JP2011210308A - 磁気記録媒体の製造方法 - Google Patents

磁気記録媒体の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2011210308A
JP2011210308A JP2010076049A JP2010076049A JP2011210308A JP 2011210308 A JP2011210308 A JP 2011210308A JP 2010076049 A JP2010076049 A JP 2010076049A JP 2010076049 A JP2010076049 A JP 2010076049A JP 2011210308 A JP2011210308 A JP 2011210308A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hard mask
magnetic recording
recording medium
layer
recording layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010076049A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4937371B2 (ja
Inventor
Masatoshi Sakurai
正敏 櫻井
Kaori Kimura
香里 木村
Yosuke Isowaki
洋介 礒脇
Akira Watabe
彰 渡部
Yoshiyuki Kamata
芳幸 鎌田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2010076049A priority Critical patent/JP4937371B2/ja
Priority to US13/007,395 priority patent/US8333899B2/en
Publication of JP2011210308A publication Critical patent/JP2011210308A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4937371B2 publication Critical patent/JP4937371B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/74Record carriers characterised by the form, e.g. sheet shaped to wrap around a drum
    • G11B5/82Disk carriers
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B82NANOTECHNOLOGY
    • B82YSPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
    • B82Y10/00Nanotechnology for information processing, storage or transmission, e.g. quantum computing or single electron logic
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/74Record carriers characterised by the form, e.g. sheet shaped to wrap around a drum
    • G11B5/743Patterned record carriers, wherein the magnetic recording layer is patterned into magnetic isolated data islands, e.g. discrete tracks
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/84Processes or apparatus specially adapted for manufacturing record carriers
    • G11B5/855Coating only part of a support with a magnetic layer
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10T428/12All metal or with adjacent metals
    • Y10T428/12465All metal or with adjacent metals having magnetic properties, or preformed fiber orientation coordinate with shape

Abstract

【課題】優れたパターン形状を有した磁気記録媒体(DTR媒体およびBPM)の製造方法を提供する。
【解決手段】磁気記録層上に、金属材料を主成分とする第1のハードマスク、酸素ガスに耐性のある材料を主成分とする第2のハードマスク、カーボンを主成分とする第3のハードマスクおよびレジストを形成し、前記レジストに対してスタンパをインプリントして凹凸パターンを転写し、その下の層に順次パターンを転写した後、前記磁気記録層を構成する元素よりも、前記第1のハードマスクの金属材料に対して高い反応性を有する剥離液を用いて前記第1のハードマスクを剥離することを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
【選択図】図3

Description

本発明は、パターンド媒体などの磁気記録媒体の製造方法に関する。
近年、ハードディスクといった記録媒体における記憶容量の飛躍的な増大が望まれている。その要望にこたえるべく、高い記憶容量を有する磁気記録媒体の開発が進められている。
現行のハードディスクに用いられている磁気記録媒体では、磁性体微粒子の多結晶体を含む薄膜の一定の領域を1ビットとして記録している。記録媒体の記録容量を上げるためには記録密度を増加させなければならない。すなわち、1ビットあたりの記録に使用できる記録マークサイズを小さくしなければならない。しかし、単純に記録マークサイズを小さくすると、磁性体微粒子の形状に依存するノイズの影響が無視できなくなる。ノイズを低減するために磁性体微粒子の粒子サイズを小さくすると、熱揺らぎのために常温で記録を保持することができなくなる。
これらの問題を回避するため、予め記録材料を非記録材料によって分断し、単一の磁性ドットを単一の記録セルとして記録再生を行うビットパターンド媒体(BPM)が提案されている。
また、HDDに組み込まれる磁気記録媒体において、隣接トラック間の干渉によりトラック密度の向上が妨げられるという問題が顕在化している。特に記録ヘッド磁界のフリンジ効果の低減は重要な技術課題である。この問題に対して、磁気記録層を加工して記録トラック間を物理的に分離するディスクリートトラック型パターンド媒体(DTR媒体)が提案されている。DTR媒体では、記録時に隣接トラックの情報を消去するサイドイレース現象、再生時に隣接トラックの情報を読み出すサイドリード現象などを低減できる。そのため、DTR媒体は高記録密度を提供しうる磁気記録媒体として期待されている。なお、パターンド媒体を広い意味で用いる場合、ビットパターンド媒体やDTR媒体を含むものとする。
このようなパターンド媒体を製造する上で、トラックまたはドットの形状の良好な形成が重要となる。特に、トラックまたはドットの輪郭に凹凸が生じると(エッジラフネス)、記録情報の読み書きにおいてエラーの発生率が高まる。したがって、そのようなエッジラフネスは出来る限り抑制する必要がある。
特許文献1に記載される製造方法では、磁気記録層のパターン形成のために使用したマスクの除去を、ドライエッチングにより行っている。この方法によれば、フリンジ特性を向上させることができるものの、マスクの除去のために行うドライエッチングによって磁気記録層のパターンにダメージが生じる可能性がある。
一方、特許文献2では、マスクとしてアモルファスMgOまたはアモルファスMoを使用し、溶液によるウェットプロセスによってマスクを剥離している。このような方法では、マスクの除去の際に生じる磁気記録層へのダメージを低減することができるものの、パターン形成された磁気記録層にはエッジラフネスが生じる可能性がある。
特開2009−301655号公報 特開2008−53473号公報
本発明の目的は、優れたパターン形状を有した磁気記録媒体(DTR媒体およびBPM)の製造方法を提供することにある。
本発明の実施形態によれば、磁気記録層上に、金属材料を主成分とする第1のハードマスク、酸素ガスに耐性のある材料を主成分とする第2のハードマスク、カーボンを主成分とする第3のハードマスクおよびレジストを形成し、前記レジストに対してスタンパをインプリントして凹凸パターンを転写し、パターン化された前記レジストの凹部に残存している残渣を除去し、パターン化された前記レジストをマスクとして前記第3のハードマスクをエッチングして凹凸パターンを転写し、前記第3のハードマスクをマスクとして前記第2のハードマスクをエッチングして凹凸パターンを転写し、前記第2のハードマスクをマスクとして前記第1のハードマスクをエッチングして凹凸パターンを転写し、イオンビーム照射により前記磁気記録層にパターンを形成し、前記磁気記録層を構成する元素よりも、前記第1のハードマスクの金属材料に対して高い反応性を有する剥離液を用いて前記第1のハードマスクを除去することを特徴とする磁気記録媒体の製造方法が提供される。
本発明の実施形態によれば、ウェットプロセスで剥離可能なマスクを使用することで剥離による磁気記録層のダメージを低減し、且つ磁気記録層のパターンにおけるエッジラフネスを低減することができる。
本発明の方法を用いて製造されるディスクリートトラック媒体(DTR媒体)の周方向に沿う平面図。 本発明の方法を用いて製造されるビットパターンド媒体(BPM)の周方向に沿う平面図。 本発明に係る磁気記録媒体の製造方法の一例を示す断面図。 本発明に係る磁気記録媒体の製造方法を示す断面図および平面図。 従来技術に係る磁気記録媒体の製造方法を示す断面図および平面図。 本発明に係る磁気記録媒体の製造方法の一例を示す断面図。 本発明に係る磁気記録媒体の製造方法の一例を示す断面図。 本発明によって製造された磁気記録媒体を搭載した磁気記録装置を示す分解斜視図。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。
図1に、本発明の方法を用いて製造される磁気記録媒体の一例であるディスクリートトラック媒体(DTR媒体)の周方向に沿う平面図を示す。図1に示すように、パターンド媒体1の周方向に沿って、サーボ領域2と、データ領域3が交互に形成されている。サーボ領域2には、プリアンブル部21、アドレス部22、バースト部23が含まれる。データ領域3には隣接するトラック同士が互いに分離されたディスクリートトラック31が含まれる。
図2に、本発明の方法を用いて製造される磁気記録媒体の他の例であるビットパターンド媒体の周方向に沿う平面図を示す。この磁気記録媒体では、データ領域3に磁性ドット32が形成されている。
図3(a)〜(i)を参照して、本発明に係る磁気記録媒体の製造方法の一例を説明する。
図3(a)に示すように、ガラス基板50上に、磁気記録層51、第1のハードマスク52、第2のハードマスク53、第3のハードマスク54およびレジスト55を積層させる。たとえば、ガラス基板50上に、厚さ40nmの軟磁性層(CoZrNb)(図示せず)、厚さ20nmの配向制御用下地層(Ru)(図示せず)、厚さ20nmの磁気記録層51(CoCrPt−SiO)、厚さ5nmのMgからなる第1のハードマスク52、厚さ5nmのCuからなる第2のハードマスク53および厚さ25nmのカーボンからなる第3のハードマスク54を順に成膜した後に、厚さ50nmになるようにレジスト55をスピンコートする。一方、たとえば図1または2に示すパターンに対応する所定の凹凸パターンが形成されたスタンパを用意する。スタンパは、EB描画、Ni電鋳、射出成形を経て製造される。スタンパを、その凹凸面がレジスト55に対向するように配置する。
図3(b)に示すように、レジスト55に対してスタンパをインプリントして、スタンパの凹凸パターンをレジスト55に転写する。図3(b)には、インプリントの後にスタンパを取り外した状態が示される。レジスト55に形成された凹凸パターンの凹部には、レジストの残渣が残っている。
図3(c)に示すように、ドライエッチングにより、凹部のレジスト残渣を除去し、第3のハードマスク54の表面を露出させる。この工程は、たとえば誘導結合プラズマ(ICP)RIE装置により、プロセスガスとしてCFを使用し、チャンバー圧を0.1Paとし、コイルRFパワーおよびプラテンRFパワーをそれぞれ100Wおよび50Wとし、エッチング時間を60秒として行われる。
図3(d)に示すように、パターン化されたレジスト55をマスクとし、イオンビームエッチングを用いて第3のハードマスク54にパターンを転写し、凹部で第2のハードマスク53を露出させる。この工程は、たとえば誘導結合プラズマ(ICP)RIE装置により、プロセスガスとしてOを使用し、チャンバー圧を0.1Paとし、コイルRFパワーおよびプラテンRFパワーをそれぞれ100Wおよび50Wとし、エッチング時間を10秒として行われる。
図3(e)に示すように、パターン化されたレジスト55および第3のハードマスク54をマスクとして、第2のハードマスク53をエッチングしてパターンを転写し、凹部で第1のハードマスク52の表面を露出させる。この工程は、たとえばイオンミリング装置により、Arガスを使用し、ガス圧を0.06Paとし、加速電圧400V、エッチング時間を10秒間として行われる。
図3(f)に示すように、パターン化されたレジスト55、第3のハードマスク54および第2のハードマスク53をマスクとして、第1のハードマスク52をエッチングしてパターンを転写し、凹部で磁気記録層51の表面を露出させる。この工程は、たとえばイオンミリング装置により、Arガスを使用し、ガス圧を0.06Paとし、加速電圧400V、エッチング時間を10秒間として行われる。
図3(g)に示すように、パターン化されたレジスト55、第3のハードマスク54、第2のハードマスク53および第1のハードマスク52をマスクとして、磁気記録層51のパターニングを行う。図3(g)によると、磁気記録層51は、パターン凹部において、底面から一部を残した状態でエッチングされ、その残った一部に対して磁性の失活が行われている。この場合、失活ガスによって、磁気記録層51の結晶をアモルファス化することで、磁性を失活させることができる。この工程は、たとえば、ECR(電子サイクロトロン共鳴)イオンガンによって、流量比1:1のHe−N混合ガスを使用し、ガス圧0.02Pa、マイクロ波パワー1000W、加圧電圧1000V、処理時間50秒にて行われる。これに対し、パターン凹部において、磁気記録層51の全膜厚にわたるエッチングを行うこともできる。この場合、下地層が露出する程度までエッチングすることで、パターン凹部における全ての磁気記録層51が除去される。いずれの場合にも、磁気記録層51において、磁性を有した凸部と磁性を有さない凹部とから成るパターンが形成される。
図3(h)に示すように、残存している第1のハードマスク52を、その上の層ごと除去する。これは、剥離液を用いた剥離によって行われる。なお、第1のハードマスク52の材料は、磁気記録層51を構成する元素と比較して、剥離液との反応性が高い。第1のハードマスク52がMgである場合、この工程は、たとえば80℃の熱湯に媒体を浸漬し、1分間保持することで行われる。この処理によって、残存している第1のハードマスク52およびその上に積層した膜の全てが除去される。
図3(i)に示すように、CVD(化学気相堆積)により保護膜56を形成し、潤滑剤を塗布することで本発明による磁気記録媒体が得られる。
次に、従来の方法と本発明に係る方法との比較を説明する。
従来の方法では、第1のハードマスクとしてCおよび第2のハードマスクとしてSiをそれぞれ使用し、その上にレジスト層を形成する。スタンパによって形成したレジストの凹凸パターンを、Si、Cおよび磁気記録層へと順に転写し、その後ハードマスクを順次剥離するにあたり、第2のハードマスク(Si)がプロセス中に拡散し、それが磁気記録層の側壁や第1のハードマスクを汚染し、表面性を悪化させてしまう。
また、特許文献2に記載されるように、マスクをウェットプロセスによって剥離することもできるが、Moのような材料を用いた場合、マスク材の酸化還元電位は磁気記録層に含まれる材料のそれよりも高いため、マスク材よりも先に磁気記録層に含まれる元素が反応してしまい、記録層の性能を劣化させる問題がある。
さらに、特許文献2のような方法では、第1のハードマスク(Mo)の直上にカーボンのハードマスクを設け、酸素ガスによるカーボンのハードマスクのパターニングを行う。そのため、図4(a)に示されるように、カーボンからなるハードマスク54のパターニングに使用する酸素ガスによって、第1のハードマスク52の一部が酸化し、酸化領域70が形成される。この酸化領域70は、第1のハードマスク52中の酸化されていない領域との間でエッチングレートが異なる。その結果、図4(b)に示されるように、第1のハードマスク52のエッチングを行ったときに酸化領域70のエッチングが不十分となる。この結果、磁気記録媒体の平面図である図4(c)に示されるように、トラックにエッジラフネスが生じる。このエッジラフネスを反映したまま、磁気記録層51のパターンが形成される。なお、図4(c)では、レジスト55およびカーボンからなるハードマスク54を省略している。
一方、本発明に係る磁気記録媒体の製造方法では、第1のハードマスクとして特定の金属またはその合金を使用し、ウェットプロセスによって第1のハードマスクを剥離する。マスクの剥離をウェットプロセスによって行うことで、パターン形成時の異常突起やダストを容易に剥離することができる。また、金属またはその合金から成る第1のハードマスク52が磁気記録層51よりも剥離液に対する反応性が高い。これにより、剥離液による磁気記録層51に対するダメージの発生を防止できる。さらに、本発明に係る磁気記録媒体の製造方法では、第1のハードマスク52の上に、酸化しにくい金属から成る第2のハードマスク53を積層させる。この構成とすることにより、酸素を使用するエッチング等に起因した、第1のハードマスク52の酸化、体積膨張および結晶化等を防ぐことができ(図5(a))、エッジラフネスを悪化させることなくパターニングすることが可能となる(図5(b))。この結果、磁気記録媒体の平面図である図5(c)に示されるように、トラックにエッジラフネスが生じるのを抑制できる。第2のハードマスク53は、この利点から、「ラフネス悪化防止層」と呼ぶこともできる。
次に、本発明の磁気記録媒体の製造方法の別の例について説明する。
図6には、磁気記録層51と第1のハードマスク52との間にカーボンを主成分とするカーボン保護層60を設ける製造方法の一例が記載される。カーボン保護層60は、厚さ1〜20nmで設けられる。
図6(a)の工程は、上述の図3(a)の工程と同様に行うことができる。但し、磁気記録層51と第1のハードマスク52との間に磁気記録層51をエッチングから保護するためにカーボン保護層60が設けられる。
図6(b)〜(f)の工程は、上述の図3(b)〜(f)の工程と同様に行うことができる。
図6(g)の工程では、カーボン保護層60のパターニングを行う。この工程は、たとえば誘導結合プラズマ(ICP)RIE装置により、プロセスガスとしてOを使用し、チャンバー圧を0.1Paとし、コイルRFパワーおよびプラテンRFパワーをそれぞれ100Wおよび50Wとし、エッチング時間を10〜30秒として行われる。
図6(h)に示すように、磁気記録層51のパターニングを行う。たとえば、パターン凹部で磁気記録層51の磁性を失活させて非磁性層を形成する。この場合、失活ガスによって磁気記録層52の結晶をアモルファス化することで磁性を失活させる。この工程は、たとえば、ECR(電子サイクロトロン共鳴)イオンガンによって、流量比1:1のHe−N混合ガスを使用し、ガス圧0.02Pa、マイクロ波パワー1000W、加圧電圧1000V、処理時間50秒にて行われる。これに対し、パターン凹部において、磁気記録層51の全膜厚にわたるエッチングを行うこともできる。
図6(i)に示すように、残存している第1のハードマスク52を、その上の層ごと除去する。これは、剥離液を用いた剥離によって行われる。なお、第1のハードマスク52の材料は、磁気記録層51を構成する元素と比較して、剥離液との反応性が高い。第1のハードマスク52がMgである場合、この工程は、たとえば80℃の熱湯に媒体を浸漬し、1分間保持することで行われる。この処理によって、残存している第1のハードマスク52およびその上に積層した膜の全てが除去される。なお、第1のハードマスク52の除去の後に、磁気スペーシング低減の観点のもと、任意にカーボン保護層60の剥離を行うことができる。剥離は、たとえばOプラズマによって行うことができる。カーボン保護層60が完全に消失するまで剥離してもよいが、一定の厚さのカーボン保護層60が残存するように剥離することもできる。このときの残存させるカーボン保護層60の厚さは、たとえば4nm未満である。
図6(j)に示すように、CVD(化学気相堆積)により保護膜56を形成する。この上に、さらに潤滑剤を塗布することもできる。
図7には、第3のハードマスク54とレジスト55との間に、Siを主成分とするSi層61を設ける製造方法の一例が記載される。Si層61は、厚さ1〜10nmで設けられる。
図7(a)の工程は、上述の図3(a)の工程と同様に行うことができる。但し、第3のハードマスク54とレジスト55との間にSi層61が設けられる。
図7(b)の工程は、上述の図3(b)の工程と同様に行うことができる。
図7(c)に示すように、ドライエッチングにより、凹部のレジスト残渣を除去し、Si層61の表面を露出させる。この工程は、たとえば誘導結合プラズマ(ICP)RIE装置により、プロセスガスとしてCFを使用し、チャンバー圧を0.1Paとし、コイルRFパワーおよびプラテンRFパワーをそれぞれ100Wおよび50Wとし、エッチング時間を60秒として行われる。
図7(d)に示すように、パターン化されたレジスト55をマスクとし、イオンビームエッチングを用いてSi層61にパターンを転写し、凹部で第3のハードマスク54を露出させる。この工程は、たとえば誘導結合プラズマ(ICP)RIE装置により、プロセスガスとしてCFを使用し、チャンバー圧を0.1Paとし、コイルRFパワーおよびプラテンRFパワーをそれぞれ100Wおよび50Wとし、エッチング時間を10秒として行われる。
図7(e)から(j)の工程は、それぞれ図3(d)から(i)の工程と同様に行うことができる。
図7に示される磁気記録媒体の製造方法によると、Si層61を使用することでエッチングの選択比が向上するため、インプリントされたパターンの転写性を上げることができる。
なお、製造した磁気記録媒体において、各種の膜の厚さおよび凹凸の深さは、たとえばAFM(atomic force microscope)、断面TEM(transmission electron microscopy)などを用いて容易に測定することができる。また、メタルマスク種およびその組成比については、EDX(energy dispersive X-ray spectroscopy)分析を行なうことで容易に測定できる。加工完成後媒体をXPS(X-ray photoelectron spectroscopy)分析し、媒体内の残留ガスを分析することで、イオンビームエッチングで用いたエッチングガス種とその効果を調査することが可能である。エッジラフネスについては、AFMまたは平面SEM(scanning electron microscopy)を用いて画像解析により測定が可能である。
以下、本発明に使用される材料の詳細について説明する。
<第1のハードマスク>
第1のハードマスク52を構成する材料としては、磁気記録層の主成分よりも剥離液に対する反応性が高いものを使用できる。たとえば、Mg、Al、Sc、Ti、V、Mn、Y、Zr、Nb、La、Ce、Nd、Sm、Eu、Gd、Hf、Al、Zn、Sn、Pb、Ga、Inおよびこれらの合金から成る群から選択される材料を使用できる。第1のハードマスク52の膜厚は1〜15nmとすることが好ましい。薄すぎると一様な膜を形成できず、厚すぎるとパターニングや剥離の際の所要時間が増えるためである。第1のハードマスク52は、磁気記録層51よりも剥離液に対する反応性が高いため、磁気記録層51における変性を起こすことなく剥離することが可能である。
第1のハードマスク52を構成する材料として上に具体的に挙げた材料は、3つの群に分類することができる。すなわち、(1)Mgの群、(2)Mg、Al、Sc、Ti、V、Mn、Y、Zr、Nb、La、Ce、Nd、Sm、Eu、GdおよびHfから成る群、並びに(3)Al、Zn、Sn、Pb、GaおよびInから成る群に分類できる。第1のハードマスク52として(1)の群(Mg)を使用する場合、熱湯による剥離が可能となる。Mgは高温の水に溶解する性質があるためである。第1のハードマスク52として(2)の群の材料を使用する場合、弱酸性水溶液による剥離が可能となる。(2)の群の材料は、酸化還元電位が低く、酸と反応し易いためである。なお、(2)の群の材料は磁気記録層51を構成する元素よりも酸化還元電位が低いため、第1のハードマスク52を溶解し、磁気記録層51を溶解しない弱酸性水溶液を選択することで、磁気記録層51のダメージを最小限にすることができる。第1のハードマスク52として(3)の群の材料を使用する場合、弱アルカリ性水溶液による剥離が可能となる。(3)の群の材料は、アルカリとの反応性が高いためである。なお、磁気記録層51を構成する主な元素は弱アルカリとほとんど反応せず、(3)の元素からなるマスクのみを選択的に剥離することができる。
<剥離液>
剥離液としては、第1のハードマスク52に作用することで、磁気記録層51(場合によってはカーボン保護層60)から第1のハードマスク52を剥離させることができる液体を使用できる。特に、剥離液は、磁気記録層51よりも第1のハードマスク52に対して高い反応性を有する。
第1のハードマスク52が、上述の(1)の群の材料(Mg)を主成分とする場合、剥離液として高温の水を使用することができる。ここで、高温の水とは、60℃以上、70℃以上または80℃以上まで加熱された水を意味する。なお、Mgは(2)の群の材料としても分類されているため、下記のように弱酸性水溶液を剥離液として用いることもできる。
第1のハードマスク52が、上述の(2)の群の材料を主成分とする場合、剥離液として弱酸性水溶液を使用することができる。弱酸性水溶液としては、H、HNSO、HPO、HCO、HSO、CHCOOHおよびHCOOHから成る群から選択される化合物の水溶液が好適である。
第1のハードマスク52が、上述の(3)の群の材料を主成分とする場合、剥離液として弱アルカリ性水溶液を使用することができる。弱アルカリ性水溶液としては、NH、NaCO、KCO、NaHCO、KHCO、CHCOONa、CHCOOK、NaSO、KSO、NaPOおよびKPOから成る群から選択される化合物の水溶液が好適である。
<第2のハードマスク>
第2のハードマスク53を構成する材料としては、酸素ガスによるエッチングの際に表面が酸素にさらされても酸化しにくいものを使用できる。たとえば、Cu、Ge、Ag、Ir、Pt、AuまたはBiなどの金属、あるいはこれらの合金が望ましい。このような金属は酸化に強いため、プロセス中で酸化物の生成(結晶化)が生じることがなく、結果としてパターンのラフネス増加を防ぐことができる。第2のハードマスク53の膜厚は2〜15nmであることが好ましい。薄すぎると酸素ガスを遮蔽せず、厚すぎるとプロセス所要時間が増すためである。
<第3のハードマスク>
第3のハードマスク54はカーボンを主成分とする。特に、原子数比で、カーボンの割合が75%を超えることが望ましい。カーボンの割合が75%以下であると、エッチング選択比が低下し、形状よく磁性層を加工できなくなる傾向がある。第3のハードマスク54は、スパッタあるいはCVDによって堆積することができる。第3のハードマスク54の膜厚は4〜50nmであることが好ましい。膜厚が厚すぎると剥離の際にエッチング時間がかかり、パターン化された膜のサイドにおけるダメージの原因となる。また、薄すぎるとエッチングの際のハードマスクとしての機能が果たせない。
<カーボン保護層>
カーボン保護層60はカーボンを主成分とする。カーボン保護層60は、第1のハードマスク52と磁気記録層51との間に任意に設けられる。カーボン保護層60の厚さは1〜20nmとすることができる。
磁気記録媒体の製造において、カーボン保護層60を完全に剥離せず、磁気記録層51の凸部の上に一部または全てを残すことで、磁気記録媒体の保護層として使用できる。このようにカーボン保護層60を保護層として使用する場合、たとえば15nm未満の厚さでカーボン保護層60を設けることが好ましい。
<Si層>
Si層61はSiを主成分とする。Si層61は、第3のハードマスク54とレジスト55との間に任意に設けられる。Si層61の厚さは1〜10nmとすることができる。Si層61は、第3のハードマスク54を構成するカーボンよりも酸素ガスに対するエッチング選択比が小さい。そのため、Si層61を使用することで、第3のハードマスク54との間で、良好な矩形性を与えるSi/Cマスクを形成にすることができる。
<基板>
基板としては、たとえばガラス基板、Al系合金基板、セラミック基板、カーボン基板、酸化表面を有するSi単結晶基板などを用いることができる。ガラス基板としては、アモルファスガラスおよび結晶化ガラスが用いられる。アモルファスガラスとしては、汎用のソーダライムガラス、アルミノシリケートガラスが挙げられる。結晶化ガラスとしては、リチウム系結晶化ガラスが挙げられる。セラミック基板としては、汎用の酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、窒化珪素などを主成分とする焼結体や、これらの繊維強化物などが挙げられる。基板としては、上述した金属基板や非金属基板の表面にメッキ法やスパッタ法を用いてNiP層が形成されたものを用いることもできる。また、基板上への薄膜の形成方法としては、スパッタリング法だけでなく、真空蒸着法または電解メッキ法などを使用して同様な効果を得ることができる。
<軟磁性裏打ち層>
軟磁性裏打ち層(SUL)は、垂直磁気記録層を磁化するための単磁極ヘッドからの記録磁界を水平方向に通して、磁気ヘッド側へ還流させるという磁気ヘッドの機能の一部を担っており、記録層に急峻で充分な垂直磁界を印加させ、記録再生効率を向上させる作用を有する。軟磁性裏打ち層には、Fe、NiまたはCoを含む材料を用いることができる。このような材料として、FeCo系合金たとえばFeCo、FeCoVなど、FeNi系合金たとえばFeNi、FeNiMo、FeNiCr、FeNiSiなど、FeAl系合金、FeSi系合金たとえばFeAl、FeAlSi、FeAlSiCr、FeAlSiTiRu、FeAlOなど、FeTa系合金たとえばFeTa、FeTaC、FeTaNなど、FeZr系合金たとえばFeZrNなどを挙げることができる。Feを60at%以上含有するFeAlO、FeMgO、FeTaN、FeZrNなどの微結晶構造または微細な結晶粒子がマトリクス中に分散されたグラニュラー構造を有する材料を用いることもできる。軟磁性裏打ち層の他の材料として、Coと、Zr、Hf、Nb、Ta、TiおよびYのうち少なくとも1種とを含有するCo合金を用いることもできる。Co合金には80at%以上のCoが含まれることが好ましい。このようなCo合金は、スパッタ法により成膜した場合にアモルファス層が形成されやすい。アモルファス軟磁性材料は、結晶磁気異方性、結晶欠陥および粒界がないため、非常に優れた軟磁性を示すとともに、媒体の低ノイズ化を図ることができる。好適なアモルファス軟磁性材料としては、たとえばCoZr、CoZrNbおよびCoZrTa系合金などを挙げることができる。
軟磁性裏打ち層の下に、軟磁性裏打ち層の結晶性の向上または基板との密着性の向上のために、さらに下地層を設けてもよい。こうした下地層の材料としては、Ti、Ta、W、Cr、Pt、これらを含む合金、またはこれらの酸化物もしくは窒化物を用いることができる。軟磁性裏打ち層と記録層との間に、非磁性体からなる中間層を設けてもよい。中間層は、軟磁性裏打ち層と記録層との交換結合相互作用を遮断し、記録層の結晶性を制御する、という2つの作用を有する。中間層の材料としては、Ru、Pt、Pd、W、Ti、Ta、Cr、Si、これらを含む合金、またはこれらの酸化物もしくは窒化物を用いることができる。
スパイクノイズ防止のために軟磁性裏打ち層を複数の層に分け、0.5〜1.5nmのRuを挿入することで反強磁性結合させてもよい。また、CoCrPt、SmCo、FePtなどの面内異方性を持つ硬磁性膜またはIrMn、PtMnなどの反強磁性体からなるピン層と軟磁性層とを交換結合させてもよい。交換結合力を制御するために、Ru層の上下に磁性膜(たとえばCo)または非磁性膜(たとえばPt)を積層してもよい。
<磁気記録層>
垂直磁気記録層としては、Coを主成分とし、少なくともPtを含み、さらに酸化物を含む材料を用いることが好ましい。垂直磁気記録層は、必要に応じて、Crを含んでいてもよい。酸化物としては、特に酸化シリコン、酸化チタンが好適である。垂直磁気記録層は、層中に磁性粒子(磁性を有した結晶粒子)が分散していることが好ましい。この磁性粒子は、垂直磁気記録層を上下に貫いた柱状構造であることが好ましい。このような構造を形成することにより、垂直磁気記録層の磁性粒子の配向および結晶性を良好なものとし、結果として高密度記録に適した信号ノイズ比(SN比)を得ることができる。このような構造を得るためには、含有させる酸化物の量が重要となる。
垂直磁気記録層の酸化物含有量は、Co、Cr、Ptの総量に対して、3mol%以上12mol%以下であることが好ましく、5mol%以上10mol%以下であることがより好ましい。垂直磁気記録層の酸化物含有量として上記範囲が好ましいのは、垂直磁気記録層を形成した際、磁性粒子の周りに酸化物が析出し、磁性粒子を分離させ、微細化させることができるためである。酸化物の含有量が上記範囲を超えた場合、酸化物が磁性粒子中に残留し、磁性粒子の配向性、結晶性を損ね、さらには、磁性粒子の上下に酸化物が析出し、結果として磁性粒子が垂直磁気記録層を上下に貫いた柱状構造が形成されなくなるため好ましくない。酸化物の含有量が上記範囲未満である場合、磁性粒子の分離、微細化が不十分となり、結果として記録再生時におけるノイズが増大し、高密度記録に適した信号ノイズ比(SN比)が得られなくなるため好ましくない。
垂直磁気記録層のCr含有量は、0at%以上16at%以下であることが好ましく、10at%以上14at%以下であることがより好ましい。Cr含有量として上記範囲が好ましいのは、磁性粒子の一軸結晶磁気異方性定数Kuを下げすぎず、また、高い磁化を維持し、結果として高密度記録に適した記録再生特性と十分な熱揺らぎ特性が得られるためである。Cr含有量が上記範囲を超えた場合、磁性粒子のKuが小さくなるため熱揺らぎ特性が悪化し、また、磁性粒子の結晶性、配向性が悪化することで、結果として記録再生特性が悪くなるため好ましくない。
垂直磁気記録層のPt含有量は、10at%以上25at%以下であることが好ましい。Pt含有量として上記範囲が好ましいのは、垂直磁性層に必要なKuが得られ、さらに磁性粒子の結晶性、配向性が良好であり、結果として高密度記録に適した熱揺らぎ特性、記録再生特性が得られるためである。Pt含有量が上記範囲を超えた場合、磁性粒子中にfcc構造の層が形成され、結晶性、配向性が損なわれるおそれがあるため好ましくない。Pt含有量が上記範囲未満である場合、高密度記録に適した熱揺らぎ特性に十分なKuが得られないため好ましくない。
垂直磁気記録層は、Co、Cr、Pt、酸化物のほかに、B、Ta、Mo、Cu、Nd、W、Nb、Sm、Tb、Ru、Reから選ばれる1種類以上の元素を含むことができる。上記元素を含むことにより、磁性粒子の微細化を促進し、または結晶性や配向性を向上させることができ、より高密度記録に適した記録再生特性、熱揺らぎ特性を得ることができる。上記元素の合計の含有量は、8at%以下であることが好ましい。8at%を超えた場合、磁性粒子中にhcp相以外の相が形成されるため、磁性粒子の結晶性、配向性が乱れ、結果として高密度記録に適した記録再生特性、熱揺らぎ特性が得られないため好ましくない。
垂直磁気記録層としては、CoPt系合金、CoCr系合金、CoPtCr系合金、CoPtO、CoPtCrO、CoPtSi、CoPtCrSi、ならびにPt、Pd、Rh、およびRuからなる群より選択された少なくとも一種を主成分とする合金とCoとの多層構造、さらに、これらにCr、BおよびOを添加したCoCr/PtCr、CoB/PdB、CoO/RhOなどを使用することもできる。
垂直磁気記録層の厚さは、好ましくは5ないし60nm、より好ましくは10ないし40nmである。この範囲であると、より高記録密度に適した磁気記録再生装置を作製することができる。垂直磁気記録層の厚さが5nm未満であると、再生出力が低過ぎてノイズ成分の方が高くなる傾向がある。垂直磁気記録層の厚さが40nmを超えると、再生出力が高過ぎて波形を歪ませる傾向がある。垂直磁気記録層の保磁力は、237000A/m(3000Oe)以上とすることが好ましい。保磁力が237000A/m(3000Oe)未満であると、熱揺らぎ耐性が劣る傾向がある。垂直磁気記録層の垂直角型比は、0.8以上であることが好ましい。垂直角型比が0.8未満であると、熱揺らぎ耐性に劣る傾向がある。
<保護膜>
保護膜は、垂直磁気記録層の腐食を防ぐとともに、磁気ヘッドが媒体に接触したときに媒体表面の損傷を防ぐ目的で設けられる。保護膜の材料としては、たとえばC、SiO、ZrOを含むものが挙げられる。保護膜の厚さは1から10nmとすることが好ましい。これにより、ヘッドと媒体の距離を小さくできるので、高密度記録に好適である。カーボンは、sp結合炭素(グラファイト)とsp結合炭素(ダイヤモンド)に分類できる。耐久性、耐食性はsp結合炭素のほうが優れるが、結晶質であることから表面平滑性はグラファイトに劣る。通常、カーボンの成膜はグラファイトターゲットを用いたスパッタリング法で形成される。この方法では、sp結合炭素とsp結合炭素が混在したアモルファスカーボンが形成される。sp結合炭素の割合が大きいものはダイヤモンドライクカーボン(DLC)と呼ばれ、耐久性、耐食性に優れ、アモルファスであることから表面平滑性にも優れるため、磁気記録媒体の表面保護膜として利用されている。CVD(chemical vapor deposition)法によるDLCの成膜は、原料ガスをプラズマ中で励起、分解し、化学反応によってDLCを生成させるため、条件を合わせることで、よりsp結合炭素に富んだDLCを形成することができる。
以下、本発明における各工程の詳細について説明する。
<マスク成膜>
一般的な磁気記録媒体の磁気記録層の表層に、第1のハードマスク、第2のハードマスク、第3のハードマスクの順に成膜する。
第1のハードマスクとして、Mg、Al、Sc、Ti、V、Mn、Y、Zr、Nb、La、Ce、Nd、Sm、Eu、Gd、Hf、Al、Zn、Sn、Pb、Ga、Inまたはこれらの合金を、膜厚1〜15nmで成膜する。第2のハードマスクとして、Cu、Ge、Ag、Ir、Pt、Au、Biまたはこれらの合金を、膜厚2〜15nmで成膜する。第3のハードマスクとして、原子数比で75%を超えてカーボンを含む材料を、膜厚4〜50nmで成膜する。
任意に、第1のハードマスクと磁気記録層との間にカーボン保護層を厚さ1〜20nmで成膜する。任意に、第3のハードマスクとレジストとの間にSi層を厚さ1〜10nmで成膜する。
<インプリント>
媒体の表面に、スピンコート法、ディップ法、インクジェット法等で均一にレジストを塗布する。レジストには一般的な感光性樹脂や熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂を用いることが出来る。樹脂は酸素やフッ素を含むガスによるRIEでエッチングされるものが望ましい。
インプリント用スタンパは、石英、樹脂、Si、Niなどの材料で作製されたものを用いる。石英や樹脂でできたスタンパを用いた際には、紫外光で硬化する感光性樹脂(フォトレジスト)が好適である。レジストが熱硬化性または熱可塑性樹脂であれば、インプリント時に熱または圧力を加えるため、スタンパはSi、Niのものが好適である。
たとえば、記録トラックとサーボ情報のパターンが形成された樹脂スタンパを5tで60秒間プレスし、紫外光を10秒間照射することによって、レジストにそのパターンを転写する。プレスは、ダイセットの下板に、スタンパ、基板、スタンパを積層し、ダイセットの上板で挟む。基板には予め、両面にレジストが塗付されている。スタンパ及び基板は、スタンパの凹凸面と基板のレジスト膜側を対向させる。インプリントによって作製されたパターンの凹凸高さは30〜50nmであるため、その残渣は5〜20nm程度となる。スタンパにフッ素系の剥離材を塗布すれば、スタンパとレジストの良好な剥離ができる。
<残渣除去>
RIE(反応性イオンエッチング)でインプリント後のレジスト残渣除去を行う。プラズマソースは、低圧で高密度プラズマが生成可能なICP(Inductively Coupled Plasma)が好適であるが、ECR(Electron Cyclotron Resonance)プラズマや、一般的な並行平板型RIE装置を用いてもよい。レジストに感光性樹脂を用いた場合には、OガスまたはCFガス、OとCFとの混合ガスを用いる。レジストにSi系の材料(たとえば、SOG(Spin-On-Glass))を用いた場合には、CFまたはSF等のフッ素ガスRIEを用いる。残渣除去はレジスト下の第2のハードマスクが露出した段階で終了とする。
<第3のハードマスクのパターニング>
インプリントおよびレジスト残渣除去の後、パターンが形成されたレジストをマスクとして、第3のハードマスクをパターニングする。第3のハードマスクのパターニングにはRIEを用いても良いし、その他のイオンビームエッチング装置を用いてもよい。プロセスガスはOやOのガスが好適である。第3のハードマスクのパターニングは第2のハードマスクの表面が露出した段階で終了とする。
<第2のハードマスクのパターニング>
第3のハードマスクのパターニングの後、第2のハードマスクをパターニングする。第2のハードマスクのパターニングには反応性ガスによるRIEを用いても良いし、希ガスによるイオンビームエッチング法を用いても良い。反応性ガスによるエッチングを行うのであれば、例えば、SF、CF、Cl、HBrまたはこれらのガスにアシストとしてAr等の希ガスを加えたものが好適である。希ガスによるエッチングの場合はHe、Ne、Ar、Xe、Kr等のガスが好適である。また、希ガスにN、Oなどの反応性ガスを混合させることもできる。第2のハードマスクのパターニングは第1のハードマスクの表面が露出した段階で終了とする。
<第1のハードマスクのパターニング>
第2のハードマスクのパターニングの後、第1のハードマスクをパターニングする。第1のハードマスクのパターニングには、第2のハードマスクと同様、反応性ガスによるRIEを用いても良いし、希ガスによるイオンビームエッチング法を用いても良い。第2のハードマスクと同じ方法でエッチングを行う場合、2つの工程を連続して行ってもかまわない。第2のハードマスクのパターニングは磁気記録層の表面が露出した段階で終了とする。
<磁気記録層のパターニング>
第1のハードマスクのパターニングの後、磁気記録層をパターニングする。ここで、磁気記録層のパターニングとは、磁性体を磁気的に分離させることを示す。磁気記録層のパターニングには、凹凸をつけて物理的に記録部と非記録部をエッチングにより分断する方法と、イオンビーム照射によって非記録部を失活させて分断する方法、およびその両方を組み合わせた方法がある。失活工程とは、パターン化された磁気記録媒体において、凹部の強磁性記録層の磁性を凸部と比較して弱める工程を指す。磁性を弱めるとは、軟磁性化させることや、非磁性化あるいは反磁性化することを含む。このような磁性の変化は、VSM(試料振動型磁力計)やKerr(磁気光学カー効果)測定装置によりHn、Hs、Hcなどの値を測定することで観測することができる。
エッチングにより記録部と非記録部を分断するには、ArをはじめとするHe、Ne、Kr、Xe等のイオンビームを用いたエッチングが好適である。イオンビーム生成にはECR方式を使用することができ、または通常の高周波励起式を使用することができる。また、Clガス、COとNHの混合ガスまたはメタノールを用いたRIEを使用して行うこともできる。エッチングのみによるパターニングの場合、非記録部に対応する磁性体を全てエッチングする。
磁性失活工程は、ガスを使用して行うことができ、または溶液を使用して行うことができる。ガスの場合、使用できるガスはCF、SF、CHF、O、N、H等の反応性ガスや、He、Ne、Ar、Kr、Xe等の希ガスおよびそれらの混合ガスが用いられる。フッ素系ガスを用いる場合、フッ素と強磁性体層に含まれるCoの反応物を除去する工程を入れてもよい。その場合、除去は水洗、あるいは水蒸気プラズマ、Hプラズマなどの照射が好適である。He、Ne、Ar、Kr、Xe等の希ガスを用いる場合、ECR等でイオン化し、高加速エネルギーで照射する。磁気記録層の結晶を破壊し、磁性を失わせることができる。OまたはNの場合は、O原子やN原子が結晶中に入り込み化合物が形成される。また、HeやAr等の希ガスとOまたはNの反応性ガスとを組み合わせて使用することもできる。その場合、双方のガスの効果が得られるため、磁性を失活させるには非常に好適である。使用するガスがOまたはNガスの場合、第3のハードマスクが同時にエッチングされるため、第3のハードマスクを厚めに積層することで、第3のハードマスクの消失を防止することができる。
磁性失活に溶液を使用する場合、すなわちウェットエッチング法を用いる場合、フッ酸、塩酸、硝酸、スルファミン酸等の酸を使用して行われる。
磁性失活行程のプロセス時間短縮のため、エッチングと失活を組み合わせても良い。すなわち、非記録部の膜厚の一部をエッチングした後に失活を行ってもよい。あるいは、エッチングガスと失活ガスを混合させてプラズマ化し、エッチングと同時に失活を行ってもよい。
<第1のハードマスクの剥離>
磁気記録層のパターニングの後、第1のハードマスクの剥離を行う。第1のハードマスクの剥離とは、第1のハードマスクの下の磁気記録層(場合によってはカーボン保護層)表面を露出させることを示す。第1のハードマスクの上に残る第2のハードマスク、第3のハードマスク等は、第1のハードマスクと共に剥離される。第1のハードマスクの剥離は、水、弱酸、弱アルカリ等を剥離液として用いたウェットプロセスによって行う。このような剥離方法によれば、磁気記録層へダメージを与えずにマスクの剥離を行うことができる。
第1のハードマスクがMgを主成分とする場合、剥離液としては高温の水が適している。ここで、高温の水とは、60℃以上、70℃以上または80℃以上の温度に加熱した水を意味する。なお、第1のハードマスクがMgを主成分とする場合、下記のように剥離液として弱酸性水溶液を使用してもよい。
第1のハードマスクが、Mg、Al、Sc、Ti、V、Mn、Y、Zr、Nb、La、Ce、Nd、Sm、Eu、GdまたはHfを主成分とする場合、剥離液としては弱酸性水溶液が適している。弱酸性水溶液としては、H、HNSO、HPO、HCO、HSO、CHCOOHおよびHCOOHのいずれかの水溶液を用いるのが好適である。
第1のハードマスクが、Al、Zn、Sn、Pb、Ga、Inを主成分とする場合、剥離液としては弱アルカリ性水溶液が適している。弱アルカリ性水溶液としては、NH、NaCO、KCO、NaHCO、KHCO、CHCOONa、CHCOOK、NaSO、KSO、NaPOおよびKPOのいずれかの水溶液を用いるのが好適である。
剥離後、剥離液が残らないように、磁気記録媒体を水あるいは溶媒にて洗浄することが好ましい。
<水素還元工程>
ハードマスクの剥離の後、水素還元工程を行ってもよい。水素還元は、酸素によって生じる酸化ダメージをキャンセルするために行われる。水素還元プロセスは、ECRやRF電源などによって発生させたイオンビームを照射する方法でもよいし、RIE装置に水素ガスを混入させ、照射させてもよい。水素ガスは必ずしも単独である必要はなく、たとえば、表面洗浄のため、微量のHe、Ne、Ar、Xe等の希ガスを混入させてもよい。また、「水素還元」と表現しているが、水素の代わりにNHやCOなどの還元性ガスを用いても良い。
<凹凸埋め込み工程>
マスク剥離後、非磁性体で凹凸の埋め込みを行ってもよい。埋め込みには、非磁性材料をバイアススパッタ法、または通常のスパッタ法で成膜する。非磁性材料は、無機物や金属、それらの酸化物や窒化物であるSi、SiC、SiC−C、SiOC、SiON、Si、Al、AlxOy、Ti、TiOx、Ru、Pd、NiNb、NiNbTi、NiTa、NiSi、Zr、ZrOx、W、Ta、Cr、CrN、CNの単体または混合物から選択できる。バイアススパッタ法は、基板にバイアスをかけながらスパッタ成膜する方法で、容易に凹凸を埋め込みながら成膜できる。
埋め込みを行った場合、磁気記録層上にあるカーボン保護膜または磁気記録層が露出するまでエッチバックを行う。このエッチバックプロセスは、イオンミリングを用いる事が望ましいが、SiO等のシリコン系埋め込み剤を用いた場合はフッ素系ガスを用いたRIEを用いて行うことも可能である。ECRイオンガンを用いたエッチングでも良い。エッチバックのガスにOを混合すると、表面を平滑化しながらエッチバックを行うことができる。
また、凹凸埋め込みは第1のハードマスクの剥離の前に行ってもよい。上記の非磁性材料を凹凸の深さだけ埋め込んだ後、第1のハードマスクの剥離を行えば、エッチバックを行う必要がなくなる。側壁部に付着した非磁性材料によって第1のハードマスクの剥離が困難になる場合、事前にRIEでのエッチングやウェット処理等の方法によって側壁部についた埋め込み材を除去し第1のハードマスクを露出させることが好適である。
<保護膜形成および後処理>
カーボン保護膜は、凹凸へのカバレッジをよくするためにCVD法で成膜することが望ましいが、スパッタ法または真空蒸着法により成膜してもよい。CVD法によれば、sp結合炭素を多く含むDLC膜が形成される。膜厚は2nm以下だとカバレッジが悪くなり、10nm以上だと、記録再生ヘッドと媒体との磁気スペーシングが大きくなってSNRが低下するので好ましくない。保護膜上に潤滑剤を塗布することができる。潤滑剤としては、たとえばパーフルオロポリエーテル、フッ化アルコール、フッ素化カルボン酸などを用いることができる。
次に、上記磁気記録媒体を用いた磁気記録再生装置(HDD)について説明する。図8は、本発明によって製造された磁気記録媒体を搭載した磁気記録装置を示す斜視図である。
図8に示すように、本発明の実施形態に係る磁気記録装置150は、ロータリーアクチュエータを用いた形式の装置である。パターンド媒体1は、スピンドルモータ140に装着され、図示しない駆動装置制御部からの制御信号に応答する図示しないモータにより矢印Aの方向に回転する。磁気記録装置150は、複数のパターンド媒体1を備えたものでもよい。
パターンド媒体1に対して情報の記録再生を行うヘッドスライダー130は、薄膜状のサスペンション154の先端に取り付けられている。ヘッドスライダー130の先端付近には磁気ヘッドが設けられている。パターンド媒体1が回転すると、サスペンション154による押付け圧力とヘッドスライダー130の媒体対向面(ABS)で発生する圧力とがつりあい、ヘッドスライダー130の媒体対向面は、パターンド媒体1の表面から所定の浮上量をもって保持される。
サスペンション154は、図示しない駆動コイルを保持するボビン部などを有するアクチュエータアーム155の一端に接続されている。アクチュエータアーム155の他端には、リニアモータの一種であるボイスコイルモータ156が設けられている。ボイスコイルモータ156は、アクチュエータアーム155のボビン部に巻き上げられた図示しない駆動コイルと、このコイルを挟み込むように対向して配置された永久磁石及び対向ヨークからなる磁気回路とから構成することができる。アクチュエータアーム155は、ピボット157の上下2箇所に設けられた図示しないボールベアリングによって保持され、ボイスコイルモータ156により回転摺動が自在にできるようになっている。その結果、磁気ヘッドをパターンド媒体1の任意の位置にアクセスできる。
[実施例1]
図3に示す方法によって磁気記録媒体(DTR媒体)を製造した。さらに、その性能を評価した。
図3(a)に示すように、ガラス基板50上に、厚さ40nmの軟磁性層(CoZrNb)(図示せず)、厚さ20nmの配向制御用下地層(Ru)(図示せず)および厚さ20nmの磁気記録層51(CoCrPt−SiO)を成膜した。磁気記録層51上に厚さ5nmのMgからなる第1のハードマスク52と、厚さ5nmのCuからなる第2のハードマスク53と、厚さ25nmのカーボンからなる第3のハードマスク54を成膜した。第3のハードマスク54上に、厚さ50nmになるようにレジスト55をスピンコートした。一方、所定の凹凸パターンが形成されたスタンパを用意し、その凹凸面がレジスト55に対向するように配置した。
図3(b)に示すように、レジスト55に対してスタンパをインプリントして、スタンパの凹凸パターンをレジスト55に転写した。その後、スタンパを取り外した。レジスト55に転写された凹凸パターンの凹部の底にはレジスト残渣が残った。
図3(c)に示すように、ドライエッチングにより、凹部のレジスト残渣を除去し、第3のハードマスク54の表面を露出させた。この工程は、誘導結合プラズマ(ICP)RIE装置により、プロセスガスとしてCFを使用し、チャンバー圧を0.1Paとし、コイルRFパワーおよびプラテンRFパワーをそれぞれ100Wおよび50Wとし、エッチング時間を60秒として行った。
図3(d)に示すように、パターン化されたレジスト55をマスクとし、イオンビームエッチングを用いて第3のハードマスク54にパターンを転写し、凹部で第2のハードマスク53を露出させた。この工程は、誘導結合プラズマ(ICP)RIE装置により、プロセスガスとしてOを使用し、チャンバー圧を0.1Paとし、コイルRFパワーおよびプラテンRFパワーをそれぞれ100Wおよび50Wとし、エッチング時間を10秒として行った。
図3(e)に示すように、パターン化された第3のハードマスク54をマスクとして、Cuから成る第2のハードマスク53をエッチングしてパターンを転写し、凹部で第1のハードマスク52の表面を露出させた。この工程は、イオンミリング装置により、Arガスを使用し、ガス圧を0.06Paとし、加速電圧400V、エッチング時間を10秒間として行った。
図3(f)に示すように、パターン化された第3のハードマスク54をマスクとして、Mgから成る第1のハードマスク52をエッチングしてパターンを転写し、凹部で磁気記録層51の表面を露出させた。この工程は、イオンミリング装置により、Arガスを使用し、ガス圧を0.06Paとし、加速電圧400V、エッチング時間を10秒間として行った。
図3(g)に示すように、磁気記録層52のパターニングを行った。パターン凹部で磁気記録層52の磁性を失活させた。これは、失活ガスによって、磁気記録層52の結晶をアモルファス化することで行った。具体的には、ECR(電子サイクロトロン共鳴)イオンガンによって、流量比1:1のHe−N混合ガスを使用し、ガス圧0.02Pa、マイクロ波パワー1000W、加圧電圧1000V、処理時間50秒にて行った。
図3(h)に示すように、残存している第1のハードマスク52を、その上の層ごと除去した。この工程は、80℃の熱湯に媒体を浸漬し、1分間保持することで残存している第1のハードマスク52およびその上に積層された膜を全て除去した。
図3(i)に示すように、CVD(化学気相堆積)により保護膜56を形成し、潤滑剤を塗布した。これによって、本発明に係る磁気記録媒体が得られた。
この媒体についてドライブ動作を行ったところ、エラー率が10−6以下であることが確認された。実施例1による方法によってエッジラフネスが低減し、その結果エラー率が減少したことが示された。
[実施例2]
図6に示す方法によって磁気記録媒体を作製した。実施例1とほぼ同様の方法でDTR媒体を作製したが、第1のハードマスクと磁気記録層との間にカーボン保護層60を設けた。カーボン保護層60の厚さを、(1)1nm、(2)4nm、(3)10nmまたは(4)20nmとした4種類の媒体を作製した。
図6(a)〜(f)の工程は、実施例1における図3(a)〜(f)の工程と同様に行った。
図6(g)に示すように、カーボン保護層60のパターニングを行った。この工程は、誘導結合プラズマ(ICP)RIE装置により、プロセスガスとしてOを使用し、チャンバー圧を0.1Paとし、コイルRFパワーおよびプラテンRFパワーをそれぞれ100Wおよび50Wとし、エッチング時間を10〜30秒として行った。
図6(h)に示すように、磁気記録層52のパターニングを行った。パターン凹部で磁気記録層51の磁性を失活させた。特に、失活ガスによって磁気記録層51の結晶をアモルファス化することで磁性を失活させた。具体的には、ECR(電子サイクロトロン共鳴)イオンガンによって、流量比1:1のHe−N混合ガスを使用し、ガス圧0.02Pa、マイクロ波パワー1000W、加圧電圧1000V、処理時間50秒にて行った。
図6(i)に示すように、残存している第1のハードマスク52を、その上の層ごと除去した。この工程は、80℃の熱湯に媒体を浸漬して1分間保持することで、残存している第1のハードマスク52およびその上の膜を全て除去した。また、この後、(3)および(4)の媒体においては、磁気スペーシング低減の観点から、カーボン保護層60を残り4nm未満の厚さになるまでOプラズマによって剥離した。
図6(j)に示すように、CVD(化学気相堆積)により保護膜56を形成し、潤滑剤を塗布することでパターンド媒体を得た。
(1)〜(4)全ての媒体についてドライブ動作を行ったところ、全ての媒体でエラー率が10−6以下であることが確認された。実施例2の方法によってエッジラフネスが低減し、その結果エラー率が減少したことが示された。
[実施例3]
図7に示す方法によって磁気記録媒体を作製した。実施例1とほぼ同様の方法でDTR媒体を作製したが、レジスト55と第3のハードマスク54との間にSi層61を設けた。Si層61の厚さを、(1)1nm、(2)5nmまたは(3)10nmとした3種類の媒体を作製した。
図7(a)および(b)の工程は、実施例1における図3(a)および(b)の工程と同様に行った。
図7(c)に示すように、ドライエッチングにより、凹部のレジスト残渣を除去し、Si層61の表面を露出させた。この工程は、誘導結合プラズマ(ICP)RIE装置により、プロセスガスとしてCFを使用し、チャンバー圧を0.1Paとし、コイルRFパワーおよびプラテンRFパワーをそれぞれ100Wおよび50Wとし、エッチング時間を60秒として行った。
図7(d)に示すように、パターン化されたレジスト55をマスクとし、イオンビームエッチングを用いてSi層61にパターンを転写し、凹部で第3のハードマスク54を露出させた。この工程は、たとえば誘導結合プラズマ(ICP)RIE装置により、プロセスガスとしてCFを使用し、チャンバー圧を0.1Paとし、コイルRFパワーおよびプラテンRFパワーをそれぞれ100Wおよび50Wとし、エッチング時間を10秒として行った。
図7(e)〜(j)の工程は、それぞれ実施例1の図3(d)〜(i)の工程と同様に行った。これによって、本発明に係る磁気記録媒体が得られた。
(1)〜(3)の全ての媒体についてドライブ動作を行ったところ、全ての媒体でエラー率が10−6以下であることが確認された。実施例3の方法によってエッジラフネスが低減し、その結果エラー率が減少したことが示された。また、Si層61をレジスト55と第3のハードマスク54との間に挟むことでエッチングの選択比が向上し、インプリントされたパターンの転写性を上げることができた。
[実施例4]
実施例1と同様の方法でDTR媒体を作製した。ただし、第2のハードマスクの材料として、Cu、Ge、Ag、Ir、Pt、AuまたはBiを使用して、7種の媒体を作製した。
作製されたDTR媒体をドライブへ組み込み、エラー率を測定したところ、全ての媒体でエラー率が10−6以下であることが確認された。実施例4の方法によってエッジラフネスが低減し、その結果エラー率が減少したことが示された。
[実施例5]
実施例1と同様の方法でDTR媒体を作製した。ただし、第1のハードマスとして、Mgの他に、厚さ5nmのAl、Sc、Ti、V、Mn、Y、Zr、Nb、La、Ce、Nd、Sm、Eu、GdまたはHfを使用した。さらに、剥離液としてH水溶液を使用した。溶液濃度はpH=3〜6の間になるように調整した。
以上の方法で作製されたDTR媒体をドライブへ組み込み、エラー率を測定したところ、全ての媒体でエラー率が10−6以下であることが確認された。実施例5の方法によってエッジラフネスが低減し、その結果エラー率が減少したことが示された。
[実施例6]
実施例5と同様の方法でDTR媒体を作製した。ただし、マスクの剥離液にH水溶液の他に、HNSO、HPO、HCO、HSO、CHCOOHまたはHCOOHの水溶液を使用した。溶液濃度はpH=3〜6の間になるように調整した。
以上の方法で作製したDTR媒体をドライブへ組み込み、エラー率を測定したところ、全ての媒体でエラー率が10−6以下であることが確認された。実施例6の方法によってエッジラフネスが低減し、その結果エラー率が減少したことが示された。
[実施例7]
実施例1と同様の方法でDTR媒体を作製した。ただし、第1のハードマスク材料をMgではなく、厚さ5nmのAl、Zn、Sn、Pb、GaまたはInで作製した。また、剥離液としてNH水溶液を使用した。溶液濃度はpH=8〜11の間になるように調整した。
以上の方法で作製したDTR媒体をドライブへ組み込み、エラー率を測定したところ、全ての媒体でエラー率が10−6以下であることが確認された。実施例7の方法によってエッジラフネスが低減し、その結果エラー率が減少したことが示された。
[実施例8]
実施例7と同様の方法でDTR媒体を作製した。ただし、マスクの剥離液としてNH水溶液の他に、NaCO、KCO、NaHCO、KHCO、CHCOONa、CHCOOK、NaSO、KSO、NaPOまたはKPOの水溶液を使用した。溶液濃度はpH=8〜11の間になるように調整した。
以上の方法で作製したDTR媒体をドライブへ組み込み、エラー率を測定したところ、全ての媒体でエラー率が10−6以下であることが確認された。実施例8の方法によってエッジラフネスが低減し、その結果エラー率が減少したことが示された。
[比較例1]
実施例1と同様の方法でDTR媒体を作製した。ただし、第2のハードマスクを設けず、第1のハードマスクMgの上に第3のハードマスクCを積層した。他のプロセスは実施例1と同様に行った。
DTR媒体をドライブへ組み込み、エラー率を測定したところ、エラー率が10−3以上であり、DTR媒体としての効果が得られないことが判明した。その原因を調べるため、平面SEM像を測定し比較すると、実施例1のラインエッジラフネス(LER)が3.5nmであったのに対し、比較例1では8nm以上あることが判明した。Mgが酸素プロセス中に結晶化したためエッチングレートが変化し、ラフネス悪化、すなわちエラー率悪化につながったものと思われる。
1…パターンド媒体、2…サーボ領域、3…データ領域、21…プリアンブル部、22…アドレス部、23…バースト部、31…ディスクリートトラック、
32…磁性ドット、50…ガラス基板、51…磁気記録層、52…第1のハードマスク、53…第2のハードマスク、54…第3のハードマスク、55…レジスト、56…保護膜、60…カーボン保護層、61…Si層、70…酸化領域、130…ヘッドスライダー、140…スピンドルモータ、150…磁気記録装置、154…サスペンション、155…アクチュエータアーム、156…ボイスコイルモータ、157…ピボット。

Claims (10)

  1. 磁気記録層上に、金属材料を主成分とする第1のハードマスク、酸素ガスに耐性のある材料を主成分とする第2のハードマスク、カーボンを主成分とする第3のハードマスクおよびレジストを形成し、
    前記レジストに対してスタンパをインプリントして凹凸パターンを転写し、
    パターン化された前記レジストの凹部に残存している残渣を除去し、
    パターン化された前記レジストをマスクとして前記第3のハードマスクをエッチングして凹凸パターンを転写し、
    前記第3のハードマスクをマスクとして前記第2のハードマスクをエッチングして凹凸パターンを転写し、
    前記第2のハードマスクをマスクとして前記第1のハードマスクをエッチングして凹凸パターンを転写し、
    イオンビーム照射により前記磁気記録層にパターンを形成し、
    前記磁気記録層を構成する元素よりも、前記第1のハードマスクの金属材料に対して高い反応性を有する剥離液を用いて前記第1のハードマスクを除去する
    ことを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
  2. 前記磁気記録層と前記第1のハードマスクとの間に、厚さ1〜20nmのカーボンを主成分とするカーボン保護層を設けることを特徴とする請求項1に記載の磁気記録媒体の製造方法。
  3. 前記第3のハードマスクと前記レジストとの間に、厚さ1〜10nmのSiを主成分とするSi層を設けることを特徴とする請求項1に記載の磁気記録媒体の製造方法。
  4. 前記第2のハードマスクの材料は、Cu、Ge、Ag、Ir、Pt、Au、Biおよびこれらの合金から成る群から選択されることを特徴とする請求項1に記載の磁気記録媒体の製造方法。
  5. 前記第1のハードマスクの材料はMgであり、前記剥離液は60℃以上の水であることを特徴とする請求項1に記載の磁気記録媒体の製造方法。
  6. 前記第1のハードマスクの材料は、Mg、Al、Sc、Ti、V、Mn、Y、Zr、Nb、La、Ce、Nd、Sm、Eu、Gd、Hfおよびこれらの合金から成る群から選択され、前記剥離液は弱酸性水溶液であることを特徴とする請求項1に記載の磁気記録媒体の製造方法。
  7. 前記弱酸性水溶液は、H、HNSO、HPO、HCO、HSO、CHCOOHおよびHCOOHから成る群から選択される化合物の水溶液であることを特徴とする請求項6に記載の磁気記録媒体の製造方法。
  8. 前記第1のハードマスクの材料は、Al、Zn、Sn、Pb、Ga、Inおよびこれらの合金から成る群から選択され、前記剥離液は弱アルカリ性水溶液であることを特徴とする請求項1に記載の磁気記録媒体の製造方法。
  9. 前記弱アルカリ水溶液は、NH、NaCO、KCO、NaHCO、KHCO、CHCOONa、CHCOOK、NaSO、KSO、NaPOおよびKPOから成る群から選択される化合物の水溶液であることを特徴とする請求項8に記載の磁気記録媒体の製造方法。
  10. 請求項1に記載の製造方法によって製造された磁気記録媒体を搭載した磁気記録装置。
JP2010076049A 2010-03-29 2010-03-29 磁気記録媒体の製造方法 Expired - Fee Related JP4937371B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010076049A JP4937371B2 (ja) 2010-03-29 2010-03-29 磁気記録媒体の製造方法
US13/007,395 US8333899B2 (en) 2010-03-29 2011-01-14 Method of manufacturing magnetic recording medium

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010076049A JP4937371B2 (ja) 2010-03-29 2010-03-29 磁気記録媒体の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011210308A true JP2011210308A (ja) 2011-10-20
JP4937371B2 JP4937371B2 (ja) 2012-05-23

Family

ID=44656207

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010076049A Expired - Fee Related JP4937371B2 (ja) 2010-03-29 2010-03-29 磁気記録媒体の製造方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8333899B2 (ja)
JP (1) JP4937371B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013149329A (ja) * 2012-01-20 2013-08-01 Showa Denko Kk 磁気記録媒体の製造方法及び磁気記録再生装置
JP2013171596A (ja) * 2012-02-17 2013-09-02 Toshiba Corp 磁気記録媒体、及びその製造方法
JP2013200912A (ja) * 2012-03-23 2013-10-03 Toshiba Corp 磁気記録媒体、及びその製造方法
JP2014010870A (ja) * 2012-06-29 2014-01-20 Toshiba Corp 磁気記録媒体、及びその製造方法
US10056102B2 (en) 2013-03-22 2018-08-21 Kabushiki Kaisha Toshiba Magnetic recording medium and method of manufacturing the same

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5651628B2 (ja) 2012-03-22 2015-01-14 株式会社東芝 磁気記録媒体の製造方法
US20140014621A1 (en) * 2012-07-16 2014-01-16 Zhaoning Yu Analysis of pattern features
US9105295B2 (en) 2013-02-25 2015-08-11 HGST Netherlands B.V. Pattern tone reversal
US10399166B2 (en) 2015-10-30 2019-09-03 General Electric Company System and method for machining workpiece of lattice structure and article machined therefrom
US10153161B1 (en) * 2017-11-27 2018-12-11 Nanya Technology Corporation Method for manufacturing a semiconductor structure

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010009709A (ja) * 2008-06-30 2010-01-14 Hoya Corp 磁気記録媒体の製造方法および磁気記録媒体
WO2011049120A1 (ja) * 2009-10-20 2011-04-28 昭和電工株式会社 磁気記録媒体の製造方法及び磁気記録再生装置

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US1234567A (en) * 1915-09-14 1917-07-24 Edward J Quigley Soft collar.
JP4012173B2 (ja) 1999-06-07 2007-11-21 株式会社東芝 多孔質構造体の製造方法、多孔質構造体形成材料、パターン形成方法、パターン形成材料、電気化学セル、および中空糸フィルター
JP2004164692A (ja) * 2002-11-08 2004-06-10 Toshiba Corp 磁気記録媒体及びその製造方法
US7563381B2 (en) * 2004-04-30 2009-07-21 Hitachi Global Storage Technologies Netherlands B.V. High milling resistance write pole fabrication method for perpendicular recording
US7587810B2 (en) * 2004-04-30 2009-09-15 Hitachi Global Storage Technologies Netherlands B.V. High milling resistance write pole fabrication method for perpendicular recording
JP2008053473A (ja) 2006-08-24 2008-03-06 Osaka Univ パターニング方法、積層体、並びにアレイ基板および電子デバイス
US7864569B2 (en) * 2006-12-01 2011-01-04 Macronix International Co., Ltd. Structure of magnetic random access memory using spin-torque transfer writing
US7824562B2 (en) * 2007-06-28 2010-11-02 Seagate Technology Llc Method of reducing an etch rate
JP2009169993A (ja) * 2008-01-10 2009-07-30 Fuji Electric Device Technology Co Ltd パターンドメディア型磁気記録媒体の製造方法
JP5398163B2 (ja) 2008-04-04 2014-01-29 昭和電工株式会社 磁気記録媒体及びその製造方法、並びに磁気記録再生装置
JP2009301655A (ja) 2008-06-13 2009-12-24 Toshiba Corp 磁気記録媒体の製造方法
JP2010009710A (ja) 2008-06-30 2010-01-14 Hoya Corp 磁気記録媒体の製造方法および磁気記録媒体
JP4551957B2 (ja) * 2008-12-12 2010-09-29 株式会社東芝 磁気記録媒体の製造方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010009709A (ja) * 2008-06-30 2010-01-14 Hoya Corp 磁気記録媒体の製造方法および磁気記録媒体
WO2011049120A1 (ja) * 2009-10-20 2011-04-28 昭和電工株式会社 磁気記録媒体の製造方法及び磁気記録再生装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013149329A (ja) * 2012-01-20 2013-08-01 Showa Denko Kk 磁気記録媒体の製造方法及び磁気記録再生装置
JP2013171596A (ja) * 2012-02-17 2013-09-02 Toshiba Corp 磁気記録媒体、及びその製造方法
JP2013200912A (ja) * 2012-03-23 2013-10-03 Toshiba Corp 磁気記録媒体、及びその製造方法
JP2014010870A (ja) * 2012-06-29 2014-01-20 Toshiba Corp 磁気記録媒体、及びその製造方法
US10056102B2 (en) 2013-03-22 2018-08-21 Kabushiki Kaisha Toshiba Magnetic recording medium and method of manufacturing the same

Also Published As

Publication number Publication date
US20110235212A1 (en) 2011-09-29
US8333899B2 (en) 2012-12-18
JP4937371B2 (ja) 2012-05-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4357570B2 (ja) 磁気記録媒体の製造方法
JP4937371B2 (ja) 磁気記録媒体の製造方法
JP4309945B1 (ja) 磁気記録媒体の製造方法
JP4489132B2 (ja) 磁気記録媒体の製造方法
JP4575499B2 (ja) 磁気記録媒体の製造方法
JP4309944B2 (ja) 磁気記録媒体の製造方法
JP4538064B2 (ja) 磁気記録媒体の製造方法
JP4551957B2 (ja) 磁気記録媒体の製造方法
JP4703609B2 (ja) 磁気記録媒体の製造方法
JP4575498B2 (ja) 磁気記録媒体の製造方法
JP2007257801A (ja) パターンド媒体の製造方法
JP2007095115A (ja) 磁気記録媒体および磁気記録装置
JP4686623B2 (ja) 磁気記録媒体の製造方法
JP2009301655A (ja) 磁気記録媒体の製造方法
JP4568367B2 (ja) 磁気記録媒体の製造方法
JP5002692B2 (ja) 磁気記録媒体の製造方法
JP4703608B2 (ja) ディスクリートトラック媒体の製造方法
JP4922441B2 (ja) 磁気記録媒体およびその製造方法
JP5121902B2 (ja) 磁気記録媒体
JP2009009653A (ja) 磁気記録媒体、その製造方法および磁気記録装置
JP2009009652A (ja) 磁気記録媒体の製造方法
JP5175894B2 (ja) 磁気記録媒体の製造方法
JP4538090B2 (ja) 磁気記録媒体の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20110722

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110809

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111011

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120124

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120221

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150302

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150302

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees