JP2009057880A - ポンプ装置 - Google Patents

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Hideaki Ito
秀明 伊藤
Nobuki Kokubo
信樹 小窪
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Abstract

【課題】ポンプ装置自身からの振動の発生自身を低く抑えたポンプ装置を提供すること。
【解決手段】ポンプ装置1では、2つの吐出口26が回転中心軸線Lを中心とする点対称位置に形成され、インペラ50では、5枚の羽根部52が等角度間隔に配置されている。このため、5枚の羽根部52のうち、いずれの羽根部52も2枚が2つの吐出口26に同時に最接近し、通過することがない。また、インペラ50に対する駆動機構70では、ステータ71において相を切り換える周期と、羽根部52が吐出口26に最接近する周期とがずれている。
【選択図】図1

Description

本発明は、ポンプ室内のインペラの回転により液体の吸入、吐出を行なうポンプ装置に関するものである。
循環ポンプを備えた機器では、その共振により騒音が発生しやすいので、その対策が必要である。例えば、ドラム式洗濯機において、循環ポンプユニットを備えたフィルタリング部を、ゴムブッシュを介して台板に固定するとともに、循環ポンプ部を弾性クッションを介して台板に載置することにより、循環ポンプ部のモータの振動が台板に伝播することを防止する構成が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−223572号公報
しかしながら、上記の技術は、循環ポンプユニット自身の共振を抑制する技術ではないため、例えば、インペラの羽根部の枚数が、インペラ駆動用モータに用いたステータの突極の数と永久磁石の磁極数との最大公約数の整数倍であると、インペラが一回転する際の振動周期と、モータの一回転あたりの振動周期とが共振し、ポンプユニット自身が振動を発生するという問題点がある。このような場合、ゴムブッシュや弾性クッションを設けても、振動を軽減する効果はあるものの、ポンプ自身の振動で騒音が発生するという問題点がある。
また、インペラが一回転する間にポンプ室の吐出口を横切る周期が、ステータの突極の数と永久磁石の磁極数との最大公約数の整数倍であると、上記と同様にポンプユニット自身が振動を発生する。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、ポンプ装置自身からの振動の発生自身を低く抑えたポンプ装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明では、駆動機構と、該駆動機構により回転駆動されるインペラと、該インペラが配置されたポンプ室を区画形成するケーシングとを有するポンプ装置において、前記インペラは、半径方向外側に放射状に延びた複数枚の羽根部を備え、前記ケーシングは、前記ポンプ室において半径方向外側で開口する吐出口を備え、前記駆動機構では、ステータにおいて複数の相を切り換えることによりロータを回転させ、前記駆動機構、前記インペラおよび前記吐出口は、前記相を切り換える周期と、前記羽根部が前記吐出口に対向する位置を通る周期(前記羽根部が前記吐出口に最接近するタイミング)とがずれるように構成されていることを特徴とする。
本発明では、ステータにおいて相を切り換える周期(各相のコイルに通電する周期)と、羽根部が吐出口に最接近する周期とがずれている。従って、インペラに対して、羽根部が吐出口に最接近することに起因して力が加わるタイミングと、相を切り換える際にインペラやコイルに対して力が加わるタイミングとがずれている。それ故、かかる力に起因してインペラ、ロータおよびステータで発生する振動が共振することを防止できるので、ポンプ装置自身で振動の発生を防止することができ、低騒音のポンプを実現できる。特に本発明では、振動発生源を直接対策したため、ゴムダンパや重りなどを用いた2次的な振動防止対策を併用する場合でも、かかる2次的な振動防止対策の構成を簡素化できるので、コストの低減を図ることができる。
本発明において、前記ステータは、各相のコイルが巻回された複数の突極を備え、前記ロータは、前記ステータに対向する位置に、複数の磁極を具備する永久磁石を備え、前記羽根部の枚数は、前記永久磁石における磁極数と前記突極の数との最大公約数の整数倍を避けた数である構成を採用することができる。
本発明において、前記ケーシングは、前記吐出口を複数備え、前記インペラおよび前記吐出口は、前記複数枚の羽根部が各々前記吐出口に対向する位置を通るタイミングがずれるように構成されていることが好ましい。このように構成すると、インペラに形成された複数枚の羽根部では、いずれの羽根部も複数が吐出口に同時に最接近し、通過することがない。このため、羽根部が吐出口に最接近することに起因してインペラに加わる力が小さいので、インペラが大きく振動することを防止することができる。
本発明の別の形態では、駆動機構と、該駆動機構により回転駆動されるインペラと、該インペラが配置されたポンプ室を区画形成するケーシングとを有するポンプ装置において、前記インペラは、半径方向外側に放射状に延びた複数枚の羽根部を備え、前記ケーシングは、前記ポンプ室において半径方向外側で開口する複数の吐出口を備え、前記インペラおよび前記吐出口は、前記複数枚の羽根部が各々前記吐出口に対向する位置を通るタイミングがずれるように構成されていることを特徴とする。
本発明においては、インペラに形成された複数枚の羽根部では、いずれの羽根部も複数が吐出口に同時に最接近し、通過することがない。このため、羽根部が吐出口に最接近することに起因してインペラに加わる力が小さいので、インペラが大きく振動することを防止することができる。それ故、ポンプ装置自身で振動の発生を防止することができ、低騒音のポンプを実現できる。特に本発明では、振動発生源に直接対策を施したため、ゴムダンパや重りなどを用いた2次的な振動防止対策を併用する場合でも、かかる2次的な振動防止対策の構成を簡素化できるので、コストの低減を図ることができる。
本発明において、前記複数の吐出口は、少なくとも前記インペラの回転中心軸線を中心とする点対称位置に配置された2つの吐出口を含んでいることが好ましい。このように構成すると、羽根部が吐出口に最接近することに起因してインペラに加わる力がインペラを中心とする両側で打ち消されるため、インペラが大きく振動することを防止することができ、騒音の発生を防止することができる。
本発明においては、ポンプ装置自身で振動の発生を防止することができるので、低騒音のポンプを実現できる。特に本発明では、振動発生源に直接対策を施したため、ゴムダンパや重りなどを用いた2次的な振動防止対策を併用する場合でも、かかる2次的な振動防止対策の構成を簡素化できるので、コストの低減を図ることができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。以下の説明においては、便宜上、ポンプ装置で液体の吸入、吐出が行なわれる側を右側(回転中心軸線方向の一方側)とし、駆動機構が配置されている側を左側(回転中心軸線方向の他方側)として説明する。
(全体構成)
図1(a)、(b)、(c)は各々、本発明を適用したポンプ装置を管路側に接続される右側からみた右側面図、ポンプ装置の縦断面図、およびポンプ装置をカバーの側からみた左側面図であり、図1(b)は、図1(c)のA−A′断面図に相当する。図2(a)、(b)は各々、本発明を適用したポンプ装置のケーシングのうち、インペラの回転中心軸線の最も一方側に配置されたキャップを斜め右側からみた斜視図、および当該キャップを斜め左側からみた斜視図である。
図1(a)、(b)、(c)において、本形態のポンプ装置1は、洗濯機においてフィルターケースに取り付けられる遠心ポンプであり、軸線方向(回転中心軸線L)の右側部分で液体を吸い込んで吐出する。ポンプ装置1は、中空のケーシング2を備えており、ケーシング2の内側のうち、軸線方向の右側にポンプ室3が構成され、ポンプ室3に対して左側には、ポンプ室3内のインペラ50を回転駆動する駆動機構70が配置されている。
ケーシング2は、軸線方向の略中央部分で左側に開口を向けたカップ状ホルダ30(ポンプ室側ケーシング部材)と、このカップ状ホルダ30に対して軸線方向の右側に被せられた円盤状のプレート20とを備えており、プレート20とカップ状ホルダ30の底板部35との間にポンプ室3が区画形成されている。従って、プレート20は、ポンプ室3における回転中心軸線L方向の右側の面を規定する第1のケーシング部材に相当し、カップ状ホルダ30は、ポンプ室3における回転中心軸線L方向の左側の面を規定する第2のケーシング部材に相当する。
また、ケーシング2は、カップ状ホルダ30の右側に被せられたカップ状のカバー40を備えており、カップ状のカバー40は、カップ状ホルダ30内の駆動機構70を覆っている。すなわち、本形態では、駆動機構70として、ロータ72が外側に配置されたアウターロータ構造を採用しているため、可動部分であるロータ72をカバー40で覆った構造にしてある。本形態では、カップ状ホルダ30の内側には、駆動機構70が搭載されたトレイ状ホルダ60(ベース部材)が固定されており、カバー40は、トレイ状ホルダ60に固定されている。
(ポンプ室3およびインペラ等の構成)
図1(a)、(b)および図2(a)、(b)に示すように、プレート20は、円盤状であり、中央部分には右側(外側)から左側(内側)に凹む円錐面21が形成されている。このため、プレート20の内面には、円錐台状の突出部210が形成されており、突出部210の中央部分には、軸線方向に向かって開口する吸入口22が形成されている。従って、プレート20は、吸入口22の周縁部を回転中心軸線L方向の他方側(左側)に向かって凹ませる円錐面(突出部210の円錐面)を備えた構造を有している。プレート20において、円錐面21の周りには、右側(外側)から左側(内側)に凹む略円弧状の凹部23、24が形成されており、かかる凹部23、24の形成により、プレート20の左側に位置する内面には、円弧状の2つの凸部230、240が形成されている。
プレート20には、2本のねじ29によってプレート20とカップ状ホルダ30とを固定した際、ねじ29の頭が収納される穴281が右側に向かって開口している。また、プレート20には、プレート20とカップ状ホルダ30とをねじ29によって固定する際、ねじ29を止める箇所には、カップ状ホルダ30から右側に向けて突出する座部351が嵌る穴282が形成されており、2つの穴281、282を仕切る底壁にはねじ29の軸部を通す小さな貫通穴が形成されている。また、座部351には、右側に向かって開口するようにねじ孔が形成されている。
本形態では、凸部230、240で囲まれた空間によりポンプ室3が構成され、2つの凸部230、240が周方向で離間する途切れ部分によって、ケーシング2には、ポンプ室3において半径方向外側で開口する2つの吐出口26が形成されている。ここで、2つの吐出口26は、吸入口22を通る軸線(回転中心軸線L)を中心とする点対称位置に形成されており、図2(b)に矢印Mで示す方向に液体が吐出される。
図1(b)に示すように、カップ状ホルダ30は、ポンプ室3の左側の面を構成する円盤状の底板部35と、底板部35の外周縁から軸線方向の左側に向けて延びた円筒部36と、円筒部36の先端縁で外側に向けて拡がるフランジ部37とを備えている。
カップ状ホルダ30の底板部35(ポンプ室3の底部)には、中央部分で右側から左側に凹む円錐面33が形成されている。本形態において、円錐面33は、プレート20の円錐面21および円錐台状の突出部210と略平行である。かかる円錐面33の形成によって、カップ状ホルダ30の底板部には、左側に向かって円錐台状に突出する突出部が形成されており、突出部の中央部分は円筒部34になっている。カップ状ホルダ30の底板部35において、円錐面33の外周側は円環状平坦面39になっており、この円環状平坦面39に前記の座部351が形成されている。
カップ状ホルダ30の円筒部34には、後述する駆動機構70の回転軸721と、インペラ50との連結部分が配置されている。インペラ50は、回転軸721の右側端部が内側に固定された円筒状連結部51と、円筒状連結部51の右側端部から半径方向外側に放射状に延びた複数枚の羽根部52とを備えており、円筒状連結部51とカップ状ホルダ30の円筒部34との間には、この円筒部34に嵌め込み固定されたシール部材38が介在している。インペラ50には、金属製のブッシュ56がインサート成形されており、ブッシュ56の外径がシール部材38の内径と接触し、回転軸721に水が直接触れないようになっている。
本形態において、インペラ50の羽根部52は5枚であり、羽根部52は、インペラ50の中心(円筒状連結部51)から等角度間隔に形成されている。
本形態では、カップ状ホルダ30とプレート20とを固定するにあたっては、カップ状ホルダ30の底板部35のうち、円環状平坦面39に形成した座部351がプレート20の穴282に嵌るようにカップ状ホルダ30のフランジ部29に対してプレート20の凸部230、240を当接させた状態で、プレート20の穴281にねじ29を止める。その結果、カップ状ホルダ30とプレート20とは、ポンプ室3の外周側でねじ止めされた構成となる。
このようにしてカップ状ホルダ30とプレート20とを固定すると、カップ状ホルダ30とプレート20との間にポンプ室3が区画形成されるとともに、ポンプ室3内では、円錐面33により囲まれたすり鉢状の空間内にインペラ50の羽根部52の略全体が配置される。また、カップ状ホルダ30の円環状平坦面39とプレート20との間では吐出口26が開口する。かかる吐出口26は、インペラ50の外周側のうち、インペラ50よりも回転中心軸線L方向の右側にずれた位置、本形態では、円錐面33よりも回転中心軸線L方向の右側にずれた位置において、円錐面33の外周側への延長線上の位置に開口している。
このように構成したポンプ装置1では、駆動機構70によりインペラ50を回転駆動すると、その回転中心軸線Lの一方側(右側)から吸入口22を介して水がポンプ室3に吸い込まれるとともに、2つの吐出口26の各々から水が吐出される。
ここで、2つの吐出口26は、回転中心軸線Lを中心とする点対称位置に形成され、5枚の羽根部52は、インペラ50の中心(円筒状連結部51)から等角度間隔に配置されている。このため、5枚の羽根部52のうち、いずれの羽根部52も2枚が同時に2つの吐出口26に対向する位置(吐出口26に最接近する位置)を通過するということがない。このため、羽根部52が吐出口26に対向する位置を通過することに起因してインペラ50および回転軸721に加わる力を小さくできるので、インペラ50および回転軸721が大きく振動することを防止することができ、騒音の発生を防止することができる。
また、2つの吐出口26は、回転中心軸線Lを中心とする点対称位置に形成されているので、羽根部52が吐出口26に最接近することに起因してインペラ50および回転軸721に加わる力がインペラ50を中心とする両側で打ち消されるため、インペラ50および回転軸721が大きく振動することを防止することができ、騒音の発生を防止することができる。
また、インペラ50および回転軸721の振動の発生自身を直接、防止する構成を採用したため、発生した振動をゴムダンパや重りなどで低減するという2次的な振動防止対策に比して効果的であり、かつ、かかる2次的な振動防止対策を併用する場合でも、2次的な振動防止対策を簡素化できるので、コストの低減を図ることができる。
なお、いずれの羽根部52も複数枚が各々、吐出口26に同時に最接近することがないための数や吐出口26の位置についての条件は、上記条件に限らず、他の条件を採用してもよい。
また、本形態では、ポンプ室3の中央部分を回転中心軸線L方向の左側に凹ませる円錐面33が形成され、円錐面33により囲まれた鉢状の空間内にインペラ50が配置された構造を採用している。このため、すり鉢状の空間の深さ分だけ、インペラ50を駆動機構70に近接配置することができるので、回転軸721が短くてよい。それ故、インペラ50が回転した際の振動の発生を抑制することができ、かかる振動に起因する騒音などの発生を防止することができる。
また、円錐面33により囲まれた鉢状の空間内にインペラ50を配置したため、吐出口26は、インペラ50の外周側のうち、インペラ50よりも回転中心軸線L方向の右側にずれている。それでも、インペラ50の周りは円錐面33になっているので、インペラ50の回転によって水流に対して十分大きな遠心力を付与することができ、吐出口26を介して十分な圧力をもって吐出される。
さらに、吐出口26は、円錐面33の外周側への延長線上の位置に開口しているため、ポンプ室3からの液体の吐出がスムーズである。
さらにまた、ケーシング2においてプレート20には、吸入口22の周縁部を回転中心軸線L方向の他方側(左側/インペラ50の側)に向かって凹ませる円錐面21が形成されているので、ポンプ室3への液体の吸い込み、およびポンプ室3からの液体の吐出がスムーズである。
(駆動機構70等の構成)
図3(a)、(b)、(c)、(d)、(e)は各々、本発明を適用したポンプ装置からカバーを取り外した状態の右側面図、ポンプ装置からのロータを取り外した状態の右側面図、ロータを回転中心軸線に沿って切断したときの断面図、ロータを回転中心軸線に対して垂直に切断したときの断面図、およびトレイ状ホルダとカップ状ホルダとのねじによる固定部分を拡大して示す断面図である。図4(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)、(g)、(h)は各々、本発明を適用したポンプ装置に用いたトレイ状ホルダを斜め右からみた斜視図、トレイ状ホルダを斜め左側からみた斜視図、トレイ状ホルダの正面図、右側面図、左側面図、平面図、B−B′断面図、C−C′断面図である。
ポンプ装置1において、カバー40を取り外して回転中心軸線Lの左側から見ると、図3(a)に示すように、カップ状ホルダ30の内側に配置されたトレイ状ホルダ60と、カップ状ホルダ30の内側に構成された駆動機構70のロータ72とが出現し、ロータ72を取り外すと、図3(b)に示すように、このトレイ状ホルダ60に保持された駆動機構70の3相のステータ71が出現する。かかるステータ71とロータ72は、ブラシレスモータを構成している。
図1(b)および図4(a)〜(f)に示すように、トレイ状ホルダ60は、略矩形の平板部62と、この平板部62の中央部分から左側に向かって突出する円筒状の軸受ホルダ部61と、平板部62の外周側から左側に向かって突出する矩形枠状の薄壁部63と、平板部62の外周縁から内側位置で右側に向かって突出する環状突起64とを備えており、平板部62に止められたねじ601により、トレイ状ホルダ60は、カップ状ホルダ30の円筒部36内に固定されている。
トレイ状ホルダ60において、平板部62の右側の面には、環状突起64の内側にリブ641が形成されている。トレイ状ホルダ60において、平板部62の左側の面では、薄壁部63で囲まれた領域内に、軸受ホルダ部61の周りで左側に向けて突出する円筒状の座部621が形成され、軸受ホルダ部61から離間した位置には、先端面に小突起を備えた円柱状の突起622が形成されている。また、トレイ状ホルダ60には、平板部62から下方に略矩形に張り出すコネクタ搭載部66が形成されている。
さらに、平板部62において、薄壁部63の外側には貫通穴を備えた円筒部623が形成されている。また、図3(e)に示すように、カップ状ホルダ30の円環状平坦面39において、ポンプ室3が形成されている側とは反対側には、円筒部623の貫通穴と重なる位置に、ねじ穴391が形成された有底の座部390が形成されており、トレイ状ホルダ60をカップ状ホルダ30に重ねた状態で、トレイ状ホルダ60の側からねじ601を円筒部623のねじ穴391に止めれば、トレイ状ホルダ60をカップ状ホルダ30に固定することができる。ここで、ねじ601の先端部は、回転中心軸線L方向において、インペラ50の羽根部52と重なる位置には到達していないが、ねじ穴391については、ねじ601の先端部より深い位置まで形成され、回転中心軸線L方向において、インペラ50の羽根部52と重なる位置まで届いている。
このようにして、本形態では、駆動機構70を保持したトレイ状ホルダ60をカップ状ホルダ30に固定するにあたって、ねじ穴391とインペラ50の羽根部52とを回転中心軸線L方向で部分的に重ねてあるので、インペラ50の回転中心軸線L方向におけるポンプ装置1の長さ寸法を短縮することができる。
このように構成したトレイ状ホルダ60において、軸受ホルダ部61の周りでは、ステータコア711が座部621に支持された状態でねじにより固定されている。ステータコア711では、外周側に向けて延びた複数の突極710が等角度間隔に形成されており、複数の突極710の各々にはコイル712が巻回されている。
軸受ホルダ部61の内側には、軸線方向で離間位置に一対の円筒状の焼結含有軸受が圧入固定されており、かかる焼結含有軸受の穴内にロータ72の回転軸721が回転可能に支持されている。本形態において、ロータ72の回転数は、例えば5000rpm程度である。
図1(b)および図3(c)、(d)に示すように、ロータ72では、回転軸721の左側端部がカップ状のロータケース722の底部中央に圧入固定されており、ロータケース722の円筒部の内側には、ステータコア711の突極710に対して半径方向外側で対向するように円筒状の永久磁石723が圧入固定されている。なお、回転軸721には2つの焼結含有軸受の各々の外側位置にワッシャが装着されている。
本形態においては、インペラ50の羽根部52の数が5枚であることから、3相のステータ71において突極710の数(スロットの数)は9つに設定され、円筒状の永久磁石723では、周方向に交互に並ぶS極およびN極からなる磁極の総数(着磁極数)が12個に設定されている。このため、羽根部52の枚数は、永久磁石723における磁極数と突極710の数との最大公約数、本形態では3の整数倍を避けた数になっている。すなわち、ステータ71の突極710の数(スロットの数)と、永久磁石723の着磁極数の最大公約数は3であるが、インペラ50の羽根部52の数は、5枚であり、ステータ71の突極710の数(スロットの数)と、永久磁石723の着磁極数の最大公約数の整数倍を避けた枚数になっている。
このため、ステータ71において相を切り換える周期(各相のコイル712に通電する周期)と、羽根部52が吐出口26に最接近する周期とがずれている。従って、インペラ50および回転軸721に対して、羽根部52が吐出口26に最接近することに起因して力が加わるタイミングと、相を切り換える際にインペラ50、回転軸721およびコイル712に対して力が加わるタイミングとがずれている。それ故、かかる力に起因してインペラ50、回転軸721およびステータ71で発生するブレや音が共振することを防止できるので、騒音の発生を防止することができる。
また、インペラ50および回転軸721の振動の発生自身を直接、防止する構成を採用したため、発生した振動をゴムダンパや重りなどで低減するという2次的な振動防止対策に比して効果的であり、かつ、かかる2次的な振動防止対策を併用する場合でも、2次的な振動防止対策を簡素化できるので、コストの低減を図ることができる。
なお、インペラ50の羽根部52の数をステータ71の突極710の数(スロットの数)と、永久磁石723の着磁極数の最大公約数の整数倍を避けた枚数とするにあたっては、上記の数の組み合わせに限らず、他の数の組み合わせを採用してもよい。
(コネクタ80および基板75等の構成)
図5(a)、(b)、(c)は各々、本発明を適用したポンプ装置のトレイ状ホルダ上に形成されたコネクタ搭載部を回転中心軸線の左側からみたときの斜視図、コネクタ搭載部に雌コネクタを搭載した様子を回転中心軸線の左側からみたときの斜視図、およびトレイ状ホルダ上に雌コネクタを搭載した様子を図4(e)のH−H′で切断して模式的に示す縦断面図である。
図1(b)、図3(a)、(b)、および図5(a)、(b)、(c)に示すように、トレイ状ホルダ60には、平板部62から下方に略矩形にコネクタ搭載部66が張り出しており、かかるコネクタ搭載部66には、雌コネクタ80が搭載されている。従って、トレイ状ホルダ60は、雌コネクタ80に対する支持部材に相当する。また、トレイ状ホルダ60の平板部62とステータコア711との間において、薄壁部63の内側には、ステータ71のコイル712に対する給電等を行なうための基板75が配置されている。かかる基板75は、基板75の小孔内にトレイ状ホルダ60の突起622の小突起が嵌った状態で小突起を溶融させることにより、トレイ状ホルダ60に溶着されている。基板75は右側の面(裏面)にモータ制御用のIC、ホール素子、その他の電子部品が実装されている。また、基板75の左側の面(表面)には、コイル712の端末がハンダ付けされているとともに、コネクタ搭載部66に搭載された雌コネクタ80から延びたリード線89の先端部がハンダ付けされている。従って、リード線89は、電気部品としての基板75に対する可撓性の電気的接続部材に相当し、かかる電気的接続部材としては、リード線89の他、フレキシブル基板などを用いることもできる。
かかるトレイ状ホルダ60において、薄壁部63の内側(凹部)には、基板75の表面を覆うように樹脂9がポッティングされているとともに、かかる樹脂9を硬化させることにより、基板75の封止が行なわれている。
かかる構成を実現するにあたって、本形態で用いた雌コネクタ80(第1のコネクタ)は、図5(a)に示すように、雄コネクタ(図示せず/第2のコネクタ)が装着される結合部82をコネクタハウジング81の前端部に備えているとともに、雄コネクタの装着方向(矢印Fで示す方向)において結合部82とは反対側に位置する後端部からは複数本のリード線89が延びている。かかる複数本のリード線89には、電源供給線や制御用信号線が含まれている。雌コネクタ80は、コネクタハウジング81の前端側に左右両側に向けて枠状に張り出した薄板状のバネ部85を備えている。
これに対して、トレイ状ホルダ60は、図1(b)および図5(b)に示すように、コネクタ搭載部66に対して雌コネクタ80の装着方向の前方にリード線89の先端側が接続される基板75を保持している。ここで、基板75は、リード線89が接続されている表面751が雌コネクタ80より低い位置(回転中心軸線Lの右側)で装着方向と平行または略平行な姿勢でトレイ状ホルダ60に保持され、樹脂9により封止されている。従って、リード線89は、コネクタハウジング81の後端面から延びた後、基板75に向けて略直角に折り曲げられて基板75の表面まで延びている。また、複数本のリード線89はいずれも、側方からみると1箇所で湾曲しているが、コネクタ搭載部66を上方からみたとき、複数本のリード線89は直線的に延びている。
ここで、トレイ状ホルダ60は、図4(g)、(h)および図5(a)、(b)に示すように、コネクタ搭載部66に搭載された雌コネクタ80を左右両側から挟持するコネクタ挟持部として、バネ部85を左右両側から内側に押圧して弾性変形させる一対のフック部67と、雌コネクタ80の後端側を両側から挟んで位置決めする柱状突起68とを備えており、一対のフック部67はいずれも、コネクタ搭載部66の左右両側で起立して雌コネクタ80をコネクタ搭載部66に向けて押し付けたときに雌コネクタ80に自動的に係合する爪部を内側に備えている。さらに、トレイ状ホルダ60は、コネクタ搭載部66のうち、その後端寄り位置に幅方向(左右方向)に延びた突起69を備える一方、雌コネクタ80においてコネクタ搭載部66に重なる面には突起69が嵌る凹部88が形成されている。
このような構成のトレイ状ホルダ60に搭載するとともに、雌コネクタ80をコネクタ搭載部66に搭載するには、まず、リード線89の基端側を雌コネクタ80にハンダにより接続する一方、リード線89の先端側を基板75の表面にハンダにより接続する。次に、基板75をトレイ状ホルダ60上に固定する。次に、雌コネクタ80の実装方向を矢印Gで示すように、雌コネクタ80の後端側を中心に雌コネクタ80を倒すようにコネクタ搭載部66を押し付けると、雌コネクタ80がコネクタ搭載部66上で平伏姿勢となるまでの間に、バネ部85がフック部67によって内側に押圧されて弾性変形し、フック部67の上端に形成されている爪部に自動的に係合する。その際、コネクタハウジング81が柱状突起68の内側に入り込んで位置決めされるとともに、コネクタ搭載部66に形成されている突起39が雌コネクタ80の凹部88に嵌る。しかる後に、トレイ状ホルダ60の薄壁部63の内側に形成されている凹部内に基板75の表面を覆うように樹脂9をポッティングするとともに、樹脂9を硬化させる。その結果、基板75の封止を行なうことができるとともに、トレイ状ホルダ60を樹脂9により補強することができる。
このように本形態では、リード線89の両端を各々雌コネクタ80および基板75に接続した状態で基板75をトレイ状ホルダ60上に固定し、しかる後に、コネクタ搭載部66に雌コネクタ80を搭載するにあたって、雌コネクタ80においてリード線89が引き出された後端面を基板75の方に向け、かつ、コネクタ搭載部66には、雄コネクタの装着方向(矢印Fで示す方向)および雌コネクタ80の実装方向(矢印Gで示す)と交差する方向(左右両側)に雌コネクタ80を保持するためのフック部67を配置したので、雌コネクタ80の後端側を中心に雌コネクタ80を倒すようにして、雌コネクタ80を上方からコネクタ搭載部66に押し付けるだけで、雌コネクタ80をトレイ状ホルダ60のコネクタ搭載部66に搭載することができる。従って、基板75と雌コネクタ80とを接続するリード線89の寸法が短くてよいので、回転するロータ72周辺の狭い領域にリード線89を引き回した場合でも、ロータ72とリード線89とが接触することがない。また、フック部67によって、コネクタ搭載部66に配置した雌コネクタ80を雄コネクタの装着方向の両側で挟持したため、雌コネクタ80をトレイ状ホルダ60に容易に固定することができる。
また、雌コネクタ80と基板75とをリード線89を介して接続する構造を採用したため、基板75の表面側に形成された配線パターンと雌コネクタ80の端子とを電気的接続するとともに、基板75を樹脂9のポッティングにより封止した構造を市販の雌コネクタ80を横置きにするだけで実現することができ、ポンプ装置1のコストの低減を図ることができる。すなわち、雌コネクタには、基板75に直接、実装できる実装端子付のものとして、横置きタイプおよび縦置きタイプがあるが、実装端子付の縦置きタイプでは、基板75の表面近くに雄コネクタを装着するためのスペース的な余裕を確保しなければならないという問題点がある一方、市販の実装端子付横置きタイプでは、高さ寸法の関係で、ポッティングした樹脂で基板75を封止することができず、特別に製造しなければならないという問題が発生する。しかるに本形態によれば、雌コネクタ80より低い位置で、基板75を雄コネクタの装着方向と基板75の表面とを平行あるいは略並行な姿勢で配置したため、市販の実装端子無し横置きタイプの雌コネクタ80から延びたリード線89を基板75に接続した状態でも、樹脂9を基板75を被うようにポッティングしても、雌コネクタ80が樹脂9で覆われないので、ポッティングした樹脂9で基板75の封止を行なうことができる。それ故、市販されていない雌コネクタを用いなくてもよいとともに、ポンプ装置1のように水を扱う機器を構成する場合でも、別部材で基板75を封止する必要がない。
なお、本形態では、雌コネクタ80のコネクタハウジング81にバネ部85を形成したが、トレイ状ホルダ60のフック部67の弾力性のみで雌コネクタ80を左右両側から挟持した構造を採用してもよい。また、本形態では、雌コネクタ80を第1のコネクタとしてトレイ状ホルダ60に搭載したが、雄コネクタを第1のコネクタとしてトレイ状ホルダ60に搭載してもよく。この場合、雌コネクタが第2のコネクタとして用いられる。
(カバー40等の構成)
図6(a)、(b)、(c)、(d)は各々、本発明を適用したポンプ装置に用いたカバーを斜め右側からみた斜視図、カバーを斜め左側からみた斜視図、カバーの左側面図、およびカバーを矢印Eで示す方向からみたときの側面図である。
本形態では、図1(b)から分るように、駆動機構70として、ロータ72が外側に配置されたアウターロータ構造を採用しているため、コイル712の巻回が容易で、かつ、永久磁石723に安価なフェライトを用いることができるという利点がある一方、可動部分であるロータ72をカバー40で覆う必要がある。このため、モータ電流によってステータ71が発熱した際、カバー40内の温度が上昇してしまう。特にアウターロータ構造の場合、ステータ71はロータ72で覆われているため、放熱できず、ステータ71の温度が上昇しやすい。そこで、本形態では、以下に接続する構造のカバー40が用いられている。
図6(a)、(b)、(c)、(d)に示すように、カバー40は、ロータ72を所定の隙間を介して覆う有底の円筒部41と、この円筒部41の開口縁から外側に拡がるフランジ部44と、フランジ部44の外周縁から右側に延びた角筒状の胴部45とを有しており、トレイ状ホルダ60にねじ止めされる。また、カバー40の下端側には、胴部45に切り欠き450が形成されているとともに、かかる切り欠き450を拡張するように、フランジ部44の一部が左側に向けて矩形状に屈曲している。このため、カバー40は、雌コネクタ80に接触することなく、ロータ72を覆っている。また、カバー40は、雌コネクタ80を左側で被う張り出し部440を備えているが、かかる張り出し部440の張り出し寸法が短いため、雌コネクタ80の半分以上は、カバー40から露出している。
また、カバー40の円筒部41の胴部410には、雌コネクタ80と重なる下方位置に下側透孔461がスリット状に形成されているとともに、下側透孔461から周方向の双方に向けて約90°ずれた位置の各々に上側透孔462がスリット状に形成されている。このため、下側透孔461および上側透孔462を介してカバー40の内外を外気が出入りするので、カバー40の内側に配置された駆動機構70のステータ71を冷却することができる。特に本形態では、透孔として異なる高さ位置に下側透孔461および上側透孔421を形成したため、空気が循環しやすく、ステータ71を効率よく冷却することができる。ここで、下側透孔461および上側透孔462は、カバー40を樹脂成形による製造する際に同時形成された部分である。
但し、ポンプ装置1では水を扱うため、透孔(下側透孔461および上側透孔462)から水が侵入すると、短絡などといった不具合が発生する原因となる。
そこで、本形態では、カバー40の円筒部41の胴部410のうち、最上位置からわずか下方に位置する両側部分には、斜め下方に向かって庇状に張り出す庇状突部47、48が形成されている。かかる庇状突部47、48は板状であり、カバー40をトレイ状ホルダ60にねじ止めした際、庇状突部47の縁は、カップ状ホルダ30のフランジ部37に形成した溝309(図3(b)参照)に嵌る。
このように構成したカバー40では、下側透孔461および上側透孔462の上方が庇状突部47、48で覆われている。また、下側透孔461および上側透孔462のうち、上側透孔462は庇状突部47、48の付け根部分に形成されている。さらに、本形態では、カバー40の円筒部41の胴部410には、下側透孔461の周り全体を囲むように突出した矩形リブ状の枠状突起49が形成されている。
従って、本形態では、下側透孔461および上側透孔462の上方を覆うように庇状突部47、48を形成したので、上方から水が垂れてきた際、水は庇状突部47、48を伝って落下し、下側透孔461および上側透孔462に到達しない。従って、下側透孔461および上側透孔462からカバー40内に水が侵入することを防止することができる。
しかも、上側透孔462は、庇状突部47、48の付け根部分に形成されているため、水の侵入を確実に防止することができる。また、下側透孔461は、周りが枠状突部49で囲まれているため、床面などで跳ね返った水が下側透孔461を通ってカバー40内に侵入することを確実に防止することができる。
なお、上記形態では、下側透孔461が1箇所に形成され、上側透孔462が2箇所に形成された構造であったが、下側透孔および上側透孔が各々1箇所に形成された構造や、下側透孔および上側透孔が各々2箇所に形成された構造などを採用してもよい。
(カバー40の別の構成例)
図7は、本発明を適用したポンプ装置1に用いられる別のカバー40の左側面図である。図7に示すカバー40も、図6を参照して説明したカバー40と同様、ロータ72を所定の隙間を介して覆う有底の円筒部41と、この円筒部41の開口縁から外側に拡がるフランジ部44とを有している。また、カバー40の円筒部41の胴部410には、コネクタ搭載部66の近傍には下側透孔461が形成されているとともに、下側透孔461から周方向の双方に向けて約90°ずれた位置の各々に上側透孔462が形成されている。さらに、カバー40の円筒部41の胴部410には、最上位置からわずかにずれた位置にも、上側透孔463が形成されている。
本形態では、カバー40の円筒部41の胴部410のうち、最上位置からわずか下方に位置する両側部分には、斜め下方に向かって張り出す庇状突部47、48が形成され、上側透孔462は庇状突部47、48の付け根部分に形成された構造になっている。また、カバー40の円筒部41の胴部410には、上側透孔463の真上位置に傘状に張り出した庇状突部470、480が形成されており、上側透孔463は庇状突部470、480の根元部分に形成されている。
このように構成した場合も、ケーシング2に下側透孔461および上側透孔462、463が形成されているため、カバー40に対して外気が出入りするので、カバー40の内側に配置された駆動機構70を冷却することができる。また、下側透孔461および上側透孔462、463の上方に庇状突部47、48、470、480を形成したので、上方から水が垂れてきた際、水は庇状突部47、48、470、480を伝って落下し、上側下側透孔461および上側透孔462、463に到達しない。従って、透孔(下側透孔461および上側透孔462、463)からケーシング2内に水が侵入することを防止することができる。
(a)、(b)、(c)は各々、本発明を適用したポンプ装置を管路側に接続される右側からみた右側面図、ポンプ装置の縦断面図、およびポンプ装置をカバーの側からみた左側面図である。 (a)、(b)は各々、本発明を適用したポンプ装置のケーシングのうち、インペラの回転中心軸線の最も一方側に配置されたキャップを斜め右側からみた斜視図、および当該キャップを斜め左側からみた斜視図である。 (a)、(b)、(c)、(d)、(e)は各々、本発明を適用したポンプ装置からカバーを取り外した状態の右側面図、ポンプ装置からのロータを取り外した状態の右側面図、ロータを回転中心軸線に沿って切断したときの断面図、ロータを回転中心軸線に対して垂直に切断したときの断面図、およびトレイ状ホルダとカップ状ホルダとのねじによる固定部分を拡大して示す断面図である。 (a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)、(g)、(h)は各々、本発明を適用したポンプ装置に用いたトレイ状ホルダを斜め右からみた斜視図、トレイ状ホルダを斜め左側からみた斜視図、トレイ状ホルダの正面図、右側面図、左側面図、平面図、B−B′断面図、C−C′断面図である。 (a)、(b)、(c)は各々、本発明を適用したポンプ装置のトレイ状ホルダ上に形成されたコネクタ搭載部を回転中心軸線の左側からみたときの斜視図、コネクタ搭載部に雌コネクタを搭載した様子を回転中心軸線の左側からみたときの斜視図、およびトレイ状ホルダ上に雌コネクタを搭載した様子を図4(e)のH−H′で切断して模式的に示す縦断面図である。 (a)、(b)、(c)、(d)は各々、本発明を適用したポンプ装置に用いたカバーを斜め右側からみた斜視図、カバーを斜め左側からみた斜視図、カバーの左側面図、およびカバーを矢印Eで示す方向からみたときの側面図である。 本発明を適用したポンプ装置に用いられる別のカバーの左側面図である。
符号の説明
1 ポンプ装置
2 ケーシング
3 ポンプ室
9 樹脂
20 プレート
22 吸入口
26 吐出口
30 カップ状ホルダ
33 円錐面
40 カバー
47、48、470、480 庇状突部
49 枠状突起
50 インペラ
52 羽根部
60 トレイ状ホルダ
66 コネクタ搭載部
67 フック部(コネクタ挟持部)
70 駆動機構
72 ロータ
71 ステータ
75 基板
80 雌コネクタ
89 リード線
461 下側透孔
462、463 上側透孔
710 突極
723 永久磁石

Claims (5)

  1. 駆動機構と、該駆動機構により回転駆動されるインペラと、該インペラが配置されたポンプ室を区画形成するケーシングとを有するポンプ装置において、
    前記インペラは、半径方向外側に放射状に延びた複数枚の羽根部を備え、
    前記ケーシングは、前記ポンプ室において半径方向外側で開口する吐出口を備え、
    前記駆動機構では、ステータにおいて複数の相を切り換えることによりロータを回転させ、
    前記駆動機構、前記インペラおよび前記吐出口は、前記相を切り換える周期と、前記羽根部が前記吐出口に対向する位置を通る周期とがずれるように構成されていることを特徴とするポンプ装置。
  2. 前記ステータは、各相のコイルが巻回された複数の突極を有し、
    前記ロータは、前記ステータに対向する位置に、複数の磁極を備えた永久磁石を有し、
    前記羽根部の枚数は、前記永久磁石における磁極数と前記突極の数との最大公約数の整数倍を避けた数であることを特徴とする請求項1に記載のポンプ装置。
  3. 前記ケーシングは、前記吐出口を複数備え、
    前記インペラおよび前記吐出口は、前記複数枚の羽根部が各々前記吐出口に対向する位置を通るタイミングがずれるように構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のポンプ装置。
  4. 駆動機構と、該駆動機構により回転駆動されるインペラと、該インペラが配置されたポンプ室を区画形成するケーシングとを有するポンプ装置において、
    前記インペラは、半径方向外側に放射状に延びた複数枚の羽根部を備え、
    前記ケーシングは、前記ポンプ室において半径方向外側で開口する複数の吐出口を備え、
    前記インペラおよび前記吐出口は、前記複数枚の羽根部が各々前記吐出口に対向する位置を通るタイミングがずれるように構成されていることを特徴とするポンプ装置。
  5. 前記複数の吐出口は、少なくとも前記インペラの回転中心軸線を中心とする点対称位置に配置された2つの吐出口を含んでいることを特徴とする請求項3または4に記載のポンプ装置。
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