JP2011208512A - ポンプ - Google Patents

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Koichi Kishimoto
浩一 岸本
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Abstract

【課題】2つの吐出部のうち一方の吐出部から流体を効率良く吐出させることのできるポンプを簡単且つ低コストな構成で実現する。
【解決手段】軸線Lを中心に正転方向及び反転方向に回転可能に構成されたインペラ31と、内部に該インペラ31を収納するためのポンプ室S1が形成されていて、該ポンプ室S1内に流体を導入する吸込部36と、上記インペラ31の回転方向に応じて該ポンプ室S1内の流体をいずれか一方から吐出可能なように、該インペラ31の外周の接線方向に延びる2つの吐出部37,38と、を有するポンプ側ケーシング35と、を備えた構成とする。上記ポンプ室S1内には、上記インペラ31の径方向外方に、上記2つの吐出部37,38に両端で繋がる流路Rが形成されていて、この流路Rは、上記2つの吐出部37,38の一方に向かうにつれて流路断面積が大きくなるように形成されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、2つの吐出部を有し、該2つの吐出部からの流体の吐出を切り換え可能に構成されたポンプに関する。
従来より、インペラが収納されたケーシングに流体の吸込部と2つの吐出部とが設けられ、該2つの吐出部からの流体の吐出を切り換え可能に構成された、いわゆるリバーシブルポンプが知られている。例えば特開2006−177329号公報の段落[0038]、[0040]等に開示されているリバーシブルポンプは、ケーシング内に収納されたインペラの回転方向を切り換えることで、ポンプ内から流体を吐出させる吐出部を切り換えている。
また、別の構成を有するリバーシブルポンプとして、例えば特開2006−220034号公報の段落[0026]等に開示されるように、インペラの回転方向を変えるだけでなく、一方の吐出部の開口に切替弁を設けて該切替弁によって吐出部の開口を開閉させることにより、流路を切り換えるものも知られている。
特開2006−177329号公報 特開2006−220034号公報
ところで、上記前者の従来例のように、インペラの回転方向を切り換えるだけでは、流体の吐出方向を確実に切り換えるのは難しく、特に一方の吐出部から効率良く多量の流体を吐出させたい場合には、あまり効率の良い構成とは言えない。
また、上記後者の従来例のように、流路を切り換えるための切替弁を設ければ、強制的に流路が切り換わる反面、該切替弁を設ける分、構成が複雑になるとともに、コストが増大するという問題が生じる。
本発明の目的は、2つの吐出部のうち一方の吐出部から流体を効率良く吐出させることのできるポンプを簡単且つ低コストな構成で実現することにある。
第1の発明に係るポンプは、回転軸を中心に正転方向及び反転方向に回転可能に構成された羽根車と、内部に上記羽根車を収納するためのポンプ室が形成されていて、該ポンプ室内に流体を導入する吸込部と、上記羽根車の回転方向に応じて該ポンプ室内の流体をいずれか一方から吐出可能なように、該羽根車の外周の接線方向に延びる2つの吐出部と、を有するケーシングと、を備え、上記ポンプ室内には、上記羽根車の径方向外方に、上記2つの吐出部に両端で繋がる流路が形成されていて、上記流路は、上記2つの吐出部の一方に向かうにつれて流路断面積が大きくなるように形成されているものとする。
以上の構成により、一方の吐出部から流体を吐出させるように羽根車を回転させると、該一方の吐出部に向かうにつれて断面積が大きくなる流路内を流体が該一方の吐出部に向かって流れるため、流路の反対側に繋がる他方の吐出部には流体が流れにくくなる。これにより、上記羽根車の回転によって、上記一方の吐出部に流体を効率良く流すことができる。
以上より、第1の発明に係るポンプによれば、2つの吐出部のうち一方の吐出部に流体を効率良く搬送することができ、該吐出部から流体を効率良く吐出させることができる。
図1は、本発明の実施形態に係るモータポンプを備えた食器洗い機の概略構成を示す図である。 図2は、本発明の実施形態に係るモータポンプの概略構成を示す横断面図である。 図3は、本発明の実施形態に係るモータポンプのポンプ部の概略構成を示す上面図である。 図4は、本発明の実施形態に係るモータポンプのポンプ部の概略構成を示す正面図である。 図5は、図3におけるV−V線断面図である。 図6は、本発明の実施形態に係るモータポンプのインペラの概略構成を示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
−食器洗い機の全体構成−
図1に本発明の実施形態に係るモータポンプ20を搭載した食器洗い機1(食器洗浄装置)の概略構成を示す。この食器洗い機1は、本体ケーシング2の内部に形成された洗浄室2a内に食器D等を配置した状態で、該食器D等に対して洗浄ノズル3から洗浄水(流体)を吹き付けることにより、該食器D等に付着した汚れを除去するように構成されている。具体的には、上記食器洗い機1は、内部に洗浄室2aが形成された箱状の本体ケーシング2と、該洗浄室2a内に配置され、且つ、複数の噴射口3a,3a,…を有する洗浄ノズル3と、上記洗浄室2a内で食器D等を保持するためのラック4と、上記噴射口3aから噴射される洗浄水を溜めるための水槽5と、該水槽5内の水を上記洗浄ノズル3の噴射口3a,3a,…へ供給するためのモータポンプ20と、を備えている。
上記本体ケーシング2は、内部に空洞を有する箱状に形成されたもので、図示しないが、少なくとも一面に開閉可能なドアが設けられている。上記本体ケーシング2の内部は、食器D等を洗浄するための洗浄室2aと、水槽5内の水を洗浄ノズル3または排水管6(吐出配管)へ搬送するためのモータポンプ20が収納された機械室2bと、に区画されている。上記洗浄室2a内には、上記洗浄ノズル3及びラック4が収納されているとともに、洗浄後の食器等を乾燥させるための乾燥用ファン7が配置されている。上記機械室2bには、上記モータポンプ20が収納されているとともに、食器洗い機1の運転を制御するための制御部8が配置されている。
上記洗浄ノズル3は、上記本体ケーシング2内を上下方向に延びるように略T字状に形成されている。この洗浄ノズル3の横方向に延びるアーム部分には、下方に向かって開口する複数の噴射口3a,3a,…が、横方向に一定の間隔で形成されている。また、上記洗浄ノズル3の上下方向に延びる部分は、上記アーム部分に水を供給するための供給管3bによって構成されていて、その下端部で上記モータポンプ20の循環用吐出部37に接続されている。これにより、該モータポンプ20から吐出された水が、上記供給管3bを通って、洗浄ノズル3のアーム部分に供給され、噴射口3a,3a,…から噴射される。
上記ラック4は、複数の食器D等を保持することができ、且つ、洗浄水が洗浄室2aの下方へ流れ落ちるように、網状部材によって形成されている。このラック4は、本体ケーシング2の内部を上記洗浄室2aと機械室2bとに区画するように設けられたテーブル11上に配置されている。また、上記ラック4は、図1に示す如く、複数の食器Dを立てた状態で保持できるように、図示しない保持部を備えている。
上記水槽5は、上面が開口した箱状に形成されていて、上記テーブル11に埋め込まれている。すなわち、上記テーブル11は、上記ラック4の下方部分が網目状に形成されていて、該網目状の部分の下側に上記水槽5が配置されている。また、上記水槽5には、水道水を供給するための給水管9が接続されている。さらに、上記水槽5には、上記モータポンプ20の吸込部36に繋がる排出口5aも形成されている。
−モータポンプの全体構成−
上記モータポンプ20の構成について、図2に基づいて以下で詳細に説明する。
上記モータポンプ20は、モータの回転によってインペラを回転させて、水(流体)を吐出するように構成されている。すなわち、上記モータポンプ20は、ポンプ部30(ポンプ)及びモータ部40を備えていて、これらのポンプ部30及びモータ部40が一体に構成されている。また、上記モータポンプ20は、図2中の軸線L(回転軸)が横方向に延びるように、上記食器洗い機1の機械室2b内に設置される。すなわち、上記図2は、モータポンプ20の横断面を上方から視た図に相当する。
上記ポンプ部30は、軸線Lを中心に回転することによって該軸線Lの方向から水を吸入して径方向外方へ吐出するインペラ31(羽根車)と、該インペラ31の収容されるポンプ室S1を構成する凹部35aが形成されたポンプ側ケーシング35(ケーシング)と、を備えている。
上記インペラ31は、図6にも示すように、円盤状の底板部32(平板部)と、該底板部32上に上記軸線Lを囲むように立設された複数の羽根部33(羽根)と、上記底板部32に対して平行に設けられて該羽根部33の上部同士を連結する円環状の連結部34とを備えている。上記底板部32は、後述するモータ部40の回転子41に接続されており、該回転子41と一体回転するように構成されている。
上記ポンプ側ケーシング35は、上記インペラ31を覆うように設けられている。また、該ポンプ側ケーシング35には、図3にも示すように、インペラ31の上記軸線Lの方向に向かって開口する吸込部36が形成されている。さらに、上記ポンプ側ケーシング35には、図4や図5にも示すように、上記インペラ31の接線方向外方に向かって開口する2つの吐出部37,38も形成されている。
上記ポンプ部30の詳しい構成については後述する。
略有底円筒状の上記ポンプ側ケーシング35の開口側には、後述するモータ部40の回転子41が収容されるモータ側ケーシング39が配置されている。このモータ側ケーシング39は、鍔部39a及び有底円筒部39bを有する略ハット(帽子)状に形成されていて、その鍔部39aで上記ポンプ側ケーシング35の側壁に接続されている。一方、上記モータ側ケーシング39の有底円筒部39bは、その内側に、上記回転子41を収容するためのモータ室S2を形成している。
したがって、上記ポンプ側ケーシング35及びモータ側ケーシング39によって、上記モータポンプ20内には、上記ポンプ室S1及びモータ室S2を備えた一つの閉空間が形成される。このように、上記モータポンプ20は、上記モータ室S2と上記ポンプ室S1とが連通しているため、該ポンプ室S1内の水が上記モータ室S2内まで流入する。
上記モータ部40は、上記インペラ31の底板部32に設けられた円筒状の接続部32a(図2及び図6参照)に接続される略円柱状の回転子41と、該回転子41を囲むように形成された略円筒状の固定子51とを備えている。上記回転子41は、上述のとおり、上記モータ側ケーシング39の有底円筒部39bの内方に位置付けられている一方、上記固定子51は、該有底円筒部39bの外方に位置付けられている。すなわち、上記固定子51の内周側には、上記モータ側ケーシング39の有底円筒部39bが配置されていて、その内側に上記回転子41が位置付けられている。
上記回転子41は、上記モータ側ケーシング39の底面上に上記軸線Lに沿って延びるように設けられた固定軸42に対して回転可能に構成された回転円筒部43と、該回転円筒部43の外周面上に嵌合されるとともに上記インペラ31の底板部32に接続される略円筒状の磁石保持部44と、該磁石保持部44によって保持される略円筒状の駆動用磁石45とを備えている。上記回転円筒部43の両端部の軸線方向外方には、スラスト軸受46,46が設けられていて、該回転円筒部43は、両端部で該スラスト軸受46,46に接触可能なように配置されている。これにより、上記回転円筒部43は、上記軸線Lの方向の移動が抑制されつつ、上記固定軸42に対して回転するように構成されている。上記磁石保持部44は、その内周面で上記回転円筒部43に嵌合されているとともに、外周面側で上記駆動用磁石45を保持するように構成されている。
上述のような回転子41の構成により、該回転子41が固定軸42に対して回転すると、その回転は磁石保持部44を介してインペラ31の底板部32に伝わり、該インペラ31を回転させることができる。
上記固定子51は、薄板を積層してなる固定子コア52と、該固定子コア52の図示しないティース部にコイル線を巻回してなる複数の巻線53と、を備えている。これらの巻線53は、上記軸線Lを囲むように略環状に配置されており、複数の相を構成するように互いに連結されている。この巻線53の端部は、固定子リード線61を構成するとともに、回路基板60に接続されている。この固定子リード線61を介して、回路基板60から所定のタイミングで上記巻線53に通電することにより、上記固定子51に回転磁界を発生させることができる。そして、上述のとおり、回転磁界を発生している固定子51の内側には、上記駆動用磁石45を有する回転子41が配置されているため、該回転子41は上記回転磁界によって回転方向の力を受けて回転する。なお、上記図1中の符号54は、上記巻線53と固定子コア52との間を絶縁するための絶縁材である。
上記回路基板60には、上記固定子51の複数の巻線53に対して所定のタイミングで通電を行うための制御回路が形成されている。また、上記回路基板60には、上記複数の固定子リード線61の一端側と、外部の電源(図示省略)や食器洗い機1の制御部8に他端側で接続される複数の外部リード線62の一端側とが接続されている。
上記図1に示すように、上記固定子51及び回路基板60は、全体が熱硬化性樹脂(例えば不飽和ポリエステル樹脂)からなる封止樹脂55によって封止されている。すなわち、上記固定子51及び回路基板60の周りには、溶融した封止樹脂55によって覆われた後、該封止樹脂55が冷えて固まってなる外部ケーシング56が形成されている。この外部ケーシング56は、上記モータ側ケーシング39の鍔部39aを、上記ポンプ側ケーシング35との間で挟み込むとともに、外周面が該ポンプ側ケーシング35の外周面と略面一になるように、略有底円筒状に形成されている。
−ポンプ部の構成−
上記ポンプ部30の構成について、図3から図6に基づいて以下で詳細に説明する。なお、上記ポンプ部30は、食器洗い機1を正面から視て(図1の状態)、該食器洗い機1の機械室2b内に図4及び図5の状態で配置される。すなわち、上記ポンプ部30は、後述する循環用吐出部37が上側で且つ排出用吐出部38が下側に、それぞれ位置するように上記機械室2b内に立設される。
上記インペラ31は、既述のとおり、底板部32と複数の羽根部33と連結部34とを備えている。この羽根部33は、図6に示すように、円盤状の底板部32上に立設されていて、円環状の連結部34によって上部を互いに連結されている。なお、この連結部34の中央部の穴は、ポンプ側ケーシング35の吸込部36から導入される水を上記インペラ31内に導くためのものである。
上記底板部32には、そのモータ部40側の表面の外周側に、径方向に延びる所定長さの複数の溝部32b(窪み部)が形成されている。これらの溝部32bは、上記底板部32の外周縁から径方向内方へ所定の長さを有していて、該底板部32の全周に亘って所定の間隔で放射状に形成されている。これらの溝部32bを設けることにより、該溝部32b内に水を保持することができる。したがって、上記インペラ31を回転させると、上記溝部32bによって該インペラ31の回転方向に水を搬送することができる。これにより、上記モータポンプ20は、いわゆるヒューガルポンプとして機能する。
上記羽根部33は、上記底板部32の径方向に対して所定の角度で傾斜しており、水を該底板部32の径方向内方から径方向外方へ効率良く搬送できるように構成されている。すなわち、上記羽根部33によって、上記モータポンプ20はいわゆる遠心ポンプとして機能する。なお、上記羽根部33は、図4及び図5においてインペラ31が時計回りに回転した場合に、該インペラ31の径方向外方へ水を効率良く搬送するように設けられている。
以上のように、上記インペラ31は、遠心ポンプ及びヒューガルポンプのインペラの機能を備えている。よって、ポンプ部30では、吸込部36から吸い込んだ水を上記インペラ31によって径方向外方へ搬送しつつ、該インペラ31の回転方向にも水を搬送することが可能となる。
また、上記インペラ31は、時計回り(正転方向)及び反時計回り(反転方向)に回転可能に構成されている。これにより、上記インペラ31が時計回りに回転すると、ポンプ部30は主に遠心ポンプとして機能し、該インペラ31が反時計回りに回転すると、ポンプ部30は主にヒューガルポンプとして機能する。
既述のとおり、上記ポンプ部30を構成するポンプ側ケーシング35には、内部にインペラ31を収納可能なように凹部35aが形成されていて、該凹部35a内の空間によってポンプ室S1が構成される。上記ポンプ側ケーシング35には、平面視で該凹部35aの底面の中央部分に、吸込部36の開口部36aが形成されている。また、この開口部36aには、その開口周縁部分に、上記凹部35aの開口側に向かって延びる略円錐台状の支持部36bが設けられている。この支持部36bは、上記図2に示すように、上記モータ部40のスラスト軸受を上記回転円筒部43との間で挟持するためのものであり、円環状の先端部36cを上記開口部36aの周縁部分に形成された複数の脚部36dによって支持するように構成されている(図4参照)。これにより、脚部36d同士の間に空間を形成することができ、上記吸込部36及び開口部36aを経てポンプ部30内に導入した水を、上記支持部36bを通過させてインペラ31側へ流すことができる。なお、図1に示すように、上記インペラ31の連結部34の中央部分に形成された穴は、上記インペラ31をポンプ側ケーシング35の凹部35a内に収容した状態で上記支持部36bと干渉しないような大きさに形成されている。
上記凹部35aは、上記軸線Lの延びる方向から視て略円形状に形成されていて、その側面にそれぞれ開口するように循環用吐出部37(一方の吐出部)及び排出用吐出部38(他方の吐出部)が接続されている。これらの吐出部37,38は、上記凹部35aの側面上で且つ上記支持部36bを挟んだ対向位置から、該凹部35aの側面の接線方向で且つ互いに同じ方向に向かって延びるように設けられている。
上記凹部35aには、図4及び図5に示すように、上記循環用吐出部37と排出用吐出部38との間で且つそれらの吐出部37,38が延びる方向側の側面に、内方に向かって膨出する略円弧状の膨出部35bが形成されている。この膨出部35bは、上記凹部35a内にインペラ31を収納した状態で、該インペラ31の外周との間にほとんど水が流れないような微小隙間(例えば1mm以下)を形成するように、該凹部35aの内方に向かって膨出している。
また、上記膨出部35bは、上記凹部35aの周方向の両端部(以下、単に周方向両端部という)が、それぞれ、上記循環用吐出部37及び排出用吐出部38の開口部分に隣接している。すなわち、上記膨出部35bの周方向両端部が上記循環用吐出部37及び排出用吐出部38の開口部分の側壁を構成している。また、上述の構成により、上記膨出部35bの周方向両端部の凹部35a内方側には、該凹部35aの内方に向かって突出する鋭角な舌部35c,35dが形成される。これらの舌部35c,35dによって、ポンプ側ケーシング35内の水を上記循環用吐出部37または排出用吐出部38側へ効率良く導くことが可能になる。なお、上記循環用吐出部37及び排出用吐出部38の両方における水の流れを考慮すると、上記舌部35c,35dは、軸線Lの延びる方向から視て(図4及び図5の状態)、同等の角度であるのが好ましい。
上記凹部35a内には、上記インペラ31を内部に収納した状態で、上記支持部36bを挟んで上記膨出部35bとは反対側に、軸線Lの延びる方向から視て、インペラ31の外周縁との間に略円弧状の円弧状流路R(流路)が形成されている。この円弧状流路Rは、その両端部で、上記排出用吐出部38及び循環用吐出部37の開口部分に繋がっている。また、上記凹部35aは、上記円弧状流路Rの流路断面積が上記排出用吐出部38から循環用吐出部37に向かって徐々に大きくなるように形成されている。すなわち、軸線Lの延びる方向から視た上記凹部35aの中心は、上記インペラ31の中心となる支持部36bに対して、上記循環用吐出部37の開口部分側にずれている。
上記排出用吐出部38は、上記凹部35aの側面に対する開口部分と上記排水管6に接続される側とで、内部空間の断面形状及び断面積が異なっている。すなわち、上記排出用吐出部38の凹部35aに対する開口部分には、内部空間の断面形状が略矩形状で且つ排水管6よりも断面積が小さい矩形状断面部38a(絞り部)が設けられている。一方、上記排出用吐出部38の排水管6に接続される側には、内部空間の断面形状が略円形状で且つ上記矩形状断面部38aの内部空間よりも大きい断面積を有する円形状断面部38bが設けられている。そして、上記矩形状断面部38aと円形状断面部38bとの間には、両者の内部空間を滑らかに繋ぐための接続部38cが設けられている。
このように、上記排出用吐出部38の上記凹部35b側の開口部分を絞ることにより、ポンプ室S1内の水が該排出用吐出部38から大量に流出するのを抑制することができる。これにより、食器洗い機1の食器洗浄中に、上記排出用吐出部38から水が流出するのを抑制することができ、水の使用量を低減することができる。また、上述のように構成することで、上記膨出部35bの排出用吐出部38側の端部を、鋭角な角部にすることができる。すなわち、上記排出用吐出部38の矩形状断面部38aを設けることで、上記凹部35aの円筒状の側面に対して円形状の穴部を開口させた場合の開口周縁部分のように部分的に肉厚にすることなく、該凹部35aの膨出部35bの端部を鋭角な舌部35dにすることができる。
以上の構成により、上記インペラ31が図4及び図5において時計回りに回転した場合、該インペラ31の回転によって径方向外方に吐出された水は、ほとんど流速が低下することなく上記円弧状流路R内を流れて上記循環用吐出部37から外部へ排出される(図中の実線矢印)。
一方、上記図4及び図5において上記インペラ31が反時計回りに回転すると、該インペラ31の底板部32に形成された複数の溝部32bによって、該溝部32bの周辺に位置する水は上記排出用吐出部38側へ運ばれる。これにより、上記インペラ31を図4及び図5において反時計回りに回転させることで、上記排出用吐出部38側から水を排出することが可能となる(図中の破線矢印)。なお、上記溝部32bによって、上記インペラ31が図4及び図5において時計回りに回転している場合にも、上記排出用吐出部38側へ水が流れるのを防止できる。
−実施形態の効果−
以上より、2つの吐出部37,38を有し、インペラ31の回転方向によって水を吐出する吐出部を切り換えるように構成された、いわゆるリバーシブルポンプにおいて、ポンプ室S1に形成される円弧状流路Rの流路断面積を、洗浄ノズル3に繋がる循環用吐出部37に向かうにつれて大きくしたので、該循環用吐出部37から効率良く水を吐出させることができる。しかも、上記インペラ31は、上記循環用吐出部37から水を吐出する方向に回転する場合(図4及び図5における時計回り)に、遠心ポンプとして機能するように羽根部33が設けられているため、該インペラ31の径方向内方から導入した水を上記循環用吐出部37に効率良く搬送することができる。
また、上記インペラ31には、その底板部32の外周側に、全周に亘って径方向に延びる複数の溝部32bを設けたため、該溝部32b内で水を保持して該インペラ31の回転によって水を該インペラ31の回転方向に搬送することができる。これにより、上記インペラ31が上記図4及び図5において時計回りに回転した場合には、円弧状流路R内の水を上記循環用吐出部37側へ搬送することができ、上記排出用吐出部38から水が流出するのを抑制することができる。また、上記インペラ31が上記図4及び図5において反時計回りに回転した場合には、円弧状流路R内の水を上記排出用吐出部38側へ搬送することができ、該排出用吐出部38から水を排出することができる。
したがって、インペラ31の回転方向に応じて遠心ポンプまたはヒューガルポンプとして機能するリバーシブルポンプを簡単且つ低コストな構成で実現できる。
また、上記ポンプ室S1を構成するポンプ側ケーシング35の凹部35aには、その側面の一部分に内方に向かって膨出する膨出部35bが設けられているため、該膨出部35bとインペラ31との隙間内に水が流れこみにくく、上記円弧状流路R内に多くの水が流れるようになる。これにより、ポンプ側ケーシング35の吸込部36からポンプ室S1内に導入された水を効率良く吐出部37,38へ搬送することができる。しかも、上記吐出部37,38の凹部35aに対する開口部分に位置する上記膨出部35bの両端部は、鋭角な舌部35c,35dを形成しているため、該円弧状流路R内の水を上記吐出部37,38にスムーズに流すことができる。
また、上記排出用吐出部38には、上記ポンプ側ケーシング35の凹部35aに開口する側に、排出管6に繋がる円形状断面部38bよりも断面積が小さい矩形状断面部38aを設けたため、ポンプ室S1内の水が上記排出用吐出部38から排出されるのを抑制することができる。したがって、食器洗浄中に使用する水の量を低減することができる。
さらに、ポンプモータ20を、循環用吐出部37が上側に、排出用吐出部38が下側に、それぞれ位置するように、上記食器洗い機1の機械室2b内に配置したため、ポンプ室S1内や排出用吐出部38の内部空間に、排水後の水が残留するのを防止できる。すなわち、上述の配置により、ポンプモータ20を用いて食器洗浄後の水を排出管6へ排出する場合、下側に位置する排出用吐出部38からポンプ室S内の水を効率良く排出することができる。
《その他の実施形態》
上記実施形態については、以下のような構成としてもよい。
上記実施形態では、2つの吐出部37,38を、支持部36bを挟んで対向する位置に設けているが、この限りではなく、インペラ31の回転方向を切り換えた場合にポンプ室S1内の水を別々の吐出部から吐出できるような位置であれば、2つの吐出部をどのように配置してもよい。
また、上記実施形態では、インペラ31の底板部32の外周側に、全周に亘って複数の溝部32bを設けているが、この限りではなく、底板部32の外周側の一部にのみ溝部32bを設けてもよいし、該底板部32の内周側に溝部32bを設けてもよい。また、溝部ではなく、円形状の窪みなど、水を保持できるような形状であれば、どのような形状であってもよい。
また、上記実施形態では、ポンプ側ケーシング35の膨出部35bに設けられる舌部35c,35dを、軸線Lの延びる方向から視て、同等の角度を有する鋭角としているが、この限りではなく、異なる角度としてもよい。
以上説明したように、本発明は、2つの吐出部を有し、該2つの吐出部からの流体の吐出を切り換え可能に構成されたポンプに有用である。
1 食器洗い機(食器洗浄装置)
6 排水管(吐出配管)
9 給水管
20 モータポンプ
30 ポンプ部(ポンプ)
31 インペラ(羽根車)
32 底板部(平板部)
32a 接続部
32b 溝部(窪み部)
33 羽根部(羽根)
34 連結部
35 ポンプ側ケーシング(ケーシング)
35a 凹部
35b 膨出部
35c 舌部
35d 舌部
36 吸込部
37 循環用吐出部(吐出部、一方の吐出部)
38 排出用吐出部(吐出部、他方の吐出部)
38a 矩形状断面部(絞り部)
38b 円形状断面部
38c 接続部
L 軸線(回転軸)
R 円弧状流路(流路)
S1 ポンプ室

Claims (7)

  1. 回転軸を中心に正転方向及び反転方向に回転可能に構成された羽根車と、
    内部に上記羽根車を収納するためのポンプ室が形成されていて、該ポンプ室内に流体を導入する吸込部と、上記羽根車の回転方向に応じて該ポンプ室内の流体をいずれか一方から吐出可能なように、該羽根車の外周の接線方向に延びる2つの吐出部と、を有するケーシングと、を備え、
    上記ポンプ室内には、上記羽根車の径方向外方に、上記2つの吐出部に両端で繋がる流路が形成されていて、
    上記流路は、上記2つの吐出部の一方に向かうにつれて流路断面積が大きくなるように形成されているポンプ。
  2. 請求項1に記載のポンプにおいて、
    上記流路は、上記羽根車の回転軸方向から視て上記羽根車の外周に沿った略円弧状に形成されていて、
    上記ポンプ室内には、上記羽根車の径方向外方における上記流路以外の少なくとも一部に、該羽根車との間で流体の流れが抑制される微小隙間を形成するように上記ケーシングの内面から該羽根車に向かって膨出する膨出部が設けられているポンプ。
  3. 請求項2に記載のポンプにおいて、
    上記膨出部は、上記羽根車の回転方向の両端部が上記2つの吐出部のポンプ室に対する開口部分の側壁を構成していて、
    上記膨出部には、上記2つの吐出部の開口部分を構成する両端部に、それぞれ、上記ポンプ室の内方に向かって突出する舌部が形成されていて、
    上記舌部は、上記羽根車の回転軸方向から視て、突出端部の角度が互いに同等になるように形成されているポンプ。
  4. 請求項1から3のいずれか一つに記載のポンプにおいて、
    上記2つの吐出部のうち他方の吐出部には、該吐出部に繋がる吐出配管よりも流路断面積が小さい絞り部が形成されているポンプ。
  5. 請求項1から4のいずれか一つに記載のポンプにおいて、
    上記一方の吐出部が他方の吐出部よりも上方に位置するように配置されるポンプ。
  6. 請求項1から5のいずれか一つに記載のポンプにおいて、
    上記羽根車は、平板部と、該平板部上に上記回転軸を中心として略放射状に設けられた複数の羽根と、を有し、
    上記平板部には、その表面に上記羽根車の回転方向に流体を搬送するための窪み部が形成されているポンプ。
  7. 請求項1から6のいずれか一つに記載のポンプにおいて、
    洗浄水によって食器を洗浄する食器洗浄装置内に組み込まれて、洗浄運転時に上記一方の吐出部から上記流体としての洗浄水を吐出するとともに、排水時に上記他方の吐出部から該洗浄水を排水するように構成されているポンプ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104747344A (zh) * 2013-12-28 2015-07-01 李德国 超高效低内阻流体机

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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