JP2010149715A - 車両の手歯止め忘失防止警報装置、手歯止め器 - Google Patents

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供一 勝俣
Takashi Komaki
隆 古牧
Yoshikatsu Takishita
義克 瀧下
Yasuo Shiina
保夫 椎名
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Abstract

【課題】保守用車や鉄道車両などの車両の停車中だけでなく走行時にも運転者による手歯止め器の設置および取り外しの失念をより効果的に防止する。
【解決手段】保守用車が停車し作業終了する場合に、手歯止め器20が保守用車の車輪の踏面部とレールとの間に設置されていないときには、手歯止め器20を車輪の踏面部とレールとの間に設置するよう注意喚起する動作を開始し、その後手歯止め器20が車輪の踏面部とレールとの間に設置されたら注意喚起の動作を停止する。また、保守用車が走行可能である場合に、手歯止め器20が保守用車の車輪の踏面部とレールとの間に設置されているときには、手歯止め器20を取り外すよう注意喚起する動作を開始し、その後手歯止め器20が収納ボックス30に収納されたら注意喚起の動作を停止する。つまり、保守用車が走行可能な状態になったら、手歯止め器20を取り外すよう注意喚起する。
【選択図】図5

Description

本発明は、保守用車や鉄道車両などの車両の走行中だけでなく停車時にも運転者による手歯止め器の設置および取り外しの失念をより効果的に防止する技術に関する。
線路等の鉄道設備の保守点検作業は、列車が走行していない夜間等の時間帯に多数の保守用車を線路上へ導入し、各保守用車が所定区間の保守点検作業を分担して実施するようにしている。その際、保守用車を停車させるときには転動を防止するための措置を実施する必要がある。
従来より、保守用車の転動防止措置として、手歯止め器を用いた方法が広く採用されている。具体的には、保守用車の車輪の踏面部とレールとの間に手歯止め器を設置することにより、保守用車の転動を防止するのである。
この場合、手歯止め器の設置状況および取り外し状況の確認については運転者による目視にて実施されている。また、運転席にて「手歯止め使用中」と表示される札を使用することも実施されている。
また、このような保守用車の中には、EB装置や逸走防止装置を備えるものがある(例えば、特許文献1参照。)。なお、EB装置とは、保守用車が走行中において運転手が一定時間何も操作しない時に警報を発し、反応がない場合は居眠りだと判断して自動的に停止させる装置である。また、逸走防止装置とは、作業中に運転者が一時的に運転席から離れる時に、正規の操作をしないと警報を発して自動的に停止させる装置である。
特開2007−182230号公報
しかし、上述のような従来の手歯止め器の設置状況および取り外し状況の確認手法においては、運転者による目視確認および「手歯止め使用中」の札の掲示によって実施されているため、手歯止め器の設置および取り外しを運転者が失念するおそれがあった。
なお、上述のEB装置については、走行中に動作する装置であるため、手歯止め器の設置・取り外しを実施する停車中には、手歯止め器の設置および取り外しの失念防止には効力を発揮しない。また、逸走防止装置については、作業中に運転者が一時的に運転席から離れる時に動作する装置であるため、作業前および作業終了後における手歯止め器の設置および取り外しの失念防止には効力を発揮しない。
なお、このようなことは、上述のような保守用車に限られず、鉄道車両など転動防止措置として手歯止め器を用いた方法を適用可能な軌道上を走行する車両においても同様の問題が生じ得ると考えられる。
本発明は、このような課題に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、保守用車や鉄道車両などの車両の走行中だけでなく停車時にも運転者による手歯止め器の設置および取り外しの失念をより効果的に防止することにある。
上記課題を解決するためになされた請求項1に係る車両の手歯止め忘失防止警報装置は、車両に搭載される車上機器と、前記車両の車輪の踏面部とレールとの間に設置されて前記車輪の転動を防止可能な手歯止め器と、前記車両に搭載され、前記手歯止め器を収納可能な収納ボックスと、を備える車両の手歯止め忘失防止警報装置において、さらに、前記手歯止め器が前記車両の車輪の踏面部とレールとの間に設置されたことを検知する設置検知手段と、前記設置検知手段によって前記手歯止め器が前記車両の車輪の踏面部とレールとの間に設置されたと検知された場合にその旨を示す信号を前記車上機器へ送信する設置信号送信手段と、を備え、前記収納ボックスは、前記手歯止め器をその内部に収納可能な収納ボックス本体と、前記手歯止め器が前記収納ボックス本体に収納されたことを検知する収納検知手段と、を備え、前記車上機器は、前記車両の走行状態を判定する判定手段と、前記設置信号送信手段から送信された信号を受信可能な設置信号受信手段と、前記判定手段による前記車両の走行状態に関する判定結果、設置信号受信手段が受信した信号および前記収納検知手段による検知結果に基づき、前記手歯止め器が前記車両の走行状態に応じた前記手歯止め器の適切な位置に存在しない場合に前記手歯止め器を前記適切な位置へ移動させるよう注意喚起する動作を開始し、その後前記手歯止め器が前記適切な位置へ移動されたら前記注意喚起の動作を停止する注意喚起手段と、を備えることを特徴とする。
なお、「車両の走行状態に応じた手歯止め器の適切な位置」の具体例としては、「車両が走行可能な状態である場合の収納ボックスの中」や、「車両が走行中である場合の収納ボックスの中」、「車両が一時待機中である場合の収納ボックスの中」、「車両が走行終了後の車両の車輪の踏面部とレールとの間」などが挙げられる。
また、ここで云う「車両」とは、保守用車や鉄道車両など転動防止措置として手歯止め器を用いた方法を適用可能な軌道上を走行する車両のことである。
このように構成された本発明の車両の手歯止め忘失防止警報装置によれば、車両の走行状態に応じた適切な位置に手歯止め器が存在しない場合に手歯止め器を前記適切な位置へ移動させるよう注意喚起する動作を開始し、その後前記適切な位置へ手歯止め器が移動されたら注意喚起の動作を停止する。
このことにより、車両の停車中だけでなく走行時にも運転者による手歯止め器の設置および取り外しの失念をより効果的に防止することができる。また、手歯止め器の収納位置も常時確認できるため逸走事故を撲滅することができる。
ところで、転動防止のため、停車中は手歯止め器が車両の車輪の踏面部とレールとの間に設置される。その後、車両のエンジン始動後にブレーキのエア圧が充分に充填されると車両が走行可能な状態となる。この場合、運転者が手歯止め器の取り外しを失念して車両を発車させてしまい、発車した車両が手歯止め器に乗り上げて脱線するおそれがあった。
そこで、車両が走行可能な状態になったら、手歯止め器を取り外すよう注意喚起することが考えられる。具体的には、請求項2のように、注意喚起手段が、判定手段による車両の走行状態に関する判定結果、設置信号受信手段が受信した信号および収納検知手段による検知結果に基づき、車両が走行可能である場合に手歯止め器が車両の車輪の踏面部とレールとの間に設置されているときには手歯止め器を取り外して前記収納ボックスに収納するよう注意喚起する動作を開始し、その後手歯止め器が収納ボックスに収納されたら注意喚起の動作を停止することが考えられる。
このように構成すれば、車両が走行可能な状態になったら、手歯止め器を取り外して前記収納ボックスに収納するよう注意喚起するので、手歯止め器の取り外しの失念を防ぐことができる。
ところで、車両の走行中は、手歯止め器が収納ボックスに収納されている。つまり、車両が走行可能な状態となると、車両の車輪の踏面部とレールとの間に設置されていた手歯止め器を取り外して収納ボックスに収納し、車両を発車させる。しかし、車両の走行中に手歯止め器が収納ボックスから落下することがある。
そこで、車両の走行中に手歯止め器が収納ボックスから落下した場合に、落下した手歯止め器を回収するよう注意喚起することが考えられる。具体的には、請求項3のように、注意喚起手段が、車両の走行状態に関する判定結果に基づき、車両が走行中である場合に手歯止め器が収納ボックスに収納されている状態から収納ボックスに収納されていない状態へ変化したときには手歯止め器を確認するよう注意喚起する動作を開始し、その後手歯止め器が収納ボックスに収納されたら注意喚起の動作を停止することが考えられる。
このように構成すれば、走行中に発生した手歯止め器の落下を速やかに運転者に知らせることができ、落下した手歯止め器を迅速に回収することができる。
ところで、走行終了後には、車両の転動を防ぐために、収納ボックスに収納されていた手歯止め器を取り出して車両の車輪の踏面部とレールとの間に設置することが必要であるが、運転者が手歯止め器の設置を失念した場合、留置した車両が転動するおそれがあった。
そこで、車両の走行終了時に手歯止め器を設置するよう注意喚起することが考えられる。具体的には、請求項4のように、注意喚起手段が、判定手段による車両の走行状態に関する判定結果、手歯止め設置信号受信手段が受信した信号および収納検知手段による検知結果に基づき、車両が走行終了時である場合に手歯止め器が車両の車輪の踏面部とレールとの間に設置されていないときには手歯止め器を設置するよう注意喚起する動作を開始し、その後手歯止め器が設置されたら注意喚起の動作を停止することが考えられる。
このように構成すれば、車両の走行終了時に、手歯止め器を設置するよう注意喚起するので、手歯止め器の設置の失念を防ぐことができる。
ところで、従来、車両の車輪の踏面部とレールとの間に設置された手歯止め器を検知するためには、検知するための構成を車両側に設置するのが一般的であった。しかし、この場合、検知するための構成を車両側に設置するための改造が全ての車輪に対して必要となり、車両が保守点検に使用できない期間が発生するとともに膨大な改造費用が必要であった。
そこで、手歯止め器の設置を検知するために磁石スイッチと無線送信機ユニットを手歯止め器に取り付けることが考えられる。具体的には、請求項5,15のように、手歯止め器が、車両の車輪の踏面部とレールとの間に設置可能な手歯止め本体と、設置検知手段および設置信号送信手段等を内部に有するユニットを結合した手歯止め器が考えられる。
このように構成すれば、上述のような車両の改造が不要となる。また、車両の車体側に設置する場合には各車輪に対して必要であった手歯止め器を検知する手段(センサー)を、手歯止め器側に取り付けることで一つの検知手段に簡素化できる。また、上述のように手歯止め器設置を検知する構成を車両に設置する場合には、改造期間および改造費用の関係で、全ての車輪ではなく特定の車輪に対して設置された手歯止め器を検知するよう構成するのが一般的であり、この場合、その特定の車輪に対して手歯止め器を設置する必要があり、それ以外の車輪に対して手歯止め器を設置した場合にはその手歯止め器を検知できないという問題がある。これに対して本発明のように構成すれば、車両の何れの車輪に手歯止め器を設置しても、手歯止め器の設置を確実に検知することができる。
また、レール検知により手歯止め器の設置を検知することが考えられる。具体的には、請求項6,16のように、設置検知手段が、手歯止め本体が車両の車輪の踏面部とレールとの間に設置された際にレールを検知することで、当該手歯止め器の設置を検知することが考えられる。このように構成すれば、車両の何れの車輪に手歯止め器を設置しても、レール検知によって手歯止め器の設置をより確実に検知することができる。
また、請求項7,17に記載の車両の手歯止め忘失防止警報装置によれば、手歯止め本体の磁石スイッチは車輪の踏面部との設置部付近に配置されており、手歯止め器が車両の車輪の踏面部とレールの間に設置された際に、手歯止め本体に埋め込まれた磁石スイッチが車輪の踏面部に対向する様に取り付けられ車輪の踏面部を検知出来る様にしてある。更に車輪の踏面部を検知した磁石スイッチの接点信号とレール検知磁石スイッチを論理積で結線し検知することにより車輪の踏面部とレールの間に手歯止め器が設置された事を確実に検出する事が出来る。つまり、設置検知手段が、手歯止め本体が車両の車輪の踏面部とレールとの間に設置された際に車輪の踏面部を検知し、レールを検知した信号との論理積で当該手歯止め器の設置を検知するのである。
また、手歯止め器設置の検知時のみ前記信号を送信することが考えられる。具体的には、請求項8,18のように、設置信号送信手段が、設置検知手段によって手歯止め器の設置が検知された場合のみ前記信号を送信することが考えられる。このように構成すれば、手歯止め器側からの電波送信を極力削減することで省電力化を図り、手歯止め器側の電池消耗を少なくすることができる。なお、設置信号送信手段が受信を行わず送信のみを行うため、この点からも省電力化を図ることができる。
また、手歯止め器設置の検知時に信号を所定時間送信することが考えられる。具体的には、請求項9,19のように、設置信号送信手段が、設置検知手段によって手歯止め器の設置が検知された場合に前記信号を所定時間送信することが考えられる。例えば、タイマーによって所定時間を設定するといった具合である。このように構成すれば、手歯止め器側からの電波送信時間を極力短縮することで省電力化を図り、手歯止め器側の電池消耗を少なくすることができる。
また、手歯止め器が、設置信号送信手段が前記信号を送信中である旨を報知する送信状態報知手段を備えることが考えられる(請求項10,20)。例えば、送信状態報知手段としてのLEDを検知ユニットの上面や側面に取り付けるといった具合である。このように構成すれば、検知ユニットが正常に機能しているか否かを確認することができるとともに、設置信号送信手段の送信状態や検知ユニットが内蔵する電池の消耗状態を確認することができる。
また、設置信号送信手段が、前記信号を車上機器へ微弱な電波を用いて送信することが考えられる(請求項11,21)。このように構成すれば、電波法に抵触しない微弱な電波を用いて、送信時の電力消費を極力抑制することで省電力化を図り、手歯止め器側の電池消耗を少なくすることができる。
また、車上機器の受信アンテナを車両の床下に設置してもよい。具体的には、請求項12のように、設置信号受信手段が、設置信号送信手段から電波を用いて送信された信号を受信するための受信アンテナを有し、受信アンテナが車両の床下に設置されることが考えられる。このように構成すれば、手歯止め器から送信される電波が鉄道施設では避けられない妨げとなる電波を車両の車体を利用して遮蔽することができ、手歯止め器から送信された電波を受信アンテナは確実に検知することができる。
また、車上機器に妨害電波を排除するフィルターを備えるようにしてもよい。具体的には、請求項13のように、設置信号受信手段が、設置信号送信手段から送信された電波の受信を妨げる電波を排除するフィルターを有することが考えられる。このように構成すれば、鉄道施設では避けられない妨げとなる電波をフィルターを用いて排除することができ、手歯止め器から送信された電波を確実に検知することができる。
ところで、手歯止め器を収納可能な収納ボックス本体が複数存在する場合、手歯止め器が収納された収納ボックス本体を特定することが困難であった。
そこで、複数の収納ボックス本体それぞれに対応して設置される複数の収納検知手段の検知結果に基づき、手歯止め器が収納されている収納ボックス本体を特定して報知することが考えられる。具体的には、請求項14のように、収納ボックス本体が複数存在するとともに、収納検知手段が複数の収納ボックス本体それぞれに対応して同数存在し、車上機器が、複数の収納検知手段による検知結果に基づき、複数の収納ボックス本体のうち手歯止め器が何れの収納ボックス本体に収納されているのかを特定し、その特定した収納ボックス本体の位置を報知する収納位置報知手段を備えることが考えられる。
このように構成すれば、手歯止め器を収納可能な収納ボックス本体が複数存在する場合であっても、手歯止め器が収納された収納ボックス本体を容易に特定して知らせることができ、したがって、手歯止め器が収納されている収納ボックス本体を運転者が探す必要がなくなる。
以下に本発明の実施形態を図面とともに説明する。
図1は保守用車の手歯止め忘失防止警報装置1の概略構成を示す説明図である。
[1.保守用車の手歯止め忘失防止警報装置1の構成の説明]
図1に示すように、保守用車の手歯止め忘失防止警報装置1は、一つの車上機器10と、一対の手歯止め器20と、一対の手歯止め器20を収納可能な一つの収納ボックス30と、を備えている。なお、車上機器10は保守用車の運転席に設置される。また、収納ボックス30は、保守用車の車輪の近傍に設置される。
以下、手歯止め器20、収納ボックス30、車上機器10の順に説明する。
[1−1.手歯止め器20の構成の説明]
図2(a)は手歯止め器20の平面図および正面図であり、図2(b)は手歯止め器20の回路構成を示す説明図である。
各手歯止め器20は、図2(a)に示すように、手歯止め本体21と、手歯止め本体21が保守用車の車輪の踏面部とレールとの間に設置されていることを検知可能な検知ユニット22と、を有している。
手歯止め本体21は、保守用車の車輪の踏面部とレールとの間に設置されて車輪の転動を防止可能であり、公知のものである。手歯止め本体21の一方の端部21aは、先端に行くほど細くなるように形成されており、車輪の踏面部(一点鎖線で図示)とレール(一点鎖線で図示)との間に差し入れることが可能である。また、手歯止め本体21の他方の端部21bには、検知ユニット22が着脱可能に取り付けられている。また、手歯止め本体21の中央部21cの側面には把持部21dが取り付けられている。なお、一対の手歯止め器20の手歯止め本体21それぞれは、保守用車の車輪の踏面部とレールとの間に車輪の前後から差し入れるように、対称形状に形成されている。
検知ユニット22は、図2(b)に示すように、防水性能および対衝撃構造を有する略直方体の箱形状に形成された樹脂製の筐体23に、レール検出磁石スイッチ24と、スイッチ25と、タイマー26と、無線送信機27と、電池28と、動作表示装置29と、を内蔵した構造を有している。なお、筐体23は、手歯止め本体21の後部(端部21b)にアタッチメント方式で取り付けられている。また、無線送信機27にはアンテナ(図示省略)が内蔵されている。
レール検出磁石スイッチ24は、筐体23の底面23a付近に配置されており、手歯止め器20が保守用車の車輪の踏面部とレールとの間に設置された際に、筐体23の底面23aに近接する鉄製のレールを検知可能である。具体的には、レール検出磁石スイッチ24は、前記レールから離間する際にはスイッチがオフとなり、一方、前記レールに近接すると内部の磁石の作用によってスイッチがオフからオンとなるように構成されている。
また、手歯止め本体21は、その車輪の踏面部と対向する部分に車輪踏面検出磁石スイッチ24aを内蔵している。
車輪踏面検出磁石スイッチ24aは、上述のように手歯止め本体21の車輪の踏面部と対向する部分に内蔵され、手歯止め本体21が保守用車の車輪の踏面部とレールとの間に設置された際に車輪の踏面部を検知可能である。具体的には、車輪踏面検出磁石スイッチ24aは、車輪の踏面部から離間する際にはスイッチがオフとなり、一方、車輪の踏面部に近接すると内部の磁石の作用によってスイッチがオフからオンとなるように構成されている。このような車輪踏面検出磁石スイッチ24aによれば、車輪の踏面部を検知した車輪踏面検出磁石スイッチ24aの接点信号とレール検知磁石スイッチ24を論理積で結線して検知することにより車輪の踏面部とレールの間に手歯止め器20が設置された事を確実に検出する事が出来る。つまり、車輪踏面検出磁石スイッチ24aが、手歯止め本体21が保守用車の車輪の踏面部とレールとの間に設置された際に車輪の踏面部を検知し、レール検知磁石スイッチ24がレールを検知した信号との論理積で手歯止め器20の設置を検知するのである。
なお、レール検出磁石スイッチ24および車輪踏面検出磁石スイッチ24aは設置検知手段に該当する。
スイッチ25は、検知ユニット22の通電状態をタイマーによってオンからオフに切り替える機能を有する。
動作表示装置29は、電池28に蓄積されている電気の残量(電気量)を表示する装置であり、表示用のLED29aを有する。LED29aは、筐体23に取り付けられている(図2(a)参照)。
そして、スイッチ25がオンである場合に、レール検出磁石スイッチ24がレールを検知してオンとなると、電池28とタイマー26および動作表示装置29とが通電状態となる。すると、タイマー26が予め設定された設定時間だけ無線送信機27を通電状態とし、無線送信機27が車上機器10に向けて設定時間だけ周波数315MHzの微弱電波を送信する。本実施形態では、レール検知の2秒後から電波を5秒間送信する。また、送信中には、動作表示装置29のLED29aが約5秒間点灯する。また、電池28に蓄積されている電気の残量(電気量)が残り僅かとなったときには、動作表示装置29のLED29aが点灯しなくなる。なお、手歯止め器20が保守用車の車輪の踏面部とレールとの間に設置された際に、LED29aが点灯しなかった場合には電池残量がゼロとなったか検知ユニット22の故障の何れかが原因であると考えられる。
なお、無線送信機27は設置信号送信手段に該当する。また、動作表示装置29は送信状態報知手段に該当する。
[1−2.収納ボックス30の構成の説明]
図3(a)は収納ボックス30の正面図および側面図であり、図3(b)は収納ボックス30の回路構成を示す説明図である。
収納ボックス30は、図3に示すように、略直方体形状の収納ボックス本体31と、開口部32aを有し、その内部に二つの手歯止め本体21を収納可能な収納部32と、収納部32に収納された二つの手歯止め本体21をそれぞれ検知可能な二つのリミットスイッチ33と、蓋34と、を有している。
収納部32は、先端に行くほど細くなるように形成された手歯止め本体21の一方の端部21aを同時に二つ収納可能に形成されている。また、収納部32は、手歯止め本体21の端部21aを同時に二つ挿入可能な開口部32aが上向きとなるように収納ボックス本体31に取り付けられている。
各リミットスイッチ33は、収納ボックス本体31に内蔵され、上述の車上機器10に電気的にそれぞれ接続されている。また、各リミットスイッチ33は、収納部32に手歯止め本体21が収納されると、手歯止め本体21の端部21aに押圧されてスイッチがオンとなるように配置されている。そして、スイッチがオンとなると車上機器10に電気的に接続されるリミットスイッチ33の電線が通電状態となる。
なお、リミットスイッチ33は収納検知手段に該当する。
蓋34は、その上部が二つの蝶番35を介して収納ボックス本体31の上部に取り付けられており、収納部32の開口部32aを覆うことができる。つまり、収納部32に手歯止め器20を収納する際および収納部32から手歯止め器20を取り出す際には、蓋34を蝶番35を介して上方へ回動させることによって収納部32の開口部32aを開放可能であり、一方、収納部32に手歯止め器20が収納された状態では、蓋34を蝶番35を介して下方へ回動させることによって収納部32の開口部32aを閉鎖可能である。
[1−3.車上機器10の構成の説明]
図4(a)は車上機器10の正面図および背面図であり、図4(b)は車上機器10の回路構成を示す説明図である。
車上機器10は、図1、図4(a)および図4(b)に示すように、略直方体に形成された筐体11に、無線受信機12と、受信アンテナ12aと、CPU13と、状態表示器14と、警告装置15と、電源回路16と、電池16aと、スピーカ17と、アンプ17aと、シグナルボイス18と、入出力端子19a〜19cと、を内蔵した構造を有している。
なお、この車上機器10は入出力端子19cを介して保守用車の車両配電盤(図示省略)と電気的に接続されており、車両配電盤から電気の供給を受けるとともに、車両配電盤からブレーキエア圧の値を示す信号およびパーキングブレーキの状態を示す信号(図中の車輌状態信号に相当)を受けるようになっている(図1参照)。また、車上機器10は入出力端子19aを介して収納ボックス30の二つのリミットスイッチ33と電気的に接続されており、リミットスイッチ33から手歯止め器20の収納状況を示す信号(図中の収納箱状態信号に相当)を受けるようになっている(図1参照)。
CPU13は、システムプログラムや制御プログラム、各種データを格納するROMやRAM等を内蔵しており、制御プログラムに従い、車上機器10の各部に対する指示を出力したり各種処理を実行したりする。
なお、CPU13は判定手段に該当する。また、CPU13は、状態表示器14、警告装置15、スピーカ17およびシグナルボイス18とともに注意喚起手段に該当する。
無線受信機12は、検知ユニット22の無線送信機27から送信された電波を受信アンテナ12aを介して受信し、受信した信号をCPU13へ出力する機能を有する。なお、受信アンテナ12aは防水カバーに収納されて保守用車の床下に取り付けられており、無線受信機12と電気的に接続されている(図1参照)。また、無線受信機12は、妨害電波を排除するフィルター(図示省略)を内蔵している。
なお、無線受信機12は設置信号受信手段に該当する。
状態表示器14は、CPU13からの指示に従って、保守用車の転動防止状態を表示するための装置である。この状態表示器14は、一つの赤い警告ランプ14aと、二つの青い収納ランプ14bと、二つの赤い設置ランプ14cを有しており、これらランプは筐体11の正面11aのほぼ中央に、上段が警告ランプ14a、中段が収納ランプ14b、下段が設置ランプ14cとなるように取り付けられている。
また、筐体11の正面11aには、警告ランプ14aの上側に「警告」と表示されている。また、筐体11の正面11aには、二つの収納ランプ14bの間に「収納」と表示されるとともに、二つの収納ランプ14bそれぞれの下方に「1」および「2」が表示されている。また、筐体11の正面11aには、二つの設置ランプ14cの間に「手歯止め」と表示されるとともに、二つの設置ランプ14cそれぞれの下方に「1」および「2」が表示されている。
なお、警告ランプ14aが赤く点灯しているときには注意喚起のための警告を示す。また、設置ランプ14cが赤く点灯しているときには、対応する手歯止め器20が保守用車の車輪の踏面部とレールとの間に設置されていることを示す。また、収納ランプ14bが青く点灯しているときには、対応する手歯止め器20が収納ボックス30に収納されていることを示す。
警告装置15は、CPU13からの指示に従って、保守用車の転動を防止するための警告音を発生させる装置である。
スピーカ17は、CPU13からの指示に従って、警告音などの各種音声を発生させることが可能である。なお、スピーカ17は、筐体11の正面11aに形成された多孔部11bの背後に設置されており、スピーカ17が発生した各種音声が多孔部11bを通過して前方へ進行するようになっている。
アンプ17aは、CPU13からの入力信号を一定の倍率で増幅してスピーカ17へ出力する機能を有している。また、アンプ17aには増幅倍率を2段階に変更するための切り換えスイッチ17bが電気的に接続されている。なお、切り換えスイッチ17bは筐体11の正面11aに取り付けられている。
シグナルボイス18は、CPU13からの指示に従って、運転者に対する各種案内の音声(ガイダンス)を発生させる装置である。
入出力端子19a〜19cは、筐体11の背面11cに取り付けられている。入出力端子19aには、収納ボックス30のリミットスイッチ33と電気的に接続されており、リミットスイッチ33がオンとなるとリミットスイッチ33とCPU13とが通電状態となる。また、入出力端子19bには外部の表示器を接続可能であり、接続された外部の表示器へ各種信号を出力することができる。また、入出力端子19cには、保守用車の各部と電気的に接続されており、車両の状態を示す車両状態信号が入力される。
電源回路16は、車両配電盤から供給された電気を電池16aに蓄積しておくとともに、電池16aに蓄積された電気を制御して無線受信機12、CPU14およびシグナルボイス18へ供給する機能を有する。また、電源回路16と入出力端子19cとの間にはスイッチ16bが電気的に接続されており、スイッチ16bを操作することにより、電源回路16による電気供給を制御することで、車上機器10の電源状態を切り換えることができる。なお、スイッチ16bは筐体11の背面11cに取り付けられている。
[2.保守用車の転動防止処理の説明]
次に、保守用車の転動防止システム1が実行する転動防止処理を、図5〜図8のフローチャートを参照して説明する。
本処理は、車両電源が投入された際に車上機器10のCPU13によって実行される。
[2−1.走行前]
まず、前回作業終了時に手歯止め器20が収納ボックス30から取り外されて保守用車の車輪の踏面部とレールとの間に設置されている場合には、状態表示器14の一つの警告ランプ14aはCPU13の指示によって点灯し、二つの設置ランプ14cおよび二つの収納ランプ14bはCPU13の指示によって消灯している。
その後、図5に示すように、保守用車に搭載されるエンジンが始動すると、同じく保守用車に搭載されるブレーキにエアが充填される。ブレーキのエア圧が正常ではない場合には、ブレーキのエア圧が規定値に上がるまで、警告装置15がCPU13の指示によって警告音を発生させる。一方、ブレーキのエア圧が充分に充填されたら、保守用車が走行可能な状態となる。この場合、保守用車が走行可能な状態となったにもかかわらず、手歯止め器20が収納ボックス30から取り外されているため、警告ランプ14aがCPU13の指示によって赤く点灯とともに、シグナルボイス18がCPU13からの指示に従って「手歯止めを収納してください」とのガイダンスを発生させる。
保守用車の車輪から取り外された手歯止め器20が収納ボックス30に収納されるまでは、警告装置15がCPU13の指示によって警告音を発生させる。また、警告ランプ14aがCPU13の指示によって赤く点灯するとともに、シグナルボイス18がCPU13からの指示に従って「手歯止めを収納してください」とのガイダンスを発生させる。保守用車の車輪から取り外された手歯止め器20が収納ボックス30に収納されると、収納ボックス30のリミットスイッチ33とCPU13とが入出力端子19aを介して通電状態となる。そして、警告装置15がCPU13の指示によって警告音を停止する。また、警告ランプ14aがCPU13の指示によって消灯するとともに、収納ボックス30に収納された手歯止め器20に対応する収納ランプ14bがCPU13の指示によって青く点灯する。また、シグナルボイス18がCPU13からの指示に従ってガイダンスを停止する。
そして、二つの収納ボックス30のリミットスイッチ33とCPU13とが入出力端子19aを介して通電状態となると、二つの収納ランプ14cがCPU13の指示によって青く点灯する。
[2−2.走行中(その1)]
ところで、図6に示すように、保守用車の走行中には、二つの手歯止め器20がそれぞれ収納ボックス30に収納されるため、二つの収納ランプ14bがCPU13の指示によって青く点灯する。しかし、保守用車の走行中に、手歯止め器20が収納ボックス30から落下した場合には、対応する収納ボックス30のリミットスイッチ33とCPU13とが通電状態ではなくなり、対応する収納ランプ14bがCPU13の指示によって消灯する。この場合、さらに、警告装置15がCPU13の指示によって警告音を発生させる。また、警告ランプ14aがCPU13の指示によって赤く点灯するとともに、シグナルボイス18がCPU13からの指示に従って「手歯止めを収納してください」とのガイダンスを発生させる。
その後、落下した手歯止め器20が回収された後に収納ボックス30に収納されると、収納ボックス30のリミットスイッチ33とCPU13とが入出力端子19aを介して通電状態となる。そして、警告装置15がCPU13の指示によって警告音を停止する。また、警告ランプ14aがCPU13の指示によって消灯するとともに、収納ボックス30に収納された手歯止め器20に対応する収納ランプ14bがCPU13の指示によって青く点灯する。また、シグナルボイス18がCPU13からの指示に従ってガイダンスを停止する。
[2−3.走行中(その2)]
また、図7に示すように、保守用車が走行可能となった後に一時待機状態となったときには、手歯止め器20を保守用車の車輪の踏面部とレールとの間に設置すると前記設置がレール検知磁石スイッチ24および車輪踏面検出磁石スイッチ24aによって検知され、二つの設置ランプ14cがCPU13の指示によって赤く点灯するともに、二つの収納ランプ14bがCPU13の指示によって消灯する。なお、一時待機状態となったときにオペレーターが運転席にいる場合には手歯止め器20の設置は不要であるため、警告音の発生や警告ランプ14aの点灯は行わない。一方、一時待機状態となったときにオペレーターが運転席にいない場合には、保守用車の転動防止のために手歯止め器20の設置が必要であり、手歯止め器20を保守用車の車輪の踏面部とレールとの間に設置すると前記設置がレール検知磁石スイッチ24および車輪踏面検出磁石スイッチ24aによって検知され、CPU13の指示によって、設置ランプ14cがCPU13の指示によって赤く点灯する。その後、一時待機状態または手歯止め器20が設置された状態であるときに保守用車が走行を開始するためにパーキングブレーキが解除された場合には、そのまま保守用車が走行を開始すると車輪が手歯止め器20に乗り上げて脱線するおそれがあるため、警告装置15がCPU13の指示によって警告音を発生させる。また、警告ランプ14aがCPU13の指示によって赤く点灯するとともに、シグナルボイス18がCPU13からの指示に従って「手歯止めを収納してください」とのガイダンスを発生させる。この警告装置15による警告音の発生や警告ランプ14aの点灯、シグナルボイス18によるガイダンスの発生は、手歯止め器20が対応する収納ボックス30に収納されるまで継続される。
そして、手歯止め器20が保守用車の車輪の踏面部とレールとの間から取り外された後に収納ボックス30に収納されると、収納ボックス30のリミットスイッチ33とCPU13とが入出力端子19aを介して通電状態となる。そして、収納ボックス30に収納された手歯止め器20に対応する収納ランプ14bがCPU13の指示によって青く点灯する。
そして、二つの収納ボックス30のリミットスイッチ33とCPU13とが入出力端子19aを介して通電状態となると、二つの収納ランプ14bがCPU13の指示によって青く点灯する。そして、警告装置15がCPU13の指示によって警告音を停止する。また、警告ランプ14aがCPU13の指示によって消灯するとともに、シグナルボイス18がCPU13からの指示に従ってガイダンスを停止する。さらに、シグナルボイス18がCPU13からの指示に従って「手歯止めが収納されました」とのガイダンスを発生させ終了する。
[2−4.走行終了時]
ところで、保守用車が走行中であるときには、手歯止め器20が収納ボックス30に収納されており、状態表示器14の一つの警告ランプ14a、二つの設置ランプ14cがCPU13の指示によって消灯しており、二つの収納ランプ14bがCPU13の指示によって青く点灯している。
そして、図8に示すように、保守用車の走行終了時(エンジン停止後)において、手歯止め器20が設置されておらず検知ユニット22のレール検出磁石スイッチ24および車輪踏面検出磁石スイッチ24aが共にオフのままであるならば、警告装置15がCPU13の指示によって警告音を発生させる。また、警告ランプ14aがCPU13の指示によって赤く点灯するとともに、シグナルボイス18がCPU13からの指示に従って「手歯止めを設置してください」とのガイダンスを発生させる。この警告装置15による警告音の発生や警告ランプ14aの点灯、シグナルボイス18によるガイダンスの発生は、手歯止め器20が設置されるまで継続される。
その後、手歯止め器20が設置されて検知ユニット22のレール検出磁石スイッチ24および車輪踏面検出磁石スイッチ24aが共にオフからオンになると、警告装置15がCPU13の指示によって警告音を停止する。また、警告ランプ14aがCPU13の指示によって消灯するとともに、シグナルボイス18がCPU13からの指示に従ってガイダンスを停止する。さらに、設置ランプ14cがCPU13の指示によって赤く点灯するとともに、収納ランプ14bがCPU13の指示によって消灯する。なお、点灯する設置ランプ14cが、保守用車の車輪の踏面部とレールとの間に設置された事を示す。また、シグナルボイス18がCPU13からの指示に従って「手歯止めが設置完了しました」とのガイダンスを発生させる。
[3.実施形態の効果]
(1)このように本実施形態の保守用車の手歯止め忘失防止警報装置1によれば、保守用車の走行状態に応じた適切な位置に手歯止め器20が存在しない場合に手歯止め器20を前記適切な位置へ移動させるよう注意喚起する動作を開始し、その後前記適切な位置へ手歯止め器20が移動されたら注意喚起の動作を停止する。なお、「保守用車の走行状態に応じた手歯止め器20の適切な位置」の具体例としては、「保守用車が走行可能な状態である場合の収納ボックス30の中」や、「保守用車が走行中である場合の収納ボックス30の中」、「保守用車が一時待機中である場合の収納ボックス30の中」、「保守用車が走行終了後の保守用車の車輪の踏面部とレールとの間」などが挙げられる。このことにより、保守用車の走行中だけでなく停車時にも作業者による手歯止め器20の設置および取り外しの失念をより効果的に防止することができる。また、手歯止め器20の収納位置も常時確認できるため逸走事故を撲滅することができる。
(2)また、本実施形態の保守用車の手歯止め忘失防止警報装置1によれば、保守用車が走行可能である場合に、手歯止め器20が保守用車の車輪の踏面部とレールとの間に設置されているときには、手歯止め器20を取り外して前記収納ボックスに収納するよう注意喚起する動作を開始し、その後手歯止め器20が収納ボックス30に収納されたら注意喚起の動作を停止する。つまり、保守用車が走行可能な状態になったら、手歯止め器20を取り外して前記収納ボックスに収納するよう注意喚起するので、手歯止め器20の取り外しの失念を防ぐことができる。
(3)また、本実施形態の保守用車の手歯止め忘失防止警報装置1によれば、保守用車が走行中である場合に手歯止め器20が収納ボックス30に収納されている状態から収納ボックス30に収納されていない状態へ変化したときには手歯止め器20を確認するよう注意喚起する動作を開始し、その後手歯止め器20が収納ボックス30に収納されたら注意喚起の動作を停止する。このことにより、走行中に発生した手歯止め器20の落下を速やかに作業者に知らせることができ、落下した手歯止め器20を迅速に回収することができる。
(4)また、本実施形態の保守用車の手歯止め忘失防止警報装置1によれば、保守用車が走行終了時である場合に手歯止め器20が保守用車の車輪の踏面部とレールとの間に設置されていないときには手歯止め器20を設置するよう注意喚起する動作を開始し、その後手歯止め器20が設置されたら注意喚起の動作を停止する。このことにより、保守用車の走行終了時に、手歯止め器20を設置するよう注意喚起するので、手歯止め器20の設置の失念を防ぐことができる。
(5)また、本実施形態の保守用車の手歯止め忘失防止警報装置1によれば、手歯止め器20の設置を検知するための各構成を内蔵する検知ユニット22を手歯止め本体21の端部21bに着脱可能に取り付ける。
従来、保守用車の車輪の踏面部とレールとの間に設置された手歯止め器20を検知するためには、検知するための構成を保守用車側に設置するのが一般的であり、この場合、検知するための構成を保守用車側に設置するための改造が必要となり、保守用車が保守点検に使用できない期間が発生するとともに膨大な改造費用が必要であったが、本実施形態の保守用車の手歯止め忘失防止警報装置1によれば、上述のような保守用車の改造が不要となる。また、保守用車の車体側に設置する場合には各車輪に対して必要であった手歯止め器20を検知する手段(センサー)を、手歯止め器20側に取り付けることで1組の検知手段に簡素化できる。また、検知ユニット22を手歯止め器20のサイズに合わせて作成することで小型化できる。また、上述のように手歯止め器20の設置を検知する構成を保守用車に設置する場合には、改造期間および改造費用の関係で、全ての車輪ではなく特定の車輪に対して設置された手歯止め器20を検知するよう構成するのが一般的であり、この場合、その特定の車輪に対して手歯止め器20を設置する必要があり、それ以外の車輪に対して手歯止め器20を設置した場合にはその手歯止め器20を検知できないという問題がある。これに対して本実施形態の保守用車の手歯止め忘失防止警報装置1によれば、保守用車の何れの車輪に手歯止め器20を設置しても、手歯止め器20の設置を確実に検知することができる。
(6)また、本実施形態の保守用車の手歯止め忘失防止警報装置1によれば、検知ユニット22のレール検出磁石スイッチ24が、筐体23の底面23a付近に配置されており、手歯止め器20が保守用車の車輪の踏面部とレールとの間に設置された際に、筐体23の底面23aに対向する鉄製のレールを検知可能であり、このようなレール検知により手歯止め器20の設置を検知可能である。このことにより、保守用車の何れの車輪に手歯止め器20を設置しても、レール検知によって手歯止め器20の設置をより確実に検知することができる。
(7)また、本実施形態の保守用車の手歯止め忘失防止警報装置1によれば、手歯止め本体21の車輪踏面検出磁石スイッチ24aは車輪の踏面部との設置部付近に配置されており、手歯止め器20が保守用車の車輪の踏面部とレールの間に設置された際に、手歯止め本体21に埋め込まれた車輪踏面検出磁石スイッチ24aが車輪の踏面部に対向する様に取り付けられ、車輪の踏面部を検知出来る様にしてある。更に車輪の踏面部を検知した車輪踏面検出磁石スイッチ24aの接点信号と前記(6)で述べたレール検知磁石スイッチ24を論理積で結線して検知することにより車輪の踏面部とレールの間に手歯止め器20が設置された事を確実に検出する事が出来る。
(8)また、本実施形態の保守用車の手歯止め忘失防止警報装置1によれば、レール検出磁石スイッチ24がレールを検知してオンとなると、タイマー26が予め設定された設定時間だけ無線送信機27を通電状態とし、無線送信機27が車上機器10に向けて設定時間だけ周波数315MHzの微弱電波を送信する。このようにレール検知時のみ送信を行うことにより、手歯止め器20側からの電波発信を極力削減することで省電力化を図り、手歯止め器20側の電地消耗を防ぐことができる。また、レール検知時に所定時間だけ送信を行うことにより、手歯止め器20側からの電波発信時間を極力短縮することで省電力化を図り、手歯止め器20側の電池消耗を少なくすることができる。
また、電波法に抵触しない微弱な電波を用いて、送信時の電力消費を極力抑制することで省電力化を図り、手歯止め器20側の電池消耗を少なくすることができる。
また、無線送信機27が受信を行わず送信のみを行うため、この点からも省電力化を図ることができる。
(9)また、本実施形態の保守用車の手歯止め忘失防止警報装置1によれば、レール検知時の送信中には、動作表示装置29のLED29aが約5秒間点灯する。このことにより、検知ユニット22が正常に機能しているか否かを確認することができるとともに、無線送信機27の送信状態や検知ユニット22が内蔵する電池28の蓄電状態を確認することができる。
(10)また、本実施形態の保守用車の手歯止め忘失防止警報装置1によれば、無線受信機12が、検知ユニット22の無線送信機27から送信された電波を受信アンテナ12aを介して受信し、受信した信号をCPU13へ出力する機能を有し、受信アンテナ12aが防水カバーに収納されて保守用車の床下に取り付けられている。このことにより、鉄道施設では避けられない妨げとなる電波を保守用車の車体を利用して遮蔽することができ、手歯止め器20から送信された電波を確実に検知することができる。
(11)また、本実施形態の保守用車の手歯止め忘失防止警報装置1によれば、無線受信機12が、妨害電波を排除するフィルターを内蔵している。このことにより、鉄道施設では避けられない妨げとなる電波をフィルターを用いて排除することができ、手歯止め器20から送信された電波を確実に検知することができる。
(12)また、本実施形態の保守用車の手歯止め忘失防止警報装置1によれば、手歯止め器20を収納可能な収納ボックス本体31が複数存在する場合、手歯止め器20が収納された収納ボックス本体31を特定することが困難であった。そこで、複数の収納ボックス本体31それぞれに対応して設置される複数の収納検知手段の検知結果に基づき、手歯止め器20が収納されている収納ボックス本体31を特定して報知することが考えられる。具体的には、収納ボックス30が、その内部に二つの手歯止め本体21を収納可能な収納部32と、収納部32に収納された二つの手歯止め本体21をそれぞれ検知可能な二つのリミットスイッチ33と、を有している。一方、車上機器10の状態表示器14が、二つの赤い設置ランプ14cと、二つの青い収納ランプ14bと、を有しており、上述の表示「1」に対応する左側の設置ランプ14cおよび左側の収納ランプ14bが、保守用車の車輪に前側から設置される手歯止め器20および前記手歯止め器20が収納される収納ボックス本体31に対応し、上述の表示「2」に対応する右側の設置ランプ14cおよび右側の収納ランプ14bが、保守用車の車輪に後側から設置される手歯止め器20および前記手歯止め器20が収納される収納ボックス本体31に対応する。
このことにより、手歯止め器20を収納可能な収納ボックス本体31が複数存在する場合であっても、手歯止め器20が収納された収納ボックス本体31を容易に特定して知らせることができ、したがって、手歯止め器20が収納されている収納ボックス本体31を運転者が探す必要がなくなる。
[4.他の実施形態]
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、様々な態様にて実施することが可能である。
(1)上記実施形態では、保守用車の手歯止め忘失防止警報装置1が一対の手歯止め器20を備えるが、保守用車の手歯止め忘失防止警報装置1が一対の手歯止め器20を一組とする複数組の手歯止め器20を備えるとともに、手歯止め器20の組数と同数の収納ボックス30を備えるなど複数組の手歯止め器20すべてを収納可能な数量の収納スペースを一つ以上の収納ボックス30に用意するようにしてもよい。
(2)上記実施形態では、本発明を保守用車に適用した例を挙げたが、これには限られず、鉄道車両など転動防止措置として手歯止め器を用いた方法を適用可能な軌道上を走行する車両に本発明を適用することができる。
(3)上記実施形態では、本発明を保守用車に適用した例を挙げたが、これには限られず、転動防止措置として手歯止め器を用いた方法を適用可能なバスや自動車などの車両に本発明を適用できることは明らかである。なおこの場合、バスや自動車などの車両の走行輪を検知するための構成として圧力センサや押圧スイッチなどを採用するとよい。
(4)また、保守用車の走行状態に応じた適切な位置に手歯止め器20が存在しない場合に保守用車の非常ブレーキ装置を作動させて保守用車を停止させるようにしてもよい。具体的には、保守用車の走行状態に応じた適切な位置に手歯止め器20が存在しない場合に、ブレーキを作動させる旨の指示信号を保守用車の非常ブレーキ装置に対して出力するといった具合である。なお、非常ブレーキ装置の作動は単独で行うことや注意喚起の動作と同時に行うことが考えられる。このことにより、作業者による手歯止め器20の設置および取り外しの失念に起因する逸走事故を撲滅することができる。
保守用車の手歯止め忘失防止警報装置の概略構成を示す説明図である。 (a)は手歯止め器の平面図および正面図であり、(b)は手歯止め器の回路構成を示す説明図である。 (a)は収納ボックスの正面図および側面図であり、(b)は収納ボックスの回路構成を示す説明図である。 (a)は車上機器の正面図および背面図であり、(b)は車上機器の回路構成を示す説明図である。 保守用車の転動防止処理を示すフローチャート(1)である。 保守用車の転動防止処理を示すフローチャート(2)である。 保守用車の転動防止処理を示すフローチャート(3)である。 保守用車の転動防止処理を示すフローチャート(4)である。
符号の説明
1…手歯止め忘失防止警報装置、10…車上機器、11…筐体、11a…筐体の正面、11b…筐体の正面の多孔部、11c…筐体の背面、12…無線受信機、12a…受信アンテナ、13…CPU、14…状態表示器、14a…警告ランプ、14b…収納ランプ、14c…設置ランプ、15…警告装置、16…電源回路、16a…電池、16b…スイッチ、17…スピーカ、17a…アンプ、17b…切り換えスイッチ、18…シグナルボイス、19a,19b,19c…入出力端子、20…手歯止め器、21…手歯止め本体、21a…手歯止め本体の一方の端部、21b…手歯止め本体の他方の端部、21c…手歯止め本体の中央部、21d…把持部、22…検知ユニット、23…筐体、23a…筐体の底面、23b…筐体の上面、24…レール検出磁石スイッチ、24a…車輪踏面検出磁石スイッチ、25…スイッチ、26…タイマー、27…無線送信機、28…電池、29…動作表示装置、29a…LED、30…収納ボックス、31…収納ボックス本体、32…収納部、32a…開口部、33…リミットスイッチ、34…蓋、35…蝶番

Claims (21)

  1. 車両に搭載される車上機器と、前記車両の車輪の踏面部とレールとの間に設置されて前記車輪の転動を防止可能な手歯止め器と、前記車両に搭載され、前記手歯止め器を収納可能な収納ボックスと、を備える車両の手歯止め忘失防止警報装置において、
    さらに、前記手歯止め器が前記車両の車輪の踏面部とレールとの間に設置されたことを検知する設置検知手段と、
    前記設置検知手段によって前記手歯止め器が前記車両の車輪の踏面部とレールとの間に設置されたと検知された場合にその旨を示す信号を前記車上機器へ送信する設置信号送信手段と、を備え、
    前記収納ボックスは、
    前記手歯止め器をその内部に収納可能な収納ボックス本体と、
    前記手歯止め器が前記収納ボックス本体に収納されたことを検知する収納検知手段と、を備え、
    前記車上機器は、
    前記車両の走行状態を判定する判定手段と、
    前記設置信号送信手段から送信された信号を受信可能な設置信号受信手段と、
    前記判定手段による前記車両の走行状態に関する判定結果、前記設置信号受信手段が受信した信号および前記収納検知手段による検知結果に基づき、前記車両の走行状態に応じた適切な位置に前記手歯止め器が存在しない場合に前記手歯止め器を前記適切な位置へ移動させるよう注意喚起する動作を開始し、その後前記適切な位置へ前記手歯止め器が移動されたら前記注意喚起の動作を停止する注意喚起手段と、を備えること
    を特徴とする車両の手歯止め忘失防止警報装置。
  2. 請求項1に記載の車両の手歯止め忘失防止警報装置において、
    前記注意喚起手段は、前記判定手段による前記車両の走行状態に関する判定結果、前記設置信号受信手段が受信した信号および前記収納検知手段による検知結果に基づき、前記車両が走行可能である場合に前記手歯止め器が前記車両の車輪の踏面部とレールとの間に設置されているときには前記手歯止め器を取り外して前記収納ボックスに収納するよう注意喚起する動作を開始し、その後前記手歯止め器が前記収納ボックスに収納されたら前記注意喚起の動作を停止することを特徴とする車両の手歯止め忘失防止警報装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の車両の手歯止め忘失防止警報装置において、
    前記注意喚起手段は、前記判定手段による前記車両の走行状態に関する判定結果、前記設置信号受信手段が受信した信号および前記収納検知手段による検知結果に基づき、前記車両が走行中である場合に前記手歯止め器が前記収納ボックスに収納されている状態から前記収納ボックスに収納されていない状態へ変化したときには前記手歯止め器を確認するよう注意喚起する動作を開始し、その後前記手歯止め器が前記収納ボックスに収納されたら前記注意喚起の動作を停止することを特徴とする車両の手歯止め忘失防止警報装置。
  4. 請求項1〜請求項3の何れかに記載の車両の手歯止め忘失防止警報装置において、
    前記注意喚起手段は、前記判定手段による前記車両の走行状態に関する判定結果、前記設置信号受信手段が受信した信号および前記収納検知手段による検知結果に基づき、前記車両が走行終了時である場合に前記手歯止め器が前記車両の車輪の踏面部とレールとの間に設置されていないときには前記手歯止め器を設置するよう注意喚起する動作を開始し、その後前記手歯止め器が設置されたら前記注意喚起の動作を停止することを特徴とする車両の手歯止め忘失防止警報装置。
  5. 請求項1〜請求項4の何れかに記載の車両の手歯止め忘失防止警報装置において、
    前記手歯止め器は、
    前記車両の車輪の踏面部とレールとの間に設置可能な手歯止め本体と、
    前記設置検知手段および前記設置信号送信手段を内部に有し、前記手歯止め本体に着脱可能に取り付けられる検知ユニットを、備え、前記検知ユニットは、前記車両の車輪の踏面とレールとの間にその一方の端部が設置された前記手歯止め本体の他方の端部に着脱可能に取り付けられることを特徴とする車両の手歯止め忘失防止警報装置。
  6. 請求項5に記載の車両の手歯止め忘失防止警報装置において、
    前記設置検知手段は、前記手歯止め本体が前記車両の車輪の踏面部とレールとの間に設置された際に前記レールを検知することで当該手歯止め器の設置を検知することを特徴とする車両の手歯止め忘失防止警報装置。
  7. 請求項6に記載の車両の手歯止め忘失防止警報装置において
    前記設置検知手段は、前記手歯止め本体が前記車両の車輪の踏面部とレールとの間に設置された際に前記車輪の踏面部を検知し、前記レールを検知した信号との論理積で当該手歯止め器の設置を検知することを特徴とする車両の手歯止め忘失防止警報装置。
  8. 請求項5〜請求項7の何れかに記載の車両の手歯止め忘失防止警報装置において、
    前記設置信号送信手段は、前記設置検知手段によって手歯止め器の設置が検知された場合のみ前記信号を送信することを特徴とする車両の手歯止め忘失防止警報装置。
  9. 請求項5〜請求項8の何れかに記載の車両の手歯止め忘失防止警報装置において、
    前記設置信号送信手段は、前記設置検知手段によって手歯止め器の設置が検知された場合に前記信号を所定時間送信することを特徴とする車両の手歯止め忘失防止警報装置。
  10. 請求項5〜請求項9の何れかに記載の車両の手歯止め忘失防止警報装置において、
    前記手歯止め器は、前記設置信号送信手段が前記信号を送信中である旨を報知する送信状態報知手段を備えることを特徴とする車両の手歯止め忘失防止警報装置。
  11. 請求項1〜請求項10の何れかに記載の車両の手歯止め忘失防止警報装置において、
    前記設置信号送信手段は、前記信号を前記車上機器へ微弱な電波を用いて送信することを特徴とする車両の手歯止め忘失防止警報装置。
  12. 請求項1〜請求項11の何れかに記載の車両の手歯止め忘失防止警報装置において、
    前記設置信号受信手段は、前記設置信号送信手段から電波を用いて送信された信号を受信するための受信アンテナを有し、前記受信アンテナは前記車両の床下に設置されることを特徴とする車両の手歯止め忘失防止警報装置。
  13. 請求項1〜請求項12の何れかに記載の車両の手歯止め忘失防止警報装置において、
    前記設置信号受信手段は、前記設置信号送信手段から送信された電波の受信を妨げる電波を排除するフィルターを有することを特徴とする車両の手歯止め忘失防止警報装置。
  14. 請求項1〜請求項13の何れかに記載の車両の手歯止め忘失防止警報装置において、
    前記収納ボックス本体が複数存在するとともに、前記収納検知手段が前記複数の収納ボックス本体それぞれに対応して同数存在し、
    前記車上機器は、
    前記複数の収納検知手段による検知結果に基づき、前記複数の収納ボックス本体のうち前記手歯止め器が何れの収納ボックス本体に収納されているのかを特定し、その特定した収納ボックス本体の位置を報知する収納位置報知手段を備えること
    を特徴とする車両の手歯止め忘失防止警報装置。
  15. 車両に搭載される車上機器と、前記車両の車輪の踏面部とレールとの間に設置されて前記車輪の転動を防止可能な手歯止め器と、前記車両に搭載され、前記手歯止め器を収納可能な収納ボックスと、を備える車両の手歯止め忘失防止警報装置に用いられる手歯止め器であって、
    前記車両の車輪の踏面部とレールとの間に設置可能な手歯止め本体と、
    前記手歯止め本体が前記車両の車輪の踏面部とレールとの間に設置されたことを検知する設置検知手段および前記設置検知手段によって前記手歯止め本体が前記車両の車輪の踏面部とレールとの間に設置されたと検知された場合にその旨を示す信号を前記車上機器へ送信する設置信号送信手段を内部に有し、前記手歯止め本体に着脱可能に取り付けられる検知ユニットと、備え、前記検知ユニットが、前記車両の車輪の踏面とレールとの間にその一方の端部が設置された前記手歯止め本体の他方の端部に着脱可能に取り付けられること
    を特徴とする手歯止め器。
  16. 請求項15に記載の手歯止め器において、
    前記設置検知手段は、前記手歯止め本体が前記車両の車輪の踏面とレールとの間に設置された際に前記レールを検知することで当該手歯止め器の設置を検知することを特徴とする手歯止め器。
  17. 請求項16に記載の手歯止め器において、
    前記設置検知手段は、前記手歯止め本体が前記車両の車輪の踏面とレールとの間に設置された際に前記車輪の踏面を検知し、前記レールを検知した信号との論理積で当該手歯止め器の設置を検知することを特徴とする手歯止め器。
  18. 請求項15〜請求項17の何れかに記載の手歯止め器において、
    前記設置信号送信手段は、前記設置検知手段によって手歯止め器の設置が検知された場合のみ前記信号を送信することを特徴とする手歯止め器。
  19. 請求項15〜請求項18の何れかに記載の手歯止め器において、
    前記設置信号送信手段は、前記設置検知手段によって手歯止め器の設置が検知された場合に前記信号を所定時間送信することを特徴とする手歯止め器。
  20. 請求項15〜請求項19の何れかに記載の手歯止め器において、
    前記設置信号送信手段が前記信号を送信中である旨を報知する送信状態報知手段を備えることを特徴とする手歯止め器。
  21. 請求項15〜請求項20の何れかに記載の手歯止め器において、
    前記設置信号送信手段は前記信号を前記車上機器へ微弱な電波を用いて送信することを特徴とする手歯止め器。
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