JP2011212345A - 弾球遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】所定の条件下で、特別図柄の種別情報を、その本来の表示系とは別の表示系によって視覚的に確認しやすい態様で表示する機能を有する弾球遊技機を提供すること。
【解決手段】潜伏確変大当りまたは小当りについての特別図柄情報をあらかじめ演出制御部24の特別図柄情報記憶手段に記憶しておき、遊技者が視覚的に特別図柄の形状を確認しうる一定時間以上の表示上の時間的余裕があることを実行条件とし(S101、図11のT1)、その実行条件が成立した後、特別図柄を画像で報知する時期的な開始条件が成立したことに基づいて(S105、S107、図11のT3)、前記特別図柄情報記憶手段に記憶されている特別図柄情報を読み出し、当該特別図柄の報知画像51を遊技者が容易に認識しうる大きさと時間長さで液晶表示装置36などに表示させる。
【選択図】図4

Description

本発明は、当り遊技終了後の遊技状態が高確率状態であるか低確率状態であるかを隠匿し、確変状態に潜伏中であるとの期待度を持たせるようにした弾球遊技機に関する。
一般に弾球遊技機は、賞球を一度に多量に獲得可能な遊技者に有利な特別遊技(いわゆる大当り)を発生させるか否かについて抽選を行い、その抽選結果を、一方では7セグメント表示器などの特別図柄表示装置において特別図柄の変動表示ゲームとして現出させ、他方では、この特別図柄変動表示ゲームに連動させて、装飾図柄表示手段としての液晶表示装置などにおいて、複数の装飾図柄を変動状態および変動停止状態で順に表示することとし、これにより図柄遊技を楽しむ構成となっている。
ここで上記大当りの種類としては、通常、大当りが終了した後の遊技状態を、大当り当選確率が所定確率である低確率状態に移行させる「通常大当り」と、それより高い当選確率の高確率状態に移行させる「確変大当り」とを含む。また最近では、さらに当り遊技終了後の遊技状態を高確率状態に移行させるが高確率状態であることを隠匿した状態に置く「潜伏確変大当り」と、当選時の遊技状態をそのまま継続する「小当り」とを含ませた弾球遊技機がある。
この種の弾球遊技機においては、潜伏確変大当りまたは小当りに当選した場合、たとえば同じ2ラウンドの当り遊技を行い、その当り遊技終了後の演出状態を相互に同一または酷似するものにして、当り後の遊技状態が高確率状態であるのか低確率状態であるのかを遊技者に直接的に報知しないこととし、これにより高確率状態であることへの期待度を持たせるようにしている(下記特許文献1)。
特開2006−116016号公報
しかしながら、当り後の遊技状態が高確率状態であるのか低確率状態であるのかについて、これを隠匿状態におくことは、かえって遊技に対する興味を失わせてしまうことがある。
大当り抽選の結果を直接的に報知する特別図柄は、7セグメント表示器などの特別図柄表示装置により必ず表示され、この特別図柄表示装置に表示される特別図柄の停止態様を見れば、小当りであるか潜伏確変当たりであるかを遊技者が判別することが可能である。しかし、この特別図柄の当り時の停止態様は、当り後の次の変動が開始するまでの短い時間しか表示されない。このため、実際には判別が困難であったり見落とし易いものとなっている。加えて特別図柄表示装置に表示される特別図柄の種類はその数が多い。この結果、特別図柄の種類にどのようなものが有るのか、また表示された特別図柄種は高確率状態または低確率状態のいずれを代表するものであるのかを、容易には知ることができない。このため、遊技者によっては判別をあきらめて、特別図柄表示装置に表示される特別図柄の停止態様を全く見ようとしないなど、このような機種を敬遠する傾向を一部に生み出している。
このような遊技者においては、いつまでも特別図柄の種類に興味を示さず、特別図柄の種類を記憶して、当り時の特別図柄種が潜伏確変大当りのものであるか否かを判別して行くことの面白さを享受し得ないまま終わってしまうことになる。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、所定の条件下で、特別図柄の種別情報を、その本来の表示系とは別の表示系によって視覚的に確認しやすい態様で表示する機能を有する弾球遊技機を提供することにある。
本発明の上記目的は、下記の手段によって達成される。なお括弧内は実施形態における対応要素を示すが、本発明はこれに限定されるものではない。
(1)特別図柄を表示する特別図柄表示手段(特別図柄表示装置38)と、
装飾図柄が表示され、特別図柄よりも表示領域が大きく視認し易い位置に配置した装飾図柄表示手段(液晶表示装置36)と、
遊技の動作を統括的に制御する主制御部(20)と、
前記主制御部からの制御指令に基づき前記装飾図柄表示手段を含む演出装置による演出の制御を司る演出制御部(24)と、
を有し、
前記主制御部は、
始動条件が成立したことを契機として、遊技者に有利な特別遊技を供与する複数種類の当りについてその当否を抽選する抽選手段と、
前記抽選手段による抽選結果に基づいて、あらかじめ定められた複数種類の変動パターンの中からいずれかを選択的に決定する変動パターン決定手段と、
前記変動パターン決定手段が決定した変動パターンに基づいて前記特別図柄表示手段に所定の特別図柄を変動表示および停止表示させる特別図柄表示制御手段と、
前記特別図柄表示手段に第1当り(確変大当り)の特別図柄が停止表示された場合に前記特別遊技のうちで遊技者に供与する利益状態が比較的に大きい第1当り遊技を発生させる機能と、前記特別図柄表示手段に第2当り(潜伏確変大当り)の特別図柄が停止表示された場合に前記特別遊技のうちで遊技者に供与する利益状態が前記第1大当り遊技よりも少ない第2当り遊技を発生させる機能と、前記特別図柄表示手段に第3当り(小当り)の特別図柄が停止表示された場合に前記第2大当り遊技と同一または類似の第3当り遊技を発生させる機能とを含む当り遊技発生手段と、
前記第1当りに当選した場合その前記第1当り遊技が終了した後の遊技状態を前記当りの抽選確率が相対的に高い高確率状態に移行させ、また、前記当りの抽選確率が相対的に低い低確率状態下で前記第2当りに当選した場合その前記第2大当り遊技が終了した後の遊技状態を前記高確率状態に移行させ、前記低確率状態下で前記第3当りに当選した場合その前記第3当り遊技が終了した後の遊技状態を前記低確率状態に継続させる遊技状態移行手段と、を備え、
前記演出制御部は、
前記特別図柄の変動に対応して前記装飾図柄表示手段に装飾図柄を変動表示および停止表示させる装飾図柄表示制御手段(図7)と、
前記第2当り遊技中および前記第3当り遊技中の演出態様を同一または類似のものとし、かつ前記第2当り遊技後の高確率状態と前記第3当り遊技後の低確率状態とにおける演出態様を同一または類似のものとして、前記第2当りと前記第3当りの別を隠匿する演出制御手段(S100、S200)と、
前記第2当りおよび前記第3当りのうちの少なくとも前記第2当りに係る複数種の特別図柄について、その特別図柄情報をあらかじめ利用可能に記憶した特別図柄情報記憶手段(ROM242)と、
遊技者が視覚的に特別図柄の形状を確認しうる一定時間以上の表示上の時間的余裕があることを実行条件とし(S101、図11のT1)、その実行条件が成立した後、前記特別図柄を画像で報知する時期的な開始条件が成立したことに基づいて(S105、S107、図11のT3)、前記特別図柄情報記憶手段に記憶されている特別図柄情報を読み出し、当該特別図柄の報知画像(51)を遊技者が容易に認識しうる大きさと時間長さで前記装飾図柄表示手段に表示させる特別図柄報知制御手段と、
を備える、
ことを特徴とする弾球遊技機。
(2)特別図柄を表示する特別図柄表示手段(特別図柄表示装置38)と、
装飾図柄が表示され、特別図柄よりも表示領域が大きく視認し易い位置に配置した装飾図柄表示手段(液晶表示装置36)と、
前記装飾図柄表示手段の近傍に移動可能または位置固定に設けられた画像表示手段と、
遊技の動作を統括的に制御する主制御部(20)と、
前記主制御部からの制御指令に基づき前記装飾図柄表示手段および前記画像表示手段を含む演出装置による演出の制御を司る演出制御部(24)と、
を有し、
前記主制御部は、
始動条件が成立したことを契機として、遊技者に有利な特別遊技を供与する複数種類の当りについてその当否を抽選する抽選手段と、
前記抽選手段による抽選結果に基づいて、あらかじめ定められた複数種類の変動パターンの中からいずれかを選択的に決定する変動パターン決定手段と、
前記変動パターン決定手段が決定した変動パターンに基づいて前記特別図柄表示手段に所定の特別図柄を変動表示および停止表示させる特別図柄表示制御手段と、
前記特別図柄表示手段に第1当り(確変大当り)の特別図柄が停止表示された場合に前記特別遊技のうちで遊技者に供与する利益状態が比較的に大きい第1当り遊技を発生させる機能と、前記特別図柄表示手段に第2当り(潜伏確変大当り)の特別図柄が停止表示された場合に前記特別遊技のうちで遊技者に供与する利益状態が前記第1大当り遊技よりも少ない第2当り遊技を発生させる機能と、前記特別図柄表示手段に第3当り(小当り)の特別図柄が停止表示された場合に前記第2大当り遊技と同一または類似の第3当り遊技を発生させる機能とを含む当り遊技発生手段と、
前記第1当りに当選した場合その前記第1当り遊技が終了した後の遊技状態を前記当りの抽選確率が相対的に高い高確率状態に移行させ、また、前記当りの抽選確率が相対的に低い低確率状態下で前記第2当りに当選した場合その前記第2大当り遊技が終了した後の遊技状態を前記高確率状態に移行させ、前記低確率状態下で前記第3当りに当選した場合その前記第3当り遊技が終了した後の遊技状態を前記低確率状態に継続させる遊技状態移行手段と、を備え、
前記演出制御部は、
前記特別図柄の変動に対応して前記装飾図柄表示手段に装飾図柄を変動表示および停止表示させる装飾図柄表示制御手段(図7)と、
前記第2当り遊技中および前記第3当り遊技中の演出態様を同一または類似のものとし、かつ前記第2当り遊技後の高確率状態と前記第3当り遊技後の低確率状態とにおける演出態様を同一または類似のものとして、前記第2当りと前記第3当りの別を隠匿する演出制御手段(S100、S200)と、
前記第2当りおよび前記第3当りのうちの少なくとも前記第2当りに係る複数種の特別図柄について、その特別図柄情報をあらかじめ利用可能に記憶した特別図柄情報記憶手段(ROM242)と、
遊技者が視覚的に特別図柄の形状を確認しうる一定時間以上の表示上の時間的余裕があることを実行条件とし(S101、図11のT1)、その実行条件が成立した後、前記特別図柄を画像で報知する時期的な開始条件が成立したことに基づいて(S105、S107、図11のT3)、前記特別図柄情報記憶手段に記憶されている特別図柄情報を読み出し、当該特別図柄の報知画像(51)を遊技者が容易に認識しうる大きさと時間長さで前記画像表示手段に表示させる特別図柄報知制御手段と、
を備える、
ことを特徴とする弾球遊技機。
(3)前記特別図柄報知制御手段は、前記変動パターン決定手段により決定された変動パターンが前記一定時間以上の表示上の時間的余裕がある特定パターンであることを前記実行条件とし(S101)、その実行条件が成立した後、当該変動パターンにより特定される演出パターンのうちで前記特別図柄の画像報知を行う特定演出パターンが抽選により選択されたことを前記開始条件として、前記特別図柄の報知画像を表示する、ことを特徴とする上記(1)または(2)に記載の弾球遊技機。
(4)前記演出制御部に接続された手操作手段(枠演出ボタン13)をさらに有し、
前記特別図柄報知制御手段は、前記変動パターン決定手段により決定された変動パターンが前記一定時間以上の表示上の時間的余裕がある特定パターンであることを前記実行条件とし(S101)、その実行条件が成立した後、当該変動パターンにより特定される演出パターンのうちで前記特別図柄の画像報知を行う特定演出パターンが抽選により選択された後(S105、S107)、前記特定演出パターンに基づく演出の実行途中において前記手操作手段がON操作されたことを前記開始条件として(S211〜S212)、前記特別図柄の報知画像を表示する(S212〜S214)、ことを特徴とする上記(1)または(2)に記載の弾球遊技機。
(5)前記演出制御部に接続された手操作手段をさらに有し、
前記演出制御部は、前記特別図柄の変動動作が行われなくなったことを条件に前記装飾図柄表示手段の演出表示を待機演出状態に移行させる待機演出移行手段(図11のT1〜T2)を、さらに有し、
前記特別図柄報知制御手段は、前記待機演出移行手段により前記装飾図柄表示手段の演出表示が前記待機演出状態に移行したことを前記実行条件とし、その実行条件が成立した後、一定時間が経過しかつ前記手操作手段がON操作されたことを前記開始条件として、前記特別図柄の報知画像を表示する(図11のT2〜T5)、ことを特徴とする上記(1)または(2)に記載の弾球遊技機。
本発明によれば、たとえば特定の図柄変動期間中やデモ画面表示期間中において、特別図柄の報知画像が、その本来の表示系とは別の表示系によって、視覚的に確認しやすい態様(大きさと時間長さ)で表示される。このため、「当り時の特別図柄が停止態様で短時間だけ表示されて潜伏確変状態であるか否かが判別し難い」ということに基づく遊技上の面白さに加え、「潜伏確変状態であるか否かの判別がし難いことに基づく遊技者の不利を一部救済するという機能(お助け機能)が付加されている」という面白さが加重されることになる。したがって、確変状態が潜伏するというこの種の弾球遊技機に対する面白さを損なわずに、遊技者の当該弾球遊技機に対する興味を高めることができる。また、従来この種の弾球遊技機を苦手と感じていた遊技者に対して、当該弾球遊技機が扱う特別図柄の種類を自然に理解させ記憶させて行くことができ、次第に当該弾球遊技機に対する興趣を高めて行くことができる。
本発明に係る弾球遊技機の外観を示す正面側の斜視図である。 本発明に係る弾球遊技機の遊技盤の正面側を示す図である。 本発明に係る弾球遊技機の制御装置を示すブロック図である。 本発明に係る弾球遊技機において、特別図柄が特別図柄表示装置と液晶表示装置とに表示される信号系を概略的に示した図である。 本発明の実施形態に係る当り特別図柄一覧表を例示した図である。 本発明に係る演出制御側の処理を示すフローチャートである。 本発明に係る変動パターン指定コマンド受信処理を示すフローチャートである。 本発明に係る演出実行処理を示すフローチャートである。 図8中の演出Fのシナリオ実行処理を示すフローチャートである。 図9の手順で演出Fのシナリオが実行されるに従い表示画面の内容が推移して行く様子を示した図である。 本発明における他の具体例1を示したフローチャートである。 図11の演出途中で表示される特別図柄の報知画像を拡大して示した図である。 本発明における他の具体例2で画面に表示される特別図柄の報知画像が推移して行く様子を示した図である。 本発明における他の具体例3で画面に表示される特別図柄の報知画像を示した図である。
以下、図面を参照しながら、本発明に係る弾球遊技機の実施形態について詳細に説明する。
<1.構成の概要:図1、図2>
図1は、本発明の実施形態に係るパチンコ遊技機の外観を示す正面側の斜視図である。
図示のパチンコ遊技機1は、木製の外枠4の前面に額縁状の前面枠2を開閉可能に取り付け、前面枠2の裏面に取り付けた遊技盤収納フレーム(図示せず)内に遊技盤3を装着し、この遊技盤3の表面に形成した遊技領域3aを前面枠2の開口部に臨ませた構成を有する。上記遊技領域3aは、遊技盤3の面上に配設した球誘導レール5(図2参照)で囲まれた領域からなる。この遊技領域3aの前側に、透明ガラスを支持したガラス扉枠6が設けられている。
またパチンコ遊技機1は、ガラス扉枠6の下側に配設された前面操作パネル7を有している。前面操作パネル7には上受け皿ユニット8が設けられ、この上受け皿ユニット8には、排出された遊技球を貯留する上受け皿9が形成されている。前面操作パネル7には、球貸しボタン11およびプリペイドカード排出ボタン12(カード返却ボタン12)が設けられている。また、上受け皿9の上皿表面部分には、内蔵ランプが点灯されて操作可能となり、その内蔵ランプ点灯時に押下することにより演出効果を変化させることができる押しボタン式の枠演出ボタン13が設けられている。この上受け皿9には、上受け皿9に貯留された遊技球をパチンコ遊技機1の下方に抜くための球抜きボタン14が設けられている。
また、前面操作パネル7の右端部側には、発射ユニットを作動させるための発射操作ハンドル15が設けられている。また、前面枠2の上部の両側、発射操作ハンドル15の上側には、効果音を発生するスピーカ46が設けられている。またさらに、ガラス扉枠6の各所には、光の装飾により演出効果を現出する装飾ランプ45が設けられている。
次に、遊技盤3の遊技領域3aについて説明する。図2に示すように、遊技盤3の略中央部には、3つ(左、中、右)の表示エリアにおいて、独立して数字やキャラクタや記号などによる図柄(装飾図柄)の変動表示が可能である画像表示装置としての液晶表示装置36(LCD:Liquid Crystal Display)が配設されている。この液晶表示装置36の真下には、第1の特別図柄始動口である上始動口34と、第2の特別図柄始動口である下始動口35とが上下に配設され、それぞれの内部には、入賞球を検出する特別図柄始動口センサ34a、35a(図3参照)が設けられている。下始動口35には、左右一対の可動翼片47が下始動口35を開閉可能に設けられ、いわゆるチューリップ型の電動役物(普通変動入賞装置41)を構成している。
上始動口34より上左側には、ゲートからなる普通図柄始動口37が配設されており、この普通図柄始動口37には通過する遊技球を検出する普通図柄始動口センサ37a(図3参照)が配設されている。
上記下始動口35の下方には、大入賞口40を開放扉42bで開閉可能に構成した特別変動入賞装置42が配設され、その内部には、入賞球を検出する大入賞口センサ40a(図3参照)が配設されている。
特別変動入賞装置42の両側に一般入賞口43が計4つ配設されており、それぞれ内部には、遊技球の通過を検出する一般入賞口センサ43a(図3参照)が形成されている。
上記した上始動口34、下始動口35、普通図柄始動口37、および一般入賞口43は、遊技球が流下する遊技領域内に配置された入賞手段であり、また、それぞれに設けられた特別図柄始動口センサ34a、35a、普通図柄始動口センサ37a、一般入賞口センサ43aは、上記入賞手段へ入球した遊技球を検出する入賞検出スイッチである。これらの入賞検出スイッチは、フォトスイッチや近接スイッチなどの無接点スイッチや、マイクロスイッチなどの有接点スイッチで構成することができる。
また、遊技領域3aの右上縁付近には、7セグメント表示器(ドット付)を上始動口34と下始動口35に対応させて2つ横に並べて構成される特別図柄表示装置38と、2個のLEDを二つ横に配置してなる普通図柄表示装置39が設けられている。さらに、遊技領域3aには、センター飾り48、遊技球の落下方向変換部材としての風車44や複数の遊技釘(図示せず)、複数の発光装置(ランプ、LEDなど:図示せず)などが配設されている。さらに遊技盤3の両側端部近傍にも、装飾ランプ45などのランプ表示装置やLED装置が配設されている。
遊技球が上始動口34または下始動口35に入賞したことに基づき、主制御部20(図3参照)において乱数抽選による大当りに関する抽選(大当り抽選と図柄抽選)が行なわれる。この抽選結果に応じて特別図柄を特別図柄表示装置38に変動表示させて、特別図柄変動表示ゲームを開始し、一定時間経過後に、その結果を特別図柄表示装置38に表示するようになっている。このとき、上記特別図柄変動表示ゲームに連動する形態で、装飾図柄を液晶表示装置36に変動表示させて、装飾図柄変動表示ゲームを開始し、上記一定時間経過後に、特別図柄表示装置38に抽選結果が表示されると共に、液晶表示装置36にも装飾図柄によりその結果が表示される。
本実施形態では液晶表示装置36により画像表示装置を構成しているが、これに限らず、画像表示装置として、プラズマディスプレイ(PDP:Plasma Display Panel)、電子ペーパディスプレイ、有機ELディスプレイ(OELD:Organic ElectroLuminescent Display)などで構成しても良い。この液晶表示装置36は、後述する演出制御部24(図3参照)の制御の下で、種々の演出を画像で表示させる。すなわち、上記特別図柄変動表示ゲームでの抽選結果を反映させた演出、つまり装飾図柄を変動表示させて上記装飾図柄変動表示ゲームを現出し、これに付随して種々の予告演出(たとえば、連続予告演出やリーチ演出や背景演出など)を現出させる。この予告演出には、特別図柄の報知画像を含む案内予告や会話予告などの報知予告も含まれる。
したがって、特別図柄表示装置38での特別図柄変動表示ゲームの結果が「大当り」であった場合、この液晶表示装置36の装飾図柄変動表示ゲームの結果も「大当り」を反映させた演出が現出される。また、特別図柄表示装置38には、大当りを示す特別図柄が所定の表示態様(たとえば、2個の7セグメント表示器が全て「7」の表示状態)で停止表示され、液晶表示装置36には、「左」「中」「右」の各表示エリアにおいて、当り有効ライン上で装飾図柄が上記大当り抽選結果を反映させた所定の表示態様(たとえば、「左」「中」「右」の各表示エリアにおいて、3個の装飾図柄が「7」「7」「7」の表示状態)で停止表示される。
そして、この大当りとなった場合には、特別変動入賞装置ソレノイド42a(図3参照)が作動して開放扉42bが開き、これにより大入賞口40が所定パターンで開閉制御されて、通常遊技状態よりも遊技者に有利な特別遊技としての大当り遊技が発生する。この大当り遊技では、開放扉42bが所定時間(たとえば、29秒)開放して大入賞口40が開放されるか、または所定個数(たとえば、9個)の遊技球が入賞するまで大入賞口40が開放され、その後、所定時間(たとえば、2秒)開放扉42bが閉まって大入賞口40を閉鎖する、といった動作(ラウンド遊技)が所定回数(たとえば、最大15回(最大15R(ラウンド))繰り返されるようになっている。
上記大当り遊技は、上記図柄変動表示ゲームにて大当りを示す図柄が確定表示されてから開始される。大当りが開始すると、最初に大当り開始ファンファーレによるオープニング演出が行われ、オープニング演出が終了した後、大入賞口40が開放されるラウンド遊技が予め定めた規定ラウンド数を上限として複数回行われる。また、ラウンド遊技中では、対応するラウンド演出が行われる。そして、規定ラウンド数終了後には、大当り終了ファンファーレによるエンディング演出が行われ、大当りが終了する。
また、遊技球がゲートの普通図柄始動口37を通過したことに基づき、主制御部20において乱数抽選による補助当りに関する抽選(補助当り抽選)が行なわれる。この抽選結果に応じて2個のLED39により表現される普通図柄を普通図柄表示装置39に変動表示させて、普通図柄変動表示ゲームを開始し、一定時間経過後に、その結果をLED39の点灯と非点灯の組合せまたは双方点灯の組合せにて停止表示するようになっている。普通図柄表示装置39での普通図柄変動表示ゲームの結果が「補助当り」であった場合、普通図柄表示装置39の表示部を所定パターン(たとえば、2個のLED39が双方共に点灯状態)にて停止表示させる。
そして補助当りとなった場合には、左右の可動翼片47を駆動させるための普通変動入賞装置ソレノイド41a(図3参照)が作動し、上記可動翼片47が逆「ハ」の字状に開いて下始動口35が開放または拡大されて遊技球が流入し易い状態となり、遊技者に有利な補助遊技状態(以下、「普電開放遊技」と称する)が発生する。この普電開放遊技では、普通変動入賞装置41の可動翼片47が、所定時間(たとえば、0.2秒)開放して下始動口35が開放されるか、または所定個数(たとえば、5個)の遊技球が普通変動入賞装置41(下始動口35)に入賞するまで下始動口35が開放され、その後、所定時間(たとえば、0.5秒)可動翼片47が閉まって下始動口35を閉鎖する、といった動作が所定回数(たとえば、1回)繰り返されるようになっている。
また、上記普電開放遊技中に遊技球が下始動口35に入賞した場合にも、同様に上記特別図柄変動表示ゲームが行なわれ、これに伴い装飾図柄変動表示ゲームが行なわれる。各入賞口に入賞しなかった遊技球は、アウト口49を介して遊技領域3aから排出される。
なお、上記特別図柄変動表示ゲームまたは上記普通図柄変動表示ゲームを行う最中に、さらに特別図柄始動口センサ34a、35aまたは普通図柄始動口センサ37aからの検出信号の入力がある場合には、この検出信号に基づいて各変動表示ゲームを行わせるための始動権利に関するデータである始動記憶(いわゆる作動保留球)を、変動表示中にかかわるものを除き、上限の所定個数まで記憶する。そして、この始動記憶個数を遊技者に明らかにするため、パチンコ遊技機1の適所にまたは液晶表示装置36による画面中に画像として表示させる。通常は、この始動記憶の発生順に、各始動記憶に対する変動表示ゲームが実行制御される。本実施形態では、上記上限の所定個数として、特別図柄、普通図柄に関する始動記憶をそれぞれ4個まで主制御部20に設けられるRAM203(図3参照)に記憶され、特別図柄または普通図柄の変動確定回数として保留される。
(1−1.当り遊技終了後の遊技状態)
上述した各当り遊技が終了した後、その当りの当選時の遊技状態と当りの種類とに基づき、所定の遊技状態に移行される。本実施形態のパチンコ遊技機1には、内部的な遊技状態(主制御部20側で管理される遊技状態)として、通常遊技状態、確変状態、潜伏確変状態、時短状態という四種類の遊技状態が設けられている。先ず、本発明の理解を容易なものとするために、種々の遊技状態の発生に関連する機能(手段)について説明する。
本実施形態のパチンコ遊技機1は、主制御基板20(主制御CPU201:図3参照)がその機能部を担う、確率変動(以下、「確変」と称する)機能を備えている。これには特別図柄に係る確変機能(以下「特別図柄確変機能」と称する)と普通図柄に係る確変機能(以下「普通図柄確変機能」称する)の二種類がある。
特別図柄確変機能は、大当りの抽選確率を所定確率の低確率(たとえば、399分の1)から高確率(たとえば39.9分の1)に変動させて大当り確率変動状態(以下、「大当り確変状態」と称する)を発生させる機能である。この特別図柄確変機能が作動中の遊技状態、つまり大当り確変状態下では、大当り抽選確率が高確率である高確率状態に変動して、大当りが生起され易くなる。したがって、遊技者が期待する遊技状態は、特別図柄確変機能が作動中の遊技状態であるといえる。
普通図柄確変機能は、補助当り抽選確率を低確率である通常確率(たとえば、256分の1)から高確率(たとえば、256分の255)に変動させて補助当り確変状態を発生させる機能である。普通図柄確変機能が作動中の遊技状態(補助当り確変状態)下では、補助当り抽選確率が高確率に変動して補助当りが生起され易くなるため、普電開放遊技が頻繁に発生するようになり、通常遊技状態よりも単位時間当りの可動翼片47の作動率が向上する作動率向上状態となる。なお、本実施形態のパチンコ遊技機1では、上記普通図柄確変機能の作動契機は後述の特別図柄時短機能の作動契機と同期し、その終了契機も特別図柄時短機能の終了契機と同期する形態となっている。
さらにまた、本実施形態のパチンコ遊技機1は、主制御CPU271がその機能部を担う、変動時間短縮(以下、「時短」と称する)機能を備えている。これには特別図柄に係る時短機能(以下、「特別図柄時短機能(特図時短機能)」と称する)と普通図柄に係る時短機能(以下、「普通図柄時短機能(普図時短機能)」と称する)の二種類がある。
特別図柄時短機能は、特別図柄変動表示ゲームにおける特別図柄の変動時間を短縮した特別図柄時短状態を発生させる機能である。特別図柄時短機能が作動中の遊技状態下では、1回の特別図柄変動表示ゲームの時間つまり特別図柄の変動時間(特別図柄が変動を開始してから確定表示される迄の時間)が、平均時間もしくはリーチなしハズレ変動において、たとえば30秒(特別図柄時短機能が未作動中のとき)から5秒(特別図柄時短機能が作動中のとき)に短縮される。つまり通常遊技状態よりも特別図柄の平均変動時間が短縮されて、通常遊技状態よりも単位時間当りの大当り抽選回数が向上する抽選回数向上状態となる。
普通図柄時短機能は、普通図柄変動表示ゲームにおける普通図柄の変動時間を短縮した普通図柄時短状態を発生させる機能である。普通図柄時短機能が作動中の遊技状態下では、1回の普通図柄変動表示ゲームの時間(普通図柄が変動を開始してから確定表示されるまでの時間)が、たとえば、10秒(普通図柄時短機能が未作動中のとき)から1秒(普通図柄時短機能が作動中のとき)に短縮され、通常遊技状態よりも単位時間当りの補助当り抽選回数が向上する抽選回数向上状態となる。なお、本実施形態のパチンコ遊技機1では、上記普通図柄時短機能の作動契機は上記特別図柄時短機能の作動契機と同期し、その終了契機も、特別図柄時短機能の終了契機と同期する形態となっている。
また、本実施形態のパチンコ遊技機1は、主制御部20がその機能部を担う、開放延長機能を備えている。
開放延長機能は、普通変動入賞装置41の可動翼片47を開動作させる期間およびその開放回数を延長した開放延長状態を発生させる機能である。開放延長機能が作動中の遊技状態(大当り確変状態)下では、可動翼片47の開動作期間がたとえば0.2秒から1.7秒に延長され、また開閉回数が、たとえば1回(開放延長機能が未作動中のとき)から2回(開放延長機能が作動中のとき)に延長され、通常遊技状態よりも単位時間当りの可動翼片47の作動率が向上する作動率向上状態となる。なお、本実施形態のパチンコ遊技機1では、上記開放延長機能の作動契機は上記特別図柄時短機能の作動契機と同期し、その終了契機も、特別図柄時短機能の終了契機と同期する形態となっている。これにより、開放延長機能が作動中の遊技状態下では、普通図柄確変機能および普通図柄時短機能も作動中となるため、可動翼片47の作動率が著しく向上した遊技状態が発生する。
上述した各機能を1または複数種類作動させることにより遊技状態に変化をもたらすことができる。ここで本実施形態では、普通図柄確変機能、普通図柄時短機能、および開放延長機能の作動契機は、特別図柄時短機能の作動契機と同期するようになっている。以下では、説明の便宜上、特別図柄確変機能、特別図柄時短機能、普通図柄確変機能、普通図柄時短機能、および開放延長機能が作動する遊技状態を「確変状態(確変中)」と称し、これらの機能のうちから特別図柄確変機能を除去した遊技状態を「時短状態(時短中)」と称し、特別図柄確変機能のみが作動する遊技状態を「潜伏確変状態(潜伏確変中)」と称し、いずれの機能も作動中でない状態を「通常遊技状態(通常状態または通常状態中)」と称する。
(1−2.高ベース遊技状態)
本実施形態では上記の普通図柄に関する機能、すなわち普通図柄確変機能、普通図柄時短機能、および開放延長機能は、特別図柄時短機能の作動契機と同期する形態となっているため、3つの機能が同じ契機にて動作することになる。しかし、上記の普通図柄確変機能、普通図柄時短機能、および開放延長機能を個々に着目した場合、これらの機能のうち少なくともいずれか1つが作動すると、上記の可動翼片47の作動率が向上する作動率向上状態となり下始動口35への入賞頻度が高くなることから、遊技状態としては、大当りの抽選結果を導出する特別図柄変動表示ゲームの始動条件の成立頻度が通常遊技状態より高くなる「高ベース遊技状態(始動条件向上状態)」に移行することになる。なお、ここでいう「高ベース遊技状態」とは、上記のように普通図柄に関する機能が作動する場合の遊技状態をいい、特別図柄に関する機能、すなわち特別図柄確変機能および特別図柄時短機能の少なくともいずれか1つが作動する場合の遊技状態とは異なる。
特別図柄に関する機能を個々に着目した場合、上記特別図柄確変機能が作動する場合には通常遊技状態よりも大当りが生起し易くなる、つまり大当り抽選の当選確率が通常遊技状態より高くなる「高確率遊技状態」となり、上記特別図柄時短機能が作動する場合(大当り確変状態に突入した場合)には特別図柄変動表示ゲームの消化時間が通常遊技状態よりも速まる「特別図柄時短遊技状態」となる。この点において、特別図柄変動表示ゲームの始動条件の成立頻度が通常遊技状態より高くなる「高ベース遊技状態」とは区別される。
本実施形態では上記「高ベース遊技状態」の一例として、可動翼片47の作動率が著しく向上する開放延長機能が付与された遊技状態を「高ベース遊技状態」として扱う。普通変動入賞装置41の可動翼片47は、開放延長機能が付与されている「高ベース遊技状態」下では、開放延長機能が付与されていない状態(本実施形態では「通常遊技状態」に相当する)に比較して、遊技者にとって有利な高ベース遊技状態の動作をすることになる。
(1−3.大当りの種別)
次に、主制御部側で管理される大当りの種別について説明する。
本実施形態のパチンコ遊技機1では、上記の特別図柄変動表示ゲームで抽選される大当りの種別として、非確変大当りの「15R非確変大当り」と、確変大当りの「15R確変大当り」および「15R潜伏確変大当り」とが設けられている。
これらの大当りによる大当り遊技のうち、15R非確変大当りと15R確変大当りでは、利益状態の供与として、1回のラウンド遊技中の大入賞口40の開放時間が30秒に設定され、そのラウンド遊技数(大入賞口40の開放回数)が最大規定回数の15ラウンド行われる。15R潜伏確変大当りでは、同じく15ラウンドの開放が行われるが、1回のラウンド遊技中の大入賞口40の開放時間が上記よりも短い0.1秒に設定されている。したがって、15R確変大当りは供与する利益状態が相対的に大きい大当りであり、また15R潜伏確変大当りは供与する利益状態が相対的に小さい特定の大当り(特定当り)である。
また大当り遊技終了後には、その大当りに応じた特典遊技状態が発生するようになっている。具体的には、15R確変大当りには次回大当りが確定(大当り遊技が発生)するまで「確変状態」が発生し、15R潜伏確変大当りには次回大当りとなるまで潜伏確変状態が発生し、15R非確変大当りには特別図柄変動表示ゲーム回数が所定回数(たとえば、100回)終了するまでの間か、またはその所定回数内で大当りが確定するまでの間、「時短状態」が発生するようになっている。ここで、確変状態中または時短状態中では、開放延長機能が付与されるので、これら遊技状態は「高ベース遊技状態」となっている。
また上述した大当りの他、15R潜伏確変大当りの場合と実質的に同じ遊技動作態様で大入賞口40が15回開閉される当り状態(小当り遊技)が付与される「小当り」を設けてある。この「小当り」は、上記大当りの15R確変大当りおよび上記特定当りの15R潜伏確変大当り以外の当りであって、特定当りと近似する当り動作を実行するものである。そして、この小当り遊技は、15R潜伏確変大当りの場合との違いを遊技者が識別することが困難である遊技動作態様で行われる。
したがって、小当り遊技中に遊技者に付与される遊技価値と15R潜伏確変大当りによる大当り遊技中に遊技者に付与される遊技価値とは、実質的に同じとなる。しかし小当り遊技終了後には、当該小当りの当選時の遊技状態がそのまま継続されるようになっており、この点において、上記の特典遊技状態の発生する大当りとはその性質を異にする。たとえば、通常遊技状態中に「小当り」に当選した場合、その小当り遊技終了後の遊技状態は、小当り当選時の遊技状態である通常遊技状態となる。以下、特に必要がない限り、上記小当りについては他の大当りと区別することなく大当りの種別の一つとして同列に扱うことにする。
上記のいずれかの大当りに当選した場合、特別図柄表示装置38における特別図柄に関しては、そのまま抽選結果が反映した特別図柄が表示される。つまり特別図柄表示装置38の7セグメント表示器には、確変大当りを報知する特別図柄または非確変大当りを報知する特別図柄もしくは確変大当りか非確変大当りかいずれかの可能性があることを報知する特別図柄が表示される。一方、画像表示装置の液晶表示装置36には、装飾図柄と称される別の図柄を用いて特別図柄変動表示ゲームに対応する図柄ゲームが表示される。
なお、装飾図柄については、通常は当選した大当りが確変大当りであっても、必ずしも最初から当該確変大当りが明らかとなる装飾図柄で表示することを行わないで、特別図柄が変動停止することに同期させて最終的な装飾図柄を確定表示する、などの演出制御が行われる。通常、遊技者は液晶表示装置36の装飾図柄変動表示ゲームを見ながら遊技に興じているので、当該ゲーム結果が非確変大当り種別を示す装飾図柄であっても、遊技者に確変大当りへの期待感を残すためである。
(1−4.演出の制御)
まず液晶表示装置36で表示される装飾図柄について説明する。
図4に示すように、液晶表示装置36の表示領域には、装飾図柄を表示する装飾図柄表示部361が設けられている。装飾図柄表示部361の装飾図柄は特別図柄表示装置38における特別図柄の変動表示および停止表示に連動して表示される。
装飾図柄表示部361は、左図柄Aが表示される左図柄表示領域、中図柄Bが表示される中図柄表示領域、右図柄Cが表示される右図柄表示領域からなる3つの図柄表示領域から構成されている。各図柄表示領域は、これらの表示領域の配置方向と略直交する方向である上下方向(縦方向)に図柄変動方向が設定されている。各図柄表示領域は、「1」「9」からなる図柄をそれぞれ表示可能となっている。液晶表示装置36の表示画面のうち、装飾図柄表示部361を除く部位は、文字、図形、記号、キャラクタ等を含む種々の背景図柄が表示される背景表示領域となっている。
装飾図柄は、特別図柄の変動表示開始により変動表示を開始し、特別図柄が何れかの図柄で停止表示されると、装飾図柄は特別図柄の停止図柄に応じた図柄で停止表示される。装飾図柄では、3桁同一の偶数図柄の組合せが特別図柄の通常大当り図柄に対応し、3桁同一の奇数図柄の組合せが特別図柄の確変大当り図柄に対応し、「1・2・3」などの順並びや「1・3・5」などの奇数数字の組合せといった、当り図柄以外の予め定められた特定の外れ図柄であるチャンス図柄(所謂チャンス目)が特別図柄の潜伏確変大当り図柄または小当り図柄に対応し、それら以外の図柄の組合せが特別図柄の外れ図柄に対応している。このチャンス目およびこのチャンス目の出現する演出態様は潜伏確変大当りと小当りに共通であり、これにより潜伏確変大当りと小当りの別を隠匿している。
装飾図柄の変動態様(演出パターン)および停止図柄の決定は、主制御部20から送信される変動パターン指定コマンドに基づいて演出制御部24によって行われる。ここで、主制御部20から送信される変動パターン指定コマンドは、特別図柄の変動パターンを示すもので、具体的には特別図柄の変動時間やリーチ演出の有無等の演出内容を示している。主制御部20は、特別図柄の当否判定結果に応じて特別図柄の変動パターンをランダムに(乱数抽選により)決定し、この決定された特別図柄の変動パターンに基づき、演出制御部24が、装飾図柄表示部361で表示される装飾図柄の演出パターンを決定する。
また、演出制御部24は、15ラウンドの潜伏確変大当り遊技中および15ラウンドの小当り遊技中の演出態様を同一または類似のものとし、かつ潜伏確変当り遊技後の高確率状態と小当り遊技後の低確率状態とにおける演出態様を同一または類似のものとして、潜伏確変当りと小当りの別を隠匿している。
次に、演出モードについて説明する。本実施形態のパチンコ遊技機1には、報知すべき現在の遊技状態に関連した演出の演出モードとして、遊技状態が非確変状態であることを報知する「通常演出モード」と、大当り抽選確率が高確率状態であることを確定的に報知する演出をなす「確変確定演出モード」と、時短状態であることを確定的に報知する演出をなす「時短演出モード」と、大当り当選確率状態を隠匿状態とする特別演出モード、具体的には現在の遊技状態を隠匿して遊技者に潜伏確変状態の期待感を与える「隠匿演出モード」とが設けられている。
本実施形態では、上記の複数の演出モードを設定し、その演出モード間の行き来を可能に構成している。具体的には、移行先が確変状態であれば「確変確定演出モード」に、時短状態であれば「時短演出モード」に、潜伏確変状態であれば隠匿演出モード(本物)に移行制御される。小当りに当選して通常遊技状態に移行する場合には隠匿演出モード(ガセ)に移行制御される。
<2.制御装置:図3>
図3は、上記のような遊技の進行状況に応じた遊技機制御を行う制御装置の概要を示した制御ブロック図である。
この制御装置は、遊技動作全般の制御を司る主制御部20と、主制御部20から演出制御コマンドを受けて、画像と光と音や可動体についての演出制御とを行う演出制御部24とを中心に構成される。そして、演出制御部24には、画像表示装置としての液晶表示装置36が接続されている。なお本明細書において、演出装置といった場合、液晶表示装置36やランプやLEDや音響発生装置、可動体など、画像や光や音、可動体の動作態様によって演出を行う装置を広く指す。
主制御部20には、主制御部20からの各種情報を遊技機外部に出力するための各外部端子を備えた外部集中端子基板21が接続されている。さらまた、主制御部20には払出制御基板29が接続され、これに発射装置32を制御する発射制御基板28および遊技球払出装置19が接続されている。符号31は電源基板であり、電源基板31は外部電源(図示せず)に接続され、変圧トランスから供給される交流電圧(AC24V:メイン電源)から所要の電源を生成し、各制御基板にそれぞれ供給する。なお、図3には電源供給ルートは省略してある。
(2−1.主制御部20)
主制御部20は、主制御CPU201を内蔵したマイクロプロセッサを搭載すると共に、一連の遊技機制御手順を記述した制御プログラムや制御データなどを格納した主制御ROM202と、ワークエリアが形成される主制御RAM203を搭載して、1チップマイクロコンピュータを構成している。また図示はしていないが、一定周期のパルス出力を作成する機能や時間計測の機能などを有するCTC(Counter Timer Circuit)やCPUに割り込み信号を付与する割り込みコントローラ回路が設けられている。
また主制御部20には、上始動口34への入賞を検出する特別図柄始動口センサ34aと、下始動口35への入賞を検出する特別図柄始動口センサ35aと、普通図柄始動口37の通過を検出する普通図柄始動口センサ37aと、一般入賞口43への入賞を検出する一般入賞口センサ43aと、大入賞口40への入賞を検出する大入賞口センサ40aとが接続され、主制御部20はこれらの各検出信号を受信可能となっている。
また主制御部20には、特別図柄表示装置38、普通図柄表示装置39、下始動口35の可動翼片47を開閉制御するための普通変動入賞装置ソレノイド41a、および、大入賞口40の幅広な開放扉42bを開閉制御するための特別変動入賞装置ソレノイド42aが接続され、主制御部20は各装置を制御するための制御信号を送信可能となっている。
また主制御部20は、遊技者に有利な特別遊技を発生させる「大当り」またはこの特別遊技を発生させない「ハズレ」のいずれであったかを抽選するとともに、その抽選結果である当否情報に応じて特別図柄の変動パターンや停止図柄を決定し、少なくともこの抽選結果と変動パターンと停止図柄についての演出制御コマンドを作成して演出制御部24に送信する構成となっている。
また主制御部20は、特別図柄作動保留球数がゼロ、つまり特別図柄の変動動作が行われない待機状態に突入した場合、このことを演出制御部24側に報せるべく「待機演出コマンド」の送信を行う。
主制御部20からの演出制御コマンドは、一方向通信により演出制御部24に送信される。これは、外部からのゴト行為による不正な信号が演出制御部24を介して主制御部20に入力されることを防止するためである。
(2−2.演出制御部24)
演出制御部24は、演出制御CPU241を内蔵したマイクロプロセッサを搭載すると共に、演出制御手順を記述した制御プログラムや演出データなどを格納した演出制御ROM242と、ワークエリアが形成される演出制御RAM243と、を搭載している。演出制御ROM242には、潜伏確変大当りおよび小当りの一部に係る複数種の特別図柄について、その特別図柄情報があらかじめ記憶されている。また時計・カレンダLSIからなるカレンダ244を搭載している。さらに図示はしていないが、音源IC、CTC、および割り込みコントローラ回路などが設けられている。この演出制御部24の主な役割は、主制御部20からの演出制御コマンドの受信、演出パターンの抽選、液晶表示装置36の制御、スピーカ46の音制御、枠ランプ・LEDの発光制御、可動体の可動制御、各種エラーの報知などである。
演出制御部24は、光と音についての演出処理を行うため、装飾ランプ45やLEDを含む光表示装置45aに対する光表示制御部と、スピーカ46を含む音響発生装置46aに対する音響制御部とを備えている。
また、演出制御部24は、演出制御コマンドを受けて、変動パターンに対応する演出パターンを抽選し、液晶表示装置36の画面に映像で演出表示をさせる。
また、演出制御部24には、演出介入操作手段となる枠演出ボタン13が接続されている。この枠演出ボタン13は遊技者が手操作可能な押しボタンからなり、特別演出モードの停止ボタンチャンスゲームに遊技者が参加する場合や、遊技者参加型の昇格演出ゲームに遊技者が参加するときや、特別図柄の報知画像を液晶表示装置36の画面に映像で表示させる際の開始条件として操作が要求された場合などにおいて、遊技者により操作される。
また演出制御部24は、液晶表示装置36の表示制御を行うために必要な制御データを生成してVDPに出力する液晶制御CPUと、液晶制御CPUの動作手順を記述したプログラムを内蔵する液晶制御ROMと、ワークエリアやバッファメモリとして機能する液晶制御RAMとを有している。
また、演出制御部24には、液晶制御CPUに接続されて画像展開処理を行う映像表示プロセッサVDP(Video Display Processor)と、VDPが画像展開する必要な画像データを格納した画像データROMと、VDPが展開した画像データを一時的に記憶するVRAMなども設けられている。
遊技状態に関する情報は、まず、大当り抽選の結果(大当りかハズレかの別)に基づく図柄変動パターン、現在の遊技状態、作動保留球数、停止図柄などの必要となる基本情報が、演出制御コマンドにより主制御部20から演出制御部24へと送信される。
演出制御部24側では、主制御部20から送られてくる図柄変動パターンにより特定される演出シナリオの演出パターンが、あらかじめ用意された多数の演出パターンの中から抽選により決定され、この決定された演出パターンを実行指示する制御信号が、演出制御部24から液晶表示装置36、音響発生装置46aおよび光表示装置45aや可動体などに送られる。これにより、演出パターンに対応した液晶表示装置36での画像の再生と、演出パターンに対応する効果音の再生と、装飾ランプ45やLEDなどの点灯点滅駆動と、可動体の作動とが実現される。
なお、演出制御コマンドは、1バイト長のモード(MODE)と、同じく1バイト長のイベント(EVENT)からなり、これらの情報を有効なものとして送信する場合、モード(MODE)およびイベント(EVENT)各々に対応してストローブ信号が出力される。すなわち、主制御CPU201は、送信すべきコマンドがある場合、演出制御部24にコマンドを送信するためのモード(MODE)情報の設定および出力を行い、この設定から所定時間経過後に1回目のストローブ信号の送信を行なう。さらに、このストローブ信号の送信から所定時間経過後にイベント(EVENT)情報の設定および出力を行い、この設定から所定時間経過後に2回目のストローブ信号の送信を行なう。演出制御CPU241は、ストローブ信号が送信されて来ると、これに対応して割り込みを発生させ、この割り込み処理によってコマンドを受信する。ストローブ信号は主制御CPU201により、演出制御CPU241が確実にコマンドを受信することが可能な所定期間アクティブ状態に制御される。
(2−3.特別図柄の表示系:図4、図5)
図4は、抽選結果を反映した特別図柄が、特別図柄表示手段である7セグメント表示器からなる特別図柄表示装置38に表示される表示系の他に、演出制御部24により独自に用意される特別図柄が装飾図柄表示手段である液晶表示装置36に表示される表示系を有する弾球遊技機の構成を概略的に示した図である。
主制御部20は、遊技球が上始動口34または下始動口35に入賞して始動条件が成立したことに基づき、大当りに関する抽選(大当り抽選と図柄抽選)を行い、この抽選結果に応じて特別図柄を特別図柄表示装置38に変動表示させて、特別図柄変動表示ゲームを開始し、一定時間経過後に、その結果を特別図柄表示装置38に表示する。この特別図柄の変動表示が行われる際に、変動パターンと停止図柄についての演出制御コマンドが演出制御部24に送信され、変動パターンに対応して抽選された演出パターンの演出シナリオで液晶表示装置36において装飾図柄の図柄変動が行われ、その結果が表示される。
演出制御部24は、変動パターンを受信した場合、所定の条件下で、演出制御ROM242にあらかじめ記憶されている特別図柄情報を読み出し、当該特別図柄の報知画像を遊技者が容易に認識しうる大きさと時間長さで液晶表示装置36に表示させる。所定の条件とは、実行条件および開始条件が共に成立していることである。
本実施形態の場合、まず実行条件として、当該変動パターンにより特定される変動パターンの種類が、遊技者が視覚的に特別図柄の形状を確認するに十分な一定時間以上の表示上の時間的余裕があるものであるか否かについて判断する。時間的余裕があることが確認されて実行条件が成立している場合は、次に時期的な開始条件として、特別図柄を画像で報知する時期が到来しているか否かを判断する。ここでは時期的な開始条件として、枠演出ボタン13がON操作されたか否かを判断する。しかし他の実施形態として、実行条件が成立したことで開始条件も成立したとして特別図柄の報知画像を表示する形態にしてもよい。いずれの形態でも、当該開始条件が成立している場合には、演出制御ROM242に記憶されている特別図柄情報を読み出し、当該特別図柄の報知画像を遊技者が容易に認識しうる大きさと時間長さで液晶表示装置36に表示させる。
主制御部20から演出制御部24に送信される特別図柄指定コマンドは、幾つかの特別図柄ごとに1種類の特別図柄指定コマンドが割り当てられ、各特別図柄指定コマンドが大当りの種別を表すようになっている。この実施形態の場合、図5の特別図柄一覧に示すように、15R確変大当り、15R通常大当り(15R非確変大当り)の特別図柄「7」「8」について、特別図柄指定コマンドの背番号であるコード「B002H」「B003H」が対応付けられ、また15R潜確大当りの特別図柄「J」「P」「c」「u.」「ニ」「ハ.」「b.」「d」「e」「e.」(計10種)について特別図柄指定コマンドの共通コード「B004H」が対応付けられ、また、小当りの特別図柄「b」「c.」「d.」「h」「h.」「o」「o.」「q.」「r」「u」(計10種)について特別図柄指定コマンドの共通コード「B005H」が対応付けられている。なお図示してないが、「ハズレ」にはコード「B001H」が対応付けられている。
演出制御部24のROM242に記憶されている特別図柄は、各特別図柄の種類(7セグメント表示パターン)ごとに1つの特別停止図柄番号が割り当てられている。この実施形態の場合、図5の特別図柄一覧に示すように、15R確変大当り、15R通常大当りについて特別停止図柄番号「01H」「02H」が、また15R潜確大当り(計10種)について特別停止図柄番号「03H」〜「0CH」が、また、小当り(計10種)について特別停止図柄番号「20H」〜「29H」が対応付けられている。演出制御ORM242には、このように特別停止図柄番号により区別された特別図柄種が記憶されており、その後に必要に応じて読み出され、個別に液晶表示装置36に表示される。図4では、特別図柄像「J」を含む「特図がJで停止すると潜伏確定!!」というメッセージ予告52が、特別図柄の変動時間中に出現する様子を示している。
このように1つの特別図柄種に対して1つの特別停止図柄番号を対応付けて記憶しておくことにより、演出制御部24において特別図柄種の1つ1つを相互に区別してORM242に記憶しておき、その後に、必要に応じて抽選によりランダムにまたは一定の法則に従って読み出して、個別に液晶表示装置36に表示させることが可能となる。主制御部20においても、1つの特別図柄種に対して1つの特別停止図柄番号を対応付けてROM202に記憶されており、その後に読み出されて同様に特別図柄表示装置38に表示がなされるという点では演出制御部24における場合と同じであるが、主制御部20においては、当選した大当りの種別により定まる対応する特別図柄種が特別図柄表示装置38に表示される点で演出制御部24における場合と相違する。
15R潜伏確変大当りまたは小当りのいずれかの大当りに当選した場合、特別図柄表示装置38には、それらの当りに対応する特別図柄種が表示されるが、その特別図柄種(7セグ表示パターン)の停止態様は次の図柄変動が開始することで解かれてしまう。したがって、特別図柄種(7セグ表示パターン)が表示される期間はごく短時間であり、すぐに消えてしまう。
しかし本実施形態のパチンコ機の場合、上記した実行条件および開始条件の成立を契機として、液晶表示装置36に潜伏確変大当りおよび小当りに関する特別図柄種が表示され、特別図柄の内容が画像で報知される。したがって遊技者は液晶表示装置36に表示される特別図柄種を見るチャンスに巡り会える度に、その特別図柄の種類、つまり潜伏確変大当りに属する7セグメント表示パターン(潜確確定パターン)であるか否かについての判別知識を増やし、その知識を累積的に増大させて行くことが可能になる。
ここで実行条件の成立および開始条件の成立について、具体的な態様を例示すると、次のA1〜A2のようなものがある。
(A1)変動パターンが受信された場合、当該変動パターンが一定時間以上の表示上の時間的余裕がある特定パターンであることを「実行条件」とし、その実行条件が成立した後、抽選により当該変動パターンにより特定される演出パターンのうちから特別図柄の画像報知を行う特定演出パターンが選択されたことを「開始条件」として、前記特別図柄の報知画像を表示する。
(A2)変動パターンが受信された場合、当該変動パターンが一定時間以上の表示上の時間的余裕がある特定パターンであることを「実行条件」とし、その実行条件が成立した後、抽選により当該変動パターンのうちで特別図柄の画像報知を行う特定演出パターンが選択され、その特定演出パターンに基づく演出の実行途中において枠演出ボタン13がON操作されたことを「開始条件」として、特別図柄の報知画像を表示する。
図4は、上記のA1またはA2のケースに対応しており、受信された変動パターンが上記特定パターンであり、抽選により特別図柄の画像報知を行う特定演出パターンが選択されたこと、または、その演出の実行途中において枠演出ボタン13がON操作されたことに基づき、液晶表示装置36に表示される特別図柄の報知画像51を例示している。具体的には、特別図柄の変動時間中で装飾図柄ABCがまだ上下方向に変動しており、そのうち最初に停止する左図柄Aが停止する前までの期間中に、「特図がJで停止すると潜伏確定!!」という特別図柄像「J」を含むメッセージ予告52がキャラクタ53と共に出現する様子を示している。
さらに実行条件の成立および開始条件の成立について、特別図柄の変動動作が停止している期間中の実施形態における具体的な態様を例示すると、次のB1〜B10のようなものがある。
(B1)特別図柄の変動動作が行われなくなって装飾図柄表示手段としての液晶表示装置36における演出表示が待機演出状態に移行したことを「実行条件」とし、その実行条件が成立したことを「開始条件」として、特別図柄の報知画像を表示する。すなわち、待機演出コマンドを主制御部20から受信した場合、直ぐに特別図柄の報知画像51を表示する。
(B2)液晶表示装置36における演出表示が待機演出状態に移行したことを「実行条件」とし、その実行条件が成立した後、抽選に当選したことを「開始条件」として、特別図柄の報知画像51を表示する。
(B3)液晶表示装置36における演出表示が待機演出状態に移行したことを「実行条件」とし、その実行条件が成立した後、一定時間が経過したことを「開始条件」として、特別図柄の報知画像51を表示する。待機演出状態に移行した後に一定時間が経過すると、通常はいわゆるデモ画面(デモンストレーション演出表示画面)となるので、このようなデモンストレーション実行手段を備える機種の場合は、当該デモ画面表示期間中に突入したことを「開始条件」とすることになる。
(B4)液晶表示装置36における演出表示が待機演出状態に移行したことを「実行条件」とし、その実行条件が成立した後、一定時間が経過しかつ抽選に当選したことを「開始条件」として、特別図柄の報知画像51を表示する。待機演出状態に移行後、一定時間が経過するとデモ画面となる機種の場合は、当該デモ画面表示期間中に抽選に当選したことを「開始条件」とすることになる。
(B5)液晶表示装置36における演出表示が待機演出状態に移行したことを「実行条件」とし、その実行条件が成立した後、抽選に当選しかつ枠演出ボタン13がON操作されたことを「開始条件」として、特別図柄の報知画像51を表示する。
(B6)液晶表示装置36における演出表示が待機演出状態に移行したことを「実行条件」とし、その実行条件が成立した後、一定時間が経過しかつ枠演出ボタン13がON操作されたことを「開始条件」として、特別図柄の報知画像51を表示する。待機演出状態に移行した後に一定時間が経過するとデモ画面となる機種の場合は、当該デモ画面表示期間中に枠演出ボタン13がON操作されたことを「開始条件」とすることになる。
(B7)液晶表示装置36における演出表示が待機演出状態に移行したことを「実行条件」とし、その実行条件が成立した後、抽選に当選しかつ一定時間が経過したこと(抽選に当選したことと一定時間が経過したことはどちらが先であっても良い)および枠演出ボタン13がON操作されたことを「開始条件」として、特別図柄の報知画像51を表示する。待機演出状態に移行した後に一定時間が経過するとデモ画面となる機種の場合は、たとえば当該デモ画面表示期間中に抽選に当選し枠演出ボタン13がON操作されたことを「開始条件」とすることになる。
(B8)上記(B5)〜上記(B7)において、特別図柄の画像報知を行うことが決定された場合、枠演出ボタン13が特定の受付可能期間中にON操作されたことを条件として、特別図柄の報知画像51を表示する。
(B9)上記(B5)〜上記(B7)において、特別図柄の画像報知を行うことが決定された場合、枠演出ボタン13が特定の受付可能期間中に所定回数以上ON操作されたことを条件として、特別図柄の報知画像51を表示する。
(B10)上記(B5)〜上記(B7)において、手操作手段として十字キーを含み、特別図柄の画像報知を行うことが決定された場合、上記十字キーを含む手操作手段が特定の受付可能期間中に所定の順序でON操作されたことを条件として、特別図柄の報知画像51を表示する。
<3.演出制御部側の処理:図6〜図10>
次に、図6〜図10を参照して、演出制御部24側における処理内容を詳細に説明する。
(3−1.演出制御部側処理:図6)
遊技機に電源が投入されると、電源基板31から各制御基板に電源が投入された旨の電源投入信号が送られる。この電源投入信号を受けて、演出制御部24の制御主体(以下、演出制御部24の制御主体全体を演出制御CPU241のみで代表させて説明する)が図6に示す演出制御部側処理を開始する。
この演出制御部側処理では、コマンド受信処理(ステップS100)と演出実行処理(ステップS200)とが行われる。
コマンド受信処理(ステップS100)では、演出制御CPU241が主制御部20から演出制御コマンドを受信したか否かを監視しており、主制御部20からの演出制御コマンドを受信した場合、その内容に対応する各種の設定処理を行う。また演出実行処理(ステップS200)では、コマンド受信処理(ステップS100)で設定された内容に従った演出を演出装置にて実行する。
(3−2.変動パターン指定コマンド受信処理:図7)
図7はコマンド受信処理(ステップS100)において変動パターン指定コマンドを受信した場合に行われる変動パターン指定コマンド受信処理を示す。この処理では、受信した変動パターンに対応する演出パターン、つまり装飾図柄の動きや予告などについての演出用シナリオをセットする。
まず、変動パターン指定コマンドを受信した場合、その変動パターン指定コマンドが特定パターンKのものであるか否かを判断する(ステップS101)。ここで「特定パターンK」とは、変動パターンのうちで、特別図柄の報知画像51を表示させることに関し、遊技者が視覚的に特別図柄の形状を確認するに十分な一定時間(たとえば5秒)以上の表示上の時間的余裕がある変動パターンであり、本実施形態の場合は、3つの装飾図柄ABCのうちで最初に停止する左図柄A(図4参照)が停止するまでの前変動時間が5秒以上と長い変動パターンを指す。このような前変動時間の長い特定パターンKの変動パターンである場合、その前変動期間中において特別図柄の報知画像51を液晶表示装置36に表示させたとしても、遊技者が視覚的に特別図柄の形状を確認するに十分な表示上の時間的余裕がある。そこで特定パターンKの変動パターンであることが確認されると、特別図柄の報知画像51を表示する前提となる「実行条件」が成立することになる。
(3−2−1.特定パターンKでない場合)
特定パターンKの変動パターンでない場合(ステップS101:NO)、第1演出パターンの群についての演出パターンテーブル(第1演出パターンテーブル)を参照して、抽選により1つの演出パターンDを選択する(ステップS102)。ここで演出パターンテーブルは、少なくとも変動パターン指定コードと装飾図柄の変動パターンと変動時間と予告演出とをあらかじめ対応付けて演出パターンとし、1つの変動パターン指定コードごとに複数の演出パターンを対応付けたテーブルである。この演出パターンテーブルを参照することにより、当該変動パターン指定コードに対応する演出パターンを、当該変動パターン指定コードに属する演出パターン群のうちから1つを抽選により選択することで決定する。
その後、上記ステップS102で第1演出パターンテーブルから選択された1つの演出パターンD(演出Dのシナリオ)をセットし(ステップS103)、変動パターン指定コマンド受信処理を終了する。
(3−2−2.特定パターンKの場合)
図7のステップS101において、受信した変動パターン指定コマンドが特定パターンKのものであると判断した場合(ステップS101:YES)、第2演出パターン(特別演出パターン)の群についての演出パターンテーブル(第2演出パターンテーブル)を参照して、抽選により1つの特別演出パターンを選択する(ステップS104)。ここで「特別演出パターンの群」は、その各演出シナリオ中に、特別図柄の報知画像51(図4のメッセージ予告52)を現出させることが予定されていない特別演出パターンEの群と、この特別図柄の報知画像51を現出させることが予定されている演出パターンFの群との集合からなる。
次いで、上記抽選により選択された特別演出パターンが、メッセージ予告52の現出が予定されていない特別演出パターンEであるか、または、メッセージ予告52の現出が予定されている特別演出パターンFであるか否かを判断する(ステップS105)。
特別演出パターン群の中から選択されたものが、メッセージ予告52の現出が予定されていない特別演出パターンEの一つであったときは(ステップS105:NO)、その選択された特別演出パターンE(特別演出Eのシナリオ)をセットする(ステップS106)。そして、変動パターン指定コマンド受信処理を終了する。
これに対して、特別演出パターン群の中から選択されたものが、メッセージ予告52の現出が予定されている特別演出パターンFの一つであったときは(ステップS105:YES)、その選択された特別演出パターンF(特別演出Fのシナリオ)をセットする(ステップS107)。そして、変動パターン指定コマンド受信処理を終了する。
本実施形態の場合、「特定パターンK」は最初に停止する左図柄A(図4参照)が停止するまでの前変動時間が長い変動パターンであることを指しており、上述した「実行条件」が成立することを意味するものであるが、結果的に表現するならば、特定パターンKは、変動パターンのうちで、特別図柄の報知画像の現出が予定されている特別演出Fを発生させるか否かについて、その抽選を行う契機となるパターンでもある。
(3−3.演出実行処理:図8)
図8は、演出実行処理(ステップS200)の内容を示すフローチャートである。この演出実行処理においては、変動パターン指定コマンド受信処理(図7)で設定された演出別の分岐が行われ(ステップS201)、該当する演出シナリオが実行される。
変動パターン指定コマンド受信処理(図7)において演出Dまたは演出Eのシナリオがセットされている場合は、その対応する演出Dのシナリオまたは演出Eのシナリオが実行される(ステップS202、S203)。また演出Fのシナリオがセットされている場合は、その対応する演出Fのシナリオが実行される(ステップS204)。
(3−3−1.演出Fのシナリオ実行処理:図9、図10)
図9は演出Fのシナリオ実行処理の内容を、また図10はその演出内容が画面上で展開されて行く様子を模式的に示したものである。
演出Fのシナリオの実行が開始されると(ステップS211)、液晶表示装置36の画面には、図10の(a)に示すように、装飾図柄A、B、Cが変動を行っている状態が表示され、その変動期間中において図10の(b)に示すように、キャラクタ53による会話予告形式で「いいこと教えてあげるね!」というメッセージ予告54が表示され、その下方に枠演出ボタン13のボタン画像55が表示されて、遊技者による枠演出ボタン13の操作を促す。
この段階まで演出Fのシナリオが進むと、図9のプログラムはステップS212に進み、このボタン画像55が表示されている期間中(左図柄が停止する前の図柄変動期間中)に枠演出ボタン13がON操作されるのを待つ。すなわち、枠演出ボタン13がON操作される迄は(ステップS212:NO)、枠演出ボタン13の有効時間(ON操作受付時間)が経過したか否かを判断し(ステップS214)、枠演出ボタン13の有効時間がまだ経過していない場合は(ステップS214:NO)、ステップS212に戻って枠演出ボタン13がON操作されるのを待つ。ここで枠演出ボタン13の有効時間は、装飾図柄が変動を開始してから左図柄が停止するまでの間に所定時間があらかじめ設定されている。
左図柄が停止する前の上記有効時間中に枠演出ボタン13がON操作された場合は(ステップS212:YES)、図10の(c)に示すように、特別図柄の報知画像51を表示する(ステップS213)。これにより、液晶表示装置36の画面中に、「特図がJで停止すると潜伏確定!!」という特別図柄像「J」を含むメッセージ予告52をキャラクタ53が喋っている様子が現出する。この特別図柄像「J」は、あらかじめ演出制御ROM242に記憶した多数の特別図柄種の中から、その都度抽選により選択される特別図柄種の一例であり、抽選確率に応じて同一または異なる種類の特別図柄種が画像表示されて紹介される。
枠演出ボタン13がON操作された後または枠演出ボタン13がON操作されることなく枠演出ボタン13の有効時間が経過し、左図柄が停止するに至った場合は、ステップS215に進み、演出Fのシナリオの残りを実行する。
図10では枠演出ボタン13がON操作されてメッセージ予告52が表示された場合を想定しており、この演出Fの残りのシナリオにおいては、たとえば図10の(d)に示すように、装飾図柄「7」にてリーチがかかり、その後、図10の(e)に示すように画面がブラックアウトし、その直後に図10の(f)に示すように装飾図柄「7」が揃って現れ、確変大当りするように展開する。
このように左図柄が変動停止するまでの期間(図10の(a)〜(c))において、「特図がJで停止すると潜伏確定!!」という特別図柄像「J」を含むメッセージ予告52が、液晶表示装置36の画面に表示される。このため、遊技者は自然に特別図柄像「J」の特別図柄が潜伏確変大当りのものであることを理解し記憶する。この特別図柄は、あらかじめ記憶した多数の特別図柄種の中から、その都度抽選により選択されて表示されるため、常に一定のものが表示されるのではなく、抽選確率で定まる割合で同一または異なる特別図柄について表示がなされる。したがって遊技者は、当該遊技機で遊技を続けて行くうちに、次第に当該弾球遊技機が扱う特別図柄種について自己の知識を増大して行くことができ、これにより当該弾球遊技機に対する興趣を高めることができる。
ただし、特別図柄の種類の全てが報知画像51により報知されてしまうと、潜伏確変状態を隠匿しておく意義が薄れるので、報知される特別図柄の種類については複数の特別図柄のうちの一部に制限しておくことが好ましい。
<他の具体例1:図11〜図12>
図11に他の具体例を示す。これは図4において、デモ演出が表示されている期間中に枠演出ボタン13のボタン操作をしたことを条件に、特別図柄の報知画像51の表示を行う態様(上述のB6)の具体例である。図中、左列は液晶表示装置36で行う演出の制御フローを示し、中列はボタン操作をした場合の液晶表示装置36の画面上の変化とボタン操作の時期を、また右列はボタン操作をしなかった場合の液晶表示装置36の画面上の変化とボタン操作なしの時期とを示している。
演出制御部24は、主制御部20側において図柄変動が停止して待機状態になりかつ保留記憶が無くなった場合に、主制御部20から送信されて来る待機演出コマンドを受信する(図11のT1参照)。
演出制御部24は、この待機演出コマンドを受信すると、その時点から一定時間たとえば30秒が経過するまで待機演出を液晶表示装置36に表示する(図11のT2参照)。待機演出は、具体的には装飾図柄が停止した時点での表示画像(図11では3つの図柄が「246」で停止中)が、そのまま待機演出状態として表示され維持されるものである。このように待機演出コマンドを受信して演出制御部24が待機演出状態に移行することで、特別図柄の報知画像51を表示するための前提となる「実行条件」が成立する。
次に、上記した待機演出状態下での待ち時間である30秒が経過すると、液晶表示装置36の画面を、デモンストレーション映像の表示をなすデモ画面に切り替える(図11のT3参照)。このデモ画面表示期間に突入すると、その時から制限なしに(または一定の制限期間内でのみ)枠演出ボタン13のボタン操作が受付けられる状態となる(図11のT4参照)。
このボタン操作受付期間内に枠演出ボタン13が1回(または所定回数まで)ON操作された場合は、液晶表示装置36に特別図柄の報知画像51が表示される(図11のT5参照)。この特別図柄の報知画像51は、図12に拡大して示すように、「b.」の特別図柄像56と横並びで「潜伏確定ですよ!!」のメッセージ予告52がキャラクタ53による紹介映像として出現するものであり、一定時間だけ表示された後はデモ画面に戻る(図11のT6参照)。そして、変動パターン指定コマンドが受信されるまで、当該デモ画面を表示し続けて処理を終了する(図11のT7参照)。
これに対し、デモ画面の表示期間中(この例ではボタン操作の受付期間中に一致する)に枠演出ボタン13がON操作されなかった場合は、液晶表示装置36に特別図柄の報知画像51は表示されず、液晶表示装置36の表示はデモ画面のままである。そして、変動パターン指定コマンドが受信されるまで、当該デモ画面を表示し続ける。
上記のように、この例では、液晶表示装置36における演出表示が待機演出状態に移行して「実行条件」が成立し、その30秒後に移行するデモ画面表示期間中に枠演出ボタン13がON操作されたことで「開始条件」が成立し、特別図柄の報知画像51が表示される。この特別図柄の報知画像51は「b.」の特別図柄像56と「潜伏確定ですよ!!」のメッセージ予告52とで表示されるため、遊技者は自然に特別図柄「b.」が潜伏確変大当りのものであることを理解し記憶する。この特別図柄は、あらかじめ記憶した多数の特別図柄種の中から、その都度抽選により選択されて表示され、その抽選確率で定まる割合で、異なる特別図柄または同一の特別図柄について表示がなされる。このため、遊技者は当該遊技機で遊技を開始する前などの時期において、デモ画面が出現するのを待ち、そのデモ画面が出現している状態下で枠演出ボタン13を押すことで、特別図柄の報知画像51を出現させることができ、これを繰り返して行くうちに次第に当該弾球遊技機が扱う特別図柄種について自己の知識を増して行くことができる。ただし、1日の営業時間内に複数種類の特別図柄または2以上の特別図柄が報知画像51により報知されてしまうと、潜伏確変状態を隠匿しておく意義が薄れるので、1日の営業時間内に報知される特別図柄の種類については「1種類のみ」のように、複数の特別図柄のうちの一部に制限しておくことが好ましい。
<他の具体例2:図13>
上記実施形態では、図柄変動時間中や待機演出中ないしデモ演出中において、特別図柄の報知画像51を表示させる構成としたが、カレンダ244の機能を利用して、複数の表示予定箇所があるカレンダ表示形式で特別図柄の報知画像51を表示させ、所定の日数が経過するごとに、たとえば1週間を単位とする更新時期が到来するたびに画像内容を更新し、当該カレンダ表示中に特別図柄像56を1個または複数個だけ増加表示させて行く構成とすることもできる。
図13は複数の表示予定箇所が3箇所あり、その表示予定箇所に表示される特別図柄像56の数が所定日数が経過するごとに増加する例である。この例では、1週間を単位として画像内容の更新時期が到来し、営業開始から第1週目までは、表示内容Aとして、液晶表示装置36における特別図柄の報知画像51中に特別図柄像56が1個(特別図柄「b」)だけ表示される(図13の(a))。その後の営業開始から第2週目までは、表示内容Bとして、特別図柄の報知画像51中に特別図柄像56の「d」が追加され、「b」と「d」の2つの特別図柄像56が表示される(図13の(b))。すなわち、表示される特別図柄像56が1個から2個に増加する。そして、営業開始から第3週目までは、表示内容Cとして、液晶表示装置36に特別図柄の報知画像51中に特別図柄像56の「b」「d」[e]が表示され、表示される特別図柄が2個から3個に増加する(図13の(c))。3個に達した後は、週を追うごとにそのうちの1つが更新される。
このようにすれば、遊技者は週を追うごとに増加する特別図柄像56を見ることができるので、これにより当該弾球遊技機に対す遊技者の興味を増加させることができる。
この弾球遊技機は、たとえば次のように構成される。
日時を特定可能とする計時を行なうカレンダ手段(カレンダ244)と、
所定の基準日時(営業開始日時)を示す基準日時データを記憶する基準日時記憶手段(RAM243)と、
上記基準日時記憶手段に記憶された上記基準日時データに基づいて、上記基準日時から現在日時までの経過期間を算出する経過期間算出手段(CPU241)と、
上記経過期間との比較対象として定められる設定値(日数)を記憶する設定値記憶手段(RAM243)と、
上記経過期間算出手段により算出された上記経過期間が、上記設定値記憶手段に記憶された上記設定値と一致したか否かを判断する判断手段(CPU241)と、
上記判断手段による判断結果に基づいて、上記特別図柄情報記憶手段に記憶された特別図柄情報の中から、上記特別図柄の画像報知に用いる上記特別図柄情報を選択する選択手段(CPU241)と、
上記選択手段に選択された上記特別図柄情報に基づいて、上記装飾図柄表示手段(液晶表示装置36)または画像表示手段(第2の液晶表示装置または電子ペーパなどの画像表示装置)に当該特別図柄の報知画像を表示する処理を行う表示出力手段(演出制御部24)と、を有し、
上記該当日に至った場合、上記該当日を前記基準日時として更新し、ふたたび当該基準日時からの経過期間を算出することを繰り返し、上記表示出力手段により表示する特別図柄の数を増加させる手段(CPU241)と、を有する弾球遊技機。
<他の具体例3:図14>
図14は、カレンダ244の機能を利用して、カレンダ表示形式で特別図柄の報知画像51を表示させ、所定の日数が経過するごとに、たとえば1週間を単位とする更新時期が到来するたびに画像内容を更新し、当該カレンダ表示中に特別図柄像56を1個または複数個だけ増加表示させて行く形態の例である。図13の場合とは、特別図柄の報知画像51が週を単位とするカレンダ表示画像により表示され、そのカレンダ表示画像中の該当日の表示箇所に、特別図柄像が表示されて行く点で相違する。特別図柄像が表示される日は、あらかじめ定めた一定間隔ごとの日であっても良いし、1週間のうちで何れの日とするかを抽選で定めても良い。
この図14の例では、カレンダ表示画像中の点線で囲まれて表示されている「31日」が当日であることを表しており、各週を構成する日にちのうち抽選により選択された該当日である7日、12日、23日、29日に、「b」「d」「e」「e.」の特別図柄像56が表示されている。
このようにすれば、遊技者は週を追うごとに増加する特別図柄像56を見ることができるので、これにより当該弾球遊技機に対す遊技者の興味を増加させることができる。
この弾球遊技機は、たとえば次のように構成される。
日時を特定可能とする計時を行なうカレンダ手段(カレンダ244)と、
所定の基準日時(営業開始日時)を示す基準日時データを記憶する基準日時記憶手段(RAM243)と、
上記基準日時記憶手段に記憶された上記基準日時データに基づいて、上記基準日時から現在日時までの経過期間を算出する経過期間算出手段(CPU241)と、
上記経過期間との比較対象として定められる設定値(日数)を記憶する設定値記憶手段(RAM243)と、
上記経過期間算出手段により算出された上記経過期間が、上記設定値記憶手段に記憶された上記設定値と一致したか否かを判断する判断手段(CPU241)と、
上記判断手段による判断結果に基づいて、上記特別図柄情報記憶手段に記憶された特別図柄情報の中から、上記特別図柄の画像報知に用いる上記特別図柄情報を選択する選択手段(CPU241)と、
上記選択手段に選択された上記特別図柄情報に基づいて、上記装飾図柄表示手段(液晶表示装置36)または画像表示手段(第2の液晶表示装置または電子ペーパなどの画像表示装置)に表示されるカレンダ表示画像中の該当日の表示箇所に、当該特別図柄の報知画像を表示する処理を行うカレンダ表示出力手段(演出制御部24)と、
上記該当日に至った場合、上記該当日を前記基準日時として更新し、ふたたび当該基準日時からの経過期間を算出することを繰り返し、上記表示出力手段により表示する特別図柄の数を増加させる手段(CPU241)と、を有する弾球遊技機。
上記に他の具体例1〜3として掲げた形態においては、所定日数が経過するたびに特定図柄像56を増加させて行くが、この増加させるパターンをいかに定めるかは自由であり、(イ)初日は1種類、1週間目は2種類、2週間目は3種類・・・、(ロ)初日は1〜2種類、1週間目は1〜3種類、2週間目は1〜4種類・・・・、(ハ)初日は1〜2種類、1週間目は2種類〜4種類、2週間目は4種類〜6種類・・・などのように増加させて行くことができる。また初日としてホールの営業開始日を想定しているが、当該遊技機を搬入設置した日や自己が管理する初日を基準日時として定めることができる。
<変形例>
上記実施形態において枠演出ボタン13の操作を有効とする場合には、その旨を画面中にボタンアイコンで表示し、あるいは枠演出ボタン13の中に組み込まれたランプを点灯するなどの報知手段により、報知することができる。たとえば、装飾図柄の変動中の全期間中あるいはその一部の期間中において、画面中にボタンアイコンを表示しかつ枠演出ボタン13中のランプを点灯して、ボタン操作が受付可能である旨を報知することができる。
また、枠演出ボタン13の操作を有効とするが、枠演出ボタン13の操作が有効である旨を報知しない構成とすることもできる。たとえば、デモ演出表示期間中の特定のタイミング(短時間中)において枠演出ボタン13の操作を有効にするが、そのタイミングを遊技者に報知せず、偶然にまたは特定のホームページなどで知り得た情報に基づいて、当該タイミングでボタン操作を行った場合にのみ、特別図柄が液晶表示装置36の画面に報知される構成とすることができる。
上記実施形態において特別図柄の報知画像51中に特別図柄像を表示する場合、大当りの種別の振り分け値(図5の特別図柄一覧の最下行参照)に着目して、特別図柄を選択する形態とすることもできる。大当りの種別の振り分け値には、振り分け値が4/200のもの(図5の特別図柄「J」「P」「c」「u.」「ニ」)、6/200のもの(図5の特別図柄「ハ.」「b.」「d」「e」「e.」)がある。そこで、振り分け値が高い特別図柄の方が、振り分け値の低い特別図柄よりも、特定図柄の報知画像51に特定図柄像56として表示される確率が高くなるように設定することができる。
このようにすると、振り分け値が高いものほど大当り抽選により選択される確率が高い特別図柄であるということになる。このため、遊技者が目にすることになる特定図柄像56も、振り分け値が高いものの方が振分け値の低いものよりも目に触れる機会が多くなる。この結果、遊技者においては、なかなか見ることのできない振分け値の低い「J」〜「ニ」の特定図柄が何の当り種別に属するものであるかを知りたい、という欲求が芽生えることとなる。
また上記実施形態では、演出制御ROM242に、潜伏確変大当りおよび小当りの双方に係る一部の特別図柄種について、その特別図柄情報をあらかじめ利用可能に記憶した。しかし、潜伏確変大当りおよび小当りの双方に係る全部の特別図柄種について、その特別図柄情報があらかじめ利用可能に演出制御ROM242に記憶しておいてもよい。また、潜伏確変大当りおよび小当りのうちの少なくとも潜伏確変大当りに係る特別図柄種について、その一部または全部の特別図柄情報をあらかじめ利用可能に記憶しておく形態とすることもできる。
また上記実施形態では、保留球数がゼロになった場合、直ちに待機演出コマンドを送信するタイプの遊技機について述べたが、本発明は、保留球数がゼロになった場合、それから一定時間が経過したときに、デモ演出コマンドを主制御部20から演出制御部24に送信するタイプの遊技機についても適用することができる。このタイプの遊技機の場合、演出制御部24は、保留球数がゼロになった旨の制御コマンドを受信した時点から待機演出状態となり、デモ演出コマンドを受信した時点でデモ演出状態に切り替わることになる。
また上記実施形態では、主として潜伏確変大当りの特定図柄を報知する例について説明したが、小当りの特定図柄を報知する形態としてもよいし、または潜伏確変大当りの特定図柄と小当りの特定図柄の双方を報知する形態としても良い。
また上記実施形態では、装飾図柄の変動表示が行われる同じ液晶表示装置36の画面に特別図柄を表示させるように構成した。しかし、特別図柄を表示させる表示装置としては、液晶表示装置36に限定されない。特別図柄表示装置38よりも表示領域が大きく視認し易い位置に配置した特別図柄表示手段であればよく、これに特別図柄を視認しやすく表示させることで、本発明の所期の目的を達成することができる。たとえば特別図柄表示装置38の画面に重ねるように設けた電子ペーパや、特別図柄表示装置38の画面の近傍に固定的に、または特別図柄表示装置38の画面の領域内に移動可能に設けた別の液晶表示装置の画面などに、特別図柄の報知画像を表示させることもできる。
上記実施形態では、15R非確変大当り、15R確変大当り、15R潜伏確変大当りおよび小当りが設けられている弾球遊技機について説明したが、本発明は、少なくとも15R確変大当り(第1当り)、15R潜伏確変大当り(第2当り)および小当り(第3当り)が設けられている弾球遊技機に対して適用することができる。したがって、主制御部20の構成としては、液晶表示装置36に確変大当り(第1当り)の特別図柄が停止表示された場合に特別遊技のうちで遊技者に供与する利益状態が比較的に大きい第1当り遊技(15ラウンド×30秒)を発生させる機能と、液晶表示装置36に潜伏確変大当り(第2当り)の特別図柄が停止表示された場合に特別遊技のうちで遊技者に供与する利益状態が上記第1大当り遊技よりも少ない第2当り遊技(15ラウンド×0.1秒)を発生させる機能と、前記特別図柄表示手段に小当り(第3当り)の特別図柄が停止表示された場合に上記第2大当り遊技と同一または類似の第3当り遊技(15ラウンド×0.1秒)を発生させる機能とを含む当り遊技発生手段を備える。また主制御部20は、確変大当り(第1当り)に当選した場合その確変大当り遊技が終了した後の遊技状態を当りの抽選確率が相対的に高い高確率状態に移行させ、また、当りの抽選確率が相対的に低い低確率状態下で潜伏確変大当り(第2当り)に当選した場合その潜伏確変大当り遊技が終了した後の遊技状態を上記高確率状態に移行させ、上記低確率状態下で小当り(第3当り)に当選した場合その小当り遊技が終了した後の遊技状態を低確率状態にそのまま継続させる遊技状態移行手段を備える構成となる。この場合も、演出制御部24は、潜伏確変大当り遊技中および小当り遊技中の演出態様を同一または類似のものとし、かつ潜伏確変大当り遊技後の高確率状態と小当り遊技後の低確率状態とにおける演出態様を同一または類似のものとして、潜伏確変大当りと小当りとの別を隠匿する演出制御手段(S100、S200)を備えることになる。
本発明は、当り遊技終了後の遊技状態が高確率状態であるか低確率状態であるかを隠匿し、確変状態に潜伏中であるとの期待度を持たせるようにした弾球遊技機に適用することができる。
1 パチンコ遊技機、
2 前面枠、
3 遊技盤、
3a 遊技領域、
4 外枠、
5 球誘導レール、
6 ガラス扉枠、
7 前面操作パネル、
8 上受け皿ユニット、
9 上受け皿、
11 球貸しボタン、
12 カード返却ボタン、
13 枠演出ボタン、
14 球抜きボタン、
15 発射操作ハンドル、
19 遊技球払出装置、
20 主制御部、
24 演出制御部、
28 発射制御基板、
29 払出制御基板、
31 電源基板、
32 発射装置、
34 上始動口(特別図柄始動口)、
35 下始動口(特別図柄始動口)、
36 液晶表示装置、
37 普通図柄始動口、
38 特別図柄表示装置、
39 普通図柄表示装置、
40 大入賞口、
41 普通変動入賞装置、
42 特別変動入賞装置、
43 一般入賞口、
44 風車、
45 装飾ランプ、
45a 光表示装置、
46 スピーカ、
46a 音響発生装置、
47 可動翼片、
48 センター飾り、
49 アウト口、
51 特別図柄の報知画像、
52 メッセージ予告、
53 キャラクタ、
54 メッセージ予告、
55 ボタン画像、
56 特別図柄像、
201 主制御CPU、
202 主制御ROM、
203 主制御RAM、
241 演出制御CPU、
242 演出制御ROM、
243 演出制御RAM、
244 カレンダ。

Claims (5)

  1. 特別図柄を表示する特別図柄表示手段と、
    装飾図柄が表示され、特別図柄よりも表示領域が大きく視認し易い位置に配置した装飾図柄表示手段と、
    遊技の動作を統括的に制御する主制御部と、
    前記主制御部からの制御指令に基づき前記装飾図柄表示手段を含む演出装置による演出の制御を司る演出制御部と、
    を有し、
    前記主制御部は、
    始動条件が成立したことを契機として、遊技者に有利な特別遊技を供与する複数種類の当りについてその当否を抽選する抽選手段と、
    前記抽選手段による抽選結果に基づいて、あらかじめ定められた複数種類の変動パターンの中からいずれかを選択的に決定する変動パターン決定手段と、
    前記変動パターン決定手段が決定した変動パターンに基づいて前記特別図柄表示手段に所定の特別図柄を変動表示および停止表示させる特別図柄表示制御手段と、
    前記特別図柄表示手段に第1当りの特別図柄が停止表示された場合に前記特別遊技のうちで遊技者に供与する利益状態が比較的に大きい第1当り遊技を発生させる機能と、前記特別図柄表示手段に第2当りの特別図柄が停止表示された場合に前記特別遊技のうちで遊技者に供与する利益状態が前記第1大当り遊技よりも少ない第2当り遊技を発生させる機能と、前記特別図柄表示手段に第3当りの特別図柄が停止表示された場合に前記第2大当り遊技と同一または類似の第3当り遊技を発生させる機能とを含む当り遊技発生手段と、
    前記第1当りに当選した場合その前記第1当り遊技が終了した後の遊技状態を前記当りの抽選確率が相対的に高い高確率状態に移行させ、また、前記当りの抽選確率が相対的に低い低確率状態下で前記第2当りに当選した場合その前記第2大当り遊技が終了した後の遊技状態を前記高確率状態に移行させ、前記低確率状態下で前記第3当りに当選した場合その前記第3当り遊技が終了した後の遊技状態を前記低確率状態に継続させる遊技状態移行手段と、を備え、
    前記演出制御部は、
    前記特別図柄の変動に対応して前記装飾図柄表示手段に装飾図柄を変動表示および停止表示させる装飾図柄表示制御手段と、
    前記第2当り遊技中および前記第3当り遊技中の演出態様を同一または類似のものとし、かつ前記第2当り遊技後の高確率状態と前記第3当り遊技後の低確率状態とにおける演出態様を同一または類似のものとして、前記第2当りと前記第3当りの別を隠匿する演出制御手段と、
    前記第2当りおよび前記第3当りのうちの少なくとも前記第2当りに係る複数種の特別図柄について、その特別図柄情報をあらかじめ利用可能に記憶した特別図柄情報記憶手段と、
    遊技者が視覚的に特別図柄の形状を確認しうる一定時間以上の表示上の時間的余裕があることを実行条件とし、その実行条件が成立した後、前記特別図柄を画像で報知する時期的な開始条件が成立したことに基づいて、前記特別図柄情報記憶手段に記憶されている特別図柄情報を読み出し、当該特別図柄の報知画像を遊技者が容易に認識しうる大きさと時間長さで前記装飾図柄表示手段に表示させる特別図柄報知制御手段と、
    を備える、
    ことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 特別図柄を表示する特別図柄表示手段と、
    装飾図柄が表示され、特別図柄よりも表示領域が大きく視認し易い位置に配置した装飾図柄表示手段と、
    前記装飾図柄表示手段の近傍に移動可能または位置固定に設けられた画像表示手段と、
    遊技の動作を統括的に制御する主制御部と、
    前記主制御部からの制御指令に基づき前記装飾図柄表示手段および前記画像表示手段を含む演出装置による演出の制御を司る演出制御部と、
    を有し、
    前記主制御部は、
    始動条件が成立したことを契機として、遊技者に有利な特別遊技を供与する複数種類の当りについてその当否を抽選する抽選手段と、
    前記抽選手段による抽選結果に基づいて、あらかじめ定められた複数種類の変動パターンの中からいずれかを選択的に決定する変動パターン決定手段と、
    前記変動パターン決定手段が決定した変動パターンに基づいて前記特別図柄表示手段に所定の特別図柄を変動表示および停止表示させる特別図柄表示制御手段と、
    前記特別図柄表示手段に第1当りの特別図柄が停止表示された場合に前記特別遊技のうちで遊技者に供与する利益状態が比較的に大きい第1当り遊技を発生させる機能と、前記特別図柄表示手段に第2当りの特別図柄が停止表示された場合に前記特別遊技のうちで遊技者に供与する利益状態が前記第1大当り遊技よりも少ない第2当り遊技を発生させる機能と、前記特別図柄表示手段に第3当りの特別図柄が停止表示された場合に前記第2大当り遊技と同一または類似の第3当り遊技を発生させる機能とを含む当り遊技発生手段と、
    前記第1当りに当選した場合その前記第1当り遊技が終了した後の遊技状態を前記当りの抽選確率が相対的に高い高確率状態に移行させ、また、前記当りの抽選確率が相対的に低い低確率状態下で前記第2当りに当選した場合その前記第2大当り遊技が終了した後の遊技状態を前記高確率状態に移行させ、前記低確率状態下で前記第3当りに当選した場合その前記第3当り遊技が終了した後の遊技状態を前記低確率状態に継続させる遊技状態移行手段と、を備え、
    前記演出制御部は、
    前記特別図柄の変動に対応して前記装飾図柄表示手段に装飾図柄を変動表示および停止表示させる装飾図柄表示制御手段と、
    前記第2当り遊技中および前記第3当り遊技中の演出態様を同一または類似のものとし、かつ前記第2当り遊技後の高確率状態と前記第3当り遊技後の低確率状態とにおける演出態様を同一または類似のものとして、前記第2当りと前記第3当りの別を隠匿する演出制御手段と、
    前記第2当りおよび前記第3当りのうちの少なくとも前記第2当りに係る複数種の特別図柄について、その特別図柄情報をあらかじめ利用可能に記憶した特別図柄情報記憶手段と、
    遊技者が視覚的に特別図柄の形状を確認しうる一定時間以上の表示上の時間的余裕があることを実行条件とし、その実行条件が成立した後、前記特別図柄を画像で報知する時期的な開始条件が成立したことに基づいて、前記特別図柄情報記憶手段に記憶されている特別図柄情報を読み出し、当該特別図柄の報知画像を遊技者が容易に認識しうる大きさと時間長さで前記画像表示手段に表示させる特別図柄報知制御手段と、
    を備える、
    ことを特徴とする弾球遊技機。
  3. 前記特別図柄報知制御手段は、前記変動パターン決定手段により決定された変動パターンが前記一定時間以上の表示上の時間的余裕がある特定パターンであることを前記実行条件とし、その実行条件が成立した後、当該変動パターンにより特定される演出パターンのうちで前記特別図柄の画像報知を行う特定演出パターンが抽選により選択されたことを前記開始条件として、前記特別図柄の報知画像を表示する、ことを特徴とする請求項1または2に記載の弾球遊技機。
  4. 前記演出制御部に接続された手操作手段をさらに有し、
    前記特別図柄報知制御手段は、前記変動パターン決定手段により決定された変動パターンが前記一定時間以上の表示上の時間的余裕がある特定パターンであることを前記実行条件とし、その実行条件が成立した後、当該変動パターンにより特定される演出パターンのうちで前記特別図柄の画像報知を行う特定演出パターンが抽選により選択された後、前記特定演出パターンに基づく演出の実行途中において前記手操作手段がON操作されたことを前記開始条件として、前記特別図柄の報知画像を表示する、ことを特徴とする請求項1または2に記載の弾球遊技機。
  5. 前記演出制御部に接続された手操作手段をさらに有し、
    前記演出制御部は、
    前記特別図柄の変動動作が行われなくなったことを条件に前記装飾図柄表示手段の演出表示を待機演出状態に移行させる待機演出移行手段を、さらに有し、
    前記特別図柄報知制御手段は、前記待機演出移行手段により前記装飾図柄表示手段の演出表示が前記待機演出状態に移行したことを前記実行条件とし、その実行条件が成立した後、一定時間が経過しかつ前記手操作手段がON操作されたことを前記開始条件として、前記特別図柄の報知画像を表示する、ことを特徴とする請求項1または2に記載の弾球遊技機。
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