JP2011195241A - 検査用搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】生産性を落とすことなく全数検査を行なうのに適した検査用搬送装置を提供する。
【解決手段】検査用搬送装置11は、上向きの開口部3を有するキャリアカップ1と、開口部3に投入された容器7とを矢印Tの向きに搬送する過程で、搬送コンベヤ13の搬送ベルト21に載せられたキャリアカップ1を保持手段が保持し、容器7の上部を挟着手段が挟着し、昇降手段33が挟着手段29と共に容器7を上昇させた状態で、回転駆動手段の駆動ローラの回転に従わせ容器7を鉛直軸周りに180度回転させるものである。
【選択図】図2

Description

本発明は、物品を搬送する過程でその視覚的検査を行うための検査用搬送装置に関する。
例えば注射器のシリンジは、医療用の薬剤を封入される合成樹脂製の容器(物品)である。このようなシリンジを工場内で起立させた姿勢にして搬送するために、上向きの開口部を有するキャリアカップをコンベヤに載せ、このキャリアカップの開口部にシリンジを投入するようにしている。キャリアカップは、シリンジを安定させることに加え、次の理由で不可欠である。
即ち、複数のキャリアカップをコンベヤの搬送方向に一列に並べ互いに隣接させれば、これらのキャリアカップに投入されたシリンジをコンベヤに等間隔で位置決めするのが容易である。また、コンベヤが摩擦係数の比較的小さなプラスチック製のベルトを有する場合、コンベヤの搬送方向を横切る停止バーにキャリアカップを突き当てるだけで、キャリアカップを停止させコンベヤによるシリンジの搬送を中断できる。この間、コンベヤのベルトはキャリアカップに滑り接触するので、停止バーに突き当てられたキャリアカップと、これに後続するキャリアカップをコンベヤのベルト上に溜めておくことができる。
従来、シリンジが成形された後、そのシリンジを搬送しつつ内容物を充填する工程までの諸工程を連続化することが行なわれている。また、シリンジの成形後の傷、変形、又は異物の付着等の不具合の有無について、全数検査が望まれている。しかしながら、シリンジを搬送しつつ生産性を落とすことなく、シリンジの全数検査を行なう事は困難である。そのためオペレータがキャリアカップに納められたシリンジを抜き取り目視でチェックを行なう抜取検査が行なわれている。
特開平11−322067号公報 特開平10−338343号公報
本発明は、上記の実情に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、生産性を落とすことなく全数検査を行なうのに適した検査用搬送装置を提供することにある。
本発明は、上向きの開口部を有するキャリアカップと、前記開口部に投入され前記開口部の上方に上部を突出させる容器とを搬送する過程で、前記キャリアカップから前記容器を分離する検査用搬送装置であって、前記キャリアカップの載せられる搬送ベルトを走行させる搬送コンベヤと、前記搬送ベルトの走行する向きの下流側に配置され、互いに連結された複数の支持部材と、前記複数の支持部材を前記搬送ベルトの走行に同期する速度で走行させる走行手段と、相互に対向する複数のローラの間に前記容器の上部を着脱自在に挟着する挟着手段と、前記挟着手段のローラを回転させる回転駆動手段と、前記支持部材に支持され、前記挟着手段を昇降自在に案内する案内手段と、前記挟着手段を昇降させる昇降手段と、前記挟着手段の下方で前記支持部材に支持され、前記キャリアカップを着脱自在に保持する保持手段とを備え、前記搬送コンベヤの搬送ベルトに載せられたキャリアカップを前記保持手段が保持し、このキャリアカップに投入された容器の上部を前記挟着手段が挟着し、前記昇降手段が前記挟着手段を上昇させた状態で、前記挟着手段に保持された容器を、前記回動手段による前記ローラの回転に従わせ回転させることを特徴とする。
また、本発明は、前記支持部材の走行する向きの下流側に配置され、前記支持部材の走行に同期する速度で、前記キャリアカップの載せられる搬出ベルトを走行させる搬出コンベヤを備え、前記支持部材が前記搬送コンベヤから前記搬出コンベヤまで走行する過程で、前記昇降手段は、前記挟着手段に挟着された容器が前記保持手段に保持されたキャリアカップから分離する位置まで、前記挟着手段を上昇させ、前記保持手段を下降させる動作に転じることにより、前記容器を前記キャリアカップの開口部に没入させ、前記保持手段に保持されたキャリアカップが前記搬出コンベヤに達した位置で、前記保持手段が前記キャリアカップを解放し、前記挟着手段が前記容器の上部を解放することにより、前記支持部材から離脱するキャリアカップを、前記搬出コンベヤの搬出ベルトが受け止めることを特徴とする。
また、本発明は、前記昇降部材が、前記案内手段に鉛直方向に案内される昇降部材を備え、前記挟着手段が、前記複数のローラを支持する一対の可動ブラケットと、前記昇降部材に前記一対の可動ブラケットを回転自在に連結する支軸と、前記一対の可動ブラケットにそれぞれに支持された複数のローラを前記容器に押し付ける付勢手段とを備えることを特徴とする。
本発明に係る検査用搬送装置によれば、キャリアカップと、この開口部に投入された容器とを搬送コンベヤで搬送し、挟着手段が容器の上部を保持する一方、保持手段がキャリアカップを保持する。続いて、昇降手段が挟着手段と共に容器を上昇させることにより、キャリアカップから容器を上昇させ、更に回転駆動手段が挟着手段のローラを回転させる。これにより鉛直軸周りに回転する容器の全周をオペレータが目視で検査し、或いはモニターカメラで撮影した容器の画像情報に基づきコンピュータが容器の不具合の有無を判定することができる。
更に、本発明に係る検査用搬送装置によれば、容器の全体がキャリアカップから引き離される位置まで、昇降手段が挟着手段を上昇させるので、容器がキャリアカップに遮られることがなく、例えばオペレータの目視、又はモニターカメラによる容器の全体の検査を行うのに有利である。続いて、キャリアカップが保持手段から解放される。このとき、支持部材の走行する向きの下流側に配置された搬出コンベヤがキャリアカップを受け止めるので、当該検査用搬送装置は、キャリアカップと共に検査を終えた容器を速やかに他所へ搬出することができる。
更に、本発明に係る検査用搬送装置は、一対の可動ブラケットをそれぞれに支持されたローラが容器に押し付けられるよう付勢手段によって付勢している。このため、オペレータは、不具合の認められる容器を掴む等して一対の可動ブラケットの間から引き出すようにすれば、複数のローラが相互に対向する間隔を付勢手段に抗して広げられるので、挟着手段から容器を取り除くのが容易である。
本発明の実施形態に係る検査用搬送装置により搬送されるキャリアカップ、及び容器の斜視図。 本発明の実施形態に係る検査用搬送装置の動作を説明する概略図。 本発明の実施形態に係る検査用搬送装置の要部の平面図。 本発明の実施形態に係る検査用搬送装置に適用した保持昇降装置の要部の正面図。 本発明の実施形態に係る検査用搬送装置に適用した保持昇降装置の使用例を一部破断して示した側面図。 本発明の実施形態に係る検査用搬送装置に適用した支持部材の取付構造を示す正面図。 (a)は図6のa−a線断面図、(b)はそのb−b線断面図。 図4のc−c線断面図。 (a)は本発明の実施形態に係る検査用搬送装置に適用した挟着手段の開放動作を示す正面図、(b)はその挟着動作を示す正面図。 本発明の実施形態に係る検査用搬送装置に適用した挟着手段、及び回転駆動手段の要部の平面図。 図10のd−d線断面図。 図4のe−e線断面図。 本発明の実施形態に係る検査用搬送装置に適用した挟着手段から容器が強制的に解放される例を示す平面図。
図1に示すように、キャリアカップ1は、開口部3を上向きに開放し、溝部5を周面に形成した合成樹脂製の円筒物である。容器7は、フランジ9を有する注射器のシリンジであり、キャリアカップ1の開口部3に投入されたとき、その上部を開口部3の上方へ突出させる。図2に示すように、本発明の実施形態に係る検査用搬送装置11は、搬送コンベヤ13と搬送分離装置15と搬出コンベヤ17とを備える。これらの要素が後述の動作を行うことにより、キャリアカップ1と共に容器7を水平方向に搬送する過程で、キャリアカップ1を一定の高さに保持し、キャリアカップ1から容器7を上昇させることができる。
搬送コンベヤ13は、プーリー19に巻掛された搬送ベルト21を、サーボモータ等の駆動源によるプーリー19の回転に従わせて走行させるベルトコンベヤである。搬送ベルト21に載せられたキャリアカップ1が搬送ベルト21に対して適度に滑ることのできるように、搬送ベルト21の材質はプラスチックであるのが好ましい。搬出コンベヤ17は、搬出ベルト22を走行させる行程が搬送分離装置15に対してキャリアカップ1の搬送される向きの下流側である点を除き、搬送コンベヤ13と同様のベルトコンベヤである。
図3に示すように、搬送分離装置15は、互いに環状に縦列する複数の保持昇降装置23と、複数の保持昇降装置23を矢印Tの向きに走行させる走行手段25とを備える。個々の保持昇降装置23は、図4,5に示すように、支持部材27と挟着手段29と後述の回転駆動手段と案内手段31と昇降手段33と保持手段35とを備える。
図4は、支持部材27、案内手段31、及び昇降手段33の昇降部材37の正面図であり、昇降部材37が昇降する位置を実線と仮想線で表している。図5は、支持部材27、容器7を挟着した挟着手段29、案内手段31、昇降手段33、及びキャリアカップ1を保持した保持手段35の一部を破断した側面図である。また、同図は、挟着手段29、及び昇降部材37が容器7と共に昇降する位置を実線と仮想線で表している。支持部材27は、その正面の形状が略y字形の支柱39をベース滑子41の上面に接合したものである。図3は支柱39の断面を表しており、保持昇降装置23の支柱39よりも上部を省略している。
以下の説明で特に断らない限り、図面は図3〜図5を参照する。図6は、支持部材27を走行案内レール43に係合した取付構造を示す正面図である。図7(a),(b)に示すように、ベース滑子41は、走行ローラ45を側方へ突出した上側板47と、上側板47の下面にスペーサ49を介して取付けた下側板51と、上側板47と下側板51との間に設けた2本の継手軸53と、下側板51の下面に取付けられ相互に対向する4つの係合ローラ55とを備える。隣合う2個のベース滑子41は、それぞれの継手軸53を連結ロッド57で連結されている。
4つの係合ローラ55は、その内側に挟着した走行案内レール43に転がり接触する。走行案内レール43を平面図として俯瞰すると環状である。この走行案内レール43に案内される複数の保持昇降装置23が上記のように縦列する。走行手段25は、ドラム59の周面に螺旋溝61を形成し、ベース滑子41の走行ローラ45を螺旋溝61に係合させたものである。ドラム59が電動機で回転することにより走行ローラ45が推進される。これにより保持昇降装置23は走行案内レール43に沿って走行する。保持昇降装置23の走行する速度は、上記の搬送ベルト21の走行に同期する速度である。
案内手段31は、支持部材27の支柱39の上端に、鉛直方向に延びる一対のガイドポール63を固定し、これらのガイドポール63に2個の昇降滑子65を昇降自在に各々係合したものである。昇降手段33は、2個の昇降滑子65に昇降部材37を固定し、昇降部材37に取付けた昇降ローラ67を、昇降カムレール69に転がり接触させたものである。符号71はベアリングを指している。
図8及び図9(a),(b)に示すように、挟着手段29は、回動軸73と懸架部材75と支軸77,79と可動ブラケット81,83と挟着ローラ85,87と回動ローラ89と図5に示す回動カムレール91とを備える。図9(a),(b)は、図8の矢印fの向きから見た正面図として、挟着手段29が容器7を解放し、又は挟着する動作を示している。また、同図(a)は、可動ブラケット81が挟着ローラ85を支持する構造を挟着ローラ85の断面として表している。
図10,11に示すように、回転駆動手段95は、入力従節97と入力軸99と伝達円板101,103と駆動カムレール105とを備える。図10は挟着手段29の要部の平面図であり、挟着手段29によって挟着された容器7の断面を表している。
図8〜図11に基づき挟着手段29、及び回転駆動手段95について説明する。挟着手段29の回動軸73は、昇降手段33の昇降部材37に軸受けされている。支持板107が回動軸73の先端に接合され、回動従節109が回動軸73の後端に接合されている。回動従節109は、回動ローラ89を先端に取付けている。回動軸73にトーションスプリング111が設けられ、図8に示すように、支持板107の下側へ延出するストッパー113が昇降部材37に設けられている。トーションスプリング111は、回動軸73を図9(a)の矢印gの向きに付勢し、この向きに回動軸73の回動できる限界をストッパー113が規定する。
可動ブラケット81は、2個の挟着ローラ85を回転自在に支持し、支軸77を中心として支持板107に回動自在に取付けられている。支軸77に付勢手段として設けたトーションスプリング115は、可動ブラケット81を支持板107に対して図8の矢印hの向きに付勢し、支持板107の下面に設けたストッパー117に可動ブラケット81を押し付けることにより、可動ブラケット81の図8に示す姿勢を保つものである。
懸架部材75は、昇降部材37から延出し、その先端を鉛直方向に貫く挟着手段29の支軸79と回転駆動手段95の入力軸99とを軸受けしている。ストッパー119と掛片121とが懸架部材75の上面に設けられ、ストッパー123が懸架部材75に隣接するよう位置決めされている。支軸79は、可動ブラケット83を下端に接合し、支軸79の径方向に延出する旋回爪125を上端に接合している。可動ブラケット83は、2個の挟着ローラ87と2個の駆動ローラ93とを回転自在に支持している。支軸79には支軸77と同様のトーションスプリングが設けられている。このトーションスプリングは、旋回爪125がストッパー119に押し付けられる向きに支軸77を付勢するものである。旋回爪125がストッパー119に押し付けられた状態で、可動ブラケット83は図8に示す姿勢を保たれる。
入力軸99は、入力従節97を下端に接合し、規制アーム127を上端に接合している。入力従節97は、入力ローラ129を先端に取付けている。伝達円板101は入力軸99に固定され、伝達円板103は支軸79に回転自在に取付けられている。入力従節97に後述の回転力が入力されると、この回転力は入力軸99と共に回転する伝達円板101から伝達円板103を介して駆動ローラ93に伝達され、駆動ローラ93を回転させる。図11は回転力の伝達される要素にドットを付している。図示の便宜により2個の駆動ローラ93のうち片方を伝達円板103から離しているが、2個の駆動ローラ93が伝達円板103に転がり接触するのが好ましい。
上記の入力軸99の回転は、規制アーム127が図10に示すストッパー119に突き当たる位置から図8に示すストッパー123に突き当たるまでの範囲で許容される。また、懸架部材75の掛片121と規制アーム127に設けた掛片131との間に、図に表していない引張コイルスプリングが掛け渡されている。この引張コイルスプリングは、入力軸99の不用意な回転を防止するために、規制アーム127をストッパー119、又はストッパー123に押付ける力を発生するものである。
図12に示すように、保持手段35は、開閉ローラ133を基端に設け可動部材135を先端に設けた旋回従節137と、ベース滑子41に旋回従節137を接合する支軸139と、可動部材135に対向しベース滑子41に固定された保持部材141と、開閉カムレール143,145とを備える。旋回従節137とベース滑子41に各々設けられた掛片147,149の間に、引張コイルスプリング151が掛け渡されている。引張コイルスプリング151は、旋回従節137を矢印iの向きに旋回するよう付勢し、可動部材135と保持部材141との間にキャリアカップ1を挟む力を発生させるものである。
キャリアカップ1の溝部5に掛止する爪153を可動部材135と保持部材141に各々設けても良い。ストッパー156は、引張コイルスプリング151が旋回従節137を旋回させる限界を規定するものである。開閉カムレール143,145は、搬送分離装置15の筐体の適所に固定されていれば良い。この点は、既述の昇降手段33の昇降カムレール69、挟着手段29の回動カムレール91、及び回転駆動手段95の駆動カムレール105についても同様である。
次に検査用搬送装置11の動作について説明する。以下の文頭に付した英文字は検査用搬送装置11の動作工程を区分する指標である。検査用搬送装置11は、走行手段25により走行する複数の保持昇降装置23が順次に同じ動作をするものであるが、以下の説明は一つの保持昇降装置23に注目する。また、図3の左側から右向きに保持昇降装置23の走行する行程を「往動区間」と記し、右側から左向きに保持昇降装置23の走行する行程を「復動区間」と記す。同図の左側で保持昇降装置23が180度向きを転じる行程を「送り周回区間」と記し、その右側で180度向きを転じる行程を「戻り周回区間」と記す。
A:保持昇降装置23が送り周回区間を走行する過程で、保持手段35の開閉ローラ133が開閉カムレール143に転がり接触する。開閉カムレール143は、引張コイルスプリング151に抗して、旋回従節137が図12の矢印i'の向きに旋回するように開閉ローラ133を案内する。これにより可動部材135と保持部材141との間隔が広げられる。図10に示すように、入力軸99の規制アーム127は本工程でストッパー119に突き当たる位置にあるとする。
B:上記Aの工程と同時に、挟着手段29の回動ローラ89が回動カムレール91に転がり接触する。回動カムレール91は、回動ローラ89をトーションスプリング111に抗して下方へ案内する。これにより、挟着ローラ85が回動軸73を中心として、図9(a)の矢印g'の向きに回動し、可動ブラケット81,83の間隔が広げられる。
C:保持昇降装置23は、送り周回区間から往動区間に達する手前で、搬送コンベヤ13の搬送ベルト21に載せられたキャリアカップ1に接近する。そして、保持昇降装置23が往動区間に達したところで、可動部材135と保持部材141との間にキャリアカップ1が進入し、このキャリアカップ1に投入された容器7の上部が可動ブラケット81,83の内側に進入する。
D:保持昇降装置23が往動区間に達し、開閉カムレール143は、旋回従節137が図12の矢印iの向きに旋回するよう開閉ローラ133を案内する。これにより可動部材135が保持部材141に接近し、両者の間にキャリアカップ1が保持される。保持手段35によるキャリアカップ1の保持が完了した時点で、キャリアカップ1の下面が搬送ベルト21に接していても良い。
E:上記Dの工程と同時に、回動ローラ89が回動カムレール91から離脱し、トーションスプリング111の弾性力によって回動ローラ89が上方に復帰する。このとき回動軸73が図9(a)の矢印gの向きに回転するので、挟着ローラ85と挟着ローラ87との間、及び挟着ローラ85と駆動ローラ93との間に容器7の上部が挟まれ、挟着手段29による容器7の挟着が完了する。この後、トーションスプリング111の弾性力によって容器7の挟着が維持される。
F:保持昇降装置23が往動区間を走行する過程で、昇降手段33の昇降カムレール69が昇降ローラ67を上方へ案内する。これにより、昇降部材37が挟着手段29に挟着された容器7と共に上昇し、保持手段35に保持されたキャリアカップ1から容器7の全体が露出したところで、昇降部材37の上昇が停止する。また、保持手段35の開閉ローラ133は、本工程で開閉カムレール143から離脱するが、引張コイルスプリング151の弾性力によってキャリアカップ1の保持が維持される。
G:保持昇降装置23が往動区間を走行する過程、或いは保持昇降装置23が戻り周回区間を通過し復動区間を走行する過程で、図11に示す回転駆動手段95の入力ローラ129が駆動カムレール105に転がり接触する。駆動カムレール105は、図10の矢印jの向きに入力軸99が回転するよう入力ローラ129を案内する。これにより入力軸99に入力される回転力に基づき駆動ローラ93が回転するので、挟着手段29に挟着された容器7が駆動ローラ93の回転に従い回転する。
上記Gの工程で、規制アーム127が矢印jの向きに旋回しストッパー123に突き当たるまでに、容器7は鉛直軸周りに約180度回転することになる。このように回転する容器7の全周を例えばオペレータが目視で検査するようにしても良い。或いは、容器7を撮影するモニターカメラによる容器7の全周の画像情報に基づき、コンピュータが容器7の不具合の有無を判定しても良い。
H:保持昇降装置23が復動区間に達し、保持手段35に保持されたキャリアカップ1が、搬出コンベヤ17の搬出ベルト22に乗り上げる。昇降手段33の昇降カムレール69が昇降ローラ67を下方へ案内し、挟着手段29に挟着された容器7がキャリアカップ1の開口部3に投入されるまで、昇降部材37を下降させる。続いて、保持手段35の開閉ローラ133が開閉カムレール145に転がり接触し、可動部材135と保持部材141との間隔が広げられる。これにより、保持手段35からキャリアカップ1が解放され、搬出コンベヤ17の搬出ベルト22に受け止められる。
I:上記Hの工程と同時に、挟着手段29の回動ローラ89が回動カムレール91に転がり接触し、挟着ローラ85と挟着ローラ87との間隔、及び挟着ローラ85と駆動ローラ93との間隔が広げられ、挟着手段29から容器7が解放される。
J:保持昇降装置23は、送り周回区間を走行する過程で、搬出コンベヤ17の搬出ベルト22に載せられたキャリアカップ1から離れる一方、キャリアカップ1は、これに投入された容器7と共に搬出コンベヤ17によって搬出される。この後、図10の矢印j'の向きに入力軸99が回転するように、図に表していないカム等が入力ローラ129を案内する。これにより、規制アーム127がストッパー119に突き当たる位置に復帰し、検査用搬送装置11は上記Aの工程を繰り返すことができる。
以上に述べた検査用搬送装置11によれば、容器7を鉛直軸周りに約180度回転させるので、オペレータは視点を移動することなく容器7の全周を視野に入れることができ、容器7を保持昇降装置23の正面から一目で検査することができる。また、オペレータは、保持昇降装置23によって鉛直軸周りに回転される総ての容器7を全数検査することができる。
昇降手段33は、挟着手段29に挟着された容器7の全体がキャリアカップ1から露出する位置まで、挟着手段29を上昇させるので、容器7がキャリアカップ1に遮られることがなく、オペレータの目視、又はモニターカメラによる容器7の全体の検査を行うのに有利である。また、搬出コンベヤ17は、検査を終えた容器7をキャリアカップ1と共に速やかに他所へ搬出することができる。
オペレータが容器7の不具合を認めた場合、その容器7を挟着手段29から直ちに取り除くことができる。即ち、2つの支軸77,79に設けたトーションスプリング115は、図10に示すように、複数の挟着ローラ85,87、及び駆動ローラ93を容器7に押し付けるように、一対の可動ブラケット81,83を付勢するものである。このため、オペレータが容器7を掴む等して可動ブラケット81,83の間から引き出すようにすれば、図13に示すように、可動ブラケット81,83が支軸77,79を中心に矢印kの向きに回動し、挟着ローラ85と挟着ローラ87との間、及び駆動ローラ93と挟着ローラとの間から容器7を解放することができる。
尚、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づいて種々なる改良、修正、又は変形を加えた態様でも実施することができる。図2に示すように搬送コンベヤ13、搬送分離装置15、及び搬出コンベヤ17を矢印Tの向きに一列に配置しても良い。また、キャリアカップ1、及び容器7の断面は必ずしも円形でなくて良い。既述のコイルスプリング、及びトーションスプリングに代えてゴム等の弾性体を適用しても良い。
上記Gの工程で容器7が約180度回転される前に、オペレータが容器7の全周のうちの半分を検査し、その後、容器7が回転されたときに別のペレータが容器7の全周の残り半分を検査するようにしても良い。
本発明は、容器の用途、材質、又は形状に関わらず、キャリアカップに投入された容器を手早く検査するのに有益な技術である。
1...キャリアカップ、3...開口部、5...溝部、7...容器、9...フランジ、11...検査用搬送装置、13...搬送コンベヤ、15...搬送分離装置、17...搬出コンベヤ、19...プーリー、21...搬送ベルト、22...搬出ベルト、23...保持昇降装置、25...走行手段、27...支持部材、29...挟着手段、31...案内手段、33...昇降手段、35...保持手段、37...昇降部材、39...支柱、41...ベース滑子、43...走行案内レール、45...走行ローラ、47...上側板、49...スペーサ、51...下側板、53...継手軸、55...係合ローラ、57...連結ロッド、59...ドラム、61...螺旋溝、63...ガイドポール、65...昇降滑子、67...昇降ローラ、69...昇降カムレール、71...ベアリング、73...回動軸、75...懸架部材、77,79,139...支軸、81,83...可動ブラケット、85,87...挟着ローラ、89...回動ローラ、91...回動カムレール、93...駆動ローラ、95...回転駆動手段、97...入力従節、99...入力軸、101,103...伝達円板、105...駆動カムレール、107...支持板、109...回動従節、111...トーションスプリング、115...付勢手段(トーションスプリング)、113,117,119,123,156...ストッパー、121,131,147,149...掛片、125...旋回爪、127...規制アーム、129...入力ローラ、133...開閉ローラ、135...可動部材、137...旋回従節、141...保持部材、143,145...開閉カムレール、151...引張コイルスプリング、153...爪。

Claims (3)

  1. 上向きの開口部を有するキャリアカップと、前記開口部に投入され前記開口部の上方に上部を突出させる容器とを搬送する過程で、前記キャリアカップから前記容器を分離する検査用搬送装置であって、
    前記キャリアカップの載せられる搬送ベルトを走行させる搬送コンベヤと、
    前記搬送ベルトの走行する向きの下流側に配置され、互いに連結された複数の支持部材と、
    前記複数の支持部材を前記搬送ベルトの走行に同期する速度で走行させる走行手段と、
    相互に対向する複数のローラの間に前記容器の上部を着脱自在に挟着する挟着手段と、
    前記挟着手段のローラを回転させる回転駆動手段と、
    前記支持部材に支持され、前記挟着手段を昇降自在に案内する案内手段と、
    前記挟着手段を昇降させる昇降手段と、
    前記挟着手段の下方で前記支持部材に支持され、前記キャリアカップを着脱自在に保持する保持手段とを備え、
    前記搬送コンベヤの搬送ベルトに載せられたキャリアカップを前記保持手段が保持し、このキャリアカップに投入された容器の上部を前記挟着手段が挟着し、前記昇降手段が前記挟着手段を上昇させた状態で、前記挟着手段に保持された容器を、前記回動手段による前記ローラの回転に従わせ回転させることを特徴とする検査用搬送装置。
  2. 前記支持部材の走行する向きの下流側に配置され、前記支持部材の走行に同期する速度で、前記キャリアカップの載せられる搬出ベルトを走行させる搬出コンベヤを備え、
    前記支持部材が前記搬送コンベヤから前記搬出コンベヤまで走行する過程で、前記昇降手段は、前記挟着手段に挟着された容器が前記保持手段に保持されたキャリアカップから分離する位置まで、前記挟着手段を上昇させ、前記保持手段を下降させる動作に転じることにより、前記容器を前記キャリアカップの開口部に没入させ、
    前記保持手段に保持されたキャリアカップが前記搬出コンベヤに達した位置で、前記保持手段が前記キャリアカップを解放し、前記挟着手段が前記容器の上部を解放することにより、前記支持部材から離脱するキャリアカップを、前記搬出コンベヤの搬出ベルトが受け止めることを特徴とする請求項1に記載の検査用搬送装置。
  3. 前記昇降部材が、前記案内手段に鉛直方向に案内される昇降部材を備え、
    前記挟着手段が、前記複数のローラを支持する一対の可動ブラケットと、前記昇降部材に前記一対の可動ブラケットを回転自在に連結する支軸と、前記一対の可動ブラケットにそれぞれ支持された複数のローラを前記容器に押し付ける付勢手段とを備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の検査用搬送装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015143152A (ja) * 2014-01-31 2015-08-06 株式会社エスイー工業 容器搬送装置
WO2023136261A1 (ja) * 2022-01-11 2023-07-20 株式会社京都製作所 リニア搬送装置
JP7481622B2 (ja) 2020-05-29 2024-05-13 株式会社 資生堂 物品搬送装置

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