JP2011196418A - 差動装置のデフケースにおける潤滑構造 - Google Patents

差動装置のデフケースにおける潤滑構造 Download PDF

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Abstract

【課題】デフケース内の高負荷で摺動する部位の焼き付きや摩耗を防止する。
【解決手段】差動装置1のデフケース2と一体に回転するシャフト5に、軸方向に貫通する貫通路51と、貫通路51の軸方向における一方側の第1大径部511内に配置されて貫通路51の内外の連通を遮断すると共に、第1大径部511内で軸方向に移動可能とされたピストン52と、ピストン52を軸方向における他方側に付勢するスプリング53と、貫通路51の軸方向における他方側の第2大径部512に設けられて、貫通路51の内外の圧力差に応じて、貫通路51の第2大径部512の内外を連通または遮断する開閉弁30と、シャフト5の外周面5cと、ピニオンギア6A、6Bの内周面61との接合面と、貫通路51とを連通する連通孔56、57とを設けた。
【選択図】図2

Description

本発明は、差動装置のデフケースにおける潤滑構造に関する。
図4の(a)は、従来例にかかる差動装置のデフケース100を示す斜視図であり、(b)は、(a)に示したデフケース100を面Aで切断した場合の上部側を、(a)において図示が省略されていた差動装置の他の構成要素と共に示した図である。
図4の(b)に示すように、車両用の差動装置のデフケース100は、シャフト101と、ピニオンギア102と、サイドギア103とを、内部に収納する中空状に形成されており、デフケース100内では、シャフト101で回転可能に支持されたピニオンギア102と、アスクルシャフト104と一体に回転するサイドギア103とが、互いの歯面を噛合させた状態で組み付けられている。
差動装置では、トルクが入力されてデフケース100が回転軸X周りに回転すると、シャフト101が回転軸X周りにデフケース100と一体に回転し、シャフト101で支持されたピニオンギア102が回転軸X周りに公転する。そして、このピニオンギア102の公転により、ピニオンギア102が噛合するサイドギア103にトルクが伝達されて、左右のアスクルシャフト104が、回転軸X周りに回転する。
ここで、デフケース100内には、シャフト101の外周面101aとピニオンギア102の内周面102aとの接合部や、ピニオンギア102の当接面102bとデフケース100の内周面100aとの接合部のように、車両の走行時に高負荷で摺動する部位があり、かかる部位に焼き付きや摩耗を生じるおそれがある。
そのため、図4の(a)に示すように、デフケース100の内部と外部とを連通する開口部100bをデフケース100に設けると共に、差動装置を収容するデフハウジング内においてデフケース100の下部側を潤滑油OLに浸けて配置し、デフケース100が回転軸X周りに回転する際に、開口部100bから潤滑油を汲み上げてデフケース100の内部を潤滑することや、オイルポンプ(図示せず)で汲み上げた潤滑油を、デフケース100の近くに設置したパイプ105からデフケース100に向けて吹きかけて、デフケース100の内部を潤滑すること、などが行われている。
また、図4の(b)に示すように、シャフト101の外周面101aにオイル溝101bを設けて、高負荷で摺動する部位を潤滑できるようにすることや、特許文献1に開示されたように、デフケースの内周面に、高負荷で摺動する部位に向かうオイル通路を設けて、かかる部位を潤滑すること、なども行われている。
特開平8−261313号公報
しかし、高負荷で摺動する部位を確実に潤滑するためには、デフケース100の開口部100bの開口径を大きくする必要があるが、開口径を大きくすると、デフケース100が回転する際の潤滑油による攪拌抵抗がより大きくなってフリクションロスとなるため、燃費が悪化してしまう。さらに、加工工数の増加や、デフケースの構成強度の低下に繋がってしまう。
また、パイプ105から潤滑油を吹きかける場合には、潤滑油を汲み上げるためのオイルポンプを大きくする必要があり、オイルポンプでのフリクションロスが大きくなって、燃費が悪化してしまう。
さらに、デフケース100は回転体であるため、デフケース100の内部に導いた潤滑油が遠心力で外部に排出されやすいので、オイル溝やオイル通路を設けても、デフケース100内に導いた潤滑油の適量を高負荷で摺動する部位に導いて潤滑すること、すなわち潤滑油の供給量のコントロールが難しいので、デフケース内の高負荷で摺動する部位の焼き付きや摩耗を、より確実に防止することが難しかった。
そこで、フリクションロスが大きくならずに、デフケース内の高負荷で摺動する部位の焼き付きや摩耗を、より確実に防止できるようにすることが求められている。
本発明は、差動装置のデフケースと一体に回転するシャフトと、軸方向に貫通するシャフトの貫通路と、貫通路内の軸方向における一方側で、軸方向に移動可能に配置されたピストンと、ピストンを軸方向における他方側に付勢するスプリングと、貫通路の軸方向における他方側に設けられて、貫通路の内外の圧力差に応じて貫通路の内外を連通または遮断する開閉弁と、シャフトのピニオンギアとの接合面と貫通路とを連通する連通孔と、
を設けた構成の差動装置のデフケースにおける潤滑構造とした。
本発明によれば、デフケースと一体にシャフトが回転すると、回転による遠心力を受けたピストンが、スプリングの付勢力に抗して貫通路内をシャフトの一方側に移動して、貫通路の容積を増大させる。
そうすると、貫通路内の圧力が外部よりも小さくなって、シャフトの他方側の開閉弁が、貫通路の内外を連通させるので、シャフトの他方側が潤滑油に浸かった際に貫通路内に潤滑油が吸い込まれるようになる。
そして、回転による遠心力が小さくなると、ピストンが貫通路内をシャフトの他方側に移動して貫通路の容積を減少させるので、貫通路内の圧力が外部よりも大きくなって、開閉弁が貫通路の内外の連通を遮断し、さらに貫通路の容積が小さくなると、貫通路内の潤滑油が、連通孔を通ってシャフトのピニオンギアとの接合面に排出されて、接合面が潤滑される。
よって、デフケースの開口部の開口径を大きくすることやデフケースに向けて潤滑油を噴射するためのパイプなどを設けずに、デフケース内の高負荷で摺動する部位である接合面に潤滑油を確実に供給できるので、デフケースの剛性強度を下げることなくデフケース内の潤滑を達成できる。さらに、フリクションロスの問題を生じさせることなく、デフケース内の高負荷で摺動する部位の焼き付きや摩耗を、より確実に防止できる。
実施の形態にかかる潤滑構造を備える差動装置の断面図である。 実施の形態にかかる潤滑構造の要部を説明する図である。 実施の形態にかかる潤滑構造の動作を説明する図である。 従来例にかかる差動装置を説明する図である。
以下、本発明の実施の形態を説明する。
図1に示すように、変速機ケース(図示せず)の下部に設けられたデフハウジング3では、差動装置1のデフケース2が、ベアリング4を介して回転可能に支持されている。
デフケース2の外周にはファイナルギア8が固定されており、このファイナルギア8に回転が入力されると、ファイナルギア8とデフケース2とが、回転軸X周りに一体に回転する。
デフケース2は、シャフト5と、ピニオンギア6A、6Bと、サイドギア7A、7Bとを、内部に収納する中空状に形成されており、このデフケース2には、ベアリング4が外周に圧入される円筒状の軸部21が、左右方向(回転軸X方向)に延出して設けられている。
左右の軸部21には、それぞれ左右のアスクルシャフト9が軸方向から挿入されており、アスクルシャフト9は、軸部21で回転可能に支持されている。
デフケース2内において、アスクルシャフト9の先端部9aは、サイドギア7A、7Bの貫通孔71にスプライン嵌合しており、サイドギア7A、7Bとアスクルシャフト9とが、回転軸X周りに一体回転可能に連結されている。
デフケース2には、回転軸Xに直交する方向に貫通した軸孔2a、2aが、デフケース2の内部空間Sを挟んで対称となる位置に設けられている。
軸孔2a、2aは、回転軸Xに直交する軸Y上に位置しており、シャフト5の一端5a側および他端5b側が挿入されている。
シャフト5の一端5a側および他端5b側は、図示しないピンでデフケース2に固定されており、シャフト5は、軸Y周りの自転が禁止されている。
シャフト5の一端5aおよび他端5bは、デフケース2の外周面2bと略面一に配置されて、デフケース2の外側に露出している。
デフケース2の下部側は、デフハウジング3内の潤滑油に浸っており、実施の形態では、シャフト5の一端5aまたは他端5bが最も下部側に位置した際に、シャフト5の一端5aまたは他端5bが少なくとも潤滑油内に位置する高さまで、デフハウジング3内に潤滑油が貯留されている。
シャフト5は、デフケース2内において、サイドギア7A、7Bの間に位置しており、軸Yに沿って配置されている。
デフケース2内においてシャフト5には、ピニオンギア6A、6Bが外挿して回転可能に支持されている。
ピニオンギア6A、6Bは、シャフト5の長手方向(軸Yの軸方向)で間隔を空けて2つ設けられており、ピニオンギア6A、6Bは、互いの歯部62を対向させた状態で配置されている。シャフト5においてピニオンギア6A、6Bは、当該ピニオンギア6A、6Bの軸心を、シャフト5の軸心と一致させて設けられている。
デフケース2内において、回転軸Xの軸方向におけるピニオンギア6A、6Bの両側には、サイドギア7A、7Bが位置している。
サイドギア7A、7Bは、互いの歯部72を対向させた状態で、回転軸Xの軸方向に間隔を空けて2つ設けられており、ピニオンギア6A、6Bとサイドギア7A、7Bとは、互いの歯部62、72を噛合させた状態で組み付けられている。
図2の(a)は、図1におけるA−A断面図であって、シャフト5と、このシャフト5で回転可能に支持されたピニオンギア6A、6Bの部分を抜き出して、仮想線で模式的に示したデフケース2と共に示したものであり、実施の形態にかかる潤滑構造を説明する図である。(b)は、(a)におけるA−A断面図であり、(c)は、(a)における開閉弁30の部分を拡大して示す図である。
シャフト5には、軸方向に貫通する貫通路51が形成されている。
貫通路51は、シャフト5の長手方向における一端5aから他端5b側に延びる第1大径部511と、他端5bから一端5a側に延びる第2大径部512と、第1大径部511と第2大径部512の間の小径部513と、第1大径部511と小径部513とを繋ぐ縮径部514と、第2大径部512と小径部513とを繋ぐ縮径部515と、を備えており、これら511〜515は、軸Yに沿って設けられている。
第1大径部511は、シャフト5の一端5aから、ピニオンギア6Aの内径側までの範囲に形成されている。
第1大径部511の先端511aは、シャフト5の長手方向で、ピニオンギア6Aの回転軸X側(シャフト5の他端5b側)の端部6aと、略一致しており、シャフト5の長手方向における第1大径部511の長さL1は、第2大径部512の長さL2よりも長くなっている。
第2大径部512の先端512aは、シャフト5の長手方向で、ピニオンギア6Bよりも他端5b側に位置しており、後記する開閉弁30の弁体32の軸Y方向の移動範囲を確保できる長さL2で形成されている。
縮径部514、515は、シャフト5の長手方向に沿って、小径部513に向かうにつれて縮径している。縮径部514は、ピニオンギア6Aの端部6aよりも、シャフト5の他端5b側に位置しており、縮径部515は、ピニオンギア6Bよりも、シャフト5の他端5b側に位置している。
第1大径部511は、長手方向の全長に亘って同じ内径で形成されており、円板状のピストン52が内部に設けられている。
ピストン52は、第1大径部511の内径に整合する外径R1を有しており、シール処理が施されている。第2大径部512から貫通路51内に流入した潤滑油が、ピストン52の外周と第1大径部511の内周との隙間を通って、シャフト5の一端5a側に漏出するのを防止するためである。
ピストン52は、第1大径部511内を摺動しながら、シャフト5の長手方向に移動可能とされており、第1大径部511内に配置されたスプリング53により、一端5aから離れる方向(シャフト5の他端5b側)に付勢されている。
ピストン52は、鉄やタングステンなどの高比重材料から構成されており、シャフト5がデフケース2と一体に回転軸X周りに回転する際に、回転による遠心力で、スプリング53の付勢力に抗して一端5a側に移動できるようになっている。
スプリング53は、一端53bを、ピストン52に当接させ、他端53aを、第1大径部511内に固定されたリング状のストッパ55に当接させた状態で設けられている。スプリング53は、車両が停止してデフケース2が回転していない場合に、ピストン52を図2の(a)に示す基準位置に配置させるようになっている。
シャフト5には、第1大径部511と、シャフト5のピニオンギア6Aとの接合面となる外周面5cとを連通して、連通孔56が設けられている。
連通孔56は、シャフト5の外周面5cとピニオンギア6Aの内周面61との接合部に潤滑油を供給するために設けられている。
図2の(b)に示すように、連通孔56は、シャフト5の軸方向から見て、径方向外側に直線状に延びており、軸Y周りの周方向で、一カ所にのみ設けられている。
図2の(a)に示すシャフト5は、車両の前進走行時に、図中仮想線で示すデフケース2と一体に回転軸X周りに時計回り方向に回転して、ピニオンギア6A、6Bにトルクを伝達する。
ここで、ピニオンギア6A、6Bの内周面61とシャフト5の外周面5cとの間には、ピニオンギア6A、6Bをシャフト5で回転可能に支持させるために僅かな隙間が確保されている。
そのため、シャフト5からピニオンギア6Aにトルクが伝達される場合、シャフト5を軸方向から見ると、図2の(b)に示すように、シャフト5の移動方向側の外周面5c1は、隙間無くピニオンギア6Aに当接し、移動方向とは反対側の外周面5c2は、ピニオンギア6Aとの間に隙間S1を空けた状態となる。
実施の形態では、車両の前進走行時に連通孔56がピニオンギア6Aの内周面61で塞がれるようにするために、軸Yの軸方向から見て、車両の前進走行時のシャフト5の移動方向側に連通孔56が設けられている。
なお、前記したようにシャフト5は、図示しないピンによりデフケース2に固定されて軸Y周りの自転が禁止されているので、連通孔56の軸Y周りの位置が、経時的に変化することがないようになっている。
さらに、図2の(a)に示すように、シャフト5には、小径部513と、シャフト5のピニオンギア6Bとの接合面となる外周面5cを連通して、連通孔57が設けられている。
連通孔57もまた、シャフト5の外周面5cとピニオンギア6Bの内周面61との接合部に潤滑油を供給するために設けられている。
この連通孔57もまた、車両の前進走行時に連通孔57がピニオンギア6Bの内周面61で塞がれるようにするために、軸Yから見て、車両の前進走行時のシャフト5の移動方向に側に、直線状に設けられている。
なお、実施の形態では、連通孔56、57は、ピニオンギア6A、6Bの内周面61とシャフト5の外周面5cとの接合部の長手方向において、シャフト5の回転中心側(シャフト5の長手方向における中心を通る回転軸X側)に位置している。
シャフト5は、車両の走行時にデフケース2と一体に回転軸X周りに回転するようになっており、連通孔56、57からピニオンギア6A、6Bの内周面61とシャフト5の外周面5cとの接合部に供給された潤滑油が、シャフト5(デフケース2)の回転による遠心力で回転中心側から離れる方向(図中矢印参照)に移動して、接合部が長手方向の全長に亘って潤滑されるようにするためである。
第2大径部512の他端5b側には、第2大径部512の内部と外部とを連通または遮断する開閉弁30が設けられている。
図2の(c)に示すように、開閉弁30は、リング状の仕切部材31と、弁体32と、を備える。
仕切部材31は、第2大径部512の段部512bと、第2大径部512の内周面に固定されたスナップリング34とにより、第2大径部512の長手方向における位置決めがされており、弁体32は、この仕切部材31に、シャフト5の長手方向に進退移動可能に設けられている。
弁体32は、円板状の弁部32aと、弁部32aの中央部から、シャフト5の他端5b側に延出する円柱部32bと、を備える。
弁体32の円柱部32bは、仕切部材31の中央の開口31aを他端5b側に貫通して設けられており、仕切部材31よりも他端5b側に位置する円柱部32bの外周には、eリング33が外嵌して取り付けられている。
eリング33は、弁体32がシャフト5の一端5a側に移動したときに仕切部材31の一方の面31bに当接して、弁体32の仕切部材31からの脱落を防止するためのストッパとして機能する。なお、eリング33は、軸Y周りの周方向の一部が欠けたC形状を有しているので、面31bに当接しても、第2大径部512の内部と外部との連通を阻害しないようになっている。
また、弁部32aは、弁体32がシャフト5の他端5b側に移動したときに仕切部材31の他方の面31cに当接して、仕切部材31の開口31aを介した第2大径部512の内部と外部との連通を遮断する。
本発明の作用を説明する。
図3は、実施の形態にかかる潤滑構造の動作を説明する図であって、(a)は、車両が停車している場合を、(b)は、車両が低速で前進走行している場合を、(c)は、車両が高速で前進走行している場合を、それぞれ示している。
車両が停車している場合には、スプリング53により付勢されているピストン52は、図3の(a)に示す初期位置に配置されている。この状態では、貫通路51内の圧力は、外部の圧力とほぼ等しくなっているので、開閉弁30の弁体32は、仕切部材31の開口31aをほぼ閉じる位置に配置されている。すなわち、開閉弁30は、貫通路51の内部と外部との連通をほぼ遮断している。
この状態で車両が前進走行を開始すると、デフケース2が回転軸X周りに時計回り方向に回転し、シャフト5もまた回転軸X周りに回転する。そうすると、回転による遠心力がピストン52に作用し、この遠心力がスプリング53の付勢力よりも大きくなると、ピストン52が回転軸Xから見て径方向外側(シャフト5の一端5a側)に移動し、スプリング53の付勢力と遠心力とが釣り合う位置に移動する。
この状態が図3の(b)であり、ピストン52は、図3の(a)の初期位置からΔLsだけ一端5a側に移動している。
そうすると、ピストン52が移動した分だけ貫通路51(第1大径部511)内の容積が大きくなるので、容積の増加量に応じて、貫通路51内の圧力が、外部よりも低くなる。
ここで、シャフト5の移動方向に位置する連通孔56、57は、シャフト5が回転している間はピニオンギア6A、6Bの内周面61で塞がれた状態であり、また、開閉弁30の弁体32は仕切部材31で移動可能に支持されているので、開閉弁30の弁体32は、負圧によりシャフト5の他端5bから離れる方向に移動して、貫通路51(第2大径部512)の内部と外部とを僅かに連通させる。
これにより、シャフト5の回転軸X周りの回転により、シャフト5の他端5b側がデフハウジング内の潤滑油内を移動する際に、潤滑油が開口31aを通って貫通路51内に吸入されるようになる。
そして、車両の速度がさらに速くなると、ピストン52の一端5a側への移動量が多くなるので、その分だけ潤滑油が貫通路51内に導かれるようになる。
例えば、図3(c)に示す状態では、ピストン52は、図3の(a)の初期位置からΔLfだけ一端5a側に移動しており、弁体32は、ピストン52の移動量に応じて、シャフト5の他端5bから離れる方向に移動して、貫通路51(第2大径部512)の内部と外部とを大きく連通させている。
よって、車両の走行時には、ピストン52が、車速の変化(デフケースの回転)に応じて第1大径部511内を長手方向に進退移動する、すなわちピストン52がストロークを繰り返すので、このストロークの繰り返しにより、貫通路51内に潤滑油が蓄積(蓄圧)される。
そして、車両が停止する場合のように、車速が低下すると、遠心力よりもスプリング53の付勢力が大きくなって、ピストン52が一端5aから離れる方向に移動する。これにより、貫通路51内の圧力が外部よりも高くなった時点で、開閉弁30の弁体32が、貫通路51(第2大径部512)の内部と外部との連通を遮断するので、貫通路51内の潤滑油は、貫通路51内の圧力により連通孔56、57から押し出されて、シャフト5の外周面5cとピニオンギア6A、6Bの内周面61との接合部を潤滑する。
なお、シャフト5の外周面5cとピニオンギア6A、6Bの内周面61との接合部に押し出された潤滑油は、デフケース2(シャフト5)の回転による遠心力で、回転軸Xから離れる方向(一端5aおよび他端5b側)に移動するので、シャフト5の外周面5cとピニオンギア6A、6Bの内周面61との接合部が、長手方向(軸Yの軸方向)の全長に亘って潤滑されるようになる。
さらに、図1に示すように、外周面5cと内周面61との接合部を一端5aおよび他端5b側に移動した潤滑油は、ピニオンギア6A、6Bの当接面63と、デフケース2の内周面2cとの接合面に到達し、この接合面を潤滑する。
かかる構成の潤滑構造によると、車両の走行時に貫通路51内に潤滑油を蓄積し、車両が停止または車速が低下すると、シャフト5の外周面5cとピニオンギア6A、6Bの内周面61との接合部に潤滑油を供給して潤滑する。
よって、車両が一端停止したのちに再び走行しようとした場合に、例えば左右の駆動輪の片方がスリップして高速回転(差動回転)をして、ピニオンギア6A、6Bがシャフト5の軸Y周りに高速で自転したとしても、シャフト5の外周面5cとピニオンギア6A、6Bの内周面61との接合部には潤滑油が供給されているので、かかる接合部において焼き付きが起こることが好適に防止される。
ここで、実施形態におけるシャフト5の外周面5cが、発明におけるシャフトのピニオンギアとの接合面に相当する。
以上の通り、実施の形態では、差動装置1のデフケース2と一体に回転するシャフト5に、軸方向に貫通する貫通路51と、貫通路51の軸方向における一方側の第1大径部511内に配置されて貫通路51の内外の連通を遮断すると共に、第1大径部511内で軸方向に移動可能とされたピストン52と、ピストン52を軸方向における他方側に付勢するスプリング53と、貫通路51の軸方向における他方側の第2大径部512に設けられて、貫通路51の内外の圧力差に応じて、貫通路51の第2大径部512の内外を連通または遮断する開閉弁30と、シャフト5のピニオンギア6A、6Bの内周面61との接合面である外周面5cと、貫通路51とを連通する連通孔56、57と、を設けた構成の差動装置のデフケースにおける潤滑構造とした。
このように構成すると、デフケース2と一体にシャフト5が回転すると、回転による遠心力を受けたピストン52が、スプリング53の付勢力に抗して貫通路51の第1大径部511内をシャフト5の一端5a側に移動して、貫通路51の容積を増大させる。
そうすると、貫通路51内の圧力が外部よりも小さくなって、シャフト5の他端5b側の開閉弁30が、貫通路51(第2大径部512)の内外を連通させるので、シャフト5の他端5b側が、デフハウジング内の潤滑油に浸かった際に貫通路51内に潤滑油が吸い込まれるようになる。
そして、回転による遠心力が小さくなると、ピストン52が第1大径部511内をシャフト5の他端5b側に移動して貫通路51の容積を減少させるので、貫通路51内の圧力が外部よりも大きくなって、開閉弁30が貫通路51の第2大径部512の内外の連通を遮断し、さらに貫通路51の容積が小さくなると、貫通路51内の潤滑油が、連通孔56,57を通ってシャフト5の外周面5cとピニオンギア6A、6Bの内周面61との接合部に排出されて、接合部を潤滑する。
よって、デフケース100の開口部100b(図4の(a)参照)の開口軽を大きくすることやデフケース100に向けて潤滑油を噴射するパイプ105(図4の(a)参照)などを設けずに、デフケース内の高負荷で摺動する部位である接合面に潤滑油を確実に供給できるので、デフケースの剛性強度を下げることなくデフケース内の潤滑を達成できる。さらに、フリクションロスの問題を生じさせることなく、デフケース内の高負荷で摺動する部位の焼き付きや摩耗を、より確実に防止できる。
さらに、デフケース内の高負荷で摺動する部位の効率の良い潤滑が可能となるので、デフケースの開口部から汲み上げる潤滑油の量を抑えることができるようになる。よって、デフハウジング内に貯留しておく潤滑油の量を少なくして、デフケースが回転する際の潤滑油による攪拌抵抗を抑えることができるようになり、さらに攪拌抵抗が抑えられてフリクションロスが低減されるので、燃費の向上が可能となる。
また、効率の良い潤滑が可能となるので、デフケース内の高負荷で摺動する部位の焼き付き耐力が向上し、かかる部位に従来施していた表面処理のより安価な処理への変更が可能となるので、製作コストの低減が可能となる。
さらに、デフケースに向けて潤滑油を噴射するパイプを省略できるので、製作コストの低減が可能となると共に、オイルポンプを大きくする必要がないので、オイルポンプのフリクションロスの低下による燃費の向上が可能となる。
スプリング53は、シャフト5の回転時に、シャフト5の回転による遠心力とスプリング53の付勢力とが釣り合う位置にピストン53を配置させる構成とした。
このように構成すると、スプリング53のバネ係数を変更することで、シャフト5の外周面5cとピニオンギア6A、6Bの内周面61との接合部の潤滑量を、適宜調整できる。
さらに、開閉弁30は、貫通路51内の圧力が、外圧よりも高いときには、貫通路51の第2大径部512の内外の連通を遮断し、外圧よりも低いときには、貫通路51の第2大径部512の内外を連通させる開閉弁である構成とした。
このように構成すると、シャフト5(デフケース2)の回転による遠心力に応じて移動するピストン52により、貫通路51内の圧力を変化させて、開閉弁30による第2大径部512の内外の連通と遮断とを行うので、開閉弁30を駆動させるための機構を別途設ける必要がない。また、シャフト5内にピストン52や開閉弁30を組み込むだけで良いので、デフケース2の内部空間Sを広げてデフケース2を大型化する必要もない。さらに、既存の差動装置のシャフトを交換するだけで、デフケース2に潤滑構造を組み込むことができる。
シャフト5は、デフケース2に回り止めされた状態で固定されており、シャフト5の連通孔56、57は、シャフト5の軸方向(軸Yの軸方向)から見て、シャフト5がデフケース2と回転する際の回転方向側に位置し、デフケース2の回転方向に沿って設けられている構成とした。
このように構成すると、シャフト5がデフケース2と一体に回転する場合、シャフト5の回転方向側の外周面5c1は、ピニオンギア6A、6Bの内周面61に隙間無く当接した状態となるので、回転による遠心力で移動するピストン52により貫通路51の容積が増加する際に、連通孔56、57はピニオンギア6A、6Bの内周面61で塞がれた状態となる。すなわち、ピニオンギア6A、6Bの内周面61が、連通孔56、57の蓋となる。
よって、貫通路51内を確実に負圧状態にして、シャフト5の他端5b側の開閉弁30から、貫通路51内に潤滑油を吸引できるようになる。
これにより、デフケース2内の高負荷で摺動する部位である接合面に供給される潤滑油を、貫通路51内に確実に取り込むことができるので、車両の停止時や低速走行時にデフケース2内の高負荷で摺動する部位を確実に潤滑できるようになる。
連通孔56、57は、シャフト5の外周面5cとピニオンギア6A、6Bの内周面61との接合部において、シャフト5の長手方向(軸Yの軸方向)におけるシャフト5の回転中心側(回転軸X側)にて連通している構成とした。
このように構成すると、シャフト5が回転軸X周りに回転すると、連通孔56、57から、シャフト5の外周面5cとピニオンギア6A、6Bの内周面61との接合部に供給された潤滑油が、回転による遠心力で、接合部をシャフト5の一端5aおよび他端5b側に移動して、シャフト5の外周面5cの、当該シャフト5の長手方向におけるピニオンギア6A、6Bの内周面61との接合部を、長手方向の全長に亘って確実に潤滑できるようになる。
さらに、シャフト5の前記他方側の端面は、デフケース2の外周に露出している構成とした。
このように構成すると、デフハウジング内に貯留しておく潤滑油の量を少なくしても、潤滑油を貫通路51内に蓄積できる。よって、潤滑油の量を少なくして、デフケース2が回転する際の潤滑油による攪拌抵抗を抑えることができるようになり、さらに攪拌抵抗が抑えられてフリクションロスが低減されるので、燃費の向上が可能となる。
また、デフケース100の開口部100b(図4の(a)参照)の開口軽を大きくすることやデフケース100に向けて潤滑油を噴射するパイプ105(図4の(a)参照)などを設けずに、デフケース内の高負荷で摺動する部位である接合面に潤滑油を確実に供給できるので、デフケースの剛性強度を下げることなくデフケース内の潤滑を達成できる。さらに、フリクションロスの問題を生じさせることなく、デフケース内の高負荷で摺動する部位の焼き付きや摩耗を、より確実に防止できる。
前記した実施の形態では、連通孔56、57が、それぞれひとつずつ設けられている場合を例示したが、シャフト5の回転方向側の外周面5c1のうち、ピニオンギア6A、6Bの内周面61に隙間無く当接した状態となる範囲内に、複数設けられていても良い。
1 差動装置
2 デフケース
3 デフハウジング
4 ベアリング
5 シャフト
6A、6B ピニオンギア
7A、7B サイドギア
8 ファイナルギア
9 アスクルシャフト
21 軸部
30 開閉弁
31 仕切部材
32 弁体
33 eリング
34 スナップリング
51 貫通路
511 第1大径部
512 第2大径部
513 小径部
514 縮径部
515 縮径部
52 ピストン
53 スプリング
55 ストッパ
56 連通孔
57 連通孔
61 内周面
62 歯部
63 当接面
71 貫通孔
72 歯部
OL 潤滑油
S 内部空間
S1 隙間
X 回転軸(軸)
Y 軸

Claims (5)

  1. 差動装置のデフケースと一体に回転するシャフトと、
    軸方向に貫通する前記シャフトの貫通路と、
    前記貫通路内の前記軸方向における一方側に前記軸方向に移動可能に配置されたピストンと、
    前記ピストンを前記軸方向における他方側に付勢するスプリングと、
    前記貫通路の前記軸方向における他方側に設けられて、前記貫通路の内外の圧力差に応じて前記貫通路の内外を連通または遮断する開閉弁と、
    前記シャフトのピニオンギアとの接合面と前記貫通路とを連通する連通孔と、
    を設けたことを特徴とする差動装置のデフケースにおける潤滑構造。
  2. 前記スプリングは、前記シャフトの回転時に、前記シャフトの回転による遠心力と前記スプリングの付勢力とが釣り合う位置に前記ピストンを配置させることを特徴とする請求項1に記載の差動装置のデフケースにおける潤滑構造。
  3. 前記開閉弁は、
    前記貫通路内の圧力が外圧よりも高いときには、前記貫通路の内外を遮断し、外圧よりも低いときには、前記貫通路の内外を連通させる開閉弁であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の差動装置のデフケースにおける潤滑構造。
  4. 前記シャフトは、前記デフケースに回り止めされた状態で固定されており、
    前記連通孔は、デフケースの回転方向に沿って設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載の差動装置のデフケースにおける潤滑構造。
  5. 連通孔は、前記シャフトの前記ピニオンギアとの接合面において、前記シャフトの前記軸方向における回転中心側にて連通していることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項に記載の差動装置のデフケースにおける潤滑構造。
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