JP2011195814A5 - - Google Patents
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本発明は、かかる課題を解決するために鋭意検討した結果、次のような手段を採用するものである。
すなわち、本発明は以下のとおりである。
1.ポリアミド樹脂を含む樹脂(A)100重量部に対して、芳香族オキシカルボニル単位(S)、芳香族および/または脂肪族ジオキシ単位(T)、および芳香族ジカルボニル単位(U)から選ばれる少なくとも1種の構造単位と3官能以上の有機残基(D)とを含み、かつ、Dの含有量が樹状ポリエステルを構成する全単量体に対して7.5〜50モル%の範囲である樹状ポリエステル樹脂(B)0.01〜180重量部、および酸無水物(C)0.01〜30重量部を配合してなるポリアミド樹脂組成物。
2.ポリアミド樹脂を含む樹脂(A)100重量部に対して、芳香族オキシカルボニル単位(S)、芳香族および/または脂肪族ジオキシ単位(T)、および芳香族ジカルボニル単位(U)から選ばれる少なくとも1種の構造単位と3官能以上の有機残基(D)とを含み、かつ、Dの含有量が樹状ポリエステルを構成する全単量体に対して7.5〜50モル%の範囲である樹状ポリエステル樹脂(B)0.01〜30重量部、および酸無水物(C)0.01〜5重量部を配合してなる1に記載のポリアミド樹脂組成物。
3.ポリアミド樹脂を含む樹脂(A)100重量部に対して、芳香族オキシカルボニル単位(S)、芳香族および/または脂肪族ジオキシ単位(T)、および芳香族ジカルボニル単位(U)から選ばれる少なくとも1種の構造単位と3官能以上の有機残基(D)とを含み、かつ、Dの含有量が樹状ポリエステルを構成する全単量体に対して7.5〜50モル%の範囲である樹状ポリエステル樹脂(B)0.01〜2.5重量部、および酸無水物(C)0.01〜3重量部を配合してなる1または2に記載のポリアミド樹脂組成物。
4.ポリアミド樹脂を含む樹脂(A)がポリアミド樹脂(A1)と反応性官能基を有する樹脂(A2)を配合してなり、電子顕微鏡で観察されるモルホロジーにおいて、ポリアミド樹脂(A1)が連続相、反応性官能基を有する樹脂(A2)が分散相を形成し、かつ分散相(A2)中に(A1)と(A2)の反応により生成した化合物よりなる粒子径1〜100nmの微粒子を含有し、更に分散相(A2)中における前記微粒子の占める面積が20%以上であることを特徴とする1〜3のいずれかに記載のポリアミド樹脂組成物。
5.反応性官能基を有する樹脂(A2)が、反応性官能基を有するゴム質重合体であることを特徴とする4に記載のポリアミド樹脂組成物。
6.反応性官能基を有する樹脂(A2)の反応性官能基が、アミノ基、カルボキシル基、カルボキシル金属塩、エポキシ基、酸無水物基、オキサゾリン基から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする4または5に記載のポリアミド樹脂組成物。
7.ポリアミド樹脂を含む樹脂(A)が、引張速度V1、V2のときの引張弾性率をE(V1)、E(V2)とすると、V1<V2のとき、E(V1)>E(V2)であることを特徴とする1〜6のいずれかに記載のポリアミド樹脂組成物。
8.ポリアミド樹脂を含む樹脂(A)が、引張速度V1、V2のときの引張破断伸度をε(V1)、ε(V2)とすると、V1<V2のとき、ε(V1)<ε(V2)であることを特徴とする1〜6のいずれかに記載のポリアミド樹脂組成物。
9.酸無水物(C)が無水フタル酸または無水コハク酸であることを特徴とする1〜8のいずれかに記載のポリアミド樹脂組成物。
10.酸無水物(C)が無水フタル酸であることを特徴とする1〜8のいずれかに記載のポリアミド樹脂組成物。
11.樹状ポリエステル樹脂(B)の芳香族オキシカルボニル単位(S)、芳香族および/または脂肪族ジオキシ単位(T)、および芳香族ジカルボニル単位(U)が、それぞれ下式(1)で表される構造単位から選ばれる少なくとも1種の構造単位であることを特徴とする1〜10のいずれかに記載のポリアミド樹脂組成物。
すなわち、本発明は以下のとおりである。
1.ポリアミド樹脂を含む樹脂(A)100重量部に対して、芳香族オキシカルボニル単位(S)、芳香族および/または脂肪族ジオキシ単位(T)、および芳香族ジカルボニル単位(U)から選ばれる少なくとも1種の構造単位と3官能以上の有機残基(D)とを含み、かつ、Dの含有量が樹状ポリエステルを構成する全単量体に対して7.5〜50モル%の範囲である樹状ポリエステル樹脂(B)0.01〜180重量部、および酸無水物(C)0.01〜30重量部を配合してなるポリアミド樹脂組成物。
2.ポリアミド樹脂を含む樹脂(A)100重量部に対して、芳香族オキシカルボニル単位(S)、芳香族および/または脂肪族ジオキシ単位(T)、および芳香族ジカルボニル単位(U)から選ばれる少なくとも1種の構造単位と3官能以上の有機残基(D)とを含み、かつ、Dの含有量が樹状ポリエステルを構成する全単量体に対して7.5〜50モル%の範囲である樹状ポリエステル樹脂(B)0.01〜30重量部、および酸無水物(C)0.01〜5重量部を配合してなる1に記載のポリアミド樹脂組成物。
3.ポリアミド樹脂を含む樹脂(A)100重量部に対して、芳香族オキシカルボニル単位(S)、芳香族および/または脂肪族ジオキシ単位(T)、および芳香族ジカルボニル単位(U)から選ばれる少なくとも1種の構造単位と3官能以上の有機残基(D)とを含み、かつ、Dの含有量が樹状ポリエステルを構成する全単量体に対して7.5〜50モル%の範囲である樹状ポリエステル樹脂(B)0.01〜2.5重量部、および酸無水物(C)0.01〜3重量部を配合してなる1または2に記載のポリアミド樹脂組成物。
4.ポリアミド樹脂を含む樹脂(A)がポリアミド樹脂(A1)と反応性官能基を有する樹脂(A2)を配合してなり、電子顕微鏡で観察されるモルホロジーにおいて、ポリアミド樹脂(A1)が連続相、反応性官能基を有する樹脂(A2)が分散相を形成し、かつ分散相(A2)中に(A1)と(A2)の反応により生成した化合物よりなる粒子径1〜100nmの微粒子を含有し、更に分散相(A2)中における前記微粒子の占める面積が20%以上であることを特徴とする1〜3のいずれかに記載のポリアミド樹脂組成物。
5.反応性官能基を有する樹脂(A2)が、反応性官能基を有するゴム質重合体であることを特徴とする4に記載のポリアミド樹脂組成物。
6.反応性官能基を有する樹脂(A2)の反応性官能基が、アミノ基、カルボキシル基、カルボキシル金属塩、エポキシ基、酸無水物基、オキサゾリン基から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする4または5に記載のポリアミド樹脂組成物。
7.ポリアミド樹脂を含む樹脂(A)が、引張速度V1、V2のときの引張弾性率をE(V1)、E(V2)とすると、V1<V2のとき、E(V1)>E(V2)であることを特徴とする1〜6のいずれかに記載のポリアミド樹脂組成物。
8.ポリアミド樹脂を含む樹脂(A)が、引張速度V1、V2のときの引張破断伸度をε(V1)、ε(V2)とすると、V1<V2のとき、ε(V1)<ε(V2)であることを特徴とする1〜6のいずれかに記載のポリアミド樹脂組成物。
9.酸無水物(C)が無水フタル酸または無水コハク酸であることを特徴とする1〜8のいずれかに記載のポリアミド樹脂組成物。
10.酸無水物(C)が無水フタル酸であることを特徴とする1〜8のいずれかに記載のポリアミド樹脂組成物。
11.樹状ポリエステル樹脂(B)の芳香族オキシカルボニル単位(S)、芳香族および/または脂肪族ジオキシ単位(T)、および芳香族ジカルボニル単位(U)が、それぞれ下式(1)で表される構造単位から選ばれる少なくとも1種の構造単位であることを特徴とする1〜10のいずれかに記載のポリアミド樹脂組成物。
Claims (2)
- ポリアミド樹脂を含む樹脂(A)100重量部に対して、芳香族オキシカルボニル単位(S)、芳香族および/または脂肪族ジオキシ単位(T)、および芳香族ジカルボニル単位(U)から選ばれる少なくとも1種の構造単位と3官能以上の有機残基(D)とを含み、かつ、Dの含有量が樹状ポリエステルを構成する全単量体に対して7.5〜50モル%の範囲である樹状ポリエステル樹脂(B)0.01〜30重量部、および酸無水物(C)0.01〜5重量部を配合してなる請求項1に記載のポリアミド樹脂組成物。
- ポリアミド樹脂を含む樹脂(A)100重量部に対して、芳香族オキシカルボニル単位(S)、芳香族および/または脂肪族ジオキシ単位(T)、および芳香族ジカルボニル単位(U)から選ばれる少なくとも1種の構造単位と3官能以上の有機残基(D)とを含み、かつ、Dの含有量が樹状ポリエステルを構成する全単量体に対して7.5〜50モル%の範囲である樹状ポリエステル樹脂(B)0.01〜2.5重量部、および酸無水物(C)0.01〜3重量部を配合してなる請求項1または2に記載のポリアミド樹脂組成物。
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