JP2011191613A - 走査光学装置、及び画像形成装置 - Google Patents

走査光学装置、及び画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011191613A
JP2011191613A JP2010058995A JP2010058995A JP2011191613A JP 2011191613 A JP2011191613 A JP 2011191613A JP 2010058995 A JP2010058995 A JP 2010058995A JP 2010058995 A JP2010058995 A JP 2010058995A JP 2011191613 A JP2011191613 A JP 2011191613A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
scanning
holding member
optical device
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010058995A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuji Okugawa
裕司 奥川
Akira Hasegawa
亮 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Business Technologies Inc
Original Assignee
Konica Minolta Business Technologies Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Business Technologies Inc filed Critical Konica Minolta Business Technologies Inc
Priority to JP2010058995A priority Critical patent/JP2011191613A/ja
Publication of JP2011191613A publication Critical patent/JP2011191613A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Laser Beam Printer (AREA)
  • Mounting And Adjusting Of Optical Elements (AREA)
  • Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)
  • Lenses (AREA)
  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)

Abstract

【課題】シリンドリカルレンズのズレ調整を容易に行うことが可能な調整駆動機構を有する走査光学装置を提供すること。
【解決手段】補正レンズを保持するレンズ保持部材の端部に、光学部材を保持す基材の上面から下面に跨ってレンズ保持部材を押圧する弾性部材を設ける。
【選択図】図10

Description

本発明は、走査光学装置、及び走査光学装置を用いた画像形成装置に関する。
多色画像を形成可能な画像形成装置では、一般に、円筒状あるいはベルト状の像担持体を用いて、像担持体を回転(移動)させながら、各色について、帯電・露光・現像を行い、像担持体上に多色のトナー像を重ね合わせ、この重ね合わせたトナー像を1回の転写動作で転写紙に転写して、多色画像を形成する。
ところで、プリントの高速化を達成するためには、像担持体の1回転の間にY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(黒)の4色全部の露光を行う構成をとる必要がある。この場合、現像装置と走査光学装置を各色に対応して複数設け、像担持体上の異なる位置において、多重に露光・現像を行うことになる。
例えば4色を用いてカラー画像を形成するのであれば、像担持体の周辺に、Y、M、C、Kの各色を担当する走査光学装置や現像装置を副走査方向に並べておき、各走査光学装置に、他の色のトナー像と正確に重なるように、それぞれの色の静電潜像を形成させ、現像することになる。
この場合、各色の走査光学装置で形成される潜像の1画素に注目したとき、色によってこの画素位置がずれると、その画素部分での色の合成がなされず色ずれが生じ、画質が劣化することになる。
走査光学装置は、レーザー光源から水平方向に向けて出射されたレーザー光を、コリメータレンズで平行光にして、ポリゴンミラーでレーザー光を反射して、fθレンズ、シリンドリカルレンズを通過させて、像担持体上にレーザー光を走査させて静電潜像を形成する。
したがって、色ずれは、各色のレーザー光の走査による走査線のズレによるものが支配的である。走査線のズレには、副走査方向のズレ、主走査方向のズレ、及び、各走査線の傾きによるズレがある。
レーザー光の光走査のズレのうち、副走査方向のズレ及び主走査方向のズレは、制御手段を利用して回避することが可能である。例えばレジストマークを印字し、レジストマークの位置を検出してズレ量を把握して、他の色の走査光学装置による走査とのタイミングを変え、あるいはポリゴンミラーの位相をずらして走査する方法がある。
しかしながら、走査線の傾きによるズレは、各走査光学装置の組み立て誤差などによる光出射方向のバラツキが主な原因であるため、機械的な何らかの方法によって調整する必要がある。例えば、シリンドリカルレンズと、像担持体の間にミラーを設けた場合には、ミラーを傾けて調整できたが、ミラーを用いない場合には、走査光学装置自体を傾けなければならず、容易な調整ではなかった。
このような傾きによるズレを容易に調整する方法が、例えば特許文献1に公開されている。特許文献1によれば、シリンドリカルレンズを保持する保持部材のシリンドリカルレンズの中央部に相当する位置に回転中心を設け、揺動させてシリンドリカルレンズを傾けられるようにしている。さらに傾きの微調整を確実に行うために調整部材を設け、調整部材に適正な荷重をかけている。この荷重をかけるための部材として板バネを設け、走査光学装置の走査線の傾きを容易に調整できると記載されている。
特開2003−262816号公報
しかしながら、特許文献1に公開された技術に用いている弾性部材としての板バネは、レンズの調整領域が非常に狭くなること、バネの部品精度の確保、荷重の経時変化による影響が大きい、などの調整不良を起こす原因となっておりさらに改善することが要望されている。
本発明の目的は、シリンドリカルレンズのズレ調整を容易に行うことが可能な調整駆動機構を有する走査光学装置を提供することである。
上記目的は、下記構成により達成できる。すなわち、
1.光源からの出射光束を主走査方向に偏向する偏向器と、当該偏向器を通過後の光束を被走査面上に結像させるレンズとを介して進行する光束の主走査方向の走査線位置を補正する補正レンズを有する走査光学装置であって、
前記補正レンズを保持するレンズ保持部材と、
前記レンズ保持部材の端部に、前記レンズ保持部材を副走査方向に昇降させる調整駆動機構と、
前記調整駆動機構側に設けられ、前記レンズ保持部材を押圧する弾性部材と、
を有し、
前記弾性部材は、光学部材を保持する基材の上面から下面に跨って取り付けられていることを特徴とする走査光学装置。
2.光源からの出射光束を主走査方向に偏向する偏向器と、当該偏向器を通過後の光束を被走査面上に結像させる走査レンズと、少なくとも1枚のミラーにより光路を折り返した後に、進行する光束の主走査方向の走査線位置を補正する補正レンズを有する走査光学装置であって、
前記補正レンズを保持するレンズ保持部材と、
前記レンズ保持部材の端部に、前記レンズ保持部材を昇降させる調整駆動機構と、
前記調整駆動機構側に設けられ、前記レンズ保持部材を押圧する弾性部材と、
を有し、
前記弾性部材は、光学部材を保持する基材の上面から下面に跨って取り付けられていることを特徴とする走査光学装置。
3.前記1または2に記載の走査光学装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
補正レンズを保持するレンズ保持部材の端部に、光学部材を保持する基材の上面から下面に跨ってレンズ保持部材を押圧するバネ定数が低い弾性部材を設けることにより、シリンドリカルレンズのズレ調整を容易に行うことができる。
本発明の走査光学装置を用いた画像形成装置を示す構成図である。 本例の走査光学装置の構成を示す概略上面図である。 折り曲げミラーを用いて、シリンドリカルレンズをベースの下側に設けた走査光学装置の概略構成図である。 第2シリンドリカルレンズの作用を示す図である。 第2シリンドリカルレンズの走査線の状態を説明する図である。 従来の第2シリンドリカルレンズの傾き調整機構を示す概略分解斜視図である。 ナット部材を示す斜視図である。 レンズ保持部材が押圧バネとナット部材に挟まれた状態を示す概略断面図である。 折り曲げミラーを用いた走査光学装置の第2シリンドリカルレンズ方向から見た概略斜視図である。 調整駆動機構の斜視図である。 図10の矢印E方向から見た調整駆動機構の斜視図である。
本発明の実施の形態を説明する。なお、本欄の記載は請求項の技術的範囲や用語の意義を限定するものではない。また以下の本発明の実施の形態における断定的な説明は、ベストモードを示すものであって、本発明の用語の意義や技術的範囲を限定するものではない。
(画像形成装置)
図1は本発明の走査光学装置を用いた画像形成装置の実施形態を示す構成図であり、画像読取装置SCと、画像形成部Aを主な構成としている。
画像読取装置SCは、原稿台上に載置された原稿を原稿画像走査露光装置の光学系を用いて走査露光し、CCDセンサなどのラインイメージセンサに投影される。ラインイメージセンサに投影された画像をアナログ信号に変換し、画像処理部において、アナログ処理、A/D変換、シェーディング補正、画像圧縮処理等を行った後、走査光学装置3Y、3M、3C、3Kに入力される。
画像形成部Aは、複数組の画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Kの画像形成ユニット10と、ベルト状の中間転写ベルト6、走査光学装置3、給紙装置20、制御手段を含む電気部CPE(不図示)等から構成されている。
イエロー(Y)色の画像を形成する画像形成ユニット10Yは、像担持体としての感光体ドラム1Yの周囲に配置された帯電極ユニット2Y、走査光学装置3Y、現像ユニット4Y及びクリーニング手段5Yを有する。マゼンタ(M)色の画像を形成する画像形成ユニット10Mは、像担持体としての感光体ドラム1M、帯電極ユニット2M、走査光学装置3M、現像ユニット4M及びクリーニング手段5Mを有する。シアン(C)色の画像を形成する画像形成ユニット10Cは、像担持体としての感光体ドラム1C、帯電極ユニット2C、走査光学装置3C、現像ユニット4C及びクリーニング手段5Cを有する。黒(K)色の画像を形成する画像形成ユニット10Kは、像担持体としての感光体ドラム1K、帯電極ユニット2K、走査光学装置3K、現像ユニット4K及びクリーニング手段5Kを有する。
帯電極ユニット2Yと走査光学装置3Y、帯電極ユニット2Mと走査光学装置3M、帯電極ユニット2Cと走査光学装置3C及び帯電極ユニット2Kと走査光学装置3Kとは、潜像形成手段を構成する。
4Y、4M、4C、4Kは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及び黒(K)の小粒径トナーとキャリアからなる二成分現像剤を収容する現像ユニット4である。
中間転写ベルト6は、現像ユニット4により現像されたトナー画像を一時保持する中間転写体であり、複数のローラにより巻回され、回動可能に支持されている。
画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Kより形成された各色の画像は、回動する中間転写ベルト6上に一次転写手段7Y、7M、7C、7Kにより逐次転写されて、合成されたカラー画像が形成される。
給紙装置20の給紙カセット21内に収容された記録媒体(以下、記録紙と称す)Pは、給紙手段(第1給紙部)22により給紙され、給紙ローラ23、24、25、26、レジストローラ(第2給紙部)27等を経て、二次転写手段9に搬送され、記録紙P上にカラー画像が転写される。
なお、画像形成部Aの下部に鉛直方向に縦列配置された3段の給紙カセット21は、ほぼ同一の構成をなす。また、3段の給紙手段22も、ほぼ同一の構成をなす。給紙カセット21、給紙手段22を含めて給紙装置20と称す。
カラー画像が転写された記録紙Pは、定着装置TPにおいて記録紙Pが挟持され、熱と圧力とを加えることにより記録紙P上のカラートナー像(或いはトナー像)が定着されて記録紙P上に固定され、排紙ローラ28に挟持されて機外の排紙トレイ29上に載置される。
一方、二次転写手段9により記録紙Pにカラー画像を転写した後、記録紙Pを曲率分離した中間転写ベルト6は、ベルトクリーニング手段8により残留トナーが除去される。
なお、画像形成装置Aの説明においては、カラー画像形成にて説明したが、モノクロ画像を形成する場合も本発明に含まれるものである。
帯電極ユニット2のコロナワイヤには、直流電源による5〜10kVの高電圧が印加され、感光体ドラム1の表面に均一な一定電位が帯電される。
走査光学装置3の露光系にはレーザー光等が用いられ、例えばパルス幅変調により露光量が制御される。
(走査光学装置)
次に、本発明の走査光学装置3の概略構成について、図2〜図5を参照して説明する。図2は、本例の走査光学装置3の構成を示す概略上面図であり、図3は折り曲げミラーMR1、MR2を用いて、光束の主走査方向の走査線位置を補正する補正レンズとしてのシリンドリカルレンズCY2をベースBSの下側に設けた走査光学装置3の概略構成図である。
図2において、走査光学装置3は、光源50、コリメータレンズ51、第1シリンドリカルレンズCY1、多面鏡41、fθレンズ52、第2シリンドリカルレンズCY2を主な構成としている。
光源50はレーザー光を発光する半導体レーザーであり、コリメータレンズ51はレーザー光を平行光にするレンズ、第1シリンドリカルレンズCY1は被走査面上(本実施の形態では感光体1表面)に光を集光させるレンズである。
多面鏡(ポリゴンミラーという)41は、ポリゴンモータ44(不図示)の軸に取り付けられ、垂直軸を中心に回転することにより主走査方向にスキャンする偏向器として用いる。
ここで、主走査方向とはレーザー光がポリゴンミラー41によって偏向される方向であり、副走査方向とは主走査方向に対して垂直な方向と定義する。
fθレンズ52はポリゴンミラー41を回転させることにより拡散された光を感光体ドラム1の表面上の走査方向yに時間当たり等間隔に走査するためのレンズであり、第2シリンドリカルレンズCY2は光を感光体ドラム1の表面上に同一高さで結像させるように補正を行う補正レンズである。
さらに第2シリンドリカルレンズCY2の端部近傍には、ミラー53が配置されており、ポリゴンミラー41からfθレンズ52を介して入射したレーザー光を、光検出器PSに向けて反射するようになっている。この光検出器PSは、レーザー光が所定のビーム位置に来たことを検出するためのもので、その出力は、主走査の同期をとるために用いられる。
ここで図4に第2シリンドリカルレンズCY2の作用を示す。第2シリンドリカルレンズCY2は、ポリゴンミラー41で反射したレーザー光を被走査面に同一高さで結像させて、副走査方向の走査線の間隔を一定に保つためのものである。
ポリゴンミラー41の各ミラー面は、加工する際に発生する切削温度上昇による材料の熱膨張や、加工精度のバラツキなどにより回転軸に対して完全に平行とはならず各面は傾いた状態となってしまう。そのため、ポリゴンミラー41の各面の傾きによってレーザー光が例えばA方向、B方向、C方向(光軸方向)にばらついて反射する。第2シリンドリカルレンズCY2はそれぞれのレーザー光を光軸方向(それぞれ、A′方向、B′方向、C′方向)に屈折させて被走査面に同一高さで結像させる。
次に、図5に主に破線で示した走査線の状態を説明する。同じく破線で示した第2シリンドリカルレンズCY2の光軸上に入射したレーザー光は、被走査面上に左側、中央、右側それぞれL1、C1、R1に結像して、破線で示した走査線を形成する。ここで、第2シリンドリカルレンズCY2を実線で示すように左側が上方へ、右側が下方になるように矢印で示す方向へ揺動させる。すると左側ではレーザー光は、光軸より下方に入射するので図4を用いた説明のごとく光軸方向つまり上方に屈折してL2に結像する。中央は、第2シリンドリカルレンズCY2の位置が変わらないのでC1と同じ位置のC2に結像する。右側ではレーザー光は、光軸より上方に入射するので図4を用いた説明のごとく光軸方向つまり下方に屈折してR2に結像する。したがって実線で示した走査線を形成し、結果的に走査線を傾けることができる。言うまでも無く、実線で示した走査線を破線で示した走査線に変化させることも可能である。
このように第2シリンドリカルレンズCY2を傾けることで、走査線の傾きを調整することができる。
(傾き調整)
傾き調整は、カラー画像形成の際に生ずる色ズレを補正するため各色に対して機械的な手段を用いて行う必要がある。本実施の形態では、各色の走査光学装置3の傾き量を事前に測定し、その結果を不図示の制御手段に入力し、第2シリンドリカルレンズCY2の端部を昇降させる調整駆動機構30が有する駆動モータ32を駆動させて、各走査光学装置3を補正する手段を用いている。
(従来の傾き調整機構)
従来の傾き調整機構について図6から図8を用いて説明する。図6は、従来の第2シリンドリカルレンズCY2の傾き調整機構を示す概略分解斜視図、図7はナット部材38を示す斜視図、図8はレンズ保持部材12が、押圧バネ40とナット部材38に挟まれた状態を示す図6の矢視D方向から見た概略断面図である。
図6において、第2シリンドリカルレンズCY2が第2シリンドリカルレンズCY2を保持する保持手段としてのレンズ保持部材12に組み込まれている(2点鎖線で表示)。レンズ保持部材12の中央には揺動軸121(不図示)、122が設けられ、揺動軸121、122を回転中心としてベースBSの台座部312に揺動可能取り付けられている。さらに揺動軸121、122を下方に押圧するための押さえ部材(不図示)がベースBSにネジ止めされる。
また、レンズ保持部材12の一方の端(端部)には、レンズ保持部材12を揺動させるための昇降手段としての調整駆動機構30がベースBSの底板部302に取り付けられている。
調整駆動機構30は、駆動モータ32がブラケット31のA面31aに取り付けられ、駆動モータ32の軸には、駆動ギヤ32aが圧入されていて駆動モータ32の軸と共に回転する。駆動ギヤ32aと係合するギヤA33が軸A34に固定され、軸A34にはさらにウオームギヤ35が固定されており、軸A34はブラケット31のA面31aとB面31bに軸受け39を介して支えられている。
軸A34と直交する方向に軸B37がブラケット31のC面31cとE面31e(図示せず)に軸受けを介して支えられ、軸B37にはウオームギヤ35に係合するウオームホイール36が固定されている。さらに軸B37の軸受けの間の範囲にはネジが切ってあり、ネジ部には雌ネジの切られたナット部材38が取り付けられている(図7参照)。
ナット部材38の回転方向を規制すれば、軸B37の回転にともなってナット部材38は軸B37の軸方向に移動する。したがって、駆動モータ32を駆動させると、ギヤA33、軸A34、ウオームギヤ35、ウオームホイール36を介して軸B37が回転し、ナット部材38が軸B37の軸方向に移動する。またレンズ保持部材12を押圧する押圧バネ40がブラケット31のD面31dに取り付けてある。
さらに、調整駆動機構30は、ブラケット31のC面31cをベースBSの底板部302に対向させてベースBSの底板部302に図示しない位置決め機構(例えば突起と穴)によって位置決めされ、図示しないネジで取り付けられる。
また、レンズ保持部材12の端部は、図8に示すようにブラケット31のD面31dに取り付けてある押圧バネ40とナット部材38の間に、押圧バネ40によって下方に押圧されつつナット部材38の円弧部に乗せて取り付けられている。押圧バネ40は、ナット部材38とレンズ保持部材12の端部を密着させるように作用する。レンズ保持部材12の端部は、ナット部材38の移動にともなってナット部材38の円弧部上を摺動しつつ上下に移動する。
しかしながら、図8に示すように押圧バネ40の稼働範囲Lは、ウオームホイール36によって規制され狭く、所定の押圧力を得る為には押圧バネ40のバネ定数を高くする必要がある。そのためレンズの調整領域が狭くなることや、バネの部品精度の確保や荷重の経時変化による影響が大きく調整不良を起こす原因となる。
(本発明の傾き調整機構)
本発明の光走査装置の目的は、シリンドリカルレンズのズレ調整を容易に行うことが可能で、調整後においても経時変化の少ない調整駆動機構を提案することである。
そのために、押圧バネ40を従来方式で用いている板バネの代わりにバネ定数の低い(バネ係数が低い)コイルバネ40Aを用いている。
図9から図11を用いて、コイルバネ40Aを用いた調整駆動機構30Aを説明する。図9は、図3に示した折り曲げミラーMR1、MR2を用いた走査光学装置3の第2シリンドリカルレンズCY2方向から見た概略斜視図である。図9において、コイルバネ40Aは、ベースBSの上面から下面に跨って取り付けられている。
図10は、調整駆動機構30Aを説明する斜視図であり、図11は、図10の矢印E方向から見た調整駆動機構30Aを説明する斜視図である。
図10において、第2シリンドリカルレンズCY2は、レンズ保持部材12Aに不図示の押さえ部材によって保持されている。さらにレンズ保持部材12Aの一端側には固定ピンP1が取り付けられ、固定ピンP1を上方から押さえる押さえ部材121Aが取り付けられている。レンズ保持部材12Aは固定ピンP1を中心として回転可能な構造になっている。
レンズ保持部材12Aは、規制部材125a、125bと、レンズ保持部材12Aを規制部材125a、125b方向に押圧する押圧部材126a、126bによって光学スキャン方向に取り付けられている。
調整駆動機構30Aは、ブラケット31Aに駆動モータ32Aが取り付けられ、駆動モータ32Aの軸には、ウオームギヤ35Aが圧入されていて駆動モータ32Aの軸と共に回転する。
駆動モータ32Aの軸に直交する方向に軸34Aがブラケット31Cに固定され、軸34Aにはウオームギヤ35Aに係合するウオームホイール36Aが回転可能に取り付けられている。
さらに、ウオームホイール36Aと係合するギヤ39Aが軸37Aに設けられている。軸37Aはブラケット31C、31Dに軸受けを介して回転可能に支えられている。軸37Aには軸受けの間の範囲にネジが切ってあり、ネジ部には雌ネジの切られたナット部材38Aが取り付けられている。
ナット部材38Aはレンズ保持部材12Aの他端を支持する溝が設けてあり、ナット部材38Aの回転方向を規制すれば、軸37Aの回転にともなってナット部材38Aは軸37Aの軸方向に移動する。
したがって、駆動モータ32Aを駆動させると、ウオームギヤ35A、ウオームホイール36A、ギヤ39Aを介して軸37Aが回転し、ナット部材38Aが軸37Aの軸方向に移動する。
符号33Aは、ワイヤ21を巻きとるプーリであり、図示しない牽引手段により牽引し、ギヤ類のバックラッシュによるレンズ保持部材12Aの上下のがたつきを抑えている。
また、レンズ保持部材12Aを下方に規制する弾性部材としてのコイルバネ40Aが設けられている。レンズ保持部材12Aは、コイルバネ40Aにより下方に引っ張られているので、ナット部材38Aが軸方向に移動しても常に追随することができる。
図11に示すように、コイルバネ40Aの自由長は、レンズ保持部材12Aに設けたバネフックBF1からブラケット31Cに設けたバネフックBF2までの距離L2によって決まり、その距離は従来の板バネを用いた走査光学装置に対して長くすることができる。
フックの法則によれば、ばねの線径が太いとばね定数は大きい。巻き数が多く、コイル径が大きいと(ばねを伸ばしたときの線の長さが長くなると)ばね定数は小さくなる。本実施の形態では、
距離L2 :34mm
コイル線径 :0.6mm
コイル外径 :φ5mm
有効巻数 :18巻
使用線材 :SUS鋼
を用いている。
そのときのバネ定数は0.69N/mmである。
本実施の形態では、最大変位量が10mmであり、そのときのバネ荷重は0N〜6.9Nである。すなわち、レンズ保持部材12Aを1mm移動させても、そのときの荷重の変化量は0.69Nであるので、ナット部材38Aが移動することによる駆動モータ32Aの負荷変動を低く抑えることができる。
ちなみに、従来から用いている板バネの定数は2.6であり、バネが1mm変位したときのバネ加重は2.6Nである。従来方式と比較してバネ定数が低いので、駆動モータ32Aにかかる負荷が軽減され駆動モータの寿命を延ばすことができる。
このようにレンズ保持部材12Aの端部を昇降させる調整駆動機構30Aには、レンズ保持部材12Aを下方に規制する弾性部材としての、バネ定数を低く抑えたコイルバネ40Aが設けられているので、レンズの調整領域が板バネを用いた弾性部材に対して広くなり、バネの部品精度の確保や荷重の経時変化による影響が小さく調整を容易に行うことができる。
本実施例では、折り曲げミラーMR1、MR2を用いた走査光学装置3に対して、弾性部材としてのコイルバネ40Aが光学部材を保持する基材の上面から下面に跨って取り付けられている。
また、折り曲げミラーを用いずに、基材上に光学部材を取り付けた走査光学装置であっても、弾性部材であるコイルバネのフック部を取り付ける部材が、基材の下面側に突き出した状態にすることにより、コイルバネ40Aを基材の上面から下面に跨って取り付けることができる。
1 ドラム
3 走査光学装置
4 現像ユニット
12、12A レンズ保持部材
30、30A 調整駆動機構
31 ブラケット
32a 駆動ギヤ
32 駆動モータ
50 光源
32A 駆動モータ
32a 駆動ギヤ
51 コリメータレンズ
34A 軸A
35 ウオームギヤ
52 レンズ
35A ウオームギヤ
36 ウオームホイール
36A ウオームホイール
53 ミラー
37A 軸A
38、38A ナット部材
39A ギヤ
40 押圧バネ
40A コイルバネ
41 ポリゴンミラー
44 ポリゴンモータ
BS ベース
P1 ピン
PS 光検出器
BF1、BF2 バネフック
CY1 第1シリンドリカルレンズ
CY2 第2シリンドリカルレンズ

Claims (3)

  1. 光源からの出射光束を主走査方向に偏向する偏向器と、当該偏向器を通過後の光束を被走査面上に結像させるレンズとを介して進行する光束の主走査方向の走査線位置を補正する補正レンズを有する走査光学装置であって、
    前記補正レンズを保持するレンズ保持部材と、
    前記レンズ保持部材の端部に、前記レンズ保持部材を副走査方向に昇降させる調整駆動機構と、
    前記調整駆動機構側に設けられ、前記レンズ保持部材を押圧する弾性部材と、
    を有し、
    前記弾性部材は、光学部材を保持する基材の上面から下面に跨って取り付けられていることを特徴とする走査光学装置。
  2. 光源からの出射光束を主走査方向に偏向する偏向器と、当該偏向器を通過後の光束を被走査面上に結像させる走査レンズと、少なくとも1枚のミラーにより光路を折り返した後に、進行する光束の主走査方向の走査線位置を補正する補正レンズを有する走査光学装置であって、
    前記補正レンズを保持するレンズ保持部材と、
    前記レンズ保持部材の端部に、前記レンズ保持部材を昇降させる調整駆動機構と、
    前記調整駆動機構側に設けられ、前記レンズ保持部材を押圧する弾性部材と、
    を有し、
    前記弾性部材は、光学部材を保持する基材の上面から下面に跨って取り付けられていることを特徴とする走査光学装置。
  3. 請求項1または2に記載の走査光学装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
JP2010058995A 2010-03-16 2010-03-16 走査光学装置、及び画像形成装置 Pending JP2011191613A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010058995A JP2011191613A (ja) 2010-03-16 2010-03-16 走査光学装置、及び画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010058995A JP2011191613A (ja) 2010-03-16 2010-03-16 走査光学装置、及び画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011191613A true JP2011191613A (ja) 2011-09-29

Family

ID=44796578

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010058995A Pending JP2011191613A (ja) 2010-03-16 2010-03-16 走査光学装置、及び画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011191613A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20040100550A1 (en) Color shift correcting method, optical writing device and image forming apparatus
US7505187B2 (en) Optical scanning unit and image forming apparatus
JP2007076305A (ja) 光走査装置及び画像形成装置、光走査補正方法、並びに画像形成方法
EP1724625B1 (en) Optical scanning unit and image forming apparatus
JP2004333994A (ja) 光走査装置および画像形成装置
US7379222B2 (en) Optical scanning unit and image forming apparatus
JP4799138B2 (ja) 光学部品固定機構、光走査装置、及び画像形成装置
JP4673056B2 (ja) 光走査装置・画像形成装置・走査線変化補正方法
JP2007334080A (ja) カラー画像形成装置の組立て調整方法、カラー画像形成装置
JP2008070801A (ja) 画像形成装置
JP2010169829A (ja) 光走査装置及び画像形成装置
JP2011191613A (ja) 走査光学装置、及び画像形成装置
JP2006084637A (ja) 画像形成装置及び画質調整方法
JP5879898B2 (ja) アクチュエータ、光走査装置及び画像形成装置
JP2008070802A (ja) 画像形成装置
JP4949633B2 (ja) 光走査装置及び画像形成装置
US10663719B2 (en) Optical scanning device and image forming device provided with optical scanning device
JP2006243460A (ja) カラー画像形成装置
JP2006337515A (ja) 光走査装置及び画像形成装置
JP5659659B2 (ja) 光走査装置及び画像形成装置
JP4600482B2 (ja) 走査光学装置及びカラー画像形成装置
JP2011133834A (ja) 傾き調整装置、光走査装置および画像形成装置
JP2010054960A (ja) 光走査装置及び画像形成装置
JP2017194649A (ja) 光学部材回動装置、光走査装置および画像形成装置
JP2006259626A (ja) 光走査装置および画像形成装置