JP2011196396A - 圧入部品の抜け止め構造 - Google Patents

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直志 藤吉
Hideaki Komada
英明 駒田
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Abstract

【課題】中空軸の外周に圧入された圧入部品を備える製品の小型・軽量化を図ることができる圧入部品の抜け止め構造を提供すること。
【解決手段】ドライブピニオン20の外周に圧入されたカウンタギヤ40の抜け止め構造において、ドライブピニオン20の外周に圧入され、カウンタギヤ40に当接してカウンタギヤ40のドライブピニオン20からの抜けを防止する軸受32と、ドライブピニオン20の内周に圧入され、ドライブピニオン20における軸受32の圧入部分を歪ませる円柱状部品50とを設ける。
【選択図】 図1

Description

本発明は、中空軸の外周に圧入された圧入部品の抜け止め構造に関する。特に、車両用駆動装置内の減速機構に用いるのに好適なものである。
中空軸の外周に部品が圧入されたものとして、例えば、車両用駆動装置内の減速装置がある。この減速装置100は、図3に示すように、圧入部品に相当するカウンタギヤ140が中空軸に相当するドライブピニオン120に圧入されて一体化されたギヤサブアッシーとして構成されている。そして、ドライブピニオン120の両端が軸受131,132により支持されており、ドライブピニオン120とカウンタギヤ140が一体で回転するようになっている。
ここで、カウンタギヤ140は、ギヤノイズ低減などのために、ヘリカルギヤとして形成されている。そのため、正転時(車両前進時)又は逆転時(車両後進時)のいずれかにおいて、カウンタギヤ140に対し、ドライブピニオン120から抜ける方向(図3では右方向)に、カウンタギヤ140の噛み合いにより発生するスラスト力(以後、「抜け力」という)Faが作用する。このため、ギヤサブアッシーとして機能させるためには、カウンタギヤ140が抜け力Faに抗してドライブピニオン120から抜けないようにする必要がある。そのため、ギヤサブアッシーの同軸上直列に軸受132を介してロックナット150を配置して、抜け止めの抗力としてロックナット150の軸力を発生させ、カウンタギヤ140のドライブピニオン120からの抜けを防止している(特許文献1参照)。
特開2004−68850号公報
しかしながら、上記したロックナットを用いた従来の構造では、ギヤサブアッシーの軸長及び質量が増大してしまうという問題があった。すなわち、中空軸の外周に圧入された圧入部品を備える製品(一体回転軸)の寸法及び質量が増大してしまい、製品の小型・軽量化を図ることが困難であった。
そこで、本発明は上記した問題点を解決するためになされたものであり、中空軸の外周に圧入された圧入部品を備える製品の小型・軽量化を図ることができる圧入部品の抜け止め構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本発明の一態様は、中空軸の外周に圧入された圧入部品の抜け止め構造において、前記中空軸の外周に圧入され、前記圧入部品に当接して前記圧入部品の前記中空部材からの抜けを防止する第1の部品と、前記中空軸の内周に圧入され、前記中空軸における前記第1の部品の圧入部分を歪ませる第2の部品とを有することを特徴とする。
この抜け止め構造では、中空軸の内周に圧入した第2の部品により、中空軸における前記第1の部品の圧入部分を歪ませて、第1の部品の圧入締め代を増加させることができる。これにより、第2の部品における抜け止め力(圧入部品に作用する抜け力に対する抗力、つまり第2の部品と中空軸との摩擦力)を大きくすることができる。その結果、ロックナットを使用しなくても、第2の部品によって圧入部分の中空軸からの抜けを防止することができる。このように、ロックナットを使用する必要がなくなるため、抜け止め構造が簡素化されるとともに、製品の小型・軽量化を図ることができる。
上記した圧入部品の抜け止め構造において、前記第2の部品は、前記第1の部品と軸方向でオーバーラップするように配置されていることが望ましい。
このようにすることにより、中空軸の軸長が増大しないあるいは短縮されるので、製品の更なる小型・軽量化を図ることができる。
そして、上記した圧入部品の抜け止め構造においては、前記第1の部品は、前記中空軸を支持する軸受であり、前記第2の部品は、中空又は中実の円筒状をなす部材とすればよい。
このようにすることにより、非常に簡単な構成で製品の小型・軽量化を図ることができる圧入部品の抜け止め構造を実現することができる。特に、第2の部品を中空品とすると、製品の軽量化でより有利になるとともに、軸受への油供給も簡単になるため、より簡単な構成にすることができる。
上記した圧入部品の抜け止め構造において、前記第2の部品は、一端に前記第1の部品に当接する鍔部が形成されていることが望ましい。
このようにすることにより、第2の部品の鍔部が圧入部品をおさえるため、第2の部品の圧入により発生する軸力も抜け止め力として利用することができる。従って、抜け止め力をより大きくすることができるので、第2の部品を薄肉化することが可能となり、製品の小型・軽量化をより一層図ることができる。
上記した圧入部品の抜け止め構造において、前記第2の部品は、前記中空軸よりも縦弾性係数の高い金属で形成されていることが望ましい。例えば、第2の部品をベリリウム合金やタングステン合金などで形成すればよい。
このようにすることにより、第2の部品の剛性を高めることができ、中空軸に圧入したときに、中空軸における前記第1の部品の圧入部分に対して、より大きな歪みを与えることができる。その結果、抜け止め力を大きくすることができる分、第2の部品を薄肉化することが可能となり、製品の小型・軽量化をより一層図ることができる。
上記した圧入部品の抜け止め構造において、前記第2の部品は、前記第1の部品が前記中空軸の外周に圧入された後に、前記中空軸の内周に圧入されていることが望ましい。
このような構成により、第1の部品の圧入荷重及び第2の部品の圧入荷重のそれぞれが大きくなることがない。すなわち、第1の部品は、ロックナットを使用する従来の構造でも中空軸に圧入されており、この圧入荷重よりも小さい荷重で第1の部品と第2の部品を中空軸に圧入することができる。従って、従来の設備を使用して第1の部品と第2の部品を中空軸に圧入することができるため、新たな設備を設ける必要もない。
本発明に係る圧入部品の抜け止め構造によれば、上記した通り、中空軸の外周に圧入された圧入部品を備える製品の小型・軽量化を図ることができる。
第1の実施の形態に係る減速装置の概略構成を示す断面図である。 第2の実施の形態に係る減速装置の概略構成を示す断面図である。 従来の減速装置の概略構成を示す断面図である。
以下、本発明の圧入部品の抜け止め構造を具体化した実施の形態について、図面に基づき詳細に説明する。本実施の形態では、車両用駆動装置内に備わる減速装置に本発明を適用した場合を例示する。
[第1の実施の形態]
まず、第1の実施の形態について説明する。そこで、本実施の形態に係る減速装置について、図1を参照しながら説明する。図1は、第1の実施の形態に係る減速装置の概略構成を示す断面図である。
図1に示すように、減速装置10は、ドライブピニオン20と、軸受31,32と、カウンタギヤ40と、円柱状部品50とを備え、ギヤサブアッシーとして構成されている。ドライブピニオン20は、中空軸であり一部にドライブピニオンギヤ21が形成されている。このドライブピニオンギヤ21は、不図示のデファレンシャル装置のリングギヤに噛合するようになっている。そして、ドライブピニオン20は、両端部で軸受31,32によって回転可能に支持されている。また、軸受31,32により、ドライブピニオン20は軸方向に拘束支持され、軸方向への移動が規制されている。なお、各軸受31,32は、ドライブピニオン20に対して圧入されている。
このようなドライブピニオン20の外周には、カウンタギヤ40がスプライン嵌合されるとともに圧入されて取り付けられている。そして、カウンタギヤ40は、ドライブピニオン20と一体で回転するようになっている。カウンタギヤ40は、ギヤノイズ低減などのためにヘリカルギヤとして形成されており、不図示の駆動源(エンジンやモータ等)に接続された入力軸に形成されたカウンタドリブンギヤに噛合するようになっている。これにより、減速装置10において、入力軸の回転が、カウンタギヤ40、ドライブピニオン20及びドライブピニオンギヤ21を介して減速されて、デファレンシャル装置に伝達されるようになっている。
円柱状部品50は、ドライブピニオン20の端部内周に圧入されている。より詳細には、円柱状部品50は、ドライブピニオン20の端部のうち軸受32が配置される側に、軸受32と軸方向にてオーバーラップするようにして配置されている。このように円柱状部品50がドライブピニオン20に圧入されることにより、ドライブピニオン20における軸受32との嵌め合い面20aが外周側に歪んでいる。この嵌め合い面20aの歪みにより、軸受32がドライブピニオン20に対して強固に取り付けられている。なお、円柱状部材50は、ドライブピニオン20よりも縦弾性係数が高い金属(例えば、ベリリウム合金やタングステン合金など)で形成されており、軸受32がドライブピニオン20に圧入された状態で圧入されている。
ここで、カウンタギヤ40はヘリカルギヤであるため、正転時(車両前進時)又は逆転時(車両後進時)のいずれかにおいて、カウンタギヤ40に対してドライブピニオン20から抜ける方向に抜け力Faが作用する。そのため、カウンタギヤ40が抜け力Faに抗してドライブピニオン20から抜けないようにする必要がある。そこで、本実施の形態では、軸受32及び円柱状部品50によりカウンタギヤ40の抜け止めを行っている。
すなわち、円柱状部品50をドライブピニオン20の内周に圧入して嵌め合い面20aに正の歪みを与えているので、軸受32の圧入締め代が増えるため嵌め合い面20aでの面圧が増加し、軸受32とドライブピニオン20との摩擦力が増加する。このため、円柱状部品50の圧入による軸力(増加した摩擦力)が軸受32の抜け止め力Fbに加わる結果、抜け止め力Fbが増大する。
ここで、軸受32の抜け止め力Fbは、嵌め合い面20aに対する径方向の締付力Pと摩擦係数μにより、数1で表すことができる。
Figure 2011196396
そして、締付力Pは、軸受32をドライブピニオン20に圧入することで発生する締付力P1 と、円柱状部材50をドライブピニオン20に圧入することで発生する締付力P2 により、数2で表すことができる。
Figure 2011196396
従って、軸受32の抜け止め力Fbは、円柱状部品50の圧入によって発生する締付力P2 により生じる摩擦力μP2 が加わり増大するのである。その結果、従来のように軸受32をロックナットで締結しなくても、軸受32及び円柱状部品50によりカウンタギヤ40がドライブピニオン20から抜けることを確実に防止することができる。このように減速装置10では、ロックナットを使用しないため、抜け止め構造を簡素化することができる。その結果、減速装置10の小型化(主に軸方向の寸法短縮)及び軽量化を図ることができる。また、円柱状部品50がカウンタギヤ40とオーバーラップして配置されているため、ドライブピニオン20を従来のものよりも短くすることができ、減速装置10の更なる小型化及び軽量化を図ることができる。
ここで、締付力P1 ,P2 は、それぞれ数3、数4で表すことができる。
Figure 2011196396
Figure 2011196396
なお、数3及び数4における各記号は、
1:嵌め合い面20aにおける軸受32とドライブピニオン20との接触面積
2:嵌め合い面20bにおける円柱状部品50とドライブピニオン20との接触面積
1:嵌め合い面20aでの締付圧力
2:嵌め合い面20bでの締付圧力
d :軸受32の内輪の内径(≒嵌め合い面20aにおけるドライブピニオン20の外径)
0:ドライブピニオン20の内径(≒嵌め合い面20bにおける円柱状部品50の外径)
B :軸受32の圧入長さ
を示している。
そして、締付圧力p1,p2は、それぞれ数5、数6で求めることができる。
Figure 2011196396
Figure 2011196396
なお、数5及び数6における各記号は、
δ1:軸受32の圧入締め代
δ2:円柱状部品50の圧入締め代
1:ドライブピニオン20の縦弾性係数
2:軸受32の縦弾性係数
3:円柱状部品50の縦弾性係数
ν1:ドライブピニオン20のポアソン比
ν2:軸受32のポアソン比
ν3:円柱状部品50のポアソン比
1:円柱状部品50の内径
を示している。
ここで、抜け止め力Fbを大きくすべく締付圧力p2を増加させるためには、数6よりドライブピニオン20の内径d0を小さくすればよいことがわかる。しかしながら、ドライブピニオン20の内径d0を小さくすると、ドライブピニオン20の質量が増加してしまうため、減速装置10の軽量化が困難となる。そこで、円柱状部品50を使用することなく、軸受32が圧入される部分のみドライブピニオン20を中実にする、あるいはドライブピニオン20の肉厚を増やすことも考えられる。ところが、ドライブピニオン20をこのような形状にすると、熱処理時の熱歪みがドライブピニオン20の軸方向において均一に生じないため、ドライブピニオン20の製品精度を確保することができなくおそれがある。また、ドライブピニオン20の内周に大きな段差が形成されるため、使用条件によってはドライブピニオン20内の油流れが阻害されるおそれもあった。そして、ドライブピニオン20内の油流れが阻害されると、減速装置10の性能や耐久性が低下してしまう。
そこで、本実施の形態に係る減速装置10では、ドライブピニオン20の質量増加、及び油流れの阻害による性能低下や耐久性低下を回避するために、ドライブピニオン20の内径d0を大きくしている。そのため、抜け止め力Fbが小さくなってしまうおそれがある。ところが、減速装置10では、ドライブピニオン20の内周に円柱状部品50を圧入して嵌め合い面20aに歪みを与えて締付力P2 を発生させているため、抜け止め力Fbが低下することなく増大させることができるのである。
これにより、減速装置10では、熱処理や油流れ等の要件に左右されることなく、抜け止め力Fbが抜け力Faよりも大きくなる範囲内(Fb>Fa)で、ドライブピニオン20の内径d0を大きくすることができるため、カウンタギヤ40の抜けを防止した上で軽量化を図ることができる。また、従来の減速装置と比べて、ロックナットの代わりに中空の円柱状部品50が設けられているだけなので、抜け止め構造が非常に簡単になるとともに、軽量化も図ることができる。
また、円柱状部材50がドライブピニオン20よりも縦弾性係数が高い金属で形成されているため、締付圧力p2 が大きくなるため、締付力P2 が大きくなる。従って、締付力Pが大きくなる結果、抜け止め力Fbも大きくなる。このようにして抜け止め力Fbが大きくなる分、円柱状部品50を薄肉化することが可能となり、減速装置10の小型・軽量化をより一層図ることができる。
さらに、減速装置10では、円柱状部品50が、軸受32がドライブピニオン20の外周に圧入された後にドライブピニオン20の内周に圧入されているため、軸受32の圧入荷重及び円柱状部品50の圧入荷重のそれぞれが大きくなることがない。すなわち、軸受は、ロックナットを使用する従来の構造でもドライブピニオンに圧入されており、このときの圧入荷重よりも小さい荷重で軸受32と円柱状部品50をドライブピニオン20に圧入することができる。従って、従来の設備を使用して軸受32と円柱状部品50をドライブピニオン20に圧入することができるため、新たな設備を設ける必要もない。
以上、詳細に説明したように本実施の形態に係る減速装置10によれば、ドライブピニオン20の内周に円柱状部品50を圧入して嵌め合い面20aに歪みを与えて軸受32に締付力P2 を発生させて、軸受32の抜け止め力Fbを増大させている。これにより、ロックナットを使用することなく、カウンタギヤ40の抜けを防止することができる。その結果、抜け止め構造を簡素化することができるとともに、減速装置10の小型・軽量化を図ることができる。
[第2の実施の形態]
次に、第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態は、第1の実施の形態と基本的な構成はほぼ同じであるが、円柱状部材の形状が少し異なっている。そのため、以下では、第1の実施の形態と同じ構成については図面に同じ符号を付してその説明を適宜省略し、第1の実施の形態との相違点を主に説明する。そこで、第2の実施の形態に係る減速装置について、図2を参照しながら説明する。図2は、第2の実施の形態に係る減速装置の概略構成を示す断面図である。
図2に示すように、減速装置10aも、第1の実施の形態と同様に、ドライブピニオン20と、軸受31,32と、カウンタギヤ40と、円柱状部品55とを備え、ギヤサブアッシーとして構成されている。円柱状部品55は、ドライブピニオン20よりも縦弾性係数が高い金属により形成されている。そして、円柱状部品55には、鍔部55aが設けられている。この円柱状部品55も、軸受32よりも後にドライブピニオン20に対して圧入されている。
鍔部55aは、円柱状部材55の一端部(図2では右側端部)に外周へ拡がるように形成されている。この鍔部55aは、軸受32の内輪32aの端部(カウンタギヤ40と当接する端部とは反対側の端部)に当接している。つまり、円柱状部材55は、鍔部55aを介して軸受32をカウンタギヤ40側に押さえ付けている。これにより、円柱状部材55の圧入により発生する軸力も抜け止め力Fbとして利用することができる。従って、抜け止め力Fbをより大きくすることができるので、円柱状部品55を薄肉化することが可能となり、減速装置10aの小型・軽量化をより一層図ることができる。
このように、第2の実施の形態に係る減速装置10aによれば、鍔部55aが形成された円柱状部品55を用いることにより、第1の実施の形態によりも抜け止め力Fbを大きくすることができる。これにより、抜け止め力Fbの増加分、円柱状部品55を薄肉化することが可能となり、減速装置10aの小型・軽量化を図ることができる。
なお、上記した実施の形態は単なる例示にすぎず、本発明を何ら限定するものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることはもちろんである。例えば、上記した実施の形態では、円柱状部品50,55をドライブピニオン20よりも縦弾性係数が高い金属により形成しているが、ドライブピニオン20と同じ金属(一般鋼)により形成することもできる。この場合であっても、円柱状部品50,55の薄肉化による軽量化を除き、上記した効果を得ることができる。
また、上記した実施の形態では、円柱状部品50,55として中空部材を使用しているが、中実部材を使用することもできる。ただし、この場合には、軸受32へ油を供給する油路が複雑になるとともに、軽量化の効果が薄くなってしまう。
さらに、上記した実施の形態では、円柱状部品50,55を軸受32よりも後にドライブピニオン20に対して圧入しているが、軸受32より先に円柱状部品50,55をドライブピニオン20に対して圧入することもできる。これによっても、上記した効果を得ることができる。ただし、この場合には、軸受32の圧入荷重が大きくなってしまうため、新たな設備が必要になることもある。
なお、上記した実施の形態では、減速装置に本発明を適用したものを例示したが、本発明は減速装置に限らず、中空軸の外周に圧入された圧入部品の抜け止め構造に対して適用することができる。
10 減速装置
20 ドライブピニオン
21 ドライブピニオンギヤ
31 軸受
32 軸受
40 カウンタギヤ
50 円柱状部品

Claims (6)

  1. 中空軸の外周に圧入された圧入部品の抜け止め構造において、
    前記中空軸の外周に圧入され、前記圧入部品に当接して前記圧入部品の前記中空部材からの抜けを防止する第1の部品と、
    前記中空軸の内周に圧入され、前記中空軸における前記第1の部品の圧入部分を歪ませる第2の部品とを有する
    ことを特徴とする圧入部品の抜け止め構造。
  2. 請求項1に記載する圧入部品の抜け止め構造において、
    前記第2の部品は、前記第1の部品と軸方向でオーバーラップするように配置されている
    ことを特徴とする圧入部品の抜け止め構造。
  3. 請求項1又は請求項2に記載する圧入部品の抜け止め構造において、
    前記第1の部品は、前記中空軸を支持する軸受であり、
    前記第2の部品は、中空又は中実の円筒状をなす部材である
    ことを特徴とする圧入部品の抜け止め構造。
  4. 請求項1から請求項3に記載するいずれか1つの圧入部品の抜け止め構造において、
    前記第2の部品は、一端に前記第1の部品に当接する鍔部が形成されている
    ことを特徴とする圧入部品の抜け止め構造。
  5. 請求項1から請求項4に記載するいずれか1つの圧入部品の抜け止め構造において、
    前記第2の部品は、前記中空軸よりも縦弾性係数の高い金属で形成されている
    ことを特徴とする圧入部品の抜け止め構造。
  6. 請求項1から請求項5に記載するいずれか1つの圧入部品の抜け止め構造において、
    前記第2の部品は、前記第1の部品が前記中空軸の外周に圧入された後に、前記中空軸の内周に圧入されている
    ことを特徴とする圧入部品の抜け止め構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE102014212829A1 (de) * 2014-07-02 2016-01-07 Robert Bosch Gmbh Wellenaufsatz

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