジイソシアネートとPPGとのプレポリマー(イソシアネート含有量13.1wt%、日本ポリウレタン株式会社製DC6974)をNCO/OH比率=1.05で混合し、35℃に温調した。更に触媒として1,8−ジアザ・ビシクロ[5,4,0]ウンデセン・7有機酸塩(三洋化成製SA102)を0.4部、発泡剤として水を0.5部添加し、よく攪拌した後に基材4上に塗布し、基材1付き非発泡ウレタンシート2を被せ、80℃×2min、120℃×4minn加温し、厚み1mm、密度;300kg/mの弾性体を得た。更に基材4を取除き、弾性体3の表面を平滑研磨し、厚み公差±0.01mmに調整した後に基材付き粘着層5を貼り付けた。
表面粗さ(Ra)17μmの微小な凹凸の表面形状を持つ基材1(リンテック株式会社製108SG)にメチルエチルケトン:トルエンの1:2の有機溶剤で熱可塑性ポリウレタン樹脂2(DIC株式会社製クリスボンNB−637N)の固形分が20%になるように希釈したものを200μm間隙のスキージを用いて塗工し、70℃×5min間乾燥させ、表面粗さ(Ra)15μm、厚み23μmの非発泡ウレタンシート2を作製した。以降は実施例1と同じ作業を行い、粘着テープ付きウレタンシートを作製した。
表面粗さ(Ra)4.6μmの微小な凹凸の表面形状を持つ基材1(リンテック株式会社製R8)にメチルエチルケトン:トルエンの1:2の有機溶剤で熱可塑性ポリウレタン樹脂2(DIC株式会社製ゾルテックスPX−550)の固形分が20%になるように希釈したものを200μm間隙のスキージを用いて塗工し、70℃×5min間乾燥させ、表面粗さ(Ra)6μm、厚み20μmの非発泡ウレタンシート2を作製した。以降は実施例1と同じ作業を行い、粘着テープ付きウレタンシートを作製した。
表面粗さ(Ra)11μmの微小な凹凸の表面形状を持つ基材1(リンテック株式会社製FN)に熱硬化性ポリウレタン樹脂としてポリオールとしてダイマー酸ポリエステルジオール(分子量1236、水酸基価104.4、DIC株式会社製UA2812)100部とポリイソシアネート成分のカルボジイミド変性4、4−ジフェニルメタンジイソシアネート(イソシアネート含有量29.5wt%、日本ポリウレタン株式会社製C−98)をNCO/OH比率=1.05で混合し、35℃で温調し、更に触媒としてジブチルチンジラウレート(U−100)を0.35部添加し、よく攪拌及び脱泡した後にポリウレタン原料を250μm間隙のスキージを用いて塗工し、100℃×10min間加温し、表面粗さ(Ra)7.1μm、厚み24μmの非発泡ウレタンシート2を作製した。
次に、ポリオール成分のポリテトレメチレングリコール(分子量2000、水酸基価57、三菱化学株式会社製PTMG2000)100部及びトリメチロールプロパントリメタクリレート(IR94)5部とポリイソシアネートとして4,4−ジフェニルメタンジイソシアネートとPPGとのプレポリマー(イソシアネート含有量13.1wt%、日本ポリウレタン株式会社製DC6974)をNCO/OH比率=1.05で混ぜ、35℃に温調した。更に触媒として1,8−ジアザ・ビシクロ[5,4,0]ウンデセン・7有機酸塩(三洋化成製SA102)0.4部、発泡剤として水を0.5部添加し、よく攪拌した後にポリウレタン原料を基材4上に塗布し、基材1付非発泡ウレタンシート2を被せ、80℃×2min、120℃×4minn加温し、厚み1mm、密度;300kg/mの弾性体を得た。更に基材4を取除き、弾性体3の表面を平滑研磨し、厚み公差±0.01mmに調整した後に基材付き粘着層5を貼り付けた。
表面粗さ(Ra)0.5μmの微小な凹凸の表面形状を持つ基材1(リンテック株式会社製PETLSM100GS)にメチルエチルケトン:トルエンの1:2の有機溶剤で熱可塑性ポリウレタン樹脂2(DIC株式会社製ゾルテックスPX−550)の固形分が20%になるように希釈したものを250μm間隙のスキージを用いて塗工し、70℃×5min間乾燥させ、表面粗さ(Ra)0.8μm、厚み30μmの非発泡ウレタンシート2を作製した。
次に実施例1と同様にその上に弾性体を発泡させた。更に基材4を取除き、弾性体3の表面を平滑研磨し、厚み公差±0.01mmに調整した後に基材付き粘着層5を貼り付けた。
比較例1
表面粗さ(Ra)0μmの表面形状を持つ基材1(リンテック株式会社製PET100GS)にメチルエチルケトン:トルエンの1:2の有機溶剤で熱可塑性ポリウレタン樹脂2(DIC株式会社製ゾルテックスPX−550)の固形分が20%になるように希釈したものを200μm間隙のスキージを用いて塗工し、70℃×5min間乾燥させ、表面粗さ(Ra)0.3μm、厚み20μmの非発泡ウレタンシート2を作製した。更に実施例1と同様にその上に弾性体を発泡させたあと更に基材4を取除き、弾性体3の表面を平滑研磨し、厚み公差±0.01mmに調整した後に基材付粘着層5を貼り付けた。
比較例2
表面粗さ(Ra)11μmの表面形状を持つ基材1(リンテック株式会社製FN)にポリオールEP551C(分子量3000、水酸基価57、三井化学株式会社製)100部とカルボジイミド変性4、4−ジフェニルメタンジイソシアネート(イソシアネート含有量29.5wt%、日本ポリウレタン株式会社製C・98)を15部、触媒として1,8−ジアザ・ビシクロ[5,4,0]ウンデセン・7有機酸塩(三洋化成製SA102)を0.4部混合し脱泡したものを100μm間隙のスキージを用いて塗工し、80℃×3min、120℃×4min間加温させ、表面粗さ(Ra)5.5μm、厚み25μmの非発泡ウレタンシート2を作製した。
次に、ポリオール成分の分子量2000のポリテトレメチレングリコール(分子量2000、水酸基価57、三菱化学株式会社製PTMG2000)とトリメチロールプロパントリメタクリレート(IR−94)5部とポリイソシアネート成分のカルボジイミド変性4,4−ジフェニルメタンジイソシアネート(イソシアネート含有量29.5wt%、日本ポリウレタン株式会社製C・98)をNCO/OH比率=1.05で混合し、35℃に温調した。触媒として1,8−ジアザ・ビシクロ[5,4,0]ウンデセン・7有機酸塩(三洋化成製SA102)を0.4部、発泡剤として水を0.5部添加し、よく攪拌した後に非発泡ウレタンシート上にポリウレタン原料を塗布し、更に塗布後にその上から別の基材4を被せ、80℃×2min、120℃×4min加温し、ポリウレタン熱硬化性ポリウレタン発泡体を作製した。更に基材4を取除き、弾性体3の表面を平滑研磨し、厚み公差±0.01mmに調整した後に基材付き粘着層5を貼り付けた。
比較例3
表面粗さ(Ra)20μmの表面形状を持つ基材1(リンテック株式会社製R80N2)にメチルエチルケトン:トルエンの1:2の有機溶剤で熱可塑性ポリウレタン樹脂2(DIC株式会社製ゾルテックスPX−550)の固形分が20%になるように希釈したものを200μm間隙のスキージ等を用いて塗工し、70℃×5min間乾燥させ、表面粗さ(Ra)19μm、厚み23μmの非発泡ウレタンシート2を作製した。
次に、熱硬化性ポリウレタン樹脂としてポリオールとしてダイマー酸ポリエステルジオール(分子量1236、水酸基価104.4、DIC株式会社製UA2812)100部とポリイソシアネートとして4、4−ジフェニルメタンジイソシアネート(イソシアネート含有量13.1wt%、日本ポリウレタン株式会社製DC6974)をNCO/OH比率=1.05で混合し、35℃に温調した。触媒として1,8−ジアザ・ビシクロ[5,4,0]ウンデセン・7有機酸塩(三洋化成製SA102)を0.4部、発泡剤として水を0.5部添加し、よく攪拌した後に非発泡ウレタンシート上にポリウレタン原料を塗布し、更に塗布後にその上から別の基材4を被せ、80℃×2min、120℃×4min加温し、ポリウレタン熱硬化性ポリウレタン発泡体を作製した。更に基材4を取除き、弾性体3の表面を平滑研磨し、厚み公差±0.01mmに調整した後に基材付粘着層5を貼り付けた。
比較例4
ポリオールとしてダイマー酸ポリエステルジオール(DIC株式会社製分子量1259、水酸基価89.1、DIC株式会社製UA2701)とポリイソシアネートとして4,4−ジフェニルメタンジイソシアネート(イソシアネート含有量13.1%、日本ポリウレタン株式会社製DC6974)をNCO/OH比率=1.05で混合し、35℃に温調した。更に触媒として1,8−ジアザ・ビシクロ[5,4,0]ウンデセン・7有機酸塩(三洋化成製SA102)0.4部、発泡剤として水を0.5部添加し、よく攪拌した後にポリウレタン原料を表面粗さ(Ra)0.8μmの表面形状を持つ基材1(リンテック株式会社製TP−SG)上に塗布し、更に塗布後にその上から別の基材4を被せ、80℃×2min、120℃×4min加温し、表面粗さ(Ra)10.2μmの微小な凹凸の表面形状を接触角105度、厚み1mm、密度;300kg/mの熱硬化性ポリウレタン発泡体を作製した。弾性体3の表面を平滑研磨し、厚み公差±0.01mmに調整した後に基材付き粘着層5を貼り付けた。
比較例5
表面粗さ(Ra)11μmの表面形状を持つ基材1(リンテック株式会社製FN)にメチルエチルケトン:トルエンの1:2の有機溶剤で熱可塑性ポリウレタン樹脂2(DIC株式会社製ゾルテックスPX−550)の固形分が20%になるように希釈したものを200μm間隙のスキージを用いて塗工し、70℃×5min間乾燥させ、表面粗さ(Ra)4.9μm、厚み26μmの非発泡ウレタンシート2を作製した。
次に、熱硬化性ポリウレタン樹脂としてポリオール成分の分子量2000のポリテトレメチレングリコール(分子量2000、水酸基価57、三菱化学株式会社製PTMG2000)とポリイソシアネート成分のトルエンジイソシアネート(イソシアネート含有量30%、日本ポリウレタン株式会社製T−65)をNCO/OH比率=1.0で混合し、35℃に温調した。触媒としてジブチルチンジラウレート(日東化成株式会社製ネオスタンU−100)を0.15部添加し、トリエチレンジアミン(花王株式会社製カオーライザーNo.30P)を0.15部、発泡剤として水を0.5部添加し、よく攪拌した後に非発泡ウレタンシート上にポリウレタン原料を塗布し、更に塗布後にその上から別の基材4を被せ、80℃×2min、120℃×4min加温し、密度280kg/mの熱硬化性ポリウレタン発泡体を作製した。弾性体3の表面を平滑研磨し、厚み公差±0.01mmに調整した後に基材付き粘着層5を貼り付けた。
比較例6
表面粗さ(Ra)11μmの表面形状を持つ基材1(リンテック株式会社製FN)にメチルエチルケトン:トルエンの1:2の有機溶剤で熱可塑性ポリウレタン樹脂2(DIC株式会社製ゾルテックスPX−550)の固形分が20%になるように希釈したものを60μm間隙のスキージを用いて塗工し、70℃×5min間乾燥させ、表面粗さ(Ra)7μm、厚み2.5μmの非発泡ウレタンシート2を作製した。
次に、熱硬化性ポリウレタン樹脂としてポリオールとしてダイマー酸ポリエステルジオール(分子量1236、水酸基価104.4、DIC株式会社製UA2812)100部とポリイソシアネートとして4,4−ジフェニルメタンジイソシアネート(イソシアネート含有量13.1wt%、日本ポリウレタン株式会社製DC6974)をNCO/OH比率=1.05で混合し、35℃に温調した。触媒として1,8−ジアザ・ビシクロ[5,4,0]ウンデセン・7有機酸塩(三洋化成製SA102)を0.4部、発泡剤として水を0.5部添加し、よく攪拌した後に非発泡ウレタンシート上にポリウレタン原料を塗布し、更に塗布後にその上から別の基材4を被せ、80℃×2min、120℃×4min加温し、ポリウレタン熱硬化性ポリウレタン発泡体を作製した。更に基材4を取除き、弾性体3の表面を平滑研磨し、厚み公差±0.01mmに調整した後に基材付き粘着層5を貼り付けた。
比較例7
表面粗さ(Ra)11μmの表面形状を持つ基材1(リンテック株式会社製FN)にメチルエチルケトン:トルエンの1:2の有機溶剤で熱可塑性ポリウレタン樹脂2(DIC株式会社製ゾルテックスPX−550)の固形分が20%になるように希釈したものを400μm間隙のスキージを用いて塗工し、70℃×5min間乾燥させ、表面粗さ(Ra)5μm、厚み50μmの非発泡ウレタンシート2を作製した。
以降は比較例6と同じ作業を行い、粘着テープ付きウレタンシートを作製した。
比較例8
表面粗さ(Ra)11μmの表面形状を持つ基材1(リンテック株式会社製FN)にメチルエチルケトン:トルエンの1:2の有機溶剤で熱可塑性ポリウレタン樹脂2(DIC株式会社製ゾルテックスPX−550)の固形分が20%になるように希釈し、ポリブテン(新日本石油株式会社製LV−100)を5部添加し、混合したものを200μm間隙のスキージ等を用いて塗工し、70℃×5min間乾燥させ、表面粗さ(Ra)6.1μm、厚み22μmの非発泡ウレタンシート2を作製した。
以降は比較例6と同じ作業を行い、粘着テープ付きウレタンシートを作製した。
比較例9
表面粗さ(Ra)11μmの表面形状を持つ基材1(リンテック株式会社製FN)にメチルエチルケトン:トルエンの1:2の有機溶剤で熱可塑性ポリウレタン樹脂2(DIC株式会社製ゾルテックスPX−550)の固形分が20%になるように希釈し、イソシアネートプレポリマー(DIC株式会社製ゾルテックスCL−15)を3部、有機錫触媒(DIC株式会社製ゾルテックスT・81E)を3部添加し、混合したものを200μm間隙のスキージを用いて塗工し、70℃×5min間乾燥させ、表面粗さ(Ra)6.1μm、厚み24μmの非発泡ウレタンシート2を作製した。
以降は比較例6と同じ作業を行い、粘着テープ付きウレタンシートを作製した。
Figure 2011212822
Figure 2011212822



Figure 2011212822
表1、表2及び表3における各用語の意味を以下に示す。
表面粗さ(Ra):各工程紙で作製した非発泡ウレタンシート表面の表面粗さRaを表面粗さ計で測定した値を示す。表面粗さ計は、株式会社東京精密製SURFCOM110Aを使用した。
保持力:試験治具に50×50mm角のサンプル片を貼付け、8g/cmの荷重がかかるように調整する。50μLの水をガラス上に滴下し、その上にサンプル片を馴染ませ、静値させる。ガラス板と水平方向にサンプル片を引張り、サンプル片がずれる時の引張力のピーク値を測定した。単位;N(ニュートン) 引張速度;100mm/min。試験機;UT4−5KN
エアー残留性:100×100mm角のガラス板を0.1mlの霧状の水で濡らした保持パッド材上に5°の傾きをつけた状態から静かに置く。ガラス上に400gのおもりを1分置いた後、おもりを外し、エアーの有無を確認する。
吸水量:100×100mm角のガラス板上に1mlの水を滴下し、その上に50×50mm角のサンプル片を静置させる。80g/cmの荷重を繰返し10回かけ、吸水した水の量を測定した。単位;mg
スラリー残留性:100×100mm角のガラス板上に0.1mlの研磨用スラリー液を滴下し、その上に50×50mm角のサンプル片を静置させる。80g/cmの荷重を繰返し10回かけた後、流水でスラリーを洗い流す。保持パッド材表面にスラリー(研磨砥粒)を目視にて確認できなければ○、スラリーを目視にて確認できた場合を×とした。
乾燥時間:50×50mm角のガラス板を一定量の霧状の水で濡らした保持パッド材上に静置する。50%圧縮率でガラス板を10回/分で4分間上下した後、80℃のオーブン中に1分間入れ、乾燥しているか否かを確認する。
復元性:70℃オーブンにて促進した、50%圧縮永久歪。
非発泡ウレタンシート樹脂:熱可塑性とは熱可塑性ポリウレタン樹脂を用いて作製したものをいい、熱硬化とは熱硬化性ポリウレタン樹脂を用いて作製したシートを言う。
厚み;非発泡ウレタンシートを株式会社ミツトヨ製ID−Hで測定した値である。単位;μm
接触角:鏡面仕上げのPET上に各ポリウレタン原料を塗布、乾燥し、平滑なフィルム状となしたものを接触角計で測定した値である。接触角計としては協和接触角計CA―A型(協和科学社製)を使用した。
ポリウレタン発泡体:エステルとは、各種ポリエステルポリオール原料を使用し、所定の条件で発泡させたポリウレタン発泡体をいい、エーテルとはポリエーテルポリオール原料を使用し、所定の条件で発泡させたポリウレタン発泡体いう。
圧縮応力:30×30mmのサンプルを10枚積層し、1mm/minの速度で25%圧縮したときの圧縮応力値(JIS K6400−2準拠)。測定機は島津製作所製autographAG−Xを使用した。単位;MPa
耐磨耗性;JIS K5600・5・9<塗膜・機械的性質(第9節;耐磨耗性(磨耗輪法))準拠
磨耗輪;H・18、荷重250gを用い、試験サンプルの重量減少率(%)を測定した値である。耐磨耗試験機はティーバー式(東洋精機製)を使用した。
表1に示した結果から、実施例1〜5は、研磨対象物を吸着保持する非発泡ウレタンシートの厚み、圧縮応力、接触角及び表面粗さ、並びにポリウレタン発泡体のタイプ、エステルタイプ又はエーテルタイプにより保持力、復元性、耐摩耗性などに若干のバラツキが見られるものの、エアー残留性(空気の咬み込み)、吸水量、スラリー残留性、乾燥時間において十分満足できる結果が得られている。
一方、表2及び表3に示した結果から比較例1は表面粗さ(Ra)が0.3と小さすぎて表面がほぼ平坦なため保持力が0.8と極めて小さくなるだけでなく、エアー残留性も悪化し不合格と言える。比較例2は接触角が80°と低いため親水性が生じ、そのため吸水量が大きく乾燥時間が長くなり実用的に非効率的になるばかりでなく、非発泡ウレタンシートの厚みが25μmと厚いため圧縮応力も大きくなり、表面粗さが5.5とそこそこの値を有するものの保持力が2.1Nと言う不満足で不合格な結果になる。比較例3は、非発泡ウレタンシートの厚みが23μmと厚いため、表面粗さ(Ra)が19もあっても保持力が2Nと言う不満足で不合格なものになる。比較例4はポリウレタン発泡体だけからなるために、当然想到されることであるが吸水量が妥当な値であるにもかかわらず乾燥時間が長くなり、しかも耐摩耗性が悪化するだけでなく保持力も2.5Nと言う不満足で不合格となる結果を生じる。比較例5はポリウレタン発泡体の密度が280kg/mと若干低いため復元性(圧縮永久歪)が30と大きく長期間の使用に耐えないだけでなく、吸水量も大きく乾燥時長時間要し実用性に劣るという不合格となる結果に終わる。
比較例6は非発泡ウレタンシートの厚みが2.5μmと薄すぎたため、表面粗さ(Ra)が7であったので保持力も4.5Nと言う良好な性能を有し、エアー残留性から復元性まで良好な性能を示したにもかかわらず、耐摩耗性(重量減少率)が0.5%という実施例に比べて見劣りするという不満足な結果になる。比較例7は比較例6とは反対に非発泡ウレタンシートの厚みが50μmと極めて厚過ぎたため、保持力以下耐摩耗性に至るまで良好な性能が得られたにもかかわらず非発泡ウレタンシートが破れるという不合格な結果となる。比較例7は非発泡ウレタンシートの厚みが22μmとやや厚かったため表面粗さ(Ra)が6.1という程良い粗さであったにもかかわらず、保持力が2.7Nというやや見劣りする結果で不合格となる。比較例9は比較例8と同様に非発泡ウレタンシートの厚みが24μmと少々厚かったため表面粗さ(Ra)が6.3という良好な粗さであったにもかかわらず、保持力が2Nと言う不満足で不合格な数値になる。
1 基材
2 非発泡ウレタンシート
3 ポリウレタン発泡体
4 基材
5 基材付き粘着層(セパレータを付けた状態)
5’ 基材付き粘着層(セパレータで剥離した状態)
6 定盤
7 端部の防水処理加工

Claims (2)

  1. 非発泡ウレタンシートの一面側にウレタン発泡体が形成されており、研磨対象物を保持するための定盤に前記ウレタン発泡体の他面側を固着させて前記非発泡ウレタンシートの他面側が前記研磨対象物に当接する研磨保持用パッドにおいて、前記非発泡ウレタンシートは表面粗さRaが0.5〜17μmであり、水との接触角が90°以上であり、圧縮応力が0.05〜0.5MPaであり、厚みが5〜30μmであって、前記ウレタン発泡体は圧縮永久歪が10以下であることを特徴とする研磨保持用パッド。
  2. 前記ウレタン発泡体の定盤への固着面が厚み調整平滑処理され、その平滑面に粘着剤が塗工されていることを特徴とする請求項1記載の研磨保持用パッド。
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