JP2011200907A - ストリップの巻取り装置及び巻取り方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ストリップの先端が、マンドレルの隣接するセグメント間に存在する隙間に入り込まないように正常に巻取るストリップの巻取り装置を提供する。
【解決手段】マンドレル4の回転位置を検出するマンドレル回転位置検出手段25と、マンドレルの複数のセグメント9の間のセグメント隙間の位置を算出するセグメント隙間位置算出手段17と、ストリップSの先端を検出するストリップ先端検出手段15bと、ストリップの先端がマンドレルの外周に到達する予想到達時間を算出する予想到達時間算出手段17と、ストリップの先端がセグメント隙間に位置するか判定する判定手段17と、ストリップの先端がセグメント隙間に位置した場合、ストリップの先端がセグメントの外周に接触するように、マンドレルの回転速度を調整する回転速度調整手段17,18,19を備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば熱間圧延ラインの仕上圧延機で圧延された熱延鋼帯などのストリップをマンドレルを回転させて巻取る巻取り装置及び巻取り方法に関する。
巻取り装置は、図6に示すように、熱間圧延ラインの仕上圧延機(不図示)で仕上げ圧延された熱延鋼帯Sを、ピンチロール2でベンディングした後、シュート3を通過させてコイラー1で巻取る装置である(例えば、特許文献1)。
コイラー1は、熱延鋼帯Sを巻取るマンドレル4と、マンドレル4への熱延鋼帯Sの巻取りを補助するマンドレル4の周囲に配置した複数のラッパロール5とを備えており、駆動制御部(不図示)が、複数のラッパロール5の回転制御、マンドレル4の拡縮及び回転制御を行なう。
マンドレル4は、図7に示すように、中空回転軸6と、中空回転軸6の中空部に軸方向に移動自在に内嵌された往復軸7と、中空回転軸6の外周に摺動自在に外嵌されたウェッジリング8と、ウェッジリング8の外周に周方向に4分割されて配置され、中空回転軸6と同期して回転するとともに、径方向に移動自在とされた4個のセグメント9とを備えている。各セグメント9の内周にはそれぞれセグメントウェッジ部10が形成され、ウェッジリング8には、セグメントウェッジ部10に摺動自在に嵌合するウェッジ部11が形成されている。また、中空回転軸6の軸方向に延びる長孔(不図示)に挿通したコッタ(不図示)を介して往復軸7及びウェッジリング8が結合されている。
そして、駆動制御部の制御により往復軸7が軸方向に移動すると、ウェッジリング8のウェッジ部11とセグメントウェッジ部10とが摺動し、マンドレル4を拡径させるために往復軸7が軸方向の一方に移動すると、各セグメント9が径方向外方に移動してマンドレル4が拡径動作を行い、マンドレル4を縮径させるために往復軸7が軸方向の他方に移動すると、各セグメント9が径方向内方に移動してマンドレル4の縮径動作が行なわれるようになっている。
マンドレル4の拡縮動作のタイミングは、熱延鋼帯Sがマンドレル4の外周に巻取られている最中は、巻取られている熱延鋼帯Sと各セグメントとの間に摩擦力を発生させるためにマンドレル4の拡径動作を行っており、マンドレル4への熱延鋼帯Sの巻取りが完了してマンドレル4からコイル状に巻かれた熱延鋼帯Sを抜き取る際に、マンドレル4の縮径動作が行われる。
特開2005−211960号公報
ところで、熱延鋼帯Sの先端をマンドレル4にグリップする際には、マンドレル4を所定の待機径となるように拡径動作させ、マンドレル4及びラッパロール5を熱延鋼帯Sの搬入速度より数%増速した速度で回転させながら待機させておく。そして、熱延鋼帯Sの先端がマンドレル4と所定のラッパロール5の間に到達した時点で、ラッパロール5がさらに増速して熱延鋼帯Sを挟み込むことでマンドレル4がグリップして巻取りが開始される。
ところで、図7に示すように、マンドレル4を構成する各セグメント9は、互いに隣接するセグメントの間に4箇所のセグメント隙間C1〜C4が存在しており、これらセグメント隙間C1〜C4はマンドレル4の拡径動作に伴い大きくなるので、熱延鋼帯Sの先端をマンドレル4にグリップする際に、熱延鋼帯Sの先端がセグメント隙間C1〜C4何れかに入り込んでしまい、コイル状に巻かれた熱延鋼帯Sの内径折れが発生するおそれがある。
そして、熱延鋼帯Sの先端がセグメント隙間C1〜C4の何れかに入り込んだ状態で巻取りを続けると、巻取りが完了したときにマンドレル4の縮径動作を行っても、セグメント隙間C1〜C4が小さくなった状態で隣接するセグメントが熱延鋼帯Sの先端を噛んでしまうので、コイル状に巻かれた熱延鋼帯Sの抜き取り作業を正常に行なうことができない。
そこで、本発明は、上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、ストリップ先端をマンドレルにグリップする際に、ストリップの先端が隣接するセグメント間に存在する隙間に入り込まないように正常に巻取ることができるストリップの巻取り装置及び巻取り方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に係るストリップの巻取り装置は、所定の搬送速度で搬送されてきたストリップを、周方向に分割されて径方向に拡縮自在な複数のセグメントを備えたマンドレルを回転させて巻取る巻取り装置であって、前記マンドレルの回転位置を検出するマンドレル回転位置検出手段と、このマンドレル回転位置検出手段の検出情報に基づいて、前記複数のセグメントの間に存在するセグメント隙間の位置を算出するセグメント隙間位置算出手段と、前記マンドレルに向けて搬送されてきた前記ストリップ先端を検出するストリップ先端検出手段と、このストリップ先端検出手段の検出情報及び前記ストリップの前記搬送速度に基づいて、前記ストリップ先端が前記マンドレルの外周に到達する予想到達時間を算出する予想到達時間算出手段と、前記セグメント隙間位置算出手段及び前記予想到達時間算出手段の算出情報に基づいて、前記ストリップ先端が前記セグメント隙間に位置するか否かを判定する判定手段と、この判定手段において前記ストリップ先端が前記セグメント隙間に位置すると判断した場合に、前記ストリップ先端が前記セグメント隙間とは異なる前記セグメントの外周に接触するように、前記マンドレルの回転速度を調整する回転速度調整手段と、を備えている。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載のストリップの巻取り装置において、前記セグメント隙間の回転方向の中間位置を算出する中間位置算出手段と、前記ストリップ先端が前記マンドレルの外周に到達する到達地点と、前記中間位置算出手段で算出した前記中間位置とを比較する比較手段を備えており、前記回転速度調整手段は、前記比較手段において前記到達地点が前記中間位置より前記マンドレルの回転方向の後方に位置すると判断した場合には、前記マンドレルの回転速度を増速し、前記比較手段において前記到達地点が前記中間位置より前記マンドレルの回転方向の前方に位置すると判断した場合には、前記マンドレルの回転速度を減速する装置である。
また、請求項3記載のストリップの巻取り方法は、所定の搬送速度で搬送されてきたストリップを、周方向に分割されて径方向に拡縮自在な複数のセグメントを備えたマンドレルを回転させて巻取る巻取り方法であって、前記マンドレルの回転位置を検出するマンドレル回転位置検出ステップと、このマンドレル回転位置検出ステップで検出した検出情報に基づいて、前記複数のセグメントの間に存在するセグメント隙間の位置を算出するセグメント隙間位置算出ステップと、前記マンドレルに向けて搬送されてきた前記ストリップ先端を検出するストリップ先端検出ステップと、このストリップ先端検出ステップで検出した検出情報及び前記ストリップの前記搬送速度に基づいて、前記ストリップ先端が前記マンドレルの外周に到達する予想到達時間を算出する予想到達時間算出ステップと、前記セグメント隙間位置算出ステップ及び前記予想到達時間算出ステップの算出情報に基づいて、前記ストリップ先端が前記セグメント隙間に位置するか否かを判定する判定ステップと、この判定ステップにおいて前記ストリップ先端が前記セグメント隙間に位置すると判断した場合に、前記ストリップ先端が前記セグメント隙間とは異なる前記セグメントの外周に接触するように、前記マンドレルの回転速度を調整する回転速度調整ステップと、を備えていることを特徴とする方法である。
さらに、請求項4記載の発明は、請求項3記載のストリップの巻取り方法において、前記セグメント隙間の回転方向の中間位置を算出する中間位置算出ステップと、前記ストリップ先端が前記マンドレルの外周に到達する到達地点と、前記中間位置算出ステップで算出した前記中間位置とを比較する比較ステップを備えており、前記回転速度調整ステップは、前記比較ステップにおいて前記到達地点が前記中間位置より前記マンドレルの回転方向の後方に位置すると判断した場合には、前記マンドレルの回転速度を増速し、前記比較ステップにおいて前記到達地点が前記中間位置より前記マンドレルの回転方向の前方に位置すると判断した場合には、前記マンドレルの回転速度を減速するようにした。
本発明に係るストリップの巻取り装置によると、ストリップの先端がマンドレルの外周に到達する地点が、マンドレルを構成する複数のセグメントのセグメント隙間の何れかに位置すると判断した場合には、マンドレルの回転速度を調整することで、ストリップの先端を、セグメント隙間に入り込ませずにセグメントの外周面に当接させ、回転するマンドレルがストリップを確実にグリップし、ストリップの巻取り動作を正常に開始することができる装置を提供することができる。
また、本発明に係るストリップの巻取り方法によると、ストリップの先端を、セグメント隙間に入り込ませずにセグメントの外周面に当接させる方法としているので、回転するマンドレルがストリップを確実にグリップし、ストリップの巻取り動作を正常に開始することができる方法を提供することができる。
本発明に係る熱間圧延ラインの巻取り装置の1実施形態を示す概略構成図である。 巻取り装置を構成するコイラーの要部を示す図である。 巻取り装置を構成する制御コンピュータを示すブロック図である。 制御コンピュータが実行するマンドレルグリップ制御プログラムを示すフローチャートである。 巻取り装置が行なうストリップのグリップ動作を説明する図である。 従来の熱間圧延ラインの巻取り装置を示す概略構成図である。 マンドレルの構成を示す横断面図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下、実施形態という。)を、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図6及び図7で示した構成と同一構成部分には、同一符号を付してその説明は省略する。
図1は、本発明に係る熱間圧延ラインの巻取り装置の1実施形態を示す概略図、図2は、本実施形態のラッパロール5を除いたコイラー1の詳細を示す図である。
図1、図2に示すように、本実施形態の巻取り装置は、ピンチロール2とコイラー1との間に配置されて熱延鋼帯Sの先端部を検出するレーザ発光器15a及びレーザセンサ15bと、コイラー1のマンドレル4を駆動するマンドレル駆動部16と、制御コンピュータ17とを備えている。
マンドレル駆動部16は、図2に示すように、回転モータ18と、回転モータ18の回転速度を制御するモータ回転制御部19と、油圧直動装置20と、油圧直動装置20を駆動制御する直動装置制御部21とを備えている。
回転モータ18は、駆動軸22を介して減速機23に連結しており、マンドレル4の中空回転軸6は、支持部24に回転自在に支持されながら一方の端部が減速機23に連結されている。回転モータ18の回転駆動力は、駆動軸22、減速機23を介して中空回転軸6に伝達されていき、マンドレル4は、熱延鋼帯Sを巻取る方向に回転する。
図2には図示していないが、マンドレル4の往復軸7は油圧直動装置20に連結されており、油圧直動装置20が駆動すると往復軸7が軸方向に移動することでウェッジリング8が連動し、各セグメント9が径方向に移動してマンドレル4の拡縮動作が行なわれる。
モータ回転制御部19は、制御コンピュータ17からの指令により回転モータ18の回転速度を制御する。
直動装置制御部21は、制御コンピュータ17からの指令により油圧直動装置20の駆動制御量を制御し、それにより、マンドレル4の往復軸7の軸方向の移動方向及び移動量が変化することで、マンドレル4の拡縮動作及びマンドレル4の径変化動作(全拡径、待機径、全縮径)が行なわれる。
ここで、マンドレル駆動部16には、マンドレル4の中空回転軸6の回転位置を検出するロータリーエンコーダ等のマンドレル回転位置センサ25が配置されている。
制御コンピュータ17は、図3に示すように、入力ポート30、主制御部31及び出力ポート32を備えている。
入力ポート30には、レーザセンサ15bから熱延鋼帯Sの先端部が到達したことを検知する到達信号Asが入力し、熱間圧延ラインのホストコンピュータ35から仕上圧延機(不図示)からコイラー1に向かう熱延鋼帯Sの搬入速度Vssが入力し、マンドレル回転位置センサ25から中空回転軸6の回転位置を示す回転位置信号Rsが入力する。
主制御部31はCPU(処理装置)であり、ROM(読み出し専用メモリ)33及びRAM(ランダムアクセスメモリ)34を備えている。この主制御部31は、ROM33及びRAM34を内蔵しているもの、ROM33及びRAM34を外付けでバス接続したものであってもよい。
ROM33は、後述するマンドレルグリップ制御プログラムが記憶されている。
RAM34は、マンドレルグリップ制御プログラムの演算で使用する演算値が記憶されているとともに、中間データを蓄積する領域が設けられている。
ここで、ROM33は、マンドレルグリップ制御プログラムとは別のプログラムで、マンドレル4の回転と同時に、マンドレル回転位置センサ25から入力した中空回転軸6の回転位置を示す回転位置信号Rsに基づいて、マンドレル4を構成する4個のセグメント9の間に存在する4箇所のセグメント隙間C1〜C4の周方向(マンドレル4の回転方向)の中間位置P1〜P4を算出している。そして、これら中間位置P1〜P4のデータは、RAM34に随時記憶されている。
出力ポート32は、主制御部31のROM33で演算した結果を、モータ回転制御部19に回転制御信号CRsとして出力し、直動装置制御部21に直動制御信号CLsとして出力する。
ここで、熱延鋼帯Sの先端をマンドレル4にグリップする際には、制御コンピュータ17は、コイラー1の複数のラッパロール5に対して搬入速度Vssより数%増速した速度で回転させる制御を行なうが、このラッパロール5に対する制御の説明は割愛する。
次に、図4を参照して、制御コンピュータ17が実行するマンドレルグリップ制御プログラムについて説明する。
制御コンピュータ17は、マンドレル4が所定の待機径で拡径動作を行なうように直動装置制御部21に直動制御信号CLsを出力し、マンドレル4が熱延鋼帯Sの搬入速度より数%増速した速度で回転するように回転制御信号CRsを出力しているものとする。
図4に示すマンドレルグリップ制御プログラムは、先ず、ステップST1において、レーザセンサ15bから到達信号Asが入力しているか否かを判定する。この判定で、到達信号Asが入力していない場合には、マンドレルグリップ制御プログラムを終了する。一方、ステップST1において到達信号Asが入力している場合には、ステップST2に移行する。
ステップST2では、熱延鋼帯Sの搬入速度Vssを読み込む。
次にステップST3に移行し、読み込んだ搬入速度Vssと、レーザセンサ15bの位置と熱延鋼帯Sの先端がマンドレル4の外周に到達する到達地点Kとの間の距離に基づいて、熱延鋼帯Sの先端がマンドレル4の外周の到達地点Kに到達する予想の時間Tを算出する。なお、この時間Tを、予想される到達時間Tと称する。
なお、到達地点Kは、マンドレル4の待機径の値によって異なるので、RAM34には、マンドレル4の種々の値の待機径に対応した到達地点Kを示すテーブルTBが記憶されており、このテーブルTBを参照して現在の到達地点Kが設定されている。
次にステップST4に移行し、マンドレル4の回転速度を示す回転制御信号CRsと、熱延鋼帯Sの先端の予想される到達時間Tと、RAM34に記憶されているセグメント隙間C1〜C4の中間位置P1〜P4の情報に基づいて、到達時間Tに熱延鋼帯Sの先端が到達する到達地点Kのマンドレル4の外周位置(4個のセグメント9の何れかの外周面か、4箇所の何れかのセグメント隙間C)を算出する。
次にステップST5に移行し、熱延鋼帯Sの先端が到達する到達地点Kに、4箇所のセグメント隙間C1〜C4の何れかが位置しているか否かを判定する。この判定で、到達地点にセグメント隙間C1〜C4が位置しない場合にはマンドレルグリップ制御プログラムを終了する。一方、ステップST5において到達地点にセグメント隙間C1〜C4の何れかが位置する場合には、ステップST6に移行する。
ステップST6では、熱延鋼帯Sの先端が到達する到達地点Kと、セグメント隙間Cn(n:1〜4)の中間位置Pnとを比較し、到達地点Kが中間位置Pnと一致、或いは到達地点Kが中間位置Pnよりマンドレル4の回転方向の後方に位置している場合にはステップST7に移行し、到達地点Kが中間位置Pnよりマンドレル4の回転方向の前方に位置している場合にはステップST8に移行する。
ステップST7では、現在の回転制御信号CRsより増速した信号であり、熱延鋼帯Sの先端がセグメント9の外周面に接触する補正回転制御信号CRs1(CRs1>CRs)を算出する。
次にステップST9に移行し、補正回転制御信号CRs1を出力してからマンドレルグリップ制御プログラムを終了する。
一方、ステップST8では、現在の回転制御信号CRsより減速した信号であり、熱延鋼帯Sの先端がセグメント9の外周面に接触する補正回転制御信号CRs2(CRs2<CRs)を算出する。
次にステップST10に移行し、回転制御信号CRs2を出力してからマンドレルグリップ制御プログラムを終了する。
ここで、マンドレル回転位置検出ステップ及びセグメント隙間位置算出ステップは、ROM33が行なうマンドレル回転位置センサ25から入力した中空回転軸6の回転位置を示す回転位置信号Rsに基づいて、マンドレル4を構成する4個のセグメント9の間に存在する4箇所のセグメント隙間C1〜C4の周方向(マンドレル4の回転方向)の中間位置P1〜P4を算出するプログラムに相当している。また、ストリップ先端検出ステップは、マンドレルグリップ制御プログラムのステップST1に相当している。また、予想到達時間算出ステップは、マンドレルグリップ制御プログラムのステップST3に相当している。また、判定ステップは、マンドレルグリップ制御プログラムのステップST5に相当している。また、回転速度調整ステップは、マンドレルグリップ制御プログラムのステップST7〜ステップST10に相当している。また、中間位置算出ステップは、ROM33が行なうマンドレル回転位置センサ25から入力した中空回転軸6の回転位置を示す回転位置信号Rsに基づいて、マンドレル4を構成する4個のセグメント9の間に存在する4箇所のセグメント隙間C1〜C4の周方向(マンドレル4の回転方向)の中間位置P1〜P4を算出するプログラムに相当している。また、比較ステップは、マンドレルグリップ制御プログラムのステップST6に相当している。また、マンドレル回転位置検出手段はマンドレル回転位置センサ25に相当している。また、セグメント隙間位置算出手段は、制御コンピュータ17及びマンドレル回転位置センサ25に相当している。また、ストリップ先端検出手段は、レーザ発光器15a及びレーザセンサ15bに相当している。また、予想到達時間算出手段は、レーザ発光器15a、レーザセンサ15b及び制御コンピュータ17に相当している。また、判定手段は、制御コンピュータ17に相当している。また、回転速度調整手段は、制御コンピュータ17、回転モータ18及びモータ回転制御部19に相当している。また、中間位置算出手段は、制御コンピュータ17に相当している。さらに、比較手段は、制御コンピュータ17に相当している。
次に、本実施形態の巻取り装置が行なうマンドレル4のグリップ動作について、図5を参照して説明する。
制御コンピュータ17は、予想される到達時間Tに熱延鋼帯Sの先端が到達する到達地点Kがセグメント隙間Cn(n:1〜4)の何れかに位置すると判断した場合には、以下の制御を行なう。
すなわち、図5(a)に示すように、到達地点Kが中間位置Pnよりマンドレル4の回転方向の後方に位置すると予想した場合には、現在のマンドレル4の回転速度Vmより数%増速した回転速度Vm1(Vm1>Vm)となるようにモータ回転制御部19に補正回転制御信号CRs1を出力する。なお、前記回転速度Vm1は、熱延鋼帯Sの先端に損傷を与えない程度に設定した速度である。
マンドレル4が速度Vm1の速度で増速回転すると、到達地点Kに到達した熱延鋼帯Sの先端は、セグメント隙間Cnに入り込まず、マンドレル4の回転方向の後方側のセグメント9(図5(a)の左側のセグメント9)の外周面に当接する。そして、回転するマンドレル4及びラッパロール5とで熱延鋼帯Sを挟み込むことで、熱延鋼帯Sを確実にグリップして巻取りを開始する。
なお、具体的には示さないが、到達地点Kと中間位置Pnとが一致すると予想した場合にも、現在のマンドレル4の回転速度Vmより数%増速した速度Vm1となるようにモータ回転制御部19に補正回転制御信号CRs1を出力する。
また、図5(b)に示すように、到達地点Kが中間位置Pnよりマンドレル4の回転方向の前方に位置すると予想した場合には、現在のマンドレル4の回転速度Vmより数%減速した速度Vm2(Vm2<Vm)となるようにモータ回転制御部19に補正回転制御信号CRs2を出力する。
マンドレル4が速度Vm2の速度で減速回転すると、到達地点Kに到達した熱延鋼帯Sの先端は、セグメント隙間Cnに入り込まず、マンドレル4の回転方向の前方側のセグメント9(図5(b)の右側のセグメント9)の外周面に当接する。そして、回転するマンドレル4及びラッパロール5とで熱延鋼帯Sを挟み込むことで、熱延鋼帯Sを確実にグリップして巻取りを開始する。
一方、制御コンピュータ17は、予想される到達時間Tに熱延鋼帯Sの先端が到達する到達地点Kが、4個のセグメント9の外周面に位置すると判断した場合には、現在のマンドレル4の回転速度Vmで回転制御を続行する。
したがって、本実施形態の巻取り装置は、予想される到達時間Tに熱延鋼帯Sの先端が到達する到達地点Kがセグメント隙間Cn(n:1〜4)の何れかに位置すると判断した場合には、到達地点Kに到達した熱延鋼帯Sの先端が、セグメント隙間Cnに入り込まず、マンドレル4の回転方向の後方側のセグメント9の外周面に当接するようにマンドレル4の回転速度を調整しているので、回転するマンドレル4及びラッパロール5が熱延鋼帯Sを挟み込んで熱延鋼帯Sを確実にグリップし、熱延鋼帯Sの巻取り動作を正常に開始することができる。
また、マンドレル4(具体的には中空回転軸6)の回転位置を検出するマンドレル回転位置センサ25が配置されており、このマンドレル回転位置センサ25から入力したマンドレル4の回転位置を示す回転位置信号Rsに基づいて、マンドレル4を構成する4個のセグメント9の間に存在する4箇所のセグメント隙間C1〜C4を高精度に検出することができる。
また、セグメント隙間Cnの周方向(マンドレル4の回転方向)の中間位置Pnを算出し、到達地点Kが中間位置Pnよりマンドレル4の回転方向の後方に位置する、或いは、到達地点Kが中間位置Pnに一致する場合には、モータ回転制御部19に補正回転制御信号CRs1を出力することでマンドレル4の回転速度を増大させる一方、到達地点Kが中間位置Pnよりマンドレル4の回転方向の前方に位置する場合には、モータ回転制御部19に補正回転制御信号CRs2を出力することでマンドレル4の回転速度を減速させているので、到達地点Kに到達した熱延鋼帯Sの先端がマンドレル4のセグメント9の外周面に当接する制御を高精度に行なうことができる。
なお、図5(b)において到達地点Kが中間位置Pnよりマンドレル4の回転方向の前方に位置する場合には、モータ回転制御部19に補正回転制御信号CRs2を出力することでマンドレル4の回転速度を減速させているが、本発明の要旨がこれに限定されるものではなく、例えば、マンドレル4の回転速度を増大させる補正回転制御信号CRs3(CRs3>CRs1)を出力する場合も考えられる。この補正回転制御信号CRs3は、到達地点Kが中間位置Pnよりマンドレル4の回転方向の後方に位置する場合に出力するマンドレル4の回転速度を増大させる補正回転制御信号CRs1よりマンドレル4の回転速度を増大させる信号(CRs3>CRs1)である。このようにすると、到達地点Kが中間位置Pnよりマンドレル4の回転方向の前方に位置する場合には、到達地点Kに到達した熱延鋼帯Sの先端が、マンドレル4の回転方向の後方側のセグメント9(図5(b)の左側のセグメント9)の外周面に当接する。
1…コイラー、2…ピンチロール、3…シュート、4…マンドレル、5…ラッパロール、6…中間回転軸、7…往復軸、9…セグメント、10…セグメントウェッジ、11…ウェッジ部、15a…レーザ発光器、15b…レーザセンサ、16…マンドレル駆動部、17…制御コンピュータ、18…回転モータ、19…モータ回転制御部、20…油圧直動装置、21…直動装置制御部、22…駆動軸、23…減速機、24…支持部、25…マンドレル回転位置センサ、30…入力ポート、31…主制御部、32…出力ポート、33…ROM、34…RAM、35…ホストコンピュータ、As…到達信号、Vss…搬入速度、Rs…回転位置信号、CRs…回転制御信号、CLs…直動制御信号、C1〜C4…セグメント隙間、P1〜P4…セグメント隙間の周方向の中間位置、K…到達地点、T…予想される到達時間、CRs1…補正回転制御信号、CRs2…補正回転制御信号、Vm…マンドレルの回転速度、Vm1,Vm2…変更したマンドレルの回転速度、S…熱延鋼帯(ストリップ)

Claims (4)

  1. 所定の搬送速度で搬送されてきたストリップを、周方向に分割されて径方向に拡縮自在な複数のセグメントを備えたマンドレルを回転させて巻取る巻取り装置であって、
    前記マンドレルの回転位置を検出するマンドレル回転位置検出手段と、
    このマンドレル回転位置検出手段の検出情報に基づいて、前記複数のセグメントの間に存在するセグメント隙間の位置を算出するセグメント隙間位置算出手段と、
    前記マンドレルに向けて搬送されてきた前記ストリップ先端を検出するストリップ先端検出手段と、
    このストリップ先端検出手段の検出情報及び前記ストリップの前記搬送速度に基づいて、前記ストリップ先端が前記マンドレルの外周に到達する予想到達時間を算出する予想到達時間算出手段と、
    前記セグメント隙間位置算出手段及び前記予想到達時間算出手段の算出情報に基づいて、前記ストリップ先端が前記セグメント隙間に位置するか否かを判定する判定手段と、
    この判定手段において前記ストリップ先端が前記セグメント隙間に位置すると判断した場合に、前記ストリップ先端が前記セグメント隙間とは異なる前記セグメントの外周に接触するように、前記マンドレルの回転速度を調整する回転速度調整手段と、を備えていることを特徴とするストリップの巻取り装置。
  2. 前記セグメント隙間の回転方向の中間位置を算出する中間位置算出手段と、
    前記ストリップ先端が前記マンドレルの外周に到達する到達地点と、前記中間位置算出手段で算出した前記中間位置とを比較する比較手段を備えており、
    前記回転速度調整手段は、前記比較手段において前記到達地点が前記中間位置より前記マンドレルの回転方向の後方に位置すると判断した場合には、前記マンドレルの回転速度を増速し、前記比較手段において前記到達地点が前記中間位置より前記マンドレルの回転方向の前方に位置すると判断した場合には、前記マンドレルの回転速度を減速することを特徴とする請求項1記載のストリップの巻取り装置。
  3. 所定の搬送速度で搬送されてきたストリップを、周方向に分割されて径方向に拡縮自在な複数のセグメントを備えたマンドレルを回転させて巻取る巻取り方法であって、
    前記マンドレルの回転位置を検出するマンドレル回転位置検出ステップと、
    このマンドレル回転位置検出ステップで検出した検出情報に基づいて、前記複数のセグメントの間に存在するセグメント隙間の位置を算出するセグメント隙間位置算出ステップと、
    前記マンドレルに向けて搬送されてきた前記ストリップ先端を検出するストリップ先端検出ステップと、
    このストリップ先端検出ステップで検出した検出情報及び前記ストリップの前記搬送速度に基づいて、前記ストリップ先端が前記マンドレルの外周に到達する予想到達時間を算出する予想到達時間算出ステップと、
    前記セグメント隙間位置算出ステップ及び前記予想到達時間算出ステップの算出情報に基づいて、前記ストリップ先端が前記セグメント隙間に位置するか否かを判定する判定ステップと、
    この判定ステップにおいて前記ストリップ先端が前記セグメント隙間に位置すると判断した場合に、前記ストリップ先端が前記セグメント隙間とは異なる前記セグメントの外周に接触するように、前記マンドレルの回転速度を調整する回転速度調整ステップと、を備えていることを特徴とするストリップの巻取り方法。
  4. 前記セグメント隙間の回転方向の中間位置を算出する中間位置算出ステップと、
    前記ストリップ先端が前記マンドレルの外周に到達する到達地点と、前記中間位置算出ステップで算出した前記中間位置とを比較する比較ステップを備えており、
    前記回転速度調整ステップは、前記比較ステップにおいて前記到達地点が前記中間位置より前記マンドレルの回転方向の後方に位置すると判断した場合には、前記マンドレルの回転速度を増速し、前記比較ステップにおいて前記到達地点が前記中間位置より前記マンドレルの回転方向の前方に位置すると判断した場合には、前記マンドレルの回転速度を減速することを特徴とする請求項3記載のストリップの巻取り方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103272885A (zh) * 2013-06-19 2013-09-04 济钢集团有限公司 一种自动检测芯轴涨缩的卷取装置

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