JP2011191852A - 数値制御方法及びその装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 一つのファイルにまとめられた複数系統の加工プログラム4の各先頭位置をサーチするものにおいて、ファイルオープン操作時に初回ファイルオープンか否かを判断し、初回ファイルオープンと判断された時、複数の多系統加工プログラム4の各先頭位置をサーチし、このサーチした各先頭位置を、数値制御装置の不揮発性メモリ8に記憶させる。
【選択図】 図1
Description
前記のような数値制御装置の場合、実行する加工プログラムが大容量(数十メガバイト〜数百メガバイト)になると、運転中のジャンプ先のサーチに時間がかかるため、工作機械の加工が一時停止し、加工対象物を傷付けるなどの問題が発生する。
また、ジャンプ先の命令に特別なコードを付す必要があり、従来フォーマットで記述された加工プログラムについては、改変しなければならない。
このため、加工のための段取りをしている間に、プログラム運転前に必須の作業である各系統の開始位置を知るため運転サーチが完了していることになり、よって作業者が意識して運転サーチを行う必要がなくなり、ひいては作業性が向上する。
このため、作業者が加工のための段取りをしている間に、プログラム運転を効率的に実行するためのメモリへのジャンプ先位置記憶処理が完了していることになり、よって作業者が意識してジャンプ先位置記憶処理を行う必要がなくなり、ひいては作業性が向上する。
以下この発明の実施例1を、図1〜図3を用いて説明する。なお、この実施例1は、数値制御装置内の加工プログラム保存容量よりも大容量な加工プログラム(ジャンプ命令を含む複数系統の加工プログラムが一つのファイルにまとめられている加工プログラム)を、外部メモリから読み込みながら運転する場合の例である。
なお、その他の数値制御装置構成は、一般の数値制御装置構成と同様である。
即ち、ステップS1で、複数系統の加工プログラム4が保存された外部メモリ9の装着を数値制御装置が検出するとファイルオープン処理と認識し、ステップS2で、外部メモリ9内の加工プログラム4を読み込み、加工プログラム4のファイル名、最終更新日時及びプログラムサイズを一つのコードに変換した情報を作成する。なお、外部メモリ9の装着検知は、パーソナルコンピュータなどで通常使用されている外部メモリ検知機能を用いれば足りる。
この結果、複数系統の数値制御のプログラム運転が開始可能となり、また不揮発性メモリ8に記憶された全系統の先頭位置、全系統の終端位置及びジャンプ先の位置は、運転サーチ後のプログラム運転時に加工プログラム内サーチとして使用されることになる。
このため、作業者が加工のための段取りをしている間に、プログラム運転前の必須の作業である各系統の開始位置などを知るため運転サーチが完了していることになり、よって作業者が意識してその運転サーチを行う必要がなくなり、ひいては作業性が向上する。
また、前記比較結果が両者一致のとき、複数系統の加工プログラム4の各先頭位置、各終端位置及びジャンプ先の位置をサーチする処理や、各先頭位置、各終端位置及びジャンプ先の位置を不揮発性メモリ8に記憶させる処理を行わないので、効率的である。
また、運転サーチ時に、サーチする加工プログラムに係る特有の情報(加工プログラムのファイル名、最終更新日時及びファイルサイズを変換し一つのコードとしたもの)を不揮発性メモリ8に記憶させているので、比較のための情報を別の機会に記憶させる必要はなく、効率的である。
また、サーチ結果を記憶するメモリとして不揮発性メモリ8を用いているので、加工プログラム内容が変更されない限り、サーチ処理、サーチ処理結果の不揮発性メモリ8への記憶処理を行う必要がなく、効率のよいプログラム運転が可能となる。
よって、数値制御装置内のメモリに全ての加工プログラムが保存されている場合であって、操作者がプログラム運転を行う前の段取りをしている間に、運転サーチ処理が行われ完了することになり、よって作業者が意識してその運転サーチを行う必要がなくなり、ひいては作業性が向上する。
次にこの発明の実施例2を図1、図2、図4〜図6を用いて説明する。なお、この実施例2は、実施例1と同様に、数値制御装置内の加工プログラム保存容量よりも大容量な加工プログラム(ジャンプ命令を含む複数系統の加工プログラムが一つのファイルにまとめられている加工プログラム)を、外部メモリから読み込みながら運転する場合の例で、図2のステップS5で、ジャンプ先の位置及び各系統の先頭位置をサーチする際、過去の履歴に基づき効率的に実施することができるようにしたものである。なお、サーチしたジャンプ先の位置及び各系統の先頭位置は、実施例1で説明したように、不揮発性メモリ8に記憶される。
即ち、図5において、ステップS10で、パラメータ等で設定されたフラグを参照して従来通りのサーチを行うか否かを判断し、従来通りのサーチを行う場合、ステップS13に移行して、加工プログラムの先頭から順に、ジャンプ先の位置及び各系統の先頭位置をサーチする。
またステップS10で、従来通りのサーチを行わないと判断された場合、ステップS11に移行し、このステップS11で、過去にステップS16で前記のように計算された、ジャンプ先の位置及び各系統の先頭位置のサーチ開始位置の情報を、サーチ開始位置登録データベース8Aから読み込み、ステップS12で、サーチ開始位置に従い、ジャンプ先の位置及び各系統の先頭位置をサーチする。
次にステップS15で、蓄積されたデータなどを用いて、平均値及び標準偏差を再計算する。
次にステップS16で、パラメータ設定されたジャンプ先の位置及び各系統の先頭位置のサーチ開始位置や、平均値、標準偏差等を用いて、ジャンプ先の位置及び各系統の先頭位置のサーチ開始位置を再計算し、サーチ開始位置登録データベース8Aに登録する。
この結果、ステップS10〜ステップS16を繰返すことにより、ステップS11において、サーチ初期時には、データ(ジャンプ先の位置及び各系統の先頭位置のデータ)の蓄積が少ない、パラメータ設定不備(ジャンプ先の位置及び各系統の先頭位置のサーチ開始位置を、平均からどの程度ずらすかのパラメータ設定不備)等のため、ジャンプ先の位置及び各系統の先頭位置のサーチ開始位置が適切でない場合もあり得るが、データ蓄積の増加や経験によるパラメータ設定の良好化などにより、徐々に改善されていく。
なお、図6において、4Aは過去にサーチされた加工プログラム、4Bは新規にファイルオープンする加工プログラムである。
Claims (20)
- 一つのファイルにまとめられた複数系統の加工プログラムの各先頭位置をサーチする数値制御方法において、ファイルオープン操作時に初回ファイルオープンか否かを判断し、初回ファイルオープンと判断された時、前記複数系統の加工プログラムの各先頭位置をサーチし、このサーチした各先頭位置を、数値制御装置のメモリに記憶させることを特徴とする数値制御方法。
- 一つのファイルにまとめられた複数系統の加工プログラムの各先頭位置をサーチする数値制御方法において、ファイルオープン操作時に初回ファイルオープンか否かを判断し、初回ファイルオープンと判断された時、前記複数系統の加工プログラムの各先頭位置及び各終端位置をサーチし、このサーチした各先頭位置及び各終端位置を、数値制御装置のメモリに記憶させることを特徴とする数値制御方法。
- 一つのファイルにまとめられた、ジャンプ命令を含む複数系統の加工プログラムの各先頭位置をサーチする数値制御方法において、ファイルオープン操作時に初回ファイルオープンか否かを判断し、初回ファイルオープンと判断された時、前記複数系統の加工プログラムの各先頭位置、各終端位置及びジャンプ先位置をサーチし、このサーチした各先頭位置、各終端位置及びジャンプ先位置を、数値制御装置のメモリに記憶させることを特徴とする数値制御方法。
- ジャンプ命令を含む加工プログラムのジャンプ先位置をサーチする数値制御方法において、ファイルオープン操作時に初回ファイルオープンか否かを判断し、初回ファイルオープンと判断された時、前記加工プログラムのジャンプ先位置をサーチし、このサーチしたジャンプ先位置を、数値制御装置のメモリに記憶させることを特徴とする数値制御方法。
- 前記メモリは、不揮発性メモリであることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の数値制御方法。
- 運転する加工プログラムに係る特有の情報と、前記メモリに記憶されている運転する加工プログラムに係る特有の情報とを比較し、両者が不一致のとき、前記初回ファイルオープンと判断することを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の数値制御方法。
- 前記特有の情報は、少なくとも加工プログラムの最終更新日時及びファイルサイズであり、且つこれらの情報はコード化されていることを特徴とする請求項6に記載の数値制御方法。
- 前記サーチ時に、サーチする加工プログラムに係る特有の情報を前記メモリに記憶させることを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載の数値制御方法。
- 数値制御装置が、この数値制御装置に前記加工プログラムが記憶された外部メモリが装着されたことを認識した時を、前記ファイルオープン操作時とみなすことを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載の数値制御方法。
数値制御方法。 - 前記サーチの開始位置は、過去のサーチ履歴の統計処理結果に基づいて決定することを特徴とする請求項1〜9の何れかに記載の数値制御方法。
- 一つのファイルにまとめられた複数系統の加工プログラムの各先頭位置をサーチする数値制御装置において、ファイルオープン操作時に初回ファイルオープンか否かを判断し、初回ファイルオープンと判断された時、前記複数系統の加工プログラムの各先頭位置をサーチするサーチ手段と、このサーチした各先頭位置を記憶するメモリとを備えてなる数値制御装置。
- 一つのファイルにまとめられた複数系統の加工プログラムの各先頭位置をサーチする数値制御装置において、ファイルオープン操作時に初回ファイルオープンか否かを判断し、初回ファイルオープンと判断された時、前記複数の多系統加工プログラムの各先頭位置及び各終端位置をサーチするサーチ手段と、このサーチした各先頭位置及び各終端位置を記憶するメモリとを備えてなる数値制御装置。
- 一つのファイルにまとめられた、ジャンプ命令を含む複数系統の加工プログラムの各先頭位置をサーチする数値制御装置において、ファイルオープン操作時に初回ファイルオープンか否かを判断し、初回ファイルオープンと判断された時、前記複数系統の加工プログラムの各先頭位置、各終端位置及びジャンプ先位置をサーチするサーチ手段と、このサーチした各先頭位置、各終端位置及びジャンプ先位置を記憶するメモリとを備えてなる数値制御装置。
- ジャンプ命令を含む加工プログラムのジャンプ先位置をサーチする数値制御装置において、ファイルオープン操作時に初回ファイルオープンか否かを判断し、初回ファイルオープンと判断された時、前記加工プログラムのジャンプ先位置をサーチするサーチ手段と、このサーチしたジャンプ先位置を記憶するメモリとを備えてなる数値制御装置。
- 前記メモリは、不揮発性メモリであることを特徴とする請求項10〜14の何れかに記載の数値制御装置。
- 前記サーチ手段は、運転する加工プログラムに係る特有の情報と、前記メモリに記憶されている運転する加工プログラムに係る特有の情報とを比較し、両者が不一致のとき、前記初回ファイルオープンと判断することを特徴とする請求項10〜15の何れかに記載の数値制御装置。
- 前記特有の情報は、少なくとも加工プログラムの最終更新日時及びファイルサイズであり、且つこれらの情報はコード化されていることを特徴とする請求項16に記載の数値制御装置。
- 前記サーチ手段は、前記サーチ時に、サーチする加工プログラムに係る特有の情報を前記メモリに記憶させることを特徴とする請求項10〜17の何れかに記載の数値制御装置。
- 前記サーチ手段は、数値制御装置が、この数値制御装置に前記加工プログラムが記憶された外部メモリが装着されたことを認識した時を、前記ファイルオープン操作時とみなすことを特徴とする請求項10〜18の何れかに記載の数値制御装置。
- 前記サーチ手段は、前記サーチの開始位置を、過去のサーチ履歴の統計処理結果に基づいて決定することを特徴とする請求項10〜19の何れかに記載の数値制御装置。
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