JP2011197383A - プロジェクター - Google Patents
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Abstract
【課題】防塵フィルターに蓄積した塵埃を容易に除去することが可能なプロジェクターを提供する。
【解決手段】プロジェクター1は、吸気ファン7i及び排気ファン7xを動作(回転)させている間、無端状の防塵フィルター4を所定の方向にゆっくりと一定の速度で循環(移動)させる。例えば、本実施形態では、右側から見て左回り(反時計回り)に、数mm/分程度の速さで防塵フィルター4を移動させる。このため、防塵フィルター4のうち、ある時点でダクト5の底面5bの吸気口5iを覆っていた部位は、時間の経過に伴って、前面側を経由してダクト5の上面5tに至り、排気口5xを覆う。その後、背面側を経由してダクト5の底面5bに至った後、吸気口5iを覆う位置まで戻り、以降もこの動作を繰り返す。つまり、防塵フィルター4は、吸気ファン7i及び排気ファン7xが動作している間、吸気口5i及び排気口5xの双方を覆いながら循環する。
【選択図】図4
【解決手段】プロジェクター1は、吸気ファン7i及び排気ファン7xを動作(回転)させている間、無端状の防塵フィルター4を所定の方向にゆっくりと一定の速度で循環(移動)させる。例えば、本実施形態では、右側から見て左回り(反時計回り)に、数mm/分程度の速さで防塵フィルター4を移動させる。このため、防塵フィルター4のうち、ある時点でダクト5の底面5bの吸気口5iを覆っていた部位は、時間の経過に伴って、前面側を経由してダクト5の上面5tに至り、排気口5xを覆う。その後、背面側を経由してダクト5の底面5bに至った後、吸気口5iを覆う位置まで戻り、以降もこの動作を繰り返す。つまり、防塵フィルター4は、吸気ファン7i及び排気ファン7xが動作している間、吸気口5i及び排気口5xの双方を覆いながら循環する。
【選択図】図4
Description
本発明は、外部の空気を取り込んで冷却を行うプロジェクターに関する。
光源から射出された光を変調して画像を形成し、この画像をスクリーン等に投写するプロジェクターの多くは、光源の点灯等に伴って高温となる筐体の内部を冷却するための冷却ファンを備えている。冷却ファンは、外部の空気を取り込んで筐体の内部を冷却し、冷却後の空気を外部に排出するようになっており、空気を取り込む吸気口には、筐体内への塵埃の侵入を防ぐための防塵フィルターが備えられている。従来、時間の経過に伴って防塵フィルターに塵埃が蓄積されると、空気の取り込みが困難となって冷却効率が低減してしまうことから、フィルター交換等のメンテナンス作業を定期的に行う必要があった。
特許文献1には、上記メンテナンスの頻度を低減するために、本来は外部の空気を取り込むための冷却ファン(吸気ファン)を逆回転させて、吸気口に向けて内部の空気を吐き出すことにより、防塵フィルターの外側に蓄積した塵埃を除去する技術が提案されている。
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、筐体内の冷却が不要な状態になったときに吸気ファンを逆回転させるようにしている。つまり、塵埃の除去は、プロジェクターを使用する前、或いはプロジェクターを使用した後に行われることになる。このため、プロジェクターに電源を投入してから通常動作が可能となるまで、或いは通常動作を終えてから電源の切断が可能となるまでに時間を要してしまうという問題を有している。また、吸気ファンを逆回転している間は、防塵フィルターで覆われていない排気口から空気が吸入されることになるため、空気とともに塵埃が進入してしまう恐れもある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係るプロジェクターは、画像を投写するプロジェクターであって、前記画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部を収容し、吸気口及び排気口が形成された筐体と、前記筐体の内部を冷却するための空気を前記吸気口から吸入し、冷却後の空気を前記排気口から排出する冷却ファンと、前記吸気口及び前記排気口の双方を覆いながら循環可能に配設された無端状の防塵フィルターと、を備えたことを特徴とする。
このプロジェクターによれば、無端状の防塵フィルターが、吸気口と排気口の双方を覆いながら循環可能に配設されているため、吸気口の位置で防塵フィルターに塵埃が蓄積した場合でも、防塵フィルターを循環方向に送る(ずらす)ことにより、塵埃が蓄積していない部位を通して空気を吸入することができる。また、防塵フィルターを循環させて、塵埃が蓄積している部位を排気口の位置まで移動させれば、蓄積した塵埃は、排出される空気によって防塵フィルターから除去される。つまり、この構成によれば、防塵フィルターに蓄積した塵埃を、プロジェクターを使用しながら容易に除去することが可能となり、メンテナンスの頻度を低減することが可能となる。
[適用例2]上記適用例に係るプロジェクターにおいて、前記防塵フィルターを循環させる循環駆動部をさらに備えることが望ましい。
このプロジェクターによれば、防塵フィルターを循環させる循環駆動部を備えているため、ユーザーが自ら防塵フィルターを循環させる必要がない。また、吸気口の位置で防塵フィルターに蓄積した塵埃は、循環駆動部による防塵フィルターの循環によって、塵埃が蓄積している部位が排気口の位置まで移動した際に除去されるため、塵埃の除去が一層容易になる。
[適用例3]上記適用例に係るプロジェクターにおいて、前記循環駆動部は、前記防塵フィルターを一定の速度で循環させるようにしてもよい。
[適用例4]上記適用例に係るプロジェクターにおいて、前記循環駆動部は、前記防塵フィルターを断続的に循環させるようにしてもよい。
[適用例5]上記適用例に係るプロジェクターにおいて、前記循環駆動部は、前記冷却ファンの回転と連動して前記防塵フィルターを循環させるようにしてもよい。
[適用例6]上記適用例に係るプロジェクターにおいて、前記防塵フィルターへの塵埃の蓄積を検出する検出部と、前記検出部の検出結果に基づいて、前記循環駆動部による前記防塵フィルターの循環駆動を制御する循環制御部と、をさらに備えるようにしてもよい。
[適用例7]上記適用例に係るプロジェクターにおいて、前記循環制御部は、前記防塵フィルターに塵埃が蓄積した場合に、前記防塵フィルターの循環を開始させるようにしてもよい。
[適用例8]上記適用例に係るプロジェクターにおいて、前記循環制御部は、前記防塵フィルターに塵埃が蓄積した場合に、前記防塵フィルターの循環速度を速くさせるようにしてもよい。
以下、本実施形態のプロジェクターについて、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態のプロジェクターを示す斜視図であり、(a)は、前面、上面、及び右側面を示す図、(b)は、背面、底面、及び右側面を示す図である。なお、本実施形態では、プロジェクターが画像を投写する方向を前方とし、前方に向かって右側の側面を右側面と呼ぶ。
図1は、本実施形態のプロジェクターを示す斜視図であり、(a)は、前面、上面、及び右側面を示す図、(b)は、背面、底面、及び右側面を示す図である。なお、本実施形態では、プロジェクターが画像を投写する方向を前方とし、前方に向かって右側の側面を右側面と呼ぶ。
図1(a)、(b)に示すように、プロジェクター1は、装置本体が筐体2に収容された構成を有している。筐体2の前面2fには、画像を投写する投写レンズ13が露出しており、筐体2の上面2tには、ユーザーがプロジェクター1に対して各種指示を行うための入力操作部22が備えられている。また、筐体2の背面2rには、外部の画像出力装置(図示せず)から画像情報が入力される画像情報入力部23が設けられている。画像情報入力部23には、複数の入力端子23aが配置されており、各入力端子23aには、一端が画像出力装置に接続されたケーブルの他端が接続される。
プロジェクター1の右側面には、カバー部材3が装着されており、プロジェクター1の一部は、このカバー部材3によって覆われている。カバー部材3は、筐体2とともにプロジェクター1の外装を構成するものであり、カバー部材3の前面3f、背面3r、底面3b、及び上面3tは、それぞれ筐体2の前面2f、背面2r、底面2b、及び上面2tに隣接する。また、カバー部材3の底面3bには、冷却用の空気を外部から取り込むための吸気用開口部3iが形成されており、カバー部材3の上面3tには、冷却後の空気を外部に排出するための排気用開口部3xが形成されている。なお、カバー部材3の内側には、筐体2内への塵埃の侵入を防ぐための防塵フィルター4(図2参照)が備えられている。本実施形態の防塵フィルター4は、無端状に形成されており、吸気用開口部3i及び排気用開口部3xを経由するように配設されている(詳しくは後述する)。
図2は、カバー部材3を外した状態のプロジェクターを示す斜視図であり、図3は、カバー部材3及び防塵フィルター4を外した状態のプロジェクターを示す斜視図である。両図において、(a)は、前面、上面、及び右側面を示す図、(b)は、背面、底面、及び右側面を示す図である。
図3に示すように、筐体2の右側面2sには、外側(右方向)に突出するように箱状のダクト5が形成されている。このダクト5は、筐体2と内部で連通しており、筐体2の一部とみなすことができる。ダクト5の底面5bには、外部の空気を筐体2の内部へ吸入するための吸気口5iが形成されており、ダクト5の上面5tには、筐体2の内部の空気を外部に排出するための排気口5xが形成されている。
また、筐体2の右側面2sには、全部で4つのローラー6a,6b,6c,6dが設けられており、各ローラー6a,6b,6c,6dの回転軸は、ダクト5の突出方向(右方向)と同一の方向に突出している。このうち、2つのローラー6a,6bは、ダクト5の前方で上下に配置され、残りの2つのローラー6c,6dは、ダクト5の後方で上下に配置されている。4つのうちの1つのローラー6aは、駆動ローラーであり、筐体2の内部で、駆動装置(モーター等)によって構成されるローラー駆動部29(図5参照)に接続されている。残りの3つのローラー6b,6c,6dは、従動ローラーであり、筐体2に対して回転可能に取り付けられている。なお、これ以降、ローラー6aのことを、「駆動ローラー6a」とも表記する。
図2に示すように、無端状の防塵フィルター4は、4つのローラー6a,6b,6c,6dに巻回されており、駆動ローラー6aの駆動によって循環可能に配設されている。防塵フィルター4が巻回された状態では、ダクト5の上面5t、底面5b、前面5f、及び背面5rは、防塵フィルター4によって囲まれ、このうち、上面5tと底面5bは、防塵フィルター4の内周面に当接する。つまり、ダクト5の上面5tに形成されている排気口5xと、ダクト5の底面5bに形成されている吸気口5iの双方は、防塵フィルター4によって覆われている。
図4は、カバー部材3を装着した状態のプロジェクター1の側面図であり、カバー部材3及びダクト5に関しては断面を示している。
図4に示すように、カバー部材3を装着した状態では、カバー部材3の吸気用開口部3iとダクト5の吸気口5iとは、防塵フィルター4を挟んで対峙し、カバー部材3の排気用開口部3xとダクト5の排気口5xも、防塵フィルター4を挟んで対峙する。
図4に示すように、カバー部材3を装着した状態では、カバー部材3の吸気用開口部3iとダクト5の吸気口5iとは、防塵フィルター4を挟んで対峙し、カバー部材3の排気用開口部3xとダクト5の排気口5xも、防塵フィルター4を挟んで対峙する。
ダクト5の内部には、吸気口5iの近傍に吸気ファン7iが配置され、排気口5xの近傍に排気ファン7xが配置されている。吸気ファン7iは、筐体2の内部を冷却するための空気をプロジェクター1の外部から吸入するものであり、吸気ファン7iが回転すると、外部の空気は、吸気用開口部3i、防塵フィルター4及び吸気口5iを経由してダクト5内に吸入され、筐体2の内部に送られる。このとき、吸入される空気中に含まれる塵埃は、防塵フィルター4によってダクト5内への進入が遮られ、防塵フィルター4の表面(外周面)に付着する。
また、排気ファン7xは、冷却後の空気をプロジェクター1の外部に排出するものであり、排気ファン7xが回転すると、筐体2内の空気はダクト5内に導かれ、排気口5x、防塵フィルター4及び排気用開口部3xを経由してプロジェクター1の外部に排出される。なお、吸気ファン7iと排気ファン7xは、プロジェクター1の内部を冷却するための冷却ファンに相当するものであり、例えば、モーター等の駆動装置が一体化された軸流ファンやシロッコファン等によって構成される。
図5は、プロジェクターの概略構成を示すブロック図である。
図5に示すように、プロジェクター1は、画像形成部10、制御部20、記憶部21、入力操作部22、画像情報入力部23、入力選択部24、画像処理部25、光源制御部26、温度センサー27、冷却制御部28、ローラー駆動部29等を備えて構成されており、これらは、筐体2(ダクト5も含む)の内部に収容されている。
図5に示すように、プロジェクター1は、画像形成部10、制御部20、記憶部21、入力操作部22、画像情報入力部23、入力選択部24、画像処理部25、光源制御部26、温度センサー27、冷却制御部28、ローラー駆動部29等を備えて構成されており、これらは、筐体2(ダクト5も含む)の内部に収容されている。
画像形成部10は、光源11、光変調装置としての3つの液晶ライトバルブ12R,12G,12B、投写光学系としての投写レンズ13、液晶駆動部14等を含んでいる。画像形成部10は、表示部に相当するものであり、光源11から射出された光を、液晶ライトバルブ12R,12G,12Bで変調して画像を形成し、この画像を投写レンズ13から投写して投写面Sに表示する。
光源11は、超高圧水銀ランプやメタルハライドランプ等からなる放電型の光源ランプ11aと、光源ランプ11aが放射した光を液晶ライトバルブ12R,12G,12B側に反射するリフレクター11bとを含んで構成されている。光源11から射出された光は、図示しないインテグレーター光学系によって輝度分布が略均一な光に変換され、図示しない色分離光学系によって光の3原色である赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の各色光成分に分離された後、それぞれ液晶ライトバルブ12R,12G,12Bに入射する。
液晶ライトバルブ12R,12G,12Bは、一対の透明基板間に液晶が封入された液晶パネル等によって構成される。液晶ライトバルブ12R,12G,12Bには、マトリクス状に配列された複数の画素(図示せず)が形成されており、液晶に対して画素毎に駆動電圧を印加可能になっている。液晶駆動部14が、入力される画像情報に応じた駆動電圧を各画素に印加すると、各画素は、画像情報に応じた光透過率に設定される。このため、光源11から射出された光は、この液晶ライトバルブ12R,12G,12Bを透過することによって変調され、画像情報に応じた画像が色光毎に形成される。形成された各色の画像は、図示しない色合成光学系によって画素毎に合成されてカラー画像となった後、投写レンズ13から拡大投写される。
制御部20は、CPU(Central Processing Unit)や、各種データ等の一時記憶に用いられるRAM(Random Access Memory)等を備え、記憶部21に記憶されている制御プログラムに従って動作することによりプロジェクター1の動作を統括制御する。つまり、制御部20は、記憶部21とともにコンピューターとして機能する。
記憶部21は、マスクROM(Read Only Memory)や、フラッシュメモリー、FeRAM(Ferroelectric RAM:強誘電体メモリー)等の不揮発性のメモリーにより構成されている。記憶部21には、プロジェクター1の動作を制御するための制御プログラムや、プロジェクター1の動作条件等を規定する各種設定データ等が記憶されている。
入力操作部22は、ユーザーからの入力操作を受け付けるものであり、ユーザーがプロジェクター1に対して各種指示を行うための複数の操作キーを備えている。入力操作部22が備える操作キーとしては、電源のオンとオフとを切り替えるための電源キー、有効な入力端子23aを切り替えるための入力切替キー等がある。ユーザーが入力操作部22の各種操作キーを操作(押下)すると、入力操作部22は、この入力操作を受け付けて、ユーザーの操作内容に応じた操作信号を制御部20に出力する。なお、入力操作部22として、遠隔操作が可能なリモコン(図示せず)を用いた構成としてもよい。この場合、リモコンは、ユーザーの操作内容に応じた赤外線の操作信号を発信し、図示しないリモコン信号受信部がこれを受信して制御部20に伝達する。
画像情報入力部23は、上述したように複数の入力端子23aを備えており、各入力端子23aには、ビデオ再生装置やパーソナルコンピューター等、外部の画像出力装置から、図示しないケーブルを介して画像情報が入力される。各入力端子23aに入力された画像情報は、入力選択部24に供給される。
入力選択部24は、複数の入力端子23aのうち、制御部20の指示に基づく1つの入力端子23aを選択し、この入力端子23aに入力される画像情報を画像処理部25に出力する。ユーザーが、入力操作部22に備わる入力切替キーを操作して所望の入力端子23aを指定すると、制御部20は、この入力端子23aに入力される画像情報が画像処理部25に出力されるよう、入力選択部24に指示をする。
画像処理部25は、入力選択部24から入力される画像情報を、液晶ライトバルブ12R,12G,12Bの各画素の階調を表す画像情報に変換する。ここで、変換された画像情報は、R,G,Bの色光別になっており、各液晶ライトバルブ12R,12G,12Bのすべての画素に対応する複数の画素値によって構成されている。画素値とは、対応する画素の光透過率を定めるものであり、この画素値によって、各画素から射出する光の強弱(階調)が規定される。また、画像処理部25は、制御部20の指示に基づき、変換した画像情報に対して、明るさ、コントラスト、シャープネス、色合い等を調整するための画質調整処理等を行い、処理後の画像情報を液晶駆動部14に出力する。
そして、画像処理部25から入力される画像情報に従って液晶駆動部14が液晶ライトバルブ12R,12G,12Bを駆動すると、液晶ライトバルブ12R,12G,12Bは、画像情報に応じた画像を形成し、この画像が投写レンズ13から投写される。
光源制御部26は、制御部20の指示に基づいて光源11の点灯を制御する。具体的には、光源制御部26は、所定の電力を供給して光源11を点灯させるとともに、電力の供給を停止して光源11を消灯させることができる。
温度センサー27は、サーミスター等で構成され、筐体2の内部の温度を検出し、検出結果を冷却制御部28に出力する。この温度センサー27は、光源11、液晶ライトバルブ12R,12G,12B、電源回路(図示せず)等のように、熱を発する部位や熱によるダメージを受けやすい部位に配置される。また、筐体2の内部の温度を直接検出する代わりに、排気口5xから排出される空気の温度を検出すること等により、筐体2の内部の温度を間接的に検出するようにしてもよい。
冷却制御部28は、制御部20の指示に基づいて、吸気ファン7i及び排気ファン7xの回転の始動、及びその停止を制御するとともに、温度センサー27の検出結果に基づいて吸気ファン7i及び排気ファン7xの回転数(回転速度)を制御する。具体的には、冷却制御部28は、筐体2の内部温度が高温であるほど、吸気ファン7i及び排気ファン7xの回転速度を増大させて温度上昇を抑制し、内部温度が低い場合には、ファンの回転に伴う騒音と電力消費とを抑制すべく吸気ファン7i及び排気ファン7xの回転速度を低下させる。
また、冷却制御部28は、ローラー駆動部29の動作を制御する。ローラー駆動部29は、モーター等の駆動装置によって構成され、駆動ローラー6aの回転、即ち防塵フィルター4の循環を駆動するものであり、冷却制御部28は、ローラー駆動部29に指示をして、駆動ローラー6aの回転(防塵フィルター4の循環)の始動、及びその停止を制御する。
次に、プロジェクター1の動作について説明する。
プロジェクター1に商用電源が供給されると、制御部20は、この電力供給を受けて、制御プログラムに従った動作を開始する。商用電源が供給された直後には、プロジェクター1は、スタンバイ状態(「電源オフ状態」ともいう。)であり、制御部20は、入力操作部22の電源キーに対する操作を監視する。そして、ユーザーにより電源キーが操作されると、プロジェクター1は、電源オン状態に移行する。
プロジェクター1に商用電源が供給されると、制御部20は、この電力供給を受けて、制御プログラムに従った動作を開始する。商用電源が供給された直後には、プロジェクター1は、スタンバイ状態(「電源オフ状態」ともいう。)であり、制御部20は、入力操作部22の電源キーに対する操作を監視する。そして、ユーザーにより電源キーが操作されると、プロジェクター1は、電源オン状態に移行する。
プロジェクター1が電源オン状態に移行すると、制御部20は、冷却制御部28に指示をして、吸気ファン7i及び排気ファン7xを始動させるとともに、温度センサー27の検出結果に基づいて、吸気ファン7i及び排気ファン7xの回転速度を制御させる。そして、制御部20が、光源制御部26に指示をして光源11を点灯させると、入力端子23aに入力される画像情報に基づく画像が画像形成部10から投写される。
ここで、冷却制御部28は、吸気ファン7i及び排気ファン7xを動作(回転)させている間、ローラー駆動部29に駆動ローラー6aを回転駆動させることにより、無端状の防塵フィルター4を所定の方向にゆっくりと一定の速度で循環させる。例えば、本実施形態の冷却制御部28は、右側から見て左回り(反時計回り)に、数mm/分程度の速さで防塵フィルター4を循環させる。このため、防塵フィルター4のうち、ある時点でダクト5の底面5bの吸気口5iを覆っていた部位は、時間の経過に伴って、前面5f側を経由してダクト5の上面5tに至り、排気口5xを覆う。その後、背面5r側を経由してダクト5の底面5bに至った後、吸気口5iを覆う位置まで戻り、以降もこの動作を繰り返す。このように、防塵フィルター4は、吸気ファン7i及び排気ファン7xの回転に連動して動作し、吸気口5i及び排気口5xの双方を覆いながら循環する。
無端状の防塵フィルター4のうち、吸気口5iを覆っている部位には、外部の空気に含まれている塵埃が付着する。ただし、防塵フィルター4がゆっくりと送られているため、塵埃が付着する位置は分散され、防塵フィルター4が停止している場合のように、限られた領域内に多量の塵埃が蓄積されることはない。また、防塵フィルター4に付着した塵埃は、排気口5xを通過する際に、排気ファン7xにより排出される空気によって吹き飛ばされ、防塵フィルター4から除去される。
電源オン状態でユーザーにより電源キーが操作されると、制御部20は、光源制御部26に指示をして光源11を消灯させる。さらに、制御部20は、冷却制御部28に指示をして吸気ファン7i及び排気ファン7xの回転を停止させるとともに、ローラー駆動部29によるローラー6aの駆動も停止させ、防塵フィルター4の循環を停止させる。これにより、プロジェクター1は、スタンバイ状態に移行する。
以上説明したように、本実施形態のプロジェクター1によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)本実施形態のプロジェクター1によれば、無端状の防塵フィルター4が、吸気口5iと排気口5xの双方を覆いながら循環可能に配設されているため、吸気口5iの位置で防塵フィルター4に塵埃が蓄積した場合でも、防塵フィルター4が循環方向に送られることにより、塵埃が蓄積していない部位を通して空気を吸入することができる。また、防塵フィルター4の循環により、塵埃が蓄積している部位が排気口5xの位置まで移動すると、防塵フィルター4に蓄積した塵埃は、排出される空気によって除去される。つまり、本実施形態の構成によれば、防塵フィルター4に蓄積した塵埃を、プロジェクター1を使用しながら容易に除去することが可能となり、メンテナンスの頻度を低減することが可能となる。
(2)本実施形態のプロジェクター1によれば、防塵フィルター4を循環させるローラー駆動部29を備えているため、ユーザーが自ら防塵フィルター4を循環させる必要がない。また、吸気口5iの位置で防塵フィルター4に蓄積した塵埃は、ローラー駆動部29による防塵フィルター4の循環によって、塵埃が蓄積している部位が排気口5xの位置まで移動した際に除去されるため、塵埃の除去が一層容易になる。
なお、本実施形態では、ローラー駆動部29が循環駆動部に相当する。また、冷却制御部28は、循環制御部としても機能する。
(変形例)
また、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
また、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
上記実施形態では、防塵フィルター4をゆっくりと一定の速度で循環(移動)させるようにしているが、この態様に限定されない。例えば、断続的に循環させる態様、即ち移動と停止とを繰り返しながら循環させる態様にしてもよい。また、図6に示すように、防塵フィルター4への塵埃の蓄積を検出するための検出部(塵埃センサー30)を備えるとともに、塵埃センサー30の検出結果に基づいて防塵フィルター4を移動させたり停止させたりするようにしてもよい。例えば、塵埃センサー30としては、吸気口5iから吸入される空気の流量を検出する流量センサー(風量センサー)を用いることが可能であり、吸気ファン7iの回転にも拘らず流量が増えない場合等に、塵埃が蓄積したものと判断して防塵フィルター4の循環を開始させればよい。また、空気の流量が低下するにつれて、防塵フィルター4の移動速度(循環速度)を速くする等、塵埃センサー30の検出結果に基づいて防塵フィルター4の移動速度を変化させるようにしてもよい。
なお、温度センサー27を塵埃センサー30として利用することも可能である。この場合には、吸気ファン7i及び排気ファン7xの回転にも拘らず筐体2の内部温度が低下しない場合等に、塵埃が蓄積したものと判断して防塵フィルター4の移動を開始させればよい。また、筐体2内の温度の上昇、即ち吸気ファン7iや排気ファン7xの回転速度の上昇とともに防塵フィルター4の移動速度を速くするようにしてもよい。また、防塵フィルター4を駆動するための駆動装置と、吸気ファン7i又は排気ファン7xを駆動するための駆動装置とを兼用させる構成にすることも可能である。
上記実施形態では、ローラー駆動部29が駆動ローラー6aを駆動することによって防塵フィルター4を循環させる構成を示したが、防塵フィルター4が循環可能な構成であれば、ローラー駆動部29は必須の構成ではない。例えば、ユーザーが手動で防塵フィルター4を送って循環させる態様にすることも可能である。
上記実施形態では、吸気口5i(吸気用開口部3i)がプロジェクター1の底面側に位置し、排気口5x(排気用開口部3x)がプロジェクター1の上面側に位置しているが、吸気口5i及び排気口5xの位置は、上記に限定されない。
上記実施形態では、防塵フィルター4をカバー部材3で囲むようにしているが、カバー部材3を備えずに、防塵フィルター4を露出させる構成にすることも可能である。
上記実施形態において、駆動ローラー6aに歯車を設けるとともに、防塵フィルター4の内側(内周面)に、移動(循環)方向に沿って連続する凹凸構造を設ければ、歯車と凹凸構造との噛み合わせにより、防塵フィルター4の駆動が容易になる。
上記実施形態では、プロジェクター1が2つの冷却ファン(吸気ファン7i及び排気ファン7x)を備えているが、吸気口5iから空気を吸入して排気口5xから排出する構成であれば、冷却ファンの数は2つに限られず、1つでも3つ以上であってもよい。
上記実施形態では、光変調装置として3つの液晶ライトバルブ12R,12G,12Bを用いた3板式のプロジェクター1について説明したが、これに限定されない。例えば、各画素の中にそれぞれR光、G光、B光を透過可能なサブ画素を含んだ1つの液晶ライトバルブによって画像を形成する態様とすることも可能である。
上記実施形態では、光変調装置として、透過型の液晶ライトバルブ12R,12G,12Bを用いているが、反射型の液晶ライトバルブ等、反射型の光変調装置を用いることも可能である。また、入射した光の射出方向を、画素としてのマイクロミラー毎に制御することにより、光源から射出した光を変調する微小ミラーアレイデバイス等を用いることもできる。
上記実施形態では、光源11は、放電型の光源ランプ11aによって構成されているが、LED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)光源等の固体光源や、その他の光源に適用することもできる。
1…プロジェクター、2…筐体、2f…前面、2r…背面、2b…底面、2t…上面、2s…右側面、3…カバー部材、3f…前面、3r…背面、3b…底面、3t…上面、3i…吸気用開口部、3x…排気用開口部、4…防塵フィルター、5…ダクト、5f…前面、5r…背面、5b…底面、5t…上面、5i…吸気口、5x…排気口、6a…ローラー(駆動ローラー)、6b,6c,6d…ローラー(従動ローラー)、7i…吸気ファン、7x…排気ファン、10…画像形成部、11…光源、11a…光源ランプ、11b…リフレクター、12R,12G,12B…液晶ライトバルブ、13…投写レンズ、14…液晶駆動部、20…制御部、21…記憶部、22…入力操作部、23…画像情報入力部、23a…入力端子、24…入力選択部、25…画像処理部、26…光源制御部、27…温度センサー、28…冷却制御部、29…ローラー駆動部、30…塵埃センサー、S…投写面。
Claims (8)
- 画像を投写するプロジェクターであって、
前記画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部を収容し、吸気口及び排気口が形成された筐体と、
前記筐体の内部を冷却するための空気を前記吸気口から吸入し、冷却後の空気を前記排気口から排出する冷却ファンと、
前記吸気口及び前記排気口の双方を覆いながら循環可能に配設された無端状の防塵フィルターと、
を備えたことを特徴とするプロジェクター。 - 請求項1に記載のプロジェクターであって、
前記防塵フィルターを循環させる循環駆動部をさらに備えたことを特徴とするプロジェクター。 - 請求項2に記載のプロジェクターであって、
前記循環駆動部は、前記防塵フィルターを一定の速度で循環させることを特徴とするプロジェクター。 - 請求項2に記載のプロジェクターであって、
前記循環駆動部は、前記防塵フィルターを断続的に循環させることを特徴とするプロジェクター。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載のプロジェクターであって、
前記循環駆動部は、前記冷却ファンの回転と連動して前記防塵フィルターを循環させることを特徴とするプロジェクター。 - 請求項1〜5のいずれか一項に記載のプロジェクターであって、
前記防塵フィルターへの塵埃の蓄積を検出する検出部と、
前記検出部の検出結果に基づいて、前記循環駆動部による前記防塵フィルターの循環駆動を制御する循環制御部と、
をさらに備えたことを特徴とするプロジェクター。 - 請求項6に記載のプロジェクターであって、
前記循環制御部は、前記防塵フィルターに塵埃が蓄積した場合に、前記防塵フィルターの循環を開始させることを特徴とするプロジェクター。 - 請求項6に記載のプロジェクターであって、
前記循環制御部は、前記防塵フィルターに塵埃が蓄積した場合に、前記防塵フィルターの循環速度を速くさせることを特徴とするプロジェクター。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010063917A JP2011197383A (ja) | 2010-03-19 | 2010-03-19 | プロジェクター |
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JP2010063917A JP2011197383A (ja) | 2010-03-19 | 2010-03-19 | プロジェクター |
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JP2011197383A true JP2011197383A (ja) | 2011-10-06 |
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Family Applications (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018105517A (ja) * | 2016-12-22 | 2018-07-05 | 株式会社ノーリツ | レンジフード装置およびシステムキッチン |
-
2010
- 2010-03-19 JP JP2010063917A patent/JP2011197383A/ja not_active Withdrawn
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