JP2011198207A - 静電容量型タッチパネルの製造方法および静電容量型タッチパネル - Google Patents
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Abstract
【解決手段】静電容量型タッチパネルを製造するにあたって、絶縁層形成工程および電極形成工程においてガラス基板20に絶縁層28および入力位置検出用電極21を順次形成した後、ガラス基板20において入力位置検出用電極21および絶縁層28が形成されている面側を接着剤層22によってカバー90に接着する。次に、ガラス基板20を除去する。その結果、絶縁層28および入力位置検出用電極21はカバー90の側に転写されるので、静電容量型タッチパネル1になった時点では、入力位置検出用電極21が形成されたガラス基板20が存在しない。
【選択図】図3
Description
(入力機能付き電気光学装置の全体構成)
図1は、本発明の実施の形態1に係る静電容量型タッチパネルを備えた入力機能付き電気光学装置の説明図であり、図1(a)、(b)は、入力機能付き電気光学装置の斜視図、および断面図である。
静電容量型タッチパネル1は、透光性基板からなるカバー90を備えており、本形態においてカバー90はアクリル樹脂板あるいはアクリル樹脂シート等のプラスチック基板である。カバー90において入力操作側の第1面90aとは反対側に位置する第2面90bの側には、樹脂層からなる絶縁層28、第1透光性導電膜4a、層間絶縁膜214、第2透光性導電膜4bおよび接着剤層22が設けられており、第1透光性導電膜4aおよび第2透光性導電膜4bのうち、第1透光性導電膜4aによって入力位置検出用電極21が形成されている。また、カバー90の端部90e、90f、90g、90hのうち、端部90eでは、第2面90bの側にフレキシブル配線基板35が接続されており、フレキシブル配線基板35は、第1透光性導電膜4a等からなる実装端子24に電気的に接続されている。カバー90において、入力領域2aの外側の領域(周辺領域2b)と重なる領域には遮光層98が印刷等の方法で形成されており、かかる遮光層98で囲まれた領域が入力領域2aである。
図2は、本発明の実施の形態1に係る静電容量型タッチパネル1の概略構成を示す説明図であり、図2(a)、(b)は平面構成を示す説明図および断面構成を示す説明図である。なお、図2(a)において、入力領域2aについては、その角部分の位置を英文字の「L」状のマークで示してある。また、図2(b)は、静電容量型タッチパネル1のC−C′断面図に相当する。なお、図2(a)は、カバー90の第2面90b側を示している。
このように構成したタッチパネル1において、入力位置検出用電極21に矩形パルス状の位置検出信号を出力すると、入力位置検出用電極21に容量が寄生していない場合、入力位置検出用電極21に印加した位置検出信号と同一波形の信号が検出される。これに対して、入力位置検出用電極21に容量が寄生していると、容量に起因する波形の歪みが発生するので、入力位置検出用電極21に容量が寄生しているか否かを検出することができる。従って、カバー90の第1面90aの側において、複数の入力位置検出用電極21のうちのいずれかに指が接近すると、指が接近した入力位置検出用電極21では、指との間に生じた静電容量分だけ、静電容量が増大するので、指が近接した電極を特定することができる。
図3は、本発明の実施の形態1に係る静電容量型タッチパネル1の製造方法の特徴を示す説明図である。図4および図5は、本発明の実施の形態1に係る静電容量型タッチパネル1の製造工程を示す工程断面図である。
以上説明したように、本形態の静電容量型タッチパネル1の製造方法では、絶縁層形成工程および電極形成工程において大型ガラス基板200に絶縁層28および入力位置検出用電極21を形成した後、大型ガラス基板200において入力位置検出用電極21および絶縁層28が形成されている面側を接着剤層22によって大型カバー900に接着し、その後、ガラス基板20を除去する。その結果、絶縁層28および入力位置検出用電極21はカバー90の側に転写されるので、静電容量型タッチパネル1になった時点では、入力位置検出用電極21が形成されたガラス基板20が存在しない。従って、静電容量型タッチパネル1の薄型化および軽量化を図ることができる。
図6は、本発明の実施の形態2に係る静電容量型タッチパネル1の製造工程のうち、貼り合わせ工程を行なった後の工程を示す工程断面図である。なお、本形態の基本的な構成は、実施の形態1と同様であるため、共通する部分には同一の符号を付してそれらの説明を省略する。特に、静電容量型タッチパネル1の構造や、静電容量型タッチパネル1を製造する際に行なう絶縁層形成工程、電極形成工程および貼り合わせ工程については、実施の形態1と同様であるため、説明を省略する。
図7は、本発明の実施の形態3に係る静電容量型タッチパネル1の製造工程のうち、電極形成工程を行なった後の工程を示す工程断面図である。なお、本形態の基本的な構成は、実施の形態1、2と同様であるため、共通する部分には同一の符号を付してそれらの説明を省略する。特に、静電容量型タッチパネル1の構造や、静電容量型タッチパネル1を製造する際に行なう絶縁層形成工程および電極形成工程については、実施の形態1、2と同様であるため、説明を省略する。
上記実施の形態では、画像生成装置5として液晶装置を用いたが、画像生成装置5としては有機エレクトロルミネッセンス装置を用いてもよい。
上述した実施形態に係る入力機能付き電気光学装置100を適用した電子機器について説明する。図8は、本発明の実施の形態1に係る入力機能付き電気光学装置100を備えた電子機器の説明図である。図8(a)に、入力機能付き電気光学装置100を備えたモバイル型のパーソナルコンピューターの構成を示す。パーソナルコンピューター2000は、表示ユニットとしての入力機能付き電気光学装置100と本体部2010を備える。本体部2010には、電源スイッチ2001およびキーボード2002が設けられている。図8(b)に、入力機能付き電気光学装置100を備えた携帯電話機の構成を示す。携帯電話機3000は、複数の操作ボタン3001、スクロールボタン3002、および表示ユニットとしての入力機能付き電気光学装置100を備える。スクロールボタン3002を操作することによって、入力機能付き電気光学装置100に表示される画面がスクロールされる。図8(c)に、入力機能付き電気光学装置100を適用した情報携帯端末(PDA:Personal Digital Assistants)の構成を示す。情報携帯端末4000は、複数の操作ボタン4001、電源スイッチ4002、および表示ユニットとしての入力機能付き電気光学装置100を備える。電源スイッチ4002を操作すると、住所録やスケジュール帳といった各種の情報が入力機能付き電気光学装置100に表示される。
Claims (8)
- カバーと、該カバーの一方面側に設けられた入力位置検出用電極と、を備えた静電容量型タッチパネルの製造方法であって、
ガラス基板の一方面に絶縁層を形成する絶縁層形成工程と、
前記絶縁層上に前記入力位置検出用電極を形成する電極形成工程と、
前記ガラス基板の一方面側と前記カバーの一方面側とを接着剤層により貼り合わせる貼り合わせ工程と、
前記カバーの一方面側に前記接着剤層、前記入力位置検出用電極および前記絶縁層を残して前記ガラス基板を除去するガラス基板除去工程と、
を有することを特徴とする静電容量型タッチパネルの製造方法。 - 前記カバーはプラスチック製であることを特徴とする請求項1に記載の静電容量型タッチパネルの製造方法。
- 前記ガラス基板除去工程では、前記ガラス基板をエッチングにより除去することを特徴とする請求項1または2に記載の静電容量型タッチパネルの製造方法。
- 前記カバーの一方面側は、入力操作面とは反対側の面であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の静電容量型タッチパネルの製造方法。
- 前記貼り合わせ工程までは、前記ガラス基板として、前記静電容量型タッチパネルで用いられている前記カバーのサイズより大きなサイズの大型ガラス基板を用い、前記カバーとして、前記静電容量型タッチパネルで用いられているサイズより大きなサイズの大型カバーを用い、
前記ガラス基板除去工程の前に前記大型ガラス基板および前記大型カバーを切断する切断工程を行なうことを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の静電容量型タッチパネルの製造方法。 - 前記貼り合わせ工程までは、前記ガラス基板として、前記静電容量型タッチパネルで用いられている前記カバーのサイズより大きなサイズの大型ガラス基板を用い、前記カバーとして、前記静電容量型タッチパネルで用いられているサイズより大きなサイズの大型カバーを用い、
前記ガラス基板除去工程の後に前記大型カバーを切断する切断工程を行なうことを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の静電容量型タッチパネルの製造方法。 - 請求項1乃至6の何れか一項に記載の製造方法により製造されたことを特徴とする静電容量型タッチパネル。
- カバーと、該カバーの一方面側に設けられた入力位置検出用電極と、を備えた静電容量型タッチパネルであって、
前記入力位置検出用電極と前記カバーとの間に介在して前記入力位置検出用電極と前記カバーとを接着する接着剤層と、
前記入力位置検出用電極を前記カバーとは反対側で覆う絶縁層と、
を備え、
前記入力位置検出用電極が形成されたガラス基板を有しないことを特徴とする静電容量型タッチパネル。
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