JP2011205178A - インクジェットプリンタ複合機 - Google Patents

インクジェットプリンタ複合機 Download PDF

Info

Publication number
JP2011205178A
JP2011205178A JP2010067670A JP2010067670A JP2011205178A JP 2011205178 A JP2011205178 A JP 2011205178A JP 2010067670 A JP2010067670 A JP 2010067670A JP 2010067670 A JP2010067670 A JP 2010067670A JP 2011205178 A JP2011205178 A JP 2011205178A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
housing
recording
cover
opening
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010067670A
Other languages
English (en)
Inventor
Shota Iijima
章太 飯島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2010067670A priority Critical patent/JP2011205178A/ja
Publication of JP2011205178A publication Critical patent/JP2011205178A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Facsimiles In General (AREA)
  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)

Abstract

【課題】
インクジェットプリンタ複合機の小型薄型を図りつつ、複合機の筐体の剛性を向上させ、さらに、記録領域のジャム処理性を損なわないインクジェットプリンタ複合機を提供することを目的とする。
【解決手段】
記録領域364において記録紙に画像を記録する画像記録部36と、記録紙が排紙される排紙トレイ405と、原稿台ガラス50上の原稿の画像を読み取るスキャナ部16と、筐体18と、排紙トレイ405に排紙された記録紙を取り出せるように筐体の前面20に形成される給排紙開口部22と、記録領域364と対向するように筐体18の上面23に形成された経路開口部26と、経路開口部26を開放または閉塞可能な経路カバー30とを備え、原稿台ガラス50は、記録領域36の少なくとも一部と上下方向において重ならないように、筐体18の両側壁21に架け渡された状態で固定される複合機10。
【選択図】 図1

Description

本発明は、画像を記録する記録部と原稿を読み取る読取部とを備えた薄型のインクジェットプリンタ複合機に関し、より詳細には、記録部が収容される筐体に、読取部における原稿を載置する原稿台ガラスを固定して配置したものである。
特許文献1に記載のインクジェットプリンタ複合機は、プリンタユニットを支持する筐体を備えている。プリンタユニットは、記録領域においてインクを吐出して記録媒体に画像を記録する記録部と、記録媒体を記録部に向けて搬送する搬送部と、記録媒体を入れる給紙スペースと記録済みの記録媒体が排出される排紙スペースとを備えている。プリンタユニットを支持する筐体の前面には、給排紙スペースが配置されるための大きな開口が形成されている。さらに、この複合機は、筐体の上部にフラットベッドスキャナユニットを備えており、このフラットベッドスキャナユニットは、原稿が載置されるプラテンガラスを備えている。フラットベッドスキャナユニットは、プリンタ複合機の後方側を軸として、筐体に対して回動可能に支持されている。記録領域とプラテンガラスとは上下方向において重なる位置に配置されており、フラットベッドスキャナユニットを回動することにより記録領域の上部が開放される。これにより、使用者による記録領域のジャム処理が可能となる。
特開2007−274413号公報
特許文献1に記載のインクジェットプリンタ複合機が、左右方向の中央部の下に支えがない場所に載置されて使用される場合に、剛性の高いプラテンガラスを備えたフラットベッドスキャナユニットは、プラテンガラスが十分な剛性を有するため、そのユニットの中央部に撓みはほとんど生じない。一方、プリンタユニットを支持する筐体は、製品の小型化を求められる結果、筐体剛性が低い。そして、筐体の後方側はフラットベットスキャナユニットが軸を介して固定されているが、筐体の前方側はフラットベットスキャナユニットが固定されていない。さらに、筐体の前方側には給紙スペース及び排紙スペースが形成され、それらが配置されるための大きな開口が筐体の前面に形成されている。そのため、左右方向の中央部の下に支えがない場合に、筐体は、筐体の中央部が撓むとともに、筐体の一対の側壁が互いに離間するようにゆがんでしまう。このように、筐体がゆがんだ状態で使用された場合には、筐体に支持されるプリンタユニットがゆがんでしまい、記録媒体の搬送精度が低下し、記録される画像の品質が低下する恐れがある。
そこで、プリンタユニットの補強を行うために、剛性の高い部材を新たに設けると、インクジェットプリンタ複合機を小型薄型化できない。そこで、剛性の高いプラテンガラスを筐体に固定して補強部材として兼用することが考えられるが、その場合には使用者による記録領域のジャム処理性を損なわないようにする必要がある。
本発明は、上記課題を解決すべくなされたものであり、その目的は、インクジェットプリンタ複合機の小型薄型を図りつつ、複合機の筐体の剛性を向上させ、さらに、記録領域のジャム処理性を損なわないインクジェットプリンタ複合機を提供することにある。
請求項1に記載のインクジェットプリンタ複合機は、インクを吐出する吐出面と、記録媒体を前記吐出面と対向するように支持する支持部とを備え、前記支持部における記録領域において記録媒体に画像を記録する記録部と、記録媒体を前記支持部に向けて搬送する搬送部と、前記記録部により画像が記録された記録媒体が排出される排出部と、原稿台ガラスに載置された原稿の画像を読み取る読取部と、左右方向に一対の側壁を有し、前記搬送部と前記原稿台ガラスと前記記録領域とを支持する筐体と、前記排出部に排出された記録媒体を取り出せるように前記筐体の前面に形成された第1開口と、前記記録領域の少なくとも一部と対向するように前記筐体の上面に形成された第2開口と、前記第2開口を開放する開放位置と閉塞する閉塞位置とに移動可能な第1カバーとを備え、前記記録部は前記筐体の後方側、前記原稿台ガラスは前記筐体の前方側に配置され、前記原稿台ガラスは、前記記録領域の少なくとも一部と上下方向において重ならないように、前記筐体の前記一対の側壁に架け渡された状態で固定される。
この構成により、筐体は剛性の高い原稿台ガラスにより補強されるため、筐体の左右方向の中央部が下から支えられておらず、筐体に対して、筐体の中央部が撓むような力が働いたとしても、筐体のゆがみは抑制される。そのため、筐体の左右方向の中央部が下から支えられない場所に筐体が載置された場合であっても、筐体のゆがみを抑制することにより、筐体に支持される搬送部による搬送精度の低下を抑制し、画像品質の低下を抑制することができる。また、第1カバーを開放位置に移動させることにより記録領域が開放され、使用者による記録領域でのジャム処理が容易になる。これにより、記録領域のジャム処理を行う場合に、使用者は、記録領域のジャム処理の際に重量物である原稿台ガラスを記録領域から移動させる必要がなく、第1カバーを開放位置に移動させる操作のみで良いため、記録領域でのジャム処理に関して使用者にかかる負担を軽減できる。
請求項2に記載のインクジェットプリンタ複合機において、前記原稿台ガラスの前端部は、前記筐体における前記第1開口の両側端部において前記筐体に対して固定される。
この構成によれば、原稿台ガラスの前端部が、筐体における第1開口の両側端部において筐体に対して固定されているため、筐体の左右方向の中央部が下から支えられていない場合であっても、原稿台ガラスの前端部が筐体における第1開口の両側端部に固定されているため、筐体の中央部が撓むのを抑制することができる。従って、筐体のゆがみを抑制することができる。
請求項3に記載のインクジェットプリンタ複合機において、前記原稿台ガラスは、原稿が載置される長方形の原稿載置面を有しており、前記記録部と前記原稿台ガラスとは、前記記録部における記録媒体の搬送方向と前記原稿載置面の長手方向とが直交するように配置される。
この構成により、インクジェットプリンタ複合機の前後方向の寸法を小さくすることができる。
請求項4に記載のインクジェットプリンタ複合機において、前記原稿載置面が前端側から後端側に向けて上方に傾斜するように配置されている。
この構成により、筐体の下端部と原稿台ガラスとが平行に配置されておらず、筐体の下端部から原稿台ガラスまでの距離は、筐体の後方側よりも前方側の方が小さくなる。筐体の左右方向の中央部が下から支えられていない場合に、インクジェットプリンタ複合機内部の各種装置の重量により筐体の左右方向の中央が下方に撓む。筐体の中央部が下方に撓むと、筐体の側壁は、各側壁の下端部同士が互いに離間するように傾斜する。このとき、筐体の下端部から原稿台ガラスまでの距離は、筐体の後方側よりも前方側の方が小さいため、筐体の側壁における左右方向の変位量は、筐体の後方側よりも前方側の方が小さい。そのため、筐体の撓みが、筐体の前方側に配置される部材、例えばインクカートリッジや基板などに与える影響を低減することができる。
請求項5に記載のインクジェットプリンタ複合機は、前記記録部より下方に配置され、前記筐体に挿抜可能であり、記録媒体が収容される収容部をさらに備え、前記搬送部は、前記収容部に収容された記録媒体が前記筐体の前面側から後面側へ搬送し、前記筐体の前記後面側で前記筐体の前面側へUターンされるように形成された湾曲搬送路を備えており、前記湾曲搬送路と対向するように前記筐体に形成された第3開口と、前記第3開口を開放する開放位置と閉塞する閉塞位置とに移動可能であり、記録媒体が前記湾曲搬送路に沿って搬送されるように記録媒体をガイドするガイド部材を備えた第2カバーとをさらに備える。
この構成により、第2カバーを開放位置に移動させることにより、湾曲搬送路が露出されるため、使用者による湾曲搬送路のジャム処理が可能である。
請求項6に記載のインクジェットプリンタ複合機において、前記第1カバーと前記第2カバーとが、一体に構成される。
この構成により、第2開口及び第3開口は、第1カバーと第2カバーとが一体に構成された1つのカバーを開放位置に移動させることで、開放される。これにより、記録領域と湾曲搬送路とのジャム処理を行うために、使用者は第1カバーと第2カバーとが一体に構成された1つのカバーを開放位置に移動させるだけで良く、使い勝手が良い。
請求項7に記載のインクジェットプリンタ複合機は、前記第1カバーは、前記第2開口を開放する前記開放位置において記録媒体が載置される記録媒体載置面を備え、前記搬送部は、前記記録媒体載置面に載置された記録媒体が前記記録部に向かって搬送される載置搬送路を備える。
この構成により、第1カバーが前記開放位置にあるとき、記録媒体が記録媒体載置面に載置され、記録媒体載置面に載置された記録媒体は載置搬送路を搬送されて記録部に搬送される。これにより、第1カバーは、第3開口を開放及び閉塞する部材としての役割と、記録媒体が載置される部材としての役割とが兼用される。
請求項8に記載のインクジェットプリンタ複合機において、前記第1カバーは、前記第カバーに配置されて、前記記録媒体載置面から記録媒体の搬送方向に沿って立設し、記録媒体をガイドするガイド部を備える。
この構成により、第1カバーに配置されたガイド部により記録媒体の搬送方向に延びる端がガイドされるため、記録媒体の斜行が防止できる。
請求項9に記載のインクジェットプリンタ複合機において、音声信号に基づく音声を送受話器から入出力する電話機能をさらに備え、前記送受話器は、前記筐体に対して着脱可能であり、前記筐体に装着された状態で前記原稿台ガラスよりも後方に位置するように配置される。
この構成により、原稿台ガラスの後方に送受話器が配置されることで、原稿台ガラスの後方の空間を有効に活用できる。つまり、送受話器を筐体に装着した場合であっても、インクジェットプリンタ複合機の設置面積が増大しない。したがって、インクジェットプリンタ複合機が小型化できる。
請求項10に記載のインクジェットプリンタ複合機において、前記原稿台ガラスは、原稿が載置される長方形の原稿載置面を有しており、前記原稿載置面を開放する開放位置と被覆する被覆位置とに回動可能な第3カバーと、前記原稿載置面よりも前方及び後方にそれぞれ位置する前記第3カバーの両端部にそれぞれ設けられた2つの回動軸部と、前記原稿載置面よりも前方及び後方において前記筐体にそれぞれ配置され、前記両回動軸部を着脱可能に支持する2つの軸支持部とをさらに備え、前記第3カバーが、一方の前記回動軸部を中心として回動するときは他方の前記回動軸部は対応する前記軸支持部から離脱し、前記他方の前記回動軸部を中心として回動するときは前記一方の前記回動軸部は対応する前記軸支持部から離脱する。
この構成により、第3カバーの2つの回動軸部を着脱可能に支持する2つの軸支持部は、筐体の前方及び後方に配置されている。そのため、使用者は、筐体の前方側から、または筐体の後方側から、開放位置に第3カバーを回動させることができる。これにより、送受話器が原稿台ガラスの後方に装着された場合であっても、筐体の後方側から第3カバーを回動させることができ使い勝手が良い。
請求項11に記載のインクジェットプリンタ複合機は、インクを収容するカートリッジが装着可能なカートリッジ装着部と、前記カートリッジが前記カートリッジ装着部に対して挿入または抜去されるように前記前記カートリッジ装着部と対向して前記筐体に形成された第4開口と、前記第4開口を開放する開放位置と閉塞する閉塞位置とに移動可能な第4カバーとをさらに備える。
この構成により、カートリッジは第4開口からカートリッジ装着部に対して挿入または抜去される。これにより、カートリッジをインクジェットプリンタ複合機に対して簡単に挿入または抜去させることができる。
請求項12に記載のインクジェットプリンタ複合機は、前記第4開口は、前記筐体の前面に形成される。
この構成により、使用者による第3開口へのアクセスが筐体の前面側から行えるため、操作性が良い。また、筐体の前面側は第1開口及び第3開口が配置されることにより強度が不足し、筐体の左右方向の中央部が下から支えられていない場合に特に撓みが生じやすい。しかし、剛性の高い原稿台ガラスが筐体の上部に固定して配置され筐体を補強しているため、強度が不足する筐体の前面側においても撓みを防止できる。
本発明のインクジェットプリンタ複合機によれば、複合機の小型薄型を図りつつ、複合機の筐体の剛性を向上させ、さらに、記録領域のジャム処理性を損なうことがない。
本発明の第1実施形態にかかる複合機10の外観斜視図 本発明の第1実施形態にかかる複合機10の前面20を表す外観斜視図 本発明の第1実施形態にかかる複合機10において経路カバー30が閉塞位置に位置する場合の概略断面図 本発明の第1実施形態にかかる複合機10において経路カバー30が開放位置に位置する場合の概略断面図 本発明の第1実施形態にかかる記録ヘッド361を下方から見た図 本発明の第1実施形態にかかる複合機10の外観の概略上面図 本発明の第1実施形態にかかるスキャナ筐体部17を前方斜め上から見た場合の外観斜視図 本発明の第1実施形態にかかるスキャナ筐体部17を後方斜め上から見た場合の外観斜視図 本発明の第2実施形態にかかる複合機10の外観斜視図 本発明の第2実施形態にかかる複合機10の概略断面図 本発明の第2実施形態にかかるスキャナ部16の概略模式図 本発明の第3実施形態にかかる複合機10の概略断面図 本発明の第4実施形態にかかる複合機10の概略断面図
以下、適宜図面を参照して、本発明の好ましい実施形態について説明する。
[第1実施形態]
以下の説明においては、複合機10が使用可能に設置された図1に示す状態を基準として上下方向1を定義し、給排紙開口部22が設けられている側を前側として前後方向2を定義し、複合機10を前側から見て左右方向3を定義する。
複合機10は、プリンタ部14とスキャナ部16とを備え、プリンタ機能、スキャナ機能、コピー機能、ファクシミリ機能などを有する多機能装置である。複合機10は、プリンタ部14のフレームを構成する筐体18及びスキャナ部16のフレームを構成するスキャナ筐体部17を有する。
[筐体18の構成]
図1に示すように、筐体18は、上下方向よりも、左右方向及び前後方向のほうが長い概ね直方体であり、左右方向に一対の側壁21を有する。筐体18は、その内部にプリンタ部を支持し、前面20に複数の操作ボタン12を支持している。また、筐体18は、その上部にスキャナ筐体部17が筐体18の両側壁21に架け渡されるように固定されている。また、筐体18には、給排紙開口部22とカートリッジ開口部24(図2参照)と経路開口部26とカートリッジカバー28と経路カバー30とが配置されている。筐体18は複数の部材を組み合わせて構成されている。なお、複数の操作ボタン12から入力された指示内容は、複合機10の制御部(不図示)に伝達される。筐体18は、樹脂により形成され、より好ましくはABS樹脂(アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン樹脂)やPS−HI(ハイインパクトポリスチレン)により形成される。
給排紙開口部22は、筐体18の前面20における下方側であって、左右方向の中央部に配置されている。給排紙開口部22は、上下方向よりも左右方向のほうが長い概ね長方形である。給排紙開口部22の下端は筐体18の下端に位置し、給排紙開口部22の上端は筐体18の上下方向の概ね中央に位置する。また、給排紙開口部22の左右方向の長さは、前面20の左右方向の長さの半分よりも大きい。給排紙開口部22は、後述する給紙カセット321及び排紙トレイ405(図3参照)が配置されるための開口である。
カートリッジ開口部24は、筐体18の前面20における右端側に、給排紙開口部22に隣接して配置されている。カートリッジ開口部24は、左右方向よりも上下方向のほうが長い概ね長方形である。カートリッジ開口部24は、後述するインクカートリッジ(不図示)がカートリッジ装着部42に対して挿入または抜去されるための開口である。
経路開口部26は、筐体18の後面から筐体18の上面23の後方側までに亘って、左右方向の中央部に配置されている。経路開口部26の下端は、筐体18の下端付近に位置する。経路開口部26の左右方向の長さ及び位置は、給排紙開口部22の左右方向の長さ及び位置と概ね等しい。経路開口部26は、後述する主搬送路341及び記録領域364(図3参照)の上部を開放するための開口である。
カートリッジカバー28は、カートリッジ開口部24を覆うカバー部材である。カートリッジカバー28上下及び左右方向の長さは、カートリッジ開口部24の上下及び左右方向の長さと概ね同じである。カートリッジカバー28は、その下端部を回動軸心として、カートリッジ開口部24を閉塞する閉塞位置(不図示)と開放する開放位置とに回動可能である。なお、カートリッジカバー28の開放位置は図2に示される位置である。
経路カバー30は、経路開口部26を覆うカバー部材である。経路カバー30の前後及び左右方向の長さは、経路開口部26の前後及び左右方向の長さと概ね同じである。経路カバー30は、複合機10の内部側を中心とした概ね円弧状である。経路カバー30は、その下端部を回動軸301(図3参照)として、カートリッジ開口部24を閉塞する閉塞位置と開放する開放位置とに回動可能である。なお、経路カバー30の閉塞位置は図3に示される位置であり、開放位置は図4に示される位置である。
[プリンタ部14の構成]
プリンタ部14は、筐体18の内部に配置されている。図3に示すように、プリンタ部14は、給紙部32と、主搬送部34と、画像記録部36と、排紙部40と、カートリッジ装着部42(図1参照)とを有し、それぞれが筐体18に支持されている。主搬送部34は、給紙部32から給紙された記録紙を、画像記録部36に搬送する。画像記録部36にインクを供給するインクカートリッジがカートリッジ装着部42に装着される。以下、各構成について説明する。
[給紙部32]
給紙部32は、筐体18の下方に配置され、記録紙を積載可能な給紙カセット321と、給紙機構322とを有する。給紙機構322により給紙された記録紙は、主搬送部34により画像記録部36に案内され、画像記録部36によって画像が記録される。
給紙カセット321は、筐体18の底部に配置される。給紙カセット321は、上面が開放された箱状の部材であり、左右方向及び上下方向よりも前後方向のほうが長い概ね直方体である。給紙カセット321には、各種サイズの記録紙が積載可能である。給紙カセット321の左右方向の長さは、給排紙開口部22の左右方向の長さよりも小さい。給紙カセット321の前後方向の長さは、筐体18の前後方向の長さよりも小さい。給紙カセット321の上下方向の長さは、給排紙開口部22の上下方向の長さの概ね半分である。給紙カセット321は、給排紙開口部22から筐体18に対して前後方向に挿入されて、筐体18の底部に配置される。給紙カセット321が筐体18に挿入された状態で、給紙カセット321の後端は筐体18の後端部に位置し、給紙カセット321の前端は筐体18の前端部に位置する。
給紙機構322は、給紙カセット321の後方側の上方に配置される。給紙機構322の基本的構成は公知であり、その構成は、例えば特開2005−247542号公報などに示される。以下、簡単に給紙機構322の構成を説明する。給紙機構322は、給紙カセット321に積載された記録紙を給紙する給紙ローラ323と、給紙ローラ323を支持する支持アーム324とを有する。
給紙ローラ323は、支持アーム324に回転可能に設けられ、かつ、給紙カセット321に積載された記録紙に接離可能に設けられている。給紙ローラ323は、駆動源であるLFモータ(不図示)に連結される。給紙ローラ323は、複数のギアからなる第1伝達機構(不図示)を介してLFモータの回転が伝達されて回転する。
支持アーム324は、一方の端部に給紙ローラ323を回転可能に支持し、他方の端側が軸325を介して筐体18に支持される棒状の部材である。支持アーム324は、軸325を中心として回動可能である。支持アーム324は、自重、または、バネの付勢力により給紙ローラ323が下方に移動する向きに回転力を受けている。これにより、給紙ローラ323は、給紙カセット321に積載された記録紙の後方側の上面に当接し、記録紙を後方に向けて搬送する。なお、給紙カセット321が挿抜される際には、支持アーム324は、自重、または、バネの付勢力に抗して給紙ローラ323が上方に移動するように軸325を中心に回動する。これにより、給紙ローラ323は、上方に移動して給紙カセット321の挿抜領域から退避する。
[主搬送部34]
主搬送部34は、筐体18の後方側の下部に配置される。主搬送部34は、より詳細には、給紙カセット321の後端の上方から給紙ローラ323の上方までに亘って配置される。主搬送部34は、給紙カセット321から搬送された記録紙を画像記録部36に向けて搬送する。主搬送部34によって搬送される記録紙は、主搬送路341上を搬送される。主搬送部34は、記録紙が主搬送路341上を搬送されるように記録紙を案内する第1ガイド部342及び第2ガイド部343と、記録紙を搬送する搬送ローラ対346とを有する。
第1ガイド部342は、経路カバー30の下部かつ内部側に配置されており、経路カバー30と一体的に設けられている。経路カバー30が経路開口部26を閉塞する閉塞位置に位置するとき、第1ガイド部342は、筐体18の後端部に配置され、給紙カセット321の上端付近から前方斜め上へ向かって湾曲するように延設される。第1ガイド部342の左右方向の長さ及び位置は、給紙カセット321の左右方向の長さ及び位置と概ね同じである。第1ガイド部342の上端の高さは、筐体18の高さの概ね半分の高さである。第1ガイド部342は、主搬送路341の上流側に設けられており、給紙カセット321から搬送された記録紙が主搬送路341上を搬送されるように記録紙を案内する。
ここで、上流側及び下流側とは、記録紙が図3に示す2点鎖線の矢印により示される搬送向きに主搬送路341上を搬送されるとき、2点鎖線の矢印により示される搬送向きにおける上流側及び下流側である。以下、単に「上流側」及び「下流側」と略称する。なお、図4に示すように、第1ガイド部342を備えた経路カバー30が経路開口部26を開放する開放位置に位置するとき、主搬送路341における第1ガイド部342と対向する部分は、経路開口部26から露出する。これにより、記録紙が主搬送路341上でジャムした場合に、使用者は経路カバー30を開放位置に回動させることで、ジャムした記録紙を筐体18の内部から取り除くことができる。
第2ガイド部343は、第1ガイド部342よりも下流側に配置されており、筐体18に支持されている。第2ガイド部343は、第1ガイド部342の上端付近から前方に向かって延設される。第2ガイド部343の前端の位置は、概ね給紙ローラ323の上方の位置である。第2ガイド部343は、所定間隔を隔てて互いに対向する上側第2ガイド344と、下側第2ガイド345とを有する。上側第2ガイド344及び下側第2ガイド345の左右方向の長さ及び位置は、第1ガイド部342の左右方向の長さ及び位置と概ね同じである。第2ガイド部343は、第1ガイド部342に案内されて搬送された記録紙が画像記録部36に向かうように記録紙を案内する。
すなわち、給紙カセット321に積載された記録紙は、給紙ローラ323により後方に搬送された後に、第1ガイド部342及び第2ガイド部343に沿って搬送される。第1ガイド部342及び第2ガイド部343に沿って搬送される記録紙は、上方に向けて案内された後に、前方に向けて案内される。つまり、給紙カセット321に積載された記録紙は、下方から上方にUターンするように主搬送路341上を搬送される。
搬送ローラ対346は、第2ガイド部343の前方、かつ、概ね給紙ローラ323の上方に配置される。搬送ローラ対346は、駆動される搬送ローラ347と搬送ローラ347に圧接されるとともに、搬送ローラ347に従動して回転する第1ピンチローラ348とからなる。搬送ローラ対346は、第2ガイド部343に沿って搬送された記録紙を、前方に搬送する。なお、第1ピンチローラ348は、搬送ローラ347の下方に配置される。
搬送ローラ347は、駆動源であるPFモータ(不図示)に連結される。搬送ローラ347は、複数のギアからなる第2伝達機構(不図示)を介して、PFモータの回転が伝達されて回転する。
[画像記録部36]
画像記録部36は、筐体18の後方側に配置され、記録紙に画像を記録する。画像記録部36は、より詳細には、搬送ローラ対346の前方、かつ、概ね給紙機構322の上方に配置される。画像記録部36は、記録ヘッド361と、記録ヘッド361を支持するキャリッジ362と、記録ヘッド361に対向して記録紙を支持するプラテン363とを備える。記録領域364は、プラテン363上を搬送される記録紙の搬送経路の一部であり、その詳細は記録ヘッド361により決められる。
記録ヘッド361は左右方向に移動可能に設置されており、インク滴を吐出して記録紙に画像を記録する。記録ヘッド361により画像が記録される領域は記録領域364として示される。図5に示すように、記録ヘッド361は、その下面にインク滴が吐出される開口である複数のノズル365が形成されるノズル面37を有する。図5において、記録紙が記録ヘッド361の下方を通過する際の記録紙の搬送方向は矢印366の向きである。ノズル面37にはシアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)、ブラック(Bk)の4色のインク滴が吐出されるように、各色に対応した複数のノズル365の列が設けられる。同じ色のインク滴が吐出される複数のノズル365は、前後方向に沿うように一列に並んで配置される。例えば、シアン(C)のインク滴が吐出されるノズルの列は365Cで表される。他の色のインク滴が吐出されるノズルの列も同様に表される。また、一列に並んだノズル365の各列は、左右方向に並設される。なお、ノズル365に供給される各色のインクは、各色のインクカートリッジ(不図示)から供給される。
図3に示すように、キャリッジ362は、記録ヘッド361を支持する。キャリッジ362は左右方向に往復動可能である。なお、キャリッジ362の往復動に従って、記録ヘッド361は往復動する。キャリッジ362は、駆動源であるCRモータ(不図示)に連結される。キャリッジ362は、複数のギアからなる第3伝達機構(不図示)を介して、CRモータの回転が伝達されて左右方向に往復動する。なお、記録ヘッド361は、キャリッジ362が左右方向に往復動するのに伴って往復動しながら、ノズル365からインク滴が吐出される。これにより、記録ヘッド361の下方を矢印366の向きに通過する記録紙に画像が記録される。
プラテン363は、記録ヘッド30の下方に配置される。プラテン363は、前後方向の寸法よりも左右方向の寸法の方が長い概ね長方形の板状の部材である。プラテン363の前後方向及び左右方向の寸法は、後述する記録領域364よりも大きい。プラテン363は、記録途中の記録紙をプラテン363の上面で概ね水平に支持する。
図6に示すように、記録領域364は、プラテン363上の記録紙に画像が記録される領域である。なお、図6においては、説明を分かりやすくするために、キャリッジ462の図示を省略し、記録ヘッド361を実線にて示す。記録領域364の前後方向の長さは、複数のノズル365のうちの最前側に位置するノズル365と最後側に位置するノズル365との間の長さである。また、記録領域364の左右方向の長さは、記録紙に画像が記録される際の記録ヘッド361の往復動において、記録ヘッド361が最右側に位置する位置368における最右側のノズル365と記録ヘッド361が最左側に位置する位置369における最左側のノズル365との間の長さである。記録領域364の左右方向の位置は、第2ガイド部343の左右方向の位置と概ね同じである。また、記録領域364の左右方向の長さは、第2ガイド部343の左右方向の長さと概ね同じである。なお、キャリッジ362及び記録ヘッド361は、ノズル365のメンテナンスが行われる際などに、記録領域364の右端よりもさらに右方、または、左端よりもさらに左方に移動可能である。
ここで、経路開口部26の前端の位置は、記録領域364の前端の位置と概ね同じである。また、経路開口部26の左右方向の長さは記録領域364の左右方向の長さと概ね同じである。したがって、経路開口部26を開閉可能な経路カバー30が開放位置にあるとき(図4参照)、プラテン363(図3参照)上の記録領域364に相当する領域が露出される。これにより、記録紙が記録領域364でジャムした場合に、使用者は経路カバー30を開放位置に回動させることで、ジャムした記録紙を筐体18の内部から取り除くことができる。
[排紙部40]
図3に示すように、排紙部40は、画像記録部36の前方に配置される。排紙部40は、画像記録部36によって画像が記録された記録紙を前方に向けて搬送した後に、排紙トレイ405に排紙する。排紙部40は、排出ローラ対401と、排紙トレイ405とを有する。
排出ローラ対401は、画像記録部36の前方に配置される。排出ローラ対401は、駆動される排出ローラ402と、排出ローラ402に圧接されるとともに、排出ローラ402に従動して回転する第2ピンチローラ403とからなる。排出ローラ対401は、画像記録部36によって画像が記録された記録紙を、前方に向けて搬送する。なお、第2ピンチローラ403は、排出ローラ402の上方に配置される。
排出ローラ402は、駆動源であるPFモータ(不図示)に連結される、排出ローラ402は、複数のギアからなる第4伝達機構(不図示)を介して、PFモータの回転が伝達されて回転する。
排紙トレイ405は、排出ローラ対401の前方かつ下方に配置され、排出ローラ対401によって搬送された記録紙が排紙される。排紙トレイ405は、左右方向よりも前後方向のほうが長い概ね長方形の部材である。排紙トレイ405の左右方向の長さは、給排紙開口部22の左右方向の長さよりも小さい。排紙トレイ405の前後方向の長さは、筐体18の前後方向の長さの半分よりも長い。排紙トレイ405は、給紙カセット321の上部に配置されるように給紙カセット321と一体的に構成され、給紙カセット321と共に給排紙開口部22から筐体18に対して前後方向に挿入される。排紙トレイ405が筐体18に挿入された状態で、排紙トレイ405の前端は筐体18の前端部に位置する。また、排紙トレイ405の上下方向の位置は、給排紙開口部22の上下方向の概ね中央に位置する。これにより、排紙トレイ405の上部に複数枚の記録紙が積載される領域が確保される。また、使用者が給排紙開口部22から記録紙、排紙トレイ405、給紙カセット321を取り出すための領域が確保される。
[カートリッジ装着部42]
図1に示すように、カートリッジ装着部42は筐体18の前方側、かつ、右方側に配置される。カートリッジ装着部42は、各色のインクカートリッジ(不図示)が着脱可能に構成されている。カートリッジ装着部42は、筐体18のカートリッジ開口部24から後方側へ繋がる概ね直方体の形状の収納空間を有する。したがって、インクカートリッジはカートリッジ開口部24からカートリッジ装着部42に対して前後方向に挿入または抜去される。カートリッジ装着部42に装着されたインクカートリッジから画像記録部36にインクが供給される。
[スキャナ部16の構成]
図3に示すように、スキャナ部16のフレームを構成するスキャナ筐体部17は、筐体18の上方であって、筐体18の前方側に支持される。スキャナ部16は、原稿台ガラス50と、イメージセンサ(不図示)と、原稿台カバー52とを有し、それぞれがスキャナ筐体部17に支持される。
図7に示すように、スキャナ筐体部17は、上下方向よりも、左右方向及び前後方向のほうが長く形成されている。スキャナ筐体部17の左右方向の長さは、筐体18の左右方向の長さと概ね同じである。スキャナ筐体部17の前後方向の長さは、筐体18の前後方向の長さよりも短い。スキャナ筐体部17は、後述する原稿台ガラス50とイメージセンサと原稿台カバー52とを支持する箱状部171と、箱状部171を筐体18に対して固定する固定部172とを有する。スキャナ筐体部17は、樹脂により形成され、より好ましくはABS樹脂(アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン樹脂)やPS−HI(ハイインパクトポリスチレン)により形成される。
箱状部171は、上下方向よりも前後方向、前後方向よりも左右方向のほうが長い概ね直方体の箱状に形成されている。箱状部171の上面173には、左右方向に長い概ね長方形の開口174が形成されている。
図7及び図8に示すように、固定部172は、箱状部171と一体的に形成され、箱状部171の下端から下方に延出されている。固定部172は、箱状部171を筐体18に対して固定する。固定部172は、箱状部171の左側面の下端から下方に延出された左板175と、箱状部171の右側面の下端から下方に延出された右板176と、箱状部171の前面左側の下端から下方に延出された前左板177と、箱状部171の前面右側の下端から下方に延出された前右板178とを有する。左板175と右板176との上下方向の長さは、筐体18の上下方向の長さの半分よりも短い。左板175及び右板176の前後方向の長さは、箱状部171の前後方向の長さと概ね同じである。左板175及び右板176の後端下部には、前後及び左右方向に延出されたねじ穴配置部179がそれぞれ配置されている。各ねじ穴配置部179には、上下方向に連通されたねじ穴180がそれぞれ配置されている。前左板177は、箱状部171の前面左端から給排紙開口部22の左端付近までに亘って、箱状部171の下端から下方に延出されている。前左板177の上下方向の長さは、左板175及び右板176と同じである。前左板177の右端下部には、前後方向に連通されたねじ穴181が配置されている。前右板179は、箱状部171の前面の給排紙開口部22の右端付近に、箱状部171の下端から下方に延出されている、前右板179の上下方向の長さは、前左板177よりも短い。前右板179には、前後方向に連通されたねじ穴182が配置されている。つまり、ねじ穴181、182は、筐体18における給排紙開口部22の両側端部に配置されている。そしてスキャナ筐体部17の前方側は、ねじ穴181、182を介して筐体18に固定されている。
スキャナ筐体部17は、箱状部171の左右方向の両端が、筐体18の左右方向の両端と概ね同じ位置であり、箱状部171の前端が筐体18の前端と概ね同じ位置になるように位置しており、スキャナ筐体部17が筐体18の両側壁21に架け渡されるように固定される。より詳細には、スキャナ筐体部17は、固定部172に設けられたねじ穴180、181、182を介して筐体18に対してねじ締めされて固定される。
原稿台ガラス50は、概ね長方形であり、スキャナ筐体部17の上面に固定されている。原稿台ガラス50の前後及び左右方向の長さは、開口174の前後及び左右方向の長さよりも大きく形成されている。原稿台ガラス50は、その前後及び左右方向の端部が、開口174の対応する端部よりも外側に位置するように配置される。そして、原稿台ガラス50における開口174よりも外側に位置する部分と、それに対向する箱状部171とが、両面に粘着性を有する両面テープにより貼り合わされて固定されている。原稿台ガラス50は、ガラスにより形成され、より好ましくは強化ガラスにより形成されているため、筐体18やスキャナ筐体部17よりも剛性が高い。なお、原稿台ガラス50には、種々のサイズの原稿が載置可能である。
イメージセンサは、原稿台ガラス50の下方に配置され、原稿台ガラス50に載置された原稿の画像を読み取る。イメージセンサは、左右方向に移動可能にスキャナ筐体部17に支持されており、左右方向に移動しながら原稿台ガラス50に載置された原稿の画像を読み取る。
図3に示すように、原稿台カバー52は、原稿台ガラス50の上部に配置され、原稿台ガラス50の上面501を覆っている。原稿台カバー52の左右方向及び前後方向の長さは、開口174の左右方向及び前後方向の長さよりも長い。原稿台カバー52は、原稿台カバー52の後端部に設けられた回動軸(不図示)を中心に回動可能に配置される。原稿台カバー52の回動軸はスキャナ筐体部17の後方に支持される。つまり、原稿台カバー52は、原稿台カバー52の自由端である前方側が上下に移動するように、原稿台カバー52の後端側を中心に回動する。原稿台カバー52は、原稿台ガラス50の上面501を覆う被覆位置(図3に実線で示す位置)と、原稿台ガラス50の上面501を開放する開放位置(図3に2点鎖線で示す位置)とに回動可能である。
ここで、スキャナ筐体部17は、原稿台ガラス50と記録領域364との少なくとも一部が上下方向において重ならない位置に原稿台ガラス50が筐体18に対して配置される。なお、少なくとも一部とは、経路開口部26からプラテン363上の記録領域36全体が目視できる程度である。これにより、記録領域36において用紙のジャムが生じた場合に、ジャム処理を確実に行うことができる。そして、原稿台は、筐体18の左右方向の両側壁21に架け渡された状態で固定されている。これにより、経路カバー30を開放位置に回動させてプラテン363上の記録領域364に相当する領域を露出させる場合に、原稿台ガラス50により記録領域364の露出が妨げられるのを防ぐことができる。
複合機10が左右方向の中央部の下に支えがない場所に載置された場合に、筐体18には、筐体18内部に配置された上述の画像記録部36や給紙機構322などの各種装置の重量により、筐体18の中央部が下向きに撓もうとする力が働く。ここで、複合機10は、剛性の高い原稿台ガラス50を有するスキャナ筐体部17が、筐体18の両側壁21に架け渡されるように筐体18に対して固定されている。そのため、スキャナ筐体部17が筐体18に対して補強する役割を果たし、筐体18の左右方向の中央部は撓みにくい。より詳細には、スキャナ筐体部17の後端における各ねじ穴配置部176と、スキャナ筐体部17の前端における前左板174及び前右板175とが、ねじにより筐体18に対して固定されている。そして、前左板174及び前右板175におけるねじ穴181、182は、筐体18の両端よりも中央寄りに配置されている。なお、ねじ穴181、182は、スキャナ筐体部17筐体18における給排紙開口部22の両側端部に配置されている。そのため、筐体18の中央部が撓むのを抑制することができるよって、複合機10が左右方向の中央部の下に支えがない場合であっても、筐体18の撓みが抑制されるため、筐体18に支持される搬送部への撓みの影響を抑制することができ、記録紙の斜行や記録される画像の品質の低下を防止できる。
また、記録領域364でジャムが生じた場合には、使用者が経路カバー30を開放位置に回動させることにより、プラテン363上の記録領域364が開放されるため、記録紙のジャム処理が可能となる。ここで、記録領域の上部に原稿台が配置された従来の薄型の複合機においては、記録領域の上部を開放してジャム処理を行う場合には、重量物である原稿台を使用者が回動させる必要があった。その場合と比較して、本実施形態の複合機10では、原稿台を有するスキャナ筐体部と比較して軽量な経路カバー30を回動すれば記録領域364のジャム処理ができるため、使用者への負担が低減できる。さらに、経路カバー30を開放位置に回動させることで主搬送路341も露出される。したがって、使用者は、記録領域364または主搬送路341のジャム処理を行うために、経路カバー30を回動すればよく使い勝手が良い。
なお、本実施形態におけるノズル面37、本発明の吐出面の一例である。プラテン363が、本発明の支持部の一例である。記録領域364が、本発明の記録領域の一例である。画像記録部36が、本発明の記録部の一例である。排紙トレイ405が、本発明の排出部の一例である。原稿台ガラス50が、本発明の原稿台の一例である。スキャナ部16が、本発明の読取部の一例である。筐体18が、本発明の筐体の一例である。両側壁21が、本発明の両側壁である。給排紙開口部22が、本発明の第1開口の一例である。経路開口部26が、本発明の第2開口の一例である。経路カバー30が、本発明の第1カバーの一例である。原稿台ガラス50の上面501が、本発明の原稿載置面の一例である。給紙カセット321が、本発明の積載部の一例である。主搬送路341が、本発明の湾曲搬送路の一例である。主搬送部34が、本発明の搬送部の一例である。経路開口部26が、本発明の第2開口及び第3開口の一例である。経路カバー30が、本発明の第1カバー及び第2カバーの一例である。カートリッジ装着部42が、本発明のカートリッジ装着部の一例である。カートリッジ開口部24が、本発明の第3開口の一例である。カートリッジカバー28が、本発明の第4カバーの一例である。
[第2実施形態]
次に、図9ないし図11を用いて、複合機10の第2実施形態を説明する。なお、第1実施形態と共通する構成については、共通の符号を付し、その説明を省略する。
[筐体18の構成]
図9、10に示すように、筐体18には、給排紙開口部22とカートリッジ開口部24と主搬送路開口部64と記録領域開口部66と経路カバー68と記録領域カバー70とが配置されている。筐体18の前面には複数の操作ボタン12が配置され、上面の後方側には複数の後方操作ボタン72が配置されている。さらに、筐体18の上面の後方側には、送受話器装着部74が配置されている。
主搬送路開口部64は、筐体18の後面の下方側であって、左右方向の中央部に配置されている。主搬送路開口部64の下端は筐体18の下端付近に位置し、主搬送路開口部64の上端は概ね記録部36の上端付近に位置する。主搬送路開口部64の左右方向の長さ及び位置は、給排紙開口部22の左右方向の長さ及び位置と概ね等しい。主搬送路開口部64は、主搬送路341を開放するための開口である。
記録領域開口部66は、筐体18の上面23の後方側であって、左右方向の中央部に配置されている。記録領域開口部66の後端は筐体18の後端付近に位置し、記録領域開口部66の前端は記録領域364の前端付近に位置する。記録領域開口部66の左右方向の長さ及び位置は、給排紙開口部22の左右方向の長さ及び位置と概ね等しい。記録領域開口部66は、記録領域363の上部を開放するための開口である。
経路カバー68は、主搬送路開口部64を覆うカバー部材である。経路カバー68は、その下端部を回動軸681として、主搬送路開口部64を閉塞する閉塞位置と開放する開放位置(不図示)とに回動可能である。なお、経路カバー68の閉塞位置は図10に示される位置である。経路カバー68は、複合機10の内部側を中心とした概ね円弧状の部材である。経路カバー68の内側には第1ガイド部342が配置されている。このため、経路カバー68を開放位置に位置するとき、主搬送路341の上流側は、主搬送路開口部64から露出する。これにより、記録紙が主搬送路341上でジャムした場合に、使用者は経路カバー68を開放位置に回動させることで、ジャムした記録紙を筐体18の内部から取り除くことができる。
記録領域カバー70は、記録領域364を覆うカバー部材である。記録領域カバー70は、その後端部を回動軸701として記録領域364を閉塞する閉塞位置と開放する開放位置(不図示)とに回動可能である。なお、記録領域カバー72の閉塞位置は図10に示される位置である。記録紙が記録領域364でジャムした場合に、使用者は記録領域カバー72を開放位置に回動させることで、ジャムした記録紙を筐体18の内部から取り除くことができる。
図9に示すように複数の後方操作ボタン72は、筐体18の上面23の後方側であって、記録領域開口部66よりも左側に配置されている。複数の後方操作ボタン72から入力された指示内容は、複合機10の制御部(不図示)に伝達される。このような構成により、送受話器装着部74が筐体18の上面23の後端側に配置される本実施形態の複合機10において、使用者が後方側から複合機10を操作する場合であっても、後方操作ボタン72が筐体18の上面23の後方側に配置されているため、使用者による後方側からの操作性が向上する。なお、筐体18の前面20には複数の操作ボタン12が配置されているため、使用者による前方側からの操作が妨げられることはない。
送受話器装着部74は、筐体18の上面23の後端部に配置される。送受話器装着部74は、より詳細には、主搬送路開口部64よりも上方であって、かつ、記録領域開口部66よりも後方に配置される。送受話器装着部74は筐体18に支持される。送受話器装着部74には、送受話器741が着脱可能である。送受話器741は、音声信号に基づく音声が入出力される機能を有する部材である。
[スキャナ部16の構成]
スキャナ部16のフレームを構成するスキャナ筐体部17は、筐体18の上方であって、筐体18の前方側に配置される。スキャナ部16は、原稿台ガラス50とイメージセンサ(不図示)と、原稿台カバー76と、一対のカバー軸部78B、78Fとを有し、それぞれがスキャナ筐体部17に支持される。カバー軸部78は、原稿台カバー82を回動可能に支持する。なお、カバー軸部78Bは、スキャナ部16の後端側に配置されており、カバー軸部78Fは、スキャナ部16の前端側に配置されている。以下、一対の部材に対しては、「B」及び「F」を添え、「B」はスキャナ部の後端側に配置される部材を示し、「F」は前端側に配置される部材を示す。
原稿台カバー76は、原稿台ガラス50の上部に配置され、原稿台ガラス50の上面501を覆っている。原稿台カバー76は、原稿台ガラス50の上面501を覆う被覆位置(図10の実線で示す位置)と、原稿台ガラス50の上面501を開放する開放位置(図10の1点鎖線もしくは2点鎖線で示す位置)とに回動可能である。原稿台カバー76は、原稿台カバー76の後端側761B及び前端側761Fに設けられたカバー軸部78B、78Fを中心に回動可能に配置される。原稿台カバー76は、後端側761Bに設けられたカバー軸部78Bを回動中心するときは、前端側761Fを自由端として前端側761Fが上下に移動するように矢印763の向きに回動可能である。また、前端側761Fに設けられたカバー軸部78Fを回動中心とするときは、後端側761Bを自由端として後端側761Bが上下に移動するように矢印764の向きに回動可能である。
図11に示すように、カバー軸部78B、78Fは、筐体18に配置される軸受部781B、781Fと、原稿台カバー76に配置される軸部782B、782Fとを有する。
軸受部781B、781Fは、原稿台ガラス50よりも後方側及び前方側にそれぞれ配置され、筐体18に支持される。軸受部781B、781Fは、左右方向に沿って延出されており、内部に円柱形の空間782B、781Fを有している。軸受部781B、781Fの左右方向の長さは、筐体18の左右方向の長さよりも短い。空間782B、782Fは軸受部781B、781Fの右端から左端までに亘って配置される。軸受部781B、781Fは、空間782B、782Fの上部が開放されるように、左右方向に延出された孔を有している。この孔の前後方向の長さは、円筒形の空間782B、782Fの前後方向の長さの最大長よりも短い。
軸部782B、781Fは、原稿台カバー76の後端側761B及び前端側761Fであって、軸受部781B、781Fと対向する位置にそれぞれ取り付けられている。軸部782B、782Fは、左右方向に沿って延出されており、軸棒783B、783Fと軸棒支持部784B、784Fとをそれぞれ有している。
軸棒783B、783Fは、左右方向に沿って延出された概ね楕円柱の部材である。軸棒783B、783Fは、空間782B、782Fの内部に配置された状態と、空間782B、782Fから離脱された状態とに移動可能である。軸棒783B、783Fの前後方向の断面は、上下方向の長さが前後方向の長さよりも長い概ね楕円形である。軸棒783B、783Fは、軸棒783B、783Fの前後方向の断面における最大長は、円柱状の空間782B、782Fの直径と概ね同じである。また、軸棒783B、783Fの前後方向の断面における最短長は、軸受部781B、781Fに設けられた孔の前後方向の長さよりも短い。
軸棒支持部784B、784Fは、軸棒783B、783Fの両端部に配置され、軸棒783B、783Fが原稿台カバー76に対して固定して配置されるように軸棒783B、783Fを支持する。軸棒支持部784B、784Fは、上下方向に延出された部分と、左右方向に延出された部分とを有する「L」字型の棒状の部材である。軸棒支持部784B、784Fは、軸棒支持部783B、783Fの上端である一方の端が原稿台カバー76に取り付けられており、他方の端が軸棒783B、783Fに取り付けられている。なお、軸棒783B、783Fは軸棒支持部783B、783Fに対して回転しないように取り付けられている。
原稿台カバー76及びカバー軸部78B、78Fの動作を以下に説明する。原稿台カバー76が原稿台の上面501を覆う被覆位置に位置するとき、原稿台カバー76の後端側761B及び前端側761Fに設けられた各カバー軸部78B、78Fの各軸棒783B、783Fは、対応する各空間782B、782Fの内部に位置している。例えば、図10に示す2点鎖線で示すように、原稿台カバー76が、後端側761Bに設けられたカバー軸部78Bを回動中心として回動するときには、原稿台カバー76の後端側761Bに設けられたカバー軸部78Bは、軸棒783Bが空間782Bの内部に配置された状態で回転することにより、原稿台カバー76の回動軸として機能する。一方、原稿台カバー76の前端側761Fに設けられたカバー軸部78Fは、原稿台カバー76の前端側761Fが上方に移動するのに伴って軸棒783Fが対応する空間782Fから離脱する。このように、原稿台カバー76は、原稿台カバー76の後端側761B及び前端側761Fに設けられた各カバー軸部78B,78Fを回動中心として回動することができる。
このような構成により、送受話器装着部74が筐体18の上面23の後端側に配置される本実施形態の複合機10において、使用者が後方側から複合機10を操作する場合であっても、原稿台カバー76は前端側761Fに設けられたカバー軸部78Fを回動中心として回動可能であるため、使用者による後方側からの操作性が向上する。なお、原稿台カバー76は、後端側761Bに設けられたカバー軸部78Bを回動中心として回動可能であるため、使用者による前方側からの操作が妨げられることはない。
なお、本実施形態における主搬送路開口部64が、本発明の第3開口の一例である。記録領域開口部66が、本発明の第2開口の一例である。経路カバー68が、本発明の第2カバーの一例である。記録領域カバー70が、本発明の第1カバーの一例である。送受話器741が、本発明の送受話器の一例である。原稿台カバー76が、本発明の第3カバーの一例である。軸受部781B、781Fが、本発明の軸支持部の一例である。軸部782B、782Fが、本発明の回動軸部の一例である。
[第3実施形態]
次に、図12を用いて、複合機10の第3実施形態を説明する。なお、第1実施形態及び第2実施形態と共通する構成については、共通の符号を付し、その説明を省略する。
[筐体18の構成]
筐体18には、給排紙開口部22とカートリッジ開口部24と主搬送路開口部64と記録領域開口部66と経路カバー68と手差兼用カバー80と、記録領域カバー82とが配置されている。
手差兼用カバー80は、記録領域開口部66を覆うカバー部材である。手差兼用カバー80は、その後端部を回動軸801として、記録領域開口部66を閉塞する閉塞位置(不図示)と開放する開放位置とに回動可能である。なお、手差兼用カバー80の開放位置は図12に示される位置である。手差兼用カバー80は、後述する手差給紙部84の一部を兼用する。
記録領域カバー82は、閉塞位置に位置する手差兼用カバー80よりも複合機10の内部側であって、画像記録部36の上部に配置され、記録領域364を覆うカバー部材である。記録領域カバー82は、その後端部を回動軸821として記録領域364を閉塞する閉塞位置と開放する開放位置(不図示)とに回動可能である。なお、記録領域カバー82の閉塞位置は図12に示される位置である。記録紙が記録領域364でジャムした場合に、使用者は手差兼用カバー80と記録領域カバー82とを開放位置に回動させることで、ジャムした記録紙を筐体18の内部から取り除くことができる。
[プリンタ部14の構成]
プリンタ部14は、給紙部32と、主搬送部34と、画像記録部36と、排紙部40と、手差給紙部84と、カートリッジ装着部42とを有し、それぞれが筐体18に支持されている。
[手差給紙部84]
手差給紙部84は、筐体18の後方側の上部に配置される。手差給紙部84は、より詳細には、主搬送路341の上部付近に配置される。手差給紙部84は、手差トレイ841と、手差搬送部842とを有する。
手差トレイ841は、筐体18の後端側の上部に配置される。手差トレイ841は、開放位置にある手差兼用カバー80と下側手差ガイド843とにより構成される。手差トレイ841に載置された記録紙は、後述の手差搬送部842により画像記録部36に向かって搬送される。
手差兼用カバー80は、手差トレイ841の上方部分を構成する。手差兼用カバー80は、開放位置に位置するときに、手差兼用カバー80の内側の面で載置される記録紙を支持する。手差兼用カバー80は、自由端側に手差兼用カバー80の内側の面から立設された幅ガイド844を有する。幅ガイド844は、手差兼用トレイ70の延出方向に沿って立設し、左右方向にスライド可能である。幅ガイド844は、手差兼用カバー80の内側の面に載置された記録紙の端に当接可能である。これにより、搬送される記録紙の斜行が防止される。
下側手差ガイド843は、手差トレイ841の下方部分を構成する。下側手差ガイド843は、筐体18の後方側の上部に配置される。下側手差ガイド843は、より詳細には、筐体18の後面であって、主搬送路開口部64と記録領域開口部66との間に配置される。下側手差ガイド843は、手差兼用カバー80の下方に位置し、開放位置にある手差兼用カバー80の内側の面との協働により載置された記録紙を支持する。下側手差ガイド843は、筐体18に配置される。
手差搬送部842は、手差トレイ841に載置された記録紙を画像記録部36に向けて搬送する。手差搬送部842によって搬送される記録紙は手差搬送路845上を搬送される。手差搬送部842は、手差トレイ841に載置された記録紙を給紙する手差給紙ローラ846と、記録紙が手差搬送路845上を搬送されるように記録紙を案内する第2ガイド部847と、記録紙を搬送する搬送ローラ対346とを有する。
手差給紙ローラ846は、手差トレイ841の下端付近に配置される。手差給紙ローラ846は、手差トレイ841に載置された記録紙に当接可能である。手差トレイ841に載置された記録紙を前方に向けて搬送する。
第2ガイド部847は、上側第2ガイド848と、下側第2ガイド345とを有する。上側第2ガイド848及び下側第2ガイド345は、手差トレイ841から搬送された記録紙が手差搬送路845上を搬送されるように記録紙を案内する。なお、第2ガイド部847は、給紙部32から搬送された記録紙が主搬送路341上を搬送されるように記録紙を案内する役割も果たす。
なお、本実施形態における手差兼用カバー80及び記録領域カバー82とが、本発明の第1カバーの一例である。手差トレイ841が、本発明の記録媒体載置面の一例である。手差搬送路845が、本発明の載置搬送路の一例である。手差搬送部842が、本発明の搬送部の一例である。幅ガイド844が、本発明のガイド部の一例である。
[第4実施形態]
次に、図13を用いて、複合機10の第4実施形態を説明する。なお、第1実施形態ないし第3実施形態と共通する構成については、共通の符号を付し、その説明を省略する。
複合機10は、プリンタ部14のフレームを構成する筐体18及びスキャナ部16のフレームを構成するスキャナ筐体部17を有する。スキャナ筐体部17は、原稿台861の上面863がその前端側から後端側に向けて上方に傾斜するように、筐体18に対して配置され、スキャナ筐体部17が筐体18の両側壁21に架け渡されるように筐体18に対して固定されている。イメージセンサ及び原稿台カバー862は、原稿台861の傾斜角度と同じ角度で配置されている。
筐体18の下端部から原稿台ガラス50までの距離は、筐体18の後方側よりも前方側の方が小さくなる。複合機10が左右方向の中央部の下に支えがない場所に載置された場合に、筐体18内部に配置された上述の画像記録部36や給紙機構322などの各種装置の重量により筐体18の左右方向の中央が下方に撓む。筐体18の中央部が下方に撓むと、筐体18の側壁は、各側壁の下端部同士が互いに離間するように傾斜する。このとき、筐体18の下端部から原稿台ガラス50までの距離は、筐体18の後方側よりも前方側の方が小さいため、筐体18の側壁の下端部の左右方向の変位量は、筐体18の後方側よりも前方側の方が小さい。そのため、筐体18の撓みが、筐体の前方側に配置される部材、例えばインクカートリッジ(不図示)や基板(不図示)などに与える影響を低減させることができる。また、使用者が前方から原稿台861の上面863に原稿を載置する場合に、原稿台861が手前側に傾斜しているため、使用者による原稿台861の視認性が良く使い勝手が良い。
[変形例]
複数のノズル365の配列は上述した配列でなくてもよい。例えば、複数の記録ヘッドを有し、各記録ヘッドに各色のインクが吐出される複数のノズルが配置されていてもよい。また、各色のノズルの列は複数であってもよい。
給紙カセット321と排紙トレイ405は、別体で構成されていてもよい。また、排紙トレイ405は筐体18に固定されていてもよい。
スキャナ部は、複数枚の原稿が自動で読み取られる自動読取装置をさらに備えていてもよい。
原稿台の配置位置は、上述の位置に限らず、筐体18の中央部よりも右方もしくは左方に配置されていてもよい。原稿台カバー76の後端側761及び前端側762に設けられた各カバー軸部78は、上述の構成に限らず、原稿台カバー76が前方側または後方側から回動できる構成であればよい。
固定部172の形状は上述の構成に限らず、箱状部171を筐体18に対して固定可能な構成であればよい。また、固定部172に配置されるねじ穴175、176は上述の4つに限らず、さらに備えていてもよい。
筐体18は、さらに他の部材を支持していてもよい。また、筐体18は、各開口部(給排紙開口部22、カートリッジ開口部24、経路開口部26、主搬送路開口部64、記録領域開口部66)を有する形状であればよい。
給排紙開口部22は排紙トレイ405が挿抜可能であればよい。なお、その場合には、筐体18は給紙カセット321が挿抜されるための開口をさらに備える。また、経路開口部26、記録領域開口部66は、記録領域364のジャム処理が可能な程度に、記録領域364の少なくとも一部を開放可能な形状であればよい。
経路カバー30の構成及び筐体18に対する位置は、上述のものに限らず、記録領域364及び主搬送路341の上流側を開放する開放位置と閉塞する閉塞位置とに移動可能であればよい。例えば、経路カバー68は、回動軸681を備えず、筐体18に対して着脱可能に構成されていてもよい。
カートリッジカバー28の構成及び筐体18に対する位置は、上述のものに限らず、カートリッジ開口部24を開放する開放位置と閉塞する閉塞位置とに移動可能であればよい。例えば、カートリッジカバー28は、回動軸281を備えず、筐体18に対して着脱可能に構成されていてもよい。
記録領域カバーの構成及び筐体18に対する位置は、上述のものに限らず、記録領域364を開放する開放位置と閉塞する閉塞位置とに移動可能であればよい。例えば、記録領域カバーは、回動軸を備えず、筐体18に対して着脱可能に構成されていてもよい。
14・・・プリンタ部
16・・・スキャナ部
17・・・スキャナ筐体部
18・・・筐体
22・・・給排紙開口部
24・・・カートリッジ開口部
26・・・経路開口部
28・・・カートリッジカバー
30・・・経路カバー
34・・・主搬送部
36・・・画像記録部
361・・・記録ヘッド
364・・・記録領域
405・・・排紙トレイ
42・・・カートリッジ装着部
50・・・原稿台
52・・・原稿台カバー
64・・・主搬送路開口部
66・・・記録領域開口部
70・・・記録領域カバー
741・・・送受話器
78・・・カバー軸部
781・・・軸受部
782・・・軸部
80・・・手材兼用カバー
842・・・手差搬送部

Claims (12)

  1. インクを吐出する吐出面と、記録媒体を前記吐出面と対向するように支持する支持部とを備え、前記支持部における記録領域において記録媒体に画像を記録する記録部と、
    記録媒体を前記支持部に向けて搬送する搬送部と、
    前記記録部により画像が記録された記録媒体が排出される排出部と、
    原稿台ガラスに載置された原稿の画像を読み取る読取部と、
    左右方向に一対の側壁を有し、前記搬送部と前記読取部と前記記録領域とを支持する筐体と、
    前記排出部に排出された記録媒体を取り出せるように前記筐体の前面に形成された第1開口と、
    前記記録領域の少なくとも一部と対向するように前記筐体の上面に形成された第2開口と、
    前記第2開口を開放する開放位置と閉塞する閉塞位置とに移動可能な第1カバーとを備え、
    前記記録部は前記筐体の後方側、前記原稿台ガラスは前記筐体の前方側に配置され、
    前記原稿台ガラスは、前記記録領域の少なくとも一部と上下方向において重ならないように、前記筐体の前記一対の側壁に架け渡された状態で固定されるインクジェットプリンタ複合機。
  2. 前記原稿台ガラスの前端部は、前記筐体における前記第1開口の両側端部において前記筐体に対して固定される請求項1に記載のインクジェットプリンタ複合機。
  3. 前記原稿台ガラスは、原稿が載置される長方形の原稿載置面を有しており、
    前記記録部と前記原稿台ガラスとは、前記記録部における記録媒体の搬送方向と前記原稿載置面の長手方向とが直交するように配置される請求項1または2に記載のインクジェットプリンタ複合機。
  4. 前記原稿載置面が前端側から後端側に向けて上方に傾斜するように配置されている請求項3に記載のインクジェットプリンタ複合機。
  5. 前記記録部より下方に配置され、前記筐体に挿抜可能であり、記録媒体が収容される収容部をさらに備え、
    前記搬送部は、前記収容部に収容された記録媒体が前記筐体の前面側から後面側へ搬送し、前記筐体の前記後面側で前記筐体の前面側へUターンされるように形成された湾曲搬送路を備えており、
    前記湾曲搬送路と対向するように前記筐体に形成された第3開口と、
    前記第3開口を開放する開放位置と閉塞する閉塞位置とに移動可能であり、記録媒体が前記湾曲搬送路に沿って搬送されるように記録媒体をガイドするガイド部材を備えた第2カバーとをさらに備える請求項1から4のいずれかに記載のインクジェットプリンタ複合機。
  6. 前記第1カバーと前記第2カバーとが、一体に構成される請求項5に記載のインクジェットプリンタ複合機。
  7. 前記第1カバーは、前記第2開口を開放する前記開放位置において記録媒体が載置される記録媒体載置面を備え、
    前記搬送部は、前記記録媒体載置面に載置された記録媒体が前記記録部に向かって搬送される載置搬送路を備える請求項1から5のいずれかに記載のインクジェットプリンタ複合機。
  8. 前記第1カバーは、前記第カバーに配置されて、前記記録媒体載置面から記録媒体の搬送方向に沿って立設し、記録媒体をガイドするガイド部を備える請求項7に記載のインクジェットプリンタ複合機。
  9. 音声信号に基づく音声を送受話器から入出力する電話機能をさらに備え、
    前記送受話器は、前記筐体に対して着脱可能であり、前記筐体に装着された状態で前記原稿台ガラスよりも後方に位置するように配置される請求項1から8のいずれかに記載のインクジェットプリンタ複合機。
  10. 前記原稿台ガラスは、原稿が載置される長方形の原稿載置面を有しており、
    前記原稿載置面を開放する開放位置と被覆する被覆位置とに回動可能な第3カバーと、
    前記原稿載置面よりも前方及び後方にそれぞれ位置する前記第3カバーの両端部にそれぞれ設けられた2つの回動軸部と、
    前記原稿載置面よりも前方及び後方において前記筐体にそれぞれ配置され、前記両回動軸部を着脱可能に支持する2つの軸支持部とをさらに備え、
    前記第3カバーが、一方の前記回動軸部を中心として回動するときは他方の前記回動軸部は対応する前記軸支持部から離脱し、前記他方の前記回動軸部を中心として回動するときは前記一方の前記回動軸部は対応する前記軸支持部から離脱する請求項1から9のいずれかに記載のインクジェットプリンタ複合機。
  11. インクを収容するカートリッジが装着可能なカートリッジ装着部と、
    前記カートリッジが前記カートリッジ装着部に対して挿入または抜去されるように前記前記カートリッジ装着部と対向して前記筐体に形成された第4開口と、
    前記第4開口を開放する開放位置と閉塞する閉塞位置とに移動可能な第4カバーとをさらに備える請求項1から10のいずれかに記載のインクジェットプリンタ複合機。
  12. 前記第4開口は、前記筐体の前面に形成される請求項11に記載のインクジェットプリンタ複合機。
JP2010067670A 2010-03-24 2010-03-24 インクジェットプリンタ複合機 Pending JP2011205178A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010067670A JP2011205178A (ja) 2010-03-24 2010-03-24 インクジェットプリンタ複合機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010067670A JP2011205178A (ja) 2010-03-24 2010-03-24 インクジェットプリンタ複合機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011205178A true JP2011205178A (ja) 2011-10-13

Family

ID=44881405

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010067670A Pending JP2011205178A (ja) 2010-03-24 2010-03-24 インクジェットプリンタ複合機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011205178A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013116627A (ja) * 2011-10-31 2013-06-13 Brother Industries Ltd 液体吐出装置
JP2018140593A (ja) * 2017-02-28 2018-09-13 コニカミノルタ株式会社 画像処理装置
US11438481B2 (en) 2019-03-28 2022-09-06 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image reading apparatus and image forming apparatus comprising a first wall, a second wall, a harness interposed between the first wall and second wall, a third wall, the harness not interposed between the first wall and third wall, and a plurality of fourth walls spaced apart from each other extending in an orthogonal direction orthogonal to the first direction in which the first wall and the third wall extend and protruding upward from the bottom of the harness accommodating portion
CN115315352A (zh) * 2020-03-26 2022-11-08 兄弟工业株式会社 喷墨记录装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013116627A (ja) * 2011-10-31 2013-06-13 Brother Industries Ltd 液体吐出装置
JP2018140593A (ja) * 2017-02-28 2018-09-13 コニカミノルタ株式会社 画像処理装置
US11438481B2 (en) 2019-03-28 2022-09-06 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image reading apparatus and image forming apparatus comprising a first wall, a second wall, a harness interposed between the first wall and second wall, a third wall, the harness not interposed between the first wall and third wall, and a plurality of fourth walls spaced apart from each other extending in an orthogonal direction orthogonal to the first direction in which the first wall and the third wall extend and protruding upward from the bottom of the harness accommodating portion
CN115315352A (zh) * 2020-03-26 2022-11-08 兄弟工业株式会社 喷墨记录装置
US12076981B2 (en) 2020-03-26 2024-09-03 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Inkjet recording device including guide member whose portion is aligned with and at the same height as storage body

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5316404B2 (ja) 画像記録装置
US9604472B2 (en) Image recording apparatus
JP6057058B2 (ja) 記録装置
JP5983924B2 (ja) 記録装置
JP4678480B2 (ja) 画像記録装置及びそれに適用する給紙トレイ
JP5573538B2 (ja) 画像記録装置
JP6606968B2 (ja) 搬送装置及び画像記録装置
JP5545058B2 (ja) 画像記録装置
JP2011205178A (ja) インクジェットプリンタ複合機
JP2011156736A (ja) 画像記録装置
JP6136828B2 (ja) 画像記録装置
JP5655906B2 (ja) 画像記録装置
JP6447664B2 (ja) 画像記録装置
JP6376016B2 (ja) 給送装置及び画像記録装置
JP2013198992A (ja) 記録装置
JP2017088413A (ja) 画像記録装置
JP5703653B2 (ja) 搬送装置及び画像記録装置
JP7226066B2 (ja) 記録装置
JP6658807B2 (ja) 画像記録装置
US9315349B2 (en) Feed apparatus and image recording apparatus
JP6156525B2 (ja) 画像記録装置
JP5874779B2 (ja) 画像記録装置
JP5573568B2 (ja) 画像記録装置
JP6492946B2 (ja) シート搬送装置及び画像記録装置
JP2019034859A (ja) 画像記録装置