JP2011207259A - 鉄道車両の放電管理システム - Google Patents

鉄道車両の放電管理システム Download PDF

Info

Publication number
JP2011207259A
JP2011207259A JP2010074381A JP2010074381A JP2011207259A JP 2011207259 A JP2011207259 A JP 2011207259A JP 2010074381 A JP2010074381 A JP 2010074381A JP 2010074381 A JP2010074381 A JP 2010074381A JP 2011207259 A JP2011207259 A JP 2011207259A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hand brake
unit
signal
battery
transmitter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010074381A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoki Kobayashi
小林  直樹
Takayuki Yamada
貴之 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sinfonia Technology Co Ltd
Original Assignee
Sinfonia Technology Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sinfonia Technology Co Ltd filed Critical Sinfonia Technology Co Ltd
Priority to JP2010074381A priority Critical patent/JP2011207259A/ja
Publication of JP2011207259A publication Critical patent/JP2011207259A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Valves And Accessory Devices For Braking Systems (AREA)

Abstract

【課題】電池部の放電量を管理することで電池部の寿命推定を可能にさせた鉄道車両の放電管理システムを提供する。
【解決手段】手ブレーキ解除信号Si(OFF)及び手ブレーキ作動信号Si(ON)を発信する発信部7と、発信部7の作動に必要な電力を蓄電した電池部5と、手ブレーキ機構22が作動状態にあるときに発信部7と電池部5とを非接続状態に保ち、手ブレーキ機構22が解除状態にされたときに発信部7と電池部5との間を接続状態に切り替えるリミットスイッチ4とを具備し、リミットスイッチ4が接続状態にあるときに発信部7が手ブレーキ解除信号Si(OFF)を発信し、リミットスイッチ4が非接続状態にされたときの電圧垂下時間内に発信部7が手ブレーキ作動信号Si(ON)を発信し得るように構成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、鉄道車両の手ブレーキ検出システムに用いられる簡易な1次電池等を適切に運用可能にした鉄道車両の放電管理システムに関するものである。
この種の鉄道車両は、動力源を有する機関車に動力源を有しない附随車を順次連結した多数の台車から構成される。附随車は機関車に附随して動力の分配を受けるもので、客車や貨車等がこれに含まれる。例えば、貨物列車などでは、構内入換、頒布入換、留置等の場合に使用すべく、附随車に手ブレーキ機構が設けられる。この手ブレーキ機構は通常、特許文献1に示されるように、ハンドル状の手ブレーキを操作することによって、手ブレーキ軸に巻きつけられた手ブレーキ鎖を介して車輪に対峙して設けた制輪子に操作力を伝達し、この制輪子を車輪踏面に押し付けることで機械的なブレーキを掛けるように構成される。
ところで、機関車は、附随車の一部に手ブレーキが作用したままでも発進してこれを牽引するに足る駆動力を有する。しかしながら、手ブレーキが作用した車輪はロック状態となるため、そのまま走行を続けると車輪踏面によってレールに傷がつき、車輪や車軸にも悪影響が及ぶ。
そこで、同文献では、太陽電池パネルと軌道上に設けられた電力線、さらには車輪に設けられた発電機を用いて、走行中に2次電池を用いた電池部に充電し、停車時においても手ブレーキの作用時にその旨を検出して機関車に設けられた報知手段へ発信して報知することを可能にしている。
特開2009−196445号公報
ところが、同文献の構成では、電池部に充電するための回路が複雑で大掛かりとなる上に、長期間の留置状態でもバックアップ出来るように、電池部が高価かつ大型で大容量の2次電池を用いる必要がある。更に、留置状態でも報知手段が受信することなしに同文献の手ブレーキ検出システムの発信部が手ブレーキ作用信号を発信し続けるため、電池部が無用な放電をしてしまうという問題があった。
そこで、図6に示すように、附随車2に充電回路を省いた手ブレーキ検出回路αを設けることが考えられる。この場合の手ブレーキ検出回路αは、充電機能を備えない安価な1次電池を用いた電池部5と、電池部5から給電されたときに手ブレーキ解除信号Si(OFF)を発信する発信部7と、手ブレーキ機構22が作動された時(停車時)は発信部7と電池部5とを非接続状態に保ち手ブレーキ機構22が解除された時(発車時)は発信部7と電池部5とを接続状態に切り替えて前記発信部7への通電を可能にするスイッチ部4とから構成される。
そして、この手ブレーキ検出回路αと、機関車1に設けられて手ブレーキ解除信号Si(OFF)を受信して手ブレーキ解除を報知する報知手段βとを具備する手ブレーキ検出システムXを構成しておけば、発車時には手ブレーキ解除信号Si(OFF)が報知手段βに向けて発信されるため、作業員は報知手段βによって手ブレーキ解除状態を判別することが可能となる。加えて、図7のグラフにも示すように、電池部5の放電は、鉄道車両が走行中の場合のみであり、附随車2を長期間留置しても電池部5は放電し続けることがないため、当該電池部5の電力消費量も同文献のものより削減することが可能となる。
しかしながら、この手ブレーキ検出システムXの構成では、手ブレーキ機構22が解除された後の走行中に電池部5が完全放電した場合に対応することができない。すなわち、電池部5の残量がある場合には、手ブレーキ作動(停車)後の次の発車時に手ブレーキ機構22を解除することにより手ブレーキ解除信号Si(OFF)が報知手段βに送信されるが、図8に示すように電池部5が完全に放電してしまうと、手ブレーキ機構22を解除しても手ブレーキ解除信号Si(OFF)が報知手段βに送信されない。よって、電池部5が完全放電した附随車2を用いた鉄道車両の発車時に報知手段βを確認したときに報知のない附随車2については、手ブレーキ機構22が解除されていない(手ブレーキ作動状態)のか若しくは電池部5が完全放電しているのかの区別がつかない。このため、鉄道車両の発車直前時には、作業員が、予備の電池部5を持ち歩いて附随車2へ確認に出向く必要があり、手間がかかるという問題がある。
本発明は、このような課題に着目してなされたものであって、電池部の放電量を管理可能にし、電池部の寿命の推定とともに早期取替えを促して手ブレーキ検出システムの信頼性を向上させた鉄道車両の放電管理システムを新たに提供することを目的としている。
本発明は、かかる目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。
すなわち、本発明に係る鉄道車両の放電管理システムは、手ブレーキ機構を作動させて車輪又は車軸に制動を加え得るようにした手ブレーキ作用台車を複数台連結した鉄道車両に適用されるものであって、手ブレーキ機構の解除及び作動を検出する手ブレーキ操作検出回路が、手ブレーキ解除信号及び手ブレーキ作動信号を発信する発信部と、前記発信部の作動に必要な電力を蓄電した電池部と、前記手ブレーキ機構が作動状態にあるときに前記発信部と前記電池部とを非接続状態に保ち、手ブレーキ機構が解除状態にされたときに前記発信部と前記電池部との間を接続状態に切り替えるスイッチ部とを具備し、前記スイッチ部が接続状態にあるときに前記発信部が手ブレーキ解除信号を発信し、前記スイッチ部が非接続状態にされたときの電圧垂下時間内に前記発信部が手ブレーキ作動信号を発信し得るように構成されるとともに、前記発信部からの手ブレーキ解除信号及び手ブレーキ作動信号を受信する受信部と、前記受信部が受信した手ブレーキ解除信号及び手ブレーキ作動信号に基づき手ブレーキ解除時から作動時に到るまでの時間を計測しこれを積算して前記電池部の放電量を管理する放電量管理手段と、を更に具備したことを特徴とする。
このように構成することで、手ブレーキ機構が解除された際には、スイッチ部が手ブレーキ操作検出回路を作動状態にすることにより、電池部によって給電された発信部が放電量管理手段に設けられた受信部に対して手ブレーキ解除信号を発信する。手ブレーキ機構が作動された際は、手ブレーキ操作検出回路の電圧垂下の間に発信部が放電量管理手段に設けられた受信部に対して手ブレーキ作動信号を発信する。そして、放電量管理手段が、これらの手ブレーキ解除信号及び手ブレーキ作動信号に基づいて電池部の放電量を管理する。このように構成される本発明によれば、電池部の使用時間が確認可能となるので、電池部の寿命を推定することができ、交換時期が明確となって、適切なメンテナンスを通じて、鉄道車両の適切な運行に不可欠となる手ブレーキ機構の作動情報を確実に取得することが可能となる。
電池部が完全放電する前の適切な時期に、放電を了知させて当該電池部の交換を可能とするためには、放電量管理手段が、計測手段が計測して記録部に記録した手ブレーキ機構の解除状態から作動状態に到るまでの時間に基づいて電池部の放電量を算出しこれを積算する放電量算出部と、前記放電量算出部が算出した放電量情報に基づいて、電池部が完全放電間近の所定の警告すべき残量に達したか否かを判定する警告残量判定部と、この警告残量判定部が警告すべき残量に達したと判定した場合に残量警告信号を発信する残量警告発信部とを具備したことが好ましい。
本発明に係る鉄道車両の放電管理システムは、以上説明したように、手ブレーキの解除時から作動時に到るまでの時間を計測し、これを積算することで、手ブレーキ操作検出回路の電池部の使用時間及び放電量の管理が可能となる。よって、電池部の寿命が推定でき、適切な時期に電池部の交換を行うことが可能となる。
本発明の一実施形態が適用される貨物列車の概略構成図。 同実施形態の放電管理システムを示すシステム構成図。 同実施形態における手ブレーキ機構の模式図。 同実施形態における手ブレーキとリミットスイッチの関係を示す表。 同実施形態における手ブレーキ操作検出回路の電圧(電力消費量)と手ブレーキ作用状態との関係を示すグラフ。 従来の手ブレーキ検出システムを示すシステム構成図。 従来における電池部の電圧(電力消費量)と手ブレーキ作用状態との関係を示すグラフ。 図7に対応し、電池部が走行中に完全放電した場合の電圧(電力消費量)と手ブレーキ作用状態との関係を示すグラフ。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
本実施形態の放電管理システムZは、図1に示すように、機関車1に多数の附随車2を連結した鉄道車両(ここでは貨物列車)に適用される。
機関車1は、附随車2を牽引するための動力を発生させる図示しない動力源と、鉄道車両を制御する制御部10とを具備する。
制御部10は、CPU、メモリ及び入出力インターフェースを備えたマイクロプロセッサ等により構成される。制御系の動力源は、駆動系のモータ等とともに、軌道に沿って架設された電力線である。
図2に示すように、各台車1、2、2…の車輪14、24には、車軸14b、24bが取り付けられ、さらに対峙する位置に制輪子13a、23aが設けられており、その制輪子13a、23aを選択的に車輪14、24の踏面に押し付ける位置にブレーキシリンダ13、23が設けられている。これらのブレーキシリンダ13、23は、前記制御部10からのブレーキ指令に基づいて圧空制御がなされ、メインブレーキ機構を構成するものである。
一方、附随車2は、動力源を有さずに機関車1に従動するもので、図1及び図2に示すように、ブレーキシリンダ23に頼らずに手動で車輪24に制動を加えるための手ブレーキ機構22を備える。手ブレーキ機構22自体は一般的なもので、具体的には図3に示すように、ハンドル22aを操作することによって手ブレーキ軸22bに巻きつけられた手ブレーキ鎖22cの巻き上げ/繰り出しを行い、その操作量を軸22fの回りに作動する作動レバー22e、牽引ワイヤー22g等の伝達機構を介して前述した制輪子23aに伝達して、この制輪子23aを車輪24の車輪踏面24aに接離させることで機械的なブレーキを掛け得るようにしたものであり、符号22dで示すものは手ブレーキ開放バネである。
以下、必要に応じて、各附随車2、2…を「手ブレーキ作用台車」と称する。
本実施形態では、これらの手ブレーキ作用台車2、2…ごとに台車識別情報Mが付してあり、この台車識別情報Mは各手ブレーキ作用台車2にそれぞれ固有の識別情報(例えば、103−001−××)などとして表される。
そして、本実施形態の放電管理システムZは、以上の構成に加えて、図2に示すように、手ブレーキ機構22の操作(解除/作動)を検出して電池部5によって駆動されて台車識別情報Mを含む手ブレーキ操作信号Siを発信する手ブレーキ操作検出回路Aと、台車識別情報Mを含む手ブレーキ操作信号Siを受信部82によって受信されて当該電池部5の放電量情報Qを管理する放電量管理手段たるサーバCとを具備してなり、これら手ブレーキ操作検出回路AとサーバCとの間で行われる各種信号の受発信は、情報端末Bを中継してなされるようにしている。この情報端末Bは、かかる中継機能の他に、電池部5が完全放電間近であった場合には報知する情報端末Bを更に具備している。
具体的に述べると、手ブレーキ操作検出回路Aは、前記手ブレーキ機構22の作動状態を機構的な変位に基づいて検出するスイッチ部たるリミットスイッチ4と、手ブレーキ機構22が操作(解除/作動)されてリミットスイッチ4のON/OFF切替時に台車識別情報Mを含む手ブレーキ操作信号Siを同時に発信する発信部7と、発信部7に給電する電池部5と、手ブレーキ操作検出回路Aの電圧垂下を遅延させるコンデンサ6と、リミットスイッチ4がONになることで手ブレーキ操作検出回路A内の電圧上昇を検出して発信部7内に手ブレーキ解除の通知信号を入力する電圧上昇検出部72と、コンデンサ6によって遅延した電圧垂下を検出して発信部7に手ブレーキ作動の通知信号を入力する電圧垂下検出部73と、で構成されている。
リミットスイッチ4は、例えば図3に示されるように、作動レバー22eの手ブレーキ解除側(図3中では白抜き矢印側)に設けられ、図4の表にも示されるように、手ブレーキ機構22が解除されるとONの状態になり、手ブレーキ機構22が作動されるとOFFの状態になるように構成される。
図2に示す電池部5には、充電機能を備えない簡易な1次電池が用いられており、発信部7の作動に必要な電力を蓄電している。
コンデンサ6は、手ブレーキ操作検出回路A内にて、例えば電池部5と並列になるように接続されている。
発信部7は、信号発信アンテナ71と図示しないメモリを少なくとも具備されており、台車識別情報Mが予めメモリに記憶させてある。そして、電気通信網Pを介して台車識別情報Mを含む手ブレーキ操作信号Siを情報端末Bに対して発信するように構成されている。
ここで、手ブレーキ操作信号Siには、手ブレーキ解除信号Si(OFF)と手ブレーキ作動信号Si(ON)の2種類があり、図5に示す手ブレーキ機構22の解除時T1及び手ブレーキ作動信号発信時T3には発信部7が各種信号M、Si(OFF)若しくはSi(ON)を発信するように構成される。また、電気通信網Pには、無線通信(PHS網、携帯通信網、無線LAN網等)等が採用される。
電圧上昇検出部72は、例えば図2及び図5のグラフにも示されるように、手ブレーキ解除時T1においてリミットスイッチ4がONになって手ブレーキ操作検出回路Aの電圧上昇時に予め設定されている所定上昇電圧V1までに上昇した電圧を検出して、発信部7に対して図示しない手ブレーキ解除通知信号を入力することで、発信部7が手ブレーキ解除信号Si(OFF)を発信するように構成される。
電圧垂下検出部73は、手ブレーキ作動時T2において、リミットスイッチ4がOFFになって手ブレーキ操作検出回路Aの電圧垂下時にコンデンサ6によって遅延しながら予め設定されている所定垂下電圧V2までに垂下した電圧を検出して、発信部7に対して図示しない手ブレーキ作動通知信号を入力することで発信部7が手ブレーキ作動信号Si(ON)を発信するように構成される(手ブレーキ作動信号発信時T3)。
なお、手ブレーキ作動時T2から手ブレーキ作動信号送信時T3までの実際の時間差は無視し得る程度に小さいことを踏まえ、本明細書においては必要に応じて手ブレーキ作動信号送信時T3を手ブレーキ作動時という場合もある。
また、サーバCは、インターネットや専用回線などを用いたネットワークで繋がった他のコンピュータにファイルやデータ等を提供するホストコンピュータの一種である。
具体的に述べると、当該サーバCには、制御部8と、各種信号を受発信するサーバアンテナ81と、当該サーバアンテナ81と接続されている受信部82と、手ブレーキ作用台車2の手ブレーキ機構22の解除時T1から作動時T2に到るまでの時間Tを計測する計測手段たるタイマー83と、各種信号や情報を記録する記録部84と、電池部5の放電量情報Qを算出する放電量算出部85と、電池部5の残量を警告するか否かを判断する警告残量判定部86と、電池部5が完全放電間近の場合に残量警告信号Kiをサーバアンテナ81を介して情報端末Bに向けて発信する残量警告発信部87と、を具備してなる。
制御部8は、CPU、ROM、メモリ、各種インターフェイス等を備えたホストコンピュータ等の情報処理装置においてCPUが予め記憶されている図示しない制御処理ルーチン等を実行することによりソフトウェア及びハードウェアが協働して実現されるものである。
サーバアンテナ81は、受信部82及び残量警告発信部87とに共通して設けられている送受信アンテナである。勿論、各々に別体として設けても構わない。
受信部82は、情報端末Bから発信された台車識別情報Mを含む手ブレーキ操作信号Siたる手ブレーキ解除信号Si(OFF)と手ブレーキ作動信号Si(ON)を受信する。
タイマー83は、入力された台車識別情報Mを含む手ブレーキ解除信号Si(ON)及び手ブレーキ操作信号Si(OFF)に基づいて時間Tを計測し、当該時間Tに台車識別情報Mを含ませて記録部84へ記録する。
記録部84は、磁気記録媒体や不揮発性メモリ等が用いられており、受信部82が受信した台車識別情報Mを含む手ブレーキ操作信号Siに基づいて算出された各種情報を記録し、適宜の要素に出力する。さらに当該記録部84には、各手ブレーキ作用台車2に固有の識別番号である台車識別情報Mと、その手ブレーキ作用台車2が編成車両中の何番目(何号車)に連結されているかの台車情報mを関連づけた車両編成テーブル84aが予め記録させてある。それ以外に、台車によって編成される列車全体の識別である列車識別情報等も必要に応じて記憶される。列車を編成する台車は組み替えられることがあるからである。
放電量算出部85は、記録部84が記録した台車識別情報Mを含む時間Tに基づいて、電池部5の放電量を算出して積算し、台車識別情報Mを含む放電量情報Qを車両編成テーブル84aと関連付けられて記録部84に記録する。
警告残量判定部86は、記録部84に記録された台車情報mを含む累積放電量情報Qrに基づいて電池部5の放電量が予め設定されている所定基準の放電量(例えば放電量90%)に達しているか否かを判断する。ここで、累積放電量情報Qrとは、記録部84に入力された放電量情報Qに基づいて手ブレーキ作用台車2の発車及び停車を繰り返すことで算出、積算されて、制御部8によって車両編成テーブル84aと関連付けられる情報である。この累積放電量情報Qrが所定基準の放電量に達していれば、台車情報mを含む電池残量警告情報Kを残量警告発信部87に入力する。
残量警告発信部87は、警告残量判定部86から入力された台車情報mを含む電池残量警告情報Kを、台車情報mを含む残量警告信号Kiに変換して情報端末Bに向けて発信する。
情報端末Bは、機関車1に設けられた表示装置91や音声装置92や各種信号を受発信する受発信アンテナ93等を備えたものであり、CPU、メモリ及び入出力インターフェースを備えたマイクロプロセッサ等により構成される。勿論、専用回路で構成しても構わない。この情報端末Bは、機関車1に固定されていてもよいし、持ち込み可能な可搬性のある携帯型の情報端末であってもよい。
この情報端末Bは、発信部7から発信された台車識別情報Mを含む手ブレーキ操作信号Siを電気通信網Pを通じて受信し、サーバCに向けて発信する。つまり、発信部7から発信される手ブレーキ作動信号Siは、情報端末Bを経由してサーバCに送信される。
一方で、サーバCは、特定の台車識別情報Mに係る台車の電池部5が完全放電間近であった際に、前記車両編成テーブル84aから台車識別情報Mに対応する台車情報mを取り出して残量警告信号Kiとともに情報端末Bに送信する。すなわち、台車識別情報Mを、一見して理解容易な台車情報mに変換し、その台車情報mを用いて何れの手ブレーキ作用台車2の電池部5が完全放電間近なのかを情報端末Bを用いて報知するように構成されている。
ここで、リミットスイッチ4がOFFの場合の電池部5の自然放電は無視し得る程度に小さいことを踏まえれば、情報端末Bが警告を報知した際には、停車後の点検で電池部5を交換すれば良いため、問題点は次回の発車前に確実に解消することができる。
以上のように、本実施形態における放電管理システムZは、手ブレーキ機構22が解除された際には、電池部5によって給電された発信部7がサーバCに設けられた受信部82に対して手ブレーキ解除信号Si(OFF)を発信し、手ブレーキ機構22が作動された際は、手ブレーキ操作検出回路Aの電圧垂下の間に発信部7がサーバCに設けられた受信部82に対して手ブレーキ作動信号Si(ON)を発信するように構成して、サーバCが、これらの手ブレーキ解除信号Si(OFF)及び手ブレーキ作動信号Si(ON)に基づいて電池部5の放電量を管理するように構成したものであり、電池部5の使用時間Tが確認可能となるので、電池部5の寿命を推定することができ、交換時期が明確となって、適切なメンテナンスを通じて、鉄道車両の適切な運行に不可欠となる手ブレーキ機構22の作動情報を確実に取得することが可能となる。
加えて、サーバCが、計測した時間Tを元に電池部5の残量を判定し、警告レベルになったときに残量警告信号Kiが発せられるようにしたので、電池部5が完全放電する前の適切な時期に、放電を了知させて当該電池部5の交換が可能となる。
なお、各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
例えば、上記の一実施形態では、計測手段にタイマーを用いていたが、手ブレーキ操作時の日付と時刻を記録するリアルタイムクロックでも構わない。この場合、手ブレーキ機構の解除日時と作動日時が記録部に記録される。そして、制御部が解除日時と作動日時の差分を計算するように構成される。その後の作動は一実施形態と同様である。このように構成しても、一実施形態と同様の作用効果が得られる。
また、前述の一実施形態では放電量管理手段たるサーバと報知手段の役割を兼ねる情報端末とを別体として設けたが、サーバに報知手段の役割を持たせてもよく、情報端末に放電量管理手段の役割を持たせても構わない。
加えて、手ブレーキ解除時から作動時に到るまでの間に、発信部が所定間隔(例えば1秒ごと)で手ブレーキ解除信号パルスを発信し続け、計測手段が手ブレーキ解除信号パルスのパルス数をカウントするパルス数カウント部として構成しても構わない。このように構成すると、1パルスが所定間隔としてカウントできるため、前述の一実施形態と同様に計測手段がタイマーと同等の機能を果たすことができる。よって、一実施形態と同様の作用効果が得られる。
その他の構成も、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々変形が可能である。
2…手ブレーキ作用台車(附随車)
4…スイッチ部(リミットスイッチ)
5…電池部
7…発信部
22…手ブレーキ機構
24…車輪
24b…車軸
82…受信部
83…計測手段(タイマー)
84…記録部
85…放電量算出部
86…警告残量判定部
87…残量警告発信部
A…手ブレーキ操作検出回路
C…放電量管理手段(サーバ)
Ki…残量警告信号
Q…放電量情報
Si(OFF)…手ブレーキ解除信号
Si(ON)…手ブレーキ作動信号
T…手ブレーキ解除時から作動時に到るまでの時間
T1…手ブレーキ解除時
T2…手ブレーキ作動時
Z…放電管理システム

Claims (2)

  1. 手ブレーキ機構を作動させて車輪又は車軸に制動を加え得るようにした手ブレーキ作用台車を複数台連結した鉄道車両に適用されるものであって、
    手ブレーキ機構の解除及び作動を検出する手ブレーキ操作検出回路が、
    手ブレーキ解除信号及び手ブレーキ作動信号を発信する発信部と、
    前記発信部の作動に必要な電力を蓄電した電池部と、
    前記手ブレーキ機構が作動状態にあるときに前記発信部と前記電池部とを非接続状態に保ち、手ブレーキ機構が解除状態にされたときに前記発信部と前記電池部との間を接続状態に切り替えるスイッチ部とを具備し、
    前記スイッチ部が接続状態にあるときに前記発信部が手ブレーキ解除信号を発信し、前記スイッチ部が非接続状態にされたときの電圧垂下時間内に前記発信部が手ブレーキ作動信号を発信し得るように構成されるとともに、
    前記発信部からの手ブレーキ解除信号及び手ブレーキ作動信号を受信する受信部と、
    前記受信部が受信した手ブレーキ解除信号及び手ブレーキ作動信号に基づき手ブレーキ解除時から作動時に到るまでの時間を計測しこれを積算して前記電池部の放電量を管理する放電量管理手段と、を更に具備したことを特徴とする鉄道車両の放電管理システム。
  2. 放電量管理手段が、計測手段が計測して記録部に記録した手ブレーキ機構の解除状態から作動状態に到るまでの時間に基づいて電池部の放電量を算出しこれを積算する放電量算出部と、
    前記放電量算出部が算出した放電量情報に基づいて、電池部が完全放電間近の所定の警告すべき残量に達したか否かを判定する警告残量判定部と、
    この警告残量判定部が警告すべき残量に達したと判定した場合に残量警告信号を発信する残量警告発信部と
    を具備した請求項1記載の鉄道車両の放電管理システム。
JP2010074381A 2010-03-29 2010-03-29 鉄道車両の放電管理システム Pending JP2011207259A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010074381A JP2011207259A (ja) 2010-03-29 2010-03-29 鉄道車両の放電管理システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010074381A JP2011207259A (ja) 2010-03-29 2010-03-29 鉄道車両の放電管理システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011207259A true JP2011207259A (ja) 2011-10-20

Family

ID=44938832

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010074381A Pending JP2011207259A (ja) 2010-03-29 2010-03-29 鉄道車両の放電管理システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011207259A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020069874A (ja) * 2018-10-30 2020-05-07 日本貨物鉄道株式会社 手ブレーキ装置の検知システム
CN113734226A (zh) * 2021-09-03 2021-12-03 内蒙古上海庙矿业有限责任公司 一种单轨吊阻车器

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5453223U (ja) * 1977-09-21 1979-04-12
JPH07176333A (ja) * 1993-12-21 1995-07-14 Mitsubishi Electric Corp 電子機器及び電池管理装置及び電池管理方法
JP2001174533A (ja) * 1999-12-16 2001-06-29 Seiko Instruments Inc 電池残存容量算出装置および電池残存容量算出方法
JP2001250179A (ja) * 2000-03-03 2001-09-14 New Cosmos Electric Corp ガス警報器
JP2009196445A (ja) * 2008-02-20 2009-09-03 Sinfonia Technology Co Ltd 鉄道車両の手ブレーキ検出装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5453223U (ja) * 1977-09-21 1979-04-12
JPH07176333A (ja) * 1993-12-21 1995-07-14 Mitsubishi Electric Corp 電子機器及び電池管理装置及び電池管理方法
JP2001174533A (ja) * 1999-12-16 2001-06-29 Seiko Instruments Inc 電池残存容量算出装置および電池残存容量算出方法
JP2001250179A (ja) * 2000-03-03 2001-09-14 New Cosmos Electric Corp ガス警報器
JP2009196445A (ja) * 2008-02-20 2009-09-03 Sinfonia Technology Co Ltd 鉄道車両の手ブレーキ検出装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020069874A (ja) * 2018-10-30 2020-05-07 日本貨物鉄道株式会社 手ブレーキ装置の検知システム
JP7112315B2 (ja) 2018-10-30 2022-08-03 日本貨物鉄道株式会社 手ブレーキ装置の検知システム
CN113734226A (zh) * 2021-09-03 2021-12-03 内蒙古上海庙矿业有限责任公司 一种单轨吊阻车器
CN113734226B (zh) * 2021-09-03 2023-08-18 内蒙古上海庙矿业有限责任公司 一种单轨吊阻车器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9475509B2 (en) Guided ground vehicle including a device for managing a derailment of the vehicle, and associated derailment management method
JP5759562B2 (ja) 自動車の電源システムを制御する方法、及び当該方法に適合される電源システム
CN104583888A (zh) 自主移动装置及自主移动系统
CN204605851U (zh) 铁路尽头线安全报警停车装置
KR102505228B1 (ko) 화물열차 운행상태 모니터링 시스템
WO2024067481A1 (zh) 一种轨道车辆弓网磨损异常的检测方法、装置及存储介质
JP2020023254A (ja) 鉄道車両の車両情報通信システム
CN205292637U (zh) 铁路机车、自轮运转设备防溜自动监测预警系统
JP2011207259A (ja) 鉄道車両の放電管理システム
CN118298549A (zh) 用于客运列车的电池租赁和无线电力传输
JP4968103B2 (ja) 鉄道車両の手ブレーキ検出装置
CN109515455B (zh) 一种列车控制的方法及系统
WO2021178576A9 (en) Vehicle control system
CN104379388A (zh) 电驱动的轨道车辆
JP2011131847A (ja) 鉄道車両の手ブレーキ検出システム
CN112896130B (zh) 控制装置、单车停放制动系统及轨道车辆
JP2010149715A (ja) 車両の手歯止め忘失防止警報装置、手歯止め器
JP2011063115A (ja) 鉄道車両の手ブレーキ検出システム
JP2020025401A (ja) 編成列車の車両情報通信システム
CN105196989A (zh) 一种动车组制动控制设备以及方法
CN202716898U (zh) 一种信号交换系统
JP2020023255A (ja) 鉄道車両の異常走行検知装置
JP7202833B2 (ja) 車上装置及び車上システム
KR100331352B1 (ko) 열차후부감지장치 및 그 제어방법
CN103079889A (zh) 用于控制经压缩空气控制的制动设施的方法、系统和控制装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130212

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131010

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131029

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131220

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20140513