JP2011199829A - カメラモジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】サイズを大きくしすぎることなく、簡単な構成でシールド効果を有するカメラモジュールを提供する。
【解決手段】光学部1と、レンズホルダ9と、撮像部3とを覆うシールドケース5を有し、センサーカバー15の側面に凹部15aを設け、基板部における撮像素子6が搭載された面のグランドパッド19は、センサーカバー15の凹部15aに面する位置に設けられ、シールドケース5とグランドパッド19とを電気的に接続する導電性材料20が凹部15aに充填されている。これにより、シールドケース5の外形よりも外側に導電性材料20のフィレットが形成されることはない。従って、シールドケース5を接地してシールド効果を高めつつ、導電性材料のフィレット形成によってカメラモジュールが大型化するのを防止できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、携帯電話等の電子機器に搭載されるカメラモジュールに関するものであって、特にカメラモジュールからの電磁ノイズの放射を防止、低減するためのシールド構造に関するものである。
近年の携帯電話は、携帯電話にカメラモジュールを組み込んだ機種が大半を占めるようになってきている。これらのカメラモジュールは、小型、軽量であることはもちろん、部品間の電磁波ノイズ干渉を防ぐ、あるいは低減するためのシールド構造の採用も必須となってきている。
固定焦点型のカメラモジュールにおいて、シールド構造を採用した例が特許文献1に記載されている。この例では、導電性樹脂で成型されたレンズホルダの表面に導電性皮膜を形成し、導電性皮膜を接地することが示されている。接地は、レンズホルダの下端部の外側に導電性接着剤を盛ることにより、基板とグランド端子とを接続することにより達成されている。
一方、カメラモジュールの中で、レンズ駆動装置によってオートフォーカス機能を発揮するタイプのものが携帯電話等の電子機器に搭載される例も増加してきている。レンズ駆動装置には、ステッピングモータを利用するタイプ、圧電素子を利用するタイプ、VCM(Voice Coil Motor:ボイスコイルモータ)を利用するタイプなど、様々なタイプが存在し、すでに市場に流通している。
このようなオートフォーカス機能を有するカメラモジュールでは、通常、レンズを駆動するためのレンズ駆動装置、撮像素子を内部に収容するセンサーカバー、および撮像素子が固定される回路基板等が積層された構造を有しており、これらを覆うシールドケースを備えた例も開示されている。
オートフォーカス機能を有するカメラモジュールにおいて、シールドケースを搭載した例が、特許文献2に記載されている。この例では、ボイスコイルモータ(VCM)の外側から電磁遮蔽性を有するシールドケースを覆いかぶせるように搭載した構造が示されている。シールドケースの接地構造については特に明記されていない。
また、オートフォーカス機能を有するカメラモジュールでは、上記のように、レンズ駆動装置、センサーカバー、および回路基板等が積層された構造を有している。レンズ駆動装置がVCMの場合には、マグネットの磁気効率を高めるためのヨークと呼ばれる部材がVCMの最外部に設けられているケースが多いが、そのヨークを支えるベース部材や撮像素子を収容するセンサーカバーなどは樹脂で成型される例が多く、樹脂部分での電磁波シールド効果の低下が課題となっている。
これを改善するため、ベース部材とセンサーカバーとを一体化した上で、その一体化部品の側面に金属を蒸着してシールド膜を形成する例が特許文献3に示されている。この例では、樹脂製のセンサーカバーも、表面にシールド膜を形成することでシールドされる。しかしながら、ヨークと、シールド膜と、基板との間の電気的な接続については、何も触れられていない。
特開2003−318585号公報(2003年11月7日公開) 特開2009−229770号公報(2009年10月8日公開) 特開2009−271405号公報(2009年11月19日公開)
特許文献1の例では、導電性接着剤がレンズホルダの外側に盛られている。このため、外側に盛られている導電性接着剤の分だけカメラモジュールが大型化するとともに、導電性接着剤塗布部分に基板の接地用パッドを設ける必要があり、基板も大型化するという課題がある。
固定焦点タイプのカメラモジュールでは、レンズホルダの側面をシールドし、このシールド膜を接地すれば良いが、オートフォーカス機能を有するカメラモジュールでは、レンズ駆動部、センサーカバーなどが積層された構造を有している。このため、固定焦点タイプのカメラモジュールのような単純な構造を取ることができない。
オートフォーカス機能を有するカメラモジュールにおいてシールド構造を設けるための最も単純な方法が、特許文献2の例のように、レンズ駆動部もセンサーカバーも一緒にシールドケースで覆うことにより、カメラモジュールの全部あるいは一部を覆うことである。しかしながら、シールドケースで覆っただけでは効果は不十分であり、シールドケースを接地する方が望ましい。特許文献2には、その接地方法について記載されていないが、特許文献1の方法をそのまま採用したのでは、上記の例と同様、カメラモジュールが大型化してしまうという課題がある。
オートフォーカス機能を有するカメラモジュールにおけるシールド方法の別の例が、特許文献3のように、センサーカバーの側面にシールド膜を形成することによりシールドする構造である。しかしながら、センサーカバーの側面をシールドしただけでは、シールド効果が不十分であり、ヨーク部とセンサーカバー側面のシールド膜とを電気的に接続した上で接地する方が望ましい。特許文献3には、その接地方法について記載されていないが、特許文献1の方法をそのまま採用したのでは、上記の例と同様、カメラモジュールが大型化してしまうという課題がある。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、サイズを大きくしすぎることなく、簡単な構成でシールド効果を有するカメラモジュールを提供することにある。
本発明のカメラモジュールは、上記課題を解決するために、撮像レンズと、当該撮像レンズを保持するレンズ保持部材とを有する光学部と、上記レンズ保持部材を内部に保持するホルダ部と、上記撮像レンズを通して入射された光を電気信号に変換する撮像素子と、当該撮像素子の少なくとも端部を覆うセンサーカバーとを有する撮像部と、上記撮像素子が搭載された基板部とを備えたカメラモジュールであって、上記光学部と、上記ホルダ部と、上記撮像部とを覆うシールドケースを有し、上記センサーカバーの側面に凹部を設け、上記基板部における上記撮像素子が搭載された面のグランドパッドは、上記センサーカバーの上記凹部に面する位置に設けられ、上記シールドケースと上記グランドパッドとを電気的に接続する導電性材料が上記凹部に充填されていることを特徴とする。
上記の発明によれば、上記凹部、即ち上記シールドケースの外形よりも内側に導電性材料を充填する。よって、上記シールドケースの外形よりも外側に上記導電性材料のフィレットが形成されることはない。従って、カメラモジュールを大型化することなく、かつ上記シールドケースと上記グランドパッドとが電気的に接続されることにより、簡単な構成でシールド効果を得ることができる。
従って、サイズを大きくしすぎることなく、簡単な構成でシールド効果を有するカメラモジュールを提供することが出来る。
また、上記基板部の天面、即ち上記基板部において上記撮像素子が搭載された面に形成されたグランドパッドが、上記導電性材料を受けることになるので、上記導電性材料が上記基板部の裏面側にまで垂れることを防止できる。
上記カメラモジュールでは、上記ホルダ部は、上記撮像レンズを光軸方向に動かすレンズ駆動部に含まれていてもよい。これにより、上記カメラモジュールが、オートフォーカス機能を発揮することが出来るという効果を奏する。
上記カメラモジュールでは、上記レンズ駆動部はボイスコイルモータであり、上記シールドケースはヨークを兼ねていてもよい。
上記レンズ駆動部がボイスコイルモータである場合、金属製のヨークが最外形部を覆っている場合がほとんどである。よって、上記シールドケースが上記ヨークを兼ねることにより、部品点数を削減できる。
上記カメラモジュールでは、上記シールドケースは金属製であってもよい。シールドケースが金属製であることにより、十分なシールド効果を発揮することができる。
上記カメラモジュールでは、上記シールドケースは樹脂製で、表面に金属膜がコートされていてもよい。上記の発明によれば、シールドケースの素材が樹脂製であることで形状に自由度が得られるとともに、表面に金属膜がコートされているので、十分なシールド効果を発揮することができる。
上記カメラモジュールでは、上記シールドケースは、上記センサーカバーの側面に設けられた上記凹部に面する位置に切片を有しており、上記切片は、上記シールドケースの内側に折り曲げられてもよい。上記の発明によれば、上記切片が内側に折り曲げられた部分の外側に空間ができる。このため、外側から導電性材料を充填する作業が容易になる。
本発明のカメラモジュールは、上記課題を解決するために、撮像レンズと、当該撮像レンズを保持するレンズ保持部材とを有する光学部と、上記レンズ保持部材を内部に保持するホルダ部と、上記撮像レンズを通して入射された光を電気信号に変換する撮像素子と、当該撮像素子の少なくとも端部を覆うセンサーカバーとを有する撮像部と、上記撮像素子が搭載された基板部とを備えたカメラモジュールであって、上記ホルダ部の側面に金属外壁を有し、上記センサーカバーの側面に凹部を設けるとともに、上記凹部を含む上記センサーカバーの側面が金属膜で覆われており、上記基板部における上記撮像素子が搭載された面のグランドパッドは、上記センサーカバーの上記凹部に面する位置に設けられ、上記金属外壁と上記金属膜と上記グランドパッドとを電気的に接続する導電性材料が上記凹部に充填されていることを特徴とする。
上記発明によれば、上記金属外壁(即ちヨーク)と、上記センサーカバーの側面を覆う上記金属膜とを、電気的に接続した上で接地する(上記グランドパッドに接続する)ことが可能となるので、簡単な構成でシールド効果を得ることができる。
また、シールドケースという別部材を用いることがないので、カメラモジュールの大型化を防止することが可能となる。
従って、サイズを大きくしすぎることなく、簡単な構成でシールド効果を有するカメラモジュールを提供することが出来る。
上記カメラモジュールでは、上記ホルダ部は、上記撮像レンズを光軸方向に動かすレンズ駆動部に含まれていてもよい。これにより、上記カメラモジュールが、オートフォーカス機能を発揮することが出来るという効果を奏する。
上記カメラモジュールでは、上記レンズ駆動部はボイスコイルモータであり、上記シールドケースはヨークを兼ねていてもよい。
上記カメラモジュールでは、上記導電性材料は、導電性接着剤であってもよい。これにより、上記導電性材料を上記凹部へ容易に塗布することが出来るので、上記導電性材料を上記凹部に充填することが出来る。
上記カメラモジュールでは、上記凹部は、上記センサーカバーの複数の側面に形成されてもよい。これにより、上記センサーカバーの複数の側面において、上記凹部に導電性材料が充填されるので、よりシールド効果を高めることができる。
上記カメラモジュールでは、上記センサーカバーと、上記レンズ駆動部のベース部材とが一体化されてもよい。上記ベース部材と上記センサーカバーとにおいて部品を共通化することにより、部品点数の削減が可能であるとともに、導電性材料で電気的に接続しなければならない箇所を減らすことも出来る。
上記カメラモジュールでは、上記切片は、上記光学部の光軸に平行な線に沿って折り曲げられていてもよい。通常、センサーカバーは薄い(光軸方向の長さが短い)ため、上記凹部は光軸に垂直な方向の幅を大きくすることは容易だが、光軸方向の高さを大きくすることは困難である。したがって、凹部の形状は横長となるので、上記切片を光軸に平行な線に沿って折り曲げることにより、横長の上記切片が上記凹部にフィットすることが出来る。これとともに、上記切片の幅を小さく、長さを大きく取りやすいので、上記切片を折り曲げやすくなる。
上記カメラモジュールでは、上記切片は、1箇所の上記凹部に対して複数設けられていてもよい。複数の切片に分けた方が、見かけ上、グランドラインを太くできるので、グランドを強化できる。
本発明のカメラモジュールは、以上のように、光学部と、ホルダ部と、撮像部とを覆うシールドケースを有し、センサーカバーの側面に凹部を設け、基板部における撮像素子が搭載された面のグランドパッドは、上記センサーカバーの上記凹部に面する位置に設けられ、上記シールドケースと上記グランドパッドとを電気的に接続する導電性材料が上記凹部に充填されているものである。
また、本発明のカメラモジュールは、以上のように、ホルダ部の側面に金属外壁を有し、センサーカバーの側面に凹部を設けるとともに、上記凹部を含む上記センサーカバーの側面が金属膜で覆われており、基板部における撮像素子が搭載された面のグランドパッドは、上記センサーカバーの上記凹部に面する位置に設けられ、上記金属外壁と上記金属膜と上記グランドパッドとを電気的に接続する導電性材料が上記凹部に充填されているものである。
それゆえ、サイズを大きくしすぎることなく、簡単な構成でシールド効果を有するカメラモジュールを提供するという効果を奏する。
本発明の実施形態に係るカメラモジュールの斜視図である。 図1のカメラモジュールのA−A矢視断面図である。 カメラモジュールから放射される輻射ノイズを、シールドケースの接地の有り、無しで比較したデータであり、(a)はシールドケースを接地しない場合の結果を示す図であり、(b)はシールドケースを接地した場合の結果を示す図である。 本発明の実施形態に係る他のカメラモジュールの中央断面図である。 本発明の実施形態に係るさらに別のカメラモジュールの斜視図である。 本発明の実施形態に係るさらに別のカメラモジュールの斜視図である。 図6のカメラモジュールのA−A矢視断面図である。 本発明の実施形態に係るさらに別のカメラモジュールの斜視図である。 図8のカメラモジュールのA−A矢視断面図である。 本発明の実施形態に係るさらに別のカメラモジュールの斜視図である。 図10のカメラモジュールのA−A矢視断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図11に基づいて説明する。
(カメラモジュールの一実施形態)
図1は、本実施形態のカメラモジュール100の斜視図である。カメラモジュール100は、撮像光学系である光学部1、撮像レンズ7を保持するレンズバレル8を内部に保持するレンズホルダ9を有し、光学部1を駆動するための光学部駆動装置2、光学部1を経由した光の光電変換を行う撮像素子と撮像素子を覆うセンサーカバーとからなる撮像部3、撮像素子やその周辺回路部品をその表面あるいは一部を内部に載置する基板部4、および、これらの全体あるいは一部を覆うシールドケース5から構成される。
光学部1は、光学部駆動装置2の内部に保持されている。カメラモジュール100は、基板部4上に、撮像部3と、光学部駆動装置2とが、この順に光軸方向に積層され、シールドケース5で覆われた構成である。以下の説明では、便宜上、光学部1側を上方、基板部4側を下方とする。
まず、図2に基づき、カメラモジュール100の全体構造について説明する。図2は、図1のカメラモジュール100のA−A矢視断面図であり、カメラモジュール100の中央部を光軸方向に切断した断面図である。なお、撮像レンズ7を光軸方向に動かすレンズ駆動部(後述)についてはボイスコイルモータを例に説明するが、これに限定される訳ではなく、圧電素子を用いる方式、形状記憶合金を用いる方式など、様々な方式のレンズ駆動部を適用できる。
光学部1は、被写体像を形成する撮像光学系であり、外部の光を撮像部3の撮像素子6へ導く。光学部1は、複数(図2では3枚)の撮像レンズ7と、撮像レンズ7を保持するレンズバレル8(レンズ保持部材)とから構成される。レンズバレル8は、光学部駆動装置2に固定されている。撮像レンズ7の光軸は、レンズバレル8の軸心と一致している。
光学部駆動装置2は、電磁力によって、光学部1を駆動する。すなわち、光学部駆動装置2のレンズホルダ9は、無限遠端からマクロ端までの間で、撮像レンズ7を上下動させる(光軸方向に動かす)。これにより、カメラモジュール100が、オートフォーカス機能を発揮する。カメラモジュール100には、VCMタイプのレンズ駆動部が搭載されている。また、光学部駆動装置2は、その外側にシールドケース5を有する。
なお、カメラモジュール100において、光学部駆動装置2のレンズホルダ9が撮像レンズ7上下動させない、即ち撮像レンズ7を固定することにより、カメラモジュール100は、固定焦点タイプのカメラモジュールとなる。
なお、撮像レンズ7の無限遠端とは、無限遠にある被写体に対して合焦する位置を意味し、撮像レンズ7のマクロ端とは、所望のマクロ距離(たとえば10cm)にある被写体に対して合焦する位置を意味する。
光学部駆動装置2は、撮像レンズ7の駆動時に、光軸方向に移動して光学部1(撮像レンズ7)を光軸方向に移動させる可動部と、撮像レンズ7の駆動時に位置が変動しない固定部とを備えている。可動部は、固定部の内部に収容されている。可動部は、レンズホルダ9(ホルダ部、レンズ駆動部)およびコイル10(レンズ駆動部)から構成されており、固定部は、ヨーク11(レンズ駆動部)、永久磁石(マグネット)12(磁石、レンズ駆動部)、およびベース13から構成されている。
具体的には、光学部駆動装置2は、レンズバレル8を内部に保持するレンズホルダ9が、ベース13とヨーク11とにより形成された空間内に、収容された構成となっている。なお、一例として、レンズホルダ9が天面までヨーク11の空間内に収容された構成を説明しているが、ヨーク11の天面に樹脂製カバーをさらに設け、ベース13と、ヨーク11と、樹脂製カバーとによって形成される空間内にレンズホルダ9を収容してもかまわない。
レンズホルダ9は、撮像レンズ7を保持したレンズバレル8を、内部に保持している。レンズバレル8およびレンズホルダ9は、いずれも中空(円筒)形状の部材である。本実施形態では、レンズバレル8の外側面、および、レンズホルダ9の内側面には、ねじ切りが施されておらず、平坦である。しかしながら、平坦であることに限定される訳ではなく、レンズバレル8の外側面、および、レンズホルダ9の内側面にねじ切りを施してもかまわない。また、レンズバレル8とレンズホルダ9との接着強度を高めるために、一方あるいは両方に凹部を形成してもよい。ねじ切りが施されている場合は、ねじを回すことによりフォーカス調整が可能である。ねじ切りが施されていない場合は、円筒面を摺動させることによりフォーカス調整を実施してもよいし、部品の高精度化を図ることによってフォーカス調整を行わない組立でもかまわない。
レンズホルダ9の内径は、レンズバレル8の外径よりもやや大きく、レンズホルダ9の中央に、レンズバレル8が装着される。レンズホルダ9の軸心は、撮像レンズ7の光軸およびレンズバレル8の軸心に一致している。レンズバレル8を装着した後、レンズホルダ9とレンズバレル8との固定には図示しない接着剤が用いられる。接着剤としては、例えば、熱硬化型のUV接着剤、または、嫌気性のUV接着剤を用いるのが好ましい。
レンズホルダ9の外周端部には、コイル10が固定されている。一方、ヨーク11の内側面には、コイル10と対向するように、永久磁石12が固定されており、ヨーク11と永久磁石12とにより磁気回路を形成している。
ベース13は、光学部駆動装置2の底部を構成しており、ベース13の中央部には、光路を確保するために開口14が形成されている。本実施形態では、ベース13はセンサーカバー15の役を兼ねている。このようにベースとセンサーカバーとを一体化した構成とすることにより、部品点数を削減できるとともに、部材の積み重ねによる高さ精度の悪化を防止できるが、一体化に限定される訳ではなく、ベース13とセンサーカバー15とを別々の部材で構成してもかまわない。
ヨーク11は、角筒状の部材であり、光学部駆動装置2の側面部および天面部を構成している。前述のように、天面部は樹脂製カバーで構成してもかまわない。ヨーク11は、内部に可動部を収容する。ヨーク11は、ベース13上に固定されている。
レンズ駆動装置2のレンズホルダ9は、コイル10と永久磁石12とにより発生させた電磁力により、撮像レンズ7を光軸方向に動かす。具体的には、本実施形態では、永久磁石12によって形成される磁場中のコイル10に電流を流すことで発生する力(電磁力)によって、撮像レンズ7を光軸方向に動かすことが可能となる。
また、本実施形態の光学部駆動装置2では、レンズホルダ8の上下面(天面および底面)には、図示しない板ばねが設けられており、可動部を光軸方向に移動可能に支持している。
なお、図2のように、カメラモジュール100の組立状態では、レンズホルダ9の底面に形成された突起9aが、ベース13に当接しつつ、板ばねの弾性力により、レンズホルダ9は下方向に与圧がかけられている。
次に、撮像部3は、光学部駆動装置2の底面(ベース13の底面)側に設けられており、光学部1から入射された入射光を光電変換する撮像素子6、撮像素子6を覆うセンサーカバー15、赤外線カットフィルター機能を有するリッドガラス16、等から構成されている。本実施形態では、前述のように、センサーカバー15はベース13と一体的に形成されている。
撮像素子6は、光学部駆動装置2で形成された被写体像を、電気信号に変換する素子である。つまり、光学部駆動装置2の撮像レンズ7を通して受光した光信号を電気信号に変換するセンサデバイスである。撮像素子6は、例えば、CCD(charge coupled device:電荷結合デバイス)またはCMOS(Complementary Metal-Oxide-Semiconductor:相補性金属酸化膜半導体)センサICである。撮像素子6の表面(上面)には、複数の画素がマトリクス状に配置された受光部(図示せず)が形成されている。この受光部は、光学部駆動装置2から入射される光を結像する領域であり、画素エリアとも言い換えられる。
撮像素子6は、この受光部(画素エリア)に入射した光を結像することにより形成された被写体像を、電気信号に変換して、アナログの画像信号として出力する。つまり、この受光部で、光電変換が行われる。撮像素子6の動作は、図示しないDSP(Digital Signal Processor:ディジタル信号処理装置)で制御され、撮像素子6で生成された画像信号は、DSPで処理される。
センサーカバー15は、撮像素子6上に直接載置される。このように、センサーカバー15を直接、撮像素子6上に載置することにより、撮像素子6と撮像レンズ7との間の余計な誤差累積を削減し、高さ方向の高精度化を実現できる。センサーカバー15は、撮像素子6の受光部を避けて、撮像素子6上に載置される。センサーカバー15にも開口17が設けられている。開口17の面積は、撮像素子6の受光部の面積およびリッドガラス16の面積よりも大きい。開口17内にリッドガラス16が配置される。開口17は、撮像レンズ7を介して入射した光を、撮像素子6の受光部に透過させる光透過領域となる。
センサーカバー15は、撮像素子6の上面に直接載置されており、撮像素子6の厚さ誤差、接着誤差を吸収するため、センサーカバー15と基板部4との間には若干の隙間18が設けられており、この隙間18は、接着剤等で埋められる。もちろん、このような構成に限定される訳ではなく、センサーカバー16を撮像素子6上に載置する代わりに、基板部4に載置してもかまわない。この場合には、センサーカバー15と撮像素子6との間に隙間が設けられることになる。リッドガラス16と撮像素子6との大小関係によっては、撮像素子6上にセンサーカバー15を載置するスペースを確保することができない場合があり、このような場合には、センサーカバー15は、基板部4上に載置する必要がある。
リッドガラス16は、撮像素子6の受光部を覆っており、透光性部材から構成されている。リッドガラス16の表面に、赤外線遮断膜(IRカット膜)が形成されており、リッドガラス16は、赤外線を遮断する機能も備えている。リッドガラス16は、本実施形態のようにセンサーカバー15に対して取り付けても良いし、撮像素子6上に接着剤を介して重ねて固定しても良いが、撮像素子6からの距離を離した方が、リッドガラス16上に付着した異物の影響度(センサへの映りこみ)が小さくなるので望ましい。
基板部4は、図示しないパターニングされた配線を有する。この配線によって、基板部4と撮像素子6とが互いに電気的に接続される。基板部4は、例えば、プリント基板またはセラミック基板などである。基板部4には、図示しない撮像素子6周辺の回路部品も搭載され、それは基板部4の表面に搭載されていても良いし、基板部4の内部に内蔵されていても良い。
このように、撮像素子6に入射した光信号が光電変換され、変換された電気信号が基板部4を通って、図示しないカメラモジュールの制御回路等に入力され、画像信号として取り出される。
カメラモジュール100には、電磁波ノイズの影響を除去、あるいは軽減するためにシールドケース5が設けられている。シールドケース5は、光学部駆動装置2の上面、側面、センサーカバー15の側面をほぼ全面的に覆っている。本実施形態では、シールドケース5は、光学部駆動装置2の天面にて高さ方向の位置決めがなされており、シールドケース5と基板部4との間には若干の隙間が設けられているが、この構造に限定される訳ではない。シールドケース5と光学部駆動装置2の天面との間に隙間を設け、シールドケース5を基板部4上に直接載置してもかまわない。
センサーカバー15の側面の一部には凹部15aが形成されている。また、基板部4の上面の一部にはグランドパッド19が設けられ、カメラモジュールとして組み立てられた場合に、グランドパッド19は、センサーカバー15の凹部15a内に配置される。そして、センサーカバー15の凹部15a、シールドケース5、基板部4上のグランドパッド19で囲まれた空間内に導電性材料(導電ペースト、半田等)20を注入することにより、シールドケース5とグランドパッド19とを電気的に接続する(即ち、シールドケース5を電気的に接地する)。グランドパッド19は、基板部4の上面に形成されているため、万一、グランドパッド19面から導電性材料20がはみ出した場合でも、基板部4が防波堤となり、外部に導電性材料20が流れ出すのを防止できる。
シールドケース5の一部、センサーカバー15の凹部15aに対応する位置に、導電性材料20を外部から注入するためのスリット5aが設けられている。スリット5aから注入された導電性材料20は、凹部15aで形成される空間内で広がり、シールドケース5とグランドパッド19との電気的接続が可能となる。導電性材料20を外部から注入(充填)できるので、組立が容易となる。また、スリット5aから、凹部15a等により形成される空間内に導電性材料を注入するので、従来例のようにシールドケースの外側に導電性材料のフィレットが形成されることがなく、フィレット形成の樹脂受けのために、基板をシールドケースよりも大きくしておく必要もないため、小型で組立が容易なカメラモジュールを実現することができる。
(シールドケースの接地)
次に、シールドケースを接地することの効果について補足説明する。図3は、カメラモジュールから放射される輻射ノイズを、シールドケースの接地の有り、無しで比較したデータである。図3(a)はシールドケースを接地しない場合の結果を示す図であり、図3(b)はシールドケースを接地した場合の結果を示す図である。周波数によって若干の逆転現象も見られるが、総じてシールドケースを接地した方がノイズレベルを低減できていることがわかる。
本実施形態では、シールドケース5の接地箇所を各辺それぞれ、合計4箇所に設けている。最低限1箇所でもシールド効果を発揮できるが、接地箇所を増やした方が、シールド効果が高まる。このため、複数箇所での接地がより望ましい。
(カメラモジュールの第1の変形例)
次に、本実施形態の第1の変形例について、図4を用いて説明する。図4は、図2と同様、カメラモジュール200の中央断面図であり、図2の例との差異は、光学部駆動装置2のヨーク11をシールドケースとしても用いている点である。このように、光学部駆動装置2のヨーク11をシールドケースとして兼用することにより、部品点数が削減できる。
ヨーク11をシールドケースとしても用いるため、ヨーク11の下端をセンサーカバー15の側面ほぼ全体を覆う位置まで伸ばして形成している。このような構造において、図2と同様、ヨーク11とセンサーカバーの凹部15aとグランドパッド19で囲まれた空間内に導電性材料20を注入することで、ヨーク11を接地することが可能となる。その他の構造、機能については図2の場合と同じであり、説明を省略する。
(カメラモジュールの第2の変形例)
次に、本実施形態の第2の変形例について、図5を用いて説明する。図5は、本実施形態のカメラモジュールの第2の変形例300を示す斜視図である。図1の例と異なるのは、シールドケース5に切片5bが設けられ、切片5b以外の部分のシールドケース5がセンサーカバー15の側面を覆っていない点である。
図2のような構成を取ろうとする場合、シールドケース5に対してセンサーカバー15のサイズをひとまわり小さくしておく必要がある。しかしながら、撮像素子6のサイズが大きくなった場合や、ワイヤーボンディング用のパッドが基板の外形ぎりぎりまで配置される場合、撮像素子周辺の回路部品が基板の外形ぎりぎりまで配置される場合など、わずかでもセンサーカバー15のサイズを大きくしたい場合がある。
パッド配置を工夫するなどして、部分的には(たとえば凹部15a)センサーカバー15を小さくできても、全体を小さくすることが困難な場合が考えられる。このような場合には、センサーカバー15の側面全体をシールドケース5で覆うことはあきらめ、シールドケース5の大半をセンサーカバー15の上面位置まででとどめ、センサーカバーの凹部15aに対応する位置のみ、シールドケース15の切片5bを設ける。切片5bは基板部4の上面、グランドパッド19の近傍まで伸びているため、これまでの例で説明してきたのと同じ構造、同じ方法で、シールドケース15を接地することが可能となる。なお、切片5bの幅は、センサーカバーの凹部15aの幅よりも小さく設定しておく必要がある。
(カメラモジュールの第3の変形例)
次に、本実施形態の第3の変形例について、図6及び図7を用いて説明する。図6は、本実施形態のカメラモジュールの第3の変形例400を示す斜視図であり、図7は、図6のカメラモジュール400のA−A矢視断面図である。
本実施形態では、図5の例と同様、シールドケース5に切片5bを設けている。図5の例と異なるのは、この切片5bを内側に折り曲げている点である。切片5bは、センサーカバーの凹部15aに対応した位置に設けられており、凹部15aによって形成された空間内に折り曲げることが可能である。この折り曲げ作業は、シールドケース5を光学部駆動装置2にかぶせた後で行われる。折り曲げられた切片5bとグランドパッド19との間に形成される三角柱状の空間に導電性材料20を注入することにより、シールドケース5とグランドパッド19とが電気的に接続され、シールドケース5が接地される。
このように、切片5bを折り曲げて、シールドケース5の外側に導電性材料20の注入空間を設けたため、これまでの例のように細い注入スリットを通して導電性材料を注入する必要がなく、導電性材料の注入作業が容易となる。当然ながら、シールドケース5にスリット5aを形成することも不要となる。
なお、本実施形態は、凹部以外のセンサーカバーのサイズがシールドケースの内側サイズよりも小さい場合に適用してもかまわない。すなわち、シールドケースの切片5b以外の部分について、センサーカバー15の側面を覆うような高さまで伸ばしても良い。ただし、この場合には、切片5bを折り曲げるため、切片5bの両側に別の目的でスリットを入れ、切片5bが独立して折り曲げられるようにしておく必要がある。
(カメラモジュールの第3の変形例の更なる変形例)
次に、本実施形態の第3の変形例の更なる変形例について、図10及び図11を用いて説明する。図10は、本実施形態のカメラモジュールの第3の変形例の更なる変形例を示す斜視図であり、図11は、図10のカメラモジュール450のA−A矢視断面図である。
なお、図10及び図11では、後述する切片5b’及び折り曲げ線Lを見えやすくするために、導電性材料20の図示を省略している。実際には、図6及び図7と同様に、折り曲げられた切片5b’とグランドパッド19との間に形成される空間に、導電性材料20が注入されている。
本変形例では、図6の変形例と同様に、シールドケース5に切片5b’を設けているとともに、この切片5b’を、シールドケース5の内側に折り曲げている。図6の変形例と異なる点は、折り曲げ線Lの方向が光軸方向と平行である点である。
切片5b’は、センサーカバーの凹部15aに対応した位置に設けられており、凹部15aによって形成された空間内に折り曲げることが可能である。切片5b’の折り曲げ工程は、シールドケース5が光学部駆動装置2に被せられた後で行われる。
図11に示すように、センサーカバー15は薄い構造体(光軸方向の長さが短い構造体)であり、センサーカバー15に設けられて導電性材料20が注入される凹部15aは、光軸方向の高さを大きくすることは困難である。よって、凹部15aは、光軸方向の高さが小さく、光軸に垂直な方向の幅が広い横長の形状となる。
上述したようなセンサーカバー15及び凹部15aを備えるカメラモジュールにおいて、図6に示すように、切片5bを光軸方向に垂直な折り曲げ線に沿って折り曲げると、切片5bの長さを十分に取ることができず、折り曲げ工程が非常に困難となる。たとえ折り曲げが出来たとしても、バネ性が高いためにスプリングバックにより切片5bが元の状態(折り曲げる前の状態)に戻ろうとする。従って、結果的に導電性材料20を注入すべきスペースが減少してしまう。
これに対して、図10及び図11のように、光軸方向に平行な折り曲げ線Lに沿って切片5b’を折り曲げる構造を採用すれば、横長の凹部15aの形状に沿うように切片5b’の長さを確保しやすくなる。この結果、切片5b’を光軸方向に垂直な折り曲げ線に沿って折り曲げる場合よりも折り曲げが容易となる。よって、スプリングバックを小さくでき、作業性が改善できる。
凹部15aの、折り曲げられた切片5b’の外側とグランドパッド19との間に形成される空間に、導電性材料20を注入することにより、シールドケース5とグランドパッド19とが電気的に接続されるので、シールドケース5が電気的に接地される。
このように、折り曲げ線Lの方向が光軸方向と平行である切片5b’を折り曲げて、シールドケース5の外側に導電性材料20の注入空間を設けたため、細い注入スリットを通して導電性材料を注入する必要がなく、導電性材料の注入作業が容易となる。
また、図10及び図11の例では、1箇所の凹部15aに対して2つの切片5b’を設けている。これにより、グランドパッド19を中心として両側から切片5b’を伸ばしてグランドパッド19が設けられた空間を囲むような構成になっている。切片5b’が1つのみ、すなわちグランドパッド19部の片側のみから取り囲むように伸ばしてもかまわない。しかしながら、2つの切片5b’を設けることにより、グランドパッド19とシールドケース5との間で、2つの切片5b’が電気的に並列に接続された形となる。従って、グランドラインの幅が見かけ上2倍になってグランドラインがより太くなり、グランドを強化できるため望ましい。
なお、図10及び図11の例では、1箇所の凹部15aに対して2つの切片5b’を設けているが、切片5b’の数は2つに限定されず、複数設ければよい。切片5b’の数を増やす(複数の切片5b’に分ける)ことにより、グランドラインの幅をさらに広くしてグランドラインをさらに太くすることが出来るので、グランドをさらに強化できる。
(カメラモジュールの第4の変形例)
次に、本実施形態の第4の変形例について、図8及び図9を用いて説明する。図8は、本実施形態のカメラモジュールの第4の変形例500を示す斜視図であり、図9は、図8のカメラモジュール500のA−A矢視断面図である。
本実施形態は、特許文献3で提案されているような、センサーカバー側面のシールド膜を有効活用した構成例である。センサーカバーの側面をヨークやシールドケースのような金属板で覆えない場合に有効な例であるため、シールドケースを設けず、ヨークも基板近傍まで伸びていない構成で説明するが、シールドケースを設けた構成に適用してもかまわない。
光学部駆動装置2のベース13とセンサーカバー15とは一体化されており、ヨーク11’の下端は、ベース13に相当する位置近傍まで伸びているものの、センサーカバー15に相当する部分の側面まではカバーしていない。センサーカバー15の側面は、これまでの例と同様、一部に凹部15aが形成されており、凹部15aを含めて金属コート21(金属膜)でコートされている(覆われている)。
ヨーク11’(金属外壁)と、凹部15aと、グランドパッド19とで囲まれた空間内に導電性材料20を注入(充填)し、ヨーク11’と、金属コート21と、グランドパッド19とを橋渡しするように電気的に接続する。これにより、ヨーク11’とセンサーカバー15とがともに接地される。凹部15aの外側の空間に導電性材料20を注入するので注入作業が容易であるとともに、ヨーク11’で決まる最大外形部よりも内側に導電性材料のフィレットが形成されるので、導電性材料がはみ出す可能性を低減できる。基板の上面に配置されたグランドパッド19上に導電性材料20を注入するので、導電性材料20が流れ出す可能性も軽減できる。
なお、レンズホルダ9は、撮像レンズ7を光軸方向に動かすレンズ駆動部に含まれていてもよい。これにより、カメラモジュール100,200,300,400,500が、オートフォーカス機能を発揮することが出来るという効果を奏する。
また、シールドケース5は、金属製であってもよい。シールドケース5が金属製であることにより、十分なシールド効果を発揮することができる。
さらに、シールドケース5は樹脂製で、表面に金属膜がコートされていてもよい。シールドケース5の素材が樹脂製であることで形状に自由度が得られるとともに、表面に金属膜がコートされているので、十分なシールド効果を発揮することができる。
さらに、上記導電性材料は、導電性接着剤であってもよい。これにより、上記導電性材料を凹部15aへ容易に塗布することが出来るので、上記導電性材料を凹部15aに充填することが出来る。
さらに、センサーカバー15と、レンズ駆動装置のベース13(ベース部材)とが一体化されてもよい。ベース13とセンサーカバー15とにおいて部品を共通化することにより、部品点数の削減が可能であるとともに、導電性材料で電気的に接続しなければならない箇所を減らすことも出来る。
本実施形態のカメラモジュール100,200,300,400,500の外形は、角柱であるが、本実施形態のカメラモジュールの外形は角柱に限定されず、円筒でもよい。
本発明は、特に、携帯用端末などの通信機器をはじめとする各種電子機器に搭載されるカメラモジュールに好適に利用することができる。
1 光学部
2 光学部駆動装置
3 撮像部
4 基板部
5 シールドケース
6 撮像素子
7 撮像レンズ
8 レンズバレル(レンズ保持部材)
9 レンズホルダ(ホルダ部、レンズ駆動部)
10 コイル(レンズ駆動部)
11 ヨーク(レンズ駆動部)
11’ヨーク(金属外壁)
12 永久磁石(磁石、レンズ駆動部)
13 ベース(固定部、ベース部材)
15 センサーカバー16 リッドガラス
19 グランドパッド
20 導電性材料
21 金属コート(金属膜)
5b 切片
5b’ 切片
15a 凹部
L 折り曲げ線

Claims (14)

  1. 撮像レンズと、当該撮像レンズを保持するレンズ保持部材とを有する光学部と、
    上記レンズ保持部材を内部に保持するホルダ部と、
    上記撮像レンズを通して入射された光を電気信号に変換する撮像素子と、当該撮像素子の少なくとも端部を覆うセンサーカバーとを有する撮像部と、
    上記撮像素子が搭載された基板部とを備えたカメラモジュールであって、
    上記光学部と、上記ホルダ部と、上記撮像部とを覆うシールドケースを有し、
    上記センサーカバーの側面に凹部を設け、
    上記基板部における上記撮像素子が搭載された面のグランドパッドは、上記センサーカバーの上記凹部に面する位置に設けられ、
    上記シールドケースと上記グランドパッドとを電気的に接続する導電性材料が上記凹部に充填されていることを特徴とするカメラモジュール。
  2. 上記ホルダ部は、上記撮像レンズを光軸方向に動かすレンズ駆動部に含まれていることを特徴とする請求項1に記載のカメラモジュール。
  3. 撮像レンズと、当該撮像レンズを保持するレンズ保持部材とを有する光学部と、
    上記レンズ保持部材を内部に保持するホルダ部と、
    上記撮像レンズを通して入射された光を電気信号に変換する撮像素子と、当該撮像素子の少なくとも端部を覆うセンサーカバーとを有する撮像部と、
    上記撮像素子が搭載された基板部とを備えたカメラモジュールであって、
    上記ホルダ部の側面に金属外壁を有し、
    上記センサーカバーの側面に凹部を設けるとともに、上記凹部を含む上記センサーカバーの側面が金属膜で覆われており、
    上記基板部における上記撮像素子が搭載された面のグランドパッドは、上記センサーカバーの上記凹部に面する位置に設けられ、
    上記金属外壁と上記金属膜と上記グランドパッドとを電気的に接続する導電性材料が上記凹部に充填されていることを特徴とするカメラモジュール。
  4. 上記ホルダ部は、上記撮像レンズを光軸方向に動かすレンズ駆動部に含まれていることを特徴とする請求項3に記載のカメラモジュール。
  5. 上記レンズ駆動部はボイスコイルモータであり、
    上記シールドケースはヨークを兼ねていることを特徴とする請求項2に記載のカメラモジュール。
  6. 上記レンズ駆動部はボイスコイルモータであることを特徴とする請求項4に記載のカメラモジュール。
  7. 上記シールドケースは金属製であることを特徴とする請求項1または2に記載のカメラモジュール。
  8. 上記シールドケースは樹脂製で、表面に金属膜がコートされていることを特徴とする請求項1または2に記載のカメラモジュール。
  9. 上記導電性材料は、導電性接着剤であることを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載のカメラモジュール。
  10. 上記凹部は、上記センサーカバーの複数の側面に形成されていることを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載のカメラモジュール。
  11. 上記センサーカバーと、上記レンズ駆動部のベース部材とが一体化されていることを特徴とする請求項2または4に記載のカメラモジュール。
  12. 上記シールドケースは、上記センサーカバーの側面に設けられた上記凹部に面する位置に切片を有しており、
    上記切片は、上記シールドケースの内側に折り曲げられていることを特徴とする請求項1または2に記載のカメラモジュール。
  13. 上記切片は、上記光学部の光軸に平行な線に沿って折り曲げられていることを特徴とする請求項12に記載のカメラモジュール。
  14. 上記切片は、1箇所の上記凹部に対して複数設けられていることを特徴とする請求項13に記載のカメラモジュール。

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