JP2011212639A - 自動車排ガス浄化用触媒 - Google Patents

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Abstract

【課題】高いNO浄化性能を与え得る自動車排ガス浄化用触媒を提供する。
【解決手段】白金族金属および酸素放出材を含有する第1触媒層とその上の一部の領域にRhを含有する第2触媒層が形成されていて、前記第1触媒層が前段部と後段部とを有し、前記前段部と後段部との酸素放出材の量の比率(前段部/後段部)が1<前段部/後段部<9であり、且つ排ガスの流れ方向の第2触媒層の先端から両触媒層の後端までの長さと第1触媒層の先端から両触媒層の後端までの長さの比率(第2触媒層/第1触媒層)が50%より大きく100%未満である自動車排ガス浄化用触媒。
【選択図】なし

Description

本発明は、自動車排ガス浄化用触媒に関し、さらに詳しくは白金族金属を担持した酸素放出材を含有する第1触媒層とRhを含有する第2触媒層とが特定構造を有することによりA/F変動を緩和してRh劣化を抑制して高いNO浄化性能を与え得る自動車排ガス浄化用触媒に関するものである。
自動車から排出される排ガス中には、HC、CO及びNOが含まれており、これらの物質は排ガス浄化用触媒によって浄化されてから大気中に放出されている。ここで用いられる排ガス浄化用触媒の代表的なものとしては、アルミナ(Al)、シリカ(SiO)、ジルコニア(ZrO)、チタニア(TiO)などの多孔質酸化物担体に、白金(Pt)、ロジウム(Rh)、パラジウム(Pd)などの貴金属を胆持した三元触媒が広く用いられている。
この三元触媒は、エンジンの下流に排出される排ガス中のHC及びCOを酸化して浄化するとともに、NOを還元して浄化するものであり、理論空燃比近傍で燃焼されたストイキ雰囲気の排ガスにおいて最も高い効果が発現される。
しかし、近年は、燃費を向上させることが求められ、時には1000℃にもなる高温でFC回数を増やすなど、排ガス浄化用触媒にとっては、高温でA/F変動に基く酸化/還元など急激な雰囲気変動に晒される機会が増えている。こうした急激な雰囲気変動は、三元触媒中に貴金属成分が粒成長する触媒劣化を大幅に促進し、性能が低下する。
ところで、三元触媒の成分の中でもRhは必須成分であり、これまでもRhの粒成長を抑制するために、担体としてZrOやAlなどが用いられている。また、これらの担体の耐熱性を向上させる技術も知られている。しかし、担体の耐熱性を向上させることによりRhの粒成長を抑制する試みは熱劣化に対して効果は見られるが、雰囲気変動によるRh劣化抑制という観点では効果は不十分である。
一方、従来の排ガス浄化用触媒の触媒性能を向上させるために基材に形成する触媒層の構造を変更させる試みがなされている。
例えば、特許文献1には、触媒基材と、触媒基材上に形成された触媒コート層を有し、前記触媒コート層が、排ガス流れ方向における上流に位置する上流部と、下流に位置する下流部とを有し、上流部は上流部内層及び上流部外層を含む層構造を有し、上流部内層はCeOの組成比が50〜95wt%であるセリウム・ジルコニウム複合酸化物を含み、上流部外層及び下流部はZrOの組成比が50〜95wt%であるセリウム・ジルコニウム複合酸化物を含む排ガス浄化用触媒が記載されている。
また、特許文献2には、排ガスと最初に接触する上流端を有する基材、基材に塗布され貴金属を含まないか又は低濃度で貴金属を含むベースコート、ベースコート又は基材上に設置され、ベースコートよりも高濃度の貴金属を含む貴金属含有第1触媒層、必要に応じて前記第1触媒層上に設置された少なくとも一層の貴金属含有追加触媒層を含み、前記貴金属含有触媒層の少なくとも1層が貴金属を含まない上流端から0.5〜5cmの長さの毒捕捉領域を有する自動車排ガス処理触媒が記載されている。
さらに、特許文献3には、排ガスが流通する上流側に形成された上流側触媒層と、下流側触媒層とをもち、前記上流側触媒層及び下流側触媒層の少なくとも一方はNO吸蔵材を担持していて、前記上流側触媒層は表層部にPtを担持する外Pt担持層と、該外Pt担持層より内部側にRhを担持する内Rh担持層とからなり、前記下流側触媒層は表層部にRhを担持する外Rh担持層をもつ排ガス浄化用触媒が記載されている。
特開2007−038072号公報 特表2009−501079号公報 特開2009−248057号公報
しかし、これら特許文献に記載された排ガス浄化用触媒は、触媒性能が十分でなくさらに高いNO浄化性能を与え得る自動車排ガス浄化用触媒が求められている。
従って、本発明の目的は、高いNO浄化性能を与え得る自動車排ガス浄化用触媒を提供することである。
本発明は、白金族金属および酸素放出材を含有する第1触媒層とその上の一部の領域にRhを含有する第2触媒層が形成されていて、前記第1触媒層が前段部と後段部とを有し、前記前段部と後段部との酸素放出材の量の比率(前段部/後段部)が1<前段部/後段部<9であり、且つ排ガスの流れ方向の第2触媒層の先端から両触媒層の後端までの長さと第1触媒層の先端から両触媒層の後端までの長さの比率(第2触媒層/第1触媒層)が50%より大きく100%未満である自動車排ガス浄化用触媒に関する。
本発明によれば、高いNO浄化性能を与え得る自動車排ガス浄化用触媒を得ることが可能である。
図1は、本発明の1実施態様の自動車排ガス浄化用触媒の模式図である。 図2は、公知の自動車排ガス浄化用触媒の模式図である。 図3は、本発明の範囲外の自動車排ガス浄化用触媒の一例の模式図である。 図4は、本発明の実施態様の自動車排ガス浄化用触媒および本発明の範囲外の自動車排ガス浄化用触媒の第1触媒層の前段部と後段部との酸素放出材の量の比率(前段部/後段部)とNO浄化性能との関係を示すグラフである。 図5は、公知の自動車排ガス浄化用触媒および本発明の範囲外の自動車排ガス浄化用触媒のNO浄化性能を示すグラフである。
本発明によれば、白金族金属および酸素放出材を含有する第1触媒層とその上の一部の領域にRhを含有する第2触媒層が形成されていて、前記第1触媒層が前段部と後段部とを有し、前記前段部と後段部との酸素放出材の量の比率(前段部/後段部)が1<前段部/後段部<9であり、且つ排ガスの流れ方向の第2触媒層の先端から両触媒層の後端までの長さと第1触媒層の先端から両触媒層の後端までの長さの比率(第2触媒層/第1触媒層)が50%より大きく100%未満である自動車排ガス浄化用触媒によれば、後述の実施例の欄に詳述する測定法により求めた耐久試験後のNOの50%浄化温度が従来の自動車排ガス浄化用触媒に比べて大幅に低下し得る。
特に、本発明の自動車排ガス浄化用触媒において、以下の実施態様を挙げることができる。
1)前記第1触媒層の上の第2触媒層が形成されていない残部の領域が排ガスに露出してなる前記自動車排ガス浄化用触媒。
2)前記第1触媒層の前段部の上に前記第2触媒層の先端が位置している前記自動車排ガス浄化用触媒。
3)前記第1触媒層の、白金族金属がPt又はPdであり、前段部に含まれる酸素放出材がパイロクロア相のCeO−ZrO複合酸化物を含む前記自動車排ガス浄化用触媒。
4)前記第2触媒層が、前記第1触媒層上に排ガスの流れ方向に60〜90%の長さの先端〜後端の領域に形成されてなる前記自動車排ガス浄化用触媒。
5)前記第1触媒層の、白金族金属がPt又はPdであり、酸素放出材としてCeOを含み、前段部に含まれるCeO量(X)と後段部に含まれるCeO量(Y)との関係が1.1≦X/Y≦8である前記自動車排ガス浄化用触媒。
6)前記第2触媒層が、CeOを含有しそのCeO含有量が15質量%以下である前記自動車排ガス浄化用触媒。
7)前記第1触媒層の前段部と後段部との排ガスの流れ方向の長さの比率(前段部/後段部)が1:9〜7:3の範囲内である前記自動車排ガス浄化用触媒。
これらの各実施態様は、1つのみが適用されてもよく任意の2つ以上を組み合わせて適用されてもよい。
以下、本発明について、図1〜5を参照して説明する。
図1に示すように、本発明の自動車排ガス浄化用触媒1は、基材(図示せず)に白金族金属および酸素放出材を含有する第1触媒層2とその上の一部の領域にRhを含有する第2触媒層3が形成されていて、前記第1触媒層2が酸素放出材の量の比率が異なる前段部4と後段部5とを有し、前記前段部と後段部との酸素放出材の量の比率(前段部/後段部)が1<前段部/後段部<9であり、且つ排ガスの流れ方向の第2触媒層4の先端6から両触媒層の後端8までの長さと第1触媒層2の先端7から両触媒層の後端8までの長さの比率(第2触媒層/第1触媒層)が50%より大きく100%未満である。
これに対して、従来技術の自動車排ガス浄化用触媒10は、図2に示すように、白金族金属および酸素放出材を含有する第1触媒層2とその上の全領域にRhを含有する第2触媒層3が形成されていて、前記第1触媒層2の酸素放出材の量は均一である。
また、本発明の範囲外の一例の自動車排ガス浄化用触媒20は、図3に示すように、白金族金属および酸素放出材を含有する第1触媒層2とその上の一部、例えば50%の領域にRhを含有する第2触媒層3が形成されていて、前記第1触媒層2の酸素放出材の量は均一である。
本発明の実施態様の自動車排ガス浄化用触媒によれば、図4に示すように、後述の実施例の欄に詳述する測定法により求めた劣化処理後のNOの50%浄化温度が330℃以下であり得る。これに対して、従来技術の自動車排ガス浄化用触媒および本発明の範囲外の自動車排ガス浄化用触媒によれば、図5に示すように、後述の実施例の欄に詳述する測定法により求めた劣化処理後のNOの50%浄化温度が350℃以上であり得る。
本発明の実施態様の自動車排ガス浄化用触媒が前記の効果を奏し得る理論的な解明はなされていないが、1つには本発明の自動車排ガス浄化用触媒の排ガスの流れ方向の上流部の酸素吸蔵反応を促進することによりRhが曝される雰囲気変動を緩和することによりRhの劣化を抑制し得ることによると考えられ、また1つには従来公知の触媒においてRh触媒層に含まれるCeOの含有量が少ないほどRh活性には有効であるがCeOの含有量が少ないとA/F変動を吸収することが困難であったものが、本発明の前記構成により、触媒の排ガスの流れ方向の上流部でA/F変動が緩和された排ガスをRhを含有する第2触媒層に流入させることが可能となり、従来不可能であったRh活性の向上とA/F変動の吸収とを両立することが可能となったことによると考えられる。
本発明の自動車排ガス浄化用触媒は、基材上に白金族金属および酸素放出材を含有する第1触媒層とその上の一部の領域にRhを含有する第2触媒層を、前記第1触媒層が前段部と後段部を有し、前記前段部と後段部との酸素放出材の量の比率(前段部/後段部)が1<前段部/後段部<9であり、且つ排ガスの流れ方向の第2触媒層の先端から両触媒層の後端までの長さと第1触媒層の先端から両触媒層の後端までの長さの比率(第2触媒層/第1触媒層)が50%より大きく100%未満である触媒層を形成して得られる。
前記基材としては、セラミックス材料、例えばコージェライトなどやメタル基材、例えばステンレス鋼などが挙げられる。
前記基材の形状はストレートフロー型、フィルター型、その他の形状が挙げられ、形状に限定されることなく本発明の効果を発揮し得る。
前記第1触媒層としては、白金族金属および酸素放出材を含有するものであればよく、通常はさらに担体基材が含まれる。
前記白金族金属としては、Ru、Rh、Pd、Os、IrおよびPtの少なくとも1つ、好適にはPt又はPdが挙げられる。
また、前記酸素放出材としては、Ceを含む酸化物が挙げられる。前記のCeを含む酸化物として、セリア(CeO)が挙げられる。CeOはセリア複合酸化物、例えばセリア−ジルコニア(CeO−ZrO)複合酸化物(CZ)として用いられ得る。
また、前記のセリア複合酸化物としては、Ce、ZrおよびOの3元素からなる固溶体の2次粒子、および前記3元素に加えて希土類元素、例えばY、Ndを加えた4元素以上の元素からなる固溶体の2次粒子が挙げられる。
また、酸素放出材としてCeOを含む物質が用いられる場合、前段部と後段部との酸素放出材の量の比率(前段部/後段部)は、CeOについての前段部/後段部の比率として求められる。
また、前記担体基材としては、Al、SiO、TiO、ZrOのうち少なくとも1種が挙げられる。
前記の白金族金属は、通常0.1g/L-第1触媒層以上、その中でも0.1〜2g/L-第1触媒層の量を担持したものが好適である。
本発明における第1触媒層は、酸素放出材、例えばCeOの量の比率が異なる前段部と後段部を有し、前記前段部と後段部との酸素放出材の量の比率(前段部/後段部)が1<前段部/後段部<9であることが必要であり、好適には白金族金属がPt又はPdであり、酸素放出材としてCeOを含み得る。また、前段部に含まれるCeO量(X)と後段部に含まれるCeO量(Y)との関係が1.1≦X/Y≦8であり得る。
このように前段部の酸素放出材、例えばCeOの量を多くすることにより、自動車排ガス浄化用触媒の排ガスの流れ方向の上流部の酸素吸蔵反応を促進することによりRhが曝される雰囲気変動を緩和してRhの劣化を抑制し得ると考えられる。
前記の前段部と後段部との割合は、排ガス流れ方向の長さの比率(前段部/後段部)で1:9〜7:3の範囲内であることが好適である。
本発明においては、前記第1触媒層上の一部の領域、すなわち第2触媒層の長さ/第1触媒層の長さが、50%より大きく100%未満、好適には排ガスの流れ方向に60〜90%の長さの先端〜後端の領域にRhを含有する第2触媒層が形成されている。
本発明において、通常は前記第1触媒層の上の第2触媒層が形成されていない残部の領域が排ガスに露出している。また、前記第2触媒層は、前記第1触媒層の前段部の上に前記第2触媒層の先端が位置するように形成し得る。
前記の第2触媒層は、Rhを含有するものであればよく、通常はさらに担体基材が含まれる。
前記の担体基材としては、Al、SiO、TiO、ZrO、CeOのうち少なくとも1種が挙げられる。また、さらに2つ以上からなる複合酸化物を形成したものであり得る。
本発明におけるRhを含有する第2触媒層として、CeOを含有しそのCeO含有量が15質量%以下であるものが好適である。
前記のRhは、通常0.1g/L-第2触媒層以上、その中でも0.1〜2g/L-第1触媒層の量を担持したものが好適である。
本発明の自動車排ガス浄化用触媒は、前記第1触媒層および第2触媒層が前記の構成を有することによって高いNO浄化性能を有し得る。
本発明の自動車排ガス浄化用触媒は、通常他の機能を有する部材、例えばHC浄化用触媒層、CO酸化触媒層と組み合わせて用いられ得る。
以下、本発明の実施例を比較例とともに示す。
以下の実施例は単に説明するためのものであり、本発明を限定するものではない。
以下の各例において自動車排ガス浄化用触媒のNOの50%浄化温度は以下に示す劣化処理および以下に示す触媒評価法によって行った。なお、自動車排ガス浄化用触媒の劣化処理および触媒評価法は以下に示す方法に限定されず当業者が同等と考える方法によって、同様に行い得ることは当然である。
1.劣化処理
触媒を実エンジンに装着し、触媒床温度950℃で50時間の劣化処理を行った。
2.触媒評価法
実エンジンにて、入りガスA/Fを14.6に固定し、100℃から10℃/分で昇温させNOの浄化率を測定した。
比較例1
セラミックハニカム(square cell、3.5mil/600cpsi φ103xL105mm)に下記のように触媒コート層を形成した。上層のRhの下流からのコート長さを100%とした。
触媒上層:
Rh 0.3g/L
Al 30g/L
CeO−ZrO 30g/L
触媒下層:
Pt 1g/L
Al 20g/L
CeO−ZrO 100g/L
得られた自動車排ガス浄化用触媒について、劣化処理および触媒評価を行った。結果を他の結果とまとめて図5に示す。
比較例2
上層のRhの下流からのコート長さを100%から50%に変えた他は比較例1と同様にして、自動車排ガス浄化用触媒を得た。
得られた自動車排ガス浄化用触媒について、劣化処理および触媒評価を行った。結果を他の結果とまとめて図5に示す。
実施例1
セラミックハニカム(square cell、3.5mil/600cpsi φ103xL105mm)に下記のように触媒コート層を形成した。上層のRhの下流からのコート長さを70%とした。触媒の全長の50%を境にして、上流側下層(第1触媒層)に含まれるCeO量(X)および下流側下層(第1触媒層)に含まれるCeO量(Y)を以下に示す量にした他は実施例1と同様にして、図1に模式図を示す構造の自動車排ガス浄化用触媒を得た。
上流CeO量(g)(X) 18.0
下流CeO量(g)(Y) 12.0
X/Y 1.5
得られた自動車排ガス浄化用触媒について、劣化処理および触媒評価を行った。結果を他の結果とまとめて図4に示す。
実施例2
上流側下層(第1触媒層)に含まれるCeO量(X)および下流側下層(第1触媒層)に含まれるCeO量(Y)を以下に示す量にした他は実施例1と同様にして、自動車排ガス浄化用触媒を得た。
上流CeO量(g)(X) 21.0
下流CeO量(g)(Y) 9.0
X/Y 2.3
得られた自動車排ガス浄化用触媒について、劣化処理および触媒評価を行った。結果を他の結果とまとめて図4に示す。
実施例3
上流側下層(第1触媒層)に含まれるCeO量(X)および下流側下層(第1触媒層)に含まれるCeO量(Y)を以下に示す量にした他は実施例1と同様にして、自動車排ガス浄化用触媒を得た。
上流CeO2量(g)(X) 24.0
下流CeO2量(g)(Y) 6.0
X/Y 4.0
得られた自動車排ガス浄化用触媒について、劣化処理および触媒評価を行った。結果を他の結果とまとめて図4に示す。
実施例4
上流側下層(第1触媒層)に含まれるCeO量(X)および下流側下層(第1触媒層)に含まれるCeO量(Y)を以下に示す量にした他は実施例1と同様にして、自動車排ガス浄化用触媒を得た。
上流CeO2量(g)(X) 25.7
下流CeO2量(g)(Y) 4.3
X/Y 6.0
得られた自動車排ガス浄化用触媒について、劣化処理および触媒評価を行った。結果を他の結果とまとめて図4に示す。
比較例3
上流側下層(第1触媒層)に含まれるCeO量(X)および下流側下層(第1触媒層)に含まれるCeO量(Y)を以下に示す量にした他は実施例1と同様にして、自動車排ガス浄化用触媒を得た。
上流CeO2量(g)(X) 15.0
下流CeO2量(g)(Y) 15.0
X/Y 1.0
得られた自動車排ガス浄化用触媒について、劣化処理および触媒評価を行った。結果を他の結果とまとめて図4に示す。
比較例4
上流側下層(第1触媒層)に含まれるCeO量(X)および下流側下層(第1触媒層)に含まれるCeO量(Y)を以下に示す量にした他は実施例1と同様にして、自動車排ガス浄化用触媒を得た。
上流CeO2量(g)(X) 27.0
下流CeO2量(g)(Y) 3.0
X/Y 9.0
得られた自動車排ガス浄化用触媒について、劣化処理および触媒評価を行った。結果を他の結果とまとめて図4に示す。
図4および図5に示す結果は、同じ条件で劣化処理した自動車排ガス浄化用触媒であっても、実施例で得られたものは劣化処理後のNOの50%浄化温度が330℃以下であるのに対して、従来の自動車排ガス浄化用触媒および本発明の範囲外の自動車排ガス浄化用触媒は劣化処理後のNOの50%浄化温度が350℃以上であること、そして第1触媒層の前段部と後段部との酸素放出材(CeO)の量の比率(前段部/後段部)が1<前段部/後段部<9であることが必要で、1.0であっても9.0であっても好ましくなく、特に前段部に含まれるCeO量(X)と後段部に含まれるCeO量(Y)との関係が1.1≦X/Y≦8であることが好適であることを示している。
本発明によれば、A/F変動を緩和してRh劣化を抑制して高いNO浄化性能を与え得る自動車排ガス浄化用触媒が得られる。
1 本発明の自動車排ガス浄化用触媒
2 白金族金属および酸素放出材を含有する第1触媒層
3 Rhを含有する第2触媒層
4 第1触媒層の前段部
5 第1触媒層の後段部
6 第2触媒層の先端
7 第1触媒層の先端
8 両触媒層の後端
10 従来技術の自動車排ガス浄化用触媒
20 本発明の範囲外の一例の自動車排ガス浄化用触媒

Claims (8)

  1. 白金族金属および酸素放出材を含有する第1触媒層とその上の一部の領域にRhを含有する第2触媒層が形成されていて、前記第1触媒層が前段部と後段部とを有し、前記前段部と後段部との酸素放出材の量の比率(前段部/後段部)が1<前段部/後段部<9であり、且つ排ガスの流れ方向の第2触媒層の先端から両触媒層の後端までの長さと第1触媒層の先端から両触媒層の後端までの長さの比率(第2触媒層/第1触媒層)が50%より大きく100%未満である自動車排ガス浄化用触媒。
  2. 前記第1触媒層の上の第2触媒層が形成されていない残部の領域が排ガスに露出してなる請求項1に記載の自動車排ガス浄化用触媒。
  3. 前記第1触媒層の前段部の上に前記第2触媒層の先端が位置している請求項1又は2に記載の自動車排ガス浄化用触媒。
  4. 前記第1触媒層の、白金族金属がPt又はPdであり、前段部に含まれる酸素放出材がパイロクロア相のCeO−ZrO複合酸化物を含む請求項1〜3のいずれか1項に記載の自動車排ガス浄化用触媒。
  5. 前記第2触媒層が、前記第1触媒層上に排ガスの流れ方向に60〜90%の長さの先端〜後端の領域に形成されてなる請求項1〜4のいずれか1項に記載の自動車排ガス浄化用触媒。
  6. 前記第1触媒層の、白金族金属がPt又はPdであり、酸素放出材としてCeOを含み、前段部に含まれるCeO量(X)と後段部に含まれるCeO量(Y)との関係が1.1≦X/Y≦8である請求項1〜5のいずれか1項に記載の自動車排ガス浄化用触媒。
  7. 前記第2触媒層が、CeOを含有しそのCeO含有量が15質量%以下である請求項1〜6のいずれか1項に記載の自動車排ガス浄化用触媒。
  8. 前記第1触媒層の前段部と後段部との排ガスの流れ方向の長さの比率(前段部/後段部)が1:9〜7:3の範囲内である請求項1〜7のいずれか1項に記載の自動車排ガス浄化用触媒。
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