JP2011200162A - ポット苗移植機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】苗箱送り手段(送り爪)、苗押出棒、苗受け台、跳ね出し板、苗横送りベルトへの動力伝達を断続する畦クラッチ15を設置する。畦際近くで植え付けするとき、畦クラッチ15を切ると、これらの部材の作動が停止し、植付爪のみが作動を継続する。従って、ポット苗の植付幅(条数)を減らした植え付けが可能で、しかもクラッチの操作と植え付けの停止/再開の時間差が解消される。
【選択図】図2
Description
特許文献2には、下方への移動が揺動により行われ、かつ揺動に伴い略180°反転する苗受け台が開示されている。この場合、ポット苗の向きも180°逆転する。一方、特許文献4には、下方に移動する際に反転しない苗受け台が開示されている。
このため、ポット苗移植機には、各苗載台に対応して(苗載台の数だけ)、エンジンから上記苗箱送り手段等への動力伝達を断続する畦クラッチが、苗載台等を含む植付部の伝動機構部に設置されている。
また、特許文献3(段落0048参照)、特許文献5(段落0040参照)及び特許文献6(段落0044参照)には、畦クラッチにより、エンジンから苗箱送り手段、苗押出棒、苗受け台及び跳ね出し板への動力伝達を断続できることが記載されている。従って、畦クラッチを切ると、苗箱送り手段、苗押出棒、苗受け台及び跳ね出し板の作動は停止するが、苗横送りベルト及び植付爪はエンジンから動力伝達を受けて作動を継続する。
このため、植え付けの停止/再開において、この時間差を考慮して、前もって畦クラッチを操作する必要があった。しかし、この時間差を瞬時に正しく把握することは、相当の熟練者でも難しい。
従って、クラッチ操作と実際の植え付けの停止/再開の間に、これまで生じていた時間差が生じず、その時間差を考慮した畦クラッチの操作が必要でなくなり、熟練者でなくても、畦際の植え付けが容易に行えるようになる。
図1はポット苗移植機の植付部を示すもので、1は苗載台、2は苗箱送り手段、3は苗押出棒、4は苗受け台(両矢印は苗受け台4の往復揺動経路を示す)、5は跳ね出し板、6は苗横送りベルト、7は苗横送りベルト6の端縁に配置されたガイド板、8はロータリーケース9に設置された植付爪、11は伝動機構部である。複数の植付部が自走車両に搭載されてポット苗移植機を構成する。
このポット苗移植機の構造及び機能は、伝動機構部11における畦クラッチの配置を除いて、市販のポット苗移植機又は特許文献1,2に記載されたポット苗移植機と基本的に同一である。以下、特許文献1,2等を同時に参照しながら、このポット苗移植機について説明する。
苗載台1は、ポット苗箱12の底面(ポット苗室の底面)が摺動する湾曲した台板と、ポット苗箱12の両側上縁が摺動する上縁押さえ板を有する。前記上縁押え板は、台板の両側にガイド板を介して該台板の湾曲に沿って形成され、ポット苗箱12は前記台板と上縁押え板に挟まれ、摺動案内されて下流側へ送られる。なお、例えば実公昭59−12013号公報の図5に上記台板、上縁押え板及びガイド板が簡潔に記載されている。
なお、苗受け台や苗箱送り手段は上記のタイプに限定されるものではない。苗受け台は例えば特許文献4等に記載された反転しないタイプでもよく、苗箱送り手段は例えば特許文献4に記載されたローラを用いるタイプでもよく、あるいはローラと送り爪や制止爪を併用するタイプでもよい。
13は伝動ケースであり、14は車両のエンジンのPTO出力が入力する入力軸である。入力軸14は植付爪8の駆動軸でもあり、両端14aにロータリー9が設置される。
入力軸14には畦クラッチ15及びギヤ16が設置されている。ギヤ16は入力軸14に対し自由回転状態で設置され、畦クラッチ15は入力軸14に対し回転方向で固定されている。従って、畦クラッチ15をギヤ16につないだときのみ、入力軸14の回転力がギヤ16に伝達される。畦クラッチ15の断続はクラッチレバー17により操作される。
また、回転軸29の他端29bにクランク機構35(図1)が設置されている。回転軸29は、クランク機構35等(特許文献2参照)を介して苗受け台34を所定のタイミングで往復揺動及び反転させる。
回転軸29が回転すると、外カム33と内カム34が回転し、カムローラ42が両カムの間を従動することにより、レバー41が往復揺動し、回動軸39が往復回動し、さらにレバー43が往復揺動し、ピニオン45及び回動軸44が所定のタイミングで往復回動する。回動軸44の両端44aには、押出棒3を進退させる図示しない例えばラック−ピニオン機構が連結されている。
一方、クラッチレバー17を操作して畦クラッチ15を切ると、回転軸27,29及び回動軸36,44は回転及び回動を止め、入力軸14のみが回転を続ける。従って、苗箱送り手段2、苗押出棒3、苗受け台4、跳ね出し板5及び苗横送りベルト6の作動が停止し、植付爪8のみが作動を継続する。
従って、先に述べたとおり、クラッチ操作と実際の植え付けの停止/再開の間に、これまで生じていた時間差が生じず、その時間差を考慮した畦クラッチの操作が必要でなくなり、熟練者でなくても、畦際の植え付けが容易に行えるようになる。
2 苗箱送り手段
3 苗押出棒
4 苗受け台
5 跳ね出し板
6 苗横送りベルト
8 植付爪
11 伝動機構部
15 畦クラッチ
Claims (1)
- 碁盤目状に多数のポット苗室を有する可撓性のポット苗箱を摺動自在に案内する複数の苗載台を備え、各苗載台に対応して、苗載台に装填したポット苗箱を1ポットピッチずつ間欠的に送る苗箱送り手段と、前記ポット苗箱が停止したとき前進して横一列のポット苗室からポット苗を押し出す苗押出棒と、前記ポット苗押出棒によりポット苗室から押し出された横一列のポット苗を苗受け溝に受け入れて保持し続いて下方に移動する苗受け台と、前記苗受け台が下端近傍に移動してきたとき前記苗受け溝を通り抜け、前記ポット苗を前記苗受け溝から抜き出すとともに下方に回動して前記ポット苗を落下させる跳ね出し板と、前記跳ね出し板により落下したポット苗を載せ、左右両端縁に向けて搬送する苗横送りベルトと、前記苗横送りベルトの両端縁から送り出されたポット苗を圃場に植え付ける植付爪を備えたポット苗移植機において、各苗載台に対応して、前記苗箱送り手段、苗押出棒、苗受け台、跳ね出し板及び苗横送りベルトへの動力伝達を断続する畦クラッチが設置されていることを特徴とするポット苗移植機。
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