以下、本発明にかかる実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
以下に、本発明の番組表送受信システムの一例である実施の形態1の番組送受信システムについて、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施の形態1における番組送受信システムの構成を表す図である。
図1に示すように、本実施の形態1における番組送受信システムには、番組を放送する放送局1と、放送される番組を受信するためにユーザが所有している番組受信装置4が設けられている。
本実施の形態1における番組送受信システムの概要を説明すると、放送局1によって「見逃し有」マークが付与された電子番組表(Electric Program Guide)(以下、EPGと記す)が受信可能エリアの全戸に共通に配信される。そして、各戸毎に、番組受信装置4は、EPGを受信した際に視聴履歴及び嗜好履歴等に基づいて、受信したEPGから「見逃し有」マークの変更及び不要な「見逃し有」マークの消去等の処理を行い、その処理後のEPGをユーザに提示する。
本実施の形態1における放送局1には、通常放送番組システム部10と、見逃し番組システム部20が設けられている。尚、通常放送とは、地上波デジタル放送やBSデジタル放送等をさすが、EPGが生成可能な放送であれば、特に限定されるものではない。又、この放送局1が、本発明の番組配信装置の一例に相当する。
はじめに、本発明の番組表配信装置及び番組送信装置の一例に相当する放送局1の構成について説明する。
上記通常放送番組システム部10には、番組を放送する放送番組配信部11と、EPGを生成する番組表情報管理部12と、EPGを放送番組に多重する番組表多重部14が設けられている。更に、通常放送番組システム部10には、後述する格納部23に格納された配信可能な番組(以下、「配信可能番組」という)に関連する「関連番組」を特定する関連番組特定部16と、特定された「関連番組」が、EPGに存在するか否かを判定する関連番組判定部15と、「関連番組」がEPGに存在する場合に「関連番組」の番組欄に「見逃し有」マークを付与する見逃し情報付与部13が設けられている。
又、上記見逃し番組システム部20には、既に放送された番組を格納する格納部23と、格納部23に格納されている「配信可能番組」の情報を抽出する配信可能番組情報抽出部22と、抽出された配信可能番組の情報を管理し、通常放送番組システム部10に送信する配信可能番組情報管理部26と、番組受信装置4からの要求によって、「見逃し番組」を番組受信装置4へと配信する見逃し番組配信部25が設けられている。尚、「配信可能番組」に関する情報の例示としては、番組名、放送日時、連続番組、ジャンル、出演者、再生時間等が挙げられる。
次に、本発明の番組表受信端末の一例に相当する番組受信装置4の構成について説明する。
本実施の形態1における番組受信装置4には、放送局1の放送番組配信部11からの放送を受信する受信部30と、受信部30によって受信した情報からEPGについての情報を抽出する番組表情報抽出部31が設けられている。
又、ユーザがチャンネル選択して受信した番組に基づいて、視聴履歴を作成し、視聴の傾向や履歴を管理する履歴管理部42が設けられている。この履歴管理部42には、過去の所定のEPG情報と、受信した番組に基づいて視聴履歴を作成する履歴作成部51と、作成された履歴を保存する履歴保存部52が設けられている。又、番組受信装置4には、上記履歴保存部52に保存されている視聴履歴に基づいてユーザの嗜好情報を抽出する嗜好情報抽出部43と、抽出された嗜好情報が保存される嗜好情報保存部49が設けられている。又、視聴履歴、及び嗜好情報等に基づいて、抽出されたEPGに付与されている「見逃し有」マークを変更又は消去する等、見逃し情報の制御を行う見逃し情報制御部45が設けられている。
又、番組受信装置4には、インターネット等の公衆回線網3を経由して放送局1の見逃し番組システム部20と接続される通信部40が設けられている。
更に、番組受信装置4には、ユーザからの操作入力を受信する操作入力受信部46と、操作入力によって「見逃し有」マークが選択されることによって見逃し番組システム部20から、通信部40を介してユーザが見逃した番組を受信する見逃し番組受信部41が設けられている。尚、ユーザからの操作入力としては、リモコン、タッチパネル等を利用して画面上から直接メニューを選択して行う、又は、テレビ本体のスイッチ等の操作により行う等といった種々の方法を用いることが出来る。
尚、受信部30で受信した放送やそれに関する情報、見逃し番組受信部41で受信した「見逃し番組」やそれに関する情報、EPG情報等は、表示画面47により表示される。この表示画面の一例としては、液晶ディスプレイ等が相当する。又、番組受信装置4の一例としては、TV等が相当する。又、この表示画面47へのEPGの表示を制御する番組表表示制御部44が設けられている。
又、放送局1の見逃し番組配信部25と、番組受信装置4の通信部40は、公衆回線網3を介して接続されている。
尚、本発明の表示情報付与部の一例は、本実施の形態1における見逃し情報付与部13に相当する。又、本発明の放送番組配信部と兼ねられている番組表情報配信部の一例は、本実施の形態1における放送番組配信部11に相当する。又、本発明の表示情報制御部の一例は、本実施の形態1における見逃し情報制御部45に相当し、本発明の番組表情報受信部の一例は、本実施の形態1における受信部30に相当する。
次に、本実施の形態1における番組送受信システムの動作について、図面を参照しながら説明するとともに、本発明の番組表送信方法及び番組表受信方法の一例についても同時に述べる。
はじめに、放送局1においてEPGに「見逃し有」マークが付与される処理について説明する。
図2は、放送局1において、EPGに「見逃し有」マークが付与されるまでの処理を説明するためのフロー図である。又、図3(a)、(b)は、EPGの一例を示す図である。尚、図面では、ステップのことをSと省略して記載する。
ステップS11において、「見逃し有」マーク付与処理が開始されると、ステップS12において、放送局1の配信可能番組情報抽出部22が、格納部23に格納されている「配信可能番組」に関する情報を抽出する。具体的には、「配信可能番組」として連続ドラマA1の第1話、及び第2話が、格納部23に保存されている場合には、この連続ドラマA1の第1話、第2話に関する情報が抽出される。尚、格納部23に、連続ドラマA1以外の番組が格納されている場合には、全ての番組に関する情報が抽出される。
そして、ステップS13において、関連番組特定部16は、この抽出された情報から「配信可能番組」に関連する「関連番組」を予め決められた規則に基づいて特定する。
具体的には、「配信可能番組」として連続ドラマA1の第1話、及び第2話が、格納部23に保存されている場合には、「関連番組」は、連続ドラマA1の第2話以降の第3話、第4話・・・と特定される。この場合は、予め決められた規則とは、「連続ドラマの場合どれか1話でも『配信可能番組』として格納されていると、その連続ドラマのシリーズ全番組が『関連番組』として特定される」という規則である。
上記のように、「関連番組」が特定されると、ステップS14において、番組表情報管理部12で管理されている、今後の2週間分のEPGの番組の中に、その「関連番組」が存在するか否かのチェックが、関連番組判定部15において行われる。このステップS14が、本発明の関連番組判定ステップの一例に相当する。
そして、ステップS14において、「関連番組」(ここでは、連続ドラマA1の第3話とする)が、EPG内に存在する場合には、その旨が見逃し情報付与部13へと送信され、ステップS15において、見逃し情報付与部13は、「関連番組」としてEPGの連続ドラマA1の第3話の枠に「見逃し有」マークを付与し、ステップS16においてEPG情報を更新する。このステップS15が、本発明の表示情報付与ステップの一例に相当する。尚、本発明の関連する番組の一例は、EPG内の番組の中に存在し「配信可能番組」に関連する番組(例えば、連続ドラマA1 第3話)と、「配信可能番組」の中に存在しEPG内の番組に関連する番組(例えば、連続ドラマA1 第1話及び第2話)に相当する。
図3(a)は、EPG3000を示す図である。又、図3(b)は、「見逃し有」マーク3002が付与されたEPG3001を示す図である。本発明の番組表の一例は、EPG3000に相当する。尚、図3(a)に示すEPG3000の表示可能な期間の一例は、現在の時間帯から2週間の期間である。ここで、時間帯とは、ある時刻とある時刻の間の一定の時間帯のことである。又、現在の時間帯とは、例えば、1時間単位の時間帯のことであり、現在の時刻が5月11日の17時台の時間帯(例えば、17時40分)である場合には、EPGは17時から2週間分の期間の番組表となる。
そして、処理は、ステップS17へと進み、他の「配信可能番組」の有無のチェックが行われる。
一方、図2に戻り、ステップS14において、もし、「関連番組」(ここでは連続ドラマA1の第3話、第4話・・)がEPG内になければ、処理は、ステップS17へと進む。尚、一度チェックした「配信可能番組」に関しても、後に配信されるEPGに存在する場合があるため、定期的にチェックする方がより好ましい。
そして、ステップS17において、他の「配信可能番組」が格納部23に存在するか否かが、配信可能番組情報管理部26によって判定される。もし、他の「配信可能番組」が存在する場合には、処理はステップS18へと進み、配信可能番組情報管理部26が、「関連番組」の有無をチェックした「配信可能番組」を記録する。そして、ステップS13へと戻り、他の「配信可能番組」の「関連番組」の特定が行われる。ここで、他の「配信可能番組」として、例えば、毎週異なった動物の生態等を説明する情報番組A1の第1回が格納されている場合には、情報番組A1の第1回目以降の第2回、第3回・・・が「関連番組」として特定される。又、異なった職種について説明するような情報番組A2の第2回が格納されている場合には、情報番組A2の第2回目以降の第3回、第4回・・・が「関連番組」として特定される。この場合は、予め決められた規則とは、「情報番組の場合どれか1回でも『配信可能番組』として格納されていると、情報番組の全番組が『関連番組』として特定される」というものである。
そして、この「関連番組」(ここでは、情報番組A1の第2回、第3回・・・とする。)が、EPG内に存在するか否かの判定が行われ、存在する場合には、EPGに「見逃し有」マークが付与され、EPGが更新される(ステップS14〜16)、一方、存在しない場合には、他の「配信可能番組」が有るか否かの判定が行われる(ステップS17)。
全ての「配信可能番組」に関する処理が完了すると、ステップS19において、見逃しマーク付与処理が完了する。
尚、「見逃し有」マークが付与されたEPGが送信される場合、EPGは、番組表多重部14によって放送番組に多重されて、放送番組配信部11から、受信可能エリアにある番組受信装置4へと送信される。このEPGの送信処理が、本発明の番組表情報配信ステップの一例に相当する。
又、現在地上波デジタル放送では、番組表は局ごとに生成、送信されるため、他の放送局1a〜1cでも放送局1と同じ処理を行うと、全局のEPGに関して「見逃し有」マークを付与することが可能となる。
次に、本発明の実施の形態1における番組受信装置4の処理について説明する。
はじめに、番組受信装置4が行う処理のうち、放送番組を受信した際に、日頃行っておく履歴管理処理について説明する。図4は、本発明の実施の形態1における番組受信装置4が、放送番組を受信した際に、日頃行っておく動作である履歴管理処理の流れを示す図である。
図4に示すように、ステップS21において、ユーザが放送番組を受信部30で受信することによって履歴管理処理が開始される。放送番組の受信後、ステップS22において、受信した番組名や時刻等を履歴作成部51が抽出する。一方、ステップS23に示すように、履歴作成部51には、放送番組に多重して受信したEPGも送信される。履歴作成部51は、ステップS24において、このEPG情報と抽出した番組名や時刻等から、過去の所定期間において視聴した番組名及び時刻等の視聴履歴を作成する。そして、ステップS25において、視聴履歴及びEPG情報等は、履歴保存部52に保存される。
続いて、ステップS26において、嗜好情報抽出部43が、履歴保存部52に保存されている視聴履歴に基づいて、予め決められた規則に基づき、ユーザの「嗜好情報」を抽出する。例えば、連続ドラマやニュースよりも情報番組の分野の視聴の回数が多い場合には、情報番組がユーザの嗜好であるという「嗜好情報」が抽出される。この場合、予め決められた規則とは、「過去の視聴の履歴の中で、統計的にみて、特定の分野の番組の視聴の回数が他の分野の番組に比べて格段に多い場合(例えば、3倍以上)、その特定の分野がユーザの嗜好であるとして『嗜好情報』が特定される。」という規則である。
そして、ステップS27において、抽出された嗜好情報は、嗜好情報保存部49に保存され、ステップS28において、履歴管理処理は完了する。
このように、視聴履歴作成、及び嗜好情報の特定が日頃行われている。尚、本実施の形態では、放送番組を受信したことによって履歴管理処理が開始されているが、放送番組の受信をトリガーとせず、定期的に行われ、その間に受信した放送番組を一括して処理しても良い。更に、履歴作成と嗜好情報の特定は図4のように連続して行われる必要はなく、別々に行われても良い。尚、詳しくは後述するが、放送番組の受信には、「見逃し番組」の受信も含まれている。
次に、EPGを受信した後の本発明の実施の形態1における番組受信装置4のEPG表示準備処理の流れについて説明する。
図5は、EPGを受信した後の番組受信装置4のEPG表示準備処理の流れを示す図である。
図5のステップS31において、番組受信装置4の受信部30が放送番組を受信すると、EPG表示準備処理が開始され、ステップS32において、番組表情報抽出部31は、受信部30からEPGを抽出する。この抽出されたEPGは、見逃し情報制御部45へと送信される。このEPGを受信する処理が、本発明の番組表情報受信ステップの一例に相当する。
そして、ステップS33において、見逃し情報制御部45は、受信したEPGの「見逃し有」マークをチェックし、ステップS34において、「見逃し有」マークが付与されている「関連番組」の情報を受信する。尚、「関連番組」の情報の受信に関しては、EPGの番組情報から見逃し情報制御部45が判定しても良いし、通信部40を経由して見逃し番組システム部20から受信してもよく、特に限定されるものではない。
具体的には、上述したように、連続ドラマA1の第3話以降が、「関連番組」と規定されているため、例えば、連続ドラマA1が毎週放送され、EPGに2週間の情報が記載されている場合には、連続ドラマA1の第3話と第4話が、EPGに掲載されており、第3話と第4話に「見逃し有」マークが付与されていることになる。図6(a)には、このように連続ドラマA1の第3話の枠に「見逃し有」マーク3005が付与されているEPG3004が示されている。尚、次の回の連続ドラマA1(第4話)を含む20時代の番組については、画面をスクロールして確認することになる。尚、EPG3004には、情報番組A1にも、「見逃し有」マーク3006が付与されている。
次に、「関連番組」の情報を受信した後、ステップS35において、見逃し番組制御部45は履歴管理部42から受信した視聴履歴をチェックする。そして、ステップS36において、この「見逃し有」マークに該当する「配信可能番組」を視聴済みであれば、再度この「配信可能番組」を視聴する可能性が低いため、該当する「見逃し有」マークの表示が消去される。具体的には、放送局1が、連続ドラマA1の第1話、第2話が配信可能であるとして、EPG内の連続ドラマA1の第3話及び第4話に、「見逃し有」マークを付与した場合であっても、番組受信装置4のユーザが、既に連続ドラマA1の第1話及び第2話を視聴していると、再度、連続ドラマA1の第1話及び第2話を視聴する可能性が低いため、連続ドラマA1の第3話に付与されている「見逃し有」マークが消去される。
もし、ステップS36において、「配信可能番組」(連続ドラマA1の第1話及び第2話)を受信していなければ、見逃し情報制御部45は、嗜好情報保存部49から、嗜好情報を取り出し、ステップS39において、当該「配信可能番組」とユーザの嗜好が不一致であるか否かのチェックを行う。もし、不一致であれば、見逃し情報制御部45は、ユーザが「配信可能番組」を視聴する可能性が低いと判定し、ステップS37へと処理が進み、該当する「見逃し有」マークが消去される。具体的には、ユーザが、連続ドラマA1の第1話及び第2話を視聴していない場合であって、例えば、ユーザの嗜好が「情報番組」とされていると、「配信可能番組」とユーザの「嗜好情報」とは不一致であるため、連続ドラマA1の第1話及び第2話を視聴する可能性が低いとして、第3話の枠に付与されている「見逃し有」マークが消去されることになる。
一方、ステップS36において、ユーザの嗜好と「配信可能番組」が一致すれば、即ち「配信可能番組」が通常放送で放送された段階でも未視聴で且つユーザの嗜好にもあっているので、ユーザが実際に見逃した可能性が高いため、当該「配信可能番組」を視聴する可能性が高いと判定して「見逃し有」マークはそのまま表示される。
そして、ステップS38において、全ての「見逃し有」マークに関して同様のチェックが行われたか否かが、見逃し情報制御部45において確認され、行われていれば、ステップS40において、EPG表示準備処理が完了する。一方、全ての「見逃し有」マークに関するチェックが完了していない場合には、他の「見逃し有」マークに関して、同様のチェックが行われる。例えば、連続ドラマA1の第4話に関しても上記と同様のチェックが行われる。又、図6(a)に示すように、情報番組A1に「見逃し有」マーク3006が付与されているため、この情報番組A1に関しても同様のチェックが行われる。上記ステップS36、39、37が、本発明の表示情報制御ステップの一例に相当する。尚、連続ドラマA1の第4話に関しては、第3話と同じ連続番組として、同時に処理しても良い。又、放送局1が配信するEPGに付与するマークとして、単なる「見逃し有」マークの代わりに、「見逃し有、第1話、第2話」という表示を付与し、ユーザが第1話を視聴していた場合、番組受信装置4が、この表示を「見逃し有、第2話」というように変更しても良い。又、「配信可能番組」をユーザが視聴していた場合、若しくは嗜好に一致しない場合に、「見逃し有」マークを消去せず、「見逃し有」マークの色を変える等というように変更しても良い。
尚、ユーザがEPGを表示させることを選択すると、リモコンや操作パネルからの操作入力を操作入力受信部46が受信し、番組表表示制御部44によって表示画面47にEPGが表示される。図6(a)に示すEPG3004は、放送局1から送信された状態の一例を示す図である。この状態では、「見逃し有」マーク3005、3006が付与されている。図6(a)に示すEPG3004では、「見逃し有」マーク3005が、2チャンネルの連続ドラマA1(第3話)に付与され、「見逃し有」マーク3006が情報番組A1に付与されている。ここで、5月11日以前の連続ドラマA1及び情報番組A1について、視聴しておらず、且つユーザの「嗜好情報」が連続ドラマであるとすると、連続ドラマA1は、ユーザの嗜好情報と一致しているため、「見逃し有」マーク3005は、そのまま表示される。一方、情報番組A1は、ユーザの嗜好情報と一致していないため、「見逃し有」マーク3006は消去される。このような状態のEPG3007が、図6(b)に示されている。
図6(b)に示されているEPG3007において、ユーザが連続ドラマA1の枠で、例えばリモコンの決定ボタンを押すと、通常は連続ドラマA1の第3話の情報が表示されるが、例えばデータ放送受信用ボタン等、特定のボタンを押すと、「見逃し有」マーク3005が選択される。
すると、操作入力受信部46が選択指示を受けることによって、番組受信装置4は、公衆回線網3を介して見逃し番組システム部20にアクセスする。そして、見逃し番組システム部20は、見逃し番組配信部25から連続ドラマA1の第1話を、公衆回線網3を介して番組受信装置4へと送信する。送信された番組を、通信部40を介して見逃し番組受信部41が受信することで、表示画面47にユーザが見逃した番組が表示され、視聴が開始される。
そして、見逃した番組を受信した後、見逃し情報制御部45によって、EPGの「見逃し有」マーク3005が消去される。ここで、見逃し番組受信部41によって受信した番組に関する情報も、履歴作成部51へと送信され、この番組に関する情報も考慮して視聴履歴が作成され、履歴保存部52に保存される。このため、ユーザの嗜好情報が抽出される際に、見逃した番組の視聴履歴も考慮されることになる。尚、本実施の形態1では、連続ドラマA1の第1話及び第2話を見逃していたため、双方とも受信した後、「見逃し有」マーク3005は消去されることになる。又、単なる「見逃し有」マークの代わりに、「見逃し有、第1話、第2話」と表示し、第1話を視聴後に、「見逃し有、第2話」というように表示を変更しても良い。
以上のように、本実施の形態1では、放送局1が配信可能な番組に関連する番組が、EPGに存在する場合、配信可能な番組があることを、EPGに「見逃し有」マークを付与することによって、複数のユーザに知らせる。しかしながら、それらの番組は、ユーザによっては既に視聴した場合や、趣味と一致しない場合がある。このため、放送局1によって付与された「見逃し有」マークのうち、ユーザ側の番組受信装置4が、不要な「見逃し有」マークを消去することによって、ユーザが実際に見逃した可能性の高い番組(「見逃し番組」)をEPGに表示させることが可能となる。そして、番組視聴端末は放送局に蓄積された見逃し番組システム部から取得した見逃し番組を再生することが出来る。
このように、連続ドラマ等で、見逃した回を、次の回が開始されるまでに視聴しておきたい場合等に、例えば、自分が見逃した番組の存在を忘れていてもテレビ視聴や録画の際によく利用されるEPGを視るだけで、次の回(関連する番組)をトリガー(契機)として、次の回が始まるまでに、ユーザに「見逃した番組」の存在をより気付かせることが可能になる。このように、連続性のある番組の見逃しに対しても配慮しており、ユーザに対して非常に親切な装置である。
又、上述のように、嗜好情報の特定は、番組受信装置4によって日頃行われているが、必ずしもこれに限らず、日頃は行わず、放送局1がEPGを送信する旨の信号を番組受信装置4に送信した後で、番組受信装置4が嗜好情報の特定を行っても良い。
尚、本実施の形態では、EPGを表示させる表示画面と、放送する番組の表示画面とが同じものであったが、別々に設けられていても良い。
(実施の形態2)
次に、本発明の番組表送受信システムの一例である実施の形態2における番組送受信システムについて、図面を参照しながら説明する。本実施の形態2の番組送受信システムの基本的な構成は、実施の形態1と同様であるが、EPGが公衆回線網3を経由して送信されることが異なっている。そのため、本相違点を中心に説明する。尚、実施の形態1と同様の構成については同一の符号が付されている。
図7は、本発明にかかる実施の形態2における番組送受信システムの構成を示す図である。図7に示すように、本実施の形態2における番組送受信システムには、放送局60と、番組表配信装置61と、本発明の番組表受信端末の一例である番組受信装置62が設けられている。この放送局60及び番組表配信装置61が、本発明の番組配信装置の一例に相当する。
そして、放送局60には通常放送番組システム部63と、見逃し番組システム部64が設けられている。通常放送番組システム部63には、番組を放送する放送番組配信部11と、EPGを生成する番組表情報管理部12が設けられている。又、見逃し番組システム部64には、格納部23と、配信可能番組情報抽出部22と、見逃し番組配信部25が設けられており、実施の形態1の見逃し番組システム部20と異なり、配信可能番組情報管理部26は設けられていない。
又、本実施の形態2における番組表送信装置61には、配信可能番組情報抽出部22によって抽出された「配信可能番組」に関する情報を受信する配信可能番組情報受信部66と、受信した「配信可能番組」に関する情報を管理する配信可能番組情報管理部26と、「配信可能番組」に関する情報に基づいて「関連番組」を特定する関連番組特定部16と、「関連番組」がEPG内に存在するか否かを判定する関連番組判定部15と、番組表情報管理部12で生成されたEPGに関する情報を受信する番組表情報受信部67と、EPGに「見逃し有」マークを付与する見逃し情報付与部13と、EPGを番組受信装置62に公衆回線網3を介して送信する番組表配信部65が設けられている。尚、EPGの配信は、番組受信装置62からの要求によるものでもよく、定期的に行われても良く、配信タイミングは特に限定されるものではない。
又、本実施の形態2における番組受信装置62では、公衆回線網3を介してEPGが送信されてくるため、実施の形態1の番組受信装置4と比較して、受信部30で受信した情報からEPG情報を抽出する番組表情報抽出部31が設けられておらず、通信部40で受信した情報からEPG情報を抽出する番組表情報抽出部68が設けられている。
尚、本発明の番組表情報配信部の一例は、本実施の形態2における番組表配信部65に相当する。又、本発明の番組表情報受信部の一例は、本実施の形態2における通信部40に相当する。
次に、本実施の形態2における番組送受信システムの動作について、図面を参照しながら説明するとともに、本発明の番組表送信方法及び番組表受信方法の一例についても同時に述べる。
はじめに、EPGに「見逃し有」マークが付与される処理について説明する。
図8は、番組表配信装置61において、EPGに「見逃し有」マークが付与されるまでの「見逃し有」マーク付与処理を説明するためのフロー図である。
ステップS41において、「見逃し有」マークの付与処理が開始されると、ステップS42において、番組表情報受信部67が、番組表情報管理部12からEPG情報を受信する。次に、ステップS43において、配信可能番組情報受信部66が、配信可能番組情報抽出部22に「配信可能番組」に関する情報を要求し、受信する。尚、配信可能番組情報受信部66は「配信可能番組」に関する情報を要求せずに、「配信可能番組」に関する情報が送られてきてから以降の処理を行っても良い。ここで、「配信可能番組」が複数存在する場合には、全ての「配信可能番組」に関する情報を配信可能番組情報受信部66は受信する。
そして、ステップS44において、関連番組特定部16は、抽出された情報から「配信可能番組」に関連する「関連番組」を予め決められた規則に基づいて特定する。尚、詳細は実施の形態1と同様のため省略する。
「関連番組」が特定されると、ステップS45において、番組表情報管理部12で管理されている、今後の2週間分のEPGの番組の中に、その「関連番組」があるか否かのチェックが、関連番組判定部15において行われる。
そして、ステップS45において、「関連番組」が、EPG内に存在する場合には、その旨が見逃し情報付与部13へと送信され、ステップS46において、見逃し情報付与部13は、「関連番組」の枠に「見逃し有」マークを付与し、ステップS47において、EPG情報を更新する。そして、処理は、ステップS48へと進み、他の「配信可能番組」の有無のチェックが行われる。
一方、ステップS45において、もし、「関連番組」がEPG内になければ、処理は、ステップS48へと進む。尚、一度チェックした「配信可能番組」に関しても、後に配信されるEPGに存在する場合があるため、定期的にチェックする方がより好ましい。
そして、ステップS48において、他の「配信可能番組」が存在するか否かが、配信可能番組情報管理部26によって判定される。もし、他の「配信可能番組」が存在する場合には、処理はステップS49へと進み、配信可能番組情報管理部26が、「関連番組」の有無をチェックした「配信可能番組」を記録する。そして、ステップS44へと戻り、他の種類の「配信可能番組」の「関連番組」の特定が行われる。
全ての「配信可能番組」に関する処理が完了すると、ステップS50において、見逃し有マーク付与処理が完了する。
次に、EPGを受信した後の番組受信装置62の制御について説明する。
本実施の形態2における番組送受信システムでは、番組受信装置62は、公衆回線網3を経由して番組表配信装置61からEPGを受信すると、番組表情報抽出部68が通信部40からEPGを抽出する。このEPG情報を抽出した後の処理については、実施の形態1と同様であるため説明を省略する。
以上のように、本実施の形態2においても、ユーザが実際に見逃した可能性の高い番組(「見逃し番組」)をEPGに表示させることが可能となり、連続ドラマ等で、見逃した回を、次の回が開始されるまでに視聴しておきたい場合等に、例えば、自分が見逃した番組の存在を忘れていてもテレビ視聴や録画の際によく利用されるEPGを視るだけで、次の回(関連する番組)をトリガー(契機)として、次の回が始まるまでに、ユーザに「見逃した番組」の存在をより気付かせることが可能になる。このように、連続性のある番組の見逃しに対しても配慮しており、ユーザに対して非常に親切な装置である。
尚、上記実施の形態1、2では、EPG内の番組と関連する「配信可能番組」が存在する旨(「見逃し有」マーク)を表示したEPGを、受信可能エリアに全戸共通で発信し、各ユーザの番組受信装置毎に、不要な「見逃し有」マークを消去することで、各番組受信装置用に「見逃し有」マークの付与されたEPGが作成されていたが、放送局又は番組表配信装置側で戸別にEPGが作成され、戸別に配信されても良い。具体的には、番組受信装置4、62から、視聴履歴及び嗜好情報が、放送局1又は番組表配信装置61へと送信され、戸別で、余分な「見逃し有」マークを消去するようにすれば良い。又、電波の届く範囲の全てのユーザの「見忘れ番組」に関する情報を集約して、全てのユーザに対して同じEPGを配信するように構成しても構わない。
(実施の形態3)
次に、本発明の番組表送受信システムの一例である実施の形態3における番組送受信システムについて、図面を参照しながら説明する。
上記実施の形態1では、EPG内の番組と関連する「配信可能番組」が存在する旨(「見逃し有」マーク)を表示したEPGを、受信可能エリアに全戸共通で発信し、各ユーザの番組受信装置毎に、不要な「見逃し有」マークを消去することで、各番組受信装置用に「見逃し有」マークの付与されたEPGが作成されていたが、本実施の形態3では、番組受信装置側がユーザの見忘れた番組を決定し、放送局側によって、その「見忘れ番組」が配信可能であって、更に関連する「関連番組」がEPGに存在する場合に、「見忘れ有」マークが付与される。そのため、EPGは、戸別に作成され、送信されることになる。このように、実施の形態1、2と本実施の形態3では、EPGにマークを付与する処理が異なっているため、実施の形態1、2では、「見逃し有」マークとし、実施の形態3では「見忘れ有」マークとして区別する。
図9は、本発明の実施の形態3における番組送受信システムの構成を表す図である。
図9に示すように、本実施の形態3における番組送受信システムには、番組を放送する放送局100と、放送される番組を受信するためにユーザが所有している番組受信装置200が設けられている。
この本実施の形態3における放送局100は、通常放送番組システム部110と見忘れ番組システム部120を有している。尚、通常放送とは地上波デジタル放送やBSデジタル放送等をさすが、EPGが生成可能な放送であれば特に限定されるものではない。
本実施の形態3における番組送受信システムの概要を説明すると、番組受信装置200において、ユーザが見忘れた「見忘れ番組」が決定され、この「見忘れ番組」に関する情報が公衆回線網300を介して放送局100へと送信される。放送局100は、この「見忘れ番組」が見忘れ番組システム部120に存在し、配信可能である場合は、「見忘れ番組」に関連する「関連番組」を特定し、この「関連番組」がEPG内に存在すると、EPGに「見忘れ有」マークを付与する。
続いて、本発明の番組表配信装置及び番組送信装置の一例に相当する放送局100の構成について説明する。
通常放送番組システム部110には、番組を放送する放送番組配信部111と、EPGを生成する番組表情報管理部112と、EPGを放送番組に多重する番組表多重部114が設けられている。更に、通常放送番組システム部110には、「見忘れ番組」の「関連番組」を特定する関連番組特定部116と、特定された「関連番組」が、EPGに存在するか否かを判定する関連番組判定部115と、関連番組がEPGに存在する場合に、「関連番組」の番組欄に見忘れ有マークを付与する見忘れ情報付与部113が設けられている。
又、見忘れ番組システム部120には、既に放送された番組を蓄積する格納部123と、格納部123内の番組を検索する検索部124と、検索を行った「見忘れ番組」の情報を管理する見忘れ番組情報管理部126と、番組受信装置200からの要求によって、「見忘れ番組」を番組受信装置200へと配信する見忘れ番組配信部125と、番組受信装置200から受信する「見忘れ番組」に関する情報を抽出する見忘れ番組情報抽出部122が設けられている。尚、「見忘れ番組」に関する情報とは番組名、放送日時、連続番組、ジャンル、出演者等である。又、「見忘れ番組」に関する情報には、「見忘れ番組」が格納部123に存在するか否かの情報が含まれている。又、「見忘れ番組」が存在する場合には、その再生時間等の情報も、「見忘れ番組」に関する情報に含まれている。
次に、本発明の番組表受信端末の一例に相当する番組受信装置200の構成について説明する。
本実施の形態3における番組受信装置200には、放送局100の放送番組配信部111からの放送を受信する受信部130と、受信部130によって受信した情報からEPGについての情報を抽出する番組表情報抽出部131と、番組表情報抽出部131で抽出したEPG情報を管理する番組表情報管理部132が設けられている。
又、ユーザがチャンネル選択して受信した番組に基づいて、視聴履歴を作成し、視聴の傾向や履歴を管理する履歴管理部142が設けられている。
この履歴管理部142には、過去の所定の期間におけるEPG情報と、受信した番組に基づいて視聴履歴を作成する履歴作成部151と、作成した視聴履歴を保存する履歴保存部152と、視聴履歴に基づいて、視聴者の「見たい番組」を特定する見たい番組特定部149が設けられている。更に、履歴管理部142には、見たい番組特定部149によって特定された「見たい番組」が、過去の所定の期間(例えば、3週間)における全ての番組の中に有るか否かを検索する、見たい番組検索部150が設けられている。そして、「見たい番組」が存在する場合に、検索によって見つかった「見たい番組」の中に未視聴の番組があるか否かを検索し、「未視聴番組」が有る場合には、その「未視聴番組」を「見忘れ番組」として決定する見忘れ番組決定部148が設けられている。
又、番組受信装置200には、インターネット等の公衆回線網300を経由して放送局100の見忘れ番組システム部120と接続される通信部140が設けられている。
又、視聴履歴からユーザの嗜好履歴を抽出する嗜好履歴抽出部143と、抽出された嗜好情報を保存する嗜好情報保存部153も設けられている。
又、視聴履歴、嗜好情報等に基づいて、抽出されたEPGに付与されている見忘れマークを変更又は消去する等、見忘れ情報の制御を行う見忘れ情報制御部145が設けられている。
又、番組受信装置200には、ユーザからの操作入力を受け付ける操作入力受信部146と、操作入力によって「見忘れ有」マークが選択されることによって、見忘れ番組システム部120から「見忘れ番組」を受信する見忘れ番組受信部141が設けられている。尚、ユーザからの操作入力としては、リモコン、タッチパネル等を利用して画面上から直接メニューを選択して行う、又は、テレビ本体のスイッチ等の操作により行う等といった種々の方法を用いることが出来る。
尚、受信部130で受信した放送やそれに関する情報、見忘れ番組受信部141で受信した「見忘れ番組」やそれに関する情報、EPG情報等は、表示画面147により表示される。この表示画面の一例としては、液晶ディスプレイ等が相当する。又、番組受信装置200の一例としては、TV等が相当する。又、この表示画面147へのEPGの表示を制御する番組表表示制御部144が設けられている。
尚、放送局100の見忘れ番組配信部125及び見忘れ番組情報抽出部122と、番組受信装置200の通信部140は、公衆回線網300を介して接続されている。
尚、本発明の番組表情報配信部の一例は、本実施の形態の放送番組配信部111に相当する。又、本発明の表示情報付与部の一例は、本実施の形態の見忘れ情報付与部113に相当する。又、本発明の番組表情報受信部の一例は、本実施の形態の受信部130に相当する。又、本発明の表示情報制御部の一例は、本実施の形態の見忘れ情報制御部145に相当する。
次に、本実施の形態3における番組送受信システムの動作について、図面を参照しながら説明するとともに、本発明の番組表送信方法及び番組表受信方法の一例についても同時に述べる。
はじめに、本実施の形態の番組送受信システムの動作の概要について説明した後、後述する図10(a)〜(c)及び図11のような処理の流れを示す図を用いて、より具体的に説明する。
図9において、ユーザが放送番組を受信部130で受信すると、履歴管理部142では、受信した番組名や時刻等とともに、過去のEPG情報から視聴履歴が作成され、記録される。
履歴管理部142では、視聴履歴から見忘れた可能性のある番組である「見忘れ番組」を後述するようにして特定して、「見忘れ番組」に関する情報が放送局100へ送信される。
そして、「見忘れ番組」の有無が検索され、「見忘れ番組」が放送局100の見忘れ番組システム部120に存在すれば、見忘れ情報付与部113において、番組表の中の、その「見忘れ番組」に関連する番組である「関連番組」に「見忘れ有」マークが付与される。尚、「関連番組」は、関連番組特定部116によって特定され、番組表情報管理部112で管理されている。
例えば、ドラマ等のシリーズ番組が放送されている場合、ユーザが、その第1話を視聴したにも関わらず、第2話を視聴していなかった場合には、その第2話が「見忘れ番組」と特定される。そして、そのドラマの次回以降の番組が、「見忘れ番組(第2話)」の「関連番組」と特定される。つまり、第2話が「見忘れ番組」であり、見忘れ番組システム部120に第2話が存在していれば、EPGにおいて、そのドラマの「関連番組」である第3話以降の番組の枠に「見忘れ有」マークが表示されることになる。尚、次回以降の全ての番組枠に「見忘れ有」マークを付与しても良いが、次回の番組のみに「見忘れ有」マークを付与してもよく、適宜変更しても良い。
そして、ユーザがEPGに表示された「見忘れ有」マークを、リモコン等の操作で選択することにより、操作入力受信部146はリモコンからの選択指示を受け、見忘れ番組システム部120との通信を接続する。そして、見忘れ番組システム部120から、「見忘れ番組」と同じ内容の番組が送信され、その番組は、見忘れ番組受信部141によって受信され、表示画面147に表示される。
次に、本発明の実施の形態3における番組受信装置200の処理について、図面を参照しながら、より具体的に説明する。
はじめに、図10(a)、(b)、(c)は、本発明の実施の形態3における番組受信装置200が日頃行っておく動作の処理の流れを示す図である。尚、図面では、ステップのことをSと省略して記載する。
番組受信装置200が日頃行っておく処理(履歴作成、「見たい番組」の特定、及び「嗜好情報」の特定)について説明する。
図10(a)に示すように、ユーザが放送番組を受信部130で受信することによって、放送番組受信処理(ステップS101)が開始される。処理が開始されると、受信した番組名や時刻等を履歴作成部151が抽出する(ステップS102)。一方、履歴作成部151には、EPG情報も送信され(ステップS103)、履歴作成部151は、このEPG情報と抽出した番組名や時刻等から、過去の所定期間において視聴した番組名及び時刻等の視聴履歴を作成する(ステップS104)。そして、この視聴履歴及びEPG情報等は、履歴保存部152に保存され(ステップS105)、放送番組受信処理が完了する(ステップS106)。
又、図10(b)のステップS107に示すように、履歴管理処理が開始され、はじめに、履歴管理部142では、履歴保存部152に保存されている視聴履歴に基づいて、視聴履歴がチェック(ステップS108)される。そして、予め決められた規則に基づき、見たい番組特定部149が、ユーザの「見たい番組」を特定する(ステップS109)。例えば、図12(a)に示すEPGにおける、2chで20時から放送される連続ドラマA1等のシリーズ番組等において、第1話を視聴した場合に、「見たい番組」は連続ドラマA1の第2話以降の第3話、第4話、・・・と特定される。この場合は、予め決められた規則とは、「連続ドラマの場合どれか1話でも視聴されると、その連続ドラマのシリーズ全番組が『見たい番組』として特定される」という規則である。ここで、「見たい番組」は、複数種類選択されても良く、例えば、プロ野球の巨人阪神戦や、2チャンネルの21時のニュースA2番組を「見たい番組」とすることができる。尚、この場合の予め決められた規則とは、「過去の視聴の履歴の中で、統計的にみて、特定の番組の視聴の回数が他の同種の番組に比べて格段に多い場合(例えば3倍以上)、その特定の番組の全てが『見たい番組』として特定される」という規則である。
次に、履歴管理部142では、履歴保存部152において管理している視聴履歴情報から「見忘れ番組」が特定される(ステップS110、ステップS111、ステップS112)。
詳しく説明すると、見たい番組特定部149によって特定された「見たい番組」が、過去の所定の期間(3週間)における全ての番組の中にあるか否かについての検索が、見たい番組検索部150によって行われる(ステップS110)。ここで、複数種類の「見たい番組」がある場合には、先ず、1つの種類の番組が選択され、その選択された番組が、過去の所定の期間における全ての番組の中にあるか否かが検索される。ここでは、連続ドラマA1が選択されているものとする。
「見たい番組」が存在する場合には、見忘れ番組決定部148によって、検索によって見つかった過去の「見たい番組」の中に未視聴の番組があるか否かの検索が行われる(ステップS111)。この「未視聴番組」があるか否かの検索は、履歴保存部152の視聴履歴と、検索によって見つかった「見たい番組」を用いて行われる。そして、検索によって未視聴の番組が存在する場合には、その「未視聴番組」が「見忘れ番組」として決定される(ステップS112)。例えば、連続ドラマA1のうち第2話が視聴されていなかった場合には、「見たい番組」の中に、「未視聴番組」が存在するため、連続ドラマA1の第2話が「見忘れ番組」と決定される。
一方、ステップS109において、「見たい番組」が、過去の所定の期間(3週間)における全ての番組の中に見つからなかった場合には、制御は、ステップS113へと進み、他の種類の「見たい番組」が有るか否かの判定が行われる。例えば、他の種類の「見たい番組」として、プロ野球の巨人阪神戦が有る場合には、制御はステップS110へと戻り、プロ野球の巨人阪神戦についての「見たい番組」が、過去の所定の期間(3週間)における全ての番組の中に存在するか否かのチェックが行われる。
又、ステップS111において、検索によって見つかった「見たい番組」の中に、「未視聴番組」が見つからなかった場合にも、制御は、ステップS113へと進み、他の種類の「見たい番組」が有るか否かの判定が行われる。そして、すべての「見たい番組」についてチェックを行った後、ステップS114において、履歴管理処理は完了する。
又、図10(c)に示すように、ユーザの嗜好情報を抽出する嗜好抽出処理も行われる。ステップS115において、嗜好抽出処理が開始されると、ステップS116において、嗜好情報抽出部143が、履歴保存部152に保存されている視聴履歴に基づいて、予め決められた規則に基づき、ユーザの「嗜好情報」を抽出する。例えば、連続ドラマやニュースよりもプロ野球の分野の視聴の回数が多い場合には、プロ野球がユーザの嗜好であるという嗜好情報が抽出される。この場合、予め決められた規則とは、「過去の視聴の履歴の中で、統計的にみて、特定の分野の番組の視聴の回数が他の分野の番組に比べて格段に多い場合(例えば3倍以上)、その特定の分野がユーザの嗜好であるとして『嗜好情報』が特定される」という規則である。
そして、抽出された「嗜好情報」は、ステップS118において嗜好情報保存部153に保存され、嗜好情報抽出処理が完了する(ステップS119)。
このように、放送番組受信処理、履歴管理処理、及び嗜好抽出処理が日常行われている。
次に、番組受信装置200にEPGを送信する場合の放送局100の動作について説明する。この説明とともに、本発明の番組表配信方法の一例についても同時に述べる。
図11は、本発明の実施の形態3における放送局100が、EPGをユーザに送信する際に実行する「見忘れ番組」情報処理の流れを示す図である。又、図12(a)は、EPGの一例であるEPG400を示す図である。尚、EPGにおいて、行又は列を欄と呼び、1つのマス目を枠と呼ぶ。
番組受信装置200において、特定された「見忘れ番組」についての情報を、公衆回線網300を介して放送局100の見忘れ番組情報抽出部122が受信し(ステップS201)「見忘れ番組」に関する情報が抽出される。次に、ステップS202において、この「見忘れ番組」が格納部123内に存在するか否かの検索が、検索部124によって行われる。
すなわち、連続ドラマA1の第2話の「見忘れ番組」が格納部123に格納されているかどうか検索が、検索部124によって行われる。
もし、ステップS202における検索によって、格納部123に「見忘れ番組」が存在しなければ、ステップS203において処理はNOに進み、ステップS211において、見忘れ番組情報管理部126が、検索部124によって、連続ドラマA1についての「見忘れ番組」の有無をチェックしたことを記録する。
そして、処理はステップS209へと進み、他の種類の「見たい番組」があるか否かについて、見忘れ番組情報管理部126において、判定が行われる。尚、一度、格納部123の中の存在をチェックした番組に関しても、後日見忘れ番組が放送局100の見忘れ番組システム部120の格納部123に登録されることもあるので、定期的にチェックしても良い。
一方、ステップS203において、「見忘れ番組」が格納部123の中に存在する場合、ステップS204において、予め定められた所定の規則に従って、「関連番組」が関連番組特定部116によって特定される。具体的には、2チャンネルの連続ドラマA1の第2話が「見忘れ番組」と特定されているが、その第2話の次回以降(或いは特定された連続ドラマ全て)の番組が、この「見忘れ番組」の「関連番組」と特定される。尚、この場合の所定の規則は、「『見忘れ番組』が属する『見たい番組』群に属する全ての番組は、その『見忘れ番組』の『関連番組』として特定する」という規則である。例えば、上述のように「見たい番組」として所定の連続ドラマが特定されている場合、見忘れたX話目の以降の各話番組(あるいはその所定の連続ドラマ全て)を、見忘れたX話番組に関連する「関連番組」として特定するということになる。あるいは「見たい番組」として巨人阪神戦が特定されている場合、(今日よりも以前に放送された)見忘れた5月1日の巨人阪神戦番組について、その他の巨人阪神戦の番組群が「関連番組」となる。
上記ステップS204において、「関連番組」が特定されると、番組表情報管理部112で管理されている、今後の2週間分のEPGの番組の中に、その「見忘れ番組」の「関連番組」があるか否かのチェックが、関連番組判定部115において行われる(ステップS205)。次に、ステップS206において、「関連番組」がEPGに存在する場合は、その旨が見忘れ情報付与部113へと送信される。このステップS205、ステップS206が、本発明の関連番組判定ステップの一例に相当する。
一方、もし、「関連番組」(ここでは連続ドラマA1の第3話目等)がなければ(ステップS206)、見忘れ番組情報管理部126が、「関連番組」の有無をチェックした「見忘れ番組」の種類を記録する(ステップS211)。そして、制御は、ステップS209へと進み、他の種類の「見忘れ番組」があるか否かが、見忘れ番組情報管理部126において判定される。尚、一度チェックした「関連番組」に関しても、後に配信されるEPGに存在する場合があるため、定期的にチェックする方がより好ましい。
ステップS206において、もし、「関連番組」(ここでは連続ドラマA1の第3話)が、番組表内に存在する場合には、見忘れ情報付与部113は、EPGの連続ドラマA1の第3話の枠に「見忘れ有」マークを付与し(S207)、EPG情報を更新する(ステップS208)。このS207が、本発明の表示情報付与ステップの一例に相当する。
次に、ステップS209において、他の種類の「見忘れ番組」が存在するか否かが、見忘れ番組情報管理部126によって、判定される。もし、他の種類の「見忘れ番組」が存在する場合には、処理は、ステップS202へと戻り、その他の種類の「見忘れ番組」が過去の所定期間内の番組の中に存在するか否かの判定が行われる。すなわち、連続ドラマA1に関する処理の完了後に、プロ野球の巨人阪神戦、続いて2chの21時から始まるニュースA2に関して、ステップS202〜ステップS208までの処理が行われる。
全ての種類の「見たい番組」に関する処理が完了すると、「見忘れ有」マークが付与されたEPGが、番組表多重部114によって、放送番組に多重されて、放送番組配信部111から番組受信装置200へと送信され、ステップS210において、「見忘れ番組」情報処理が完了する。尚、このEPGを送信する処理が、本発明の番組表情報配信ステップの一例に相当する。
尚、図12(b)には、「見忘れ有」のマークが示されたEPGの一例410が示されている。図12(b)には、連続ドラマA1の第3話にのみ「見忘れ有」マーク411が表示されている例を示しているが、もちろんニュースA2についても「見たい番組」として判定され、「未視聴番組」が存在するのであれば、「見忘れ有」マークが表示される。
又、見忘れ番組情報は、見忘れ情報付与部113が要求しても、見忘れ番組情報抽出部122が配信してもよく、又見忘れ情報付与部113の要求タイミングや見忘れ番組情報抽出部122の配信タイミングも特に限定されない。
又、「見忘れ番組」の情報がない場合、あるいは「見忘れ番組」に関連する番組が送信する番組表(EPG)に存在しない場合、EPGは番組表情報管理部112で生成された番組表情報が番組表多重部114で放送番組に多重されることによって放送番組配信部111から配信される。
戸別に作成されたEPGの送信方法としては、例えば、次のようなことが考えられる。戸別に作成したEPGは、戸別に異なる鍵により暗号化をして放送に重畳して送る。そして、戸別に異なる鍵で復号化することで、戸別に届けることができる。又、放送がネットワークを用いたIP放送の例では、ネットワークを通じて各戸から放送局100に接したEPGを格納したサーバ(表示せず)に対してアクセスして取得するようなことも可能である。もちろん、放送波を受信する場合あっても、ネットワークを通じてEPGを格納したサーバにアクセスして、戸別のEPGを取得するようにしても構わない。
又、現在地上波デジタル放送では、番組表は局ごとに生成、送信されるため、他の放送局100a〜100cでも放送局100と同じ処理を行うと、全局のEPGに関して「見忘れ有」マークを付与することが可能となる。
尚、本実施の形態3では、戸別に「見忘れ有」マークを付与したEPG情報を作成して送信することになるが、受信可能エリアの全戸に共通なEPG情報と、各戸毎の「見忘れ有」マークを付与する旨の情報を別々に送信し、各戸で情報を合体させて、EPGを表示するようにしても良い。各戸毎に異なったEPGを送信せず、受信可能エリアの全てのユーザの「見忘れ番組」に関する情報を集約して、全てのユーザに対して同じEPGを配信するように構成しても構わない。
次に、本発明の実施の形態3における番組受信装置200がEPG情報を受信した後の処理について、より具体的に説明する。
図13は、EPGを受信した後の主に見忘れマーク表示制御に関する番組受信装置200のEPG表示準備処理の流れを示す図である。
図13において、番組受信装置200の受信部130が放送番組を受信すると(ステップS401)、番組表情報抽出部131は受信部130からEPGを抽出し(ステップS402)、抽出されたEPGは、番組表情報管理部132を介して見忘れ情報制御部145に送信される。このステップS401が、本発明の番組表情報受信ステップの一例に相当する。
そして、見忘れ情報制御部145は受信したEPGの「見忘れ有」マークをチェックし(ステップS403)、「見忘れ有」マークが付与されている「関連番組」の情報を受信する(ステップS404)。尚、関連番組情報の受信に関してはEPGの番組情報から見忘れ情報制御部145が判定しても良いし、通信部140を経由して見忘れ番組システム部120から受信してもよく、特に限定されるものではない。
具体的には、上述したように、連続ドラマA1の第2話が「見忘れ番組」と特定され、連続ドラマA1の第3話以降が、「関連番組」と決定されているため、例えば、連続ドラマA1が各週で放送され、EPGに2週間の情報が記載されている場合には、連続ドラマA1の第3話と第4話が、EPGに記載されており、第3話と第4話に「見忘れ有」マーク501が付与されていることになる。図14(a)には、このようなEPG500が示されている。尚、連続ドラマA1(第4話)を含む20時代の番組については、画面をスクロールして確認することになる。
次に、関連番組情報受信後、見忘れ情報制御部145は履歴管理部142から受信した視聴履歴をチェックし(ステップS405)、関連番組を視聴済みであれば(ステップS406)、見忘れ番組を視聴する可能性は低いので該当する「見忘れ有」マークの表示を消去する(ステップS407)。
すなわち、ユーザが「見忘れ番組」である第2話を視聴せずに、「関連番組」である第3話を視聴した場合、ユーザが第2話を視聴する可能性が低いとして、第4話の番組欄に付与されている「見忘れ有」マークが消去される。
もし視聴していなければ、見忘れ情報制御部145は、嗜好情報抽出部143から嗜好情報を受信し、該当する「見忘れ番組」と嗜好が不一致であるかチェックする(ステップS408)。もし不一致であれば、見忘れ番組を視聴する可能性は低いので該当する見忘れマークの表示を消去する(ステップS407)。
すなわち、ユーザが、「見忘れ番組」である第2話を視聴せず、「関連番組」である第3話も視聴していない場合であって、例えば、ユーザの嗜好が「野球」とされていると、ユーザの嗜好とは不一致であるため、連続ドラマA1を今後視聴する可能性が低いとして、第4話の枠に付与されている「見忘れ有」マークが消去されることになる。
もし、一致すれば、即ち、「見忘れ番組」が通常放送で放送された段階でも未視聴で且つ嗜好にもあっているので「見忘れ番組」を見る可能性が高いと判定して「見忘れ有」マークはそのまま表示される。
尚、嗜好情報抽出部143では、「見忘れ番組」の視聴履歴も考慮して嗜好情報が抽出されているため、例えば、「見忘れ番組」が連続ドラマA1の第2話、第3話であり、「関連番組」が第4話であり、第2話のみ視聴した場合、ユーザの嗜好が「野球」から「ドラマ、野球」と変更されると、「関連番組」とユーザの嗜好が一致しているとして、第4話の番組欄に「見忘れ有」マークがそのまま表示される。
そして、全「見忘れ有」マークに関して同様のチェックを行ったかを確認し(ステップS409)、行っていればEPGの表示準備が完了する(ステップS410)。
尚、ユーザがリモコン等によりEPGを表示させることを選択すると、リモコンからの指示を操作入力受信部146が受信し、番組表表示制御部144によって表示画面147にEPGが表示される。
図14(a)(b)は、EPGの一例を示す図である。図14(a)に示すEPG500は放送局100から送信された状態の一例を示す図である。この状態では、「見忘れ有」マーク501が付与されている。又、図14(b)に示すEPG510は見忘れ情報制御部145で、連続ドラマA1の第4話から「見忘れ有」マークが消去された状態を示す図である。図14(a)には、連続ドラマA1の第3話、第4話にのみ「見忘れ有」マークが表示されている例を示しているが、もちろんニュースA2についても「見たい番組」として判定され、「未視聴番組」が存在するのであれば、「見忘れ有」マークが表示される。
図14(a)に示されているEPGの表示において、ユーザが、連続ドラマA1第3話の枠で、リモコンの決定ボタンを押すと、通常は連続ドラマA1の第3話の情報が表示されるが、例えばデータ放送受信用ボタン等、特定のボタンを押すと、「見忘れ有」マーク501の方が選択される。
すると、操作入力受信部146はリモコンからの選択指示を受け、番組受信装置200は、通信部140を経由して見忘れ番組システム部120の格納部123にアクセスする。そして、見忘れ番組受信部141で「見忘れ番組」を受信することで、表示画面147に「見忘れ番組」が表示され、「見忘れ番組」の視聴が開始される。
そして、「見忘れ番組」を受信した後、見忘れ情報制御部145によって、「見忘れ有」マーク511がEPGから消去される。
すなわち、本実施の形態では、ユーザが視聴あるいは録画をし忘れた、又はその可能性のある番組である「見忘れ番組」がある場合には、そのことを示すアイコン等をEPG等に表示することで、ユーザが「見忘れ番組」の有無を確認できる。又、そのアイコンをユーザが選択することにより、番組視聴端末は放送局に蓄積された番組配信システムから取得した「見忘れ番組」を再生できる。
以上のように、本実施の形態3における番組送受信システムは、連続ドラマ等で、見忘れた回を、次の回が開始されるまでに見ておきたい場合等に、例え、自分が「見忘れ番組」の存在を忘れていてもテレビ視聴や録画の際によく利用されるEPGを見るだけで、次の回(関連する番組)をトリガー(契機)として、次の回が始まるまでに、ユーザに「見忘れ番組」の存在をより気付かせることが可能となる。このように、連続性のある番組の見忘れに対しても配慮しており、ユーザに対して非常に親切な装置である。
尚、上記実施の形態1〜3では、EPGを表示させる表示画面と、放送する番組の表示画面とが同じものであったが、別々に設けられていても良い。
又、上述のように、「見たい番組」の特定は、日頃端末が特定しているが、必ずしもこれに限らず、日頃は行わず、放送局100がEPGを送信する旨の信号を番組受信装置200に送信した後で、「見たい番組」が特定され、放送局100に送信されても良い。
尚、本実施の形態3では、「見忘れ有」マークを「関連番組」の枠に表示することのみが示されていたが、これに限るものではない。例えば、「見忘れ有」のマーク位置は、EPGにおいて、「見忘れ番組」の「関連番組」が放送される当日は、「関連番組」以前の番組の枠に表示し、「関連番組」が放送される前日までは、「見忘れ番組」の存在がわかりやすいように、「見忘れ番組」の「関連番組」の枠に表示することで、ユーザに日付に応じて適切に「見忘れ番組」の存在を通知することが可能となる。
具体的には、図15(a)に示すように「見忘れ番組」の「関連番組」が5月11日に放送される場合、見忘れ情報付与部113は、「見忘れ有」のマークを、前日(ここでは5月10日)までは、EPG800のように、「見忘れ番組」の「関連番組」である連続ドラマA1の第3話の枠内に「見忘れ有」マーク801を付与する。そして、図15(b)に示すように放送当日である5月11日は、EPG810のように、「関連番組」以前の番組、ここではニュースA1の欄に「見忘れ有」マーク811を付与する。尚、「見忘れ有」マークの位置の移動は、見忘れ情報付与部113でなく、番組受信装置200の見忘れ情報制御部145が行っても良い。
又、日単位ではなく時間単位で「見忘れ有」マークの移動が行われても良い。具体的には、「関連番組」である連続ドラマA1の第3話の放送開始時刻の、例えば4時間前までは、「見忘れ有」マークが「関連番組」の枠内に表示される。そして、「関連番組」の放送開始時刻までの時間が4時間より少なくなると、「関連番組」以前の番組であるニュースA1の枠内に「見忘れ有」マークが表示される。尚、時間単位の場合、EPGの送信タイミングによっては、「見忘れ有」マークの移動を、「関連番組」の放送開始時刻の4時間前に行うことが出来ない場合があるため、番組受信装置200側の見忘れ情報制御部145によって行う方が好ましい。
尚、これらの「見忘れ有」マークの表示場所の変形例は、実施の形態1、2で説明した「見逃し有」マークに対しても適用可能である。上述したようにEPGに表示する処理が異なるため、実施の形態1、2では「見逃し有」マークを付与するとし、実施の形態3では「見忘れ有」マークを付与するとして、「見逃し有」マークと「見忘れ有」マークを区別していたが、この名称は両者を区別するための便宜上のものであり、双方同じ名称を用いても良いことはいうまでもない。
又、上記実施の形態では、番組受信装置4、62、200の一例としてTVを挙げたが、TVでなくてもよく、録画装置や、放送受信機能搭載のPCでもよく、EPGが受信できて、通信機能が搭載されていれば特に限定されるものではない。
又、見忘れ情報付与部113が付与する「見忘れ有」マークの表示内容は特に限定されるものではなく、例えば、「見忘れ有:連続ドラマA1第2話」というように、見忘れた番組について具体的に記載するようにしても良い。「見逃し有」マークについても同様である。
又、「見逃し有」マークや「見忘れ有」マークの選択方法としてデータ放送受信用ボタンを押すことを一例として説明したが、通常の番組表の選択と区別できれば特に限定されるものではない。
尚、本実施の形態3では、番組受信装置200側で、「見たい番組」中の「未視聴番組」が「見忘れ番組」と決定され、決定された「見忘れ番組」が放送局100に送信されていたが、「見忘れ番組」が放送局100側で決定されても良い。このように「見忘れ番組」を放送局側で決定する番組送受信システムの構成が、図16に示されている。図16に示す見忘れ番組システム部120には、見忘れ番組決定部127が設けられており、番組受信装置200の履歴管理部142には見忘れ番組決定部148(図9参照)が設けられていない。このような構成の場合、放送局100では、番組受信装置200から送信されてきた「見たい番組」及び「未視聴番組」に基づいて、見忘れ番組決定部148が「見忘れ番組」を決定する。この決定された「見忘れ番組」に関する情報を見忘れ番組情報抽出部122が抽出し、見忘れ番組情報管理部126は、抽出された「見忘れ番組」に関する情報を、関連番組特定部116に送るとともに、検索部に「見忘れ番組」の検索指示を出す。そして、上述したように、関連番組特定部116によって、「関連番組」が特定される。
図16の構成の番組送受信システムにおいて、番組受信装置200から「見たい番組」及び「未視聴番組」に関する情報を送信するタイミングは、放送局100からEPGを送信する旨の信号を受け取った時でも良いし、定期的であっても良い。
又、本実施の形態3では、番組受信装置200から送信された「見忘れ番組」から、放送局100側で「関連番組」が特定されていたが、「関連番組」が番組受信装置200側で特定されていても良い。このように「関連番組」を番組受信装置200側で特定する構成の番組送受信システムの構成が、図17に示されている。図17に示す番組受信装置200には、見忘れ番組決定部148によって決定された「見忘れ番組」に基づいて「関連番組」を特定する関連番組特定部154が設けられている。又、通常放送番組システム部110には、関連番組特定部116が設けられていない。そして、「見忘れ番組」と「関連番組」に関する情報が、公衆回線網300を介して放送局100側に送信され、これらの情報が、見忘れ番組情報抽出部122によって抽出される。続いて、抽出された「関連番組」の情報が、関連番組判定部115へと送信され、上述したのと同様に、送信予定のEPGに「関連番組」が存在するか否かの判定が行われる。
図17の構成の番組送受信システムにおいて、番組受信装置200から「見忘れ番組」及び「関連番組」に関する情報を送信するタイミングは、放送局100からEPGを送信する旨の信号を受け取った時でも良いし、定期的であっても良い。
又、履歴管理部142で、「見忘れ番組」の視聴履歴も合わせて管理されても良い。具体的には、見忘れ番組受信部141によって受信した「見忘れ番組」に関する情報が履歴作成部151へと送られることになる。すなわち、連続ドラマA1の第2話が「見忘れ番組」であり、第3話が「関連番組」である場合に、EPGの「見忘れ有」マークを選択して、第2話を視聴すると、第2話を視聴した旨の視聴履歴が履歴作成部151によって作成され、履歴保存部152に保存される。
又、実施の形態1、2、3では、嗜好情報抽出部43、143では、「見逃し番組」や「見忘れ番組」の視聴履歴からも嗜好情報を抽出しているが、「見逃し番組」や「見忘れ番組」の視聴履歴を考慮しなくても良い。
又、本実施の形態3では、「関連番組」を視聴した場合、「見忘れ番組」が嗜好に一致しない場合に、「見忘れ有」マークが消去されるが、消去する代わりに、例えば、マークが目立たないように、赤から黒にマークの色を変更するように、「見忘れ有」マークを変更する処理を行っても良い。
(実施の形態4)
次に、本発明の番組表送受信システムの一例である実施の形態4における番組送受信システムについて、図面を参照しながら説明する。本実施の形態4における番組送受信システムの基本的な構成は、実施の形態3と同様であるが、「見忘れ番組」の再生時間等を管理して、より適切なタイミングでの視聴を促す点が、実施の形態3と異なっている。そのため、本相違点を中心に説明する。尚、実施の形態3と同一又は対応する構成については、同一の符号が付されている。
図18は、本発明の実施の形態4における番組送受信システムの構成を表す図である。
図18に示す本実施の形態4における放送局100は、見忘れ番組時間管理部117が実装された以外は、実施の形態3で説明した放送局と同じであるので、他の構成の説明を省略する。この見忘れ番組時間管理部117は、「見忘れ番組」の再生時間と関連する放送の開始時間を管理する。
図19(a)、(b)は「見忘れ有」マークが付与されたEPGの例を示す図である。
見忘れ番組時間管理部117は、見忘れ番組情報管理部126が、見忘れ番組情報抽出部122が抽出した「見忘れ番組」の情報を取得する際に、あわせて「見忘れ番組」の再生時間を取得する。そして、見忘れ情報付与部113は、「関連番組」の開始時刻以前であり、かつ、「見忘れ番組」の再生時間以上前に始まる時間の番組に、「見忘れ有」マークを付与する。尚、図18では、見忘れ番組時間管理部117は、「見忘れ番組」の再生時間を、見忘れ番組情報管理部126を介して取得しているが、見忘れ番組情報抽出部122から直接取得しても良い。
例えば、図19(a)に示すように、EPG610の2chで20時から放送される連続ドラマA1(第3話)の前回分である第2話を、ユーザが見逃していて、この「見忘れ番組」が見忘れ番組システム部120内に存在する場合、見忘れ番組時間管理部117は、連続ドラマA1(第2話)の再生時間が1時間であるという情報を取得する。又、見忘れ番組時間管理部117は、「関連番組」である連続ドラマA1(第3話)の放送開始時刻である20時という情報を番組表情報管理部112から取得する。
これにより、見忘れ番組時間管理部117において、「関連番組」である連続ドラマA1(第3話)開始までに、「見忘れ番組」である第2話の視聴を完了させるには、第3話の放送開始時刻の1時間前である19時に「見忘れ番組」の視聴を開始すれば良いことが判明する。そして、見忘れ番組時間管理部117は、見忘れ情報付与部113に視聴開始時刻に関する情報を送る。
すると、図19(a)のEPG610に示すように、見忘れ情報付与部113は、19時から開始される番組であるニュースA1に「見忘れ有」マーク611を付与する。そして、番組受信装置200に送信されたEPGについて、ユーザが19時に「見忘れ番組」を選択することで、ユーザは、「見忘れ番組」である連続ドラマA1の第2話を19時から視聴し、続いて「関連番組」である第3話の放送を20時から視聴出来、連続して視聴することが可能となる。
一方、19時を過ぎてもユーザが「見忘れ番組」を視聴しない場合には、図19(b)のEPG600に示すように、見忘れ情報制御部145は、「見忘れ有」マーク601を連続ドラマA1(第3話)の枠内に表示させる。
このように本実施の形態4では、ユーザは自分が忘れていてもテレビ視聴や録画の際によく利用されるEPGを見るだけで、例えば1時間の連続ドラマの見忘れがある場合は、次の回の1時間以上前に放送されるEPGの枠に「見忘れ有」マークを付与することが可能となり、関連する次の番組が開始されるまでに、見忘れ番組の視聴を完了させることが可能となる効果がある。
又、本実施の形態4においても、実施の形態3で述べたのと同様に、ステップS405〜S410(図13参照)が行われるため、「見忘れ有」マークが表示されない場合もある。
尚、本実施の形態4では、見忘れ番組時間管理部117は、放送局100側に設けられているが、番組受信装置200側に設けられていても良い。その場合、番組受信装置200から「見忘れ番組」に関する情報を、放送局100に送信する際に、視聴開始時刻に関する情報も送信される。
又、上記実施の形態4では、19時を過ぎると、「見忘れ有」マークを「関連番組」の枠に移動させているが、移動させなくても良い。
又、「見忘れ有」マークの付与は、連続視聴になる19時開始番組でなく、この番組の放送以前であっても構わず、ここでは連続ドラマA1の第3話が開始するまでに「見忘れ番組」である連続ドラマA1の第2話の視聴が完了するように、19時以前の番組に「見忘れ有」マークを付与しても良い。
又、「見忘れ番組」と「関連番組」が連続視聴可能な複数の番組あるいはすべての番組のEPG枠に「見忘れ有」マークを付与すると、さらに有効である。図20は、19時に放送予定のすべての番組に「見忘れ有」マーク701を表示した場合の一例であるEPG700を示す図である。図20に示すEPG700では、「見忘れ有」マーク701が、「関連番組」の放送1時間前である19時に放送予定の複数の番組の枠にわたって設けられている。尚、実施の形態3においても、複数の番組の枠にわたって設けられた「見忘れ有」マークがEPGに付されていても良い。
又、EPGの番組枠でなく、時刻表示欄のいずれかの枠に「見忘れ有」マークを付与しても同様の効果が得られる。このようなEPGの例が、図21に示されている。図21に示すEPG710では、19時を示す時刻を表示している枠に「見忘れ有」マーク711が、表示されている。尚、このように時刻表示欄のいずれかの枠に「見忘れ有」マークを表示する方法は、実施の形態3の番組送受信システムに対して適用しても良い。例えば、図15(a)に示す「見忘れ有」マーク801が20時の枠に表示され、図15(b)に示す「見忘れ有」マーク811が19時の枠に表示されていても良い。
尚、「見忘れ有」マークを表示する時刻あるいは番組は、「関連番組」との連続視聴が可能な時刻や、「関連番組」の放送開始時刻、あるいは、放送が開始されるまでに視聴が完了する任意の時刻、あるいは履歴管理部142の情報から、ユーザがよく視聴や録画する時刻、すなわちEPGを使用する可能性が高い時間帯や番組に付与しても良い。
尚、「見忘れ番組」の存在が1つの場合を例に説明したが、「見忘れ番組」が2つ以上ある場合であっても、本実施の形態4を適用することができる。具体的には、例えば、連続ドラマA1の第2話目に続いて第3話目も見逃した場合、第4話目の放送が20時から開始されるとすると、第2話の再生時間(1時間)+第3話の再生時間(1時間)の計2時間を再生時間とし、放送開始時刻の2時間前の18時に、「見忘れ有」マークを付与することで、複数の見忘れ番組が存在する場合でも同様の効果が得られる。
又、上述した実施の形態1、2の番組送受信システムにおいても、本実施の形態4におけるように見忘れ番組時間管理部117を設けることによって、関連する次の番組が開始されるまでに、見逃し番組の視聴を完了させることが可能となる効果を発揮することが出来、更に、図20、21等の上述した変形例も実施の形態1、2に適用可能である。
(実施の形態5)
次に、本発明の番組表送受信システムの一例である実施の形態5における番組送受信システムについて、図面を参照しながら説明する。本実施の形態5における番組送受信システムの基本的な構成は、実施の形態3と同様であるが、EPGが、公衆回線網である公衆回線網300を経由して送信される点が異なっている。そのため、本相違点を中心に説明する。尚、実施の形態3と同様の構成については同一の符号が付されている。
図22は、本発明にかかる実施の形態5における番組送受信システムの構成を示す図である。図22に示すように、本実施の形態5における番組送受信システムには、本発明の番組表受信端末の一例である番組受信装置2000と、放送局1000と、番組表配信装置1170が設けられている。
そして、放送局1000には、通常放送番組システム部1110と、見忘れ番組システム部1120が設けられている。通常放送番組システム部1110には、番組を放送する放送番組配信部111と、EPGを生成する番組表情報管理部112が設けられている。又、見忘れ番組システム部1120には、実施の形態3の見忘れ番組システム部120と異なり、見忘れ番組情報管理部126が設けられていない。
又、本実施の形態5における番組表配信装置1170には、EPGを番組受信装置200に公衆回線網300を介して送信する番組表配信部174と、EPG情報に「見忘れ有」マークを付与する見忘れ情報付与部173と、見忘れ番組情報抽出部122によって抽出された「見忘れ番組」に関する情報を受信する見忘れ番組情報受信部171と、受信した「見忘れ番組」に関する情報を管理する見忘れ番組情報管理部177と、「見忘れ番組」に関する情報に基づいて関連番組を特定する関連番組特定部176と、番組表情報管理部112からEPGに関する情報を受信する番組表情報受信部172と、「関連番組」が番組表内に存在するか否かを判定する関連番組判定部175が設けられている。尚、EPGの配信は番組受信装置2000からの要求によるものでもよく、配信タイミングは特に限定されるものではない。
又、本実施の形態5における番組受信装置2000では、公衆回線網300を介してEPGが送信されてくるため、実施の形態3の番組受信装置200と比較して、受信部130で受信した情報からEPG情報を抽出する番組表情報抽出部131が設けられておらず、通信部140で受信した情報からEPG情報を抽出する番組表情報抽出部180が設けられている。
尚、本発明の番組表情報配信部の一例は、本実施の形態の番組表配信部174に相当する。又、本発明の番組表情報受信部の一例は、本実施の形態の通信部140に相当する。
次に、EPGを送信する際の番組表配信装置1170の動作について説明する。
図23は、本実施の形態5における番組表配信装置1170の制御のフロー図である。
図23において、番組表配信装置1170では「見忘れ番組」情報処理が開始状態に入ると(ステップS801)、はじめに、番組表情報受信部172が番組表情報管理部112からEPG情報を受信する(ステップS802)。
次に、見忘れ番組情報受信部171が、見忘れ番組情報抽出部122に見忘れ情報を要求し、受信する(ステップS803)。尚、見忘れ番組情報受信部171は見忘れ番組情報を要求せずに、「見忘れ番組」に関する情報が送られてきてから以降の処理を行っても良い。
続いて、ステップS804において、この「見忘れ番組」が格納部123内に存在するか否かの検索が、検索部124によって行われる。
もし、ステップS805において、格納部123に「見忘れ番組」が存在しなければ、見忘れ番組情報管理部126が、検索部124によって、連続ドラマA1についての「見忘れ番組」の有無をチェックしたことを記録する(ステップS812)。
そして、処理はステップS811へと進み、他の種類の「見忘れ番組」があるか否かについて、見忘れ番組情報管理部177において、判定が行われる。尚、一度、格納部123の中の存在をチェックした番組に関しても、後日見忘れ番組が放送局1000の見忘れ番組システム部1120の格納部123に登録されることもあるので、定期的にチェックしても良い。
一方、ステップS805において、「見忘れ番組」が格納部123の中に存在する場合、ステップS806において、予め定められた所定の規則に従って、「関連番組」が関連番組特定部116によって特定される。この関連番組の特定は、実施の形態3と同様のため説明を省略する。
上記ステップS806において、「関連番組」が特定されると、ステップS807において、EPG情報のチェックが行われ、番組表情報受信部172が受信したEPGに関する情報(例えば、今後の2週間分のEPGの番組)の中に、その「見忘れ番組」の「関連番組」があるか否かのチェックが、関連番組判定部175において行われる(ステップS808)。そして、ステップS808において、「関連番組」がEPGに存在する場合は、その旨が見忘れ情報付与部173へと送信される。
すると、ステップS809において、見忘れ情報付与部173は、EPGの連続ドラマA1の第3話の枠に「見忘れ有」マークを付与し(ステップS809)、EPG情報を更新する(ステップS810)。
次に、ステップS811において、他の種類の「見忘れ番組」が存在するか否かが、見忘れ番組情報管理部177によって、判定される。もし、他の種類の「見忘れ番組」が存在する場合には、処理は、ステップS804へと戻り、その他の種類の「見忘れ番組」が過去の所定期間内の番組の中に存在するか否かの判定が行われる。すなわち、連続ドラマA1に関する処理の完了後に、プロ野球の巨人阪神戦、続いて2chの21時から始まるニュースA2に関して、ステップS804〜ステップS810、S812までの処理が行われる。
そして、他の種類の「見忘れ番組」が存在しなければ、全放送局のEPG及び「見忘れ番組」について同様の処理が必要かをチェック(ステップS812)する。他の放送局のEPGに対しても同様の処理が必要な場合は、処理は、ステップS804へと戻り、上記処理が繰り返される。ステップS812において、全局のチェックが完了すれば見忘れ番組に関するEPG処理を完了する(ステップS813)。
本発明の実施の形態5におけるTV等の番組受信装置2000は番組表情報抽出部180が通信部140経由で全局分のEPGを受信する以外の構成は実施の形態3と同じであるので他の説明を省略する。
次に、EPGを受信した後の番組受信装置2000の制御について以下に説明する。
本実施の形態5における番組送受信システムでは、番組受信装置2000は、公衆回線網300を経由して番組表配信装置1170からEPGを受信すると、番組表情報抽出部180が通信部140からEPGを抽出する。このEPG情報を抽出した後の処理については、実施の形態3と同様であるため説明を省略する。
尚、本実施の形態5における番組送受信システムにおいても、実施の形態4と同様に見忘れ番組情報管理部126を、放送局1000の見忘れ番組システム部1120若しくは番組表配信装置1170内に設けても良い。
又、見忘れ番組情報管理部177は、本実施の形態5では、番組表配信装置1170内に設けられているが、見忘れ番組システム部1120内に設けられていても良い。
又、本実施の形態5においても、実施の形態3、4において説明した変形例が適用されても良い。
尚、本発明の視聴とは、例えば、上記実施の形態1〜5では、チャンネルを選択して番組を受信することとしていたが、視聴したかどうかの判定は、番組が表示画面47、147に表示されたこと、又は、その番組の表示が完了したこととしても良い。実際に表示されたことを視聴とすると、受信したものの録画されただけで視聴されていない番組も「見忘れ番組」扱いすることができるので、よりユーザに対して親切である。
又、上記実施の形態3、4、5では、「見忘れ番組」が見忘れ番組システム部120、1120内に存在しない場合には、たとえ、EPG内に「関連番組」が存在したとしても「見忘れ有」マークの表示は行われないが、「見忘れ番組」が見忘れ番組システム部120、1120内に存在しない場合であっても、「見忘れ有」マークの表示を行っても良い。なぜなら、たとえ見忘れ番組システム部120、1120内に「見忘れ番組」が存在しない場合でも、ユーザが見忘れていることに気付くことが出来れば、「関連番組」が放送されるまでに、録画メディア等を入手すること等ができるためである。
又、上記実施の形態3、4、5では、日頃「見たい番組」を抽出しておき、過去の「見たい番組」の中に「未視聴番組」があるか否か検索し、それらから「見忘れ番組」を特定し、その「見忘れ番組」が、見忘れ番組システム部120、1120で配信可能かどうかを検索するという順番で制御処理を行うと記載したが、これらの処理の順番は適宜前後変更しても良い。
例えば、上記実施の形態3、4、5では、「見忘れ番組」が特定された後、「見忘れ番組」が見忘れ番組システム部120、1120内に存在するか否かの検索が行われたが、番組受信装置200、2000において抽出されている「見たい番組」について、「見忘れ番組」が特定される前に、格納部123に存在しているか否かの検索を日頃行っておいても良い。この場合、「見たい番組」に関する情報が、定期的に放送局100、1000側に送信される。尚、放送局がEPGを送信する際、検索を行っても良い。
このように、「見たい番組」を予め検索しておく制御では、「見たい番組」が格納部123に存在しない場合に、「見忘れ番組」の特定等を行う必要がないため、処理が少なくて済むという効果がある。
一方、「見忘れ番組」を特定した後、「見忘れ番組」が格納部123に有るか否かを検索する制御では、「見たい番組」を検索するよりも検索する量が少なくて済むという効果がある。
尚、実施の形態3、4、5では、過去の所定の期間(3週間)のEPGにおける全ての番組から「見たい番組」があるか否かを検索し、見つかった「見たい番組」のなかに「未視聴番組」があるか否かを判定し、「未視聴番組」が見つかった場合は、その番組を「見忘れ番組」として決定する処理が行われたが、このような順番でなく、「未視聴番組」を抽出した後に、この「未視聴番組」の中に「見たい番組」があるか否かの検索が行われ、見つかった番組を「見忘れ番組」と決定する制御処理が行われても構わない。要するに「見忘れ番組」を特定することができさえすれば良い。
図24は、そのような、先に「未視聴番組」を抽出する制御を行うための番組送受信システムの構成図である。図24に示す番組受信装置2100は、図9と比較して、見たい番組検索部150に代えて、未視聴番組抽出部190が設けられている。この未視聴番組抽出部190は、過去の所定の期間において、視聴履歴から「未視聴番組」を抽出する。
図25は、図24に示す番組受信装置2100が、ユーザからEPGの表示指示を受けた場合に実行する処理の流れを示す図である。
図25に示すように、図24に示す番組受信装置2100では、日頃から以下のように「見忘れ番組」が決定されている。
ステップS107において、履歴管理処理が開始されると、未視聴番組抽出部190でユーザの視聴履歴をチェックし(ステップS108)、未視聴番組が抽出される(ステップS1109)。この未視聴番組の抽出とともに、「見たい番組」の特定(ステップS109)が行われる。
詳しく述べると、履歴保存部152に保存されている視聴履歴には、過去の所定期間における既視聴及びEPGの情報が含まれているため、過去の所定期間における「未視聴番組」が、未視聴番組抽出部190によって抽出される。ここで、過去の所定期間とは、例えば、3週間とすることができる。
尚、「見たい番組」の特定、嗜好情報の特定が、「未視聴番組」の抽出ステップの前又は後で行われても良い。
次に、履歴管理部142では、履歴保存部152において管理している視聴履歴情報から「見忘れ番組」が特定される(ステップS1110、ステップS1111)。
詳しく説明すると、見忘れ番組決定部148において、上記ステップS1109で抽出された「未視聴番組」の中に、上記ステップS109において特定された「見たい番組」が存在するか否かが検索される(ステップS1110)。ここで、複数種類の「見たい番組」がある場合には、先ず、1つの種類の番組が選択され、その選択された番組が「未視聴番組」の中にあるか否かが検索される。ここでは、連続ドラマA1が選択されているものとする。
そして、ステップS1110で、「見たい番組」が「未視聴番組」の中に見つかった場合、ステップS1111において、その番組が「見忘れ番組」として決定される。例えば、連続ドラマA1の第2話が視聴されていなかった場合には、「未視聴番組」の中に、連続ドラマA1の第2話が存在するため、連続ドラマA1の第2話が「見忘れ番組」と決定される。
一方、ステップS1110において、「未視聴番組」の中に、「見たい番組」が見つからなかった場合には、制御は、ステップS113へと進み、他の種類の「見たい番組」が有るか否かの判定が行われる。例えば、他の種類の「見たい番組」として、プロ野球の巨人阪神戦がある場合には(ステップS113)、制御はステップS1110へと戻り、プロ野球の巨人阪神戦についての「見たい番組」が、「未視聴番組」の中に存在するか否かのチェックが行われる。
すなわち、図9の構成の番組受信装置では、過去の所定期間における「見たい番組」の中にある「未視聴番組」が「見忘れ番組」として決定されるよう制御が行われていたが、図24の構成の番組受信装置では、過去の所定期間における「未視聴番組」の中にある「見たい番組」が、「見忘れ番組」と決定されるよう制御が行われる。
このように、図24の構成の番組受信装置では、「未視聴番組」を抽出し、「未視聴番組」の中に「見たい番組」があるか検索が行われ、図9の構成の番組受信装置では、過去の「見たい番組」を検索し、過去の「見たい番組」のなかに「未視聴番組」が有るか否かの検索が行われているが、「見たい番組」の種類が連続ドラマ等の連続番組で有る場合、「未視聴番組」を抽出又は検索しなくても良い場合があり得る。具体的に説明すると、視聴履歴に、例えば、連続ドラマの第1、2話を視聴した記録が存在すると、第3話以降が「見たい番組」として特定される。ここで、「関連番組」をその残る連続ドラマとすると、その連続ドラマの第5話がEPGに存在することが確認されると、第3話及び第4話が「見忘れ番組」であることが特定できる。そこで、EPGの第5話の枠に、「見忘れ有」マークを付与することができる。
又、上記実施の形態3、4、5では、「見忘れ番組」が格納部123に存在する場合に「関連番組」が特定されるように制御が行われるが、「関連番組」を特定する制御は、「見忘れ番組」が格納部に存在するか否かの検索(ステップS202、ステップS203)と並行に行われても良い。このような制御のフロー図が、図11のフローの変形例として図26に示されている。
図26に示すように、「見忘れ番組」が格納部123に有るか否かの検索(ステップS202、ステップS203)と並行して、「関連番組」の特定が行われる(ステップS1204)。尚、図23のフローにおいても「関連番組」の特定が、「見忘れ番組」の検索と並行に行われても良い。
又、上記実施の形態3、4、5では、放送局100、1100が「見忘れ番組」の検索を行っているが、番組受信装置200、2000、2100側が、公衆回線網300を介して格納部123の格納情報を受信し、その格納情報の検索を行う構成であっても良い。この場合、番組受信装置側に検索部が設けられる。
尚、実施の形態1、2では、単に「関連番組」に「見逃し有」マークが付与される場合(図3(b)、図6(b)参照)、実施の形態3では、単に「関連番組」に「見忘れ有」マークが付与される場合(図12(b)参照)、「関連番組」の放送1日前までは「関連番組」の枠に「見忘れ有」マークが付与され、放送当日になると「関連番組」より放送開始時刻のはやい番組の枠に「見忘れ有」マークが付与される場合(図15(a)、図15(b)参照)、及び「関連番組」の放送開始時刻の所定時間前までは「関連番組」の枠に「見忘れ有」マークが付与され、放送開始時刻の所定時間前になると「関連番組」より放送開始時刻のはやい番組の枠に「見忘れ有」マークが付与される場合について説明した。
又、実施の形態4では、「関連番組」の放送開始よりも「見忘れ番組」の再生時間分前の時刻を基準とし、その時刻よりも前では、「関連番組」より放送時刻のはやい番組の枠に「見忘れ有」マークが付与され、その時刻を過ぎると、「関連番組」の枠に「見忘れ有」マークが付与される場合(図19(a)、図19(b)参照)、他の複数のチャンネルに亘って「見忘れ有」マークが付与される場合(図20参照)、及び時刻表示欄の枠に「見忘れ有」マークが表示される場合(図21参照)について説明した。
このように、「見逃し有」マーク、及び「見忘れ有」マークを付与する複数の例について上記実施の形態において説明したが、「関連番組」の開始時刻が変更された場合に、見逃し情報付与部13、若しくは見忘れ情報付与部113が、「見逃し有」マーク若しくは「見忘れ有」マークの位置も変更させても良い。具体的には、図27(a)に示すようなEPG1100を例に挙げて説明すると、4chの21時から始まる連続ドラマB1の第3話が「見忘れ番組」とすると、連続ドラマB1の第4話は、「関連番組」となる。この連続ドラマB1の第4話の放送開始時刻前の番組であるバラエティB2の枠に「見忘れ有」マーク1101が付されている場合、バラエティB2以前に放送されている野球中継B3が1時間延長されると、他の番組も1時間繰り下がるため、図27(b)のEPG1105に示すように、図27(a)よりも1時間後に「見忘れ有」マーク1115が付与されることになる。又、図11(b)に示すように、「見忘れ有」マークが「関連番組」の枠に示されている場合には、「関連番組」の移動に従って、「見忘れ有」マークを移動させれば良い。
又、「見忘れ有」マークが、「関連番組」と同じチャンネルの欄であって、「関連番組」よりも早い放送時刻の番組に付されている場合、「見忘れ有」マークが付されている番組の放送開始時刻までに「見忘れ番組」の視聴が行われていない場合には、見忘れ情報制御部145が、「見忘れ有」マークを順次繰り下げていくように制御が行われても良い。
具体的に説明すると、4chで21時から始まる連続ドラマB1の第3話を「見忘れ番組」とすると、「関連番組」は、図28(a)のEPG1200に示すように連続ドラマB1の第4話となる。このEPG1200には、19時から放送されるバラエティB1の枠に「見忘れ有」マーク1201が付与されている。そして、この19時までに「見忘れ番組」の視聴が行われない場合、図28(b)に示すEPG1210のように、「見忘れ有」マーク1211が、バラエティB1の次の番組であるバラエティB2の枠に付与される。続いて、バラエティB2の始まる20時までに、「見忘れ番組」が視聴されない場合には、図28(c)に示すEPG1220のように、「見忘れ有」マーク1221が、「関連番組」である連続ドラマB1の第4話の枠に付与される。
尚、図28(a)〜(c)では、「見忘れ有」マーク1201が付与されている番組の開始時に「見忘れ番組」の視聴が行われていない場合には、「見忘れ有」マーク1201を以降の番組枠に移動しているが、番組が開始し、所定時間経過した後に、見忘れ情報制御部145によって、以降の番組枠に「見忘れ有」マーク1201を移動させるように制御が行われても良い。この所定時間は、任意の時間に設定してもよく、番組の放送時間に設定することもできる。
又、表示画面147に現に表示されているEPG(スクロールをしない状態)に、「見忘れ有」マークを表示させる番組があらわれていない場合には、チャンネル番組欄のチャンネル枠にマークを付与するように制御が行われても良い。具体例を示して説明すると、4chで21時から放送される連続ドラマB1の第3話を「見忘れ番組」とすると、連続ドラマB1の第4話が「関連番組」と特定される。そして「関連番組」に「見忘れ有」マークを付与した場合、EPG1300を表示画面147に表示させたとしても、図29(a)に示すように、20時の番組表が表示されていないため、スクロールしない限り、「見忘れ有」マークをユーザに視認させることが出来ない。そこで、「関連番組」が放送されるチャンネル表示枠に「見忘れ有」マーク1301が付与される(図29(a)参照)。
そして、画面をスクロールする等して、図29(b)に示すように、20時台の番組表が表示されると、「見忘れ有」マーク1311が、「関連番組」の枠に表示されるように見忘れ情報制御部145によって制御が行われる。
このように制御することで、「見忘れ有」マークが表示される予定の番組が、表示画面に現に表示されていない場合には、チャンネル番組欄に「見忘れ有」マークを付与することで、ユーザに「見忘れ番組」があることをより気付かせることができる。
又、リモコンでEPGを表示させるよう指示すると、現在放送中の番組枠が表示されるため、その番組枠に「見忘れ有」マークを表示させるように制御が行われても良い。尚、チャンネルが変更されたり、放送が次の時間帯の番組に移ると、「見忘れ有」マークも次の時間帯の番組に移動するよう制御が行われる。
尚、上述した図27〜29の変形例も実施の形態1、2に対して適用可能である。
又、上記実施の形態1〜5では、「見逃し番組」若しくは「見忘れ番組」を受信したことを本発明の視聴の一例とし、受信後、見逃し情報付与部13若しくは見忘れ情報付与部113が「見逃し有」マーク若しくは「見忘れ有」マークをEPGから消去すると記載したが、これに限らず、「見逃し番組」、若しくは「見忘れ番組」を表示画面147で表示させたこと、又「見逃し番組」、若しくは「見忘れ番組」の表示画面における表示が完了したことを本発明の視聴の一例として、表示又は表示の完了後、「見忘れ有」マークをEPGから消去するようにしても良い。
又、ユーザが「見逃し番組」若しくは「見忘れ番組」を見ない場合には、「見逃し番組」若しくは「見忘れ番組」が存在する旨の表示がされた番組の放送開始時、又は放送開始から一定時間経過した後に「見逃し有」マーク若しくは「見忘れ有」マークをEPGから消去するように制御が行われても良い。例えば、図12(b)に示すように、「関連番組」である連続ドラマA1の第3話目の前に放送されるニュースA1の放送開始時、又は放送開始から、例えば30分後等に「見忘れ有」マークをEPGから消去しても良い。
又、上記実施の形態1〜5では、EPGの「見忘れ有」マークを選択することで「見忘れ番組」が配信され、続いて「見忘れ番組」の表示が開始されるとしたが、表示を開始するタイミングは、「見忘れ番組」を選択し、受信した後、続けて「見忘れ番組」の表示を開始せず、所定のタイミングで行っても良い。このような制御を行う番組送受信システムの構成が図30に示されている。この図30に示す番組送受信システムには、操作入力受信部146が受けた信号を受けて、所定のタイミングで見忘れ番組受信部141に、「見忘れ番組」の受信指示を出す再生指示部191が設けられている。
具体的に説明すると、例えば、ユーザが実施の形態4の図19(a)のEPG610において、18時に、「見忘れ有」マークを選択したとしても、「見忘れ有」が記入された番組の開始時刻、ここでは19時になったら自動的に「見忘れ番組」の再生が開始されても良い。更に、図19(b)のEPG600のように「関連番組」の枠に「見忘れ有」マーク601が付与されていたとしても、19時以前の任意のタイミングで「見忘れ有」を選択しておけば、連続視聴できる時刻、すなわち19時に「見忘れ番組」の再生が自動的に開始されても良い。尚、図30に示す番組送受信システムは、実施の形態3の変形例であるが、この再生指示部191は、実施の形態1、2、4、5に適用しても良い。
又、「見逃し有」マーク若しくは「見忘れ有」マークを選択することによって、「見逃し番組」若しくは「見忘れ番組」を受信して録画が開始されてもよく、又、録画予約が行われても良い。
尚、上記実施の形態では、放送局100から送信される新たなEPG情報を受信したことをトリガーとして、図13に示すような制御が行われているが、EPGを表示させる指示をトリガーとしてステップS402〜S409に示す制御が行われても良い。尚、図13のように、EPGを表示画面147に表示させずに、番組受信装置200の内部で、EPG情報を作成しておくことで、EPGの表示指示があるとすぐにEPGを表示させることができる。もちろん、未視聴の判定はその時々で順次更新されることになる。
尚、上記実施の形態では、ユーザに「見逃し番組」若しくは「見忘れ番組」が存在することを気付かせるために、EPGに「見逃し有」マーク若しくは「見忘れ有」マークを付与していたが、放送番組に多重して、又は放送番組と別画面で「見忘れ番組」が存在する旨を表示しても良い。図31は、放送番組に多重して、又は放送番組と別画面で「見逃し番組」若しくは「見忘れ番組」が存在する旨の表示を行う番組送受信システムの構成を示す図であり、図9の構成の変形例である。図31に示す番組送受信システムの番組受信装置2200には、図9で説明した番組表表示制御部144の代わりに、映像合成表示制御部192が設けられている。そして、映像合成表示制御部192は、放送番組配信部111から配信される放送番組とEPGを合成し、表示する。尚、実施の形態2、5で説明した図7、図22に示す構成の番組送受信システムの場合、EPGは放送番組と別に受信するため、映像合成表示制御部192は、番組表情報抽出部180から抽出された番組表と、受信部130によって受信された放送番組を合成することになる。
図31に示す番組送受信システムでは、番組の放送中に「見忘れ番組」が存在する旨を表示するため、制御処理が行われるトリガーとしては、EPGを表示させる指示ではなく、更新されたEPG情報の受信が用いられる。
例えば、2chの20時からの連続ドラマA1の第2話を「見忘れ番組」とすると、図3(a)のEPG3000に示す連続ドラマA1の第3話が、「関連番組」となる。すると、例えば、「関連番組」より前に放送されるニュースA1の放送中に、図32(a)の表示画面147に示すように放送番組に多重して、「見忘れ有」マーク1601を表示することができる。尚、図32(b)の表示画面147に示すように、放送番組の下側に別画面147aで「見忘れ有!連続ドラマA1第2話」と記載しても良い。尚、別画面に、「見忘れ有」マークを付与してEPGを表示させても良い。
又、図30の構成に関しても、再生指示部を実施の形態1、2の構成に加えることで、実施の形態1、2に適用しても良い。更に、図31の構成に関しても、映像合成表示制御部を実施の形態1、2の構成に加えることで、実施の形態1、2に適用しても良い。
又、上記実施の形態では、見忘れ番組システム部120が設けられているが、ケーブルテレビ等のように何度も同じ放送を繰り返す場合には、見忘れ番組システム部120が設けられていなくても良い。このような場合、EPGには、再放送の予定の情報も表示した「見忘れ有」マークが、「関連番組」等に付与されれば良い。この「見忘れ有」マークが選択された場合には、再放送が始まると、再放送番組を表示させるようにしても良いし、再放送番組の録画予約が行われても良い。
尚、「見忘れ番組」に関連する「関連番組」を決定する規則としては、上述した規則(「『見忘れ番組』が属する『見たい番組』群に属する全ての番組は、その『見忘れ番組』の『関連番組』として特定する」)に限らずそれ以外に、連続ドラマシリーズの場合、その総集編も関連番組とし、巨人阪神戦の場合、巨人のファン感謝番組放送等も関連番組としても良い。それぞれ予め規則として決めておけば良い。
又、上記実施の形態1では、格納部23に格納されている「配信可能番組」に関連する「関連番組」が特定され、その「関連番組」がEPG内の番組の中に存在する場合には、EPG内の関連番組に「見逃し有」マークを付与する制御が行われている。このように、実施の形態1では、「配信可能番組」に関連する番組が、EPG内の番組の中に存在するか判定されているが、EPG内の各々の番組に関連する番組が、「配信可能番組」の中に存在するか否かが判定されてもよい。図33は、このような構成の番組送受信システムの構成を示す図である。
図33に示す番組送受信システムでは、図1で説明した通常放送番組システム部10に代えて、通常放送番組システム部1010が設けられている。この通常放送番組システム部1010には、通常放送番組システム部10と比較して、関連番組判定部15と関連番組特定部16に代えて、関連番組判定部1015と関連番組特定部1016が設けられている。この関連番組特定部1016は、番組表情報管理部12によって生成されたEPG内のそれぞれの番組に関連する「関連番組」を特定する。又、関連番組判定部1015は、EPG内のそれぞれの番組に関連する「関連番組」が、「配信可能番組」内に存在するか否かの判定を行う。
次に、図33に示す番組送受信システムの制御について説明する。
関連番組特定部1016は、EPG内のそれぞれの番組に関連する「関連番組」を予め決められた規則に基づいて特定する。
図3(a)に示すEPG3000の連続ドラマA1の第3話を例に挙げて説明すると、連続ドラマA1の第3話に関連する「関連番組」は、連続ドラマA1の第1話、第2話、第4話・・・と特定される。この場合は、予め決められた規則とは、「連続ドラマの場合どれか1話でもEPGに存在していると、その連続ドラマのシリーズ全番組が『関連番組』として特定される」という規則である。
このように、「関連番組」が特定されると、関連番組判定部1015は、配信可能番組情報管理部26から受信した「配信可能番組」の情報と、関連番組特定部1016から受信した「関連番組」の情報とを比較し、「関連番組」 が「配信可能番組」内に存在するか否かの判定を行う。そして、「関連番組」が「配信可能番組」内に存在する場合には、その旨が見逃し情報付与部13へと送信され、見逃し情報付与部13は、「見逃し有」マークを付与する。
例えば、連続ドラマA1の第1話及び第2話が、「配信可能番組」の中に存在する場合には、EPGの連続ドラマA1の第3話の枠に「見逃し有」マークが付与される(図3(b)参照)。尚、EPG内の他の番組についても同様の処理が行われる。
以上のような制御を行っても、「見逃し有」マークの付与処理を行うことが出来る。
尚、本発明の関連する番組の一例は、「配信可能番組」の中に存在しEPG内の番組に関連する番組(例えば、連続ドラマA1 第1話及び第2話)と、EPG内の番組の中に存在し「配信可能番組」に関連する番組(例えば、連続ドラマA1 第3話)に相当する。
又、実施の形態2の番組送受信システムを変形することによって、上記と同様の制御が行われても良い。図34に示す番組送受信システムの番組表送信装置1061では、実施の形態2の図7に示す番組送受信システムの番組表送信装置61と異なり、関連番組判定部15と関連番組特定部16に代えて、関連番組判定部1015と関連番組特定部1016が設けられている。そして、関連番組特定部1016が、番組表情報受信部67から受信したEPGの中のそれぞれの番組に関連する「関連番組」を特定する。又、関連番組判定部1015は、特定された「関連番組」の情報と、配信可能番組情報管理部26から受信した「配信可能番組」の情報とを比較し、「関連番組」が「配信可能番組」の中に存在するか否かを判定する。
又、上記図33又は図34の構成及び制御は、図9、図16、図17、図18、図22、図24、図30、図31の番組送受信システムにも適用可能である。
以上述べたように、本発明に係る番組表配信装置、番組配信装置、及び番組表送受信システムは、EPGを表示する際に、未視聴の番組に関する「見忘れ番組」が配信システムに存在することを示すことが可能となり、放送と連携した、見忘れ番組視聴等に有用である。
尚、本発明に係る番組表配信装置は、CPUとそれに接続された入出力部とから構成し、上述の動作を実現する方法をプログラムにより構成し、CPUにより解釈して処理するように構成しても構わない。又、このプログラムを、コンピュータにより読み出し可能な記録媒体に記録したものであっても構わない。
本発明のプログラムは、上述した本発明の番組表配信方法の少なくとも、各ステップの動作をコンピュータにより実行させるプログラムであって、コンピュータと協働して動作するプログラムである。
本発明のプログラムは、上述した本発明の番組表受信方法の少なくとも、各ステップの動作をコンピュータにより実行させるプログラムであって、コンピュータと協働して動作するプログラムである。
又、本発明の記録媒体は、上述した本発明の番組表配信方法の各ステップの全部又は一部の動作をコンピュータにより実行させるプログラムを記録した記録媒体であり、コンピュータにより読み取り可能且つ、読み取られた前記プログラムが前記コンピュータと協動して前記動作を実行する記録媒体である。
又、本発明の記録媒体は、上述した本発明の番組表受信方法の各ステップの全部又は一部の動作をコンピュータにより実行させるプログラムを記録した記録媒体であり、コンピュータにより読み取り可能且つ、読み取られた前記プログラムが前記コンピュータと協動して前記動作を実行する記録媒体である。
本発明の上記「各ステップの動作」とは、前記ステップの全部又は一部の動作を意味する。
又、本発明のプログラムの一利用形態は、コンピュータにより読み取り可能な、ROM等の記録媒体に記録され、コンピュータと協働して動作する態様であっても良い。
又、本発明のプログラムの一利用形態は、インターネット等の伝送媒体、光・電波・音波等の伝送媒体中を伝送し、コンピュータにより読み取られ、コンピュータと協働して動作する態様であっても良い。
又、上述した本発明のコンピュータは、CPU等の純然たるハードウェアに限らず、ファームウェアや、OS、更に周辺機器を含むものであっても良い。
尚、以上説明した様に、本発明の構成は、ソフトウェア的に実現しても良いし、ハードウェア的に実現しても良い。