JP2011193939A - 遊技台 - Google Patents

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明彦 山根
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Abstract

【課題】不正な部品の取り付けを未然に防止し、遊技の公平性を確保することができる遊技台を提供することである。
【解決手段】制御用に動作する制御回路300を搭載した制御回路基板156を備える遊技台であって、前記制御回路基板156には、変質、又は、破壊によって固定が解除される固定部615により部品(ピン614)が載置されるとともに、前記固定部615の少なくとも一部を覆う位置に、前記部品(ピン614)の着脱、又は、前記固定部615への接触、の少なくとも、いずれか一方の痕跡が残る不正防止部材620を備えたことを特徴とする。
【選択図】図6

Description

本発明は、パチンコ機やスロットマシン(パチスロ機)に代表される遊技台に関する。
近年、遊技台に対する不正行為が目立ってきており、例えば、正規のマイコンを、抽選データや遊技制御プログラムを改ざんした不正なマイコンに取り替える不正行為が行われることがある。このような不正マイコンは、正規のマイコンと比較しても外観上では容易に区別できないように精密に作られている。このような不正行為を防止するために、制御回路基板を収容する基板ケースが開封された場合に開封の痕跡を残すようにした遊技台が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、このような遊技台では、不正マイコンや不正電子部品の搭載などを開封の痕跡によって発見しなければならず、例えば、その痕跡が小さくて目立たないような場合には、遊技台の点検などで不正行為を見落とす可能性があった。近年では、正規のマイコンの裏面に小さな不正回路基板を取り付け、外観上、不正部品が取り付いていることが判断しにくいような不正事案も報告されている。このような問題に対して、正規のマイコンの周囲を取り囲む形状を有する基板ケースを備えた遊技台が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2008−43796号公報 特開2007−44559号公報
しかしながら、上記特許文献2の遊技台を含む従来の遊技台では、目視による点検などにおいては、依然として外観上区別しにくい問題がある。また、区別の仕方などは、遊技店の従業員などにおける目利きが必要にもなってくる。
本発明は、このような従来の問題点を解決するためになされたものであって、不正な部品の取り付けを未然に防止し、遊技の公平性を確保することができる遊技台を提供することを目的とする。
本発明は上記の目的を達成するために、制御用に動作する制御回路を搭載した制御回路基板を備える遊技台であって、前記制御回路基板には、変質、又は、破壊によって固定が解除される固定部により部品が載置されるとともに、前記固定部の少なくとも一部を覆う位置に、前記部品の着脱、又は、前記固定部への接触、の少なくとも、いずれか一方の痕跡が残る不正防止部材を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、不正な部品の取り付けを未然に防止し、遊技の公平性を確保することができる遊技台を提供することができる。
パチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。 図1のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。 遊技盤200を正面から見た略示正面図である。 制御部の回路ブロック図を示したものである。 本発明の実施例1に係り、主基板156に基本回路302を実装する様子を示す図であり、(a)は主基板156にICソケット610および基本回路302を実装する前の状態を示す斜視図であり、(b)は主基板156にICソケット610および基本回路302を実装した状態を示す斜視図であり、(c)は(b)を方向Aから見た側面図である。 不正防止部材620を説明する図であって、(a)は、図5(b)の状態を主基板156の裏面からみた斜視図であり、(b)は、主基板156の裏面における複数の端子ピン614のうちの1つを拡大して示す斜視図であり、(c)は、固定部615にかかるように不正防止部材620を貼り付けた主基板156の裏面を示す底面図であり、(d)は、(c)の不正防止部材620を部分的に剥がした状態の主基板156の裏面を示す底面図である。 実施例1とは別の例の不正防止部材を説明する図であり、(a)は、本発明の実施例2に係り、実施例1とは別の部品に対する不正行為を防止する不正防止部材を示す斜視図であり、(b)は、本発明の実施例3に係り、実施例1とは別の形状の不正防止部材を示す斜視図であり、(c)は、本発明の実施例3に係り、(b)の不正防止部材を示す側断面図であり、(d)は、本発明の実施例4に係り、実施例1とは別の部品に対する不正行為を防止する不正防止部材を示す斜視図である。 本発明の実施例5に係り、実施例1と別の例の不正防止部材を説明する図であり、(a)は、図5(c)に対応する側面図であり、(b)は、図6(a)に対応する主基板156の裏面からみた斜視図であり、(c)は、図6(c)に対応する不正防止部材を貼り付けた主基板156の裏面を示す底面図である。 本発明の実施例6に係り、実施例1と別の例の不正防止部材を説明する図であり、(a)は、実施例6の不正防止部材を示す斜視図であり、(b)は、(a)の不正防止部材を示す側断面図であり、(c)は、(a)の不正防止部材を上から見た平面図であり、(d)は、(c)の不正防止部材をずらした状態を上から見た平面図である。 実施例1と別の例の不正防止部材を説明する図であり、(a)は、本発明の実施例7の不正防止部材を示す斜視図であり、(b)は、(a)の不正防止部材を上から見た平面図であり、(c)は、本発明の実施例8の不正防止部材を示す斜視図であり、(d)は、本発明の実施例9の不正防止部材を示す斜視図であり、(e)は、(d)の不正防止部材を示す側断面図である。 本発明の実施例10に係り、実施例1と別の例の不正防止部材を説明する図であり、不正防止部材を貼り付けた主基板156の裏面を示す底面図である。 不正者による不正部品取り付け事例について説明する図であり、(a)は、第1の事例であって、図5に示したICソケット610に不正部品を取り付けられた状態を示す斜視図であり、(b)は、第1の事例であって、(a)の不正部品を取り付けられたICソケット610を主基板156に実装した状態を示す側面図であり、(c)は、第2の事例であって、7セグメントディスプレイに不正部品を取り付けられた状態を示す上面斜視図であり、(d)は、第2の事例であって、(c)を下面から見た下面斜視図であり、(e)は、第2の事例であって、(c)を側面から見た側面図である。 不正者による不正部品取り付け事例について説明する図であり、(a)は、第3の事例であって、図4に示したVDP434を冷却する冷却ファンのヒートシンクに不正部品を取り付けられた状態を示す分解斜視図であり、(b)は、(a)の冷却ファンを上から見た平面図であり、(c)は、(a)のヒートシンクを上から見た平面図であり、(d)は、第1副基板160にヒートシンクを有する冷却ファンを取り付けた状態の側面図である。 不正部品の取り付け時の痕跡を残せない例を示す図であり、(a)は、痕跡を残せない第1の例を示す斜視図であり、(b)は、痕跡を残せない第1の例を上から見た平面図であり、(c)は、痕跡を残せない第2の例を示す側断面図であり、(d)は、痕跡を残せない第3の例を示す斜視図であり、(e)は、痕跡を残せない第3の例を上から見た平面図であり、(f)は、痕跡を残せない第4の例を示す斜視図であり、(g)は、痕跡を残せない第4の例を上から見た平面図である。
以下、図面を用いて、本発明の実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100等の弾球遊技機やスロット機等の回胴遊技機)について詳細に説明する。
<全体構成>
まず、図1を用いて、本発明の実施形態1に係るパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。
本体104は、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。
前面枠扉106は、ロック機能付きで且つ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部116とした扉部材である。なお、この前面枠扉106には、開口部116にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。
球貯留皿付扉108は、パチンコ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を不図示の遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206(図3参照)の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、遊技店に設置された不図示のカードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部144と、を備える。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部116から観察することができる。
図2は、図1のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。
パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、この球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。
スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を不図示の払出制御部600へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、この構成により遊技者に対して球の払い出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源管理部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRAMクリア信号を主制御部300に出力するRAMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および、払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインタフェース部186を配設している。
<遊技盤>
図3は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。
遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。
遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。この演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、装飾図柄表示装置208の下部に、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222と、を配設し、装飾図柄表示装置208の右側に演出可動体224を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」と称する場合がある。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施例では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。この装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLumine52ence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施例では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。第1特図保留ランプ218および第2特図保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施例では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、この演出装置206の周囲には、一般入賞口226と、普図始動口228と、第1特図始動口230と、第2特図始動口232と、可変入賞口234と、を配設している。
一般入賞口226は、本実施例では遊技盤200に複数配設しており、この一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。
なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施例では、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施例では遊技盤200の左側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の玉検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
第1特図始動口230は、本実施例では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。この第1特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第1特図表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、第1特図始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
第2特図始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施例では第1特図始動口230の真下に1つだけ配設している。この第2特図始動口232は、左右に開閉自在な羽根232aを備え、羽根232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当たり図柄を停止表示した場合に羽根232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。第2特図始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第2特図表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234は、大入賞口またはアタッカーと呼ばれ、本実施例では遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設している。この可変入賞口234は、開閉自在な扉部材234aを備え、扉部材234aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置212、214が大当たり図柄を停止表示した場合に扉部材234aが所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。
可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
このパチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の球発射ハンドル134の操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(第1特図始動口230、第2特図始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
<演出装置206>
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。演出装置206は、第1副制御部400や第2副制御部500により駆動制御される。
この演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉と称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246は、ワープ装置242、ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。
ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。
ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や、遊技盤200の遊技釘238などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が第1特図始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
演出可動体224は、本実施例では人間の右腕の上腕と前腕を模した上腕部224aと前腕部224bとからなり、肩の位置に上腕部224aを回動させる不図示の上腕モータと肘の位置に前腕部224bを回動させる不図示の前腕モータを備える。演出可動体224は、上腕モータと前腕モータによって装飾図柄表示装置208の前方を移動する。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。
遮蔽装置246は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。
なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
<制御部>
次に、図4を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。
パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源管理部660と、によって構成している。
<主制御部>
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。
主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用しているカウンタ回路318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果をカウンタ回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば第1特図表示装置212や第2特図表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば第2特図始動口232の羽根部材232aや可変入賞口234の扉部材234a等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。
なお、第1特図始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号をカウンタ回路318に出力する。この信号を受信したカウンタ回路318は、第1特図始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第1特図始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、カウンタ回路318は、第2特図始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、第2特図始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第2特図始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源管理部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
<副制御部>
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402には、CPU404と、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412と、プログラム処理の異常を監視するWDT414を搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発振器415が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、遮蔽装置246の駆動制御を行うための駆動回路432と、遮蔽装置246の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430やチャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタン検出センサ426からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)434と、を接続している。
次に、パチンコ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、この基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、第2副制御部500には、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506が設けられている。
また、基本回路502には、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路516と、演出可動体224の現在位置を検出する演出可動体センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530と遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
<払出制御部、発射制御部、電源管理部>
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源管理部660について説明する。
払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源管理部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源管理部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源管理部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
<<実施例1>>
図5は、本発明の実施例1に係り、主基板156に基本回路302を実装する様子を示す図であり、(a)は主基板156にICソケット610および基本回路302を実装する前の状態を示す斜視図であり、(b)は主基板156にICソケット610および基本回路302を実装した状態を示す斜視図であり、(c)は(b)を方向Aから見た側面図である。
基本回路302は、図4に示した構成をワンチップICで実現したものであり、内部の各回路の配線に対応した複数の端子ピン303を有する。
ICソケット610は、複数の端子ピン303それぞれの位置および数に対応して設けた複数の端子孔613と、複数の端子孔613それぞれの位置および数に対応して設け、それぞれの端子孔613と電気的に接続した複数の端子ピン614と、を有する枠611を両側に設け(2列の端子ピン614の並びを形成する)、この枠611と枠612とを井の字状に組んで構成される。
主基板156は、ICソケット610の複数の端子ピン614それぞれの位置および数に対応して設け、ICソケット610を実装する複数の貫通孔157を有する。ICソケット610の端子ピン614の長さは主基板156の厚さ以上にしてあり、端子ピン614を貫通孔157に挿入してICソケット610を主基板156に実装したとき、端子ピン614の先端は、主基板156の裏面(実装面と逆の面)から突出する(図5(c)参照)。
主基板156に基本回路302を実装する際には、まず主基板156にICソケット610を実装する。主基板156の貫通孔157にICソケット610の端子ピン614を挿入して貫通させ、その状態で、端子ピン614と貫通孔157とを半田(固定部)615によって固定する。続いて、基本回路302の端子ピン303を、ICソケット610の端子孔613に嵌め込む。これによって、基本回路302の端子ピン303とICソケット610の端子ピン614とは電気的に導通され、基本回路302が主基板156に実装される。
このとき、主基板156の裏面には、半田である固定部615および端子ピン614の先端が露出しているが、本実施例では、その固定部615にかかるように粘着面を有するシール部材である粘着テープ(不正防止部材)620を貼り付けている(固定部615の一部を不正防止部材620が覆っている)。この点について図6を参照してさらに説明する。なお、以下の各実施例で説明する不正防止部材において、粘着面は、少なくとも基板と接着する面に設けられていればよい。
図6は、不正防止部材620を説明する図であって、(a)は、図5(b)の状態を主基板156の裏面からみた斜視図であり、(b)は、主基板156の裏面における複数の端子ピン614のうちの1つを拡大して示す斜視図であり、(c)は、固定部615にかかるように不正防止部材620を貼り付けた主基板156の裏面を示す底面図であり、(d)は、(c)の不正防止部材620を部分的に剥がした状態の主基板156の裏面を示す底面図である。
図6(a)に示すように、本実施例では、主基板156の裏面に突出した2列の端子ピン614の列ごとに、その外側に不正防止部材620を貼り付けるようにしている。主基板156の裏面に貼り付けた不正防止部材620は、図6(b)に示すように、固定部615の一部にかかっており、不正防止部材620を剥がさずに半田である固定部615を溶融して端子ピン614の固定を解除した場合、不正防止部材620が溶けたり、焦げたりして変質し、その痕跡がはっきりと残ることになる。すなわち、不正防止部材620を剥がさずにICソケット610を取り外そうとすると、その痕跡がはっきりと残る。
また、図6(d)に示すように、不正防止部材620を剥がすと、剥がれ部分621は粘着力を失うとともに、主基板156の裏面のうち不正防止部材620を剥がした部分には残片621が主基板156から剥がれずに残り、その痕跡がはっきりと残ることになる。図6(d)では、残片621が「開」という文字になっている。すなわち、不正防止部材620を剥がし、固定部615を露出させて接触しようとしても、その痕跡がはっきりと残る。
不正者が基本回路302の代わりとなる不正部品を取り付ける場合、その不正部品と主基板156とを電気的に接続する必要があるため、ICソケット610を主基板156から一旦取り外す必要がある。本実施例によれば、上述のように、不正防止部材620を剥がし、固定部615を露出させて接触しようとしても、不正防止部材620を剥がさずにICソケット610を取り外そうとしても、その痕跡がはっきりわかるので、不正者、基本回路302の代わりとなる不正部品を取り付ける不正行為を事前に断念させることができるし、その不正行為を実行したとしてもその痕跡がはっきりと残ることになる。
なお、固定部としては、固定とともに電気的接続を行うときにはハンダ等を用いるが、固定のみを行うときは固定部として樹脂等を用いることもできる。
<<他の実施例>>
以下に説明する各実施例において、実施例1と同じ構成については同じ参照番号を付し、詳しい説明を省略する。
図7は、実施例1とは別の例の不正防止部材を説明する図であり、(a)は、本発明の実施例2に係り、実施例1とは別の部品に対する不正行為を防止する不正防止部材を示す斜視図であり、(b)は、本発明の実施例3に係り、実施例1とは別の形状の不正防止部材を示す斜視図であり、(c)は、本発明の実施例3に係り、(b)の不正防止部材を示す側断面図であり、(d)は、本発明の実施例4に係り、実施例1とは別の部品に対する不正行為を防止する不正防止部材を示す斜視図である。
<<実施例2>>
実施例2では、図7(a)に示すように、部品1610を基板1156に実装する際に、部品1610の端子ピン1614を基板1156に固定する固定部(例えば半田)1615が、基板1156の部品実装面に露出する場合を示している。
この実施例2では、不正防止部材(例えば粘着テープ)1620を、基板1156の部品実装面に露出している固定部1615にかかるように貼り付けている。すなわち、実施例1では、主基板156の裏面(部品実装面の裏面)に不正防止部材620を設けたが、この実施例2では、基板1156の部品実装面に不正防止部材1620を設けている。この実施例2の構成においても、実施例1と同様に、本発明を適用可能である。
基板1156に貼り付けた不正防止部材1620は、図7(a)に示すように、固定部1615の一部にかかっており、不正防止部材1620を剥がさずに半田である固定部1615を溶融して端子ピン1614の固定を解除した場合、不正防止部材1620が溶けたり、焦げたりして変質し、その痕跡がはっきりと残ることになる。すなわち、不正防止部材1620を剥がさずに部品1610を取り外そうとすると、その痕跡がはっきりと残る。また、不正防止部材1620を剥がすと、実施例1と同様に、その痕跡がはっきりと残ることになる。
<<実施例3>>
図7(b)および図7(c)に示すように、実施例3では、実施例1と同様に主基板156にICソケット610を実装する際の、不正防止部材の別の例を示す。
実施例3では、ICソケット610の端子ピン614が、不正防止部材2620を突き破る構成となっている。主基板156の裏面には貫通孔157に挿入された端子ピン614の先端が突出し、固定部615によって固定されている。不正防止部材2620は粘着テープを円形にカットしてあり、その中心部分を、主基板156の裏面から突出した端子ピン614の先端で突き破り、そのまま不正防止部材2620を押し込み、不正防止部材2620を主基板156の裏面および固定部615に貼り付ける。
主基板156の裏面および固定部615に貼り付けた不正防止部材2620は、固定部615の全体を覆っており、不正防止部材2620を剥がさずに半田である固定部615を溶融して端子ピン614の固定を解除することは不可能であり、無理に不正防止部材2620の上から加熱したりすると、不正防止部材2620が溶けたり、焦げたりして変質し、その痕跡がはっきりと残ることになる。すなわち、不正防止部材2620を剥がさずに部品610を取り外そうとすると、その痕跡がはっきりと残る。また、不正防止部材2620を剥がすと、実施例1と同様に、その痕跡がはっきりと残ることになる。
<<実施例4>>
実施例4では、図7(d)に示すように、部品3610を基板3156に実装する際に、部品3610の端子ピン3614を基板3156に固定する固定部(例えば半田)3615が、基板3156の部品実装面に露出する場合を示している。また、この実施例4では、基板3156は、端子ピン3614を挿入する貫通孔を有しておらず、端子ピン3614は部品実装面で折り曲げて配置され、その折り曲げ部分が固定部3615で固定される。
この実施例4では、不正防止部材(例えば粘着テープ)3620を、基板3156の部品実装面に露出している固定部3615にかかるように貼り付けている。すなわち、実施例1では、主基板156の裏面(部品実装面の裏面)に不正防止部材620を設けたが、この実施例4では、基板3156の部品実装面に不正防止部材3620を設けている。この実施例4の構成においても、実施例1と同様に、本発明を適用可能である。また、実施例1では、端子ピン614が主基板156を貫通するようにしたが、この実施例4では、端子ピン3614は、基板3156を貫通せず、部品実装面で折り曲げて配置されている。
基板3156に貼り付けた不正防止部材3620は、図7(d)に示すように、固定部3615の一部にかかっており、不正防止部材3620を剥がさずに半田である固定部3615を溶融して端子ピン3614の固定を解除した場合、不正防止部材3620が溶けたり、焦げたりして変質し、その痕跡がはっきりと残ることになる。すなわち、不正防止部材3620を剥がさずに部品3610を取り外そうとすると、その痕跡がはっきりと残る。また、不正防止部材3620を剥がすと、実施例1と同様に、その痕跡がはっきりと残ることになる。
<<実施例5>>
図8は、本発明の実施例5に係り、実施例1と別の例の不正防止部材を説明する図であり、(a)は、図5(c)に対応する側面図であり、(b)は、図6(a)に対応する主基板156の裏面からみた斜視図であり、(c)は、図6(c)に対応する不正防止部材を貼り付けた主基板156の裏面を示す底面図である。
実施例1では、2列の端子ピン614の列ごとに不正防止部材620を設けたが、この実施例5では、1つの不正防止部材4620が、複数の端子ピン614のすべてを覆うように構成し、この不正防止部材4620を主基板156の裏面に貼り付けている。また、実施例3では端子ピン614が不正防止部材2620を突き破っていたが、この実施例5では、不正防止部材4620が端子ピン614を覆っている。
主基板156の裏面、固定部615および端子ピン614に貼り付けた不正防止部材4620は、固定部615の全体を覆っており、不正防止部材4620を剥がさずに半田である固定部615を溶融して端子ピン614の固定を解除することは不可能であり、無理に不正防止部材4620の上から加熱したりすると、不正防止部材2620が溶けたり、焦げたりして変質し、その痕跡がはっきりと残ることになる。すなわち、不正防止部材4620を剥がさずに部品610を取り外そうとすると、その痕跡がはっきりと残る。また、不正防止部材4620を剥がすと、実施例1と同様に、その痕跡がはっきりと残ることになる。
<<実施例6>>
図9は、本発明の実施例6に係り、実施例1と別の例の不正防止部材を説明する図であり、(a)は、実施例6の不正防止部材を示す斜視図であり、(b)は、(a)の不正防止部材を示す側断面図であり、(c)は、(a)の不正防止部材を上から見た平面図であり、(d)は、(c)の不正防止部材をずらした状態を上から見た平面図である。
実施例6では、実施例1と同様に主基板156にICソケット610を実装する際の、不正防止部材の別の例を示す。
実施例6では、不正防止部材5620がICソケット610の端子ピン614を覆う構成となっている。主基板156の裏面には貫通孔157に挿入された端子ピン614の先端が突出し、固定部615によって固定されている。不正防止部材5620は粘着テープを帯状にカットしてあり、不正防止部材5620の中心部分5620bを、主基板156の裏面から突出した端子ピン614の先端に被せ、不正防止部材5620の両側の末端部分5620aを主基板156の裏面に貼り付ける。このとき、不正防止部材5620の弛みがないように末端部分5620aを主基板156に貼り付ける。
主基板156の裏面に末端部分5620aを貼り付けた不正防止部材5620は固定部615を覆っており、基板接着面である末端部分5620aに囲まれた領域に固定部615および端子ピン614を配置している。
不正防止部材5620は弛みなく主基板156に貼り付けられており、不正防止部材5620が固定部615や端子ピン614に接触しているため、この状態で固定部615を破壊あるいは変質させた場合、不正防止部材5620に、その痕跡がはっきりと残ることになる。また、不正防止部材5620を剥がすと、実施例1と同様に、その痕跡がはっきりと残ることになる。
<<実施例7、実施例8、実施例9>>
図10は、実施例1と別の例の不正防止部材を説明する図であり、(a)は、本発明の実施例7の不正防止部材を示す斜視図であり、(b)は、(a)の不正防止部材を上から見た平面図であり、(c)は、本発明の実施例8の不正防止部材を示す斜視図であり、(d)は、本発明の実施例9の不正防止部材を示す斜視図であり、(e)は、(d)の不正防止部材を示す側断面図である。
図10(a)、(b)を参照すると、実施例7では、実施例1と同様に主基板156にICソケット610を実装する際の、不正防止部材の別の例を示す。
実施例7では、不正防止部材6620がICソケット610の端子ピン614を覆う構成となっている。主基板156の裏面には貫通孔157に挿入された端子ピン614の先端が突出し、固定部615によって固定されている。不正防止部材6620は粘着テープを三角状にカットしてあり、不正防止部材6620の中心部分6620bを、主基板156の裏面から突出した端子ピン614の先端に被せ、不正防止部材6620の三方の角部分6620aを主基板156の裏面に貼り付ける。このとき、不正防止部材6620の弛みがないように三方の角部分6620aを主基板156に貼り付ける。
主基板156の裏面に角部分6620aを貼り付けた不正防止部材6620は固定部615を覆っており、基板接着面である角部分6620aに囲まれた領域に固定部615および端子ピン614を配置している。
不正防止部材6620は弛みなく主基板156に貼り付けられており、不正防止部材6620が固定部615や端子ピン614に接触しているため、この状態で固定部615を破壊あるいは変質させた場合、不正防止部材6620に、その痕跡がはっきりと残ることになる。また、不正防止部材6620を剥がすと、実施例1と同様に、その痕跡がはっきりと残ることになる。
図10(c)を参照すると、実施例8では、実施例1と同様に主基板156にICソケット610を実装する際の、不正防止部材の別の例を示す。
実施例8では、不正防止部材7620がICソケット610の端子ピン614を覆う構成となっている。主基板156の裏面には貫通孔157に挿入された端子ピン614の先端が突出し、固定部615によって固定されている。不正防止部材7620は粘着テープを円形にカットしてあり、不正防止部材7620の中心部分7620bを、主基板156の裏面から突出した端子ピン614の先端に被せ、不正防止部材7620の周縁部分7620aを主基板156の裏面に貼り付ける。このとき、不正防止部材7620の弛みがないように周縁部分7620aを主基板156に貼り付ける。
主基板156の裏面に周縁部分7620aを貼り付けた不正防止部材7620は固定部615を完全に覆っており、基板接着面である周縁部分7620aに囲まれた領域に固定部615および端子ピン614を配置している。
不正防止部材7620は弛みなく主基板156に貼り付けられており、不正防止部材7620が固定部615や端子ピン614に接触しているため、この状態で固定部615を破壊あるいは変質させた場合、不正防止部材7620に、その痕跡がはっきりと残ることになる。また、不正防止部材7620を剥がすと、実施例1と同様に、その痕跡がはっきりと残ることになる。
図10(d)、(e)を参照すると、実施例9では、実施例1と同様に主基板156にICソケット610を実装する際の、不正防止部材の別の例を示す。
実施例9では、不正防止部材8620がICソケット610の端子ピン614を覆う構成となっている。主基板156の裏面には貫通孔157に挿入された端子ピン614の先端が突出し、固定部615によって固定されている。また、端子ピン614の先端は屈曲している。不正防止部材8620は粘着テープを帯状にカットしてあり、不正防止部材8620の中心部分8620bを、主基板156の裏面から突出して屈曲した端子ピン614の先端に被せ、不正防止部材8620の両側の末端部分8620aを主基板156の裏面に貼り付ける。このとき、不正防止部材8620の弛みがないように末端部分8620aを主基板156に貼り付ける。
主基板156の裏面に両側の末端部分8620aを貼り付けた不正防止部材8620は固定部615を覆っており、基板接着面である両側の末端部分8620aに囲まれた領域に固定部615および端子ピン614を配置している。
不正防止部材8620は弛みなく主基板156に貼り付けられており、不正防止部材8620が固定部615や端子ピン614に接触しているため、この状態で固定部615を破壊あるいは変質させた場合、不正防止部材8620に、その痕跡がはっきりと残ることになる。また、不正防止部材8620を剥がすと、実施例1と同様に、その痕跡がはっきりと残ることになる。
<<実施例10>>
図11は、本発明の実施例10に係り、実施例1と別の例の不正防止部材を説明する図であり、不正防止部材を貼り付けた主基板156の裏面を示す底面図である。
図11を参照すると、実施例10では、実施例1と同様に主基板156にICソケット610を実装する際の、不正防止部材の別の例を示す。
実施例10では、不正防止部材9620がICソケット610の端子ピン614を覆う構成となっている。主基板156の裏面には貫通孔157に挿入された端子ピン614の先端が突出し、固定部615によって固定されている。不正防止部材9620は粘着テープを、楕円の中央を括れさせた形状にカットしてあり、不正防止部材9620の中心部分9620bを、主基板156の裏面から突出した端子ピン614の先端に被せ、不正防止部材9620の両側の末端部分9620aを主基板156の裏面に貼り付ける。このとき、不正防止部材9620の弛みがないように両側の末端部分9620aを主基板156に貼り付ける。この実施例10の不正防止部材9620では、複数の端子ピン614およびその固定部615のうちの1つだけを覆う形状にしている。
主基板156の裏面に末端部分9620aを貼り付けた不正防止部材9620は端子ピン614およびその固定部615を覆っており、基板接着面である末端部分9620aに囲まれた領域に端子ピン614およびその固定部615を配置している。
不正防止部材9620は弛みなく主基板156に貼り付けられており、不正防止部材9620が固定部615や端子ピン614に接触しているため、この状態で固定部615を破壊あるいは変質させた場合、不正防止部材9620に、その痕跡がはっきりと残ることになる。また、不正防止部材9620を剥がすと、実施例1と同様に、その痕跡がはっきりと残ることになる。
<不正部品の取り付け事例>
次に、不正者による不正部品取り付け事例について説明する。
図12は、不正者による不正部品取り付け事例について説明する図であり、(a)は、第1の事例であって、図5に示したICソケット610に不正部品を取り付けられた状態を示す斜視図であり、(b)は、第1の事例であって、(a)の不正部品を取り付けられたICソケット610を主基板156に実装した状態を示す側面図であり、(c)は、第2の事例であって、7セグメントディスプレイに不正部品を取り付けられた状態を示す上面斜視図であり、(d)は、第2の事例であって、(c)を下面から見た下面斜視図であり、(e)は、第2の事例であって、(c)を側面から見た側面図である。
図12(a)、(b)に示すように、ICソケット610の両側の枠611の間に不正部品650を取り付けられてしまうことが考えられる。
この場合、ICソケット610に基本回路302を嵌め込んだ状態では、図12(b)に示すように、上方から見ても不正部品650は基本回路302に隠れて見えないし、側方から見ても不正部品650はICソケット610の枠611や枠612に隠れて見えないし、下方から見ても不正部品650は主基板156に隠れて見えない。
これに対して、不正者がICソケット610に不正部品650を取り付けるには、主基板156に半田付けされた(固定部で固定された)ICソケット610を一旦取り外し、不正部品650を取り付けた後に、再度、主基板156に半田付けする必要があり、上述した本発明の各実施例によれば、その痕跡が明確に残り、その痕跡は主基板156の裏面からはっきりと視認することができる。
また、図12(c)、(d)、(e)に示すように、端子ピン9614を有する7セグメントディスプレイ9610の底部のくぼみに不正部品9650を取り付けられてしまうことが考えられる。
この場合、7セグメントディスプレイ9610を基板9156に実装した状態では、図12(e)に示すように、どこから見ても不正部品9650は7セグメントディスプレイ9610や基板9156に隠れて見えない。
これに対して、不正者が7セグメントディスプレイ9610に不正部品9650を取り付けるには、基板9156に半田付けされた(固定部で固定された)7セグメントディスプレイ9610を一旦取り外し、不正部品9650を取り付けた後に、再度、基板9156に半田付けする必要があり、上述した本発明の各実施例によれば、その痕跡が明確に残り、その痕跡は基板9156の裏面からはっきりと視認することができる。
図13は、不正者による不正部品取り付け事例について説明する図であり、(a)は、第3の事例であって、図4に示したVDP434を冷却する冷却ファンのヒートシンクに不正部品を取り付けられた状態を示す分解斜視図であり、(b)は、(a)の冷却ファンを上から見た平面図であり、(c)は、(a)のヒートシンクを上から見た平面図であり、(d)は、第1副基板160にヒートシンクを有する冷却ファンを取り付けた状態の側面図である。
第1副基板160(第1副制御部400)には、VDP434が実装され、そのVDP434による発熱を、効率的に放熱するためにヒートシンク10610を有する冷却ファン10611を近傍に設けている。
冷却ファン10611のヒートシンク10610は、たとえばその四方の角の4点において、また冷却ファン10611は、たとえばその体格の2点において、ネジ10614によって第1副基板160にネジ止めで固定して取り付けられる。
このとき、ヒートシンク10610のフィンの間に不正部品10650を取り付けられてしまうことが考えられる。
この場合、ヒートシンク10610を有する冷却ファン10611を第1副基板160に固定した状態では、上方から見ても不正部品10650は冷却ファン10611に隠れて見えないし、側方から見ても不正部品10650はヒートシンク10610のフィンに隠れて見えないし、下方から見ても不正部品10650は第1副基板160に隠れて見えない。
これに対して、不正者がヒートシンク10610に不正部品10650を取り付けるには、第1副基板160にネジ10614によってネジ止めされた(固定部で固定された)ヒートシンク10610を有する冷却ファン10611を一旦取り外し、不正部品10650を取り付けた後に、再度、第1副基板160にネジ止めする必要があり、上述した本発明の各実施例によれば、その痕跡が明確に残り、その痕跡は第1副基板160の裏面からはっきりと視認することができる。
<不正部品の取り付け時の痕跡を残せない例>
図14は、不正部品の取り付け時の痕跡を残せない例を示す図であり、(a)は、痕跡を残せない第1の例を示す斜視図であり、(b)は、痕跡を残せない第1の例を上から見た平面図であり、(c)は、痕跡を残せない第2の例を示す側断面図であり、(d)は、痕跡を残せない第3の例を示す斜視図であり、(e)は、痕跡を残せない第3の例を上から見た平面図であり、(f)は、痕跡を残せない第4の例を示す斜視図であり、(g)は、痕跡を残せない第4の例を上から見た平面図である。
痕跡を残せない第1の例においては、図14(a)、(b)に示すように、主基板156の裏面には貫通孔157に挿入された端子ピン614の先端が突出し、固定部615によって固定されており、部材625は粘着テープを扇状にカットしてあり、その先端部分625bを、主基板156の裏面から突出した端子ピン614の先端に被せ、部材625の周縁部分625aを主基板156の裏面に貼り付けてある。
この例では、主基板156の裏面に周縁部分625aを貼り付けた部材625は固定部615を覆っておらず、基板接着面である周縁部分625aに囲まれた領域に固定部615および端子ピン614が配置されていない。このため、この部材625は不正防止部材としての役割を充分には果たせない。
痕跡を残せない第2の例においては、図14(c)に示すように、主基板156の裏面には貫通孔157に挿入された端子ピン614の先端が突出し、固定部615によって固定されており、部材1625は粘着テープを帯状にカットしてあり、部材1625の中心部分1625bを、主基板156の裏面から突出した端子ピン614の先端に被せ、部材1625の両側の末端部分1625aを主基板156の裏面に貼り付け、部材1625がICソケット610の端子ピン614を覆う構成とはなっているものの、部材1625が弛んで末端部分1625aを主基板156に貼り付けてある。このため、部材1625の中心部分1625bが主基板156から離れる方向に移動可能であり、この部材1625は不正防止部材としての役割を充分には果たせない。
痕跡を残せない第3の例においては、図14(d)、(e)に示すように、主基板156の裏面には貫通孔157に挿入された端子ピン614の先端が突出し、固定部615によって固定されており、部材2625は粘着テープを帯状にカットしてあり、部材2625の中心部分2625bを、主基板156の裏面から突出した端子ピン614の先端に被せ、部材2625の両側の末端部分2625aを主基板156の裏面に貼り付けているものの、中心部分2625bの周囲に切れ込みがあり、端子ピン614または固定部615と部材2625とが接触する中心部分2625bと、接着面である両側の末端部分2625aとが部材2625上で一直線上に位置せず囲むようになっていない。このため、この部材2625は不正防止部材としての役割を充分には果たせない。
痕跡を残せない第4の例においては、図14(f)、(g)に示すように、主基板156の裏面には貫通孔157に挿入された端子ピン614の先端が突出し、固定部615によって固定されており、部材3625は粘着テープを三角状にカットしてあり、部材3625の中心部分3625bを、主基板156の裏面から突出した端子ピン614の先端に被せ、部材3625の三方の角部分3625aを主基板156の裏面に貼り付けているものの、中心部分3625bの周囲に切れ込みがあり、端子ピン614または固定部615と部材3625とが接触する中心部分3625bが、部材3625上で、接着面である三方の角部分3625aが囲んでいない。このため、この部材2625は不正防止部材としての役割を充分には果たせない。
<その他>
なお、本発明は、変質させられることまたは破壊されることによって固定解除する固定部(半田、硬化樹脂)で部品を基板に固定し、取り外されると痕跡を残す不正防止部材(シール)を、該固定部の少なくとも一部を覆う位置に備えた。
この本発明によれば、不正者が正規部品を不正部品に交換するために固定部を除去した際に不正防止部材に痕跡が明確に残り、不正防止部材を取り外されても痕跡が明確に残るため、不正を早期に発見することができる。
また本発明は、不正防止部材を、基板から離れる方向に移動し難い状態で備えた。これによって、より不正し難くすることができる場合がある。
また本発明は、不正防止部材を、固定部の少なくとも一部が不正防止部材の基板接着面で囲まれる領域内となる位置に備えた。これによって、より不正し難くすることができる場合がある。
また本発明は、基板は、部品を配置する部品実装面と反対側の裏面とを貫通する貫通孔を有し、部品は、貫通孔を貫通する突出部(端子ピン)を有し、固定部は、貫通孔と突出部とを固定する。これによって、部品実装面側または裏面側の少なくとも何れかの固定部を不正防止部材で覆うことにより、不正を早期発見することができる場合がある。
また本発明は、裏面側に突出した突出部または固定部の少なくとも何れかと接触する接触部を不正防止部材は有し、基板接着面で囲まれる領域を形成する基板接着面と接触部とは、不正防止部材上で一直線上に位置する。これによって、より不正し難くすることができる場合がある。
また本発明は、部品は突出部を複数備え、少なくとも1つの突出部を固定する固定部に対して不正防止部材を備えた。これによって、不正防止部材の面積を少なくできてコスト低減できる場合がある。
また本発明は、隣り合う複数の突出部をそれぞれ固定する複数の固定部に対して同じ不正防止部材を備えた。これによって、不正防止部材の面積を少なくできてコスト低減できる場合がある。
また本発明は、不正防止部材は粘着面を有し、該粘着面が基板と接着する。これによって、取り付け作業を容易に行うことができる場合がある。
また本発明の対象とする部品は、側面が覆われた空間を有するものとすることができる。この部品は、従来は空間に不正部品を配置され易く、不正され易いものであるが、本発明によって不正防止が可能となる場合がある。
また本発明の対象とする部品は、ROMや基本回路を取り付けるICソケットとすることができる。この部品は、従来は空間に不正部品を配置され易く、不正され易いものであるが、本発明によって不正防止が可能となる場合がある。
また本発明は、不正防止部材を、突出部が不正防止部材を貫通する位置に備えた。これによって、より不正し難くすることができる場合がある。
固定部は、半田に限らず、樹脂やその他の材質であってもよいし、ネジ等であってもよい。
また、上述の実施例では、本発明を弾球遊技機すなわちパチンコ機に採用した例を示したが、本発明はこれに限られるものではなく、回胴式遊技機、スロット機等に採用してもよい。
<付記>
なお、以上説明した本発明は、
1. 制御用に動作する制御回路を搭載した制御回路基板を備える遊技台であって、
前記制御回路基板には、
変質、又は、破壊によって固定が解除される固定部により部品が載置されるとともに、
前記固定部の少なくとも一部を覆う位置に、前記部品の着脱、又は、前記固定部への接触、の少なくとも、いずれか一方の痕跡が残る不正防止部材を備えた
ことを特徴とする遊技台、としたので、
不正者が正規部品を不正部品に交換する、又は正規部品の影に不正部品を搭載するなどのために固定部を除去した際、その痕跡が明確に残り、不正を早期に発見することができる。
2. 1.に記載の遊技台において、
前記制御回路基板は、遊技制御用CPUが搭載される遊技制御用回路基板を含み、
前記遊技制御用回路基板には、前記遊技制御用CPUを載置するためのICソケットを有し、
前記不正防止部材は、少なくとも、前記ICソケットの端子ピンを覆う位置に備えられた
ことを特徴とする遊技台、としたので、
不正者がICソケットを取り外して、マイコンとICソケットと間の隙間に不正部品を搭載するなどの発見が困難な不正をも、発見率を従来に比べて高めることができる。
3. 1.または2.に記載の遊技台において、
前記不正防止部材は、少なくとも、前記固定部の一部が不正防止部材の基板接着面で囲まれる領域内となる位置に備えられた
ことを特徴とする遊技台、としたので、
固定部を除去した際、その痕跡が明確に残り、不正を早期に発見することができる。
4. 2.に記載の遊技台において、
前記不正防止部材は、前記ICソケットの端子ピンのうち、少なくとも、1つに対して覆う位置に備えられた
ことを特徴とする遊技台、としたので、
不正防止部材の取り付け面積を少なくて済むという効果を奏する。
5. 1.乃至4.のうちのいずれか1項に記載の遊技台において、
前記不正防止部材は、粘着面を有するシール部材であり、
前記粘着面が前記固定部と接触するとともに、固定部周縁部の基板面に接着される
ことを特徴とする遊技台、としたので、
取り付け作業が容易であるという効果を奏する。
本発明に係る遊技台は、パチンコ機などに代表される遊技台に適用することができる。
100 パチンコ機
124 遊技領域
110 装飾図柄表示装置
110a 左図柄表示領域
110b 中図柄表示領域
110c 右図柄表示領域
110d 演出表示領域
126 第1特図始動口
128 第2特図始動口
130 可変入賞口
206 演出装置
224 演出用可動体
300 主制御部
304 CPU
306 ROM
308 RAM
400 第1副制御部
404 CPU
406 ROM
408 RAM
500 第2副制御部
156 主基板
158 主基板ケース

Claims (5)

  1. 制御用に動作する制御回路を搭載した制御回路基板を備える遊技台であって、
    前記制御回路基板には、
    変質、又は、破壊によって固定が解除される固定部により部品が載置されるとともに、
    前記固定部の少なくとも一部を覆う位置に、前記部品の着脱、又は、前記固定部への接触、の少なくとも、いずれか一方の痕跡が残る不正防止部材を備えた
    ことを特徴とする遊技台。
  2. 請求項1に記載の遊技台において、
    前記制御回路基板は、遊技制御用CPUが搭載される遊技制御用回路基板を含み、
    前記遊技制御用回路基板には、前記遊技制御用CPUを載置するためのICソケットを有し、
    前記不正防止部材は、少なくとも、前記ICソケットの端子ピンを覆う位置に備えられた
    ことを特徴とする遊技台。
  3. 請求項1または2に記載の遊技台において、
    前記不正防止部材は、少なくとも、前記固定部の一部が不正防止部材の基板接着面で囲まれる領域内となる位置に備えられた
    ことを特徴とする遊技台。
  4. 請求項2に記載の遊技台において、
    前記不正防止部材は、前記ICソケットの端子ピンのうち、少なくとも、1つに対して覆う位置に備えられた
    ことを特徴とする遊技台。
  5. 請求項1乃至4のうちのいずれか1項に記載の遊技台において、
    前記不正防止部材は、粘着面を有するシール部材であり、
    前記粘着面が前記固定部と接触するとともに、固定部周縁部の基板面に接着される
    ことを特徴とする遊技台。
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