JP2011205797A - 昇圧回路 - Google Patents

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    • H02M3/07Conversion of dc power input into dc power output without intermediate conversion into ac by static converters using resistors or capacitors, e.g. potential divider using capacitors charged and discharged alternately by semiconductor devices with control electrode, e.g. charge pumps

Abstract


【課題】チップ面積の増大を抑制しつつ、昇圧電圧の損失を低減させて、昇圧効率が良く、かつ、昇圧速度の高い昇圧回路を提供する。
【解決手段】昇圧回路は、P型の基板上に形成され電圧源と出力との間にダイオードとして機能するように接続されたN型の第1のMISトランジスタと、第1のMISトランジスタの電圧源側の第1のノードに接続され該第1のノードに第1のクロックを伝達する第1のキャパシタと、第1のMISトランジスタの出力側の第2のノードに接続され第1のクロックをゲートで受けるP型の第2のMISトランジスタと、第2のノードに接続され第2のノードに第1のクロックとは逆相の第2のクロックを伝達する第2のキャパシタとを備え、第1のMISトランジスタは第1のクロックによって昇圧された第1のノードの電圧を第2のノードへ転送し、第2のMISトランジスタは第2のクロックによって昇圧された第2のノードの電圧を出力側へ転送する。
【選択図】図1

Description

本発明は、昇圧回路に関する。
従来からディクソンタイプの昇圧回路が半導体装置の電源等に頻繁に使用されている。ディクソンタイプの昇圧回路には、NMOS(N-type Metal-Oxide Semiconductor)型昇圧回路およびPMOS型昇圧回路がある。例えば、NMOS型昇圧回路は、ダイオード接続された複数のN型MOSと、N型MOSのドレインに接続された複数のキャパシタとを備える。各N型MOSと各キャパシタとのペアはそれぞれ昇圧段を成す。複数の昇圧段は、キャパシタを介してクロック信号を受け取ることによって昇圧動作を行う。このとき、各昇圧段の電圧は、クロック信号の振幅(電圧)からN型MOSの閾値電圧を降圧した電圧だけ昇圧され、次の昇圧段に転送される。各昇圧段における昇圧電圧の低下(損失)は、昇圧効率の低下、および、昇圧速度の遅延の原因となる。このような問題に対処するために、キャパシタの面積を大きくすることが考えられる。しかし、キャパシタの面積を大きくすると、半導体装置のチップ面積が増大し、並びに、キャパシタを充電するための消費電流が増大してしまう。
一方、PMOS型昇圧回路では、昇圧回路においてN型MOSに代えてP型MOSが用いられる。P型MOSは、通常、P型基板に形成されたN型ウェルの表面に形成される。この場合、各昇圧段において、昇圧された高電圧によってP型MOSが誤動作し、電荷が逆流する可能性がある。従って、ゲート電圧によってP型MOSのオン/オフ制御を確実に行い、電荷の逆流を防止するために、ゲート電圧制御回路が必要となる。また、ウェルとソースまたはドレイン拡散層との間の接合部にフォワードバイアスが印加されないように、ウェル電圧を制御するウェル電圧制御回路がさらに必要となる。従って、PMOS型昇圧回路においても、半導体装置のチップ面積が増大し、並びに、消費電流が増大するという問題が生じる。
尚、N型基板を使用した場合であっても、NMOS型昇圧回路およびPMOS型昇圧回路の状況が逆になるだけであり、上記問題は依然として残る。
特開2007−228679号公報
チップ面積の増大を抑制しつつ、昇圧電圧の損失を低減させることによって、昇圧効率が良く、かつ、昇圧速度の高い昇圧回路を提供する。
本発明に係る実施形態に従った昇圧回路は、第1導電型の基板上に形成され、電圧源と出力との間にダイオードとして機能するように接続された第2導電型の第1のMISトランジスタと、前記第1のMISトランジスタの前記電圧源側の第1のノードに接続され、該第1のノードに第1のクロックを伝達する第1のキャパシタと、前記第1のMISトランジスタの前記出力側の第2のノードに接続され、前記第1のクロックをゲートで受ける第1導電型の第2のMISトランジスタと、
前記第2のノードに接続され、前記第2のノードに前記第1のクロックとは逆相の第2のクロックを伝達する第2のキャパシタとを備え、
前記第1のMISトランジスタは、前記第1のクロックによって昇圧された前記第1のノードの電圧を前記第2のノードへ転送し、
前記第2のMISトランジスタは、前記第2のクロックによって昇圧された前記第2のノードの電圧を前記出力側へ転送することを特徴とする。
本発明に係る実施形態に従った昇圧回路は、第1導電型の基板上に形成され、電圧源と出力との間にダイオードとして機能するように接続された第2導電型の第1のMISトランジスタと、前記第1のMISトランジスタの前記電圧源側の第1のノードに接続され、該第1のノードに第1のクロックを伝達する第1のキャパシタと、前記第1のMISトランジスタの前記出力側の第2のノードに接続され、前記第1のクロックをゲートで受ける第1導電型の第2のMISトランジスタと、前記第2のノードに接続され、前記第2のノードに前記第1のクロックとは逆相の第2のクロックを伝達する第2のキャパシタと、前記第2のMISトランジスタの前記電圧源側の第3のノードに接続され、前記第2のクロックをゲートで受ける第1導電型の第3のMISトランジスタと、前記第3のノードに接続され、前記第3のノードに前記第1のクロックを伝達する第3のキャパシタとを備え、
前記第1のMISトランジスタは、前記第1のクロックによって昇圧された前記第1のノードの電圧を前記第2のノードへ転送し、
前記第2のMISトランジスタは、前記第2のクロックによって昇圧された前記第2のノードの電圧を前記第3のノードへ転送し、
前記第3のMISトランジスタは、前記第1のクロックによって昇圧された前記第3のノードの電圧を前記出力側へ転送することを特徴とする。
本発明による昇圧回路は、チップ面積の増大を抑制しつつ、昇圧電圧の損失を低減させることによって、昇圧効率が良く、かつ、昇圧速度を高くすることができる。
本発明に係る第1の実施形態に従った昇圧回路の構成を示す回路図。 N型MISトランジスタTniおよびP型MISトランジスタTpiの各断面図。 第1の実施形態による昇圧回路の最終昇圧段BST3の動作を示すグラフ。 比較例による昇圧回路と、本実施形態による昇圧回路とのシミュレーション結果を示すグラフ。 P型MISトランジスタを最終昇圧段よりも前の段に設けた昇圧回路の動作を示すグラフ。 第2の実施形態による昇圧回路の構成を示す回路図。 第3の実施形態による昇圧回路の構成を示す回路図。 第4の実施形態による昇圧回路の構成を示す回路図。 第5の実施形態による昇圧回路の構成を示す回路図。
以下、図面を参照して本発明に係る実施形態を説明する。本実施形態は、本発明を限定するものではない。以下の実施形態による昇圧回路は、いわゆる、ディクソンタイプの昇圧回路に適用され、様々な半導体装置の電源等において供給電圧Vsupを昇圧して出力するために使用され得る。
(第1の実施形態)
図1は、本発明に係る第1の実施形態に従った昇圧回路の構成を示す回路図である。この昇圧回路は、例えば、NAND型フラッシュメモリの電源に用いることができる。
本実施形態による昇圧回路は、N型MIS(Metal-Insulator Semiconductor)トランジスタTn0〜Tn4と、P型MISトランジスタTp0と、キャパシタC0〜C2とを備えている。図2(A)および図2(B)は、N型MISトランジスタTniおよびP型MISトランジスタTpi(iは整数)の各断面図を示す。
N型MISトランジスタTn0(以下、トランジスタTn0ともいう)は、ノードN0とノードN1との間に接続されており、そのゲートGnは、ドレインDnと共通にノードN0に接続されている。即ち、トランジスタTn0は、ノードN0とN1との間にダイオードとして機能するように接続されている。以下、この接続をダイオード接続ともいう。トランジスタTn0のアノード側の拡散層(ドレインDn)がノードN0に接続されており、トランジスタTn0のカソード側の拡散層(ソースSn)がノードN1に接続されている。
キャパシタC0の一端は、クロック信号CLKを受け、キャパシタC0の一端はノードN0に接続されている。即ち、キャパシタC0は、トランジスタTn0のアノード側のノードN0に接続され、ノードN0にクロック信号CLKを伝達するように構成されている。ノードN0は、キャパシタC0を介してクロック信号CLKを受け取る。
トランジスタTn0およびキャパシタC0のペアが供給電圧Vsupを最初に昇圧する昇圧段BST0を構成している。
第1のMISトランジスタとしてのN型MISトランジスタTn1(以下、トランジスタTn1ともいう)は、ノードN1とノードN2との間に接続されており、そのゲートGnは、ドレインと共通にノードN1に接続されている。即ち、トランジスタTn1は、ノードN1とN2との間にダイオードとして機能するように接続されている。トランジスタTn1のアノード側の拡散層(ドレインDn)がノードN1に接続されており、トランジスタTn1のカソード側の拡散層(ソースSn)がノードN2に接続されている。
第1のキャパシタとしてのキャパシタC1の一端は、クロック信号CLK1とは逆相のクロック信号bCLKを受け、キャパシタC1の一端はノードN1に接続されている。即ち、キャパシタC1は、トランジスタTn1のアノード側のノードN1に接続され、ノードN1にクロック信号bCLKを伝達するように構成されている。ノードN1は、キャパシタC1を介してクロック信号bCLKを受ける。ここでは、クロック信号bCLKは、クロック信号CLKの逆相の信号である。クロック信号CLKが第2のクロックを示すものとして表現され、クロック信号bCLKが第1のクロックを示すものとして表現されている。
トランジスタTn1およびキャパシタC1のペアが二段目の昇圧段BST1を構成している。
第2のMISトランジスタとしてのP型MISトランジスタTp0(以下、トランジスタTp0ともいう)は、ノードN2とノードN3との間に接続されている。トランジスタTp0のゲートGpは、トランジスタTn1のゲートと共通にクロック信号CLK2を受ける。即ち、トランジスタTp0は、トランジスタTn1のカソード側のノードN2に接続され、第1のクロックとしてのクロック信号bCLKをゲートで受ける。
第2のキャパシタとしてのキャパシタC2の一端は、クロック信号CLKを受け、キャパシタC2の一端はノードN2に接続されている。即ち、キャパシタC2は、クロック信号CLKをノードN2へ伝達するように構成されている。
トランジスタTp0およびキャパシタC2のペアは、最終の昇圧段BST2を構成している。
以上の3つの昇圧段BST0〜BST2は、供給電圧源(Vsup)側のノードN0と出力(Vout)側のノードN3との間に直列に接続されている。昇圧段BST0〜BST2はそれぞれクロックCLKまたはbCLKを受けてノードN0〜N2の電圧を昇圧する。より詳細には、昇圧段BST0はクロック信号CLKによってノードN0の電圧Vn0を昇圧し、トランジスタTn0は昇圧された電圧Vn0をノードN1へ転送する。昇圧段BST1はクロック信号bCLKによってノードN1の電圧Vn1を昇圧し、トランジスタTn1は昇圧された電圧Vn1をノードN2へ転送する。さらに、昇圧段BST2はクロックCLKによってノードN2の電圧Vn2を昇圧し、トランジスタTp0は昇圧された電圧Vn2を出力へ転送する。
クロック信号CLKとbCLKとは逆相の信号であるので、最終昇圧段BST2のノードN2がクロック信号CLKによって昇圧されたときに、トランジスタTp0はクロック信号bCLKによってオン状態となる。これにより、ノードN2の電圧Vn2は、昇圧されてノードN3へ転送される。
ダイオード接続されたトランジスタTn0およびTn1では、昇圧された電圧は、トランジスタTn0またはTn1の閾値電圧分だけ降圧されて次の昇圧段へ転送される。例えば、トランジスタTn0およびTn1の閾値電圧をそれぞれVtn0およびVtn1とし、ノードN0〜N2の電圧をそれぞれVn0〜Vn2とする。この場合、昇圧段BST0は、クロック信号CLKによって昇圧されたノードN0の電圧Vn0から閾値電圧Vtn0だけ降圧した電圧(Vn0−Vtn0)を、ノードN1へ転送する。次に、昇圧段BST1は、クロック信号bCLKによってノードN1の電圧(Vn0−Vtn0)を昇圧し、その昇圧された電圧Vn1から閾値電圧Vtn1だけ降圧した電圧(Vn1−Vtn1)をノードN2へ転送する。
最終昇圧段BST3においては、クロックCLKが高レベルに立ち上がったときに、ノードN2の電圧Vn2は、(Vn1−Vtn1)を昇圧した電圧になる。このとき、クロックbCLKが低レベルに低下しているので、トランジスタTp0のゲート電圧はソースSpの電圧よりも充分に低くなり、トランジスタTp0は、昇圧された電圧Vn2を降圧することなくノードN3へ転送する。このとき、トランジスタTp0のゲート電圧は、ソース電圧よりもトランジスタTp0の閾値電圧以上に低い。従って、本実施形態は、最終昇圧段BST3のトランジスタTp0においてノードN2の電圧Vn2が、昇圧された電圧から閾値電圧だけ低下することを防止することができる。
N型MISトランジスタTn2(以下、トランジスタTn2ともいう)は、ノードN0と供給電圧源(Vsup)との間に接続されており、そのゲートGnは出力(Vout)に接続されている。出力電圧VoutはトランジスタTn2へフィードバックされ、トランジスタTn2は出力電圧Voutの電圧レベルに基づいて供給電圧源とノードN0との間を接続/切断する。
N型MISトランジスタTn3(以下、トランジスタTn3ともいう)は、出力(Vout)と供給電圧源(Vsup)との間に、ダイオードとして機能するように接続されている。トランジスタTn3のドレイン(アノード側)が出力(Vout)に接続され、トランジスタTn3のソース(カソード側)が供給電圧源(Vsup)に接続されている。トランジスタTn3は、出力電圧Voutの最大値を(Vsup+Vtn3)にするリミッタとして機能する。ここで、Vtn3は、トランジスタTn3の閾値電圧である。
N型MISトランジスタTn4(以下、トランジスタTn4ともいう)は、電源VDDと出力(Vout)との間に、ダイオード接続されている。トランジスタTn4は、最終昇圧段BST3のトランジスタTp0のドレイン電圧(ノードN3の電圧)をVDDまでチャージする。昇圧動作開始時においてトランジスタTp0のドレイン電圧を予め或る程度上げておくことによって、トランジスタTp0のソース電圧およびウェル電圧が昇圧動作によって上昇しても、トランジスタTp0のP型ドレインとN型ウェルN−wellとの間にフォワードバイアスが印加されないようにすることができる。ここで、VDDは、0以上Vsup以下の任意の電圧でよい。
図3は、第1の実施形態による昇圧回路の最終昇圧段BST3の動作を示すグラフである。実線はノードN2の電圧を示し、破線はノードN3の電圧を示す。尚、ノードN2の電圧は、便宜的に理想的な矩形波として示している。
時点t1において、クロック信号CLKが立ち上がり、これにより、ノードN2の電圧Vn2は昇圧される。同時に、クロック信号bCLKは低レベルに立ち下がるので、トランジスタTp0は、昇圧されたノードN2の電圧Vn2を降圧することなく、ノードN3へ転送する。
時点t2において、クロック信号CLKが立ち下がり、クロック信号nCLKが立ち上がる。このとき、ノードN2の電圧Vn2は、クロック信号CLKの立ち下がりに伴い低下する。また、クロック信号nCLKの立ち上がりによってトランジスタTp0はオフ状態になり、なおかつ、ノードN3はクロック信号を受けないので、ノードN3の電圧(Vout)は電圧Vn2に維持される。これにより、トランジスタTp0のソース電圧(Vn2)はドレイン電圧(Vout)より低くなるが、トランジスタTp0のボディ(ウェルN−well)が、Vn2よりも高い出力電圧Voutに維持されるため、トランジスタTp0のP型ソースSpとN型ウェルN−wellとの間にはフォワードバイアスが印加されない。よって、トランジスタTp0のP型ソース、N型ウェルN−wellおよびP型基板から成るPNPバイポーラトランジスタはオンせず、ソースから基板への電流は流れない。トランジスタTp0のドレインDpもN型ウェルN−wellと同じ電圧Voutに維持されているので、トランジスタTp0のドレインDpから基板P−subへの電流も流れない。これは、t2〜t3において、トランジスタTp0における電圧降下(損失)がほとんど無いことを意味する。
次に、時点t3において、再度、クロック信号CLKが高レベルに立ち上がる。このとき、t1の場合と同様に、トランジスタTp0は、オン状態になり、昇圧されたノードN2の電圧Vn2をノードN3へ転送する。ノードN3の電圧Voutは、電圧Vn2に従って上昇する。t4以降、昇圧回路は、t2〜t4の昇圧動作を繰り返すことにより、出力電圧Voutは、(Vsup+Vtn3)まで昇圧される。
本実施形態によれば、昇圧回路の複数の昇圧段のうち一部の昇圧段にP型MISトランジスタを用い、その他の昇圧段にN型MISトランジスタを用いている。即ち、本実施形態による昇圧回路は、P型MISトランジスタを用いた昇圧段およびN型MISトランジスタを用いた昇圧段の両方で混成されている。N型MISトランジスタを用いた各昇圧段においては、N型MISトランジスタはダイオード接続されているため、そのN型MISトランジスタの閾値電圧分だけ昇圧電圧に損失が生じる。しかし、P型MISトランジスタを用いた最終昇圧段では、閾値電圧による損失が無く、昇圧電圧をそのまま出力側へ転送することができる。最終昇圧段における電圧損失が解消される分、昇圧回路の昇圧効率が向上する。
図4は、全昇圧段をN型MISトランジスタで構成した比較例による昇圧回路と、本実施形態によるP型MISトランジスタを用いた昇圧段およびN型MISトランジスタを用いた昇圧段の両方で混成された昇圧回路とのシミュレーション結果を示すグラフである。このグラフには、クロック信号に従って出力電圧Voutが次第に上昇していく様子が示されている。
比較例(Lref)では、全昇圧段において閾値電圧分の電圧損失が生じているため、昇圧効率が比較的悪く、昇圧速度が比較的遅い。これに対し、本実施形態(L1)では、最終段における閾値電圧分の電圧損失が無いため、昇圧効率が比較例よりも良く、昇圧速度が比較例よりも速い。
本実施形態のように1つの昇圧段のみにP型MISトランジスタを用いる場合、昇圧回路内の総昇圧段数が少ないほど、本実施形態の上記効果は大きい。例えば、NAND型フラッシュメモリに使用される昇圧回路は、昇圧段の個数は3〜5個である。このように、昇圧段数が少ないと、1つの昇圧段における電圧損失を防止することによって、昇圧効率および昇圧速度を大きく改善することができる。具体的には、図1に示すように、昇圧段の個数が3個であり、かつ、最終昇圧段にP型MISトランジスタを用いた場合、本実施形態は、3つの昇圧段の総てにN型MISトランジスタを用いた昇圧回路に比べて電圧損失のほぼ3分の1を解消することができる。
さらに、最終昇圧段にP型MISトランジスタTp0を用いることによって、トランジスタTp0のドレインDp(ノードN3)における昇圧動作がない。もし、P型MISトランジスタTp0を最終昇圧段BST2よりも前の段に設けた場合、トランジスタTp0のソースSpだけでなくドレインDpもクロック信号を受けて交互に昇圧動作を行う。図5は、P型MISトランジスタを最終昇圧段よりも前の段に設けた昇圧回路の動作を示すグラフである。P型MISトランジスタを最終昇圧段よりも前の段に設けた場合、図5に示すように、t2において、ソース電圧がクロックの立下りを受けて低下し、逆に、ドレイン電圧はクロックの立ち上がりを受けて上昇している。従って、トランジスタTp0のソース−ドレイン間の電位差Vdsは非常に大きくなる。ドレイン電圧の瞬間的な上昇は、ウェルN−wellがドレインDpに接続されていたとしても、PドレインDpとN型ウェルN−wellとの間にフォワードバイアスを印加する原因となり得る。PドレインDpとN型ウェルN−wellとの間の接合部にフォワードバイアスが印加されると、ドレインDpから基板P−subに電流が流れるおそれがある。
これに対し、本実施形態では、P型MISトランジスタTp0を用いた昇圧段を最終段とすることによって、図3のt2に示すように、トランジスタTp0のドレインDp(ノードN3)における昇圧動作を無くすことができる。トランジスタTp0のドレインDp(ノードN3)における昇圧動作がないと、ドレイン電圧およびウェル電圧は、t1〜t3において等電圧に維持される。このため、PドレインDpとN型ウェルN−wellとの間にフォワードバイアスが印加されることがなくなる。
また、トランジスタTp0のソース電圧はt2において低下しているので、PソースSpとN型ウェルN−wellとの間の接合部には、バックバイアスが印加される。よって、t2において、トランジスタTp0のソースSpおよびドレインDpから基板P−subへ電流が流れることもない。
さらに、P型MISトランジスタTp0を最終昇圧段BST2よりも前の昇圧段に設けた場合、図5に示すt3において、トランジスタTp0のドレイン電圧は、次の昇圧段へ電荷が移動することによる電圧降下と、クロック信号の立下りによる電圧降下(カップリングによる電圧降下)とによって、低電圧に落ちる瞬間がある。このとき、トランジスタTp0のソース電圧は、クロック信号の立ち上がりを受けて上昇する。従って、t3においても、トランジスタTp0のソース−ドレイン間の電位差Vdsは非常に大きくなる。ただし、t3における電位差Vdstは、t2においてトランジスタTp0のソース−ドレイン間に印加される電圧とは逆極性の電位差となる。この場合、P型ソースSpとN型ウェルN−wellとの間の接合部に、フォワードバイアスが印加されるおそれがある。
これに対し、本実施形態では、図3のt3に示すように、トランジスタTp0のドレインDp(ノードN3)においてクロック信号による電圧降下がない。また、本実施形態では、トランジスタTp0は最終昇圧段に設けられているので、次の昇圧段へ電荷を供給しない。従って、トランジスタTp0のドレイン電圧およびウェル電圧はt3において低下しない。一方、トランジスタTp0のソース電圧(Vn2)は、クロック信号の立ち上がりを受けて上昇している。このとき、トランジスタTp0のソース−ドレイン間の接合部に印加される電位差Vdsは、図3に示すΔVxとなる。電位差ΔVxは、図5の電位差ΔVyに比べて小さい。従って、ソースSpから基板P−subへ電流が流れる確率は、図5に示す場合と比べて小さい。また、ΔVxを調節することによって、即ち、クロック信号の振幅を調節することによって、P型ソースSpとN型ウェルN−wellとの間に印加されるフォワードバイアスを小さくし、ソースSpから基板P−subへ電流が流れることを防止できる。
以上のt2およびt3における動作の考察は、図3および図5のt4およびt5、t6およびt7の各動作に当てはめることができる。
このように、本実施形態では、P型MISトランジスタTp0を最終昇圧段に用いることによって、ソースSpまたはドレインDpから基板P−subへの電流を抑制することができる。
本実施形態において、P型MISトランジスタTp0を最終昇圧段に用いることによって、トランジスタTp0ゲートGpは、前昇圧段BST1に入力されるクロック信号bCLKを受ければよく、また、トランジスタTp0が形成されているN型ウェルは、ドレインDpと共通にノードN3に接続すればよい。これにより、上述した従来のPMOS型昇圧回路に必要とされたゲート電圧制御回路およびウェル電圧制御回路が不要となる。これにより、本実施形態は、レイアウト面積が小さく、かつ、昇圧効率の高い昇圧回路を実現することができる。つまり、本実施形態は、チップ面積を大きくすることなく、昇圧電圧の損失を抑制し、昇圧効率および昇圧速度を改善することができる。
逆に、昇圧効率および昇圧速度を比較例と同等にするならば、その分、キャパシタC0〜C2の容量を小さくすることができる。キャパシタC0〜C2の容量を小さくすることは、キャパシタC0〜C2のレイアウト面積の縮小化、および、消費電流の低減に繋がる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、図3の時点t3、t5およびt7において、ノードN3の電位の立ち上がりは、ノードN2の電位の立ち上がりよりも若干遅れる場合がある。この場合、トランジスタTp0のソース電圧(Vn2)が電位差ΔVxの分だけウェルの電圧(Vout)よりも高くなる瞬間がある。
第2の実施形態による昇圧回路は、トランジスタTp0におけるソース−ウェル間のフォワードバイアスを確実に防止するために、ウェル電圧制御回路を備える。
図6(A)および図6(B)は、第2の実施形態による昇圧回路の構成を示す回路図である。図6(B)は、ウェル電圧制御回路の構成を示す。第2の実施形態による昇圧回路では、トランジスタTp0のボディ(N型ウェルN−well)はノードN3に接続されておらず、ウェル電圧制御回路に接続されている。第2の実施形態による昇圧回路のその他の構成は、第1の実施形態による昇圧回路の対応する構成と同様である。従って、ここでは、図6(A)の昇圧回路の詳細な説明は省略する。
図6(B)に示すウェル電圧制御回路Vwell_CNTは、P型MISトランジスタTp1、Tp2(以下、トランジスタTp1、Tp2ともいう)を備えている。トランジスタTp1は、ノードN2とN型ウェルN−wellとの間に接続されており、ゲートは、ノードN3(出力電圧Vout)に接続されている。トランジスタTp2は、ノードN3とN型ウェルN−wellとの間に接続されており、ゲートは、ノードN2に接続されている。
ウェル電圧制御回路Vwell_CNTは、ノードN2の電圧Vn2とノードN3の電圧Voutとの電位差がトランジスタTp1、Tp2の閾値電圧を超えた場合に動作する。トランジスタTp1およびTp2の閾値電圧はともにVtpとする。
電圧Vn2が電圧VoutよりもVtp以上高い場合、トランジスタTp1がオン状態になり、トランジスタTp2はオフ状態を維持する。これにより、Voutよりも高いノードN2の電圧Vn2がウェルN−wellに接続される。一方、電圧Voutが電圧Vn2よりもVtp以上高い場合、トランジスタTp2がオン状態になり、トランジスタTp1はオフ状態を維持する。これにより、電圧Vn2よりも高い電圧VoutがウェルN−wellに印加される。即ち、ウェル電圧制御回路Vwell_CNTは、電圧Voutおよび電圧Vn2のうちいずれか高い電圧をウェルN−wellに印加する。その結果、PソースSpとN型ウェルN−wellとの間の接合部、および、PドレインDpとN型ウェルN−wellとの間の接合部にフォワードバイアスが印加されることを抑制することができる。
第2の実施形態による昇圧回路の動作は、図3を参照して説明した動作と同様である。ただし、時点t3、t5およびt7のように、トランジスタTp0のソース電圧(Vn2)がウェル電圧(Vout)よりも高くなると、第2の実施形態では、ウェル電圧制御回路Vwell_CNTがノードN2をウェルN−wellに接続する。即ち、ウェル電圧制御回路Vwell_CNTはソース電圧(Vn2)をウェルN−wellに印加する。これにより、PソースSpとN型ウェルN−wellとの間の接合部にフォワードバイアスが印加されることを抑制することができる。第2の実施形態のその他の動作は、第1の実施形態の動作と同様である。従って、第2の実施形態は、さらに、第1の実施形態の効果も得ることができる。
第2の実施形態では、図6(B)に示すウェル電圧制御回路Vwell_CNTが必要となる。このため、第2の実施形態による昇圧回路のレイアウト面積は第1の実施形態による昇圧回路のそれよりも少し大きくなる。しかし、第2の実施形態による昇圧回路は、依然としてゲート電圧制御回路を必要としないため、従来のPMOS型昇圧回路に比べてレイアウト面積において小さい。
なお、第2の実施形態の効果を充分に発揮するために、トランジスタTp1、Tp2の閾値電圧は、トランジスタTp0の閾値電圧よりも低いことが好ましい。これにより、トランジスタTp1またはTp2がトランジスタTp0よりも速く動作することができ、トランジスタTp0の動作時にウェル電圧を好ましい電圧にすることができる。その結果、図3の時点t3、t5およびt7のようにノードN3の電位の立ち上がりがノードN2の電位の立ち上がりよりも若干遅れたとしても、昇圧回路は、トランジスタTp0におけるソース−ウェル間またはドレイン−ウェル間のフォワードバイアスを確実に防止することができる。
(第3の実施形態)
図7(A)および図7(B)は、第3の実施形態による昇圧回路の構成を示す回路図である。図7(B)は、ウェル電圧制御回路の構成を示す。第3の実施形態による昇圧回路は、複数の昇圧段BST1、BST2においてP型MISトランジスタTp0、Tp10を用いている点で第1の実施形態と異なる。第3の実施形態では、最終昇圧段BST2だけでなく、最終昇圧段BST2の前段のBST1が、P型MISトランジスタを含む。尚、第3〜第5の実施形態では、トランジスタTn0が第1のMISトランジスタの例として記載され、トランジスタTp10が第2のMISトランジスタの例として記載され、並びに、トランジスタTp0が第3のMISトランジスタの例として記載されている。
P型MISトランジスタTp10(以下、トランジスタTp10ともいう)は、ノードN1とノードN2との間に接続されており、そのゲートGpは、ノードN0に接続されており、クロックCLKを受ける。トランジスタTp10のソースSpがノードN1に接続されており、トランジスタTp10のドレインDpがノードN2に接続されている。トランジスタTp10およびキャパシタC1のペアが昇圧段BST1を構成している。図7(A)に示す昇圧回路のその他の構成は、図1に示す昇圧回路の対応する構成と同様である。
トランジスタTp10の形成されているN型ウェルN−wellは、図7(B)に示すウェル電圧制御回路Vwell_CNTに接続されている。図7(B)に示すウェル電圧制御回路Vwell_CNTは、図6(B)に示すそれと基本的に同じ構成を有する。ただし、図7(B)に示すウェル電圧制御回路Vwell_CNTは、ノードN1およびノードN2に接続されており、電圧Vn1とVn2とのいずれか高い電圧をトランジスタTp10のウェルN−wellへ印加する。これにより、トランジスタTp10において、P型ソースSpとN型ウェルN−wellとの間の接合部、および、P型ドレインDpとN型ウェルN−wellとの間の接合部にフォワードバイアスが印加されることを抑制することができる。
昇圧段BST1に関する動作についてより詳細に説明する。尚、昇圧段BST0およびBST2の各動作は、第1の実施形態のそれらの動作と同様であるので、その説明は省略する。
ノードN1が昇圧段BST0からの電荷を受けた後、クロックbCLKが立ち上がった時に、ノードN1の電圧Vn1が昇圧される。このとき、クロック信号CLKは、低レベルに立ち下がっているので、トランジスタTp10はオン状態になっている。よって、昇圧された電圧Vn1はノードN2に転送される。また、トランジスタTp10は、トランジスタTp0と同様に、昇圧された電圧から閾値電圧だけ低下することを防止することができる。
ノードN1が昇圧されたとき、ノードN1の電圧Vn1がノードN2の電圧Vn2よりも高いので、ウェル電圧制御回路Vwell_CNTは、ノードN1をトランジスタTp10のウェルN−wellに接続する。これにより、電圧Vn2よりも高い電圧Vn1がウェルN−wellに印加される。一方、ノードN2が昇圧されたとき、ノードN2の電圧Vn2がノードN1の電圧Vn1よりも高いので、ウェル電圧制御回路Vwell_CNTは、ノードN2をトランジスタTp1のウェルN−wellに接続する。これにより、電圧Vn1よりも高い電圧Vn2がウェルN−wellに印加される。その結果、トランジスタTp10においては、P型ソースSpとN型ウェルN−wellとの間の接合部、および、P型ドレインDpとN型ウェルN−wellとの間の接合部にフォワードバイアスが印加されることを抑制することができる。
その後、ノードN2の電圧Vn2は、クロック信号CLKで昇圧されて、トランジスタTp0を介してノードN3へ転送される。第3の実施形態による昇圧回路のその他の動作は、第1の実施形態の動作と同様である。
第3の実施形態では、複数の昇圧段がP型MISトランジスタで構成されている。これにより、昇圧回路は、閾値電圧による損失をさらに低減し、さらなる昇圧効率の改善および昇圧速度の高速化を実現することができる。第3の実施形態の最終昇圧段BST2の構成および動作は、第1の実施形態の最終昇圧段BST2のそれらと同様である。従って、第3の実施形態は、さらに第1の実施形態の効果をも得ることができる。
第3の実施形態では、図7(B)に示すウェル電圧制御回路Vwell_CNTが必要となる。このため、第3の実施形態による昇圧回路のレイアウト面積は第1の実施形態による昇圧回路のそれよりも少し大きくなる。しかし、第3の実施形態による昇圧回路は、依然としてゲート電圧制御回路を必要としないため、従来のPMOS型昇圧回路に比べてレイアウト面積において小さい。
尚、第3の実施形態の効果を充分に発揮するために、トランジスタTp1、Tp2の閾値電圧は、トランジスタTp10の閾値電圧よりも低いことが好ましい。これにより、トランジスタTp1またはTp2がトランジスタTp10よりも速く動作することができ、トランジスタTp10の動作時にウェル電圧を好ましい電圧にすることができる。その結果、昇圧回路は、トランジスタTp0におけるソース−ウェル間またはドレイン−ウェル間のフォワードバイアスを確実に防止することができる。
(第4の実施形態)
図8(A)〜図8(C)は、第4の実施形態による昇圧回路の構成を示す回路図である。図8(B)は、第1のウェル制御回路Vwell_CNT1の構成を示す。図8(C)は、第2のウェル制御回路Vwell_CNT2の構成を示す。
第4の実施形態は、最終昇圧段BST2およびその前段の昇圧段BST1にP型MISトランジスタTp0およびTp10を用いている点で第3の実施形態と同様である。しかし、第4の実施形態では、トランジスタTp0のウェルN−well2は、ノードN3に接続されておらず、図8(C)に示された第2のウェル制御回路Vwell_CNT2に接続されている点で第3の実施形態と異なる。第4の実施形態のその他の構成は、第3の実施形態の対応する構成と同様でよい。従って、図8(B)の第1のウェル制御回路Vwell_CNT1は、図7(B)のウェル制御回路Vwell_CNTと同じ構成である。即ち、第1のウェル制御回路Vwell_CNT1の入力は、ノードN1およびN2に接続されており、その出力はトランジスタTp10のN型ウェルN−well1に接続されている。これにより、第1のウェル制御回路Vwell_CNT1は、ノードN1の電圧Vn1とノードN2の電圧Vn2とのいずれか高い電圧をトランジスタTp10のウェルN−well1に印加する。その結果、トランジスタTp10において、PソースSpとN型ウェルN−well1との間の接合部、および、PドレインDpとN型ウェルN−well1との間の接合部にフォワードバイアスが印加されることを抑制することができる。
また、図8(C)の第2のウェル制御回路Vwell_CNT2は、図6(B)のウェル制御回路Vwell_CNTと同じ構成である。第2のウェル制御回路Vwell_CNT2は、P型MISトランジスタTp3およびTp4(以下、それぞれトランジスタTp3およびTp4ともいう)から構成される。図7(C)のトランジスタTp3は図6(B)のトランジスタTp1に対応し、図7(C)のトランジスタTp4は図6(B)のトランジスタTp2に対応する。第2のウェル制御回路Vwell_CNT2の入力は、ノードN2およびN3に接続されており、その出力はトランジスタTp0のウェルN−well2に接続されている。これにより、第2のウェル制御回路Vwell_CNT2は、ノードN2の電圧Vn2とノードN3の電圧Voutとのいずれか高い電圧をトランジスタTp0のウェルwell2に印加する。その結果、トランジスタTp0において、PソースSpとN型ウェルN−well2との間の接合部、および、PドレインDpとN型ウェルN−well2との間の接合部にフォワードバイアスが印加されることを抑制することができる。
第4の実施形態は、第1から第3の実施形態を組み合わせた形態である。よって、第4の実施形態は、第1から第3の実施形態の効果を併せ持つ。
尚、第4の実施形態の効果を充分に発揮するために、トランジスタTp1、Tp2の閾値電圧は、トランジスタTp0の閾値電圧よりも低いことが好ましい。これにより、トランジスタTp1またはTp2がトランジスタTp0よりも速く動作することができ、トランジスタTp0の動作時にウェル電圧を好ましい電圧にすることができる。また、トランジスタTp3、Tp4の閾値電圧は、トランジスタTp10の閾値電圧よりも低いことが好ましい。これにより、トランジスタTp3またはTp4がトランジスタTp10よりも速く動作することができ、トランジスタTp10の動作時にウェル電圧を好ましい電圧にすることができる。その結果、昇圧回路は、トランジスタTp0およびTp10におけるソース−ウェル間またはドレイン−ウェル間のフォワードバイアスを確実に防止することができる。
(第5の実施形態)
図9(A)および図9(B)は、第5の実施形態による昇圧回路の構成を示す回路図である。図9(B)は、ウェル制御回路Vwell_CNTの構成を示す。第5の実施形態は、図9(B)のウェル制御回路Vwell_CNTにおいて第4の実施形態と異なる。第5の実施形態のその他の構成は、第4の実施形態の対応する構成と同様でよい。ただし、第5の実施形態のトランジスタTp0およびTp10のN型ウェルN−wellは、共通にウェル制御回路Vwell_CNTに接続されている。
図9(B)のウェル制御回路Vwell_CNTは、P型MISトランジスタTp1、Tp2およびTp11(以下、それぞれトランジスタTp1、Tp2およびTp11ともいう)を備えている。トランジスタTp1およびTp2は、図8(B)に示すトランジスタTp1およびTp2にそれぞれ対応する。
トランジスタTp11は、ノードN3とウェルN_wellとの間に接続されている。トランジスタTp11のゲートは、トランジスタTp2のゲートと共通にノードN1に接続されている。トランジスタTp1、Tp2、Tp11が形成されているN型ウェルは、トランジスタTp0、Tp10が形成されているN型ウェルN−wellと共通である。
図9(B)に示すトランジスタTp1およびTp2の動作は、図8(B)に示すトランジスタTp1およびTp2の動作と同様であるので、その説明を省略する。
トランジスタTp11は、ゲートにノードN1からのクロック信号bCLKを受けて動作する。クロック信号bCLKが低レベルに低下したとき、トランジスタTp11およびTp2がオン状態となる。このとき、トランジスタTp0もオン状態であるので、ノードN2とN3とが導通状態となる。ノードN2の電圧Vn2およびノードN3の電圧Voutは、クロック信号CLKにより昇圧されるので、ノードN1よりも高い電圧Vn2またはVoutがウェルN−wellに印加される。
一方、クロック信号bCLKが高レベルに立ち上がったとき、トランジスタTp11およびTp2がオフ状態となり、クロック信号CLKの立ち下がりによりトランジスタTp1がオンになる。このとき、クロックbCLKによって昇圧されるノードN1の電圧Vn1がウェルN−wellに印加される。
このようにウェル制御回路Vwell_CNTは、ノードN1〜N3のうち最も電圧の高いノードをウェルN−wellに接続することができる。これにより、トランジスタTp0およびTp10において、PソースSpとN型ウェルN−wellとの間の接合部、および、PドレインDpとN型ウェルN−wellとの間の接合部にフォワードバイアスが印加されることを抑制することができる。即ち、第5の実施形態は、第4の実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、第5の実施形態の効果を充分に発揮するために、トランジスタTp1、Tp2およびTp11の閾値電圧は、トランジスタTp0およびTp10の閾値電圧よりも低いことが好ましい。これにより、トランジスタTp1、Tp2およびTp11がトランジスタTp0およびTp10よりも速く動作することができ、トランジスタTp0およびTp10の動作時にウェル電圧を好ましい電圧にすることができる。その結果、昇圧回路は、トランジスタTp0およびTp10におけるソース−ウェル間またはドレイン−ウェル間のフォワードバイアスを確実に防止することができる。
以上の第1から第5の実施形態は、昇圧回路がP型基板上に形成されるものとして記載されている。しかし、昇圧回路の各構成要素の半導体の導電型を変更することによって、昇圧回路はN型基板上に形成されてもよい。この場合であっても、各実施形態の効果は失われない。
BST0〜BST2…昇圧段
Tn0〜Tn4…N型MISトランジスタ
Tp0〜Tp11…P型MISトランジスタ
C0〜C2…キャパシタ
N0〜N3…ノード

Claims (7)

  1. 第1導電型の基板上に形成され、電圧源と出力との間にダイオードとして機能するように接続された第2導電型の第1のMISトランジスタと、
    前記第1のMISトランジスタの前記電圧源側の第1のノードに接続され、該第1のノードに第1のクロックを伝達する第1のキャパシタと、
    前記第1のMISトランジスタの前記出力側の第2のノードに接続され、前記第1のクロックをゲートで受ける第1導電型の第2のMISトランジスタと、
    前記第2のノードに接続され、前記第2のノードに前記第1のクロックとは逆相の第2のクロックを伝達する第2のキャパシタとを備え、
    前記第1のMISトランジスタは、前記第1のクロックによって昇圧された前記第1のノードの電圧を前記第2のノードへ転送し、
    前記第2のMISトランジスタは、前記第2のクロックによって昇圧された前記第2のノードの電圧を前記出力側へ転送することを特徴とする昇圧回路。
  2. 前記第2のMISトランジスタのゲートは、前記第1のノードに接続されていることを特徴とする請求項1に記載の昇圧回路。
  3. 前記第2のMISトランジスタは、前記電圧源からの電圧を昇圧する最後の昇圧段であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の昇圧回路。
  4. 前記第2のMISトランジスタのチャネル部は前記出力の電圧を受けることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の昇圧回路。
  5. 前記第1のMISトランジスタのゲートは、前記第1のノードに接続されていることを特徴とする請求項1に記載の昇圧回路。
  6. 前記第2のMISトランジスタのチャネル部は、前記第2のノードの電圧と前記出力の電圧とのいずれか高い電圧を受けることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の昇圧回路。
  7. 第1導電型の基板上に形成され、電圧源と出力との間にダイオードとして機能するように接続された第2導電型の第1のMISトランジスタと、
    前記第1のMISトランジスタの前記電圧源側の第1のノードに接続され、該第1のノードに第1のクロックを伝達する第1のキャパシタと、
    前記第1のMISトランジスタの前記出力側の第2のノードに接続され、前記第1のクロックをゲートで受ける第1導電型の第2のMISトランジスタと、
    前記第2のノードに接続され、前記第2のノードに前記第1のクロックとは逆相の第2のクロックを伝達する第2のキャパシタと、
    前記第2のMISトランジスタの前記電圧源側の第3のノードに接続され、前記第2のクロックをゲートで受ける第1導電型の第3のMISトランジスタと、
    前記第3のノードに接続され、前記第3のノードに前記第1のクロックを伝達する第3のキャパシタとを備え、
    前記第1のMISトランジスタは、前記第1のクロックによって昇圧された前記第1のノードの電圧を前記第2のノードへ転送し、
    前記第2のMISトランジスタは、前記第2のクロックによって昇圧された前記第2のノードの電圧を前記第3のノードへ転送し、
    前記第3のMISトランジスタは、前記第1のクロックによって昇圧された前記第3のノードの電圧を前記出力側へ転送することを特徴とする昇圧回路。
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