JP2011202125A - 粘着剤およびそれを用いた粘着シート - Google Patents
粘着剤およびそれを用いた粘着シート Download PDFInfo
- Publication number
- JP2011202125A JP2011202125A JP2010073178A JP2010073178A JP2011202125A JP 2011202125 A JP2011202125 A JP 2011202125A JP 2010073178 A JP2010073178 A JP 2010073178A JP 2010073178 A JP2010073178 A JP 2010073178A JP 2011202125 A JP2011202125 A JP 2011202125A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pressure
- sensitive adhesive
- functional group
- group
- meth
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Adhesive Tapes (AREA)
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
- Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
Abstract
【解決手段】下記の(A)および(B)を含有する粘着剤樹脂組成物[I]が下記の架橋剤(B)により架橋されてなる粘着剤である。そして、下記の官能基含有重合開始剤(b)の有する官能基量の、酸性基以外の官能基を有するモノマー(a2)の有する官能基量に対する比〔(b)/(a2)〕が、モル比で、(b)/(a2)=0.0001〜1の範囲である。
(A)下記の(a1)および(a2)を含有してなる、酸性基を有する化合物を含まない共重合成分(a)を、官能基含有重合開始剤(b)の存在下で重合してなるアクリル系樹脂。
(a1)(メタ)アクリル酸アルキルエステル系モノマー。
(a2)酸性基以外の官能基を有するモノマー。
(B)架橋剤。
【選択図】なし
Description
本発明では、官能基含有の重合開始剤を使用することにより、重合反応時に重合開始剤と反応した構成モノマーには必ず官能基が導入されることとなり、上述の一定量発生する低分子量成分も官能基を含有するものとなる。
したがって、官能基を有する低分子量成分は架橋剤と反応することができ架橋構造に取り込まれるため、架橋後の低分子量成分の残存を減らすことが可能となり、結果、アウトガスの発生が抑制される。
本発明では、官能基含有の重合開始剤を使用することから、残存した重合開始剤は官能基を介して架橋剤と反応し架橋構造に取り込まれるために、重合開始剤由来のアウトガスの発生を減らすことが可能となる。
したがって、例えば、重合開始剤の官能基としてカルボキシル基を含有するものを使用した場合でも、残存する重合開始剤の有するカルボキシル基による悪影響は殆ど生じないと考えられ、仮に残存しても量的に非常に少量であるためその悪影響は少ないと推測される。
(A)下記の(a1)および(a2)を含有してなる、酸性基を有する化合物を含まない共重合成分(a)を、官能基含有重合開始剤(b)の存在下で重合してなるアクリル系樹脂。
(a1)(メタ)アクリル酸アルキルエステル系モノマー。
(a2)酸性基以外の官能基を有するモノマー。
(B)架橋剤。
以下、本発明について詳細に説明する。
これら官能基含有モノマー(a2)は、単独で用いてもよいし2種以上を併用してもよい。
「アクリル系樹脂溶液の調製」
温度計、攪拌機、滴下ロートおよび還流冷却器を備えた反応器内に酢酸エチル40部を仕込み、攪拌しながら昇温し、78℃とした。ついで、これに、ブチルアクリレート88部、メチルアクリレート10部、2−ヒドロキシエチルアクリレート2部に、官能基含有重合開始剤として4,4′−アゾビス−4−シアノバレリアン酸(ACVA)0.12部を溶解させた混合物を2時間にわたって滴下した。さらに、重合途中に、酢酸エチル10部にACVA0.01部を溶解させた重合触媒液を逐次追加しながら7時間重合させた後、酢酸エチルで希釈して、アクリル系樹脂〔重量平均分子量(Mw)85万〕の35%溶液を作製した。なお、アクリル系樹脂の重量平均分子量(Mw)の測定に関しては、前述の方法に従って測定した。
後記の表1に示すモノマー成分(共重合成分)および重合開始剤を同表に示す配合量で用いた。それ以外は実施例1と同様にしてアクリル系樹脂の35%溶液を作製した。また、各アクリル系樹脂の重量平均分子量(Mw)を前述の方法に従って測定し、その結果を後記の表1に併せて示す。
支持基材として、厚み25μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(パナック社製、ルミラーT−25)を用いた。一方、剥離シートには、厚み25μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(パナック社製、SEPA100)を用いた。そして、上記支持基材の片面に、乾燥後の厚みが25μmとなるように、アプリケーターを用いて上記粘着剤組成物を塗布し、100℃で2分間加熱乾燥させて粘着剤層を形成した。ついで、この粘着剤層面に上記剥離シートを貼り合わせることにより粘着シートを作製した。
各粘着シートを裁断して、25mm×120mmの大きさの試験片を作製し、この試験片から剥離シートを剥がした後、被着体としてのステンレス板に2kgのローラーを1往復させる方法で圧着した。そして、24時間放置後、23℃×50%RHの雰囲気下、剥離速度0.3m/minでの180°剥離力を測定し、これを粘着力とした。
上記粘着シートに形成された粘着剤層から各粘着剤20cm2を採取し、バイアル瓶に入れて密封した後に、120℃で1時間加熱した際のガス1mlをガスクロマトグラフィー(GC)測定に供した。なお、ヘッドスペース法ガスクロマトグラフィー/質量分析測定(HS−GC/MS)から各ピークの定性分析を行なった。つぎに、既知の濃度のデカンを含むアセトン溶液1μlを供して、同様にヘッドスペース法ガスクロマトグラフィー測定(HS−GC)を行い、これにより検量線を作成した。得られた検量線に基づいて、各粘着剤のヘッドスペース法ガスクロマトグラフィー測定(HS−GC)の各ピークからアウトガス量(ng/cm2)を求めた。
JIS Z 2037に準拠し、各粘着シートから剥離シートを剥がした後、これをステンレス板に25×25mmの面積が接する様に貼り付け、温度40℃の条件で1kg荷重を掛け、24時間後のズレの有無を目視により観察し、下記に示す基準にて評価した。
○:ズレが全く確認されなかった。
×:ズレが確認された。
Claims (6)
- 下記の(A)および(B)を含有する粘着剤組成物[I]が下記の架橋剤(B)により架橋されてなる粘着剤であって、下記の官能基含有重合開始剤(b)の有する官能基量の、酸性基以外の官能基を有するモノマー(a2)の有する官能基量に対する比〔(b)/(a2)〕が、モル比で、(b)/(a2)=0.0001〜1であることを特徴とする粘着剤。
(A)下記の(a1)および(a2)を含有してなる、酸性基を有する化合物を含まない共重合成分(a)を、官能基含有重合開始剤(b)の存在下で重合してなるアクリル系樹脂。
(a1)(メタ)アクリル酸アルキルエステル系モノマー。
(a2)酸性基以外の官能基を有するモノマー。
(B)架橋剤。 - 上記アクリル系樹脂(A)の重量平均分子量が10万〜200万である請求項1記載の粘着剤。
- 上記酸性基以外の官能基を有するモノマー(a2)の有する官能基が、水酸基、アミノ基、アミド基およびグリシジル基からなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項1または2記載の粘着剤。
- 上記官能基含有重合開始剤(b)の含有する官能基が、カルボキシル基または水酸基である請求項1〜3のいずれか一項に記載の粘着剤。
- 上記官能基含有重合開始剤(b)が、アゾ系重合開始剤である請求項1〜4のいずれか一項に記載の粘着剤。
- 支持基材の片面または両面に、請求項1〜5のいずれか一項に記載の粘着剤からなる粘着剤層が形成されてなる粘着シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010073178A JP2011202125A (ja) | 2010-03-26 | 2010-03-26 | 粘着剤およびそれを用いた粘着シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010073178A JP2011202125A (ja) | 2010-03-26 | 2010-03-26 | 粘着剤およびそれを用いた粘着シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011202125A true JP2011202125A (ja) | 2011-10-13 |
Family
ID=44879102
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010073178A Pending JP2011202125A (ja) | 2010-03-26 | 2010-03-26 | 粘着剤およびそれを用いた粘着シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2011202125A (ja) |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008222953A (ja) * | 2007-03-15 | 2008-09-25 | Lintec Corp | 粘着シート |
JP2008222967A (ja) * | 2007-03-15 | 2008-09-25 | Lintec Corp | 粘着シート |
WO2009028374A1 (ja) * | 2007-08-24 | 2009-03-05 | Nitto Denko Corporation | ハードディスクドライブ部品固定用両面粘着シートおよびハードディスクドライブ |
WO2010013536A1 (ja) * | 2008-07-31 | 2010-02-04 | リンテック株式会社 | 粘着シート |
JP2010037514A (ja) * | 2008-08-08 | 2010-02-18 | Lintec Corp | 粘着シート |
-
2010
- 2010-03-26 JP JP2010073178A patent/JP2011202125A/ja active Pending
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008222953A (ja) * | 2007-03-15 | 2008-09-25 | Lintec Corp | 粘着シート |
JP2008222967A (ja) * | 2007-03-15 | 2008-09-25 | Lintec Corp | 粘着シート |
WO2009028374A1 (ja) * | 2007-08-24 | 2009-03-05 | Nitto Denko Corporation | ハードディスクドライブ部品固定用両面粘着シートおよびハードディスクドライブ |
JP2009074060A (ja) * | 2007-08-24 | 2009-04-09 | Nitto Denko Corp | ハードディスクドライブ部品固定用両面粘着シートおよびハードディスクドライブ |
WO2010013536A1 (ja) * | 2008-07-31 | 2010-02-04 | リンテック株式会社 | 粘着シート |
JP2010037514A (ja) * | 2008-08-08 | 2010-02-18 | Lintec Corp | 粘着シート |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6456686B2 (ja) | 粘着剤層付偏光フィルムおよび画像表示装置 | |
JP6565487B2 (ja) | 粘着剤組成物、粘着剤及び粘着シート | |
JP3921017B2 (ja) | 感圧接着剤シート | |
JP6124614B2 (ja) | アクリル系粘着剤組成物、アクリル系粘着剤および粘着シートならびに基材レス粘着シート | |
JP4918166B1 (ja) | 両面粘着シート、剥離シート付き両面粘着シート、その製造方法および透明積層体 | |
JP6204633B2 (ja) | 粘着剤組成物及び粘着シート | |
WO2011136141A1 (ja) | アクリル系樹脂溶液、アクリル系粘着剤組成物、アクリル系粘着剤、粘着シート、光学部材用アクリル系粘着剤、粘着剤層付き光学部材 | |
JP2011225835A (ja) | 粘着剤組成物、粘着剤、両面粘着シート、光学部材用粘着剤、タッチパネル | |
JP2016136238A (ja) | 両面粘着剤層付偏光フィルム、その製造方法および画像表示装置 | |
JP2014196377A (ja) | アクリル系粘着剤組成物およびそれを用いた粘着剤 | |
JP2013213203A (ja) | アクリル系粘着剤組成物、アクリル系粘着剤、およびそれを用いてなる透明電極用粘着剤、タッチパネル及び画像表示装置 | |
JP5721537B2 (ja) | 光学部材用アクリル系粘着剤及び粘着剤層付き光学部剤 | |
JP6617419B2 (ja) | 粘着剤組成物、粘着剤及び粘着シート | |
JP2011202126A (ja) | 粘着シート | |
JP2019151837A (ja) | 難接着被着体用粘着剤組成物、難接着被着体用粘着剤および難接着被着体用粘着テープ | |
JP7378230B2 (ja) | 粘着シートおよび積層体 | |
JP7327092B2 (ja) | 粘着剤組成物、粘着剤及び粘着シート | |
JP2007138013A (ja) | 両面粘着シート及びそれを用いた部材の製造方法 | |
JP2007100039A (ja) | 両面粘着シート及びそれを用いた部材の製造方法 | |
JP6302233B2 (ja) | 粘着剤層、粘着シート、光学装置及び表示装置 | |
JP2013199544A (ja) | 粘着性組成物、粘着剤および粘着シート | |
JP6032695B2 (ja) | 粘着剤組成物、粘着剤、およびそれを用いてなる粘着シート | |
JP7256809B2 (ja) | 粘着剤組成物および粘着テープ | |
JP7400572B2 (ja) | 活性エネルギー線硬化性剥離型粘着剤組成物および剥離型粘着シート | |
JP7312629B2 (ja) | 型板ガラス用飛散防止フィルム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20130208 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20140110 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140121 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20140320 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140320 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20140415 |