JP2011202575A - ロータの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明は、回転翼と支持軸とが一体的に接続されるロータの製造方法であって、計測により得られた回転翼の重心位置と支持軸の中心軸とを中心軸と直交する方向で位置決めする位置決め工程と、回転翼と支持軸とを位置決め工程での位置決めを行った状態で保持しつつ回転翼と支持軸とを一体的に接続する接続工程とを有する、という方法を採用する。
【選択図】図2
Description
一般的な支持軸は略円柱状に形成された軸部材であり、外周面側に設けられる所定の軸受によって回転自在に支持されるため、支持軸の回転中心と嵌合凸部の中心位置とはほぼ一致している。一方、回転翼は、周方向に並ぶ複数の翼を備えた複雑な形状となっていることから、製造誤差等の影響により、その機械的な中心位置と回転翼の重心位置とが異なる場合がある。このような支持軸と回転翼とを一体的に接続すると、支持軸の回転中心と回転翼の重心位置との間にズレが生じ、ロータの回転特性がアンバランスとなる虞があった。ロータは高速(例えば、10万rpm以上)で回転することから、その回転特性がアンバランスになるとロータの回転とともに振動が生じる虞があった。
本発明は、回転翼と支持軸とが一体的に接続されるロータの製造方法であって、計測により得られた回転翼の重心位置と支持軸の中心軸とを中心軸と直交する方向で位置決めする位置決め工程と、回転翼と支持軸とを位置決め工程での位置決めを行った状態で保持しつつ回転翼と支持軸とを一体的に接続する接続工程とを有する、という方法を採用する。
本発明では、回転翼の重心位置と支持軸の中心軸とを中心軸と直交する方向で位置決めし、その状態で一体的に接続することから、接続後のロータにおける回転翼の重心位置と支持軸の中心軸とが精度よく合致する。
本発明によれば、接続後のロータのアンバランス量を低減でき、回転翼における重心位置の調整作業を軽減でき、さらにロータの不良率を抑制できるという効果がある。そのため、本発明によれば、ロータの製造コストを低減できるという効果がある。
本実施形態に係るタービンロータ(ロータ)1の構成を、図1を参照して説明する。
図1は、タービンロータ1の構成を示す概略図であって、(a)は側面図、(b)は(a)のA−A線視断面図である。
タービンロータ1は、不図示の過給機の内部に設けられ、内燃機関から導かれる排気ガスの運動エネルギーを回転の駆動力に変換するものである。タービンロータ1は、タービンインペラ(回転翼)2と、タービン軸(支持軸)3とを有している。
図2は、タービンロータ1の製造方法を示すフローチャートである。
図3は、タービンロータ1の製造における各工程を示す概略図である。なお、図3(a)から図3(f)までは、図2に示すフローチャートのステップS11からステップS16までにそれぞれ対応している。
まず、タービンインペラ2及びタービン軸3をそれぞれ成形する部材成形工程を実施する(ステップS11、凸部形成工程)。タービン軸3の軸側接続部31、凸部32及び雄ネジ部33は、この工程で形成される。
以上で、タービンロータ1の製造が完了する。
図3(a)に示すように、部材成形工程では、タービン軸3が成形されるとともにタービンインペラ2が成形される。タービンインペラ2は、上述したように精密鋳造等を用いて成形される。翼側接続部23には、タービンインペラ2の精密鋳造等による成形とともに、加工前凹部24Pが同時に形成される。加工前凹部24Pは、凹部24よりも小径の孔部である。
以上で、タービンロータ1の製造が完了する。
図4は、偏重心量の比較結果を示す概略図である。
本実施形態によれば、少ない偏重心量のタービンロータ1を安定して製造できるという効果がある。また、偏重心量を低減させるための調整作業を軽減でき、さらにタービンロータ1の不良率を抑制できる。結果として、本実施形態によれば、タービンロータ1の製造コストを低減できるという効果がある。
本実施形態に係るタービンロータ(ロータ)1Aの構成を、図5を参照して説明する。
図5は、タービンロータ1Aの構成を示す断面図である。なお、図5において、図1に示す第1の実施形態の構成要素と同一の要素については同一の符号を付し、その説明を省略する。
図6は、タービンロータ1Aの製造方法を示すフローチャートである。
図7は、タービンロータ1Aの製造における各工程を示す概略図である。なお、図7(a)から図7(g)までは、図6に示すフローチャートのステップS21からステップS27までにそれぞれ対応している。
まず、タービンインペラ2A及びタービン軸3をそれぞれ成形する部材成形工程を実施する(ステップS21、凸部形成工程)。タービン軸3の軸側接続部31、凸部32及び雄ネジ部33は、この工程で形成される。
以上で、タービンロータ1Aの製造が完了する。
以上で、タービンロータ1Aの製造が完了する。
本実施形態によれば、少ない偏重心量のタービンロータ1Aを安定して製造できるという効果がある。また、偏重心量を低減させるための調整作業を軽減でき、さらにタービンロータ1Aの不良率を抑制できる。結果として、本実施形態によれば、タービンロータ1Aの製造コストを低減できるという効果がある。
本実施形態に係るタービンロータ(ロータ)1Bの構成を、図8を参照して説明する。
図8は、タービンロータ1Bの構成を示す断面図である。なお、図8において、図1に示す第1の実施形態の構成要素と同一の要素については同一の符号を付し、その説明を省略する。
図9は、タービンロータ1Bの製造方法を示すフローチャートである。
図10は、タービンロータ1Bの製造における各工程を示す概略図である。なお、図10(a)から図10(f)までは、図9に示すフローチャートのステップS31からステップS36までにそれぞれ対応している。
まず、タービンインペラ2B及びタービン軸3Bをそれぞれ成形する部材成形工程を実施する(ステップS31、嵌合凸部形成工程)。タービン軸3Bの軸側接続部31、嵌合凸部34及び雄ネジ部33は、この工程で形成される。
以上で、タービンロータ1Bの製造が完了する。
図10(a)に示すように、部材成形工程では、タービン軸3Bが成形されるとともにタービンインペラ2Bが成形される。タービンインペラ2Bは、精密鋳造等を用いて成形される。翼側接続部23には、タービンインペラ2Bの精密鋳造等による成形とともに、チャック用凹部(小径部)26Pが同時に形成される。チャック用凹部26Pは、嵌合凹部26よりも小径の孔部である。
以上で、タービンロータ1Bの製造が完了する。
本実施形態によれば、少ない偏重心量のタービンロータ1Bを安定して製造できるという効果がある。また、偏重心量を低減させるための調整作業を軽減でき、さらにタービンロータ1Bの不良率を抑制できる。結果として、本実施形態によれば、タービンロータ1Bの製造コストを低減できるという効果がある。
Claims (5)
- 回転翼と支持軸とが一体的に接続されるロータの製造方法であって、
計測により得られた前記回転翼の重心位置と、前記支持軸の中心軸とを、前記中心軸と直交する方向で位置決めする位置決め工程と、
前記回転翼と前記支持軸とを前記位置決め工程での位置決めを行った状態で保持しつつ、前記回転翼と前記支持軸とを一体的に接続する接続工程とを有することを特徴とするロータの製造方法。 - 請求項1に記載のロータの製造方法において、
前記支持軸における前記回転翼側の端部に凸部を形成する凸部形成工程と、
前記凸部が隙間をあけて挿入される凹部を前記回転翼に形成する凹部形成工程とを有し、
前記位置決め工程では、前記凹部に前記凸部を挿入し、前記回転翼と前記支持軸との位置関係を相対的に調整して位置決めすることを特徴とするロータの製造方法。 - 請求項1に記載のロータの製造方法において、
前記支持軸における前記回転翼側の端部に凸部を形成する凸部形成工程と、
前記凸部が隙間をあけて挿入される凹部を前記回転翼に形成する凹部形成工程と、
計測により得られた前記回転翼の重心位置を示す基準部を、前記回転翼に形成する基準部形成工程とを有し、
前記位置決め工程では、前記凹部に前記凸部を挿入し、前記基準部を用いて前記回転翼と前記支持軸との位置決めを行うことを特徴とするロータの製造方法。 - 請求項1に記載のロータの製造方法において、
前記支持軸における前記回転翼側の端部に嵌合凸部を形成する嵌合凸部形成工程と、
前記回転翼における重心位置の計測結果に基づく位置に、前記嵌合凸部が嵌合する嵌合凹部を形成する嵌合凹部形成工程とを有し、
前記位置決め工程では、前記嵌合凹部に前記嵌合凸部を嵌合させて前記回転翼と前記支持軸との位置決めを行うことを特徴とするロータの製造方法。 - 請求項4に記載のロータの製造方法において、
前記回転翼における重心位置の計測に用いられ、前記嵌合凹部よりも小径の小径部を前記回転翼に形成する小径部形成工程を有し、
前記嵌合凹部形成工程では、前記小径部を拡げて前記回転翼における重心位置の計測結果に基づく位置に前記嵌合凹部を形成することを特徴とするロータの製造方法。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2015107981A1 (ja) * | 2014-01-15 | 2015-07-23 | 株式会社Ihi | タービン軸におけるシャフトとインペラとの溶接方法、タービン軸、および、溶接装置 |
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2010
- 2010-03-25 JP JP2010070241A patent/JP2011202575A/ja active Pending
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