JP2011208652A - リリーフ圧力変更機能付きリリーフバルブ - Google Patents

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Abstract

【課題】高圧設定状態と低圧設定状態とにおけるリリーフ圧力の圧力差が大きくなるように設定しても大型化を抑制できるリリーフバルブを提供する。
【解決手段】内孔8と内孔に作動流体を導入可能な導入ポート9と導入された作動流体を排出可能な排出ポート10とを有するバルブボディ5と、内孔に内嵌されて、導入された作動流体を排出ポートを通して排出可能な排出可能位置と、排出不能な排出不能位置とに亘って孔軸芯Xに沿う方向に移動自在な弁体6と、弁体が排出不能位置に移動するように付勢する付勢部材7とを備え、弁体は、導入された作動流体の流体圧を付勢部材7の付勢力に対向する方向から受け止めて当該弁体を排出可能位置に向けて移動可能な受圧面16を備え、受圧面の受圧面積を変更可能な受圧面積変更機構17を設け、導入ポートと排出ポートの夫々が、内孔に対して孔径方向から連通している。
【選択図】図1

Description

本発明は、リリーフバルブ、特にエンジン潤滑系の油圧調整に用いられるリリーフ圧力が変更可能なリリーフバルブに関する。
リリーフバルブは、油圧回路の圧力が設定圧以上になると、リリーフバルブの内部に設けられている余剰油の逃し路を開くことによって、油圧回路の圧力上昇を抑制するものである。
この種のリリーフバルブは、例えば、非特許文献1のように、ボディ、弁体、スプリング、リテーナ、プラグ、リテーナとプラグ間にオイルを導入する油路、及びオイル導入をコントロールするコントロールバルブで構成される。
スプリングは弁体とリテーナとの間に圧縮変形状態で装着されており、リテーナとプラグ間にオイルが導入されると、リテーナが弁体の側に移動してスプリングが更に圧縮され、スプリングの付勢力が大きくなる。
したがって、リテーナとプラグ間にオイルが導入されないときには、スプリングの付勢力が小さく、リリーフ圧力が低圧に設定される。リテーナとプラグ間にオイルが導入されるとスプリングの付勢力が大きくなり、リリーフ圧力が高圧に設定される。
すなわち、従来のこの種のリリーフバルブでは、スプリングの圧縮変形量を変更することによって、リリーフ圧力が低圧に設定された低圧設定状態と高圧に設定された高圧設定状態とに切り換えることができるように構成してある。
公開技報2006−505946
従来のこの種のリリーフバルブでは、高圧設定状態におけるリリーフ圧力と低圧設定状態におけるリリーフ圧力との圧力差が大きくなるように設定するほど、低圧設定状態における圧縮変形量が少なくて長さが長いスプリングを装着する必要があり、リリーフバルブが弁体移動方向で大型化し易い欠点がある。
また、この種のリリーフバルブにおいて、運転状況に応じたリリーフ圧力の調整について異常が発生することがある。その場合には、リリーフバルブが低圧設定状態あるいは高圧設定状態の一方に固定されたまま他方に変更できなくなることが多い。
非特許文献1のリリーフバルブの場合、オイル中のスラッジ等によりコントロールバルブが詰まると、リテーナとプラグ間にオイルが導入されなくなり、低圧設定状態のまま保持されてしまう。この結果、エンジンが高回転の時にも低圧でオイルがドレインに排出されることとなり、エンジン各部にオイルが十分に供給されず焼付け発生の要因となることがある。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、高圧設定状態と低圧設定状態とにおけるリリーフ圧力の圧力差が大きくなるように設定しても、弁体移動方向での大型化を抑制できるリリーフバルブの提供を目的とする。
また、コントロールバルブの故障時においても、エンジンへのオイル供給を可能にするリリーフバルブの提供を目的としている。
本発明の第1特徴構成は、内孔と前記内孔に作動流体を導入可能な導入ポートと前記内孔に導入された作動流体を排出可能な排出ポートとを有するバルブボディと、前記内孔に内嵌されて、前記内孔に導入された作動流体を前記排出ポートを通して排出可能な排出可能位置と、前記内孔に導入された作動流体を前記排出ポートを通して排出不能な排出不能位置とに亘って孔軸芯に沿う方向に移動自在な弁体と、前記弁体が前記排出不能位置に移動するように付勢する付勢部材とを備え、前記弁体は、前記内孔に導入された作動流体の流体圧を前記付勢部材の付勢力に対向する方向から受け止めて、その流体圧で当該弁体を前記付勢力に抗して前記排出可能位置に向けて移動可能な受圧面を備え、前記受圧面の受圧面積を変更可能な受圧面積変更機構を設けてあり、前記導入ポートと前記排出ポートの夫々が、前記内孔に対して孔径方向から連通している点にある。
本構成では、内孔に導入された作動流体の流体圧を付勢部材の付勢力に対向する方向から受圧面で受け止める。
受圧面で受け止めた流体圧によって付勢部材の付勢力を越える逆向きの力が受圧面に作用すると、弁体が、作動流体を排出ポートを通して排出不能な排出不能位置から作動流体を排出ポートを通して排出可能な排出可能位置に向けて移動し、油圧回路の圧力上昇が抑制される。
そして、受圧面積変更機構により、受圧面の受圧面積が大きくなるように変更すると、作動流体の流体圧が小さいときでも、その小さい流体圧を大きい受圧面積に作用させて付勢力を越える逆向きの力を発生させることができる。
したがって、作動流体の流体圧が小さいときでも、排出不能位置に位置している弁体を排出可能位置に向けて移動させることができるので、リリーフ圧力が低圧に設定された低圧設定状態に切り換えることができる。
また、受圧面の受圧面積が小さくなるように変更すると、付勢力を越える逆向きの力を発生させるためには作動流体の大きい流体圧が必要となる。したがって、この場合には排出不能位置に位置している弁体を排出可能位置に向けて移動させるために高いリリーフ圧力が必要となる高圧設定状態に切り換えることができる。
よって、本構成のリリーフバルブであれば、付勢部材の圧縮変形量を変更することなく、低圧設定状態と高圧設定状態とに切り換えることができるようになり、高圧設定状態と低圧設定状態とにおけるリリーフ圧力の圧力差が大きくなるように設定しても、弁体移動方向での大型化を抑制することができる。
さらに、導入ポートと排出ポートの夫々が、内孔に対して孔径方向から連通しているので、例えば導入ポート又は排出ポートが内孔に対して孔軸芯方向から連通しているリリーフバルブに比べて、弁体移動方向での大型化を一層抑制することができる。
本発明の第2特徴構成は、前記受圧面積変更機構を構成するに、前記導入ポートとして、前記内孔に作動流体を導入可能な第1導入ポートと、補助バルブの切換操作で前記内孔に作動流体を導入可能な第2導入ポートとを前記バルブボディに各別に設けるとともに、前記受圧面として、前記第1導入ポートを通して前記内孔に導入された作動流体の流体圧を受け止めて、その流体圧で当該弁体を前記付勢力に抗して前記排出可能位置に向けて移動可能な第1受圧面と、前記第2導入ポートを通して前記内孔に導入された作動流体の流体圧を受け止めて、その流体圧で当該弁体を前記付勢力に抗して前記排出可能位置に向けて移動可能な第2受圧面とを各別に設けて構成してある点にある。
本構成であれば、第1導入ポートを通して内孔に導入された作動流体の流体圧が第1受圧面で受け止められ、第2導入ポートを通して内孔に導入された作動流体の流体圧が第2受圧面で受け止められる。
補助バルブの切換操作で作動流体が第2導入ポートを通して導入されないときは、第1受圧面のみが作動流体の流体圧を受け止め、補助バルブの切換操作で作動流体が第2導入ポートを通して導入されたときは、第1受圧面に加えて、第2受圧面でも作動流体の流体圧が受け止められる。
したがって、補助バルブの切換操作で、第1受圧面のみで作動流体の流体圧を受け止める高圧設定状態と、第1受圧面と第2受圧面とで作動流体の流体圧を受け止める低圧設定状態とに切り換えることができる。
例えば、本発明に係るリリーフバルブをエンジンオイルの供給路に用いた場合には、エンジンオイルが低温の時、補助バルブの切換操作で低圧設定状態に切り換えると、リリーフバルブが開き易くなる。リリーフバルブが開き易くなると、エンジン各部のうちオイル供給が必要な箇所にオイルが十分に供給され難くなる。しかし、エンジンの暖機運転を行う場合などには、例えば、ピストンやシリンダを冷却する部位に直ちにオイルを供給する必要がないため、オイルの供給負荷を小さく抑えた状態で暖機運転を効率よく行うことができる。
また、エンジン回転数が低い場合には、エンジンを構成する部材同士の摩擦も少なく、当該箇所にオイルを供給する必要性に乏しい場合がある。よって、エンジンが低回転の場合には、補助バルブの切換操作で低圧設定状態に切り換えることで、所定の箇所のみにオイルを十分に供給し、例えばオイルポンプのフリクションを低減させてエンジンを効率よく運転することができる。
さらに、オイルに混在するスラッジ等の影響により補助バルブが故障し、第2導入ポートを通して作動流体を内孔に導入できないときは、第1受圧面のみで作動流体の流体圧を受け止める高圧設定状態に保持されるので、エンジンにオイルが十分に供給されることとなり、エンジンの焼付け等の不具合を未然に防止できる。
本発明の第3特徴構成は、前記弁体は、第1大径部と、前記第1大径部よりも小径の第2大径部と、前記第2大径部よりも小径の小径部と、前記第2大径部よりも小径でかつ前記小径部よりも大径の第3大径部とを記載順に同芯状に設けてあり、前記第1導入ポートを通して導入された作動流体が前記小径部の外周側に流入するように前記弁体が前記内孔に内嵌され、前記第1受圧面として機能する面が、前記第2大径部の前記小径部の側に臨む端面で構成され、前記第2受圧面として機能する面が、前記第1大径部の前記第2大径部の側に臨む端面で構成されている点にある。
本構成であれば、第1導入ポートを通して導入された作動流体が小径部の外周側に流入することにより、その流体圧が第2大径部の小径部の側に臨む端面で受け止められて、付勢力とは逆向きの力が作用する。
弁体が付勢力に抗して排出可能位置に移動すると、第1導入ポートを通して導入された作動流体が小径部の外周側を経由して排出ポートから円滑に排出される。
第1受圧面に作用する付勢力とは逆向きの力は、第2大径部の小径部の側に臨む端面の面積と、第3大径部の小径部の側に臨む端面の面積との差の面積分に作用する流体圧によって生じる。
したがって、第2大径部の小径部の側に臨む端面の面積と、第3大径部の小径部の側に臨む端面の面積とを適宜設定することにより、高圧設定状態におけるリリーフ圧力が所望の圧力になるように容易に設定できる。
また、第2受圧面として機能する面が、第2大径部よりも大径の第1大径部の第2大径部の側に臨む端面で構成されているので、第2受圧面を弁体の外周部に設けるにあたって、第2大径部の外周部に第2受圧面を設ける場合に比べて、その受圧面積を大きな受圧面積に設定し易い。
したがって、低圧設定状態におけるリリーフ圧力が小さくなるように設定し易い。
本発明の第4特徴構成は、前記内孔に対して孔軸芯と同芯状に連通する貫通孔が前記バルブボディに形成され、前記排出不能位置に移動している弁体における前記貫通孔の側に臨む弁体端部と前記バルブボディとの当接部が、互いに面当たりする円錐面状に形成されている点にある。
本構成であれば、内孔に対して孔軸芯と同芯状に連通する貫通孔がバルブボディに形成されているので、弁体を孔軸芯に沿う方向に円滑に移動させることができる。
また、排出不能位置に移動している弁体における貫通孔の側に臨む弁体端部とバルブボディとの当接部が、互いに面当たりする円錐面状に形成されているので、貫通孔からの作動流体の流出も、貫通孔からの空気や異物の侵入も効果的に防止することができる。
高圧設定状態のリリーフバルブを示す断面図である。 高圧設定状態のリリーフバルブを示す断面図である。 高圧設定状態のリリーフバルブを示す断面図である。 低圧設定状態のリリーフバルブを示す断面図である。 低圧設定状態のリリーフバルブを示す断面図である。 弁体の斜視図である。 高圧設定状態のリリーフバルブを示す第2実施形態の断面図である。 高圧設定状態のリリーフバルブを示す第2実施形態の断面図である。
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
〔第1実施形態〕
図1〜図5は、本発明によるリリーフ圧力変更機能付きリリーフバルブAを示す。このリリーフバルブAは、作動流体としてのエンジンオイル(以下、オイルという)をエンジンの各部に供給する供給流路1の圧力を制御するために装備されている。
図1〜図5に示すように、エンジン作動状態では、オイルポンプPがオイルパン2に貯留されたオイル3を吸入流路4を通して吸入して、供給流路1を通して各被潤滑部材に向けて吐出する。リリーフバルブAは、バルブボディ5と、弁体6と、弁体6に付勢力を付与するコイルスプリングなどの付勢部材7とを備え、供給流路1の経路中に配置されている。
バルブボディ5は、弁体6が孔軸芯Xに沿う方向に摺動移動自在に内嵌された内周面形状が円筒状の内孔8と、オイルポンプPから吐出された加圧状態のオイル(以下、加圧オイルという)を内孔8に導入可能な導入ポート9と、内孔8に導入されたオイルを排出可能な排出ポート10と、弁体6に作用する背圧を抜くための背圧抜き孔11と、内孔8の奥側において当該内孔8に対して孔軸芯Xと同芯状に連通する貫通孔23と、内孔8の開口端部を塞いでいるプラグ12とを有する。
排出ポート10は、内孔8に対して孔径方向から連通しており、貫通孔23はエンジン内部などに大気開放されている。
導入ポート9としては、第1導入ポート9aと第2導入ポート9bとの二つをバルブボディ5に各別に設けてあり、第1導入ポート9aは供給流路1に常時連通されて加圧オイルを内孔8に導入可能であり、第2導入ポート9bは補助バルブ13を介して供給流路1又はドレン流路14に択一的に連通可能に接続されている。
排出ポート10と背圧抜き孔11は吸入流路4に連通されている。
第1導入ポート9a及び第2導入ポート9bは、内孔8に対して孔径方向から連通している。したがって、バルブボデイ5は、内孔8に対して孔径方向から連通している導入ポート9のみを有している。
なお、第2導入ポート9bは補助バルブ13を介して供給流路1又は吸入流路4に択一的に連通可能に接続されていてもよい。また、排出ポート10と背圧抜き孔11はドレン流路14に連通されていてもよい。
弁体6は、図6にも示すように、円筒状の外周面形状を備えた第1大径部6aと、第1大径部6aよりも小径の円筒状の外周面形状を備えた第2大径部6bと、第2大径部6bよりも小径の円筒状の外周面形状を備えた小径部6cと、第2大径部6bよりも小径でかつ小径部6cよりも大径の円筒状の外周面形状を備えた第3大径部6dとを記載順に同芯状に設けて構成してある。
弁体6は、第1大径部6aと第2大径部6bと第3大径部6dの外周面が内孔8の内周面に対して摺動する。
小径部6cの外周側が、第2大径部6bの端面と第3大径部6dの端面とで囲まれた周溝15に形成されている。
内孔8に内嵌された弁体6は、図2,図3,図5に示すように、導入ポート9のうちの第1導入ポート9aを通して内孔8に導入されたオイルを、周溝15を経由して、排出ポート10を通して吸入流路4に排出可能な排出可能位置と、図1,図4に示すように、第1導入ポート9aを通して内孔8に導入されたオイルを排出ポート10を通して排出不能な排出不能位置とに亘って孔軸芯Xに沿う方向に摺動移動自在である。
したがって、排出可能位置は、第1導入ポート9aと排出ポート10とが周溝15を介して連通可能となる位置であり、排出不能位置は、第1導入ポート9aと排出ポート10とが周溝15を介して連通不能となる位置である。
付勢部材7は、弁体6とプラグ12との間に圧縮変形状態で装着され、弁体6が排出不能位置に向けて移動するように、当該弁体6を付勢している。
弁体6は、図6にも示すように、導入ポート9を通して内孔8に導入された加圧オイルの圧力(流体圧)を付勢部材7の付勢力に対向する方向から受け止めて、その圧力で当該弁体6を付勢力に抗して排出可能位置に向けて移動可能な受圧面16を備えている。
リリーフバルブAは、受圧面16の受圧面積を変更可能な受圧面積変更機構17を設けて、リリーフ圧力を低圧設定状態と高圧設定状態との2状態に切換設定できるように構成してある。
受圧面積変更機構17は、導入ポート9として第1導入ポート9aと第2導入ポート9bとの二つをバルブボディ5に各別に設けるとともに、受圧面16として第1受圧面16aと第2受圧面16bとの二つを弁体6の外周部に各別に設けて構成してある。
弁体6は、第1導入ポート9aを通して導入された加圧オイルが常時小径部6bの外周側、つまり、周溝15に流入するように内孔8に内嵌されている。
第2導入ポート9bは、補助バルブ13の切換操作で供給流路1の加圧オイルを内孔8に導入可能である。
第1受圧面16aとして機能する面を第2大径部6bの小径部6cの側に臨む端面で構成して弁体6の外周部に設けてある。この第1受圧面16aは、第1導入ポート9aを通して周溝15に流入した加圧オイルの圧力を受け止めて、その圧力で弁体6を付勢部材7の付勢力に抗して排出可能位置に向けて移動可能である。
第2受圧面16bとして機能する面を第1大径部6aの第2大径部6bの側に臨む端面で構成して、第2導入ポート9bを通して内孔8に導入された加圧オイルの圧力を受け止めて、その圧力で弁体6を付勢部材7の付勢力に抗して排出可能位置に向けて移動可能である。
第1受圧面16aには、第1受圧面16aの面積と、第3大径部6dの小径部6cの側に臨む端面19の面積との差の面積分に作用する加圧オイルの圧力によって、付勢部材7の付勢力とは逆向きの力が作用する。
補助バルブ13は、第2導入ポート9bを供給流路1に連通させる供給ポート20と、第2導入ポート9bをドレン流路14に連通させるドレンポート21とを備えたスプール式のソレノイドバルブであり、図示しないエンジンコントロールユニットにより切換操作される。
排出不能位置に移動している弁体6における、バルブボデイ5に孔軸芯Xと同芯状に形成した貫通孔23の側に臨む弁体端部24とバルブボディ5との当接部22が、互いに面当たりする円錐面状に形成されている。
受圧面積変更機構17の作動について説明する。
図1,図4は、弁体6が排出不能位置に保持されているリリーフバルブAの初期状態を示し、貫通孔23の側に臨む弁体端部24とバルブボディ5とが当接部22において互いに当接して、周溝15が第1導入ポート9aに連通している。
図1は、リリーフバルブAの初期状態において、補助バルブ13の切換操作により第2導入ポート9bをドレン流路14に連通させてある状態を示す。
この状態では、加圧オイルが第1導入ポート9aのみを通して内孔8に導入され、第1受圧面16aのみが加圧オイルの圧力を受け止める。
したがって、受圧面16の受圧面積が小さくなっており、リリーフ圧力が高圧に設定される。
リリーフ圧力が高圧に設定されている状態で加圧オイルの圧力が上昇するに伴って、第1受圧面16aで受け止めた加圧オイルの圧力で弁体6が排出可能位置に向けて移動を開始し、図2,図3に示すように第1導入ポート9aに導入されたオイルが、周溝15を経由して、排出ポート10を通して吸入流路4に排出され、供給流路1の圧力が高圧に維持される。
図2は、第1導入ポート9aに導入されたオイルの排出ポート10からの排出が開始された状態を示し、図3はリリーフバルブAが全開された状態を示し、弁体6の図2で示す位置から図3に示す位置までの範囲が排出可能位置である。
図4は、リリーフバルブAの初期状態において、補助バルブ13の切換操作により第2導入ポート9bを供給流路1に連通させてある状態を示す。
この状態では、加圧オイルが第1導入ポート9aに加えて第2導入ポート9bを通して内孔8に導入され、第1受圧面16aと第2受圧面16bとが加圧オイルの圧力を受け止める。
したがって、受圧面16の受圧面積が大きくなっており、リリーフ圧力が低圧に設定される。
リリーフ圧力が低圧に設定されている状態で加圧オイルの圧力が上昇するに伴って、第1受圧面16aと第2受圧面16bとで受け止めた加圧オイルの圧力で弁体6が排出可能位置に向けて移動を開始し、図5に示すように第1導入ポート9aに導入されたオイルが、周溝15を経由して、排出ポート10を通して吸入流路4に排出され、供給流路1の圧力が低圧に維持される。
尚、補助バルブ13の切換操作により、リリーフ圧力が高圧に設定されている状態から低圧に設定される状態に切り換えても、リリーフ圧力が低圧に設定されている状態から高圧に設定される状態に切り換えてもよい。
〔第2実施形態〕
図7,図8は本発明によるリリーフバルブの別実施形態を示す。
本実施形態では、弁体6は、円筒状の外周面形状を備えた第1大径部25aと、第1大径部25aよりも小径の円筒状の外周面形状を備えた第1小径部25bと、第1大径部25aよりも小径でかつ第1小径部25bよりも大径の円筒状の外周面形状を備えた第2大径部25cと、第2大径部25cよりも小径の円筒状の外周面形状を備えた第2小径部25dと、第2大径部25cよりも小径でかつ第2小径部25dよりも大径の円筒状の外周面形状を備えた第3大径部25eとを記載順に同芯状に設けて構成してある。
弁体6は、第1大径部25aと第2大径部25cと第3大径部25eの外周面が内孔8の内周面に対して摺動する。
第1小径部25bの外周側が、第1大径部25aの端面と第2大径部25cの端面とで囲まれた第1周溝15に形成されている。
第2小径部25dの外周側が、第2大径部25cの端面と第3大径部25eの端面とで囲まれた第2周溝26に形成されている。
内孔8に内嵌された弁体6は、図8に示すように、導入ポート9のうちの第1導入ポート9aを通して内孔8に導入されたオイルを、第1周溝15を経由して、排出ポート10を通して吸入流路4に排出可能な排出可能位置と、図7に示すように、第1導入ポート9aを通して内孔8に導入されたオイルを排出ポート10を通して排出不能な排出不能位置とに亘って孔軸芯Xに沿う方向に摺動移動自在である。
受圧面積変更機構17は、第1実施形態と同様に、導入ポート9として第1導入ポート9aと第2導入ポート9bとの二つをバルブボディ5に各別に設けるとともに、受圧面16として第1受圧面16aと第2受圧面16bとの二つを弁体6の外周部に各別に設けて構成してある。
弁体6は、第1導入ポート9aを通して導入された加圧オイルが常時第1小径部25bの外周側、つまり、第1周溝15に流入するように内孔8に内嵌されている。
第2導入ポート9bは、補助バルブ13の切換操作で供給流路1の加圧オイルを内孔8に導入可能である。
第1受圧面16aとして機能する面を第1大径部25aの第1小径部25bの側に臨む端面で構成して弁体6の外周部に設けてある。この第1受圧面16aは、第1導入ポート9aを通して第1周溝15に流入した加圧オイルの圧力を受け止めて、その圧力で弁体6を付勢部材7の付勢力に抗して排出可能位置に向けて移動可能である。
第2受圧面16bとして機能する面を第2大径部25cの第2小径部25dの側に臨む端面で構成して弁体6の外周部に設けてある。この第2受圧面16bは、第2導入ポート9bを通して第2周溝26に流入した加圧オイルの圧力を受け止めて、その圧力で弁体6を付勢部材7の付勢力に抗して排出可能位置に向けて移動可能である。
第1受圧面16aには、第1受圧面16aの面積と、第2大径部25cの第1小径部25bの側に臨む端面19の面積との差の面積分に作用する加圧オイルの圧力によって、付勢部材7の付勢力とは逆向きの力が作用する。
第2受圧面16bには、第2受圧面16bの面積と、第3大径部25eの第2小径部25dの側に臨む端面27の面積との差の面積分に作用する加圧オイルの圧力によって、付勢部材7の付勢力とは逆向きの力が作用する。
受圧面積変更機構17の作動について説明する。
図7は、弁体6が排出不能位置に保持されているリリーフバルブAの初期状態において、補助バルブ13の切換操作により第2導入ポート9bをドレン流路14に連通させてある状態を示す。
この状態では、貫通孔23の側に臨む弁体端部24とバルブボディ5とが当接部22において互いに当接して、第1周溝15が第1導入ポート9aに連通し、加圧オイルが第1導入ポート9aのみを通して内孔8に導入されて、第1受圧面16aのみが加圧オイルの圧力を受け止める。
したがって、受圧面16の受圧面積が小さくなっており、リリーフ圧力が高圧に設定される。
リリーフ圧力が高圧に設定されている状態で加圧オイルの圧力が上昇するに伴って、第1受圧面16aで受け止めた加圧オイルの圧力で弁体6が排出可能位置に向けて移動を開始し、図8に示すように第1導入ポート9aに導入されたオイルが、第1周溝15を経由して、排出ポート10を通して吸入流路4に排出され、供給流路1の圧力が高圧に維持される。
図示しないが、補助バルブ13の切換操作により第2導入ポート9bを供給流路1に連通させてある状態では、加圧オイルが第1導入ポート9aに加えて第2導入ポート9bを通して内孔8に導入され、第1受圧面16aと第2受圧面16bとが加圧オイルの圧力を受け止める。
したがって、受圧面16の受圧面積が大きくなっており、リリーフ圧力が低圧に設定される。
その他の構成は、第1実施形態と同様である。
〔その他の実施形態〕
本発明によるリリーフバルブは、第2導入ポート9bの複数と、各第2導入ポート9b毎の複数の第2受圧面16bとを設けて、リリーフ圧力を3状態以上に切換設定できるように構成してあってもよい。
5 バルブボディ
8 内孔
6 弁体
6a 第1大径部
6b 第2大径部
6c 小径部
6d 第3大径部
7 付勢部材
9 導入ポート
9a 第1導入ポート
9b 第2導入ポート
10 排出ポート
13 補助バルブ
16 受圧面
16a 第1受圧面
16b 第2受圧面
17 受圧面積変更機構
22 当接部
23 貫通孔
24 弁体端部
X 孔軸芯

Claims (4)

  1. 内孔と前記内孔に作動流体を導入可能な導入ポートと前記内孔に導入された作動流体を排出可能な排出ポートとを有するバルブボディと、
    前記内孔に内嵌されて、前記内孔に導入された作動流体を前記排出ポートを通して排出可能な排出可能位置と、前記内孔に導入された作動流体を前記排出ポートを通して排出不能な排出不能位置とに亘って孔軸芯に沿う方向に移動自在な弁体と、
    前記弁体が前記排出不能位置に移動するように付勢する付勢部材とを備え、
    前記弁体は、前記内孔に導入された作動流体の流体圧を前記付勢部材の付勢力に対向する方向から受け止めて、その流体圧で当該弁体を前記付勢力に抗して前記排出可能位置に向けて移動可能な受圧面を備え、
    前記受圧面の受圧面積を変更可能な受圧面積変更機構を設けてあり、
    前記導入ポートと前記排出ポートの夫々が、前記内孔に対して孔径方向から連通しているリリーフ圧力変更機能付きリリーフバルブ。
  2. 前記受圧面積変更機構を構成するに、
    前記導入ポートとして、前記内孔に作動流体を導入可能な第1導入ポートと、補助バルブの切換操作で前記内孔に作動流体を導入可能な第2導入ポートとを前記バルブボディに各別に設けるとともに、
    前記受圧面として、前記第1導入ポートを通して前記内孔に導入された作動流体の流体圧を受け止めて、その流体圧で当該弁体を前記付勢力に抗して前記排出可能位置に向けて移動可能な第1受圧面と、前記第2導入ポートを通して前記内孔に導入された作動流体の流体圧を受け止めて、その流体圧で当該弁体を前記付勢力に抗して前記排出可能位置に向けて移動可能な第2受圧面とを各別に設けて構成してある請求項1記載のリリーフ圧力変更機能付きリリーフバルブ。
  3. 前記弁体は、第1大径部と、前記第1大径部よりも小径の第2大径部と、前記第2大径部よりも小径の小径部と、前記第2大径部よりも小径でかつ前記小径部よりも大径の第3大径部とを記載順に同芯状に設けてあり、
    前記第1導入ポートを通して導入された作動流体が前記小径部の外周側に流入するように前記弁体が前記内孔に内嵌され、
    前記第1受圧面として機能する面が、前記第2大径部の前記小径部の側に臨む端面で構成され、
    前記第2受圧面として機能する面が、前記第1大径部の前記第2大径部の側に臨む端面で構成されている請求項2記載のリリーフ圧力変更機能付きリリーフバルブ。
  4. 前記内孔に対して孔軸芯と同芯状に連通する貫通孔が前記バルブボディに形成され、
    前記排出不能位置に移動している弁体における前記貫通孔の側に臨む弁体端部と前記バルブボディとの当接部が、互いに面当たりする円錐面状に形成されている請求項2又は3記載のリリーフ圧力変更機能付きリリーフバルブ。
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