JP2011199967A - 回転電機のステータ - Google Patents

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Abstract

【課題】ステータコアの分割数を少なくできると共にコイルのステータ径方向内側への飛び出しを防止することができる回転電機のステータを提供する。
【解決手段】ステータコアは、環状をなし、内周に沿って内周に開口するスロットが複数配列されている。分布巻きコイルが、ステータコアにおける複数のスロットのうちの対をなす2つのスロットに挿入される。ステータコアは、スロットの底部の位置で周方向に分割され、かつ、分割された各ステータコア構成部分は2つのティースを有する。ステータコアの分割位置におけるスロットを区画する対向面には、コイルの内周側端部の位置よりもステータコアの中心側の位置に突部150,151が形成され、スロットの周方向の幅がコイルの幅よりも狭められている。
【選択図】図6

Description

本発明は、回転電機のステータに関するものである。
特許文献1に開示されたステータコアにおいては、それぞれが一つのティースを備える複数のコア片に分割し、複数のコア片をステータ周方向に沿って交互に第1コア片、第2コア片としている。第1コア片は、ステータ周方向に沿って所定間隔で放射状に複数配置された状態で、ステータ径方向外側からコイルを組み付け可能に形成され、第2コア片は、第1コア片の間においてステータ径方向外側から挿入可能に形成されている。さらに、第1コア片におけるティースのステータ径方向内側端部には、コイルのステータ径方向内側への飛び出し(脱落)を防止する周方向突起(係止手段)を設けている。
特開2007−274808号公報
ところが、一つのティースを備える複数のコア片に分割しているために分割数が大きくなってしまう。具体的には、スロットの数だけの分割数となってしまう。
本発明は、このような背景の下になされたものであり、その目的は、ステータコアの分割数を少なくできると共にコイルのステータ径方向内側への飛び出しを防止することができる回転電機のステータを提供することにある。
請求項1に記載の発明では、環状をなし、内周に沿って内周に開口するスロットが複数配列されるステータコアと、前記ステータコアにおける前記複数のスロットのうちの対をなす奇数ピッチの2つのスロットに挿入される分布巻きコイルと、を備えた回転電機のステータにおいて、前記ステータコアは、前記スロットの底部の位置で周方向に分割され、かつ、分割された各ステータコア構成部分は2つのティースを有し、前記ステータコアの分割位置におけるスロットを区画する対向面のうちの少なくとも一方の面には、コイルの内周側端部の位置よりもステータコアの中心側の位置に突部が形成され、前記突部が形成された部位におけるスロットの周方向の幅がコイルの幅よりも狭められていることを要旨とする。
請求項1に記載の発明によれば、ステータコアは、スロットの底部の位置で周方向に分割され、かつ、分割された各ステータコア構成部分は2つのティースを有している。よって、ステータコアの分割数はスロット数の1/2となる。また、分布巻きコイルが対をなす2つのスロットに挿入される。ステータコアの分割位置におけるスロットを区画する対向面のうちの少なくとも一方の面には、コイルの内周側端部の位置よりもステータコアの中心側の位置に突部が形成され、突部が形成された部位におけるスロットの周方向の幅がコイルの幅よりも狭められているので、分布巻きコイルのステータ径方向内側への飛び出しが防止される。
その結果、ステータコアの分割数を少なくできると共にコイルのステータ径方向内側への飛び出しを防止することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の回転電機のステータにおいて、前記分布巻きコイルは、重ね巻コイルであることを要旨とする。
請求項2に記載の発明によれば、分布巻きコイルは重ね巻コイルであるので、対をなす2つのスロットのうちの他方のスロットにおいては、コイルエンドにおいて、当該コイルに対し、ステータ径方向の内側に他の分布巻きコイルが位置しているので、この他のコイルによりステータ径方向内側への飛び出しが防止される。よって、スロットにおいて他の分布巻きコイルによりステータ径方向内側への飛び出しをより確実に防止することができる。なお、重ね巻コイルとは、コイルエンド部が螺旋状に整列された形状である。また、スロット内は単層巻でも二層巻でも良い。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の回転電機のステータにおいて、前記突部は、前記スロットを区画する対向面のうちの両方の面に形成してなることを要旨とする。
請求項3に記載の発明によれば、突部は、スロットを区画する対向面のうちの両方の面に形成されているので、突部は、スロットを区画する対向面のうちの一方の面のみに形成されている場合に比べて、コイルのステータ径方向内側への飛び出しをより確実に防止することが可能となる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の回転電機のステータにおいて、前記ステータコア構成部分において、前記突部を形成した面は、前記2つのティース間に形成されたスロットの中心線に平行に延びていることを要旨とする。
請求項4に記載の発明によれば、ステータコア構成部分において、突部を形成した面は、2つのティース間に形成されたスロットの中心線に平行に延びているので、スロットにコイルを挿入する上で好ましいものとなる。
請求項5に記載のように、請求項1〜4のいずれか1項に記載の回転電機のステータにおいて、コイルの巻線として平角線を用いるとよい。
本発明によれば、ステータコアの分割数を少なくできると共にコイルのステータ径方向内側への飛び出しを防止することができる。
(a)は本実施形態における電動機のステータの概略平面図、(b)は電動機のステータの概略正面図。 図1(b)のA−A線でのステータの概略断面図。 (a)はステータコアの平面図、(b)はステータコアの正面図。 コイルの概略平面図。 ステータの一部を拡大した断面図。 ステータの一部をさらに拡大した断面図。 別例のステータにおける突部を説明するための説明図。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1(a),(b)には本実施形態の電動機のステータ10を示し、(a)はステータ10の平面図、(b)はステータ10の正面図である。図1(b)のA−A線でのステータ10の断面を図2に示す。本実施形態のステータ10は分布巻の3相8極電動機に用いられる。
図1,2において、ステータ10は、環状をなすステータコア20と、ステータコア20のスロットに挿入される分布巻きコイル100を備えている。
図3(a),(b)にはステータコア20を示し、(a)はステータコア20の平面図、(b)はステータコア20の正面図である。また、図4には分布巻きコイル100を示し、(a)は分布巻きコイル100の平面図、(b)は分布巻きコイル100の正面図である。図5は図2における一部を拡大した図であり、図6は図5をさらに拡大した図である。
図3(b)に示すように、ステータコア20は、所定の厚さt1を有している。図3(a)に示すように、ステータコア20の内周に沿って48個のスロット(符号51〜98で示す)が周方向に配列されている。スロット51〜98はステータコア20の内周に開口するとともに断面が長方形をなし、スロット51〜98はステータコア20の中心Oから放射方向に延びている。図6において、スロット56の中心線をL1で示し、L1はステータコア20の中心Oから放射方向に延びている。同様に、スロット57,58,54,55の中心線を、それぞれL2,L3,L4,L5で示す。
スロット51〜98はステータコア20の中心Oから放射方向に延びる直線に平行なる対向面SWを有している。例えば、図3(a)でのスロット56について、図5に示すようにステータコア20の中心Oから放射方向に延びる直線L1に平行なる対向面SWを有している。図6ではステータコア20の中心Oから放射方向に延びる直線L1に平行なる線をL1aで示す。同様に、図6において、スロット58についてステータコア20の中心Oから放射方向に延びる直線L3に平行なる線をL3aで示し、スロット54についてステータコア20の中心Oから放射方向に延びる直線L4に平行なる線をL4aで示す。
また、ステータコア20における隣り合うスロット間がティースT(図3参照)となっている。
一方、図3(a)に示すごとくステータコア20は、中心軸方向(L10)から見たときステータコア20の中心Oに対して周方向に15°毎に24分割され、分割された各ステータコア構成部分21〜44によりステータコア20が構成されている。このとき、ステータコア20は、長方形のスロット51〜98のうちの1つおきのスロット51,53,55,57,59,…における底部の位置、即ち、径方向外側の面における周方向の中央部で分割されている。このようにステータコア20において各ステータコア構成部分に分割する箇所はスロットにおける底面であるバックヨークである。
ステータコアをステータコア構成部分21〜44に分割することにより、ステータコア構成部分21〜44はステータコア径方向外側からスロットにコイルを挿入することができる。
分割された各ステータコア構成部分21〜44においては分割位置以外に1つのスロット52,54,56,58,60,…を有している。また、ステータコア構成部分21〜44は2つのティースを有している。
なお、環状のステータ10の環内にはロータが配置されることになる。
図4に示すように、分布巻きコイル100は、24個設けられており、24個の分布巻きコイルを符号101〜124で示す。分布巻きコイル101〜124は、ステータコア20のスロット51〜98に挿入されて組み込まれる。つまり、24個の分布巻きコイル101〜124は、ステータコア20における複数のスロット51〜98のうちの対をなす2つのスロットに挿入される。
例えば、分布巻きコイル101は、図2に示すように、スロット51と、同スロット51に対し(すなわちスロット51を0番目とした場合)時計回りに5番目に位置するスロット56に挿入される。同様に、分布巻きコイル102は、スロット53と、同スロット53に対し時計回りに5番目に位置するスロット58に挿入される。また、分布巻きコイル103は、スロット55と、同スロット55に対し時計回りに5番目に位置するスロット60に挿入される。
このように、ステータコア20の内周面において周方向に沿って形成されたスロットにおいて、分布巻きコイル100が挿入される一対のスロットの間隔(ピッチ)は「5」である。すなわち、分布巻きコイル100は対をなす奇数ピッチの2つのスロットに挿入されている。
図1において、分布巻きコイル101,104,107,110,113,116,119,122が同相(例えばU相)のコイルである。また、分布巻きコイル102,105,108,111,114,117,120,123が同相(例えばV相)のコイルである。さらに、分布巻きコイル103,106,109,112,115,118,121,124が同相(例えばW相)のコイルである。
分布巻きコイル100(101〜124)は、整列した複数本の巻線よりなり、巻線として平角線を用いている。分布巻きコイル100(101〜124)は、図1(b)に示すように、一対のスロットに挿入される一対の挿入部100aと、スロットから外にはみ出る一対のコイルエンド100bを備えた環状形状に予め成形されている。挿入部100aは、図2,6に示すように断面長方形の平角線における長辺同士が接し、かつ、一列に並ぶようにスロット内に配置されている。また、分布巻きコイル100(101〜124)は、重ね巻コイルであり、図4のコイルエンド100bにおいては一方のスロット内で積層して配置された最も内周側と他方のスロット内で積層して配置された最も外周側を結ぶように延びている。
図3,5,6に示すように、スロット51〜98のうちの1つおきのスロット51,53,55,57,59,…97においては、開口部には三角形の突部(鍔)150,151が形成され、三角形の突部150,151により開口部が幅狭になっている。
よって、周方向に沿って形成されたスロットにおいて、開口部が幅狭となっているスロット51,53,55,…97と、幅狭となっていないスロット52,54,56,…98とが交互に配置されている。
図5,6を用いて、スロット54,55,56,57,58付近を例にとって説明する。
スロット54とスロット55との間にはティースT1が、スロット55とスロット56との間にはティースT2が、スロット56とスロット57との間にはティースT3が、スロット57とスロット58との間にはティースT4が形成されている。
ティースT1の先端におけるステータコア20の中心O側から見て右側壁には三角形状に突出する突部(鍔)150が形成されている。また、ティースT2の先端におけるステータコア20の中心O側から見て左側壁には三角形状に突出する突部(鍔)151が形成されている。突部151のステータコア20の中心O側から見て左側壁は右隣のスロット56の中心線(L1)と平行に延びている。図6では突部151の斜辺は線L1b上に延びている。一方、突部150の右側壁、即ち、三角形の斜辺は隣のスロット54の中心線(L4)と平行に延びている。図6では突部150の斜辺は線L4b上に延びている。これにより、スロットにおける幅狭部を構成する部位の側壁(突部150,151の側壁)は、隣接するスロットにおけるステータコア中心Oから放射方向に延びる直線(分布巻きコイルの挿入方向)に平行に延びていることになる。
同様に、ティースT3の下端における右側壁には突部150が形成されている。また、ティースT4の下端における左側壁には突部151が形成されている。突部150の右側壁、即ち、三角形の斜辺は隣のスロット56の中心線(L1)と平行に延びている。図6では突部150の斜辺は線L1b上に延びている。一方、突部151の左側壁、即ち、三角形の斜辺は隣のスロット58の中心線(L3)と平行に延びている。図6では突部150の斜辺は線L3b上に延びている。
このように、スロット51,53,55,57,…97における開口部において対向面から各々突出する突部150,151により開口幅を狭めた幅狭部となっている。分布巻きコイル100が挿入される対をなす2つのスロット(例えば、分布巻きコイル103についてのスロット55,60)のうちの一方のスロット(分布巻きコイル103ではスロット55)は、図5に示すように、開口部における幅W1が、分布巻きコイル100が挿入された部位での幅W2よりも狭くなっている(W1<W2)。
また、図5に示すように、開口部における幅W1は、スロット内の分布巻きコイルの幅W3よりも狭くなっている(W1<W3)。さらに、図6に示すように、突部150,151の長さL20はステータコア構成部分21〜44の挿入時に、分布巻きコイル100に干渉しない長さである。
即ち、ステータコアの分割位置におけるスロットを区画する対向面SWのうちの少なくとも一方の面には、コイルの内周側端部の位置よりもステータコアの中心O側の位置に突部150,151が形成され、突部150,151が形成された部位におけるスロットの周方向の幅W1がコイルの幅W3よりも狭められている。突部150,151は、スロットを区画する対向面SWのうちの両方の面に形成してなる。ステータコア構成部分において、突部(150,151)を形成した面は、2つのティース間に形成されたスロットの中心線に平行に延びている。
そして、予め成型された分布巻きコイル100(101〜124)とステータコア20とを相対的に移動させてステータコア20のスロットに分布巻きコイル100が挿入されて組み込まれる。詳しくは、分布巻きコイル100を図4に示す状態に並べた後に、分布巻きコイル100に対しその外側からステータ中心に向かって各ステータコア構成部分21〜44をスロットにコイルの挿入部100aが入るように移動することによりスロットにコイルを装着して組み付ける。これにより、分布巻きコイル100(101〜124)をスロットに挿入する際にコイルの挿入部を変形させながら挿入する場合に比べて、コイルを変形させないで組み立てられる。
分布巻きコイル100が対をなす2つのスロットに挿入されるが、分布巻きコイル100は、対をなす2つのスロットのうちの一方のスロットにおいて、突部150,151により開口部における幅W1が、分布巻きコイル100の幅W3よりも狭くなっている。これにより、2つのスロットに入る分布巻きコイルの片方を突部(鍔)150,151により押さえて固定することができる。分布巻きコイル100は、ワニス等で固められているため、分布巻きコイル100の片方が押さえられていれば、分布巻きコイル100のステータ径方向内側への飛び出しを防止することができる。
また、分布巻きコイルとして重ね巻きの場合、対をなす2つのスロットのうちの他方のスロットにおいては、コイルエンド100bにおいて、他方のスロットに挿入されたコイルのコイルエンド100bに対し、ステータ径方向の内側に他の分布巻きコイルのコイルエンド100bが位置している。よって、突部150,151が無いスロットに挿入されたコイルについても他相のコイルによってステータ径方向内側への飛び出しが防止される(他相のコイルがステータ内径への飛び出し防止にもなる)。これにより、さらなる信頼性向上が可能となる。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)テータコアは、スロットの底部の位置で周方向に分割され、かつ、分割された各ステータコア構成部分は2つのティースを有することで、分割数をスロット数の1/2とすることができる。つまり、特許文献1では、ステータコアの分割数はスロット数と等しく、分割数が大きかったが、本実施形態においてはスロットの数は「48」であり、ステータコア構成部分の分割数はスロットの数の1/2の「24」である。よって、ステータコアの分割数はスロット数の半分であり、ステータコアの分割数を少なくすることができる。
また、ステータコアの分割位置におけるスロットを区画する対向面のうちの少なくとも一方の面には、コイルの内周側端部の位置よりもステータコアの中心側の位置に突部150,151が形成され、突部150,151が形成された部位におけるスロットの周方向の幅がコイルの幅よりも狭められている。これにより、2つのスロットに入る分布巻きコイルの片方を押さえることで分布巻きコイル100のステータ径方向内側への飛び出しを防止することができる。その結果、ステータコア20の分割数を少なくできると共にコイルのステータ径方向内側への飛び出しを防止することができる。
(2)特許文献1では第1コア片は周方向突起(係止手段)を備え、第2コア片は周方向突起(係止手段)が無く、2種類のコア片(ステータコア構成部分)を用意する必要があり、部品点数の増大を招いていた。これに対し本実施形態では、各ステータコア構成部分21〜44は同一形状であり、1種類のみの最小であり、部品点数を少なくすることができる。このように、コイルのステータ径方向内側への飛び出し防止機能を維持した上で、分割数の半減と部品点数の半減が可能となる。
(3)分布巻きコイル100は重ね巻コイルであるので、対をなす2つのスロットのうちの他方のスロットにおいては、コイルエンドにおいて、コイルに対し、ステータ径方向の内側に他の分布巻きコイルが位置しているので、この他のコイルによりステータ径方向内側への飛び出しが防止される。よって、スロットにおいて他の分布巻きコイルによりステータ径方向内側への飛び出しをより確実に防止することができる。
(4)突部150,151は、スロットを区画する対向面SWのうちの両方の面に形成されているので、突部は、スロットを区画する対向面のうちの一方の面のみに形成されている場合に比べて、コイルのステータ径方向内側への飛び出しをより確実に防止することが可能となる。
(5)ステータコア構成部分において、突部150,151を形成した面は、2つのティース間に形成されたスロットの中心線に平行に延びているので、スロットにコイルを挿入する上で好ましいものとなる。
実施形態は前記に限定されるものではなく、例えば、次のように具体化してもよい。
・コイルの巻線として断面が長方形の平角線を用いたが、これに限ることはなく、断面が円形の線を用いてもよい。
・ステータコアの分割位置として、上記実施形態ではスロット51,53,55,57,59,…における底部の周方向の中央部としたが、これに限るものではなく、底部の周方向の中央部以外の箇所で分割してもよい。
・上記実施形態ではスロット51,53,55,57,59,…において開口部に突部150,151を形成して突部150,151により開口部を幅狭にしたが、一方のみの突部を設けて開口部を幅狭にしてもよい。
・コイルピッチpは、p=「5」であったが、これに限ることなく他の奇数(例えばp=7)としてもよい。
・上記実施形態ではコイルは重ね巻であったが、これに限ることはない(例えば波巻方式等であってもよい)。
・突部の側壁は分布巻きコイルの中心線に平行でなくてもよい。コイルの幅よりスロットの出口付近の幅が狭くなっていればよい。
・突部は三角形でなくてもよい。例えば、四角形や半円形でもよい。
・図7に示すように、突部200は、スロット201の先端でのスロット開口部202より少しスロット201の奥側に位置していてもよい。
・上記実施形態ではスロット内が単層巻の重ね巻コイルを用いていたが、スロット内が二層巻になっている重ね巻コイルを用いてもよい。
・電動機のステータに限ることなく、他の回転電機、例えば発電機のステータに適用してもよい。
10…ステータ、20…ステータコア、21〜44…ステータコア構成部分、51〜98…スロット、100…分布巻きコイル、101〜124…分布巻きコイル、150…突部、151…突部、L1…直線、W1…幅、W3…幅。

Claims (5)

  1. 環状をなし、内周に沿って内周に開口するスロットが複数配列されるステータコアと、
    前記ステータコアにおける前記複数のスロットのうちの対をなす奇数ピッチの2つのスロットに挿入される分布巻きコイルと、
    を備えた回転電機のステータにおいて、
    前記ステータコアは、前記スロットの底部の位置で周方向に分割され、かつ、分割された各ステータコア構成部分は2つのティースを有し、
    前記ステータコアの分割位置におけるスロットを区画する対向面のうちの少なくとも一方の面には、コイルの内周側端部の位置よりもステータコアの中心側の位置に突部が形成され、前記突部が形成された部位におけるスロットの周方向の幅がコイルの幅よりも狭められている
    ことを特徴とする回転電機のステータ。
  2. 前記分布巻きコイルは、重ね巻コイルであることを特徴とする請求項1に記載の回転電機のステータ。
  3. 前記突部は、前記スロットを区画する対向面のうちの両方の面に形成してなることを特徴とする請求項1または2に記載の回転電機のステータ。
  4. 前記ステータコア構成部分において、前記突部を形成した面は、前記2つのティース間に形成されたスロットの中心線に平行に延びていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の回転電機のステータ。
  5. 前記コイルの巻線として平角線を用いたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の回転電機のステータ。
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