JP2011197396A - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】用紙の表面と裏面とに関する分離風の風量をそれぞれ最適化することにより、用紙の定着対象面と逆の面と接触する定着部材への用紙の巻き付きを抑制する。
【解決手段】送風制御部3bは、用紙に対する印刷種別が片面印刷であるのか、それとも両面印刷であるのかといった情報に基づいて風量を制御しており、具体的には、用紙の表面を定着対象面とする場合に適用する第1の風量制御と、用紙の裏面を定着対象面とする場合に適用する第2の風量制御とを有している。
【選択図】図3

Description

本発明は、定着装置および画像形成装置に関する。
従来より、プリンタ、複写機などとして電子写真方式の画像形成装置が知られている。この類の画像形成装置では、定着装置を構成する一対の定着部材の圧接部(定着ニップ部)に用紙を通過させるとともにトナーに熱を与えることにより、用紙にトナー画像を定着している。加熱および加圧により定着を行う関係上、定着ニップ部を通過した用紙が定着部材に巻き付いたまま排出され、定着部材から分離しないという不都合が生じることがある。
例えば、特許文献1には、空気を吹き付けることにより、定着部材から用紙を分離する分離部を備える画像形成装置が開示されている。一般に、定着ニップ部において用紙と接触する一対の定着部材のうち、トナー画像が未定着な状態の定着対象面と接触する定着部材(定着側定着部材)の方が用紙の巻き付き傾向が強い。そのため、分離風は、定着側定着部材に巻き付いた用紙Pを、他方の定着部材側に向けて剥がすように送風されている。また、特許文献1には、定着対象面の画像濃度に応じて、分離風の風量を制御する手法が開示されている。
特開2008−3277号公報
ところで、分離風により用紙を分離する構成の場合、用紙や分離風などの影響により、定着側定着部材よりも、定着ニップ部を形成する他方の定着部材へと用紙が巻き付いてしまうということが考えられる。特に、両面印刷において表面の定着が終了した用紙の裏面を定着対象面とする場合には、このような傾向が顕著となる可能性がある。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、用紙の表面と裏面とに関する分離風の風量をそれぞれ最適化することにより、用紙の定着対象面と逆の面と接触する定着部材への用紙の巻き付きを抑制することにある。
かかる課題を解決するために、第1の発明は、転写されたトナー画像が未定着な状態の定着対象面を有する用紙に定着処理を施す定着装置を提供する。この定着装置は、一対の定着部材を圧接することにより形成される定着ニップ部に用紙を通過させて、この用紙上に転写されたトナー画像に熱を与えることにより、用紙の定着対象面にトナー画像を定着させる定着部と、定着ニップ部における用紙の排紙側から気体を吹き付けることにより、定着対象面と接触する側の定着部材から用紙を分離する分離部と、用紙に対する印刷種別が、用紙の表面のみに画像形成を行う片面印刷であるのか、それとも用紙の表面に画像形成を行った後に用紙の裏面にも画像形成を行う両面印刷であるのかを取得する情報取得部と、情報取得部によって取得される印刷種別に基づいて、分離部により吹き付ける気体の風量を制御する送風制御部とを有する。この場合、送風制御部は、用紙の表面を定着対象面とする場合に適用する第1の風量制御と、用紙の裏面を定着対象面とする場合に適用する第2の風量制御とを有する。
ここで、第1の発明は、用紙に形成されるトナー画像の印字率を演算する印字率演算部をさらに有していてもよい。この場合、送風制御部は、第2の風量制御において、印字率演算部により演算される、定着対象面とは逆の面である用紙の表面の印字率に基づいて、気体の風量を決定することが好ましい。
また、第1の発明において、記送風制御部は、第2の風量制御において、印字率演算部により演算される、定着対象面である用紙の裏面の印字率をさらに考慮して、気体の風量を決定することが好ましい。
第1の発明において、送風制御部は、第1の風量制御において、印字率演算部により演算される、定着対象面である用紙の表面の印字率に基づいて、気体の風量を決定することが望ましい。
第1の発明において、情報取得部は、印字率情報として、画像形成の基礎となる画像に対応する入力画像データ、画像形成に供するために入力画像データに画像処理を施した後の出力画像データ、および用紙に転写されるトナーの付着状態の少なくとも一つを取得することが好ましい。ここで、印字率演算部は、情報取得部が取得した印字率情報に基づいて、印字率を演算することが望ましい。
第1の発明において、用紙に転写されるトナーの付着状態は、異なる色毎に検出された感光体へのトナーの付着状態を総合した値であることが好ましい。
第1の発明において、情報取得部は、用紙情報として、用紙の斤量、用紙の表面処理に関する情報、用紙の紙目の少なくとも一つを取得することができる。この場合、送風制御部は、情報取得部が取得した用紙情報をさらに考慮して、気体の風量を決定することが好ましい。
また、第2の発明は、トナー画像を用紙に転写する画像形成ユニットと、転写されたトナー画像が未定着な状態の定着対象面を有する用紙に定着処理を施す定着ユニットとを有する画像形成装置を提供する。この場合、定着ユニットは、一対の定着部材を圧接することにより形成される定着ニップ部に用紙を通過させて、この用紙上に転写されたトナー画像に熱を与えることにより、用紙の定着対象面にトナー画像を定着させる定着部と、定着ニップ部における用紙の排紙側から気体を吹き付けることにより、定着対象面と接触する側の定着部材から用紙を分離する分離部と、用紙に対する印刷種別が、用紙の表面のみに画像形成を行う片面印刷であるのか、それとも用紙の表面に画像形成を行った後に用紙の裏面にも画像形成を行う両面印刷であるのかを取得する情報取得部と、情報取得部によって取得される印刷種別に基づいて、分離部により吹き付ける気体の風量を制御する送風制御部とを有する。この場合、送風制御部は、用紙の表面を定着対象面とする場合に適用する第1の風量制御と、用紙の裏面を定着対象面とする場合に適用する第2の風量制御とを有する。
本発明によれば、用紙の表面を定着対象面とする場合と、用紙の裏面を定着対象面とする場合とで、風量制御を異なる観点から実行することができる。これにより、用紙の表面と裏面とで風量制御を最適化することができるので、定着対象面とは逆の面と接触する他方の定着部材側へと用紙が巻き付いてしまうといった事態を抑制することができる。
画像形成装置1の構成を模式的に示す説明図 定着装置50を模式的に示す断面図 画像形成装置1の制御系を概略的に示すブロック図 分離風の風量制御の手順を示すフローチャート
図1は、本実施形態にかかる画像形成装置1の構成を模式的に示す説明図である。画像形成装置1は、例えば複写機といった電子写真方式の画像形成装置であり、複数の感光体を一本の中間転写ベルトに対面させて縦方向に配列することによりフルカラーの画像を形成する、いわゆる、タンデム型カラー画像形成装置である。
この画像形成装置1は、原稿読取部10、露光部20Y,20M,20C,20K、画像形成部30Y,30M,30C,30K、中間転写部40、定着装置50、排紙反転部70、再給紙部80、給紙部90を主体に構成され、これらが一つの筐体内に収められている。
原稿読取部10は、その上部に自動原稿送り装置ADFを備えている。自動原稿送り装置ADFの原稿載置台15に載置された原稿Dは、一枚ずつ分離され原稿搬送路に送り出され、搬送ドラム16により搬送される。第1搬送ガイドG1および原稿排出ローラ17は、搬送ドラム16により搬送された原稿Dを原稿排出トレイ18に排出する。
原稿読取部10は、原稿画像読取位置RPにおいて、搬送ドラム16により搬送中の原稿Dの画像を読み取る。具体的には、原稿画像読取位置RPにおいて原稿Dの画像がランプLにて照射される。照射による反射光は第1ミラーユニット11、第2ミラーユニット12、レンズユニット13によって導かれて撮像素子CCDの受光面に結像する。撮像素子CCDは入射した光を光電変換して所定の画像信号を出力し、当該出力された画像信号にA/D変換が施されることにより入力画像データが作成される。この入力画像データは画像形成の基礎となる画像に対応するものであり、作成された入力画像データは画像読取制御部14に入力される。
画像読取制御部14は、入力画像データに、シェーディング補正やディザ処理、圧縮等の処理を施し、この処理により得られるデータを出力画像データとして画像形成制御部2の記憶部2c(図3参照)に格納する。換言すれば、出力画像データは、画像形成に供するために入力画像データに画像処理を施した後の画像データに相当する。なお、入力画像データは、画像形成装置1に接続されたパーソナルコンピュータや他の画像形成装置から受信したものであってもよい。
露光部20Y〜20Kは、図示しないレーザ光源、ポリゴンミラー、複数のレンズ等から構成され、レーザビームを生成する。露光部20Y〜20Kは、出力画像データを基に画像形成制御部2から出力される出力情報に対応して、画像形成部30Y〜30Kの構成要素である感光体31Y,31M,31C,31Kの表面をレーザビームにより走査露光する。レーザビームの走査露光により、感光体31Y〜31Kには潜像が形成される。
画像形成部30Yは、感光体31Yと、その周辺に配置されている、主帯電部32Y、現像部33Y、第1転写ローラ34Yおよびクリーニング部35Yとから構成される。他の画像形成部30M,30C,30Kも画像形成部30Yと同様な構成であり、感光体31M、31C、31Kの周辺に、主帯電部32M,32C,32K、現像部33M,33C,33K、第1転写ローラ34M,34C,34K、クリーニング部35M,35C,35Kがそれぞれ配置されている。
感光体31Y〜31Kは、主帯電部32Y〜32Kによりその表面が一様に帯電させられる。現像部33Y〜33Kは、トナーで現像することによって感光体31Y〜31K上の潜像を顕像化する。これにより、各感光体31Y〜31K上にはトナー画像が形成される。
第1転写ローラ34Y〜34Kは、感光体31Y〜31K上に形成されたトナー画像を中間転写部40の中間転写ベルト41上の所定位置に逐次転写する。クリーニング部35Y〜35Kは、トナー画像の転写を終えた感光体31Y〜31Kの表面に残留するトナーを除去する。
中間転写部40の第2転写ローラ42は、中間転写ベルト41上に転写されたトナー画像を用紙Pに転写する。転写に供される用紙Pは給紙部90のトレイPG1,PG2,PG3から供給され、給紙ローラ91によってタイミングが取られつつ第2転写ローラ42へと送られる。ベルトクリーニング部43は用紙Pへのトナー画像の転写を終えた中間転写ベルト41の表面を清掃し、清掃された中間転写ベルト41は次の画像転写に供される。
転写されたトナー画像、すなわち、未定着な状態のトナー画像を定着対象面に備える用紙Pは定着装置50に送られる。定着装置50は、用紙Pを加圧加熱することによって、用紙Pの定着対象面にトナー画像を定着させる。なお、定着装置50の詳細については、後述する。
排紙反転部70は、定着装置50による定着処理を終えた用紙Pを搬送して排紙トレイ75へ排出する。用紙Pを表裏反転して排出する場合、排紙ガイド72は、一旦、用紙Pを下方に導く。排紙反転ローラ73は用紙Pの後端を挟持した後に当該用紙Pを反転搬送し、そして、排紙ガイド72が用紙Pを排紙ローラ74へ導くことで用紙Pが排紙トレイ75へ排出される。
また、用紙Pの裏面にも画像形成を行う場合、排紙ガイド72は、表面のトナー画像の定着処理を終えた用紙Pを下方にある再給紙部80に搬送する。再給紙反転ローラ81は用紙Pの後端を挟持した後に逆送することによって用紙Pを反転させて、再給紙搬送路82に送り出す。これにより、用紙Pが裏面への画像形成に供される。
本実施形態では、装置の搬送経路や中間転写部40、用紙トレイPG1〜PG3への用紙Pの収納形態にかかわらず、トナー画像が一次的に転写される面を用紙の表面といい、このトナー画像が一次的に形成された面とは逆の面を用紙の裏面という。すなわち、用紙の片面のみに画像形成を行う場合には、用紙の表面のみにトナー画像が形成され、用紙の両面に画像形成を行う場合には、用紙の表面にトナー画像が一次的に形成され、その後に用紙の裏面にトナー画像が二次的に形成される。
図2は、定着装置50を模式的に示す断面図である。定着装置50は、定着部51と、分離部56とで構成されている。
定着部51は、加熱ローラ52、定着ローラ53、無端状の定着ベルト54および加圧ローラ55を主体に構成されている。加熱ローラ52および定着ローラ53は、所定の距離離間して配置されており、これらのローラ52,53の間には、定着ベルト54が掛け渡されている。加圧ローラ55は、定着ベルト54と定着ローラ53とが接触している領域において定着ベルト54と圧接した状態で配置されており、定着ベルト54と加圧ローラ55との圧接部には定着ニップ部NPが形成されている。
用紙Pは、定着対象面が定着ベルト54と向き合う格好で搬送されており、用紙Pの搬送過程において定着ニップ部NPを通過する。これにより、定着ベルト54(定着ローラ53)および加圧ローラ55による加圧および定着ベルト54の有する熱の作用を通じて、用紙Pの定着対象面へのトナー画像の定着が行われる。トナー画像の定着が行われた用紙Pは、排紙ローラ60により排出される。
加熱ローラ52は、例えば、円筒形の鋼鉄やアルミニウムのパイプの表面に、定着ベルト54との磨耗防止のためのコート層(例えば、フッ素樹脂)が積層されて構成されている。加熱ローラ52の内部には、定着ベルト54の加熱用、すなわち、用紙P上のトナー画像を熱定着させるための熱源であるヒータ52aが内蔵されている。このヒータ52aからの輻射熱により加熱ローラ52が加温され、この加熱ローラ52の有する熱が定着ベルト54へと伝達される。加熱ローラ52は、図示しない駆動手段(例えば、モータ)から動力が伝達されることにより回転駆動し、この加熱ローラ52の回転に応じて定着ベルト54を回転駆動する。加熱ローラ52は、用紙Pの通過速度に合わせて定着ベルト54を回転駆動する。
定着ローラ53は、円柱形の鋼鉄やアルミニウムの表面に、シリコーンゴムやスポンジ等の弾性層が積層されて構成されている。本実形態において、定着ローラ53は、ヒータ52aの熱によって直接的に加熱されない構成となっている。
定着ベルト54は、耐熱層、弾性層、コート層等が積層されて構成される無端ベルトであり、可撓性を備えている。本実施形態では、ヒータ52aの熱によって加熱ローラ52が直接的に熱せられ、加熱ローラ52の熱が定着ベルト54に伝わり、これにより、定着ベルト54が定着温度に加熱される。
加圧ローラ55は、円筒形の鋼鉄やアルミニウムのパイプの表面にシリコーンゴム等の弾性層とフッ素樹脂等による離型層等が積層されて構成されている。なお、加圧ローラ55は、加熱ローラ52と同様にヒータを内蔵しており、熱定着のため熱を補助的に与えることができるように構成されている。
分離部56は、送風ファン57と、ダクト58と、断熱部材59とで構成されている。送風ファン57とダクト58とは断熱部材59を介して相互に接続されている。
分離部56は、ダクト58の先端部(後述する吹出口58c)が定着ニップ部NPにおける用紙Pの排紙側に臨むように、用紙Pの搬送経路FPにおいて定着部51よりも下流側に配置されている。送風ファン57から送風された空気は、ダクト58の内部を流れた後に吹出口58cより排出され、吹出口58cから吹き付けられる空気(分離風)の風圧により用紙Pが定着ベルト54から分離される。本実施形態では、このような分離部56が、用紙幅方向(用紙搬送方向に対して直行する方向)にかけて3つ横並びに配置されている。
送風ファン57は、本体側面の空気取込口から本体内部へと空気を取り込み、この取り込んだ空気を空気送風口57bから送風する。本実施形態の送風ファン57は、これ単体で空気を送風したり、空気の送風を停止したりすることができるようになっている。送風ファン57は、定着部51および分離部56の一部(ダクト58)を収容する筐体の外壁面(本実施形態では、上壁面50a)に配置されている。具体的には、送風ファン57は、断熱部材59を空気送風口57bに取り付けた上で、筐体の上壁面50aに設けられた3つの開口部にそれぞれ取り付けられている。送風ファン57の配置は、送風ファン57が空気を本体内部に取り込む関係上、これを筐体の外部に配置した方が都合がよいこと、送風ファン57から定着ベルト54までの距離(分離風の道程距離)を短くしたいこと、ダクト58を加熱ローラ52(熱源52a)の近傍に配置したいといった種々の設計要求を考慮して決定される。なお、送風ファン57の形状・構成は上記に限定されず、空気を送る機能を満たせるファンであればどういった形状・構成を採用しても構わない。また、送風ファン57は、機外の空気ではなく、機内の空気を送風してもよく、また、空気以外の気体を送風してもよい。
ダクト58は、アルミニウムなどの金属製の断面矩形状のダクトであり、加熱ローラ52(熱源52a)と近接する位置に配置されている。ダクト58は、これを機能的に捉えた場合、空気が送入される送入口58aと、空気を導く通風ガイド部58bと、空気を吹き出す吹出口58cとで構成されている。送入口58aから送入された空気は通風ガイド部58bにより導かれ、吹出口58cから排出される。
送入口58aは、送風ファン57の空気送風口57bと形状的に対応して構成されており、筐体の上壁面50aに設けられた開口部に取り付けられている。吹出口58cは、定着ニップ部NPの排紙側の正面(用紙Pの搬送経路FP上)よりも定着ベルト54側へとシフトした位置、かつ、ベルト接線方向から定着ベルト54へと空気を吹き出すような位置に配置されている。このような吹出口58cの配置は、定着ニップ部NPにおいて用紙Pと接触する定着ベルト54および加圧ローラ55のうち、用紙Pの定着対象面と接触する定着ベルト54の方が、用紙Pの巻き付き傾向が強いとの知得に基づくものである。また、吹出口58cは、用紙Pの幅方向を長手方向とする細長の開口形状に形成されている。細長の開口形状により、吹出口58cは分離風を用紙幅方向に拡散することが可能となり、用紙幅方向における風量ムラを抑制することができる。
ダクト58において、通風ガイド部58bを構成するダクト壁面、具体的には、加熱ローラ52と対向するダクト壁面(以下「対向壁面」という)58dの外面側には、黒色の塗装が施されている。この対向壁面58dは、加熱ローラ52と向き合っているため、加熱ローラ52からの輻射熱(ヒータ52aに起因した輻射熱)を受ける熱受面となる。また、この対向壁面58dの外面側に黒色の塗装が施されることにより、加熱ローラ52からの輻射熱の吸収効率を高めるような工夫が施されている。ダクト58は、熱受面(対向壁面58d)により輻射熱を受けることにより、この対向壁面58dと通風ガイド部58bの内部を流れる空気(分離風)との間で熱交換を行い、これにより、分離風を加温することができる。
断熱部材59は、送風ファン57の空気送風口57bおよびダクト58の送入口58aに対応する貫通領域を内部に備える枠形状の部材であり、熱伝達を抑制する部材、換言すれば、断熱性を有する部材(例えば、発泡ウレタン)で形成されている。この断熱部材59は、ダクト58と送風ファン57との間に介在して相互間を連通状態で接続している。
図3は、本実施形態にかかる画像形成装置1の制御系を概略的に示すブロック図である。画像形成装置1の制御系は、画像形成制御部2と、定着制御部3とを主体に構成されている。画像形成制御部2と、定着制御部3とは相互に通信可能に構成されている。
画像形成制御部2は、例えばCPU、ROM、RAM、I/Oインターフェースを主体に構成されたマイクロコンピュータを用いることができ、これを機能的に捉えた場合、メイン制御部2aと、情報作成部2bとを有している。この画像形成制御部2には、画像読取制御部14から出力される出力画像データ、操作部4を介してユーザから入力される入力情報、濃度検出部5から出力されるトナー状態(画像濃度)情報が入力されている。
操作部4は、例えば、ディスプレイ上に表示される情報に従い、入力操作を行うことが可能なタッチパネルである。操作部41は、ユーザの入力操作を通じて設定される印刷条件、例えば、片面・両面の印刷種別、用紙の種類(例えば、斤量)、画像の濃度や倍率などを画像形成制御部2に出力する。
濃度検出部5は、各感光体31Y〜31K毎に設けられる濃度センサ(図示せず)で構成されており、個々の濃度センサは、感光体31Y〜31Kの表面のトナー濃度を検出することにより、用紙一枚あたりの各色トナーの付着状態(濃度および領域)を検出する。個々の濃度センサとしては、LEDなどの発光素子と、受光素子とで構成される周知のセンサを用いることができる。
メイン制御部2aは、画像形成装置1の各部を制御することにより、以下に示す一連のプロセスを実行し、これにより、搬送される用紙Pにトナー画像を転写する。
(1)感光体21Y〜21Kを帯電させる
(2)露光部15Y〜15Kにより感光体21Y〜21K上に静電潜像を形成する
(3)形成された静電潜像にトナーを付着させる
(4)感光体21Y〜21K上のトナー画像を中間転写ベルト23に一次転写させる
(5)用紙Pを搬送する
(6)中間転写ベルト23上のトナー画像を用紙Pに二次転写させる
情報作成部2bは、定着制御部3に対して送信する情報を作成する機能を担っており、印字率情報取得部2ba、片面・両面情報取得部2bbと、用紙情報取得部2bcとで構成されている。情報作成部2bによって作成される各種の情報は、定着制御部3に対して出力される。
印字率情報取得部2baは、用紙Pの定着対象面における印字率に関する情報を取得する。ここで、印字率は、用紙Pを構成する全面積を100%として、トナー画像が実際に転写される領域の面積の割合である。印字率情報としては、濃度検出部5から得られる各感光体21Y〜21Kのトナー付着状態を用いることができるが、これ以外にも、入力画像データや出力画像データを用いてもよい。
片面・両面情報取得部2bbは、操作部4を通じてユーザから入力される印刷条件に基づいて、片面印刷指示であるか、それとも両面印刷指示であるかの情報を片面・両面情報として取得する。
用紙情報取得部2bcは、操作部4を通じてユーザから入力される印刷条件に基づいて、用紙の種類、具体的には、用紙の斤量を用紙情報として取得する。
定着制御部3は、例えば、CPU、ROM、RAM、I/Oインターフェースを主体に構成されたマイクロコンピュータを用いることができ、これを機能的に捉えた場合、メイン制御部3aと、送風制御部3bとを有している。
メイン制御部3aは、定着装置50の各部を制御することにより、用紙Pの定着対象面へのトナー画像の定着を制御する。具体的には、メイン制御部3aは、画像形成制御部2からの信号に基づいて、ヒータ52aを制御することにより、熱定着処理における定着温度を管理する。また、メイン制御部3aは、画像形成制御部2からの信号に基づいて、加熱ローラ52および加圧ローラ55の回転タイミングおよび回転速度をそれぞれ制御する。さらに、メイン制御部3aは、画像形成制御部2からの信号に基づいて、送風制御部3bに制御信号を出力したりする。
送風制御部3bは、画像形成制御部2の情報作成部2bからの各種情報や、メイン制御部3aからの制御信号に基づいて、送風ファン57の動作タイミングや送風量を制御する。本実施形態の特徴の一つとして、送風制御部3bは、用紙Pの表面を定着対象面とする場合に適用する第1の風量制御と、用紙Pの裏面を定着対象面とする場合に適用する第2の風量制御とを有している。送風制御部3bは、これを機能的に捉えた場合、演算部3baと、ファン制御部3bbとを有している。
演算部3baは、情報作成部2bからの印字率情報を参照して定着対象面に関する印字率を演算する。また、演算部3baは、演算された印字率と、情報作成部2bからの片面・両面情報および用紙情報に基づいて、第1の風量制御または第2の風量制御に対応する、送風ファン57による空気の送風量(目標風量)を演算する。演算された目標風量はファン制御部3bbに対して出力される。
ファン制御部3bbは、画像形成制御部2からの制御信号に基づいて、用紙Pの定着ニップ部NPの通過タイミングと対応して送風ファン57による送風を行う。この場合、ファン制御部3bbは、送風ファン57により送風される空気の風量が演算部3baによる目標風量となるように送風ファン57を制御する。
図4は、本実施形態にかかる分離風の風量制御の手順を示すフローチャートである。このフローチャートに示す処理は、操作部4の操作を通じて印刷条件とともに入力される印刷開始指令、または、パーソナルコンピュータや他の画像形成装置から印刷条件とともに入力画像データを受信することにより、送風制御部3bにより実行される。
まず、ステップ1(S1)において、演算部3baは、片面・両面情報を片面・両面情報取得部2bbから読み込む。そして、ステップ2(S2)において、演算部3baは、用紙情報を用紙情報取得部2bcから読み込む。
ステップ3(S3)において、演算部3baは、用紙情報に基づいて、用紙Pの斤量Wpが、斤量判定値Wth以上であるか否かを判断する。この斤量判定値Wthは、定着ニップ部NPを通過した用紙Pが自重および送風ファン57の送風により、定着対象面と逆の面に接触する加圧ローラ55に巻き付く可能性があるか否かを判定するための値である。斤量判定値Wthは、例えば実験やシミュレーションを通じて、加圧ローラ55への巻き付きの可能性がある用紙Pの重量下限値が予め設定されている。
このステップ3において肯定判定された場合、すなわち、用紙Pの斤量Wpが斤量判定値Wth以上の場合には、ステップ4(S4)に進む。一方、ステップ3において否定判定された場合、すなわち、用紙Pの斤量Wpが斤量判定値Wthよりも小さい場合には、ステップ5(S5)に進む。
ステップ4において、演算部3baは、ファン制御部3bbに対してファン停止指令を出力する。ファン制御部3bbは、ファン停止指令が入力されると、送風ファン57の動作を停止させ、現在の定着対象となる用紙Pに対する分離風の送風を行わない。
ステップ5において、演算部3baは、画像形成制御部2からの制御信号を参照し、n頁目の印刷指令があったか否かを判断する。ここで、「n」は制御変数であり、初期的には1に設定されている。このステップ5において肯定判定された場合、すなわち、n頁目の印刷指令があった場合には、ステップ6(S6)に進む。一方、ステップ5において否定判定された場合、すなわち、n頁目の印刷指令がない場合には、再度ステップ5の判断を行う。
ステップ6において、演算部3baは、定着対象面に転写されるトナーの付着状態、すなわち、n頁目の画像形成にともなう各色のトナー付着状態を印字率情報取得部2baから読み込む。そして、演算部3baは、各色のトナー付着状態に基づいて、これらを合算することにより、定着対象面の印字率Rpを算出する。
ステップ7(S7)において、演算部3baは、定着対象面の印字率Rpが印字率判定値Rthよりも大きいか否かを判断する。この印字率判定値Rthは、定着対象面の印字率Rpが低く、送風ファン57により送風を行うことでむしろ用紙Pが加圧ローラ55に巻き付く可能性があるか否かを判断するための値である。印字率判定値Rthは、例えば実験やシミュレーションを通じて、加圧ローラ55に巻き付きの可能性がある印字率の上限値が予め設定されている。
このステップ7において肯定判定された場合、すなわち、定着対象面の印字率Rpが印字率判定値Rthよりも大きい場合には、ステップ8(S8)に進む。一方、ステップ8において肯定判定された場合、すなわち、定着対象面の印字率Rpが印字率判定値Rth以下の場合には、前述したステップ4に進む。
ステップ8において、演算部3baは、定着対象面が用紙Pの表面であるか否かを判断する。定着対象面が用紙Pの表面であるか否かは、現在の印刷頁(制御変数n)と、片面・両面情報とに基づいて判断することができる。ステップ8において肯定判定された場合、すなわち、定着対象面が用紙Pの表面である場合には、ステップ9(S9)に進む。一方、ステップ8において否定判定された場合、すなわち、定着対象面が用紙Pの裏面である場合には、ステップ10(S10)に進む。
ステップ9において、演算部3baは、表面対応の目標風量演算を行う(第1の風量制御)。具体的には、演算部3baは、定着対象面の印字率Rpに応じて目標風量を演算する。例えば、印字率Rpが100%の場合の目標風量を送風ファン57の最大風量として、印字率Rpの低下に応じて目標風量も減少させ、印字率Rpが印字率判定値Rthの場合の目標風量をゼロとするといった如くである。印字率Rpの低下に応じて目標風量も減少させる場合には、両者の関係を比例的に設定してもよいし、所定の印字率幅に応じてステップ的に設定してもよい。
ステップ10において、演算部3baは、裏面対応の目標風量演算を行う(第2の風量制御)。この目標風量演算では、以下に示す二つの手法のうちいずれか一方の手法を用いることができる。第1の手法としては、演算部3baは、n−1頁目の印字率Rp、すなわち、定着対象面(裏面)の逆の面(表面)の印字率Rpを参照し、表面の印字率Rpが裏面の印字率Rpよりも大きいか否かを判断する。表面の印字率Rpが裏面の印字率Rpよりも大きい場合、演算部3baは、目標風量をゼロとして演算する(送風ファン57の停止指令)。一方、表面の印字率Rpが裏面の印字率Rp以下の場合、演算部3baは、以下の演算式により目標風量を決定する。
(数式1)
目標風量=Tf×{(Rp1−Rp2)/100}
同数式において、Tfは、裏面のみの印字率Rpから演算される目標風量であり、前述した表面の印字率Rpに応じた目標風量と同様の手法により演算することができる。また、Rp1は裏面の印字率Rpであり、Rp2は表面の印字率Rpである。
第2の手法としては、演算部3baは、表面の印字率Rpが裏面の印字率Rpよりも大きいか否かを判断する。表面の印字率Rpが裏面の印字率Rpよりも大きい場合、演算部3baは、裏面のみの印字率Rpから演算される目標風量Tfの50%ダウンした値を目標風量として設定する。一方、表面の印字率Rpが裏面の印字率Rp以下の場合、演算部3baは、裏面のみの印字率Rpから演算される目標風量Tfの25%ダウンした値を目標風量として設定する。
ステップ11(S11)において、演算部3baは、目標風量をファン制御部3bbに出力する。これにより、ファン制御部3bbは、用紙Pが定着ニップ部NPを通過するタイミングおよび期間に基づいて送風ファン57を動作させるとともに、目標風量に基づいて送風ファン57の風量を制御する。
ステップ12(S12)において、演算部3baは、n頁目が最終頁であるか否かを判断する。ステップ12において肯定判定された場合、すなわち、n頁目が最終頁である場合には、本ルーチンを抜ける。一方、ステップ12において否定判定された場合、すなわち、n頁目が最終頁でない場合には、ステップ13(S13)に進む。そして、ステップ13において、制御パラメータnを現在値に「1」を加算した値で更新し、再度ステップ5の処理を行う。
このように本実施形態において、送風制御部3bは、用紙Pの表面を定着対象面とする場合に適用する第1の風量制御と、用紙Pの裏面を定着対象面とする場合に適用する第2の風量制御とを有している。かかる構成により、用紙Pの表面を定着対象面とする場合と、用紙Pの裏面を定着対象面とする場合とで、分離風の風量制御を異なる観点から実行することができる。これにより、用紙Pの表面と裏面とに関する分離風の風量をそれぞれ最適化することができるので、定着対象面と逆の面と接触する加圧ローラ55への用紙Pの巻き付きを抑制することができる。特に、用紙Pの裏面を定着対象面とする場合に、表面の定着済みのトナー画像と分離風とが影響して、定着対象面とは逆の面と接触する加圧ローラ55側へと用紙Pが巻き付くといった事態が生じ得るが、本実施形態によればこのような不都合を抑制することができる。
また、本実施形態において、送風制御部3bは、第2の風量制御において、定着対象面とは逆の面である用紙Pの表面の印字率に基づいて、空気の風量を決定する。かかる構成によれば、用紙Pの表面の印字率を参照することにより、加圧ローラ55側へと用紙Pが巻き付き易い状況を判断することができる。例えば、表面の印字率が高ければ、分離風と定着済みの表面側のトナー画像とが作用し、加圧ローラ55側へと用紙Pが巻き付き易くなるといった如くである。かかる観点より、分離風の風量を調整することができるので、加圧ローラ55側へと用紙Pが巻き付いてしまうといった事態を抑制することができる。
また、本実施形態において、送風制御部3bは、第2の風量制御において、定着対象面である用紙Pの裏面の印字率をさらに考慮して、空気の風量を決定する。かかる構成によれば、用紙Pの裏面の印字率をさらに参照することにより、加圧ローラ55側へと用紙Pが巻き付き易い状況を判断することができる。例えば、裏面の印字率が表面の印字率よりも高ければ、定着ベルト54側へと用紙Pが巻き付き易く、加圧ローラ55側への用紙Pが巻き付き難くなるといった如くである。かかる観点より、分離風の風量を調整することができるので、加圧ローラ55側へと用紙Pが巻き付きを抑制するとともに、本来の分離風の機能である定着ベルト54から用紙Pが分離しないといった事態を抑制することができる。
また、本実施形態において、送風制御部3bは、第1の風量制御において、定着対象面である用紙Pの表面の印字率に基づいて空気の風量を決定する。かかる構成によれば、用紙Pの表面の印字率を参照することにより、加圧ローラ55側へと用紙Pが巻き付き易い状況を判断することができる。例えば、表面の印字率が低ければ、分離風の風量が強いことで、加圧ローラ55側へと用紙Pが巻き付き易くなるといった如くである。かかる観点より、分離風の風量を調整することができるので、加圧ローラ55側へと用紙Pが巻き付いてしまうといった事態を抑制することができる。
また、本実施形態において、送風制御部3bは、情報作成部2bから印字率情報として用紙Pに転写されるトナーの付着状態を取得し、このトナーの状態に基づいて印字率を演算する。かかる構成によれば、用紙に転写されるトナーの付着状態から印字率を演算しているので、用紙Pの巻き付き易さを精度よく判断することができる。特に本実施形態によれば、印字率は、異なる色毎に検出された感光体31Y〜31Kへトナーの付着状態を総合した値として演算される。これにより、各色のトナーの付着状態から用紙Pに転写されるトナー状態を判断することができるので、用紙Pの巻き付き易さをさらに精度よく判断することができる。これにより、分離風の風量の最適化を行うことができので、加圧ローラ55側へと用紙Pが巻き付いてしまうといった事態を抑制することができる。
なお、本実施形態では、各感光体31Y〜31Kへトナーの付着状態から印字率を演算したが、本実施形態はこれに限定されない。例えば、濃度検出部5は、中間転写ベルト41の表面のトナー濃度を検出することにより、用紙一枚あたりのトナーの付着状態(濃度および領域)を検出してもよい。この場合、各色毎のトナーの付着状態を判断することは困難であるが、用紙一枚あたりのトナーの付着状態を概略的に検知することができ、濃度検知部5の構成を簡略化することができる。
また、本実施形態では、用紙Pへのトナーの付着状態より印字率を判断したが、本実施形態はこれに限定されない。例えば、入力画像データを印字率情報として利用してもよいし、出力画像データを印字率情報として利用してもよい。また、トナーの付着状態、入力画像データ、出力画像データのうち複数を組み合わせて印字率情報として利用してもよい。
また、本実施形態において、送風制御部3bは、情報作成部2bから用紙情報として、用紙Pの斤量を取得し、この用紙Pの斤量をさらに考慮して、空気の風量を決定する。かかる構成によれば、用紙Pの斤量をさらに考慮することで、用紙Pの巻き付き易さを精度よく判断することができる。例えば、用紙Pの斤量が大きければ、分離風の風量が強いことで、加圧ローラ55側へと用紙Pが巻き付き易くなるといった如くである。これにより、加圧ローラ55側へと用紙Pが巻き付いてしまうといった事態を抑制することができる。
なお、本実施形態では、用紙情報として、用紙Pの斤量を利用したが、本実施形態はこれに限定されず、用紙Pの表面処理に関する情報や、用紙Pの紙目を利用してもよい。例えば、用紙Pがコート紙といったような場合には、分離風の風量が強いことで、加圧ローラ55側へと用紙Pが巻き付き易くなるといった如くである。また、用紙Pの紙目が用紙搬送方向と交差するような場合には、分離風の風量が強いことで、加圧ローラ55側へと用紙Pが巻き付き易くなるといった如くである。このように種々の用紙情報を参照することにより、分離風の風量の最適化を行うことができる。これにより、加圧ローラ55側へと用紙Pが巻き付いてしまうといった事態を抑制することができる。なお、用紙Pの斤量、用紙Pの表面処理に関する情報、用紙Pの紙目のうち複数を組み合わせて用紙情報として利用してもよい。
以上、本発明の実施形態にかかる画像形成装置について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、その発明の範囲内において種々の変形が可能であることはいうまでもない。また、定着装置それ自体も本発明の一部として機能する。
また、上述した各実施形態では、画像形成制御部2が情報作成部2bを有しているが、定着制御部3が情報作成部の機能を備えてもよい。また、画像形成制御部2と定着制御部3とを独立した構成としているが、両者の機能を備える一の制御部によって実現してもよい。
また、分離風を発生する送風手段を送風ファン57によって実現したが、圧縮率を制御可能なコンプレッサによって実現してもよい。また、送風手段としてコンプレッサを用いる場合には、分離風を用紙Pの搬送方向の全域に亘らず、先端側の所定領域のみに吹き付けることがある。この場合には、用紙Pの表面または裏面の全域亘る印字率を用いるのではなく、分離風が送風される領域における印字率を参照することが好ましい。これにより、分離風を吹き付ける領域に関する印字率を参照することにより、用紙Pの表面と裏面とに関する分離風の風量を最適化することができる。このように、本実施形態によれば、演算される印字率とは、用紙Pの全域の印字率に限定されず、例えば、用紙Pの先端側の所定領域といったように部分的な領域であってもよい。なお、送風手段としてファンを用いるような形態であっても、部分的に送風するような場合には、かかる手法と同様に印字率を考えることができる。
1 画像形成装置
2 画像形成制御部
2a メイン制御部
2b 情報作成部
2ba 印字率情報取得部
2bb 片面・両面情報取得部
2bc 用紙情報取得部
2c 記憶部
3 定着制御部
3a メイン制御部
3b 送風制御部
3ba 演算部
3bb ファン制御部
10 原稿読取部
20Y〜20K 露光部
30Y〜30K 画像形成部
40 中間転写部
41 中間転写ベルト
42 第2転写ローラ
50 定着装置
50a 上壁面
51 定着部
52 加熱ローラ
52a ヒータ
53 定着ローラ
54 定着ベルト
55 加圧ローラ
56 分離部
57 送風ファン
57b 空気送風口
58 ダクト
58a 送入口
58b 通風ガイド部
58c 吹出口
58d 対向壁面
59 断熱部材
70 排紙反転部
80 再給紙部
90 給紙部

Claims (8)

  1. 転写されたトナー画像が未定着な状態の定着対象面を有する用紙に定着処理を施す定着装置において、
    一対の定着部材を圧接することにより形成される定着ニップ部に用紙を通過させて、当該用紙上に転写されたトナー画像に熱を与えることにより、用紙の定着対象面にトナー画像を定着させる定着部と、
    前記定着ニップ部における用紙の排紙側から気体を吹き付けることにより、前記定着対象面と接触する側の定着部材から用紙を分離する分離部と、
    用紙に対する印刷種別が、用紙の表面のみに画像形成を行う片面印刷であるのか、それとも用紙の表面に画像形成を行った後に用紙の裏面にも画像形成を行う両面印刷であるのかを取得する情報取得部と、
    前記情報取得部によって取得される印刷種別に基づいて、前記分離部により吹き付ける気体の風量を制御する送風制御部とを有し、
    前記送風制御部は、用紙の表面を定着対象面とする場合に適用する第1の風量制御と、用紙の裏面を定着対象面とする場合に適用する第2の風量制御とを有することを特徴とする定着装置。
  2. 用紙に形成されるトナー画像の印字率を演算する印字率演算部をさらに有し、
    前記送風制御部は、前記第2の風量制御において、前記印字率演算部により演算される、定着対象面とは逆の面である用紙の表面の印字率に基づいて、気体の風量を決定することを特徴とする請求項1に記載された定着装置。
  3. 前記送風制御部は、前記第2の風量制御において、前記印字率演算部により演算される、定着対象面である用紙の裏面の印字率をさらに考慮して、気体の風量を決定することを特徴とする請求項2に記載された定着装置。
  4. 前記送風制御部は、前記第1の風量制御において、前記印字率演算部により演算される、定着対象面である用紙の表面の印字率に基づいて、気体の風量を決定することを特徴とする請求項2または3に記載された定着装置。
  5. 前記情報取得部は、印字率情報として、画像形成の基礎となる画像に対応する入力画像データ、画像形成に供するために前記入力画像データに画像処理を施した後の出力画像データ、および用紙に転写されるトナーの付着状態の少なくとも一つを取得しており、
    前記印字率演算部は、前記情報取得部が取得した印字率情報に基づいて、印字率を演算することを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載された定着装置。
  6. 前記用紙に転写されるトナーの付着状態は、異なる色毎に検出された感光体へのトナーの付着状態を総合した値であることを特徴とする請求項5に記載された定着装置。
  7. 前記情報取得部は、用紙情報として、用紙の斤量、用紙の表面処理に関する情報、用紙の紙目の少なくとも一つを取得しており、
    前記送風制御部は、前記情報取得部が取得した用紙情報をさらに考慮して、気体の風量を決定することを特徴とする請求項2から6のいずれかに記載された定着装置。
  8. トナー画像を用紙に転写する画像形成ユニットと、
    転写されたトナー画像が未定着な状態の定着対象面を有する用紙に定着処理を施す定着ユニットとを有し、
    前記定着ユニットは、
    一対の定着部材を圧接することにより形成される定着ニップ部に用紙を通過させて、当該用紙上に転写されたトナー画像に熱を与えることにより、用紙の定着対象面にトナー画像を定着させる定着部と、
    前記定着ニップ部における用紙の排紙側から気体を吹き付けることにより、前記定着対象面と接触する側の定着部材から用紙を分離する分離部と、
    用紙に対する印刷種別が、用紙の表面のみに画像形成を行う片面印刷であるのか、それとも用紙の表面に画像形成を行った後に用紙の裏面にも画像形成を行う両面印刷であるのかを取得する情報取得部と、
    前記情報取得部によって取得される印刷種別に基づいて、前記分離部により吹き付ける気体の風量を制御する送風制御部とを有し、
    前記送風制御部は、用紙の表面を定着対象面とする場合に適用する第1の風量制御と、用紙の裏面を定着対象面とする場合に適用する第2の風量制御とを有することを特徴とする画像形成装置。
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