JP2011199933A - 回転電機のステータ - Google Patents
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Abstract
【課題】ステータコアの分割数を少なくできる回転電機のステータを提供する。
【解決手段】分布巻きコイル100の第1のインナーコイルCin1はコイルエンドにおいてステータコアの端面から出るとステータコアの中心軸L10方向に延び、第2のインナーコイルCin2は第1のインナーコイルCin1よりも長く延び、第1のアウターコイルCout1はコイルエンドにおいてステータコアの端面から出るとステータコアの径方向外方に曲げて延び、第2のアウターコイルCout2は第1のアウターコイルCout1よりも長く延びる。ステータコア20は、スロットの底部の位置で周方向に分割され、かつ、分割された各ステータコア構成部分は4つのティースと4つのティースの間に形成される3つのスロットを有し、3つのスロットは平行に延びている。
【選択図】図1
【解決手段】分布巻きコイル100の第1のインナーコイルCin1はコイルエンドにおいてステータコアの端面から出るとステータコアの中心軸L10方向に延び、第2のインナーコイルCin2は第1のインナーコイルCin1よりも長く延び、第1のアウターコイルCout1はコイルエンドにおいてステータコアの端面から出るとステータコアの径方向外方に曲げて延び、第2のアウターコイルCout2は第1のアウターコイルCout1よりも長く延びる。ステータコア20は、スロットの底部の位置で周方向に分割され、かつ、分割された各ステータコア構成部分は4つのティースと4つのティースの間に形成される3つのスロットを有し、3つのスロットは平行に延びている。
【選択図】図1
Description
本発明は、回転電機のステータに関するものである。
特許文献1に開示されたステータコアにおいては、それぞれが一つのティースを備える複数のコア片に分割し、複数のコア片をステータ周方向に沿って交互に第1コア片、第2コア片としている。第1コア片は、ステータ周方向に沿って所定間隔で放射状に複数配置された状態で、ステータ径方向外側からコイルを組み付け可能に形成され、第2コア片は、第1コア片の間においてステータ径方向外側から挿入可能に形成されている。
ところが、一つのティースを備える複数のコア片に分割しているために分割数が大きくなってしまう。具体的には、スロットの数だけの分割数となってしまう。
本発明は、このような背景の下になされたものであり、その目的は、ステータコアの分割数を少なくできる回転電機のステータを提供することにある。
本発明は、このような背景の下になされたものであり、その目的は、ステータコアの分割数を少なくできる回転電機のステータを提供することにある。
請求項1に記載の発明では、環状をなし、内周に沿って内周に開口するスロットが複数配列されたステータコアと、前記ステータコアにおける前記複数のスロットのうちの対をなす2つのスロットに挿入される分布巻きコイルと、を備えた回転電機のステータにおいて、前記分布巻きコイルは、コイルエンドにおいてステータコアの端面から出るとステータコアの中心軸方向に延びる第1の分布巻きコイルと、コイルエンドにおいてステータコアの端面から出るとステータコアの中心軸方向に前記第1の分布巻きコイルよりも長く延びる第2の分布巻きコイルと、コイルエンドにおいてステータコアの端面から出るとステータコアの径方向外方に曲げて延びる第3の分布巻きコイルと、コイルエンドにおいてステータコアの端面から出るとステータコアの径方向外方に曲げて前記第3の分布巻きコイルよりも長く延びる第4の分布巻きコイルと、を有し、前記ステータコアは、前記スロットの底部の位置で周方向に分割され、かつ、分割された各ステータコア構成部分は4つのティースと前記4つのティースの間に形成される3つのスロットを有し、前記ステータコア構成部分に配列された前記3つのスロットは平行に延びていることを要旨とする。
請求項1に記載の発明によれば、ステータコアは、スロットの底部の位置で周方向に分割され、かつ、分割された各ステータコア構成部分は4つのティースと4つのティースの間に形成される3つのスロットを有しているので、ステータコアの分割数はスロット数の1/4となる。よって、ステータコアの分割数を少なくできる。また、分割された各ステータコア構成部分は4つのティースと4つのティースの間に形成される3つのスロットを有し、ステータコア構成部分に配列された3つのスロットは平行に延びているので、ステータコア構成部分を径方向外側から径方向内側に向かって移動させることによりスロットに分布巻きコイルを挿入することができる。
請求項2に記載のように、請求項1に記載の回転電機のステータにおいて、前記3つのスロットの真ん中に位置するスロットは前記ステータコアの中心に対して放射状に延びているとよい。
請求項3に記載の発明では、請求項1または2に記載の回転電機のステータにおいて、前記ステータコアは、前記スロットの底部の位置で周方向の中央部で分割されていることを要旨とする。
請求項3に記載の発明によれば、ステータコアはスロットの底部の位置で周方向の中央部で分割されているので、各ステータコア構成部分は同一形状となり、部品管理が容易となる。
請求項4に記載のように、請求項1〜3のいずれか1項に記載の回転電機のステータにおいて、前記コイルの巻線として平角線を用いるとよい。
請求項5に記載のように、請求項1〜4のいずれか1項に記載の回転電機のステータ構造において、3相8極48スロットであり、ステータコアの分割数が12であるとよい。
請求項5に記載のように、請求項1〜4のいずれか1項に記載の回転電機のステータ構造において、3相8極48スロットであり、ステータコアの分割数が12であるとよい。
本発明によれば、ステータコアの分割数を少なくできる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1、図2には本実施形態の電動機のステータ10を示し、図1はステータ10の平面図、図2はステータ10の正面図である。図2のA−A線でのステータ10の断面を図3に示す。図3におけるステータの一部拡大図を図4に示す。本実施形態のステータ10は分布巻の3相8極電動機に用いられる。
図1、図2には本実施形態の電動機のステータ10を示し、図1はステータ10の平面図、図2はステータ10の正面図である。図2のA−A線でのステータ10の断面を図3に示す。図3におけるステータの一部拡大図を図4に示す。本実施形態のステータ10は分布巻の3相8極電動機に用いられる。
図1,2,3において、ステータ10は、環状をなすステータコア20と、ステータコア20のスロットに挿入される分布巻きコイル100を備えている。
図5(a),(b)にはステータコア20を示し、(a)はステータコア20の平面図、(b)はステータコア20の正面図である。
図5(a),(b)にはステータコア20を示し、(a)はステータコア20の平面図、(b)はステータコア20の正面図である。
図5(b)に示すように、ステータコア20は、所定の厚さt1を有している。図5(a)に示すように、ステータコア20の内周に沿って48個のスロット(符号51〜98で示す)が周方向に配列されている。スロット51〜98はステータコア20の内周に開口するとともに断面が長方形をなしている。図4において、スロット57の中心線をL1で示すと共に、スロット55,59の中心線を、それぞれL2,L3で示す。
スロット51,55,59,63,67,71,75,79,83,87,91,95はステータコア20の中心Oから放射方向に延びる直線に平行なる側壁SWを有している。例えば、図5(a)でのスロット57について、図4に示すようにステータコア20の中心Oから放射方向に延びる直線(中心線L1)に平行なる側壁SWを有している。
また、ステータコア20における隣り合うスロット間がティースT(図5参照)となっている。
一方、図5(a)に示すごとくステータコア20は、中心軸方向(L10)から見たときステータコア20の中心Oに対して周方向に30°毎に12分割され、分割された各ステータコア構成部分21〜32によりステータコア20が構成されている。このとき、ステータコア20は、長方形のスロット51〜98のうちの5つおきのスロット51,55,59,63,67,71,75,79,83,87,91,95における底部の位置、即ち、径方向外側の面における周方向の中央部で分割されている。このようにステータコア20において各ステータコア構成部分に分割する箇所はスロットにおける底面であるバックヨークである。
一方、図5(a)に示すごとくステータコア20は、中心軸方向(L10)から見たときステータコア20の中心Oに対して周方向に30°毎に12分割され、分割された各ステータコア構成部分21〜32によりステータコア20が構成されている。このとき、ステータコア20は、長方形のスロット51〜98のうちの5つおきのスロット51,55,59,63,67,71,75,79,83,87,91,95における底部の位置、即ち、径方向外側の面における周方向の中央部で分割されている。このようにステータコア20において各ステータコア構成部分に分割する箇所はスロットにおける底面であるバックヨークである。
ステータコアをステータコア構成部分21〜32に分割することにより、図7に示すようにステータコア構成部分21〜32はステータコア径方向外側からスロットにコイルを挿入することができる。
分割された各ステータコア構成部分21〜32においては分割位置以外に3つのスロットを有している。具体的には、例えば、図5(a)のステータコア構成部分21においては分割位置以外に3つのスロット52,53,54を有している。同様に、ステータコア構成部分22においては分割位置以外に3つのスロット56,57,58を有している。
このように、ステータコア20は、スロットの底部の位置で周方向に分割され、かつ、分割された各ステータコア構成部分21〜32は4つのティース(図4で符号T1,T2,T3,T4で示す)と4つのティースの間に形成される3つのスロット(図4におけるスロット56,57,58)を有し、ステータコア構成部分に配列された3つのスロットは平行に延びている。また、3つのスロットの真ん中に位置するスロットはステータコアの中心に対して放射状に延びている。
なお、環状のステータ10の環内にはロータが配置されることになる。
図1,2に示すように、分布巻きコイル100は、同心巻きであって、4種類のコイルを各々6個ずつ用いており、コイルの数としては合計24個設けられている。4種類のコイルとは、第1の分布巻きコイルとしての第1のインナーコイルCin1、第2の分布巻きコイルとしての第2のインナーコイルCin2、第3の分布巻きコイルとしての第1のアウターコイルCout1、第4の分布巻きコイルとしての第2のアウターコイルCout2である。図1において、6個の第1のインナーコイルCin1、6個の第2のインナーコイルCin2、6個の第1のアウターコイルCout1、6個の第2のアウターコイルCout2を、それぞれ示す。
図1,2に示すように、分布巻きコイル100は、同心巻きであって、4種類のコイルを各々6個ずつ用いており、コイルの数としては合計24個設けられている。4種類のコイルとは、第1の分布巻きコイルとしての第1のインナーコイルCin1、第2の分布巻きコイルとしての第2のインナーコイルCin2、第3の分布巻きコイルとしての第1のアウターコイルCout1、第4の分布巻きコイルとしての第2のアウターコイルCout2である。図1において、6個の第1のインナーコイルCin1、6個の第2のインナーコイルCin2、6個の第1のアウターコイルCout1、6個の第2のアウターコイルCout2を、それぞれ示す。
分布巻きコイル100は、ステータコア20のスロット51〜98に挿入されて組み込まれる。つまり、24個の分布巻きコイル(Cin1、Cin2、Cout1、Cout2)は、ステータコア20における複数のスロット51〜98のうちの対をなす2つのスロットに挿入される。
例えば、図3においてスロット52と、同スロット52に対し時計回りに5番目に位置するスロット57に、第1のインナーコイルCin1が挿入される。また、スロット51と、同スロット51に対し時計回りに7番目のスロット58に、第2のインナーコイルCin2が挿入される。さらに、スロット96と、同スロット96に対し時計回りに5番目に位置するスロット53に、第1のアウターコイルCout1が挿入される。また、スロット95と、同スロット95に対し時計回りに7番目に位置するスロット54に第2のアウターコイルCout2が挿入される。
このように、ステータコア20の内周面において周方向に沿って形成されたスロットにおいて、分布巻きコイル100が挿入される一対のスロットの間隔(ピッチ)は次のとおりである。第1のインナーコイルCin1はスロットのピッチが「5」、第2のインナーコイルCin2はスロットのピッチが「7」、第1のアウターコイルCout1はスロットのピッチが「5」、第2のアウターコイルCout2はスロットのピッチが「7」となっている。
分布巻きコイル100(Cin1、Cin2、Cout1、Cout2)は、整列した複数本の巻線よりなり、巻線として平角線を用いている。分布巻きコイル100(Cin1、Cin2、Cout1、Cout2)は、図2に示すように、一対のスロットに挿入される一対の挿入部100aと、スロットから外にはみ出る一対のコイルエンド100bを備えた環状形状に予め成形されている。
挿入部100aは、図3,4に示すように断面長方形の平角線における長辺同士が接し、かつ、一列に並ぶようにスロット内に配置されている。また、分布巻きコイル100(Cin1、Cin2、Cout1、Cout2)は、図2に示すようにコイルエンド100bにおいて、第1のインナーコイルCin1および第2のインナーコイルCin2は、ステータコア20の端面20aから出ると、アウターコイルCout1,Cout2のコイルエンドと接触しないようにステータコア20の中心軸L10方向に延びている。
一方、第1のアウターコイルCout1および第2のアウターコイルCout2は、コイルエンド100bにおいてステータコア20の端面20aから出ると、図1に示すようにインナーコイルCin1,Cin2のコイルエンドと接触しないようにステータコア20の径方向外側に曲げられ、その後、ステータコア20の外径に沿う方向に曲げて延びている。
また、図2に示すように、第1のインナーコイルCin1と第2のインナーコイルCin2とは、ステータコア20の中心軸L10方向に関して第1のインナーコイルCin1よりも第2のインナーコイルCin2が長く延設されている。
図1に示すように、第1のアウターコイルCout1と第2のアウターコイルCout2とは、ステータコア20の径方向外方において、第1のアウターコイルCout1よりも第2のアウターコイルCout2が長く延設されている。
図4のステータコア構成部分22について、分割位置のスロット55,59以外に3つのスロット56,57,58がある。この3つのスロット56,57,58のうちの真ん中に位置するスロット57はステータコア20の中心Oからの放射線(中心線L1)上に位置するように延びている。他の2つのスロット56,58は真ん中のスロット57と平行に延びている。即ち、分割コア形状として、3つのスロット形状が分割コア中心線(L1)と平行となっている。
他のステータコア構成部分21,23〜32についてもステータコア構成部分22と同様な構成となっており、ステータコア構成部分21,23〜32に配列された分割位置以外の3つのスロットは、真ん中に位置するスロットがステータコア20の中心Oからの放射線上に位置するように延び、他の2つのスロットが真ん中のスロットと平行に延びている。
そして、予め成形された分布巻きコイル100(Cin1、Cin2、Cout1、Cout2)とステータコア20とを相対的に移動させてステータコア20のスロットに分布巻きコイル100が挿入されて組み込まれる。詳しくは、図1に示す状態に分布巻きコイル100を並べた状態で、分布巻きコイル100に対しその外側からステータ中心に向かって各ステータコア構成部分21〜32をスロットにコイルの挿入部100aが入るように移動することによりスロットにコイルを装着して組み付ける。これにより、分布巻きコイル100(Cin1、Cin2、Cout1、Cout2)をスロットに挿入する際にコイルの挿入部を変形させながらコイルをスロットに挿入する場合に比べて、コイルを変形させないで組み立てられる。
また、分割された各ステータコア構成部分21〜32は4つのティースと4つのティースの間に形成される3つのスロットを有し、ステータコア構成部分に配列された3つのスロットは平行に延びている。これにより、図7に示すごとく、ステータコア構成部分21〜32を径方向外側から径方向内側に向かって移動させることによりスロットに分布巻きコイルを挿入することができる。つまり、分割位置以外の3つのスロットがステータコアの中心からの放射線上に位置するように延びていると、3つのスロットのうちの真ん中以外の他の2つのスロットについては、真ん中のスロットの幅よりもスロット幅を大きくする必要があり、そうするとコイルとスロットの内壁との間に隙間ができてしまう。換言すると、本実施形態の構成とすることによりスロット間のティースの内径側の幅(図4においてW1,W2,W3,W4で示す)が小さくなってしまうことを防止することができる。
図6においてコイルの電流経路を示すが、各コイルCin1,Cin2,Cout1,Cout2においてステータコアの中心軸L10の方向に一方の挿入部に流れる電流の向きに対して他方の挿入部には電流が逆向きに流れることになる。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)ステータコア20は、スロットの底部の位置で周方向に分割され、かつ、分割された各ステータコア構成部分21〜32は4つのティースと4つのティースの間に形成される3つのスロットを有し、ステータコア構成部分に配列された3つのスロットは平行に延びている。その結果、1つの分割コアに4つのスロットを備えているため、3相8極48スロットの本実施形態では分割数を「12」とすることができる。
(1)ステータコア20は、スロットの底部の位置で周方向に分割され、かつ、分割された各ステータコア構成部分21〜32は4つのティースと4つのティースの間に形成される3つのスロットを有し、ステータコア構成部分に配列された3つのスロットは平行に延びている。その結果、1つの分割コアに4つのスロットを備えているため、3相8極48スロットの本実施形態では分割数を「12」とすることができる。
つまり、ステータコア20は、スロットの底部の位置で周方向に分割され、分割された各ステータコア構成部分21〜32は分割位置以外に3つのスロットを有しているので、ステータコアの分割数はスロット数の1/4となり、ステータコアの分割数を少なくできる。換言すると、コイルの種類を「4」としつつコア分割数を低減(12分割)することができる。
このようにして、ステータコアの分割数を少なくすることによりステータコアでの鉄損の低減を図ることができる。
(2)分割コアの種類は、1種類のみの最少とすることができる。つまり、ステータコア20はスロットの底部の位置で周方向の中央部で分割されているので、各ステータコア構成部分21〜32は同一形状となり、部品管理が容易となる。
(2)分割コアの種類は、1種類のみの最少とすることができる。つまり、ステータコア20はスロットの底部の位置で周方向の中央部で分割されているので、各ステータコア構成部分21〜32は同一形状となり、部品管理が容易となる。
(3)スロット数を「Ns」、極数を「Np」、相の数を「Nf」としたとき、毎極毎相スロット数(=Ns/Np/Nf)は、スロット数「Ns」=48、極数「Np」=8、相数「Nf」=3であるから、Ns/Np/Nf=2となり、回転磁界の高周波を低減することができる。
(4)コイルの種類を4種類と少なくすることができる。つまり、スロットのピッチが「5」の第1のインナーコイルCin1、スロットのピッチが「7」の第2のインナーコイルCin2、スロットのピッチが「5」の第1のアウターコイルCout1、スロットのピッチが「7」の第2のアウターコイルCout2の4種類でステータを構成することができる。また、各相同士のコイル形状、スロットのピッチは同じであるため、相間電圧のバランスをとる上で好ましい。
実施形態は前記に限定されるものではなく、例えば、次のように具体化してもよい。
・コイルの巻線として断面が長方形の平角線を用いたが、これに限ることはなく、断面が円形の線を用いてもよい。
・コイルの巻線として断面が長方形の平角線を用いたが、これに限ることはなく、断面が円形の線を用いてもよい。
・ステータコアの分割位置として、上記実施形態ではスロット51,55,59,…95における底部の周方向の中央部としたが、これに限るものではなく、底部の周方向の中央部以外の箇所で分割してもよい。
・上記実施形態では3相8極48スロットの場合、即ち、スロット数「Ns」=48、極数「Np」=8、相数「Nf」=3としたが、これに限るものではない。例えば、3相4極24スロットの場合、即ち、スロット数「Ns」=24、極数「Np」=4、相数「Nf」=3としてもよい。この場合、分割数は「6」である。また、毎極毎相スロット数は、Ns/Np/Nf=2となり、回転磁界の高周波を低減することができる。
・ステータコアの分割面は、図8に示すごとくステータコア中心から放射状に延びていなくてもよい。ただし、真ん中のスロット(図8のスロット57)の延びる方向にステータコアを挿入することができるようなステータコアの分割面である必要がある。
・電動機のステータに限ることなく、他の回転電機、例えば発電機のステータに適用してもよい。
10…ステータ、20…ステータコア、20a…端面、21〜32…ステータコア構成部分、51〜98…スロット、100…分布巻きコイル、100b…コイルエンド、Cin1…第1のインナーコイル、Cin2…第2のインナーコイル、Cout1…第1のアウターコイル、Cout2…第2のアウターコイル、L10…中心軸、O…中心。
Claims (5)
- 環状をなし、内周に沿って内周に開口するスロットが複数配列されたステータコアと、
前記ステータコアにおける前記複数のスロットのうちの対をなす2つのスロットに挿入される分布巻きコイルと、
を備えた回転電機のステータにおいて、
前記分布巻きコイルは、
コイルエンドにおいてステータコアの端面から出るとステータコアの中心軸方向に延びる第1の分布巻きコイルと、
コイルエンドにおいてステータコアの端面から出るとステータコアの中心軸方向に前記第1の分布巻きコイルよりも長く延びる第2の分布巻きコイルと、
コイルエンドにおいてステータコアの端面から出るとステータコアの径方向外方に曲げて延びる第3の分布巻きコイルと、
コイルエンドにおいてステータコアの端面から出るとステータコアの径方向外方に曲げて前記第3の分布巻きコイルよりも長く延びる第4の分布巻きコイルと、
を有し、
前記ステータコアは、前記スロットの底部の位置で周方向に分割され、かつ、分割された各ステータコア構成部分は4つのティースと前記4つのティースの間に形成される3つのスロットを有し、
前記ステータコア構成部分に配列された前記3つのスロットは平行に延びていることを特徴とする回転電機のステータ。 - 前記3つのスロットの真ん中に位置するスロットは前記ステータコアの中心に対して放射状に延びていることを特徴とする請求項1に記載の回転電機のステータ。
- 前記ステータコアは、前記スロットの底部の位置で周方向の中央部で分割されていることを特徴とする請求項1または2に記載の回転電機のステータ。
- 前記コイルの巻線として平角線を用いたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の回転電機のステータ。
- 3相8極48スロットであり、ステータコアの分割数が12であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の回転電機のステータ。
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WO2024087813A1 (zh) * | 2022-10-27 | 2024-05-02 | 安徽威灵汽车部件有限公司 | 定子、电机和车辆 |
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