JP2011194129A - 医療用マニピュレータ - Google Patents

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Abstract

【課題】使用制限回数に達した作業部を強制的に使用不能とすることが可能な医療用マニピュレータを提供する。
【解決手段】医療用マニピュレータは、エンドエフェクタ及び表示手段48Aを含む作業部と、カメラとを含み作業部が着脱自在に装着される操作部とを備える。作業部には、検出制限機構80が設けられている。検出制限機構80において、作業部に対する加熱を伴う処理を行うごとにラチェットホイール84Aが1歯分ずつ回転し、作業部に対して前記加熱を所定回数行うと、ラチェットホイール84Aに設けられた遮蔽部96が表示手段48Aを遮蔽する。これにより、操作部に設けられたカメラが表示手段を読み取ることができなくなることで、作業部が強制的に使用不能とされる。
【選択図】図4

Description

本発明は、入力操作される入力部が設けられた操作部と、グリッパ等のエンドエフェクタをシャフトの先端に有し、操作部に対して着脱可能な作業部とを備えた医療用マニピュレータに関する。
内視鏡下外科手術(または腹腔鏡下手術とも呼ばれる。)においては、患者の腹部等に複数の孔を開け、これらの孔にトラカール(筒状の器具)を挿入した後、各トラカールを通して、腹腔鏡(カメラ)と複数の鉗子を体腔内に挿入する。鉗子の先端部には、エンドエフェクタとして、生体組織を把持するためのグリッパや、鋏、電気メスのブレード等が取り付けられている。腹腔鏡と鉗子を体腔内に挿入したら、腹腔鏡に接続されたモニタに映る腹腔内の様子を見ながら鉗子を操作して手術を行う。このような手術方法は、開腹を必要としないため、患者への負担が少なく、術後の回復や退院までの日数が大幅に低減される。このため、このような手術方法は、適用分野の拡大が期待されている。
トラカールから挿入される鉗子として、先端部に関節を持たない一般的な鉗子に加えて、先端部に複数の関節を有して先端部の姿勢を変更できる鉗子、いわゆる医療用マニピュレータの開発が行われている(例えば、特許文献1参照)。このような医療用マニピュレータによれば、体腔内で自由度の高い動作が可能であり、手技が容易となり、適用可能な症例が多くなる。
特許文献1にて提案された医療用マニピュレータは、エンドエフェクタ及び関節を有する先端動作部を含む作業部と、先端動作部を動作させるための駆動源を有する操作部とを備えている。作業部は、操作部に対して着脱可能であり、作業部を操作部に装着した状態で駆動源の駆動力が作業部の先端動作部に伝達されて先端動作部が動作するようになっている。
特開2008−104855号公報
ところで、上述した作業部には、動力伝達部材として例えばワイヤが設けられており、このワイヤには使用に伴って伸び等の劣化が生じ、先端動作部の動作に支障をきたす可能性がある。このため、作業部の使用回数に上限を設け、設定された使用上限回数(使用制限回数)だけ使用したら、それ以上の使用を強制的に不可能とすることが考えられる。これに関連し、上記の特許文献1では、作業部の使用回数を使用履歴管理テーブルで記憶・管理することが提案されている。
しかしながら、特許文献1では、使用制限回数に達した作業部の使用を強制的に制限する手段については、提案がなされていない。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、使用制限回数に達した作業部を強制的に使用不能とすることが可能な医療用マニピュレータを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明に係る医療用マニピュレータは、処置対象に対して作業を行うエンドエフェクタと、個体識別情報を保持するID保持部とを含む作業部と、入力操作される操作入力部と、前記ID保持部の前記個体識別情報を検出するID検出部とを含み、前記作業部が着脱自在に装着される操作部と、を備え、前記作業部が前記操作部に装着されて前記ID検出部が前記ID保持部から前記個体識別情報を検出した後に、前記操作入力部に対する操作に基づいて前記作業部が動作可能な状態となり、前記作業部には、前記作業部に対する所定温度以上の加熱を伴う処理の回数が所定回数に達したとき、前記ID検出部による前記ID保持部からの前記個体識別情報の検出を阻止する状態となる検出制限機構が設けられる、ことを特徴とする。
上記の構成によれば、検出制限機構が設けられているので、作業部に対する加熱を伴う処理の回数が所定回数に達すると、ID検出部がID保持部から個体識別情報を検出できなくなる。このため、操作入力部を操作しても、作業部は動作しない。すなわち、上記処理の回数が所定回数に達したら、作業部を強制的に使用不能とすることができる。このような加熱を伴う処理は、作業部の使用に付随する処理であるため、加熱を伴う処理の回数に基づいて作業部の使用を制限することで、実質的に作業部の使用回数を制限することができる。
前記ID保持部は、前記個体識別情報に対応した画像パターンを表示する表示手段であり、前記ID検出部は、前記表示手段を撮像する撮像手段であり、前記検出制限機構は、前記表示手段の少なくとも一部を遮蔽することにより、前記撮像手段による前記個体識別情報の検出を不可能とするとよい。
上記の構成によれば、表示手段の少なくとも一部を遮蔽するので、撮像手段は画像パターンの少なくとも一部を撮像できず、結果として、個体識別情報の検出が強制的に不可能となる。したがって、簡単な構成で、確実に、個体識別情報の検出を阻止することができる。
前記検出制限機構は、特定の一方向のみに運動が可能な動作部を含む一方向動作機構と、前記作業部に対して所定温度以上の加熱を伴う処理を行うごとに前記動作部を前記特定の方向に所定量だけ動かす感熱駆動部と、前記動作部の動きに基づいて移動し、前記作業部に対する所定温度以上の加熱を伴う処理の回数が前記所定回数に達したとき前記ID保持部の少なくとも一部を遮蔽する遮蔽部とを有するとよい。
上記の構成によれば、作業部に対して所定温度以上の加熱を伴う処理を行うごとに、感熱駆動部が動作部を所定の方向に動かす。すなわち、一方向動作機構と感熱駆動部により前記処理をカウントするカウンタが構成される。そして、このように前記処理の回数がカウントされ、所定回数に達すると、作業部に基づいて動作する遮蔽部がID保持部を遮蔽する。したがって、上記のように構成された検出制限機構により、加熱を伴う処理を確実に感知及びカウントするとともに、個体識別情報の検出を好適に阻止することができる。
前記感熱駆動部は、温度変化に応じた部材の性状の変化を利用して機械的作用のみによって動作する機構であるとよい。
上記の構成によれば、一方向動作機構を動作させるための電気的駆動源(モータ等)を作業部に設ける必要がないので、作業部の構成を簡素化できるとともに、作業部を簡便に洗浄及び滅菌することができる。
前記遮蔽部は、前記動作部に一体的に設けられているとよい。
上記の構成によれば、遮蔽部が動作部と一体化しているので、遮蔽部及び動作部を省スペースで配置することができ、結果として検出制限機構をコンパクトに構成することができる。
前記検出制限機構は、前記遮蔽部が前記ID保持部の少なくとも一部を遮蔽する位置にある状態で前記動作部が前記特定の方向に動くことを阻止するストッパ機構をさらに有するとよい。
上記の構成によれば、動作部がさらに特定の方向に動いて遮蔽部が表示手段を遮蔽しない位置にずれることが防止される。このため、一旦、遮蔽部が表示手段を遮蔽する状態になったら、その後に遮蔽部が移動することがなく、その後の作業部の使用を確実に制限することができる。
本発明に係る医療用マニピュレータによれば、使用制限回数に達した作業部を強制的に使用不能とすることができる。
本発明の一実施形態に係る医療用マニピュレータの斜視図である。 操作部と作業部とが分離した状態の医療用マニピュレータを示す一部省略側面図である。 作業部の一部省略斜視図である。 一構成例に係る検出制限機構の模式構成図であって、19回目使用時の検出制限機構の状態を示す図である。 図5Aは、押圧部が後退位置にあるときの一構成例に係る感熱駆動部の概略構成図であり、図5Bは、押圧部が進出位置にあるときの一構成例に係る感熱駆動部の概略構成図である。 一構成例に係る検出制限機構の模式構成図であって、20回目の加熱処理(滅菌処理)時の検出制限機構の状態を示す図である。 一構成例に係る検出制限機構の模式構成図であって、20回目使用時の検出制限機構の状態を示す図である。 一構成例に係る検出制限機構の模式構成図であって、21回目の加熱処理(滅菌処理)時の検出制限機構の状態を示す図である。
以下、本発明に係る医療用マニピュレータ(以下、マニピュレータという。)について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るマニピュレータ10の斜視図である。マニピュレータ10は、先端に設けられた先端動作部12で生体の一部を把持し又は生体に触れて、所定の処置を行うための医療用の器具であり、通常、把持鉗子やニードルドライバ(持針器)等とも呼ばれる。
マニピュレータ10は、医療用器具を構成するマニピュレータ本体11と、マニピュレータ本体11にケーブル28を介して接続されたコントローラ29とを備える。マニピュレータ本体11は、ボディ21と、ボディ21から延出するシャフト18と、シャフトの先端に設けられた先端動作部12とを有する。
以下の説明では、シャフト18の延在方向をZ方向と規定し、さらに、シャフト18の前方(先端側)をZ1方向、後方(根元側)をZ2方向と規定する。また、Z方向に直角な方向であって、マニピュレータ本体11を図1の姿勢にしたときのマニピュレータ本体11を基準とした左右方向をX方向とし、特に、マニピュレータ本体11の左側方向をX1方向、右側方向をX2方向と規定する。また、Z方向に直角な方向であって、マニピュレータ本体11を図1の姿勢にしたときのマニピュレータ本体11の上下方向をY方向とし、特に、上方向をY1方向、下方向をY2方向と規定する。
なお、特に断りのない限り、これらの方向の記載はマニピュレータ本体11が基準姿勢(中立姿勢)である場合を基準として表すものとする。これらの方向は説明の便宜上のものであり、マニピュレータ本体11は任意の向きで(例えば、上下を反転させて)使用可能であることは勿論である。
マニピュレータ本体11は、人手によって把持及び操作される操作部14と、該操作部14に対して着脱自在な作業部16とを有する。操作部14は、上述したボディ21の一部を構成し、筐体を構成しZ1方向及びY2方向に略L字状に延在する左右一対の上部カバー25a、25bと、上部カバー25a、25b内に収容された駆動部30と、人手によって操作される複合入力部(操作入力部)24とを有する。
駆動部30は、先端動作部12の姿勢を変更させるための駆動源50として2つのモータ50a、50bを有し、駆動源50の駆動力が先端動作部12に機械的に伝達されることで、エンドエフェクタ19の姿勢を変更できるように構成されている。
操作部14の基端側でY2方向に延びた部分は、人手によって把持されるグリップハンドル26として構成されている。複合入力部24は、グリップハンドル26の上部の傾斜面に設けられており、回転操作部90に対する左右方向への回動操作及び傾動操作部92に対する傾動操作を単独又は複合的に行うことで、その操作に応じた信号がコントローラ29に送信され、コントローラ29が駆動部30の駆動を制御することにより、先端動作部12の姿勢変更が行われる。
作業部16は、Z方向で略対称に分割された一対の下部カバー37a、37bを筐体としており、上記の先端動作部12と、この先端動作部12を先端に設けた長尺且つ中空のシャフト18と、このシャフト18の基端側が固定され、下部カバー37a、37b内に収容されたプーリボックス32と、プーリボックス32の後方に設けられ、トリガ軸39を支点としてX方向の軸心を中心に回動可能に軸支されたトリガレバー36とを有する。下部カバー37a、37b、プーリボックス32及びトリガレバー36は、上述したボディ21の一部を構成する。
作業部16は、操作部14に設けられた左右一対の着脱レバー40、40によって当該操作部14と連結・固定されると共に、着脱レバー40の開放操作によって操作部14から分離可能であり、特別な器具を用いることなく、手術現場で容易に交換作業等を行うことができる。
先端動作部12は、トリガレバー36の操作に基づいて開閉動作するエンドエフェクタ19と、複合入力部24の操作に基づいてエンドエフェクタ19の姿勢を変化させる姿勢変更機構13とを有する。エンドエフェクタ19は、例えば、生体の一部や縫合用の針を把持するグリッパ、生体の一部を切断するハサミ等として、所定の開閉動作軸を基準に開閉動作可能に構成される。
先端動作部12及びシャフト18は細径に構成されており、患者の腹部等に装着された円筒形状のトラカール20を通して体腔22内に挿入可能であり、複合入力部24及びトリガレバー36の操作によって体腔22内で患部切除、把持、縫合及び結紮等の様々な手技を行うことができる。
トリガレバー36は、下部カバー37a、37b内のZ2方向側の端部に設けられたトリガ軸39に軸支されたアーム部36aと、このアーム部36aのY2側に設けられたトリガ操作子36bとを有する。トリガ操作子36bは、指輪部36cと、この指輪部36cのY2側に設けられた略円弧状の指掛け突起36dとを有する。
エンドエフェクタ19の開閉動作は、人手によるトリガレバー36の操作(押し引き操作)に基づく力が機械的に伝達されることで行われる。具体的には、作業部16の内部には、ロッド、ワイヤ(動力伝達部材)、プーリ等から構成される伝達機構が設けられており、トリガレバー36の押し引き操作が、伝達機構によりエンドエフェクタ19の開閉動作に変換されるようになっている。
姿勢変更機構13は、先端を指向するロール軸(中立姿勢時にはZ軸)を基準に回転するロール動作と、Y方向のヨー軸を基準に傾動するヨー動作(傾動動作)とが可能であり、ロール動作と傾動動作とを選択的にまたは複合的に行うことが可能である。従って、先端動作部12は、エンドエフェクタ19の開閉動作、ロール動作及びヨー動作からなる3軸の動作が可能である。本実施形態の場合、エンドエフェクタ19の姿勢変更の動作(ロール動作及びヨー動作)は、回転操作部90及び傾動操作部92を有する複合入力部24の操作に基づいて駆動源50が駆動し、この駆動源50の駆動力が先端動作部12に機械的に伝達されることで行われる。図示例のマニピュレータ本体11では、回転操作部90に対して左右方向の回転操作を行うことで、先端動作部12のロール動作が行われ、傾動操作部92に対して傾動操作を行うことで、先端動作部12のヨー動作が行われる。
コントローラ29は、マニピュレータ本体11を総合的に制御する制御部であって、グリップハンドル26の下端部から延在するケーブル28と接続される。コントローラ29の機能の一部又は全部は、例えば操作部14に一体的に搭載することもできる。コントローラ29は、例えば、第1ポート27a、第2ポート27b及び第3ポート27cを備えており、3台のマニピュレータ本体11を独立的に同時に制御することができる。
図2は、操作部14と作業部16とが分離した状態のマニピュレータ本体11を示す一部省略側面図である。図2に示すように、駆動部30は、上述したモータ50a、50bと、モータ50a、50bの各出力軸56a、56bに対して固定された駆動傘歯車58a、58bと、駆動傘歯車58a、58bと噛み合う2つの従動傘歯車62a、62bと、従動傘歯車62a、62bが固定された駆動軸60a、60bとを有する。駆動軸60a、60bの下端部には、例えば断面波形状の係合凸部64a、64bが設けられている。この構成により、モータ50a(50b)の回転駆動力が、駆動傘歯車58a(58b)、従動傘歯車62a(62b)、駆動軸60a(60b)及び係合凸部64a(64b)へと伝達される。
プーリボックス32には、プーリ70a、70bが設けられている。このプーリ70a、70bは、作業部16が操作部14に装着された状態で、駆動軸60a、60bに対して同軸である。プーリ70a、70bの上端には、プーリボックス32の上面から露出した、例えば断面波形状の係合凹部74a、74bが設けられている。従って、操作部14と作業部16との装着時、係合凸部64a、64bと係合凹部74a、74bとが係合し、これにより、駆動軸60a、60bからの回転駆動力をプーリ70a、70bへと伝達することができる。なお、係合凸部64aや係合凹部74aの係合構造は他の構造であってもよい。
プーリ70a、70bには、それぞれ、動力伝達部材として、図示しないワイヤが巻き掛けられている。これらのワイヤは、シャフト18内に挿通されており、先端動作部12(図1参照)に設けられた姿勢変更機構13に駆動力を伝達する。これにより、駆動軸60a、60bからの回転駆動力が、プーリ70a、70b、前記ワイヤを介して姿勢変更機構13に伝達され、エンドエフェクタ19の姿勢変更が行われる。
なお、トリガレバー36の操作をエンドエフェクタ19の開閉動作に変換する機構、及び、駆動源50の駆動をエンドエフェクタ19の姿勢変更の動作に変換する機構としては、例えば、特開2008−104855号公報や特開2009−106606号公報に記載された構成と同様の構成を採用してよい。
操作部14には、操作部14と作業部16の着脱を検出する着脱検出機構42が設けられている。この着脱検出機構42は、センサドグとして機能する検出シャフト43と、検出シャフト43の一端部(上端部)を検出する検出部44とを有する。検出シャフト43は、操作部14内でY方向に移動自在に支持され、図示しないコイルバネによってY2方向(図2で下方)に弾性的に付勢されるとともに、図示しないスナップリングによって抜け止めがなされている。
検出部44は、例えば、対向配置された投光器及び受光器からなるフォトセンサで構成することができ、このようなフォトセンサでは、投光器と受光器との間に検出シャフト43が進入して光路を遮断することで、検出シャフト43の存在が検出される。着脱検出機構42は上記のように構成されているため、作業部16が操作部14に装着されると、検出シャフト43が作業部16によりY1方向に押圧されて移動し、検出部44により検出シャフト43の上端が検出される。コントローラ29は、検出部44からの信号に基づいて、作業部16が操作部14に装着されたことを認識する。
図2に示すように、プーリボックス32とアーム部36aとの間の位置には、トリガ軸39の両端を支持する一対の支持プレート45、45間にID表示プレート46が架設して固定されている。
ここで、図3は、作業部16の一部省略斜視図である。図3に示すように、ID表示プレート46の表面には、作業部16に係る各種情報を保持するID保持部48として、作業部16に係る各種情報の内容に対応した画像パターンを表示する表示手段48Aが設けられている。表示手段48Aは、下部カバー37a、37bの上面に形成された切欠き部52を通して、作業部16の上方に露出している。
表示手段48Aとしては、幅の異なる白色及び黒色の線が交互に配列して印刷された一次元バーコード、または桝目に従って白色部及び黒色部が印刷されたQRコードのようなマトリクス型二次元コードを採用し得る。図示例の表示手段は、QRコードとして構成されている。表示手段48Aには、作業部16の個体識別情報(ID)、仕様、タイムスタンプ(製造日等)やシリアルナンバー、使用回数、使用制限回数等の情報が含まれている。表示手段48Aが保持している個体識別情報は、作業部16毎に識別が可能なように異なる値が付与されている。
図2に示すように、操作部14の内部には、表示手段48Aを検出するためのID検出部54として、表示手段48Aを撮像するためのカメラ(撮像手段)54Aが配設されている。また、操作部14において、作業部16が操作部14に装着された状態で表示手段48Aに対向する位置に、光を透過する部材からなる撮影窓56が設けられ、さらに、撮影窓56を介して表示手段48Aからの光(像)をカメラ54Aに向けて反射させるミラー57が設けられている。このため、表示手段48Aは、鏡像となってカメラ54Aにより撮像される。なお、カメラ54Aの近傍には、図示しないLEDが設けられており、表示手段48Aは、ミラーを介してLEDにより照明される。このようなLEDは、十分な光量が得られるように複数設けられるとよい。
本実施の形態に係るマニピュレータ10は、上記のように構成されたID保持部48(表示手段48A)とID検出部54(カメラ54A)とを備えるため、作業部16が操作部14に装着されると、コントローラ29による制御作用下に、ID検出部54がID保持部48から個体識別情報を検出する。具体的には、カメラ54Aが表示手段48Aを撮像して、その画像に対応した信号をコントローラ29に送信する。コントローラ29は、カメラ54Aより送信された信号を解析して作業部16の個体識別情報を認識する。
これにより、コントローラ29が作業部16を識別するので、作業部16を動作させることが可能な状態となる。すなわち、複合入力部24に対する操作に基づいて、コントローラ29がモータ50a、50bを駆動制御し、これにより、先端動作部12の姿勢変更が行われる。なお、コントローラ29は、作業部16の種類(例えば、グリッパやはさみ、電気メス)に応じて、適切に且つ正確にモータ50a、50b等を駆動制御する。
上述したように、作業部16の内部には、ワイヤ等の動力伝達部材を含む図示しない動力伝達機構が設けられている。このような動力伝達機構は、作業部16の使用に伴って負荷を受けるため、作業部16はある程度の回数使用したら、自動的に使用不可能となることが好ましい。そこで、本発明に係るマニピュレータ10の作業部16には、図2及び図3に示すように、作業部16の使用回数を制限するための手段として、検出制限機構80が設けられている。
この検出制限機構80は、作業部16に対する所定温度以上の加熱を伴う処理(例えば、滅菌処理)を所定回数行った場合に、ID検出部54によるID保持部48からの個体識別情報の検出を阻止する状態となるものである。上部カバー37a、37bにおいて、検出制限機構80を覆う箇所には、開口部81が形成されている。この開口部81の機能については後述する。なお、開口部81に代えて、透明な材料からなる窓を設けてもよい。
図4は、一構成例に係る検出制限機構80の模式構成図である。図4に示すように、検出制限機構80は、一方向動作機構82と、感熱駆動部88と、遮蔽部96とを備える。
一方向動作機構82は、感熱駆動部88によって駆動される動作部84と、動作部84の運動方向を規制する係止片86(爪部)とを有する。図示例の動作部84は、軸によって回転可能に支持されたラチェットホイール84Aとして構成されており、その外周面には周方向に沿って複数の歯85が所定の同一角度間隔で形成されている。
ラチェットホイール84Aの上面には、周方向に沿って複数の数字Nが表示されている。この複数の数字Nは、ラチェットホイール84Aの回転可能方向(図示例では、時計回りの方向)に向かって順に1ずつ小さくなっており、図示例では、1〜19が表示されている。また、この複数の数字Nは、ラチェットホイール84Aの歯85の角度間隔(ピッチ)と同じ角度間隔で表示されている。表示された数字Nのうち最大の数字Nは、作業部16に設定された使用制限回数から1を引いた数字であるとよい。
最大の数字Nの、ラチェットホイール84Aの回転可能方向とは逆方向(図示例で反時計回りの方向)側には、1ピッチ分だけ離れた位置に、作業部16に対する滅菌回数が上限に達したことを示す第1の表示M1(図示例では、“END”の文字)が設けられている。第1の表示M1の代わりに、作業部16の最終回の使用、つまり上限回数目の使用であることを示す表示(例えば、“LAST”の文字)を設けてもよい。
第1の表示M1の、ラチェットホイール84Aの回転可能方向とは逆方向には、1ピッチ分だけ離れた位置に、作業部16が使用不可能となったことを示す第2の表示M2(図示例では、“×”の文字)が設けられている。このような数字N、第1の表示M1および第2の表示M2は、作業部16に対する滅菌回数又は作業部16の使用回数を示すためのものである。このため、数字N、表示M1およびM2は、作業部16の滅菌回数又は使用回数を、上部カバー37a、37bに設けられた開口部81(図3も参照)を通して観察(視認)できるように動作部84上に配置されている。
係止片86は、可撓性を有する板状の部材として構成されている。動作部84が図4で時計方向への回転力を受けると、係止片86が弾性変形して撓むことで歯85を乗り超えることが可能であるので、動作部84が時計方向に回転することができる。これに対して、動作部84が図4で反時計方向の回転力を受けた場合、係止片86が歯85に食い込むため、動作部84は反時計方向には回転することができない。このように、動作部84は、特定の一方向(図示例では、時計回りの方向)のみに運動(回転)が可能となっている。
感熱駆動部88は、作業部16に対して所定温度以上(例えば、100℃以上)の加熱を伴う処理を行うごとに動作部84を特定の方向(図示例では、時計回りの方向)に所定量だけ動かす機能を有する。上記の加熱を伴う処理は、例えば、オートクレーブのような滅菌処理である。感熱駆動部88は、作動部を動かすためにラチェットホイール84Aの歯85に係合して押圧する押圧部89を有している。この押圧部89は、温度変化に対応してラチェットホイール84Aの歯85に対して進退移動する。これにより、作業部16に対して滅菌処理などの加熱を伴う処理を行うごとに、ラチェットホイール84Aが1歯分だけ回転する。感熱駆動部88は、温度変化に応じた部材の性状の変化を利用して機械的作用のみによって動作する機構であり、このような機構は、例えば、形状記憶合金やバイメタルを利用して構成することが可能である。
図5A及び図5Bを参照し、感熱駆動部88の一構成例として、形状記憶合金を用いた構成について説明する。図5Aは、押圧部89が後退位置にあるときの一構成例に係る感熱駆動部88の概略構成図であり、図5Bは、押圧部89が進出位置にあるときの一構成例に係る感熱駆動部88の概略構成図である。感熱駆動部88は、上記押圧部89と、フレーム99と、形状記憶バネ106と、バイアスバネ108とを有する。フレーム99は、互いに離間して配置された第1側壁100と第2側壁102とを有し、第1側壁100および第2側壁102に押圧部89が挿通されて、押圧部89を進退自在に支持している。押圧部89には、鍔状部104が設けられており、この鍔状部104は、第1側壁100と第2側壁102との間に位置している。
形状記憶バネ106は、形状記憶合金からなり、第1側壁100と鍔状部104との間に配設されている。形状記憶バネ106の構成材料としては、例えば、Ni−Ti系の合金が挙げられる。バイアスバネ108は、通常のバネ材からなり、第2側壁102と鍔状部104との間に配設されている。形状記憶バネ106とバイアスバネ108は、鍔状部104を介して互いに押し合う格好でフレーム99上に配置されている。
感熱駆動部88の周囲環境が常温または低温である場合には、形状記憶バネ106の弾発力よりもバイアスバネ108の弾発力のほうが大きいために、バイアスバネ108により鍔状部104を介して形状記憶バネ106が圧縮される。このため、押圧部89は、図5Aに示す位置に後退する。感熱駆動部88が加熱されると、温度が上昇するにつれて、形状記憶バネ106の弾発力がバイアスバネ108の弾発力よりも大きくなり、押圧部89は図5Bで左側へ移動する。これにより、押圧部89は、図5Bに示す位置に進出する。このように、押圧部89は、温度変化に応じて進退移動する。
図4に戻り、遮蔽部96について説明する。遮蔽部96は、動作部84の動きに基づいて移動し、作業部16に対する所定温度以上の加熱を伴う処理の回数が所定回数に達したら、表示手段48Aの一部を遮蔽する。
図示例の遮蔽部96は、動作部84の歯85よりも半径方向外側に突出するように動作部84に一体的に設けられている。また、遮蔽部96は、係止片86および押圧部89と干渉しないように、動作部84の歯85に対してラチェットホイール84Aの一方面側(図示例では、上面側)にずれて設けられている。また、動作部84上における遮蔽部96の位置は、上記処理が所定回数行われたときに表示手段48Aの一部を遮蔽するように設定されている。
本実施の形態では、検出制限機構80には、さらに、遮蔽部96が表示手段48Aの一部を遮蔽する位置にある状態で動作部84が回転可能方向(図示例では、時計回りの方向)に動くことを阻止するストッパ機構93が設けられている。具体的には、ストッパ機構93は、動作部84に設けられたピン状の突起体95と、遮蔽部96が表示手段48Aの一部を遮蔽する位置に来たとき、動作部84の回転可能方向への突起体95の移動を阻止するストッパ部94とを有する。
次に、上記のように構成された検出制限機構80の作用について説明する。なお、以下では、作業部16の使用制限回数が20回に設定され、作業部16に対する加熱を伴う処理として、作業部16を使用するごとに、その使用前に、滅菌処理を行い、かつ、滅菌処理が21回行われたときに作業部16が使用不能となる場合について説明する。
作業部16に対して、滅菌処理を行うと、そのたびに、感熱駆動部88によりラチェットホイール84Aが1歯分だけ回転させられる。作業部16の1回目の使用に先立って最初の滅菌処理を行うと、ラチェットホイール84Aが1歯分だけ回転させられる。したがって、作業部16の1回目の使用時には、開口部81からは数字の「1」が観察される。2回目から18回目の滅菌処理の際にも、同様にしてラチェットホイール84Aが1歯分ずつ回転させられる。
そして、19回目の滅菌処理が終了し、作業部16の19回目の使用時には、検出制限機構80は、図4に示す状態となっている。このとき、遮蔽部96は、表示手段48Aを遮蔽する位置から外れた位置にある。また、このとき、開口部81からは、19回目の滅菌処理が行われたこと又は19回目の使用を示す数字の「19」が観察される。
作業部16に対する20回目の滅菌処理中、感熱駆動部88によりラチェットホイール84Aが1歯分だけ回転させられるので、検出制限機構80は、図6に示す状態となる。このとき、遮蔽部96も、ラチェットホイール84Aの回転に伴って移動し、図4に示した位置からさらに表示手段48Aに近づくが、表示手段48Aを遮蔽する位置からはまだ外れた位置にある。
そして、20回目の滅菌処理が終了して作業部16が常温になると、感熱駆動部88の押圧部89が後退位置に戻る。このため、作業部16の20回目の使用時には、検出制限機構80は、図7に示す状態となる。このとき、開口部81からは、滅菌回数が上限に達したことを示す「END」が観察される。また、数字Nが作業部16の使用回数に関するものとして設けられている場合には、「END」の代わりに、作業部16の使用回数が最終回(20回目)であること示す「LAST」が観察される。
なお、このように開口部81から観察される第1の表示M1が、滅菌回数と使用回数のいずれに関するものであるのかが使用者において容易に認識できるように、カバー37a、37b(図3参照)における開口部81の近傍に、その旨の表示を設けておくとよい。
上述したように、遮蔽部96は、表示手段48Aを遮蔽する位置からはまだ外れた位置にあるので、作業部16を操作部14に装着すると、カメラにより表示手段48Aを撮像し、作業部16の個体識別情報を認識することができる。
開口部81から「END」又は「LAST」の表示が観察されることで、使用者は、最終回の滅菌が行われこと、あるいは最終回目の使用であることを認識できるため、最終回目の使用をすることで、作業部16の使用制限回数が上限に達したことを認識できる。
使用制限回数を超えて作業部16を使用しようとしても、検出制限機構80の作用により、以下に説明するように作業部16が強制的に使用不能となる。作業部16をさらに使用するためには、作業部16に対して21回目の滅菌処理を行う必要がある。作業部16に対する21回目の滅菌処理中、感熱駆動部88によりラチェットホイール84Aが1歯分だけ回転させられるので、検出制限機構80は、図8に示す状態となる。このとき、遮蔽部96も、ラチェットホイール84Aの回転に伴って移動し、ついに表示手段48Aの一部を遮蔽する位置にくる。また、開口部81からは、“×”の文字が観察される。
21回目の滅菌処理が終了して常温に戻ると、感熱駆動部88の押圧部89は後退位置に戻るが、表示手段48Aの一部は遮蔽部96により遮蔽されたままである。したがって、この状態で、作業部16を操作部14に装着しても、カメラ54Aにより表示手段48Aを撮像することができず、作業部16の個体識別情報を認識することができない。表示手段48Aから個体識別情報を検出しない限り、コントローラ29は作業部16を識別できないため、結局、作業部16は、使用不能となる。
また、図8に示すように、遮蔽部96が表示手段48Aの一部を遮蔽する位置に来た状態では、ストッパ部94により突起体95の移動が規制されることで、ラチェットホイール84Aのさらなる回転が阻止される。すなわち、ラチェットホイール84Aは、いずれの方向にも回転が不可能となる。このため、一旦、遮蔽部96が表示手段48Aの一部を遮蔽する状態となったら、表示手段48Aを遮蔽しない位置に遮蔽部96が移動することがない。
なお、QRコードでは、360度どの向きから読み取っても正確に情報が読み出せるようにするため、3つの角に、大小2つの四角を重ねた形状をした「切り出しシンボル」(ファインダパターン)が配置されている。この切り出しシンボルが読み取ることができないと、QRコード自体が読み取ることができない。そこで、図示例のように表示手段48AがQRコードである場合には、いずれかの切り出しシンボルの少なくとも一部を遮蔽するように、遮蔽部96の配置位置及び大きさを設定するとよい。これにより、確実にQRコードの読み取りを阻止することができる。
上述したように、マニピュレータ10には、検出制限機構80が設けられているので、作業部16に対する加熱を伴う処理の回数が所定回数に達すると、ID検出部54(カメラ54A)がID保持部48(表示手段48A)から個体識別情報を検出できなくなる。このため、複合入力部24を操作しても、作業部16は動作しない。すなわち、上記処理の回数が所定回数に達したら、作業部16を強制的に使用不能とすることができる。このように、加熱を伴う処理の回数に基づいて作業部16の使用を制限するので、実質的に作業部16の使用回数を制限することができる。
本実施の形態によれば、カメラ54Aによる個体識別情報の検出を不可能にする方法として、表示手段48Aの少なくとも一部を遮蔽する。このため、カメラ54Aは画像パターンの少なくとも一部を撮像できない。結果として、個体識別情報の検出が強制的に不可能となることから、簡単な構成で、確実に、個体識別情報の検出を阻止することができる。
本実施の形態によれば、作業部16に対して所定温度以上の加熱を伴う処理を行うごとに、感熱駆動部88が動作部84を所定の方向に動かす。すなわち、一方向動作機構82と感熱駆動部88により前記処理をカウントするカウンタが構成される。そして、このように前記処理の回数がカウントされ、所定回数に達すると、作業部16に基づいて動作する遮蔽部96がID保持部48を遮蔽する。したがって、上記のように構成された検出制限機構80により、加熱を伴う処理を確実に感知及びカウントするとともに、個体識別情報の検出を好適に阻止することができる。
また、本実施の形態によれば、感熱駆動部88は、温度変化に応じた部材の性状の変化を利用して機械的作用のみによって動作する機構であるので、一方向動作機構82を動作させるための電気的駆動源(モータ等)を作業部16に設ける必要がない。このため、作業部16の構成を簡素化できるとともに、作業部16を簡便に洗浄及び滅菌することができる。
さらに、本実施の形態によれば、遮蔽部96は、動作部84に一体的に設けられているので、遮蔽部96及び動作部84を省スペースで配置することができ、結果として検出制限機構80をコンパクトに構成することができる。
また、本実施の形態によれば、使用を阻止する直接的な手段が、個体識別情報の検出をできなくすることであるため、所定回数滅菌後に、機械的(物理的)に作業部16が操作部14に装着できなくするような機構部を有する方式に比べ、使用を阻止する直接的手段として新たな機構や部品を必要としないため、よりコンパクトで信頼性の高い構成とすることができる。
またさらに、本実施の形態によれば、ストッパ機構93を備えるので、動作部84がさらに特定の方向に動いて遮蔽部96が表示手段48Aを遮蔽しない位置にずれることが防止される。このため、一旦、遮蔽部96が表示手段48Aを遮蔽する状態になったら、その後に遮蔽部96が移動することがなく、その後の作業部16の使用を確実に制限することができる。
本実施の形態によれば、開口部81を通して作業部16の滅菌回数又は使用回数を示す数字Nが観察されるので、マニピュレータ10の使用者において作業部16の滅菌回数又は使用回数を容易に把握することができる。また、滅菌回数が上限に達したことを示す第1の表示M1(又は上限回数目の使用であることを示す表示)が開口部81を通して観察されるので、使用者において最終回の使用であることを容易に把握することができる。さらに、使用制限回数に達した作業部16に対して滅菌処理をすると、作業部16が使用不能となった旨の表示M2が観察されるので、マニピュレータ10の使用者において作業部16が使用不能となったことを容易に把握することができる。
なお、上述した実施形態では、動作部84がラチェットホイール84A(回転体)として構成された場合を説明したが、動作部84は、回転体に限られず、直線的に移動する部材であってもよい。この場合、係止片86およびストッパ機構93は、直線的に移動する部材に対応して構成及び配置される。
上述した実施形態では、遮蔽部96が動作部84に一体的に設けられた場合を説明したが、設計条件によっては(例えば、動作部84を表示手段48Aの近傍に配置することが困難である等の事情がある場合には)、遮蔽部96を動作部84から分離して配置してもよい。この場合、動作部84と遮蔽部96との間に適宜の動力伝達機構を設け、動作部84に連動して遮蔽部96が移動するように構成する。
上述した実施形態では、ラチェットホイール84Aに滅菌回数(又は使用回数)を示す表示を設けた場合を説明したが、滅菌回数(又は使用回数)の代わりに、残りの滅菌回数を示す表示を設けてもよい。例えば、上述した例と同様に、作業部16の使用制限回数が20回に設定されている場合では、作業部16に対して1回滅菌処理したら「19」を表示し、19回目の滅菌処理をしたら「1」又は「LAST」を表示し、20回目の滅菌処理をしたら「END」を表示するように構成してもよい。
上記において、本発明について好適な実施の形態を挙げて説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改変が可能なことは言うまでもない。
10…医療用マニピュレータ 14…操作部
16…作業部 19…エンドエフェクタ
24…複合入力部 48…ID保持部
48A…表示手段 54…ID検出部
54A…カメラ 80…検出制限機構
82…一方向動作機構 84…動作部
88…感熱駆動部 93…ストッパ機構
96…遮蔽部

Claims (6)

  1. 処置対象に対して作業を行うエンドエフェクタと、個体識別情報を保持するID保持部とを含む作業部と、
    入力操作される操作入力部と、前記ID保持部の前記個体識別情報を検出するID検出部とを含み、前記作業部が着脱自在に装着される操作部と、を備え、
    前記作業部が前記操作部に装着されて前記ID検出部が前記ID保持部から前記個体識別情報を検出した後に、前記操作入力部に対する操作に基づいて前記作業部が動作可能な状態となり、
    前記作業部には、前記作業部に対する所定温度以上の加熱を伴う処理の回数が所定回数に達したとき、前記ID検出部による前記ID保持部からの前記個体識別情報の検出を阻止する状態となる検出制限機構が設けられる、
    ことを特徴とする医療用マニピュレータ。
  2. 請求項1記載の医療用マニピュレータにおいて、
    前記ID保持部は、前記個体識別情報に対応した画像パターンを表示する表示手段であり、
    前記ID検出部は、前記表示手段を撮像する撮像手段であり、
    前記検出制限機構は、前記表示手段の少なくとも一部を遮蔽することにより、前記撮像手段による前記個体識別情報の検出を不可能とする、
    ことを特徴とする医療用マニピュレータ。
  3. 請求項2記載の医療用マニピュレータにおいて、
    前記検出制限機構は、
    特定の一方向のみに運動が可能な動作部を含む一方向動作機構と、
    前記作業部に対して所定温度以上の加熱を伴う処理を行うごとに前記動作部を前記特定の方向に所定量だけ動かす感熱駆動部と、
    前記動作部の動きに基づいて移動し、前記作業部に対する所定温度以上の加熱を伴う処理の回数が前記所定回数に達したとき前記ID保持部の少なくとも一部を遮蔽する遮蔽部と、を有する、
    ことを特徴とする医療用マニピュレータ。
  4. 請求項3記載の医療用マニピュレータにおいて、
    前記感熱駆動部は、温度変化に応じた部材の性状の変化を利用して機械的作用のみによって動作する機構である、
    ことを特徴とする医療用マニピュレータ。
  5. 請求項4記載の医療用マニピュレータにおいて、
    前記遮蔽部は、前記動作部に一体的に設けられている、
    ことを特徴とする医療用マニピュレータ。
  6. 請求項4または5記載の医療用マニピュレータにおいて、
    前記検出制限機構は、前記遮蔽部が前記ID保持部の少なくとも一部を遮蔽する位置にある状態で前記動作部が前記特定の方向に動くことを阻止するストッパ機構をさらに有する、
    ことを特徴とする医療用マニピュレータ。
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