JP2011200017A - モータ制御装置、それを用いた画像形成装置、モータ制御装置の制御方法、及びモータ制御装置の制御プログラム - Google Patents

モータ制御装置、それを用いた画像形成装置、モータ制御装置の制御方法、及びモータ制御装置の制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】位置偏差を早く解消して必要な精度を維持することができ、かつ、より簡単な制御で位置制御を行えるモータ制御装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置の制御回路は、ブラシレスモータを制御し駆動させる。制御回路は、モータの起動時からモータが所定の速度ポイントに到達するまでの間の区間Aに、略一定の加速指令に基づいてモータを加速させ、その後、モータが目標回転速度をオーバーシュートし加速度が略ゼロになるまでの区間Bに、モータを速度制御する。制御回路は、モータが加速度ゼロポイントに達してから位置偏差が解消される地点に到達するまでの区間Cに、モータの位置制御を開始する。制御回路は、モータが目標速度に到達するまでに発生した負の位置偏差量に応じて、その後、モータの回転速度を積極的にオーバーシュートさせることで、その位置偏差量を解消する。したがって、モータの起動時に発生する位置偏差がより早く解消される。
【選択図】図3

Description

この発明は、モータ制御装置、それを用いた画像形成装置、モータ制御装置の制御方法、及びモータ制御装置の制御プログラムに関し、特に、ブラシレスモータの位置制御を行えるモータ制御装置、それを用いた画像形成装置、モータ制御装置の制御方法、及びモータ制御装置の制御プログラムに関する。
例えば画像形成装置(スキャナ機能、ファクシミリ機能、複写機能、プリンタとしての機能、データ通信機能、及びサーバ機能を備えたMFP(Multi Function Peripheral)、ファクシミリ装置、複写機、プリンタなど)などの機器においては、ブラシレスモータ及びそれを制御するモータ制御装置が用いられることがある。
従来、ブラシレスモータを高精度に位置制御する方法としては、例えばベクトル制御方式のものが採用されていた。ベクトル制御方式での制御を行うことにより、モータの起動時から理想速度カーブと位置偏差とが略ゼロとなるような、高精度な位置制御を行うことができる。
下記特許文献1には、起動時間に発振を起こさないような制御パラメータを自動的に調整すると共に、発振を起こす限界の加速度を自動的に調べて発振を防止できる自動調整サーボ制御装置が開示されている。この装置では、サーボ動作に基づいてオーバーシュート量と整定時間とを計算し、制御パラメータのオートチューニングを行う。
下記特許文献2には、試験駆動により計測フィードバック制御を行い、サーボモータの駆動時に用いられるサーボゲインパラメータを自動的にチューニングするサーボゲインパラメータチューニング装置が開示されている。この装置は、速度波形のオーバーシュートを抑制しながら、整定時間や速度リップルが最適になるように、自動的にチューニングを行う。
下記特許文献3には、リニアモータの可動子の走行に伴って発生する位置検出信号に応じて駆動電力を変化させ、オーバーシュートが発生せず、起動時間がより短くなるように制御を行うモータ制御装置が開示されている。このモータ制御装置では、可動子の移動に伴い位置検出信号を発生させ、モータの起動時に検出される位置検出信号に応じてモータ部の速度を変化させる。
特開平6−242803号公報 特開平7−107766号公報 特開平11−113277号公報
ところで、ベクトル制御方式による制御は高度で複雑であるので、それを行うためには、高価なCPUや部品が必要となることがある。
このような問題に関し、上述の特許文献1に記載の装置では、比較的簡素な構成を採用しているものの、サーボ動作に基づいてオーバーシュート量と整定時間との計算を行い制御を行うため、位置偏差を速やかに解消することができないという問題がある。このような問題に対する解決策などは、特許文献2や特許文献3には開示されていない。
この発明はそのような問題点を解決するためになされたものであり、位置偏差を速やかに解消して必要な精度を維持することができ、かつ、簡単な制御で位置制御を行えるモータ制御装置、それを用いた画像形成装置、モータ制御装置の制御方法、及びモータ制御装置の制御プログラムを提供することを目的としている。
上記目的を達成するためこの発明のある局面に従うと、位置制御ループ及び速度制御ループを用いて、位置指令値を出力してブラシレスモータのサーボ制御を行い、サーボ制御対象物の位置を各時刻における目標位置に一致させるモータ制御装置は、ブラシレスモータを起動させるとき、起動時からブラシレスモータの回転速度が所定の速度ポイントに到達するまでの第1の期間において、ブラシレスモータを略一定の加速指令に基づいて制御し加速させる第1期間制御部と、第1の期間の終了後、ブラシレスモータの回転速度が目標速度をオーバーシュートし、その後ブラシレスモータの加速度が略ゼロになるまでの第2の期間において、ブラシレスモータの速度制御を行う第2期間制御部と、第2の期間の終了後、ブラシレスモータの位置偏差が解消されるまでの第3の期間において、ブラシレスモータの位置偏差が解消するように、ブラシレスモータの位置制御及び速度制御を行う第3期間制御部とを備える。
好ましくはモータ制御装置は、第1の期間及び第2の期間におけるブラシレスモータの実際の動作速度カーブに対応する累積位置情報を保持する保持部と、保持部により保持された累積位置情報と第1期間制御部及び第2期間制御部による制御に用いられる指令加速カーブに基づく累積位置情報とに応じて、ブラシレスモータの位置偏差に関する情報を算出する算出部とをさらに備え、第3期間制御部は、算出部により算出されたブラシレスモータの位置偏差に関する情報に基づいて、ブラシレスモータの位置制御を行う。
好ましくは第3期間制御部は、ブラシレスモータが起動開始してからその回転速度が目標速度に到達するまでの期間において生じた位置偏差量が、ブラシレスモータの回転速度が目標速度に到達してから生じるオーバーシュート偏差量で相殺されるように、ブラシレスモータの位置制御を行う。
好ましくは第1期間制御部は、ブラシレスモータの負荷条件に応じて、ブラシレスモータのオーバーシュート量が規定の上限値を超えず位置偏差の解消までの時間が短くなるように、一定の加速指令に基づく制御を行う。
好ましくは第3期間制御部は、ブラシレスモータの位置制御を開始するとき、位置制御に関する位置フィードバックゲインを速度制御に関する速度フィードバックゲインよりも高く設定する。
好ましくは所定の速度ポイントは、ブラシレスモータが起動開始してから所定の時間が経過した時点でのブラシレスモータの加速度の大きさに応じて設定される。
好ましくはモータ制御装置は、ブラシレスモータの加速度が取り得る値の複数のレンジ毎に所定の速度ポイントに関するパラメータが予め定められた速度ポイント設定データをさらに備え、第1期間制御部は、ブラシレスモータが起動開始してから所定の時間が経過した時点でのブラシレスモータの加速度に応じて、速度ポイント設定データからパラメータを取得し、そのパラメータに基づいて所定の速度ポイントの決定を行う。
好ましくはモータ制御装置は、ブラシレスモータの特定の加速度α(nは整数)とそれに対応する所定の速度ポイントに関するパラメータとの組み合わせが予め複数組設定された速度ポイント設定データをさらに備え、第1期間制御部は、ブラシレスモータが起動開始してから所定の時間が経過した時点でのブラシレスモータの加速度αが、α>α≧αn+1(α>αn+1、nは整数)を満たす場合において、ブラシレスモータの加速度αを加速度αとみなして速度ポイント設定データを参照し、パラメータのうちその加速度αに対応するものに基づいて所定の速度ポイントの決定を行う。
この発明の他の局面に従うと、画像形成装置は、画像形成装置が実行する動作に用いられるブラシレスモータと、上述のいずれかに記載のモータ制御装置とを備え、モータ制御装置がブラシレスモータを駆動する。
この発明のさらに他の局面に従うと、位置制御ループ及び速度制御ループを用いて、位置指令値を出力してブラシレスモータのサーボ制御を行い、サーボ制御対象物の位置を各時刻における目標位置に一致させるモータ制御装置の制御方法は、ブラシレスモータを起動させるとき、起動時からブラシレスモータの回転速度が所定の速度ポイントに到達するまでの第1の期間において、ブラシレスモータを略一定の加速指令に基づいて制御し加速させる第1期間制御ステップと、第1の期間の終了後、ブラシレスモータの回転速度が目標速度をオーバーシュートし、その後ブラシレスモータの加速度が略ゼロになるまでの第2の期間において、ブラシレスモータの速度制御を行う第2期間制御ステップと、第2の期間の終了後、ブラシレスモータの位置偏差が解消されるまでの第3の期間において、ブラシレスモータの位置偏差が解消するように、ブラシレスモータの位置制御及び速度制御を行う第3期間制御ステップとを備える。
この発明のさらに他の局面に従うと、位置制御ループ及び速度制御ループを用いて、位置指令値を出力してブラシレスモータのサーボ制御を行い、サーボ制御対象物の位置を各時刻における目標位置に一致させるモータ制御装置の制御プログラムは、ブラシレスモータを起動させるとき、起動時からブラシレスモータの回転速度が所定の速度ポイントに到達するまでの第1の期間において、ブラシレスモータを略一定の加速指令に基づいて制御し加速させる第1期間制御ステップと、第1の期間の終了後、ブラシレスモータの回転速度が目標速度をオーバーシュートし、その後ブラシレスモータの加速度が略ゼロになるまでの第2の期間において、ブラシレスモータの速度制御を行う第2期間制御ステップと、第2の期間の終了後、ブラシレスモータの位置偏差が解消されるまでの第3の期間において、ブラシレスモータの位置偏差が解消するように、ブラシレスモータの位置制御及び速度制御を行う第3期間制御ステップとをコンピュータに実行させる。
これらの発明に従うと、ブラシレスモータの回転速度が目標速度をオーバーシュートした後にブラシレスモータの位置制御が行われ、ブラシレスモータの位置偏差が解消される。したがって、ブラシレスモータの位置偏差を速やかに解消して必要な精度を維持することができ、かつ、簡単な制御で位置制御を行えるモータ制御装置、それを用いた画像形成装置、モータ制御装置の制御方法、及びモータ制御装置の制御プログラムを提供することができる。
本発明の実施の形態の1つにおける画像形成装置のハードウェア構成を示す側面図である。 制御回路の構成を示すブロック図である。 モータの起動時におけるモータの回転速度と時間との関係及びそれに対応するフィードバックゲインと時間との関係を示すグラフである。 モータの起動時におけるモータの回転速度と時間との関係及びそれに対応する位置偏差と時間との関係を示すグラフである。 モータの起動時におけるモータの回転速度と時間との関係を示すグラフである。 パラメータ表の一例を示す図である。 モータの制御時のCPUの動作を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態の1つにおける画像形成装置について説明する。
画像形成装置は、用紙などをローラにより搬送しその用紙などに電子写真方式により印刷(プリント)を行うプリント機能や、文書データなどをHDD(Hard Disk Drive)などに保存するサーバ機能などを有している。画像形成装置は、ブラシレスモータとそれを制御し駆動させる制御回路(モータ制御装置の一例)とを有しており、ブラシレスモータを駆動させることにより、種々の機能を実行する。
本実施の形態において、制御回路は、ブラシレスモータの位置制御機能を有している。制御回路は、位置制御ループ及び速度制御ループを用いて、例えばサーボ制御対象物の現在位置をサンプリングする周期毎に設定速度に基づく位置指令値を出力してブラシレスモータのサーボ制御を行い、サーボ制御対象物の位置を各時刻における目標位置に一致させる。ブラシレスモータの位置制御には、ベクトル制御方式などの高度であって高精度な制御は採用されておらず、画像形成装置の動作に支障がない一定程度の精度を確保可能な、簡易型の位置制御方式による制御が採用されている。すなわち、制御回路は、ブラシレスモータの起動時にオーバーシュートを発生させ、起動中の位置偏差とオーバーシュートを相殺させる制御を行い、短時間で起動時のブラシレスモータの位置偏差を解消させる。制御回路として製造コストが低い簡素なものを採用しながら、起動時に、十分な精度を確保しながら速やかにブラシレスモータの位置制御を行うことができる。
[実施の形態]
まず、本実施の形態に係る画像形成装置の全体の構成について説明する。
[画像形成装置の全体の構成]
図1は、本発明の実施の形態の1つにおける画像形成装置のハードウェア構成を示す側面図である。
図を参照して画像形成装置1は、給紙カセット3と、排紙トレイ5と、プリント部30とを備える。
給紙カセット3は、画像形成装置1の下部に、画像形成装置1の筐体に抜き差し可能に配置されている。各給紙カセット3に装てんされた用紙は、印字時に、1枚ずつ給紙カセット3から給紙され、プリント部30に送られる。給紙カセット3の数は1つに限られず、それより多くてもよい。
排紙トレイ5は、画像形成装置1の筐体の上方に配置されている。排紙トレイ5には、プリント部30により画像が形成された用紙が筐体の内部から排紙される。
プリント部30は、画像形成装置1の筐体の内部に配置されている。プリント部30は、おおまかに、用紙搬送部200と、トナー像形成部300と、定着装置400と、モータ(駆動部;図2に示す。)500とを有している。プリント部30は、いわゆるタンデム方式でCMYKの4色の画像を合成し、用紙にカラー画像を形成可能である。
用紙搬送部200は、給紙ローラ210、搬送ローラ220、排紙ローラ230などで構成されている。給紙ローラ210、搬送ローラ220、及び排紙ローラ230は、それぞれ、例えば対向する2つのローラで用紙を挟みながらそのローラを回転させて用紙を搬送する。給紙ローラ210は、給紙カセット3から用紙を1枚ずつ給紙する。給紙ローラ210により、用紙が画像形成装置1の筐体の内部に給紙される。搬送ローラ220は、給紙ローラ210により給紙された用紙をトナー像形成部300に搬送する。また、搬送ローラ220は、定着装置400を経由した用紙を排紙ローラ230に搬送する。排紙ローラ230は、搬送ローラ220により搬送された用紙を画像形成装置1の筐体の外部に排出する。用紙搬送部200は、これら以外にも用紙を搬送するためなどに用いられるローラを有していてもよい。
トナー像形成部300は、4色のトナーボトル301Y,301M,301C,301K(以下、これらをまとめてトナーボトル301と呼ぶことがある)と、中間転写ベルト305と、転写ローラ307と、4組の現像ユニット310Y,310M,310C,310K(以下、これらをまとめて現像ユニット310と呼ぶことがある)と、レーザスキャンユニット320などで構成されている。
イエロートナーボトル301Y、マゼンタトナーボトル301M、シアントナーボトル301C、ブラックトナーボトル301Kは、それぞれ、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、及びブラック(K)のCMYK各色のトナーを貯蔵する。
中間転写ベルト305は、環状であり、2つのローラ間に架けわたされている。中間転写ベルト305は、用紙搬送部200と連動して回転する。転写ローラ307は、中間転写ベルト305のうち一方のローラに接触している部分に対向するように配置されている。用紙は、中間転写ベルト305と転写ローラ307との間で挟持されながら搬送される。
現像ユニット310は、感光体311(現像ユニット毎に感光体311Y,311M,311C,311Kが設けられる。)、現像装置、クリーナ、及び帯電器などを含む。イエロー現像ユニット310Y,マゼンタ現像ユニット310M,シアン現像ユニット310C,ブラック現像ユニット310Kは、それぞれY、M、C、Kの画像を形成するために配置されている。現像ユニット310は、中間転写ベルト305の直下に並置されている。レーザスキャンユニット320は、各感光体311上にレーザ光を走査可能に配置されている。
トナー像形成部300において、レーザスキャンユニット320は、YMCKの各色別の画像データに基づいて、帯電器により一様に帯電した感光体311上に潜像を形成する。現像装置は、各感光体311に各色別のトナー像を形成する。各感光体311は、トナー像を中間転写ベルト305に転写し、その中間転写ベルト305上に、用紙に形成するトナー像の鏡像を形成する(1次転写)。その後、高電圧が印加された転写ローラ307により、中間転写ベルト305に形成されたトナー像が用紙に転写され、用紙上にトナー像が形成される(2次転写)。
画像形成により現像ユニット310内のトナーが少なくなると、各色のトナーボトル301内に保管されたトナーが現像ユニットに供給される。
定着装置400は、加熱ローラ401及び加圧ローラ403を有している。定着装置400は、加熱ローラ401と加圧ローラ403とでトナー像が形成された用紙を挟持しながら搬送し、その用紙に加熱及び加圧を行う。これにより、定着装置400は、用紙に付着したトナーを溶融させて用紙に定着させ、用紙に画像を形成する。定着装置400を経由した用紙は、排紙ローラ230により、画像形成装置1の筐体から排紙トレイ5に排出される。
画像形成装置1は、モータ500として、例えば、メインモータ501、定着モータ502、黒現像モータ503、カラー現像モータ504、及びカラー感光体モータ505を有している(これらをまとめてモータ500と呼ぶことがある。)。これらのモータ500は、例えば、ブラシレスモータである。モータ500は、後述する制御回路(モータ制御装置の一例)20(図2に示す。)の制御の下で駆動される。
メインモータ501は、給紙工程から転写工程までの用紙搬送と、中間転写ベルト305及び黒感光体311Kの駆動とを行う。定着モータ502は、定着装置400の駆動を行う。黒現像モータ503は、ブラック現像ユニット310Kの駆動を行う。カラー現像モータ504は、イエロー・マゼンタ・シアンの現像ユニット310Y,310M,310Cの駆動を行う。カラー感光体モータ505は、イエロー・マゼンタ・シアンの感光体311Y,311M,311Cの駆動を行う。制御回路20は、モータ500のサーボ制御を行う。すなわち、制御回路20は、このような各モータ500のサーボ制御対象物の位置を、各時刻における目標位置に一致させることで、画像形成装置1の画像形成機能などを実行させる。
画像形成装置1に印字が指示されると、給紙カセット3に格納された用紙は、給紙ローラ210により1枚ずつ取り出される。用紙は、給紙ローラ210、搬送ローラ220により搬送される。給紙と並行して、帯電された各色の感光体311Y,311M,311C,311Kが、レーザスキャンユニット320により画像データに基づき露光される。感光体311上には、各色の現像ユニット310Y,310M,310C,310K内のトナーで現像されることで、トナー画像が形成される。各色の感光体311上に形成されたトナー画像は中間転写ベルト305上に転写され、中間転写ベルト305上に4色分のトナー画像が形成される。次に、転写ローラ307に電圧が印加されることで、中間転写ベルト305上に形成されたトナー画像が搬送された用紙に転写される。用紙上に形成されたトナー画像は、用紙が定着装置400を通過し熱と圧力が加えられることで、用紙に定着される。トナー画像が定着された用紙は、排紙ローラ230により排紙トレイ3に排出される。
図2は、制御回路20の構成を示すブロック図である。
図を参照して、制御回路20は、CPU(制御部)21と、データ記憶部23と、RAM(Random Access Memory)25とを有している。
CPU21は、モータ(ブラシレスモータ)500の動作を制御する。また、CPU21は、エンコーダ550に接続されている。エンコーダ550は、モータ500の動作に伴い、パルス信号をCPU21に出力する。CPU21は、エンコーダ550から送信されたパルス信号に基づいて、モータ500の動作を制御する。
データ記憶部23は、例えばフラッシュROM(Flash Memory)やHDD(Hard Disk Drive)である。データ記憶部23には、印刷ジョブのデータや、各種の設定データなど、画像形成装置1が動作するために用いられるデータが記憶されている。
データ記憶部23には、制御プログラム23a及び運転マップ23bが記憶されている。制御プログラム23aは、画像形成装置1の種々の動作を行うために実行されるプログラムである。CPU21は、制御プログラム23aなどを実行することにより、モータ500を含む画像形成装置1の種々の動作を制御する。CPU21は、ユーザの操作に基づく操作信号が送られたり、クライアントPCなどから操作コマンドが送信されたりすると、それらに応じた制御プログラム23aを実行する。これにより、ユーザによる操作などに応じて、画像形成装置1の動作が行われる。
運転マップ23bは、後述するようにCPU21がモータ500を動作させる際に読み込まれ利用されるデータである。運転マップ23bとしては、例えば、CPU21の制御対象となるモータ500に関する種々の情報が記憶されている。すなわち、後述のパラメータ表など加速度αに対応する第1の期間の速度ポイントに関する情報や、理想速度カーブ(指令加速カーブの一例)に関する情報などが、運転マップ23bとして記憶されている。
RAM25は、CPU21のメインメモリである。RAM25は、CPU21が制御プログラム23aを実行するときに必要なデータを記憶するのに用いられる。
[制御回路20によるブラシレスモータの制御の説明]
以下、制御回路20によるモータ500の制御について説明する。
CPU21は、モータ500を負荷のバラツキに関係なく狙いの速度(位置)で駆動するために、モータ500に対して加速指令電圧やブレーキ信号などの速度指令(位置指令)を出力し、モータ500を駆動させ、モータ500の回転速度とローター回転量とを制御する。このとき、モータ500から回転状態信号が、エンコーダ550からパルス信号が、それぞれCPU21に対して送られる。CPU21は、送られた信号に基づいてモータ500をフィードバック制御などにより制御する。CPU21は、モータ500を制御するための位置制御ループ21a及び速度制御ループ21bを備えている。CPU21は、位置制御ループ21aについての位置フィードバックゲイン及び速度制御ループ21bについての速度フィードバックゲインを調整して、モータ500の制御を行う
CPU21は、データ記憶部23から、運転マップ23bを読み込んで、モータ500の制御を行う。例えば、CPU21は、制御対象のモータ500の第1の期間の速度ポイント情報や、理想速度カーブ情報などを読み込む。また、CPU21は、モータ500の起動時において、モータ500の起動時からの理想速度カーブと、モータ500の実際の動作速度カーブ(加速カーブと呼ぶことがある。)とを参照し、モータ500の位置偏差をデータ記憶部23に記録する。
[ブラシレスモータの起動時の制御]
本実施の形態において、CPU21は、大きく分けて3種類の方式による制御を切り替えて、モータ500の起動を行う。すなわち、モータ500の起動時には、CPU21は、時間の経過順に、第1期間制御、第2期間制御、及び第3期間制御を行う。以下、この制御について説明する。
モータ500の起動時にCPU21により行われる制御は、モータ500が起動開始してから位置偏差が略解消された状態での駆動を開始するまでの期間を3段階(3区間)に分けて行われる。すなわち、第1の期間(区間Aと呼ぶことがある。)は、起動時からモータ500の回転速度が所定の速度ポイントに到達するまでの間である。第2の期間(区間Bと呼ぶことがある。)は、モータ500の回転速度が所定の速度ポイントに達してから、モータ500の回転速度が目標回転速度をオーバーシュートし、その後加速度が略ゼロになる加速度ゼロポイントに到達するまでの間である。第3の期間(区間Cと呼ぶことがある。)は、モータ500の加速度がゼロになってから、モータ500の位置偏差が解消されるまでの間である。
CPU21は、第1の期間においては、第1期間制御を行う。第1期間制御では、CPU21は、略一定の加速指令に基づく制御を行い、モータ500を加速させる。
CPU21は、第1期間制御による制御後、第2の期間においては、第2期間制御を行う。第2期間制御では、CPU21は、モータ500の速度制御を開始する。
CPU21は、第2期間制御による制御後、第3の期間においては、第3期間制御を行う。第3期間制御では、CPU21は、モータ500の位置偏差に関する情報に基づいて、モータ500の位置偏差が解消するように、モータ500の位置制御を開始する。
図3は、モータ500の起動時におけるモータ500の回転速度と時間との関係及びそれに対応するフィードバックゲインと時間との関係を示すグラフである。
図を参照して、モータ500の起動時にCPU21が行う制御の内容を詳細に説明する。図において、比較的太い実線がモータ500の実際の速度動作カーブすなわち現実の速度動作カーブを示す。また、比較的細い実線は、CPU21によるモータ500の制御下でのモータ500の理想速度カーブすなわち指令速度カーブを示す。
まず、第1の期間(区間A)において、CPU21は、略一定の加速指令により、モータ500の速度が所定の速度ポイントに達するまで、モータ500を駆動させる。このとき、速度フィードバックゲイン及び位置フィードバックゲインは、共に略ゼロである。モータ500は、起動した後、モータ500の回転速度が所定の速度ポイントに達するまで、略一定の加速度αでモータ500を加速する。
本実施の形態において、目標速度(例えば、定常駆動時の速度として予め設定されている回転速度)の所定の割合X[%]の回転速度が所定の速度ポイントとして設定されている。したがって、CPU21は、モータ500の回転速度が速度ポイントに到達するまでは、一定の加速指令に従いモータ500を加速させる。これにより、図に示すように、経過時間に略正比例してモータ500の回転速度が上昇する。
次に、モータ500の回転速度が速度ポイントに達すると、第1の期間が終了し、第2の期間(区間B)に入る。CPU21は、第1期間制御から第2期間制御に制御方法を切替え、モータ500の速度制御を開始する。
すなわち、第2期間制御では、速度フィードバックゲインがある程度の大きさの値とされることにより、CPU21が速度制御を行う。モータ500の回転速度は、所定の速度ポイントを超えた後に上昇し続け、目標速度をオーバーシュートする。目標速度をオーバーシュートすると、モータ500はその加速度αが減少するように速度制御される。
モータ500の回転速度が目標速度をオーバーシュートした後、その加速度αが減少して加速度αがゼロになると、第2の期間が終了し、第3の期間(区間C)に入る。CPU21は、第2期間制御から第3期間制御に制御方法を切替え、モータ500の位置制御を開始する。
すなわち、第3期間制御では、位置フィードバックゲインがある程度の大きさの値とされる。このとき、速度フィードバックゲインは、第2期間制御における値と略同程度の値のまま維持される。これにより、CPU21は、速度制御を継続しながら、位置制御を開始する。CPU21は、モータ500の位置偏差が小さくなるように、モータ500を制御する。位置フィードバックゲインは、位置偏差が解消されるまでは、速度フィードバックゲインよりも大きい値になるように設定される。位置フィードバックゲインは、位置偏差が解消されると、速度フィードバックゲインよりも小さい値になるように設定される。
ここで、モータ500の位置偏差に関する情報は、以下のようにして得られる。すなわち、CPU21は、第1の期間及び第2の期間におけるモータ500の実際の動作速度カーブに対応する累積位置情報を、例えばデータ記憶部23などに書き込むことなどにより、保持する。また、CPU21は、位置偏差を算出する際、そのようにして保持された累積位置情報すなわち実際的な累積位置情報を読み出すと共に、第1期間制御及び第2期間制御に用いられた指令に基づく理想速度カーブから算出される累積位置情報すなわち理想的な累積位置情報を読み出す。CPU21は、読み出した2つの累積位置情報を比較して、モータ500の位置偏差に関する情報を算出する。すなわち、CPU21は、起動開始時から、理想速度カーブと実際の動作速度カーブとに基づいてモータ500の位置偏差に関する情報を累積して保持する。
図4は、モータ500の起動時におけるモータ500の回転速度と時間との関係及びそれに対応する位置偏差と時間との関係を示すグラフである。
図において、比較的太い実線が、負荷が最小であるときの、モータ500の実際の速度動作カーブを示す。また、比較的細い実線は、CPU21によるモータ500の制御下でのモータ500の理想速度カーブを示す。
図を参照して、モータ500の回転速度が目標速度に達するまでの期間において、モータ500の回転速度が理想速度よりも小さいことにより、次第に位置偏差の絶対値は大きくなる(負の偏差)。このとき、理想速度カーブと動作速度カーブとで囲まれた部分の面積が、位置偏差の増加量を示す位置偏差量S1になる。
他方、モータ500の回転速度が目標速度をオーバーシュートした後、モータ500の回転速度が目標速度に戻るまでの期間においては、モータ500の回転速度が理想速度すなわち目標速度よりも大きいことにより、累積の位置偏差量が次第に小さくなる。このとき、理想速度カーブと動作速度カーブとで囲まれた部分S2の面積が、位置偏差の減少量を示す位置偏差量(オーバーシュート偏差量)S2となる。なお、このような最低負荷条件下におけるオーバーシュート量は実験値として求めることができる。
CPU21は、位置偏差が解消されるように、位置偏差量S1がオーバーシュート偏差量S2で相殺されるように位置制御を行う。第3期間制御では、このように速度制御に加えて位置制御が行われるので、位置偏差を解消してモータ50を目標速度で駆動することができる。第1の期間及び第2の期間においてモータ500が目標速度に到達するまでの実際の動作速度カーブと理想速度カーブとの負の位置偏差量が、第2の期間においてモータ500が目標速度に到達してからオーバーシュート偏差量が解消される地点までに生じるプラスの累積位置偏差量Δσ+で解消されるように、理想速度カーブが設定されモータ500が制御されてもよい。
次に、モータ500の負荷バラツキを考慮し、負荷が小さい条件下における制御方法及び負荷が大きい条件下における制御方法について説明する。
図5は、モータ500の起動時におけるモータ500の回転速度と時間との関係を示すグラフである。
図において、比較的太い実線が、負荷が比較的小さいときの、モータ500の実際の速度動作カーブを示す。また、破線は、負荷が比較的大きい時の、モータ500の実際の速度動作カーブを示す。比較的細い実線は、CPU21によるモータ500の制御下でのモータ500の理想速度カーブを示す。
図を参照して、負荷が比較的小さい場合と大きい場合とで、モータ500が起動してからその回転速度が上昇する程度が異なる。すなわち、負荷が異なると、モータ500の加速度が異なる。モータ500の加速度が異なる場合、モータ500の回転速度が目標速度を超えるまでに生じる位置偏差の量が異なる。そのため、本実施の形態においては、CPU21は、モータ500の加速度に応じてオーバーシュート量を変更させることで、位置偏差の解消を速やかに行う。
このようなCPU21の制御は、例えば、予め設定されたパラメータ表(速度ポイント設定データの一例)に基づいて行われる。すなわち、CPU21は、第1の期間のモータ500が起動開始してから所定の時間経過後の時刻t1におけるモータ500の加速度αの大きさに基づいて、所定の速度ポイントを設定する。これにより、オーバーシュート量が変更される。すなわち、オーバーシュート量は、モータ500の負荷条件に応じて変更される。
図6は、パラメータ表の一例を示す図である。
図を参照して、パラメータ表は、時刻t1におけるモータ500の加速度α[rps/s]と、それに対応する、速度ポイントの位置を規定するパラメータX[%]、そのときのオーバーシュート量(偏差量)[rad]、及び目標速度に達するまでに生じる位置偏差量[rad]とを含む。
本実施の形態において、パラメータ表には、加速度αのレンジ毎に互いに異なるパラメータの組み合わせが2組設定されている。すなわち、加速度αの値が180より大きく200以下である条件1と、加速度αの値が180以下である条件2とが設定されている。
条件1において、速度ポイントは、目標速度に所定の割合X1(所定の速度ポイントに関するパラメータの一例)すなわち80%を掛けて得られた値である。このとき、目標速度に達するまでの位置偏差量の値は30以上となり、オーバーシュート量の値が30以下とされる。すなわち、オーバーシュート量は、規定の上限値である30以下となるように制御が行われる。他方、条件2において、速度ポイントは、目標速度に所定の割合X2(所定の速度ポイントに関するパラメータの他例)すなわち90%を掛けて得られた値である。このとき、目標速度に達するまでの位置偏差量の値は50以上となり、オーバーシュート量の値が50以下とされる。すなわち、オーバーシュート量は、規定の上限値である50以下となるように制御が行われる。
CPU21は、モータ500の起動時に、時刻t1におけるモータ500の加速度αに応じて、パラメータ表から条件1又は条件2のいずれかのパラメータを取得し、そのパラメータに基づいて所定の速度ポイントの決定を行い、モータ500を制御する。例えば、時刻t1で加速度αが条件1の範囲内であれば、CPU21は、速度制御を開始する期間を比較的早めのポイントすなわちモータ500の回転速度が目標速度のX1の割合(80%)に到達するポイントとして、オーバーシュートを抑える。他方、時刻t1で加速度αが条件2の範囲内であれば、位置偏差量が大きくなる。したがって、CPU21は、速度制御を開始する期間を比較的遅めのポイントすなわちモータ500の回転速度が目標速度のX2の割合(90%)に到達するポイントとして、第1の期間を長くすることでオーバーシュートを大きくする。換言すると、CPU21は、一定加速する速度領域を大きくすることにより、オーバーシュートを大きくする。
図7は、モータ500の制御時のCPU21の動作を示すフローチャートである。
図を参照して、ステップS101において、CPU21は、モータ500の制御を開始する際に、例えば、オーバーシュート量の情報、カーブ1とカーブ2の2つのカーブの位置偏差の遅れ量の情報、動作速度カーブの情報、及び理想速度カーブの情報などをパラメータとする。CPU21は、これらのパラメータの値などを、必要に応じてデータ記憶部23などから読み出しておく。
ステップS103からステップS113まで、第1期間制御が行われる。ステップS103において、CPU21は、モータ500の起動を開始する。CPU21は、一定の加速度でCPU21を駆動させる。
ステップS105において、CPU21は、時刻t1が到来したか否かを確認する。
ステップS105で時刻t1が到来した場合、ステップS107において、CPU21は、モータ500の加速度αの値が、180より大きいか否かを判断する。
ステップS107において加速度αが大きければ、ステップS109において、CPU21は、第1の期間の終期となる所定の速度ポイントを、目標速度のX1[%]の回転速度Xとする。
他方、ステップS107において加速度αが小さければ、ステップS111において、CPU21は、所定の速度ポイントを、目標速度のX2[%]の回転速度Xとする。
ステップS113において、CPU21は、モータ500の回転速度が、所定の速度ポイントとして設定した回転速度Xよりも大きいか否かを判断する。CPU21は、モータ500の回転速度が所定の速度ポイントを超えるまで、モータ500を一定の加速度で加速させながら待機する。
ステップS113においてモータ500の回転速度が所定の速度ポイントを超えると、CPU21は、ステップS115からステップS117まで、第2期間制御を行う。
第2期間制御では、ステップS115において、CPU21は、速度フィードバックゲインを増加させ、速度制御を開始する。
ステップS117において、CPU21は、モータ500の加速度αがゼロであるか否かを判断する。CPU21は、加速度αがゼロになるまで、モータ500の速度制御を行いながら待機する。
ステップS117において加速度αがゼロになると、CPU21は、ステップS119において、第3期間制御を行う。
ステップS119において、CPU21は、位置フィードバックゲインを増加させ、位置制御を開始する。位置制御が行われると、モータ500は略目標速度で駆動され、CPU21の起動時の動作は終了する。
[実施の形態における効果]
以上のように構成された画像形成装置では、モータが起動する期間を3つに分けて、それぞれの期間で段階的な制御が行われる。制御回路は、モータが目標速度に到達するまでに発生した負の位置偏差量に応じて、その後、モータの回転速度を積極的にオーバーシュートさせることで、その位置偏差量を解消する。したがって、モータの起動時に発生する位置偏差がより早く解消され、画像形成装置が、モータが起動していない状態から速やかに動作可能になる。
制御回路は、複雑で実行するためには高価な部品が必要となるベクトル制御に変えて、簡素な制御により十分な精度を満たす簡易的な位置制御を行うことができる。制御回路は簡素で安価な部品を用いて構成可能であるので、画像形成装置の製造コストを低減することができる。
[その他]
モータのうち、例えば給紙・給搬送系のモータやトナー補給系のモータなど、一部のモータのみがブラシレスモータであってもよい。また、メインモータ、定着モータ、黒現像モータ、カラー現像モータ、及びカラー感光体モータの他に、ブラシレスモータが画像形成装置に設けられており、そのモータが上記のように制御されてもよい。また、複数設けられているブラシレスモータのうち、一部のブラシレスモータのみが上記のように制御されてもよい。
ブラシレスモータの特定の加速度α(nは整数)とそれに対応する前記所定の速度ポイントの設定情報との組み合わせが予め複数組設定された速度ポイント設定データが、例えばパラメータ表として設定されていてもよい。このとき、CPUは、第1期間制御として、以下のように制御を行ってもよい。すなわち、CPUは、モータが起動開始してから所定の時間が経過した時点でのモータの加速度αが、α>α≧αn+1(α>αn+1、nは整数)である場合において、モータの加速度αを加速度αとみなす。そして、CPUは、速度ポイント設定データのうちその加速度αに対応する所定の速度ポイントの設定情報を参照することで、所定の速度ポイントの決定を行う。これにより、上述と同様に、モータの負荷等に応じてモータの加速度が異なっても、確実にかつ速やかに位置偏差を解消することができる。
画像形成装置としては、モノクロ/カラーの複写機、プリンタ、ファクシミリ装置などいずれであってもよい。また、画像形成装置は、スキャナ機能、複写機能、プリンタとしての機能、ファクシミリ機能、データ通信機能、及びサーバ機能を備えたMFP(Multi Function Peripheral)であってもよい。スキャナ機能では、セットされた原稿の画像を読み取ってそれをHDD等に蓄積する。複写機能では、さらにそれを用紙等に印刷(プリント)する。プリンタとしての機能では、PC等の外部端末から印刷指示を受けるとその指示に基づいて用紙に印刷を行う。ファクシミリ機能では、外部のファクシミリ装置等からファクシミリデータを受信してそれをHDD等に蓄積する。データ通信機能では、接続された外部機器との間でデータを送受信する。サーバ機能では、複数のユーザでHDD等に記憶したデータなどを共有可能にする。
画像形成装置は、電子写真方式により画像を形成するものに限られず、例えばいわゆるインクジェット方式により画像を形成するものであってもよい。
本発明は、画像形成装置に限られず、種々の機器に搭載されてブラシレスモータの制御を行うモータ制御装置に広く適用可能である。
上述の実施の形態における処理は、ソフトウェアによって行っても、ハードウェア回路を用いて行ってもよい。
上述の実施の形態における処理を実行するプログラムを提供することもできるし、そのプログラムをCD−ROM、フレキシブルディスク、ハードディスク、ROM、RAM、メモリカードなどの記録媒体に記録してユーザに提供することにしてもよい。プログラムはインターネットなどの通信回線を介して、装置にダウンロードするようにしてもよい。上記のフローチャートで文章で説明された処理は、そのプログラムに従ってCPUなどにより実行される。
上記実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 画像形成装置
20 制御回路(モータ制御装置の一例)
21 CPU
21a 位置制御ループ
21b 速度制御ループ
23 データ記憶部
23a 制御プログラム
500 モータ(ブラシレスモータ)
501 メインモータ(ブラシレスモータの一例)
502 定着モータ(ブラシレスモータの一例)
503 黒現像モータ(ブラシレスモータの一例)
504 カラー現像モータ(ブラシレスモータの一例)
505 カラー感光体モータ(ブラシレスモータの一例)

Claims (11)

  1. 位置制御ループ及び速度制御ループを用いて、位置指令値を出力してブラシレスモータのサーボ制御を行い、サーボ制御対象物の位置を各時刻における目標位置に一致させるモータ制御装置であって、
    前記ブラシレスモータを起動させるとき、起動時から前記ブラシレスモータの回転速度が所定の速度ポイントに到達するまでの第1の期間において、前記ブラシレスモータを略一定の加速指令に基づいて制御し加速させる第1期間制御部と、
    前記第1の期間の終了後、前記ブラシレスモータの回転速度が目標速度をオーバーシュートし、その後前記ブラシレスモータの加速度が略ゼロになるまでの第2の期間において、前記ブラシレスモータの速度制御を行う第2期間制御部と、
    前記第2の期間の終了後、前記ブラシレスモータの位置偏差が解消されるまでの第3の期間において、前記ブラシレスモータの位置偏差が解消するように、前記ブラシレスモータの位置制御及び速度制御を行う第3期間制御部とを備える、モータ制御装置。
  2. 前記第1の期間及び前記第2の期間における前記ブラシレスモータの実際の動作速度カーブに対応する累積位置情報を保持する保持部と、
    前記保持部により保持された累積位置情報と前記第1期間制御部及び前記第2期間制御部による制御に用いられる指令加速カーブに基づく累積位置情報とに応じて、前記ブラシレスモータの位置偏差に関する情報を算出する算出部とをさらに備え、
    前記第3期間制御部は、前記算出部により算出された前記ブラシレスモータの位置偏差に関する情報に基づいて、前記ブラシレスモータの位置制御を行う、請求項1に記載のモータ制御装置。
  3. 前記第3期間制御部は、前記ブラシレスモータが起動開始してからその回転速度が目標速度に到達するまでの期間において生じた位置偏差量が、前記ブラシレスモータの回転速度が目標速度に到達してから生じるオーバーシュート偏差量で相殺されるように、前記ブラシレスモータの位置制御を行う、請求項1又は2に記載のモータ制御装置。
  4. 前記第1期間制御部は、前記ブラシレスモータの負荷条件に応じて、前記ブラシレスモータのオーバーシュート量が規定の上限値を超えず位置偏差の解消までの時間が短くなるように、前記一定の加速指令に基づく制御を行う、請求項1から3のいずれかに記載のモータ制御装置。
  5. 前記第3期間制御部は、前記ブラシレスモータの位置制御を開始するとき、位置制御に関する位置フィードバックゲインを速度制御に関する速度フィードバックゲインよりも高く設定する、請求項1から4のいずれかに記載のモータ制御装置。
  6. 前記所定の速度ポイントは、前記ブラシレスモータが起動開始してから所定の時間が経過した時点での前記ブラシレスモータの加速度の大きさに応じて設定される、請求項1から5のいずれかに記載のモータ制御装置。
  7. 前記ブラシレスモータの加速度が取り得る値の複数のレンジ毎に前記所定の速度ポイントに関するパラメータが予め定められた速度ポイント設定データをさらに備え、
    前記第1期間制御部は、前記ブラシレスモータが起動開始してから所定の時間が経過した時点でのブラシレスモータの加速度に応じて、前記速度ポイント設定データから前記パラメータを取得し、そのパラメータに基づいて前記所定の速度ポイントの決定を行う、請求項6に記載のモータ制御装置。
  8. 前記ブラシレスモータの特定の加速度α(nは整数)とそれに対応する前記所定の速度ポイントに関するパラメータとの組み合わせが予め複数組設定された速度ポイント設定データをさらに備え、
    前記第1期間制御部は、前記ブラシレスモータが起動開始してから所定の時間が経過した時点でのブラシレスモータの加速度αが、α>α≧αn+1(α>αn+1、nは整数)を満たす場合において、前記ブラシレスモータの加速度αを加速度αとみなして前記速度ポイント設定データを参照し、前記パラメータのうちその加速度αに対応するものに基づいて前記所定の速度ポイントの決定を行う、請求項6に記載のモータ制御装置。
  9. 画像形成装置が実行する動作に用いられるブラシレスモータと、
    請求項1から8のいずれかに記載のモータ制御装置とを備え、
    前記モータ制御装置が前記ブラシレスモータを駆動する、画像形成装置。
  10. 位置制御ループ及び速度制御ループを用いて、位置指令値を出力してブラシレスモータのサーボ制御を行い、サーボ制御対象物の位置を各時刻における目標位置に一致させるモータ制御装置の制御方法であって、
    前記ブラシレスモータを起動させるとき、起動時から前記ブラシレスモータの回転速度が所定の速度ポイントに到達するまでの第1の期間において、前記ブラシレスモータを略一定の加速指令に基づいて制御し加速させる第1期間制御ステップと、
    前記第1の期間の終了後、前記ブラシレスモータの回転速度が目標速度をオーバーシュートし、その後前記ブラシレスモータの加速度が略ゼロになるまでの第2の期間において、前記ブラシレスモータの速度制御を行う第2期間制御ステップと、
    前記第2の期間の終了後、前記ブラシレスモータの位置偏差が解消されるまでの第3の期間において、前記ブラシレスモータの位置偏差が解消するように、前記ブラシレスモータの位置制御及び速度制御を行う第3期間制御ステップとを備える、モータ制御装置の制御方法。
  11. 位置制御ループ及び速度制御ループを用いて、位置指令値を出力してブラシレスモータのサーボ制御を行い、サーボ制御対象物の位置を各時刻における目標位置に一致させるモータ制御装置の制御プログラムであって、
    前記ブラシレスモータを起動させるとき、起動時から前記ブラシレスモータの回転速度が所定の速度ポイントに到達するまでの第1の期間において、前記ブラシレスモータを略一定の加速指令に基づいて制御し加速させる第1期間制御ステップと、
    前記第1の期間の終了後、前記ブラシレスモータの回転速度が目標速度をオーバーシュートし、その後前記ブラシレスモータの加速度が略ゼロになるまでの第2の期間において、前記ブラシレスモータの速度制御を行う第2期間制御ステップと、
    前記第2の期間の終了後、前記ブラシレスモータの位置偏差が解消されるまでの第3の期間において、前記ブラシレスモータの位置偏差が解消するように、前記ブラシレスモータの位置制御及び速度制御を行う第3期間制御ステップとをコンピュータに実行させる、モータ制御装置の制御プログラム。
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