JP2011198238A - 表示画面制御装置、表示画面制御方法およびプログラム - Google Patents

表示画面制御装置、表示画面制御方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】Webサーバから取得した表示画面に含まれるコンテンツが正常に表示されていない状態のとき、ユーザに無駄な操作を行わせることなく、適切にユーザ操作を継続させることができるようにする。
【解決手段】表示画面制御装置は、ブラウザ30によってWebサーバ3から取得された表示画面が表示部14に表示されている状態で当該表示画面に含まれるコンテンツの表示エラーの有無を検出するエラー検出部31と、エラー検出部31により表示エラーが検出された場合に、当該表示エラーの検出されたコンテンツがユーザにとって入力操作を継続するために必要なコンテンツであるか否かを判定するエラー判定部32と、エラー判定部32の判定結果に基づいて、表示部14においてユーザに表示画面の再取得を促すための報知画像の表示又は非表示を切り換え制御する報知制御部33とを備える構成である。
【選択図】図3

Description

本発明は、表示画面制御装置、表示画面制御方法およびプログラムに関し、特にWebサーバから表示画面を取得して表示する技術に関する。
近年、デジタル複合機やMFP(Multi Function Peripheral)などと称される画像処理装置はWebページを閲覧するためのブラウザを備え、このブラウザが操作パネルに表示するための表示画面をネットワークに接続されたWebサーバから取得して表示するものが提案されている(例えば、特許文献1)。このような表示形態では、例えば、画像処理装置においてユーザが操作可能な操作ボタンや、ユーザが設定可能な設定項目とその設定値などが、Webサーバから取得する表示画面に画像などのコンテンツとして含まれる。
特開2010−39663号公報
しかしながら、上記のような表示形態の場合、例えばWebサーバやネットワークに大きな負荷がかかっていると、表示画面に含まれる一部又は全部のコンテンツが操作パネルに表示されないことがある。このような場合、ユーザは、操作パネルに表示されていないコンテンツがどのような内容を示すものであるのかを把握することができず、また設定操作を継続することもできなくなる。そのため、操作パネルにコンテンツが表示されない状態となったとき、ユーザは自身の判断でWebサーバから表示画面を再取得するための操作を行う必要がある。
ところが、画像処理装置の操作パネルなどの表示装置は、表示可能な画面サイズが小さいことから、Webサーバから取得する表示画面を最大限のサイズで表示できるようにするため、ブラウザに対する指示を行うためのツールバーなどを表示しないように設定されているケースが多い。この場合、ユーザがブラウザに対して表示画面の再取得を指示しようとしても、どのような操作を行えば良いのか判らないことが多く、操作性が悪いという問題がある。
一方、ブラウザがWebサーバから取得した表示画面を操作パネルに表示したとき、その表示画面に含まれる少なくとも1つのコンテンツが非表示状態となっていれば、ユーザによる指示操作を受けることなく、ブラウザが自動的にWebサーバから表示画面を再取得することも考えられる。しかし、この場合は、コンテンツの表示エラーが発生すると、一律で表示画面の再取得が開始されるため、ユーザにとって設定操作の継続に支障のないコンテンツが非表示となっていても表示画面の再取得が開始されることになり、ユーザによる操作が中断されてしまうという問題がある。
また、表示画面に含まれる少なくとも1つのコンテンツが非表示状態となっていれば、エラーメッセージを表示し、ユーザに対して表示画面の再取得を行うか否かを問い合わせることも考えられる。しかし、ユーザにとっては非表示状態のコンテンツがどのような内容のものであるのかを把握することができないため、表示画面の再取得を指示した後、Webサーバから再取得されたコンテンツが表示されたときに設定操作の継続に支障のないコンテンツであったことが判明することもある。このような場合、ユーザによる表示画面の再取得のための指示操作が無駄な操作になってしまうと共に、特に必要のないコンテンツを表示するために時間を要する。そのため、ユーザによる操作が中断されてしまうという問題がある。
そこで本発明は、上記従来の問題点を解決するためになされたものであり、Webサーバから取得した表示画面に含まれるコンテンツが正常に表示されていない状態のとき、ユーザに無駄な操作を行わせることなく、適切にユーザ操作を継続させることができるようにした表示画面制御装置、表示画面制御方法およびプログラムを提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、請求項1にかかる発明は、表示画面制御装置であって、各種情報を表示する表示手段と、ユーザによる入力操作を検知する操作検知手段と、Webサーバとデータ通信を行う通信手段と、前記通信手段を介して前記Webサーバからユーザによる入力操作のための表示画面を取得して前記表示手段に表示するブラウザと、前記ブラウザによって前記Webサーバから取得された表示画面が前記表示手段に表示されている状態で当該表示画面に含まれるコンテンツの表示エラーの有無を検出するエラー検出手段と、前記エラー検出手段により表示エラーが検出された場合に、当該表示エラーの検出されたコンテンツがユーザにとって入力操作を継続するために必要なコンテンツであるか否かを判定するエラー判定手段と、前記エラー判定手段の判定結果に基づいて、前記表示手段においてユーザに表示画面の再取得を促すための報知画像を表示又は非表示に制御する報知制御手段と、を備えることを特徴とする構成である。
また請求項2にかかる発明は、請求項1に記載の表示画面制御装置において、前記報知制御手段は、前記エラー検出手段によって表示エラーが検出され、且つ、前記エラー判定手段によって表示エラーの検出されたコンテンツがユーザにとって入力操作を継続するために必要なコンテンツであると判定された場合に、前記表示手段に前記報知画像を表示することを特徴とする構成である。
また請求項3にかかる発明は、請求項1又は2に記載の表示画面制御装置において、前記報知画像には、前記ブラウザによって前記表示手段に表示された表示画面に表示エラーが発生していることを示すメッセージが含まれることを特徴とする構成である。
また請求項4にかかる発明は、請求項1に記載の表示画面制御装置において、前記報知制御手段は、前記ブラウザによって前記Webサーバから取得された表示画面の表示処理が開始された場合に前記表示手段に前記報知画像を表示し、前記ブラウザによる表示画面の表示処理が完了したときに前記エラー検出手段によって表示エラーが検出されていなければ、前記報知画像を非表示状態に切り換えることを特徴する構成である。
また請求項5にかかる発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載の表示画面制御装置において、前記報知画像には、前記ブラウザに対し、前記Webサーバから表示画面を再取得させるための再描画ボタンが含まれることを特徴とする構成である。
また請求項6にかかる発明は、請求項5に記載の表示画面制御装置において、前記ブラウザは、前記操作検知手段により前記再描画ボタンがユーザによって操作されたことを検知した場合、前記通信手段を介して前記Webサーバから表示画面を取得して前記表示手段に表示することを特徴とする構成である。
また請求項7にかかる発明は、表示画面制御方法であって、ネットワークを介して接続されたWebサーバからユーザによる入力操作のための表示画面を取得して所定の表示手段に表示するステップと、前記Webサーバから取得された表示画面が前記表示手段に表示されている状態で当該表示画面に含まれるコンテンツの表示エラーの有無を検出するステップと、表示エラーが検出された場合に、当該表示エラーの検出されたコンテンツがユーザにとって入力操作を継続するために必要なコンテンツであるか否かを判定するステップと、前記判定の結果に基づいて、前記表示手段においてユーザに表示画面の再取得を促すための報知画像を表示又は非表示に制御するステップと、を有することを特徴とする構成である。
また請求項8にかかる発明は、プログラムであって、コンピュータに、ネットワークを介して接続されたWebサーバからユーザによる入力操作のための表示画面を取得して所定の表示手段に表示するステップと、前記Webサーバから取得された表示画面が前記表示手段に表示されている状態で当該表示画面に含まれるコンテンツの表示エラーの有無を検出するステップと、表示エラーが検出された場合に、当該表示エラーの検出されたコンテンツがユーザにとって入力操作を継続するために必要なコンテンツであるか否かを判定するステップと、前記判定の結果に基づいて、前記表示手段においてユーザに表示画面の再取得を促すための報知画像を表示又は非表示に制御するステップと、を実行させることを特徴とする構成である。
本発明によれば、ブラウザによってWebサーバから取得された表示画面が表示手段に表示されている状態で当該表示画面に含まれるコンテンツの表示エラーが検出されると、その表示エラーの検出されたコンテンツがユーザにとって入力操作を継続するために必要なコンテンツであるか否かが判定される。そしてその判定結果に基づいて、表示手段においてユーザに表示画面の再取得を促すための報知画像が表示されたり、表示されなかったりする構成である。そのため、表示手段において正常に表示されていないコンテンツがユーザにとって入力操作を継続するために必要なコンテンツである場合は、ユーザに表示画面の再取得を促すことができる。また、表示手段において正常に表示されていないコンテンツがユーザにとって入力操作を継続するために必要なコンテンツでない場合は、ユーザに無駄な操作を行わせることなく、適切にユーザ操作を継続させることができるようになる。
画像処理システムの一構成例を示す図である。 画像処理装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 制御部のCPUがプログラムを実行することによって表示画面制御装置として機能する場合の詳細な機能構成の一例を示すブロック図である。 ブラウザがWebサーバから表示画面を取得して表示部に表示する場合のデータ通信の概要を示す図である。 ブラウザによって表示画面に含まれる全てのコンテンツが正常に受信された場合に表示部に表示される表示画面の一例を示す図である。 原稿設定に関する設定変更のための表示画面の一例を示す図である。 ブラウザによって表示画面に含まれる一部のコンテンツが正常に受信されなかった場合に表示部に表示される表示画面の一例を示す図である。 報知制御部によって表示部に表示される報知画像の一例を示す図である。 ユーザの入力操作に影響のないコンテンツが非表示状態となっている表示画面の一例を示す図である。 第1の実施の形態において制御部によって行われる処理手順の一例を示すフローチャートである。 ブラウザがWebサーバに対して画面要求を行った直後の表示部の表示画面の一例を示す図である。 第2の実施の形態において制御部によって行われる処理手順の一例を示すフローチャートである。 ブラウザによって表示画面に含まれる全てのコンテンツが正常に受信された場合に表示部に表示される表示画面の一例を示す図である。 ブラウザによってジョブの設定項目と設定値とを含むコンテンツが正常に受信されなかった場合に表示部に表示される表示画面の一例を示す図である。 ジョブの実行開始前に表示部に表示される設定確認画面の一例を示す図である。 第3の実施の形態において制御部が表示画面制御装置として機能する場合の詳細な機能構成の一例を示すブロック図である。 ブラウザによってジョブの設定項目と設定値とを含まないコンテンツが正常に受信されなかった場合に表示部に表示される表示画面の一例を示す図である。 第3の実施の形態においてスタートキーが押下された場合に制御部によって行われる処理手順の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明に関する好ましい実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。尚、以下に説明する実施形態において互いに共通する部材には同一符号を付しており、それらについての重複する説明は省略する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明における画像処理システム1の一構成例を示す図である。この画像処理システム1は、デジタル複合機やMFP(Multi Function Peripheral)などと称される画像処理装置2と、Webサーバ3とがネットワーク4に接続された構成である。ネットワーク4は、例えばオフィス環境に設置されるLANであっても良いし、またインターネットなどを含むネットワークであっても良い。
画像処理装置2は、コピー機能、スキャナ機能、プリンタ機能、FAX機能などの複数の機能を有しており、それら各機能に対応するジョブを実行する。ただし、画像処理装置2は、必ずしも複数の機能を備えていないものであっても良く、コピー機、スキャナ、プリンタ、又は、FAX装置などの単機能装置であっても構わない。
画像処理装置2は、ユーザが操作する際のユーザインタフェースとなる操作パネル13を備えている。この操作パネル13には、各種情報を表示する表示部14と、ユーザによる各種入力操作を受け付ける操作入力部15とが設けられている。表示部14は、例えばカラー液晶ディスプレイなどで構成される。また操作入力部15は、表示部14の画面上に配置されたタッチパネルキーと、表示部14の周囲に配置された押しボタンキーとを備えて構成される。画像処理装置2は、表示部14に表示するための表示画面を、ネットワーク4を介してWebサーバ3から取得し、表示部14に表示するようになっている。
Webサーバ3は、例えばHTTP(HyperText Transfer Protocol)により、画像処理装置2に対して操作パネル13の表示部14に表示させるための表示画面を提供するサーバである。Webサーバ3は、画像処理装置2の各機能に対応する操作画面を予め保持している。そして画像処理装置2からの画面要求に基づいて、操作画面に現在の設定値を反映させた表示画面を生成し、画像処理装置2に送信する。
このようなWebサーバ3は、画像処理装置2に対して表示画面を提供する他に、画像処理装置2に搭載されていない機能をアプリケーションサービスとして提供するものであっても構わない。このようなアプリケーションサービスには種々のサービスがあるが、例えば、画像処理装置2からスキャナ機能によって読み取られた画像データを取得し、その画像データに含まれる文字を認識するOCR機能(Optical Character Recognition)などがある。このような場合、Webサーバ3は、アプリケーションサービスに関する各種設定操作を行うための表示画面を生成し、画像処理装置2に送信する。この場合、画像処理装置2は、Webサーバ3から受信する表示画面を表示部14に表示することで、画像処理装置2を使用するユーザがWebサーバ3によって提供されるアプリケーションサービスを利用可能となる。
図2は、画像処理装置2のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。画像処理装置2は、制御部10と、操作パネル13と、スキャナ部16と、プリンタ部17と、通信インタフェース18と、記憶装置19とを備え、これらがデータバス20を介して相互にデータの入出力を行うことができる構成である。
制御部10は、CPU11とメモリ12とを備えており、操作パネル13、スキャナ部16、プリンタ部17、通信インタフェース18および記憶装置19のそれぞれの動作を制御する。特に本実施形態では、CPU11が記憶装置19に記憶されているプログラム21を読み出して実行することにより、操作パネル13の表示部14に表示するための表示画面を制御する表示画面制御装置として機能する。メモリ12は、CPU11がプログラム21に基づく処理を行うことに伴い、一時的なデータなどを記憶するためのものである。
操作パネル13の表示部14は、データバス20を介して制御部10から入力する表示画面を表示する。また操作入力部15には、ユーザによる操作を検知する操作検知部15aが設けられている。操作検知部15aは、ユーザによる操作を検知すると、その検知信号を制御部10に出力する。
スキャナ部16は、画像処理装置2においてコピー機能、スキャナ機能、FAX送信機能などのジョブを実行する際に制御部10からの指令に基づいて動作する処理部である。すなわち、スキャナ部16は、原稿の読み取り動作を行って画像データを生成し、出力する。
プリンタ部17は、画像処理装置2においてコピー機能、プリンタ機能、FAX受信機能などのジョブを実行する際に制御部10からの指令に基づいて動作する処理部である。すなわち、プリンタ部17は、入力する画像データに基づいて印刷用紙などの印刷媒体に画像形成を行い、印刷物を出力する。
通信インタフェース18は、画像処理装置2をネットワーク4に接続するためのものである。制御部10は、この通信インタフェース18を介してWebサーバ3とのデータ通信を行い、Webサーバ3から表示画面を取得する。
記憶装置19は、例えばハードディスク装置などの不揮発性記憶装置である。この記憶装置19には、上述したように制御部10のCPU11によって実行されるプログラム21が予めインストールされている。このプログラム21には、Webサーバ3から表示画面を取得して表示部14に表示させるためのブラウザプログラムが含まれる。
図3は、制御部10のCPU11がプログラム21を実行することによって表示画面制御装置として機能する場合の詳細な機能構成の一例を示すブロック図である。図3に示すように、制御部10は、ブラウザ30、エラー判定部32、報知制御部33、ジョブ実行制御部36として機能する。
ブラウザ30は、通信インタフェース18を介してWebサーバ3から表示画面を取得し、その表示画面を操作パネル13の表示部14に表示する処理部である。図4は、ブラウザ30がWebサーバ3から表示画面を取得して表示部14に表示する場合のデータ通信の概要を示す図である。ブラウザ30は、操作検知部15aによってユーザ操作が検知されると、そのユーザ操作に対応した表示画面を取得するためにWebサーバ3に対して画面要求D10を送信する。Webサーバ3は、この画面要求D10に対応した表示画面を生成し、ブラウザ30に送信する。Webサーバ3からブラウザ30に対して送信される表示画面は、例えば図4に示すように、HTML(HyperText Markup Language)などの所定の言語で記述されたWebページD20と、画像データなどのコンテンツD21,D22,…とで構成される。コンテンツD21,D22のそれぞれには識別情報としてユニークなIDが付与されている。WebページD20には、それら各コンテンツD21,D22のIDと関連付けられたコンテンツ属性情報D20aが含まれる。コンテンツ属性情報D20aは、各コンテンツD21,D22に対応した属性情報である。このコンテンツ属性情報D20aには、各コンテンツD21,D22の表示位置や表示サイズを定義した情報が含まれる。またこの他にも、コンテンツ属性情報D20aには、各コンテンツD21,D22がユーザにとって入力操作を行うために必要なコンテンツであるか否かを示す情報や、各コンテンツD21,D22に関するキーワード又はコメントなどの情報が含まれる。
ブラウザ30は、WebページD20に含まれるコンテンツ属性情報D20aを解析することにより、各コンテンツD21,D22,…の表示位置や表示サイズなどを特定し、その特定結果に基づいてWebサーバ3から受信する各コンテンツD21,D22,…を表示画面にレイアウトする。そしてブラウザ30は、WebページD20に基づいて各コンテンツD21,D22,…をレイアウトした表示画面を表示部14に出力して表示する。
図5は、ブラウザ30によって表示部14に表示される表示画面G1を示す図であり、表示画面G1に含まれる全てのコンテンツが正常に受信された場合の表示結果の一例を示している。この表示画面G1は、例えばWebサーバ3によって提供されるアプリケーションサービスの一つであるOCR機能を利用するための表示画面である。この表示画面G1では、Webサーバ3からビットマップ画像として正常に受信された複数のコンテンツ41〜55が表示されている。例えばコンテンツ41〜44は、OCR機能を利用するために必要となる各種設定操作のための設定キーとなる。またコンテンツ45〜48は、コンテンツ41〜44に対応する各設定ボタンに関するヘルプ情報を表示するための操作キーとなる。またコンテンツ49,50は、表示画面G1を別のページに更新するための操作キーとなる。またコンテンツ51〜54は、その他の設定操作を行うための操作キーとなる。さらにコンテンツ55は、ジョブの実行開始を指示するためのスタートキーとなっている。ただし、表示部14の周囲に設けられた押しボタンキーの一つとして、スタートキーが設けられている場合は、表示画面G1に必ずしもスタートキー55を表示しなくても良い。
図5に示すように、表示画面G1に含まれる全てのコンテンツ41〜55が正常に表示されている場合、ユーザは、画像処理装置2を使用して操作するときに、各種設定項目を把握することができる。そしてユーザは、特定の設定項目の設定値を変更する場合、その設定項目が表示されたコンテンツを押下する操作を行う。この操作は操作検知部15aによって検知され、操作検知部15aからブラウザ30に対して操作信号が出力される。ブラウザ30は、この操作信号を入力すると、ユーザによって操作されたコンテンツを特定し、そのコンテンツに対応した設定操作のための表示画面を取得すべく、Webサーバ3に対して画面要求D10を送信する。これにより、Webサーバ3から設定変更のための表示画面が送信される。ブラウザ30は、Webサーバ3から設定変更のための表示画面を取得すると、その表示画面を表示部14に表示する。
図6は、原稿設定に関する設定変更のための表示画面G2の一例を示す図である。例えば図5に示す表示画面G1が表示部14に表示されている状態で、ユーザが原稿設定に対応するコンテンツ41の押下操作を行うと、ブラウザ30がWebサーバ3から図6に示すような表示画面G2を取得し、表示部14に表示する。この表示画面G2には、各種設定項目に対応して現在の設定値が表示されると共に、現在の設定値を変更するためのプルダウンボタン56が表示されている。このプルダウンボタン56が操作されると、ブラウザ30は、図6に示すようにプルダウンメニュー57を表示する。ユーザはこのプルダウンメニュー57の中から所望の設定値を選択することで設定値を変更する。そしてユーザは、変更した設定値を確定させる場合には、OKキー58を押下する。
ブラウザ30は、表示画面G2のOKキー58が押下されたことを検出すると、それに伴い、Webサーバ3に対して再び画面要求D10を送信する。このとき、Webサーバ3に送信される画面要求D10には、ユーザにより選択された設定値が含まれる。そしてWebサーバ3は、再び表示画面G1を生成し、ブラウザ30に送信する。これによりブラウザ30は、表示部14に表示する表示画面を、図6に示す表示画面G2から、図5に示す表示画面G1に戻す。このとき、原稿設定に対応するコンテンツ41に、ユーザによって選択された設定値が含まれた状態で表示されるようにしても良い。この場合、ユーザは設定値の変更操作を行った後、原稿設定に関するコンテンツ41の表示内容を確認することで所望の設定値が正しく反映されているか否かを把握することができる。
ところで、上記のようにブラウザ30がWebサーバ3に対して画面要求D10を送信したタイミングで、Webサーバ3又はネットワーク4に大きな負荷がかかっている場合、ブラウザ30は、例えば図5に示すような表示画面G1を表示するのに必要となる全てのコンテンツを正常に受信しないことがある。このような場合、ブラウザ30は、Webサーバ3から受信するWebページD20に基づいて各コンテンツD21,D22,…を正常にレイアウトすることができず、表示部14には一部のコンテンツが欠落した不完全な表示画面が表示される。
図7は、ブラウザ30によって表示部14に表示される表示画面G3を示す図であり、図5の表示画面G1に含まれる原稿設定に関するコンテンツ41と、原稿の読込み設定に関するコンテンツ42と、スタートキーに関するコンテンツ55とが正常に受信されなかった場合の表示結果の一例を示している。この表示画面G3では、ブラウザ30によって、コンテンツ41,42,55が正常に受信されていないため、本来それらのコンテンツが表示される部分に特定のマーク(例えばXマークなど)が表示される。つまり、この特定のマークは、ユーザに対して正常にコンテンツが表示されていないことを示すエラー表示となっている。このようなエラーはブラウザ30によって検出される。
すなわち、図3に示すように、ブラウザ30は、表示エラーを検出するエラー検出部31を備えている。エラー検出部31は、ブラウザ30によってWebサーバ3から取得された表示画面が表示部14に表示された状態で当該表示画面に含まれる画像の表示エラーの有無を検出する。例えば、WebページD20のコンテンツ属性情報D20aに基づいてコンテンツを正常にレイアウトすることができなかった場合、エラー検出部31は、そのコンテンツが正常に表示されずに表示エラーとなったことを検知する。このようなエラー検出部31は、ブラウザ30の一部の機能となっており、ブラウザ30が起動している間は表示エラーの有無を検出可能な状態となっている。
一方、図7に示すように、原稿設定に関するコンテンツ41と、原稿の読込み設定に関するコンテンツ42とが非表示状態となっていると、ユーザはOCR機能を利用するために必要な設定操作を行うことができない。また図7では、スタートキー55も非表示状態となっているため、ユーザはジョブの実行開始を指示することができない。さらに、図7に示すような表示状態の場合、ユーザはどのようなコンテンツ(すなわち操作キー)が非表示状態となっているのかを把握することもできない。
そこで、本実施形態では、エラー検出部31によって表示エラーが検出されることに伴い、エラー判定部32と、報知制御部33とが機能し、表示画面G3において表示されていないコンテンツがユーザにとって入力操作を継続するために必要なコンテンツであるか否かを判定し、必要なコンテンツであれば、表示部14に対してユーザに表示画面の再取得を促すための報知画像を表示するように構成される。これに対し、表示画面G3において表示されていないコンテンツがユーザにとって入力操作を継続するために必要なコンテンツでなければ、そのような報知画像の表示は行わず、ユーザによる入力操作をそのまま継続させる。そしてユーザがスタートキー55を押下した場合、ジョブ実行制御部36が機能し、画像処理装置2においてジョブの実行が開始される。以下、さらに詳しく説明する。
ブラウザ30は、Webサーバ3から取得する表示画面を表示部14に対して逐次表示していく。このとき、エラー検出部31は、リアルタイムで表示部14に表示されている表示画面に表示エラーが発生しているか否かを検出し、その検出結果をエラー判定部32に出力する。また表示エラーが発生している場合、エラー検出部31は、表示部14において正常に表示されていないコンテンツのIDを特定し、そのIDをエラー判定部32に通知する。
エラー判定部32は、エラー検出部31から入力する検出結果に基づいて表示エラーの有無を判定する。そして表示エラーが発生している場合は、さらにエラー検出部31から入力するコンテンツのIDに基づいて表示画面に表示されていないコンテンツ(すなわち、表示エラーの検出されたコンテンツ)を特定すると共に、その特定したコンテンツが、ユーザにとって入力操作を継続するために必要なコンテンツであるか否かを判定する。このとき、エラー判定部32は、WebページD20に含まれるコンテンツ属性情報D20aに基づいて、非表示状態であると特定されたコンテンツが、ユーザにとって入力操作を継続するために必要なコンテンツであるか否かを判定する。
例えば、図5に示すような表示画面G1の場合、OCR機能を利用するための設定キーであるコンテンツ41〜44と、スタートキーであるコンテンツ55とが正常に表示されていない場合、それら非表示状態であるコンテンツはユーザにとって入力操作を継続するために必要なコンテンツであると判定される。一方、その他の操作キーに対応するコンテンツ45〜54が正常に表示されていない場合でも、それらのコンテンツはユーザにとって入力操作を継続するために必要でないコンテンツであると判定される。
ここで、エラー判定部32がコンテンツ属性情報D20aに基づいてコンテンツの判定を行う手法には、次の3つの手法がある。
まず第1の手法について説明する。上述したように、コンテンツ属性情報D20aには、各コンテンツD21,D22がユーザにとって入力操作を行うために必要なコンテンツであるか否かを示す情報が含まれる。コンテンツ属性情報D20aに、そのような情報が含まれている場合、エラー判定部32は、その情報を参照することによって非表示となっているコンテンツがユーザにとって入力操作を行うために必要なコンテンツであるか否かを判定する。例えば、必要なコンテンツであるか否かを示す情報が所定の値であれば、ユーザにとって入力操作を行うために必要なコンテンツと判定され、所定の値でなければ、ユーザにとって入力操作を行うために必要でないコンテンツと判定される。
ただし、この第1の手法を適用する場合には、Webサーバ3で表示画面を生成する際に、エラー判定部32によってコンテンツの種別を判別することが可能な情報を生成する必要がある。言い換えると、Webサーバ3が必要なコンテンツであるか否かを示す情報を生成する際の仕様と、エラー判定部32が必要なコンテンツであるか否かを示す情報を判定する際の仕様とを統一しておく必要がある。これに対し、例えばWebサーバ3とエラー判定部32との仕様が互いに異なっている場合には、この第1の手法ではユーザにとって入力操作を行うために必要なコンテンツであるか否かを判定することができないことがある。そのような場合、エラー判定部32は、次の第2の手法を適用する。
第2の手法は、コンテンツ属性情報D20aに含まれる情報であって、各コンテンツD21,D22に関するキーワード又はコメントなどの情報に基づいて判定を行う手法である。エラー判定部32は、コンテンツ属性情報D20aから、表示エラーの検出されたコンテンツに関するキーワード又はコメントなどの情報を読み出す。そしてキーワード又はコメントなどの情報に、「原稿設定」、「読込み設定」、「送信先設定」、「OCR設定」又は「スタート」などの所定の文字列が含まれていれば、非表示となっているコンテンツがユーザにとって入力操作を行うために必要なコンテンツであると判定する。これに対し、所定の文字列が含まれていない場合は、非表示となっているコンテンツがユーザにとって入力操作を行うために必要でないコンテンツであると判定する。
ただし、この第2の手法を適用する場合には、Webサーバ3で表示画面を生成する際に、各コンテンツに関するキーワード又はコメントなどの情報を生成してコンテンツ属性情報D20aに含めておく必要がある。一方、例えばWebサーバ3によってそのような情報が生成されていない場合には、この第2の手法ではユーザにとって入力操作を行うために必要なコンテンツであるか否かを判定することができないことがある。そのような場合、エラー判定部32は、次の第3の手法を適用する。
第3の手法は、表示部14の画面サイズに対して所定割合以上の領域でコンテンツが非表示状態となっていれば、非表示状態となっているコンテンツがユーザにとって入力操作を行うために必要なコンテンツであると判定する手法である。すなわち、コンテンツ属性情報D20aには、各コンテンツの表示サイズが定義されるため、エラー判定部32は、その表示サイズに基づいて表示エラーの検出された全てのコンテンツの表示サイズと、表示部14の画面サイズとを比較する。そしてコンテンツが正常に表示されていない領域が、表示部14の画面サイズに対して所定の割合以上であれば、ユーザにとって入力操作を行うために必要なコンテンツが表示されていないと判定する。この所定の割合は、例えば50%程度に設定される。尚、この第3の手法は、ユーザにとって入力操作を行うために必要なコンテンツであるか否かを正確に判定することができないが、一般的には、ユーザにとって入力操作を行うために必要なコンテンツは他のコンテンツに比べて大きな表示サイズで表示されることが定義付けされていると言える。そのため、画面サイズに対して所定の割合以上の領域でコンテンツが正常に表示されていなければ、その表示されていないコンテンツの中に、ユーザにとって入力操作を行うために必要なコンテンツが含まれている可能性が高く、誤判定が行われる可能性はそれ程大きくない。
このようにエラー判定部32は、第1乃至第3の手法のいずれかを適用することにより、表示部14に表示された表示画面において正常に表示されていないコンテンツが、ユーザにとって入力操作を継続するために必要なコンテンツであるか否かを判定する。その結果、表示画面に表示されていないコンテンツが、ユーザにとって入力操作を継続するために必要なコンテンツであると判定した場合は、報知制御部33を機能させる。尚、コンテンツに限らず、ブラウザ30がWebサーバ3からWebページD20を正常に受信することができなかった場合も、ユーザにとって入力操作を継続するために必要なコンテンツが表示されていないと判定され、報知制御部33が機能する。
一方、ユーザにとって入力操作を継続するために必要なコンテンツでないと判定した場合は、そのままの表示状態でもユーザは入力操作を継続することができるので、報知制御部33は機能させない。これにより、表示部14に表示される表示画面において、例えば単なる画面装飾用の画像コンテンツや、ジョブの実行に影響しない操作キーなどの画像コンテンツだけが非表示となっている場合にはそのままの表示状態が継続される。
例えば、ブラウザ30によって図7に示すような表示エラーのある表示画面G3が表示されると、「原稿設定」および「読込み設定」に関するコンテンツ41,42と、スタートキーに関するコンテンツ55とが正常に表示されていないため、エラー判定部32により、ユーザにとって入力操作を継続するために必要なコンテンツが正常に表示されていないと判定される。そのため、この場合は報知制御部33が機能する。
報知制御部33は、エラー判定部32の判定結果に基づいて、表示部14に対し、ユーザに表示画面の再取得を促すための報知画像の表示および非表示を制御する処理部である。本実施形態の報知制御部33は、エラー判定部32によりユーザにとって入力操作を継続するために必要なコンテンツが正常に表示されていないと判定された場合、表示部14に対して報知画像を表示する。
図8は、報知制御部33によって表示部14に表示される報知画像60の一例を示す図である。この報知画像60は、例えばブラウザ30によって表示されている表示画面G4の前面側に表示される。また報知画像60には、ブラウザ30によって表示部14に表示された表示画面G3に表示エラーが発生していることを示すメッセージが含まれる。このメッセージによりユーザに表示画面の再取得を促す。また報知画像60には、メッセージの下に、ブラウザ30に対してWebサーバ3からの同じ表示画面の再取得を指示するための再描画ボタン61と、再描画を行わないことを指示するためのボタン62とが含まれている。
尚、ここでは、報知制御部33が、表示部14に対して報知画像60を表示する場合を例示しているが、これに限られない。例えば報知制御部33がブラウザ30に対して報知画像60を表示することを指示するようにしても良い。この場合、ブラウザ30は、報知制御部33からの指示に基づいて報知画像60を生成し、表示部14の最前面にその生成した報知画像60を表示する態様となる。
図8に示すような報知画像60が表示されることにより、ユーザは入力操作を継続するために必要なコンテンツが正常に表示されていないことを把握することができる。そしてWebサーバ3から表示画面を再取得して入力操作を行うために必要なコンテンツを正常に表示したい場合、ユーザは再描画ボタン61を押下する。一方、再描画の必要がないと判断した場合は、ボタン62を押下する。
再描画ボタン61又はボタン62がユーザによって操作された場合、報知制御部33は、報知画像60の表示状態を非表示状態に切り換える。特に再描画ボタン61がユーザによって操作された場合には、報知画像60を非表示状態に切り換えると共に、表示部14に現在表示している表示画面をWebサーバ3から再取得することをブラウザ30に対して指示する。
これにより、ブラウザ30はWebサーバ3から現在の表示画面の再取得を行い、表示部14に表示している表示画面を更新する。その結果、表示部14に表示される表示画面は、例えば、図7に示すように表示エラーのある表示画面G3から図5に示すような表示エラーのない表示画面G1に更新されるようになる。尚、ブラウザ30がWebサーバ3から同じ表示画面を再取得した場合に再び表示エラーが検出されると、上記と同様の処理が行われる。そして、ユーザにとって入力操作を行うために必要なコンテンツが全て正常に表示された状態となれば、ユーザは操作パネル13に対する入力操作を継続し、所望の設定状態を実現してジョブを実行させることが可能になる。
そしてユーザによってスタートキーが押下されることによりジョブの実行開始指示が与えられると、ジョブ実行制御部36が機能する。ジョブ実行制御部36は、各部の動作を制御することによりユーザにより指定されたジョブの実行を制御する処理部である。このジョブ実行制御部36が機能することにより、画像処理装置2においてジョブの実行が開始される。例えば、上述したOCR機能を利用するジョブの場合、ジョブ実行制御部36は、スキャナ部16を制御することにより原稿の読み取り動作を行って画像データを取得し、その取得した画像データをWebサーバ3に送信する。
一方、エラー検出部31によって表示エラーが検出された場合でも、表示されなかったコンテンツがユーザにとって入力操作を行うために必要なコンテンツでない場合は、上記のような報知画像60は表示されない。例えば、図9に示すようにブラウザ30によって表示画面G4が表示された状態で、コンテンツ45〜48が表示されなかった場合には報知画像60は表示されない。これらコンテンツ45〜48は、上述したようにコンテンツ41〜44に対応する各設定ボタンに関するヘルプ情報を表示するための操作キーであるので、表示画面G5において正常に表示されていない状態でもユーザは入力操作を継続することが可能である。したがって、このような場合、報知画像60は表示されず、ブラウザ30による表示画面の再取得も行われない。そしてユーザは再描画を行うか否かを選択する必要がなく、そのままの状態で各種設定やジョブの実行を指示するための入力操作を継続することができるので操作性が向上する。
次に第1の実施の形態における制御部10の具体的な動作について説明する。図10は、制御部10によって行われる処理手順の一例を示すフローチャートである。この処理を開始すると、制御部10はまずブラウザ30を起動する。そしてブラウザ30がWebサーバ3に対して画面要求を行い、Webサーバ3から表示画面を取得して表示部14に表示する(ステップS10)。そしてエラー検出部31によって表示画面における表示エラーが検出されているか否かを判断する(ステップS11)。このとき、表示エラーが検出されていなければ、ステップS20に進む。
表示部14に表示された表示画面において表示エラーが検出されている場合(ステップS11でYES)、エラー判定部32が機能し、表示エラーの検出されたコンテンツに対応するコンテンツ属性情報D20aを取得する(ステップS12)。そしてエラー判定部32は、コンテンツ属性情報D20aに基づいてエラー判定を行い、ユーザにとって入力操作を行うために必要なコンテンツが非表示状態になっているか否かを判別する(ステップS13)。そしてエラー判定部32は、その判定結果に基づいて報知画像60を表示するか否かを判断する(ステップS14)。ここでは、ユーザにとって入力操作を行うために必要なコンテンツが非表示状態になっていれば、YESとなり、報知制御部33が機能する。一方、非表示状態となっているコンテンツが、ユーザにとって入力操作を行うために必要なコンテンツでない場合はNOとなり、ステップS20に進む。
報知画像60を表示する場合、報知制御部33は、図8に示すような報知画像60を表示部14の最前面に表示する(ステップS15)。そして報知制御部33は、ユーザによる入力操作が検知されるまで待機する状態となり(ステップS16)、ユーザによる入力操作が検知されると(ステップS16でYES)、再描画ボタン61が操作されたか否かを判断する(ステップS17)。再描画ボタン61が操作された場合(ステップS17でYES)、報知制御部33は表示部14に表示している報知画像60を非表示状態に切り換え(ステップS18)、ステップS10に戻る。この場合、ブラウザ30が再度Webサーバ3に対して再度画面要求を行うので、表示エラーの検出された表示画面がブラウザ30によって再取得され、表示部14の表示画面が更新される。
一方、ユーザにより再描画ボタン61が操作されなかった場合(ステップS17でNO)、報知制御部33は、表示部14に表示している報知画像60を非表示状態に切り換る(ステップS19)。そしてステップS20に進む。
ステップS20に進むと、ブラウザ30は、ユーザによる入力操作が検知されるまで待機する状態となり(ステップS20)、ユーザによる入力操作が検知されると(ステップS20でYES)、スタートキーが操作されたか否かを判断する(ステップS21)。ユーザによる操作がスタートキーの操作でない場合(ステップS21でNO)、ステップS10に戻る。この場合、ブラウザ30は、ユーザによる入力操作に対応した別の表示画面をWebサーバ3から取得すべく、Webサーバ3に対して画面要求を行う。これにより、ブラウザ30は、Webサーバ3からユーザの入力操作に対応した表示画面を取得するので、表示部14の表示画面が別の表示画面に遷移する。
これに対し、ユーザによる操作がスタートキーの操作であった場合(ステップS21でYES)、ブラウザ30はジョブ実行制御部36を機能させる。そしてジョブ実行制御部36がスタートキー押下処理を実行する(ステップS22)。このスタートキー押下処理には、ユーザによって指定されたジョブの実行を開始する処理が含まれる。そのため、ユーザがスタートキーを操作すると、それに伴い、画像処理装置2においてジョブの実行が開始される。
以上のように本実施形態の画像処理装置2は、Webサーバ3からユーザによる入力操作のための表示画面を取得して表示部14に表示するブラウザ30と、ブラウザ30によってWebサーバ3から取得された表示画面が表示部14に表示されている状態で当該表示画面に含まれるコンテンツの表示エラーの有無を検出するエラー検出部31と、エラー検出部31により表示エラーが検出された場合に、当該表示エラーの検出されたコンテンツがユーザにとって入力操作を継続するために必要なコンテンツであるか否かを判定するエラー判定部32と、エラー判定部32の判定結果に基づいて表示部14においてユーザに表示画面の再取得を促すための報知画像60を表示する報知制御部33とを備えた構成となっている。
上記構成によれば、ブラウザ30により表示部14に表示された表示画面に含まれる一部又は全部のコンテンツが正常に表示されていない場合、その正常に表示されていないコンテンツがユーザにとって入力操作を継続するために必要なコンテンツであれば、表示部14に報知画像60が表示される。一方、表示部14において正常に表示されていないコンテンツがユーザにとって入力操作を継続するために必要なコンテンツでない場合は、表示部14に報知画像60が表示されない。
それ故、報知画像60が表示部14に表示されれば、ユーザは入力操作を継続するために必要なコンテンツが正常に表示されていないことを把握することができる。そして報知画像60には、ブラウザ30に対してWebサーバ3からの同じ表示画面の再取得を指示するための再描画ボタン61が含まれるので、ユーザは必要に応じて再描画ボタン61を押下することにより、表示部14に表示されている表示画面を更新することが可能である。つまり、ブラウザに対する指示操作を行うためのツールバーなどを表示していない場合であっても、ユーザは報知画像60に含まれる再描画ボタン61を押下すれば、ブラウザ30による表示画面の再取得が行われるので、ユーザにとって操作が判りやすいという利点がある。
また、ブラウザ30によって表示部14に表示された表示画面に、正常に表示されていないコンテンツが含まれる場合であっても、報知画像60が表示部14に表示されなければ、ユーザは入力操作を継続するために必要なコンテンツが全て正常に表示されていることを把握することができる。それ故、ユーザは、非表示状態となっているコンテンツを気にすることなく、そのまま入力操作を継続することができるので、操作性が向上する。
このように本実施形態の画像処理装置2は、Webサーバ3から取得した表示画面に含まれるコンテンツが正常に表示されていない状態のとき、ユーザに無駄な操作を行わせることなく、適切にユーザ操作を継続させることが可能である。
尚、本実施形態では、エラー判定部32がエラー判定を行うタイミングは、ブラウザ30によってWebサーバ3から取得された表示画面の表示処理が終了したタイミングであっても良いし、ブラウザ30による表示画面の表示処理中であっても良い。すなわち、エラー検出部31は、ブラウザ30による表示画面の表示処理と並行してエラー検出を行うことができるので、表示画面の表示処理中にエラー検出部31によって表示エラーが検出されたタイミングでエラー判定部32がエラー判定を行うようにしても良い。この場合、Webサーバ3から取得された表示画面の表示処理が終了していない状態であっても、エラー判定部32によってユーザにとって入力操作を継続するために必要なコンテンツが正常に表示されなかったことを検知されたタイミングで報知画像60が表示されるようになる。それ故、ユーザは、ブラウザ30による表示画面の表示処理が完了するまで待つことなく、ブラウザ30に表示画面の再取得を指示することが可能になる。
(第2の実施の形態)
次に第2の実施の形態について説明する。本実施形態では、第1の実施の形態とは異なるタイミングで表示部14に報知画像を表示する形態について説明する。尚、本実施形態においても画像処理システム1および画像処理装置2の構成は、第1の実施の形態で説明したものと同様である。
本実施形態では、ブラウザ30がWebサーバ3に対して画面要求を行い、Webサーバ3から取得する表示画面の表示処理を開始したタイミングで報知制御部33が機能し、表示部14に対して報知画像を表示する。図11は、ブラウザ30がWebサーバ3に対して画面要求を行った直後の表示部14の表示画面G6の一例を示す図である。ブラウザ30は、Webサーバ3に対して画面要求を行うと、例えば図11に示すように、Webサーバ3からの表示画面の読み込み中であることを示す表示画面G6を表示する。
報知制御部33は、ブラウザ30によって表示画面の取得および表示のための動作が開始されると、図11に示すように、表示部14に報知画像63を表示する。この報知画像63は、例えばブラウザ30によって表示されている表示画面G6の前面側に表示される。また報知画像63には、ユーザに対するメッセージが表示されると共に、ブラウザ30に対してWebサーバ3からの同じ表示画面の再取得を指示するための再描画ボタン64が表示される。尚、このような報知画像63は、なるべく表示画面G6の隅に小さく表示されることが好ましい。
ブラウザ30は、Webサーバ3から表示画面を構成するWebページD20やコンテンツD21,D22,…を順次取得していくと、それに伴って、表示画面G6を更新し、Webサーバ3から取得した表示画面を表示していく。このとき、表示画面を構成するコンテンツをWebサーバ3から正常に取得することができなかった場合には、表示画面の表示処理において、そのコンテンツが表示される部分に特定のマーク(例えばXマークなど)を表示していく。
このような表示処理が行われているとき、ユーザは表示部14に順次表示されていく各コンテンツの表示状態を確認することができる。そしてユーザは、ブラウザ30による表示処理が開始されてから比較的初期の段階で、必要なコンテンツが正常に表示されていないことに気づくこともある。このような場合、本実施形態では表示部14に報知画像63が表示されているので、ユーザは速やかに再描画ボタン64を操作してブラウザ30に同じ表示画面の再取得を指示することが可能である。
また本実施形態の報知制御部33は、上述したように、ブラウザ30による表示画面の取得動作が開始されたタイミングで報知画像63を表示するが、ブラウザ30による表示画面の表示処理が完了したときにエラー検出部31によって表示エラーが検出されていなければ、その報知画像63を非表示状態に切り換える。またエラー検出部31によって表示エラーが検出されている場合であっても、エラー判定部32によるエラー判定の結果、表示部14に表示されていないコンテンツがユーザにとって入力操作を継続するために必要なコンテンツでなければ、報知画像63を非表示状態に切り換える。これにより、ユーザは、そのままの状態で入力操作を継続することが可能である。
また報知制御部33は、ブラウザ30による表示画面の表示処理が完了したときにエラー検出部31によって表示エラーが検出されており、しかもエラー判定部32によって表示部14に表示されていないコンテンツがユーザにとって入力操作を継続するために必要なコンテンツであると判定されれば、報知画像を表示部14に表示した状態を継続させる。このとき、表示部14に表示する報知画像を、図11に示すような報知画像63から、図8に示したような報知画像60に切り換えても良い。これにより、ユーザは、表示部14に表示されていないコンテンツがユーザにとって入力操作を継続するために必要なコンテンツであることを把握することができ、再描画ボタン61又は64を操作することで、表示画面を更新することができる。
次に第2の実施の形態における制御部10の具体的な動作について説明する。図12は、制御部10によって行われる処理手順の一例を示すフローチャートである。この処理を開始すると、制御部10はまずブラウザ30による表示処理を開始する(ステップS30)。これにより、ブラウザ30は、Webサーバ3に対して画面要求を行い、Webサーバ3から表示画面を取得して表示部14に表示する処理を開始する。そして制御部10は、報知制御部33を機能させ、表示部14に報知画像63を表示させる(ステップS31)。これにより、表示部14には図11に示すような表示画面が表示された状態となる。
そして制御部10は、ブラウザ30による表示画面の表示処理が完了したか否かを判断し(ステップS32)、表示処理が完了していない場合(ステップS32でNO)、ユーザにより再描画ボタン64が押下されたか否かを判断する(ステップS33)。ユーザによる再描画ボタン64の押下操作が検知されていない場合は、ステップS32に戻り、ブラウザ30による表示処理が完了するか、又は、ユーザにより再描画ボタン64が押下されたことが検知されるまで、ステップS32,S33の判断処理を繰り返し実行する。
ブラウザ30による表示処理が完了するまでの間に、ユーザによる再描画ボタン64の押下操作が検知された場合(ステップS33でYES)、ブラウザ30に対して同じ表示画面を再取得することを指示して、ステップS30に戻る。この場合、ブラウザ30は、現在の表示処理を終了し、あらためてWebサーバ3に対して画面要求を行い、Webサーバ3から同じ表示画面を再取得して表示部14に表示する処理を開始する。
これに対し、ユーザによる再描画ボタン64の押下操作が検知されることなく、ブラウザ30による表示処理が完了した場合(ステップS32でYES)、エラー検出部31によって表示画面における表示エラーが検出されているか否かを判断する(ステップS34)。このとき、表示エラーが検出されていなければ、ステップS41に進む。
表示部14に表示された表示画面において表示エラーが検出されている場合(ステップS34でYES)、エラー判定部32が機能し、表示エラーの検出されたコンテンツに対応するコンテンツ属性情報D20aを取得する(ステップS35)。そしてエラー判定部32は、コンテンツ属性情報D20aに基づいてエラー判定を行い、ユーザにとって入力操作を行うために必要なコンテンツが非表示状態になっているか否かを判別する(ステップS36)。そしてエラー判定部32は、その判定結果に基づいて報知画像63の表示状態を継続するか否かを判断する(ステップS37)。ここでは、ユーザにとって入力操作を行うために必要なコンテンツが非表示状態になっていれば、YESとなり、ステップS38に進む。また非表示状態となっているコンテンツが、ユーザにとって入力操作を行うために必要なコンテンツでない場合はNOとなり、ステップS41に進む。
報知画像63の表示状態を継続する場合、報知制御部33は、例えば表示部14に表示している報知画像を、図11に示すような報知画像63から、図8に示したような報知画像60に変更し、報知画像の表示状態を継続する。そして報知制御部33は、ユーザによる入力操作が検知されるまで待機する状態となり、ユーザによる入力操作が検知されると、再描画ボタン61が操作されたか否かを判断する(ステップS39)。再描画ボタン61が操作された場合(ステップS39でYES)、報知制御部33は表示部14に表示している報知画像60を非表示状態に切り換え(ステップS40)、ステップS30に戻る。この場合、ブラウザ30が再度Webサーバ3に対して再度画面要求を行うので、表示エラーの検出された表示画面がブラウザ30によって再取得され、表示部14の表示画面が更新される。
一方、ユーザにより再描画ボタン61が操作されなかった場合(ステップS39でNO)、ステップS41に進む。
ステップS41に進むと、報知制御部33は、表示部14に表示している報知画像60又は63を非表示状態に切り換る(ステップS41)。そしてブラウザ30は、ユーザによる入力操作が検知されるまで待機する状態となり(ステップS42)、ユーザによる入力操作が検知されると(ステップS42でYES)、スタートキーが操作されたか否かを判断する(ステップS43)。ユーザによる操作がスタートキーの操作でない場合(ステップS43でNO)、ステップS30に戻る。この場合、ブラウザ30は、ユーザによる入力操作に対応した別の表示画面をWebサーバ3から取得すべく、Webサーバ3に対して画面要求を行い、別の表示画面の表示処理を開始する。
これに対し、ユーザによる操作がスタートキーの操作であった場合(ステップS43でYES)、ブラウザ30はジョブ実行制御部36を機能させる。そしてジョブ実行制御部36がスタートキー押下処理を実行する(ステップS44)。このスタートキー押下処理には、ユーザによって指定されたジョブの実行を開始する処理が含まれる。そのため、ユーザがスタートキーを操作すると、それに伴い、画像処理装置2においてジョブの実行が開始される。
以上のように本実施形態では、報知制御部33は、ブラウザ30によってWebサーバ3から取得された表示画面の表示処理が開始されたタイミングで表示部14に再描画ボタン64を含む報知画像63を表示する。そのため、ユーザはブラウザ30による表示画面の表示処理が終了していない状態であっても、自らの判断でブラウザ30に表示画面の再取得を指示することが可能である。また、報知制御部33は、ブラウザ30による表示画面の表示処理が完了したとき、エラー検出部31によって表示エラーが検出されていなければ、報知画像63を非表示状態に切り換える。そのため、ブラウザ30による表示画面の表示処理が完了して報知画像63が非表示状態になれば、入力操作に必要なコンテンツは全て正常に表示されていることを把握することができるので、ユーザはそのまま入力操作を継続することができる。
尚、上記以外の点については第1の実施の形態と同様であり、その点についての作用および効果も第1の実施の形態と同様である。
(第3の実施の形態)
次に第3の実施の形態について説明する。上述した第1および第2の実施の形態では、ユーザにとって入力操作を継続するために必要となるコンテンツが正常に表示されなかった場合、ユーザは表示部14に表示される報知画像60又は63に対する操作を行うことで、ブラウザ30に表示画面の再取得を行わせることが可能である。
ところが、表示画面の再取得を行うか否かはユーザの判断に委ねられており、ユーザによっては表示画面の再取得を指示しないこともある。特にWebサーバ3やネットワーク4に大きな負荷がかかっている状態では表示画面の再取得に長時間を要することが予想されるので、そのような状態では表示画面の再取得を指示しないこともある。このようなとき、ユーザが表示画面において正常に表示されているスタートキーを操作してしまうと、それに伴い、画像処理装置2においてジョブの実行が開始される。
しかし、ユーザにとって入力操作に必要なコンテンツが正常に表示されていない状態のとき、ジョブを実行するための各種設定値がユーザによって確認されていない可能性があり、スタートキーが操作されたことに伴ってジョブの実行を開始してしまうと、ユーザにとっては意図しないジョブの実行形態となってしまう可能性がある。
そこで、本実施形態では、Webサーバ3から取得した表示画面に含まれるコンテンツが正常に表示されていない状態でスタートキーが操作された場合、Webサーバ3から再度表示画面を取得することなく、そのコンテンツに対応する設定項目の設定値を、ジョブの実行開始前にユーザが確認できるようにした一形態を説明する。
図13は、ブラウザ30によって表示部14に表示される表示画面G7を示す図であり、表示画面G7に含まれる全てのコンテンツが正常に受信された場合の表示結果の一例を示している。この表示画面G7には、基本設定画像71と、原稿設定画像72と、応用設定画像73と、ロゴ画像74と、スタートキー75とがコンテンツとして含まれている。
例えば、基本設定画像71は、画像処理装置2のコピー機能を使用する際の基本設定に関する各種設定項目と現在の設定値とを表示したビットマップ画像となっている。そのため、表示画面G7に表示された基本設定画像71の表示内容を見ることにより、ユーザは基本設定に関する各種設定項目の現在の設定値を確認することができる。
また原稿設定画像72は、原稿読み取りのための原稿設定に関する各種設定項目と現在の設定値とを表示したビットマップ画像となっている。そのため、表示画面G7に表示された原稿設定画像72を見れば、ユーザは原稿設定に関する各種設定項目の現在の設定値を確認することができる。
また応用設定画像73は、画像処理装置2を使用する際の応用設定に関する各種設定項目と現在の設定値とを表示したビットマップ画像となっている。そのため、表示画面G7に表示された応用設定画像73を見れば、ユーザは応用設定に関する各種設定項目の現在の設定値を確認することができる。このような応用設定には、例えば、印刷出力を行う際の仕上げ設定などが含まれる。
またロゴ画像74は、例えばWebサーバ3を利用したサービスを提供する会社などのロゴマークを表したビットマップ画像である。このロゴ画像74が上述した基本設定画像71、原稿設定画像72および応用設定画像73と異なる点は、画像処理装置2に対する設定項目や設定値などを含まない画像となっている点である。
またスタートキー75もビットマップ画像として表示画面G7に表示される。このスタートキー75は、画像処理装置2に対してジョブの実行開始を指示するための操作キーとなる。
ところで、ブラウザ30がWebサーバ3に対して画面要求D10を送信したタイミングで、Webサーバ3又はネットワーク4に大きな負荷がかかっている場合、ブラウザ30は、例えば図13に示すような表示画面G7を表示するのに必要となる全てのコンテンツを正常に受信しないことがある。このような場合、ブラウザ30は、Webサーバ3から受信するWebページD20に基づいて各コンテンツD21,D22,…を正常にレイアウトすることができず、表示部14には一部のコンテンツが欠落した不完全な表示画面が表示される。
図14は、ブラウザ30によって表示部14に表示される表示画面G8を示す図であり、図13の表示画面G7に含まれる基本設定画像71と原稿設定画像72とが正常に受信されなかった場合の表示結果の一例を示している。この表示画面G8では、ブラウザ30によって基本設定画像71と原稿設定画像72とが正常に受信されていないため、本来それらの画像が表示される部分に特定のマーク(例えばXマークなど)が表示されている。このような表示状態では、基本設定と原稿設定に関する各種設定項目の現在の設定値を確認することができない。その一方で、ユーザはスタートキー75を操作することにより、ジョブの実行指示を与えることは可能である。
本実施形態では、図14に示すようにユーザが各設定項目の設定値を確認することができない状態でユーザがスタートキー75を押下した場合、ユーザによる設定値の確認が行われていない状態のままジョブの実行を開始してしまうことを防止するため、ジョブの実行を開始する前に表示部14に対して設定確認画面を表示する。
図15は、設定確認画面G9の一例を示す図である。この設定確認画面G9は、例えばユーザがスタートキー75を押下操作したときに、表示部14が図14に示した表示画面G8を表示している状態であった場合を例示している。すなわち、図14に示した表示画面G8では、ユーザにとって入力操作を行うために必要な設定項目を含む基本設定画像71および原稿設定画像72が非表示状態となっている。そのため、ユーザは、スタートキー75の押下操作を行う直前に、基本設定画像71および原稿設定画像72に含まれる設定項目の設定値を確認できていない。このような場合、画像処理装置2は、スタートキー75が押下されたことに伴って、図15に示すような設定確認画面G9を画像処理装置2の内部で生成し、表示部14に表示する。この設定確認画面G9では、ジョブを実行するための各設定項目に対する設定値が表示されるため、ユーザは画像処理装置2においてジョブの実行が開始される前にそれらの設定値を確認することができる。
また図15に示すように、設定確認画面G9には、OKキー76と、NGキー77とが表示される。ユーザは、設定確認画面G9に表示される各設定値を確認した後、ジョブを実行させる場合にはOKキー76を操作し、ジョブの実行をキャンセルしてジョブの再設定操作を行う場合にはNGキー77を操作する。つまり、OKキー76は、設定確認画面G9が表示されている状態においてジョブ実行指示を行うためのキーであり、NGキー77は、ジョブの再設定操作を行うためのキーである。
ユーザによりOKキー76が操作された場合、画像処理装置2は、表示部14に表示する表示画面を、ブラウザ30によって表示される表示画面に戻し、ジョブの実行を開始する。一方、ユーザによりNGキー77が操作された場合、画像処理装置2は、表示部14に表示する表示画面を、ブラウザ30によって表示される表示画面に戻すと共に、ブラウザ30に表示画面の再取得を行うように指示する。これにより、ブラウザ30は、表示部14に現在表示している表示画面をWebサーバ3から再取得し、表示部14に表示する。このような表示画面の再取得により、非表示状態となっていた画像が正常に表示される可能性がある。そしてユーザによる設定値の変更操作を再び受け付ける状態となる。
図16は、第3の実施の形態において制御部10が表示画面制御装置として機能する場合の詳細な機能構成の一例を示すブロック図である。図16に示すように、制御部10は、ブラウザ30、エラー判定部32、報知制御部33、確認画面生成部34、および、ジョブ実行制御部36として機能する。このうち、ブラウザ30、エラー判定部32、報知制御部33およびジョブ実行制御部36は、第1又は第2の実施の形態で説明したものと同様である。また確認画面生成部34は、本実施形態に特有の構成であり、図15に示したような設定確認画面G9を生成して表示部14に表示する。以下、さらに詳しく説明する。
本実施形態では、図14に示すようにユーザが各設定項目の設定値を確認することができない状態でユーザによりスタートキー75が押下された場合、エラー検出部31はそのタイミングでコンテンツの表示エラーが発生しているか否かを検出する。そしてコンテンツの表示エラーが発生している場合、エラー判定部32がエラー判定を行う。このエラー判定は、第1および第2の実施の形態と同様であり、表示部14に表示されていないコンテンツが、ユーザにとって入力操作を行うために必要なコンテンツであるか否かが判定される。例えば、図13の表示画面G7の例では、基本設定画像71、原稿設定画像72および応用設定画像73が正常に表示されていない場合、エラー判定部32は、ユーザにとって入力操作を行うために必要なコンテンツが正常に表示されていないと判定する。
エラー判定部32は、スタートキー75が押下されたタイミングで、ユーザにとって入力操作を行うために必要なコンテンツが正常に表示されていないと判定した場合、確認画面生成部34を機能させる。
確認画面生成部34は、ユーザがスタートキー75を押下した時点で表示部14に表示されていなかったコンテンツに含まれる設定項目の設定値を表示するための設定確認画面G9を生成する処理部である。つまり、この確認画面生成部34は、ブラウザ30のように表示部14に表示するための表示画面をWebサーバ3から取得するのではなく、内部処理で表示部14に表示するための表示画面を生成する。
例えば、画像処理装置2においてジョブを実行する際に適用する各種設定値が記憶装置19などに記憶されている場合、確認画面生成部34は、記憶装置19などからそれら設定値を読み出し、設定確認画面G9を生成する。
一方、ジョブを実行するための各種設定値が全てWebサーバ3で管理されている場合もある。このような場合、確認画面生成部34は、Webサーバ3からそれら設定値を取得し、設定確認画面G9を生成する。このとき、確認画面生成部34がWebサーバ3から取得するデータは、各種設定値が単なるデータ列となって表現されたデータであるため、Webサーバ3やネットワーク4に比較的大きな負荷がかかっている状態であっても、図4に示したようにWebページD20やコンテンツD21,D22などを取得する場合と比べると、比較的安定したデータ取得が可能であり、しかも短時間でのデータ取得が可能である。
したがって、確認画面生成部34は、ユーザによってスタートキー75が操作されると、速やかに設定確認画面G9を表示部14に表示することができるので、ユーザは、画像処理装置2においてジョブの実行が開始される前に、そのジョブの実行時に適用される各種設定値を効率的に確認することが可能である。
そしてユーザは、設定確認画面G9において表示される各種設定値を確認した後、ジョブの実行を行う場合にはOKキー76を操作し、設定値を変更する場合にはNGキー77を操作する。そのため、本実施形態では、ユーザが各種設定値を確認できていない状態のままで、ジョブが実行されてしまうことを良好に防止することができる。
ただし、本実施形態では、ユーザによってスタートキー75が押下されたタイミングで、エラー判定部32がユーザにとって入力操作を行うために必要なコンテンツが全て正常に表示されていると判定した場合、確認画面生成部34は機能しないので、表示部14に設定確認画面G9が表示されることはない。例えば、図17に示すように、表示画面G10に含まれるロゴ画像74が正常に受信されていない場合、この表示エラーはエラー検出部31によって検出されるが、エラー判定部32において非表示状態のロゴ画像74は入力操作を行うために必要なコンテンツではないと判定されるので、確認画面生成部34は機能せず、設定確認画面G9は生成されない。したがって、この場合は、ユーザによりスタートキー75を押下されたことに伴い、画像処理装置2においてジョブ実行制御部36が機能し、ジョブの実行が開始される。このようにスタートキー75が押下されたタイミングで表示エラーが検出されている場合であっても、そのタイミングで全ての設定項目の設定値が確認可能な状態となっていれば、設定確認画面G9は表示されないので、ユーザはOKキー76やNGキー77の選択操作を行う必要がなく、操作性が良くなる。
次に本実施形態おける制御部10の具体的な動作について説明する。図18は、制御部10によって行われる処理手順の一例を示すフローチャートである。この処理は、第1の実施の形態で説明したスタートキー押下処理(図10のステップS22)、又は、第2の実施の形態で説明したスタートキー押下処理(図12のステップS44)の具体的な処理手順として実行される。
制御部10は、ユーザによるスタートキー75の押下操作を検知すると、エラー検出部31によって表示エラーが検出されているか否かを判断する(ステップS60)。このとき、表示エラーが検出されていなければ(ステップS60でNO)、ステップS68に進み、ジョブ実行制御部36によるジョブの実行を開始して処理を終了する。
一方、表示エラーが検出されている場合(ステップS60でYES)、エラー判定部32が機能し、表示エラーの検出されたコンテンツに対応するコンテンツ属性情報D20aを取得する(ステップS61)。そしてエラー判定部32は、コンテンツ属性情報D20aに基づいてエラー判定を行い、ユーザにとって入力操作を行うために必要なコンテンツが非表示状態になっているか否かを判別する(ステップS62)。そしてエラー判定部32は、非表示状態のコンテンツに、ジョブの設定項目と設定値とが含まれるか否かを判断し、ジョブの設定項目と設定値とが含まれる場合にはステップS64に進む。一方、非表示状態のコンテンツにジョブの設定項目と設定値とが含まれない場合、ステップS68に進み、ジョブ実行制御部36によるジョブの実行を開始して処理を終了する。
非表示状態のコンテンツにジョブの設定項目と設定値とが含まれている場合(ステップS63でYES)、確認画面生成部34が機能する。確認画面生成部34は、表示部14に表示するための設定確認画面G9を生成し(ステップS64)、その設定確認画面G9を表示部14に表示する(ステップS65)。これにより、ユーザは、ジョブの実行時に適用される各設定値を事前に確認することができる。
その後、制御部10は、ユーザによる操作が検知されたか否かを判断し(ステップS66)、ユーザによる操作が検知されるまで待機する。そしてユーザによる操作が検知された場合(ステップS66でYES)、OKキー76が操作されたか否かを判断し(ステップS67)、OKキー76が操作されていれば(ステップS67でYES)、ジョブ実行制御部36によるジョブの実行を開始して処理を終了する(ステップS68)。これに対し、ユーザによりNGキー77が操作されていれば(ステップS67でNO)、ジョブの実行をキャンセルして、図10のステップS10、又は、図12のステップS30に戻る。そして第1又は第2の実施の形態で説明した処理を再び繰り返し、ユーザによる設定変更操作を受け付ける。
以上のように本実施形態では、ブラウザ30により表示部14に表示された表示画面に含まれる一部又は全部のコンテンツが正常に表示されていない場合でも、画像処理装置2においてジョブの実行が開始される前に、ユーザは非表示状態となっていたコンテンツに含まれる設定値を確認することができる。そのため、ユーザにとって意図しない出力形態となってしまうことを防止することができる。またユーザは、非表示状態となっているコンテンツに含まれる設定値を確認するために、ブラウザ30の機能を利用して再表示を行うための更新ボタンを繰り返し操作する必要がないので、操作性に優れている。特に、確認画面生成部34は、設定確認画面G9をWebサーバ3から取得するものではないため、Webサーバ3やネットワーク4に大きな負荷がかかっている状態であっても、設定確認画面G9を効率的に生成して表示部14に表示させることが可能である。したがって、Webサーバ3から取得した表示画面に含まれるコンテンツが正常に表示されていない状態でも、Webサーバ3から再度表示画面を取得することなく、そのコンテンツに含まれる設定項目の設定値をユーザが容易に確認できるようになる。
尚、上記以外の点については第1又は第2の実施の形態と同様であり、その点についての作用および効果も第1又は第2の実施の形態と同様である。
(変形例)
以上、本発明に関するいくつかの実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。すなわち、本発明には、上述した実施形態以外にも種々の変形例が適用可能である。
例えば、上述した実施形態では、本発明にかかる表示画面制御装置を、MFPなどの画像処理装置2に実装した場合を例示した。しかし、上述した表示画面制御装置としての各構成要素を適用可能な装置は、MFPなどのような画像処理装置2に限られない。つまり、上述した表示画面制御装置としての各構成要素は、画像処理装置以外の装置にも適用可能である。例えば、一般的なパーソナルコンピュータ(PC)に上述した機能を組み込んでも良いし、また携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistant)などの携帯端末に上述した機能を組み込んでも良い。特に、携帯端末の場合は、表示部の表示サイズが小さいので、ブラウザを操作するためのツールバーなどが非表示に設定されているケースが多く、上述したような報知画像を表示することによって操作性の向上を図ることができる。
1 画像処理システム
2 画像処理装置
3 Webサーバ
4 ネットワーク
10 制御部(表示画面制御装置)
13 操作パネル
14 表示部(表示手段)
15 操作入力部(操作入力手段)
18 通信インタフェース(通信手段)
21 プログラム
30 ブラウザ
31 エラー検出部(エラー検出手段)
32 エラー判定部(エラー判定手段)
33 報知制御部(報知制御手段)
34 確認画面生成部(確認画面生成手段)
36 ジョブ実行制御部(ジョブ実行制御手段)

Claims (8)

  1. 各種情報を表示する表示手段と、
    ユーザによる入力操作を検知する操作検知手段と、
    Webサーバとデータ通信を行う通信手段と、
    前記通信手段を介して前記Webサーバからユーザによる入力操作のための表示画面を取得して前記表示手段に表示するブラウザと、
    前記ブラウザによって前記Webサーバから取得された表示画面が前記表示手段に表示されている状態で当該表示画面に含まれるコンテンツの表示エラーの有無を検出するエラー検出手段と、
    前記エラー検出手段により表示エラーが検出された場合に、当該表示エラーの検出されたコンテンツがユーザにとって入力操作を継続するために必要なコンテンツであるか否かを判定するエラー判定手段と、
    前記エラー判定手段の判定結果に基づいて、前記表示手段においてユーザに表示画面の再取得を促すための報知画像を表示又は非表示に制御する報知制御手段と、
    を備えることを特徴とする表示画面制御装置。
  2. 前記報知制御手段は、前記エラー検出手段によって表示エラーが検出され、且つ、前記エラー判定手段によって表示エラーの検出されたコンテンツがユーザにとって入力操作を継続するために必要なコンテンツであると判定された場合に、前記表示手段に前記報知画像を表示することを特徴とする請求項1記載の表示画面制御装置。
  3. 前記報知画像には、前記ブラウザによって前記表示手段に表示された表示画面に表示エラーが発生していることを示すメッセージが含まれることを特徴とする請求項1又は2に記載の表示画面制御装置。
  4. 前記報知制御手段は、前記ブラウザによって前記Webサーバから取得された表示画面の表示処理が開始された場合に前記表示手段に前記報知画像を表示し、前記ブラウザによる表示画面の表示処理が完了したときに前記エラー検出手段によって表示エラーが検出されていなければ、前記報知画像を非表示状態に切り換えることを特徴する請求項1記載の表示画面制御装置。
  5. 前記報知画像には、前記ブラウザに対し、前記Webサーバから表示画面を再取得させるための再描画ボタンが含まれることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の表示画面制御装置。
  6. 前記ブラウザは、前記操作検知手段により前記再描画ボタンがユーザによって操作されたことを検知した場合、前記通信手段を介して前記Webサーバから表示画面を取得して前記表示手段に表示することを特徴とする請求項5に記載の表示画面制御装置。
  7. ネットワークを介して接続されたWebサーバからユーザによる入力操作のための表示画面を取得して所定の表示手段に表示するステップと、
    前記Webサーバから取得された表示画面が前記表示手段に表示されている状態で当該表示画面に含まれるコンテンツの表示エラーの有無を検出するステップと、
    表示エラーが検出された場合に、当該表示エラーの検出されたコンテンツがユーザにとって入力操作を継続するために必要なコンテンツであるか否かを判定するステップと、
    前記判定の結果に基づいて、前記表示手段においてユーザに表示画面の再取得を促すための報知画像を表示又は非表示に制御するステップと、
    を有することを特徴とする表示画面制御方法。
  8. コンピュータに、
    ネットワークを介して接続されたWebサーバからユーザによる入力操作のための表示画面を取得して所定の表示手段に表示するステップと、
    前記Webサーバから取得された表示画面が前記表示手段に表示されている状態で当該表示画面に含まれるコンテンツの表示エラーの有無を検出するステップと、
    表示エラーが検出された場合に、当該表示エラーの検出されたコンテンツがユーザにとって入力操作を継続するために必要なコンテンツであるか否かを判定するステップと、
    前記判定の結果に基づいて、前記表示手段においてユーザに表示画面の再取得を促すための報知画像を表示又は非表示に制御するステップと、
    を実行させることを特徴とするプログラム。
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