JP2011194311A - ベーパ回収装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は吸着槽から脱着された燃料成分を還流させる際にタンク圧力の上昇を防止することを課題とする。
【解決手段】ベーパ回収装置10は、複数の地下タンク20A〜20Cと、吸着槽30と、ベーパ回収経路40と、制御装置50とを有する。制御装置50は、荷卸しタンク検出手段60と、回収経路切換手段70と、吸着槽制御手段80とを有する。真空ポンプ190の吐出口に接続された還流管200は、地下タンク20Bの気相領域に接続されている。還流管200は、一端が真空ポンプ190の吐出口に接続され、他端が各地下タンク20A〜20Cの気相領域に挿通された分岐管210A〜210Cに連通されている。吸着槽30において、吸着材32に吸着された燃料成分を脱着するとき、還流管200及び分岐管210A〜210Cを介して脱着された燃料成分を各地下タンク20A〜20Cとの圧力差により各地下タンク20A〜20Cに還流させる。
【選択図】図1

Description

本発明はベーパ回収装置に係り、特に吸着材が充填された吸着槽にベーパを供給してベーパに含まれる燃料成分を吸着材により吸着させた後、吸着材に吸着された燃料成分を脱着してタンクに還流させるよう構成されたベーパ回収装置に関する。
給油所等の燃料供給施設では、タンクローリ車の各ハッチから液体燃料が荷卸しされるタンクが設置されている。この種のタンクは、主に地下に埋設されており、タンクローリ車との高低差を利用してタンクローリ車に積載された液体燃料が荷卸しホースを介して荷卸しする際に液体燃料から蒸発したベーパ(油蒸気)がタンク内上部空間に発生する。
また、給油所のタンクは、高所で大気に連通された通気口を有する通気管が接続されており、荷卸し時は液面の上昇と共に、ベーパを大気中に放出するように構成されている。
近年、大気中における環境汚染が問題になっていることから、荷卸し時においてもタンク内のベーパに含まれる燃料成分(石油に主成分となる炭化水素:HC成分)を回収してベーパによる大気汚染を防止することが要望されている。
ベーパ回収装置としては、例えば、ベーパに含まれる燃料成分を吸着する吸着材(例えば、シリカゲルなど)を用いて吸着し(吸着材にベーパを吸着する工程を吸着工程という)、ベーパが大気中に放出されることを防止すると共に、吸着材に吸着された燃料成分を脱着し(吸着材よりベーパを脱着する工程を脱着工程という)、タンクに戻すように構成されたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−264733号公報
しかしながら、従来は、各タンク毎に当該各タンク専用のベーパ回収装置を設けることで、タンクローリ車の複数のハッチそれぞれに積込まれた油液を各タンクに荷卸しすることに伴って各タンクより排出されるベーパを各ベーパ回収装置により回収し、且つ吸着材から脱着された燃料成分を荷卸しされた当該タンクに還流させる構成である。このため、タンク毎にベーパ回収装置を設ける必要があり、複数のベーパ回収装置を設置するためのスペースを給油所の敷地内に確保しなければならず、設置スペースによる制約と共に、設備費が増大するという問題があった。
さらに、吸着材から脱着された燃料成分を荷卸しされたタンクに還流させる際においては、タンクの上部空間の容積が小さいため、少量の燃料成分を還流させただけでタンクの上部空間の圧力が大きく上昇することになる。このため、吸着材から脱着された燃料成分をすぐに還流することができず、当該タンク内の油液がある程度消費されて当該タンク内の上部空間の容積がある程度大きくなった後に還流を行なわなくてはならないという問題があった。
そこで、本発明は上記事情に鑑み、上記課題を解決したベーパ回収装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は以下のような手段を有する。
(1)本発明は、液体燃料が荷卸しされる複数のタンクと、
前記液体燃料から蒸発したベーパを吸着するための吸着材が充填された吸着槽と、
前記吸着槽と真空ポンプの吸込み口とを連通する脱着経路と、
前記真空ポンプの吐出口と前記複数のタンクとを連通する還流経路と、
前記荷卸し中にタンク内より排出されるベーパを前記吸着槽内に供給して当該ベーパに含まれる燃料成分を前記吸着材に吸着させる吸着工程を行ない、当該ベーパに含まれる燃料成分を前記吸着槽で吸着させた後に前記吸着材から前記燃料成分を脱着させる脱着工程を行ない、当該脱着された燃料成分を前記還流経路を介して前記複数のタンクに還流させるように制御する制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記脱着工程を行う際、前記複数のタンクの各上部空間を連通すると共に、前記真空ポンプを起動させて前記脱着経路を介して前記吸着槽内の吸着材に吸着されたベーパの燃料成分を脱着し、前記脱着された燃料成分を前記複数のタンクに還流させることを特徴とする。
(2)本発明は、前記タンクの圧力変化を検出する圧力検出器と、
前記制御手段は、前記脱着工程を行う際、前記圧力検出器により検出された圧力値が所定値以下になったときに前記真空ポンプを起動させて前記吸着材から前記燃料成分の脱着を開始することを特徴とする。
(3)本発明の前記制御手段は、前記脱着工程を行っている際に、前記圧力検出器により検出された圧力値が前記タンクに連通する通気管に設けられた排気弁が開弁する所定の上限圧力値よりも低い所定の圧力値である第1の圧力値以上となったときに前記真空ポンプを停止させて脱着を中断し、その後、前記圧力検出器により検出された圧力値が前記第1の圧力値以下の所定の圧力値である第2の圧力値に低下したとき前記真空ポンプを再起動することにより前記脱着工程を再開することを特徴とする。
(4)本発明の前記制御手段は、前記吸着槽内の吸着材に吸着されたベーパの燃料成分を脱着すると共に、前記脱着された燃料成分を前記複数のタンクのうち荷卸しされていない他のタンクに還流させることを特徴とする。
(5)本発明は、前記複数のタンクに連通された前記還流経路の分岐経路のそれぞれに還流用の開閉弁を設け、
前記制御手段は、前記脱着された燃料成分を前記複数のタンクのうち荷卸しされていない他のタンクに還流させるように前記複数の開閉弁を選択的に開弁することを特徴とする。
本発明によれば、吸着槽の吸着材により吸着されたベーパの燃料成分を吸着材から脱着して複数のタンクに還流することにより、荷卸しされタンク内圧力の上昇を抑制して還流された燃料成分によって通気管のブリーザー弁が開弁することを防止してタンク内のベーパが大気中に放出されることを防止できる。よって、荷卸し時の環境汚染を防止することができると共に、吸着槽の設置スペース及び設備費を削減することが可能になる。
本発明によるベーパ回収装置の一実施例を示すシステム構成図である。 制御装置が実行するベーパ回収制御処理を説明するためのフローチャートである。 待機工程1の制御処理を説明するためのフローチャートである。 吸着工程の制御処理を説明するためのフローチャートである。 図4Aの制御処理に続いて実行される制御処理を説明するためのフローチャートである。 待機工程2の制御処理を説明するためのフローチャートである。 脱着工程の制御処理を説明するためのフローチャートである。 脱着中断処理を説明するためのフローチャートである。 パージ脱着処理を説明するためのフローチャートである。 ベーパ回収装置の変形例を示すシステム構成図である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。
図1は本発明によるベーパ回収装置の一実施例を示すシステム構成図である。図1に示されるように、ベーパ回収装置10は、複数の地下タンク20A〜20Cと、吸着槽30と、ベーパ回収経路40と、制御装置50とを有する。制御装置50は、荷卸しタンク検出手段60と、回収経路切換手段70と、吸着槽制御手段80とを有する。
本実施例では、1基の吸着槽30に対して3基の地下タンク20A〜20Cをベーパ回収経路40を介して並列に接続されている。本実施例では、1基の吸着槽30に対して3基の地下タンク20A〜20Cをベーパ回収経路40を介して並列に接続する構成を一例として挙げたが、これに限らず、1基の吸着槽30に対して2基あるいは3基以上の地下タンクとを並列に接続する構成としてもよいのは勿論である。
また、図1において、各地下タンク20A〜20Cに貯留された液体燃料を汲み上げて車両の燃料タンクに給油する計量機(給油装置)及び計量機による給油情報を管理する管理コンピュータの図示が省略されている。
複数の地下タンク20A〜20Cは、本実施例では、20KL,10KL,30KLといった具合に夫々容量の異なるタンクであり、液体燃料が貯留されている。液体燃料としては、例えば、レギュラーガソリン、ハイオクガソリン、軽油、灯油などがあるが、ここでは、説明の便宜上、各地下タンク20A〜20Cには、ガソリンが貯留されているものとする。また、地下タンク20A、20Bは、同一のタンク内を隔壁で2つの室に仕切る構成であり、実質的に2つタンクである。
各地下タンク20A〜20Cは、タンクローリ車に積込まれた液体燃料を荷卸しするための注油管90A〜90Cと、荷卸し時にタンク内圧の増大及び低下を防止するための通気管100A〜100Cとが接続されている。注油管90A〜90Cは、上端に荷卸しホースが接続される注油口92A〜92Cが設けられている。通気管100A〜100Cは、上端が地上の高所まで延在しており、その先端には、タンク内圧が所定圧以上(上限圧力値)に上昇すると開弁してタンク内圧を上限圧力値以下の所定の圧力に減圧するとともに、タンク内圧が所定圧未満(下限圧力値)に低下すると開弁することにより、タンク内圧を上限圧力値から下限圧力値との間に保持するブリーザー弁102A〜102Cが設けられている。
吸着槽30は、円筒形状の容器からなり、内部にベーパに含まれる燃料成分を吸着する粒状の吸着材32が充填されている。
吸着槽30は、内部を上下方向に4ブロックに分けた場合、各ブロックの温度を測定する温度センサ(温度検出手段)T1〜T4が取り付けられている。温度センサT1〜T4としては、熱電対などからなり、防爆構造とされた温度検出部が吸着槽30の内部に挿入されている。また、温度センサT1〜T4は、夫々高さ方向の異なる位置に充填された吸着材32の温度を測定し、その検出温度に対応する電気的な検出信号を制御装置50に出力する。尚、温度センサの数及び設置場所は、上記数及び設置場所に限らない。また、温度センサT1〜T4としては、測温抵抗体あるいはサーミスタ等を用いても良い。
ベーパ回収経路40は、通気管100A〜100Cの途中から分岐されたベーパ回収管120A〜120Cと、ベーパ回収管120A〜120Cと吸着槽30の下端との間を連通するベーパ回収用共通管130とを有する。また、ベーパ回収管120A〜120Cには、各地下タンク20A〜20Cの気相領域の圧力(べーパ圧)を検出する圧力伝送器PT1〜PT3と、タンク選択用の電磁弁(開閉弁)V1〜V3とが設けられている。
また、ベーパ回収用共通管130の吸着槽30の近傍には、ベーパ回収の際に開弁される給気用の電磁弁(開閉弁)V4が設けられている。
吸着槽30は、上端に連通された排気管140を有する。排気管140の上端は、大気弁150が設けられ、排気管140の途中には、吸着時に開弁される排気弁としての電磁弁(開閉弁)V5が設けられている。排気管140には、電磁弁V5の上流側と下流側とをバイパスするパージ用分岐管160が連通されている。パージ用分岐管150には、脱着パージ時に開弁される吸着槽パージ用の電磁弁(開閉弁)V6と流路を絞るオリフィス170とが設けられている。
さらに、吸着槽30の下端には、脱着管180の一端が接続されている。脱着管180の他端は、真空ポンプ190の吸込み口に接続されている。脱着管180は、脱着時の吸着槽30の圧力を検出する圧力伝送器PT4と、脱着用の電磁弁(開閉弁)V7と、40μm用の第1フィルタ182と、10μm用の第2フィルタ184とが設けられている。
真空ポンプ190の吐出口に接続された還流管200は、地下タンク20Bの気相領域に接続されている。還流管(還流経路)200は、一端が真空ポンプ190の吐出口に接続され、他端が各地下タンク20A〜20Cの気相領域に挿通された分岐管210A〜210Cに連通されている。そして、吸着槽30において、当該吸着槽30内を負圧にして吸着材32に吸着された燃料成分を当該吸着材32より脱着する脱着工程が行なわれるとき、還流管200及び分岐管210A〜210Cを介して脱着された燃料成分を各地下タンク20A〜20Cに戻してベーパに含まれた燃料成分の再利用を可能にする。
その際、荷卸しを受けた当該地下タンクの圧力よりも荷卸しを受けていない他の地下タンクの内部圧力の方が低いので、脱着された燃料成分は主に他の地下タンクに還流される。
また、タンクローリ車から荷卸しを受けていない地下タンクにも回収した燃料成分を還流させるため、荷卸しを受けていない他の地下タンクは、各地下タンク20A〜20Cの貯蔵量が給油により減少して上部空間(気相領域)の容積が荷卸しを受けた地下タンクよりも大きい。従って、荷卸しを受けた地下タンクは、燃料の貯蔵量が上限値(例えば、全容積の90%)に達しており、上部空間(気相領域)の容積が小さく、且つタンク内圧力が増大している。このような、荷卸し完了状態の地下タンクに回収された燃料成分を全て還流させてしまうと、当該地下タンクの圧力がさらに増大して通気管100A〜100Cの上端に設けられたブリーザー弁102A〜102Cが開弁して地下タンク内のベーパが大気中に放出されてしまい、この結果、ベーパの燃料成分の回収率が低下してしまうといった問題が生じる。
しかしながら、本実施例では、吸着槽30で脱着された燃料成分を真空ポンプ190の吐出口の圧力と複数の地下タンク20A〜20Cの内部圧力との圧力差によって各地下タンク20A〜20Cに還流させることで荷卸しを受けた当該地下タンクの大きな圧力上昇を防止するようになっている。また、荷卸しを受けていない他の地下タンクに脱着された燃料成分を還流することにより、各地下タンクの圧力上昇を分散させることができるので、回収された燃料成分を還流させることでブリーザー弁102A〜102Cが開弁することを防止できる。
尚、本実施例では、還流管200及び分岐管210A〜210Cを介して脱着された燃料成分を各地下タンク20A〜20Cの夫々に還流させる構成を一例として挙げたが、これに限らず、例えば、3基の地下タンク20A〜20Cのうち容積の大きい地下タンク210A,210Cに還流管200の他端が接続される構成としても良い。また、地下タンクが3基以上設置されている場合は、そのうちの容積の大きい方の地下タンク2基または3基に還流管200の他端を接続するように構成しても良い。
制御装置50は、メモリに記憶された各制御プログラムを読み込んで上記温度センサT1〜T4により検出された温度、及び各圧力伝送器PT1〜PT4により検出された圧力値に基づいて各工程(吸着、排気、脱着、パージ、還流)を行なうように各電磁弁V1〜V7を開弁または閉弁させる制御を行う。
荷卸しタンク検出手段60は、地下タンク20A〜20Cのうち荷卸しを行なう一のタンクを検出する。本実施例では、地下タンク20A〜20Cのうちの圧力変化を検出する圧力伝送器PT1〜PT3(圧力検出器)と、圧力伝送器PT1〜PT3により検出された圧力値が所定値以上になったときに当該荷卸し開始、及び荷卸し中のタンク検出信号を出力する制御プログラム(検出信号出力手段)とを有する。
本実施例では、圧力伝送器PT1〜PT3により検出された圧力値が所定値以上になったときに当該タンクが荷卸し開始、及び荷卸し中であることを判定する場合について説明するが、検出手段としては、圧力伝送器PT1〜PT3に限るものではなく、例えば、タンクローリ車の荷卸しホースが注油口92A〜92Cに接続されたことを検出するセンサまたはスイッチを設け、これらの検出信号に基づいて当該タンクが荷卸し開始、及び荷卸し中であることを判定する構成としても良い。あるいは、圧力伝送器PT1〜PT3の代わりに地下タンク20A〜20Cの夫々に設けられた液面計からの検出信号に基づいて当該タンクが荷卸し開始、及び荷卸し中であることを判定する構成としても良い。
回収経路切換手段70は、荷卸しタンク検出手段60により検出された当該タンクと吸着槽30とを連通するようにベーパ回収経路40を切り換えるように各電磁弁の開閉制御を行なう。本実施例では、地下タンク20A〜20Cのそれぞれと吸着槽30とを連通する箇所に設けられた複数の電磁弁V1〜V3と、複数の電磁弁V1〜V3のうち荷卸しタンク検出手段60により検出された荷卸し中の当該タンクと吸着槽30とを連通するための電磁弁V1〜V3の何れかを選択的に開弁させる制御プログラム(弁制御手段)とを有する。
吸着槽制御手段80は、回収経路切換手段70により切換えられたベーパ回収経路40を介して荷卸し中のタンク内で発生したベーパを吸着槽30内に供給してベーパに含まれる燃料成分を吸着材32に吸着させるように各電磁弁V1〜V7の開閉制御を行なう。
吸着槽制御手段80は、各工程(吸着、排気、脱着、パージ、還流)に応じて各電磁弁V1〜V7の開閉制御を行う制御手段(吸着手段80A、気体排出手段80B、脱着手段80C、還流手段80D)を有する。吸着手段80Aは、荷卸し中のタンク内で発生したベーパを吸着槽30内に供給してベーパに含まれる燃料成分を吸着材32に吸着させるように各電磁弁V1〜V7の開閉制御を行なう。気体排出手段80Bは、吸着槽30でベーパに含まれる燃料成分を除去された気体を当該吸着槽30外に排出させるように各電磁弁V1〜V7の開閉制御を行なう。脱着手段80Cは、吸着槽30内と連通し、吸着材32から燃料成分を脱着させるように各電磁弁V1〜V7の開閉制御を行なう。還流手段80Dは、脱着された燃料成分を複数の地下タンク20A〜20Cの何れかに還流させるように各電磁弁V1〜V7の開閉制御を行なう。
さらに、吸着槽制御手段80は、複数の地下タンク20A〜20Cの各上部空間を連通すると共に、真空ポンプ190を起動させて脱着管180を介して吸着槽30内の吸着材32に吸着されたベーパの燃料成分を脱着し、脱着された燃料成分を複数の地下タンク20A〜20Cに還流させるように各電磁弁V1〜V7の開閉制御を行なう。複数の地下タンク20A〜20Cの各上部空間を連通することにより、荷卸しされた地下タンクの圧力が荷卸しされていない他の地下タンクに供給されてタンク内圧力が均圧化される。
また、吸着槽制御手段80は、圧力伝送器PT1〜PT3により検出された地下タンク20A〜20Cの各圧力値が所定値以下になったときに真空ポンプ190を起動させて吸着材32から燃料成分の脱着を開始するように制御する。よって、地下タンク20A〜20Cの各圧力値が所定値以下に低下した状態で吸着槽30の脱着が行なわれるため、地下タンク20A〜20Cに脱着された燃料成分が還流されてもタンク内圧力がブリーザー弁102A〜102Cの開弁圧に上昇することが防止される。
また、吸着槽制御手段80は、圧力伝送器PT1〜PT3により検出された圧力値が地下タンク20A〜20Cに連通する通気管100A〜100Cのブリーザー弁102A〜102Cが開弁する所定値に上昇したときに真空ポンプ190を停止させて脱着を中断し、圧力伝送器PT1〜PT3により検出された圧力値がブリーザー弁102A〜102Cが開弁する所定値以下に低下したとき真空ポンプ190を再起動するように制御する。
また、吸着槽制御手段80は、吸着槽30内の吸着材32に吸着されたベーパの燃料成分を脱着すると共に、脱着された燃料成分を複数の地下タンク20A〜20Cのうち荷卸しされていない他の地下タンクに還流させるように制御する。
ここで、制御装置50が実行する制御処理について説明する。図2は制御装置50が実行するベーパ回収制御処理を説明するためのフローチャートである。
図2において、制御装置50は、S11で真空ポンプ190を停止させると共に、各電磁弁V1〜V7を閉弁させて初期状態を設定する。次のS12では、制御状態を待機工程1にセットする。
次のS13では、待機工程1がセットされたか否かをチェックする。S13において、待機工程1がセットされたときは(YESの場合)、S14に進み、荷卸し開始待ちの制御処理N1を実行する。次のS15では、制御状態を吸着工程にセットする。続いて、S16に進む。また、上記S13において、待機工程1がセットされていないときは(NOの場合)、S16に進む。
S16では、吸着工程がセットされたか否かをチェックする。S16において、吸着工程がセットされたときは(YESの場合)、S17に進み、吸着工程の制御処理Aを実行する。次のS18では、制御状態を待機工程2にセットする。続いて、S19に進む。また、上記S16において、吸着工程がセットされていないときは(NOの場合)、S19に進む。
S19では、制御状態が待機工程2にセットされたか否かをチェックする。S19において、制御状態が待機工程2にセットされたときは(YESの場合)、S20に進み、計量機給油待ちの制御処理N2を実行する。次のS21では、制御状態を真空脱着工程をセットする。続いて、S22に進む。また、上記S19において、制御状態が待機工程2にセットされていないときは(NOの場合)、S22に進む。
S22では、制御状態が真空脱着工程にセットされたか否かをチェックする。S22において、制御状態が真空脱着工程にセットされたときは(YESの場合)、S23に進み、真空脱着工程の制御処理Bを実行する。次のS24では、制御状態をパージ脱着工程にセットする。続いて、S25に進む。また、上記S22において、制御状態が真空脱着工程にセットされていないときは(NOの場合)、S25に進む。
S25では、制御状態がパージ脱着工程にセットされたか否かをチェックする。S25において、制御状態がパージ脱着工程にセットされたときは(YESの場合)、S26に進み、パージ脱着工程の制御処理Cを実行する。また、S25において、制御状態がパージ脱着工程にセットされていないときは(NOの場合)、上記S13に戻り、S13〜S27の処理を繰り返す。
次に前述したS14の待機工程1の制御処理N1について説明する。図3は待機工程1の制御処理N1を説明するためのフローチャートである。
図3に示されるように、S31では、排気管140の電磁弁V7と脱着管180の電磁弁V5を開弁させる。
次のS32では、待機開放タイマt4に設定時間4をセットしたタイマt4をスタートさせる。続いて、S33に進み、待機開放タイマt4が設定時間4に達したか否かをチェックする。S33において、待機開放タイマt4が設定時間4に達したときは(YESの場合)、S34に進み、排気管140の電磁弁V7と脱着管180の電磁弁V5を閉弁させて吸着工程を終了する。
次のS35では、圧力伝送器PT1により検出された圧力値を読み込んで地下タンク20Aの圧力が予め設定された設定圧P1以上になったか否かをチェックする。設定圧P1は、当該地下タンクに対する荷卸し開始を判定するために設定される任意の圧力値であり、初期設定としては、例えば、4.5PaGが設定される。
S35において、地下タンク20Aの圧力が予め設定された設定圧P1以上でないときは(NOの場合)、当該地下タンク20Aで荷卸しが行なわれていないので、S36に進み、圧力伝送器PT2により検出された圧力値を読み込んで地下タンク20Bの圧力が予め設定された設定圧P1以上になったか否かをチェックする。
S36において、地下タンク20Bの圧力が予め設定された設定圧P1以上でないときは(NOの場合)、当該地下タンク20Bで荷卸しが行なわれていないので、S37に進み、圧力伝送器PT3により検出された圧力値を読み込んで地下タンク20Cの圧力が予め設定された設定圧P1以上になったか否かをチェックする。
S37において、地下タンク20Cの圧力が予め設定された設定圧P1以上でないときは(NOの場合)、当該地下タンク20Cで荷卸しが行なわれていないので、上記S35に戻り、S35〜S37の処理を繰り返す。従って、タンクローリ車に積込まれた燃料が地下タンク20A〜20Cの何れかに荷卸しされるまで、各地下タンク20A〜20Cの圧力変化を監視する。
また、上記S35〜S37において、圧力伝送器PT1〜PT3により各地下タンク20A〜20Cの何れかで圧力上昇が検出されたときは(YESの場合)、今回の待機工程1の制御処理N1を終了する。
次に、前述したS20の吸着工程の制御処理Aについて説明する。図4Aは吸着工程の制御処理Aを説明するためのフローチャートである。図4Bは図4Aの制御処理に続いて実行される制御処理を説明するためのフローチャートである。
図4Aに示されるように、S41では、圧力伝送器PT1により検出された圧力値を読み込んで地下タンク20Aの圧力が予め設定された設定圧P1(荷卸し開始判定圧力)以上になったか否かをチェックする。S41において、地下タンク20Aの圧力が予め設定された設定圧P1以上のときは(YESの場合)、当該地下タンク20Aで荷卸しが行なわれているので、S42に進み、地下タンク20Aのベーパ回収管120Aに設けられた電磁弁V1を開弁させる。
また、上記S41において、地下タンク20Aの圧力が予め設定された設定圧P1以上でないときは(NOの場合)、当該地下タンク20Aで荷卸しが行なわれていないので、S43に進み、圧力伝送器PT2により検出された圧力値を読み込んで地下タンク20Bの圧力が予め設定された設定圧P1(荷卸し開始判定圧力)以上になったか否かをチェックする。
S43において、地下タンク20Bの圧力が予め設定された設定圧P1以上のときは(YESの場合)、当該地下タンク20Bで荷卸しが行なわれているので、S44に進み、地下タンク20Bのベーパ回収管120Bに設けられた電磁弁V2を開弁させる。
また、上記S43において、地下タンク20Bの圧力が予め設定された設定圧P1以上でないときは(NOの場合)、当該地下タンク20Bで荷卸しが行なわれていないので、S45に進み、圧力伝送器PT3により検出された圧力値を読み込んで地下タンク20Cの圧力が予め設定された設定圧P1(荷卸し開始判定圧力)以上になったか否かをチェックする。
S45において、地下タンク20Cの圧力が予め設定された設定圧以上のときは(YESの場合)、当該地下タンク20Cで荷卸しが行なわれているので、S46に進み、地下タンク20Cのベーパ回収管120Cに設けられた電磁弁V3を開弁させる。
また、上記S45において、地下タンク20Cの圧力が予め設定された設定圧P1以上でないときは(NOの場合)、当該地下タンク20Cで荷卸しが行なわれていないので、今回の吸着工程の制御処理Aを終了する。
また、圧力伝送器PT1〜PT3により各地下タンク20A〜20Cの何れかで圧力上昇が検出されたときは、当該圧力上昇が検出された当該地下タンクで荷卸しが開始されたものと判断してS47に進む。S47では、吸着槽30の下端側(給気側)に連通された電磁弁V4と吸着槽30の上端側(排気側)に連通された電磁弁V5を開弁させる。上記S41〜S46の処理は、各地下タンク20A〜20Cの荷卸し状態を監視する地下タンク圧力監視処理1である。
この地下タンク圧力監視処理1により、圧力伝送器PT1〜PT3により検出された地下タンク20A〜20Cの圧力変化に基づいて電磁弁V1〜V3の何れかを選択することで荷卸しを行なっている地下タンクを判別し、選択された当該荷卸し中の地下タンクの気相領域からのベーパが吸着槽30に供給される。
次のS48では、吸着時間タイマt1に設定時間1をセットして吸着時間タイマt1をスタートさせる。尚、設定時間1は、吸着槽30における吸着時間であり、且つ当該地下タンクへの荷卸しが終了するまでに要する任意の設定時間(例えば、初期設定では1時間)である。
続いて、S49に進み、吸着時間タイマt1が設定時間1に達したか否かをチェックする。S49において、吸着時間タイマt1が設定時間1に達していないときは(NOの場合)、S50に進み、S50〜S55の地下タンク圧力監視処理2を実行する。この地下タンク圧力監視処理2は、上記S41〜S46の処理と同様のため、これらの説明は省略する。
また、S49において、吸着時間タイマt1が設定時間1に達したときは(YESの場合)、S56に進み、電磁弁V1〜V3を閉弁させてベーパの回収を停止すると共に、S50〜S55による地下タンク圧力監視処理を終了する。続いて、S57では、吸着終了判定タイマt2に設定時間2をセットし、吸着終了判定タイマt2をスタートさせる。
図4Bに示されるように、次のS58では、吸着終了判定タイマt2が設定時間2に達したか否かをチェックする。設定時間2は、吸着槽30による吸着工程が終了したかを判定するための吸着終了判定時間であり、且つ当該地下タンクへの荷卸中の有無を判定するため地下タンク20A〜20Cの容量に応じた任意の設定時間(例えば、初期設定では1分間)である。
S58において、吸着終了判定タイマt2が設定時間2に達していないときは(NOの場合)、S59に進み、S59〜S64の地下タンク圧力監視処理3を実行する。この地下タンク圧力監視処理3は、上記S41〜S46の処理と同様のため、これらの説明は省略する。
S58において、吸着終了判定タイマt2が設定時間2に達したときは(YESの場合)、S65に進み、地下タンク20Aの電磁弁V1が開弁しているか否かをチェックする。S65において、地下タンク20Aの電磁弁V1が開弁していないときは(NOの場合)、S66に進み、地下タンク20Bの電磁弁V2が開弁しているか否かをチェックする。S66において、地下タンク20Bの電磁弁V2が開弁していないときは(NOの場合)、S67に進み、地下タンク20Cの電磁弁V3が開弁しているか否かをチェックする。
上記S65〜S67において、電磁弁V1〜V3の何れかが開弁しているときは(YESの場合)、まだ地下タンクへの荷卸しが継続しているため、S68に進み、吸着延長タイマt3に設定時間3をセットし、吸着終了判定タイマt3をスタートさせる。吸着延長タイマt3が設定時間3に達したか否かをチェックする。設定時間3は、吸着槽30による吸着工程が終了した後の吸着工程の延長かを判定するための吸着延長判定時間であり、当該地下タンクへの荷卸中の有無の判定を延長するための任意の設定時間(例えば、初期設定では30分間)である。
次のS69では、設定時間t3が経過したか否かをチェックする。S69において、設定時間t3が経過するまで当該地下タンクへの荷卸しが延長されると共に、吸着槽30による吸着工程も延長される。そして、S69において、設定時間t3が経過したとき(YESの場合)、S70に進み、電磁弁V1〜V3を閉弁させてベーパの回収を停止してベーパ回収の延長処理を終了する。
また、上記S67において、地下タンク20Cの電磁弁V3が開弁していないときは(NOの場合)、電磁弁V1〜V3が全て閉弁しているので、S71に進み、吸着槽30の下端、上端に連通された電磁弁V4、V5を閉弁してベーパ回収(ベーパの吸着)を終了する。これで、吸着工程の制御処理は終了する。
次に、前述したS20の吸着工程終了後の計量機給油待ちの制御処理N2について説明する。図5は待機工程2の制御処理N2を説明するためのフローチャートである。
図5に示されるように、S81では、圧力伝送器PT1により検出された圧力値を読み込んで地下タンク20Aの圧力が予め設定された設定圧P3以上になったか否かをチェックする。設定圧P3は、地下タンク20A〜20Cの空き容量を判定するために設定される任意の圧力値であり、初期設定値としては、例えば、0kPaに設定される。
S81において、地下タンク20Aの圧力が予め設定された設定圧P3以上でないときは(NOの場合)、当該地下タンク20Aで荷卸しが行なわれていないので、S82に進み、圧力伝送器PT2により検出された圧力値を読み込んで地下タンク20Bの圧力が予め設定された設定圧P3以上になったか否かをチェックする。
S82において、地下タンク20Bの圧力が予め設定された設定圧P3以上でないときは(NOの場合)、当該地下タンク20Bで荷卸しが行なわれていないので、S83に進み、圧力伝送器PT3により検出された圧力値を読み込んで地下タンク20Cの圧力が予め設定された設定圧P3以上になったか否かをチェックする。
S83において、地下タンク20Cの圧力が予め設定された設定圧P3以上でないときは(NOの場合)、当該地下タンク20Cで荷卸しが行なわれていないので、上記S81に戻り、S81〜S83の処理を繰り返す。従って、タンクローリ車に積込まれた燃料が地下タンク20A〜20Cの何れかに荷卸しされるまで、各地下タンク20A〜20Cの圧力変化を監視する。
また、上記S81〜S83において、圧力伝送器PT1〜PT3により各地下タンク20A〜20Cの何れかで圧力上昇が検出されたときは(YESの場合)、今回の待機工程1の制御処理N1を終了する。
次に、前述したS23の脱着工程の制御処理Bについて説明する。図6は脱着工程の制御処理Bを説明するためのフローチャートである。
図6に示されるように、S101では、真空脱着タイマt5に設定時間5をセットして真空脱着タイマt5をスタートさせる。設定時間5の初期設定値は、例えば、4時間が設定される。
次のS102では、空き容量不足判定タイマt8に設定時間8をセットし空き容量不足判定タイマt8をスタートさせる。設定時間8の初期設定値は、例えば、1分間が設定される。
次のS103では、真空ポンプ190を起動させると共に、脱着管180の電磁弁V7を開弁して吸着槽30と真空ポンプ190との間を連通させ、且つ電磁弁V1〜V3を開弁して脱着時の地下タンク20A〜20Cの上部空間を連通する。これにより、荷卸しされた地下タンクの圧力が荷卸しされていない他の地下タンクに供給されて地下タンク20A〜20Cの内部圧力が均圧化される。また、脱着された燃料成分は各地下タンク20A〜20Cの上部空間の全容積に対し還流されることになるので、脱着された燃料成分が各地下タンク20A〜20Cに還流されることによる各地下タンク20A〜20C内のタンク圧力の上昇が抑制され、ブリーザー弁102A〜102Cの開弁圧力(上限圧力値)以上に上昇することが抑制される。
そのため、真空ポンプ190により脱着された燃料成分は、還流管200及び分岐管210A〜210Cを介して各地下タンク20A〜20Cとの圧力差により各地下タンク20A〜20Cに還流される。その際、荷卸しを受けた地下タンクの圧力が他の地下タンクの圧力よりも上昇しており、地下タンク20A〜20Cのうち燃料成分の殆どが荷卸しされていないタンク圧力の低い地下タンクに還流される。このことからも脱着された燃料成分が各地下タンク20A〜20Cに還流されてもタンク圧力がブリーザー弁102A〜102Cの開弁圧力(上限圧力値)以上に上昇することが抑制される。
次のS104では、圧力伝送器PT1により検出された圧力値を読み込んで地下タンク20Aの圧力が予め設定された設定圧P2(第1の圧力値)以上になったか否かをチェックする。設定圧P2は、脱着中断を判定するために設定される任意の圧力値であり、初期設定値としては、例えば、4.0kPaGに設定される。
S104において、地下タンク20Aの圧力が予め設定された設定圧P2以上でないときは(NOの場合)、当該地下タンク20Aの圧力が脱着中断圧力に達していないので、S107に進む。
また、S104において、地下タンク20Aの圧力が予め設定された設定圧P2以上のときは(YESの場合)、当該地下タンク20Aの圧力が脱着中断圧力に達しているので、S105に進み、圧力伝送器PT2により検出された圧力値を読み込んで地下タンク20Bの圧力が予め設定された設定圧P2以上になったか否かをチェックする。
S105において、地下タンク20Bの圧力が予め設定された設定圧P2以上でないときは(NOの場合)、当該地下タンク20Bの圧力が脱着中断圧力に達していないので、S107に進む。
また、S105において、地下タンク20Bの圧力が予め設定された設定圧P2以上のときは(YESの場合)、当該地下タンク20Bの圧力が脱着中断圧力に達しているので、S106に進み、圧力伝送器PT3により検出された圧力値を読み込んで地下タンク20Cの圧力が予め設定された設定圧P2以上になったか否かをチェックする。
S106において、地下タンク20Cの圧力が予め設定された設定圧P2以上でないときは(NOの場合)、当該地下タンク20Cの圧力が脱着中断圧力に達していないので、上記S107に進む。
また、S106において、地下タンク20Cの圧力が予め設定された設定圧P2以上のときは(YESの場合)、当該地下タンク20Cの圧力が脱着中断圧力に達しているので、上記S111に進む。
S107では、圧力判定方式が設定されているか否かをチェックする。S107において、圧力判定方式が設定されている場合は(YESの場合)、S108に進み、脱着管180の圧力伝送器PT4により検出された圧力値を読み込み、吸着槽30の下端側圧力が大気圧以下(真空)に達したか否かをチェックする。尚、本実施例では、S108において、圧力伝送器PT4により検出された圧力値が予め設定された設定値(例えば、2kPaA)以下か否かをチェックする。
S108において、吸着槽30の下端側圧力が大気圧以下(真空)に低下していないときは(NOの場合)、上記S104の処理に戻り、S104以降を繰り返す。また、S108において、吸着槽30の下端側圧力が大気圧以下(真空)に低下したときは(YESの場合)、吸着槽30の脱着が完了したため、S109に進み、真空脱着タイマt5を停止させる。これで、吸着槽30に対する脱着工程が完了したものと判断して制御処理Bを終了する。
また、上記S107において、圧力判定方式が設定されていないときは(NOの場合)、時間判定方式が設定されているのものとしてS110に進み、真空脱着タイマt5が設定時間5に達したか否かをチェックする。S110において、真空脱着タイマt5が設定時間5に達していないときは(NOの場合)、上記S104の処理に戻り、S104以降を繰り返す。また、S110において、真空脱着タイマt5が設定時間5に達したときは(YESの場合)、吸着槽30に対する脱着工程が完了したものと判断して制御処理Bを終了する。
上記S104〜S106において、脱着時の地下タンク20A〜20Cの上部空間の圧力が何れも設定圧P2(第1の圧力値)以上である場合は(YESの場合)、S111に進み、吸着槽30の吸着材32より脱着された燃料成分の還流によって各地下タンク20A〜20Cの上部空間の圧力が増大しているものと判断し、真空ポンプ190を停止させると共に、電磁弁V1〜V3及び脱着管180の電磁弁V7を閉弁させる。これにより、吸着槽30における脱着工程が停止し、脱着中断状態となる。
続いて、S112に進み、真空脱着タイマt5の経過時間をメモリに記憶し、真空脱着タイマt5を停止させる。そして、S113では、脱着中断処理Pを実行する。
次のS114では、真空脱着タイマt5の保存経過時間を設定時間にセットし、真空脱着タイマt5をスタートさせる。次のS115では、脱着中断のために停止させた真空ポンプ190を再起動させて脱着工程を再開すると共に、脱着管180の電磁弁V7を開弁して吸着槽30と真空ポンプ190との間を連通させ、電磁弁V1〜V3を開弁して脱着時の地下タンク20A〜20Cの上部空間の圧力を圧力伝送器PT1〜PT3により検出する。この後は、S104に戻り、S104以降の処理を実行する。
ここで、S113の脱着中断処理Pについて説明する。図7は脱着中断処理Pの制御処理を説明するためのフローチャートである。図7に示されるように、S121では空き容量不足判定タイマt8の経過時間が所定の設定時間8に達したか否かをチェックする。S121において、空き容量不足判定タイマt8の経過時間が所定の設定時間8に達していないときは(NOの場合)、S122に進み、タンク空き待ちタイマt6に設定時間6をセットしタンク空き待ちタイマt6をスタートさせる。設定時間6の初期設定値としては、例えば、30分間が設定される。
次のS123では、タンク空き待ちタイマt6の経過時間が設定時間6に達したか否かをチェックする。このS123では、タンク空き待ちタイマt6の経過時間が設定時間6に達するまで待機状態であり、設定時間6に達した時点でS124に進む。また、上記S121において、空き容量不足判定タイマt8の経過時間が所定の設定時間8に達したときは(YESの場合)、S124に進み、圧力伝送器PT1により検出された圧力値を読み込んで地下タンク20Aの圧力が予め設定された設定圧P3(第2の圧力値)以下になったか否かをチェックする。設定圧P3は、タンク空き容量を判定するため、即ち、タンク空き容量が脱着を再開するのに十分な容積を有しているか否かを判定するために設定される任意の圧力値であり、初期設定値としては、例えば、大気圧に設定される。
S124において、地下タンク20Aの圧力が予め設定された設定圧P3以下でないときは(NOの場合)、当該地下タンク20Aの圧力がタンク空き容量の判定圧力に達していないので、S125に進む。
また、S124において、地下タンク20Aの圧力が予め設定された設定圧P3以下に低下したときは(YESの場合)、当該地下タンク20Aの圧力がタンク空き容量の判定圧力に達しているので、今回の脱着中断処理Pを終了する。
S125では、圧力伝送器PT2により検出された圧力値を読み込んで地下タンク20Bの圧力が予め設定された設定圧P3以下になったか否かをチェックする。S125において、地下タンク20Bの圧力が予め設定された設定圧P3以下でないときは(NOの場合)、当該地下タンク20Bの圧力がタンク空き容量の判定圧力に達していないので、S126に進む。
また、S125において、地下タンク20Bの圧力が予め設定された設定圧P3以下に低下したときは(YESの場合)、当該地下タンク20Bの圧力がタンク空き容量の判定圧力に達しているので、今回の脱着中断処理Pを終了する。
S126において、地下タンク20Cの圧力が予め設定された設定圧P3以下でないときは(NOの場合)、当該地下タンク20Cの圧力がタンク空き容量の判定圧力に達していないので、上記S124に戻り、S124〜S126のタンク内圧監視処理を繰り返す。
また、S126において、地下タンク20Cの圧力が予め設定された設定圧P3以下に低下したときは(YESの場合)、当該地下タンク20Cの圧力がタンク空き容量の判定圧力に達しているので、今回の脱着中断処理Pを終了する。
従って、上記S124〜S126において、車両への給油により地下タンク20A〜20Cの何れかの上部空間の圧力が設定圧P3以下になった場合には(YESの場合)、吸着槽30で脱着された燃料成分を地下タンク20A〜20Cのうち設定圧P3以下に圧力が低下した当該地下タンクへの還流が可能になるので、脱着中断処理Pを終了する。すなわち、各地下タンク20A〜20Cのうち何れか一つでも車両への給油によりタンク内圧力が低下すると、吸着槽30で脱着された燃料成分は、真空ポンプ190の吐出口と各地下タンク20A〜20Cの内圧との圧力差によって還流される。よって、還流管200の他端に連通された分岐管210A〜210Cは、各地下タンク20A〜20Cに並列に接続されているので、タンク内圧が低下した状態の地下タンク(圧力差の大きい地下タンク)に還流し、圧力差の小さい他の地下タンクへの還流が自動的に抑制される。
次に前述したS26のパージ脱着工程の制御処理Cについて説明する。図8はパージ脱着処理を説明するためのフローチャートである。図8に示されるように、S131ではパージ脱着時間タイマt7に設定時間7をセットしパージ脱着時間タイマt7をスタートさせる。設定時間7の初期設定値としては、例えば、4時間が設定される。
次のS132では、空き容量不足判定タイマt8に設定時間8をセットし空き容量不足判定タイマt8をスタートさせる。設定時間8の初期設定値は、例えば、1分間が設定される。
続いて、S133に進み、パージ用分岐管160に設けられたパージ用電磁弁V6を開弁させる。
次のS134〜S141の処理は、前述したS104〜S106、S111〜S115の処理と同様であるので、説明を省略する。
上記S134〜S136において、地下タンク20Bの圧力が予め設定された設定圧P2以上でないときは(NOの場合)、当該地下タンク20Bの圧力が脱着中断圧力に達していないので、S142に進む。S142では、パージ脱着時間タイマt7の経過時間が設定時間7に達したか否かをチェックする。S142において、パージ脱着時間タイマt7の経過時間が設定時間7に達しないときは(NOの場合)、上記S134の処理に戻り、S134以降の処理を繰り返す。また、S142において、パージ脱着時間タイマt7の経過時間が設定時間7に達したときは(YESの場合)、S134に進み、吸着槽30の吸着材32に対する脱着工程が完了したものと判断し、真空ポンプ190を停止させると共に、電磁弁V1〜V3及び脱着管180の電磁弁V7を閉弁させる。これにより、吸着槽30における脱着工程が停止する。
ここで、変形例について説明する。
図9はベーパ回収装置の変形例を示すシステム構成図である。図9に示されるように、変形例のベーパ回収装置10Aでは、還流管200の他端に連通された分岐管210A〜210Cの夫々に電磁弁(開閉弁)V8〜V10が設けられている。
制御装置50は、脱着時において、地下タンク20A〜20Cのタンク圧力を圧力伝送器PT1〜PT3により検出しており、電磁弁V8〜V10のうちタンク圧力の最も低い地下タンクに連通された電磁弁を選択的に開弁する。
これにより、脱着された燃料成分は、地下タンク20A〜20Cのうちタンク圧力の高い荷卸し完了直後の地下タンクに還流されることが防止され、荷卸しを受けていない他の地下タンクに還流されることになる。そのため、脱着された燃料成分を地下タンク20A〜20Cの何れかに還流させる際に通気管100A〜100Cのブリーザー弁102A〜102Cがタンク圧力の上昇により開弁することが防止され、地下タンク内のベーパが大気中に放出されることが防止される。
また、本変形例では、電磁弁V8〜V10のうちタンク圧力の最も高い地下タンクを除く他の2基の地下タンクに連通された電磁弁(開閉弁)を選択的に開弁することも可能である。この場合、荷卸しによって吸着槽30の吸着材32に吸着されたベーパの燃料成分を当該荷卸し完了直後の地下タンクを除く複数の地下タンクに還流させることができ、地下タンク20A〜20Cの圧力負担を効率よく軽減することが可能になる。
尚、上記実施例では、タンクローリ車に積込まれた液体燃料を地下タンクに荷卸しする場合を例に挙げて説明したが、これに限らず、例えば、液体燃料が貯留されたタンクから地上に設置された別のタンクに供給する場合にも本発明を適用することができるのは勿論である。
また、上記実施例では、開閉弁として電磁弁V1〜V10を設けた構成を例示して説明したが、これに限らず、電磁弁の代わりに空気圧の供給、停止により開閉する空気作動方式の開閉弁を用いても良い。また、油液が接する箇所に空気作動方式の開閉弁を配置する場合には、各開閉弁に空気圧を供給する経路に空気圧を制御する電磁弁を設けることで制御装置からの電気的な制御信号を空気信号に変換させて各開閉弁を制御することが可能になる。
10 ベーパ回収装置
20A〜20C 地下タンク
30 吸着槽
32 吸着材
40 ベーパ回収経路
50 制御装置
60 荷卸しタンク検出手段
70 回収経路切換手段
80 吸着槽制御手段
80A 吸着手段
80B 気体排出手段
80C 脱着手段
80D 還流手段
90A〜90C 注油管
92A〜92C 注油口
100A〜100C 通気管
102A〜102C ブリーザー弁
120A〜120C ベーパ回収管
130 回収用共通管
140 排気管
150 大気弁
160 パージ用分岐管
180 脱着管
190 真空ポンプ
200 還流管
210A〜210C 分岐管
PT1〜PT4 圧力伝送器
T1〜T4 温度センサ
V1〜V10 電磁弁(開閉弁)

Claims (5)

  1. 液体燃料が荷卸しされる複数のタンクと、
    前記液体燃料から蒸発したベーパを吸着するための吸着材が充填された吸着槽と、
    前記吸着槽と真空ポンプの吸込み口とを連通する脱着経路と、
    前記真空ポンプの吐出口と前記複数のタンクとを連通する還流経路と、
    前記荷卸し中にタンク内より排出されるベーパを前記吸着槽内に供給して当該ベーパに含まれる燃料成分を前記吸着材に吸着させる吸着工程を行ない、当該ベーパに含まれる燃料成分を前記吸着槽で吸着させた後に前記吸着材から前記燃料成分を脱着させる脱着工程を行ない、当該脱着された燃料成分を前記還流経路を介して前記複数のタンクに還流させるように制御する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記脱着工程を行う際、前記複数のタンクの各上部空間を連通すると共に、前記真空ポンプを起動させて前記脱着経路を介して前記吸着槽内の吸着材に吸着されたベーパの燃料成分を脱着し、前記脱着された燃料成分を前記複数のタンクに還流させることを特徴とするベーパ回収装置。
  2. 前記タンクの圧力変化を検出する圧力検出器と、
    前記制御手段は、前記脱着工程を行う際、前記圧力検出器により検出された圧力値が所定値以下になったときに前記真空ポンプを起動させて前記吸着材から前記燃料成分の脱着を開始することを特徴とする請求項1に記載のベーパ回収装置。
  3. 前記制御手段は、前記脱着工程を行っている際に、前記圧力検出器により検出された圧力値が前記タンクに連通する通気管に設けられた排気弁が開弁する所定の上限圧力値よりも低い所定の圧力値である第1の圧力値以上となったときに前記真空ポンプを停止させて脱着を中断し、その後、前記圧力検出器により検出された圧力値が前記第1の圧力値以下の所定の圧力値である第2の圧力値に低下したとき前記真空ポンプを再起動することにより前記脱着工程を再開することを特徴とする請求項2に記載のベーパ回収装置。
  4. 前記制御手段は、前記吸着槽内の吸着材に吸着されたベーパの燃料成分を脱着すると共に、前記脱着された燃料成分を前記複数のタンクのうち荷卸しされていない他のタンクに還流させることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のベーパ回収装置。
  5. 前記複数のタンクに連通された前記還流経路の分岐経路のそれぞれに還流用の開閉弁を設け、
    前記制御手段は、前記脱着された燃料成分を前記複数のタンクのうち荷卸しされていない他のタンクに還流させるように前記複数の開閉弁を選択的に開弁することを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のベーパ回収装置。
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