JP2011201549A - 蓋材 - Google Patents

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Abstract

【課題】蓋材を、紙と樹脂を主とする材料で構成することにより、金属探知機による検査、および電子レンジ調理を可能とし、使用後の廃棄性を改善すると共に、開封時、蓋材の開口保持性、およびその戻しによる再封性にも優れた蓋材を生産性良く提供する。
【解決手段】容器本体の上端開口部を密封する蓋材であって、金属層を備えない積層体であり、且つ、外周縁に開封用タブを有する所定の形状に打ち抜かれた枚葉形状の即席食品用容器の蓋材において、前記積層体が外側より少なくとも、紙層、接着層、基材フィルム層、シーラント層からなり、少なくとも前記紙層に、前記開封用タブの剥離方向と直交する方向に複数の抜き孔が、点線状に設けられ、前記基材フィルム層と前記シーラント層には前記抜き孔が設けられていないことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、食品用カップ型容器の熱封緘性の蓋材に関し、更に詳しくは、層構成からアルミニウム箔などの金属箔を除き、紙と樹脂で構成した蓋材に関するものである。
従来、食品用カップ型容器の蓋材としては、例えば、紙/ポリエチレン樹脂層/アルミニウム箔/ポリエチレン樹脂層/ホットメルト層の積層構成からなる熱封緘性蓋材が一般的に使用されている。この構成の蓋材には、アルミニウム箔が、その剛性、塑性変形性、或いはカール防止などの点から用いられている。
また、アルミニウム箔を使用しない構成の蓋材では、例えば、紙/接着剤またはポリエチレン樹脂層/二軸延伸プラスチックフィルム層/ポリエチレン樹脂層/ホットメルト層のようなものが知られている。
上述したように、アルミニウム箔を用いた構成の蓋材は、アルミニウム箔の特徴である剛性、塑性変形性によりカールの発生を抑制できる。また、この蓋材が熱封緘性蓋材としてカップ型容器に取り付けられ、収容された食品を食するに際し、蓋材の一部分を捲り上げるように開いてからお湯を差し、そして蓋材を閉じて容器内の食品を蒸らしてから食する商品もある。
このタイプの商品では、蓋材にアルミニウム箔が層構成の一部として用いられることで、注湯時の蓋材の部分的な開口性およびそれを戻した時の再封性に優れるなどの長所を有する。このように折ったときに折った形状を保持し、広げたときに広げた形状を維持する性質をデットホールド性という。
しかしその反面、商品製造ラインでの内容物充填後の金属探知機による金属異物の混入検査が出来ず、商品購入者側でも、注湯による調理以外に最近注目されている電子レンジ調理加熱が出来ない。そして、蓋材の製造コストも割高となり、使用後の廃棄性についても、焼却では燃えカスが残るなどの問題があった。
また、後者のアルミニウム箔を使用しない、アルミレス構成の蓋材は、アルミニウム箔の使用による欠点は解消されるものの、逆に、アルミニウム箔の使用による長所が失われ、カールが発生しやすくなると共に、お湯を差して食品を蒸らす商品に用いられる蓋材としては、開封時、その蓋材の折り曲げによる開口性およびその戻しによる再封性が低下する、デットホールド性がなくなるという問題があった。
これに対し、使用材料や後加工によるアルミレス構成蓋材の性能改善が試みられており、例えば、特許文献1に示されているように、紙層にコート紙を用いて、このコート層の塗布量を全紙坪量に対して、特定して、また、コート層の顔料成分と樹脂成分との比率を特定することにより、上記問題を改善する試みもある。
公知文献を以下に示す。
特開2010−47268号公報
特殊な紙層を用いて、その紙層のデットホールド性によって、開封時、その蓋材の折り曲げによる開口性およびその戻しによる再封性は得ることが出来るが、特殊な紙層を用いていることから、あらかじめ大ロットで製紙しておく必要があり、入手がわずらわしく、またコスト的にも高いものとなってしまう。
また、遮光性を付与させるために、紙の裏面に遮光印刷層を設けると、用いているインキの臭気が内容物に移行して、内容物に異臭が発生してしまう恐れがある。また、商品陳列時に、周囲の臭いが、容器内の内容物に移行する恐れもある。
さらには、油性食品(例えば、具の乾燥油揚げなど)の油が染み出し、油染みを蓋材に発生させてしまうことがあった。
本発明は、上記問題点を広く解決しようとするもので、その目的とするところは、蓋材の構成材料からアルミニウム箔などの金属を除き、紙と樹脂を主とする材料で構成することにより、金属探知機による検査、および電子レンジ調理を可能とし、使用後の廃棄性を改善すると共に、開封時、蓋材の開口保持性、およびその戻しによる再封性にも優れるという、総合的に優れた性能の熱封緘性の蓋材を生産性良く提供することにある。
本発明は係る課題に鑑みなされたものであり、請求項1の発明は、容器本体の上端開口部を密封する蓋材であって、アルミニウム箔などの金属層を備えない積層体であり、且つ、外周縁に開封用タブを有する所定の形状に打ち抜かれた枚葉形状の即席食品用容器の蓋材において、
前記積層体が外側より少なくとも、紙層、接着層、基材フィルム層、シーラント層からなり、
少なくとも前記紙層に、前記開封用タブの剥離方向と直交する方向に複数の抜き孔が、点線状に設けられ、
前記基材フィルム層と前記シーラント層には前記抜き孔が設けられていないことを特徴とする蓋材である。
上記構成にすることによって、開封用タブを持って剥離開封すると、複数の抜き孔が、点線状に設けられているので、この点線に沿って紙層が折り曲げられ易くなり、開封の際に折り曲げると、その自重もあり、戻ることも無く、お湯を注いだりするときに安心して注ぐことが出来る。また、お湯を注いだ後、再封するときも、曲げ戻しやすく、同様に、曲げ戻した状態に保持される。
また、基材フィルム層が、紙層、接着層の内側にあるので、絵柄印刷層の印刷インキや周囲からの臭いから内容物を遮断できる。
請求項2の発明は、前記基材フィルム層が、ポリエチレンテレフタレートあるいはエチレンービニルアルコール共重合体の2軸延伸フィルムからなり、その厚みが、2から15μmであることを特徴とする請求項1に記載の蓋材である。
さらに、基材フィルム層に、ポリエチレンテレフタレートあるいはエチレンービニルアルコール共重合体の2軸延伸フィルムを用い、その厚みを、2から15μmにすることによって、デッドホールド性を損なうことがなく、本用途での耐熱性も十分あり、フラット性もあり、蓋材として、優れた物性が得られる。また、濡れ性の良さに起因する印刷あるいはラミネート適性があり、加工性が高い。また、内容物が油性食品であっても、耐油性
がある。
請求項3の発明は、前記抜き孔が貫通する層の厚みが、70μm以上であることを特徴とする請求項1または2に記載の蓋材である。
抜き孔が貫通する層の厚みを、70μm以上にすることによって、蓋材が折れ曲がりやすくなり、開封時の蓋材の開口保持性、およびその戻しによる再封性が高まる。
請求項4の発明は、前記基材フィルム層の前記接着層側に、遮光印刷層が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の蓋材である。
遮光印刷層を基材フィルム層の接着層側に設けたので、光線による、内容物の劣化が起きにくく、また、遮光印刷層のインキの臭気が内容物に移行する恐れがない。
本発明の蓋材は、アルミニウム箔などの金属層が無く、金属探知機による検査、および電子レンジ調理が可能であり、使用後の廃棄性が改善されていて、且つ、開封時の蓋材の開口保持性、およびその戻しによる再封性に優れている。
しかも、遮光印刷層を設けることによって、絵柄印刷層や周囲からの臭いが内容物に移行することがない。また、光線による内容物の劣化の促進が防止される。更に、遮光印刷層を基材フィルム層の接着層側に設けることによって、遮光印刷層のインキの臭気の内容物への移行も防止される。
本発明の蓋材の一実施形態の点線状に設けられた複数の抜き孔の位置を表した説明図である。 本発明の蓋材の一実施形態の基本的な層構成を表す模式的断面図である。 本発明の蓋材の他の実施形態の層構成を表す模式的断面図である。 本発明の蓋材のさらに他の実施形態の層構成を表す模式的断面図である。
以下本発明を実施するための形態につき説明する。 図1は、本発明の蓋材の一実施形態で、複数の抜き孔が点線状に設けられている状態を説明する平面図である。また、図2は、本発明の蓋材の一実施形態の基本的な層構成を表す模式的断面図である。
図1は、本発明の蓋材の一実施形態の紙層を上から見た様子である。蓋材本体1と開封用タブ2からなり、複数の抜き孔3が、開封用タブ2の剥離方向mと直交する方向を向く直線上にのって、点線状に設けられている。
図では、蓋材本体を円形としたが、必ずしも円形に限らない。方形でもよいし、楕円形でも良い。方形の場合開封用タブ2をその一隅に設けると、開けやすい。また楕円形の場合は、2つの焦点を結ぶ直線の延長上の端縁に設けることが好ましい。
点線状の複数の抜き孔3は、抜いた孔が間隔をあけて、直線上に並んで点線状になっている。孔の形状は円形が加工し安く好ましいが、円形以外でもかまわない。円形以外の形状としては、楕円形、六角形、八角形、ダイヤモンド型、星型などでもよい。
円形であれば、直径が5から10mmの抜いた円形の孔が、1から5mmの間隔を開けて直線状に並んで点線状になっていて、直径と間隔の比は、直径/間隔が、5/1から2
/1の範囲が好ましい。この範囲であれば、開口性が担保され、且つ、加工上の問題が起きない。
図2は、蓋材の層構成を表す断面図である。図の上方向が、容器本体にシールしたときに外側になるように図示している。層構成は上から、紙層4、接着層5、基材フィルム層6、シーラント層7からなっている。
これらの層の他に、金属箔以外の層を設けても良い。例えば、図3に示すように、紙層4の外側に文字、絵柄、光沢ニス等の絵柄印刷層8を設けても良い。また、紙層4の外側に樹脂層を設けても良い。このとき、樹脂層をフィルムとして表基材層10としてもよく、接着剤を介して紙層4に接着することも出来る。そのとき、図4のように、絵柄印刷層8を表基材層10の紙層4側に設けて、積層してもよい。
基材フィルム層6の外側や内側の面に蒸着層を設けてもよい。蒸着層としては、無機酸化物の酸化アルミニウムや酸化ケイ素などを用いてもよいし、金属のアルミニウムを蒸着層として、金属探知機での検査が出来る範囲で設けてもよい。
基材フィルム層6の外側の面に、遮光印刷層9を設けてもよい。遮光印刷層9は、通常の油性あるいは水性の印刷用インキを使用して、通常のグラビア印刷法その他の印刷法により形成することができる。
遮光印刷層9は1層で設ける必要は無く、基材フィルム6側に黒色顔料を含むインキを用いて、墨、グレー、茶、オレンジ、セピアなどの色の第1印刷層を設け、その上に、白色顔料を含む、白や淡色の第2印刷層を設けてもよい。更には、3層、4層の遮光印刷層9にしてもよい。
紙層3としては、坪量50g/m〜150g/mの紙が好ましく用いられる。紙面に絵柄印刷層8を設ける場合には、少なくとも表面が白色で多色印刷適正を有するものが好ましく、印刷用下地コート層が積層された、両アート紙、片アート紙、あるいは、両コート紙、片コート紙などを好適に使用することができる。また、表基材層10に絵柄印刷層8を設ける場合なら、純白ロールなどを用いることが出来る。
坪量が50g/m 未満の場合は、剛性や機械的強度がやや不足し、150g/m を超える場合は、剛性は既に充分であり、それ以上の必要性がなく、ヒートシールに時間を要し、紙の層間強度の低下、開封時の紙の折れ易さの低下などもあるため好ましくない。
紙層4の紙目(並んだ紙の繊維の長手方向)は、点線状に設けられた抜き孔3と同一方向に、開封用タブ2の剥離方向mと直交する方向になるようにすることが好ましい。これによって、紙目に沿って折り曲げやすく、折った蓋材が戻りにくい。また、蓋材表面に凹凸パターンを賦型することも紙の繊維による反発を低減し、開口時のデッドホールド性の更なる改善をすることも出来る。
基材フィルム層6に用いる基材フィルムとしては、延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、延伸ポリスチレンフィルム、延伸ポリエチレンフィルム、延伸ポリプロピレンフィルム、延伸ナイロンフィルムなどが挙げられ、用途等に応じて適宜選定できる。
特に好ましくは、延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、または、エチレン−ビニルアルコール共重合体の延伸フィルムであり、このいずれかを用いることによって、外部からの臭いや、蓋材の絵柄印刷層8や遮光印刷層9のインキの臭いを遮断して、内容物を
異臭から守ることが出来る。
また、その厚みは薄いほどデッドホールド性が良いため、2〜15μmが望ましく用いられる。2μm未満では、製造工程での取り扱いが困難であり、15μmを越えると、デッドホールド性への置く影響がでる。
紙層4と基材フィルム層6を貼り合わせる接着層5としては、押出し樹脂層が好ましく使用できる。押出し樹脂としては、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、エチレンと酸のコポリマー樹脂、合成ゴムの何れか一以上を主体とする熱可塑性樹脂が好ましく使用できる。また、ウェットラミネート用接着剤、ドライラミネート用接着剤、ノンソルベントラミ接着剤、ホットメルト剤を接着層5として使用してもよい。
シーラント層7は、単層でも多層でも良いが、シーラント層4の最内面は、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、エチレン−メタクリル酸共重合体樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体樹脂などの酸コポリマー樹脂を主成分としたイージーピールシーラント樹脂層であることが好ましい。これらのシーラント層7の素材は、いずれにしても被着体容器の少なくとも開口周縁部の接合面側の素材に応じて選択される。
以下に、本発明の具体的実施例について説明する。
<実施例1>
図3に示した、層構成が、外側より、絵柄印刷層8、紙層4、接着層5、遮光印刷層9、基材フィルム層6、シーラント層7からなる蓋材を作成する。
紙層4として片アート紙(坪量104.7g/m2、厚さ100μm)を用い、その外面に多色グラビア印刷機を用いて文字、絵柄、光沢ニス等の絵柄印刷層8を印刷し、印刷インラインで、抜き加工を行い、図1記載のように複数の抜き孔3を点線状に設けた。抜き孔3の直径は7mmで隣り合う抜き孔3の間の間隔は3mmとした。
別途、基材フィルム層6として、2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚さ12μm)を用意して、この2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムの片面に、多色グラビア印刷機を用いて、カーボンブラックを顔料とする墨インキと、酸化チタンを顔料とする白インキをそれぞれ版深35μmのベタ版を用いて、2ユニットで重ね刷りし、塗布量6g/m2 (固形分)の遮光印刷層9を設けた。
この遮光印刷層9を設けた2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムの遮光印刷層9面に2液硬化型のアンカーコート剤を塗工した後、先に準備した片アート紙の絵柄印刷層8の反対面にコロナ放電処理を施し、Tダイ方式押出しラミネート機を用い、接着層5として低密度ポリエチレン(厚さ13μm)を押出し積層した。
さらに、2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムの遮光印刷層9の反対面に2液硬化型のアンカーコート剤を塗工した後、Tダイ方式押出しラミネート機を用い、エチレン−メタクリル酸共重合体樹脂(厚さ10μm)、最内面にエチレン−メタクリル酸共重合体系のイージーピールシーラント樹脂(厚さ10μm)の2層を共押出しし、総厚が20μmのシーラント層7を設け、実施例1の蓋材原反を作製した。
以上のようにして作製した蓋材原反を、紙層1の紙目(並んだ繊維の長手)方向に垂直
に剥がし方向がなるように開封用タブの付いた直径180mmの略円形形に打ち抜いて枚葉形態の蓋材を作製し、実施例1とした。
<実施例2>
図4に示した、層構成が、外側より、表基材層10、絵柄印刷層8、紙層4、接着層5、遮光印刷層9、基材フィルム層6、シーラント層7からなる蓋材を作成する。
表基材層として、2軸延伸ポリプロピレン(厚さ20μm)を用意し、この内面に多色グラビア印刷機を用いて文字、絵柄、光沢ニス等の絵柄印刷層を印刷し、この絵柄印刷面にドライラミネーションにより紙層の純白ロール(坪量60g/m2、厚さ60μm)を積層した。
この2軸延伸ポリプロピレン、絵柄印刷層、純白ロールの積層体に見当を合わせて、抜き加工を行い、図1記載のように複数の抜き孔3を点線状に設けた。抜き孔3の直径、間隔は実施例1と同じである。
別途、2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚さ12μm)の片面に、多色グラビア印刷機を用いて、カーボンブラックを顔料とする墨インキと、酸化チタンを顔料とする白インキをそれぞれ版深35μmのベタ版を用いて、2ユニットで重ね刷りし、塗布量6g/m2 (固形分)の遮光印刷層9を設けた。
この遮光印刷層9を設けた2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムの遮光印刷層9面に2液硬化型のアンカーコート剤を塗工した後、先に抜き加工を行った、2軸延伸ポリプロピレン、絵柄印刷層、純白ロールの積層体の純白ロール面にコロナ放電処理を施し、Tダイ方式押出しラミネート機を用い、接着層5として低密度ポリエチレン(厚さ13μm)を押出し積層した。
さらに、2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムの遮光印刷層9の反対面に2液硬化型のアンカーコート剤を塗工した後、Tダイ方式押出しラミネート機を用い、エチレン−メタクリル酸共重合体樹脂(厚さ10μm)、最内面にエチレン−メタクリル酸共重合体系のイージーピールシーラント樹脂(厚さ10μm)の2層を共押出し、総厚が20μmのシーラント層を設け、実施例2の蓋材原反を作製した。この蓋材原反を実施例1と同様に、打ち抜いて枚葉形態の蓋材を作製し、実施例2とした。
<実施例3>
図4に示した、層構成が、実施例2と同様な、外側より、表基材層10、絵柄印刷層8、紙層4、接着層5、遮光印刷層9、基材フィルム層6、シーラント層7からなる蓋材を作成する。
表基材層10として、2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚さ12μm)を用意し、この内面に多色グラビア印刷機を用いて文字、絵柄、光沢ニス等の絵柄印刷層8を印刷する。
紙層4として、純白ロール(坪量80g/m2、厚さ80μm)を用意し、純白ロールに抜き孔3を流れ方向(機械方向)にエンドレスで点線状に設ける。抜き孔4の直径および間隔は実施例1と同じである。この抜き孔3を設けた純白ロールと表基材層の2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムの絵柄印刷層8側に、抜き孔3と絵柄印刷の見当を合わせて、2液硬化型ドライラミネート用接着剤を用いて積層する。
別途、2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚さ12μm)の片面に、多色
グラビア印刷機を用いて、カーボンブラックを顔料とする墨インキと、酸化チタンを顔料とする白インキをそれぞれ版深35μmのベタ版を用いて、2ユニットで重ね刷りし、塗布量6g/m2 (固形分)の遮光印刷層9を設けた。
先に抜き加工を行った2軸延伸ポリプロピレン、絵柄印刷層8、純白ロールからなる積層体の純白ロール面にコロナ放電処理を施し、遮光印刷層9を設けた2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムの遮光印刷層9面に2液硬化型のアンカーコート剤を塗工し、純白ロールのコロナ放電処理面と2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムの遮光印刷層9面をTダイ方式押出しラミネート機を用い、接着層として低密度ポリエチレン(厚さ13μm)を押出し積層した。
さらに、2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムの遮光印刷層9の反対面に2液硬化型のアンカーコート剤を塗工した後、Tダイ方式押出しラミネート機を用い、エチレン−メタクリル酸共重合体樹脂(厚さ10μm)、最内面にエチレン−メタクリル酸共重合体系のイージーピールシーラント樹脂(厚さ10μm)の2層を共押出し、総厚が20μmのシーラント層を設け、実施例3の蓋材原反を作製した。この蓋材原反を実施例1と同様に、打ち抜いて枚葉形態の蓋材を作製し、実施例3とした。
以下に本発明の比較例について説明する。
<比較例1>
実施例1と紙層4の片アート紙(坪量104.7g/m2、厚さ100μm)を、片アート紙(坪量52g/m2、厚さ50μm)に変えた以外は同様にして積層した蓋材原反を用いたものを、比較例1とした。
<比較例2>
層構成が、実施例2と同じで、抜き孔3を表基材層10の2軸延伸ポリプロピレンにのみ設けた、外側より、表基材層10、絵柄印刷層8、紙層4、接着層5、遮光印刷層9、基材フィルム層6、シーラント層7からなる蓋材を作成する。
表基材層10として、2軸延伸ポリプロピレン(厚さ20μm)を用意し、この内面に多色グラビア印刷機を用いて文字、絵柄、光沢ニス等の絵柄印刷層8を印刷し、印刷インラインで、絵柄印刷に見当を合わせ、抜き加工を行い、実施例1と同じ形状の抜き孔3を設けた。
この2軸延伸ポリプロピレンの絵柄印刷面に2液硬化型ドライラミネート用接着剤を用いたドライラミネーションにより紙層4の純白ロール(坪量60g/m2、厚さ60μm)と積層した。
別途、2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚さ12μm)の片面に、多色グラビア印刷機を用いて、カーボンブラックを顔料とする墨インキと、酸化チタンを顔料とする白インキをそれぞれ版深35μmのベタ版を用いて、2ユニットで重ね刷りし、塗布量6g/m2 (固形分)の遮光印刷層9を設けた。
この遮光印刷層9を設けた2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムの遮光印刷層9面に2液硬化型のアンカーコート剤を塗工した後、先に用意した2軸延伸ポリプロピレン、絵柄印刷層8、純白ロールの積層体の純白ロール面にコロナ放電処理を施し、Tダイ方式押出しラミネート機を用い、接着層5として低密度ポリエチレン(厚さ13μm)を押出し積層した。
さらに、2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムの遮光印刷層9の反対面に2液硬化型のアンカーコート剤を塗工した後、Tダイ方式押出しラミネート機を用い、エチレン−メタクリル酸共重合体樹脂(厚さ10μm)、最内面にエチレン−メタクリル酸共重合体系のイージーピールシーラント樹脂(厚さ10μm)の2層を共押出し、総厚が20μmのシーラント層を設け、比較例2の蓋材原反を作製した。この蓋材原反を実施例1と同様に、打ち抜いて枚葉形態の蓋材を作製し、比較例2とした。
<比較例3>
実施例1と、基材フィルム層6の2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚さ12μm)を、軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚さ25μm)に変えた以外は同様にして積層した蓋材原反を用いたものを、比較例3とした。
<比較例4>
層構成が、実施例1と同様な図3に示したように、外側より、絵柄印刷層8、紙層4、接着層5、遮光印刷層9、基材フィルム層6、シーラント層7からなる蓋材を作成する。
紙層4として片アート紙(坪量104.7g/m2、厚さ100μm)を用い、その外面に多色グラビア印刷機を用いて文字、絵柄、光沢ニス等の絵柄印刷層8を印刷し、絵柄印刷層8と紙層4(片アート紙)からなる刷体を準備した。
別途、基材フィルム層6として、2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚さ12μm)を用意して、この2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムの片面に、多色グラビア印刷機を用いて、カーボンブラックを顔料とする墨インキと、酸化チタンを顔料とする白インキをそれぞれ版深35μmのベタ版を用いて、2ユニットで重ね刷りし、塗布量6g/m2 (固形分)の遮光印刷層9を設けた。
この遮光印刷層9を設けた2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムの遮光印刷層9面に2液硬化型のアンカーコート剤を塗工した後、先に準備した刷本の片アート紙の面にコロナ放電処理を施し、Tダイ方式押出しラミネート機を用い、接着層5として低密度ポリエチレン(厚さ13μm)を押出し積層した積層体を作成した。
この絵柄印刷層8、紙層4、接着層5、遮光印刷層9、基材フィルム層6からなる積層体の絵柄印刷に見当を合わせて、抜き加工を行い、実施例1と同じ形状の抜き孔3を設けた。
さらに、基材フィルム層6の2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムの面に2液硬化型のアンカーコート剤を塗工した後、Tダイ方式押出しラミネート機を用い、エチレン−メタクリル酸共重合体樹脂(厚さ10μm)、最内面にエチレン−メタクリル酸共重合体系のイージーピールシーラント樹脂(厚さ10μm)の2層を共押出しし、総厚が20μmのシーラント層を設け、比較例4の蓋材原反を作製した。
以上のようにして作製した蓋材原反を、実施例1と同様に打ち抜いて枚葉形態の蓋材を作製し、比較例4とした。
以上のようにして作製した実施例1〜3、比較例1〜4の蓋材を、容器本体の発泡ポリスチレン材の成型容器のフランジ部に130℃×0.5sec×0.3MPaでヒートシールして評価した。
<評価方法>
1)開口性
開封用タブ2を持って、容器本体より、蓋材を複数の点線状の抜き孔3まで開封して放置した後、安定したところで、容器側面から目視にて開封角度を確認した。この時、容器フランジ/蓋材の角度が45°以上であれば開口性が良好であり、これを○として示し、45°以下であれば、開口性が不良として×とした。その結果を表1に記す。
2)耐油性
内容物として、乾麺、乾燥てんぷらを充填して、シールした容器を逆さに置いて、40℃で保存、3週間後に蓋材に油染みが無ければ○とし、油染みがあれば×とした。その結果を表1に記す。
3)臭気
耐油性を測定したものを、蓋材を開封用タブを持って、容器本体より、複数の点線状の抜き孔まで開封して、熱湯を注ぎ、その際にインキ由来の臭気が確認されなければ○とし、臭気が確認されれば×とした。その結果を表1に記す。
Figure 2011201549
<比較結果>
上記実施例1から3による本発明品は、いずれの評価に対しても良好であり、容器に使用したときに、開封時の蓋材の開口保持性、およびその戻しによる再封性にも優れるものである。また、油染みが起きることも無く、インキに由来する臭気が中に入ることも無く、良好である。さらに、アルミニウム箔などの金属を使用していないので、食品の充填時の金属探知機による検査が可能であり、電子レンジ調理をすることも可能で、使用後の廃棄性にも優れている。
一方、比較例1は、抜き孔が50μmの紙層のみに開けられていて、請求項3の比較例であるが、開口性が不良であり、抜き孔が貫通する層の厚みが不足すると開口性不良となる。
また、比較例2は、抜き孔が紙層に開けられてなく、表基材の20μm2軸延伸ポリプロピレンのみに開けられていて、請求項1の比較例である。(請求項3の比較例でもある。)比較例1と同様に開口性が不良となった。
比較例3は、基材フィルムに25μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムを用いていて、請求項2の比較例である。基材フィルムの厚さが厚く、開口保持できず、開口性が不良となった。
比較例4は紙層、接着層、基材フィルム層を貫通する抜き孔を設けたものであり、基材フィルムにも抜き孔があるので、油染みが発生し、耐油性が不良であり、また、インキに由来する臭気が確認され、臭気の面でも不良となった。
1・・・蓋材本体
2・・・開封用タブ
3・・・抜き孔
4・・・紙層
5・・・接着層
6・・・基材フィルム層
7・・・シーラント層
8・・・絵柄印刷層
9・・・遮光印刷層
10・・・表基材層
m・・・剥離方向

Claims (4)

  1. 容器本体の上端開口部を密封する蓋材であって、アルミニウム箔などの金属層を備えない積層体であり、且つ、外周縁に開封用タブを有する所定の形状に打ち抜かれた枚葉形状の即席食品用容器の蓋材において、
    前記積層体が外側より少なくとも、紙層、接着層、基材フィルム層、シーラント層からなり、
    少なくとも前記紙層に、前記開封用タブの剥離方向と直交する方向に複数の抜き孔が、点線状に設けられ、
    前記基材フィルム層と前記シーラント層には前記抜き孔が設けられていないことを特徴とする蓋材。
  2. 前記基材フィルム層が、ポリエチレンテレフタレートあるいはエチレンービニルアルコール共重合体の2軸延伸フィルムからなり、その厚みが、2から15μmであることを特徴とする請求項1に記載の蓋材。
  3. 前記抜き孔が貫通する層の厚みが、70μm以上であることを特徴とする請求項1または2に記載の蓋材。
  4. 前記基材フィルム層の前記接着層側に、遮光印刷層が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の蓋材。
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