JP2011206216A - 紙おむつ - Google Patents
紙おむつ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2011206216A JP2011206216A JP2010076317A JP2010076317A JP2011206216A JP 2011206216 A JP2011206216 A JP 2011206216A JP 2010076317 A JP2010076317 A JP 2010076317A JP 2010076317 A JP2010076317 A JP 2010076317A JP 2011206216 A JP2011206216 A JP 2011206216A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheet
- elastic
- crotch
- absorbent body
- width direction
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)
Abstract
【解決手段】包装シート58と不透液性バックシート11との間/不透液性バックシート11と外形シート12との間に股間部フィット用弾性伸縮部材68に設け、股間部フィット用弾性伸縮部材68が吸収体56の幅方向の側縁から吸収体56の幅に対し15〜40%の対称位置に設ける。
【選択図】図2
Description
しかし、トウ繊維からなる吸収体にフィットカットを施すことは困難であり、吸収体の幅方向中央部の垂れ下がり、特に、着用者の活動の制約につながっている吸収体の腹側の幅方向中央部の垂れ下がりを改善する手段が希求されている。
吸収体の幅方向中央部の垂れ下がりを改善する手段としては、種々のものがあるが、そのひとつに弾性部材を設ける手段がある。
特許文献1には、屈曲現象を防止するため吸収要素の背側部分の裏面に臀部フィット用弾性伸縮部材を設け、吸収体の側縁部を周わって固定されるバリヤーカフスの先端部、中央部に弾性伸縮部材を設けることが開示されている。
特許文献2には、コンパクト化を図りながら吸収特性を確保するため吸収体の側縁部を周わって固定されるバリヤーカフスの起立先端部、吸収体の両側部近傍に弾性伸縮部材を設けることが開示されている。
特許文献3には、吸収性本体からの前後漏れを防止するため吸収体要素の裏面に複数の股間用弾性部材を一定間隔に設けることが開示されている。
特許文献4には、パンツにギャザーを形成し密着性を高めるためパンツの裏面に複数の弾性部材を一定間隔に設けることが開示されている。
特許文献5には、通気性を高めるためトップシートと防水シートの積層部を規定している。
そこで、本発明の主たる課題は、トウ繊維からなる吸収体の中央部の垂れ下がり、特に、吸収体の腹側の幅方向中央部の垂れ下がりを防止しフィット性、吸収性に優れる紙おむつを提供することにある。
<請求項1記載の発明>
外形シートと前記外形シートの内面に股間部を中心として縦方向に延存する内装体を有する紙おむつであって、
前記内装体は、少なくとも表面シートと、吸収要素と、不透液性バックシートと、バリヤーカフスとから構成され、
前記吸収要素は、トウ繊維に高吸収性ポリマー粒子を分散した吸収体と、前記吸収体を取り囲む包装シートからなり、前記包装シートは接合部により袋形状にされ、
前記表面シートは、前記吸収要素の両側縁を周り込み前記吸収要素の裏面に延在し、延在部は、前記不透液性バックシートと前記バリヤーカフスとの間に固着され、
前記バリヤーカフスは、前記表面シートが周り込んだ前記吸収要素の両側縁をさらに上側から周り込み延在し前記表面シートの前記延在部の裏面に固着され、固着部が前記バリヤーカフスの起立端を形成する、
前記吸収体の幅方向両側部の裏面側であって、前記包装シートと前記不透液性バックシートとの間または前記不透液性バックシートと前記外形シートとの間に股間部フィット用弾性伸縮部材を前後方向に設けられ、
前記股間部フィット用弾性伸縮部材は、前記吸収体の幅方向の中心線に対称な前記吸収体の幅方向の側縁から前記吸収体の幅方向の幅に対し15〜40%の位置にそれぞれ設けられている、
ことを特徴とする紙おむつ。
本発明は、表面シートが吸収要素の両側縁を周り込み吸収要素の裏面に延在し、延在部が不透液性バックシートとバリヤーカフスとの間に固着されていることから、着用者の排泄物である尿、便と吸収要素とが接触する表面積が大きく吸収性に優れる。特に、尿が吸収要素の幅方向の中央部から偏った領域に排泄された場合にあっても、尿と接触する吸収要素の両側縁部の表面積が大きいことから、尿を迅速に吸収要素に吸収することができる。
前記股間部フィット用弾性伸縮部材は、前記吸収体の腹側の側縁から前記吸収体の前後方向の長さに対し22〜45%の位置から前記吸収体の背側の側縁から前記吸収体の前後方向の長さに対し35〜65%の位置の間に設けられている請求項1に記載の紙おむつ。
請求項2に係る発明は、股間部フィット用弾性伸縮部材が、吸収体の腹側の側縁から吸収体の前後方向の長さに対し22〜45%の位置から吸収体の背側の側縁から吸収体の前後方向の長さに対し35〜65%の位置の間に設けられていることから、バリヤーカフスの内寄りを防止し排泄物である尿、便の外部への漏れ出しをより低減でき、腹側および背側に発生する横皺を抑制でき外観性に優れる。
前記股間部フィット用弾性伸縮部材は、太さが350〜1240dtexであり、200〜350%に伸張され設けられている請求項1または2に記載の紙おむつ。
請求項3に係る発明は、太さが350〜1240dtexの股間部フィット用弾性伸縮部材が、200〜350%に伸張し設けられていることから、吸収体の幅方向中央部と幅方向両側部の垂れ下がりをより防止しフィット性に優れ、着用者の肌に圧痕をつける恐れが少ない。
前記バリヤーカフスは、バリヤーシートと2つ折りにされた前記バリヤーシートに挟持された複数の弾性伸縮部材からなり、前記股間部フィット用弾性伸縮部材と前記表面シートの前記延在部の裏面に固着された前記バリヤーカフスの取付け部の幅方向の最も内側の弾性伸縮部材との間隔が最も広く、前記弾性伸縮部材の間隔が前記バリヤーカフスの前記取付け部から前記バリヤーカフスの自由部分の先端部に向かうに従い狭くなる請求項1乃至3に記載の紙おむつ。
請求項4に係る発明は、股間部フィット用弾性伸縮部材とバリヤーカフスの取付け部の幅方向の最も内側の弾性伸縮部材との間隔が最も広く、バリヤーカフスの弾性伸縮部材の間隔がバリヤーカフスの取付け部からバリヤーカフスの自由部分の先端部に向かうに従い狭くなることから、吸収体の幅方向中央部に作用する引上げ力が大きくなり、吸収体の幅方向中央部の垂れ下がりをより防止できフィット性に優れる。
前記股間部フィット用弾性伸縮部材は、前記表面シートの前記延在部と対向しない前記包装シートと前記外形シートとの間または前記不透液性バックシートと前記包装シートとの間に設けられている請求項1乃至4に記載の紙おむつ。
請求項5に係る発明は、股間部フィット用弾性伸縮部材が表面シートの延在部と対向しない包装シートと外形シートとの間または不透液性バックシートと包装シートとの間に設けられていることから、表面シートの延在部の剛性により阻害されず、股間部フィット用弾性伸縮部材の引上げ力を吸収体の幅方向中央部に効率的に作用させることができる。
前記股間部フィット用弾性伸縮部材は、前記包装シートの前記接合部と対向しない前記包装シートと前記外形シートとの間または前記不透液性バックシートと前記包装シートとの間に設けられている請求項1乃至5に記載の紙おむつ。
請求項6に係る発明は、股間部フィット用弾性伸縮部材が包装シートの前記接合部と対向しない包装シートと外形シートとの間または不透液性バックシートと包装シートとの間に設けられていることから、包装シートの接合部の剛性により阻害されず、股間部フィット用弾性伸縮部材の引上げ力を吸収体の幅方向中央部に効率的に作用させることができる。
前記股間部フィット用弾性伸縮部材は、前記吸収体の腹側の側縁から前記吸収体の前後方向の長さに対し22〜27%の位置から前記吸収体の背側の側縁から前記吸収体の前後方向の長さに対し58〜63%の位置の間に設けられている請求項1乃至6に記載の紙おむつ。
請求項7に係る発明は、股間部フィット用弾性伸縮部材が吸収体の腹側の側縁から吸収体の前後方向の長さに対し22〜27%の位置から吸収体の背側の側縁から吸収体の前後方向の長さに対し58〜63%の位置の間に設けられていることから、特に、排尿位置が腹側に位置する男子が排尿した場合にあっても、吸収体の幅方向中央部と幅方向両側部の垂れ下がりを防止しフィット性に優れ、また、排泄物である尿、便の外部への漏れ出しも低減することができる。
前記股間部フィット用弾性伸縮部材は、前記吸収体の腹側の側縁から前記吸収体の前後方向の長さに対し28〜33%の位置から前記吸収体の背側の側縁から前記吸収体の前後方向の長さに対し53〜58%の位置の間に設けられている請求項1乃至7に記載の紙おむつ。
請求項8に係る発明は、股間部フィット用弾性伸縮部材は、吸収体の腹側の側縁から吸収体の前後方向の長さに対し28〜33%の位置から吸収体の背側の側縁から吸収体の前後方向の長さに対し53〜58%の位置の間に設けられていることから、特に、排尿位置が股間から背側に位置する女子が排尿した場合にあっても、吸収体の幅方向中央部と幅方向両側部の垂れ下がりを防止しフィット性に優れ、また、排泄物である尿、便の外部への漏れ出しも低減することができる。
前記股間部フィット用弾性伸縮部材の幅方向の内側領域に剛性シートを設け、前記剛性シートは、前記不透液性バックシートと前記外形シートとの間に挟持されている請求項1乃至8に記載の紙おむつ。
請求項9に係る発明は、股間部フィット用弾性伸縮部材の幅方向の内側領域に剛性シートを設け、剛性シートが不透液性バックシートと外形シートとの間に挟持されていることから、吸収体の股間部フィット用弾性伸縮部材の両側部が鋭利に引上げられ吸収体の幅方向中央部の垂れ下がりを効率的に防止でき、また、剛性シートにより吸収体の幅方向両側部の垂れ下がりも抑制できる。
図1〜図8は、パンツタイプ使い捨ておむつの一例100を示している。なお、本発明は、パンツタイプ使い捨ておむつに限定されるものではなく、テープ式使い捨ておむつ、尿取りパットに適用することができる。
内装体200を構成する透液性の表面シート30は、図3に示すように、吸収要素50の両側縁部を周り込み、吸収要素50の裏面に延長し、ホットメルト接着剤により吸収要素50の裏面側に固着されている。
バリヤーカフス60は、図3に示すように、表面シート30が周り込んだ吸収要素50の両側縁部をさらに表面シート30の上から周り込み、吸収要素50の裏面側にホットメルト接着剤により固着された不透液性バックシート11の両側部まで延存し、不透液性バックシート11の裏面側にホットメルト接着剤により固着されている。
股間部フィット用弾性伸縮部材68は、吸収体56の裏面側の包装シート58と不透液性バックシート11との間または不透液性バックシート11と外形シート12との間で、且つ、吸収体56の幅方向の中心線CLに対称な吸収体56の幅方向の側縁KSから吸収体の幅方向の幅に対し15〜40%の位置にそれぞれ前後方向に延存している。
内装体200は任意の形状を採ることができるが、図示の形態では長方形である。内装体200は、図3〜図5に示されるように、身体側となる表面シート30と、不透液性バックシート11と、これらの間に介在された吸収要素50とを備えているものであり、吸収機能を担う本体部である。符号40は、表面シート30を透過した液を速やかに吸収要素50へ移行させるために、表面シート30と吸収要素50との間に設けられた中間シート(セカンドシート)を示しており、符号60は、内装体200の両脇に排泄物が漏れるのを防止するために、内装体200の両側に設けられた、身体側に起立するバリヤーカフス60を示している。
表面シート30は、液を透過する性質を有するものであり、例えば、有孔又は無孔の不織布や、多孔性プラスチックシートなどを例示することができる。また、このうち不織布は、その原料繊維が何であるかは、特に限定されない。例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維などや、これらから二種以上が使用された混合繊維、複合繊維などを例示することができる。さらに、不織布は、どのような加工によって製造されたものであってもよい。加工方法としては、公知の方法、例えば、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法、エアスルー法、ポイントボンド法等を例示することができる。例えば、柔軟性、ドレープ性を求めるのであれば、スパンボンド法、スパンレース法が、嵩高性、ソフト性を求めるのであれば、エアスルー法、ポイントボンド法、サーマルボンド法が、好ましい加工方法となる。
表面シート30を透過した液を速やかに吸収体へ移行させるために、表面シート30より液の透過速度が速い、中間シート(「セカンドシート」とも呼ばれている)40を設けることができる。この中間シート40は、液を速やかに吸収体へ移行させて吸収体による吸収性能を高めるばかりでなく、吸収した液の吸収体からの「逆戻り」現象を防止し、表面シート30上を常に乾燥した状態とすることができる。中間シート40は省略することもできる。
不透液性バックシート11の素材は、特に限定されるものではないが、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂等からなるプラスチックフィルムや、不織布の表面にプラスチックフィルムを設けたラミネート不織布、プラスチックフィルムに不織布等を重ねて接合した積層シートなどを例示することができる。不透液性バックシート11には、近年、ムレ防止の観点から好まれて使用されている不透液性かつ透湿性を有する素材を用いることが好ましい。透湿性を有するプラスチックフィルムとしては、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を混練して、シートを成形した後、一軸又は二軸方向に延伸して得られた微多孔性プラスチックフィルムが広く用いられている。このほかにも、マイクロデニール繊維を用いた不織布、熱や圧力をかけることで繊維の空隙を小さくすることによる防漏性強化、高吸水性樹脂または疎水性樹脂や撥水剤の塗工といった方法により、プラスチックフィルムを用いずに液不透過性としたシートも、不透液性バックシート11として用いることができる。
バリヤーカフス60は、内装体200の両側部に沿って前後方向全体にわたり延在する帯状部材であり、表面シート30上を伝わって横方向に移動する尿や軟便を遮断し、横漏れを防止するために設けられているものである。本実施の形態のバリヤーカフス60は、内装体200の側部から起立するように設けられ、付け根側の部分は幅方向中央側に向かって斜めに起立し、中間部より先端側の部分は幅方向外側に向かって斜めに起立するものである。
吸収要素50は、吸収体56と、この吸収体56の少なくとも裏面及び側面を包む包被シート58とを有する。包被シート58は省略することもできる。さらに、図示形態では、吸収体56と包被シート58の裏面側部位(下側の部分)との間に保持シート80が設けられているが、この保持シート80は省略することもできる。
吸収体56は、長方形形状であり、フィラメントの集合体と高吸収性ポリマー粒子とからなり、フィラメントの集合体に対して高吸収性ポリマー粒子が実質的に厚み方向全体に分散されている。
吸収体56には、その一部又は全部に高吸収性ポリマー粒子を含有させることができる。高吸収性ポリマー粒子とは、「粒子」以外に「粉体」も含む。高吸収性ポリマー粒子の粒径は、この種の吸収性物品に使用されるものをそのまま使用でき、1000μm以下、特に150〜400μmのものが望ましい。高吸収性ポリマー粒子の材料としては、特に限定無く用いることができるが、吸水量が40g/g以上のものが好適である。高吸収性ポリマー粒子としては、でんぷん系、セルロース系や合成ポリマー系などのものがあり、でんぷん−アクリル酸(塩)グラフト共重合体、でんぷん−アクリロニトリル共重合体のケン化物、ナトリウムカルボキシメチルセルロースの架橋物やアクリル酸(塩)重合体などのものを用いることができる。高吸収性ポリマー粒子の形状としては、通常用いられる粉粒体状のものが好適であるが、他の形状のものも用いることができる。
包装シート58を用いる場合、その素材としては、ティッシュペーパ、特にクレープ紙、不織布、ポリラミ不織布、小孔が開いたシート等を用いることができる。ただし、高吸収性ポリマー粒子が抜け出ないシートであるのが望ましい。クレープ紙に換えて不織布を使用する場合、親水性のSMS不織布(SMS、SSMMS等)が特に好適であり、その材質はポリプロピレン、ポリエチレン/ポリプロピレン複合材などを使用できる。目付けは、5〜40g/m2、特に10〜30g/m2のものが望ましい。
保持シート80を設ける場合、保持シート80と吸収体56上との間には、高吸収性ポリマー粒子をその散布などにより介在させることができる。高吸収性ポリマー粒子は、フィラメントの集合体への供給時又はその後の工程、あるいは消費者が使用するまでの流通過程で、フィラメントの集合体を通り抜けることがある。連続繊維の集合体を通り抜けた高吸収性ポリマー粒子群の凹凸は、消費者が使用する際に手で触ったときジャリジャリした違和感を与える。そこで、吸収体56と包被シート58との間に高吸収性ポリマー粒子の保持性能を有する保持シート80を介在させるのも好ましい形態である。この保持シート80は、ティッシュペーパ(クレープ紙)などの包被シート58のみでは足りないコシを補強して、消費者が使用する際に手で触ったとき違和感を軽減又は防止する。
図3,7に示されるように、吸収体56の裏面側に位置する包装シート58と不透液性バックシート11との間に股間部フィット用弾性伸縮部材68が固着されているが、股間部フィット用弾性伸縮部材68を、不透液性バックシート11と外装シート12との間に固着しても良い。
股間部フィット用弾性伸縮部材68が、吸収体56の幅方向の側縁KSから吸収体56の幅方向の幅の15%以下の位置に設けられた場合にあっては、一対の股間部フィット用弾性伸縮部材68の間に位置する吸収体56の幅が大きく、吸収体56の中央部の垂れ下がりを防止することができない。一方、股間部フィット用弾性伸縮部材68が、吸収体56の幅方向の側縁KSから吸収体56の幅方向の幅の40%以上の位置設けられた場合にあっては、股間部フィット用弾性伸縮部材68の外側に位置する吸収体56の側部が大きく、吸収体56の側部の垂れ下がりを防止することができない。
外装シート12は、股間部から腹側に延在する前身頃Fと、股間部から背側に延在する後身頃Bとを有し、これら前身頃Fの両側部と後身頃Bの両側部とが接合されて、図8に示すように、装着者の胴を通すための胴開口部WO及び脚を通すための左右一対の脚開口部LOが形成されているものである。符号12Aは接合部分を示している(以下、この部分をサイドシール部ともいう)。なお、股間部とは、展開状態における前身頃のウエスト端縁から後身頃のウエスト端縁までの前後方向中央を意味し、それよりも前側の部分及び後側の部分が前身頃F及び後身頃Bをそれぞれ意味する。
剛性シートとしては、特に制限はなく、公知のインジゲータシートを用いることができる。インジゲータシートの基材としては、親水性不織布、撥水性不織布、プラスチックフィルムなどを用いることができ、インジゲータシートを一対の股間部フィット用弾性伸縮部材68で区画される区画領域の不透液性バックシート11と外装シート12との間に固着した場合、区画領域の剛性を高めることができ、股間部フィット用弾性伸縮部材68とバリヤーカフス60の細長状弾性伸縮部材63(63a〜63f)による引上げ力が、吸収体56の幅方向側部にのみ効果的に作用し吸収体56の幅方向中央部の垂れ下がりを防止できる。
外装シート12の後身頃Bの外面における幅方向中央部には、後処理テープ70(固定手段)が設けることができる。後処理テープ70は、おむつ100を表面シート30が内側に且つ前身頃Fが内側となるように丸め若しくは折り畳んだ状態で固定するためのものである。一般的な後処理テープ70は、図5に示すように、基端部71が外装シート12の外面に接着剤等により固定されるとともに、この基端部71よりも先端側の部分は三つ折り(断面Z字状)や二つ折りで折り畳まれて、折り重なり部分間が仮止め接着剤72により剥離可能に固定(仮固定)されている。また、先端部に白色等の不透明色に着色された摘み部73を有するとともに、この摘み部73を除く部分が透明または半透明であり、この後処理テープ70における透明または半透明の部分を通して、後処理テープ70の外面側から後述するデザインが視認可能になっている。具体的な構造は適宜構成することができるが、図示形態では、全体を透明又は半透明の複数の基材を長手方向に連結して形成するとともに、摘み部73に着色テープ74を張り合わせた構造を採用している。
不透液性バックシート11と外装シート12との間(外装シート12の層間を含む)には、印刷によりデザインの施された印刷シート25が設けられている。外装シート12を省略し、印刷シート25が外面に露出する形態とすることもできる。また、図示例の印刷シート25は、それが配置される身頃よりも小さい面積を有しており、前身頃F及び後身頃Bに個別に設けられているが、前身頃Fから股間部を通り後身頃Bまで一体的に連続するように設けることもできる。
Claims (9)
- 外形シートと前記外形シートの内面に股間部を中心として縦方向に延存する内装体を有する紙おむつであって、
前記内装体は、少なくとも表面シートと、吸収要素と、不透液性バックシートと、バリヤーカフスとから構成され、
前記吸収要素は、トウ繊維に高吸収性ポリマー粒子を分散した吸収体と、前記吸収体を取り囲む包装シートからなり、前記包装シートは接合部により袋形状にされ、
前記表面シートは、前記吸収要素の両側縁を周り込み前記吸収要素の裏面に延在し、延在部は、前記不透液性バックシートと前記バリヤーカフスとの間に固着され、
前記バリヤーカフスは、前記表面シートが周り込んだ前記吸収要素の両側縁をさらに上側から周り込み延在し前記表面シートの前記延在部の裏面に固着され、固着部が前記バリヤーカフスの起立端を形成する、
前記吸収体の幅方向両側部の裏面側であって、前記包装シートと前記不透液性バックシートとの間または前記不透液性バックシートと前記外形シートとの間に股間部フィット用弾性伸縮部材を前後方向に設けられ、
前記股間部フィット用弾性伸縮部材は、前記吸収体の幅方向の中心線に対称な前記吸収体の幅方向の側縁から前記吸収体の幅方向の幅に対し15〜40%の位置にそれぞれ設けられている、
ことを特徴とする紙おむつ。 - 前記股間部フィット用弾性伸縮部材は、前記吸収体の腹側の側縁から前記吸収体の前後方向の長さに対し22〜45%の位置から前記吸収体の背側の側縁から前記吸収体の前後方向の長さに対し35〜65%の位置の間に設けられている請求項1に記載の紙おむつ。
- 前記股間部フィット用弾性伸縮部材は、太さが350〜1240dtexであり、200〜350%に伸張され設けられている請求項1または2に記載の紙おむつ。
- 前記バリヤーカフスは、バリヤーシートと2つ折りにされた前記バリヤーシートに挟持された複数の弾性伸縮部材からなり、前記股間部フィット用弾性伸縮部材と前記表面シートの前記延在部の裏面に固着された前記バリヤーカフスの取付け部の幅方向の最も内側の弾性伸縮部材との間隔が最も広く、前記弾性伸縮部材の間隔が前記バリヤーカフスの前記取付け部から前記バリヤーカフスの自由部分の先端部に向かうに従い狭くなる請求項1乃至3に記載の紙おむつ。
- 前記股間部フィット用弾性伸縮部材は、前記表面シートの前記延在部と対向しない前記包装シートと前記外形シートとの間または前記不透液性バックシートと前記包装シートとの間に設けられている請求項1乃至4に記載の紙おむつ。
- 前記股間部フィット用弾性伸縮部材は、前記包装シートの前記接合部と対向しない前記包装シートと前記外形シートとの間または前記不透液性バックシートと前記包装シートとの間に設けられている請求項1乃至5に記載の紙おむつ。
- 前記股間部フィット用弾性伸縮部材は、前記吸収体の腹側の側縁から前記吸収体の前後方向の長さに対し22〜27%の位置から前記吸収体の背側の側縁から前記吸収体の前後方向の長さに対し58〜63%の位置の間に設けられている請求項1乃至6に記載の紙おむつ。
- 前記股間部フィット用弾性伸縮部材は、前記吸収体の腹側の側縁から前記吸収体の前後方向の長さに対し28〜33%の位置から前記吸収体の背側の側縁から前記吸収体の前後方向の長さに対し53〜58%の位置の間に設けられている請求項1乃至7に記載の紙おむつ。
- 前記股間部フィット用弾性伸縮部材の幅方向の内側領域に剛性シートを設け、前記剛性シートは、前記不透液性バックシートと前記外形シートとの間に挟持されている請求項1乃至8に記載の紙おむつ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010076317A JP5773574B2 (ja) | 2010-03-29 | 2010-03-29 | 紙おむつ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010076317A JP5773574B2 (ja) | 2010-03-29 | 2010-03-29 | 紙おむつ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011206216A true JP2011206216A (ja) | 2011-10-20 |
JP5773574B2 JP5773574B2 (ja) | 2015-09-02 |
Family
ID=44938009
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010076317A Active JP5773574B2 (ja) | 2010-03-29 | 2010-03-29 | 紙おむつ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5773574B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013111356A (ja) * | 2011-11-30 | 2013-06-10 | Daio Paper Corp | パンツタイプ使い捨ておむつ |
JP2014180346A (ja) * | 2013-03-18 | 2014-09-29 | Livedo Corporation | 使い捨てパンツ型おむつ |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005312690A (ja) * | 2004-04-28 | 2005-11-10 | Livedo Corporation | 使い捨てパンツ及びその製造方法 |
JP2006187646A (ja) * | 2006-03-23 | 2006-07-20 | Uni Charm Corp | 模様シートを有する使い捨ておむつおよびその製造方法 |
JP2008119416A (ja) * | 2006-11-16 | 2008-05-29 | Hakujuji Co Ltd | 使い捨て吸収性物品 |
JP2008188050A (ja) * | 2007-01-31 | 2008-08-21 | Daio Paper Corp | 紙おむつ |
-
2010
- 2010-03-29 JP JP2010076317A patent/JP5773574B2/ja active Active
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005312690A (ja) * | 2004-04-28 | 2005-11-10 | Livedo Corporation | 使い捨てパンツ及びその製造方法 |
JP2006187646A (ja) * | 2006-03-23 | 2006-07-20 | Uni Charm Corp | 模様シートを有する使い捨ておむつおよびその製造方法 |
JP2008119416A (ja) * | 2006-11-16 | 2008-05-29 | Hakujuji Co Ltd | 使い捨て吸収性物品 |
JP2008188050A (ja) * | 2007-01-31 | 2008-08-21 | Daio Paper Corp | 紙おむつ |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013111356A (ja) * | 2011-11-30 | 2013-06-10 | Daio Paper Corp | パンツタイプ使い捨ておむつ |
JP2014180346A (ja) * | 2013-03-18 | 2014-09-29 | Livedo Corporation | 使い捨てパンツ型おむつ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5773574B2 (ja) | 2015-09-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4477622B2 (ja) | パンツ型紙おむつ | |
JP5462047B2 (ja) | 吸収性物品 | |
JP2008161572A5 (ja) | ||
JP5441590B2 (ja) | パンツタイプ使い捨ておむつ | |
JP4914246B2 (ja) | 紙おむつ | |
JP2011206217A5 (ja) | ||
JP2012095937A (ja) | パンツタイプ使い捨ておむつ | |
JP5669500B2 (ja) | 使い捨ておむつ | |
JP2008178682A (ja) | 紙おむつ | |
JP2012100694A (ja) | パンツタイプ使い捨ておむつ | |
JP4369941B2 (ja) | パンツ型紙おむつ | |
JP2013027600A (ja) | 吸収性物品及びその製造方法 | |
JP2008212249A5 (ja) | ||
JPWO2008108270A1 (ja) | 紙おむつ | |
JP5390325B2 (ja) | パンツタイプ使い捨ておむつ | |
JP6198031B2 (ja) | パンツタイプ使い捨ておむつ | |
JP5669498B2 (ja) | 使い捨ておむつ | |
JP2011072429A5 (ja) | ||
JP4549354B2 (ja) | パンツ型紙おむつ | |
JP5717355B2 (ja) | 紙おむつ | |
JP5773574B2 (ja) | 紙おむつ | |
JP5596379B2 (ja) | パンツタイプ使い捨ておむつ | |
JP5946120B2 (ja) | パンツタイプ使い捨ておむつ | |
JP5743470B2 (ja) | パンツタイプ使い捨ておむつ | |
JP6008559B2 (ja) | 使い捨ておむつ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20130311 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20131211 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20131220 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140214 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140620 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140806 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20150123 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150408 |
|
A911 | Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20150416 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150612 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150630 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5773574 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |