JP2010268844A - 医療用マニピュレータ - Google Patents

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Abstract

【課題】作業部を少なくとも使用制限回数Nまでは使用可能にするとともに、その後も使用が継続された場合に、過度に使用される以前にその作業部の使用中止を促す。
【解決手段】医療用マニピュレータ10は、操作部14と作業部16とを有する。コントローラ27は、操作部14のアクチュエータブロック30に作業部16の接続部15が接続されたことを認識し(S2)、ワイヤ54bに対して一時的に所定の負荷を与える始業点検動作を行う。始業点検動作では、モータ40dにより楕円筒体400を回転させてワイヤ54bに対して所定の張力量を付加し(S6)、モータ40bによりワイヤ54bを所定量だけ動作させる(S7)。張力の負荷を解除した後、モータ40bを所定量動かし、そのときの負荷電流からワイヤ54bの破断確認をする(S8)。
【選択図】図11

Description

本発明は、制御部からモータを駆動することにより、可撓性部材を介して連結シャフトの先端に設けられた先端動作部を駆動する医療用マニピュレータに関する。
内視鏡下外科手術(又は腹腔鏡下手術とも呼ばれる。)においては、患者の腹部等に複数の孔を開け、器具の通過ポートとしてトラカール(筒状の器具)を挿入した後、シャフトを有する鉗子の先端部をトラカールを通じて体腔内に挿入して患部の手術を行っている。鉗子の先端部には、作業部として、生体組織を把持するためのグリッパや、鋏、電気メスのブレード等が取り付けられている。
鉗子による内視鏡下外科手術は、作業空間である体腔内が狭くしかもトラカールを支点として鉗子を操作するため、一定のトレーニングが必要となる。また、従来使用されている鉗子では先端の作業部に関節がないため、自由度が小さく、先端動作部はシャフトの延長線上での動作しか行うことができない。従って、通常のトレーニングで実施可能な症例には限度があり、他の様々な症例に対して適用するためには相当に高度なトレーニング及び習熟が必要になる。
このような観点から、従来の鉗子を改良し、作業部に複数の関節を有する鉗子の開発が行われている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載のマニピュレータは、人手によって操作される操作部と、操作部に対して交換自在に着脱される作業部とから構成される。このようなマニピュレータでは、従来の鉗子のような制約や不自由がなく、手技が容易となり、適用可能な症例が多くなり、また、作業部の種類を交換することにより種々の手技に対応することができる。
一方、このようなマニピュレータをロボットアームにより駆動する医療用ロボットシステムが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2004−105451号公報 米国特許第6331181号明細書
上記のように、医療用マニピュレータにおける作業部は操作部に対して交換自在に構成されることがある。これにより、手技に応じた種々の型式のものを装着することができ、手技の終了後には作業部だけを洗浄することができ、さらには、作業部だけを定期的に新しい物に交換して十分な信頼性を確保することができる。すなわち、操作部は多くの電気部品が設けられていて比較的コスト高であって長寿命であることが望ましいが、作業部については弱電部品がなく廉価であり、しかも体腔内で先端動作部が動作をして負荷を受けることから機械的寿命や、蒸気及び熱の洗浄によるダメージ等を考慮して適度な時期に新しい物に交換することが望ましいのである。従って、総合的な寿命を考慮して、製造者によって作業部の使用制限回数が設定され、医療従事者は作業部毎の使用回数のカウント及び管理を行い、基本的には使用制限回数に達したらその作業部は規定の手順に基づいて処分する。
医療用マニピュレータは、トラカールを介して先端動作部を体腔内に挿入して手技を行うことから該トラカールを通す部分が細いシャフトになっている。このシャフト内の動力伝達手段としては一般的にワイヤが用いられているが、ワイヤは可撓性部材であって使用による伸びなどの変化がある。したがって、使用回数制限は、ワイヤの寿命を1つの考慮要素して設定される。
医療用マニピュレータを使用する際には、使用回数を正確にカウント及び管理することが要求されているが、それ以外にもワイヤの状態が適正であるか確認できると好ましい。ところが、ワイヤは細いシャフト内に設けられており、目視することができず、直接的に検査する小型で適当なセンサもない。
仮に、手技の最中にワイヤが破断してしまうと作業部を交換しなければならないので、できるかぎり始業時にワイヤの状態を検査できることが望ましい。
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、可撓性部材の状態を簡便に検査することのできる医療用マニピュレータを提供することを目的とする。
本発明に係る医療用マニピュレータは、モータを備えたアクチュエータ部と、前記アクチュエータ部に着脱自在で前記モータの回転軸に接続される回転体を備える接続部と、前記接続部から延在する連結シャフトの先端に設けられ、所定の張力で張られた可撓性部材を介して前記回転体に連動する先端動作部と、前記可撓性部材の張力を増加させる張力付加手段と、前記アクチュエータ部に設けられ、前記接続部が装着されたことを検出する作業部検出手段と、前記モータの負荷電流を検出する負荷検出部と、前記作業部検出手段を介して前記アクチュエータ部に前記接続部が接続されたことを認識し、前記可撓性部材に対して一時的に所定の負荷を与える始業点検動作を行う制御部とを有し、前記始業点検動作は、前記張力付加手段によって前記可撓性部材に対して所定の張力量を付加する第1処理と、前記張力付加手段による前記可撓性部材に対する負荷を解除した後に、前記モータを所定量回動させたときの負荷を前記負荷検出部によって検出し、前記可撓性部材の状態の適否を判断する第2処理とを有することを特徴とする。
これにより、細いシャフト内で目視できない可撓性部材を簡便に検査することができる。また、シャフト内にはセンサ等を設ける必要がなく、簡便構成である。
前記張力付加手段は、前記可撓性部材に対して、その延在方向に交差する方向に押圧して張力を増加させてもよい。これにより、張力付加手段を簡便に構成することができる。
前記可撓性部材は、前記先端動作部の先端回転体に巻き掛けられて、前記連結シャフト内で往復の2線が略平行して設けられ、前記張力付加手段は、2線の前記可撓性部材の略中間に設けられ、最薄部の幅が2線の前記可撓性部材の間隔よりも薄く、最厚部の幅が前記間隔よりも厚い非円形筒体であり、アクチュエータによって回転してもよい。このような非円形筒体をアクチュエータによって回転させると、2線に対して簡便に、且つバランスよく張力をかけることができる。
前記可撓性部材は、前記先端動作部の先端回転体に巻き掛けられており、前記先端回転体又は該先端回転体に連動して前記先端動作部を動作させる連動部の動作制限をするストッパを有し、前記張力付加手段は、前記モータを駆動して前記先端回転体又は前記連動部をストッパに当接させることにより前記可撓性部材の張力を増加させる手段であってもよい。このようなストッパを設けることにより、張力付加手段を簡便に構成することができる。
前記先端動作部の姿勢を変更する指示を与える入力部を有し、前記制御部は、前記アクチュエータ部に前記接続部が接続されたときから、前記始業点検動作をしているときまでは前記入力部の信号を無効にしてもよい。これにより、安定した始業点検動作が可能となる。
前記作業部は、固体識別用の個体信号を保持するID保持部を備え、前記アクチュエータ部は、該ID保持部の前記個体信号を認識し前記制御部へ供給するID認識部を備え、前記制御部は時計機能を有し、前記ID認識部によって前記アクチュエータ部に装着された前記作業部の前記個体信号を識別して、装着された前記作業部が最後に使用された時刻が所定時間以内である場合には、前記始業点検動作を省略してもよい。これにより、実質的な1回の手術において何度か作業部を着脱するような場合に、始業点検動作の回数を手術回数に合わせることができ、無駄に多くの始業点検動作が行われない。
前記可撓性部材はワイヤであってもよい。
本発明は、モータを備えたアクチュエータ部と、前記アクチュエータ部に着脱自在で前記モータの回転軸に接続される回転体を備える接続部と、前記接続部から延在する連結シャフトの先端に設けられ、所定の張力で張られた可撓性部材を介して前記回転体に連動する先端動作部と、前記可撓性部材の張力を増加させる張力付加手段と、前記アクチュエータ部に設けられ、前記接続部が装着されたことを検出する作業部検出手段と、前記作業部検出手段を介して前記アクチュエータ部に前記接続部が接続されたことを認識し、所定の始業点検動作を行う制御部とを有し、前記作業部は、固体識別用の個体信号を保持するID保持部を備え、前記アクチュエータ部は、該ID保持部の前記個体信号を認識し前記制御部へ供給するID認識部を備え、前記制御部は時計機能を有し、前記ID認識部によって前記アクチュエータ部に装着された前記作業部の前記個体信号を識別して、装着された前記作業部が最後に使用された時刻が所定時間以内である場合には、前記始業点検動作を省略することを特徴とする。
本発明に係る医療用マニピュレータでは、細いシャフト内で目視できない可撓性部材を簡便に検査することができる。また、シャフト内にはセンサ等を設ける必要がなく、簡便構成である。可撓性部材の検査は始業点検時に行われることから、手技の最中に可撓性部材が破断してしまうことを抑制できる。
本実施の形態に係る医療用マニピュレータの斜視図である。 作業部と操作部とを分離したマニピュレータの側面図である。 操作部の斜視図である。 接続部の一部断面斜視図である。 先端動作部の斜視図である。 プーリ及びワイヤと先端動作部の基本構成を示す模式図である。 ワイヤに対して始業点検動作を行うための楕円筒体及びその周辺部を示す斜視図である。 図8Aは、始業点検動作時以外の楕円筒体とワイヤとの位置関係を示す図であり、図8Bは、始業点検動作時の楕円筒体とワイヤとの位置関係を示す図である。 医療用マニピュレータの始業点検動作についての手順を示すフローチャートである。 変形例に係る医療用マニピュレータの張力付加手段の模式図である。 マニピュレータをロボットアームの先端に接続した医療用ロボットシステムの斜視図である。
以下、本発明に係る医療用マニピュレータについて実施の形態を挙げ、添付の図1〜図11を参照しながら説明する。
図1、図2及び図3に示すように、本実施の形態に係る医療用マニピュレータ10は、先端動作部12に生体の一部又は湾曲針等を把持して所定の処置を行うためのものであり、通常、把持鉗子やニードルドライバ(持針器)等とも呼ばれる。
医療用マニピュレータ10は、人手によって把持及び操作される操作部14と、該操作部14に対して着脱自在な作業部16とを備え、操作部14に対してコネクタ24を介して着脱自在なコントローラ(制御部)27を有するマニピュレータシステムとして構成されている。
医療用マニピュレータ10は、基本構成として操作部14と作業部16とを有しており、コントローラ27は当該医療用マニピュレータ10の電気的な制御をするものであり、グリップハンドル26の下端部から延在するケーブル62に対してコネクタ24を介して接続されている。制御部であるコントローラ27の機能の一部又は全部を、例えば操作部14に一体的に搭載することもできる。
コントローラ27は、時計27aと、モータドライバ27bと、該モータドライバ27bに設けられた電流センサ27cとを有している。電流センサ27cは、例えばホール素子であって、後述するモータ40a〜40cの負荷電流を検出する。
以下の説明では、図1における幅方向をX方向、高さ方向をY方向、及び、連結シャフト48の延在方向をZ方向と規定する。また、右方をX1方向、左方をX2方向、上方向をY1方向、下方向をY2方向、前方をZ1方向、後方をZ2方向と規定する。さらに、特に断りのない限り、これらの方向の記載は医療用マニピュレータ10が基準姿勢(中立姿勢)である場合を基準として表すものとする。これらの方向は説明の便宜上のものであり、医療用マニピュレータ10は任意の向きで(例えば、上下を反転させて)使用可能であることはもちろんである。
作業部16は、作業を行う先端動作部12と、操作部14のアクチュエータブロック(アクチュエータ部)30に対して接続される接続部15と、これらの先端動作部12と接続部15とを連接する長尺で中空の連結シャフト48とを有する。作業部16は、アクチュエータブロック30における所定の操作によって操作部14から離脱可能であって、洗浄、滅菌及びメンテナンス等を行うことができる。
先端動作部12及び連結シャフト48は細径に構成されており、患者の腹部等に設けられた円筒形状のトラカール20から体腔22内に挿入可能であり、操作部14の操作により体腔22内において患部切除、把持、縫合及び結紮等の様々な手技を行うことができる。
次に、操作部14について詳細に説明する。
操作部14は、人手によって把持されるグリップハンドル26と、該グリップハンドル26の上部から延在するブリッジ28と、該ブリッジ28の先端に接続されたアクチュエータブロック30とを有する。
接続部15は、左右側面の係合片200と、上下面に開口する3つの嵌合孔202a、202b及び202cとを有する。3つの嵌合孔202a〜202cは、Z1方向及びZ2方向の端部近傍に設けられており、Y方向に延在する孔である。
アクチュエータブロック30には、先端動作部12が有する3自由度の機構に対応してモータ(DCモータ)40a、40b、40c及び40dがZ方向に沿って並列して設けられている。これらのモータ40a〜40dは、操作部14の操作に基づき、コントローラ27の作用下に回転をする。モータ40a〜40dは小型・細径であって、アクチュエータブロック30はコンパクトな扁平形状に構成されている。モータ40a〜40dには、減速機42a、42b、42c及び42dが内蔵されている。減速機42a〜42dは、例えば遊星式であり、減速比は1:100〜1:300程度である。
アクチュエータブロック30は、操作部14のZ1方向端部の下方に設けられている。ここで、アクチュエータブロック30は作業部16が装着される箇所を意味するものであり、モータ40a〜40dを格納する場所に限定されず、ブリッジ28との接続面30a(図3参照)を含む。
モータ40a〜40dには、回転角度を検出することのできるロータリ式のエンコーダ44a、44b、44c及び44dが設けられており、検出した角度信号はコントローラ27に供給される。
図2及び図3に示すように、グリップハンドル26は、ブリッジ28の端部からY2方向に向かって延在しており、人手によって把持されるのに適した長さであり、該グリップハンドル26の近傍には先端動作部12の動作等に供される入力手段が設けられている。すなわち、このような入力手段として、グリップハンドル26に近接したZ1方向にトリガーレバー32及びスイッチ36が設けられ、Y1方向に複合入力部34及び作動スイッチ35が設けられている。
作動スイッチ35のZ1方向でブリッジ28の上面における視認しやすい箇所にはLED29が設けられている。LED29は、医療用マニピュレータ10の制御状態を示すインジケータであり、操作者が容易に認識可能な大きさであり、且つ操作に支障がない程度に十分に小型軽量である。
グリップハンドル26の下端には、コントローラ27に接続されるケーブル62が設けられている。グリップハンドル26とケーブル62とはコネクタにより接続されていてもよい。
作動スイッチ35は、医療用マニピュレータ10の動作状態の有効又は無効を設定するための入力手段である。LED29は、医療用マニピュレータ10の制御状態を示すインジケータであり、操作者が容易に認識可能な大きさであり、且つ操作に支障がない程度に十分に小型軽量である。LED29は、ブリッジ28の上面における略中央部で、視認性のよい位置に設けられており、作動スイッチ35と並んで配置されていることから、例えば、作動スイッチ35によるON操作に同期して点灯等をするため、操作者は作動スイッチ35の操作をしながらその入力状態をLED29により確実に認識することができる。
この場合、コントローラ27は、作動スイッチ35の状態を読み込み、オン状態であるときに動作モードとし、オン状態からオフ状態に切り換わったときに自動原点復帰動作としてモータ40a〜40dを所定の原点に戻し、原点に戻った後に停止モードとする。動作モードは、操作部14の操作指令を有効にしてモータ40a〜40cを駆動するモードである。停止モードは、操作部14の操作指令の有無に関わらずモータ40a〜40cを停止させるモードである。これらのモード及び動作はコントローラ27によって区別されて制御され、LED29の点灯状態が切り換えられる。
すなわち、LED29は、動作モードのときに緑に点灯、停止モードのときに赤に点灯し、動作モードから停止モードに移る自動原点復帰モードのときには赤の点滅をする。
複合入力部34は、先端動作部12に対してロール方向(軸回転方向)及びヨー方向(左右方向)の回転指令を与える複合的な入力手段であり、例えば軸回転に動作する第1入力手段によってロール方向指示を行い、横方向に動作する第2入力手段によってヨー方向指示を行うことができる。トリガーレバー32は、先端動作部12のグリッパ60(図1及び図5参照)に開閉指令を与える入力手段である。
複合入力部34、トリガーレバー32には、それぞれ動作量を検出する入力センサ39a、39b、39cが設けられており、検出した動作信号をコントローラ27に供給する。
トリガーレバー32は、ブリッジ28のやや下方でZ1方向にやや突出したレバーであり、人差し指による操作が容易な位置に設けられている。
トリガーレバー32は、グリップハンドル26に対してアーム98により接続されており、該グリップハンドル26に対して進退するように構成されている。アーム98はグリップハンドル26内で入力センサ39cに接続されており、トリガーレバー32の進退量が該入力センサ39cによって計測されてコントローラ27に供給される。トリガーレバー32は、指を当て、グリップハンドル26の方向(つまり、Z2方向)に向かって引き込む操作と、グリップハンドル26からZ1方向に押し出す操作とが可能に構成され、これにより、グリッパ60へと開閉指令を与えることができる。
なお、トリガーレバー32のY2方向に設けられたスイッチ36は、オルタネート式であって、該スイッチ36を操作することによりトリガーレバー32により所定の開閉状態とされたグリッパ60の状態、例えば、閉じ状態を保持しておくことができる。
接続部15が載置されるアクチュエータブロック30の上面30bにおいて、Z2方向の端部近傍には、接続部15の有無を検出する作業部検出手段107が設けられている。作業部検出手段107は、対向する位置に設けられた投光器であるLED107aと受光器であるフォトダイオード107bとからなるフォトインタラプタの構成とされており、該LED107aと該フォトダイオード107bとの間に接続部15の後端の遮光片109(図2参照)が挿入されて遮光することにより該接続部15が装着されたことを検出できる。LED107aとフォトダイオード107bは、X方向に対向する向きで且つ近接した位置に設けられている。
アクチュエータブロック30には、さらに作業部16の接続部15を保持する2つの独立した係合部210と、該接続部15の位置決め機能及び保持機構を有する3本のアライメントピン212a、212b及び212cとが設けられる。
2つの係合部210は、アクチュエータブロック30の左右側面(X1及びX2側面)で対称位置に設けられており、操作面204と、該操作面204からY1方向に延在するレバー206とを有する。レバー206はアクチュエータブロック30の上面よりもY1方向に向かってやや突出しており、先端内側がテーパ形状になっている。係合部210は、図示しない弾性部材によってレバー206が内側に向かう方向に弾性付勢されている。
アライメントピン212a〜212cは、嵌合孔202a〜202cに対向する位置で、アクチュエータブロック30の上面におけるZ1方向端の近傍に2本、Z2方向端の近傍に1本設けられ、それぞれY1方向に延在している。Z1方向端の近傍に2本のアライメントピン212a、212bがX方向に並んで設けられている。
このように、アライメントピン212a〜212cは3本設けられていることから、接続部15は3点で支持され、簡便且つ確実に位置決めを行うことができる。また、3本のアライメントピン212a〜212cは直線状配列ではないため、いずれの方向のねじれに対しても、接続部15を安定して保持することができる。アライメントピン212a〜212cは、このうち2本以上設けられていれば、接続部15は確実に位置決めがなされて、安定して保持される。この場合、Z方向に離間した2本を選択すると一層安定する。
接続部15を操作部14から取り外す場合には、アクチュエータブロック30の両側面に設けられたレバー206を押してそれぞれ外方に開くように傾動させ、該レバー206の楔部206aを、接続部15の両側面に設けられた係合片200から解放する。これにより接続部15を操作部14から上方(Y1方向)に引き抜き、取り外しが可能となる。アクチュエータブロック30の上面30bの3本のアライメントピン212が、プーリ収納体300に設けられた嵌合孔202に嵌合することにより該接続部15を安定して保持可能である。
接続部15を操作部14に取り付ける場合には、3本のアライメントピン212がそれぞれ嵌合孔202に嵌合するように合わせて、接続部15を下方(Y2方向)に押し下げる。これにより、レバー206は一旦外方に拡がり、その後原位置に戻ることにより係合片200に係合して、接続が完了する。
操作部14の接続面30aには、接続された作業部16のID部104(図4参照)のQRコードを読み取ってコントローラ27に供給するカメラ106と、接続された作業部16のID部104を照明するための2つのLED105が設けられている。カメラ106は、作業部16のID部104を臨む位置に取り付けられており、該カメラ106の左右にLED105が設けられている。ここで、ID部104のID(識別符号)の読取器としては、カメラ106に代替してバーコードリーダー、バーコードスキャナを用いることができる。
操作部14には多くの電気部品が設けられていて、作業部16と比較してコスト高であるが長寿命である。
次に、作業部16について詳細に説明する。作業部16は、手技の終了後には操作部14から取り外されて洗浄することができ、さらには、作業部16だけを定期的に新しい物に交換して十分な信頼性を確保することができる。作業部16は弱電部品がなく廉価であり、しかも体腔22内で先端動作部12が動作をして負荷を受けることから機械的寿命(ワイヤ寿命を含む)や、蒸気及び熱の洗浄によるダメージ等を考慮して適度な時期に新しい物に交換することになっている。総合的な寿命を考慮して、製造者によって作業部16の使用制限回数Nが設定され、医療従事者は作業部16毎の使用回数のカウント及び管理を行い、基本的には使用制限回数Nに達したらその作業部16は規定の手順に基づいて処分する。
図1、図2及び図4に示すように、作業部16の接続部15は、樹脂のカバー37に覆われており、モータ40a〜40dの駆動軸に接続されて従動回転されるプーリ50a、50b、50c及び50dをそれぞれ回転自在に保持している。プーリ50a〜50dは、プーリ収納体300に収納されている。
プーリ50a〜50cには、ワイヤ54a、54b及び54c(図5、図6、図7参照)が巻き掛けられており、連結シャフト48の中空部分を通って先端動作部12まで延在している。ワイヤ54a〜54cは、プーリ50a〜50c(及び57a〜57c)に対して滑りが生じないように一部が固定されている。ワイヤ54a〜54cは同種、同径のものを用いることができる。プーリ50dの構成については後述する(図7参照)。
接続部15を構成するプーリ50a〜50dのY2方向下端にはそれぞれ十字状の結合凸部51a、51b、51c及び51dが設けられ、アクチュエータブロック30を構成するモータ40a〜40dの回転軸には十字状の結合凹部41a、41b、41c及び41dが設けられている。結合凸部51a〜51dと結合凹部41a〜41dとは互いに係合可能であり、すなわち、アクチュエータブロック30に接続部15が装着された状態において、モータ40a〜40dの回転がプーリ50a〜50dに対して確実に伝達される。これらの係合部は十字形状に限られない。
図4に示すように、接続部15における後端部近傍には、作業部16を個体識別することのできるID(識別符号)が付けられたID部104が設けられている。
ID部104には、作業部16毎に識別が可能なように異なる2次元バーコードであるQRコードが付けられている。ID部104のQRコードには、作業部16のそれぞれに対応した型式、仕様、シリアルナンバーの他、製造所、製造日、商品名、等の各種情報が含まれる。
図5に示すように、連結シャフト48内を挿通したワイヤ54a、54b及び54cは、グリッパ60を備えた先端動作部12の対応するプーリ(先端回転体)57a、57b及び57cにそれぞれ巻き掛けられている。
従って、プーリ50aとプーリ57aとの間にワイヤ54aが巻き掛けられた状態で当該プーリ50aがモータ40aによって回転駆動されると、その回転駆動力がワイヤ54aを介してプーリ57aへと伝達され、該プーリ57aを回転させる。そうすると、プーリ57aの回転が、例えば歯車へと順次伝達され、グリッパ60を開閉させることができる。
図6に示すように、プーリ50a〜50c、ワイヤ54a〜54c及びプーリ57a〜57cを備えた動力伝達部材により、先端動作部12をロール方向(Or軸回転方向)、ヨー方向(Oy軸を基準とした左右方向)及びグリッパ開閉(Og軸を基準とした開閉)からなる3自由度の機構として構成している。3自由度の機構は、動作上の機構干渉があるため、該機構干渉を補償するようにモータ40a〜40cを協働させる。
モータ40a〜40cは、コントローラ27の作用下に、複合入力部34、トリガーレバー32の動作量を検出する入力センサ39a、39b、39cから得られる信号に基づいて駆動される。
ワイヤ54a〜54cは、プーリ50a〜50cとプーリ57a〜57cとの間で適度な規定の張力を持つように予め調整されて組み立てられている。また、各ワイヤ54a〜54cは、連結シャフト48内で往復の2線が略平行して設けられている。
図7に示すように、プーリ50dは、往復する略平行な2線のワイヤ54bの略中間に設けられ、該ワイヤ54bと同じ高さに楕円筒体(張力付加手段)400が設けられている。楕円筒体400は、モータ40dの作用下に所定角度に回転し、側面が2つのワイヤ54bに対してそれぞれ内側から当接し、外方に押圧して張力を増加させる張力付加手段として作用する。張力付加手段は、ワイヤ54bに対して、その延在方向(Z方向)に交差する方向に押圧して張力を増加させるように簡便に構成できる。張力付加手段は、ワイヤ54a〜54cのうち1以上に対して張力を増加させる構成であればよく、特に、最も使用条件の厳しいものに設けるとよい。ワイヤ54bは、グリッパ60によって強い把持力を発生させることから、ワイヤ54a及び54cと比較して使用条件が厳しい。
楕円筒体400の側面には、環状凹部402が設けられており、ワイヤ54bを安定して押圧することができる。
図8Aに示すように、楕円筒体400は、最薄部の幅Waが2線のワイヤ54bの間隔Xaよりも薄く、最厚部の幅Wbが間隔Xaよりも厚い非円形筒体であり、モータ40dによって回転することができる。幅Wbは接続部15及びアクチュエータブロック30の上面30bの幅Xbより狭く、楕円筒体400が回転をしてもカバー37に干渉することはない。
始業点検動作時以外のときには、楕円筒体400は、最厚部がZ方向、最薄部がX方向を指向しており、楕円筒体400はワイヤ54bから離れており、該ワイヤ54bは規定の張力のままである。
図8Bに示すように、始業点検動作時には、楕円筒体400は角度θだけ回転し、楕円筒体400の両頂部404近傍の側面はワイヤ54bを内側から外方に向かって押圧して伸ばし、張力を所定値まで増加させる。角度θは、ワイヤ54bの張力増加量が所定量となるように実験、計算又はシミュレーション等に基づいて規定されている。
このように、楕円筒体400によれば、モータ40dによる簡便な回転動作に基づいて、両側のワイヤ54bに対して、略同じ箇所を、略同程度にバランスよく押圧して張力を増加させることができ、プーリ50b及び57bに無駄な負荷がかからない。楕円筒体400は、始業点検動作が終了すると図8Aに示す状態に戻る。
次に、このように構成される医療用マニピュレータ10の作用について説明する。
先ず、操作者は手技に応じて選択した作業部16を操作部14に装着する。
これにより、図9のステップS1において、コントローラ27では作業部検出手段107の信号に基づいて、作業部16が操作部14に装着されたことを検出する。この時点で、作業部16の先端動作部12は所定の基準姿勢となっており、コントローラ27では停止モードとしてLED29を赤に発光させる。コントローラ27は、この時点では作動スイッチ35、スイッチ36及び入力センサ39a〜39c等の入力信号を無効にしておく。
ステップS2において、コントローラ27では、カメラ106によってアクチュエータブロック30に装着された作業部16の個体信号を識別する。
ステップS3において、コントローラ27は、作業部16の固体信号に係る情報が記憶部に記憶されているか否かを確認する。該固体信号に係る情報が記憶されている場合にはステップS4へ移り、記憶されていない場合にはステップS6へ移る。ここでいう記憶部は、基本的にはコントローラ27内の不揮発性記憶部(ハードディスク、記録ディスク、フラッシュメモリ等)であるが、これに限らず、複数のコントローラ27からアクセス可能な共通端末(ホストコンピュータ、サーバ等を含む)内の記憶部でもよい。
ステップS4において、作業部16の固体信号に係る情報が最後に記憶部に記憶された時刻t0、つまり装着された作業部16が最後に使用された時刻t0を調べる。ここで、作業部16が最後に使用された時刻t0とは広義であって、作業部16が最後に装着された時点から最後に取り外された時点までのいずれの時刻でもよい。
ステップS5において、時計機能により現在時刻t1を取得し、時刻t0からの経過時間t2(=t1−t0)を調べ、該経過時間が所定時間(例えば、1回の手術として考えられる最大の24時間程度)以内である場合には、始業点検動作を省略することとし、ステップS9へ移る。経過時間T2が所定時間を超える場合にはステップS6へ移る。
これにより、実質的な1回の手術において何度か作業部16を着脱するような場合に、始業点検動作の回数を手術回数に合わせることができ、無駄に多くの始業点検動作が行われない。
1回の手術において、作業部16が何度か着脱されて多用されることがあっても、作業部16の劣化の程度はそれほど顕著ではなく、むしろ、1回の手術が終わって蒸気及び熱の洗浄がなされることによって、樹脂部品等が劣化することが考えられる。したがって、作業部16の使用回数Cは、操作部14に対する着脱回数に応じてカウントするのではなく、手術回数に応じてカウントして始業点検動作を行うことが合理的なのである。もちろん、使用条件及び設計条件上、1回の手術で1回しか作業部16が装着され得ない場合には、このような装着時間間隔の判断処理は不要である。
ステップS6においては始業点検動作を行う。まず第1処理として、モータ40dによって楕円筒体400を所定角度だけ回転させて(図8B参照)、ワイヤ54bに対して張力を一時的に所定値まで増加させる。
この始業点検動作の第1処理における所定の張力は、内視鏡下外科手術において発生しうる一般的な最大負荷(経験値、実験値)に所定の安全率を乗算した値に設定されている。負荷印加時間についても、手技中に最大負荷がかかる時間と略合わせるとよい。
さらに、ステップS7において、張力をかけたままの状態でモータ40bを介してプーリ50b及びワイヤ54bを所定の動作量だけ動かす。この後、楕円筒体400を初期位置に戻して、ワイヤ54bに対する負荷を解除する。
これらのステップS6及びS7で、ワイヤ54bは過度に劣化している場合には、破断することになる。
次いで、ステップS8において、第2処理としてモータ40bを所定量回転させて、そのときの負荷電流を電流センサ27cによって検出し、ワイヤ54bの破断確認をする。すなわち、ワイヤ54bが正常であればモータ40dに対して該ワイヤ54bの標準的な張力に応じたトルクが発生するはずであるので、適度な負荷電流が検出されるが、ワイヤ54bが破断していればモータ40dは無負荷になることから負荷電流はほとんど0となる。
このように、電流センサ27cによれば、ワイヤ54bの破断確認をすることができる。電流センサ27cの検出結果に基づいて、ワイヤ54bが正常であると判断されるときにはステップS9へ移り、破断していると判断されるときにはエラー処理を行う。エラー処理では、所定の警報報知を行って作業部16の交換を促すとともに、モータ40a〜40dの回路遮断を行い、該作業部16がそのまま使用されないような処置をとる。
電流センサ27cは、始業点検時以外の通常の手技の最中にも負荷検出手段として用いることができ、例えば、負荷電流に基づいてグリッパ60が針や生体組織の一部を把持しているときの把持力を求めることができる。
ステップS9において、作業部16の係る情報を固体信号毎に区別して現在時刻とともに所定の記憶部に記憶する。この情報は、次回に作業部16が装着されたときに前記のステップS3で読み出される。この情報の記憶タイミングは、設計条件により作業部16が装着された時点から取り外される時点までのいずれでもよい。
この後、操作者は先端動作部12及び連結シャフト48をトラカール20から体腔22内に挿入する。
ステップS10において、作動スイッチ35、スイッチ36及び入力センサ39a〜39c等の入力信号を有効にし、この後に作動スイッチ35及びスイッチ36を操作することにより、動作モードに移行することができる。つまり、コントローラ27は、アクチュエータブロック30に接続部15が接続されたときから、始業点検動作をしているときまでは入力部の信号を無効にしており、安定した始業点検動作が可能となる。
上述したように、本実施の形態に係る医療用マニピュレータ10によれば、細い連結シャフト48内で目視できないワイヤ54bを簡便に検査することができる。また、連結シャフト48内にはセンサ等を設ける必要がなく、簡便構成である。電流センサ27cはコントローラ27内に設けられており、本体の医療用マニピュレータ10及びその作業部16の構成には影響がない。
ワイヤ54bの検査は始業点検時に行われることから、手技の最中にワイヤ54bが破断してしまうことを抑制できる。なお、他のワイヤ54a及び54cは、ワイヤ54bと比較して使用条件が厳しくないことから、最も使用条件の厳しいワイヤ54bだけを検査しておけばよい。
上記の説明では、始業点検動作において、ワイヤ54bに対して所定張力を付加するとともに、該ワイヤ54bを所定量だけ動作させて動的負荷(ステップS7)を与える例を説明したが、始業点検動作ではワイヤ54bに適度な負荷を与えられればよいのであって、例えばワイヤ54bに対して張力を付加するだけで、ワイヤ54b自体は動かさずに静的負荷を与えるようにしてもよい。
つまり、図10に示すように、先端回転体としてのプーリ57bに小片420を設け、該プーリ57bが最大角度まで回転したときに、小片420に当接してプーリ57bの動作制限所定のストッパ422を設けてもよい。始業点検動作では、モータ40b及びプーリ50bを所定方向に回転させてプーリ57bをストッパ422によって動作制限をしてワイヤ54bに静的な張力負荷をかけるようにしてもよい。動作制限をする対象は、プーリ57bに限らず、プーリ57bに連動して先端動作部12を動作させる連動部のいずれでもよい。このようなストッパ422を設けることにより、張力付加手段を簡便に構成することができる。
上記実施形態は、例えば図11に示すような医療用ロボットシステム800に適用してもよい。
医療用ロボットシステム800は、多関節型のロボットアーム802と、コンソール804とを有し、作業部806はロボットアーム802の先端に接続されている。ロボットアーム802の先端には前記の医療用マニピュレータ10と同様な機構を有するマニピュレータ808が設けられている。ロボットアーム802は、作業部806を移動させる手段であればよく、据置型に限らず、例えば自律移動型でもよい。コンソール804は、テーブル型、制御盤型等の構成を採り得る。
ロボットアーム802は、独立的な6以上の関節(回転軸やスライド軸等)を有すると、作業部806の位置及び向きを任意に設定できて好適である。先端のマニピュレータ808は、ロボットアーム802の先端部810と一体化している。マニピュレータ808は、前記のアクチュエータブロック30(図1参照)の代わりに、基端側が前記先端部810に連結されると共に、内部にモータを収納したアクチュエータブロック812を有する。
ロボットアーム802は、コンソール804の作用下に動作し、プログラムによる自動動作や、コンソール804に設けられたジョイスティック814に倣った操作、及びこれらの複合的な動作をする構成にしてもよい。コンソール804は、前記のコントローラ27(図1参照)の機能を含んでいる。作業部806には、前記の先端動作部12が設けられている。
コンソール804には、操作指令部としての2つのジョイスティック814と、モニタ816が設けられている。図示を省略するが、2つのジョイスティック814により、2台のロボットアーム802を個別に操作が可能である。2つのジョイスティック814は、両手で操作しやすい位置に設けられている。モニタ816には、内視鏡による画像等の情報が表示される。
ジョイスティック814は、上下動作、左右動作、捻り動作、及び傾動動作が可能であり、これらの動作に応じてロボットアーム802を動かすことができる。ジョイスティック814はマスターアームであってもよい。ロボットアーム802とコンソール804との間の通信手段は、有線、無線、ネットワーク又はこれらの組合わせでよい。
本発明に係る医療用マニピュレータは、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10…医療用マニピュレータ 12…先端動作部
14…操作部 15…接続部
16、806…作業部 27…コントローラ(制御部)
30、812…アクチュエータブロック(アクチュエータ部)
32…トリガーレバー 34…複合入力部
40a〜40d…モータ 48…連結シャフト
50a〜50d、57a〜57c…プーリ 54a〜54c…ワイヤ
104…ID部 106…カメラ
107…作業部検出手段 400…楕円筒体(張力付加手段)
402…環状凹部 420…小片
422…ストッパ(張力付加手段) 800…医療用ロボットシステム
C…使用回数 N…使用制限回数

Claims (8)

  1. モータを備えたアクチュエータ部と、
    前記アクチュエータ部に着脱自在で前記モータの回転軸に接続される回転体を備える接続部と、
    前記接続部から延在する連結シャフトの先端に設けられ、所定の張力で張られた可撓性部材を介して前記回転体に連動する先端動作部と、
    前記可撓性部材の張力を増加させる張力付加手段と、
    前記アクチュエータ部に設けられ、前記接続部が装着されたことを検出する作業部検出手段と、
    前記モータの負荷電流を検出する負荷検出部と、
    前記作業部検出手段を介して前記アクチュエータ部に前記接続部が接続されたことを認識し、前記可撓性部材に対して一時的に所定の負荷を与える始業点検動作を行う制御部と、
    を有し、
    前記始業点検動作は、前記張力付加手段によって前記可撓性部材に対して所定の張力量を付加する第1処理と、
    前記張力付加手段による前記可撓性部材に対する負荷を解除した後に、前記モータを所定量回動させたときの負荷を前記負荷検出部によって検出し、前記可撓性部材の状態の適否を判断する第2処理と、
    を有すること
    を特徴とする医療用マニピュレータ。
  2. 請求項1記載の医療用マニピュレータにおいて、
    前記張力付加手段は、前記可撓性部材に対して、その延在方向に交差する方向に押圧して張力を増加させることを特徴とする医療用マニピュレータ。
  3. 請求項2記載の医療用マニピュレータにおいて、
    前記可撓性部材は、前記先端動作部の先端回転体に巻き掛けられて、前記連結シャフト内で往復の2線が略平行して設けられ、
    前記張力付加手段は、2線の前記可撓性部材の略中間に設けられ、最薄部の幅が2線の前記可撓性部材の間隔よりも薄く、最厚部の幅が前記間隔よりも厚い非円形筒体であり、アクチュエータによって回転することを特徴とする医療用マニピュレータ。
  4. 請求項1記載の医療用マニピュレータにおいて、
    前記可撓性部材は、前記先端動作部の先端回転体に巻き掛けられており、
    前記先端回転体又は該先端回転体に連動して前記先端動作部を動作させる連動部の動作制限をするストッパを有し、
    前記張力付加手段は、前記モータを駆動して前記先端回転体又は前記連動部をストッパに当接させることにより前記可撓性部材の張力を増加させる手段であることを特徴とする医療用マニピュレータ。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の医療用マニピュレータにおいて、
    前記先端動作部の姿勢を変更する指示を与える入力部を有し、
    前記制御部は、前記アクチュエータ部に前記接続部が接続されたときから、前記始業点検動作をしているときまでは前記入力部の信号を無効にすることを特徴とする医療用マニピュレータ。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の医療用マニピュレータにおいて、
    前記作業部は、固体識別用の個体信号を保持するID保持部を備え、
    前記アクチュエータ部は、該ID保持部の前記個体信号を認識し前記制御部へ供給するID認識部を備え、
    前記制御部は時計機能を有し、前記ID認識部によって前記アクチュエータ部に装着された前記作業部の前記個体信号を識別して、装着された前記作業部が最後に使用された時刻が所定時間以内である場合には、前記始業点検動作を省略することを特徴とする医療用マニピュレータ。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の医療用マニピュレータにおいて、
    前記可撓性部材はワイヤであることを特徴とする医療用マニピュレータ。
  8. モータを備えたアクチュエータ部と、
    前記アクチュエータ部に着脱自在で前記モータの回転軸に接続される回転体を備える接続部と、
    前記接続部から延在する連結シャフトの先端に設けられ、所定の張力で張られた可撓性部材を介して前記回転体に連動する先端動作部と、
    前記可撓性部材の張力を増加させる張力付加手段と、
    前記アクチュエータ部に設けられ、前記接続部が装着されたことを検出する作業部検出手段と、
    前記作業部検出手段を介して前記アクチュエータ部に前記接続部が接続されたことを認識し、所定の始業点検動作を行う制御部と、
    を有し、
    前記作業部は、固体識別用の個体信号を保持するID保持部を備え、
    前記アクチュエータ部は、該ID保持部の前記個体信号を認識し前記制御部へ供給するID認識部を備え、
    前記制御部は時計機能を有し、前記ID認識部によって前記アクチュエータ部に装着された前記作業部の前記個体信号を識別して、装着された前記作業部が最後に使用された時刻が所定時間以内である場合には、前記始業点検動作を省略することを特徴とする医療用マニピュレータ。
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