JP2011205739A - 電機子の製造方法、モータの製造方法及び電機子の製造装置 - Google Patents

電機子の製造方法、モータの製造方法及び電機子の製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】接続端部を簡単に一定位置に位置決めすることができる電機子の製造方法を提供する。
【解決手段】保持工程では、コイル15の接続端部15aを、ターミナルの接続部に接続するための接続位置で、スライド部材24及びコイルクランパ26によって接続端部15aの軸方向に対する傾倒を抑制するように囲んで保持する。配置工程では、保持工程で接続端部15aがスライド部材24及びコイルクランパ26にて保持された状態で、接続端部15aがターミナルの接続部に接続することが可能な位置に配置されるまで、ターミナルを保持したホルダ及びステータコア11を互いに近づくようにステータコア11の軸方向に沿って相対移動させる。解除工程では、配置工程の後にスライド部材24及びコイルクランパ26による接続端部15aの保持を解除する。接続工程では、接続端部15aを前記接続部に接続する。
【選択図】図5

Description

本発明、ターミナルに接続される複数のコイルを備えた電機子の製造方法、同電機子を備えたモータの製造方法、及び同電機子を備えたモータの製造装置に関するものである。
従来、ブラシレスモータのステータ(電機子)には、ステータコア(電機子コア)に巻装された複数のコイルの巻き終わりと巻始めの端部である接続端部を、前記コイルを電源装置に接続するためのターミナルに接続して形成したものがある。そして、ターミナルは、例えば、ステータコアにおける接続端部が引き出された側の軸方向の片側端部に固定されたホルダによって保持されている。
特許文献1には、接続端部のターミナルへの接続を円滑に行うために、円筒状の保持治具を用いて接続端部を整形することが記載されている。この保持治具によって、接続端部は、その先端側の部位が軸方向に沿って延びるように整形される。
特開2007−318874号公報
しかしながら、線径の大きな導線にてコイルを巻装する場合等、導線に大きな張力を作用させてコイルを巻装する場合には、特許文献1の保持治具にて接続端部を整形したとしても接続端部が所望の位置(即ちターミナルに対して接続を行う接続位置)からずれてしまう虞があった。また、接続端部は、自身の剛性の影響により、整形された位置に留まりづらいため、図10に示すように、コイル51の接続端部51aがステータコア52の軸方向に対して傾倒してしまう虞があった。そして、接続端部51aが傾倒すると、ターミナルにおける同じ部位に接続される接続端部51a同士が離間して互いの間に隙間Xが生じてしまう。このように接続端部の位置ずれや傾倒が生じると、接続端部とターミナルとの接続不良が発生することが懸念される。
そして、ステータを製造する際には、整形後の接続端部の位置ずれや傾倒に起因する接続不良を抑制するために、ステータコアにホルダを組み付ける工程、及び、ホルダにて保持されたターミナルに接続端部を接続する工程が複雑化されていた。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、接続端部を簡単に一定位置に位置決めすることができる電機子の製造方法、モータの製造方法及び電機子の製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、複数のコイルが巻装された環状の電機子コアの軸方向の片側端部に、ターミナルを保持したホルダを配置して、前記電機子コアの軸方向の片側に引き出された前記コイルの接続端部を前記ターミナルに備えられた接続部に接続する電機子の製造方法であって、前記接続端部を、前記接続部に接続するための接続位置で、保持治具によって前記接続端部の軸方向に対する傾倒を抑制するように囲んで保持する保持工程と、前記保持工程で前記接続端部が前記保持治具にて保持された状態で、前記接続端部が前記接続部に接続することが可能な位置に配置されるまで、前記ホルダ及び前記電機子コアを互いに近づくように前記電機子コアの軸方向に沿って相対移動させる配置工程と、前記配置工程の後に前記保持治具による前記接続端部の保持を解除する解除工程と、少なくとも前記配置工程が行われた後に前記接続端部を前記接続部に接続する接続工程とを有することをその要旨としている。
同方法によれば、保持工程において、接続端部は、接続部に接続するための接続位置で保持治具によって保持されるため、接続端部の接続位置からの位置ずれが抑制される。また、接続端部は、保持治具によって囲んで保持されることにより、電機子コアの軸方向に対する傾斜が抑制される。このように、接続端部を囲む保持治具を使用することにより、接続端部を簡単に一定位置(即ち接続位置)に位置決めすることができる。従って、保持工程の後に行われる配置工程では、ホルダ及電機子コアの相対移動に伴って、接続端部を、接続部に接続することが可能な位置に容易に配置することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電機子の製造方法において、前記保持治具は、前記電機子コアにおける前記接続端部が引き出された側の軸方向の一方側で前記電機子コアの径方向に沿って移動可能に設けられた移動部材と、前記接続端部を囲繞可能な囲繞部を有し前記移動部材と一体移動可能に設けられた保持部材とから構成され、前記保持工程では、前記囲繞部が前記接続位置に配置されるまで前記移動部材を径方向に沿って移動させた後に、前記囲繞部によって前記接続端部を囲んで保持し、前記解除工程では、前記囲繞部による前記接続端部の保持を解除した後に、前記電機子コアと軸方向に重ならない位置まで前記移動部材を径方向に沿って移動させることをその要旨としている。
同方法によれば、保持工程において、移動部材を径方向に沿って移動させることにより、囲繞部を容易に接続位置に配置することができる。また、解除工程において、囲繞部による接続端部の保持を解除した後に、移動部材を径方向に沿って移動させることにより、囲繞部を接続位置から離れた位置に容易に配置することができる。更に、解除工程において、移動部材を電機子コアと軸方向に重ならない位置まで移動させることにより、電機子コアに対して配置されるホルダが保持治具と干渉することを抑制できる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の電機子の製造方法において、前記囲繞部は前記電機子コアの軸方向に沿って延びる筒状をなすとともに、前記電機子コアの周方向に離間可能な第1囲繞部と第2囲繞部とから構成され、前記保持工程では、前記第1囲繞部と前記第2囲繞部とが離間した状態で前記囲繞部が前記接続位置に配置されるまで前記移動部材を径方向に沿って移動させた後に、前記第1囲繞部と前記第2囲繞部とを近接させて筒状にすることにより前記第1囲繞部及び前記第2囲繞部によって前記接続端部を囲んで保持し、前記解除工程では、前記第1囲繞部と前記第2囲繞部とを離間させて前記接続端部の保持を解除することをその要旨としている。
同方法によれば、保持工程において、軸方向に沿って延びる筒状をなす囲繞部によって接続端部を接続位置で囲んで保持することにより、接続端部をより簡単に接続位置に位置決めすることができるとともに、接続端部の軸方向の傾倒を容易に抑制することができる。また、囲繞部は、周方向に離間可能な第1囲繞部と第2囲繞部とから構成されているため、第1囲繞部と第2囲繞部とを周方向に近接・離間させることにより、接続端部の保持・解除を容易に行うことができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の電機子の製造方法を用いて電機子を製造し、前記電機子と界磁とを径方向に対向させて配置するモータの製造方法としたことをその要旨としている。
同方法によれば、電機子は、接続端部を簡単に一定位置(即ち接続位置)に位置決めして製造されるため、その製造工程が複雑化されることが抑制されている。従って、当該電機子を備えたモータの生産性が向上する。また、接続端部が保持治具によって一定位置に位置決めされた状態で、接続端部を接続部に接続可能な位置に配置するため、接続端部と接続部との接続不良の発生が抑制される。従って、当該電機子を備えたモータの不良品の発生を抑制することができる。
請求項5に記載の発明は、複数のコイルが巻装された環状の電機子コアの軸方向の片側端部に、ターミナルを保持したホルダを配置して、前記電機子コアの軸方向の片側に引き出された前記コイルの接続端部を前記ターミナルに備えられた接続部に接続する電機子の製造装置であって、前記接続端部を、前記接続部に接続するための接続位置で、前記接続端部の軸方向に対する傾倒を抑制するように囲んで保持する保持治具を備えたことをその要旨としている。
同構成によれば、保持治具は、接続端部を接続部に接続するための接続位置で、接続端部を囲んで保持するため、接続端部の接続位置からの位置ずれが抑制される。また、接続端部は、保持治具によって囲んで保持されることにより、電機子コアの軸方向に対する傾斜が抑制される。このように、接続端部を囲む保持治具によって、接続端部を簡単に一定位置(即ち接続位置)に位置決めすることができる。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の電機子の製造装置において、前記保持治具は、前記電機子コアにおける前記接続端部が引き出された側の軸方向の一方側で前記電機子の径方向に沿って移動可能に設けられた移動部材と、前記接続端部を囲繞可能な囲繞部を有し前記移動部材と一体移動可能に設けられた保持部材とから構成されたことをその要旨としている。
同構成によれば、移動部材を径方向に沿って移動させることにより、囲繞部を容易に接続位置に配置することができる。そして、接続位置に配置された囲繞部によって接続端部を囲むことにより、接続端部を接続位置において保持することができる。また、囲繞部による接続端部の保持を解除した後には、移動部材を径方向に沿って移動させることにより、囲繞部を接続位置から離れた位置に容易に配置することができる。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の電機子の製造装置において、前記囲繞部は前記電機子コアの軸方向に沿って延びる筒状をなすとともに、前記電機子コアの周方向に離間可能な第1囲繞部と第2囲繞部とから構成されたことをその要旨としている。
同構成によれば、軸方向に沿って延びる筒状をなす囲繞部によって接続端部を接続位置で囲んで保持することにより、接続端部を接続位置により簡単に位置決めすることができるとともに、接続端部の軸方向の傾倒を容易に抑制することができる。また、囲繞部は、周方向に離間可能な第1囲繞部と第2囲繞部とから構成されているため、第1囲繞部と第2囲繞部とを周方向に近接・離間させることにより、接続端部の保持・解除を容易に行うことができる。
本発明によれば、接続端部を簡単に一定位置に位置決めすることができる電機子の製造方法、モータの製造方法及び電機子の製造方法を提供できる。
(a)はブラシレスモータの平面図、(b)はブラシレスモータの断面図(図1(a)におけるA−A断面図)。 (a)はコイルが巻装されたステータコアの平面図、(b)はコイルが巻装されたステータコアの断面図(図2(a)におけるB−B断面図)。 (a)はホルダの平面図、(b)はホルダの部分拡大図。 (a)は製造装置の平面図、(b)は製造装置の断面図。 (a)は接続端部を保持する前の製造装置の平面図、(b)は接続端部を保持した製造装置の平面図。 (a)〜(c)は製造装置にて接続端部を保持する様子を説明するための製造装置の部分拡大平面図。 ステータの製造方法を説明するための模式図。 ステータの製造方法を説明するための模式図。 ステータの製造方法を説明するための模式図。 巻装されたコイルの接続端部が整形された後のステータコアの断面図。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1(a)及び図1(b)に示すブラシレスモータ1は、後述する製造装置を用いて製造されたものである。ブラシレスモータ1を構成するハウジング2は、有底円筒状をなすとともに、該ハウジング2の内周面には、円筒状のステータ3(電機子)が固定されている。そして、ステータ3の内側にはロータ4が配置されている。ロータ4を構成する円柱状の回転軸5は、ハウジング2の底部中央に設けられた軸受6にて軸支されるとともに、該回転軸5には、円筒状のロータコア7が一体回転可能に固定されている。また、ロータコア7の外周面には、所定角度ごとに異なる極性(N極、S極)に着磁されたマグネット8(界磁)が固着されている。マグネット8は、ステータ3と径方向に対向している。
ステータ3を構成するステータコア11は、図2(a)及び図2(b)に示すように、軸方向から見た形状が略T字形状をなす12個の分割コア12を周方向に連結して円環状に整形して形成されている。各分割コア12は、軸方向から見た形状が円弧状をなす分割環状部12aと、該分割環状部12aの周方向の中央部から径方向内側に延びるティース部12bとから構成されている。分割環状部12aの径方向外側の側面における周方向の中央部には、軸方向に沿って延びる位置決め溝12cが凹設されている。そして、周方向に隣り合う分割コア12同士は、互いの分割環状部12aがレーザ溶接により固定されている。また、各分割コア12には、各分割コア12の軸方向の両端面及び周方向の両側面を被覆する絶縁性のボビン13が軸方向の両側から装着されている。
ステータコア11の各ティース部12bには、ボビン13の上から導線14が集中巻にて複数回巻回されることによりコイル15が巻装されている。そして、コイル15の巻き始め及び巻き終わりの端部(即ち接続端部15a)は、予め設定された位置からステータコア11の軸方向の一端側に引き出されている。本実施形態では、ステータコア11の軸方向の一端側から12本の接続端部15aが引き出されている。
また、図1(b)に示すように、ステータコア11における接続端部15aが引き出された側の軸方向の片側端部(図1(b)において左側の端部)には、ターミナル16を保持した絶縁性の合成樹脂材料よりなるホルダ17が配置されている。ホルダ17を構成する円筒状のホルダ本体17aは、その内径及び外径がステータコア11の内径及び外径と略等しく形成されている。そして、ホルダ本体17aにおけるステータコア11側の軸方向の端面である装着面17bの周縁部には、軸方向に沿ってステータコア11側に延びる複数の係合片17c(図1(b)には1つのみ図示)が突出形成されている。ホルダ17は、この係合片17cが前記ボビン13にスナップフィット係合されることによりボビン13を介してステータコア11に固定されている。
また、図3(a)に示すように、ホルダ本体17aの周方向の6箇所には、該ホルダ本体17aの外周縁から径方向内側に向かって凹設された切欠部17dが形成されている。6個の切欠部17dは、ホルダ本体17aにおいて、前記接続端部15aをターミナル16に接続する位置に対応して形成されている。各切欠部17dは、ホルダ本体17aを軸方向(図3(a)において紙面垂直方向)に貫通するとともに、径方向外側に開口するように形成されている。また、各切欠部17dの幅(周方向の幅)は、前記導線14(図2(a)参照)の直径と略等しく形成されている。更に、図3(b)に示すように、各切欠部17dの径方向外側の開口部には、周方向に突出したはみ出し防止突起17eが形成されている。
各切欠部17dには接続端部15aが2本ずつ挿入される。各切欠部17dに挿入された接続端部15aは、ホルダ17によってホルダ本体17aの周方向の移動を規制されて保持される。また、各切欠部17dに挿入された接続端部15aは、切欠部17dの径方向外側の開口部から同切欠部17dの外に出ることがはみ出し防止突起17eによって抑制される。
図3(a)に示すように、ホルダ本体17aにおける前記装着面17b(図1(b)参照)と反対側の軸方向の端面である設置面17fには、4つのターミナル16が固定されている。各ターミナル16は、導電性を有する金属板材の複数個所を屈曲して形成されている。4つのターミナル16のうち図中上側に配置された3つのターミナル16は、図3(a)における上側の一端部に外部からの電力供給が可能なコネクタ部16bが形成されるともに、他端部に図中上側の3つの切欠部17dに対応する接続部16cが形成されている。尚、これら3つのターミナル16のコネクタ部16bは、ホルダ本体17aから径方向外側に延設された延設支持部17gにて支持されている。また、図中下側に配置されたターミナル16には、図中下側の3つの切欠部17dに対応する3つの接続部16cが形成されている。4つのターミナル16の合計6つの接続部16cは、対応する切欠部17dとそれぞれ軸方向に隣り合うとともに、軸方向から見た形状が径方向外側に開口するU字状をなしている。そして、各切欠部17dに挿入された2本ずつの接続端部15aは、各切欠部17dに対応した接続部16c内に挿入されるとともに、同接続部16cに溶接(例えばTIG溶接)により接続される。
このように構成されたブラシレスモータ1では、図示しない励磁回路からそれぞれ120°の位相差を持つU相、V相、W相の励磁電流がコイル15に供給されると、ステータ3に回転磁界が発生し、その回転磁界によりロータ4が回転する。
次に、上記したステータ3を製造するための製造装置について説明する。
図4(a)及び図4(b)に示すように、製造装置21を構成するベース部材22は、円筒状の外挿部22aと、該外挿部22aの上端部から径方向外側に向かって延設された円環状の支持部22bとから構成されている。外挿部22aの内径は、ステータコア11の外径(図2(a)参照)よりも若干大きく形成されている。また、外挿部22aの内周面には、径方向内側に向かって突出した位置決め部22cが形成されるとともに、該位置決め部22cは、軸方向から見た形状がステータコア11の位置決め溝12c(図2(a)参照)の内部の形状と同様に形成されている。
外挿部22aの内側には、該外挿部22aと同軸状となるように円筒状の芯金23が配置されている。芯金23の外径はステータコア11の内径と等しく形成されている。また、芯金23の上端面は、支持部22bよりも下方に位置する。
前記支持部22bの上面には、6個の案内溝22dが凹設されている。6個の案内溝22dは、ホルダ17における6個の切欠部17dの周方向の間隔(角度間隔)と等しい間隔で形成されている。各案内溝22dは、径方向に沿って支持部22bの径方向外側の端部から径方向内側の端部まで延びるとともに、各案内溝22dの底面には、その幅方向(支持部22bにおける周方向に同じ)の中央に、径方向に沿って延びる規制溝22eが形成されている。
各案内溝22d内には、略四角形の板状をなすスライド部材24(移動部材)がそれぞれ配置されている。スライド部材24は、ベース部材22の周方向に沿った幅が案内溝22dの周方向の幅と等しいとともに、ベース部材22の軸方向に沿った厚さが案内溝22dの深さよりも厚く形成されている。そして、各スライド部材24は、それぞれ案内溝22dに案内されながら支持部22bに対して径方向に沿ってスライド移動可能である。
また、各スライド部材24における径方向の中央部よりも若干外周側寄りの部位であって、スライド部材24の周方向の中央部となる部位には、円柱状の規制軸25が軸方向に貫通して設けられている。規制軸25の下端部は、スライド部材24における案内溝22dの底部側の側面から更に突出して前記規制溝22e内に挿入されている。そして、この規制軸25と規制溝22eとによってスライド部材24の径方向の移動範囲が決定されている。即ち、前記規制溝22eの径方向の長さは、スライド部材24の径方向の移動範囲に応じて形成されている。規制軸25が規制溝22eの径方向外側の端に当接するまでスライド部材24がスライド移動されると、即ちスライド部材24がその移動範囲内で最も径方向外側に移動されると、該スライド部材24の先端(径方向内側の端)が支持部22bの内周縁よりも径方向内側に配置される。一方、規制軸25が径方向内側の端に当接するまでスライド部材24がスライド移動されると(図5(b)参照)、即ちスライド部材24がその移動範囲内で最も径方向内側に移動されると、該スライド部材24の先端が支持部22bの内周縁よりも径方向内側に配置される。尚、本実施形態では、最も径方向外側に移動されたときのスライド部材24の位置を解除位置とする一方、最も径方向内側に移動されたときのスライド部材24の位置を保持位置とする。
また、各スライド部材24の先端部には、径方向外側に向かって凹設された導入凹部24aが形成されている。導入凹部24aは、径方向内側に開口するとともに、スライド部材24を軸方向に貫通して形成されている。導入凹部24aは、スライド部材24の先端から同スライド部材24の後端(径方向外側の端)側に向かうに連れて周方向の幅が狭くなるように形成されている。そのため、導入凹部24aにおける周方向の両側の内側面は、スライド部材24の先端から同スライド部材24の後端側に向かうに連れて互いの間の距離が狭くなるように傾斜した一対の導入面24bを形成している。尚、導入面24bは、ベース部材22の軸方向と平行をなしている。
また、各スライド部材24には、導入凹部24aの底部から更に径方向外側に向かって凹設された保持凹部24cが形成されている。保持凹部24cは、径方向内側に開口するとともに、スライド部材24を軸方向に貫通して形成されている。この保持凹部24cの周方向(支持部22bの周方向)の幅は前記導線14(図2(a)参照)の直径と等しく形成されるとともに、同保持凹部24cの深さは導線14の直径の2倍よりも若干深く形成されている。
また、各スライド部材24の上面には、コイルクランパ26(保持部材)がそれぞれ設けられている。このコイルクランパ26は、スライド部材24と共に保持治具を構成する。各コイルクランパ26は、固定保持部27(第1囲繞部)と回転保持部28とから構成されている。
固定保持部27は、スライド部材24の上面で該スライド部材24に対して移動不能に支持されている。この固定保持部27は、スライド部材24の上面において、保持凹部24cにおける周方向の一方側の内側面(図4(a)において保持凹部24cにおける時計方向側の内側面)及び保持凹部24cの底面に沿って立設されるとともに、軸方向から見た形状が略L字形状をなしている。そして、固定保持部27の内側面は、保持凹部24cの内周面と面一になっている。また、固定保持部27は軸方向に幅を有するとともに、その軸方向の幅は、スライド部材24の厚さよりも広い。
前記回転保持部28は、前記固定保持部27の径方向長さよりも長く、且つスライド部材24の径方向長さよりも短い棒状をなしている。そして、回転保持部28の長手方向の略中央部には、ベース部材22の軸方向に沿って該回転保持部28を貫通する円柱状の支軸29が設けられている。この支軸29は、その下端部が回転保持部28から突出するとともに、スライド部材24にて軸支されている。従って、回転保持部28は、支軸29の中心軸線を回転中心として該支軸29と一体的に回転可能となっている。
また、回転保持部28は、径方向内側の先端部に回転拘束部28a(第2囲繞部)を有する。回転拘束部28aは、スライド部材24の上面において、保持凹部24cにおける周方向の他方側の内側面(図4(a)において保持凹部24cにおける反時計方向側の内側面)に対応した形状をなしている。また、回転拘束部28aは、前記固定保持部27と同様に軸方向に幅を有する。更に、回転拘束部28aは、その径方向内側の端部が固定保持部27側に突出した鉤状をなすことにより、軸方向から見た形状が略L字状をなしている。
上記したコイルクランパ26では、回転保持部28の支軸29を中心とした回転によって、回転拘束部28aが固定保持部27に対してベース部材22の周方向に離間可能である。そして、固定保持部27に回転拘束部28aが最も近接した状態(図4(a)に示す状態)、即ち固定保持部27と回転拘束部28aとが閉じた状態においては、回転拘束部28aと回転保持部28とが周方向に対向する。更に、同状態においては、回転拘束部28aは、保持凹部24cにおける周方向の他方側の内側面(図4(a)において保持凹部24cにおける反時計方向側の内側面)に沿って配置される。すると、回転拘束部28aの内側面が保持凹部24cの内周面と面一になるとともに、軸方向から見て、同回転拘束部28aの径方向内側の端部によって保持凹部24cの径方向内側の開口部が閉塞される。また、固定保持部27及び回転拘束部28aは、ベース部材22の軸方向に延びる筒状をなすようになる。そのため、固定保持部27と回転拘束部28aとの内側に、軸方向に延びる筒状の拘束空間30が形成される。この拘束空間30は、保持凹部24cと軸方向に並んで形成される。従って、図6(c)に示すように、同じ接続部16c(図3(b)参照)に接続される2本の接続端部15aが保持凹部24c内に配置された状態で固定保持部27と回転拘束部28aとが閉じると、2本の接続端部15aは、拘束空間30内に配置されるとともに、固定保持部27と回転拘束部28aとによって囲繞される。尚、固定保持部27及び回転拘束部28aの軸方向の幅は、固定保持部27及び回転拘束部28aにて囲繞された接続端部15aの傾倒を防止可能な長さに設定されるとともに、拘束空間30の径方向の幅は、導線14の直径の2倍の値と略等しい。そのため、固定保持部27及び回転拘束部28aによって接続端部15aの傾倒が防止される。
一方、固定保持部27に対して回転拘束部28aが周方向に離間した状態、即ち固定保持部27と回転拘束部28aとが開いた状態においては、周方向に対向する固定保持部27と回転拘束部28aとの間に接続端部15aを配置したり、同固定保持部27と回転拘束部28aとの間から接続端部15aを外側に出したりできる。
図5(b)に示すように、製造装置21においては、6個のスライド部材24が前記保持位置に配置されると、各スライド部材24の保持凹部24c、及び各スライド部材24に支持された固定保持部27並びに回転拘束部28aは、それぞれ対応する接続位置に配置される。この「接続位置」は、ステータコア11にホルダ17を固定したときに、ステータコア11において接続部16c(若しくは切欠部17d)と軸方向に並ぶ位置であって、接続端部15aを接続部16cに接続するために該接続端部15aを軸方向に引き出す位置である(図1(a)参照)。本実施形態では、接続位置は、ステータコア11における接続端部15aが引き出される側の軸方向の一端側で、接続部16cの数と同数の6箇所設定されている。そして、各接続位置に対応するように製造装置21には6個のスライド部材24が設けられている。
また、本実施形態の製造装置21においては、前記スライド部材24は、図示しない駆動装置によってスライド移動される。また、回転保持部28は、図示しない駆動装置によって支軸29を中心に回転される。
次に、上記した製造装置21を用いたステータ3の製造方法を説明する。ステータ3は、配置工程、保持工程、配置工程、解除工程、ホルダ固定工程及び接続工程を経て形成される。
図5(a)に示すように、配置工程では、コイル15が巻装された円筒状のステータコア11を、製造装置21に対して配置する。ステータコア11は、接続端部15aが引き出された側の軸方向の端部が上側となるように外挿部22aの内側に挿入される。このとき、芯金23がステータコア11の内側に配置されてステータコア11の径方向の移動を規制するとともに、ステータコア11の1つの位置決め溝12cに位置決め部22cが挿入されることにより製造装置21に対するステータコア11の周方向の位置決めがなされる。そして、ベース部材22及び芯金23に対して配置されたステータコア11の中心軸線は、ベース部材22の中心軸線と一致する。また、6個のスライド部材24は解除位置に配置されるとともに、固定保持部27及び回転拘束部28aは閉じている。更に、各スライド部材24の径方向内側に2本ずつの接続端部15aが位置する。
尚、配置工程では、ステータコア11に巻装されたコイル15の合計12本の接続端部15aは、6箇所の接続位置に位置するように整形されているが、該接続端部15aに作用するテンションや自身の剛性によって、接続位置からずれているものもある。
次いで、保持工程では、スライド部材24及びコイルクランパ26によって2本ずつの接続端部15aの基端部が保持される。保持工程では、まず、図6(a)に示す状態から、図6(b)に示すように、回転保持部28が支軸29を中心に回転されることにより、固定保持部27に対して回転拘束部28aが周方向に離間される。その後、スライド部材24が径方向内側に向かってスライド移動される。スライド部材24が保持位置に配置されると、保持凹部24c、固定保持部27及び回転拘束部28aが、接続端部15aを接続部16cに接続するための接続位置に配置される。そして、各スライド部材24の保持凹部24c内に、該保持凹部24cが配置された接続位置に対応する2本ずつの接続端部15aの基端側の部位が導入面24bに案内されながら径方向内側から挿入される。その後、図6(c)に示すように、回転保持部28が支軸29を中心に回転されることにより、軸方向に延びる筒状を構成した固定保持部27及び回転拘束部28aの内側に、保持凹部24c内に挿入された2本ずつの接続端部15aにおける基端側の部位が拘束される。従って、図5(b)に示すように、6箇所の接続位置に2本ずつの接続端部15aが、保持凹部24cの内周面、固定保持部27及び回転拘束部28aによって保持された状態となる。そして、図7に示すように、接続端部15aは、固定保持部27及び回転拘束部28aによって傾倒が防止された状態に維持される。
次いで、配置工程では、図8に示すように、ターミナル16を保持したホルダ17が、ステータコア11に対して上方から配置される。ホルダ17は、その装着面17bがステータコア11の軸方向の片側端部と軸方向に対向するように、ステータコア11の上方に配置される。また、ホルダ17は、ステータコア11の上方で、6個の接続部16cと6箇所の接続位置(即ち6組の接続端部15aが保持された位置)との周方向位置及び径方向位置が一致するように配置される。その後、ホルダ17は、軸方向に沿ってステータコア11側に移動される。そして、ホルダ17は、各接続端部15aの先端が上方の切欠部17d(図3(a)参照)を通過してそれぞれ接続される接続部16c内に挿入されるまで、ステータコア11側に移動される。このように、接続端部15aの先端部が、ホルダ17のステータコア11側への移動に伴って接続部16c内に配置されることにより、接続端部15aは接続部16cに接続可能な位置に配置される。
次いで、解除工程では、図9に示すように、接続端部15aのコイルクランパ26による保持が解除される。まず、回転保持部28が支軸29を中心に回転されることにより(図5(b)参照)、固定保持部27に対して回転拘束部28aが周方向に離間される。即ち、固定保持部27と回転拘束部28aとが開いた状態とされる。その後、スライド部材24が解除位置までスライド移動される(図9において矢印α参照)。こうして、スライド部材24及びコイルクランパ26による接続端部15aの保持が解除される。このとき、接続端部15aは、切欠部17dの開口部に設けられたはみ出し防止突起17eによって同切欠部17dの外に出ることが抑制されている(図3(b)参照)ため、接続部16cの外部に出ることが抑制されている。尚、スライド部材24は、解除位置に配置されると、ステータコア11と軸方向に重なる部分が無くなる。また、回転保持部28は、スライド部材24が解除位置に配置された後に、固定保持部27と回転拘束部28aとが閉じるように回転される。
次いで、ホルダ固定工程では、ホルダ17が軸方向に沿ってステータコア11側に更に移動される(図9において、矢印β参照)。ホルダ17は、係合片17cがボビン13にスナップフィット係合されるまで軸方向に沿ってステータコア11側に移動される。これにより、ホルダ17は、ステータコア11の軸方向の片側端部に配置される。
次いで、接続工程では、接続部16cの内側にそれぞれ配置された接続端部15aが当該接続部16cに接続される。各接続部16cは、その径方向外側の開口部を閉じるように、且つ内側の2本の接続端部15aを巻き込むようにかしめられる。その後、各接続部16cにTIG溶接が施される。これにより、各接続部16cに2本ずつの接続端部15aが電気的に接続される。
そして、上記のように製造されたステータ3は、外挿部22aから取りだされた後に、図1(b)に示すように、ハウジング2の内周面に固定される。そして、ハウジング2に固定されたステータ3の内側に、該ステータ3とマグネット8とが径方向に対向するようにロータ4が配置される。このようにして、ブラシレスモータ1が製造される。
上記したように、本実施形態によれば、以下の効果を有する。
(1)保持工程において、接続端部15aは、接続部16cに接続するための接続位置でスライド部材24及びコイルクランパ26によって保持されるため、接続端部15aの接続位置からの位置ずれが抑制される。また、接続端部15aは、その基端側の部位を、保持凹部24cの内周面、固定保持部27及び回転拘束部28aによって囲んで保持されることにより、ステータコア11の軸方向に対する傾斜が抑制される。このように、接続端部15aを囲むスライド部材24及びコイルクランパ26を使用することにより、接続端部15aを簡単に一定位置(即ち接続位置)に位置決めすることができる。従って、保持工程の後に行われる配置工程では、ホルダ17のステータコア11側への移動に伴って、接続端部15aを、接続部16c内に容易に配置することができる。
そして、本実施形態のステータ3は、接続端部15aを簡単に一定位置(即ち接続位置)に位置決めして製造されるため、その製造工程が複雑化されることが抑制されている。従って、当該ステータ3を備えたブラシレスモータ1の生産性が向上するとともに、結果的に、ブラシレスモータ1の製造コストを低減することができる。また、接続端部15aがスライド部材24及びコイルクランパ26によって一定位置(即ち接続位置)に位置決めされた状態で、接続端部15aを接続部16cに接続可能な位置に配置するため、接続端部15aと接続部16cとの接続不良の発生が抑制される。従って、当該ステータ3を備えたブラシレスモータ1の不良品の発生を抑制することができる。
(2)保持工程において、スライド部材24を径方向に沿って移動させることにより、固定保持部27及び回転拘束部28aを容易に接続位置に配置することができる。また、解除工程において、固定保持部27及び回転拘束部28aによる接続端部15aの保持を解除した後に、スライド部材24を径方向に沿って移動させることにより、固定保持部27及び回転拘束部28aを接続位置から離れた位置に容易に配置することができる。更に、解除工程において、スライド部材24をステータコア11と軸方向に重ならない位置(即ち解除位置)まで移動させることにより、ステータコア11に対して配置されるホルダ17がスライド部材24及びコイルクランパ26と干渉することを抑制できる。
(3)保持工程において、軸方向に沿って延びる筒状をなす固定保持部27及び回転拘束部28aによって接続端部15aを接続位置で囲んで保持することにより、接続端部15aをより簡単に接続位置に位置決めすることができるとともに、接続端部15aの軸方向の傾倒を容易に抑制することができる。また、固定保持部27及び回転拘束部28aは、周方向に離間可能に構成されているため、固定保持部27と回転拘束部28aとを周方向に近接・離間させることにより、接続端部15aの保持・解除を容易に行うことができる。
(4)周方向に離間可能な固定保持部27及び回転拘束部28aに軸方向に幅を持たせることにより、これら固定保持部27及び回転拘束部28aによって接続端部15aの軸方向に対する傾倒を抑制している。そして、スライド部材24の厚さは、固定保持部27及び回転拘束部28aの軸方向の幅より薄い。そのため、例えばスライド部材24の厚さを厚くして接続端部15aの軸方向に対する傾倒を抑制する場合に比べて、接続端部15aの保持凹部24cへの挿入が容易である。従って、スライド部材24及びコイルクランパ26による接続端部15aの保持をより容易に行うことができる。
(5)固定保持部27は、スライド部材24に対して移動不能に支持されている。そして、回転拘束部28aは、ステータコア11の軸方向と平行に延びる支軸29を中心に回転されることにより固定保持部27に対して周方向に離間される。このように、回転拘束部28aを支軸29を中心に回転させることにより、固定保持部27と回転拘束部28aとの近接・離間を容易に行うことができる。
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
・固定保持部27及び回転拘束部28aは、閉じたときに軸方向に延びる筒状をなすのであれば、上記実施形態の形状に限らない。例えば、固定保持部27及び回転拘束部28aは、閉じたときに軸方向から見た形状が楕円形状をなす筒状をなすように構成されてもよい。
・上記実施形態では、スライド部材24は、径方向内側に向かってスライド移動されることにより、固定保持部27及び回転拘束部28aを接続位置に配置する。しかしながら、スライド部材24は、径方向外側に向かってスライド移動されることにより、固定保持部27及び回転拘束部28aを接続位置に配置するように構成されてもよい。また、接続端部15aの保持を解除する際にも、スライド部材24は、径方向内側及び径方向外側の何れの方向にスライド移動されてもよい。
・上記実施形態では、固定保持部27に対して回転拘束部28aが周方向に離間することにより、固定保持部27及び回転拘束部28aが開くようになっている。しかしながら、固定保持部27及び回転拘束部28aの両方が回転することによりベース部材22の周方向に離間するように構成されてもよい。
・スライド部材24は、保持凹部24cを備えない構成であってもよい。この場合、コイルクランパ26は、固定保持部27及び回転拘束部28aがスライド部材24から径方向に突出するように同スライド部材24にて支持される。
・上記実施形態では、製造装置21は、スライド部材24及びコイルクランパ26を6個ずつ備えている。しかしながら、スライド部材24及びコイルクランパ26の数は、6個に限らず、ステータ3に設定される接続位置の数に応じて設定されればよい。
・上記実施形態では、各接続部16cには、それぞれ接続端部15aが2本ずつ接続される。しかしながら、各接続部16cに接続される接続端部15aの本数は、1本若しくは3本以上であってもよい。
・上記実施形態では、接続工程は、ホルダ固定工程の後に行われるが、少なくとも配置工程の後に行われればよい。例えば、接続工程は、配置工程の後であって解除工程の前に行われてもよい。
・上記実施形態では、配置工程及びホルダ固定工程では、ステータコア11に対してホルダ17が移動される。しかしながら、ホルダ17に対してステータコア11を移動させてもよい。
・上記実施形態では、インナロータ型のブラシレスモータ1に備えられるステータ3を例に本発明を説明した。しかしながら、上記実施形態のステータ3に限らず、電機子コアに巻装された複数のコイルの接続端部を、電機子コアの軸方向の一方側に配置されるホルダにて保持されたターミナルの接続部に接続して形成される電機子であれば、本発明を適用することができる。
上記実施形態及び上記各変更例から把握できる技術的思想を以下に記載する。
(イ)請求項7に記載の電機子の製造方法において、前記第1囲繞部は、前記移動部材に対して移動不能に支持され、前記第2囲繞部は、前記電機子コアの軸方向と平行に延びる軸線回りに回転されることにより前記第1囲繞部に対して周方向に離間されることを特徴とする電機子の製造装置。このようにすると、第2囲繞部を回転させることにより、第1囲繞部と第2囲繞部との近接・離間を容易に行うことができる。
1…モータとしてのブラシレスモータ、3…電機子としてのステータ、8…界磁としてのマグネット、11…電機子コアとしてのステータコア、15…コイル、15a…接続端部、16…ターミナル、16c…接続部、17…ホルダ、24…保持治具を構成する移動部材としてのスライド部材、26…保持治具を構成する保持部材としてのコイルクランパ、27…囲繞部を構成する第1囲繞部としての固定保持部、28a…囲繞部を構成する第2囲繞部としての回転拘束部。

Claims (7)

  1. 複数のコイルが巻装された環状の電機子コアの軸方向の片側端部に、ターミナルを保持したホルダを配置して、前記電機子コアの軸方向の片側に引き出された前記コイルの接続端部を前記ターミナルに備えられた接続部に接続する電機子の製造方法であって、
    前記接続端部を、前記接続部に接続するための接続位置で、保持治具によって前記接続端部の軸方向に対する傾倒を抑制するように囲んで保持する保持工程と、
    前記保持工程で前記接続端部が前記保持治具にて保持された状態で、前記接続端部が前記接続部に接続することが可能な位置に配置されるまで、前記ホルダ及び前記電機子コアを互いに近づくように前記電機子コアの軸方向に沿って相対移動させる配置工程と、
    前記配置工程の後に前記保持治具による前記接続端部の保持を解除する解除工程と、
    少なくとも前記配置工程が行われた後に前記接続端部を前記接続部に接続する接続工程と
    を有することを特徴とする電機子の製造方法。
  2. 請求項1に記載の電機子の製造方法において、
    前記保持治具は、前記電機子コアにおける前記接続端部が引き出された側の軸方向の一方側で前記電機子コアの径方向に沿って移動可能に設けられた移動部材と、前記接続端部を囲繞可能な囲繞部を有し前記移動部材と一体移動可能に設けられた保持部材とから構成され、
    前記保持工程では、前記囲繞部が前記接続位置に配置されるまで前記移動部材を径方向に沿って移動させた後に、前記囲繞部によって前記接続端部を囲んで保持し、
    前記解除工程では、前記囲繞部による前記接続端部の保持を解除した後に、前記電機子コアと軸方向に重ならない位置まで前記移動部材を径方向に沿って移動させることを特徴とする電機子の製造方法。
  3. 請求項2に記載の電機子の製造方法において、
    前記囲繞部は前記電機子コアの軸方向に沿って延びる筒状をなすとともに、前記電機子コアの周方向に離間可能な第1囲繞部と第2囲繞部とから構成され、
    前記保持工程では、前記第1囲繞部と前記第2囲繞部とが離間した状態で前記囲繞部が前記接続位置に配置されるまで前記移動部材を径方向に沿って移動させた後に、前記第1囲繞部と前記第2囲繞部とを近接させて筒状にすることにより前記第1囲繞部及び前記第2囲繞部によって前記接続端部を囲んで保持し、
    前記解除工程では、前記第1囲繞部と前記第2囲繞部とを離間させて前記接続端部の保持を解除することを特徴とする電機子の製造方法。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の電機子の製造方法を用いて電機子を製造し、前記電機子と界磁とを径方向に対向させて配置することを特徴とするモータの製造方法。
  5. 複数のコイルが巻装された環状の電機子コアの軸方向の片側端部に、ターミナルを保持したホルダを配置して、前記電機子コアの軸方向の片側に引き出された前記コイルの接続端部を前記ターミナルに備えられた接続部に接続する電機子の製造装置であって、
    前記接続端部を、前記接続部に接続するための接続位置で、前記接続端部の軸方向に対する傾倒を抑制するように囲んで保持する保持治具を備えたことを特徴とする電機子の製造装置。
  6. 請求項5に記載の電機子の製造装置において、
    前記保持治具は、前記電機子コアにおける前記接続端部が引き出された側の軸方向の一方側で前記電機子の径方向に沿って移動可能に設けられた移動部材と、前記接続端部を囲繞可能な囲繞部を有し前記移動部材と一体移動可能に設けられた保持部材とから構成されたことを特徴とする電機子の製造装置。
  7. 請求項6に記載の電機子の製造装置において、
    前記囲繞部は前記電機子コアの軸方向に沿って延びる筒状をなすとともに、前記電機子コアの周方向に離間可能な第1囲繞部と第2囲繞部とから構成されたことを特徴とする電機子の製造装置。
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