JP2011200952A - 保持材 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】保持材10は、湿式凝固法により作製されたウレタンシート2を有している。ウレタンシート2は、一面側に被研磨物を保持するための保持面Sを有している。保持面S側には枠材6が固着されている。枠材6は、被研磨物を挿入するための保持穴が形成された円環状に形成されており、保持穴を画定する内壁面6aを有している。ウレタンシート2の裏面側には接着剤層7aを介して基材8の一面側が貼り合わされている。基材8は、可塑性を有するシート状の主材部8aと、主材部8aより小さなショア硬度を有する副材部8bとを有している。副材部8bは、枠材6の内壁面6aの位置に対応するように配置されている。応力集中が緩和される。
【選択図】図1
Description
図1に示すように、本実施形態の保持材10は、湿式凝固法により作製されたポリウレタン樹脂製の軟質プラスチックシートとしてのウレタンシート2を有している。
保持材10は、湿式凝固法により作製したウレタンシート2にバフ処理を施した後、別に作製した基材8、ウレタンシート2および枠材6を貼り合わせることで製造される。湿式凝固法では、ポリウレタン樹脂溶液を調製する準備工程、ポリウレタン樹脂溶液を成膜基材に連続的に塗布し、水系凝固液中でポリウレタン樹脂溶液を凝固させてポリウレタン樹脂をシート状に再生させる再生工程、再生したポリウレタン樹脂を洗浄し乾燥させる洗浄・乾燥工程を経てウレタンシート2を作製する。基材8の作製では、主材部8aのシートに円環状の溝を形成し、この溝に副材部8bの樹脂を充填する。以下、ウレタンシート2の作製、基材8の作製、貼り合わせの順に説明する。
準備工程では、ポリウレタン樹脂、ポリウレタン樹脂を溶解可能な水混和性の有機溶媒および添加剤を混合してポリウレタン樹脂を溶解させる。有機溶媒としては、N,N−ジメチルホルムアミド(以下、DMFと略記する。)やN,N−ジメチルアセトアミド(DMAc)等を用いることができるが、本例では、DMFを用いる。ポリウレタン樹脂には、ポリエステル系、ポリエーテル系、ポリカーボネート系等の樹脂から、100%モジュラスが20MPa以下のものを選択して用い、例えば、ポリウレタン樹脂が30重量%となるようにDMFに溶解させる。添加剤としては、セル3の大きさや量(個数)を制御するカーボンブラック等の顔料、セル形成を促進させる親水性活性剤およびポリウレタン樹脂の再生を安定化させる疎水性活性剤等を用いることができる。得られた溶液を減圧下で脱泡しポリウレタン樹脂溶液を調製する。
基材8の作製では、主材部8aとして厚さT2のPET製フィルムを準備する。この主材部8aの一面側に円環状の溝を形成する。溝の形成には、例えば、下端部がヤスリ状に形成された棒状の研削治具の上端部を把持して当該研削治具を回転させながら3次元に移動可能な溝形成装置を用いることができる。研削治具の径により溝の幅を調整することができ、上下方向の移動量により溝の深さを調整することができる。また、水平面内での移動により円環状の溝を形成することができる。主材部8aに形成された溝に、主材部8aより小さなショアA硬度を有する副材部8bとしてシリコン樹脂を充填する。溝への樹脂の充填では、例えば、樹脂の熱による溶融体や溶剤による溶液を溝に流し込み、冷却や溶剤気化により固化させる。得られた基材8では、幅W、厚さtの副材部8bが主材部8aに配置されることとなる。
ウレタンシート2の裏面側と、基材8の主材部8aに副材部8bが配置された面側とを貼り合わせる。このとき、ウレタンシート2または基材8に接着剤層7aを形成し、ウレタンシート2および基材8を貼り合わせる。ウレタンシート2および基材8を貼り合わせた後、基材8のウレタンシート2と反対の面側に接着剤層7bを形成しその表面を剥離紙9で覆う。基材8が貼り合わされたウレタンシート2の保持面S側に枠材6を貼着する。このとき、枠材6に接着剤層7cを形成し、ウレタンシート2の保持面と枠材6とを接着剤層7cを介して貼り合わせる。枠材6、接着剤層7c、ウレタンシート2、接着剤層7a、基材8、接着剤層7bおよび剥離紙9を2つの平坦な治具間で挟み込み加圧することで確実に貼り合わせることができる。そして、キズや汚れ、異物等の付着がないことを確認する等の検査を行い、保持材10を完成させる。
次に、本実施形態の保持材10の作用等について説明する。
実施例1では、基材8の主材部8aを次のように作製した。まず、厚さ188μmのPET製フィルム(ショアA硬度95度)に枠材6の内径より2mm大きな内径の貫通穴が形成されるように円形状に切り抜き、切り抜いた円形状のフィルムを外径が貫通穴の内径より10mm小さくなるように裁断した。別に準備した厚さ188μmのPET製フィルム(ショアA硬度95度)に、貫通穴が形成されたフィルムと、外径を小さくした円形状フィルムとを貼付した。すなわち、貫通穴が形成されたフィルムの貫通穴の内側に、円形状フィルムの中心が貫通穴の中心と一致するように貼付した。得られた主材部8aは、厚さT2が376μmであり、幅6mm、深さ188μmの円環状の溝が形成されたものとなる。この溝に、副材部8bを形成する樹脂であるシリコンゴム(ショアA硬度10度)を充填した。つまり、副材部8bでは、幅Wが6mm、厚さtが188μmとなり、厚さtが主材部8aの厚さT2に対して50%となる。また、枠材6の内壁面6aの位置に対して、中心方向に5mm、外縁方向に1mmとなる。作製した基材8と、バフ処理により表面に開孔を形成させた厚さT1が0.8mmのウレタンシート2とを貼り合わせ、保持材10を得た。
比較例1では、基材18として、厚さが188μmの2枚のPET製フィルムを貼り合わせたもの(厚さが376μm)を用いること以外は実施例1と同様にし、保持材20を得た。
各実施例および比較例の保持材を用いて、以下の研磨条件でハードディスク用アルミニウム基板の研磨加工を行い、ロールオフにより研磨性能を評価した。ロールオフは、被研磨物の外縁部が中心部より過度に研磨加工されることで生じ、平坦性を評価するための測定項目の1つである。測定方法としては、例えば、光学式表面粗さ計にて外周端部から中心に向かい0.5mmの位置より半径方向に1.5mmの範囲で2次元プロファイル像を得る。得られた2次元プロファイル像において、半径方向をX軸、厚み方向をY軸としたときに、外周端部からX=0.5mmおよびX=1.5mmの座標位置のY軸の値がY=0となるようにレベリング補正し、このときの2次元プロファイル像のX=0.5〜1.5mm間におけるPV値を求めた。ロールオフの測定には、表面粗さ測定機(Zygo社製、型番New View 5022)を使用し、平均値(Avg)および最大値(Max)を求めた。ロールオフの測定結果を下表1に示す。
(研磨条件)
使用研磨機:スピードファム社製、9B−5Pポリッシングマシン
回転数:(定盤)30r/m
研磨圧力:90g/cm2
研磨剤:コロイダルシリカスラリ(平均粒子径:0.05μm)
被研磨物:95mmφハードディスク用アルミニウム基板
研磨時間:300秒間
2 ウレタンシート(軟質プラスチックシート)
6 枠材
6a 内壁面
7a 接着剤層
8 基材
8a 主材部(主材)
8b 副材部(副材)
10 保持材
Claims (10)
- 湿式凝固法により形成され一面側に被研磨物を保持するための保持面を有する軟質プラスチックシートと、
前記軟質プラスチックシートの一面側に固着され被研磨物を挿入可能な貫通穴が少なくとも1箇所に形成された枠材と、
前記軟質プラスチックシートの他面側に配された基材と、
前記軟質プラスチックシートおよび基材を貼り合わせる接着剤層と、
を備え、
前記基材は、可塑性を有するシート状の主材と、前記主材より小さなショア硬度を持つ少なくとも1つの副材とを有しており、前記副材が前記枠材に形成された貫通穴の内壁面の位置に対応するように前記主材に配置され、一面側が前記接着剤層に当接したことを特徴とする保持材。 - 前記基材は、前記主材の一面側に前記副材が配置されており、前記主材および副材の一面側が同一平面を形成していることを特徴とする請求項1に記載の保持材。
- 前記基材は、前記主材に少なくとも1つの溝が形成されており、前記溝に前記副材が充填されていることを特徴とする請求項2に記載の保持材。
- 前記溝は、前記枠材に形成された貫通穴の内壁面の位置に対応する位置を含むように1.5mm〜30mmの範囲の幅を有して形成されたことを特徴とする請求項3に記載の保持材。
- 前記副材は、前記接着剤層に当接する面からの厚さが前記基材の厚さに対して50%〜100%の範囲であることを特徴とする請求項1に記載の保持材。
- 前記基材は、厚さが50μm〜2000μmの範囲であることを特徴とする請求項5に記載の保持材。
- 前記基材は、前記主材がポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリ塩化ビニルおよびポリプロピレンから選択される少なくとも1種であり、前記副材がエラストマであることを特徴とする請求項1に記載の保持材。
- 前記軟質プラスチックシートは、ポリウレタン樹脂製であることを特徴とする請求項7に記載の保持材。
- 前記軟質プラスチックシートは、厚さが200μm〜2000μmの範囲であることを特徴とする請求項8に記載の保持材。
- 前記軟質プラスチックシートは、該軟質プラスチックシートの厚さが一様となるように前記保持面と反対の面側ないし前記保持面側にバフ処理が施されていることを特徴とする請求項9に記載の保持材。
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JP2006255827A (ja) * | 2005-03-17 | 2006-09-28 | Fujibo Holdings Inc | 保持具 |
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